JP2002086783A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

画像形成装置およびその制御方法

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JP2002086783A
JP2002086783A JP2000283024A JP2000283024A JP2002086783A JP 2002086783 A JP2002086783 A JP 2002086783A JP 2000283024 A JP2000283024 A JP 2000283024A JP 2000283024 A JP2000283024 A JP 2000283024A JP 2002086783 A JP2002086783 A JP 2002086783A
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color
forming apparatus
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JP2000283024A
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Yuji Toyomura
祐士 豊村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の記録材を転写する際のピーク電流
を抑え、バッテリの残量が少なくなっても記録材の転写
を正常に行う。 【解決手段】 色材記録かオーバーコート材記録かを判
断し、色材記録である場合、ラインサーマルヘッド58
の発熱体の分割数を1、キャプスタンモータ67および
リボン搬送モータ68の駆動速度をVにそれぞれ設定す
る。一方、オーバーコート材記録である場合、オーバー
コート用の印字データを作成し、ラインサーマルヘッド
58の発熱体の分割数を2、キャプスタンモータ67お
よびリボン搬送モータ68の駆動速度をV/2にそれぞ
れ設定する。こうして加熱する記録材の種類に応じて発
熱体の分割数を設定し、発熱体の駆動電流のピーク値を
抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマル方式の画
像形成装置であって、特にサーマルヘッドを加熱する際
のピーク電流を抑えた画像形成装置およびその制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】静止画を撮影可能なディジタルスチルカ
メラ(以下、「DSC」と称す)や、静止画および動画
の撮影が可能なディジタルビデオカメラ(以下、「DV
C」と称す)等のディジタル撮影機器の急速な普及に伴
い、これらの撮影機器と共に持ち運び、撮影した画像を
その場でカラープリントすることが可能な小型軽量の画
像形成装置、いわゆるモバイルプリンタ装置が注目され
始めている。
【0003】一般に、モバイルプリンタ装置には、装置
本体に着脱可能な、例えばPCカードなどのカードタイ
プの不揮発性メモリデバイス(以下、「メモリカード」
と称す)を装着するためのスロットが設けられている。
例えば、DSCやDVCで撮影した静止画の画像データ
をこのメモリカードに格納し、モバイルプリンタ装置に
よってメモリーカードの内容を読み取ってフルカラープ
リントすることが可能である。
【0004】モバイルプリンタ装置は、小型軽量である
ことが必須条件であり、キャリッジなど直線的な可動部
を含むインクジェット方式では、どうしても装置サイズ
が大きくなって、ユーザのニーズを満足させることが困
難となっている。このためモバイルプリンタ装置は、線
状に複数の発熱体を配置したサーマルヘッドを備え、記
録用紙に重ねたインクリボンの背後をサーマルヘッドで
加熱してインクリボン上のインクを記録用紙に転写す
る、いわゆるサーマル方式が一般的である。インクリボ
ンは基材上にシアン、マゼンタおよびイエロー等のそれ
ぞれの色材の塗布領域を備え、各色の色材を重ねて転写
することによりフルカラープリントを形成する。さら
に、オーバーコート材やプレコート材(以下、「コート
材」と総称す)の塗布領域を備えたインクリボンを用い
て、転写する色材の被覆処理や下地処理を行う場合もあ
る。
【0005】ところで、このようなモバイルプリンタ装
置は、持ち運ぶことが前提であるため、その駆動電源と
して主にバッテリが用いられる。しかしながら、サーマ
ルヘッドを加熱する際には大きな電流を必要とするた
め、バッテリの残量が少なくなるとサーマルヘッドの加
熱ができなくなってしまう恐れがある。そこで、一般的
には、サーマルヘッドの複数の発熱体を発熱させる際、
線上に配置した発熱体を分割して通電を行う。
【0006】すなわち、サーマルヘッドの複数の発熱体
のすべてに一斉に通電するのではなく、いくつかのブロ
ックに分割して通電し、通電時の電流値を平均的に下げ
るようにしている。これにより、短時間に大きな電流を
必要とするのを避け、バッテリへの負荷が低減される。
発熱体への分割通電は、すべての色材およびコート材の
転写時において均一に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】コート材を転写する場
合、色材転写時と比較して一般に消費電力が大きくな
る。色材の転写は該当する画像部分に対してのみ転写が
行われるが、コート材の転写は色材の転写範囲を全面コ
ートする必要があるからである。すなわち、サーマルヘ
ッドの加熱を分割通電により行う場合であっても、コー
ト材の転写時には色材の転写時と比較してより大きな電
流が必要となる。したがって、バッテリ駆動のプリンタ
装置では、バッテリの残量が低下してくると、コート材
の転写が正常に行われない恐れがある。
【0008】オーバコートが正常に行われない場合、記
録媒体上に形成された色材を十分に被覆することができ
なくなる。一般に熱転写方式によって記録媒体に転写さ
れた色材は、記録媒体に強固に接着されてはいないた
め、被覆処理が不充分だと、耐擦過性が著しく劣化し、
例えば記録媒体の表面を爪などで擦ると、色材が剥がれ
落ちてしまう。
【0009】また、プレコートが正常に行われない場
合、記録媒体上の凹凸を平滑化することが十分にできな
くなる。このため、特にドットサイズを変化させて階調
再現を行う画像形成装置において、微小ドットの転写が
不安定となり、ハイライト(低濃度)領域の階調再現性
が著しく劣化し、印字品質が劣化する。
【0010】そこで、本発明においては、サーマル方式
により色材やコート材等の複数種類の記録材を転写する
際のピーク電流を抑え、バッテリの残量が少なくなって
も記録材の転写を正常に行うことを可能とした画像形成
装置およびその制御方法を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数種類の記
録材が塗布されたインクリボンを加熱することにより記
録材を記録媒体上へ転写する画像形成装置において、形
成する画像に応じてインクリボンの複数種類の記録材を
複数のグループに分割して駆動する発熱体により加熱す
る際、加熱する記録材の種類に応じて発熱体の分割数を
変更する構成としたものである。
【0012】これにより、色材やコート材等の複数種類
の記録材を転写する際、加熱する記録材の種類に応じて
発熱体の分割数を変更して、発熱体の駆動電流のピーク
値を抑え、バッテリの残量が少なくても記録材の転写を
正常に行うことができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、複数種
類の記録材が塗布されたインクリボンを加熱することに
より記録材を記録媒体上へ転写する画像形成装置であっ
て、形成する画像に応じてインクリボンの複数種類の記
録材を加熱する複数の発熱体を線状に配置したサーマル
ヘッドと、発熱体を複数のグループに分割して駆動する
