JP2004284834A - 六フッ化硫黄の精製方法及び装置 - Google Patents
六フッ化硫黄の精製方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004284834A JP2004284834A JP2003075999A JP2003075999A JP2004284834A JP 2004284834 A JP2004284834 A JP 2004284834A JP 2003075999 A JP2003075999 A JP 2003075999A JP 2003075999 A JP2003075999 A JP 2003075999A JP 2004284834 A JP2004284834 A JP 2004284834A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adsorption
- sulfur hexafluoride
- nitrogen
- gas
- path
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/151—Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions, e.g. CO2
Landscapes
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
Abstract
【課題】窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガスから六フッ化硫黄を高純度、高回収率で回収することができ、排出される窒素には六フッ化硫黄がほとんど含まれない状態にすることができる六フッ化硫黄の精製方法及び装置を提供する。
【解決手段】窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を使用し、混合ガス中の六フッ化硫黄を活性炭に吸着させて活性炭に吸着しない窒素を排出するとともに、六フッ化硫黄を濃縮したガスを回収する第1の吸着操作と、六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを使用し、混合ガス中の窒素を5A型ゼオライトに吸着させて5A型ゼオライトに吸着しない六フッ化硫黄を採取するとともに、窒素を濃縮したガスを回収する第2の吸着操作とを組み合わせて行うことにより、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を高純度に精製して回収する。
【選択図】 図1
【解決手段】窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を使用し、混合ガス中の六フッ化硫黄を活性炭に吸着させて活性炭に吸着しない窒素を排出するとともに、六フッ化硫黄を濃縮したガスを回収する第1の吸着操作と、六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを使用し、混合ガス中の窒素を5A型ゼオライトに吸着させて5A型ゼオライトに吸着しない六フッ化硫黄を採取するとともに、窒素を濃縮したガスを回収する第2の吸着操作とを組み合わせて行うことにより、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を高純度に精製して回収する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、六フッ化硫黄の精製方法及び装置に関し、特に、ガス絶縁開閉装置やガス絶縁変圧器等に絶縁ガスとして充填されている六フッ化硫黄(SF6)と窒素との混合ガスから六フッ化硫黄を分離して精製するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
重電設備の遮断器や変圧器等には、電流遮断性能及び電気絶縁性能に優れている六フッ化硫黄が充填封入されている。この六フッ化硫黄は地球温暖化係数が二酸化炭素の約2万倍と極めて高く、遮断器や変圧器等の六フッ化硫黄封入機器を補修するときや、廃棄するときには、機器内に封入されている六フッ化硫黄を回収して再利用することが望まれている。
【0003】
また、長期にわたる地球環境を考慮すると、六フッ化硫黄の使用量自体を削減することが望ましいため、この対策の一環として、六フッ化硫黄を少量添加した混合ガスを絶縁ガスとして使用することが検討され、例えば、窒素に少量の六フッ化硫黄を添加した混合ガスを使用する可能性が高い。六フッ化硫黄を回収する際、六フッ化硫黄の純度が高い場合は、比較的容易に液化して回収、保管することが容易であるが、このように、窒素に少量の六フッ化硫黄を添加した混合ガスでは、液化によって六フッ化硫黄を分離回収ことは困難である。一方、吸着剤を使用して各種ガスを分離する吸着分離法を適用し、六フッ化硫黄吸着装置と窒素吸着装置とを使用することにより、窒素に六フッ化硫黄を添加した混合ガスから六フッ化硫黄を分離回収するようにしたガス回収装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−103626号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載された装置では、六フッ化硫黄吸着装置で吸着したガスを六フッ化硫黄として回収しているが、これでは回収した六フッ化硫黄の純度や回収率が十分なものとはいえず、また、窒素吸着装置で吸着したガスを窒素として排出しているが、排出されるガス中に無視できない量の六フッ化硫黄が含まれる可能性がある。
【0006】
そこで本発明は、窒素と六フッ化硫黄との混合ガスから六フッ化硫黄を分離回収して精製するにあたり、六フッ化硫黄を高純度、高回収率で回収することができ、排出される窒素には、六フッ化硫黄がほとんど含まれない状態にすることができる六フッ化硫黄の精製方法及び装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の六フッ化硫黄の精製方法は、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の前記六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製する方法において、窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を使用し、混合ガス中の六フッ化硫黄を活性炭に吸着させて活性炭に吸着しない窒素を排出するとともに、六フッ化硫黄を濃縮したガスを回収する第1の吸着操作と、六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを使用し、混合ガス中の窒素を5A型ゼオライトに吸着させて5A型ゼオライトに吸着しない六フッ化硫黄を採取するとともに、窒素を濃縮したガスを回収する第2の吸着操作とを組み合わせて行うことを特徴としている。
【0008】
さらに、本発明の六フッ化硫黄の精製方法は、前記第1の吸着操作で六フッ化硫黄を濃縮した回収ガスに対して前記第2の吸着操作を行うとともに、該第2の吸着操作で窒素を濃縮した回収ガスを前記第1の吸着操作に導入する前記混合ガスに循環混合すること、また、前記第2の吸着操作で窒素を濃縮した回収ガスに対して前記第1の吸着操作を行うとともに、該第1の吸着操作で六フッ化硫黄を濃縮した回収ガスを前記第2の吸着操作に導入する前記混合ガスに循環混合すること、さらに、前記第1の吸着操作で六フッ化硫黄を濃縮した回収ガス及び前記第2の吸着操作で窒素を濃縮した回収ガスと前記混合ガスとを混合し、前記第1の吸着操作及び前記第2の吸着操作を繰り返し行うことを特徴としている。
【0009】
