JP2004337745A - ガス精製装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】硫黄系不純物及び有機珪素系不純物を含有する原ガスを低コストでコンパクトに精製することができるガス精製装置を提供する。
【解決手段】吸着塔11と、吸着塔11の下方側から上方側へ原ガス1を流通させるブロア16、バルブ18a〜18c等と、吸着塔11を減圧排気するブロア16、バルブ19a,19b等と、吸着塔11内の下方側と上方側とを仕切るように吸着塔11内に配設され、有機珪素系不純物1aを吸着するハニカム形状の高シリカモレキュラーシーブスからなる有機珪素系不純物吸着剤12と、吸着塔11内の下方側と上方側とを仕切るように吸着塔11内に配設され、硫黄系不純物1bを吸着するハニカム形状の高シリカゼオライトからなる硫黄系不純物吸着剤13とを備えてガス精製装置10を構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス精製装置に関し、特に、下水消化ガスや生ごみ発酵メタンガス等のバイオガスや、ごみなどの廃棄物を熱分解して生成した廃棄物熱分解ガス等のように、硫黄系不純物や有機珪素系不純物を含有するガスを精製する場合に適用すると有効なものである。
【0002】
【従来の技術】
下水消化ガスや生ごみ発酵メタンガス等のバイオガスや、ごみなどの廃棄物を熱分解して生成した廃棄物熱分解ガス等でガスエンジンやマイクロガスタービン等を駆動して発電等に有効利用する場合には、当該ガス中に含まれている硫黄系不純物(例えば、硫化水素、チオカルボニル、チオフェン、メルカプタン等)や有機珪素系不純物(例えば、シロキサン等)等のような有害物質を予め除去して当該ガスを精製しておく必要がある。このため、従来は、上記バイオガスや上記廃棄物熱分解ガス等の原ガス中の硫黄系不純物を、水酸化ナトリウム水溶液等により化学的に吸収除去したり(タカハックス法)、酸化鉄等により物理的に吸着除去したり(ダライ粉層法)、上記原ガス中の有機珪素系不純物を活性炭等により物理的に吸着除去することにより、上記原ガスを精製するようにしていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−096128号公報
【特許文献2】
特開平9−239226号公報
【特許文献3】
特開2002−153720号公報
【特許文献4】
特許第2627708号公報
【特許文献5】
特許第3172646号公報
【特許文献6】
特許第3197436号公報
【特許文献7】
特許第3325167号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したようにして前記原ガスを精製すると、以下のような問題があった。
【0005】
(1)水酸化ナトリウム水溶液等により、上記原ガス中の硫黄系不純物を化学的に吸収除去する場合には、その設備にかかるコストが高くなってしまうと共に、設置スペースが大きくなってしまう。
【0006】
(2)酸化鉄や活性炭等により、上記原ガス中の硫黄系不純物や有機珪素系不純物を物理的に吸着除去する場合には、上記酸化鉄や活性炭等を定期的に交換しなければならないため、ランニングコストが高くなってしまう。
【0007】
このような問題は、上述したバイオガスや廃棄物熱分解ガスのような原ガスを精製する場合に限らず、硫黄系不純物及び有機珪素系不純物を含有する原ガスを精製する場合であれば、上述と同様にして起こり得ることである。
【0008】
このようなことから、本発明は、硫黄系不純物及び有機珪素系不純物を含有する原ガスを低コストでコンパクトに精製することができるガス精製装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、第一番目の発明は、硫黄系不純物及び有機珪素系不純物を含有する原ガスを精製するガス精製装置であって、第一の処理槽と、前記第一の処理槽の一方側から他方側へ前記原ガスを流通させる第一のガス送給手段と、前記第一の処理槽内を減圧排気する第一の減圧排気手段と、前記第一の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第一の処理槽内に配設され、前記有機珪素系不純物を吸着する高シリカモレキュラーシーブスからなる有機珪素系不純物吸着剤と、前記第一の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第一の処理槽内に配設され、前記硫黄系不純物を吸着する高シリカゼオライトからなる硫黄系不純物吸着剤とを備えていることを特徴とするガス精製装置である。
【0010】
