JP2002192807A - 印刷制御装置及び印刷制御方法 - Google Patents

印刷制御装置及び印刷制御方法

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JP2002192807A
JP2002192807A JP2000391946A JP2000391946A JP2002192807A JP 2002192807 A JP2002192807 A JP 2002192807A JP 2000391946 A JP2000391946 A JP 2000391946A JP 2000391946 A JP2000391946 A JP 2000391946A JP 2002192807 A JP2002192807 A JP 2002192807A
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Japan
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printing
recording paper
power supply
power
voltage
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Application number
JP2000391946A
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English (en)
Inventor
Kazuo Fukahori
和生 深堀
Yuji Toyomura
祐士 豊村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリー等の電池からの電力供給が不足
し、印刷処理が突然停止することを回避することができ
る印刷制御装置及び印刷制御方法を提供すると。 【解決手段】 CPU20は、印刷開始指示後であって
も、システムに供給する電源電圧を監視するための入力
電圧検出手段、入力電圧検出手段からの情報に基づき電
源の残容量を推測する電源容量推測手段からの情報に基
づき、印刷処理を完了する容量が残っていない場合は、
印刷処理を行わないように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリ等の電源
により動作し、携帯性を有する印刷装置に用いられる印
刷制御装置及び印刷制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタルスチルカメラ(以下「DS
C」と称する)や、静止画の撮影が可能なディジタルビ
デオカメラ(以下「DVC」と称する)等の急速な普及
に伴って、これらの撮影機器と共に持ち運び、撮影した
画像をその場でカラー印刷ができる、小型軽量の、いわ
ゆるモバイルプリンタが注目され始めた。
【0003】一般に、このようなプリンタにおいては、
小型化軽量を図るために熱転写方式を採用し、Cyan
(以下「C」と称する)、Magenta(以下「M」
と称する)、Yellow(以下「Y」と称する)及び
オーバーコート層を記録紙上に形成するプリントシステ
ムが用いられている。
【0004】これは、記録紙の印刷領域にC層のインク
を印刷した後、M層、Y層を印刷することで、カラー画
像を形成し、さらに、オーバーコート層を記録紙に全体
に塗布することで、形成されたCMY層のはがれを防い
で保存状態を向上し、さらには光沢を伴うために見た目
も美しい仕上がりとなる。図16に示すように、オーバ
ーコート層101は、記録紙50内の実際の画像形成領
域102と同じサイズあるいは、それより大きめのサイ
ズにて全ベタで形成されることになる。
【0005】ここでいう全ベタとは色材記録の場合に最
大濃度得られる印刷データでオーバコート材を記録する
ことを意味する。
【0006】熱転写による印刷方式では、サーマルヘッ
ド等による熱供給の量で濃度を制御しており、熱供給が
大きいほど濃度は濃くなる。従ってオーバコート層を形
成する際には最大の熱供給を必要とし、つまりは他のC
MY層より多くの電源供給が必要となる。
【0007】一方、携帯性といった点から、どのような
場所でもカラー印刷が可能なように、電源としてバッテ
リー等の電池(以下「バッテリー」と称する)が使用さ
れる。そのためバッテリーの管理が必要となってくるた
めに、バッテリーの残量を示す工夫が成されている。
【0008】この仕組みとしては、一般的には入力電圧
を検出してバッテリーの残容量を推測し、推測残量を表
示することで、操作者が残量を把握できるようになって
いる。従って、印刷処理ができないレベルまでバッテリ
ーが消費されていると操作者が判断した場合は、印刷を
しないようにすることができた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッテ
リーの電圧特性は、それぞれ固有の特性を持っているた
め入力電圧の値からの推測では、正確なバッテリーの容
量を把握するのは大変困難である。
【0010】従って、印刷可能と判定された残量表示で
あっても、印刷処理途中でバッテリー容量が無くなる可
能性もあり、このような場合には印刷途中で装置が停止
することになる。
【0011】特に、オーバコート層の形成の際には多量
の電力供給を必要とし、上記問題が発生する可能性が非
常に高くなる。
【0012】そうなると、装置内には記録紙が給紙され
たままストップしており、手動で抜き取るかあるいは新
たにバッテリーを交換して駆動させないと抜き取れない
といった問題等が発生する。
【0013】本発明は、電力低下に伴い、突然印刷処理
が停止することを防ぐことのできる印刷制御装置及び印
刷制御方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、色材層を記録紙に所定の順序で記録して画
像を形成する印刷制御装置であって、入力される電源電
圧を検出する入力電圧検出手段と、入力電圧検出手段の
検出結果に基づき電源の残容量を推定する電源残容量推
定手段と、印刷開始指示があっても、電源残容量推定手
段によって推定された電源残容量に基づいて、印刷処理
を行わせないように制御する制御手段と、を有する構成
とした。
【0015】これにより、電力低下に伴い、突然印刷処
理が停止することを防ぐことのできる印刷制御装置が得
られる。
【0016】
【発明の実施の形態】本願の請求項1に係る発明は、色
材層を記録紙に所定の順序で記録して画像を形成する印
刷制御装置であって、入力される電源電圧を検出する入
