JP3454625B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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Description
し、詳しくは耐ガス性に優れ、高耐久かつ繰り返し使用
時の静電特性の劣化の無い電子写真感光体に関する。
として、Se、CdS、ZnO等の無機材料が用いられ
てきたが、感度、熱安定性、毒性等の問題を持つことか
ら、近年では有機光導電性材料を用いた電子写真感光体
の開発が盛んに行われており、多くの複写機およびプリ
ンターにおいては、有機光導電性材料を用いた電子写真
感光体が搭載されるに到っている。
される電子写真感光体は、帯電−露光−現像−転写−除
電−クリーニングのプロセスを繰り返し受けることによ
りその機能を果たすが、これら電子写真感光体には常に
良好な画像を提供できることが可能な、高耐久性という
特性を有することが要求される。
真感光体に関しても同様であり、高耐久かつ繰り返し使
用時に画像劣化のないことが要求される。また感光体を
構成する物質が有機物であるが故にオゾン、NOx等の
ガスによる劣化も考えられるため、これらガスに対する
耐ガス性の向上も要求されている。
方法として、従来、感光層と支持体との間に中間層を設
けることにより、帯電電位または暗部電位低下の抑制を
行うことが提案されている。このような中間層として
は、ポリアミド(特開昭46−47344号公報、特開
昭52−25638号公報記載)、ポリエステル(特開
昭52−20836号公報、特開昭54−26738号
公報記載)、ポリウレタン(特開昭49−10044号
公報、特開昭53−89435号公報記載)、カゼイン
(特開昭55−1035556号公報記載)、ポリビニ
ルアルコール(特開昭52−100240号公報記
載)、ポリビニルピロリドン(特開昭48−30936
号公報記載)、ポリビニルブチラール(特開昭57−9
0639号公報、特開昭58−106549号公報記
載)、酢酸ビニル−エチレン共重合体(特開昭48−2
6141号公報記載)、エチルセルロース(特開昭55
−143564号公報記載)、N−メトキシメチル化ナ
イロン(特開平2−108064号公報記載)等の樹脂
を用いることが知られている。
た電子写真感光体は、帯電電位の低下は低減するものの
残留電位が上昇してしまう、また反対に残留電位上昇は
生じないものの帯電電位は低下するといった問題や、環
境による静電特性の変動が大きくなるといった問題があ
り、中間層を設けることではなお十分なものは得られて
いない。
7−122444号公報、特開昭63−18355号公
報等に示されるように酸化防止剤(ヒンダードフェノー
ル化合物、燐系化合物、硫黄系化合物、アミン系化合
物、ヒンダードアミン系化合物等)を感光層中に添加す
ることが提案されている。しかしながら、これら酸化防
止剤は耐ガス性に対する効果が低かったり、また効果的
には十分であっても、その他の特性(感度、残留電位
等)を著しく劣化させてしまうといった問題があり、今
なお満足のいく電子写真感光体は得られていない。
目的は前記従来の問題点を解決し、オゾンやNOx等の
ガスに対する対ガス性を改善した電子写真感光体を提供
することにある。本発明の他の目的は、繰り返し使用時
においても、明部電位の上昇や暗部電位の低下といった
電位の変動を改善した電子写真感光体を提供することに
ある。
(I)及び一般式(II)に示す化合物が前記従来の問題
点である、耐ガス性や繰り返し使用時の静電特性劣化の
問題を改善するのに有効であることを見いだし、これを
電子写真感光体に利用すべく、鋭意検討の結果本発明を
完成した。
し、R2、R3は、無置換、又はアルキル基、アリール
基若しくはアラルキル基置換のメチレン基又はエチレン
基を表わし、Ar1、Ar2は、無置換、又はアルキル
基若しくはアラルキル基置換のアリール基を表わす。)
ハロゲン原子、置換又は無置換のアルキル基、置換又は
無置換のアルケニル基、置換又は無置換のアリール基、
置換又は無置換のシクロアルキル基、置換又は無置換の
アルコキシ基、置換又は無置換のアリーロキシ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、アルキルアミノ基、アリ
ールアミノ基、アシル基、アルキルアシルアミノ基、ア
リールアシルアミノ基、アルキルカルバモイル基、アリ
ールカルバモイル基、アルキルスルホンアミド基、アリ
ールスルホンアミド基、アルキルスルファモイル基、ア
リールスルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、アルキルオキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アルキルアシルオキシ基、ア
リールアシルオキシ基、シリル基又は複素環基を表わ
す。但し、R4、R5、R6、R7のうち少なくとも1つは
炭素原子数の総和が4以上の基である。)
に少なくとも、感光層を有する電子写真感光体におい
て、該感光層中に前記一般式(I)に示す化合物と前記
一般式(II)に示すハイドロキノン化合物を含有するこ
とを特徴とする電気写真感光体が提供される。
を有し、感光層が電荷発生層と電荷輸送層からなる電子
写真感光体において、該電荷輸送層中に前記一般式
(I)に示す化合物と前記一般式(II)に示すハイドロ
キノン化合物を含有することを特徴とする電子写真感光
体が提供される。以下に一般式(I)で表わされる化合
物の具体例を示すが、本発明はこれら具体例に限定され
るものではない。
に示される化合物が、後述の一般式(III)に示され
る化合物であることを特徴とする前記いずれかに記載の
電子写真感光体が提供される。
