JP2002086784A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

画像形成装置およびその制御方法

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JP2002086784A
JP2002086784A JP2000284727A JP2000284727A JP2002086784A JP 2002086784 A JP2002086784 A JP 2002086784A JP 2000284727 A JP2000284727 A JP 2000284727A JP 2000284727 A JP2000284727 A JP 2000284727A JP 2002086784 A JP2002086784 A JP 2002086784A
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JP
Japan
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heating element
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heating
battery
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JP2000284727A
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English (en)
Inventor
Yuji Toyomura
祐士 豊村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の記録材を転写する際のピーク電流
を抑え、バッテリの残量が少なくなっても記録材の転写
を正常に行う。 【解決手段】 入力された画像データに応じてインクリ
ボンの複数種類の記録材を複数のグループに分割して駆
動する発熱体により加熱する際、CPU20は、ライン
単位の画像データの平均値Aveが閾値Xよりも大きい
場合、ラインサーマルヘッド58発熱体の分割数を2と
設定し、それ以外の場合、発熱体の分割数を1と設定す
ることにより、サーマルヘッドコントローラ69により
駆動するラインサーマルヘッド58の発熱体の駆動電流
を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマル方式の画
像形成装置であって、特にサーマルヘッドを加熱する際
のピーク電流を抑えた画像形成装置およびその制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】静止画を撮影可能なディジタルスチルカ
メラ(以下、「DSC」と称す)や、静止画および動画
の撮影が可能なディジタルビデオカメラ(以下、「DV
C」と称す)等のディジタル撮影機器の急速な普及に伴
い、これらの撮影機器と共に持ち運び、撮影した画像を
その場でカラープリントすることが可能な小型軽量の画
像形成装置、いわゆるモバイルプリンタ装置が注目され
始めている。
【0003】一般に、モバイルプリンタ装置には、装置
本体に着脱可能な、例えばPCカードなどのカードタイ
プの不揮発性メモリデバイス(以下、「メモリカード」
と称す)を装着するためのスロットが設けられている。
例えば、DSCやDVCで撮影した静止画の画像データ
をこのメモリカードに格納し、モバイルプリンタ装置に
よってメモリーカードの内容を読み取ってフルカラープ
リントすることが可能である。
【0004】モバイルプリンタ装置は、線状に複数の発
熱体を配置したサーマルヘッドを備え、記録用紙に重ね
たインクリボンの背後をサーマルヘッドで加熱してイン
クリボン上のインクを記録用紙に転写する、いわゆるサ
ーマル方式が一般的である。インクリボンは基材上にシ
アン、マゼンタおよびイエロー等のそれぞれの色材の塗
布領域を備え、各色の色材を重ねて転写することにより
フルカラープリントを形成する。さらに、オーバーコー
ト材やプレコート材(以下、「コート材」と総称す)の
塗布領域を備えたインクリボンを用いて、転写する色材
の被覆処理や下地処理を行う場合もある。
【0005】ところで、このようなモバイルプリンタ装
置は、持ち運ぶことが前提であるため、その駆動電源と
して主にバッテリが用いられる。しかしながら、サーマ
ルヘッドを加熱する際には大きな電流を必要とするた
め、バッテリの残量が少なくなるとサーマルヘッドの加
熱ができなくなってしまう恐れがある。そこで、一般的
には、サーマルヘッドの複数の発熱体を発熱させる際、
線上に配置した発熱体を分割して通電を行う。
【0006】すなわち、サーマルヘッドの複数の発熱体
のすべてに一斉に通電するのではなく、いくつかのブロ
ックに分割して通電し、通電時の電流値を平均的に下げ
るようにしている。これにより、短時間に大きな電流を
必要とするのを避け、バッテリへの負荷が低減される。
発熱体への分割通電は、すべての色材およびコート材の
転写時において均一に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】コート材を転写する場
合、色材転写時と比較して一般に消費電力が大きくな
る。色材の転写は該当する画像部分に対してのみ転写が
行われるが、コート材の転写は色材の転写範囲を全面コ
ートする必要があるからである。すなわち、サーマルヘ
ッドの加熱を分割通電により行う場合であっても、コー
ト材の転写時には色材の転写時と比較してより大きな電
流が必要となる。したがって、バッテリ駆動のプリンタ
装置では、バッテリの残量が低下してくると、コート材
の転写が正常に行われない恐れがある。
【0008】オーバコートが正常に行われない場合、記
録媒体上に形成された色材を十分に被覆することができ
なくなる。一般に熱転写方式によって記録媒体に転写さ
れた色材は、記録媒体に強固に接着されてはいないた
め、被覆処理が不充分だと、耐擦過性が著しく劣化し、
例えば記録媒体の表面を爪などで擦ると、色材が剥がれ
落ちてしまう。
【0009】また、プレコートが正常に行われない場
合、記録媒体上の凹凸を平滑化することが十分にできな
くなる。このため、特にドットサイズを変化させて階調
再現を行う画像形成装置において、微小ドットの転写が
不安定となり、ハイライト(低濃度)領域の階調再現性
が著しく劣化し、印字品質が劣化する。
【0010】一方、色材転写時においても形成される画
像の濃度に応じて発熱体への通電が行われるため、形成
される画像の濃度の増加に応じて一般に消費電力は大き
くなる。したがって、形成される画像濃度が高い場合、
コート材転写の場合と同様の問題が生じる恐れがある。
色材転写は、複数種類の色材が塗布されたインクリボン
を重ねて記録することによって行われるため、色材転写
が正常に行われないと、色再現性や階調性が劣化する原
因となり、印字品質が劣化する。
【0011】そこで、本発明においては、サーマル方式
により色材やコート材等の複数種類の記録材を転写する
際のピーク電流を抑え、バッテリの残量が少なくなって
も記録材の転写を正常に行うことを可能とした画像形成
装置およびその制御方法を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された画
像データに応じて複数種類の記録材が塗布されたインク
リボンを加熱することにより記録材を記録媒体上へ転写
する画像形成装置において、入力された画像データに応
じてインクリボンの複数種類の記録材を複数のグループ
に分割して駆動する発熱体により加熱する際、入力され
た画像データに基づいて複数種類の記録材それぞれを加
熱する際の発熱体の分割数を変更する構成としたもので
ある。
【0013】これにより、色材やコート材等の複数種類
の記録材を転写する際、入力された画像データに基づい
て形成される画像の濃度が高い場合に発熱体の分割数を
増加して、発熱体の駆動電流のピーク値を抑え、バッテ
リの残量が少なくても記録材の転写を正常に行うことが
できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、入力さ
れた画像データに応じて複数種類の記録材が塗布された
インクリボンを加熱することにより記録材を記録媒体上
へ転写する画像形成装置であって、インクリボンの複数
種類の記録材を加熱する複数の発熱体を線状に配置した
サーマルヘッドと、発熱体を複数のグループに分割して
駆動するヘッド制御手段とを備え、ヘッド制御手段は、
入力された画像データに基づいて複数種類の記録材それ
ぞれを加熱する際の発熱体の分割数を変更するものとし
た画像形成装置としたものであり、色材やコート材等の
複数種類の記録材を転写する際、入力された画像データ
に基づいて形成される画像の濃度が高い場合に発熱体の
分割数を増加して、発熱体の駆動電流を抑えることがで
きる。
【0015】請求項2に記載の発明は、発熱体を駆動す
るバッテリの残量を検出する検出手段を備え、ヘッド制
御手段は、入力された画像データに加えて検出手段によ
り検出したバッテリの残量に応じて発熱体の分割数を変
更するものとした請求項1記載の画像形成装置としたも
のであり、バッテリの残量に応じて発熱体の分割数を増
加または減少して、バッテリを有効に利用することがで
きる。
【0016】請求項3に記載の発明は、ヘッド制御手段
は、バッテリの残量が所定量より少ない場合に発熱体の
分割数を増加するものとした請求項2記載の画像形成装
置としたものであり、バッテリの残量が所定量より少な
くなった場合、発熱体の分割数を増加することにより発
熱体の駆動電流を抑え、バッテリの容量ぎりぎりまで印
字することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、ヘッド制御手段
は、入力された画像データの1ライン単位に発熱体の分
割数を変更するものとした請求項1から3のいずれかに
記載の画像形成装置としたものであり、1ライン単位に
通電する発熱体に対して1ライン単位に形成する画像の
濃度に応じた分割数として、駆動電流を抑えることがで
きる。
【0018】請求項5に記載の発明は、入力された画像
データに応じて複数種類の記録材が塗布されたインクリ
ボンを加熱することにより記録材を記録媒体上へ転写す
る画像形成装置の制御方法であって、入力された画像デ
ータに応じてインクリボンの複数種類の記録材を複数の
グループに分割して駆動する発熱体により加熱する際、
入力された画像データに基づいて複数種類の記録材それ
ぞれを加熱する際の発熱体の分割数を変更することを特
徴とする画像形成装置の制御方法としたものであり、色
材やコート材等の複数種類の記録材を転写する際、入力
された画像データに基づいて形成される画像の濃度が高
い場合に発熱体の分割数を増加して、発熱体の駆動電流
を抑えることができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、発熱体を駆動す
るバッテリの残量を検出し、入力された画像データに加
えて検出したバッテリの残量に応じて発熱体の分割数を
変更することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置
の制御方法としたものであり、バッテリの残量に応じて
発熱体の分割数を増加または減少して、バッテリを有効
に利用することができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、バッテリの残量
が所定量より少ない場合に発熱体の分割数を増加するこ
とを特徴とする請求項6記載の画像形成装置の制御方法
としたものであり、バッテリの残量が所定量より少なく
なった場合、発熱体の分割数を増加することにより発熱
体の駆動電流を抑え、バッテリの容量ぎりぎりまで印字
することができる。
【0021】請求項8に記載の発明は、発熱体の分割数
は、入力された画像データの1ライン単位に変更するこ
とを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の画像
形成装置の制御方法としたものであり、1ライン単位に
通電する発熱体に対して1ライン単位に形成する画像の
濃度に応じた分割数として、駆動電流を抑えることがで
きる。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0023】図1は本発明の実施の形態におけるモバイ
ルプリンタ装置の斜視図である。
【0024】図1において、プリンタ本体1は、電源基
板、制御基板、プリンタエンジンなどから構成されてお
り、エリアセンサや制御基板などから構成されるDSC
モジュール(図示せず)を接続し、DSCモジュールに
よって撮影した画像のデータを直接転送してフルカラー
プリントすることが可能である。また、プリンタ本体1
には、メモリカード2を着脱可能であって、メモリカー
ド2に格納された画像データを読み出し、これをプリン
トすることも可能である。
【0025】プリンタ本体1に備える表示パネル3は、
プリンタ本体1に装着されたメモリカード2から転送さ
れた画像データを表示したり、DSCモジュールから出
力された画像データを表示するものである。また、表示
パネル3には、プリンタ本体1の各種設定項目(例えば
画質調整や、印字枚数の指定など)が表示される。
【0026】また、プリンタ本体1は、プリンタ本体1
の各種設定項目を切り換える際に押下する設定項目切り
換えボタン4a,4b、設定項目切り換えボタン4a,
4bによって切り換えた項目をセレクトする際に押下す
る確定ボタン4c、表示パネル3に表示されている画像
データをプリントする際に押下するプリント指示ボタン
5およびプリンタ本体1の電源をON/OFFするため
の電源スイッチ6を備える。
【0027】また、接続コネクタ7は、プリンタ本体1
とDSCモジュールを電気的に接続するコネクタであ
る。通紙ガイド8は、画像記録を行うための記録媒体と
しての記録紙(図示せず)をプリンタ本体1の内部にガ
イドするものである。記録紙は、図1に示す角度からは
見えないプリンタ本体1の給紙口に挿入され、カラープ
リントを行う場合は、通紙ガイド8を通って、プリンタ
本体1内部を複数回往復移動する。
【0028】図2は図1のモバイルプリンタ装置のハー
ドウェア構成を示すブロック図である。
【0029】図2において、CPU20は、プリンタ本
体1の各構成要素を制御する。フラッシュメモリ21に
は、CPU20を動作させるためのプログラムが格納さ
れている。また、フラッシュメモリ21には、DSCモ
ジュールから転送された画像データに圧縮処理を施して
格納することができる。DRAM22は、CPU20の
ワーク領域として使用され、DSCモジュールから転送
されてきた画像データやメモリカードから読みこまれた
画像データは、一旦、DRAM22に格納される。
【0030】DMAコントローラ23は、DRAM22
に格納された画像データを他のハードウェアモジュール
に転送する際に使用される。メモリカードスロット24
には、着脱可能なメモリカードが装着される。メモリカ
ードコントローラ25は、メモリカードスロット24に
装着されたメモリカードに対して、CPU20からのア
クセスを制御する。具体的には、メモリカードに記憶さ
れた、DCF規格など特定ファイル形式を満たす画像フ
ァイルにアクセスし、これを読み出したり、逆にDRA
M22に展開されている画像データを、DCF規格に準
拠するファイル形式に変換して書き込むこともできる。
【0031】インターフェイス(I/F)26は、図1
に示す接続コネクタ7に該当する。CPU20は、イン
ターフェイス26を介してDSCモジュールのハードウ
ェア設定を行ったり、逆にDSCモジュールから、撮影
された画像データや、DSCモジュールの状態を示すス
テート情報などを入手する。CPU20は、インターフ
ェイス26を介して、プリンタ本体1にDSCモジュー
ルが接続されているか否かを検出する。
【0032】表示パネル27は、図1に示す表示パネル
3に該当し、本実施の形態ではカラーLCDが搭載され
ている。表示パネル27には、DRAM22に展開され