力電圧検出手段と、入力電圧検出手段の検出結果に基づ
き電源の残容量を推定する電源残容量推定手段と、印刷
開始指示があっても、電源残容量推定手段によって推定
された電源残容量に基づいて、印刷処理を行わせないよ
うに制御する制御手段と、を有する構成としたことによ
り、印刷処理が完了できない残量しかないときは、印刷
指示があったとしても印刷処理を行わないようにし、未
然に印刷処理が突然停止することを防ぐことができる。
【0017】本願の請求項2に係る発明は、色材層及び
オーバーコート層を記録紙に所定の順序で記録して画像
を形成する印刷制御装置であって、入力される電源電圧
を検出する入力電圧検出手段と、入力電圧検出手段の検
出結果に基づき電源の残容量を推定する電源残容量推定
手段と、電源残容量推定手段によって推定された電源残
容量に基づいて、オーバーコート層の印刷処理を省略す
るように制御する制御手段と、を有する構成としたこと
により、オーバーコート処理を完了できない残量しかな
いときは、オーバーコート処理を省略し、印刷処理が突
然停止することを防ぐことができる。
【0018】以下、本発明の各実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における印刷装置の外観斜視図であり、全体構成
を示している。
【0020】図1において、1はプリンタ本体であり、
電源基板、制御基板、プリンタエンジンなどから構成さ
れている。2はDSCモジュールであり、エリアセンサ
や制御基板などから構成される。
【0021】3は着脱可能なメモリカードである。メモ
リカード3は図1では図示されていないカードスロット
に挿入され、電気的に接続される。プリンタ本体1は、
メモリカード3に格納された画像データを読み出し、こ
れを印刷することができる。
【0022】4は表示パネルであり、プリンタ本体1に
装着されたメモリカード3から転送された画像データを
表示したり、DSCモジュール2から出力された画像デ
ータを表示する。さらに表示パネル4には、プリンタ本
体1の各種設定項目(例えば画質調整や、印刷枚数の指
定など)が表示される。
【0023】5a〜5cは各種の設定ボタンである。こ
のうち5a及び5bは設定項目切り換えボタンであり、
これらを押下することで、プリンタ本体1の各種設定項
目を切り換える。操作者は表示パネル4に表示される設
定項目を確認しながら、設定項目切り換えボタン5a、
5bを押下して項目を切り換える。5cは確定ボタンで
あり、設定項目切り換えボタン5a、5bによって切り
換えた項目をセレクトする際に使用する。
【0024】6は表示モード切り換えボタンであり、メ
モリカード3に記憶された画像データを読み出して表示
パネル4に表示するブラウズモードと、DSCモジュー
ル2が出力した画像データを表示パネル4に表示するモ
ニタモードを切り換えるのに使用する。
【0025】7はプリント指示ボタンであり、操作者は
プリンタ本体1に格納された画像データに基づき印刷を
実行する際に押下する。8は電源スイッチであり、プリ
ンタ本体1の電源をON/OFFするものである。
【0026】9は接続コネクタであり、プリンタ本体1
とDSCモジュール2を電気的に接続するインタフェー
スである。接続コネクタ9はアラインメントフリー構造
を有しており、プリンタ本体1に接続されたDSCモジ
ュール2に無理な力が加わった場合でも、コネクタその
ものが破壊されないようになっている。
【0027】接続コネクタ9を介して、プリンタ本体1
からはDSCモジュール2に制御信号が送られ、逆にD
SCモジュール2からはプリンタ本体1に、撮影された
画像データや、DSCモジュール2の状態を示すステー
ト信号などが転送される。
【0028】10a及び10bは連結部材であり、プリ
ンタ本体1とDSCモジュール2を機械的に連結するた
めの部材である。DSCモジュール2には、連結部材1
0a、10bの位置に対応した部位に突起部(図示せ
ず)が設けられており、この突起部が連結部材10a、
10bに挿入されることで、DSCモジュール2はプリ
ンタ本体1に機構的に固定される。
【0029】11はセンサユニットであり、レンズなど
の光学系と、カラーエリアセンサ(共に図示せず)など
から構成されている。センサユニット11はDSCモジ
ュール2に対して、一軸に関して回動自在に取りつけら
れており、操作者の必要に応じて撮影する方向を変える
ことができる。
【0030】12はシャッタボタンであり、これを押下
することで、センサユニット11に内蔵されたカラーエ
リアセンサから画像データが出力され、この画像データ
は直ちにプリンタ本体1に転送される。
【0031】13は第1通紙ガイドである。画像を印刷
記録するための記録紙は、図1に示す面の対向面に設け
られているプリンタ本体1の給紙口から挿入され、カラ
ー印刷を行う場合は、第1通紙ガイド13を通って、プ
リンタ本体1内部を複数回往復移動する。
【0032】14は第2通紙ガイドである。プリンタ本
体1にDSCモジュール2が接続されている場合に、プ
リントを行うとき、第1通紙ガイド13を通過した記録
紙は、第2通紙ガイド14に導かれ、これら2つの通紙
ガイドを経由してプリンタ本体1内部を往復移動する。
【0033】なお、図1にバッテリー等の電源ユニット
を示していないが、プリンタ本体1に内蔵、もしくは、
プリンタ本体1の筐体の一部を構成するといった一般的
な形で設けられているものとする。
【0034】続いて、プリンタ本体1の内部構成につい
て説明する。
【0035】図2は、本発明の実施の形態1におけるプ
リンタ本体のハードウェア構成図である。
【0036】図2において、20はプロセッサであるC
PU(中央処理装置)であり、プリンタ本体1及びDS
Cモジュール2の各構成要素を制御する。21はFLA
SHメモリであり、CPU20を動作させるためのプロ
グラムが格納されている。またFLASHメモリ21に
は、DSCモジュール2から転送された画像データに圧
縮処理を施して格納することができる。
【0037】22はDRAMであり、DRAM22はC
PU20のワーク領域として使用されるが、DSCモジ
ュール2から転送されてきた画像データや、メモリカー
ド3(図1参照)から読みこまれた画像データは一旦D
RAM22に格納される。23はDMAコントローラで
あり、DRAM22に格納された画像データを他のハー
ドウェアモジュールに転送する際に使用される。
【0038】24はメモリカードスロットであり、ここ
に着脱可能なメモリカード3が装着される。25はメモ
リカードコントローラである。メモリカードコントロー
