JPH08272126A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH08272126A
JPH08272126A JP7299099A JP29909995A JPH08272126A JP H08272126 A JPH08272126 A JP H08272126A JP 7299099 A JP7299099 A JP 7299099A JP 29909995 A JP29909995 A JP 29909995A JP H08272126 A JPH08272126 A JP H08272126A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し使用時においての画像劣化、特に画
像ボケ、白ヌケ、黒オビ、地汚れ、黒ポチの発生等がな
く、耐ガス性に優れ、かつ、繰り返し使用時においても
電位変動のない電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に、電荷発生物質と電荷
輸送物質を含有する感光層、或いは更に電荷輸送物質を
含む保護層を設けた電子写真感光体において、表面層
(感光層、或いは保護層)の酸素ガス透過係数が4.0
×10-11cm3・cm/cm2・s.cmHg以下であ
り、かつ表面層の電荷輸送物質の電荷移動度が1×10
-5cm2/V.S(電界強度5×105V/cm以上であ
ることを特徴とする電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体に関
し、詳しくは耐ガス性に優れ、高耐久性であり、かつ繰
り返し使用時の画像劣化、特に画像ボケの無い電子写真
感光体に関する。
【0002】
【従来技術】従来、電子写真感光体用の光導電性素材と
して、Se、CdS、ZnO等の無機材料が用いられて
きたが、感度、熱安定性、毒性等の問題を有することか
ら、近年では有機光導電性材料を用いた電子写真感光体
の開発が盛んに行われており、多くの複写機およびプリ
ンターにおいては、有機光導電性材料を用いた電子写真
感光体が搭載されるに至っている。
【0003】一般に、カールソンプロセスにおいて使用
される電子写真感光体は、帯電−露光−現像−転写−除
電−クリーニングのプロセスを繰り返し受けることによ
りその機能を果たすが、これら電子写真感光体には常に
良好な画像を提供できることが可能な、高耐久性である
という特性を有することが要求される。これは、有機光
導電性材料を用いた電子写真感光体に関しても同様であ
り、高耐久性でありかつ繰り返し使用時に画像劣化のな
いことが要求される。この有機電子写真感光体の耐久性
としては、感度、残留電位、帯電性、画像ボケ、地汚れ
などの静電特性上の耐久性と、感光体表面の摩耗・傷な
どの機械的な耐久性に大別される。機械的な耐久性に向
上に関しては、耐摩耗性に優れた結着剤樹脂の検討およ
びプロセス面からの摩耗量の低減が図られている。これ
に対し、静電特性上の耐久性低下は、コロナ帯電器より
発生するオゾン、Noxなど酸化性物質の感光体表面層
への付着、さらに生じる電荷輸送物質の劣化が主原因で
あることが知られている。この酸化性物質の感光体表面
への付着、電荷輸送物質の劣化は、画像上では感光体表
面の低抵抗化による画像ボケ、および連続使用後に放置
した際の再使用時に生じる帯電性低下による白ヌケ(反
転現像系では黒オビ)などの画像欠陥を生じる。
【0004】このような静電特性上、画像上の問題を解
決するため従来様々な提案がなされている。例えば、
1)感光体表面を研磨して常にフレッシュな面を出す
(特開平2−52373号、特開平3−92822
号)。2)感光層に酸化防止剤を含有させる(特開平2
−64549号、特開平2−64550号、特開平6−
332216号)。3)感光層上にフッ素系樹脂粉体を
含有する保護層を設ける(特開平2−67566号、特
開平2−189550号、特開平2−189551
号)。4)感光体表面層に滑材粉体を含有させる(特開
平1−284857号、特開平1−285949号、特
開平4−21855号)。5)感光体を加熱する(特開
平1−191883号、特開平1−206386号、特
開平1−233474号)。しかしながら、1)の方法
は研磨部材が必要であり、コストアップになるととも
に、機械的耐久性の低下を招く。2)の方法は感光体の
静電的耐久性は向上するものの、表面の低抵抗化による
画像ボケに対しては、効果は少ない。3)の方法は感度
の低下を招き、また均一で平滑な膜を作成することが困
難であり、コストも上昇する。4)の方法も感度の低下
を招くと共に滑材粉体が表面にある必要があり、表面に
ない場合は効果は低下する。5)の方法は加熱部材が必
要であり、コストアップになる。また加熱による感光層
の軟化が懸念される。以上のように従来提案されている
技術においては問題が多く、未だ満足のいく電子写真感
光体は得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、繰り返し使
用時においての画像劣化、特に画像ボケ、白ヌケ、黒オ
ビ、地汚れ、黒ポチの発生等がなく、また、オゾンやN
Ox等のガスに対する耐ガス性を向上させ、更に、繰り
返し使用時においても、明部電位の上昇や暗部電位の低
下といった電位の変動を改善した電子写真感光体を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、電子写真感
光体表面に特定の電荷移動度を持つ電荷輸送物質を用
い、かつ表面層の酸素ガス透過係数を特定することによ
り、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明によれば、導電性支持体上
に、表面層として少なくとも電荷発生物質と電荷輸送物
質を含有する感光層を有する電子写真感光体において、
該表面層の酸素ガス透過係数が4.0×10-11cm3
cm/cm2・s・cmHg以下であり、かつ前記電荷
輸送物質の電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界
強度5×105V/cm)以上であることを特徴とする
電子写真感光体が提供される。また、本発明によれば、
導電性支持体上に、電荷発生物質と電荷輸送物質を含有
する感光層、および表面層として少なくとも電荷輸送物
質を含有する保護層を有する電子写真感光体において、
該表面層の酸素ガス透過係数が4.0×10-11cm3
cm/cm2・s・cmHg以下であり、かつ該表面層
に含有される電荷輸送物質の電荷移動度が1×10-5cm
2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上であるこ
とを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に沿って説明
する。図1は本発明の電子写真感光体の構成例を示す断
面図であり、導電性支持体11上に少なくとも電荷発生
物質、電荷輸送物質を含有する感光層15を積層した構
成のものである。図2は本発明の電子写真感光体の別の
構成例を示す断面図であり、導電性支持体11と感光層
15の間に中間層13を設けたものである。図3は本発
明の電子写真感光体のまた別の構成例を示す断面図であ
り、感光層を、電荷発生層17と電荷輸送層19の積層
構造で構成させたものである。図4は本発明の電子写真
感光体のさらに別の構成例を示す断面図であり、感光層
15の上に、少なくとも電荷輸送物質を含有する保護層
21を設けたものである。
【0008】本発明の電子写真感光体は、感光層が電荷
発生物質と電荷輸送物質を含有する単層であっても良い
が、好ましくは電荷発生層と電荷輸送層とを有する機能
分離型がよく、さらに電荷発生層上に電荷輸送層が設け
られているものが好ましい。即ち、電荷発生物質は一般
的にオゾン、NOx等の酸化性ガスに対して反応性が大
きく、電荷輸送層、保護層等の樹脂膜により被覆されて
いない場合酸化性ガスの影響を受け、帯電性の低下等静
