JP2002205421A - 印刷制御装置及び印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御装置及び印刷制御方法

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JP2002205421A
JP2002205421A JP2001002194A JP2001002194A JP2002205421A JP 2002205421 A JP2002205421 A JP 2002205421A JP 2001002194 A JP2001002194 A JP 2001002194A JP 2001002194 A JP2001002194 A JP 2001002194A JP 2002205421 A JP2002205421 A JP 2002205421A
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JP
Japan
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printing
power supply
recording paper
color material
input voltage
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Application number
JP2001002194A
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English (en)
Inventor
Kazuo Fukahori
和生 深堀
Yuji Toyomura
祐士 豊村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷処理中に電源からの供給電力が不足し、
印刷途中で突然停止することに起因するトラブルを回避
することができる印刷制御装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 複数色の色材層及びオーバーコート層を
記録紙に所定の順序で記録して画像を形成するプリンタ
エンジン29と、入力される電圧を監視する入力電圧検
出手段、入力電圧検出手段からの情報に基づき電源の残
容量を推測する入力電圧閾値判定手段とを有し、入力電
圧閾値判定手段によって推定された電源の残容量に基づ
き、印刷中に色材層及びオーバーコート層の行程を層単
位で省略する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリー等の電
源を用いて印刷を行う印刷制御装置及び印刷制御方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタルスチルカメラ、ディジタルビ
デオカメラ、ノートパソコン等の携帯端末機器の普及に
伴って、写真等の画像データをその場でカラー印刷可能
な、モバイルプリンタと呼ばれる携帯型の印刷装置が注
目されている。
【0003】カラー印刷が可能な携帯型の印刷装置で
は、小型軽量化を目的として一般的に熱転写方式が用い
られており、Cyan(以下「C」と称する)、Mag
enta(以下「M」と称する)、Yellow(以下
「Y」と称する)、及びオーバーコート層を記録紙に形
成する。
【0004】これは、記録紙の印刷領域に、C層のイン
クを印刷した後、M層、Y層と複数の色材層を順次印刷
してカラー画像を形成する。
【0005】さらに、オーバーコート層を記録紙に全体
に塗布することで、インクのはがれを防ぎ、保存状態を
向上させると共に、光沢を伴うために見た目も美しい仕
上がりとなる。
【0006】また、携帯型の印刷装置は、携帯使用の点
から、バッテリーや乾電池等が電源として用いられてい
る。このため、電源の残容量の管理が必要となってく
る。この仕組みとしては、入力電圧を検出して電源の残
容量を推測し、LEDや液晶パネル等の表示により操作
者が残量を把握できるようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッテ
リーや乾電池の電圧特性は、それぞれ固有の特性を持っ
ており、入力電圧の値だけで正確に残容量を把握するの
は困難である。
【0008】したがって、電源の残容量が印刷可能と推
測されたにもかかわらず、印刷処理を開始後、印刷処理
途中で必要とする容量が無くなり、印刷の途中で印刷処
理がストップしてしまう可能性がある。
【0009】そうなると、記録紙は装置内に給紙された
ままストップし、手動で抜き取ったり、あるいは電源を
交換して駆動させて抜き取ったりする手間が生じるばか
りでなく、抜き取る際に記録紙が傷つき、記録紙を無駄
にしてしまう、といった問題点を有していた。
【0010】本発明は、印刷処理中に電源からの供給電
力が不足し、印刷途中で突然停止することに起因するト
ラブルを回避することができる印刷制御装置及び印刷制
御方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、複数の色材層を所定の順序で記録紙に記録
して画像を形成する印刷手段と、入力される電源電圧を
検出する入力電圧検出手段と、入力電圧検出手段の検出
結果に基づき、電源の残容量を推測する電源容量推測手
段と、電源容量推測手段によって推定された電源の残容
量に基づき、印刷手段における色材層の行程を層単位で
省略するように制御する制御手段と、を有する構成とし
た。
【0012】これにより、印刷処理中に電源からの供給
電力が不足し、印刷が突然停止することに起因するトラ
ブルを回避することができる印刷装置が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】本願の請求項1記載に係る発明
は、複数の色材層を所定の順序で記録紙に記録して画像
を形成する印刷手段と、入力される電源電圧を検出する
入力電圧検出手段と、入力電圧検出手段の検出結果に基
づき、電源の残容量を推測する電源容量推測手段と、電
源容量推測手段によって推定された電源の残容量に基づ
き、印刷手段における色材層の行程を層単位で省略する
ように制御する制御手段と、を有する構成としたことに
より、印刷途中であっても電源残容量を考慮した印刷処
理が可能である。
【0014】本願の請求項2記載に係る発明は、複数の