また、本発明の六フッ化硫黄の精製装置は、第1の構成として、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製するための装置であって、混合ガス中の窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を充填した吸着筒を有する第1の吸着分離手段と、前記混合ガス中の六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した吸着筒を有する第2の吸着分離手段と、前記混合ガスを前記第1の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第1の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される窒素を排出する経路と、該第1の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮された回収ガスを前記第2の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第2の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取する経路と、該第2の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される窒素が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路とを備えていることを特徴としている。
【0010】
さらに、本発明の六フッ化硫黄の精製装置における第2の構成は、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製するための装置であって、混合ガス中の窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を充填した吸着筒を有する第1の吸着分離手段と、前記混合ガス中の六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した吸着筒を有する第2の吸着分離手段と、前記混合ガスを前記第2の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第2の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取する経路と、該第2の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される窒素が濃縮された回収ガスを前記第1の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第1の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される窒素を排出する経路と、該第1の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路とを備えていることを特徴としている。
【0011】
加えて、本発明の六フッ化硫黄の精製装置における第3の構成は、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製するための装置であって、混合ガス中の窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する吸着剤を充填した吸着筒を有する第1の吸着分離手段と、前記混合ガス中の六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した吸着筒を有する第2の吸着分離手段と、前記混合ガスを前記第1の吸着分離手段の吸着筒及び前記第2の吸着分離手段の吸着筒にそれぞれ導入する経路と、前記第1の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される窒素を排出する経路と、該第1の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路と、前記第2の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取する経路と、該第2の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される窒素が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路とを備えていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の六フッ化硫黄の精製装置の第1形態例を示す系統図である。この精製装置は、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガスから六フッ化硫黄を高純度に精製した状態で分離回収するためのものであって、窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を充填した一対の第1吸着筒11a、11bを有する第1吸着分離手段10と、六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した一対の第2吸着筒21a、21bを有する第2吸着分離手段20とを備えており、第1吸着分離手段10及び第2吸着分離手段20を圧力変動吸着分離プロセスにより運転することによって窒素と六フッ化硫黄とを分離し、六フッ化硫黄を精製して採取するように形成されている。
【0013】
第1吸着分離手段10は、前記混合ガスを第1圧縮機12を介して前記第1吸着筒11a、11bに導入する第1入口経路13と、吸着工程時の第1吸着筒から導出される窒素を排出する第1出口経路14と、再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮されたガス(以下、第1回収ガスという)を吸着塔入口側から導出する第1回収経路15と、前記第1入口経路13における各吸着筒入口側にそれぞれ設けられた第1入口弁13a、13bと、前記第1出口経路14における各吸着筒出口側にそれぞれ設けられた第1出口弁14a、14bと、前記第1回収経路15における各吸着筒入口側にそれぞれ設けられた第1回収弁15a、15bと、両第1吸着筒出口側同士を第1均圧弁16a、16bを介して接続する第1均圧経路16とを備えている。
【0014】
第2吸着分離手段20は、第1吸着分離手段10から第1回収経路15に導出された第1回収ガスを第2圧縮機22を介して前記第2吸着筒21a、21bに導入する第2入口経路23と、吸着工程時の第2吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取するための第2出口経路24と、再生工程時の第2吸着筒から導出される窒素が濃縮されたガス(以下、第2回収ガスという)を吸着塔入口側から導出する第2回収経路25と、前記第2入口経路23における各吸着筒入口側にそれぞれ設けられた第2入口弁23a、23bと、前記第2出口経路24における各吸着筒出口側にそれぞれ設けられた第2出口弁24a、24bと、前記第2回収経路25における各吸着筒入口側にそれぞれ設けられた第2回収弁25a、25bと、両第2吸着筒出口側同士を第2均圧弁26a、26bを介して接続する第2均圧経路26とを備えている。
【0015】
前記第2回収経路25は、前記混合ガスを第1吸着筒11a、11bに導入するための前記第1入口経路13に接続しており、第2回収経路25に回収された第2回収ガスは、第1入口経路13で混合ガスに循環混合した後、該第1入口経路13から再び第1吸着分離手段10に導入される。
【0016】
また、前記第1入口経路13と第2回収経路25との接続部、第1回収経路15と第2入口経路23との接続部には、各ガスにおける圧力及び組成の平均化を図るための第1、第2バッファタンク31,32がそれぞれ設けられており、製品となる六フッ化硫黄を採取する第2出口経路24には、製品六フッ化硫黄を一時貯留するための製品貯槽33が設けられている。
【0017】
次に、窒素中に六フッ化硫黄を添加した混合ガスから六フッ化硫黄を分離精製する手順を説明する。なお、各吸着分離手段において、吸着筒11a、21aが吸着工程を行っており、吸着筒11b、21bが再生工程を行っている段階を例に挙げて説明する。
【0018】
まず、原料となる混合ガス(MG)は、原料ガス導入経路34から第1入口経路13に導入され、第1バッファタンク31で前記第2回収ガスと混合した後、第1入口経路13の第1圧縮機12で第1吸着分離手段10の吸着運転圧力に昇圧され、第1入口弁13aを通って第1吸着筒11aに流入する。混合ガス中の六フッ化硫黄は、窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭に吸着されて筒内に捕捉され、活性炭に吸着し難い窒素(N2)が第1吸着筒11aを通過し、第1出口弁14aを通って第1出口経路14から排出される。