第二番目の発明は、第一番目の発明において、前記第一の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第一の処理槽内に配設され、二酸化炭素を吸着する低シリカゼオライトからなる二酸化炭素吸着剤を備えていることを特徴とするガス精製装置である。
【0011】
第三番目の発明は、第一番目の発明において、第二の処理槽と、前記第一の処理槽の一方側から他方側へ流通したガスを前記第二の処理槽の一方側から他方側へ流通させる第二のガス送給手段と、前記第二の処理槽内を減圧排気する第二の減圧排気手段と、前記第二の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第二の処理槽内に配設され、二酸化炭素を吸着する低シリカゼオライトからなる二酸化炭素吸着剤とを備えていることを特徴とするガス精製装置である。
【0012】
第四番目の発明は、第一番目又は第二番目の発明において、前記第一の処理槽が複数設けられて並列に連結されていることを特徴とするガス精製装置である。
【0013】
第五番目の発明は、第四番目の発明において、排気された前記第一の処理槽内のガスを当該第一の処理槽の一方側から他方側へ再び流通させる排気再送給手段と、前記排気再送給手段で前記第一の処理槽内を流通した前記ガスを精製ガス又は原ガスと合流させる切換手段とを備えていることを特徴とするガス精製装置である。
【0014】
第六番目の発明は、第一番目から第五番目の発明のいずれかにおいて、前記有機珪素系不純物吸着剤が、ガスの流通方向において前記硫黄系不純物吸着剤よりも上流側に配設されていることを特徴とするガス精製装置である。
【0015】
第七番目の発明は、第二番目の発明において、前記二酸化炭素吸着剤が、ガスの流通方向において前記有機珪素系不純物吸着剤及び前記硫黄系不純物吸着剤よりも上流側に配設されていることを特徴とするガス精製装置である。
【0016】
第八番目の発明は、第一番目から第七番目の発明のいずれかにおいて、前記吸着剤が、ハニカム形状をなしていることを特徴とするガス精製装置である。
【0017】
第九番目の発明は、第一番目から第八番目の発明のいずれかにおいて、前記原ガスが、バイオガス又は廃棄物熱分解ガスであることを特徴とするガス精製装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明にかかるガス精製装置の実施の形態を図面を用いて以下に説明するが、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0019】
[第一番目の実施の形態]
本発明にかかるガス精製装置の第一番目の実施の形態を図1を用いて説明する。図1は、ガス精製装置の概略構成図である。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態にかかるガス精製装置は、下水消化ガスや生ごみ発酵メタンガス等のバイオガスや、ごみなどの廃棄物を熱分解して生成した廃棄物熱分解ガス等のような、有機珪素系不純物(例えば、シロキサン等)1a(含有量:50mg/Nm程度)及び硫黄系不純物(例えば、硫化水素、チオカルボニル、チオフェン、メルカプタン等)1b(含有量:1000ppm程度)を含有する原ガス1を精製するガス精製装置10であって、第一の処理槽である吸着塔11と、吸着塔11の下方側(一方側)から上方側(他方側)へ前記原ガス1を流通させる第一のガス送給手段であるブロア16、バルブ18a〜18c等と、吸着塔11を減圧排気する第一の減圧排気手段であるブロア16、バルブ19a,19b等と、吸着塔11内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔11内に配設され、上記有機珪素系不純物1aを吸着するハニカム形状の高シリカモレキュラーシーブスからなる有機珪素系不純物吸着剤12と、吸着塔11内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔11内に配設され、上記硫黄系不純物1bを吸着するハニカム形状の高シリカゼオライトからなる硫黄系不純物吸着剤13とを備えると共に、上記有機珪素系不純物吸着剤12が、原ガス1の流通方向において上記硫黄系不純物吸着剤13よりも上流側に配設されているものである。
【0021】
前記有機珪素系不純物吸着剤12を構成する高シリカモレキュラーシーブスとしては、例えば、メソポーラスシリカ等が挙げられる。
【0022】