色材層及びオーバーコート層を所定の順序で記録紙に記
録して画像を形成する印刷手段と、入力される電源電圧
を検出する入力電圧検出手段と、入力電圧検出手段の検
出結果に基づき、電源の残容量を推測する電源容量推測
手段と、電源容量推測手段によって推定された電源の残
容量に基づき、印刷手段における色材層及びオーバーコ
ート層の行程を層単位で省略するように制御する制御手
段と、を有する構成としたことにより、印刷途中であっ
ても電源残容量を考慮した印刷処理が可能である。
【0015】本願の請求項3記載に係る発明は、請求項
2に係る発明において、制御手段は、オーバーコート層
を優先して省略する構成としたことにより、なるべくフ
ルカラーの出力を可能とする。
【0016】以下、本発明の一実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0017】(実施の形態)図1は、本発明の一実施の
形態における印刷装置の外観斜視図である。
【0018】図1において、1は、プリンタ本体であ
り、電源基板、制御基板、プリンタエンジンなどから構
成されている。2はDSCモジュールであり、エリアセ
ンサや制御基板などから構成される。
【0019】3は、着脱可能なメモリカードである。メ
モリカード3は、図1に示す角度からは見えない位置に
設けられているカードスロットに挿入される。プリンタ
本体1は、メモリカード3に格納された画像データを読
み出し、これを印刷することができる。
【0020】4は、表示パネルであり、プリンタ本体1
に装着されたメモリカード3から転送された画像データ
を表示したり、DSCモジュール2から出力された画像
データを表示する。さらに、表示パネル4には、プリン
タ本体の各種設定項目(例えば、画質調整や印刷枚数の
指定など)が表示され、操作パネルとしての役割も果た
す。
【0021】5a〜5cは、設定ボタンである。5a及
び5bは設定項目切り換えボタンであり、これらを操作
することで、プリンタ本体1の各種設定項目を切り換え
ることができる。操作者は、表示パネル4で設定項目を
確認しながら、設定項目切り換えボタン5a、5bを操
作して項目を切り換える。5cは確定ボタンであり、設
定項目切り換えボタン5a、5bによって切り換えた項
目をセレクトする際に使用する。
【0022】6は、表示モード切り換えボタンであり、
メモリカード3に記憶された画像データを読み出し、表
示パネル4に表示するモード(ブラウズモード)と、D
SCモジュール2から出力された画像データを表示パネ
ル4に表示するモード(モニタモード)を切り換えるの
に使用する。
【0023】7は、プリント指示ボタンであり、操作者
は、プリンタ本体1に格納された画像データを印刷する
際に操作する。8は、電源スイッチであり、プリンタ本
体1の電源をON/OFFするものである。
【0024】9は、接続コネクタであり、プリンタ本体
1とDSCモジュール2を電気的に接続するインタフェ
ースである。接続コネクタ9は、アラインメントフリー
構造を有しており、プリンタ本体1に接続されたDSC
モジュール2に無理な力が加わった場合でも、コネクタ
そのものが破壊されないようになっている。
【0025】接続コネクタ9を介して、プリンタ本体1
からDSCモジュール2に制御信号が送られ、また、D
SCモジュール2からプリンタ本体1に、撮影された画
像データや、DSCモジュール2の状態を示すステート
信号などが転送される。
【0026】10a及び10bは連結部材であり、プリ
ンタ本体1とDSCモジュール2を機械的に連結するた
めの部材である。DSCモジュール2には、連結部材1
0a、10bの位置に対応した部位(図1に示した角度
からは見えない位置にある)に突起部が設けられてお
り、この突起部が連結部材10a、10bに挿入される
ことで、DSCモジュール2はプリンタ本体1に機構的
に固定される。
【0027】11はセンサユニットであり、レンズなど
の光学系と、カラーエリアセンサ(共に図示せず)など
から構成されている。センサユニット11は、DSCモ
ジュール2に対して、一軸に関して回動自在に取りつけ
られており、操作者の必要に応じて撮影する方向を変え
ることができる。
【0028】12は、シャッタボタンであり、これを操
作することで、センサユニット11に内蔵されたカラー
エリアセンサから画像データが出力され、この画像デー
タは直ちにプリンタ本体1に転送される。
【0029】13は、第1通紙ガイドである。画像記録
を行うための記録紙は、図1に示す角度からは見えない
位置に設けられているプリンタ本体1の給紙口に挿入さ
れ、カラー印刷を行う場合は、第1通紙ガイド13を通
って、プリンタ本体1内部を複数回往復移動する。
【0030】14は、第2通紙ガイドである。プリンタ
本体1にDSCモジュール2が接続された状態で印刷を
行うとき、第1通紙ガイド13を通過した記録紙は、第
2通紙ガイド14に導かれ、これら2つの通紙ガイドを
経由してプリンタ本体1内部を往復移動する。
【0031】続いて、印刷装置内部のハードウェア構成
について説明する。
【0032】図2は、本発明の一実施の形態における印
刷装置のハードウェア構成図であり、図1におけるプリ
ンタ本体1の内部構成について示している。
【0033】図2において、20はCPU(中央処理装
置)であり、プリンタ本体1及びDSCモジュール2の
各構成要素を制御する。21は、FLASHメモリであ
り、CPU20を動作させるためのプログラムが格納さ
れている。また、FLASHメモリ21には、DSCモ
ジュール2から転送された画像データに圧縮処理を施し
て格納させることができる。
【0034】22は、DRAMであり、DRAM22は
CPU20のワーク領域として使用される他、DSCモ
ジュール2から転送されてきた画像データや、カードメ
モリ3(図1参照)から読みこまれた画像データを一旦
DRAM22に格納される。
【0035】23はDMAコントローラであり、DRA
M22に格納された画像データを他のハードウェアモジ
ュールに転送させる。24は、メモリカードスロットで
あり、ここに着脱可能なメモリカード3(図1参照)が
装着される。
【0036】25は、メモリカードコントローラであ
る。メモリカードコントローラ25は、メモリカードス
ロット24に装着されたメモリカード3(図1参照)に
対して、CPU20からのアクセスを制御する。具体的