【0019】
一方、再生工程を行っている他方の第1吸着筒11bでは、第1入口弁13b及び第1出口弁14bが閉じられるとともに、第1回収弁15bが開かれ、これによって筒内の圧力が低下し、活性炭に吸着していた六フッ化硫黄が活性炭から脱着する。この六フッ化硫黄は、筒内に残る窒素と共に第1回収弁15bを通って第1回収経路15に回収される。このとき、再生工程の初期では比較的圧力の高い第1回収ガスが第1回収経路15に流出し、後期には比較的圧力が低い第1回収ガスが第1回収経路15に流出する。また、第1回収ガス中の六フッ化硫黄濃度は、初期には活性炭に未吸着の窒素が筒内から流出するために比較的低濃度であり、後期には脱着ガスの割合が多くなるので比較的高濃度となる。
【0020】
第1吸着筒11b内が所定圧力に低下した後、通常のPSAプロセスと同様に、第1出口弁14bを開いて第1吸着筒11b内に第1出口経路14から窒素を逆流させ、筒内に残留する六フッ化硫黄を第1回収経路15に略完全に押し流すパージ操作や、第1均圧弁16a、16bを開いて第1均圧経路16から第1吸着筒11aの出口ガス(窒素)を第1吸着筒11b内に逆流させる均圧操作等、その他の操作を行うことにより、六フッ化硫黄の回収効率をより向上させることができる。
【0021】
第1吸着筒11a、11bの工程の切り替えは、第1吸着筒11aに充填した活性炭の六フッ化硫黄に対する吸着能力が限界に達し、第1吸着筒11aの出口端から六フッ化硫黄が流出し始める前に行い、各弁の開閉を所定の順序で切り替えて第1吸着筒11aを再生工程に、第1吸着筒11bを吸着工程とする。以下、同様にして両第1吸着筒を吸着工程と再生工程とに順次切り替えることにより、六フッ化硫黄を濃縮した第1回収ガスを第1回収経路15から得ることができる。
【0022】
第1回収経路15に回収された第1回収ガスは、第2バッファタンク32で圧力及び組成が平均化された状態で、第2入口経路23を通って第2圧縮機22で第2吸着分離手段20の吸着運転圧力に昇圧された後、第2入口弁23aを通って第2吸着筒21aに流入する。第1回収ガス中の窒素ガスは、六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトに吸着されて筒内に捕捉され、5A型ゼオライトに吸着し難い六フッ化硫黄が第2吸着筒21aを通過し、第2出口弁24aを通って第2出口経路24に流出し、原料混合ガスから分離精製された製品六フッ化硫黄(SF6)として採取される。製品貯槽33に貯留された製品六フッ化硫黄は、必要に応じて液化設備に送られて液化される。
【0023】
また、再生工程を行っている他方の第2吸着筒21bでは、第2入口弁23b及び第2出口弁24bが閉じられるとともに、第2回収弁25bが開かれ、これによって筒内の圧力が低下し、5A型ゼオライトに吸着していた窒素が脱着する。この窒素は、筒内に残る六フッ化硫黄と共に第2回収弁25bを通って第2回収経路25に回収され、第1バッファタンク31に循環する。このとき、再生工程の初期では比較的圧力の高い第2回収ガスが第2回収経路25に流出し、後期には比較的圧力が低い第2回収ガスが第2回収経路25に流出する。また、第2回収ガス中の六フッ化硫黄濃度は、初期には5A型ゼオライトに未吸着の六フッ化硫黄が筒内から流出するために比較的高濃度であり、後期には脱着ガスである窒素の割合が多くなるので比較的低濃度となる。
【0024】
第2回収経路25に回収された第2回収ガス中には、再生工程の初期に未吸着の六フッ化硫黄が筒内から回収されるため、窒素を主体としながらも六フッ化硫黄が未だ残留している。したがって、この第2回収ガスを前記第1バッファタンク31を介して第1吸着分離手段10に循環させ、再び前述の分離処理を繰り返し行うことにより、六フッ化硫黄の回収率を大幅に向上させることができる。
【0025】
第2吸着筒21b内が所定圧力に低下した後、通常のPSAプロセスと同様に、第2出口弁24bを開いて第2吸着筒21b内に第2出口経路24から六フッ化硫黄を逆流させ、筒内に残留する窒素を第2回収経路25に略完全に押し流すパージ操作や、第2均圧弁26a、26bを開いて第2均圧経路26から第2吸着筒21aの出口ガス(六フッ化硫黄)を第2吸着筒21b内に逆流させる均圧操作等、その他の操作を行うことにより、六フッ化硫黄の回収効率や精製効率をより向上させることができる。
【0026】
この第2吸着筒21a、21bの工程の切り替えも、第2吸着筒21aに充填した5A型ゼオライトの窒素に対する吸着能力が限界に達し、第2吸着筒21aの出口端から窒素が流出し始める前に行い、各弁の開閉を所定の順序で切り替えて第2吸着筒21aを再生工程に、第1吸着筒21bを吸着工程とする。以下、同様にして両第1吸着筒を吸着工程と再生工程とに順次切り替えることにより、両吸着筒の第2出口経路24から高純度に精製された六フッ化硫黄を製品として採取することができる。
【0027】
このように、各吸着分離手段10,20において、未吸着の成分が必ず混入する吸着側成分を排出したり、採取したりすることなく、各吸着剤に吸着し難い成分を排出あるいは採取するようにしたことにより、分離精製対象となる六フッ化硫黄が窒素と共に排出されたり、製品として採取する六フッ化硫黄中に窒素が混入したりすることがほとんど無くなり、製品として高純度の六フッ化硫黄を効率よく得ることができる。
【0028】
図2は本発明の精製装置の第2形態例を示す系統図である。なお、以下の説明において、前記第1形態例で示した精製装置における構成要素と同一の構成要素には、それぞれ同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0029】
本形態例に示す六フッ化硫黄の精製装置は、前記第1形態例と同様に、吸着筒11a、11b内に活性炭を充填した第1吸着分離手段10と、吸着筒21a、21b内に5A型ゼオライトを充填した第2吸着分離手段20とを組合わせたものであって、原料ガス導入経路34を、第2吸着分離手段20の第2入口経路23に設けられた第2バッファタンク32に接続している。
【0030】
原料ガス導入経路34から導入された原料混合ガス(MG)は、第1吸着分離手段10の第1回収経路15に回収された六フッ化硫黄が濃縮された状態の第1回収ガスと混合した後、第2吸着分離手段20の第1第2圧縮機22で昇圧されて吸着工程にある第2吸着筒21a、21bのいずれかに導入され、前記同様にして混合ガス中の窒素が5A型ゼオライトに吸着することにより、第2出口経路24から分離精製された製品六フッ化硫黄(SF6)が得られる。
【0031】
第2吸着分離手段20の第2回収経路25に回収された第2回収ガスは、第1バッファタンク31を経て第1吸着分離手段10に導入され、第1吸着筒11a、11bに充填されている活性炭に混合ガス中の六フッ化硫黄が吸着することにより、第1出口経路14から窒素(N2)が排出される。再生工程中にある第1吸着筒11a、11bから第1回収経路15に回収された第1回収ガスは、第2バッファタンク32に循環して原料混合ガスと混合し、再び第2吸着分離手段20での分離処理が繰り返される。
【0032】
このように、原料となる混合ガスを先に第2吸着分離手段20で処理することもできる。原料混合ガスを、第1形態例に示すように第1吸着分離手段10に先に導入するか、第2形態例に示すように第2吸着分離手段20に先に導入するかは、原料混合ガス中の六フッ化硫黄の濃度等の条件に応じて適宜選択することができる。
【0033】
図3は本発明の精製装置の第3形態例を示す系統図である。本形態例に示す六フッ化硫黄の精製装置は、原料の混合ガスと、第1吸着分離手段10からの第1回収ガスと、第2吸着分離手段20からの第2回収ガスとを混合した状態で、第1吸着分離手段10及び第2吸着分離手段20にそれぞれ導入するように形成している。
【0034】
すなわち、原料混合ガス(MG)を導入する原料ガス導入経路34と、第1回収ガスを回収する第1回収経路15と、第2回収ガスを回収する第2回収経路25とをバッファタンク35に合流させるとともに、該バッファタンク35内の混合ガスを、共通の圧縮機36で昇圧した後、第1吸着分離手段10と第2吸着分離手段20とに分岐させている。
【0035】