ヘッド制御手段とを備え、ヘッド制御手段は、サーマル
ヘッドにより加熱する記録材の種類に応じて発熱体の分
割数を変更するものとした画像形成装置としたものであ
り、色材やコート材等の複数種類の記録材を転写する
際、加熱する記録材の種類に応じて発熱体の分割数を変
更して、発熱体の駆動電流を抑えることができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、発熱体を駆動す
るバッテリの残量を検出する検出手段を備え、ヘッド制
御手段は、加熱する記録材の種類に加えて検出手段によ
り検出したバッテリの残量に応じて発熱体の分割数を変
更するものとした請求項1記載の画像形成装置としたも
のであり、バッテリの残量に応じて発熱体の分割数を増
加または減少して、バッテリを有効に利用することがで
きる。
【0015】請求項3に記載の発明は、ヘッド制御手段
は、バッテリの残量が所定量より少ない場合に発熱体の
分割数を増加するものとした請求項2記載の画像形成装
置としたものであり、バッテリの残量が所定量より少な
くなった場合、発熱体の分割数を増加することにより発
熱体の駆動電流を抑え、バッテリの容量ぎりぎりまで印
字することができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、インクリボン
は、記録材として、複数種類の色材と、色材の転写後に
転写するオーバーコート材または色材の転写前に転写す
るプレコート材とが面順に塗布されたものである請求項
1から3のいずれかに記載の画像形成装置としたもので
あり、面順に塗布すなわち面単位で周期的に塗布された
インクリボンによって色材とコート材とを容易に判別
し、コート材を転写する場合にのみ発熱体の分割数を増
加して駆動電流を抑えることが可能となる。
【0017】請求項5に記載の発明は、ヘッド制御手段
は、オーバーコート材またはプレコート材の転写の際、
色材の転写の際よりも発熱体の分割数を増加するものと
した請求項4記載の画像形成装置としたものであり、色
材の転写範囲の全面に転写するオーバーコート材または
プレコート材の加熱の際の発熱体の駆動電流を抑えるこ
とができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、ヘッド制御手段
は、形成する画像のデータに所定のマスク処理を施すこ
とによって発熱体の分割数を制御するものとした請求項
1から5のいずれかに記載の画像形成装置としたもので
あり、発熱体の駆動信号の元となる画像データ自体をマ
スク処理することによって発熱体の分割数を制御して駆
動電流を抑えることができる。
【0019】請求項7に記載の発明は、複数種類の記録
材が塗布されたインクリボンを加熱することにより記録
材を記録媒体上へ転写する画像形成装置の制御方法であ
って、形成する画像に応じてインクリボンの複数種類の
記録材を複数のグループに分割して駆動する発熱体によ
り加熱する際、加熱する記録材の種類に応じて発熱体の
分割数を変更することを特徴とする画像形成装置の制御
方法としたものであり、色材やコート材等の複数種類の
記録材を転写する際、加熱する記録材の種類に応じて発
熱体の分割数を変更して、発熱体の駆動電流を抑えるこ
とができる。
【0020】請求項8に記載の発明は、発熱体を駆動す
るバッテリの残量を検出し、加熱する記録材の種類に加
えて検出したバッテリの残量に応じて発熱体の分割数を
変更することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置
の制御方法としたものであり、バッテリの残量に応じて
発熱体の分割数を増加または減少して、バッテリを有効
に利用することができる。
【0021】請求項9に記載の発明は、バッテリの残量
が所定量より少ない場合に発熱体の分割数を増加するこ
とを特徴とする請求項8記載の画像形成装置の制御方法
としたものであり、バッテリの残量が所定量より少なく
なった場合、発熱体の分割数を増加することにより発熱
体の駆動電流を抑え、バッテリの容量ぎりぎりまで印字
することができる。
【0022】請求項10に記載の発明は、記録材とし
て、複数種類の色材と、色材の転写後に転写するオーバ
ーコート材または色材の転写前に転写するプレコート材
とを転写するに際し、オーバーコート材またはプレコー
ト材の転写は色材の転写よりも発熱体の分割数を増加し
て行うことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記
載の画像形成装置の制御方法としたものであり、色材の
転写範囲の全面に転写するオーバーコート材またはプレ
コート材の加熱の際の発熱体の駆動電流を抑えることが
できる。
【0023】請求項11に記載の発明は、形成する画像
データに所定のマスク処理を施すことによって発熱体の
分割数を制御することを特徴とする請求項7から10の
いずれかに記載の画像形成装置の制御方法としたもので
あり、発熱体の駆動信号の元となる画像データ自体をマ
スク処理することによって発熱体の分割数を制御して駆
動電流を抑えることができる。
【0024】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0025】図1は本発明の実施の形態におけるモバイ
ルプリンタ装置の斜視図である。
【0026】図1において、プリンタ本体1は、電源基
板、制御基板、プリンタエンジンなどから構成されてお
り、エリアセンサや制御基板などから構成されるDSC
モジュール(図示せず)を接続し、DSCモジュールに
よって撮影した画像のデータを直接転送してフルカラー
プリントすることが可能である。また、プリンタ本体1
には、メモリカード2を着脱可能であって、メモリカー
ド2に格納された画像データを読み出し、これをプリン
トすることも可能である。
【0027】プリンタ本体1に備える表示パネル3は、
プリンタ本体1に装着されたメモリカード2から転送さ
れた画像データを表示したり、DSCモジュールから出
力された画像データを表示するものである。また、表示
パネル3には、プリンタ本体1の各種設定項目(例えば
画質調整や、印字枚数の指定など)が表示される。
【0028】また、プリンタ本体1は、プリンタ本体の
各種設定項目を切り換える際に押下する設定項目切り換
えボタン4a,4b、設定項目切り換えボタン4a,4
bによって切り換えた項目をセレクトする際に押下する
確定ボタン4c、表示パネル3に表示されている画像デ
ータをプリントする際に押下するプリント指示ボタン5
およびプリンタ本体1の電源をON/OFFするための
電源スイッチ6を備える。
【0029】また、接続コネクタ7は、プリンタ本体1
とDSCモジュールを電気的に接続するコネクタであ
る。通紙ガイド8は、画像記録を行うための記録媒体と
しての記録紙(図示せず)をプリンタ本体1の内部にガ
イドするものである。記録紙は、図1に示す角度からは
見えないプリンタ本体1の給紙口に挿入され、カラープ
リントを行う場合は、通紙ガイド8を通って、プリンタ
本体1内部を複数回往復移動する。
【0030】図2は図1のモバイルプリンタ装置のハー
ドウェア構成を示すブロック図である。
【0031】図2において、CPU20は、プリンタ本
体1の各構成要素を制御する。フラッシュメモリ21に
は、CPU20を動作させるためのプログラムが格納さ
れている。また、フラッシュメモリ21には、DSCモ
ジュールから転送された画像データに圧縮処理を施して
格納することができる。DRAM22は、CPU20の
ワーク領域として使用され、DSCモジュールから転送
されてきた画像データやメモリカードから読みこまれた
画像データは、一旦、DRAM22に格納される。
【0032】DMAコントローラ23は、DRAM22
に格納された画像データを他のハードウェアモジュール
に転送する際に使用される。メモリカードスロット24
には、着脱可能なメモリカードが装着される。メモリカ
ードコントローラ25は、メモリカードスロット24に