ラ25は、メモリカードスロット24に装着されたメモ
リカード3に対して、CPU20からのアクセスを制御
する。具体的には、メモリカード3に記憶された所定フ
ァイル形式の画像ファイルにアクセスし、これを読み出
したり、逆にDRAM22に展開されている画像データ
を、書き込んだりする。
【0039】26はインタフェース(I/F)である
(図1に示す接続コネクタ9が該当する)。CPU20
はインタフェース26を介して、DSCモジュール2の
ハードウェア設定を行ったり、逆にDSCモジュール2
から、撮影された画像データや、DSCモジュール2の
状態を示すステート情報などを入手する。CPU20は
このインタフェース26の状態によって、プリンタ本体
1にDSCモジュール2が接続されているか否かを検出
することができる。
【0040】また、本実施の形態では記載していない
が、例えばDSCモジュール2側にも電源スイッチが装
備されているような場合には、DSCモジュール2の電
源が入っているかどうか、すなわち、DSCモジュール
2が動作可能な状態にあるか否かも、容易に検出するこ
とができる。
【0041】27は表示パネルであり、本実施の形態で
はカラーLCDが搭載されている。表示パネル27に
は、DRAM22に展開された画像データや、操作者の
操作に関する情報が表示される。28はLCDドライバ
であり、表示パネル27を駆動し、DMAコントローラ
23によって、DRAM22から転送されてくる画像デ
ータなどを表示パネルに表示する。
【0042】29はプリンタエンジンであり、本実施の
形態では熱転写方式のカラープリンタを搭載している。
30はプリンタインタフェースであり、CPU20、あ
るいはDMAコントローラ23によって1ライン単位に
転送される、単色の画像データをプリンタエンジン29
に渡す。
【0043】プリンタエンジン29はプリンタインタフ
ェース30を介して受け取った画像データに基づき、カ
ラー画像を形成する。また逆に、プリンタエンジン29
に配置されたセンサ等の情報が、プリンタインタフェー
ス30を経由してCPU20に送られる(プリンタエン
ジン29の動作については後述)。
【0044】また、プリンタインタフェース30を介し
て、CPU20はプリンタエンジン29に搭載された駆
動源(図示せず)の制御を行っている。具体的には、C
PU20は、プリンタインタフェース30を介して、プ
リンタエンジン29に搭載されたステッピングモータを
駆動するための励磁パルスを出力している。
【0045】31は操作ボタンであり、設定項目切り換
えボタン5a及び5b、確定ボタン5c、表示モード切
り換えボタン6、プリント指示ボタン7(共に図1参
照)を一括りにして示したものである。これら操作ボタ
ンの状態(ON/OFF)は、CPU20のI/Oポー
ト(図示せず)により直接参照している。
【0046】32は、上記に説明した各手段の一連の制
御を行うブロックとなる制御部である。
【0047】33は、バッテリを入力電源電圧として、
制御部32や、制御部32を介してプリンタエンジン2
9やDSCモジュール2、表示パネル27等に所望の電
源電圧を出力したり、CPU20により電源電圧の出力
の制御を行う電源部である。
【0048】ここで、電源部33のハードウェア構成に
ついて説明しておく。図15は、本発明の実施の形態1
における電源部のハードウェア構成図である。
【0049】図15において、電源部33において、3
4は入力電源であり、本実施の形態では、バッテリー等
の電池が入力電源34となっている。
【0050】35は、DC/DCコンバータであり、入
力電源34からの電圧供給をうけて、前述のように制御
部32や、制御部32を介してプリンタエンジン29や
DSCモジュール2、表示パネル27等が所望とするD
C電圧を生成して出力(供給)する。
【0051】また、制御部32のCPU20からの制御
信号に基づき、供給する任意のDC電圧の出力制御(O
N−OFF制御)を行う。この制御によって、装置の使
用状況によっては出力する必要のないDC電圧をカット
することにより、バッテリ入力装置として必要不可欠な
省電力機能を実現している。
【0052】36は、入力電圧検出手段であり、装置へ
の供給電圧となる入力電源34の電圧値(Vin)をモ
ニターし、装置の使用に伴う装置への供給電圧の変化を
検出する。
【0053】37は、入力電圧閾値判定手段であり、入
力電圧検出手段36が検出した入力電源34の電圧値
(Vin)と、予め設定しておいた、Vinの変動によ
りDC/DCコンバータ35が本来供給すべき各部の所
望の電源電圧を出力することが困難となる電圧値に対
し、一定の裕度をもった入力閾値電圧(Vth)との比
較を、Vin≦Vthにて行い、その結果を制御部32
のCPU20に送出する。
【0054】なお、ここで比較対象となる(Vth)
は、CPU20側より値を任意で設定できるものとす
る。これにより、制御部32のCPU20は、装置の入
力電圧の低下に起因する各部の所望とする電源電圧の供
給停止を、事前に察知することが可能となる。
【0055】次に、プリンタエンジン29の構成並びに
動作について説明する。
【0056】図3は、本発明の実施の形態1におけるプ
リンタエンジンの構成図であり、プリンタエンジンの断
面を模式的に示している。
【0057】図3において、50は記録紙である。記録
紙50はステッピングモータ(図示せず)により、D1
方向及びD2方向に往復移動する。プリンタエンジン2
9では、記録紙50上にC、M、Yの順に3色の画像を
合成してフルカラー印刷を行い、さらに、画像保護をす
るためのオーバーコート層を記録紙50全体に形成する
が、これら各単色層及びオーバーコート層の画像を記録
する際に、記録紙50はD1方向に駆動される。
【0058】51は、インクリボンである。ここで、図
4を用いてインクリボン51の構成を説明する。図4
は、本発明の実施の形態1におけるインクリボンの構成
図である。
【0059】図4において、52cはCインク塗布領
域、52mはMインク塗布領域、52yはYインク塗布
領域、52oはオーバーコート塗布領域であり、53c
はC領域検出マーク、53mはM領域検出マーク、53
yはY領域検出マーク、53oはオーバーコート領域検
出マークである。
【0060】インクリボン51は、数μmの厚みの透明
PET基材上に、Cインク塗布領域52c、Mインク塗
布領域52m、Yインク塗布領域52y、オーバーコー
ト塗布領域52oを面順に形成したものであり、これら
の4領域が繰返し配置されている。Cインク塗布領域5
2cの直前にはC領域検出マーク53cが、Mインク塗
布領域52mの直前にはM領域検出マーク53mが、Y