化合物は、例えば対応するクロロアルキル誘導体と炭化
水素をニトロメタン中に溶解し、撹拌・窒素気流下Zn
Cl2、AlCl3等の触媒を加え、定温下反応させるこ
とにより得ることができる。本発明一般式(I)で表わ
される化合物が、耐ガス性の改善に対して効果がある理
由については明らかではないが、一般式(I)で示す化
合物を感光体中に含有させることにより、感光体中に存
在する微少な空隙が減少し、オゾン,NOx等のガスに
対するガス透過率が小さくなることが原因であると考え
られる。また、繰り返し使用時における電位変動の改善
に対して効果がある理由についても同様なことが考えら
れるが、ガス透過率が小さくなり、オゾン、NOx等の
酸性ガスが電荷発生物質及び電荷輸送物質等を劣化させ
ることが少なくなることが考えられる。
果等の点から下記一般式(III)の化合物を用いること
が好ましい。
おいて、式中R1、R8、R9の低級アルキル基として
は、メチル基、エチル基が挙げられ、炭素数1〜6の低
級アルキル基が好ましい。また、R2、R3はメチレン
基、エチレン基であり、その置換基としては、メチル
基、エチル基等のアルキル基、ベンジル基等のアラルキ
ル基、フェニル基等のアリール基が挙げられ、R2、R3
は同一でも異なっていてもよい。更にAr1、Ar2のア
リール基としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチ
ル基等が挙げられ、その置換基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基等のアルキル基、ベンジル基等のア
ラルキル基が挙げられ、Ar1、Ar2は同一であっても
異なっていてもよい。
ハイドロキノン化合物の具体例を示すが、本発明はこれ
ら具体例に限定されるものではない。
一般式(II)のハイドロキノン化合物を組み合わせるこ
とにより耐ガス性および静電的な耐久性が極めて良好と
なる理由は、一般式(I)の化合物を添加することでガ
ス透過率が低減し、ガスが通過しにくくなり、かつ一般
式(II)のハイドロキノン化合物を添加することで若干
でも透過したガスが、感光層構成物質と反応するのを抑
制することによると考えられる。また、これら2種の化
合物は、片方の化合物の効果を阻害することなく、逆に
一般式(I)の化合物が一般式(II)のハイドロキノン
化合物の感光層中での相溶性をさらに向上させること
で、効果はより顕著なものとなる。
説明する。
示す断面図であり、導電性支持体11上に少なくとも感
光層15を積層した構成をとっている。図2は本発明の
別の構成例を示す断面図であり、導電性支持体11と感
光層15の間に中間層13が設けられている。図3、図
4は本発明の別の構成例を示す断面図であり、感光層1
5が電荷発生層17と、電荷輸送層19の積層で構成さ
れている。図5は、本発明のさらに別の構成例を示す断
面図であり、感光層15の上に保護層21を設けたもの
である。
化合物及び一般式(II)に示すハイドロキノン化合物
は、例えば前述の構成にしたがって、感光層、電荷輸送
層に示される感光体中に含有することができる。
10Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニ
ウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金
などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化
物を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状も
しくは円筒条のプラスチック、紙に被覆したもの、ある
いは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ス
テンレスなどの板およびそれらを、押し出し、引き抜き
などの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨などの表
面処理した管などを使用する事ができる。また、特開昭
52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケ
ルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体
11として用いることができる。
な結着樹脂に分散して塗工したものも、本発明の導電性
支持体11として用いる事ができる。この導電性粉体と
しては、カーボンブラック、アセチレンブラック、また
アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀
などの金属粉、あるいは導電性酸化チタン、導電性酸化
スズ、ITOなどの金属酸化物粉などがあげられる。ま
た、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポ
リエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、
酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトル
エン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、
シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタ
ン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑
性、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂があげられる。こ
のような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を
