JP3891773B2 - ガスの分離精製方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリプトンやキセノンを含むガスの分離精製方法及びその装置に関し、詳しくは、半導体製造装置等に雰囲気ガスとして使用される付加価値の高いクリプトンやキセノンの希ガスを回収再利用するのに最適なガスの分離精製方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路、液晶パネル、太陽電池パネル、磁気ディスク等の半導体製品を製造する工程では、希ガス雰囲気中でプラズマを発生させ、該プラズマによって半導体製品の各種処理を行う装置、例えばスパッタリング装置、プラズマCVD装置、リアクティブイオンエッチング装置等が広く用いられている。
【0003】
このような処理装置は、処理の対象となる基板等を処理チャンバー内に送入するときは窒素ガス雰囲気としておき、プラズマ処理を行う時点で希ガスのみ、もしくは希ガスと反応に寄与するガスとを流して高周波放電によりプラズマを発生させて処理を行い、次いで窒素ガスを流してチャンバー内をパージするとともに基板を取り出すというような方法で運転される。反応に寄与するガスとして、例えばプラズマ酸化等の処理では若干量の酸素が添加される。
【0004】
このような処理において使用される希ガスとして、従来は主としてアルゴンが用いられていたが、近年は、より高度な用途としてイオン化ポテンシャルが低いクリプトンやキセノンが注目されてきている。
【0005】
クリプトンやキセノンは、空気中の存在比自体が極めて小さいこと及び分離工程が複雑なことから極めて高価であり、このようなガスを使用するプロセスでは、使用済みのガスを回収して精製し、循環使用することを前提として初めて経済性を持つといえる。
【0006】
分離精製の対象となる希ガスを含む混合ガスは、主として希ガスと窒素とからなり、プラズマ酸化ではこれに若干量の酸素が含まれたものとなる。また、プラズマCVDでは金属水素化合物系ガスが、リアクティブイオンエッチングではハロゲン化炭素系ガスが追加される。さらに、微量の不純物として、水分、一酸化炭素、二酸化炭素、水素、炭化水素類等が含まれることもある。
【0007】
また、キセノンは、所定量の酸素(通常は約30%)と混合して麻酔ガスとして使用する用途も注目されている。この場合の分離精製の対象となる混合ガスは、患者からの呼気であって、キセノンの他、酸素、窒素、二酸化炭素、水分等を含む混合ガスである。この場合、キセノンを再利用するためには、該混合ガス中の窒素や二酸化炭素等を除去する必要がある。
【0008】
混合ガスから特定成分を圧力変動吸着分離(PSA)プロセスにより回収、精製する従来技術に関しては、例えば、文献「Pressure Swing Adsorption,1994 VCH Publishers Inc.,D.M.Ruthven,S.Farooq,K.S.Knaebel共著」の6章において広範囲にわたり解説されている。
【0009】
同文献の6.5節では、各種混合ガスから水素を回収、精製する4塔式PSAプロセスが解説されている。この水素PSAプロセスは、水素が混合ガス中の他の成分に比較して著しく吸着しにくいという性質を利用している。同文献のTable6.2には4塔式水素PSA精製システムの試験条件と性能データとが記載されている。これによれば、従来の水素PSAプロセスでは、99.9%以上の高い製品(水素)濃度を得ようとすると、水素回収率は80%未満になってしまうということが開示されている。
【0010】
また、同文献の6.6節では、燃焼排ガスから炭酸ガスを回収、精製する4塔式PSAプロセスが解説されている。同文献のTable6.4には燃焼排ガスから炭酸ガスを回収、精製するPSAプロセスの性能データが記載されている。これによれば、従来の炭酸ガスPSAプロセスでは、比較的低純度の約99%の製品濃度のときでさえ、炭酸ガスの回収率は、高い場合でも72%程度であったということが開示されている。
【0011】
さらに、同文献の6.7節では、埋立地で発生するガスからメタンを回収するPSAプロセスが解説されている。これによれば、従来のメタン回収PSAプロセスでは、90%以上の回収率を得ようとしたとき、製品中のメタン濃度は89%であったということが開示されている。
【0012】
一方、特開平6−182133号公報は、希ガスの高収率回収精製方法及び装置を開示している。この発明は、ヘリウムの回収精製に関する発明であり、従来廃棄されていたPSAプロセスからの排ガスを原料ガスに混合してリサイクルしながらヘリウムを回収するため、高収率が得られるとしている。しかしながら、この発明では、原料混合ガスの回分処理となっているため、連続的な原料混合ガスの処理ができなかった。
【0013】
また、特開平10−273307号公報には、「チャンバーをパージガスでパージし、これにより希ガスとパージガスとを含んだガス状流出物を生成させることによって、再使用のためチャンバーから回収する。パージガスは、水素、スチーム、アンモニア、二酸化炭素、一酸化炭素、酸素及び2〜6個の炭素原子を有する炭化水素から選ぶのが好ましい。好ましくは、膜分離、凝縮、吸着、吸収、結晶化、またはこれらの組み合わせによって、流出物から希ガス流れを分離する。」ことが開示されている。
【0014】
さらに、特開平11−157814号公報には、希ガス使用設備から排出される希ガスを含んだ排ガスの回収系への取り込みと排出との切り替え操作に関する方法が開示されている。しかし、本発明では、回収した後の精製方法に関しては、「吸着式あるいは膜分離方式等を用いることができるが、チタン、バナジウム、ジルコニウム、ニッケル等の金属あるいは合金を用いたゲッター式精製装置が好適である。」ことを開示しているにすぎない。