インク塗布領域52yの直前にはY領域検出マーク53
yが、オーバーコート塗布領域52oの直前にはオーバ
ーコート領域検出マーク53oが、それぞれ黒色インク
で印刷されており、後述するリボンマークセンサで、各
マークを検出して、印刷の際にリボンの頭出しを行う。
【0061】なお、C領域検出マーク53cのみが2本
のバーとして印刷されているのは、例えばプリンタエン
ジン29を初期化する際に、最初に印刷するシアンイン
クの色領域を検出する必要があるためである。
【0062】図3に戻って、プリンタエンジン29の説
明を続ける。
【0063】54はリボンカセット、55は繰出しボビ
ン、56は巻取りボビンである。インクリボン51はリ
ボンカセット54内でロール状に格納されており、印刷
に際して、繰出しボビン55からD3方向に、記録紙5
0の搬送速度と等速に送り出されると共に、巻取りボビ
ン56に巻き取られる(ただし繰出しボビン55側は、
駆動源に接続されておらず、インクリボン51が引き出
される分だけ回転する。また、繰出しボビン55の軸に
は、適度な負荷が与えられており、巻取りボビン56に
よってインクリボン51が巻き取られると、インクリボ
ン51には張力が生じる)。
【0064】57はリボンマークセンサであり、前述し
たように、インクリボン51の、各色インク及びオーバ
ーコート塗布領域の先頭を示す領域検出マーク53(図
4参照)を検出する。
【0065】58はラインサーマルヘッドである。ライ
ンサーマルヘッド58は、複数の発熱体が一列に形成さ
れたもので、ライン状に配置された各発熱体に、画像デ
ータの値に応じた数の印加パルスを加えることで、発熱
体単位(すなわち1画素単位)に発熱量を制御すること
ができる。この発熱量に応じて、発熱体の熱分布が変わ
るため、面積変調的に階調を再現することができる。
【0066】59はプラテンローラであり、ラインサー
マルヘッド58のライン状の発熱体に対して、対向する
位置に、並行して配置されている。また、プラテンロー
ラ59は駆動源(図示せず)によりD4方向及びD5方
向に移動可能に構成されている。
【0067】プラテンローラ59は、印刷中(このとき
記録紙50が方向D1に搬送されている)はD4方向に
付勢され、インクリボン51と記録紙50をラインサー
マルヘッド58に圧接する。1色の印刷が終わって、記
録紙50をD2方向に搬送する際、プラテンローラ59
はラインサーマルヘッド58から離間する方向、すなわ
ちD5方向に、記録紙50がD2方向へ搬送されるのを
妨げないよう変位される。
【0068】60は金属製のキャプスタンローラ、61
は心金をゴム等で被覆したピンチローラである。このう
ち少なくともキャプスタンローラ60はギア列等を介し
てステッピングモータ(図示せず)に連結されており、
記録紙50は、キャプスタンローラ60及びピンチロー
ラ61の間に挟持され搬送される。
【0069】プリンタエンジン29では、カラー印刷に
おいて記録紙50を複数回往復させる必要があるため、
繰返し位置再現精度に起因する、各色のレジストレーシ
ョン精度が画質に大きく影響する。本実施の形態ではキ
ャプスタンローラ60の表面を加工して金属パターンを
形成し、繰返し位置再現精度を向上させている。
【0070】62は第1記録紙センサ、63は第2記録
紙センサであり、記録紙50の先端及び後端を検出し、
画像形成タイミングを生成したり、ジャムを検出するの
に用いられる。
【0071】64は反射型センサを応用したリボンカセ
ットセンサであり、リボンカセット54の装着の有無を
検出するものである。65はプラテンローラ59の近傍
に配置された、プラテン位置センサであり、プラテンロ
ーラ59がD4位置とD5位置のどちらの位置に、存在
するのかを検出するものである。
【0072】以上のように構成されたプリンタエンジン
29の動作を説明する。
【0073】図5は、本発明の実施の形態1におけるプ
リンタエンジンの動作状態図であり、電源投入時のプリ
ンタエンジン29の動作状態を示している。図6は、本
発明の実施の形態1におけるプリンタエンジンの動作フ
ローチャートであり、プリンタエンジン29の初期化シ
ーケンスを示している。以下、図5及び図6に、図2を
併用してプリンタエンジン29の初期化シーケンスにつ
いて説明する。
【0074】プリンタエンジン29は、プリンタインタ
フェース30を介してやり取りされる情報に基づき、C
PU20によって制御される。以下、特に必要のない限
り、CPU20が制御に介在している点を明示していな
いが、すべてのシーケンスはCPU20が制御してい
る。
【0075】また、記録紙50を搬送する駆動源、イン
クリボン51を搬送する駆動源、キャプスタンローラ6
0を駆動する駆動源、プラテンローラ59を変位させる
駆動源については、ステッピングモータを利用すれば容
易に実現可能であり、ギア列などを記載により図面が煩
雑となるので特に図示していない。
【0076】まず、電源が投入されると、プラテン位置
センサ65の出力を参照し(STEP0001)。プラ
テンローラ59がD4位置にあれば、駆動源を制御する
ことにより、プラテンローラ59をD5方向に変位させ
る(STEP0002)。
【0077】次に、リボンカセットセンサ64の出力を
参照し、リボンカセット54が装着されているか否かを
チェックする(STEP0003)。リボンカセット5
4が装着されていない場合は、CPU20は文字情報を
イメージ化(ビットマップ化)してLCDドライバ28
に出力する。これによって表示パネル27には、例えば
「リボンカセットなし」の表示が行われる(STEP0
004)。
【0078】リボンカセットが装着されている場合は、
第1記録紙センサ62で記録紙50が検出されていない
かチェックする(STEP0005)。第1記録紙セン
サ62で記録紙50が検出された場合は、例えば印刷途
中で操作者が電源を切ったりして、プリンタエンジン2
9内部に記録紙50が不正規な状態で残留している可能
性があるため、予め定められた時間だけ記録紙50を、
D1方向に搬送する(STEP0006)。
【0079】予め定められた時間だけ記録紙50をD1
方向に搬送したら、もう1度、第1記録紙センサ62で
記録紙50が検出されていないかチェックする(STE
P0007)。検出された場合、何らかの障害が発生し
て、記録紙50の正常な搬送が妨げられていると判断
し、CPU20は表示パネル27に、例えば「JAM発
生」の表示を行う(STEP0008)。
【0080】予め定められた時間分、記録紙50をD1
方向に搬送するというシーケンスを何度繰り返しても、