には、メモリカード3に記憶された所定のファイル形式
の画像ファイルにアクセスし、これを読み出したり、逆
にDRAM22に展開されている画像データを、書き込
んだりする。
【0037】26はインタフェースである(図1に示す
接続コネクタ9が該当)。CPU20はインタフェース
26を介して、DSCモジュール2のハードウェア設定
を行ったり、逆にDSCモジュール2から、撮影された
画像データや、DSCモジュール2の状態を示すステー
ト情報などを入手する。CPU20はこのインタフェー
ス26の状態によって、プリンタ本体1にDSCモジュ
ール2が接続されているか否かを検出することができ
る。
【0038】また、本実施の形態では記載していない
が、例えばDSCモジュール2側にも電源スイッチが装
備されているような場合には、DSCモジュール2の電
源が入っているかどうか、すなわち、DSCモジュール
2が動作可能な状態にあるか否かも、容易に検出するこ
とができる。
【0039】27は、表示パネルであり、本実施の形態
ではカラーLCDが搭載されている。表示パネル27に
は、DRAM22に展開された画像データや、操作者の
操作に関する情報が表示される。
【0040】28は、LCDドライバであり、表示パネ
ル27を駆動し、DMAコントローラ23によって、D
RAM22から転送されてくる画像データなどを表示パ
ネルに表示する。
【0041】29はプリンタエンジンであり、本実施の
形態では、カラー印刷が可能な熱転写方式のエンジンを
搭載している。なお、印刷方式は熱転写でなくても、色
材層を使うのであれば本発明の目的を達成できるので、
インクジェット方式等のその他の方式であっても良い。
【0042】30はプリンタインタフェースであり、C
PU20、あるいはDMAコントローラ23によって1
ライン単位に転送される単色の画像データをプリンタエ
ンジン29に渡す。
【0043】プリンタエンジン29は、プリンタインタ
フェース30を介して受け取った画像データに基づき、
カラー画像を形成する。また、プリンタエンジン29に
配置されたセンサ等の情報が、プリンタインタフェース
30を経由してCPU20に送られる(プリンタエンジ
ン29の詳細な動作は後述)。
【0044】また、プリンタインタフェース30を介し
て、CPU20はプリンタエンジン29に搭載された駆
動源(図示せず)の制御を行っている。具体的には、C
PU20は、プリンタインタフェース30を介して、プ
リンタエンジン29に搭載されたステッピングモータを
駆動するための励磁パルスを、出力している。
【0045】31は、操作ボタンであり、設定ボタン群
5a、5b、5c、表示モード切り換えボタン6、プリ
ント指示ボタン7(共に図1を参照)をひとまとめにし
て示したものである。操作ボタン31の状態(ON/O
FF)はCPU20のI/Oポート(図示せず)により
直接参照している。
【0046】32は上記説明した各構成要素の制御を行
うブロックとなる制御部である。33は、バッテリー等
を入力電源電圧として、制御部32や、制御部32を介
してプリンタエンジン29やDSCモジュール2、表示
パネル27等に所望の電源電圧を出力したり、CPU2
0により電源電圧の出力の制御を行う電源部である。
【0047】続いて、図2の電源部33のハード構成
を、図16を用いて説明する。図16は、本発明の一実
施の形態における電源部の構成図である。
【0048】図16に示すように、34は入力電源であ
り、本実施の形態では、バッテリー等の二次電池や乾電
池が入力電源34となっている。なお、二次電池には、
ニッケル水素電池やニッカド電池といった種類がある
が、本実施の形態ではこれらの種類を問うものではな
い。
【0049】35は、DC/DCコンバータであり、入
力電源34からの電圧供給をうけて、前述のように制御
部32や、制御部32を介してプリンタエンジン29や
DSCモジュール2、表示パネル27等が所望とするD
C電圧を生成して出力(供給)する。
【0050】また、制御部32のCPU20からの制御
信号に基づき、供給する任意のDC電圧の出力制御(O
N−OFF制御)を行う。この制御によって、装置の使
用状況によっては出力する必要のないDC電圧をカット
することにより、バッテリ入力装置として必要不可欠な
省電力機能を実現している。
【0051】36は入力電圧検出手段であり、装置への
供給電圧となる入力電源34の電圧値(Vin)をモニ
ターし、装置の使用に伴う装置への供給電圧の変化を検
出する。
【0052】37は入力電圧閾値判定手段であり、入力
電圧検出手段36が検出した入力電源34の電圧値(V
in)と、入力電圧値Vinの変動によりDC/DCコ
ンバータ35が本来供給すべき各部の所望の電源電圧を
出力することが困難となる電圧値に対して、一定の裕度
をもった入力閾値電圧値(Vth)との比較を行い、そ
の結果を制御部32のCPU20に送出する。
【0053】なお、ここで比較対象となる入力閾値電圧
値Vthは、CPU20より値を任意で設定できるもの
とする。これにより、制御部32のCPU20は、装置
の入力電圧の低下に起因する各部の所望とする電源電圧
の供給停止を、事前に察知することが可能となる。
【0054】続いて、プリンタ本体1のエンジン部分の
動作について説明する。
【0055】図3は、本発明の一実施の形態におけるプ
リンタエンジンの構成図であり、図2におけるプリンタ
エンジン29の断面を模式的に示している。
【0056】図3において、50は記録紙である。記録
紙50はステッピングモータ(図示せず)により、D1
方向及びD2方向に往復移動する。
【0057】プリンタエンジン29では、記録紙50上
にC、M、Yの順に3色の画像を合成してフルカラーの
画像を形成し、さらに形成された画像を保護するための
オーバーコートを記録紙全体に施す。これら各単色及び
オーバーコートの画像を記録する際に、記録紙50は方
向D1に駆動される。
【0058】51は、インクリボンである。ここで、イ
ンクリボン51の構成について図4を参照して説明す
る。図4は、本発明の一実施の形態におけインクリボン
の説明図であり、以下、図3に図4を併用して、インク
リボン51の構成を説明する。
【0059】図4において、52cはCインク塗布領
域、52mはMインク塗布領域、52yはYインク塗布
領域、52oはオーバーコート塗布領域であり、53c
はC領域検出マーク、53mはM領域検出マーク、53