適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメ
タン、2−ブタノン、トルエンなどに分散して塗布する
ことにより設けることができる。
ル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、テフロン
などの素材に前記導電性粉体を含有させた熱収縮チュー
ブによって導電性層を設けてなるものも、本発明の導電
性支持体11として良好に用いることができる。まず、
該導電性支持体上11上に、少なくとも電荷発生層17
及び電荷輸送層19を積層した積層構成の場合について
述べる。
形成されていても、あるいは電荷発生物質が結着樹脂中
に分散されて形成されていても良い。したがって、電荷
発生層17はこれら成分を適当な溶剤中にボールミル、
アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散
し、これを導電性支持体11あるいは中間層13上に塗
布し、乾燥することにより形成される。
としては、チタニルフタロシアニン、バナジルフタロシ
アニン、銅フタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロ
シアニン、無金属フタロシアニン等のフタロシアニン系
顔料、モノアゾ顔料、ビスアゾ顔料、非対称ジスアゾ顔
料、トリスアゾ顔料、テトラアゾ顔料等のアゾ顔料、ピ
ロロピロール顔料、アントラキノン顔料、ペリレン顔
料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、スクエアリウム顔
料、Se合金、その他公知の材料を用いることができ
る。
ては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリ
ケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、
ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−ビニルカルバ
ゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、
ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリビニル
ピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン等があげられる。
部に対し、0〜500重量部、好ましくは10〜300
重量部が適当である。また、電荷発生層の膜厚は0.0
1〜5μm、好ましくは0.1〜2μmである。
パノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセル
ソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、
トルエン、キシレン、リグロイン等があげられる。塗布
液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビ
ードコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコ
ート等の方法を用いることができる。
着樹脂、さらに本発明に示される前記一般式(I)の化
合物及び前記一般式(II)のハイドロキノン化合物を適
当な溶剤に溶解ないし分解し、これを電荷発生層上に塗
布、乾燥することにより形成できる。また、必要により
可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤を添加することもで
きる。
送物質とがある。電子輸送物質としては、例えばクロル
アニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラ
シアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フル
オレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、
2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−
トリニトロ−4H−インデノ[1,2−b]チオフェン
−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェ
ン−5,5−ジオキサイド、ベンゾキノン誘導体等の電
子受容性物質があげられる。
カルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリ
ルエチルグルタメートおよびその誘導体、ピレン−ホル
ムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレ
ン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾ
ール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘
導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘
導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、
α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジ
アリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9
−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジ
ビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘
導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベ
ン誘導体、エナミン誘導体、その他ポリマー化された正
孔輸送物質等公知の材料があげられる。これらの電荷輸
送物質は単独、または2種以上混合して用いられる。
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリ
レート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セル
ロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコー
ン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、
フェノール樹脂、アルキッド樹脂、特開平5−1582
50号公報・特開平6−51544号公報記載の各種ポ
リカーボネート共重合体等の熱可塑性または熱硬化性樹
脂があげられる。
に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150
重量部が適当である。また、電荷輸送層の膜厚は5〜5
0μm程度とすることが好ましい。ここで用いられる溶
剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエ
ン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、ジクロロメ
タン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセト
ンなどが用いられる。
リング剤、酸化防止剤を添加しても良い。レベリング剤
としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニル
シリコーンオイルなどのシリコーンオイル類や、側鎖に
パーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリ
ゴマーが使用でき、その使用量は結着樹脂100重量部
に対して0〜1重量部が適当である。酸化防止剤として
は、ヒンダードフェノール系化合物、硫黄系化合物、燐
系化合物、ヒンダードアミン系火某物、ピリジン誘導
体、ピペリジン誘導体、モルホリン誘導体等の酸化防止
剤を本発明に示す一般式(II)のハイドロキノン化合物
と併用して使用でき、その使用量は結着樹脂100重量
部に対して0〜5重量部程度が適当である。
て述べる。この場合も多くは電荷発生物質と電荷輸送物
質が含有される機能分離型のものがあげられる。すなわ
ち、電荷発生物質、電荷輸送物質にはさきに例示した化
合物を用いることができる。
輸送物質、結着樹脂および本発明に示される前記一般式
(I)の化合物、前記一般式(II)のハイドロキノン化
合物を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾
燥することにより形成できる。また、必要により、レベ
リング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。
例示した結着樹脂を用いることができるが、電荷発生層
17で例示した結着樹脂を混合して用いても良い。ピリ
リウム系染料、ビスフェノール系ポリカーボネートから
形成される共晶錯体に正孔輸送物質を添加した感光層も
単層の感光層として用いることができる。
送物質及び結着樹脂等をテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、ジクロロメタ
ン等の溶媒を用いて分散機等で分散した塗工液を、浸漬
塗工法やスプレーコート、ビードコート等の方法で塗工
して形成できる。単層構成の感光層の膜厚は、5〜50
μm程度が適当である。
電性支持体11と感光層15との間に中間層13を設け
ることができる。中間層13は樹脂を主成分としたもの
や、樹脂に金属酸化物等の微粉末顔料を加えたものを用
いることができる。これら樹脂は中間層13の上に感光
層15を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶
剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。
このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼ
イン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重
合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール
可溶性樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢
酸ビニル−メタクリル酸共重合体等のエチレン系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体等の塩化ビニル系樹脂、
セルロース誘導体樹脂、ポリウレタン、メラメン樹脂、
フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、アクリル
−メラミン樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキ
ッド樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソシアネート化合物等
の三次元網目構造を形成する硬化型樹脂などが挙げられ
る。
位の低減等のために酸化チタン、酸化アルミニウム、シ