た画像データや、ユーザの操作を補助する情報等が表示
される。LCDドライバ28は、表示パネル27を駆動
するドライバであって、DMAコントローラ23によっ
てDRAM22から転送されてくる画像データを表示パ
ネルに表示する。
【0033】プリンタエンジン29は、本実施の形態で
は熱転写方式のカラープリンタを搭載している。プリン
タインターフェイス30は、CPU20あるいはDMA
コントローラ23によって1ライン単位に転送される単
色の画像データを複数プレーン分プリンタエンジン29
に渡す。プリンタエンジン29は、プリンタインターフ
ェイス30を介して受け取った画像データに基づきカラ
ー画像を形成する。逆に、プリンタエンジン29に配置
されたセンサ等の情報は、プリンタインターフェイス3
0を経由してCPU20に送られる。このプリンタエン
ジン29の動作については後述する。
【0034】また、CPU20は、プリンタインターフ
ェイス30を介してプリンタエンジン29に搭載された
駆動源(図示せず)の制御を行っている。より具体的に
は、CPU20は、プリンタインターフェイス30を介
して、プリンタエンジン29に搭載された駆動源として
のステッピングモータ(図示せず)を駆動するための励
磁信号を出力している。
【0035】操作ボタン31は、図1に示す設定ボタン
群(設定項目切り換えボタン4a,4b,確定ボタン4
c,プリント指示ボタン5)を一括りにして示したもの
である。これら操作ボタン31の状態(ON/OFF)
を示す信号は、CPU20のI/Oポート(図示せず)
に直接入力され、CPU20はいつでも操作ボタン31
の押下状態を確認できる。
【0036】図3は図2の電源部32のハードウェア構
成を示すブロック図である。
【0037】電源部32は、図3に示すように入力電源
としてのバッテリ32a、DC/DCコンバータ32
b、電源電圧を検出する電圧検出手段32cおよび電圧
閾値判定手段32dなどから構成され、プリンタ本体1
に所望の電圧に変換された電力を供給すると共に、電源
電圧の検出結果をCPU20に出力するものである。C
PU20は、この検出結果に基づき、バッテリ残量がど
の程度あるか、およその目安を判断する。
【0038】DC/DCコンバータ32bは、バッテリ
32aからの電圧供給をうけて、プリンタエンジン29
や表示パネル27等が所望とするDC電圧を生成して出
力(供給)する。また、DC/DCコンバータ32bは
CPU20からの制御信号に基づき、供給する任意系列
のDC電圧の出力制御(ON−OFF制御)を行う。こ
の制御によって、装置の使用状況によっては出力する必
要のないDC電圧をカットし、バッテリ入力装置として
必要不可欠な省電力機能を実現する。
【0039】電圧検出手段32cは、装置への供給電圧
となるバッテリ32aの電圧値:Vinをモニターし、
装置の使用に伴う装置への供給電圧の変化を検出するも
のである。電圧閾値判定手段32dは、電圧検出手段3
2cが検出したバッテリ32aの電圧値:Vinと、V
inの変動によりDC/DCコンバータ32bが本来供
給すべき各部の所望の電源電圧を出力することが困難と
なる予め設定した電圧値に対して一定の余裕度を持たせ
た入力閾値電圧値:Vthとの比較を行い、その結果を
CPU20に送出するものである。例えば、電圧閾値判
定手段32dは、Vin≦Vthが満たされると判断し
た場合、Low信号をCPU20に出力する。これを受
信することにより、CPU20は、現状の電力消費が続
けば、まもなく装置動作を維持することが困難になるこ
とを事前に察知できる。
【0040】図4は図2のプリンタエンジン29の概略
構成図である。
【0041】図4において、記録紙50は、図示しない
ステッピングモータにより、方向D1およびD2に往復
移動する。プリンタエンジン29は、方向D1に駆動さ
れる記録紙50上にシアン(Cyan:以下、「C」と
記す)、マゼンタ(Magenta:以下、「M」と記
す)、イエロー(Yellow:以下、「Y」と記す)
の順に3色の画像を合成してフルカラープリントを形成
する。
【0042】図5は図4のインクリボン51の構成を示
す図であって、(a)は色材とオーバーコート材とが塗
布された例を示す図、(b)は色材とプレコート材とが
塗布された例を示す図である。
【0043】図5(a)に示す色材とオーバーコート材
とが塗布されたインクリボン51は、数μmの厚みの透
明PET基材上に、記録材としてのCインク塗布領域5
2c、Mインク塗布領域52m、Yインク塗布領域52
yおよびオーバーコート材塗布領域52oが面順に形成
されたものであり、これらの4領域は繰返し配置されて
いる。オーバーコート材塗布領域52oは、Cインク塗
布領域52c、Mインク塗布領域52mおよびYインク
塗布領域52yによる色材転写後に、記録紙50の表面
に透明のコート層を形成し、転写した色材の被覆処理を
行って耐擦過性を向上させるためのものである。
【0044】また、Cインク塗布領域52cの直前には
C領域検出マーク53cが、Mインク塗布領域52mの
直前にはM領域検出マーク53mが、Yインク塗布領域
52yの直前にはY領域検出マーク53yが、オーバー
コート材塗布領域52oの直前にはオーバーコート領域
検出マーク53oが、それぞれ黒色インクで印刷されて
おり、後述するリボンマークセンサで各マーク53c,
53m,53y,53oを検出することにより、印字の
際のインクリボン51の頭出しを行う。なお、C領域検
出マーク53cのみが2本のバーとして印刷されている
のは、例えばプリンタエンジン29を初期化する際、1
色目の印字色であるCインク塗布領域52cの頭出しを
行う必要があるためである。
【0045】一方、図5(b)に示す色材とプレコート
材とが塗布されたインクリボン51は、同図(a)と同
様、透明PET基材上に、記録材としてのプレコート材
塗布領域52p、Cインク塗布領域52c、Mインク塗
布領域52mおよびYインク塗布領域52yが面順に塗
布されたものである。ただし、プレコート材塗布領域5
2pの直前にはプレコート領域検出マーク53pが2本
のバーとして黒色インクで印刷されている。プレコート
材塗布領域52pは、Cインク塗布領域52c、Mイン
ク塗布領域52mおよびYインク塗布領域52yによる
色材転写に先だって、記録紙50の表面に透明あるいは
白色のコート層を形成し、色材転写の条件を整えて画像
品質を改善するためのものである。
【0046】図4に戻って、リボンカセット54は、上
述のインクリボン51を巻き付けた繰出しボビン55
と、図示しない駆動源に接続され印字に際して繰出しボ
ビン55から方向D3に記録紙50の搬送速度と等速に
インクリボン51を引き出して巻き取る巻取りボビン5
6とにより構成される。繰出しボビン55側は、駆動源
に接続されておらず、インクリボン51が引き出される
分だけ回転する。また、繰出しボビン55の軸には適度
な負荷が与えられており、巻取りボビン56によってイ
ンクリボン51が巻き取られたときにインクリボン51
に適度な張力を与える。インクリボン51の繰出しボビ
ン55から巻取りボビン56までの搬送路の途中には、
各色インク塗布領域の先頭を示す領域検出マーク53を
検出するリボンマークセンサ57が設けられている。
【0047】インクリボン51をその背後すなわち記録
材が塗布された面の裏側から加熱するラインサーマルヘ
ッド58は、複数の発熱体を線状(ライン状)に一列に
配置したものである。このようなラインサーマルヘッド
58の各発熱体に対し、形成する画像すなわち画像デー
タの値に応じた数の印加パルスを加えることで、発熱体
単位(1画素単位)に発熱量を制御する。また、発熱量
に応じて発熱体の熱分布が変わるため、インクリボン5
1に塗布された色材インクの溶融面積すなわちドットの
サイズを変えて、面積的に階調を再現することができ
る。
【0048】プラテンローラ59は、ラインサーマルヘ
ッド58の線状の発熱体に対向する位置に並行して配置
されている。また、プラテンローラ59は図示しない駆
動源により方向D4および方向D5に移動可能に構成さ
れる。プラテンローラ59は、印字中(このとき、記録
