JP3861293B2 - 印画装置、印画方法、画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

印画装置、印画方法、画像形成装置及び画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3861293B2
JP3861293B2 JP53793697A JP53793697A JP3861293B2 JP 3861293 B2 JP3861293 B2 JP 3861293B2 JP 53793697 A JP53793697 A JP 53793697A JP 53793697 A JP53793697 A JP 53793697A JP 3861293 B2 JP3861293 B2 JP 3861293B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
data
sheet
film
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP53793697A
Other languages
English (en)
Inventor
巧一 岡
達雄 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP3861293B2 publication Critical patent/JP3861293B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M7/00After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
    • B41M7/0027After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using protective coatings or layers by lamination or by fusion of the coatings or layers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C63/00Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor
    • B29C63/02Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor using sheet or web-like material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B38/00Ancillary operations in connection with laminating processes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/325Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads by selective transfer of ink from ink carrier, e.g. from ink ribbon or sheet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/34Multicolour thermography
    • B41M5/345Multicolour thermography by thermal transfer of dyes or pigments
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C63/00Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/38207Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by aspects not provided for in groups B41M5/385 - B41M5/395

Description

技術分野
この発明は、印画装置に関し、例えばシート状印刷媒体にカラー画像を印画する印画装置に関するものである。
背景技術
従来は、インクリボン上に設けられたイエロー、マゼンタ及びシアンのインクを、サーマルヘッドによって昇華させることによって、カード状印刷媒体上にカラー画像を形成する昇華型のカラープリンターが提案されている。このプリンターによってカラー画像が形成されたカード状印刷媒体上の染料は指に付いた油分に弱くこれを保護するため、1フレーム分のラミネートデータを格納したラミネートメモリからラミネートデータを読み出してラミネートフィルムを転写するカード状印刷装置が特開平7−52428号公報において開示されている。しかし、この従来の昇華性カラープリンターにおいて、ラミネートメモリに記憶されたラミネートデータは、YMCの画像データと同じように1フレーム分のデータであった。従って、このラミネートデータを記憶するためのラミネートメモリとして、YMCの画像データを記憶するためのフレームメモリと同じような、1フレーム分の容量を有したフレームメモリが必要であった。
さらに、このようなフィルムを印画媒体上に形成するような従来のプリンターでは、1種類のパターンを印画媒体上に形成することはできるが、複数種類のパターンを形成することができない。従来のプリンターを使用して、印画媒体上に複数のラミネートパターンを形成するようにするためには、その複数のパターン毎にフレームメモリが必要となってしまう。よって、この複数のフレームメモリの値段のために装置が高価になるという問題点を有していた。
発明の開示
この発明の印画装置は、インクリボン上に配された色インクで刷媒体刷を行うと共に、前記インクリボン上に前記色インクに続いて配されたフィルム状シートを熱転写ヘッドで前記印刷媒体上に転写する印画装置において、前記フィルム状シートを前記印刷媒体の全面に転写するための一部分の凹凸パターンデータを記憶したメモリを設け、前記メモリには複数ライン分のパターンデータが記憶されており、使用するパターンデータのラインと開始ドットを演算で決定し、各ラインの凹凸パターンデータを生成し、前記生成された凹凸パターンデータに基づき前記印刷媒体の全面に前記熱転写ヘッドへの印加電圧を変化させることにより前記フィルム状シートの厚さを変化させて所望の凹凸パターンを形成するものである。
また、この発明の印画装置は、インクリボン上に配された色インクで印刷媒体上に印刷を行うと共に、前記インクリボン上に前記色インクに続いて配されたフィルム状シートを熱転写ヘッドで前記印刷媒体上に転写するための印画装置において、前記フィルム状シートを前記印刷媒体の全面に転写するための一部分の凹凸パターンデータを記憶したメモリを設け、前記メモリには絹目状の凹凸パターンを印刷するための最小単位のライン数分の凹凸パターンデータが記憶されており、所定ライン毎に平坦と前記絹目状パターンとを繰り返し使用し、前記凹凸パターンデータに基づき前記印刷媒体の全面に前記熱転写ヘッドへの印加電圧を変化させることにより前記フィルム状シートの厚さを変化させて所望の凹凸パターンを形成するものである。
また、この発明の印画方法は、インクリボン上に配された色インクで刷媒体刷を行うと共に、前記インクリボン上に前記色インクに続いて配されたフィルム状シートを熱転写ヘッドで前記印刷媒体上に転写する印画方法において、前記フィルム状シートを前記印刷媒体の全面に転写するための一部分の凹凸パターンデータをメモリに記憶するステップと、前記メモリには複数ライン分のパターンデータが記憶されており、使用するパターンデータのラインと開始ドットを演算で決定し、各ラインの凹凸パターンデータを生成するステップと、前記生成された凹凸パターンデータに基づき前記印刷媒体の全面に前記熱転写ヘッドへの印加電圧を変化させることにより前記フィルム状シートの厚さを変化させて所望の凹凸パターンを形成するステップとを含むものである。
また、この発明の印画方法は、インクリボン上に配された色インクで印刷媒体上に印刷を行うと共に、前記インクリボン上に前記色インクに続いて配されたフィルム状シートを熱転写ヘッドで前記印刷媒体上に転写する印画方法において、前記フィルム状シートを前記印刷媒体の全面に転写するための一部分の凹凸パターンデータをメモリに記憶するステップと、前記メモリには絹目状の凹凸パターンを印刷するための最小単位のライン数分の凹凸パターンデータが記憶されており、所定ライン毎に平坦と前記絹目状パターンとを繰り返し使用するステップと、前記凹凸パターンデータに基づき前記印刷媒体の全面に前記熱転写ヘッドへの印加電圧を変化させることにより前記フィルム状シートの厚さを変化させて所望の凹凸パターンを形成するステップとを含むものである。