yはY領域検出マーク、53oはオーバーコート領域検
出マークである。
【0060】インクリボン51は、数μmの厚みの透明
PET基材上に、Cインク塗布領域52c、Mインク塗
布領域52m、Yインク塗布領域52y、オーバーコー
ト塗布領域52oを面順に形成したものであり、これら
の4領域が繰返し配置されている。
【0061】Cインク塗布領域52cの直前にはC領域
検出マーク53cが、Mインク塗布領域52mの直前に
はM領域検出マーク53mが、Yインク塗布領域52y
の直前にはY領域検出マーク53yが、オーバーコート
塗布領域52oの直前にはオーバーコート領域検出マー
ク53oが、それぞれ黒色インクで印刷されており、後
述するリボンマークセンサで、各マークを検出して、印
刷の際にリボンの頭出しを行う。
【0062】C領域検出マーク53cのみが2本のバー
として印刷されているのは、例えばプリンタエンジン2
9を初期化する際に、最初に印刷するCインクの色領域
を検出する必要があるためである。
【0063】図3に戻り説明を続ける。
【0064】54はリボンカセット、55は繰出しボビ
ン、56は巻取りボビンである。インクリボン51は、
リボンカセット54内にロール状に格納されており、印
刷に際して、繰出しボビン55からD3方向に、記録紙
50の搬送速度と等速に送り出されると共に、巻取りボ
ビン56に巻き取られる(ただし、繰出しボビン55側
は、駆動源に接続されておらず、インクリボン51が引
き出される分だけ回転する。また、繰出しボビン55の
軸には、適度な負荷が与えられており、巻取りボビン5
6によってインクリボン51が巻き取られると、インク
リボン51には張力が生じる)。
【0065】57はリボンマークセンサであり、前述し
たようにインクリボン51の、各色インク及びオーバー
コート塗布領域の先頭を示す領域検出マーク53(図4
参照)を検出する。
【0066】58はラインサーマルヘッドである。ライ
ンサーマルヘッド58は、複数の発熱体が一列に形成さ
れたもので、ライン状に配置された各発熱体に、画像デ
ータの値に応じた数の印加パルスを加えることで、発熱
体単位(すなわち、1画素単位)に発熱量を制御するこ
とができる。この発熱量に応じて、発熱体の熱分布が変
わるため、面積変調的に階調を再現することができる。
【0067】59はプラテンローラであり、ラインサー
マルヘッド58のライン状の発熱体に対して、対向する
位置に、並行して配置されている。また、プラテンロー
ラ59は駆動源(図示せず)により、D4方向及びD5
方向に移動可能に構成されている。
【0068】プラテンローラ59は、印刷中(このとき
記録紙が方向D1に搬送されている)はD4方向に付勢
され、インクリボン51と記録紙50をラインサーマル
ヘッド58に圧接する。1色の印刷が終わって、記録紙
50をD2方向に搬送する際、プラテンローラ59は、
ラインサーマルヘッド58から離間する方向、すなわち
D5方向に、記録紙50がD2方向へ搬送されるのを妨
げないよう変位される。
【0069】60は、金属製のキャプスタンローラ、6
1は心金をゴム等で被覆したピンチローラである。この
うち少なくともキャプスタンローラ60はギア列等を介
してステッピングモータ(図示せず)に連結されてお
り、記録紙50は、キャプスタンローラ60及びピンチ
ローラ61の間に挟持され搬送される。
【0070】このようなプリンタエンジン29では、カ
ラー印刷において記録紙50を複数回往復させる必要が
あるため、繰返し位置再現精度に起因する、各色のレジ
ストレーション精度が画質に大きく影響する。本実施の
形態では、キャプスタンローラ60の表面を加工して金
属パターンを形成し、繰返し位置再現精度を向上させて
いる。
【0071】62は第1記録紙センサ、63は第2記録
紙センサであり、記録紙50の先端及び後端を検出し、
画像形成タイミングを生成したり、ジャムを検出するの
に用いられる。64は反射型センサを応用したリボンカ
セットセンサであり、リボンカセット54の装着の有無
を検出するものである。
【0072】65はプラテンローラ59の近傍に配置さ
れたプラテン位置センサであり、プラテンローラ59が
D4位置とD5位置のどちらの位置に存在するのかを検
出するものである。
【0073】以上のように構成されたプリンタエンジン
29の印刷動作について、図2、図5及び図6を参照し
ながら説明する。
【0074】図5は、本発明の一実施の形態におけるプ
リンタエンジンの動作状態を示す図であり、電源投入時
の様子を示している。図6は、本発明の一実施の形態に
おけるプリンタエンジンの動作フローチャートであり、
プリンタエンジン29の初期化シーケンスを示してい
る。
【0075】プリンタエンジン29は、プリンタインタ
フェース30を介してやり取りされる情報に基づき、C
PU20によって制御される。以下の説明では特に必要
のない限り、CPU20が制御に介在している点を明示
していないが、基本的にはCPU20がシーケンスを制
御している。
【0076】また、記録紙50を搬送する駆動源、イン
クリボン51を搬送する駆動源、キャプスタンローラを
駆動する駆動源、プラテンローラ59を変位させる駆動
源については、ステッピングモータを利用すれば容易に
実現可能であり、ギア列などを記載により図面が煩雑と
なるので特に図示していない。
【0077】図5及び図6に示すように、まず、電源が
投入されると、プラテン位置センサ65の出力を参照し
(STEP0001)。プラテンローラ59がD4の位
置にあれば、駆動源を制御することにより、プラテンロ
ーラ59をD5位置に変位させる(STEP000
2)。
【0078】次に、リボンカセットセンサ64の出力を
参照し、リボンカセット54が装着されているか否かを
チェックし(STEP0003)、リボンカセット54
が装着されていない場合、CPU20は文字情報をイメ
ージ化(ビットマップ化)してLCDドライバ28に出
力する。これによって表示パネル27には、例えば「リ
ボンカセットなし」の表示が行われる(STEP000
4)。
【0079】リボンカセット54が装着されている場合
は、第1記録紙センサ62で記録紙50が検出されてい
ないかチェックする(STEP0005)。第1記録紙
センサ62で記録紙50が検出された場合は、例えば印
刷途中で操作者が電源を切ったりするなど、プリンタエ
ンジン29内部に記録紙50が不正規な状態で残留して