装着されたメモリカードに対して、CPU20からのア
クセスを制御する。具体的には、メモリカードに記憶さ
れた、DCF規格など特定ファイル形式を満たす画像フ
ァイルにアクセスし、これを読み出したり、逆にDRA
M22に展開されている画像データを、DCF規格に準
拠するファイル形式に変換して書き込むこともできる。
【0033】インターフェイス(I/F)26は、図1
に示す接続コネクタ7に該当する。CPU20は、イン
ターフェイス26を介してDSCモジュールのハードウ
ェア設定を行ったり、逆にDSCモジュールから、撮影
された画像データや、DSCモジュールの状態を示すス
テート情報などを入手する。CPU20は、インターフ
ェイス26を介して、プリンタ本体1にDSCモジュー
ルが接続されているか否かを検出する。
【0034】表示パネル27は、図1に示す表示パネル
3に該当し、本実施の形態ではカラーLCDが搭載され
ている。表示パネル27には、DRAM22に展開され
た画像データや、ユーザの操作を補助する情報等が表示
される。LCDドライバ28は、表示パネル27を駆動
するドライバであって、DMAコントローラ23によっ
てDRAM22から転送されてくる画像データを表示パ
ネルに表示する。
【0035】プリンタエンジン29は、本実施の形態で
は熱転写方式のカラープリンタを搭載している。プリン
タインターフェイス30は、CPU20あるいはDMA
コントローラ23によって1ライン単位に転送される単
色の画像データを複数プレーン分プリンタエンジン29
に渡す。プリンタエンジン29は、プリンタインターフ
ェイス30を介して受け取った画像データに基づきカラ
ー画像を形成する。逆に、プリンタエンジン29に配置
されたセンサ等の情報は、プリンタインターフェイス3
0を経由してCPU20に送られる。このプリンタエン
ジン29の動作については後述する。
【0036】また、CPU20は、プリンタインターフ
ェイス30を介してプリンタエンジン29に搭載された
駆動源(図示せず)の制御を行っている。より具体的に
は、CPU20は、プリンタインターフェイス30を介
して、プリンタエンジン29に搭載された駆動源として
のステッピングモータ(図示せず)を駆動するための励
磁信号を出力している。
【0037】操作ボタン31は、図1に示す設定ボタン
群(設定項目切り換えボタン4a,4b,確定ボタン4
c,プリント指示ボタン5)を一括りにして示したもの
である。これら操作ボタン31の状態(ON/OFF)
を示す信号は、CPU20のI/Oポート(図示せず)
に直接入力され、CPU20はいつでも操作ボタン31
の押下状態を確認できる。
【0038】図3は図2の電源部32のハードウェア構
成を示すブロック図である。
【0039】電源部32は、図3に示すように入力電源
としてのバッテリ32a、DC/DCコンバータ32
b、電源電圧を検出する電圧検出手段32cおよび電圧
閾値判定手段32dなどから構成され、プリンタ本体1
に所望の電圧に変換された電力を供給すると共に、電源
電圧の検出結果をCPU20に出力するものである。C
PU20は、この検出結果に基づき、バッテリ残量がど
の程度あるか、およその目安を判断する。
【0040】DC/DCコンバータ32bは、バッテリ
32aからの電圧供給をうけて、プリンタエンジン29
や表示パネル27等が所望とするDC電圧を生成して出
力(供給)する。また、DC/DCコンバータ32bは
CPU20からの制御信号に基づき、供給する任意系列
のDC電圧の出力制御(ON−OFF制御)を行う。こ
の制御によって、装置の使用状況によっては出力する必
要のないDC電圧をカットし、バッテリ入力装置として
必要不可欠な省電力機能を実現する。
【0041】電圧検出手段32cは、装置への供給電圧
となるバッテリ32aの電圧値:Vinをモニターし、
装置の使用に伴う装置への供給電圧の変化を検出するも
のである。電圧閾値判定手段32dは、電圧検出手段3
2cが検出したバッテリ32aの電圧値:Vinと、V
inの変動によりDC/DCコンバータ32bが本来供
給すべき各部の所望の電源電圧を出力することが困難と
なる予め設定した電圧値に対して一定の余裕度を持たせ
た入力閾値電圧値:Vthとの比較を行い、その結果を
CPU20に送出するものである。例えば、電圧閾値判
定手段32dは、Vin≦Vthが満たされると判断し
た場合、Low信号をCPU20に出力する。これを受
信することにより、CPU20は、現状の電力消費が続
けば、まもなく装置動作を維持することが困難になるこ
とを事前に察知できる。
【0042】図4は図2のプリンタエンジン29の概略
構成図である。
【0043】図4において、記録紙50は、図示しない
ステッピングモータにより、方向D1およびD2に往復
移動する。プリンタエンジン29は、方向D1に駆動さ
れる記録紙50上にシアン(Cyan:以下、「C」と
記す)、マゼンタ(Magenta:以下、「M」と記
す)、イエロー(Yellow:以下、「Y」と記す)
の順に3色の画像を合成してフルカラープリントを形成
する。
【0044】図5は図4のインクリボン51の構成を示
す図であって、(a)は色材とオーバーコート材とが塗
布された例を示す図、(b)は色材とプレコート材とが
塗布された例を示す図である。
【0045】図5(a)に示す色材とオーバーコート材
とが塗布されたインクリボン51は、数μmの厚みの透
明PET基材上に、記録材としてのCインク塗布領域5
2c、Mインク塗布領域52m、Yインク塗布領域52
yおよびオーバーコート材塗布領域52oが面順に形成
されたものであり、これらの4領域は繰返し配置されて
いる。オーバーコート材塗布領域52oは、Cインク塗
布領域52c、Mインク塗布領域52mおよびYインク
塗布領域52yによる色材転写後に、記録紙50の表面
に透明のコート層を形成し、転写した色材の被覆処理を
行って耐擦過性を向上させるためのものである。
【0046】また、Cインク塗布領域52cの直前には
C領域検出マーク53cが、Mインク塗布領域52mの
直前にはM領域検出マーク53mが、Yインク塗布領域
52yの直前にはY領域検出マーク53yが、オーバー
コート材塗布領域52oの直前にはオーバーコート領域
検出マーク53oが、それぞれ黒色インクで印刷されて
おり、後述するリボンマークセンサで各マーク53c,
53m,53y,53oを検出することにより、印字の
際のインクリボン51の頭出しを行う。なお、C領域検
出マーク53cのみが2本のバーとして印刷されている
のは、例えばプリンタエンジン29を初期化する際、1
色目の印字色であるCインク塗布領域52cの頭出しを
行う必要があるためである。
【0047】一方、図5(b)に示す色材とプレコート
材とが塗布されたインクリボン51は、同図(a)と同
様、透明PET基材上に、記録材としてのプレコート材
塗布領域52p、Cインク塗布領域52c、Mインク塗
布領域52mおよびYインク塗布領域52yが面順に塗
布されたものである。ただし、プレコート材塗布領域5
2pの直前にはプレコート領域検出マーク53pが2本
のバーとして黒色インクで印刷されている。プレコート
材塗布領域52pは、Cインク塗布領域52c、Mイン
ク塗布領域52mおよびYインク塗布領域52yによる
色材転写に先だって、記録紙50の表面に透明あるいは
白色のコート層を形成し、色材転写の条件を整えて画像
品質を改善するためのものである。
【0048】図4に戻って、リボンカセット54は、上
述のインクリボン51を巻き付けた繰出しボビン55
と、図示しない駆動源に接続され印字に際して繰出しボ
ビン55から方向D3に記録紙50の搬送速度と等速に
インクリボン51を引き出して巻き取る巻取りボビン5
6とにより構成される。繰出しボビン55側は、駆動源
に接続されておらず、インクリボン51が引き出される
分だけ回転する。また、繰出しボビン55の軸には適度
な負荷が与えられており、巻取りボビン56によってイ
ンクリボン51が巻き取られたときにインクリボン51