【0015】
特開2000−171589号公報には、放射性希ガスの回収方法として、天然ゼオライトを用いたクリプトン/キセノンの回収法が開示されている。しかし、本発明では、ヘリウムガス中の希ガスの吸着量は開示しているが、その他の脱着、回収、再使用についての開示はない。
【0016】
特開2000−26319号公報は、ポリオレフィン製造装置のオフガスからPSAプロセスによって低級炭化水素類を回収する方法を開示している。この発明においては、高い回収率を得るために、パージ排ガスを原料ガスに混合するリサイクル操作を行なうとしている。しかしながら、この発明の実施の形態によれば、低級炭化水素類濃度99.9%のときの回収率は約90%であり、10%が未回収となっている。
【0017】
このように、従来は、混合ガス中の特定成分をPSAプロセスによって高純度で、95〜99%以上の高回収率で連続的に回収する方法及び装置はなかった。また、クリプトン,キセノンに関する公表された吸着データは極めて少ない。例えば、Journal of Colloid and Interface Science,Vol.29,No.1,January 1969 には、活性炭及びゼオライト5Aに対するクリプトンの25℃の吸着データが記載されている。これによると、ゼオライト5Aに比較して活性炭系吸着剤の吸着量が多いことが判る。易吸着成分を高純度の製品として回収する方法としては、例えば特開平3−12212号公報に開示があり、ここでは吸着−洗浄−脱着の3工程を主要な工程として空気から窒素を分離回収する方法が記載されている。
【0018】
前述のクリプトンに関する吸着データを元に考えると、活性炭系吸着剤は、不純物成分である窒素の吸着量に対して十分大きいクリプトン吸着量を持つので、特開平3−12212号公報の方法は適用可能と考えられる。しかし、本公報に記載された方法では、製品の高純度化に多量の洗浄ガスを使用するため、製品の高い回収率は望めない。
【0019】
すなわち、従来の方法では、クリプトン,キセノンのような希ガスを扱う系において経済性を十分に高めることは困難であった。特に、半導体製造装置等のチャンバー内を窒素ガスによってパージするか、あるいは真空ポンプによって吸引することにより回収した混合ガスであって、該混合ガスに含まれる希ガスが前述のようにクリプトンあるいはキセノンであり、かつ、その含有濃度が概ね25〜75%である混合ガスから前記希ガスを分離精製し、付加価値のある希ガスを回収することについては、従来技術として取り上げた前記先行技術では解決できず、新たなる技術の開発が待たれていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の半導体製造装置等においては、クリプトンあるいはキセノン等の付加価値の高いガスを雰囲気ガスとして使用した後、外部に放出していたため、雰囲気ガスのコストが著しく高くなるという問題があった。また、該付加価値の高い希ガスを半導体装置のチャンバーから回収し、PSAプロセスによって高純度、かつ、95%以上の高回収率、より技術的に高度な99%以上の高回収率で連続的に回収することができなかったという問題があった。
【0021】
そこで、本発明は、半導体製造装置等の雰囲気ガスとして使用されるクリプトンやキセノンの高付加価値のガスを含む混合ガスを原料ガスとしてPSAプロセスにより高付加価値のガスを効率よく回収精製することができるガスの分離精製方法及びその装置を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、キセノン及びクリプトンの少なくとも一方の高付加価値ガスと窒素とを主成分とする原料ガスを圧力変動吸着分離法により分離して前記高付加価値ガスを精製する方法において、本発明の第1の方法は、前記圧力変動吸着分離法として、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離法による吸着工程で、前記活性炭に対して易吸着成分である前記高付加価値ガスを前記活性炭に吸着させるともに前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を含む排ガスを放出し、前記平衡型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した前記高付加価値ガスを濃縮した精製ガスを、吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離法により分離し、吸着工程でNa−A型ゼオライトに対して難吸着成分である高付加価値ガスを導出して製品ガスとすることを特徴とし、また、第2の方法は、第1の方法において、前記速度型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した排ガスを、前記平衡型圧力変動吸着分離法により再分離を行うために循環させて前記原料ガスに混合させることを特徴としている
【0023】