したがって、バッファタンク35で合流混合したガスは、圧縮機36で昇圧された後、その一部が第1吸着分離手段10において吸着工程にある第1吸着筒11a、11bのいずれかに導入され、残部が第2吸着分離手段20において吸着工程にある第2吸着筒21a、21bのいずれかに導入される。各吸着分離手段10,20に導入された混合ガスは、前記同様に、第1吸着分離手段10では活性炭による吸着分離処理によって窒素(N2)が第1出口経路14から排出され、第2吸着分離手段20では5A型ゼオライトによる吸着分離処理によって分離精製された六フッ化硫黄(SF6)が第2出口経路24から製品として得られる。
【0036】
第1吸着分離手段10から第1回収経路15に回収された第1回収ガス及び第2吸着分離手段20から第2回収経路25に回収された第2回収ガスは、前記バッファタンク35に循環して原料混合ガスと混合し、再び分離処理が行われる。このように、第1回収ガス及び第2回収ガスをバッファタンク35に循環させて原料混合ガスと混合させることにより、バッファタンクや圧縮機の設置数を削減することができ、装置コストの低減や保守等の管理コストの低減が図れる。
【0037】
【実施例】
図3に示す構成の精製装置を使用して窒素中に六フッ化硫黄を添加した混合ガスから六フッ化硫黄を分離精製する実験を行った。第1吸着分離手段10は、内径75mm、長さ600mmの吸着筒に活性炭を1kg充填し、半サイクル時間は300秒、吸着工程圧力は700kPa、再生工程圧力は102kPaとした。また、第2吸着分離手段20は、内径50mm、長さ700mmの吸着筒に5A型ゼオライトを0.74kg充填し、半サイクル時間は300秒、吸着工程圧力は465kPa、再生工程圧力は102kPaとした。
【0038】
この精製装置に、窒素中に六フッ化硫黄を15.7%含む混合ガスを原料ガスとして流量1.2NL/min(流量[NL/min]は0℃、大気圧の標準状態に換算した流量である。以下同じ。)で導入した。その結果、第1吸着分離手段10の第1出口経路14から濃度99.9%の窒素が1.0NL/minで排出され、第2出口経路24からは、濃度99.998%の六フッ化硫黄を0.2NL/minで採取できた。このとき、圧縮機36の処理流量は10.4NL/minであった。また、六フッ化硫黄の回収率は99.5%であった。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を、高純度、高回収率で採取することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス分離精製装置の第1形態例を示す系統図である。
【図2】本発明のガス分離精製装置の第2形態例を示す系統図である。
【図3】本発明のガス分離精製装置の第3形態例を示す系統図である。
【符号の説明】
10…第1吸着分離手段、11a、11b…第1吸着筒、12…第1圧縮機、13…第1入口経路、13a、13b…第1入口弁、14…第1出口経路、14a、14b…第1出口弁、15…第1回収経路、15a、15b…第1回収弁、16…第1均圧経路、16a、16b…第1均圧弁、20…第2吸着分離手段、21a、21b…第2吸着筒、22…第2圧縮機、23…第2入口経路、23a、23b…第2入口弁、24…第2出口経路、24a、24b…第2出口弁、25…第2回収経路、25a、25b…第2回収弁、26…第2均圧経路、26a、26b…第2均圧弁、31…第1バッファタンク、32…第2バッファタンク、33…製品貯槽、34…原料ガス導入経路、35…バッファタンク、36…圧縮機
【発明の属する技術分野】
本発明は、六フッ化硫黄の精製方法及び装置に関し、特に、ガス絶縁開閉装置やガス絶縁変圧器等に絶縁ガスとして充填されている六フッ化硫黄(SF6)と窒素との混合ガスから六フッ化硫黄を分離して精製するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
重電設備の遮断器や変圧器等には、電流遮断性能及び電気絶縁性能に優れている六フッ化硫黄が充填封入されている。この六フッ化硫黄は地球温暖化係数が二酸化炭素の約2万倍と極めて高く、遮断器や変圧器等の六フッ化硫黄封入機器を補修するときや、廃棄するときには、機器内に封入されている六フッ化硫黄を回収して再利用することが望まれている。
【0003】
また、長期にわたる地球環境を考慮すると、六フッ化硫黄の使用量自体を削減することが望ましいため、この対策の一環として、六フッ化硫黄を少量添加した混合ガスを絶縁ガスとして使用することが検討され、例えば、窒素に少量の六フッ化硫黄を添加した混合ガスを使用する可能性が高い。六フッ化硫黄を回収する際、六フッ化硫黄の純度が高い場合は、比較的容易に液化して回収、保管することが容易であるが、このように、窒素に少量の六フッ化硫黄を添加した混合ガスでは、液化によって六フッ化硫黄を分離回収ことは困難である。一方、吸着剤を使用して各種ガスを分離する吸着分離法を適用し、六フッ化硫黄吸着装置と窒素吸着装置とを使用することにより、窒素に六フッ化硫黄を添加した混合ガスから六フッ化硫黄を分離回収するようにしたガス回収装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−103626号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載された装置では、六フッ化硫黄吸着装置で吸着したガスを六フッ化硫黄として回収しているが、これでは回収した六フッ化硫黄の純度や回収率が十分なものとはいえず、また、窒素吸着装置で吸着したガスを窒素として排出しているが、排出されるガス中に無視できない量の六フッ化硫黄が含まれる可能性がある。
【0006】
そこで本発明は、窒素と六フッ化硫黄との混合ガスから六フッ化硫黄を分離回収して精製するにあたり、六フッ化硫黄を高純度、高回収率で回収することができ、排出される窒素には、六フッ化硫黄がほとんど含まれない状態にすることができる六フッ化硫黄の精製方法及び装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の六フッ化硫黄の精製方法は、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の前記六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製する方法において、窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を使用し、混合ガス中の六フッ化硫黄を活性炭に吸着させて活性炭に吸着しない窒素を排出するとともに、六フッ化硫黄を濃縮したガスを回収する第1の吸着操作と、六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを使用し、混合ガス中の窒素を5A型ゼオライトに吸着させて5A型ゼオライトに吸着しない六フッ化硫黄を採取するとともに、窒素を濃縮したガスを回収する第2の吸着操作とを組み合わせて行うことを特徴としている。
【0008】
さらに、本発明の六フッ化硫黄の精製方法は、前記第1の吸着操作で六フッ化硫黄を濃縮した回収ガスに対して前記第2の吸着操作を行うとともに、該第2の吸着操作で窒素を濃縮した回収ガスを前記第1の吸着操作に導入する前記混合ガスに循環混合すること、また、前記第2の吸着操作で窒素を濃縮した回収ガスに対して前記第1の吸着操作を行うとともに、該第1の吸着操作で六フッ化硫黄を濃縮した回収ガスを前記第2の吸着操作に導入する前記混合ガスに循環混合すること、さらに、前記第1の吸着操作で六フッ化硫黄を濃縮した回収ガス及び前記第2の吸着操作で窒素を濃縮した回収ガスと前記混合ガスとを混合し、前記第1の吸着操作及び前記第2の吸着操作を繰り返し行うことを特徴としている。
【0009】