また、この発明の画像形成装置は、印画シート上に画像を形成する画像形成装置において、上記印画シート上にカラー画像を転写する画像転写手段と、上記画像転写手段によってカラー画像が転写された印画シートの上面から、透明シートを転写するフィルム転写手段と、上記フィルム転写手段によって上記印画シート上に転写される透明シートに対して形成される凹凸パターンを記憶する記憶手段と、所定のアルゴリズムに従って、上記記憶手段のパターンデータをラミネーション印画データとして読み出すように上記記憶手段を制御すると共に、上記カラー画像が形成された印画シート上に転写された透明フィルムが、上記読み出したラミネーション印画データに応じた凹凸状の表面を有したフィルムとなるように上記フィルム転写手段を制御する制御手段とを備え、上記所定のアルゴリズムは、上記記憶手段に記憶されたパターンデータのどのラインのデータを、上記ラミネーション印画データとして使用するかを決定するための第1の演算と、上記第1の演算において指定されたラインのどのドットのデータを、上記ラミネーション印画データの第1番目のドットデータとするかを決定するための第2の演算とを有しているものである。
また、この発明の画像形成装置は、上述において、上記第1の演算及び上記第2の演算は、上記記憶手段に記憶されたパターンデータ自身に含まれるデータを使用して行われる演算であるものである。
また、この発明の画像形成装置は、上述において、上記ラミネーション印画データは、ランダムデータであるものである。
また、この発明の画像形成方法は、印画シート上に画像を形成する画像形成方法において、上記印画シート上にカラー画像を転写する画像転写ステップと、上記画像転写ステップによってカラー画像が転写された印画シートの上面から、透明シートを転写するフィルム転写ステップと、上記フィルム転写ステップによって上記印画シート上に転写される透明シートに対して形成される凹凸パターンを記憶する記憶ステップと、所定のアルゴリズムに従って、上記記憶ステップのパターンデータをラミネーション印画データとして読み出すように上記記憶ステップを制御すると共に、上記カラー画像が形成された印画シート上に転写された透明フィルムが、上記読み出したラミネーション印画データに応じた凹凸状の表面を有したフィルムとなるように上記フィルム転写ステップを制御する制御ステップとを含み、上記所定のアルゴリズムは、上記記憶手段に記憶されたパターンデータのどのラインのデータを、上記ラミネーション印画データとして使用するかを決定するための第1の演算と、上記第1の演算において指定されたラインのどのドットのデータを、上記ラミネーション印画データの第1番目のドットデータとするかを決定するための第2の演算とによるものである。
【図面の簡単な説明】
図1は、本実施の形態の印画装置の構成を示すブロック図である。
図2は、本実施の形態の印画機構を示す図である。
図3は、本実施の形態の印画を説明する図である。
図4は、本実施の形態のリボンを示す図である。
図5は、本実施の形態のリボンの検出動作を示す図である。
図6は、本実施の形態の印画紙に転写されたラミネーションフィルム上に形成されたシルクパターンを示す図である。
図7は、本実施の形態のシルクパターンの最小単位(A)、および最小単位の連続から作成した印画データ(B)を示す図である。
図8は、本実施の形態の他のシルクパターンの最小単位の横または縦の中央線対称(A)、および対角線対称(B)を示す図である。
図9は、本実施の形態の印画紙に転写されたラミネーションフィルム上に形成されたランダムパターンを示す図である。
図10は、本実施の形態のRAM上に格納される圧縮データを示す図である。
図11は、本実施の形態のRAM上に記憶されたシルクパターン形成用のパターンデータ(A)、およびランダムパターン形成用のパターンデータ(B)を示す図である。
図12は、本実施の形態のラミネーション印画データの決定を示す図である。
図13は、本実施の形態の印画動作を示すフローチャートである。
図14は、本実施の形態の印画動作を示すフローチャートである。
図15は、本実施の形態の印画動作を示すフローチャートである。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
1.全体説明
図1は、本実施の形態の印画装置(カラープリンター)である。このプリンターはイエロー、マゼンタ、シアンの各色について1画面分(フレーム分)のイメージデータを夫々記憶するフレームメモリ1と、イエロー、マゼンタ、シアンの各色について色補正等の色調整を行う色調整回路2と、イメージデータに印画処理のためのマスキングを行うマスキング回路3と、フレームメモリ1に対するイメージデータの書き込み又は読み出しの動作を制御するメモリコントローラ4と、印画装置の各部の動作を制御するCPU5と、各種制御プログラムを記憶するプログラムROM6aと、所定のパターンデータと各色の印画をする際の制御データを記憶するRAM6bと、オペレータが各種設定可能な操作パネル7と、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のイメージデータを選択するセレクタ8と、γ補正を行うγ補正回路9と、駆動信号を生成するサーマルヘッドコントローラ10と、感熱素子により熱転写印画を行うサーマルヘッド11と、リボン頭出し用の光学センサ12と、印画紙表面検出用の光学センサ13を有する。
また、この印画装置は、インクリボンを所定方向に走行させるインクリボン駆動モータ14と、サーマルヘッド11を上下方向に移動させるヘッド駆動モータ15と、プラテンを回転させるプラテン駆動モータ16とを有する。
さらにこの印画装置では、フィルム状シートFに所定の凹凸を形成するためのラミネート印画データSFが書き込まれているラミネートメモリ17を有している。このラミネートメモリ17もフレームメモリ1と同様にメモリコントローラ4によって制御される。またラミネートメモリ17に書き込まれたラミネート印画データSFは、色調整やマスキングの必要がないことにより、所定のタイミングで読み出され、そのままセレクタ8に送出される。
ここでラミネート印画データSFとして、一定値のデータとすれば均一な厚さでラミネートすることができ、また、色印画データと同様に濃度データも含めれば厚みの異なるラミネートを行うことができる。
このように構成された印画装置は、以下のような動作をする。
図示しないホストコンピュータから入力されるイメージデータS1は、各色毎に1印画面分の容量を有するフレームメモリ1(1Y,1M,1C)に色別に一旦書き込まれる。この書き込みは、バスでCPU5に接続されたメモリコントローラ4を通じて、CPU5により制御される。
このフレームメモリ1に書き込まれたイメージデータS1は、メモリコントローラ4によって所定のタイミングで読み出される。
読み出されたイメージデータのうち、イエロー、マゼンタ及びシアンにそれぞれ対応する色印画データSY、SM、SCが各色毎の色調整回路2(2Y、2M、2C)でユーザーの好みに応じた色調整がなされる。マスキング回路3は、色染料が実際の色と異なることを色イメージデータSY、SM、SCの一部を互いに混合することで補正し、セレクタ8に補正したイメージデータY’、M’、C’を供給する。
セレクタ8には、CPU5の制御によって、後述する所定の印画動作手順に準じて、イエロー、マゼンタ及びシアンにそれぞれ対応する色イメージデータY’、M’、C’またはラミネート印画データSFを順次選択して印画データS2としてγ補正回路9に送出する。γ補正回路9はCPU5の制御に基づいて設定された熱補正係数によって、濃度通電時間変換すなわちγ補正を行い、この結果得られる印画データS3がサーマルヘッドコントローラ10で印画エネルギーS4に変換され、熱転写ヘッド11で印画される。
このようにして、この印画装置において、ホストコンピュータ側から供給されたイメージデータS1に基づいて、イエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれの印画が行われ、最後に、カラー画像が形成された印画紙の表面全体にラミネート印画データSFに基づいてラミネートフィルムの印画が行われる。詳しくは後述する。
図2に、この印画装置の印画機構を示す。この印画機構は、インクリボンを供給する供給リール20と、インクリボンを巻き取る巻き取りリール21と、リボンを印画位置にガイドするガイドローラ25、26と、ガイドローラ25、26の間に印画位置を形成するサーマルヘッド11と、印画紙23と、印画紙23を回転によりサーマルヘッド11に対応する印画位置に搬送するプラテン24とを有する。
このように構成された印画機構は、詳細には以下のように構成される。
供給リール20に巻回されたインクリボン22は、ガイドローラ25、26によって支持された状態で、駆動モータ14により回転駆動される巻き取りリール21に巻き取られる。供給リール20には図示しないトルクリミッタが配置され、一定のトルクでリボン22にバックテンションを付与している。また、巻き取りリールには図示しない光学センサにより構成される巻き取り検出用エンコーダが配置されている。
リボン22には、1頁分の染料としてイエロー、マゼンタ及びシアンの色染料がそれぞれ所定の長さで塗布されている。また、後述するように、リボン22は各頁分の色染料の先頭位置に頁先頭マーク及び巻き径マークが塗布されていると共に、各色染料の先頭位置に各色を識別する色識別マークが塗布されている。これにより印画装置では、リボン22の走行経路に設けられた光学センサ12がそれぞれ頁先頭マーク及び色識別マークを検出し、この検出結果に基づいてリボン22の各染料の先頭部分の位置決めを行う。