電特性が悪化する。
【0009】本発明の電子写真感光体を構成する導電性
支持体11としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電
性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロ
ム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化ス
ズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着またはス
パッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラ
スチック、紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウ
ム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板
およびそれらを、押し出し、引き抜きなどの工法で素管
化後、切削、超仕上げ、研磨などの表面処理した管など
を使用する事ができる。また、特開昭52−36016
号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンド
レスステンレスベルトも導電性支持体11として用いる
事ができる。
【0010】この他、上記支持体上に導電性粉体を適当
な結着樹脂に分散して塗工したものも、本発明の導電性
支持体11として用いる事ができる。この導電性粉体と
しては、カーボンブラック、アセチレンブラック、また
アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀
などの金属粉、あるいは導電性酸化チタン、導電性酸化
スズ、ITOなどの金属酸化物粉などがあげられる。ま
た、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、
酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトル
エン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、
シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタ
ン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑
性、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂があげられる。こ
のような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を
適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメ
タン、2−ブタノン、トルエンなどに分散して塗布する
ことにより設ける事ができる。
【0011】さらに、適当な円筒基体上にポリ塩化ビニ
ル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロン
などの素材に前記導電性粉体を含有させた熱収縮チュー
ブによって導電性層を設けてなるものも、本発明の導電
性支持体11として良好に用いる事ができる。
【0012】先ず、該導電性支持体11上に、電荷発生
層及び電荷輸送層を積層した積層構成の場合について述
べる。電荷発生層17は、電荷発生物質のみから形成さ
れていても、あるいは電荷発生物質が結着樹脂中に分散
されて形成されていても良い。したがって、電荷発生層
17はこれら成分を適当な溶剤中にボールミル、アトラ
イター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、これ
を導電性支持体11あるいは中間層13上に塗布し、乾
燥する事により形成される。
【0013】電荷発生層17に用いられる電荷発生物質
としては、チタニルフタロシアニン、バナジルフタロシ
アニン、銅フタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロ
シアニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系
顔料、モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、非対称ジスアゾ顔
料、トリスアゾ顔料、テトラアゾ顔料等のアゾ顔料、ピ
ロロピロール顔料、アントラキノン顔料、ペリレン顔
料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、スクエアリウム顔
料、Se合金、その他公知の材料を用いることができ
る。
【0014】電荷発生層17に用いられる結着樹脂とし
ては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリ
ケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、
ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−ビニルカルバ
ゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、
ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリビニル
ピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン等があげられる。結着
樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し0〜50
0重量部、好ましくは10〜300重量部が適当であ
る。また、電荷発生層の膜厚は0.01〜5μm、好ま
しくは0.1〜2μmである。
【0015】ここで用いられる溶剤としては、イソプロ
パノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチルイソ
ブチルケトン、エチルセルソルブ、酢酸エチル、酢酸メ
チル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、モノクロロベ
ンゼン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、リグロ
イン等があげられる。塗布液の塗工法としては、浸漬塗
工法、スプレーコート、ビードコート、ノズルコート、
スピナーコート、リングコート等の方法を用いる事がで
きる。
【0016】また、電荷輸送層19は、電荷輸送物質お
よび結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを
電荷発生層上に塗布、乾燥する事により形成できる。ま
た、必要により可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を
添加することもできる。
【0017】電荷輸送物質としては、カルバゾールおよ
びその誘導体、ポリシラン、オキサゾール誘導体、オキ
サジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリー
ルアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリー
ルアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチ
ルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘
導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアント
ラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘
導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブタジエン
誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベン誘導体、エナミ
ン誘導体及びこれらの誘導体の重合体、その他公知の材
料があげられる。これらの電荷輸送物質は、単独、また
は2種以上混合して用いられる。しかしながら、本発明
に用いられる電荷輸送物質はその電荷移動度が1×10
-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上であ
る必要がある。
【0018】結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリ
レート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セル
ロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、
フェノール樹脂、アルキッド樹脂、特開平5−1582
50号公報、特開平6−51544号公報記載の各種ポ
リカーボネート共重合体等の熱可塑性または熱硬化性樹
脂があげられる。電荷輸送物質の量は結着樹脂100重
量部に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜1
50重量部が適当である。また、電荷輸送層の膜厚は5
〜50μm程度とする事が好ましい。
【0019】ここで用いられる溶剤としては、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、トルエン、モノクロロベンゼ
ン、ジクロロエタン、ジクロロメタン、シクロヘキサノ
ン、メチルエチルケトン、アセトンなどが用いられる。
【0020】本発明において、電荷輸送層19中に添加
しうる可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレートなど一般の樹脂の可塑剤として使用されて
いるものがそのまま使用でき、その使用量は、結着樹脂
100重量部に対して0〜30重量部程度が適当であ
る。また、レベリング剤としては、ジメチルシリコーン
オイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコ
ーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有す
るポリマーあるいはオリゴマーが使用でき、その使用量
は結着樹脂100重量部に対して0〜1重量部が適当で
ある。更に酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール
系化合物、硫黄系化合物、燐系化合物、ヒンダードアミ
ン系化合物、ピリジン誘導体、ピペリジン誘導体、モル
ホリン誘導体、ハイドロキノン系化合物等の酸化防止剤
が使用でき、その使用量は結着樹脂100重量部に対し
て0〜5重量部程度が適当である。
【0021】次に、感光層15が単層構成の場合につい
て述べる。この場合も多くは電荷発生物質と電荷輸送物
質が含有される機能分離型のものがあげられる。また該
電荷発生物質、電荷輸送物質にはさきに例示した化合物
を用いることができる。単層構成の感光層は、電荷発生
物質、電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解
ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成で
きる。また、必要により可塑剤、レベリング剤、酸化防
止剤等を添加することもできる。結着樹脂としては、先
に電荷輸送層19で例示した結着樹脂を用いることがで
きるが、電荷発生層17で例示した結着樹脂を混合して
用いても良い。ピリリウム系染料、ビスフェノール系ポ
リカーボネートから形成される共晶錯体に正孔輸送物質
を添加した感光層も単層の感光層として用いることがで
きる。単層構成の感光層は電荷発生物質、電荷輸送物質
及び結着樹脂等をテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
クロロエタン、シクロヘキサノン、ジクロロメタン等の
溶剤を用いて分散機等で分散した塗工液を、浸漬塗工法
やスプレーコート、ビードコート等の方法で塗工して形
成することができる。単層構成の感光層の膜厚は、5〜
50μm程度が適当である。
【0022】本発明においては、図2に示すように、導
電性支持体11と感光層15との間に中間層13を設け
ることができる。中間層13は樹脂を主成分としたもの
や、樹脂に金属酸化物等の微粉末顔料を加えたものを用
いることができる。これら樹脂は中間層13の上に感光
層15を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶
剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。
このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼ
イン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重
合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール
可溶性樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢
酸ビニル−メタクリル酸共重合体等のエチレン系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体等の塩化ビニル系樹脂、
セルロース誘導体樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、
フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、アクリル
−メラミン樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキ
ッド樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソシアネート化合物等
の三次元網目構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられ
る。
【0023】また、中間層13にはモアレ防止、残留電
位の低減等のために酸化チタン、酸化アルミニウム、シ
リカ、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化インジウム等の
金属酸化物の微粉末顔料を加えても良い。さらに本発明
の中間層13として、シランカップリング剤、チタンカ
ップリング剤、クロムカップリング剤、チタニルキレー
ト化合物、ジルコニウムキレート化合物、チタニルアル
コキシド化合物、有機チタニル化合物も用いることがで
きる。これらの中間層13は前述の感光層のごとく適当
な溶剤を用いて分散し、塗工法により形成することがで
きる。このほか、本発明の中間層13には、Al23
陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン等の有
機物やSiO2、SnO2、TiO2、ITO、CeO2
の無機物を真空薄膜形成法にて設けたものも良好に使用
できる。中間層13の膜厚は0〜10μmが適当であ
る。
【0024】更にまた、保護層21は感光体の耐久性向
上の目的で設けられ、電荷輸送物質及び結着樹脂を適当
な溶剤に溶解ないし分散し、これを感光層上に塗布、乾
燥することにより形成できる。但し、前記保護層の酸化
ガス透過係数が4.0×10-11cm3・cm/cm2
s・cmHg以下である必要がある。電荷輸送物質とし
ては前述のものを用いることができるが、電荷移動度が