また、本発明の六フッ化硫黄の精製装置は、第1の構成として、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製するための装置であって、混合ガス中の窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を充填した吸着筒を有する第1の吸着分離手段と、前記混合ガス中の六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した吸着筒を有する第2の吸着分離手段と、前記混合ガスを前記第1の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第1の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される窒素を排出する経路と、該第1の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮された回収ガスを前記第2の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第2の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取する経路と、該第2の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される窒素が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路とを備えていることを特徴としている。
【0010】
さらに、本発明の六フッ化硫黄の精製装置における第2の構成は、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製するための装置であって、混合ガス中の窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を充填した吸着筒を有する第1の吸着分離手段と、前記混合ガス中の六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した吸着筒を有する第2の吸着分離手段と、前記混合ガスを前記第2の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第2の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取する経路と、該第2の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される窒素が濃縮された回収ガスを前記第1の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第1の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される窒素を排出する経路と、該第1の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路とを備えていることを特徴としている。
【0011】
加えて、本発明の六フッ化硫黄の精製装置における第3の構成は、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製するための装置であって、混合ガス中の窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する吸着剤を充填した吸着筒を有する第1の吸着分離手段と、前記混合ガス中の六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した吸着筒を有する第2の吸着分離手段と、前記混合ガスを前記第1の吸着分離手段の吸着筒及び前記第2の吸着分離手段の吸着筒にそれぞれ導入する経路と、前記第1の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される窒素を排出する経路と、該第1の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路と、前記第2の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取する経路と、該第2の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される窒素が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路とを備えていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の六フッ化硫黄の精製装置の第1形態例を示す系統図である。この精製装置は、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガスから六フッ化硫黄を高純度に精製した状態で分離回収するためのものであって、窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を充填した一対の第1吸着筒11a、11bを有する第1吸着分離手段10と、六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した一対の第2吸着筒21a、21bを有する第2吸着分離手段20とを備えており、第1吸着分離手段10及び第2吸着分離手段20を圧力変動吸着分離プロセスにより運転することによって窒素と六フッ化硫黄とを分離し、六フッ化硫黄を精製して採取するように形成されている。
【0013】
第1吸着分離手段10は、前記混合ガスを第1圧縮機12を介して前記第1吸着筒11a、11bに導入する第1入口経路13と、吸着工程時の第1吸着筒から導出される窒素を排出する第1出口経路14と、再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮されたガス(以下、第1回収ガスという)を吸着塔入口側から導出する第1回収経路15と、前記第1入口経路13における各吸着筒入口側にそれぞれ設けられた第1入口弁13a、13bと、前記第1出口経路14における各吸着筒出口側にそれぞれ設けられた第1出口弁14a、14bと、前記第1回収経路15における各吸着筒入口側にそれぞれ設けられた第1回収弁15a、15bと、両第1吸着筒出口側同士を第1均圧弁16a、16bを介して接続する第1均圧経路16とを備えている。
【0014】
第2吸着分離手段20は、第1吸着分離手段10から第1回収経路15に導出された第1回収ガスを第2圧縮機22を介して前記第2吸着筒21a、21bに導入する第2入口経路23と、吸着工程時の第2吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取するための第2出口経路24と、再生工程時の第2吸着筒から導出される窒素が濃縮されたガス(以下、第2回収ガスという)を吸着塔入口側から導出する第2回収経路25と、前記第2入口経路23における各吸着筒入口側にそれぞれ設けられた第2入口弁23a、23bと、前記第2出口経路24における各吸着筒出口側にそれぞれ設けられた第2出口弁24a、24bと、前記第2回収経路25における各吸着筒入口側にそれぞれ設けられた第2回収弁25a、25bと、両第2吸着筒出口側同士を第2均圧弁26a、26bを介して接続する第2均圧経路26とを備えている。
【0015】
前記第2回収経路25は、前記混合ガスを第1吸着筒11a、11bに導入するための前記第1入口経路13に接続しており、第2回収経路25に回収された第2回収ガスは、第1入口経路13で混合ガスに循環混合した後、該第1入口経路13から再び第1吸着分離手段10に導入される。
【0016】
また、前記第1入口経路13と第2回収経路25との接続部、第1回収経路15と第2入口経路23との接続部には、各ガスにおける圧力及び組成の平均化を図るための第1、第2バッファタンク31,32がそれぞれ設けられており、製品となる六フッ化硫黄を採取する第2出口経路24には、製品六フッ化硫黄を一時貯留するための製品貯槽33が設けられている。
【0017】
次に、窒素中に六フッ化硫黄を添加した混合ガスから六フッ化硫黄を分離精製する手順を説明する。なお、各吸着分離手段において、吸着筒11a、21aが吸着工程を行っており、吸着筒11b、21bが再生工程を行っている段階を例に挙げて説明する。
【0018】
まず、原料となる混合ガス(MG)は、原料ガス導入経路34から第1入口経路13に導入され、第1バッファタンク31で前記第2回収ガスと混合した後、第1入口経路13の第1圧縮機12で第1吸着分離手段10の吸着運転圧力に昇圧され、第1入口弁13aを通って第1吸着筒11aに流入する。混合ガス中の六フッ化硫黄は、窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭に吸着されて筒内に捕捉され、活性炭に吸着し難い窒素(N2)が第1吸着筒11aを通過し、第1出口弁14aを通って第1出口経路14から排出される。
【0019】