図示はしないが、サーマルヘッド11が設けられたヘッドユニットは回動軸によって回動自在に保持された加圧レバーの一端に着脱自在に取り付けられている。加圧レバーの他端はリンクを介してカム板に揺動自在に取り付けられてる。これにより、ヘッドユニットは、ヘッド駆動モータ15によって回転駆動されることにより昇降され、上下方向に中間位置、この中間位置から上昇してリボンから離間する初期位置、中間位置から下降して印画紙23に当接する最下位置に位置決めされている。
すなわち、ヘッドユニットはリボン22を装填する際等には初期位置に移動し、プラテン24上に印画紙が載置された際には最下位置に移動する。ヘッドユニットの昇降状態はカム板の切り欠き部の近傍に設けられた光学センサによって検出される。サーマルヘッド11は端面型で構成され、印画紙23の幅方向全体にわたってリボン22を介して印画紙23に当接する。これにより印画紙23が矢印の方向に移動されると印画紙23の全面にわたって所望の画像が印画されるようになされている。
2.画像形成方法
また、以下に図3を参照しながら、本発明の印画紙上への画像形成方法について、概略的に説明する。
まず、この画像形成方法について説明する。図4及び図5で詳しく説明するように、このカラープリンターで使用されるインクリボンには、巻き取り側から供給側に向かってイエロー50、マゼンタ51、シアン52、ラミネートフィルム53の順番で繰り返し配列されたリボン22を用いる。図1で説明したカラープリンターによって、イエロー、マゼンタ、シアンの順で各色成分の画像を、印画紙の表面に設けられた受容層(印画面)側に昇華熱転写したあとに、所定パターンのラミネートフィルム53を全面に昇華熱転写する。
ここで注意しなければいけないところは、本発明の印画装置は、コンピュータから供給されたイメージの特定部分のみだけにラミネートフィルムを転写するのでは無くて、供給されたイメージの色に係わらず印画紙の全面にラミネートフィルムを転写する。詳しい動作は後述する、図13〜図15のフローで説明する。
このように、このカラープリンターではラミネート情報は他の色情報の画像形成と同一の印画行程で行われる。なお、ラミネートフィルム53は、光拡散性を持たせるように成分構成され、ラミネートフィルムは所定の印画パターンで昇華熱転写される。
次に、このラミネートフィルムの印画方法に関して説明する。
カラープリントは、そのままでは退色が進みやすく、従って耐光性、耐皮脂性等を上げるために、プリントした後、その表面に透明のフィルムをかけて保存性を高めることが行われている。例えば図4に示すように各色インクの後にラミネーションフィルム53を設けたインクリボンを用いて、各色のプリントが行われた後、熱転写ヘッドにより同一の工程でラミネーションを施すようにしている。
これは、インクリボンフィルム上に塗布された、薄膜状の樹脂をサーマルヘッドで一様に加熱することによりラミネーション層を画像に転写させる、という技術である。ラミネーションを施すことにより、画像の保存性は格段に向上し、保存性という点では、十分なところまで到達することができる。
また、銀塩写真においては光学的に焼き付けが行われるため、さまざまな表面性を持った印画紙にプリントでき、例えば、整然としたパターンによって形成される「絹目」や高級印画紙に見られるランダムな凹凸パターンなど、「つや消し」等の視覚的効果が得られてきた。このような凹凸のある印画紙に印画できるのは、銀塩写真は、光学系を用いた非接触によって画像形成を行っているからである。
これは表面に凹凸がある印画紙に画像を焼き付けることによって得られるが、熱昇華型インクを用いて熱転写ヘッドによりプリントする方法では、昇華型プリンターは、印画紙とサーマルヘッドとが接触しながら、画像を形成するため、銀塩写真のように凹凸のある印画紙を用いることはできないので、印画紙表面に凹凸を持たせることができず、この「つや消し」(以下、「マツト処理」と記す)の効果を得るために次のような手段を提案した。
3.ラミネーション印画データ作成アルゴリズムの説明
画像印画後(通常イエロー→マゼンタ→シアンの順)にラミネーションを施す際に、各種パターンを形成することにより、さまざまな表面性が得られるようにして表面のマット処理をするようにした。
3−1.シルクパターン
図6に示すように、印画紙に転写されたラミネートフィルム上に形成された凹凸の様子が上下左右に一定間隔で規則正しく絹目状になっているものをシルクパターンという。
このシルクパターンは、インクリボン22のラミネーションフィルム53をカラー画像上に熱転写ヘッドによってラミネートするときに、図6に示すようなシルクの凹凸パターンを形成してマット処理効果を得るようにしたものである。同図において白黒は凹凸に対応している。図7はこのシルクの凹凸パターンの発生方法の一例を示し、同図(A)が矢印の主走査方向に2ライン分設けられたその構成要素であって、ここに示されるパターンのみが図1のラミネートメモリ17に記憶されていて、これに基づいて同図(B)に示すように矢印の副走査方向に連続させて画像全面の凹凸のパターンを発生させるものである。
図7(A)に示す構成要素は、矢印の主走査方向に例えば2560個のピクセルごとに凹凸を示すパターンであり、これが第一のラインと第二のラインの2つのラインで構成されている。尚、図の白黒と凹凸は対応している。また、第一のラインと第二のラインとは同一のパターン構成であるが、その位相は180度ずれていて、このパターンを副走査方向に繰り返し、画像全面に絹目の規則的な凹凸パターンを形成するものである。
上述したようにラミネーションフィルムに絹目の凹凸を形成することによりマット処理効果を得ることができる。
具体的には、図7Aにおいて、白のドット「0」に対応させて、黒のドットを「1」に対応させると、1ライン目が「0,1,1,1,0,1,1,1」の1バイトデータのくり返しとなり、2ライン目が「1,1,0,1,1,1,0,1」の1バイトデータのくり返しとなる。つまり奇数ラインはDDhのくり返しとなり、偶数ラインは、BBhのくり返しとなる。なお、後述するように、白のドットに対してはヘッド印加電圧を低くして、ラミネート層を薄く形成し、黒のドットに対してはヘッド印加電圧を高くしてラミネート層を厚く形成する。
また、図7Aに示すシルクパターンの最小単位を連続させないで、1行おきに図7Aに示すシルクパターンの最小単位を形成して、その間に平坦なパターンを(黒または白)形成し、これを連続させてもよい。
プリンター内部でラミネーション印画データを発生する場合、ラミネートメモリ17上に全てのデータを持つと、非常に大きなデータとなってしまうので、必要に応じて後述する各種アルゴリズムから、パターンを発生するように制御する。
以下にシルクパターンの発生アルゴリズムを説明する。
シルクパターンは周期性のある連続パターンである。そこで、一度メモリ上に最小単位のライン数分だけ書き込みをしておき(図7A)、印画時には副走査方向のメモリのアドレスをその最小単位の部分だけをループすれば、所望の結果が得られる(図7B)。
また、図8A,Bに示すように、4×4ドットを最小単位として、これを連続させることによりシルクパターンを形成してもよい。図8Aの場合は、横または縦の中央線に対して対称となるので、例えば対称部分を横または縦に鏡面読出ししてRAM6bからのデータの読み出しと連続シルクパターンの形成を高速かつ容易に行うことができる。また、図8Bの場合は、対角線に対して対称となるので、例えば対称部分をすべて反転させた読み出しを行うことにより、RAM6bからのデータの読み出しと連続シルクパターンの形成を高速かつ容易に行うことができる。
3−2.ランダムパターン
コンピュータ上あるいは、プリンター内部で図9のようなパターンを発生させ、ラミネーション層を印画することにより、ザラツキ感のある高級印画紙相当のものが得られる。
図9はラミネーションフィルム53に形成するランダムな凹凸パターンの1例であって、白黒は凹凸に対応している。これは図6に示した絹目パターンに比して視覚的に良い効果を与える。
つぎに上述したランダムパターンの生成方法の一例について図10〜図12を参照して説明する。これは一定のアルゴリズムに基づいてランダムパターンを発生させるものであり、従って画像全面のランダムパターンを記憶することを不要とし、メモリの使用量を少なくすることができる。
まず、所定の割合で凹凸の量を決める。つぎに、この割合に基づき発生する凹凸をランダムに配置した2560ピクセルで構成するラインを、8ライン設けてRAM6bに記憶させる。この2560ピクセルを8ビットずつのデータに区分けし、各々を16進法の2桁で表示する。例えば図10において第1ラインの圧縮されたデータ80の最初の8ビットは、白を「0」、黒を「1」とし、右端をMSB、左端をLSBとすると6Bhと表記される。同様に次の8ビットは29h、次は64h、更にCDh……となり、全ては16進法の2桁で表示される。
つぎに、上述した8つのラインから画像全面のランダムパターンの発生について説明する。
ここでランダムパターンは非周期性のデータなので、最小単位の繰り返しだけでは、作成することはできない。そこで、限られたデータから、ランダムなパターンを生成するようにしなければならない。
以下にランダムパターンの生成の最小単位のランダムのパターンデータ作成のアルゴリズム1を説明する。
まず、図10に示すように、はじめに最小単位となる、ランダムのパターンデータを作成しておく。これは、どんな方法でも構わない。このとき、白と黒の比率を予め決めておき、その比率でランダムになるように作成する。