紙は方向D1に搬送されている)はD4方向に付勢さ
れ、インクリボン51と記録紙50とをラインサーマル
ヘッド58に圧接する。1色の印字が終わって記録紙5
0を方向D2に搬送する際、記録紙50が方向D2へ搬
送されるのを妨げないように、プラテンローラ59はラ
インサーマルヘッド58から離間する方向すなわち方向
D5に変位される。
【0049】金属性のキャプスタンローラ60および心
金をゴム等で被覆したピンチローラ61は、記録紙50
を挟持して搬送するものである。このうち少なくともキ
ャプスタンローラ60は、ギア列等を介して駆動用ステ
ッピングモータ(図示せず)に連結されて駆動される。
この種のプリンタエンジン29では、カラー印字におい
て記録紙50を複数回往復させる必要があるため、繰返
し位置再現精度に起因する各色のレジストレーション精
度が画質に大きく影響する。そのため、本実施の形態に
おいては、キャプスタンローラ60の表面にパターンを
形成し、記録紙50に対するグリップ力を増加させるこ
とで、繰返し位置再現精度を向上させている。
【0050】第1記録紙センサ62および第2記録紙セ
ンサ63は、記録紙50の先端および後端を検出し、画
像形成タイミングを生成したり、ジャムを検出するのに
用いられる。反射型センサを応用したリボンカセットセ
ンサ64は、リボンカセット54の装着の有無を検出す
るためのものである。プラテン位置センサ65は、プラ
テンローラ59の近傍に配置され、プラテンローラ59
が方向D4と方向D5のどちらの位置に存在するのかを
検出するものである。
【0051】図6は図2のプリンタエンジン29のハー
ドウェア構成を示すブロック図である。
【0052】図6において、プラテン変位モータ66
は、前述のようにプラテンローラ59を方向D4および
方向D5に変位させる駆動源である。キャプスタンモー
タ67は、前述したキャプスタンローラ60に連結され
る駆動用ステッピングモータである。リボン搬送モータ
68は、巻取りボビン56の駆動源である。これらの各
モータ66,67,68を駆動する励磁信号は、CPU
20から出力され、プリンタインターフェイス30を介
して各モータ66,67,68へと入力される。
【0053】サーマルヘッドコントローラ69は、プリ
ンタインターフェイス30を介してCPU20より受け
取った各信号に基づき、ラインサーマルヘッド58を制
御するものである。図7はラインサーマルヘッド58と
サーマルヘッドコントローラ69とのインターフェイス
を示す図である。
【0054】図7において、H000〜H479はサー
マルヘッドに配置された発熱体を示し、本実施の形態で
は0から479までの480個である。これらの発熱体
はコモン電極VHに接続されている。Drv0〜Drv
7はドライバであり、トランジスタアレイから構成され
る。各ドライバはそれぞれ64個の発熱体に接続されて
おり、例えば、Drv0は発熱体H000〜H063に
接続されている。
【0055】データ線70は、Drv0〜Drv7に対
してそれぞれ1本づつ設けられている。このように各ド
ライバに対して個別のデータ線を設けることで、ドライ
バに印字データを高速に書き込むことができる。サーマ
ルヘッドコントローラ69より出力されたlatch信
号71が入力される毎に、データ線70を介して各ドラ
イバに書き込まれた画像データすなわち発熱体のON/
OFF情報が、それぞれのDrv0〜Drv7内のレジ
スタ(図示せず)に保持される。また、サーマルヘッド
コントローラ69より出力されたenable信号72
をアサートすると、latch信号71によって保持さ
れたON/OFF情報に基づき、発熱体の通電が制御さ
れる。
【0056】次に、上記構成のプリンタエンジン29の
動作について説明する。
【0057】図8は電源投入時のプリンタエンジン29
の動作を示す図、図9はプリンタエンジン29の初期化
シーケンスを示すフローチャートである。以下、図6、
図8および図9に基いて、プリンタエンジン29の初期
化シーケンスについて詳細に説明する。
【0058】プリンタエンジン29は、プリンタインタ
ーフェイス30を介してCPU20とやり取りされる情
報に基づいて制御される。以下の説明では特に必要のな
い限り、CPU20が制御に介在している点を明示しな
いが、すべてのシーケンスはCPU20が制御する。
【0059】まず、電源が投入されると、プラテン位置
センサ65の出力を参照し(STEP0001)、プラ
テンローラ59が方向D4の位置にあれば、プラテン変
位モータ66を制御することにより、プラテンローラ5
9を方向D5に変位させる(STEP0002)。
【0060】次に、リボンカセットセンサ64の出力を
参照し、プリンタエンジン29にリボンカセット54が
装着されているか否かをチェックする(STEP000
3)。リボンカセット54が装着されていない場合、C
PU20は文字情報をイメージ化(ビットマップ化)し
てLCDドライバ28に出力する。これによって表示パ
ネル27には、例えば「リボンカセットなし」の表示が
行われる(STEP0004)。
【0061】一方、リボンカセット54が装着されてい
る場合、第1記録紙センサ62で記録紙が検出されてい
ないかチェックする(STEP0005)。第1記録紙
センサ62で記録紙が検出された場合、例えばプリント
途中でユーザが電源を切るなどして、プリンタエンジン
29内部に記録紙が不正規な状態で残留している可能性
があるため、記録紙を予め定められた時間だけ方向D1
に搬送する(STEP0006)。
【0062】予め定められた時間だけ記録紙を方向D1
に搬送した後、再度、第1記録紙センサ62で記録紙が
検出されていないかチェックする(STEP000
7)。記録紙50が検出されれば、なんらかの障害が発
生して、記録紙の正常な搬送が妨げられていると判断
し、CPU20は表示パネル27に、例えば「JAM発
生」の表示を行う(STEP0008)。さらに、第1
記録紙センサ62および第2記録紙センサ63の両方で
記録紙を検出しない状態となるまで待つ(STEP00
09)。一方、第1記録紙センサ62で記録紙が検出さ
れなかった場合、装置内部に記録紙が挿入されていない
と判断し、CPU20はCPUに内蔵されたタイマーを
リセットすると共に、カウントを開始する(STEP0
010)。
【0063】次に、リボン搬送モータ68を用いてイン
クリボン51を方向D3に搬送する(STEP001
1)。そして、リボンマークセンサ57により図5
(a)に示すC領域検出マーク53cの検出を開始する
(STEP0012)。C領域検出マーク53cが検出
されると、インクリボン51の搬送を停止し(STEP
0013)、CPU20の内蔵タイマの動作も停止させ
(STEP0014)、プリントエンジン29の初期化
シーケンスは終了する。
【0064】一方、タイマが計測する時間が、予め定め
られた時間をオーバすると、タイムアウトと判断し(S
TEP0015)、CPU20は表示パネルに、最も可
能性の高い「インクリボン切れ」を表示する(STEP
0016)。その後リボンカセットセンサ64の出力を
参照して、プリンタエンジン29から使用済みのリボン
カセット54が抜かれたと判断したら(STEP001
7)、再度初期化シーケンスをやり直すべくSTEP0
003にジャンプする。
【0065】図10(a)は初期化が完了したプリンタ
エンジン29に記録紙50が挿入された状態を示す図、
同図(b)は給紙の途中経過の状態を示す図、同図
(c)は給紙完了時の状態を示す図、図11は給紙時の
動作を示すフローチャートである。以下、図6、図10
および図11を用いて、プリンタエンジン29における
給紙シーケンスについて詳細に説明する。
【0066】本実施の形態におけるプリンタエンジン2
9では、ユーザはプリントに先だって、プリンタエンジ
ン29に記録紙50を手差しで挿入する必要がある。ユ
ーザによって記録紙50がプリンタエンジン29に方向
D1に挿入され、挿入された記録紙50の先端がキャプ
スタンローラ60およびピンチローラ61に突き当たる
と、記録紙50は、それ以上奥に侵入できなくなる(図