いる可能性があるため、予め定められた時間だけ記録紙
50をD1方向に搬送する(STEP0006)。
【0080】予め定められた時間だけ記録紙50をD1
方向に搬送したら、もう1度、第1記録紙センサ62で
記録紙が検出されていないかチェックする(STEP0
007)。この場合、何らかの障害が発生して、記録紙
50の正常な搬送が妨げられていると判断し、CPU2
0は表示パネル27に、例えば「JAM発生」の表示を
行う(STEP0008)。
【0081】予め定められた時間分、記録紙50を方向
D1に搬送するというシーケンスを何度繰り返しても、
ジャムが取り除けないばかりか、場合によっては、プリ
ンタエンジン29内部を破壊することにもつながるた
め、第1記録紙センサ62と第2記録紙センサ63の両
方で記録紙50を検出しない状態となるまで待つ(ST
EP0009)。
【0082】第1記録紙センサ62で、記録紙50が検
出されなかった場合は、装置内部に記録紙50が挿入さ
れていないと判断し(STEP0009以外は、第2記
録紙センサ63を参照する必要がない。これは第2記録
紙センサ63のみで記録紙50が検出されても、記録紙
50はキャプスタンローラに到達していないためであ
る)、CPU20は内蔵されたタイマーをリセットする
と共に、カウントを開始する(STEP0010)。
【0083】次に、駆動源を用いてインクリボン51を
D3方向に搬送し(STEP0011)、そして、リボ
ンマークセンサ57でC領域検出マーク53c(図4参
照、印刷先頭色であるC色を検出するためのマーク)の
検出を開始する(STEP0012)。
【0084】ここでC領域検出マーク53cが検出され
ると、インクリボン51の搬送を停止し(STEP00
13)、CPU20の内蔵タイマの動作も停止させ(S
TEP0014)、プリントエンジン29の初期化シー
ケンスを終了する。
【0085】一方、タイマが計測する時間が、予め定め
られた時間をオーバーすると、タイムアウトと判断し
(STEP0015)、CPU20は表示パネルに、最
も可能性の高い「インクリボン切れ」を表示する(ST
EP0016)。その後リボンカセットセンサ64の出
力を参照して、プリンタエンジン29からリボンカセッ
ト54が抜かれたと判断したら(STEP0017)、
再度初期化シーケンスをやり直すべくSTEP0003
にジャンプする。
【0086】続いて、プリンタエンジン29の給紙シー
ケンスについて説明する。
【0087】図7は、本発明の一実施の形態にけるプリ
ンタエンジンの動作状態を示す図であり、図7(a)は
記録紙50が挿入された時点を、図7(b)は初期化の
途中経過の状態を、図7(c)は給紙完了時の状態を、
それぞれ示している。また、図8は、本発明の一実施の
形態におけるプリンタエンジンの動作ローチャートであ
り。給紙シーケンスについて示している。図7及び図8
に図2を併用して説明する。
【0088】図7及び図8において、操作者によって記
録紙50がプリンタエンジン29に挿入される。挿入さ
れた記録紙50の先端がキャプスタンローラ60及びピ
ンチローラ61に突き当たると、記録紙50は、それ以
上奥に侵入できなくなる。この状態を第1記録紙センサ
62で検出する(STEP1001)。
【0089】操作者による、記録紙50の挿入位置を確
実なものとするため、約1sec程度ウェイトし(ST
EP1002)、その後再度、第1記録紙センサ62で
記録紙50の有無をチェックする(STEP100
3)。もし、この時点で記録紙50が検出されなけれ
ば、記録紙50は操作者によって引き抜かれたと判断
し、再度STEP1001に戻る。
【0090】記録紙50が正常に検出されると、CPU
20は内蔵タイマをリセットすると共に、カウントを開
始する(STEP1004)。次に、ステッピングモー
タを駆動してキャプスタンローラ60に動力を伝達し、
キャプスタンローラ60とピンチローラ61とで挟持し
た記録紙50をD1方向に搬送する(STEP100
5)。
【0091】記録紙50を搬送しながら、第2記録紙セ
ンサ63の出力をチェックし、記録紙50の端部が第2
記録紙センサ63から外れるまで待つ(STEP100
6)。
【0092】記録紙50の端部が第2記録紙センサ63
から外れたことが検出されたら、記録紙50をD1方向
に搬送するのを停止する(STEP1007)。図7
(b)はこの時点の状態を示している。
【0093】記録紙50の端部が第2記録紙センサ63
から外れたことが検出されない場合、CPU20がカウ
ントしているタイマカウント値をチェックし(STEP
1008)、タイマカウント値が予め定めた値をオーバ
している場合は、記録紙50の搬送異常があるか、標準
サイズの記録紙50が供給されていないと判断し、CP
Uは例えば「JAM発生」を表示し(STEP100
9)、さらに、操作者がJAMクリアを行いやすいよう
に(また、モータが加熱するのを防止する意図もある)
ステッピングモータの励磁電流を停止し、ホールド状態
を解除する(STEP1010)。タイマカウント値が
予め定めた値より少ない場合は、STEP1006に戻
る。
【0094】一方、STEP1007において記録紙5
0のD1方向への搬送を停止した後は、CPU20のタ
イマカウントを停止すると共に(STEP1011)、
ステッピングモータをこれまでとは逆方向に回転させる
ことで、記録紙50を予め定められた距離だけD2方向
に搬送し停止させる(STEP1012、図7(c)は
この時点の状態を示している)。
【0095】記録紙50はステッピングモータで駆動さ
れているので、ステッピングモータに出力する励磁パル
ス数を制御することで、記録紙50を正確な位置に停止
させることができる。以下、給紙シーケンスによって、
記録紙50が最終的に配置される位置を原点位置と称す
る。
【0096】続いて、プリンタエンジン29の印刷シー
ケンスについて説明する。
【0097】図9は、本発明の一実施の形態におけるプ
リンタエンジンの動作状態を示す図であり、図9(a)
は印刷開始時点の状態を、図9(b)は1色の印刷終了
時点の状態を、それぞれ示している。また、図15は、
本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジンの動作
フローチャートであり、プリンタエンジン29の印刷シ
ーケンスを示している。図9及び図15に図2を併用し
て説明する。
【0098】印刷シーケンスが開始されたら、まず、印