第3の方法は、前記圧力変動吸着分離法として、吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離法による吸着工程で、前記Na−A型ゼオライトに対して易吸着成分である前記窒素を前記Na−A型ゼオライトに吸着させるともに前記Na−A型ゼオライトに対して難吸着成分である前記高付加価値ガスを導出して製品ガスとし、前記速度型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した前記窒素を含む排ガスを、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離法により分離し、吸着工程で前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を含む排ガスを放出し、前記平衡型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した高付加価値ガスを含む精製ガスを、前記速度型圧力変動吸着分離法により再分離を行うために循環させて前記原料ガスに混合させることを特徴としている。
【0024】
第4の方法は、第1〜第3の方法において、前記原料ガスを分岐して、一方を前記平衡型圧力変動吸着分離法により分離し、他方を前記速度型圧力変動吸着分離法により分離し、前記平衡型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した前記高付加価値ガスを濃縮した精製ガスを前記他方の原料ガスと混合し、前記速度型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した排ガスを、前記一方の原料ガスと混合することを特徴としている。
【0025】
第5の方法は、前記圧力変動吸着分離法として、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離法と吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離法との2種類の吸着法を使用し、前記平衡型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した前記高付加価値ガスを濃縮した精製ガス及び前記速度型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した排ガスをを前記原料ガスに混合し、該混合ガスを分岐して、その一方を前記平衡型圧力変動吸着分離法の吸着工程で、前記活性炭に対して易吸着成分である前記高付加価値ガスを前記活性炭に吸着させるともに前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を含む排ガスを放出し、他方を前記速度型圧力変動吸着分離法の吸着工程で、Na−A型ゼオライトに対して難吸着成分である高付加価値ガスを導出して製品ガスとすることを特徴としている。
【0026】
第6の方法は、第1〜第5の方法において、前記原料ガスを前記圧力変動吸着分離法により分離する前に、水分や二酸化炭素、その他の不純物を除去することを特徴としている。
【0027】
キセノン及びクリプトンの少なくとも一方の高付加価値ガスと窒素とを主成分とする原料ガスを圧力変動吸着分離装置により分離して前記高付加価値ガスを精製する装置において、本発明の第1の装置は、前記圧力変動吸着分離装置は、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離装置と、吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離装置とを、いずれか一方を前段に、他方を後段にして組み合わせ、前記平衡型圧力変動吸着分離装置は、前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を排ガスとして放出する経路及び再生工程で前記高付加価値ガスが濃縮されて導出したガスを、前記速度型圧力変動吸着分離装置に導入する経路とを備え、前記速度型圧力変動吸着分離装置は、吸着工程で前記Na−A型ゼオライトに対して難吸着成分である前記高付加価値ガスを製品ガスとして導出する経路を備えていることを特徴としている。
【0028】
第2の装置は、第1の装置において、前記速度型圧力変動吸着分離装置の再生工程で導出されたガスを、前記平衡型圧力変動吸着分離装置に導入される原料ガ分離精製装置である
【0029】
第3の装置は、前記圧力変動吸着分離装置は、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離装置と、吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離装置と、前記原料ガスを分岐して前記平衡型圧力変動吸着分離装置と前記速度型圧力変動吸着分離装置とにそれぞれ導入する経路とを備え、前記平衡型圧力変動吸着分離装置は、前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を排ガスとして放出する経路及び再生工程で前記高付加価値ガスが濃縮されて導出したガスを、前記速度型圧力変動吸着分離装置に導入される原料ガスに混合させる経路を備え、前記速度型圧力変動吸着分離装置は、吸着工程で前記Na−A型ゼオライトに対して難吸着成分である前記高付加価値ガスを製品ガスとして導出する経路及び再生工程で導出されたガスを、前記平衡型圧力変動吸着分離装置に導入される原料ガスに混合させる経路を備えていることを特徴としている。
【0030】