このような本実施の形態にかかるガス精製装置10においては、バルブ18a〜18cを開放すると共に、バルブ19a,19bを閉鎖し、ブロア16を作動させると、前記原ガス1は、吸着塔11内に下方から送給され(送給圧:1ata前後)、有機珪素系不純物吸着剤12内を流通して有機珪素系不純物1aが吸着除去された後、硫黄系不純物吸着剤13内を流通して硫黄系不純物1bが吸着除去される。これにより、上記原ガス1は、精製ガス1d(メタン64vol.%程度,二酸化炭素35vol.%程度)となって吸着塔11の上方から送出され、ガスエンジンやマイクロガスタービン等に供給されて、発電用の燃料等として利用される。
【0023】
このようにして原ガス1を精製していくと、吸着塔11内の前記吸着剤12,13の吸着能力が飽和状態に次第に近づいてくる。このため、原ガス1の上記精製を所定量行ったら、前記バルブ18a〜18cを閉鎖すると共に、前記バルブ19a,19bを開放すると、吸着塔11内が排気減圧され(0.1ata程度)、前記吸着剤12,13に吸着除去された前記不純物1a、1bが当該吸着剤12,13から離脱して、吸着塔11内から排出されて回収される。これにより、吸着塔11内の前記吸着剤12,13は、再生されて吸着能力が回復する。
【0024】
以下、上述した操作を繰り返して、原ガス1の精製を繰り返し行うことができる。
【0025】
つまり、従来は、水酸化ナトリウム水溶液等又は酸化鉄や活性炭等により、上記原ガス1中の上記不純物1a,1bを除去するようにしていたが、本実施の形態では、高シリカモレキュラーシーブスからなる有機珪素系不純物吸着剤12及び高シリカゼオライトからなる硫黄系不純物吸着剤13を用いて圧力スイング吸着(Pressure Swing Adsorption:PSA)により、上記原ガス1中の上記不純物1a,1bを除去するようにしたのである。
【0026】
このため、従来は、イニシャルコストやランニングコストが高くなってしまうばかりか、大きな設置スペースを要してしまっていたものの、本実施の形態においては、イニシャルコストやランニングコストを抑制することができると同時に、比較的小さな設置スペースで済ますことができる。
【0027】
したがって、本実施の形態によれば、有機珪素系不純物1a及び硫黄系不純物1bを含有する原ガス1を低コストでコンパクトに精製することができる。
【0028】
また、前記吸着剤12,13がハニカム形状をなしていることから、粒状をなす場合よりも前記原ガス1を流通させるに際しての圧力損失を低減させることができるので、比較的小型なブロア16を利用することができる。その結果、イニシャルコストやランニングコストをさらに抑制することができると同時に、さらに小さな設置スペースで済ますことができる。
【0029】
[第二番目の実施の形態]
本発明にかかるガス精製装置の第二番目の実施の形態を図2を用いて説明する。図2は、ガス精製装置の概略構成図である。ただし、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な部分については、前述した第一番目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用いることにより、前述した第一番目の実施の形態での説明と重複する説明を省略する。
【0030】
図2に示すように、本実施の形態にかかるガス精製装置は、有機珪素系不純物1a及び硫黄系不純物1bを含有する原ガス1を精製するガス精製装置20であって、吸着塔11と、吸着塔11の下方側(一方側)から上方側(他方側)へ前記原ガス1を流通させる第一のガス送給手段であるブロア16、バルブ18a〜18c等と、吸着塔11を減圧排気する第一の減圧排気手段であるブロア16、バルブ19a,19b等と、吸着塔11内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔11内に配設され、上記有機珪素系不純物1aを吸着するハニカム形状の高シリカモレキュラーシーブスからなる有機珪素系不純物吸着剤12と、吸着塔11内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔11内に配設され、上記硫黄系不純物1bを吸着するハニカム形状の高シリカゼオライトからなる硫黄系不純物吸着剤13と、吸着塔11内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔11内に配設され、二酸化炭素1cを吸着するハニカム形状の低シリカゼオライトからなる二酸化炭素吸着剤24とを備えると共に、上記有機珪素系不純物吸着剤12が、原ガス1の流通方向において上記硫黄系不純物吸着剤13よりも上流側に配設され、上記二酸化炭素吸着剤24が、原ガス1の流通方向において上記有機珪素系不純物吸着剤12及び上記硫黄系不純物吸着剤13よりも下流側に配設されているものである。