一方、再生工程を行っている他方の第1吸着筒11bでは、第1入口弁13b及び第1出口弁14bが閉じられるとともに、第1回収弁15bが開かれ、これによって筒内の圧力が低下し、活性炭に吸着していた六フッ化硫黄が活性炭から脱着する。この六フッ化硫黄は、筒内に残る窒素と共に第1回収弁15bを通って第1回収経路15に回収される。このとき、再生工程の初期では比較的圧力の高い第1回収ガスが第1回収経路15に流出し、後期には比較的圧力が低い第1回収ガスが第1回収経路15に流出する。また、第1回収ガス中の六フッ化硫黄濃度は、初期には活性炭に未吸着の窒素が筒内から流出するために比較的低濃度であり、後期には脱着ガスの割合が多くなるので比較的高濃度となる。
【0020】
第1吸着筒11b内が所定圧力に低下した後、通常のPSAプロセスと同様に、第1出口弁14bを開いて第1吸着筒11b内に第1出口経路14から窒素を逆流させ、筒内に残留する六フッ化硫黄を第1回収経路15に略完全に押し流すパージ操作や、第1均圧弁16a、16bを開いて第1均圧経路16から第1吸着筒11aの出口ガス(窒素)を第1吸着筒11b内に逆流させる均圧操作等、その他の操作を行うことにより、六フッ化硫黄の回収効率をより向上させることができる。
【0021】
第1吸着筒11a、11bの工程の切り替えは、第1吸着筒11aに充填した活性炭の六フッ化硫黄に対する吸着能力が限界に達し、第1吸着筒11aの出口端から六フッ化硫黄が流出し始める前に行い、各弁の開閉を所定の順序で切り替えて第1吸着筒11aを再生工程に、第1吸着筒11bを吸着工程とする。以下、同様にして両第1吸着筒を吸着工程と再生工程とに順次切り替えることにより、六フッ化硫黄を濃縮した第1回収ガスを第1回収経路15から得ることができる。
【0022】
第1回収経路15に回収された第1回収ガスは、第2バッファタンク32で圧力及び組成が平均化された状態で、第2入口経路23を通って第2圧縮機22で第2吸着分離手段20の吸着運転圧力に昇圧された後、第2入口弁23aを通って第2吸着筒21aに流入する。第1回収ガス中の窒素ガスは、六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトに吸着されて筒内に捕捉され、5A型ゼオライトに吸着し難い六フッ化硫黄が第2吸着筒21aを通過し、第2出口弁24aを通って第2出口経路24に流出し、原料混合ガスから分離精製された製品六フッ化硫黄(SF6)として採取される。製品貯槽33に貯留された製品六フッ化硫黄は、必要に応じて液化設備に送られて液化される。
【0023】
また、再生工程を行っている他方の第2吸着筒21bでは、第2入口弁23b及び第2出口弁24bが閉じられるとともに、第2回収弁25bが開かれ、これによって筒内の圧力が低下し、5A型ゼオライトに吸着していた窒素が脱着する。この窒素は、筒内に残る六フッ化硫黄と共に第2回収弁25bを通って第2回収経路25に回収され、第1バッファタンク31に循環する。このとき、再生工程の初期では比較的圧力の高い第2回収ガスが第2回収経路25に流出し、後期には比較的圧力が低い第2回収ガスが第2回収経路25に流出する。また、第2回収ガス中の六フッ化硫黄濃度は、初期には5A型ゼオライトに未吸着の六フッ化硫黄が筒内から流出するために比較的高濃度であり、後期には脱着ガスである窒素の割合が多くなるので比較的低濃度となる。
【0024】
第2回収経路25に回収された第2回収ガス中には、再生工程の初期に未吸着の六フッ化硫黄が筒内から回収されるため、窒素を主体としながらも六フッ化硫黄が未だ残留している。したがって、この第2回収ガスを前記第1バッファタンク31を介して第1吸着分離手段10に循環させ、再び前述の分離処理を繰り返し行うことにより、六フッ化硫黄の回収率を大幅に向上させることができる。
【0025】
第2吸着筒21b内が所定圧力に低下した後、通常のPSAプロセスと同様に、第2出口弁24bを開いて第2吸着筒21b内に第2出口経路24から六フッ化硫黄を逆流させ、筒内に残留する窒素を第2回収経路25に略完全に押し流すパージ操作や、第2均圧弁26a、26bを開いて第2均圧経路26から第2吸着筒21aの出口ガス(六フッ化硫黄)を第2吸着筒21b内に逆流させる均圧操作等、その他の操作を行うことにより、六フッ化硫黄の回収効率や精製効率をより向上させることができる。
【0026】
この第2吸着筒21a、21bの工程の切り替えも、第2吸着筒21aに充填した5A型ゼオライトの窒素に対する吸着能力が限界に達し、第2吸着筒21aの出口端から窒素が流出し始める前に行い、各弁の開閉を所定の順序で切り替えて第2吸着筒21aを再生工程に、第1吸着筒21bを吸着工程とする。以下、同様にして両第1吸着筒を吸着工程と再生工程とに順次切り替えることにより、両吸着筒の第2出口経路24から高純度に精製された六フッ化硫黄を製品として採取することができる。
【0027】
このように、各吸着分離手段10,20において、未吸着の成分が必ず混入する吸着側成分を排出したり、採取したりすることなく、各吸着剤に吸着し難い成分を排出あるいは採取するようにしたことにより、分離精製対象となる六フッ化硫黄が窒素と共に排出されたり、製品として採取する六フッ化硫黄中に窒素が混入したりすることがほとんど無くなり、製品として高純度の六フッ化硫黄を効率よく得ることができる。
【0028】
図2は本発明の精製装置の第2形態例を示す系統図である。なお、以下の説明において、前記第1形態例で示した精製装置における構成要素と同一の構成要素には、それぞれ同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0029】
本形態例に示す六フッ化硫黄の精製装置は、前記第1形態例と同様に、吸着筒11a、11b内に活性炭を充填した第1吸着分離手段10と、吸着筒21a、21b内に5A型ゼオライトを充填した第2吸着分離手段20とを組合わせたものであって、原料ガス導入経路34を、第2吸着分離手段20の第2入口経路23に設けられた第2バッファタンク32に接続している。
【0030】
原料ガス導入経路34から導入された原料混合ガス(MG)は、第1吸着分離手段10の第1回収経路15に回収された六フッ化硫黄が濃縮された状態の第1回収ガスと混合した後、第2吸着分離手段20の第1第2圧縮機22で昇圧されて吸着工程にある第2吸着筒21a、21bのいずれかに導入され、前記同様にして混合ガス中の窒素が5A型ゼオライトに吸着することにより、第2出口経路24から分離精製された製品六フッ化硫黄(SF6)が得られる。
【0031】
第2吸着分離手段20の第2回収経路25に回収された第2回収ガスは、第1バッファタンク31を経て第1吸着分離手段10に導入され、第1吸着筒11a、11bに充填されている活性炭に混合ガス中の六フッ化硫黄が吸着することにより、第1出口経路14から窒素(N2)が排出される。再生工程中にある第1吸着筒11a、11bから第1回収経路15に回収された第1回収ガスは、第2バッファタンク32に循環して原料混合ガスと混合し、再び第2吸着分離手段20での分離処理が繰り返される。
【0032】
このように、原料となる混合ガスを先に第2吸着分離手段20で処理することもできる。原料混合ガスを、第1形態例に示すように第1吸着分離手段10に先に導入するか、第2形態例に示すように第2吸着分離手段20に先に導入するかは、原料混合ガス中の六フッ化硫黄の濃度等の条件に応じて適宜選択することができる。
【0033】
図3は本発明の精製装置の第3形態例を示す系統図である。本形態例に示す六フッ化硫黄の精製装置は、原料の混合ガスと、第1吸着分離手段10からの第1回収ガスと、第2吸着分離手段20からの第2回収ガスとを混合した状態で、第1吸着分離手段10及び第2吸着分離手段20にそれぞれ導入するように形成している。
【0034】
すなわち、原料混合ガス(MG)を導入する原料ガス導入経路34と、第1回収ガスを回収する第1回収経路15と、第2回収ガスを回収する第2回収経路25とをバッファタンク35に合流させるとともに、該バッファタンク35内の混合ガスを、共通の圧縮機36で昇圧した後、第1吸着分離手段10と第2吸着分離手段20とに分岐させている。
【0035】