ジャムが取り除けないばかりか、場合によっては、プリ
ンタエンジン29内部を破壊することにもつながるた
め、以降、第1記録紙センサ62と第2記録紙センサ6
3の両方で記録紙50を検出しない状態となるまで待つ
(STEP0009)。
【0081】第1記録紙センサ62で記録紙50が検出
されなかった場合は、装置内部に記録紙50が挿入され
ていないと判断し(STEP0009以外は、第2記録
紙センサ63を参照する必要がない。これは第2記録紙
センサ63のみで記録紙50が検出されても、記録紙5
0はキャプスタンローラ60に到達していないためであ
る)、CPU20はCPUに内蔵されたタイマーをリセ
ットすると共に、カウントを開始する(STEP001
0)。
【0082】次に、駆動源を用いてインクリボン51を
D3方向に搬送する(STEP0011)。そして、リ
ボンマークセンサ57でC領域検出マーク53c(図4
参照、印刷先頭色であるシアンを検出するためのマーク
である)の検出を開始する(STEP0012)。
【0083】ここでC領域検出マーク53cが検出され
ると、インクリボン51の搬送を停止し(STEP00
13)、CPU20の内蔵タイマの動作も停止させ(S
TEP0014)、プリントエンジン29の初期化シー
ケンスは終了する。
【0084】一方、タイマが計測する時間が、予め定め
られた時間をオーバすると、タイムアウトと判断し(S
TEP0015)、CPU20は表示パネルに、最も可
能性の高い「インクリボン切れ」を表示する(STEP
0016)。
【0085】その後、リボンカセットセンサ64の出力
を参照して、プリンタエンジンからリボンカセット54
が抜かれたと判断したら(STEP0017)、再度初
期化シーケンスをやり直すべくSTEP0003にジャ
ンプする。
【0086】次に、プリンタエンジン29の給紙シーケ
ンスについて説明する。
【0087】図7は、本発明の実施の形態1におけるプ
リンタエンジンの動作状態図であり、図7(a)は、プ
リンタエンジン29に記録紙50が挿入された時点の状
態を、図7(b)は、初期化の途中経過の状態を、図7
(c)は、給紙完了時点の状態をそれぞれ示している。
また図8は、本発明の実施の形態1におけるプリンタエ
ンジンの動作フローチャートであり、給紙時の動作を示
している。以下、図7及び図8を用いて、プリンタエン
ジン29における給紙シーケンスを説明する。
【0088】操作者によって記録紙50がプリンタエン
ジン29に挿入される。挿入された記録紙50の先端が
キャプスタンローラ60及びピンチローラ61に突き当
たると、記録紙50は、それ以上奥に侵入できなくな
る。この状態を第1記録紙センサ62で検出する(ST
EP1001)。
【0089】操作者による、記録紙50の挿入位置を確
実なものとするため、約1sec程度ウェイトし(ST
EP1002)、その後再度、第1記録紙センサ62で
記録紙50の有無をチェックする(STEP100
3)。この時点で記録紙50が検出されなければ、記録
紙50は操作者によって引き抜かれたと判断し、再度S
TEP1001に戻る。
【0090】記録紙50が正常に検出されると、CPU
20は内蔵タイマをリセットすると共に、カウントを開
始する(STEP1004)。そして、ステッピングモ
ータを駆動して、キャプスタンローラ60に動力を伝達
し、キャプスタンローラ60とピンチローラ61で挟持
した記録紙50をD1方向に搬送する(STEP100
5)。
【0091】記録紙50を搬送しながら、第2記録紙セ
ンサ63の出力をチェックし、記録紙50の端部が第2
記録紙センサ63から外れるまで待つ(STEP100
6)。
【0092】記録紙50の端部が第2記録紙センサ63
から外れたのが検出されたら、記録紙50をD1方向に
搬送するのを停止する(STEP1007、図7(b)
はこの時点の状態を示している)。
【0093】記録紙50の端部が第2記録紙センサから
外れたのが検出されない場合は、CPU20がカウント
しているタイマカウント値をチェックする(STEP1
008)。タイマカウント値が予め定めた値をオーバし
ている場合は、記録紙50の搬送異常があるか、標準サ
イズの記録紙50が供給されていないと判断し、CPU
20は、例えば「JAM発生」を表示パネルに表示し
(STEP1009)、さらに操作者がJAMクリアを
行いやすいように(また、モータが加熱するのを防止す
る意図もある)ステッピングモータの励磁電流を停止
し、ホールド状態を解除する(STEP1010)。タ
イマカウント値が予め定めた値より少ない場合は、ST
EP1006に戻る。
【0094】一方、STEP1007において、記録紙
50のD1方向への搬送を停止した後は、CPU20の
タイマカウントを停止すると共に(STEP101
1)、ステッピングモータをこれまでとは逆方向に回転
させることで、記録紙50を予め定められた距離だけD
2方向に搬送し、停止させる(STEP1012、図7
(c)はこの時点の状態を示している)。
【0095】記録紙50はステッピングモータで駆動さ
れているので、ステッピングモータに出力する励磁パル
ス数を制御することで、記録紙50を正確な位置に停止
させることができる。以下、給紙シーケンスによって、
記録紙50が最終的に配置される位置を原点位置と呼称
する。
【0096】次に、プリンタエンジン29の印刷シーケ
ンスについて説明する。
【0097】図9は、本発明の実施の形態1におけるプ
リンタエンジンの動作状態図であり、図9(a)は、プ
リンタエンジン29の印刷字開始時点の状態を、図9
(b)はプリンタエンジン29の1色印刷終了時点の状
態をそれぞれ示している。また図14は、本発明の実施
の形態1におけるプリンタエンジンの動作フローチャー
トであり、プリンタエンジン29の印刷シーケンスを示
している。以下、図9及び図14に、図2を併用して、
プリンタエンジン29の印刷動作について説明する。
【0098】印刷シーケンスが開始されると、まず印刷
すべき画像データがDRAM22上に存在するか否かを
チェックする(STEP2002)。印刷すべき画像デ
ータが存在しなければ、再度STEP2002に戻る
が、DRAM22上に画像データが存在する場合には、
DRAM22上の画像データを印刷に必要なC、M、Y
の画像データ及びオーバーコート用のデータを作成して
おく(STEP2003)。
【0099】CMY及びオーバーコート用のデータ生成
が終了すると、印刷色を示す変数であるloop_co
untを0に初期化し(STEP2004)、loop
_countの値に基づいて、DMAの転送元アドレス
に、C、M、Y及びオーバーコートの画像データのいず