【0031】
すなわち、本実施の形態にかかるガス精製装置20は、前述した第一番目の実施の形態にかかるガス精製装置10において、前記吸着塔11内の上記有機珪素系不純物吸着剤12及び上記硫黄系不純物吸着剤13よりも上方側に低シリカゼオライトからなる二酸化炭素吸着剤24を設けたのである。
【0032】
このような本実施の形態にかかるガス精製装置20においては、前述した第一番目の実施の形態にかかるガス精製装置10の場合と同様に操作して、原ガス1を吸着塔11内に送給すると、原ガス1は、前記吸着剤12,13内を流通して前記不純物1a,1bが吸着除去された後に、二酸化炭素吸着剤24内を流通して二酸化炭素1cが吸着除去される。これにより、上記原ガス1は、精製ガス1e(メタン約99vol.%)となって吸着塔11の上方から送出され、ガスエンジンやマイクロガスタービン等に供給されて、発電用の燃料等として利用される。
【0033】
また、原ガス1の上記精製を所定量行ったら、前述した第一番目の実施の形態にかかるガス精製装置10の場合と同様に操作して、吸着塔11内を排気減圧すると、前記吸着剤12,13,24に吸着除去された前記不純物1a、1b及び二酸化炭素1cが当該吸着剤12,13,24から離脱して、吸着塔11内から排出されて回収される。
【0034】
つまり、本実施の形態にかかるガス精製装置20においては、原ガス1中から二酸化炭素1cもさらに除去するようにしたのである。
【0035】
このため、本実施の形態にかかるガス精製装置20では、メタン濃度の高い(約99vol.%)精製ガス1eを低コストで簡単に得ることができる。
【0036】
したがって、本実施の形態にかかるガス精製装置20によれば、前述した第一番目の実施の形態にかかるガス精製装置10と同様な効果を得ることができるのはもちろんのこと、カロリ及び純度の高い精製ガス1eを得ることが低コストで簡単にできる。
【0037】
ここで、例えば、消化ガス(メタン64vol.%、二酸化炭素35vol.%、硫化水素1000ppm、シロキサン50mg/Nm、発熱量23MJ/Nm)を一日あたり34776Nm(一時間あたり1450Nm)で処理する場合において、従来の手段(タカハックス法による硫黄系不純物除去及び活性炭による有機珪素系不純物除去)を適用した場合と、本実施の形態にかかる手段を適用した場合とを比較すると、下記の表1の通りとなる。
【0038】
【表1】
Figure 2004337745
【0039】
上記表1からわかるように、本実施の形態にかかる手段によれば、カロリ及び純度の高い精製ガス1eを低コストで簡単に得られるといえる。
【0040】
[第三番目の実施の形態]
本発明にかかるガス精製装置の第三番目の実施の形態を図3を用いて説明する。図3は、ガス精製装置の概略構成図である。ただし、前述した第一、二番目の実施の形態の場合と同様な部分については、前述した第一、二番目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用いることにより、前述した第一、二番目の実施の形態での説明と重複する説明を省略する。
【0041】
図3に示すように、本実施の形態にかかるガス精製装置は、有機珪素系不純物1a及び硫黄系不純物1bを含有する原ガス1を精製するガス精製装置30であって、吸着塔11と、吸着塔11の下方側(一方側)から上方側(他方側)へ前記原ガス1を流通させる第一のガス送給手段であるブロア16、バルブ18a〜18c等と、吸着塔11を減圧排気する第一の減圧排気手段であるブロア16、バルブ19a,19b等と、吸着塔11内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔11内に配設され、上記有機珪素系不純物1aを吸着するハニカム形状の高シリカモレキュラーシーブスからなる有機珪素系不純物吸着剤12と、吸着塔11内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔11内に配設され、上記硫黄系不純物1bを吸着するハニカム形状の高シリカゼオライトからなる硫黄系不純物吸着剤13と、第二の処理槽である吸着塔31と、吸着塔11の下方側(一方側)から上方側(他方側)へ流通した精製ガス1dを前記吸着塔31の下方側(一方側)から上方側(他方側)へ流通させる第二のガス送給手段であるブロア36、バルブ38b,38c等と、吸着塔31内を減圧排気する第二の減圧排気手段であるブロア36、バルブ39a,39b等と、吸着塔31内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔31内に配設され、二酸化炭素1cを吸着するハニカム形状の低シリカゼオライトからなる二酸化炭素吸着剤24とを備えると共に、上記有機珪素系不純物吸着剤12が、原ガス1の流通方向において上記硫黄系不純物吸着剤13よりも上流側に配設されているものである。