1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)
以上のものである必要がある。また、結着樹脂としては
ABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー
共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミ
ド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチ
レン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメ
チルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエ
ン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げ
られる。保護層21における電荷輸送物質の含有量は結
着樹脂100重量部に対し、30〜100重量部である
ことが好ましい。
【0025】保護層21には、そのほか耐摩耗性を向上
させる目的でポリテトラフルオロエチレンのようなフッ
素樹脂、シリコーン樹脂、また酸化チタン、酸化錫、チ
タン酸カリウム等の無機材料等を添加することができ
る。保護層21の形成法としては、通常の塗布法を用い
ることができる。なお、保護層21の厚さは0.5〜1
0μmが適当である。
【0026】本発明においては感光層15と保護層21
との間に別の中間層(図示せず)を設けることも可能で
ある。前記別の中間層は一般に樹脂を主成分として用い
る。これら樹脂としてはポリアミド、アルコール可溶性
ナイロン樹脂、水溶性ブチラール樹脂、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアルコール等が挙げられる。前記別
の中間層の形成法としては、前述のごとく通常の塗布法
を用いることができる。なお、膜厚は0.05〜2μm
が適当である。
【0027】本発明に関わる表面層としては図1、2に
示す感光層15、図3に示す電荷輸送層19、図4に示
す保護層21が該当する。本発明においては、これら表
面層は従来の問題点を解決するために、前記したように
酸素ガス透過係数が4.0×10-11cm3・cm/cm
2・s・cmHg以下であり、含有される電荷輸送物質
の電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×
105V/cm)以上である必要がある。さらに本発明
は前記表面層の酸素ガス透過係数を2.0×10-11
3・cm/cm2・s・cmHg以下とすることにより
好ましいものとなる。即ち、オゾン、NOx等の酸化性
ガスがより透過しにくくなり本発明の目的に対してより
好ましいものとなる。これら数値の測定は、感光体から
必要な層を剥離し測定することができる。
【0028】該表面層は、オゾン、NOx等の酸化性ガ
スをほとんど透過させない緻密な層である必要があり、
その尺度として本発明に示すように酸素ガス透過係数が
4.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以
下である必要がある。酸素ガス透過係数が4.0×10
-11cm3・cm/cm2・s・cmHgより大きい場合
は、表面層をオゾン、NOx等の酸化性ガスが通過しや
すくなるため、表面層中の電荷輸送物質の酸化劣化を防
止できず、静電特性等が劣化したり、画像上黒ポチ等の
画像欠陥が生じるようになる。また、透過した酸化性ガ
スと水分が反応することにより、イオン性物質が生成
し、表面層が低抵抗化することによる画像ボケが生じる
ようになる。
【0029】該表面層の酸素ガス透過係数が4.0×1
-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下とするに
は、該表面層、即ち図1、2に示す構成のものでは感光
層、図3に示す構成のものでは電荷輸送層、また図4に
示す構成のものでは保護層の、各層を構成する結着樹脂
として、酸素ガス透過係数が前記範囲のものを選択する
か、或いは結着樹脂に前記一般式(I)で表わされる化
合物の如く、多環芳香族化合物を添加すること等により
達成できる。しかしながら、酸素ガス透過係数が4.0
×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下であ
る場合においても、ごく表面近傍に存在する電荷輸送物
質が、オゾン、NOx等の酸化性ガスの影響を受けるこ
とは避けられず、画像ボケが生じているのが現状であ
る。
【0030】これに対し、本発明者はさらに表面層中に
含有される電荷輸送物質として電荷移動度が1×10-5
cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上である
ものを用いることにより本発明の目的を達成できること
を見出した。電荷輸送物質として電荷移動度が1×10
-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上であ
るものを用いることが有効である理由については明らか
ではないが、一般的に高移動度(電荷移動度が1×10
-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)以上)の
電荷輸送物質は非局在電子の広がりが大きく、また蛍光
収率が大きい。従って、電荷輸送物質が励起状態もしく
は反応前駆状態になった場合においても、励起エネルギ
ーの速やかな移動および蛍光によるエネルギーの効果的
な消失が生じることにより反応しにくいことが考えられ
る。即ち、オゾン、NOx等の酸化性ガスに対しても反
応性が小さく、影響を受けにくいものと考えられる。以
上に示した理由により、本発明は表面層に含有される電
荷輸送物質として特定の電荷移動度を持つものを用い、
かつ表面層の酸素ガス透過係数を特定することにより本
発明に示す目的を達成できたのである。
【0031】さらに本発明に好ましい実施態様として
は、前記表面層中に下記一般式(I)で表わされる化合
物を含有させることにより、オゾンやNOx等のガスに
対する耐ガス性を向上させ、画像劣化も改善させること
ができる。
【化1】 (式中、R1は低級アルキル基を表わし、R2、R3は置
換又は無置換のメチレン基又はエチレン基を表わし、A
1、AR2は置換又は無置換のアリール基を表わす。1
は0〜4の整数、m及びnは0〜2の整数を表わし、m
+nは2以上、l+m+nは6以下の整数である。又、
ベンゼン環の未置換部位は水素原子を表わす。)
【0032】本発明の前記一般式(I)において、式
中、R1の低級アルキル基としては、メチル基、エチル
基等が挙げられ、炭素数1〜6の低級アルキル基が好ま
しい。また、R2、R3はメチレン基、エチレン基であ
り、その置換基としては、メチル基、エチル基等のアル
キル基、ベンジル基等のアラルキル基、フェニル基等の
アリール基が挙げられ、R2、R3は同一でも異なってい
てもよい。更にAr1、Ar2のアリール基としては、フ
ェニル基、ビフェニル基、ナフチル基等が挙げられ、そ
の置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等
のアルキル基、ベンジル基等のアラルキル基が挙げら
れ、Ar1、Ar2は同一でも異なっていてもよい。以下
に、前記一般式(I)で表される化合物の具体例を示す
が、本発明はこれら具体例に限定されるものではない。
【0033】
【表1−(1)】
【0034】
【表1−(2)】
【0035】
【表1−(3)】
【0036】
【表1−(4)】
【0037】
【表−(5)】
【0038】
【表1−(6)】
【0039】
【表1−(7)】
【0040】
【表1−(8)】
【0041】
【表1−(9)】
【0042】
【表1−(10)】
【0043】前記一般式(I)で表される化合物の内、
さらに下記一般式(II)で表される化合物を用いるこ