刷すべき画像データがDRAM22上に存在するか否か
をチェックする(STEP2002)。印刷すべき画像
データが存在しなければ、再度STEP2001に戻る
が、DRAM22上に画像データが存在する場合、DR
AM22上の画像データを印刷プリントに必要なC、
M、Yの画像データ及びオーバーコート用のデータを作
成しておく(STEP2003)。
【0099】CMY及びオーバーコートのデータ生成が
終了すると、まず、印刷色を示す変数であるloop_
countを0に初期化し(STEP2004)、lo
op_countの値に基づいて、DMAの転送元アド
レスに、C、M、Y及びオーバーコートの画像データの
何れかの格納アドレスを設定する(STEP2005、
現在は第1色目を印刷しようとしているので、Cの画像
データの格納アドレスが設定される)。
【0100】次に、インクリボン51に予め印刷されて
いる領域検出マーク53を検出するまで(最初の印刷色
がCであるため、C領域検出マーク53c(図4参照)
を検出する)、インクリボン51をD3方向に搬送する
(STEP2006)。ただし前述の“初期化シーケン
ス”において、C領域検出マーク53cの頭出しは完了
しているので、Cに関するリボンマークのセンシング
は、2つあるC領域検出マーク53cのうち、D3方向
に対して2つめのマークが黒から透明に変わる点を検出
することになる。
【0101】この時点で、記録紙50は給紙が完了した
状態、すなわち原点位置に配置されており、記録紙50
をD1方向に搬送し、インクリボン51をD3方向に搬
送し、プラテンローラ59をD4方向に付勢する(ST
EP2007)。これにより、記録紙50とインクリボ
ン51はラインサーマルヘッド58とプラテンローラ5
9との間に挟持されて搬送される。
【0102】CPU20は、駆動源に出力している励磁
信号のステップ数をカウントしており、記録紙50が予
め定められた距離だけ搬送したと判断すると(STEP
2008)、DMAコントローラ23に対して画像デー
タの転送を開始させる(STEP2009)。このDM
Aの起動により、画像データ(この場合はCの画像デー
タ)がプリンタインタフェース30を介してプリンタエ
ンジン29に転送され、1ライン単位に画像が形成され
ていく。1ライン分の画像データがプリンタエンジン2
9に転送される毎に、DMAコントローラ23が出力す
る割り込み信号がCPU20に入力され、CPU250
はこの割り込みの回数をカウントすることで、画像形成
されたライン数を管理している。
【0103】本実施の形態では、画像形成ライン数は6
40ラインと予め定めてあり、CPU20が割り込み回
数のカウントにより、規定ライン数である640ライン
を検出すると(STEP2010)、記録紙50のD1
方向への搬送を停止し、またインクリボン51のD3方
向の搬送を停止する(STEP2011、どちらも停止
した後に、ステッピングモータの励磁信号をONにし、
いわゆるホールド状態にしておく)。図9(b)はST
EP2011の時点における、プリンタエンジン29の
状態を示している。
【0104】次に、プラテンローラ59をD5方向に移
動させると共に(STEP2012)、記録紙50をD
2方向に搬送し、原点位置に復帰させる(STEP20
13)。ただし、このときインクリボン51は搬送され
ない。
【0105】以上のようにして1色の印刷が完了する。
カラー印刷の場合は、上述したプロセスをC、M、Yの
各色分、そしてオーバーコートと、最低4回行わねばな
らない。そこで、印刷色を表す変数であるloop_c
ountをチェックし(STEP2014)、loop
_countが0(第1色目のCを印刷終了)または1
(第2色目のMを印刷終了)、そして2(第3色目のM
を印刷終了)の場合は、loop_countをインク
リメントし(STEP2015)、STEP2005に
戻る。
【0106】一方、STEP2015でloop_co
untがEND_COUNT(ここでは3)の場合は、
最終色つまりオーバーコートの印刷が終了しているの
で、印刷シーケンスを終了する。なお、印刷シーケンス
終了後は、ステッピングモータの全ての相の励磁を停止
し、ホールド状態を解除する。
【0107】続いて、電源部33のバッテリー容量監視
シーケンスを説明する。
【0108】図10は、本発明の一実施の形態における
表示パネルの表示例を示す図であり、表示パネル4(図
1参照)の一例を示している。図10(a)はバッテリ
ー容量が十分である状態、図10(b)はバッテリー容
量が無くなりかけている状態、、そして図10(c)は
バッテリー容量がほとんど無い状態を、それぞれ示して
いる。
【0109】図11は、本発明の一実施の形態における
入力電圧特性を示す図であり、入力電源33として用い
られるバッテリーの特性例を示している。また、縦軸は
電圧値を、横軸は一定の電流を流しつづけたときの時間
をそれぞれ示している。
【0110】図11では、入力電圧V0が前述の印刷シ
ーケンスを駆動できる最低限の電圧値としているが、バ
ッテリーの特性は各個体にばらつきがあるため、それを
考慮して電圧値V1を印刷シーケンスが処理できる入力
電圧値として定める。
【0111】図10と図11との関係は、図11中のA
領域が図10(a)に、B領域が図10(b)に、C領
域が図10(c)にそれぞれ対応している。
【0112】図12は、本発明の一実施の形態における
入力電源の監視動作を示すフローチャートであり、残量
監視シーケンスを示している。図10、図11及び図1
2に、図2、図16を併用して、残量監視シーケンスに
ついて説明する。
【0113】スタート時には印刷可能か否かの印刷フラ
グprintf_flgを1として、印刷可能にセット
する(STEP3000)。その後、CPU20は、一
定のタイマ割込みのチェックを行う(STEP300
1)。
【0114】割込みがない場合は、再度STEP300
1に戻り無限ループを形成する(ただし、本システムに
はランタイムモニタが搭載されており、無限ループとは
言え、他の制御も並列動作可能に構成されている)。
【0115】タイマ割込みが入ると、入力電圧検出手段
36によって入力電源33から入力される電圧値Vを取
得する(STEP3002)。そして電源容量の推測を
行うが、本実施の形態では入力電圧閾値判定手段37が
該当する。入力電圧閾値判定手段37は、入力電圧検出