【0042】
すなわち、前述した第二番目の実施の形態にかかるガス精製装置20では、前記吸着剤12,13を配設した吸着塔11内に前記吸着剤24を配設するようにしたが、本実施の形態にかかるガス精製装置30は、前記吸着剤12,13を配設した吸着塔11とは別の新たな吸着塔31内に前記吸着剤24を配設するようにしたのである。
【0043】
このような本実施の形態にかかるガス精製装置30においては、前述した第一番目の実施の形態にかかるガス精製装置10の場合と同様に操作すると同時に、バルブ38b,38cを開放すると共に、バルブ39a,39bを閉鎖し、ブロア36を作動させると、原ガス1は、吸着塔11内に送給され、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様に、前記吸着剤12,13内を流通して前記不純物1a,1bが吸着除去されて精製ガス1dとなる。この精製ガス1dは、吸着塔11の上方から送出され、ブロア36により、吸着塔31の下方から内部に送給され、前記吸着剤24内を流通して二酸化炭素1cが吸着除去されて精製ガス1eとなる。この精製ガス1eは、吸着塔31の上方から送出され、ガスエンジンやマイクロガスタービン等に供給されて、発電用の燃料等として利用される。
【0044】
また、原ガス1の上記精製を所定量行ったら、前述した第一番目の実施の形態にかかるガス精製装置10の場合と同様に操作し、吸着塔11内を排気減圧して前記吸着剤12,13に吸着除去された前記不純物1a、1bを当該吸着剤12,13から離脱させて吸着塔11内から回収する一方、バルブ38b,38cを閉鎖すると共に、バルブ39a,39bを開放すると、吸着塔31内が排気減圧され、前記吸着剤24に吸着除去された二酸化炭素1cが当該吸着剤24から離脱し、吸着塔31内から排出されて回収される。
【0045】
つまり、前述した第二番目の実施の形態にかかるガス精製装置20においては、前記不純物1a,1bと二酸化炭素1cとを混在させた状態で回収するようにしていたが、本実施の形態にかかるガス精製装置30においては、前記不純物1a,1bと二酸化炭素1cとを分けて回収できるようにしたのである。
【0046】
このため、本実施の形態にかかるガス精製装置30においては、原ガス1中の二酸化炭素1cを精製した状態で回収することができる。
【0047】
したがって、本実施の形態にかかるガス精製装置30によれば、前述した第二番目の実施の形態にかかるガス精製装置20と同様な効果を得ることができるのはもちろんのこと、原ガス1中から回収した二酸化炭素1cを各種工業用原料に有効利用することができる。
【0048】
[第四番目の実施の形態]
本発明にかかるガス精製装置の第四番目の実施の形態を図4を用いて説明する。図4は、ガス精製装置の概略構成図である。ただし、前述した第一〜三番目の実施の形態の場合と同様な部分については、前述した第一〜三番目の実施の形態の説明で用いた符号と同一の符号を用いることにより、前述した第一〜三番目の実施の形態での説明と重複する説明を省略する。
【0049】
図4に示すように、本実施の形態にかかるガス精製装置は、有機珪素系不純物1a及び硫黄系不純物1bを含有する原ガス1を精製するガス精製装置40であって、複数(本実施の形態では3つ)設けられて並列に連結されている吸着塔11と、これら吸着塔11の下方側(一方側)から上方側(他方側)へ前記原ガス1を流通させる第一のガス送給手段であるブロア16、バルブ18b,18c等と、これら吸着塔11を減圧排気する第一の減圧排気手段である真空ポンプ46、サージタンク47、バルブ19a,19b等と、これら吸着塔11内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔11内にそれぞれ配設され、上記有機珪素系不純物1aを吸着するハニカム形状の高シリカモレキュラーシーブスからなる有機珪素系不純物吸着剤12と、これら吸着塔11内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔11内にそれぞれ配設され、上記硫黄系不純物1bを吸着するハニカム形状の高シリカゼオライトからなる硫黄系不純物吸着剤13と、これら吸着塔11内の下方側(一方側)と上方側(他方側)とを仕切るように当該吸着塔11内にそれぞれ配設され、二酸化炭素1cを吸着するハニカム形状の低シリカゼオライトからなる二酸化炭素吸着剤24と、排気された吸着塔11内のガスを当該吸着塔11の一方側から他方側へ再び流通させる排気再送給手段であるサージタンク47、バルブ49a等と、前記排気再送給手段で前記吸着塔11内を流通した前記ガスを精製ガス1d又は原ガス1と合流させる切換手段であるバルブ49c,49d等とを備えると共に、上記有機珪素系不純物吸着剤12が、原ガス1の流通方向において上記硫黄系不純物吸着剤13よりも上流側に配設され、上記二酸化炭素吸着剤24が、原ガス1の流通方向において上記有機珪素系不純物吸着剤12及び上記硫黄系不純物吸着剤13よりも下流側に配設されているものである。