れかの格納アドレスを設定する(STEP2005、現
在は第1色目を印刷しようとしているので、Cの画像デ
ータの格納アドレスが設定される)。
【0100】次に、インクリボン51に予め印刷されて
いる領域検出マーク53(図4参照)を検出するまで
(最初の印刷色がCであるため、C領域検出マーク53
c(図4参照)を検出する)、インクリボン51をD3
方向に搬送する(STEP2006)。ただし初期化シ
ーケンスで説明したように、C領域検出マーク53cの
頭出しは完了しているので、Cに関するリボンマークの
センシングは、2つあるC領域検出マーク53cのう
ち、D3方向に対して2つめのマークが黒から透明に変
わる点を検出することになる)。
【0101】この時点で、記録紙50は給紙が完了した
状態、即ち原点位置に配置されているが、記録紙50を
D1方向に搬送し、インクリボン51をD3方向に搬送
し、プラテンローラ59をD4方向に付勢する(STE
P2007)。これによって、記録紙50とインクリボ
ン51はラインサーマルヘッド58とプラテンローラ5
9間に挟持されて搬送される。
【0102】CPU20は、駆動源に出力している励磁
信号のステップ数をカウントしており、記録紙50が予
め定められた距離だけ搬送したと判断すると(STEP
2008)、DMAコントローラ23に対して画像デー
タの転送を開始させる(STEP2009)。
【0103】このDMAの起動により、画像データ(こ
の場合はCの画像データ)がプリンタインタフェース3
0を介してプリンタエンジン29に転送され、1ライン
単位に画像が形成されていく。1ライン分の画像データ
がプリンタエンジン29に転送される毎に、DMAコン
トローラ23が出力する割り込み信号がCPU20に入
力され、CPU20はこの割り込みの回数をカウントす
ることで、画像形成されたライン数を管理している。
【0104】本実施の形態では、画像形成ライン数は6
40ラインと予め定めてあり、CPU20が割り込み回
数のカウントにより、規定ライン数である640ライン
を検出すると(STEP2010)、記録紙50のD1
方向への搬送を停止し、またインクリボン51のD3方
向の搬送を停止する(STEP2011、どちらも停止
した後に、ステッピングモータの励磁信号をONにし、
いわゆるホールド状態にしておく)。図9(b)はST
EP2011の時点におけるプリンタエンジン29の状
態を示している。
【0105】次に、プラテンローラ59をD5方向に移
動させると共に(STEP2012)、記録紙50をD
2方向に搬送し、原点位置に復帰させる(STEP20
13)。ただし、この時インクリボン51は搬送されな
い。
【0106】以上のようにして、1色の印刷が完了す
る。カラー印刷の場合は、上述したプロセスをC、M、
Yの各色分行い、そしてオーバーコートを行うという形
で最低4回行わねばならない。そこで、印刷色を表す変
数であるloop_countをチェックし(STEP
2014)、loop_countが0(第1色目のC
を印刷終了)または1(第2色目のMを印刷終了)の場
合、そして2(第3色目のMを印刷終了)の場合は、l
oop_countをインクリメントし(STEP20
15)、STEP2005に戻る。
【0107】一方、STEP2015でloop_co
untがEND_COUNT(ここでは3)の場合は、
最終色つまりオーバーコートの印刷が終了しているの
で、印刷シーケンスを終了する。なお、印刷シーケンス
終了後は、ステッピングモータの全ての相の励磁を停止
し、ホールド状態を解除する。
【0108】続いて、バッテリー容量の監視シーケンス
について説明する。
【0109】図10は、本発明の実施の形態1における
バッテリー残量の表示例を示す図であり、図1に示す表
示パネル4の表示例である。図10(a)はバッテリー
容量が十分である状態を、図10(b)はバッテリー容
量が無くなりかけていることを、図10(c)はバッテ
リー容量がほとんど無い状態を、それぞれ示している。
【0110】図11は、本発明の実施の形態1における
バッテリーの入力電圧特性を示す図であり、縦軸は電圧
値を表し、横軸は一定の電流を流し続けたときの時間を
示している。
【0111】図11では、閾値として入力電圧V0が前
述の印刷シーケンスを駆動できる最低限の電圧値であ
る。しかしながら、バッテリーの特性は各個体にばらつ
きがあるため、それを考慮して電圧V1を印字シーケン
スが処理できる入力電圧値として定める。
【0112】図10の表示と図11との関係は、図11
中のA、B、Cが、図10(a)、図10(b)、図1
0(c)とそれぞれ対応している。
【0113】図12は、本発明の実施の形態1における
バッテリー容量監視処理のフローチャートである。以
下、図10、図11に、図2及び図15を併用して、図
12に示すバッテリー容量の監視シーケンスについて説
明する。
【0114】スタート時には印刷可能か否かの印刷フラ
グprint_flgを1として、印刷可能にセットす
る。(STEP3000)その後、CPU20は、一定
のタイマ割込みのチェックを行う。(STEP300
1)。
【0115】割込みがない場合は、再度STEP300
1に戻り無限ループを形成する。(ただし、本システム
にはランタイムモニタが搭載されており、無限ループと
は言え、他の制御も並列動作可能に構成されている)。
【0116】タイマ割込みが入ると、図15の入力電圧
検出手段36によって入力電源34から入力される電圧
値Vを取得する。(STEP3002)。
【0117】入力電圧検出手段36によって得られた電
圧値Vと、先に設定した図11中の電圧値V0、V1に
基づいて推測を行う。まず、入力電圧閾値判定手段37
により電圧値Vが電圧値V1より以上であるか調べる。
(STEP3003)。
【0118】電圧値V1以上であれば印刷可能であり、
バッテリー容量は十分であると判断し、表示パネル27
に図10(a)の表示処理を行い(STEP300
7)、STEP3001に戻る。
【0119】次に、電圧値V1以下であれば入力電圧閾
値判定手段37により電圧値Vが電圧値V0より以上で
あるか調べる。(STEP3004)。
【0120】電圧値V0以上であれば印刷は可能である
が、バッテリー容量が無くなりかけていると判断し、表
示パネル27に図10(b)の表示処理を行い(STE
P3008)、STEP3001に戻る。
【0121】電圧値V0未満であれば印刷ができない状
態であり、バッテリーがほとんど無い状態と判定し、印
刷を抑制するための処理を行う。(STEP300
5)。ここでは、印刷不可であるために印刷フラグpr