10(a)の状態)。この状態を第1記録紙センサ62
によって検出する(STEP1001)。
【0067】このユーザによる記録紙50の挿入位置を
確実なものとするため、約1sec程度ウェイトし(S
TEP1002)、その後再度、第1記録紙センサ62
で記録紙50の有無をチェックする(STEP100
3)。もし、この時点で記録紙50が検出されなけれ
ば、記録紙50はユーザによって引き抜かれたと判断
し、STEP1001に戻る。
【0068】記録紙50が正常に検出されると、CPU
20は内蔵タイマをリセットすると共に、カウントを開
始する(STEP1004)。次に、キャプスタンモー
タ67を駆動して、キャプスタンローラ60に動力を伝
達し、キャプスタンローラ60とピンチローラ61とで
挟持された記録紙50を方向D1に搬送する(STEP
1005)。ここで、記録紙50を搬送しながら、第2
記録紙センサ63の出力をチェックし、記録紙50の端
部が第2記録紙センサ63から外れるまで待つ(STE
P1006)。
【0069】記録紙50の端部が第2記録紙センサ63
から外れたことが検出されると(図10(b)の状
態)、記録紙50の搬送を停止する(STEP100
7)。記録紙50の端部が第2記録紙センサ63から外
れたのが検出されない場合、CPU20がカウントして
いるタイマカウント値をチェックする(STEP100
8)。タイマカウント値が予め定めた値をオーバしてい
る場合、記録紙50の搬送に異常があるか、あるいは標
準サイズの記録紙が供給されていないと判断し、CPU
20は例えば「JAM発生」を表示パネルに表示する
(STEP1009)。さらに、ユーザがJAMクリア
を行いやすいようにするため、また、モータが過熱する
のを防止するため、キャプスタンモータ67の励磁電流
を停止し、ホールド状態を解除する(STEP101
0)。STEP1008において、タイマカウント値が
予め定めた値より少ない場合は、STEP1006に戻
る。
【0070】STEP1007において、記録紙50の
搬送を停止した後、CPU20のタイマカウントを停止
すると共に(STEP1011)、キャプスタンモータ
67をこれまでとは逆方向に回転させることで、記録紙
50を予め定められた距離だけ方向D2に搬送し、停止
させる(STEP1012:図10(c)の状態)。
【0071】以上の給紙シーケンスによって、記録紙5
0が最終的に配置される位置を原点位置とする。
【0072】図12(a)はプリンタエンジン29の印
字開始時点の状態を示す図、同図(b)はプリンタエン
ジン29の1色の印字が終了した時点の状態を示す図、
図13はプリンタエンジン29の印字シーケンスを示す
フローチャートである。以下、図2、図6、図12およ
び図13に基づいて、プリンタエンジン29の印字動作
について詳細に説明する。
【0073】まず、CPU20は、操作ボタン31の押
下状態をチェックしており、操作ボタン31のうち、プ
リント指示ボタン5が押されたか否かを検出する(ST
EP2001)。プリント指示ボタン5が押下されてい
ない場合、STEP2001に戻り無限ループを形成す
る。
【0074】プリント指示ボタン5が押下されると、印
字すべき画像データがDRAM22上に存在するか否か
をチェックする(DRAM22上への画像データの展開
については後述する)(STEP2002)。印字すべ
き画像データが存在しなければSTEP2001に戻る
が、DRAM22上に画像データが存在する場合、DR
AM22上の画像データ(YCbCrデータが格納され
ている)をプリントに必要なC,M,Yの画像データに
変換する。この際、変換されたC,M,Yの画像データ
に基づいて、これら各色を印字する際のヘッド発熱体の
分割数を求めておく(YCbCrデータをCMYデータ
に変換する方法、および発熱体の分割数を決定するアル
ゴリズムについては後述する)(STEP2003)。
【0075】STEP2003で求めた各色印字に対応
したヘッド分割数の情報は、例えば定数CYAN=0、
定数MAGENTA=1、定数YELLOW=2、定数
OVERCOAT=3とし、配列Head_SepN
[CYAN]、配列Head_SepN[MAGENT
A]、配列Head_SepN[YELLOW]、配列
Head_SepN[OVERCOAT]を定義し、そ
れぞれに対して、分割数が1の場合は1を、分割数が2
の場合は2をという具合に書き込んでおく。ここでは簡
単のため、 Head_SepN[CYAN]=1;(分割数1) Head_SepN[MAGENTA]=2;(分割数
2) Head_SepN[YELLOW]=1;(分割数
1) Head_SepN[OVERCOAT]=2;(分割
数2)として説明を続ける。
【0076】CMYデータへの変換が終了すると、まず
記録材の種類を示す変数であるloop_countを
0に初期化する(STEP2004)。loop_co
untについては、0が第1色目のC色材、1が第2色
目のM色材、2が第3色目のY色材、3がオーバーコー
ト材をそれぞれ示す。
【0077】CPU20は、STEP2003で求めて
おいた配列要素を参照し、Head_SepN[loo
p_count]=1であるか否か、すなわちヘッド分
割数が1か、あるいはヘッド分割数が2かを判断する
(STEP2005)。
【0078】ヘッド分割数が1である場合、ラインサー
マルヘッド58の発熱体の分割数を1、キャプスタンモ
ータ67およびリボン搬送モータ68の駆動速度をVに
それぞれ設定する(STEP2006)。一方、ヘッド
分割数が2である場合、loop_countが3であ
るか否か(すなわちオーバーコート印字であるか否か)
を判断する(STEP2007)。現在の工程がオーバ
コート印刷である場合は、オーバコート用の印字データ
を作成する(STEP2008)(オーバーコート用の
印字データの作成過程については後述する)。次に、ラ
インサーマルヘッド58の発熱体の分割数を2、キャプ
スタンモータ67およびリボン搬送モータ68の駆動速
度をV/2にそれぞれ設定する(STEP2009)。
【0079】次に、第1色目の印字色であるC領域検出
マーク53cを検出するまでインクリボン51を方向D
3に搬送して、インクリボン51の頭出しを行う(ST
EP2010)。ただし、既に説明した初期化シーケン
スにおいて、C領域検出マーク53cの頭出しは完了し
ているので、Cに関するリボンマークのセンシングは、
2つあるC領域検出マーク53cのうち、2つめのマー
クが黒から透明に変わる点を検出することになる。
【0080】さて、この時点で記録紙50は給紙が完了
した状態(図12(a)に示す状態)、すなわち既に説
明した原点位置に配置されている。ここで、キャプスタ
ンモータ67によってキャプスタンローラ60を回転さ
せ、記録紙50を方向D1に搬送すると共にインクリボ
ン51を方向D3に搬送し、プラテンローラ59を方向
D4に付勢する(STEP2011)。これによって、
記録紙50およびインクリボン51は、ラインサーマル
ヘッド58およびプラテンローラ59間に挟持されて搬
送される。
【0081】CPU20は、ヘッド分割数が1の場合の
Line1data、またはヘッド分割数が2の場合の
Line1Adataをプリンタインターフェイス30
に直接書き込むことにより、プリンタエンジン29へ転
送する(STEP2012)。そして、CPU20は、
キャプスタンモータ67に出力している励磁信号のステ
ップ数をカウントし、記録紙50を予め定められた距離
だけ搬送したと判断すると(STEP2013)、PR
INTREQをアサートし、ヘッド分割数が1の場合の
Line2data、またはヘッド分割数が2の場合の
Line1Bdataをプリンタエンジン29へ転送す
る(STEP2014)。なお、Line1data、
Line2data、Line1AdataおよびLi
ne2Adataについては後述する。
【0082】こうして、画像データ(loop_cou
nt=0の場合はCの画像データ)がプリンタインター
フェイス30を介してプリンタエンジン29に転送さ
れ、1ライン単位に画像が形成されていく。1ライン分