【0050】
すなわち、本実施の形態にかかるガス精製装置40は、前述した第二番目の実施の形態にかかるガス精製装置20において、前記吸着塔11を複数(本実施の形態では3つ)設けて並列に連結すると共に、排気された吸着塔11内のガスを当該吸着塔11の一方側から他方側へ再び流通させて、精製ガス1e又は原ガス1と合流させることができるようにしたものなのである。
【0051】
このような本実施の形態にかかるガス精製装置40においては、まず、1つの吸着塔11(例えば、図4中、左側)において、前述した第二番目の実施の形態にかかるガス精製装置20の場合と同様に操作することにより前記原ガス1を精製ガス1eに精製して、ガスエンジンやマイクロガスタービン等で発電用の燃料等として利用することができる。
【0052】
上記吸着塔11で原ガス1の上記精製を所定量行ったら、バルブ18b,18cを閉鎖して、当該吸着塔11での精製を一旦停止すると共に、他の吸着塔11の一方(例えば、図4中、中央)において、バルブ18b,18cを開放して、当該吸着塔11での原ガス1の精製を開始することにより、原ガス1を精製する吸着塔11を切り換える。
【0053】
次に、原ガス1の精製を一旦停止した前記吸着塔11において、バルブ19aを開放し(バルブ18b,18cは閉鎖)、真空ポンプ46を作動させることにより、当該吸着塔11内を排気減圧し、当該吸着塔11内の前記吸着剤12,13,24に吸着除去された前記不純物1a、1b及び二酸化炭素1cを当該吸着剤12,13,24から離脱させて、当該吸着塔11内からサージタンク47内に回収する。
【0054】
このとき、当該吸着塔11内の上方に残っている精製ガス1e(メタン)により、精製ガス1eの回収率が低くなってしまうことから、前記不純物1a、1b及び二酸化炭素1cを当該吸着塔11内からサージタンク47内に回収したら、当該吸着塔11において、バルブ19aを閉鎖すると共に、真空ポンプ46の作動を停止する一方、バルブ49a、49cを開放すると(バルブ49bは閉鎖)、サージタンク47内の二酸化炭素1c等が減圧下の当該吸着塔11内に下方から再び流入し、当該吸着塔11内の前記吸着剤24等に再び吸着され、これに伴って、当該吸着剤24等に吸着された精製ガス1e(メタン)が当該吸着剤24等から離出し、当該吸着塔11の上方から送出され、当該吸着塔11内に残っていた精製ガス1e(メタン)が回収される。
【0055】
このようにして上記吸着塔11内に残った精製ガス1e(メタン)をほとんど回収したら、当該吸着塔11において、バルブ49cを閉鎖すると共に、バルブ18cを開放すると、当該吸着塔11の上方から送出されるガス(わずかに精製ガス1eを含んでいる)は、前記ブロア16からの原ガス1と共に、他の吸着塔11の一方(例えば、図4中、中央)に供給されて、当該原ガス1と共に再び精製処理される。これにより、吸着塔11内に残留するメタンがほぼすべて回収される。
【0056】
また、他の吸着塔11の一方(例えば、図4中、中央)で原ガス1の上記精製を所定量行ったら、バルブ18b,18cを閉鎖して、当該吸着塔11での精製を一旦停止すると共に、他の吸着塔11の他方(例えば、図4中、右側)において、バルブ18b,18cを開放して、当該吸着塔11での原ガス1の精製を開始することにより、原ガス1を精製する吸着塔11を切り換える。
【0057】
以下、上述した手順を繰り返して、原ガス1を精製する吸着塔11と、前記吸着剤12,13,24に吸着されている前記不純物1a,1b及び二酸化炭素1cの回収を行われる吸着塔11とを順次切り換えることにより、原ガス1の精製を連続して行うことができる(通常、2つの吸着塔11で精製処理を行い、残りの1つの吸着塔11の再生処理を行う。)。
【0058】
つまり、前述した第一〜三番目の実施の形態にかかるガス精製装置10,20,30においては、原ガス1の精製をバッチ的に行うようにしたが、本実施の形態にかかるガス精製装置40においては、原ガス1の精製を連続的に行うと共に、吸着塔11内に残留する精製ガス1eをほぼすべて回収できるようにしたのである。