とが好ましい。
【化2】 (式中、R4、R5は低級アルキル基を表わす。) 該一般式(II)におけるR4、R5の低級アルキル基の
具体例としては、前記一般式(I)におけるR1の低級
アルキル基の具体例と同様のものを挙げることができ
る。
【0044】本発明の前記一般式(I)で表わされる化
合物は、例えば対応するクロロアルキル誘導体と炭化水
素を、ニトロメタン中に溶解し、撹拌、窒素気流下Zn
C12、AlC13等の触媒を加え、定温下反応させる
ことにより得ることができる。本発明の前記一般式
(I)で表わされる化合物が、耐ガス性等の改善に対し
て効果がある理由については明らかではないが、一般式
(I)で表わされる化合物を感光体中に含有させること
により、感光体中に存在する微少な空隙が減少し、オゾ
ン、NOx等のガスに対するガス透過率が小さくなるこ
とが原因であるものと考えられる。また、繰り返し使用
時における電位変動および画像劣化の改善に対して効果
がある理由についても同様なことが考えられるが、併せ
て感光体に使用される構成物質相互間の相溶性を向上さ
せ、画像欠陥となるような凝集物の生成の抑制や画像欠
陥部位の隠蔽に対して効果を持つことも原因であると考
えられる。
【0045】一般式(I)で表わされる化合物は、前記
したように表面層としての保護層、感光層、電荷輸送層
に含有させることができる。保護層に添加する場合は、
保護層構成物質100重量部に対して、5〜20重量部
添加することが好ましい。感光層に添加する場合は、結
着樹脂100重量部に対して、5〜40重量部添加する
ことが好ましい。また、電荷輸送層に添加する場合は、
結着樹脂100重量部に対して、5〜40重量部添加す
ることが好ましい。添加量が下限より少ない場合は、前
述した効果が得られず、また添加量が上限より多い場合
は、前述した効果は有するものの感度等の静電特性が劣
化したり、添加した層の強度が低下するようになる。
【0046】さらに本発明の好ましい実施態様として、
前記表面層中に含有される電荷輸送物質として下記一般
式(III)で表わされる化合物を用いることができ
る。
【化3】 (式中、Ar3およびAr4は、置換又は無置換のアリー
ル基、置換又は無置換の複素環基を表わし、R6、R7
よびR8は、水素原子、置換又は無置換のアルキル基、
置換又は無置換のアルコキシ基、置換又は無置換のアリ
ール基、置換又は無置換の複素環基を表わすが、R7
8は、互いに結合して環を形成してもよく、Ar5は、
置換又は無置換のアリーレン基を表わし、nは0または
1を表す。) 前記一般式(III)で表わされる化合物が好ましい理
由は、電荷移動度が1×10-5cm2/V・s(電界強度
5×105V/cm)以上であることはもちろんである
が、耐光性、結着樹脂との相溶性に優れることが挙げら
れる。以下に一般式(III)で表わされる化合物の具
体例を示すが、本発明はこれら具体例に限定されるもの
ではない。尚、表3中、化合物NO.III−1〜II
I−119は一般式(III)においてn=0の化合物
であり、また、化合物NO.III−120〜III−
122は一般式(III)においてn=1の化合物であ
る。
【0047】
【表2−(1)】
【0048】
【表2−(2)】
【0049】
【表2−(3)】
【0050】
【表2−(4)】
【0051】
【表2−(5)】
【0052】
【表2−(6)】
【0053】
【表2−(7)】
【0054】
【表2−(8)】
【0055】
【表2−(9)】
【0056】
【表2−(10)】
【0057】
【表2−(11)】
【0058】また、本発明においては、前記表面層中に
含有される電荷輸送物質としては、下記構造式で表わさ
れる化合物も好ましく用いられるものである。
【化4】
【化5】
【0059】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて更に具体的
に説明する。先ず、本発明に関わる物性の測定方法につ
いて述べる。酸素ガス透過係数 表面平滑なポリエチレンテレフタレートフィルム上に後
述する処方により作成した表面層(感光層、電荷輸送層
または保護層)の塗工液を塗布し、実施例に示す乾燥条
件にて乾燥し、膜厚25〜30μmの表面層を作成し
た。この表面層をポリエチレンテレフタレートフィルム
より剥離し、ガス透過率測定装置M−C3型(東洋精機
製作所製)により得られた酸素透過率から酸素ガス透過
係数を求めた。測定方法及び測定条件を以下に示す。 <測定方法> プラスチックフィルム及びシートの気体
透過度試験方法JISK7126による差圧検出式ガス
透過試験 <測定条件> 使用ガス JIS K1101相当の
酸素 測定温度 23±0.5℃ 試験圧力 760mmHg 透過面積 38.46cm2(φ70mm) また、感光体における感光層又は保護層の膜の酸素ガス
透過率は、感光体から必要な層の膜を剥離したり又は同
一処方の膜を生成し、これを測定することによっても求
めることができる。
【0060】電荷移動度 電荷輸送物質の電荷移動度の測定は一般によく使われる
タイムオブフライト法(例えば、J.Appl.Phy
s.71,300(1992)に記載)により行った。
サンプル構成を以下に示す。 <サンプル構成> 基板:ガラス基板 正極:アミル蒸
着膜 負極:金蒸着膜 電荷輸送層:電荷輸送物質/ポリカーボネート(パンラ
イトK−1300;帝人化成社製)=8/10(重量
比) 膜厚7〜8μm <測定方法> タイムオブフライト法 光源:窒素ガス
レーザー(正極側より照射) 電界強度:5×105
V/cm 上記サンプル及び方法により得られたタイムオブフライ
トの時間(t)−電圧(V)波形からlogt−log
Vのプロットを行い、変曲点の値より電荷移動度を算出
した。
【0061】比較例1 酸化チタン(TM−1:富士チタン工業製)75重量
部、アクリル樹脂(アクリディックA−460−60
(固形分60%):大日本インキ化学工業製)15重量
部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンG−821−6
0(固形分60%):大日本インキ化学工業製)10重
量部、メチルエチルケトン100重量部からなる混合物
をボールミルで72時間分散し、中間層用塗工液を作成
した。これを厚さ0.2mmのアルミ板(Al080:
住友軽金属社製)上に塗布し、140℃で20分間乾燥
して、膜厚3μmの中間層を作成した。次に、下記構造
式(V)で表わされるトリスアゾ顔料10重量部を、ポ
リビニルブチラール(BM−2:積水化学工業社製)4
重量部をシクロヘキサノン150重量部に溶解した樹脂
液に添加し、ボールミルにて48時間分散を行った。分
散終了後、シクロヘキサノン210重量部を加え3時間
分散を行い、電荷発生層用塗工液を作成した。これを前
記中間層上に塗布し、130℃10分間乾燥して膜厚
0.2μmの電荷発生層を作成した。次に、下記構造式
(VI)で表わされる電荷輸送物質7重量部、ポリカー
ボネート(パンライトK−1300:帝人化成社製)1
0重量部、シリコーンオイル(KF−50:信越化学工
業社製)0.002重量部をテトラヒドロフラン100
重量部に溶解し、電荷輸送層用塗工液を作成した。これ
を前記電荷発生層上に塗布し、130℃20分間乾燥し
て膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、比較例1の電子
写真感光体を得た。
【化6】
【化7】
【0062】比較例2〜4 比較例1における電荷輸送物質(VI)に代えて、下記
に示す電荷輸送物質(VII)〜(IX)を用いた他は
比較例1と同様にして比較例2〜4の電子写真感光体を
作成した。
【化8】
【化9】
【化10】
【0063】比較例5 比較例1における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、
2,6−di−tert−butyl−p−creso
l(ノクラック200:大内新興化学工業社製)を0.