第4の装置は、前記圧力変動吸着分離装置は、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離装置と、吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離装置と、前記平衡型圧力変動吸着分離装置と前記速度型圧力変動吸着分離装置の双方に前記原料ガスを圧縮して導入する圧縮機と、該圧縮機の一次側に設置したバッファタンクと、該バッファタンクに前記原料ガスを導入する経路とを備え、前記平衡型圧力変動吸着分離装置は、前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を排ガスとして放出する経路及び再生工程で前記高付加価値ガスが濃縮されて導出したガスを、前記バッファタンクに導入する経路を備え、前記速度型圧力変動吸着分離装置は、吸着工程で前記Na−A型ゼオライトに対して難吸着成分である前記高付加価値ガスを製品ガスとして導出する経路及び再生工程で導出されたガスを前記バッファタンクに導入する経路を備えていることを特徴としている。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のガス分離精製装置の第1形態例を示す系統図である。このガス分離精製装置は、高付加価値ガスとしてのクリプトンやキセノンを回収して分離精製するためのものであって、平衡吸着量差に基づいてガス成分を分離する平衡型圧力変動吸着分離装置10と、吸着速度差に基づいてガス成分を分離する速度型圧力変動吸着分離装置20とを備えている。
【0032】
前記平衡型圧力変動吸着分離装置10は、クリプトンやキセノンを易吸着成分とし、窒素を難吸着成分とする吸着剤、例えば活性炭を充填した複数の吸着筒11a,11bと、原料ガスを所定の吸着圧力に圧縮するための圧縮機12と、前記吸着筒11a,11bを吸着工程と再生工程とに切替えるために所定位置に設けられた複数の弁とを有している。
【0033】
また、前記速度型圧力変動吸着分離装置20は、クリプトンやキセノンを難吸着成分とし、窒素を易吸着とする吸着剤、例えばNa−A型ゼオライトやカーボンモレキュラーシーブスを充填した複数の吸着筒21a,21bと、導入ガスを供給するための圧縮機22と、前記吸着筒21a,21bを吸着工程と再生工程とに切換えるために所定位置にそれぞれ設けられた弁とを有している。
【0034】
ここで、クリプトンと窒素との混合ガスを原料ガスとし、平衡型圧力変動吸着分離装置10の吸着剤として活性炭を、速度型圧力変動吸着分離装置20の吸着剤としてNa−A型ゼオライトを、それぞれ使用することにより、原料ガス中のクリプトンと窒素とを分離してクリプトンを精製する手順を説明する。なお、両装置において、最初は吸着筒11a、21aがそれぞれ吸着工程を行っているものとする。
【0035】
まず、平衡型圧力変動吸着分離装置10において、原料ガス導入経路31から導入されて圧縮機12で所定圧力に昇圧された原料ガスは、入口弁13aを通って吸着筒11aに流入する。吸着筒11a,11bに充填されている活性炭は、図2の吸着等温線(温度298K)に示すように、クリプトン(Kr)やキセノン(Xe)に比べて窒素(N)を吸着しにくいため、吸着筒11aに流入した原料ガスの中の易吸着成分であるクリプトンが優先的に活性炭に吸着され、吸着されにくい難吸着成分である窒素が吸着筒11aの出口端から出口弁14aを通って一次排ガス放出経路32に放出される。この間、他方の吸着筒11bは再生工程を行っており、吸着ガスが再生弁15bから放出され、速度型圧力変動吸着分離装置20の圧縮機22の吸入側(一次側)経路33に流れる。
【0036】
なお、吸着工程、再生工程の切替時には、通常のPSAプロセスと同様に、均圧弁16a,16bを有する均圧経路17を使用した均圧操作や、再生工程時に筒出口側からパージガスを導入するパージ再生操作を行うことができる。
【0037】
吸着筒11a内の活性炭へのクリプトン吸着量が限界に達して筒出口からクリプトンが流出する前に、入口弁13a,13b、出口弁14a,14b、再生弁15a,15bが切換開閉されて両吸着筒11a,11bの工程が切換えられ、吸着筒11aが再生工程に、吸着筒11bが吸着工程となる。
【0038】
再生工程では、筒内の圧力が低下することによって活性炭に吸着していたクリプトンが脱着するので、再生工程で吸着筒から経路33に導出されるガスは、クリプトンを濃縮したガス(一次精製ガス)となる。この一次精製ガスは、圧縮機22で所定圧力に昇圧した後、入口弁23aを通って吸着工程にある吸着筒21aに流入する。このとき、経路33には、一次精製ガスの濃度や流量を均一化させるためのバッファタンクを設けておくことができる。
【0039】
吸着筒21a,21bに充填されているNa−A型ゼオライト、いわゆるゼオライト4Aは、図3の吸着等温線に示すように、吸着量はクリプトン(Kr)と窒素(N)とは同程度であるが、図4の吸着速度測定結果に示すように、クリプトン(Kr)やキセノン(Xe)は窒素(N)に比べて吸着速度が遅い(キセノンは吸着速度が極端に遅いため図4では欄外となる)ため、吸着筒21aに流入した一次精製ガスの中の吸着速度が速くて吸着されやすい易吸着成分である窒素がゼオライト4Aに優先的に吸着され、吸着速度が遅くてゼオライト4Aに吸着されにくい難吸着成分であるクリプトンが吸着筒21aの出口端から出口弁24aを通って二次精製ガス導出経路34に導出される。この二次精製ガス導出経路34に導出されたガスは、製品クリプトンとして製品貯槽35に一時貯留された後、製品導出経路36を通って使用先に供給される。図4における縦目盛りは、ある温度における平衡吸着量を1としたときの吸着可能残量を表している。
【0040】
吸着筒21aが吸着工程を行っているとき、吸着筒21bは再生工程を行っている。この再生工程は、再生弁25bを開いて吸着筒21b内のガスを二次排ガス導出経路37に放出することにより行われる。ここでも、吸着工程、再生工程の切替時に、通常のPSAプロセスと同様に、均圧弁26a,26bを有する均圧経路27を使用した均圧操作や、再生工程時に筒出口側からパージガスを導入するパージ再生操作を行うことができる。