リカ、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化インジウム等の
金属酸化物の微粉末顔料を加えても良い。
カップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップ
リング剤、チタニルキレート化合物、ジルコニウムキレ
ート化合物、チタニルアルコキシド化合物、有機チタニ
ル化合物も用いることができる。これらの中間層13は
前述の感光層のごとく適当な溶媒、分散、塗工法を用い
て形成することができる。
2O3を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン
等の有機物やSiO2、SnO2、TiO2、ITO、C
eO2等の無機物を真空薄膜形成法にて設けたものも良
好に使用できる。中間層13の膜厚は0〜10μmが適
当である。
設けられ、これに使用される材料としてはABS樹脂、
ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩
素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリ
アセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアク
リレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテ
ルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルペンテン、
ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホ
ン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共
重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、エポキシ樹脂等に樹脂が挙げられる。
させる目的でポリテトラフルオロエチレンのようなフッ
素樹脂、シリコーン樹脂、また酸化チタン、酸化錫、チ
タン酸カリウム等の無機材料等を添加することができ
る。保護層21の形成法としては、通常の塗布法を用い
ることができる。なお、保護層21の厚さは0.1〜1
0μmが適当である。
したa−C、a−SiCなどの公知の材料も保護層21
として用いることができる。本発明においては感光層1
5と保護層21との間に別の中間層(図示せず)を設け
ることも可能である。
て用いる。これら樹脂としてはポリアミド、アルコール
可溶性ナイロン樹脂、水溶性ブチラール樹脂、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
前記別の中間層の形成法としては、前述のごとく通常の
塗布法を用いることができる。なお、膜厚は0.05〜
2μmが適当である。
に示したように感光層、電荷輸送層に含有させることが
できる。感光層に添加する場合は、結着樹脂100重量
部に対して、5〜40重量部添加することが好ましい。
電荷輸送層に添加する場合は、結着樹脂100重量部に
対して、5〜40重量部添加することが好ましい。添加
量が下限より少ない場合は、前述した効果が得られず、
また添加量が上限より多い場合は、前述した効果は有す
るものの感度等の静電特性が劣化したり、添加した層の
強度が低下するようになる。
合物も、請求項に示したように感光層、電荷輸送層に含
有させることができる。感光層に添加する場合は、結着
樹脂100重量部に対して、0.1〜2重量部添加する
ことが好ましい。電荷輸送層に添加する場合は、電荷輸
送物質100重量部に対して、0.05〜1.5重量部
添加することが好ましい。添加量が下限より少ない場合
は、前述した効果が得られず、また添加量が上限より多
い場合は、前述した効果は有するものの感度等の静電特
性が劣化したり、繰り返し使用により残留電位が上昇す
るようになる。
ルキッド樹脂(ベッコライトM6401−50−S(固
形分50%):大日本インキ化学工業製)15重量部、
メラミン樹脂(スーパーベッカミンL−121−60
(固形分60%):大日本インキ化学工業製)10重量
部、メチルエチルケトン100重量部からなる混合物を
ボールミルで72時間分散し、中間層用塗工液を作成し
た。これを厚さ0.2mmのアルミ板(A1080:住
友軽金属社製)上に塗布し、130℃で20分間乾燥し
て、膜厚3μmの中間層を作成した。
顔料10重量部を、ポリビニルブチラール(BM−2:
積水化学工業社製)4重量部をシクロヘキサノン150
重量部に溶解した樹脂液に添加し、ボールミルにて72
時間分散を行なった。分散終了後、シクロヘキサノン2
10重量部を加え3時間分散を行ない、電荷発生層用塗
工液を作成した。これを前記中間層上に塗布し、130
℃で10分間乾燥して膜厚0.2μmの電荷発生層を作
成した。
送物質8重量部、ポリカーボネート(パンライトC−1
400:帝人化成社製)10重量部、シリコーンオイル
(KF−50:信越化学工業社製)0.002重量部、
例示化合物No.(I)−12の化合物2重量部、例示
化合物No.(II)−269のハイドロキノン化合物
0.04重量部をテトラヒドロフラン100重量部に溶
解し、電荷輸送層用塗工液を作成した。これを前記電荷
発生層上に塗布し、130℃で15分間乾燥して膜厚2
5μmの電荷輸送層を形成し、実施例1の電子写真感光
体を得た。
(II)のハイドロキノン化合物を第1表に示すように代
えた以外は実施例1と同様にして実施例2〜12の電子
写真感光体を作成した。
物を添加しない以外は実施例1と同様にして比較例1の
電子写真感光体を作成した。
イドロキノン化合物を添加しない以外は実施例1と同様