に適度な張力を与える。インクリボン51の繰出しボビ
ン55から巻取りボビン56までの搬送路の途中には、
各色インク塗布領域の先頭を示す領域検出マーク53を
検出するリボンマークセンサ57が設けられている。
【0049】インクリボン51をその背後すなわち記録
材が塗布された面の裏側から加熱するラインサーマルヘ
ッド58は、複数の発熱体を線状(ライン状)に一列に
配置したものである。このようなラインサーマルヘッド
58の各発熱体に対し、形成する画像すなわち画像デー
タの値に応じた数の印加パルスを加えることで、発熱体
単位(1画素単位)に発熱量を制御する。また、発熱量
に応じて発熱体の熱分布が変わるため、インクリボン5
1に塗布された色材インクの溶融面積すなわちドットの
サイズを変えて、面積的に階調を再現することができ
る。
【0050】プラテンローラ59は、ラインサーマルヘ
ッド58の線状の発熱体に対向する位置に並行して配置
されている。また、プラテンローラ59は図示しない駆
動源により方向D4および方向D5に移動可能に構成さ
れる。プラテンローラ59は、印字中(このとき、記録
紙は方向D1に搬送されている)はD4方向に付勢さ
れ、インクリボン51と記録紙50とをラインサーマル
ヘッド58に圧接する。1色の印字が終わって記録紙5
0を方向D2に搬送する際、記録紙50が方向D2へ搬
送されるのを妨げないように、プラテンローラ59はラ
インサーマルヘッド58から離間する方向すなわち方向
D5に変位される。
【0051】金属性のキャプスタンローラ60および心
金をゴム等で被覆したピンチローラ61は、記録紙50
を挟持して搬送するものである。このうち少なくともキ
ャプスタンローラ60は、ギア列等を介して駆動用ステ
ッピングモータ(図示せず)に連結されて駆動される。
この種のプリンタエンジン29では、カラー印字におい
て記録紙50を複数回往復させる必要があるため、繰返
し位置再現精度に起因する各色のレジストレーション精
度が画質に大きく影響する。そのため、本実施の形態に
おいては、キャプスタンローラ60の表面にパターンを
形成し、記録紙50に対するグリップ力を増加させるこ
とで、繰返し位置再現精度を向上させている。
【0052】第1記録紙センサ62および第2記録紙セ
ンサ63は、記録紙50の先端および後端を検出し、画
像形成タイミングを生成したり、ジャムを検出するのに
用いられる。反射型センサを応用したリボンカセットセ
ンサ64は、リボンカセット54の装着の有無を検出す
るためのものである。プラテン位置センサ65は、プラ
テンローラ59の近傍に配置され、プラテンローラ59
が方向D4と方向D5のどちらの位置に存在するのかを
検出するものである。
【0053】図6は図2のプリンタエンジン29のハー
ドウェア構成を示すブロック図である。
【0054】図6において、プラテン変位モータ66
は、前述のようにプラテンローラ59を方向D4および
方向D5に変位させる駆動源である。キャプスタンモー
タ67は、前述したキャプスタンローラ60に連結され
る駆動用ステッピングモータである。リボン搬送モータ
68は、巻取りボビン56の駆動源である。これらの各
モータ66,67,68を駆動する励磁信号は、CPU
20から出力され、プリンタインターフェイス30を介
して各モータ66,67,68へと入力される。
【0055】サーマルヘッドコントローラ69は、プリ
ンタインターフェイス30を介してCPU20より受け
取った各信号に基づき、ラインサーマルヘッド58を制
御するものである。図7はラインサーマルヘッド58と
サーマルヘッドコントローラ69とのインターフェイス
を示す図である。
【0056】図7において、H000〜H479はサー
マルヘッドに配置された発熱体を示し、本実施の形態で
は0から479までの480個である。これらの発熱体
はコモン電極VHに接続されている。Drv0〜Drv
7はドライバであり、トランジスタアレイから構成され
る。各ドライバはそれぞれ64個の発熱体に接続されて
おり、例えば、Drv0は発熱体H000〜H063に
接続されている。
【0057】データ線70は、Drv0〜Drv7に対
してそれぞれ1本づつ設けられている。このように各ド
ライバに対して個別のデータ線を設けることで、ドライ
バに印字データを高速に書き込むことができる。サーマ
ルヘッドコントローラ69より出力されたlatch信
号71が入力される毎に、データ線70を介して各ドラ
イバに書き込まれた画像データすなわち発熱体のON/
OFF情報が、それぞれのDrv0〜Drv7内のレジ
スタ(図示せず)に保持される。また、サーマルヘッド
コントローラ69より出力されたenable信号72
をアサートすると、latch信号71によって保持さ
れたON/OFF情報に基づき、発熱体の通電が制御さ
れる。
【0058】次に、上記構成のプリンタエンジン29の
動作について説明する。
【0059】図8は電源投入時のプリンタエンジン29
の動作を示す図、図9はプリンタエンジン29の初期化
シーケンスを示すフローチャートである。以下、図6、
図8および図9に基いて、プリンタエンジン29の初期
化シーケンスについて詳細に説明する。
【0060】プリンタエンジン29は、プリンタインタ
ーフェイス30を介してCPU20とやり取りされる情
報に基づいて制御される。以下の説明では特に必要のな
い限り、CPU20が制御に介在している点を明示しな
いが、すべてのシーケンスはCPU20が制御する。
【0061】まず、電源が投入されると、プラテン位置
センサ65の出力を参照し(STEP0001)、プラ
テンローラ59が方向D4の位置にあれば、プラテン変
位モータ66を制御することにより、プラテンローラ5
9を方向D5に変位させる(STEP0002)。
【0062】次に、リボンカセットセンサ64の出力を
参照し、プリンタエンジン29にリボンカセット54が
装着されているか否かをチェックする(STEP000
3)。リボンカセット54が装着されていない場合、C
PU20は文字情報をイメージ化(ビットマップ化)し
てLCDドライバ28に出力する。これによって表示パ
ネル27には、例えば「リボンカセットなし」の表示が
行われる(STEP0004)。
【0063】一方、リボンカセット54が装着されてい
る場合、第1記録紙センサ62で記録紙が検出されてい
ないかチェックする(STEP0005)。第1記録紙
センサ62で記録紙が検出された場合、例えばプリント
途中でユーザが電源を切るなどして、プリンタエンジン
29内部に記録紙が不正規な状態で残留している可能性
があるため、記録紙を予め定められた時間だけ方向D1
に搬送する(STEP0006)。
【0064】予め定められた時間だけ記録紙を方向D1
に搬送した後、再度、第1記録紙センサ62で記録紙が
検出されていないかチェックする(STEP000
7)。記録紙50が検出されれば、なんらかの障害が発
生して、記録紙の正常な搬送が妨げられていると判断
し、CPU20は表示パネル27に、例えば「JAM発
生」の表示を行う(STEP0008)。さらに、第1
記録紙センサ62および第2記録紙センサ63の両方で
記録紙を検出しない状態となるまで待つ(STEP00
09)。一方、第1記録紙センサ62で記録紙が検出さ
れなかった場合、装置内部に記録紙が挿入されていない
と判断し、CPU20はCPUに内蔵されたタイマーを
リセットすると共に、カウントを開始する(STEP0
010)。
【0065】次に、リボン搬送モータ68を用いてイン
クリボン51を方向D3に搬送する(STEP001
1)。そして、リボンマークセンサ57により図5
(a)に示すC領域検出マーク53cの検出を開始する
(STEP0012)。C領域検出マーク53cが検出
されると、インクリボン51の搬送を停止し(STEP
0013)、CPU20の内蔵タイマの動作も停止させ
(STEP0014)、プリントエンジン29の初期化
シーケンスは終了する。
【0066】一方、タイマが計測する時間が、予め定め