手段36によって得られた電圧値Vと、予め設定してい
る電圧値V0、V1に基づいて推測を行う。
【0116】まず、入力電圧閾値判定手段37により電
圧値Vが電圧値V1以上であるか調べる(STEP30
03)。電圧値V1以上であれば印刷完了までの残容量
として十分であると判断し、表示パネル27に図10
(a)の表示処理を行い(STEP3007)、STE
P3001に戻る。
【0117】次に、入力電圧閾値判定手段37により電
圧値Vが電圧値V0以上であるか調べ(STEP300
4)、V0以上であれば印刷は可能であるが、バッテリ
ー容量が無くなりかけていると判断し、表示パネル27
に図10(b)の表示処理を行い(STEP300
8)、STEP3001に戻る。
【0118】電圧値Vが電圧値V0未満であれば印刷が
できない状態であり、バッテリーがほとんど無い状態と
判定し、印刷を抑制するための処理を行う(STEP3
005)。ここでは、印刷不可であるために印刷フラグ
print_flgを0に設定すると共に、表示パネル
27に図10(c)の表示処理を行い(STEP300
6)、STEP3001に戻る。
【0119】続いて、プリンタエンジン29の印刷スタ
ート時のシーケンスを説明する。
【0120】図13は、本発明の一実施の形態における
プリンタエンジンの動作フローチャートであり、印刷ス
タート時シーケンスを示したものである。以下、図2を
併用して、プリンタエンジン29の印刷スタート時の動
作について説明する。
【0121】まず、CPU20は、操作ボタン31の操
作状態をチェックしており、操作ボタン31のうち、プ
リント指示ボタン7(図1参照)が操作されたか否かを
検出する(STEP4001)。
【0122】プリント指示ボタン7が押下されていない
場合は、再度STEP2001に戻り無限ループを形成
する(ただし、本システムにはランタイムモニタが搭載
されており、無限ループとは言え、他の制御も並列動作
可能に構成されている)。プリント指示ボタン7が操作
されると、印刷可能フラグprint_flgを調べる
(STEP4002)。
【0123】印刷フラグprint_flgが0の場合
は、印刷不可であるために、表示パネルに例えば「バッ
テリ不足のため印刷不可」といった警告メッセージを表
示し印刷処理へは以降しない(STEP4003)。
【0124】印刷フラグprint_flgが1の場合
は、印刷可能であるために、前述の図15に示す印刷シ
ーケンスへ移行する。
【0125】続いて、印刷処理がスタートした後、すな
わち印刷処理中の電源残量監視シーケンスを説明する。
【0126】図14は、本発明の一実施の形態における
入力電源の監視動作を示すフローチャートである。以
下、図14に、図15、図16を参照しながら説明す
る。
【0127】CPU20は、一定のタイマ割込みのチェ
ックを行う(STEP5001)。
【0128】割込みがない場合は、再度STEP500
1に戻り無限ループを形成する。ただし、本システムに
はランタイムモニタが搭載されており、無限ループとは
言え、他の制御も並列動作可能に構成されている。な
お、ここでは図15の印刷シーケンスが並列して動作し
ている。
【0129】タイマ割込みが入ると、入力電圧検出手段
36によって電源から入力される電圧値Vを取得する
(STEP5002)。そして入力電源33の残容量容
の推測を入力電圧閾値判定手段37で行う。入力電圧閾
値判定手段37は、入力電圧検出手段36で得られた電
圧値Vと、既に設定している電圧値V1、及び図15の
印刷色数に基づきその推測を行う。
【0130】入力電圧閾値判定手段37により電圧値V
が電圧値V1以上であるか調べ(STEP5003)、
電圧値V1以上であれば印刷続行可能とし、バッテリー
容量は十分であると判断し、STEP5001に戻る。
【0131】電圧値V1未満であれば印刷続行可能か否
かの判定を行う。そのため、印刷色数を示すloop_
countをチェックする(STEP5004)。lo
op_countの値が2以上であれば、印刷シーケン
スではY色あるいはオーバーコートの印刷処理を行って
いることになる。
【0132】ここでは検出電圧値Vが電圧値V1を切っ
た時点では、2層の印刷は保証できるものとしている。
したがって、Y色及びオーバーコートの印刷処理は可能
であると判定し、STEP5001に戻る。
【0133】loop_countの値が2未満であれ
ば、C色あるいはM色の印刷処理を行っていることにな
る。バッテリーの入力電圧値だけでは、残容量が最後の
オーバーコートの印刷処理を完了するまで残量があるか
は保証できない。したがってオーバーコートの処理を省
く判定を下す。ここでは、オーバーコート省略処理は先
のloop_countを利用する(STEP500
5)。
【0134】印刷シーケンスでは、この印刷色数を示す
loop_countにて終了チェックを行っている。
つまり、この判定用のEND_COUNTの値を1つ減
らせばオーバーコート処理は行われないことになる。し
たがって、END_COUNTに2を設定することで
(STEP5005)、印刷中の監視シーケンスを終了
する。
【0135】電源の残容量を印刷前にチェックするだけ
では、電圧特性のバラツキやその他の要因により正確性
に欠ける部分があったが、印刷中も監視を行うので、印
刷中の突然の停止を回避できる。
【0136】また、オーバーコートを優先して省略する
ことにより、CMYのカラー画像の形成処理までは完了
することができる。
【0137】なお、本実施の形態では、残容量に応じて
オーバーコート処理を省略する一例を締めしたが、オー
バーコートだけでなく、同様の処理でM層、Y層の処理
も層単位で省くことも容易に実現可能である。
【0138】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の色
材層を所定の順序で記録紙に記録して画像を形成する印
刷手段と、入力される電源電圧を検出する入力電圧検出
手段と、入力電圧検出手段の検出結果に基づき、電源の
残容量を推測する電源容量推測手段と、電源容量推測手
段によって推定された電源の残容量に基づき、印刷手段
における色材層の行程を層単位で省略するように制御す
る制御手段と、を有する構成としたことにより、印刷途
中であっても電源残容量を考慮した印刷処理が可能であ
り、突然の印刷停止を防ぐことができ、使い勝手が向上
する。
【0139】また、複数の色材層及びオーバーコート層