【0041】
吸着筒21a内のゼオライト4Aへの窒素吸着量が限界に達して筒出口から窒素が流出する前に、入口弁23a,23b、出口弁24a,24b、再生弁25a,25bが切換開閉されて両吸着筒21a,21bの工程が切換えられ、吸着筒21aが再生工程に、吸着筒21bが吸着工程となる。
【0042】
再生工程では、筒内の圧力が低下することによってゼオライト4Aから脱着した窒素が放出されるだけでなく、筒内に存在する一次精製ガスも流出するので、この速度型圧力変動吸着分離装置20の再生工程で排出される二次排ガスには、相当量のクリプトンが含まれている状態となる。したがって、二次排ガス導出経路37に放出された二次排ガスを、圧縮機12の一次側に循環させて原料ガスと混合し、前記平衡型圧力変動吸着分離装置10で再分離を行うことにより、二次排ガス中のクリプトンを一次精製ガス中に回収することができる。
【0043】
なお、両圧力変動吸着分離装置10,20において、吸着工程で吸着筒から流出する難吸着成分に含まれる易吸着成分の濃度は、時間と共に増加する傾向を持つので、決められた吸着工程時間の間に取出す難吸着成分の量を調整することにより、最終的に二次精製ガス導出経路34から採取する製品クリプトン中に含まれる不純物としての窒素量を調整できるので、製品クリプトンに求められる純度と経済性とを考慮しながら吸着工程時間や難吸着成分導出量を決定すればよい。
【0044】
図5は、本発明のガス分離精製装置の第2形態例を示す系統図である。なお、以下の説明において、前記第1形態例の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0045】
本形態例に示すガス分離精製装置は、前記第1形態例と同様の平衡型圧力変動吸着分離装置10と速度型圧力変動吸着分離装置20とを組合わせたものであって、原料ガス導入経路41を、速度型圧力変動吸着分離装置20の圧縮機22の一次側経路33に設けた例を示している。すなわち、速度型圧力変動吸着分離装置20を前段に、平衡型圧力変動吸着分離装置10を後段にして組合わせたものである。
【0046】
原料ガス導入経路41からの原料ガスは、圧縮機22で圧縮されて速度型圧力変動吸着分離装置20に導入され、該装置20の吸着筒21a,21bに充填したゼオライト4Aによって難吸着成分のクリプトンと易吸着成分の窒素とが分離し、難吸着成分のクリプトンが精製ガス導出経路34aから製品貯槽35を経て製品導出経路36により使用先に供給される。
【0047】
そして、この速度型圧力変動吸着分離装置20から一次排ガス導出経路37aに導出された一次排ガスは、圧縮機12で圧縮されて平衡型圧力変動吸着分離装置10に導入され、該装置10の吸着筒11a,11bに充填した活性炭によって一次排ガス中の易吸着成分のクリプトンと難吸着成分の窒素とが分離し、難吸着成分の窒素が排ガス放出経路32aから排出される。
【0048】
一方、平衡型圧力変動吸着分離装置10の再生工程で再生弁15a,15bから導出された二次精製ガスは、経路37bを通って圧縮機22の一次側経路33に流れ、前記原料ガス導入経路41から導入される原料ガスと混合した後、速度型圧力変動吸着分離装置20に導入されて再分離される。
【0049】
図6は、本発明のガス分離精製装置の第3形態例を示す系統図であって、前記第1形態例と同様に平衡型圧力変動吸着分離装置10と速度型圧力変動吸着分離装置20とを組合わせるとともに、原料ガス導入経路51を2方向に分岐し、一方の経路52を平衡型圧力変動吸着分離装置10の圧縮機12の一次側に、他方の経路53を速度型圧力変動吸着分離装置20の圧縮機22の一次側に、それぞれ接続したものである。
【0050】
すなわち、原料ガスの一部は、経路52から二次排ガス導出経路37を流れる二次排ガスと合流した後、圧縮機12で圧縮されて平衡型圧力変動吸着分離装置10に導入され、残部の原料ガスは、経路53を通り、圧縮機22の一次側経路33を流れる一次精製ガス、即ち平衡型圧力変動吸着分離装置10の易吸着成分と合流した後、圧縮機22で圧縮されて速度型圧力変動吸着分離装置20に導入される。速度型圧力変動吸着分離装置20の易吸着成分は、二次排ガス導出経路37から経路52の原料ガスに混合して循環する。
【0051】
図7は、本発明のガス分離精製装置の第4形態例を示す系統図であって、平衡型圧力変動吸着分離装置10と速度型圧力変動吸着分離装置20とを組合わせ、両吸着分離装置10,20に対して1台の圧縮機61からガスを供給するように形成するとともに、該圧縮機61の一次側にバッファタンク62を設置し、このバッファタンク62に、原料ガス導入経路63、平衡型圧力変動吸着分離装置10の再生工程で導出されるガスが流れる経路64、速度型圧力変動吸着分離装置20の再生工程で導出されるガスが流れる経路65をそれぞれ接続し、これらのガスを混合した状態で圧縮機61から圧送するように形成している。
【0052】
すなわち、原料ガス導入経路63からバッファタンク62に流入した原料ガスは、経路64,65から流入するガスと混合して圧縮機61に吸引され、経路66を通って各吸着分離装置10,20の吸着工程にある吸着筒に導入される。また、各吸着分離装置10,20の再生工程にある吸着筒から導出されたガスは、前記経路64,65を通ってバッファタンク62に循環して再分離される。このように形成することにより、圧縮機の設置台数を削減することができる。
【0058】
上記第2〜第形態例においても、各圧力変動吸着分離装置10,20は、前記第1形態例と同様にして各吸着筒11a,11b,21a,21bを吸着工程と再生工程とに切換えてクリプトンと窒素とを連続的に分離し、原料ガス中のクリプトンを分離精製する。