の画像データがプリンタエンジン29に転送される毎
に、割り込み信号がCPU20に入力され、CPU20
はこの割り込みの回数をカウントすることで、画像形成
されたライン数を管理する(STEP2015)。
【0083】図14に図13のSTEP2014におけ
る割り込み処理のフローチャートを示す。以下、図14
に基づいて、割り込み処理について詳細に説明する。
【0084】CPU20に割り込み信号が入力される
と、CPU20は、プリンタエンジン29に対して、次
に転送すべき画像データの先頭アドレスを決定する(S
TEP2501)。後に詳しく述べるように、色材記録
に必要な画像データはDRAM22に色単位(面順次)
に作成される。
【0085】色材記録を行う場合は、既に転送済みの画
像データの次アドレスを、先頭アドレスとする。一方、
オーバコート材またはプレコート材などのコート材の記
録を行う場合は、STEP2008で作成しておいた、
コート材記録用の画像データのアドレスを、先頭アドレ
スとする。後に詳細に説明するが、コート材記録用の画
像データは、分割数に応じて複数作成される。例えば、
分割数が2の場合、予め準備しておいた2つの1ライン
分の画像データの先頭アドレスを、割り込み信号が入力
される毎に交互に切り換える。一般的には、分割数がN
の場合、N個の1ライン分の画像データの先頭アドレス
を予め取得しておき、割り込み信号が入力される毎に、
1からNに対応した先頭アドレスを周期的に切り換えれ
ばよい。
【0086】次に、CPU20はSTEP2501で決
定したアドレスを転送元アドレスとして、サーマルヘッ
ドコントローラ69に画像データを転送する(STEP
2502)。
【0087】図13に戻って、本実施の形態では、画像
形成ライン数は640ラインと予め定めてあり、CPU
20が割り込み回数をカウントすることにより、規定ラ
イン数である640ラインを検出すると(STEP20
15)、記録紙50の方向D1への搬送を停止し、また
インクリボン51のD3方向の搬送を停止する(STE
P2016)。ただし、ヘッド分割数が2の場合、1ラ
イン分の画像データを2回に分割して印字するため、C
PU20は1280ライン(640×2)のカウントに
達するまで、プリント動作を継続し、その後記録紙50
およびインクリボン51の搬送を停止する。
【0088】このとき、どちらも停止した後にステッピ
ングモータの励磁信号をONにし、いわゆるホールド状
態にしておく。図12(b)はこのときのプリンタエン
ジン29の状態を示している。
【0089】次に、プラテンローラ59を方向D5に移
動させると共に(STEP2017)、印字動作の時と
は逆方向にキャプスタンローラ60を回転させて、記録
紙50を方向D2に搬送し、原点位置に復帰させる(S
TEP2018)。ただし、インクリボン51は搬送し
ない。
【0090】以上のステップにより1色の印字が完了す
る。次に、loop_countをチェックし(STE
P2019)、3未満の場合、loop_countを
インクリメントして(STEP2020)、STEP2
005に戻る。一方、STEP2018でloop_c
ountが3以上の場合、すべての色材およびオーバー
コート材の印字が終了しているので、印字シーケンスを
終了する。印字シーケンス終了後は、キャプスタンモー
タ67の全ての相の励磁を停止し、ホールド状態を解除
する。
【0091】上述の例では、主に第1色目の印字色であ
るC印字について説明したが、Head_SepN[l
oop_count]の値に応じて、STEP2005
およびSTEP2007の分岐状態は変わる。シアン印
字ではHead_SepN[CYAN]=1、すなわち
ヘッド分割数は1に制御され、マゼンタ印字ではHea
d_SepN[MAGENTA]=2、すなわちヘッド
分割数は2に制御され、イエロー印字ではHead_S
epN[YELLOW]=1、すなわち分割数は1に制
御され、オーバコート印字ではHead_SepN[O
VERCOAT]=2、すなわちヘッド分割数は2にそ
れぞれ制御される。
【0092】図15は図13のSTEP2003に示す
CMYデータの生成処理の詳細を示すフローチャートで
ある。
【0093】まず、メモリカードコントローラ25を介
してメモリカードスロット24に装着されたメモリカー
ド2から、DCF形式のファイル(画像データの圧縮方
式はJPEGである)を読み出し、この圧縮ファイルを
伸張する(STEP3001)。伸張後の画像データは
輝度と色相情報を有するYCbCrデータである。ただ
し、この状態では、色差信号Cb,Crはサブサンプリ
ングされているため、輝度信号Yの個数と同じになるよ
う、補間あるいは単なる水増し処理によってCb,Cr
信号の個数を増やす必要がある。
【0094】伸張された画像データは、予め定められた
数ライン分が揃った段階で、VGAサイズ(640×4
80画素)に解像度変換される(STEP3002)。
JPEGの場合、8×8画素の画素から成る規定サイズ
のブロック単位に画像データを伸張することができるた
め、全画像データを一旦伸張することなしに、解像度変
換を行うことができる。解像度変換を行った後のYCb
CrデータはDRAM22に格納される。
【0095】全ての画像データが揃ったら、CPU20
はDRAM22にアクセスし、先頭のYCbCrデータ
を取り出す。本実施の形態では、YCbCrデータは
Y,Cb,Crの順に点順次でDRAM22に格納され
ているので、1画素へのアクセスは、連続した3つのデ
ータ(8bit×3個)を取り出すことになる(STE
P3003)。
【0096】次に、DRAM22から取り出したYCb
Crデータを(数1)に従ってRGBデータに変換する
(STEP3004)。
【0097】 R=Y +1.402(Cr−128) G=Y−0.344(Cb−128)−0.714(Cr−128) B=Y+1.772(Cb−128) ・・・(数1) これらのRGB信号は輝度信号であるため、次に(数
2)に従って濃度信号に変換し、Dr,Dg,Db信号
を得る(STEP3005)。
【0098】 D=(1023/MaxOD)×min(MaxOD,log(x/102 3)) ・・・(数2) ただし、MaxODはプリンタの最大光学濃度(C,
M,Yで異なる)、min(,)は2つの引数のうち大
きくない方を出力する関数である。また数値1023
は、この処理が10bit処理であるための定数であ
り、8bit処理する場合は、255となる。
【0099】一般にこの変換は、RAM等のメモリ上
に、(数2)に従って、予め変換データを書き込んでお
き、例えばメモリのロケーションを示すオフセットアド
レス(R,G,Bの先頭アドレス)に、輝度信号R,
G,Bの値を下位アドレスとして加え、メモリにアクセ
スすることで高速に実現できる。
【0100】次に、濃度信号に対して色補正を行って
C,M,Y信号を生成する(STEP3006)。色補
正はC,M,Yの各インクリボン(より正しくはインク
リボンの色材)に含まれる分光特性上の不要吸収帯の影
響を抑制するための処理で、より鮮やかな色再現を実現
するためのものである。本実施の形態では、予め格子状
に分割した色空間に対して、各格子点の変換特性をLU
Tとして格納し、これらの格子点の変換情報に基づき補
間によって色補正を行う、いわゆる3次元LUT方式を
採用している。
【0101】色補正処理によってC,M,Y信号が生成
されるが、次に、プリントエンジンの階調の非線形性を
補正する階調補正を行う(STEP3007)。一般に
この補正は、予め実験的に求めておいたLUTを用い
て、濃度変換と同様の方法でアクセスすることで実現で
きる。階調補正処理によって、プリンタエンジン固有の
階調特性(一般にγ特性と呼称される)を補正し、C,
M,Yデータの入力値と、再現濃度が略線形の関係にな
るように調整する。
【0102】以上のようにして生成されたC,M,Yデ
ータに基づいて、ラインサーマルヘッド58の発熱体の
分割数をC,M,Y単位に決定する(STEP300
8)。このC,M,Yデータに基づく発熱体の分割数の