にして比較例2の電子写真感光体を作成した。
物及び例示化合物No.(II)−269のハイドロキノ
ン化合物を添加しない以外は実施例1と同様にして比較
例3の電子写真感光体を作成した。
物及び例示化合物No.(II)−269のハイドロキノ
ン化合物のかわりに下記に示す化合物(a)〜(e)を
第3表に示すように用いた以外は実施例1と同様にして
比較例4〜8の電子写真感光体を作成した。
を、25℃/50%RHの環境下、EPA−8100
(川口電気製作所製)を用い、ダイナミックモードにて
静電特性を評価した。まず感光体に−5.2kVのコロ
ナ放電を5秒間行い負帯電させ、2秒後の表面電位V2
(−V)を測定、さらに表面電位が−800Vになった
ときにバンドパスフィルターを用いて780nmに分光
した光(2.8μW/cm2)を露光して、表面電位が
−400Vに光減衰するに必要な露光量E1/2(μJ
/cm2)と露光30秒後の表面電位V30(−V)を
測定した。
56Kのタングステンランプ45luxの露光の繰り返
しをダイナミックモードにて120分間行い、その後同
様の測定を行って疲労後の静電特性を評価した。評価結
果を第3表に示す。
写真感光体をNOx濃度(NO+NO2)50ppm,
温湿度20℃/30%RHの環境下に4日間放置し、上
記と同様にして静電特性の評価を行い、NOxガス暴露
前後での静電特性変化量Δ|V2|、ΔE1/2、Δ|
V30|を測定した。結果を第4表に示す。
感光体は、耐ガス性に優れ、繰り返し使用による耐久力
に優れ、さらに繰り返しの静電疲労時においても帯電電
位低下や残留電位上昇が極めて少なく、高性能なもので
あり、実用的価値にきわめて優れたものである。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも、感光層を
有する電子写真感光体において、該感光層中に下記一般
式(I)に示す化合物と下記一般式(II)に示すハイド
ロキノン化合物を含有することを特徴とする電子写真感
光体。 【化1】 (式中、R1は、炭素数1〜6の低級アルキル基を表わ
し、R2、R3は、無置換、又はアルキル基、アリール
基若しくはアラルキル基置換のメチレン基又はエチレン
基を表わし、Ar1、Ar2は、無置換、又はアルキル
基若しくはアラルキル基置換のアリール基を表わす。) 【化2】 (式中、R4、R5、R6及びR7は、それぞれ水素原
子、ハロゲン原子、置換又は無置換のアルキル基、置換
又は無置換のアルケニル基、置換又は無置換のアリール
基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換又は無置
換のアルコキシ基、置換又は無置換のアリーロキシ基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルアミノ基、
アリールアミノ基、アシル基、アルキルアシルアミノ
基、アリールアシルアミノ基、アルキルカルバモイル
基、アリールカルバモイル基、アルキルスルホンアミド
基、アリールスルホンアミド基、アルキルスルファモイ
ル基、アリールスルファモイル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アルキルオキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アルキルアシルオキ
シ基、アリールアシルオキシ基、シリル基又は複素環基
を表わす。但し、R4、R5、R6、R7のうち少なく
とも1つは炭素原子数の総和が4以上の基である。) - 【請求項2】 前記感光層が電荷発生層と電荷輸送層か
らなり、該電荷輸送層中に前記一般式(I)に示す化合
物と前記一般式(II)に示すハイドロキノン化合物を含
有することを特徴とする請求項1記載の電子写真感光
体。 - 【請求項3】 前記一般式(I)の化合物が、下記一般
式(III)に示す化合物であることを特徴とする請求項
1記載または請求項2記載の電子写真感光体。 【化3】 (式中、R8,R9は、炭素数1〜6の低級アルキルを
表わす。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34955295A JP3454625B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34955295A JP3454625B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 電子写真感光体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09179318A JPH09179318A (ja) | 1997-07-11 |
JP3454625B2 true JP3454625B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=18404495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34955295A Expired - Lifetime JP3454625B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3454625B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP34955295A patent/JP3454625B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09179318A (ja) | 1997-07-11 |
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