上記のランダムのパターンデータをラミネートメモリ17上に展開する際に、全てのデータをRAM6b上に記録しておくことは効率が悪いので、白または黒のデータ8ドット分が1バイトになるように、ランダムのパターンデータをエンコードする。こうすることによって、図11Bに示すようにデータ90は1/8に圧縮され、例えば8ライン×2560ドットのデータは、2.5kバイトのデータになり、RAM6bの中に入れられる程度の大きさになる。
以下にランダムパターンの生成の8ライン分のランダムのパターンデータ作成のアルゴリズムを説明する。
次に、ラミネートメモリ17上の最小単位のデータから、所望の大きさの印画データを作成する。印画データは、次のアルゴリズムで作成する。
図11Bで示した、RAM6b上のパターンデータは、画像データとしてランダム性があることは、すでに述べた。そこで、このランダムのパターンデータを印画の際の転開に用いることにより、印画データの横方向および縦方向にランダムのパターンデータを発生させることができる。
具体例を図12に示した。この例では、印画データの始点を決めるアドレッシングを、ヘッド垂直方向(副走査方向)およびヘッド方向(主走査方向)に対し、RAM6b上のデータ1バイトおよび2バイトから作成する。副走査方向が8の剰余を用いているのは、ラミネートメモリ17上には8ライン分の画像データしかないからであり、この8という数字自体に特別な意味はない。同様に、主走査方向が2560の剰余を用いているのは、ヘッドの素子数が2560と仮定しているからであって、数字自体に特別な意味は持っていない。プリンターの印画サイズ等によって適宜大きさを変更すればよい。
まず、図12を参照して、ラミネーション印画データの第1ライン目のデータを作成するアルゴリズムについて説明する。
図12に示されるパターンデータの最初の1バイトのデータは、「6Bh」であるので、このデータ「6Bh」を8で割り、余りを求める。この演算の余りは「3」であるので、ラミネーション印画データの第1ライン目のラインデータ100として、RAM6bに記憶されたパターンデータの3ライン目のデータを使用することが決定する。次に、最初の1バイトのデータ「6Bh」と次の1バイトからデータ「29h」から生成されるデータは、「6B29h」であるので、このデータ「6B29h」を2560で割り、余りを求める。この演算の余りは、「1833」であるので、ラミネーション印画データの第1ライン目の第1ドット目のデータ101として、RAM6bに記憶されたパターンデータの3ライン目の1833ビット目のデータを使用することが決定する。
つまり、最初の1バイト「6Bh」と次の1バイト「29h」とを使用した演算によって、ラミネーション印画データの第1ライン目のデータとして、RAM6bに記憶されたパターンデータの3ライン目の1833ビット目のデータから、2560ビット分のデータを使用することになる。
次に、ラミネーション印画データの第2ライン目のデータを作成するアルゴリズムについて説明する。
図12に示されるパターンデータの最初の1バイトのデータは、「29h」であるので、このデータ「29h」を8で割り、余りを求める。この演算の余りは「1」であるので、ラミネーション印画データの第2ライン目のラインデータ102として、RAM6bに記憶されたパターンデータの1ライン目のデータを使用することが決定する。次に、最初の1バイトのデータ「29h」と次の1バイトからデータ「64h」から生成されるデータは、「2964h」であるので、このデータ「2964h」を2560で割り、余りを求める。この演算の余りは、「356」であるので、ラミネーション印画データの第2ライン目の第1ドット目のデータ103として、RAM6bに記憶されたパターンデータの1ライン目の356ビット目のデータを使用することが決定する。
つまり、最初の1バイト「29h」と次の1バイト「64h」とを使用した演算によって、ラミネーション印画データの第2ライン目のデータとして、RAM6bに記憶されたパターンデータの1ライン目の356ビット目のデータから、2560ビット分のデータを使用することになる。
次に、ラミネーション印画データの第3ライン目のデータを作成するアルゴリズムについて説明する。
図12に示されるパターンデータの最初の1バイトのデータは、「64h」であるので、このデータ「64h」を8で割り、余りを求める。この演算の余りは「4」であるので、ラミネーション印画データの第1ライン目のラインデータ104として、RAM6bに記憶されたパターンデータの4ライン目のデータを使用することが決定する。次に、最初の1バイトのデータ「64h」と次の1バイトからデータ「CDh」から生成されるデータは、「64CDh」であるので、このデータ「64CDh」を2560で割り、余りを求める。この演算の余りは、「205」であるのて、ラミネーション印画データの第3ライン目の第1ドット目のデータ105として、RAM6bに記憶されたパターンデータの4ライン目の205ビット目のデータを使用することが決定する。
つまり、最初の1バイト「64h」と次の1バイト「CDh」とを使用した演算によって、ラミネーション印画データの第3ライン目のデータとして、RAM6bに記憶されたパターンデータの4ライン目の205ビット目のデータから、2560ビット分のデータを使用することになる。
このように順次、印画ラインの凹凸パターンを決定することにより、画像全面のランダムパターンを決定するものである。
尚、8で割るのは8ラインのランダムパターンしかないからであり、また、2560で割るのは、主走査方向のピクセル数が2560だからである。従って、印画の構成によってランダムパターンのサイズを適宜決定して良いことは当然である。
また、このランダムパターンの発生装置はプリンターの内部に設けることに限らず、プリンターの外部装置から、例えばパソコン等によって発生させて、プリンターに供給しても良い。
ここで、上述したラミネーション層を印画紙上に転写する際のヘッド印加電圧について説明する。
図6に示すシルクパターンあるいは図9に示すランダムパターン内で黒い部分には、必要かつ十分な印加電圧をかけ、黒以外の部分よりも厚めのラミネーション層を形成させる。一方、同図で白のデータの部分には、厚みはやや薄めになるように印加電圧をかける。このとき、この白の部分画像の保存性が損なわれないような印加電圧を設定する。この印加電圧はラミネートフィルム印画用の電圧である。
このようにマット処理を行うことにより、今まで、銀塩写真以外では、不可能とされていたマット処理が、昇華型プリンター等でも実現できる様になった。
また、ランダム発生のアルゴリズムを用いることにより、必要以上にメモリを付け加えることがなく、非常にローコストでマット処理が実現できる。
また、予め、白と黒の比率を決めておくため、この手法で作られるランダムデータも、同じ比率として生成され、マット処理の凹凸の比率も自由に調整することができる。
また、アルゴリズム自体が非常にシンプルなので、非力なマイコンやアセンブラ等の環境でも十分対応できる。
また、同様にアルゴリズム自体が非常にシンプルなので、印画のプロセスの様なリアルタイムな発生でも十分短時間で生成できる。
4.動作説明
このように構成された本実施の形態の印画装置の印画動作を図13〜図15を参照しながら説明する。図13において、印画動作がステップSP1で開始する前に予めオペレータの操作パネル7による選択に応じて、RAM6bに記憶された平坦なパターンデータ、絹目(シルク)パターンのパターンデータ、1ライン毎に平坦と絹目パターンをくり返すパターンデータ、ランダムパターンのパターンデータの4種類のパターンデータのうちの1種類を選択しておき、ステップSP2で印画紙23をプラテン24に巻き付ける。ここで、印画紙の表面を判別するために、印画紙の搬送方向の前端辺の左右の一端部及び後端辺の左右の他端部において銀エッジを形成すると共に印画紙の搬送経路上の左右の端部に対応する位置に2つの素子を有する光学センサ13を配置し、2つの光学センサ13がこの前端辺の左右の一端部の銀エッジを検出した後に後端辺の左右の他端部の銀エッジを検出した時を印画紙の表面として判別するようにしている。ここで、光学センサ13は透過型であり、光を透過しない銀エッジを検出することにより表面であることが分かるようになっている。この動作は、図2において図示しない例えばプラテン24左側下方に配置された給紙機構からプラテン24の位置まで印画紙が搬送ローラによって、搬送されることにより行われる。
次に、ステップSP2でプラテン24を初期位置へ位置決めする。この動作は、図2においてプラテン24を矢印方向に回転させてプラテン24上に巻き付けられた印画紙の印画開始位置がサーマルヘッド11の下方位置に対応する位置まで搬送されることにより行われる。
続いて、ステップSP3でサーマルヘッド11を中間位置へ下ろす。この動作は、ヘッド駆動モータ15によりサーマルヘッド11を上昇位置から中間位置まで下降させて、ヘッド駆動モータ15に設けられたエンコーダにより中間位置を検出することにより行われる。
次に、ステップSP4で、CPU5は印画する色を決定する。このカラープリンターでは、イエロー、マゼンタ、シアン及びラミネーフィルムの中で最初に印画される色はイエローであるので、このステップにおいて、CPU5は、まず、印画する色はイエローであると決定する。この選択動作によって、CPU5は、フレームメモリ1Yに記憶されているイエローのイメージデータを、サーマルヘッドコントローラ10に供給するように、セレクタ8を制御する。