5重量部添加した以外は比較例1と同様にして比較例5
の電子写真感光体を作成した。
【0064】比較例6 比較例1における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、ス
テアリン酸亜鉛(関東化学製)を0.5重量部添加した
以外は比較例1と同様にして比較例6の電子写真感光体
を作成した。
【0065】実施例1 比較例1において電荷輸送層用塗工液の作成に際し、o
−ターフェニル(東京化成製)を1重量部添加した以外
は比較例1と同様にして実施例1の電子写真感光体を作
成した。
【0066】実施例2〜5 比較例1における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、本
発明の一般式(I)に含まれる化合物として、表3に示
す化合物を1重量部添加し、電荷輸送物質も前記構造式
(IX)で表される化合物に代えた以外は比較例1と同様
にして実施例2〜5の電子写真感光体を作成した。
【0067】実施例6 比較例1における電荷輸送層の結着樹脂のポリカーボネ
ート(パンライトK−1300:帝人化成社製)に代え
て、Zタイプポリカーボネート(粘度平均分子量5万)
を用いた以外は比較例1と同様にして実施例6の電子写
真感光体を作成した。
【0068】実施例7〜10 実施例6における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、本
発明一般式(I)に含まれる化合物として、表1に示す
化合物を1重量部添加した以外は実施例1と同様にして
実施例7〜10の電子写真感光体を作成した。
【0069】比較例7 実施例6における電荷輸送物質構造式(VI)に代え
て、構造式(VII)の電荷輸送物質を用いた以外は実
施例6と同様にして比較例7の電子写真感光体を作成し
た。以上のようにして得られた実施例1〜10、比較例
1〜7の電子写真感光体を、25℃/50%RHの環境
下、SP−428(川口電気製作所製)を用い、ダイナ
ミックモードにて静電特性を評価した、まず感光体に−
6KVのコロナ放電を5秒間行い負帯電させ、2秒後の
表面電位V2(−V)を測定、さらに表面電位が−80
0Vになったときにバンドパスフィルターを用いて78
0nmに分光した光(2.8μW/cm2)を露光し
て、表面電位が−400Vに光減衰するに必要な露光量
12(μJ/cm2)と露光30秒後の表面電位V3
0(−V)を測定した。次に耐ガス性の評価として、得
られた電子写真感光体をNOx濃度(NO+NO2)2
0ppm、温湿度20℃/30%RHの環境下に2日間
放置し、上記と同様にして静電特性の評価を行った。ま
た、前述の方法にて、電荷輸送層の酸素ガス透過係数と
電荷輸送物質の電荷移動度を測定した。評価結果を表3
に示す。
【0070】
【表3】
【0071】比較例8 比較例1と同様にしてアルミ板上に中間層、電荷発生
層、電荷輸送層を形成した。次に、パンライトC−14
00(帝人化成社製)20重量部、前記構造式(VI)
の電荷輸送物質10重量部をモノクロロベンゼン500
重量部に溶解し、保護層用塗工液を作成した。この塗工
液を電荷輸送層上にスプレー塗布、乾燥して膜厚4μm
の保護層を形成した。以上のようにして比較例8の電子
写真感光体を作成した。
【0072】比較例9〜11 比較例8の保護層における電荷輸送物質(VI)に代え
て、前記構造式(VII)〜(IX)の電荷輸送物質を
用いた他は比較例8と同様にして比較例9〜11の電子
写真感光体を作成した。
【0073】比較例12 比較例8における保護層用塗工液の作成に際し、2,6
−di−tert−butyl−p−cresol(ノ
クラック200:大内新興化学工業社製)を0.5重量
部添加した以外は比較例8と同様にして比較例12の電
子写真感光体を作成した。
【0074】比較例13 比較例8における保護層用塗工液の作成に際し、ステア
リン酸亜鉛(関東化学製)を0.5重量部添加した以外
は比較例8と同様にして比較例13の電子写真感光体を
作成した。
【0075】実施例11 比較例8における保護層用塗工液の作成に際し、o−タ
ーフェニル(東京化成製)を1重量部添加した以外は比
較例8と同様にして実施例11の電子写真感光体を作成
した。
【0076】実施例12〜15 比較例8における保護層用塗工液の作成に際し、本発明
の前記一般式(I)に含まれる化合物として、表4に示
す化合物を1重量部添加し、また電荷輸送物質を前記構
造式(IX)に代えた以外は比較例8と同様にして実施
例12〜15の電子写真感光体を作成した。
【0077】実施例16 比較例8における保護層の結着樹脂のポリカーボネート
(パンライトC−1400:帝人化成社製)に代えて、
Zタイプポリカーボネート(粘度平均分子量5万)を用
いた以外は比較例8と同様にして実施例16の電子写真
感光体を作成した。
【0078】実施例17〜20 実施例16における保護層用塗工液の作成に際し、本発
明の前記一般式(I)に含まれる化合物として、表4に
示す化合物を1重量部添加した以外は実施例16と同様
にして実施例17〜20の電子写真感光体を作成した。
【0079】比較例14 実施例16における電荷輸送物質構造式(VI)に代え
て構造式(VII)の電荷輸送物質を用いた他は実施例
16と同様にして比較例14の電子写真感光体を作成し
た。
【0080】以上得られた実施例11〜20及び比較例
8〜14の電子写真感光体について、前述の実施例1と
同様にして耐ガス性に関して評価を行った。評価結果を
表4に示す。
【0081】
【表4】
【0082】以上の実施例1〜20、比較例1〜14の
結果から明らかなように、本発明の電子写真感光体はガ
スを暴露しても良好な帯電特性を示し、耐ガス性に優れ
るものである。
【0083】比較例15 酸化チタン(CR−EL:石原産業製)160重量部、
アルキッド樹脂(ベッコライトM6401−50−S
(固形分50%):大日本インキ化学工業製)36重量
部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンL−121−6
0(固形分60%):大日本インキ化学工業製)20重
量部、メチルエチルケトン100重量部からなる混合物
をボールミルで72時間分散、分散終了後メチルエチル
ケトンをさらに80重量部加え2時間分散し、中間層用