られた時間をオーバすると、タイムアウトと判断し(S
TEP0015)、CPU20は表示パネルに、最も可
能性の高い「インクリボン切れ」を表示する(STEP
0016)。その後リボンカセットセンサ64の出力を
参照して、プリンタエンジン29から使用済みのリボン
カセット54が抜かれたと判断したら(STEP001
7)、再度初期化シーケンスをやり直すべくSTEP0
003にジャンプする。
【0067】図10(a)は初期化が完了したプリンタ
エンジン29に記録紙50が挿入された状態を示す図、
同図(b)は給紙の途中経過の状態を示す図、同図
(c)は給紙完了時の状態を示す図、図11は給紙時の
動作を示すフローチャートである。以下、図6、図10
および図11を用いて、プリンタエンジン29における
給紙シーケンスについて詳細に説明する。
【0068】本実施の形態におけるプリンタエンジン2
9では、ユーザはプリントに先だって、プリンタエンジ
ン29に記録紙50を手差しで挿入する必要がある。ユ
ーザによって記録紙50がプリンタエンジン29に方向
D1に挿入され、挿入された記録紙50の先端がキャプ
スタンローラ60およびピンチローラ61に突き当たる
と、記録紙50は、それ以上奥に侵入できなくなる(図
10(a)の状態)。この状態を第1記録紙センサ62
によって検出する(STEP1001)。
【0069】このユーザによる記録紙50の挿入位置を
確実なものとするため、約1sec程度ウェイトし(S
TEP1002)、その後再度、第1記録紙センサ62
で記録紙50の有無をチェックする(STEP100
3)。もし、この時点で記録紙50が検出されなけれ
ば、記録紙50はユーザによって引き抜かれたと判断
し、STEP1001に戻る。
【0070】記録紙50が正常に検出されると、CPU
20は内蔵タイマをリセットすると共に、カウントを開
始する(STEP1004)。次に、キャプスタンモー
タ67を駆動して、キャプスタンローラ60に動力を伝
達し、キャプスタンローラ60とピンチローラ61とで
挟持された記録紙50を方向D1に搬送する(STEP
1005)。ここで、記録紙50を搬送しながら、第2
記録紙センサ63の出力をチェックし、記録紙50の端
部が第2記録紙センサ63から外れるまで待つ(STE
P1006)。
【0071】記録紙50の端部が第2記録紙センサ63
から外れたことが検出されると(図10(b)の状
態)、記録紙50の搬送を停止する(STEP100
7)。記録紙50の端部が第2記録紙センサ63から外
れたのが検出されない場合、CPU20がカウントして
いるタイマカウント値をチェックする(STEP100
8)。タイマカウント値が予め定めた値をオーバしてい
る場合、記録紙50の搬送に異常があるか、あるいは標
準サイズの記録紙が供給されていないと判断し、CPU
20は例えば「JAM発生」を表示パネルに表示する
(STEP1009)。さらに、ユーザがJAMクリア
を行いやすいようにするため、また、モータが加熱する
のを防止するため、キャプスタンモータ67の励磁電流
を停止し、ホールド状態を解除する(STEP101
0)。STEP1008において、タイマカウント値が
予め定めた値より少ない場合は、STEP1006に戻
る。
【0072】STEP1007において、記録紙50の
搬送を停止した後、CPU20のタイマカウントを停止
すると共に(STEP1011)、キャプスタンモータ
67をこれまでとは逆方向に回転させることで、記録紙
50を予め定められた距離だけ方向D2に搬送し、停止
させる(STEP1012:図10(c)の状態)。
【0073】以上の給紙シーケンスによって、記録紙5
0が最終的に配置される位置を原点位置とする。
【0074】図12(a)はプリンタエンジン29の印
字開始時点の状態を示す図、同図(b)はプリンタエン
ジン29の1色の印字が終了した時点の状態を示す図、
図13はプリンタエンジン29の印字シーケンスを示す
フローチャートである。以下、図2、図6、図12およ
び図13に基づいて、プリンタエンジン29の印字動作
について詳細に説明する。
【0075】まず、CPU20は、操作ボタン31の押
下状態をチェックしており、操作ボタン31のうち、プ
リント指示ボタン5が押されたか否かを検出する(ST
EP2001)。プリント指示ボタン5が押下されてい
ない場合、STEP2001に戻り無限ループを形成す
る。
【0076】プリント指示ボタン5が押下されると、印
字すべき画像データがDRAM22上に存在するか否か
をチェックする(DRAM22上への画像データの展開
については後述する)(STEP2002)。印字すべ
き画像データが存在しなければSTEP2001に戻る
が、DRAM22上に画像データが存在する場合、DR
AM22上の画像データ(YCbCrデータが格納され
ている)をプリントに必要なC,M,Yの画像データに
変換する(YCbCrデータをCMYデータに変換する
方法については後述する)(STEP2003)。CM
Yデータへの変換が終了すると、まず記録材の種類を示
す変数であるloop_countを0に初期化する
(STEP2004)。loop_countについて
は、0が第1色目のC色材、1が第2色目のM色材、2
が第3色目のY色材、3がオーバーコート材をそれぞれ
示す。
【0077】CPU20は、loop_count<3
であるか否か、すなわち色材記録かオーバーコート材記
録かを判断する(STEP2005)。色材記録である
場合、ラインサーマルヘッド58の発熱体の分割数を
1、キャプスタンモータ67およびリボン搬送モータ6
8の駆動速度をVにそれぞれ設定する(STEP200
6)。一方、オーバーコート材記録である場合、オーバ
ーコート用の印字データを作成し(STEP200
7)、ラインサーマルヘッド58の発熱体の分割数を
2、キャプスタンモータ67およびリボン搬送モータ6
8の駆動速度をV/2にそれぞれ設定する(STEP2
008)。
【0078】次に、C領域検出マーク53を検出するま
でインクリボン51を方向D3に搬送して、インクリボ
ン51の頭出しを行う(STEP2009)。ただし、
既に説明した初期化シーケンスにおいて、C領域検出マ
ーク53cの頭出しは完了しているので、Cに関するリ
ボンマークのセンシングは、2つあるC領域検出マーク
53cのうち、2つめのマークが黒から透明に変わる点
を検出することになる。
【0079】さて、この時点で記録紙50は給紙が完了
した状態(図12(a)に示す状態)、すなわち既に説
明した原点位置に配置されている。ここで、キャプスタ
ンモータ67によってキャプスタンローラ60を回転さ
せ、記録紙50を方向D1に搬送すると共にインクリボ
ン51を方向D3に搬送し、プラテンローラ59を方向
D4に付勢する(STEP2010)。これによって、
記録紙50およびインクリボン51は、ラインサーマル
ヘッド58およびプラテンローラ59間に挟持されて搬
送される。
【0080】CPU20は、色材記録の場合のLine
1dataまたはオーバーコート材記録の場合のLin
e1Adataをプリンタインターフェイス30に直接
書き込むことにより、プリンタエンジン29へ転送する
(STEP2011)。そして、CPU20は、キャプ
スタンモータ67に出力している励磁信号のステップ数
をカウントし、記録紙50を予め定められた距離だけ搬
送したと判断すると(STEP2012)、PRINT
REQをアサートし、色材記録の場合のLine2da
taまたはオーバーコート材記録の場合のLine1B
dataをプリンタエンジン29へ転送する(STEP
2013)。なお、Line1data、Line2d
ata、Line1AdataおよびLine2Ada
taについては後述する。
【0081】こうして、画像データ(loop_cou
nt=0の場合はCの画像データ)がプリンタインター
フェイス30を介してプリンタエンジン29に転送さ
れ、1ライン単位に画像が形成されていく。1ライン分
の画像データがプリンタエンジン29に転送される毎