次に、ステップSP5で、CPU5は、光学センサ12の出力に基づいて、インクリボンのイエローの領域の先頭を頭だしするように、インクリボンを駆動するための駆動モータを制御する。
具体的には、図5においてリボン検出動作を示すように、プラテン24上方でサーマルヘッド11に対応する位置でリボン搬送経路上に設けられた光学センサ12によりイエロー50の先頭位置に設けられたマーク60及び61、マゼンタ51の先頭位置に設けられたマーク62、シアン52の先頭位置に設けられたマーク63、ラミネートフィルム53の先頭位置に設けられたマーク64をそれぞれ検出することにより行われる。ここで、光学センサ12は透過型であり、光を透過しない各マーク60〜64を検出することにより次の色が始まることが分かるようになっている。また、特に、イエロー50は印画動作を始めるリボンの先頭であり印画動作の度に繰り返しこの位置を検出する必要があるため2つのマーク60及び61を設けて区別している。また、ラミネートフィルム53は印画紙の表面全面に印画するためラミネートフィルム53の開始位置のマーク64と終了位置を示す空白65とを設けて、ラミネートフィルムの開始と終了とを検出することができるようにしている。各色の印画範囲は各色の先頭位置を示すマークを光学センサ12で検出してからリボン駆動モータが所定回転数だけ回転することをリボン駆動モータに設けられたエンコーダで検出することにより判別する。なお、このインクリボンの頭出し動作は、各色の1頁分の印画を行うためのものである。
次に、ステップSP6で、CPU5は、RAM6bに記憶されている印画処理回数によって、どの程度インクリボンが使用されたかを判断して、そのインクリボンの使用状態に応じて、インクリボンの巻き径を判断する。
次に、ステップSP7で、CPU5は、リボン駆動モータ14の駆動条件を設定する。
次に、ステップSP8において、CPU5は、サーマルヘッド11の感熱素子に対して供給されるヘッド電圧を設定する。具体的には、CPU5は、RAM6bに記憶されているヘッド電圧テーブルのデータを参照し、ステップSP4において決定した印画色に応じたヘッド電圧を設定するようにサーマルヘッドコントローラ10を制御している。
次に、図14に移って、ステップSP9でヘッド駆動モータ15によりサーマルヘッド11を最下位置まで下ろす。この動作は、ヘッド駆動モータ15によりサーマルヘッド11を中間位置から最下位置まで下降させて、ヘッド駆動モータ15に設けられたエンコーダにより最下位置を検出することにより行われる。サーマルヘッド11を最下位置まで下ろしたら、リボン駆動モータ14によりリボンの巻き取りを開始して、ステップSP10でラミネーション処理でないので、ステップSP11でプラテン駆動モータ16によって1ライン分だけプラテンを回転させる。
次に、CPU5は、ステップSP12において、フレームメモリ1Yから1ライン分の印画データをサーマルヘッドコントローラ10に供給する。サーマルヘッド11は、その印画データに応じて、印画紙上に1ライン分のイエロー成分のイメージを形成する。
ステップSP13では、CPU5は、1フレーム分の印画処理が終了したかを判断し、1フレーム分の印画処理が終了したのであれば、次のステップSP14に進む。このステップにおいて、1フレーム分の印画処理が終了していないのであれば、ステップSP11に戻り、1フレーム分の印画処理が終了するまで、ステップSP12とステップSP13を繰り返す。CPU5は、1フレームの全ライン(この装置では965ライン)において、ステップSP12の印画処理が終了したか否かを判断することによって、1フレーム分の印画処理が終了したか否かを判断することができる。
次に、ステップSP14では、CPU5は、サーマルヘッドを中間位置に上げるように、ヘッド駆動モータを制御する。
次に、ステップSP15において、イエロー、マゼンタ、シアン及びラミネートフィルムの印画処理が終了したか否かを判断し、終了していないときは、ステップSP16でプラテンを初期位置に戻して、ステップSP4に戻る。ステップSP15でラミネートフィルムの印画処理が終了したと判断したときは、ステップSP17で印画紙を排出して、終了する。
この場合には、まだ、イエローの印画処理しか終了していないので、ステップSP4に戻る。
次に、2回目のループの中のステップSP4においては、CPU5は、イエローの次に印画する色としてマゼンタを指定する。
まず、ステップSP5で、CPU5は、光学センサ12の出力に基づいて、インクリボンのマゼンタの領域の先頭を頭だしするように、インクリボンを駆動するためのリボン駆動モータ14を制御する。
次に、ステップSP6で、CPU5は、RAM6bに記憶されている印画処理回数によって、どの程度インクリボンが使用されていたかを判断して、そのインクリボンの使用状態に応じて、インクリボンの巻き径を判断する。
そして、ステップSP7で、CPU5は、リボン駆動モータ14の駆動条件を設定する。次に、ステップSP8において、CPU5は、サーマルヘッド11の感熱素子に対して供給されるヘッド電圧を設定する。
ステップSP9でヘッド駆動モータ15によりサーマルヘッド11を最下位置まで下ろす。ステップSP10でラミネーション処理でないので、ステップSP11でプラテン駆動モータ16によって、1ライン分だけプラテンを回転させる。次に、CPU5は、ステップSP12において、フレームメモリ1Mから1ライン分の印画データをサーマルヘッドコントローラ10に供給する。ステップSP13では、CPU5は、1フレーム分の印画処理が終了したかを判断し、1フレーム分の印画処理が終了したのであれば、次のステップSP14に進む。ステップSP14では、CPU5は、サーマルヘッド11を中間位置に上げるように、ヘッド駆動モータ15を制御する。次に、ステップSP15において、イエロー、マゼンタ、シアン及びラミネートフィルムの印画処理が終了したか否かを判断し、終了していないときは、ステップSP16でプラテンを初期位置に戻して、ステップSP4へ戻る。
次に、3回目のループのなかのステップSP4においては、CPUは、マゼンタの次に印画する色としてシアンを指定する。
まず、ステップSP5で、CPU5は、光学センサ12の出力に基づいて、インクリボンのシアンの領域の先頭を頭だしするように、インクリボンを駆動するためのリボン駆動モータ14を制御する。
次に、ステップSP6で、CPU5は、RAM6bに記憶されている印画処理回数によって、どの程度インクリボンが使用されていたかを判断して、そのインクリボンの使用状態に応じて、インクリボンの巻き径を判断する。
次に、ステップSP7で、CPU5は、リボン駆動モータ14の駆動条件を設定する。そして、ステップSP8において、CPU5は、サーマルヘッド11の感熱素子に対して供給されるヘッド電圧を設定する。ステップSP9でヘッド駆動モータ15によりサーマルヘッド11を最下位置まで下ろす。ステップSP10でラミネーション処理でないので、ステップSP11でプラテン駆動モータ16によって、1ライン分だけプラテンを回転させる。次に、CPU5は、ステップSP12において、フレームメモリ1Cから1ライン分の印画データをサーマルヘッドコントローラ10に供給する。ステップSP13では、CPU5は、1フレーム分の印画処理が終了したかを判断し、1フレーム分の印画処理が終了したのであれば、次のステップSP14に進む。次に、ステップSP14では、CPU5は、サーマルヘッド11を中間位置に上げるように、ヘッド駆動モータ15を制御する。次に、ステップSP15において、イエロー、マゼンタ、シアン及びラミネートフィルムの印画処理が終了したか否かを判断し、終了していないときは、ステップSP16でプラテンを初期位置に戻して、ステップSP4へ戻る。
次に、4回目のループのなかのステップSP4においては、CPU5は、シアンの次に、印画する色としてラミネートフィルムを指定する。
まず、ステップSP5で、CPU5は、光学センサ12の出力に基づいて、インクリボンのラミネートフィルムの領域の先頭を頭だしするように、インクリボンを駆動するためのリボン駆動モータ14を制御する。
次に、ステップSP6で、CPU5は、RAM6bに記憶されている印画処理回数によって、どの程度インクリボンが使用されていたかを判断して、そのインクリボンの使用状態に応じて、インクリボンの巻き径を判断する。
次に、ステップSP7で、CPU5は、リボン駆動モータ14の駆動条件を設定する。
次に、ステップSP8において、CPU5は、サーマルヘッド11の感熱素子に対して供給されるヘッド電圧を設定する。具体的には、CPU5は、RAM6bに記憶されているヘッド電圧のデフォルト値及びラミネートフィルムの印画に応じたヘッド電圧のオフセット値に基づいて、サーマルヘッドのヘッド電圧をプリセットするようにサーマルヘッドコントローラ10を制御している。
ステップSP9でヘッド駆動モータ15によりサーマルヘッド11を最下位置まで下ろす。次に、ステップSP10では、CPU5は、ラミネーション処理であるか否かを判断する。CPU5は、この4回目のループはラミネーション処理であるので、図15に示すステップSP20に進むと判断する。