決定処理については後述する。C,M,Yデータは、
Y,Cb,Crが格納されていたアドレスとは異なる領
域に、C,M,Yが面順次となるように格納される(S
TEP3009)。このように元々点順次であった画像
データを、面順次にメモリに格納することで、同一色の
データが連続したアドレスに並べられ、DMAによる高
速データ転送が行えるようになる。
【0103】次に、C,M,Yデータに基づく発熱体の
分割数の決定処理について詳細に説明する。図16は発
熱体の分割数が1の場合の画像データの構成を示す説明
図、図17(a)は発熱体の分割数が2の場合の画像デ
ータの構成を示す説明図、同図(b)は発熱体の分割数
が2の場合の画像データを得るためのマスクパターンの
例を示す説明図である。図16および図17の例におい
て、画像データは、640ラインから構成されるものと
し、1ラインを480ドットとしている。
【0104】まず、CPU20は、第0ラインから第6
39ラインに対して、各ライン毎に画像データの平均値
Aveを(数3)に従って計算する。
【0105】 Ave=Σ(各ラインにおける画像データ値)/(1ラインのドット数48 0) ・・・(数3) そして、CPU20は、予めフルデータ(FFh=25
5)の80%などに設定した閾値X(=255×0.8
=204)に対し、Ave>閾値Xを満たすラインがあ
れば、このプレーン(C,M,Yのいずれか)はヘッド
分割数を2に設定する。もし、Ave>閾値Xを満たす
ラインが1つもなければ、このプレーンはヘッド分割数
を1に設定する。なお、オーバーコート材またはプレコ
ート材の場合、全データがフルデータ(FFh)である
ことが予め分かっているため、この演算を行わずにヘッ
ド分割数を2に設定する。
【0106】こうしてC,M,Yの各色プレーンごとに
設定したヘッド分割数は、例えば定数CYAN=0、定
数MAGENTA=1、定数YELLOW=2、定数O
VERCOAT=3とし、配列Head_SepN[C
YAN]、配列Head_SepN[MAGENT
A]、配列Head_SepN[YELLOW]、配列
Head_SepN[OVERCOAT]を定義し、そ
れぞれに対して、分割数が1の場合は1を、分割数が2
の場合は2をという具合に書き込まれる。
【0107】すなわち、本実施の形態においては、画像
データの平均値Aveが閾値Xよりも大きいラインが存
在する場合とそうでない場合とで、各色プレーンごとに
ヘッド分割数を変更する。
【0108】こうして決定されたヘッド分割数に基づい
て、印字データの生成処理が行われる。ヘッド分割数が
1の場合、図16に示す画像データd000〜d479
はそのまま各ラインの画像データとしてメモリに書き込
まれる。
【0109】一方、ヘッド分割数が2の場合、図16に
示す各ラインの画像データd000〜d479に対して
図17(b)に示すマスクパターンAおよびBについて
それぞれAND処理を行い、同図(a)に示すように各
ラインごとにそれぞれのラインのデータA,Bを得る。
すなわち、ヘッド分割数が2の場合は、分割数が1の場
合と比較して、2倍の容量の画像データが生成される。
【0110】こうして生成されたデータに基づいて画像
記録を行うと、C,M,Yのプレーンに対し画像データ
の平均値Aveが閾値Xを超えるラインが存在する場
合、図17(a)に示すようにデータ値が00Hの画素
に対する発熱体には電流が流れず、2分割された各ライ
ンの画像データd000〜d479のうち有効な画素
(即ち00H以外の画素)に対する発熱体にのみ電流が
流れる。つまり、画像データの平均値Aveが閾値Xを
超える場合、すなわち画像の濃度が高い場合、その画像
データに対する発熱体の分割数を増加することにより、
発熱体の駆動電流が抑えられ、バッテリの残量が少なく
ても記録材の転写を正常に行うことができるようにな
る。
【0111】また、本実施の形態におけるモバイルプリ
ンタ装置においては、図15に示すSTEP3008の
処理の際、バッテリの残量に応じた判断を行わせること
が可能である。ここで、図18はバッテリ残量を考慮し
た場合の図15のSTEP3008の処理の詳細を示す
フローチャートである。
【0112】まず、図18のSTEP3101におい
て、図3に示す電源部32より出力される信号に基づい
てバッテリ残量が所定量未満であるかどうかを判定す
る。バッテリ残量が所定量未満である場合、STEP3
102において、各色プレーンに対してライン単位に画
像データの平均値Aveを求め、これに基づいて各色プ
レーンの配列Head_SepN[]の値を求める。す
なわち、平均値Aveに基づいて各色プレーンごとのラ
インサーマルヘッド58の発熱体の分割数を決定する。
一方、バッテリ残量が所定量以上である場合、STEP
3103において、各色プレーンの配列Head_Se
pN[]のすべてに1を書き込む。すなわち、各色プレ
ーンごとのラインサーマルヘッド58の発熱体の分割数
を1とする。
【0113】これにより、バッテリ残量が少なくなり、
所定量未満であると判断した場合に発熱体の分割数を増
加することによって、発熱体の駆動電流を抑え、バッテ
リの容量ぎりぎりまで印字することが可能となる。
【0114】なお、上記説明においては、図13のST
EP2003においてすべての色の印字データすなわち
C,M,Yの画像データを生成する際にバッテリ残量に
応じた発熱体の分割数を決定しているが、例えばC色の
印字時点ではバッテリ残量が十分であっても、Y色の印
字時点で残量が少なくなっていることもありうるため、
ヘッド分割数の決定処理は、各色の印字動作を開始する
直前に行うほうが望ましい。
【0115】この場合のプリンタエンジン29の印字シ
ーケンスのフローチャートを図19に示す。なお、図1
9に示すSTEP2001およびSTEP2002と、
STEP2006からSTEP2020までの処理につ
いては図13に示すものと同じであるので、ここでの説
明を省略する。
【0116】図19において、前述のSTEP2002
の処理後、loop_countを0に初期化する(S
TEP2101)。次に、電源部32より出力される信
号に基づいてバッテリ残量が所定量以上あるかどうかを
判定する(STEP2102)。バッテリ残量が所定量
以上である場合、発熱体の分割数を1とし、現在のlo
op_countの示す色に対する印字データを生成す
る(STEP2103)。
【0117】一方、バッテリ残量が所定量未満である場
合、前述のSTEP2007の処理を行い、オーバーコ
ート印刷でない場合、loop_countに基づく色
に対してライン単位に画像データの平均値Aveを求
め、平均値Aveが閾値Xを超えるラインが存在するか
どうかを判定する(STEP2104)。閾値Xを超え
るラインが存在しない場合、STEP2103へ進み、
発熱体の分割数を1としてloop_countの示す
色に対する印字データを生成する。また、閾値Xを超え
るラインが存在する場合、発熱体の分割数を2とし、こ
のloop_countの示す色に対する印字データを
生成する(STEP2105)。
【0118】このように、発熱体の分割数の決定処理
を、それぞれの色の印字開始の直前で行うことによっ
て、各色ごとにバッテリ残量に応じた発熱体の分割数で
印字処理が行われ、バッテリの残量が印字途中に少なく
なっても各色の記録材の転写を正常に行うことができ
る。
【0119】また、本実施の形態においては、ヘッド分
割数を1(即ち分割しない)または2(同時に発熱可能
な発熱体の数は分割数1の時と比較して1/2)として
説明したが、画像の濃度が高い場合に分割数を多く設定
することが実施の上での必須事項であり、例えば画像の
濃度に応じて分割数をさらに多く設定してもよい。
【0120】また、画像の濃度が高くない場合のヘッド
分割数は、1に限定されるものではなく、装置の仕様に
応じて2あるいはそれ以上であってもよい。少なくとも
「画像濃度が高い場合のヘッド分割数>画像濃度が高く
ない場合のヘッド分割数」の条件を満たすことが実施の
上での必須事項である。
【0121】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0122】(1)入力された画像データに応じてイン