に、割り込み信号がCPU20に入力され、CPU20
はこの割り込みの回数をカウントすることで、画像形成
されたライン数を管理する(STEP2014)。
【0082】図14に図13のSTEP2014におけ
る割り込み処理のフローチャートを示す。以下、図14
に基づいて、割り込み処理について詳細に説明する。
【0083】CPU20に割り込み信号が入力される
と、CPU20は、プリンタエンジン29に対して、次
に転送すべき画像データの先頭アドレスを決定する(S
TEP2501)。後に詳しく述べるように、色材記録
に必要な画像データはDRAM22に色単位(面順次)
に作成される。色材記録を行う場合は、既に転送済みの
画像データの次アドレスを、先頭アドレスとする。
【0084】一方、オーバーコート材またはプレコート
材などのコート材の記録を行う場合は、STEP200
7で作成しておいた、コート材記録用の画像データのア
ドレスを、先頭アドレスとする。後に詳細に説明する
が、コート材記録用の画像データは、分割数に応じて複
数作成される。例えば、分割数が2の場合、予め準備し
ておいた2つの1ライン分の画像データの先頭アドレス
を、割り込み信号が入力される毎に交互に切り換える。
一般的には、分割数がNの場合、N個の1ライン分の画
像データの先頭アドレスを予め取得しておき、割り込み
信号が入力される毎に、1からNに対応した先頭アドレ
スを周期的に切り換えればよい。
【0085】次に、CPU20はSTEP2501で決
定したアドレスを転送元アドレスとして、サーマルヘッ
ドコントローラ69に画像データを転送する(STEP
2502)。
【0086】図13に戻って、本実施の形態では、画像
形成ライン数は640ラインと予め定めてあり、CPU
20が割り込み回数をカウントすることにより、規定ラ
イン数である640ラインを検出すると(STEP20
14)、記録紙50の方向D1への搬送を停止し、また
インクリボン51のD3方向の搬送を停止する(STE
P2015)。このとき、どちらも停止した後にステッ
ピングモータの励磁信号をONにし、いわゆるホールド
状態にしておく。図12(b)はこのときのプリンタエ
ンジン29の状態を示している。
【0087】次に、プラテンローラ59を方向D5に移
動させると共に(STEP2016)、印字動作の時と
は逆方向にキャプスタンローラ60を回転させて、記録
紙50を方向D2に搬送し、原点位置に復帰させる(S
TEP2017)。ただし、インクリボン51は搬送し
ない。
【0088】以上のステップにより1色の印字が完了す
る。次に、loop_countをチェックし(STE
P2018)、3未満の場合、loop_countを
インクリメントして(STEP2019)、STEP2
005に戻る。一方、STEP2018でloop_c
ountが3以上の場合、すべての色材およびオーバー
コート材の印字が終了しているので、印字シーケンスを
終了する。印字シーケンス終了後は、キャプスタンモー
タ67の全ての相の励磁を停止し、ホールド状態を解除
する。
【0089】図15は図13のSTEP2003に示す
CMYデータの生成処理の詳細を示すフローチャートで
ある。
【0090】まず、メモリカードコントローラ25を介
してメモリカードスロット24に装着されたメモリカー
ド2から、DCF形式のファイル(画像データの圧縮方
式はJPEGである)を読み出し、この圧縮ファイルを
伸張する(STEP3001)。伸張後の画像データは
輝度と色相情報を有するYCbCrデータである。ただ
し、この状態では、色差信号Cb,Crはサブサンプリ
ングされているため、輝度信号Yの個数と同じになるよ
う、補間あるいは単なる水増し処理によってCb,Cr
信号の個数を増やす必要がある。
【0091】伸張された画像データは、予め定められた
数ライン分が揃った段階で、VGAサイズ(640×4
80画素)に解像度変換される(STEP3002)。
JPEGの場合、8×8画素の画素から成る規定サイズ
のブロック単位に画像データを伸張することができるた
め、全画像データを一旦伸張することなしに、解像度変
換を行うことができる。解像度変換を行った後のYCb
CrデータはDRAM22に格納される。
【0092】全ての画像データが揃ったら、CPU20
はDRAM22にアクセスし、先頭のYCbCrデータ
を取り出す。本実施の形態では、YCbCrデータは
Y,Cb,Crの順に点順次でDRAM22に格納され
ているので、1画素へのアクセスは、連続した3つのデ
ータ(8bit×3個)を取り出すことになる(STE
P3003)。
【0093】次に、DRAM22から取り出したYCb
Crデータを(数1)に従ってRGBデータに変換する
(STEP3004)。
【0094】 R=Y +1.402(Cr−128) G=Y−0.344(Cb−128)−0.714(Cr−128) B=Y+1.772(Cb−128) ・・・(数1) これらのRGB信号は輝度信号であるため、次に(数
2)に従って濃度信号に変換し、Dr,Dg,Db信号
を得る(STEP3005)。
【0095】 D=(1023/MaxOD)×min(MaxOD,log(x/102 3)) ・・・(数2) ただし、MaxODはプリンタの最大光学濃度(C,
M,Yで異なる)、min(,)は2つの引数のうち大
きくない方を出力する関数である。また数値1023
は、この処理が10bit処理であるための定数であ
り、8bit処理する場合は、255となる。
【0096】一般にこの変換は、RAM等のメモリ上
に、(数2)に従って、予め変換データを書き込んでお
き、例えばメモリのロケーションを示すオフセットアド
レス(R,G,Bの先頭アドレス)に、輝度信号R,
G,Bの値を下位アドレスとして加え、メモリにアクセ
スすることで高速に実現できる。
【0097】次に、濃度信号に対して色補正を行って
C,M,Y信号を生成する(STEP3006)。色補
正はC,M,Yの各インクリボン(より正しくはインク
リボンの色材)に含まれる分光特性上の不要吸収帯の影
響を抑制するための処理で、より鮮やかな色再現を実現
するためのものである。本実施の形態では、予め格子状
に分割した色空間に対して、各格子点の変換特性をLU
Tとして格納し、これらの格子点の変換情報に基づき補
間によって色補正を行う、いわゆる3次元LUT方式を
採用している。
【0098】色補正処理によってC,M,Y信号が生成
されるが、次に、プリントエンジンの階調の非線形性を
補正する階調補正を行う(STEP3007)。一般に
この補正は、予め実験的に求めておいたLUTを用い
て、濃度変換と同様の方法でアクセスすることで実現で
きる。階調補正処理によって、プリンタエンジン固有の
階調特性(一般にγ特性と呼称される)を補正し、C,
M,Yデータの入力値と、再現濃度が略線形の関係にな
るように調整する。
【0099】以上のようにして生成されたC,M,Yデ
ータは、Y,Cb,Crが格納されていたアドレスとは
異なる領域に、C,M,Yが面順次となるように格納さ
れる(STEP3008)。このように元々点順次であ
った画像データを、面順次にメモリに格納することで、
同一色のデータが連続したアドレスに並べられ、DMA
による高速データ転送が行えるようになる。
【0100】図16は色材記録の場合(図13のSTE
P2006,2009〜2014)のサーマルヘッド制
御を示すタイムチャートである。
【0101】まず、CPU20はキャプスタンモータ6
7とリボン搬送モータ68を速度Vで駆動するための励
磁信号100を出力すると共に、1ライン目のデータ
(Line1data)を画像データ線101を介し
て、プリンタエンジン29に転送する。
【0102】記録紙の印字すべき位置に到達したら、C
PU20はサーマルヘッドコントローラ69に対してP
RINTREQ信号102をアサートする。PRINT
REQ信号102のアサートにより、サーマルヘッドコ
ントローラ69はラインサーマルヘッド58に対してd