したがって、バッファタンク35で合流混合したガスは、圧縮機36で昇圧された後、その一部が第1吸着分離手段10において吸着工程にある第1吸着筒11a、11bのいずれかに導入され、残部が第2吸着分離手段20において吸着工程にある第2吸着筒21a、21bのいずれかに導入される。各吸着分離手段10,20に導入された混合ガスは、前記同様に、第1吸着分離手段10では活性炭による吸着分離処理によって窒素(N2)が第1出口経路14から排出され、第2吸着分離手段20では5A型ゼオライトによる吸着分離処理によって分離精製された六フッ化硫黄(SF6)が第2出口経路24から製品として得られる。
【0036】
第1吸着分離手段10から第1回収経路15に回収された第1回収ガス及び第2吸着分離手段20から第2回収経路25に回収された第2回収ガスは、前記バッファタンク35に循環して原料混合ガスと混合し、再び分離処理が行われる。このように、第1回収ガス及び第2回収ガスをバッファタンク35に循環させて原料混合ガスと混合させることにより、バッファタンクや圧縮機の設置数を削減することができ、装置コストの低減や保守等の管理コストの低減が図れる。
【0037】
【実施例】
図3に示す構成の精製装置を使用して窒素中に六フッ化硫黄を添加した混合ガスから六フッ化硫黄を分離精製する実験を行った。第1吸着分離手段10は、内径75mm、長さ600mmの吸着筒に活性炭を1kg充填し、半サイクル時間は300秒、吸着工程圧力は700kPa、再生工程圧力は102kPaとした。また、第2吸着分離手段20は、内径50mm、長さ700mmの吸着筒に5A型ゼオライトを0.74kg充填し、半サイクル時間は300秒、吸着工程圧力は465kPa、再生工程圧力は102kPaとした。
【0038】
この精製装置に、窒素中に六フッ化硫黄を15.7%含む混合ガスを原料ガスとして流量1.2NL/min(流量[NL/min]は0℃、大気圧の標準状態に換算した流量である。以下同じ。)で導入した。その結果、第1吸着分離手段10の第1出口経路14から濃度99.9%の窒素が1.0NL/minで排出され、第2出口経路24からは、濃度99.998%の六フッ化硫黄を0.2NL/minで採取できた。このとき、圧縮機36の処理流量は10.4NL/minであった。また、六フッ化硫黄の回収率は99.5%であった。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を、高純度、高回収率で採取することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス分離精製装置の第1形態例を示す系統図である。
【図2】本発明のガス分離精製装置の第2形態例を示す系統図である。
【図3】本発明のガス分離精製装置の第3形態例を示す系統図である。
【符号の説明】
10…第1吸着分離手段、11a、11b…第1吸着筒、12…第1圧縮機、13…第1入口経路、13a、13b…第1入口弁、14…第1出口経路、14a、14b…第1出口弁、15…第1回収経路、15a、15b…第1回収弁、16…第1均圧経路、16a、16b…第1均圧弁、20…第2吸着分離手段、21a、21b…第2吸着筒、22…第2圧縮機、23…第2入口経路、23a、23b…第2入口弁、24…第2出口経路、24a、24b…第2出口弁、25…第2回収経路、25a、25b…第2回収弁、26…第2均圧経路、26a、26b…第2均圧弁、31…第1バッファタンク、32…第2バッファタンク、33…製品貯槽、34…原料ガス導入経路、35…バッファタンク、36…圧縮機
Claims (7)
- 窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の前記六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製する方法において、窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を使用し、混合ガス中の六フッ化硫黄を活性炭に吸着させて活性炭に吸着しない窒素を排出するとともに、六フッ化硫黄を濃縮したガスを回収する第1の吸着操作と、六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを使用し、混合ガス中の窒素を5A型ゼオライトに吸着させて5A型ゼオライトに吸着しない六フッ化硫黄を採取するとともに、窒素を濃縮したガスを回収する第2の吸着操作とを組み合わせて行うことを特徴とする六フッ化硫黄の精製方法。
- 前記第1の吸着操作で六フッ化硫黄を濃縮した回収ガスに対して前記第2の吸着操作を行うとともに、該第2の吸着操作で窒素を濃縮した回収ガスを前記第1の吸着操作に導入する前記混合ガスに循環混合することを特徴とする請求項1記載の六フッ化硫黄の精製方法。
- 前記第2の吸着操作で窒素を濃縮した回収ガスに対して前記第1の吸着操作を行うとともに、該第1の吸着操作で六フッ化硫黄を濃縮した回収ガスを前記第2の吸着操作に導入する前記混合ガスに循環混合することを特徴とする請求項1記載の六フッ化硫黄の精製方法。
- 前記第1の吸着操作で六フッ化硫黄を濃縮した回収ガス及び前記第2の吸着操作で窒素を濃縮した回収ガスと前記混合ガスとを混合し、前記第1の吸着操作及び前記第2の吸着操作を繰り返し行うことを特徴とする請求項1記載の六フッ化硫黄の精製方法。
- 窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製するための装置であって、混合ガス中の窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を充填した吸着筒を有する第1の吸着分離手段と、前記混合ガス中の六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した吸着筒を有する第2の吸着分離手段と、前記混合ガスを前記第1の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第1の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される窒素を排出する経路と、該第1の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮された回収ガスを前記第2の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第2の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取する経路と、該第2の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される窒素が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路とを備えていることを特徴とする六フッ化硫黄の精製装置。
- 窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製するための装置であって、混合ガス中の窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する活性炭を充填した吸着筒を有する第1の吸着分離手段と、前記混合ガス中の六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した吸着筒を有する第2の吸着分離手段と、前記混合ガスを前記第2の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第2の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取する経路と、該第2の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される窒素が濃縮された回収ガスを前記第1の吸着分離手段の吸着筒に導入する経路と、該第1の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される窒素を排出する経路と、該第1の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路とを備えていることを特徴とする六フッ化硫黄の精製装置。