【0059】
したがって、本実施の形態にかかるガス精製装置40によれば、前述した第二番目の実施の形態にかかるガス精製装置20と同様な効果を得ることができるのはもちろんのこと、原ガス1の精製処理の効率及び精製ガス1eの収率の向上を図ることができる。
【0060】
[他の実施の形態]
なお、前述した第一〜四番目の実施の形態にかかるガス精製装置10,20,30,40は、単独で用いることができるのはもちろんのこと、前記バイオガスや前記熱分解ガス等の発生装置の後流側に連結して連続的に精製処理できるシステムとすることも可能である。
【0061】
また、前述した第二〜四番目の実施の形態では、精製ガス1eをガスエンジンやマイクロガスタービン等に供給して、発電用の燃料等として利用するようにしたが、例えば、燃料電池の燃料ガスに利用したり、各種化合物の原料(例えばジメチルエーテル等)に利用したりすることも可能である。
【0062】
また、前述した第一〜四番目の実施の形態では、原ガス1として、下水消化ガスや生ごみ発酵メタンガス等のバイオガスや、ごみなどの廃棄物を熱分解して生成した廃棄物熱分解ガス等を用いた場合について説明したが、有機珪素系不純物及び硫黄系不純物を含有するガスを精製する場合であれば、前述した第一〜四番目の実施の形態の場合と同様にして適用することができる。
【0063】
また、前述した第一〜四番目の実施の形態では、圧力スイング吸着(Pressure Swing Adsorption:PSA)により、上記原ガス1中の上記不純物1a,1bを除去するようにしたが、例えば、温度スイング吸着(Temperature Swing Adsorption:TSA)にも適用可能である。
【0064】
【発明の効果】
本発明は、硫黄系不純物及び有機珪素系不純物を含有する原ガスを精製するガス精製装置であって、第一の処理槽と、前記第一の処理槽の一方側から他方側へ前記原ガスを流通させる第一のガス送給手段と、前記第一の処理槽内を減圧排気する第一の減圧排気手段と、前記第一の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第一の処理槽内に配設され、前記有機珪素系不純物を吸着する高シリカモレキュラーシーブスからなる有機珪素系不純物吸着剤と、前記第一の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第一の処理槽内に配設され、前記硫黄系不純物を吸着する高シリカゼオライトからなる硫黄系不純物吸着剤とを備えていることを特徴とするガス精製装置であるので、有機珪素系不純物及び硫黄系不純物を含有する原ガスを低コストでコンパクトに精製することができる。
【0065】
また、前記第一の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第一の処理槽内に配設され、二酸化炭素を吸着する低シリカゼオライトからなる二酸化炭素吸着剤を備えていることを特徴とするガス精製装置であるので、カロリ及び純度の高い精製ガスを得ることが低コストで簡単にできる。
【0066】
また、第二の処理槽と、前記第一の処理槽の一方側から他方側へ流通したガスを前記第二の処理槽の一方側から他方側へ流通させる第二のガス送給手段と、前記第二の処理槽内を減圧排気する第二の減圧排気手段と、前記第二の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第二の処理槽内に配設され、二酸化炭素を吸着する低シリカゼオライトからなる二酸化炭素吸着剤とを備えていることを特徴とするガス精製装置であるので、カロリ及び純度の高い精製ガスを得ることが低コストで簡単にできると共に、原ガス1中から回収した二酸化炭素を各種工業用原料に有効利用することができる。
【0067】
また、前記第一の処理槽が複数設けられて並列に連結されていることを特徴とするガス精製装置であるので、原ガスの精製処理の効率の向上を図ることができる。
【0068】
また、排気された前記第一の処理槽内のガスを当該第一の処理槽の一方側から他方側へ再び流通させる排気再送給手段と、前記排気再送給手段で前記第一の処理槽内を流通した前記ガスを精製ガス又は原ガスと合流させる切換手段とを備えていることを特徴とするガス精製装置であるので、精製ガスの収率の向上を図ることができる。
【0069】
また、前記吸着剤が、ハニカム形状をなしていることを特徴とするガス精製装置であるので、粒状をなす場合よりも前記原ガスを流通させるに際しての圧力損失を低減させることができ、比較的小型なブロアを利用することができる。その結果、イニシャルコストやランニングコストをさらに抑制することができると同時に、さらに小さな設置スペースで済ますことができる。