【0059】
なお、上記各形態例では、最も簡単な原料ガス組成としてクリプトンと窒素との混合ガスを例示したが、キセノンと窒素との混合ガスの場合も同様にして分離回収することができ、クリプトンとキセノンとを両方含んでいてもよい
【0060】
また、一次排ガスとして放出されるガス、即ち高付加価値ガス以外のガスとして、酸素、一酸化炭素、水素、炭化水素類も、前述の窒素と同様にして高付加価値ガスから分離できる。さらに、各圧力変動吸着分離装置の構成も適宜選定することができ、例えば3筒以上の多筒式にしたりすることもできる。
【0061】
は、本発明のガス分離精製装置の第形態例を示す系統図であって、平衡型圧力変動吸着分離装置10と速度型圧力変動吸着分離装置20とを組合わせたガス分離精製装置の前段に、前処理用分離装置80を設置した例を示す系統図である。
【0062】
本形態例は、例えば、麻酔ガスとして使用するキセノンを患者の呼気中から分離精製する場合のように、ガス分離精製装置に供給する混合ガス(原料ガス)中に比較的多量の水分や二酸化炭素が含まれているガスを処理するのに適している。
【0063】
前処理用分離装置80は、一対の吸着筒81a,81bと、入口弁82a,82b、出口弁83a,83b、再生ガス入口弁84a,84b、再生ガス出口弁85a,85bを有するものであって、吸着筒81a,81b内には、水分及び二酸化炭素を除去する吸着剤、例えばゼオライトが充填されており、例えば温度変動吸着分離法により、原料ガス中の水分及び二酸化炭素を分離するように形成されている。
【0064】
すなわち、原料ガス導入経路31からの原料ガスは、圧縮機12で圧縮された後に前処理用分離装置80に導入され、該前処理用分離装置80で水分及び二酸化炭素を除去されてからガス分離精製装置の平衡型圧力変動吸着分離装置10及び速度型圧力変動吸着分離装置20に順次導入され、二次精製ガス導出経路34に導出される。この二次精製ガス導出経路34に導出されたガスは、製品キセノンとして製品貯槽35に一時貯留された後、製品導出経路36から使用先に供給される。
【0065】
このように、前処理用分離装置80で水分や二酸化炭素、その他の不純物成分をあらかじめ除去しておくことにより、各種吸着剤に吸着しやすい水分等がガス分離精製装置の系内に蓄積することを防止できる。なお、前処理用分離装置80を設置するガス分離精製装置の構成は任意であり、例えば、前記第1〜第形態例のいずれの形式でもよい。
【0066】
【実施例】
実施例1
図1に示す構成のガス分離精製装置を使用してクリプトンを分離精製する実験を行った。平衡型圧力変動吸着分離装置10は、内径70mm、長さ1000mmの吸着筒に吸着剤として活性炭を1.7kg充填し、平衡分離操作の半サイクル時間は420秒、吸着工程圧力は604kPa、再生工程圧力は102kPaとした。また、速度型圧力変動吸着分離装置20は、内径70mm、長さ1000mmの吸着筒に吸着剤としてゼオライト4Aを2.6kg充填し、平衡分離操作の半サイクル時間は300秒、吸着工程圧力は828kPa、再生工程圧力は102kPaとした。
【0067】
このガス分離精製装置に、クリプトン;51.5%、窒素48.5%の混合ガスを原料ガスとして流量2L/min(流量[L/min]は0℃、1気圧換算値、以下同じ)で導入した。その結果、平衡型圧力変動吸着分離装置10の一次排ガス放出経路32から濃度97%の窒素が1L/minで放出され、二次精製ガス導出経路34からは、濃度99.9%のクリプトンを1L/minで採取できた。このとき、二次排ガス導出経路37を流れる二次排ガスは、クリプトン濃度が43%で、流量が約4L/minであった。
【0068】
実施例2
図5に示す構成のガス分離精製装置を使用してクリプトンを分離精製する実験を行った。平衡型圧力変動吸着分離装置10には吸着剤として活性炭を吸着筒1筒当たり2.0kg充填し、速度型圧力変動吸着分離装置20には吸着剤としてゼオライト4Aを吸着筒1筒当たり5.0kg充填した。
【0069】
このガス分離精製装置に、クリプトン30%、窒素70%の混合ガスを原料ガスとして2L/minで導入した。その結果、平衡型圧力変動吸着分離装置10の一次排ガス放出経路32から濃度99.9%の窒素が1.4L/minで放出され、二次精製ガス導出経路34からは、濃度99.99%のクリプトンを0.6L/minで採取できた。このとき、二次排ガス導出経路37を流れる二次排ガスは、クリプトン濃度が37%で、流量が約9.4L/minであった。
【0070】
実施例3
図6に示す構成のガス分離精製装置を使用してクリプトンを分離精製する実験を行った。平衡型圧力変動吸着分離装置10には吸着剤として活性炭を吸着筒1筒当たり4.0kg充填し、速度型圧力変動吸着分離装置20には吸着剤としてゼオライト4Aを吸着筒1筒当たり4.0kg充填した。
【0071】
このガス分離精製装置に、クリプトン70%、窒素30%の混合ガスを原料ガスとして2L/minで導入した。その結果、平衡型圧力変動吸着分離装置10の一次排ガス放出経路32から濃度99.9%の窒素が0.6L/minで放出され、二次精製ガス導出経路34からは、濃度99.99%のクリプトンを1.4L/minで採取できた。このとき、二次排ガス導出経路37を流れる二次排ガスは、クリプトン濃度が80%で、流量が約6L/minであった。
【0072】
実施例4
図7に示す構成のガス分離精製装置を使用してクリプトンを分離精製する実験を行った。平衡型圧力変動吸着分離装置10には吸着剤として活性炭を吸着筒1筒当たり3.0kg充填し、速度型圧力変動吸着分離装置20には吸着剤としてゼオライト4Aを吸着筒1筒当たり4.0kg充填した。