int_flgを0に設定する。続いて、表示パネル2
7に図10(c)の表示処理を行い(STEP300
6)、STEP3001に戻る。
【0122】続いて、印刷スタート時のシーケンスを説
明する。
【0123】図13は、本発明の実施の形態1における
プリンタエンジンの動作フローチャートであり、プリン
タエンジン29の印刷スタート時のシーケンスを示して
いる。以下、図2を併用して、プリンタエンジン29の
印刷動作について説明する。
【0124】まず、CPU20は、操作ボタン31の押
下状態をチェックしており、操作ボタン31のうち、プ
リント指示ボタン7(図1参照)が押されたか否かを検
出する(STEP4001)。
【0125】プリント指示ボタン7が押下されていない
場合は、再度STEP2001に戻り無限ループを形成
する(ただし、本システムにはランタイムモニタが搭載
されており、無限ループとは言え、他の制御も並列動作
可能に構成されている)。
【0126】プリント指示ボタン7が押下されると、印
刷可能フラグprint_flgを調べる。(STEP
4002)。
【0127】印刷フラグprint_flgが0の場合
は、印刷不可であるために、表示パネルに例えば「バッ
テリ不足のため印刷不可」といった警告メッセージを表
示し印刷処理へ移行しない。(STEP4003)。
【0128】印刷フラグprint_flgが1の場合
は、印刷可能であるために、前述した図14のフローチ
ャートに基づく印刷シーケンスへと移行する。
【0129】以上のように本実施の形態では、バッテリ
ー容量の残量を予め推測し、印刷に必要とされる容量と
比較しておくことで、印刷処理時にバッテリー切れで印
刷処理途中で突然止まることを未然に防ぐことができ
る。
【0130】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
ついて説明する。本実施の形態が実施の形態1異なるの
は、印刷処理開始後もバッテリーからの電力供給が停止
しそうな場合に、突然停止することを回避できるという
点にある。
【0131】図17は、本発明の実施の形態2における
プリンタエンジンの動作フローチャートであり、オーバ
コート層の処理制御を含んだプリンタエンジン29の印
刷シーケンスを示している。以下、図9、図14に、図
2を併用して、本実施の形態におけるプリンタエンジン
29の印刷動作について詳細に説明する。
【0132】印刷シーケンスが開始されたら、まず、印
刷すべき画像データがDRAM22上に存在するか否か
をチェックする(STEP6001)。印刷すべき画像
データが存在しなければ、再度STEP6001に戻る
が、DRAM22上に画像データが存在する場合、DR
AM22上の画像データを印刷に必要なC、M、Yの画
像データ及びオーバーコート用のデータを作成しておく
(STEP6002)。
【0133】CMY層及びオーバーコート層のデータ生
成が終了すると、まず印刷色を示す変数であるloop
_countを0に初期化し(STEP6003)、l
oop_countの値に基づいて、DMAの転送元ア
ドレスに、C、M、Y及びオーバーコートの画像データ
のいずれかの格納アドレスを設定する(STEP601
1:現在は第1色目を印刷しようとしているので、Cの
画像データの格納アドレスが設定される)。
【0134】次に、インクリボン51に予め印刷されて
いる領域検出マーク53(図4参照)を検出するまで
(最初の印刷色がCであるため、C領域検出マーク53
c(図4参照)を検出する)、インクリボン51をD3
方向に搬送する(STEP6012)。ただし、前述し
たように初期化シーケンスにおいて、C領域検出マーク
53cの頭出しは完了しているので、Cに関するリボン
マークのセンシングは、2つあるC領域検出マーク53
c(図4参照)のうち、D3方向に対して2つめのマー
クが黒から透明に変わる点を検出することになる。
【0135】この時点で、記録紙50は給紙が完了した
状態、すなわち原点位置に配置されており、次に記録紙
50をD1方向に搬送し、インクリボン51を方向D3
に搬送し、プラテンローラ59を方向D4に付勢する
(STEP6013)。これによって、記録紙50とイ
ンクリボン51はラインサーマルヘッド58とプラテン
ローラ59間に挟持されて搬送される。
【0136】CPU20は、駆動源(図示せず)に出力
している励磁信号のステップ数をカウントしており、記
録紙50が予め定められた距離だけ搬送したと判断する
と(STEP6014)、DMAコントローラ23に対
して画像データの転送を開始させる(STEP601
5)。
【0137】このDMAの起動により、画像データ(こ
の場合はCの画像データ)がプリンタインタフェース3
0を介してプリンタエンジン29に転送され、1ライン
単位に画像が形成されていく。1ライン分の画像データ
がプリンタエンジン29に転送される毎に、DMAコン
トローラ23が出力する割り込み信号がCPU20に入
力され、CPUはこの割り込みの回数をカウントするこ
とで、画像形成されたライン数を管理している。
【0138】本実施の形態では、画像形成ライン数は6
40ラインと予め定めてあり、CPU20が割り込み回
数のカウントにより、規定ライン数である640ライン
を検出すると(STEP6016)、記録紙50のD1
方向への搬送を停止し、またインクリボン51のD3方
向の搬送を停止する(STEP6017、どちらも停止
した後に、ステッピングモータの励磁信号をONにし、
いわゆるホールド状態にしておく)。図9(b)はST
EP6017の時点における、プリンタエンジン29の
状態を示している。
【0139】次に、プラテンローラ59をD5方向に移
動させると共に(STEP6018)、記録紙50をD
2方向に搬送し、原点位置に復帰させる(STEP60
19)。ただし、この時インクリボン51は搬送されな
い。
【0140】以上のようにして、1色の印刷が完了す
る。カラー印刷の場合は、上述したプロセスをC、M、
Yの各色分そしてオーバーコートと、最低4回行わねば
ならない。そこで、印刷色を表す変数であるloop_
countが3以下(0からカウントされるため)であ
るか否かをチェックし(STEP6020)、ここで3
以上であれば印刷が完了したものと判定し、印刷シーケ
ンスを終了する。
【0141】一方、loop_countが3未満であ
る場合は、印刷処理は完了していないため次のステップ
へ進む(STEP6031)。ただし、loop_co
untが2である場合は、次の印刷処理がオーバーコー
ト層であるためにバッテリー容量が無くなる可能性が最