ata0〜data7(データ線70)、clock信
号73、latch信号71、enable信号72の
供給を開始する。
【0103】CPU20は、PRINTREQ信号10
2をアサートすると、line1dataに対する画像
記録が行われている間(line1通電期間)にLin
e2dataをサーマルヘッドコントローラ69に書き
込む。
【0104】Line2dataを書き込んだ後、CP
U20はDreq信号103を割り込み信号として受信
し、割り込み信号が発生する毎に、次のラインの画像デ
ータ(Line3data,Line4data,・・
・)をサーマルヘッドコントローラ69に書き込んでい
く。
【0105】図17はオーバコート材記録の場合(図1
3のSTEP2007〜2014)のサーマルヘッド制
御を示すタイムチャートである。
【0106】まず、CPU20はキャプスタンモータ6
7とリボン搬送モータ68を速度V/2(色材を記録す
る場合の1/2速度)で駆動するための励磁信号100
を出力すると共に、1ライン目のデータ(Line1A
data)を画像データ線101を介して、プリンタエ
ンジン29に転送する。
【0107】記録紙の印字すべき位置に到達したら、C
PU20はサーマルヘッドコントローラ69に対してP
RINTREQ信号102をアサートする。PRINT
REQ信号102のアサートにより、サーマルヘッドコ
ントローラ69はラインサーマルヘッド58に対してd
ata0〜data7(データ線70)、clock信
号73、latch信号71、enable信号72の
供給を開始する。
【0108】CPU20は、PRINTREQ信号10
2をアサートすると、line1Adataに対する画
像記録が行われている間(line1A通電期間)にL
ine1Bdataをサーマルヘッドコントローラ69
に書き込む。
【0109】Line1Bdataを書き込んだ後、C
PU20はDreq信号103を割り込み信号として受
信し、割り込み信号が発生する毎に、次のラインの画像
データ(Line2Adata,Line2Bdat
a,・・・)をサーマルヘッドコントローラ69に書き
込んでいく。
【0110】図17に示すように、オーバコート材記録
の場合、1つのラインを2つのライン(例えば、図16
に示すLine1dataに対して図17に示すLin
e1AdataとLine1Bdata)に分割して記
録する。このとき、励磁信号100の周期は色材記録の
ときの2倍とし、キャプスタンモータ67およびリボン
搬送モータ68を1/2の速度で駆動している。
【0111】このように色材記録の場合とオーバーコー
ト材記録の場合とによって発熱体の分割数を変更するこ
とにより、発熱体の駆動電流を抑えて、バッテリの残量
が少なくても転写を正常に行える。このとき、記録紙5
0に転写した色材の全面に転写するオーバーコート材の
記録の際、すなわち発熱体に対してより大きな駆動電流
を必要とする際に発熱体の分割数を増加するようにして
いるため、バッテリの残量が少なくてもオーバーコート
材を正常に転写することができ、耐擦過性の劣化を防止
するとともに印字可能枚数が増加する。
【0112】図18は図2のSTEP2007に示すオ
ーバーコート用印字データの生成過程を示す図である。
図18においては、0,2,4,・・・の偶数ラインの
代表例としてLine1Adataを、1,3,5,・
・・の奇数ラインの代表例として、Line1Bdat
aをそれぞれ用いて説明する。
【0113】画像記録に先だって、CPU20により、
Line1Adataに対して、予め準備しておいたマ
スクパターンAとのAND処理を行い、マスク処理後の
Line1Adataを得る。同様に、Line1Bd
ataに対し、予め準備しておいたマスクパターンBと
のAND処理を行い、マスク処理後のLine1Bda
taを得る。
【0114】こうして生成されたデータに基づいて画像
記録を行うことにより、データ値がFFHの画素に対応
する発熱体には画像データの値に応じた電流(データ値
が最大なので最大電流)が流れ、データ値が00Hの画
素に対する発熱体には電流が流れず発熱しない。このよ
うにして、1つのラインを形成する場合にラインを分割
し、入力される画像データをソフト処理によって加工す
ることで特別なハードウェアに依存することなく分割数
をコントロールし、ピーク電流を制御することが可能で
ある。ソフト処理であるので、例えばマスクパターンを
加工するだけでどのような分割パターンでも簡単に生成
することができる。また、記録に用いるデータを生成す
る際にAND処理を行っているため、対象となるデータ
はどのようなものであっても構わない。例えば、Lin
e1AdataとしてBFHなどのFFH以外の値を用
いることも容易に可能である。上述した例は、オーバコ
ート材によるオーバーコート層の記録であるが、AND
処理によってソフト的にデータを生成するため、これを
色材記録の場合に応用することも可能である。
【0115】なお、上記説明においては、オーバーコー
ト材の記録を例にとって説明したが、図5(b)に示す
プレコート材記録の場合も同様の手順により制御する。
ただし、図13に示すフローチャートにおいて、loo
p_countは、0がプレコート材、1が第1色目の
C色材、2が第2色目のM色材、3が第3色目のY色材
に対応する。更にこのとき、STEP2005の判定式
は、Loop_count!=0となる。また、プレコ
ート用印字データの生成過程についても、図18と同様
に行われる。
【0116】また、本実施の形態におけるモバイルプリ
ンタ装置においては、図13のSTEP2005の処理
の際、loop_countによる記録材の種類の判断
に加えて、バッテリの残量に応じた判断を行うことが可
能である。
【0117】より具体的には、図3に示す電源部32よ
り出力される信号に基づいてバッテリ残量が所定量未満
である場合、後のSTEP2006やSTEP2008
において、ラインサーマルヘッド58の発熱体の分割数
を増加する。この場合、STEP2014の割り込み処
理においても、バッテリ残量に応じた画像データの転送
処理を行う。このようにバッテリ残量が少なくなり、所
定量未満であると判断した場合に発熱体の分割数を増加
することによって、発熱体の駆動電流を抑え、バッテリ
の容量ぎりぎりまで印字することが可能となる。
【0118】また、本実施の形態においては、色材記録
を行う際のヘッド分割数を1(即ち分割しない)、およ
び、コート材の記録を行う際のヘッド分割数を2(同時
に発熱可能な発熱体の数は分割数1の時と比較して1/
2)として説明したが、色材記録の場合より、コート材
記録の場合の分割数を多く設定することが実施の上での
必須事項であり、例えば色材記録時は分割数2、コート
材記録時は分割数4としてもよい。
【0119】また、このように、色材記録時の分割数が
標準的に複数に設定され、バッテリの残量が所定量以上
である場合、ラインサーマルヘッド58の分割数を減少
することも可能である。この場合、ラインサーマルヘッ
ド58の分割数を減少することにより、キャプスタンモ
ータ67およびリボン搬送モータ68の搬送速度を上げ
ることが可能となる。すなわち、バッテリの残量に余裕
がある場合には、分割数を減らして印字速度を高めるこ
とも可能である。
【0120】さらに、このようなモバイルプリンタ装置
が、例えばACアダプタなどから電源供給を受ける場合
に、ACアダプタが接続されたことを検出し、これに応
じて分割数を減らして印字速度を高めることも可能であ
る。この場合、ACアダプタの検出には、所定時間のプ
リントにも関わらず電圧低下が発生しないこと等を判断
基準とすることにより実現可能である。
【0121】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0122】(1)色材やコート材等の複数種類の記録
材を転写する際、加熱する記録材の種類に応じて発熱体
の分割数を変更することにより、発熱体の駆動電流を抑