【0073】
このガス分離精製装置に、クリプトン50%、窒素50%の混合ガスを原料ガスとして2L/minで導入した。その結果、平衡型圧力変動吸着分離装置10の一次排ガス放出経路32から濃度99.9%の窒素が1.0L/minで放出され、二次精製ガス導出経路34からは、濃度99.99%のクリプトンを1.0L/minで採取できた。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、クリプトンやキセノンのような付加価値の高いガスを雰囲気ガスとして使用する半導体製造装置等から排出される混合ガス中の高付加価値ガスを、高純度、高回収率で効率よく回収することができるので、半導体製造装置等における雰囲気ガスのコストを著しく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガス分離精製装置の第1形態例を示す系統図である。
【図2】 活性炭におけるクリプトン、キセノン及び窒素の吸着等温線図である。
【図3】 ゼオライト4Aにおけるクリプトン及び窒素の吸着等温線図である。
【図4】 ゼオライト4Aにおけるクリプトン及び窒素の吸着速度を示す図である。
【図5】 本発明のガス分離精製装置の第2形態例を示す系統図である。
【図6】 本発明のガス分離精製装置の第3形態例を示す系統図である。
【図7】 本発明のガス分離精製装置の第4形態例を示す系統図である。
【図8】 本発明のガス分離精製装置の第5形態例を示す系統図である
【符号の説明】
10…平衡型圧力変動吸着分離装置、11a,11b…吸着筒、12…圧縮機、13a,13b…入口弁、14a,14b…出口弁、15a,15b…再生弁、16a,16b…均圧弁、17…均圧経路、20…速度型圧力変動吸着分離装置、21a,21b…吸着筒、22…圧縮機、23a,23b…入口弁、24a,24b…出口弁、25a,25b…再生弁、26a,26b…均圧弁、27…均圧経路、31,41,51,63…原料ガス導入経路、32…一次排ガス放出経路、33…圧縮機22の一次側経路、34…二次精製ガス導出経路、35…製品貯槽、36…製品導出経路、37…二次排ガス導出経路、61…圧縮機、62…バッファタンク、80…前処理用分離装置

Claims (10)

  1. キセノン及びクリプトンの少なくとも一方の高付加価値ガスと窒素とを主成分とする原料ガスを圧力変動吸着分離法により分離して前記高付加価値ガスを精製する方法において、前記圧力変動吸着分離法として、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離法による吸着工程で、前記活性炭に対して易吸着成分である前記高付加価値ガスを前記活性炭に吸着させるともに前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を含む排ガスを放出し、前記平衡型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した前記高付加価値ガスを濃縮した精製ガスを、吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離法により分離し、吸着工程でNa−A型ゼオライトに対して難吸着成分である高付加価値ガスを導出して製品ガスとすることを特徴とするガスの分離精製方法。
  2. 前記速度型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した排ガスを、前記平衡型圧力変動吸着分離法により再分離を行うために循環させて前記原料ガスに混合させることを特徴とする請求項1記載のガスの分離精製方法。
  3. キセノン及びクリプトンの少なくとも一方の高付加価値ガスと窒素とを主成分とする原料ガスを圧力変動吸着分離法により分離して前記高付加価値ガスを精製する方法において、前記圧力変動吸着分離法として、吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離法による吸着工程で、前記Na−A型ゼオライトに対して易吸着成分である前記窒素を前記Na−A型ゼオライトに吸着させるともに前記Na−A型ゼオライトに対して難吸着成分である前記高付加価値ガスを導出して製品ガスとし、前記速度型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した前記窒素を含む排ガスを、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離法により分離し、吸着工程で前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を含む排ガスを放出し、前記平衡型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した高付加価値ガスを含む精製ガスを、前記速度型圧力変動吸着分離法により再分離を行うために循環させて前記原料ガスに混合させることを特徴とするガスの分離精製方法。
  4. 前記原料ガスを分岐して、一方を前記平衡型圧力変動吸着分離法により分離し、他方を前記速度型圧力変動吸着分離法により分離し、前記平衡型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した前記高付加価値ガスを濃縮した精製ガスを前記他方の原料ガスと混合し、前記速度型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した排ガスを、前記一方の原料ガスと混合することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のガスの分離精製方法。