塗工液を作成した。これを長さ370.5mm、φ80
mmのアルミニウムシリンダー上に塗布、130℃で2
0分間乾燥して、膜厚2.5μmの中間層を作成した。
次に、比較例1と同様にして中間層上に電荷発生層を形
成した。さらに、前記構造式(VI)で示される電荷輸
送物質7重量部、ポリカーボネート(パンライトC−1
400:帝人化成社製)10重量部、フェノチアジン
(東京化成社製)0.07重量部、シリコーンオイル
(KF−50:信越化学工業社製)0.002重量部を
ジクロロメタン90重量部に溶解し、電荷輸送層用塗工
液を作成した。これを前記電荷発生層上に塗布し、12
0℃で20分間乾燥して膜厚25μmの電荷輸送層を形
成し、比較例15の電子写真感光体を得た。
【0084】比較例16〜19 比較例15における電荷輸送物質(VI)に代えて、前
記に示す電荷輸送物質(VII)〜(IX)、及び下記
に示す電荷輸送物質(X)を用いた他は比較例15と同
様にして比較例16〜19の電子写真感光体を作成し
た。
【化11】
【0085】比較例20 比較例15における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、
2,6−di−tert−butyl−p−creso
l(ノクラック200:大内新興化学工業社製)を0.
5重量部添加した以外は比較例15と同様にして比較例
20の電子写真感光体を作成した。
【0086】比較例21 比較例15における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)セバケート(サノールLS−770:三共社製)を
0.5重量部添加した以外は比較例15と同様にして比
較例21の電子写真感光体を作成した。
【0087】比較例22 比較例15において、電荷輸送層用塗工液の作成に際
し、ステアリン酸亜鉛(関東化学製)を0.5重量部添
加した以外は比較例15と同様にして比較例22の電子
写真感光体を作成した。
【0088】実施例21 比較例15において電荷輸送層用塗工液の作成に際し、
o−ターフェニル(東京化成製)を1重量部添加した以
外は比較例15と同様にして実施例21の電子写真感光
体を作成した。
【0089】比較例22〜25 比較例15における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、
本発明一般式(I)に含まれる化合物として、表5に示
す化合物を1重量部添加し、電荷輸送物質を(IX)に
代えた以外は比較例15と同様にして実施例22〜25
の電子写真感光体を作成した。
【0090】実施例26 比較例15における電荷輸送層の結着樹脂のポリカーボ
ネート(パンライトC−1400:帝人化成社製)に代
えて、Zタイプポリカーボネート(粘度平均分子量5
万)を用いた以外は比較例15と同様にして実施例26
の電子写真感光体を作成した。
【0091】実施例27〜30 実施例26における電荷輸送層用塗工液の作成に際し、
本発明の前記一般式(I)に含まれる化合物として、表
5に示す化合物を1重量部添加した以外は実施例26と
同様にして実施例27〜30の電子写真感光体を作成し
た。
【0092】比較例23 実施例26における電荷輸送物質構造式(VI)に代え
て、前記構造式(VII)の電荷輸送物質を用いた以外
は実施例26と同様にして比較例23の電子写真感光体
を作成した。
【0093】以上得られた実施例21〜30、比較例1
5〜23の電子写真感光体をイマジオMF530
((株)リコー製)に装着し、以下のようにして、静電
特性及び画像の評価を行った。まず、電子写真感光体の
暗部電位(VD)、露光部電位(VL)を−850V、−
100Vとなるように潜像条件を設定した。次に、連続
複写を10000枚行い、そのまま24時間放置後再度
画像出しを行い、画像評価を行った。さらに、引き続き
100000枚の連続複写を行い、50000枚、10
0000枚時に静電特性(VD、VL)および画像の評価
を行った。電位の測定は、現像部を取り外し現像位置に
電位計のブローブを装着することにより行った。評価
は、23±3℃/50±5%RHの環境下で行った。な
お、評価は本発明の効果をより明確化させるために、イ
マジオMF530の排気ファンを停止させた状態にて行
った。また、前述の方法にて、電荷輸送層の酸素ガス透
過係数と電荷輸送物質の電荷移動度を測定し、結果を表
5に、また画像特性を表6に示す。
【0094】
【表5】
【0095】
【表6】
【0096】比較例24 比較例15と同様にしてアルミニウシリンダー板上に中
間層、電荷発生層、電荷輸送層を形成した。次に、パン
ライトC−1400(帝人化成社製)20重量部、前記
構造式(VI)の電荷輸送物質10重量部をモノクロロ
ベンゼン500重量部に溶解し、保護層用塗工液を作成
した。この塗工液を電荷輸送層上にスプレー塗布、乾燥
して膜厚4μmの保護層を形成した。以上のようにして
比較例24の電子写真感光体を作成した。
【0097】比較例25〜28 比較例24の保護層における電荷輸送物質(VI)に代
えて、前記構造式(VII)〜(X)を用いた他は比較
例24と同様にして比較例25〜28の電子写真感光体
を作成した。
【0098】比較例29 比較例24における保護層用塗工液の作成に際し、2,
6−di−tert−butyl−p−cresol
(ノクラック200:大内新興化学工業社製)を0.5
重量部添加した以外は比較例24と同様にして比較例2
9の電子写真感光体を作成した。
【0099】比較例30 比較例24における保護層用塗工液の作成に際し、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート(サノールLS−770:三共社製)を0.5
重量部添加した以外は比較例24と同様にして比較例3
0の電子写真感光体を作成した。
【0100】比較例31 比較例24において、保護層用塗工液の作成に際し、ス
テアリン酸亜鉛(関東化学製)を0.5重量部添加した
以外は比較例24と同様にして比較例31の電子写真感
光体を作成した。
【0101】実施例31 比較例24において、保護層用塗工液の作成に際し、o
−ターフェニル(東京化成製)を1重量部添加した以外
は比較例24と同様にして実施例31の電子写真感光体
を作成した。
【0102】実施例32〜35 比較例24における保護層用塗工液の作成に際し、本発