ステップSP20では、CPU5は、RAM6bに記憶された4つのパターンデータのうち予めオペレータによって選択されたパターンデータの最初の1バイトのデータに基づいて、ラミネーション印画データの第1ラインのデータとして、RAM6bに記憶されたパターンデータのどのラインのデータを使用するかを決定する。
図11Aに示されたシルクパターンの例では、RAM6bに記憶されたパターンデータの最初の1バイトのデータは、「DDh」であるので、CPU5は、このデータ「DDh」をラミネーション印画データの第1ライン目のデータとして決定する。
ステップSP21では、CPU5は、RAM6bに記憶されたパターンデータの最初の1バイトのデータに基づいて、ラミネーション印画データの第1ラインのデータとして、RAM6bに記憶されたパターンデータのステップSP20で決定したラインにおいて、何ビット目のデータから使用するのかを決定する。図11Aに示されるシルクパターンデータの例では、最初の1バイトのデータ「DDh」であるので、CPU5は、ラミネーション印画データの第1ライン目のデータとして、RAM6bに記憶されたパターンデータの1ライン目の1ビット目のデータから、2560ビット分のデータを使用すると決定する。
ステップSP22では、CPU5は、RAM6bに記憶されたパターンデータの1ライン目の1ビット目のデータから2560ビット分のデータを、ラミネーション印画データの第1ラインのデータとして、ラミネートメモリ17の所定アドレスに転開するように、メモリコントローラ4を制御する。
ステップSP23では、CPU5は、8ライン分のラミネーション印画データがラミネートメモリ17上に記憶されたか否かを判断する。つまり、CPU5は、RAM6bに記憶されたパターンデータから、既に8ライン分のラミネーション印画データが生成されていれば、ステップSP24に進むと判断し、まだ8ライン分のラミネーション印画データが生成されていないのであれば、奇数ラインの「DDh」と偶数ラインの「BBh」のデータをくり返して用いて、8ライン分のラミネーション印画データを生成するまで、ステップSP20、ステップSP21、ステップSP22及びステップSP23のループを繰り返す。
ステップSP24では、CPU5は、ラミネートメモリ17に記憶された第1ライン目のラミネーション印画データを読み出して、セレクタ8に供給するようにメモリコントローラ17を制御する。さらに、CPU5は、その1ライン分のデータに基づいて、1ライン分の印画処理を行うように、セレクタ8、ガンマ補正回路9、サーマルヘッドコントローラ10、プラテン駆動モータ16を制御する。
ステップSP25では、CPU5は、ステップSP24の処理によって8ライン分のラミネート処理が終了したか否かを判断する。つまり、CPU5は、ラミネートメモリ17に転送された8ライン分のラミネーション印画データについての印画処理が終了したか否かを判断する。CPU5は、既に8ライン分のラミネート処理が終了しているのであれば、ステップSP26に進むと判断し、8ライン分のラミネート処理がまだ終了していないのであれば、8ライン分のラミネート処理が終了するまで、ステップSP24とステップSP25の処理を繰り返す。
ステップSP26では、CPU5は、1画面分のラミネート処理が終了したか否かを判断する。
次に、図11Bに示されたランダムパターンデータをフィルム上に印画する場合において説明する。ステップSP20において、RAM6bに記憶されたパターンデータの最初の1バイトのデータは、「6Bh」であるので、CPU5は、このデータ「6Bh」を8で割り、余りを求める演算を行う。続いて、CPU5は、この演算の結果は「3」であるので、ラミネーション印画データの第1ライン目のデータとしてRAM6bに記憶されたパターンデータの3ライン目のデータを使用すると決定する。
ステップSP21では、CPU5は、RAM6bに記憶されたパターンデータの最初の1バイトのデータ及び次の1バイトのデータに基づいて、ラミネーション印画データの第1ラインのデータとして、RAM6bに記憶されたパターンデータのステップSP20で決定したラインにおいて、何ビット目のデータから使用するのかを決定する。図11Bに示されるランダムパターンデータの例では、最初の1バイトのデータ「6Bh」と次の1バイトからデータ「29h」から生成されるデータは、「6B29h」であるので、CPU5は、まず、このデータ「6B29h」を2560で割り、余りを求める演算を行う。続いて、CPU5は、この演算の結果は「1833」であるので、ラミネーション印画データの第1ライン目のデータとして、RAM6に記憶されたパターンデータの3ライン目の1833ビット目のデータから、2560ビット分のデータを使用すると決定する。
ステップSP22では、CPU5はRAM6bに記憶されたパターンデータの3ライン目の1833ビット目のデータから2560ビット分のデータを、ラミネーション印画データの第1ラインのデータとして、ラミネートメモリ17の所定アドレスに転開するように、メモリコントローラ4を制御する。
ステップSP23では、CPU5は、8ライン分のラミネーション印画データがラミネートメモリ17上に記憶されたか否かを判断する。つまり、CPU5は、RAM6bに記憶されたパターンデータから、既に8ライン分のラミネーション印画データが生成されていれば、ステップSP24に進むと判断し、まだ8ライン分のラミネーション印画データが生成されていないのであれば、8ライン分のラミネーション印画データを生成するまで、ステップSP20、ステップSP21、ステップSP22及びステップSP23のループを繰り返す。
ステップSP24では、CPU5は、ラミネートメモリ17に記憶された第1ライン目のラミネーション印画データを読み出して、セレクタ8に供給するようにメモリコントローラ17を制御する。さらに、CPU5は、その1ライン分のデータに基づいて、1ライン分の印画処理を行うように、セレクタ8、ガンマ補正回路9、サーマルヘッドコントローラ10、プラテン駆動モータ16を制御する。
ステップSP25では、CPU5は、ステップSP24の処理によって8ライン分のラミネート処理が終了したか否かを判断する。つまり、CPU5は、ラミネートメモリ17に転送された8ライン分のラミネーション印画データについての印画処理が終了したか否かを判断する。CPU5は、既に8ライン分のラミネート処理が終了しているのであれば、ステップSP26に進むと判断し、8ライン分のラミネート処理がまだ終了していないのであれば、8ライン分のラミネート処理が終了するまで、ステップSP24とステップSP25の処理を繰り返す。
ステップSP26では、CPU5は、1画面分のラミネート処理が終了したか否かを判断する。
次に、ステップSP14では、CPUは、サーマルヘッドを中間位置に上げるように、ヘッド駆動モータを制御する。
次に、ステップSP15において、イエロー、マゼンタ、シアン及びラミネートフィルムの印画処理が終了したか否かを判断し、終了しているので、ステップSP17で印画紙を排出して終了する。
このようにして、印画紙の表面上に各色の印画データによるイエロー、マゼンタ、シアンのカラー印画を施して、その上に表面全面に所定パターンのラミネートの印画を施して、表面から見て光の反射のないカラー印画を得ることができる。
このように、本実施の形態の印画装置によれば、オペレータの操作パネル7による選択に応じて、平坦なラミネートフィルムの印画、絹目(シルク)パターンのラミネートフィルムの印画、1ライン毎に平坦と絹目パターンをくり返すラミネートフィルムの印画、ランダムパターンのラミネートフィルムの印画の4種類の凹凸パターンのラミネートフィルムの印画を行うことができる。
本発明によれば、従来銀塩写真以外では不可能であったマット処理が昇華型プリンター等で実現できるようになった。また、ピクセル毎に凹凸をつける絹目またはランダムデータを高速に発生する手段を用いることにより、短時間でマット処理が可能となると共に、画像一枚に相当する絹目またはランダムデータを格納するメモリが不要となる。
更にランダムデータを発生する手段に、凹凸の発生比率を設定する手段を設けることにより、凹凸の発生比率を容易に設定でき、従って視覚的に効果の大きいマット処理パターンを容易に形成することができる。
5.他の実施の形態
また、ラミネーションパターンは、外部のコンピューターあるいはプリンター内部のラミネートメモリ17で発生させるようにしてもよい。
外部のコンピューターによるラミネーションパターンの形成は、予め決められたパターン(上述)をコンピューターからプリンターに転送し、画像印画のように、印画をするようにすればよい。
また、プリンターの内部のラミネートメモリ17でのラミネーションパターンの形成は、プリンターのラミネートメモリ17上に全パターンの形成はせずに、プリンター内部でパターンを発生させるためには、ラミネートメモリ17に記憶された限られた単位パターン情報から、アルゴリズムを用いてパターンを発生させる。
このように前述したようなパターンを予め外部で発生させておき、パーソナルコンピュータ等からそれらのデータを画像データとして、転送およびラミネーション層印画することにより、パターンを持ったラミネーション層を形成することができる。
産業上の利用可能性
この発明の印画装置により印画紙に画像を印画して、所定パターンのラミネートフィルムを印画することにより、高品質の光の反射のないカラー画像を得ることができる。