  5. キセノン及びクリプトンの少なくとも一方の高付加価値ガスと窒素とを主成分とする原料ガスを圧力変動吸着分離法により分離して前記高付加価値ガスを精製する方法において、前記圧力変動吸着分離法として、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離法と吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離法との2種類の吸着法を使用し、前記平衡型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した前記高付加価値ガスを濃縮した精製ガス及び前記速度型圧力変動吸着分離法の再生工程で導出した排ガスを前記原料ガスに混合し、該混合ガスを分岐して、その一方を前記平衡型圧力変動吸着分離法の吸着工程で、前記活性炭に対して易吸着成分である前記高付加価値ガスを前記活性炭に吸着させるともに前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を含む排ガスを放出し、他方を前記速度型圧力変動吸着分離法の吸着工程で、Na−A型ゼオライトに対して難吸着成分である高付加価値ガスを導出して製品ガスとすることを特徴とするガスの分離精製方法。
  6. 前記原料ガスを前記圧力変動吸着分離法により分離する前に、水分や二酸化炭素、その他の不純物を除去することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のガスの分離精製方法。
  7. キセノン及びクリプトンの少なくとも一方の高付加価値ガスと窒素とを主成分とする原料ガスを圧力変動吸着分離装置により分離して前記高付加価値ガスを精製する装置において、前記圧力変動吸着分離装置は、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離装置と、吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離装置とを、いずれか一方を前段に、他方を後段にして組み合わせ、前記平衡型圧力変動吸着分離装置は、前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を排ガスとして放出する経路及び再生工程で前記高付加価値ガスが濃縮されて導出したガスを、前記速度型圧力変動吸着分離装置に導入する経路とを備え、前記速度型圧力変動吸着分離装置は、吸着工程で前記Na−A型ゼオライトに対して難吸着成分である前記高付加価値ガスを製品ガスとして導出する経路を備えていることを特徴とするガスの分離精製装置。
  8. 前記速度型圧力変動吸着分離装置の再生工程で導出されたガスを、前記平衡型圧力変動吸着分離装置に導入される原料ガスに混合させる経路を備えたことを特徴とする請求項記載のガスの分離精製装置
  9. キセノン及びクリプトンの少なくとも一方の高付加価値ガスと窒素とを主成分とする原料ガスを圧力変動吸着分離装置により分離して前記高付加価値ガスを精製する装置において、前記圧力変動吸着分離装置は、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離装置と、吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離装置と、前記原料ガスを分岐して前記平衡型圧力変動吸着分離装置と前記速度型圧力変動吸着分離装置とにそれぞれ導入する経路とを備え、前記平衡型圧力変動吸着分離装置は、前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を排ガスとして放出する経路及び再生工程で前記高付加価値ガスが濃縮されて導出したガスを、前記速度型圧力変動吸着分離装置に導入される原料ガスに混合させる経路を備え、前記速度型圧力変動吸着分離装置は、吸着工程で前記Na−A型ゼオライトに対して難吸着成分である前記高付加価値ガスを製品ガスとして導出する経路及び再生工程で導出されたガスを、前記平衡型圧力変動吸着分離装置に導入される原料ガスに混合させる経路を備えていることを特徴とするガスの分離精製装置。
  10. キセノン及びクリプトンの少なくとも一方の高付加価値ガスと窒素とを主成分とする原料ガスを圧力変動吸着分離装置により分離して前記高付加価値ガスを精製する装置において、前記圧力変動吸着分離装置は、吸着剤として活性炭を用いた平衡型圧力変動吸着分離装置と、吸着剤としてNa−A型ゼオライトを用いた速度型圧力変動吸着分離装置と、前記平衡型圧力変動吸着分離装置と前記速度型圧力変動吸着分離装置の双方に前記原料ガスを圧縮して導入する圧縮機と、該圧縮機の一次側に設置したバッファタンクと、該バッファタンクに前記原料ガスを導入する経路とを備え、前記平衡型圧力変動吸着分離装置は、前記活性炭に対して難吸着成分である前記窒素を排ガスとして放出する経路及び再生工程で前記高付加価値ガスが濃縮されて導出したガスを、前記バッファタンクに導入する経路を備え、前記速度型圧力変動吸着分離装置は、吸着工程で前記Na−A型ゼオライトに対して難吸着成分である前記高付加価値ガスを製品ガスとして導出する経路及び再生工程で導出されたガスを前記バッファタンクに導入する経路を備えていることを特徴とするガスの分離精製装置。
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