を所定の順序で記録紙に記録して画像を形成する印刷手
段と、入力される電源電圧を検出する入力電圧検出手段
と、入力電圧検出手段の検出結果に基づき、電源の残容
量を推測する電源容量推測手段と、電源容量推測手段に
よって推定された電源の残容量に基づき、印刷手段にお
ける色材層及びオーバーコート層の行程を層単位で省略
するように制御する制御手段と、を有する構成としたこ
とにより、印刷途中であっても電源残容量を考慮した印
刷処理が可能であり、突然の印刷停止を防ぐことがで
き、使い勝手が向上する。
【0140】また、制御手段は、オーバーコート層を優
先して省略する構成としたことにより、なるべくフルカ
ラーの出力を可能とし、使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における印刷装置の外観
斜視図
【図2】本発明の一実施の形態における印刷装置のハー
ドウェア構成図
【図3】本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジ
ンの構成図
【図4】本発明の一実施の形態におけインクリボンの説
明図
【図5】本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジ
ンの動作状態を示す図
【図6】本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジ
ンの動作フローチャート
【図7】本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジ
ンの動作状態を示す図
【図8】本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジ
ンの動作フローチャート
【図9】本発明の一実施の形態におけるプリンタエンジ
ンの動作状態を示す図
【図10】本発明の一実施の形態における表示パネルの
表示例を示す図
【図11】本発明の一実施の形態における入力電圧特性
を示す図
【図12】本発明の一実施の形態における入力電源の監
視動作を示すフローチャート
【図13】本発明の一実施の形態におけるプリンタエン
ジンの動作フローチャート
【図14】本発明の一実施の形態における入力電源の監
視動作を示すフローチャート
【図15】本発明の一実施の形態におけるプリンタエン
ジンの動作フローチャート
【図16】本発明の実施の形態1における電源部の構成
【符号の説明】
20 CPU 29 プリンタエンジン 33 電源部 34 入力電源 36 入力電圧検出手段 37 入力電圧閾値判定手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP10 AQ04 AR01 BB08 HJ10 HK11 HV04 HV26 HV32 HV50 2C066 AA08 AA18 AD01 BF00 CB01 CB07 CB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の色材層を所定の順序で記録紙に記録
    して画像を形成する印刷手段と、 入力される電源電圧を検出する入力電圧検出手段と、 前記入力電圧検出手段の検出結果に基づき、電源の残容
    量を推測する電源容量推測手段と、 前記電源容量推測手段によって推定された電源の残容量
    に基づき、前記印刷手段における色材層の行程を層単位
    で省略するように制御する制御手段と、を有することを
    特徴とする印刷制御装置。
  2. 【請求項2】複数の色材層及びオーバーコート層を所定
    の順序で記録紙に記録して画像を形成する印刷手段と、 入力される電源電圧を検出する入力電圧検出手段と、 前記入力電圧検出手段の検出結果に基づき、電源の残容
    量を推測する電源容量推測手段と、 前記電源容量推測手段によって推定された電源の残容量
    に基づき、前記印刷手段における色材層及びオーバーコ
    ート層の行程を層単位で省略するように制御する制御手
    段と、を有することを特徴とする印刷制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、オーバーコート層を優先
    して省略することを特徴とする請求項2記載の印刷制御
    装置。
  4. 【請求項4】複数の色材層を所定の順序で記録紙に記録
    して画像を形成する印刷装置における印刷制御方法であ
    って、 入力される電源電圧を検出し、 検出結果に基づき、電源の残容量を推測し、 推測された電源の残容量に基づき、色材層の行程を層単
    位で省略するように制御する、ことを特徴とする印刷制
    御方法。
  5. 【請求項5】複数の色材層及びオーバーコート層を所定
    の順序で記録紙に記録して画像を形成する印刷装置にお
    ける印刷制御方法であって、 入力される電源電圧を検出し、 検出結果に基づき、電源の残容量を推測し、 推測された電源の残容量に基づき、色材層及びオーバー
    コート層の行程を層単位で省略するように制御する、こ
    とを特徴とする印刷制御方法。
  6. 【請求項6】色材層及びオーバーコート層のうち、オー
    バーコート層を優先して省略することを特徴とする請求
    項5記載の印刷制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8830497B2 (en) 2011-10-27 2014-09-09 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus realizing electricity conservation by reducing power consumption

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8830497B2 (en) 2011-10-27 2014-09-09 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus realizing electricity conservation by reducing power consumption

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