Claims (8)

  1. インクリボン上に配された色インクで刷媒体刷を行うと共に、前記インクリボン上に前記色インクに続いて配されたフィルム状シートを熱転写ヘッドで前記印刷媒体上に転写する印画装置において、
    前記フィルム状シートを前記印刷媒体の全面に転写するための一部分の凹凸パターンデータを記憶したメモリを設け、
    前記メモリには複数ライン分のパターンデータが記憶されており、使用するパターンデータのラインと開始ドットを演算で決定し、各ラインの凹凸パターンデータを生成し、
    前記生成された凹凸パターンデータに基づき前記印刷媒体の全面に前記熱転写ヘッドへの印加電圧を変化させることにより前記フィルム状シートの厚さを変化させて所望の凹凸パターンを形成する
    ことを特徴とする印画装置。
  2. インクリボン上に配された色インクで印刷媒体上に印刷を行うと共に、前記インクリボン上に前記色インクに続いて配されたフィルム状シートを熱転写ヘッドで前記印刷媒体上に転写する印画装置において、
    前記フィルム状シートを前記印刷媒体の全面に転写するための一部分の凹凸パターンデータを記憶したメモリを設け、
    前記メモリには絹目状の凹凸パターンを印刷するための最小単位のライン数分の凹凸パターンデータが記憶されており、所定ライン毎に平坦と前記絹目状パターンとを繰り返し使用し、
    前記凹凸パターンデータに基づき前記印刷媒体の全面に前記熱転写ヘッドへの印加電圧を変化させることにより前記フィルム状シートの厚さを変化させて所望の凹凸パターンを形成する
    ことを特徴とする印画装置。
  3. インクリボン上に配された色インクで刷媒体刷を行うと共に、前記インクリボン上に前記色インクに続いて配されたフィルム状シートを熱転写ヘッドで前記印刷媒体上に転写する印画方法において、
    前記フィルム状シートを前記印刷媒体の全面に転写するための一部分の凹凸パターンデータをメモリに記憶するステップと、
    前記メモリには複数ライン分のパターンデータが記憶されており、使用するパターンデータのラインと開始ドットを演算で決定し、各ラインの凹凸パターンデータを生成するステップと、
    前記生成された凹凸パターンデータに基づき前記印刷媒体の全面に前記熱転写ヘッドへの印加電圧を変化させることにより前記フィルム状シートの厚さを変化させて所望の凹凸パターンを形成するステップと
    を含むことを特徴とする印画方法。
  4. インクリボン上に配された色インクで印刷媒体上に印刷を行うと共に、前記インクリボン上に前記色インクに続いて配されたフィルム状シートを熱転写ヘッドで前記印刷媒体上に転写する印画方法において、
    前記フィルム状シートを前記印刷媒体の全面に転写するための一部分の凹凸パターンデータをメモリに記憶するステップと、
    前記メモリには絹目状の凹凸パターンを印刷するための最小単位のライン数分の凹凸パターンデータが記憶されており、所定ライン毎に平坦と前記絹目状パターンとを繰り返し使用するステップと、
    前記凹凸パターンデータに基づき前記印刷媒体の全面に前記熱転写ヘッドへの印加電圧を変化させることにより前記フィルム状シートの厚さを変化させて所望の凹凸パターンを形成するステップと
    を含むことを特徴とする印画方法。
  5. 印画シート上に画像を形成する画像形成装置において、
    上記印画シート上にカラー画像を転写する画像転写手段と、
    上記画像転写手段によってカラー画像が転写された印画シートの上面から、透明シートを転写するフィルム転写手段と、
    上記フィルム転写手段によって上記印画シート上に転写される透明シートに対して形成される凹凸パターンを記憶する記憶手段と、
    所定のアルゴリズムに従って、上記記憶手段のパターンデータをラミネーション印画データとして読み出すように上記記憶手段を制御すると共に、上記カラー画像が形成された印画シート上に転写された透明フィルムが、上記読み出したラミネーション印画データに応じた凹凸状の表面を有したフィルムとなるように上記フィルム転写手段を制御する制御手段とを備え、
    上記所定のアルゴリズムは、上記記憶手段に記憶されたパターンデータのどのラインのデータを、上記ラミネーション印画データとして使用するかを決定するための第1の演算と、
    上記第1の演算において指定されたラインのどのドットのデータを、上記ラミネーション印画データの第1番目のドットデータとするかを決定するための第2の演算とを有している
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    上記第1の演算及び上記第2の演算は、
    上記記憶手段に記憶されたパターンデータ自身に含まれるデータを使用して行われる演算である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項記載の画像形成装置において、
    上記ラミネーション印画データは、ランダムデータである
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 印画シート上に画像を形成する画像形成方法において、
    上記印画シート上にカラー画像を転写する画像転写ステップと、
    上記画像転写ステップによってカラー画像が転写された印画シートの上面から、透明シートを転写するフィルム転写ステップと、
    上記フィルム転写ステップによって上記印画シート上に転写される透明シートに対して形成される凹凸パターンを記憶する記憶ステップと、
    所定のアルゴリズムに従って、上記記憶ステップのパターンデータをラミネーション印画データとして読み出すように上記記憶ステップを制御すると共に、上記カラー画像が形成された印画シート上に転写された透明フィルムが、上記読み出したラミネーション印画データに応じた凹凸状の表面を有したフィルムとなるように上記フィルム転写ステップを制御する制御ステップとを含み、
    上記所定のアルゴリズムは、上記記憶手段に記憶されたパターンデータのどのラインのデータを、上記ラミネーション印画データとして使用するかを決定するための第1の演算と、
    上記第1の演算において指定されたラインのどのドットのデータを、上記ラミネーション印画データの第1番目のドットデータとするかを決定するための第2の演算とによるものである
    ことを特徴とする画像形成方法。
JP53793697A 1996-04-25 1997-04-25 印画装置、印画方法、画像形成装置及び画像形成方法 Expired - Lifetime JP3861293B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10557196 1996-04-25
PCT/JP1997/001464 WO1997039898A1 (fr) 1996-04-25 1997-04-25 Dispositif d'impression, procede d'impression, dispositif de formation d'images et procede de formation d'images