クリボンの複数種類の記録材を複数のグループに分割し
て駆動する発熱体により加熱する際、入力された画像デ
ータに基づいて複数種類の記録材それぞれを加熱する際
の発熱体の分割数を変更することにより、発熱体の駆動
電流が抑えられ、バッテリの残量が少なくても記録材の
転写を正常に行うことができ、耐擦過性の劣化を防止す
るとともに印字可能枚数を増加することができる。
【0123】(2)発熱体を駆動するバッテリの残量を
検出し、入力された画像データに加え検出したバッテリ
の残量に応じて発熱体の分割数を変更することにより、
バッテリ残量が少なくなった場合のみヘッド分割数を変
更できるため、バッテリ残量が十分である場合は、印字
速度を低下させずに印字ができる。
【0124】(3)バッテリの残量が所定量より少ない
場合に発熱体の分割数を増加することにより、発熱体の
駆動電流を抑え、バッテリの容量ぎりぎりまで印字する
ことができるようになる。
【0125】(4)発熱体の分割数は、入力された画像
データの1ライン単位に変更することにより、1ライン
単位に通電する発熱体に対して1ライン単位に形成する
画像の濃度に応じた分割数として、駆動電流を抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるモバイルプリンタ
装置の斜視図
【図2】図1のモバイルプリンタ装置のハードウェア構
成を示すブロック図
【図3】図2の電源部のハードウェア構成を示すブロッ
ク図
【図4】図2のプリンタエンジンの概略構成図
【図5】(a)色材とオーバーコート材とが塗布された
例を示す図 (b)色材とプレコート材とが塗布された例を示す図
【図6】図2のプリンタエンジンのハードウェア構成を
示すブロック図
【図7】ラインサーマルヘッドとサーマルヘッドコント
ローラとのインターフェイスを示す図
【図8】電源投入時のプリンタエンジンの動作を示す図
【図9】プリンタエンジンの初期化シーケンスを示すフ
ローチャート
【図10】(a)初期化が完了したプリンタエンジンに
記録紙が挿入された状態を示す図 (b)給紙の途中過程の状態を示す図 (c)は給紙完了時の状態を示す図
【図11】給紙時の動作を示すフローチャート
【図12】(a)プリンタエンジンの印字開始時点の状
態を示す図 (b)プリンタエンジンの1色の印字が終了した時点の
状態を示す図
【図13】プリンタエンジンの印字シーケンスを示すフ
ローチャート
【図14】図13のSTEP2014における割り込み
処理を示すフローチャート
【図15】図13のSTEP2003に示すCMYデー
タの生成処理の詳細を示すフローチャート
【図16】発熱体の分割数が1の場合の画像データの構
成を示す説明図
【図17】(a)発熱体の分割数が2の場合の画像デー
タの構成を示す説明図 (b)発熱体の分割数が2の場合の画像データを得るた
めのマスクパターンの例を示す説明図
【図18】バッテリ残量を考慮した場合の図15のST
EP3008の処理の詳細を示すフローチャート
【図19】バッテリ残量を考慮した場合のプリンタエン
ジンの印字シーケンスを示すフローチャート
【符号の説明】
1 プリンタ本体 2 メモリカード 3 表示パネル 4a,4b 設定項目切り換えボタン 4c 確定ボタン 5 プリント指示ボタン 6 電源スイッチ 7 接続コネクタ 8 通紙ガイド 20 CPU 21 フラッシュメモリ 22 DRAM 23 DMAコントローラ 24 メモリカードスロット 25 メモリカードコントローラ 26 インターフェイス 27 表示パネル 28 LCDドライバ 29 プリンタエンジン 30 プリンタインターフェイス 31 操作ボタン 32 電源部 32a バッテリ 32b DC/DCコンバータ 32c 電圧検出手段 32d 電圧閾値判定手段 50 記録紙 51 インクリボン 54 リボンカセット 55 繰出しボビン 56 巻取りボビン 57 リボンマークセンサ 58 ラインサーマルヘッド 59 プラテンローラ 60 キャプスタンローラ 61 ピンチローラ 62 第1記録紙センサ 63 第2記録紙センサ 64 リボンカセットセンサ 65 プラテン位置センサ 66 プラテン変位モータ 67 キャプスタンモータ 68 リボン搬送モータ 69 サーマルヘッドコントローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された画像データに応じて複数種類の
    記録材が塗布されたインクリボンを加熱することにより
    前記記録材を記録媒体上へ転写する画像形成装置であっ
    て、前記インクリボンの複数種類の記録材を加熱する複
    数の発熱体を線状に配置したサーマルヘッドと、前記発
    熱体を複数のグループに分割して駆動するヘッド制御手
    段とを備え、前記ヘッド制御手段は、前記入力された画
    像データに基づいて前記複数種類の記録材それぞれを加
    熱する際の前記発熱体の分割数を変更することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記発熱体を駆動するバッテリの残量を検
    出する検出手段を備え、前記ヘッド制御手段は、前記入
    力された画像データに加えて前記検出手段により検出し
    たバッテリの残量に応じて前記発熱体の分割数を変更す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記ヘッド制御手段は、前記バッテリの残
    量が所定量より少ない場合に前記発熱体の分割数を増加
    することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記ヘッド制御手段は、前記入力された画
    像データの1ライン単位に前記発熱体の分割数を変更す
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】入力された画像データに応じて複数種類の
    記録材が塗布されたインクリボンを加熱することにより
    前記記録材を記録媒体上へ転写する画像形成装置の制御
    方法であって、前記入力された画像データに応じて前記
    インクリボンの複数種類の記録材を複数のグループに分
    割して駆動する発熱体により加熱する際、前記入力され
    た画像データに基づいて前記複数種類の記録材それぞれ
    を加熱する際の前記発熱体の分割数を変更することを特
    徴とする画像形成装置の制御方法。
  6. 【請求項6】前記発熱体を駆動するバッテリの残量を検
    出し、前記入力された画像データに加えて検出した前記
    バッテリの残量に応じて前記発熱体の分割数を変更する
    ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置の制御方
    法。
  7. 【請求項7】前記バッテリの残量が所定量より少ない場
    合に前記発熱体の分割数を増加することを特徴とする請
    求項6記載の画像形成装置の制御方法。
  8. 【請求項8】前記発熱体の分割数は、前記入力された画
    像データの1ライン単位に変更することを特徴とする請
    求項5から7のいずれかに記載の画像形成装置の制御方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011042099A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Nec Infrontia Corp サーマルプリンタ
JP2017226130A (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法
JP2021123094A (ja) * 2020-02-10 2021-08-30 サトーホールディングス株式会社 プリンタ、プログラム、プリンタの制御方法

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