- 窒素中に六フッ化硫黄を含む混合ガス中の六フッ化硫黄を吸着分離操作により精製するための装置であって、混合ガス中の窒素に比較して六フッ化硫黄を選択的に吸着する吸着剤を充填した吸着筒を有する第1の吸着分離手段と、前記混合ガス中の六フッ化硫黄に比較して窒素を選択的に吸着する5A型ゼオライトを充填した吸着筒を有する第2の吸着分離手段と、前記混合ガスを前記第1の吸着分離手段の吸着筒及び前記第2の吸着分離手段の吸着筒にそれぞれ導入する経路と、前記第1の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される窒素を排出する経路と、該第1の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路と、前記第2の吸着分離手段の吸着工程時に吸着筒から導出される六フッ化硫黄を採取する経路と、該第2の吸着分離手段の再生工程時に吸着筒から導出される窒素が濃縮された回収ガスを前記混合ガスに混合循環させる経路とを備えていることを特徴とする六フッ化硫黄の精製装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003075999A JP2004284834A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 六フッ化硫黄の精製方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003075999A JP2004284834A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 六フッ化硫黄の精製方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004284834A true JP2004284834A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33291159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003075999A Pending JP2004284834A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 六フッ化硫黄の精製方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004284834A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009062295A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-26 | Air Water Inc | パーフルオロカーボンガスの精製方法および装置 |
JP2009062294A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-26 | Air Water Inc | パーフルオロコンパウンドガスの精製方法および装置 |
CN101972581A (zh) * | 2010-10-15 | 2011-02-16 | 天津市泰源工业气体有限公司 | 一种采用变压吸附技术回收精制六氟化硫与氮气混合气中六氟化硫的方法 |
JP2011136955A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Union Showa Kk | 高純度含フッ素化合物の製造方法及びその方法で得られた高純度含フッ素化合物 |
JP2014057959A (ja) * | 2005-01-12 | 2014-04-03 | Lummus Technology Inc | Psaフロー変動の改良された制御のための方法と装置 |
CN111470479A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-07-31 | 福建德尔科技有限公司 | 一种粗品六氟化硫的纯化方法 |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003075999A patent/JP2004284834A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014057959A (ja) * | 2005-01-12 | 2014-04-03 | Lummus Technology Inc | Psaフロー変動の改良された制御のための方法と装置 |
JP2009062295A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-26 | Air Water Inc | パーフルオロカーボンガスの精製方法および装置 |
JP2009062294A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-26 | Air Water Inc | パーフルオロコンパウンドガスの精製方法および装置 |
JP2011136955A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Union Showa Kk | 高純度含フッ素化合物の製造方法及びその方法で得られた高純度含フッ素化合物 |
CN101972581A (zh) * | 2010-10-15 | 2011-02-16 | 天津市泰源工业气体有限公司 | 一种采用变压吸附技术回收精制六氟化硫与氮气混合气中六氟化硫的方法 |
CN111470479A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-07-31 | 福建德尔科技有限公司 | 一种粗品六氟化硫的纯化方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3891773B2 (ja) | ガスの分離精製方法及びその装置 | |
JP2007130611A (ja) | 圧力変動吸着式ガス分離方法及び分離装置 | |
JPH02281096A (ja) | 富メタン混合ガスの炭酸ガス及び水分を除去する装置 | |
KR101686085B1 (ko) | 흡착 작업으로부터 nf3를 회수하는 방법 | |
WO2010021127A1 (ja) | キセノン吸着剤、キセノン濃縮方法、キセノン濃縮装置および空気液化分離装置 | |
JP2001110284A (ja) | ガス回収装置 | |
JP2002306918A (ja) | ガス分離方法とその装置 | |
JP4481112B2 (ja) | 圧力変動吸着式ガス分離方法及び装置 | |
JP2000246041A (ja) | Sf6ガス回収装置 | |
JP2004284834A (ja) | 六フッ化硫黄の精製方法及び装置 | |
JP3869831B2 (ja) | ガス分離方法及び装置 | |
JP2004066125A (ja) | 目的ガスの分離方法 | |
JPWO2015146766A1 (ja) | 目的ガスの精製方法および精製装置 | |
JP7374925B2 (ja) | ガス分離装置及びガス分離方法 | |
JP2004337745A (ja) | ガス精製装置 | |
JP2001314008A (ja) | ガス回収装置及びガス回収方法 | |
JP2000334247A (ja) | Sf6ガス回収装置 | |
JP2001129344A (ja) | Sf6ガス回収装置 | |
JP2002114504A (ja) | Sf6ガス回収装置及び回収方法 | |
JP4611355B2 (ja) | ガス処理方法およびガス処理設備 | |
JP2004148270A (ja) | 圧力変動吸着装置並びにこの装置を用いた高濃度酸素及び高濃度窒素の製造方法 | |
JP2001335305A (ja) | Coガス/h2ガス回収装置及びcoガス/h2ガス回収方法 | |
CN111417451A (zh) | 气体提炼装置、气体提炼方法、丙烯制备装置及丙烷制备装置 | |
JP2587334B2 (ja) | Ch4を含まないcoガスの分離方法 | |
JPH03242313A (ja) | 一酸化炭素の精製方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060309 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080729 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081125 |