えて、バッテリの残量が少なくても記録材の転写を正常
に行うことができ、耐擦過性の劣化を防止するとともに
印字可能枚数が増加する。
【0123】(2)加熱する記録材の種類に加えてバッ
テリの残量に応じて発熱体の分割数を変更することによ
り、バッテリの容量ぎりぎりまで印字したり、バッテリ
の容量に余裕がある場合には分割数を減らして印字速度
を高めることが可能となる。
【0124】(3)形成する画像データに所定のマスク
処理を施すことによって発熱体の分割数を制御すること
により、発熱体の駆動信号の元となる画像データ自体を
マスク処理して発熱体の駆動電流を抑えることができ、
発熱体の分割数を変更するための特別なハードウェアが
不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるモバイルプリンタ
装置の斜視図
【図2】図1のモバイルプリンタ装置のハードウェア構
成を示すブロック図
【図3】図2の電源部のハードウェア構成を示すブロッ
ク図
【図4】図2のプリンタエンジンの概略構成図
【図5】(a)色材とオーバーコート材とが塗布された
例を示す図 (b)色材とプレコート材とが塗布された例を示す図
【図6】図2のプリンタエンジンのハードウェア構成を
示すブロック図
【図7】ラインサーマルヘッドとサーマルヘッドコント
ローラとのインターフェイスを示す図
【図8】電源投入時のプリンタエンジンの動作を示す図
【図9】プリンタエンジンの初期化シーケンスを示すフ
ローチャート
【図10】(a)初期化が完了したプリンタエンジンに
記録紙が挿入された状態を示す図 (b)給紙の途中過程の状態を示す図 (c)給紙完了時の状態を示す図
【図11】給紙時の動作を示すフローチャート
【図12】(a)プリンタエンジンの印字開始時点の状
態を示す図 (b)プリンタエンジンの1色の印字が終了した時点の
状態を示す図
【図13】プリンタエンジンの印字シーケンスを示すフ
ローチャート
【図14】図13のSTEP2014における割り込み
処理を示すフローチャート
【図15】図13のSTEP2003に示すCMYデー
タの生成処理の詳細を示すフローチャート
【図16】色材記録の場合のサーマルヘッド制御を示す
タイムチャート
【図17】オーバーコート材記録の場合のサーマルヘッ
ド制御を示すタイムチャート
【図18】図2のSTEP2007に示すオーバーコー
ト用印字データの生成過程を示す図
【符号の説明】
1 プリンタ本体 2 メモリカード 3 表示パネル 4a,4b 設定項目切り換えボタン 4c 確定ボタン 5 プリント指示ボタン 6 電源スイッチ 7 接続コネクタ 8 通紙ガイド 20 CPU 21 フラッシュメモリ 22 DRAM 23 DMAコントローラ 24 メモリカードスロット 25 メモリカードコントローラ 26 インターフェイス 27 表示パネル 28 LCDドライバ 29 プリンタエンジン 30 プリンタインターフェイス 31 操作ボタン 32 電源部 32a バッテリ 32b DC/DCコンバータ 32c 電圧検出手段 32d 電圧閾値判定手段 50 記録紙 51 インクリボン 54 リボンカセット 55 繰出しボビン 56 巻取りボビン 57 リボンマークセンサ 58 ラインサーマルヘッド 59 プラテンローラ 60 キャプスタンローラ 61 ピンチローラ 62 第1記録紙センサ 63 第2記録紙センサ 64 リボンカセットセンサ 65 プラテン位置センサ 66 プラテン変位モータ 67 キャプスタンモータ 68 リボン搬送モータ 69 サーマルヘッドコントローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類の記録材が塗布されたインクリボ
    ンを加熱することにより前記記録材を記録媒体上へ転写
    する画像形成装置であって、形成する画像に応じて前記
    インクリボンの複数種類の記録材を加熱する複数の発熱
    体を線状に配置したサーマルヘッドと、前記発熱体を複
    数のグループに分割して駆動するヘッド制御手段とを備
    え、前記ヘッド制御手段は、前記サーマルヘッドにより
    加熱する記録材の種類に応じて前記発熱体の分割数を変
    更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記発熱体を駆動するバッテリの残量を検
    出する検出手段を備え、前記ヘッド制御手段は、前記加
    熱する記録材の種類に加えて前記検出手段により検出し
    たバッテリの残量に応じて前記発熱体の分割数を変更す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記ヘッド制御手段は、前記バッテリの残
    量が所定量より少ない場合に前記発熱体の分割数を増加
    することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記インクリボンは、前記記録材として、
    複数種類の色材と、前記色材の転写後に転写するオーバ
    ーコート材または前記色材の転写前に転写するプレコー
    ト材とが面順に塗布されたことを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記ヘッド制御手段は、前記オーバーコー
    ト材またはプレコート材の転写の際、前記色材の転写の
    際よりも前記発熱体の分割数を増加することを特徴とす
    る請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記ヘッド制御手段は、前記形成する画像
    のデータに所定のマスク処理を施すことによって前記発
    熱体の分割数を制御することを特徴とする請求項1から
    5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】複数種類の記録材が塗布されたインクリボ
    ンを加熱することにより前記記録材を記録媒体上へ転写
    する画像形成装置の制御方法であって、形成する画像に
    応じて前記インクリボンの複数種類の記録材を複数のグ
    ループに分割して駆動する発熱体により加熱する際、加
    熱する記録材の種類に応じて前記発熱体の分割数を変更
    することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  8. 【請求項8】前記発熱体を駆動するバッテリの残量を検
    出し、前記加熱する記録材の種類に加えて検出した前記
    バッテリの残量に応じて前記発熱体の分割数を変更する
    ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置の制御方
    法。
  9. 【請求項9】前記バッテリの残量が所定量より少ない場
    合に前記発熱体の分割数を増加することを特徴とする請
    求項8記載の画像形成装置の制御方法。
  10. 【請求項10】前記記録材として、複数種類の色材と、
    前記色材の転写後に転写するオーバーコート材または前
    記色材の転写前に転写するプレコート材とを転写するに
    際し、前記オーバーコート材またはプレコート材の転写
    は前記色材の転写よりも前記発熱体の分割数を増加して
    行うことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載
    の画像形成装置の制御方法。
  11. 【請求項11】前記形成する画像データに所定のマスク
    処理を施すことによって前記発熱体の分割数を制御する
    ことを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の
    画像形成装置の制御方法。
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