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3861293B2 true JP3861293B2 (ja) 2006-12-20

Family

ID=14411219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53793697A Expired - Lifetime JP3861293B2 (ja) 1996-04-25 1997-04-25 印画装置、印画方法、画像形成装置及び画像形成方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6092942A (ja)
EP (1) EP0853002B1 (ja)
JP (1) JP3861293B2 (ja)
KR (1) KR100453369B1 (ja)
CN (1) CN1083343C (ja)
DE (1) DE69727654T2 (ja)
WO (1) WO1997039898A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1980405A2 (en) 2007-04-09 2008-10-15 Shinko Electric Co., Ltd Image forming apparatus and method for forming image
JP2008279741A (ja) * 2007-04-09 2008-11-20 Shinko Electric Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
EP2067625A2 (en) 2007-12-05 2009-06-10 Sony Corporation Printer apparatus and laminating method
JP2012076402A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Mitsubishi Electric Corp 印刷装置
JP2013158974A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Canon Inc サーマルプリンタ及び保護コート印刷方法
US9186913B2 (en) 2013-05-13 2015-11-17 Canon Kabushiki Kaisha Thermal transfer printing apparatus and method of controlling thermal transfer printing apparatus
JP2020185765A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 シンフォニアテクノロジー株式会社 印刷方法及び熱転写プリンタ

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6796733B2 (en) 2000-10-31 2004-09-28 International Imaging Materials Inc. Thermal transfer ribbon with frosting ink layer
JP2002211017A (ja) * 2001-01-22 2002-07-31 Olympus Optical Co Ltd プリンタ装置
US6632036B2 (en) 2001-08-23 2003-10-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. System and method for image formation through lamination
EP1388428B1 (en) * 2002-08-07 2005-10-05 Eastman Kodak Company Thermal transfer printing method
US6759369B2 (en) * 2002-08-07 2004-07-06 Eastman Kodak Company Thermal dye transfer print bearing patterned overlayer and process for making same
US7381443B2 (en) * 2002-12-03 2008-06-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method for forming print with surface textures corresponding to printed image
JP4169125B2 (ja) * 2002-12-03 2008-10-22 富士フイルム株式会社 ハードコピー作成方法
JP4544111B2 (ja) * 2005-09-16 2010-09-15 ソニー株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
JP4333705B2 (ja) * 2006-07-03 2009-09-16 ソニー株式会社 サーマルプリンタ及び画像形成方法
US7852359B2 (en) * 2007-10-31 2010-12-14 Eastman Kodak Company Protective overcoat transfer compensation
JP5125494B2 (ja) 2007-12-27 2013-01-23 ソニー株式会社 印画物の製造方法
JP5151496B2 (ja) * 2008-01-17 2013-02-27 ソニー株式会社 画像形成装置及びそれに用いる改質シートカートリッジ
JP5169407B2 (ja) * 2008-04-10 2013-03-27 ソニー株式会社 画像形成装置、表面性改質シートおよび画像形成方法
JP5151826B2 (ja) * 2008-09-02 2013-02-27 ソニー株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
JP5253276B2 (ja) * 2009-04-03 2013-07-31 三菱電機株式会社 プリンター装置
JP5697714B2 (ja) * 2013-05-30 2015-04-08 シャープ株式会社 設定装置、その設定装置を備えた画像形成装置、及びクリアコート設定方法
TWI585677B (zh) * 2013-08-26 2017-06-01 鋐寶科技股份有限公司 於形象標誌上突顯專精分區形象之電腦印刷系統
JP6242138B2 (ja) * 2013-10-01 2017-12-06 キヤノン株式会社 印刷装置、印刷方法およびプログラム
CN104015496A (zh) * 2014-04-02 2014-09-03 上海菲捷实业有限公司 一种医用影像热升华打印机
CN113580791B (zh) * 2021-08-02 2023-04-14 威海新北洋技术服务有限公司 打印设备的控制方法、装置及电子设备

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4815872A (en) * 1984-08-20 1989-03-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Method, apparatus and thermal print ribbon to provide a protective layer over thermally-printed areas on a record medium
JPS6151391A (ja) * 1984-08-20 1986-03-13 Toshiba Corp 熱転写記録媒体と熱転写装置
JPS61154972A (ja) * 1984-12-28 1986-07-14 Sanyo Electric Co Ltd 熱転写記録方法
DE69016438T2 (de) * 1989-07-14 1995-05-24 Dainippon Printing Co Ltd Abdeckfilm für wärmetransfer.
US5410642A (en) * 1989-08-23 1995-04-25 Dai Nippon Printing Co., Ltd. ID card issuing system
US5512930A (en) * 1991-09-18 1996-04-30 Tektronix, Inc. Systems and methods of printing by applying an image enhancing precoat
US5856048A (en) * 1992-07-27 1999-01-05 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Information-recorded media and methods for reading the information
JPH0752428A (ja) * 1993-08-21 1995-02-28 Sony Corp 印刷装置
US5473144A (en) * 1994-05-27 1995-12-05 Mathurin, Jr.; Trevor R. Credit card with digitized finger print and reading apparatus

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1980405A2 (en) 2007-04-09 2008-10-15 Shinko Electric Co., Ltd Image forming apparatus and method for forming image
JP2008279741A (ja) * 2007-04-09 2008-11-20 Shinko Electric Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
US8488187B2 (en) 2007-04-09 2013-07-16 Shinko Electric Co., Ltd. Image forming apparatus and method for forming image
EP2067625A2 (en) 2007-12-05 2009-06-10 Sony Corporation Printer apparatus and laminating method
JP2009137116A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Sony Corp プリンタ装置及びラミネート方法
US9067432B2 (en) 2007-12-05 2015-06-30 Sony Corporation Printer apparatus and laminating method
JP2012076402A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Mitsubishi Electric Corp 印刷装置
JP2013158974A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Canon Inc サーマルプリンタ及び保護コート印刷方法
US8629891B2 (en) 2012-02-02 2014-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Thermal printer and protection coat print method
US9186913B2 (en) 2013-05-13 2015-11-17 Canon Kabushiki Kaisha Thermal transfer printing apparatus and method of controlling thermal transfer printing apparatus
JP2020185765A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 シンフォニアテクノロジー株式会社 印刷方法及び熱転写プリンタ
JP7257614B2 (ja) 2019-05-17 2023-04-14 シンフォニアテクノロジー株式会社 印刷方法及び熱転写プリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
KR19990022739A (ko) 1999-03-25
US6092942A (en) 2000-07-25
EP0853002B1 (en) 2004-02-18
WO1997039898A1 (fr) 1997-10-30
DE69727654D1 (de) 2004-03-25
EP0853002A4 (en) 2000-05-24
CN1083343C (zh) 2002-04-24
KR100453369B1 (ko) 2005-09-12
EP0853002A1 (en) 1998-07-15
DE69727654T2 (de) 2004-12-09
CN1195320A (zh) 1998-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3861293B2 (ja) 印画装置、印画方法、画像形成装置及び画像形成方法
US5478157A (en) Printing apparatus
US7477273B2 (en) Method and device for adjusting alignment of image forming apparatus
US6873348B1 (en) Printing method and printing system and printing apparatus
JP5926567B2 (ja) サーマルプリンタ及び保護コート印刷方法
TWI478820B (zh) 熱轉印型印刷裝置
US6010258A (en) Display system, display method, ink ribbon, printer and image formation apparatus
CN108215516B (zh) 图像形成装置、记录介质以及图像形成系统
EP0947334B1 (en) Image forming method of thermal transfer printer
JP5223317B2 (ja) プリンタ装置及びラミネート方法
JP2001212997A (ja) サーマルプリンタ
JP6529168B2 (ja) 再転写印刷装置,プリンタドライバプログラム,印刷システム,再転写印刷方法,及びカードの製造方法
JP2004188694A (ja) 画像印画装置用のインクシート並びにラミネートシート、及び画像印画装置
JPH05104755A (ja) 画像プリント装置
JP3039866B1 (ja) 記録装置
JPH0776115A (ja) 熱転写プリンタ
JP2008279741A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP4609154B2 (ja) 印字装置
JPH06297737A (ja) 熱転写記録装置
JP3298790B2 (ja) 熱転写記録方法
JPH11348337A (ja) サーマルプリント方法
JP2918702B2 (ja) 画像出力装置
JPH11348336A (ja) サーマルプリンタ
JPH02184471A (ja) プリンタ
WO2014163181A1 (ja) カラー画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031118

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060918

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091006

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131006

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term