明の前記一般式(I)に含まれる化合物として、表7に
示す化合物を1重量部添加し、電荷輸送物質を(XI)
に代えた以外は比較例24と同様にして実施例32〜3
5の電子写真感光体を作成した。
【0103】実施例36 比較例24における保護層の結着樹脂のポリカーボネー
ト(パンライトC−1400:帝人化成社製)に代え
て、Zタイプポリカーボネート(粘度平均分子量5万)
を用いた以外は比較例24と同様にして実施例36の電
子写真感光体を作成した。
【0104】実施例37〜40 実施例36における保護層用塗工液の作成に際し、本発
明の前記一般式(I)に含まれる化合物として、表7に
示す化合物を1重量部添加した以外は比較例36と同様
にして実施例37〜40の電子写真感光体を作成した。
【0105】比較例32 実施例36における保護層の電荷輸送物質構造式(V
I)に代えて、前記構造式(VII)の電荷輸送物質を
用いた他は実施例36と同様にして比較例32の電子写
真感光体を作成した。
【0106】以上得られた実施例31〜40、比較例2
4〜32の電子写真感光体につき、実施例21と同様に
して、イマジオMF530((株)リコー社製)にて静
電特性及び画像の評価を行った。結果を表7、8に示
す。
【0107】
【表7】
【0108】
【表8】
【0109】以上の実施例21〜40、比較例15〜3
2の結果から明らからように、本発明の電子写真感光体
は、繰り返し使用において、画像劣化、特に画像ボケが
発生しない良好な感光体である。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子写真
感光体は、繰り返し使用時においても、安定した静電特
性を有し、画像上においても画像ボケや黒オビ、地汚れ
の発生がなく、常に高品質の画像が得られる実用的価値
に極めて優れたものである。また、ガス暴露によっても
帯電特性も良好であり、耐ガス性について、非常に優れ
ているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の層構成を例示する断
面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体の別の層構成を例示す
る断面図である。
【図3】本発明の電子写真感光体のまた別の層構成を例
示する断面図である。
【図4】本発明の電子写真感光体の更に別の層構成を例
示する断面図である。
【符号の説明】
11 導電性支持体 13 中間層 15 感光層 17 電荷発生層 19 電荷輸送層 21 保護層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、表面層として少なく
    とも電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する感光層を有
    する電子写真感光体において、該表面層の酸素ガス透過
    係数が4.0×10-11cm3・cm/cm2・s・cm
    Hg以下であり、かつ前記電荷輸送物質の電荷移動度が
    1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/cm)
    以上であることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に、電荷発生物質と電荷
    輸送物質を含有する感光層、および表面層として少なく
    とも電荷輸送物質を含有する保護層を有する電子写真感
    光体において、該表面層の酸素ガス透過係数が4.0×
    10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下であ
    り、かつ該表面層に含有される電荷輸送物質の電荷移動
    度が1×10-5cm2/V・s(電界強度5×105V/c
    m)以上であることを特徴とする電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記感光層が、電荷発生層と電荷輸送層
    からなり、電荷発生層上に電荷輸送層が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真感光
    体。
  4. 【請求項4】 前記表面層の酸素ガス透過係数が2.0
    ×10-11cm3・cm/cm2・s・cmHg以下であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の電子写真感光
    体。
  5. 【請求項5】 前記表面層に、下記一般式(I)で表わ
    される化合物が含有されていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1は低級アルキル基を表わし、R2、R3は置
    換又は無置換のメチレン基又はエチレン基を表わし、A
    1、AR2は置換又は無置換のアリール基を表わす。1
    は0〜4の整数、m及びnは0〜2の整数を表わし、m
    +nは2以上、l+m+nは6以下の整数である。又、
    ベンゼン環の未置換部位は水素原子を表わす。)
  6. 【請求項6】 前記一般式(I)の化合物が、下記一般
    式(II)で表わされる化合物であることを特徴とする
    請求項5記載の電子写真感光体。 【化2】 (式中、R4、R5は低級アルキル基を表わす。)
  7. 【請求項7】 前記電荷輸送物質が、下記一般式(II
    I)で表わされる化合物であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の電子写真感光体。 【化3】 (式中、Ar3およびAr4は、置換又は無置換のアリー
    ル基、置換又は無置換の複素環基を表わし、R6、R7
    よびR8は、水素原子、置換又は無置換のアルキル基、
    置換又は無置換のアルコキシ基、置換又は無置換のアリ
    ール基、置換又は無置換の複素環基を表わすが、R7
    8は、互いに結合して環を形成してもよく、Ar5は、
    置換又は無置換のアリーレン基を表わし、nは0または
    1を表す。)
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