【0070】
また、前記原ガスが、バイオガス又は廃棄物熱分解ガスであることを特徴とするガス精製装置であるので、上述した効果を最も効果的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるガス精製装置の第一番目の実施の形態の概略構成図である。
【図2】本発明にかかるガス精製装置の第二番目の実施の形態の概略構成図である。
【図3】本発明にかかるガス精製装置の第三番目の実施の形態の概略構成図である。
【図4】本発明にかかるガス精製装置の第四番目の実施の形態の概略構成図である。
【符号の説明】
1 原ガス
1a 有機珪素系不純物
1b 硫黄系不純物
1c 二酸化炭素
1d,1e 精製ガス
10 ガス精製装置
11 吸着塔
12 有機珪素系不純物吸着剤
13 硫黄系不純物吸着剤
16 ブロア
18a〜18c,19a,19b バルブ
20 ガス精製装置
24 二酸化炭素吸着剤
30 ガス精製装置
31 吸着塔
36 ブロア
38b,38c,39a,39b バルブ
40 ガス精製装置
46 真空ポンプ
47 サージタンク
49a〜49dバルブ

Claims (9)

  1. 硫黄系不純物及び有機珪素系不純物を含有する原ガスを精製するガス精製装置であって、
    第一の処理槽と、
    前記第一の処理槽の一方側から他方側へ前記原ガスを流通させる第一のガス送給手段と、
    前記第一の処理槽内を減圧排気する第一の減圧排気手段と、
    前記第一の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第一の処理槽内に配設され、前記有機珪素系不純物を吸着する高シリカモレキュラーシーブスからからなる有機珪素系不純物吸着剤と、
    前記第一の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第一の処理槽内に配設され、前記硫黄系不純物を吸着する高シリカゼオライトからなる硫黄系不純物吸着剤と
    を備えていることを特徴とするガス精製装置。
  2. 請求項1において、
    前記第一の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第一の処理槽内に配設され、二酸化炭素を吸着する低シリカゼオライトからなる二酸化炭素吸着剤を備えている
    ことを特徴とするガス精製装置。
  3. 請求項1において、
    第二の処理槽と、
    前記第一の処理槽の一方側から他方側へ流通したガスを前記第二の処理槽の一方側から他方側へ流通させる第二のガス送給手段と、
    前記第二の処理槽内を減圧排気する第二の減圧排気手段と、
    前記第二の処理槽内の一方側と他方側とを仕切るように当該第二の処理槽内に配設され、二酸化炭素を吸着する低シリカゼオライトからなる二酸化炭素吸着剤と
    を備えていることを特徴とするガス精製装置。
  4. 請求項1又は請求項2において、
    前記第一の処理槽が複数設けられて並列に連結されている
    ことを特徴とするガス精製装置。
  5. 請求項4において、
    排気された前記第一の処理槽内のガスを当該第一の処理槽の一方側から他方側へ再び流通させる排気再送給手段と、
    前記排気再送給手段で前記第一の処理槽内を流通した前記ガスを精製ガス又は原ガスと合流させる切換手段と
    を備えていることを特徴とするガス精製装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
    前記有機珪素系不純物吸着剤が、ガスの流通方向において前記硫黄系不純物吸着剤よりも上流側に配設されている
    ことを特徴とするガス精製装置。
  7. 請求項2において、
    前記二酸化炭素吸着剤が、ガスの流通方向において前記有機珪素系不純物吸着剤及び前記硫黄系不純物吸着剤よりも下流側に配設されている
    ことを特徴とするガス精製装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかにおいて、
    前記吸着剤が、ハニカム形状をなしている
    ことを特徴とするガス精製装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかにおいて、
    前記原ガスが、バイオガス又は廃棄物熱分解ガスである
    ことを特徴とするガス精製装置。
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