も大きい処理となる。
【0142】そこで、loop_countが2でない
場合は、そのままloop_countをインクリメン
トし(STEP6041)、STEP6011に戻り次
の層の印刷処理を行う。
【0143】ただし、loop_countが2の場合
は、バッテリー容量のチェックを行う(STEP603
2)。この処理では(STEP6032、図18)、入
力電圧値Vを検出し(STEP5001)、その電圧値
Vをチェックする(STEP5002)。この電圧Vが
電圧V1未満であればオーバーコート層の印字中に電源
供給が断たれる可能性があるものとし印刷不可とし(S
TEP5004)、電圧V1以上であればオーバーコー
ト層の印刷処理が十分なバッテリー容量があるものとし
印刷可とする(STEP5003)。
【0144】これにより印刷不可(電圧値Vが電圧値V
1未満)と判断された場合(STEP6033)は、オ
ーバコート層の印字処理を行わずに印刷シーケンスを終
了し、記録紙50を排出する。
【0145】印刷可(電圧値Vが電圧値V1以上)であ
れば、loop_countをインクリメントし(ST
EP6041)、STEP6011に戻りオーバコート
層の印刷処理を行う。
【0146】なお、印刷シーケンス終了後は、ステッピ
ングモータ(図示せず)の全ての相の励磁を停止し、ホ
ールド状態を解除する。
【0147】以上のように、バッテリー容量の残量を予
め推測しておくことで、印刷処理時にバッテリーが無く
なることを未然に防ぐことはできるが、バッテリーの入
力電圧にて推測を行うために、実際のバッテリー容量と
は、異なる可能性があるために確実性に乏しかった。
【0148】本実施の形態では、予め印刷処理を抑制す
るが、印刷処理に最も電源供給を必要とするオーバーコ
ート層の印刷処理前にバッテリー容量をチェックし、そ
の容量に応じて印刷制御することで、印刷処理中にバッ
テリーが無くなり、突然印刷処理が止まるのを回避する
ことができる。
【0149】また、印刷の途中でたとえ印刷処理が中断
され、オーバーコート処理は省いたとしても、カラー画
像の形成処理までは完了することができる。
【0150】なお、本発明の各実施の形態では、印刷方
式として熱転写方式を用いた例を示したが、オーバーコ
ート層を形成するものであれば発明を達成することがで
きるので、他の印刷方式であっても良い。
【0151】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、色材層を
記録紙に所定の順序で記録して画像を形成する印刷制御
装置であって、入力される電源電圧を検出する入力電圧
検出手段と、入力電圧検出手段の検出結果に基づき電源
の残容量を推定する電源残容量推定手段と、印刷開始指
示があっても、電源残容量推定手段によって推定された
電源残容量に基づいて、印刷処理を行わせないように制
御する制御手段と、を有する構成としたことにより、印
刷処理が完了できない残量しかないときは、印刷指示が
あったとしても印刷処理を行わないようにし、印刷処理
が突然停止することを未然に防ぐことができ、操作者は
電池切れに伴うトラブルを回避することができる。ま
た、操作者が残量を誤認して印刷開始指示を行ってもこ
れを防ぐことができる。
【0152】また、色材層及びオーバーコート層を記録
紙に所定の順序で記録して画像を形成する印刷制御装置
であって、入力される電源電圧を検出する入力電圧検出
手段と、入力電圧検出手段の検出結果に基づき電源の残
容量を推定する電源残容量推定手段と、電源残容量推定
手段によって推定された電源残容量に基づいて、オーバ
ーコート層の印刷処理を省略するように制御する制御手
段と、を有する構成としたことにより、オーバーコート
処理を完了できない残量しかないときは、オーバーコー
ト処理を省略し、印刷処理が突然停止することを防ぐこ
とができ、操作者は電池切れに伴うトラブルを回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における印刷装置の外観
斜視図
【図2】本発明の実施の形態1におけるプリンタ本体の
ハードウェア構成図
【図3】本発明の実施の形態1におけるプリンタエンジ
ンの構成図
【図4】本発明の実施の形態1におけるインクリボンの
構成図
【図5】本発明の実施の形態1におけるプリンタエンジ
ンの動作状態図
【図6】本発明の実施の形態1におけるプリンタエンジ
ンの動作フローチャート
【図7】本発明の実施の形態1におけるプリンタエンジ
ンの動作状態図
【図8】本発明の実施の形態1におけるプリンタエンジ
ンの動作フローチャート
【図9】本発明の実施の形態1におけるプリンタエンジ
ンの動作状態図
【図10】本発明の実施の形態1におけるバッテリー残
量の表示例を示す図
【図11】本発明の実施の形態1におけるバッテリーの
入力電圧特性を示す図
【図12】本発明の実施の形態1におけるバッテリー容
量監視処理のフローチャート
【図13】本発明の実施の形態1におけるプリンタエン
ジンの動作フローチャート
【図14】本発明の実施の形態1におけるプリンタエン
ジンの動作フローチャート
【図15】本発明の実施の形態1における電源部のハー
ドウェア構成図
【図16】本発明の実施の形態1におけるオーバーコー
ト層の形成領域を示す図
【図17】本発明の実施の形態2におけるプリンタエン
ジンの動作フローチャート
【図18】本発明の実施の形態2におけるバッテリー容
量監視処理のフローチャート
【符号の説明】
20 CPU 29 プリンタエンジン 33 電源部 34 入力電源 36 入力電圧検出手段 37 入力電圧閾値判定手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP10 AQ04 AR01 HH01 HH03 HJ10 HK11 HN02 HN15 HN22 HV04 HV44 HV47 2C062 QA06 2C066 AA18 AC01 AD01 BF00 BF01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色材層を記録紙に所定の順序で記録して画
    像を形成する印刷制御装置であって、 入力される電源電圧を検出する入力電圧検出手段と、 前記入力電圧検出手段の検出結果に基づき電源の残容量
    を推定する電源残容量推定手段と、 印刷開始指示があっても、前記電源残容量推定手段によ
    って推定された電源残容量に基づいて、印刷処理を行わ
    せないように制御する制御手段と、を有することを特徴
    とする印刷制御装置。
  2. 【請求項2】色材層及びオーバーコート層を記録紙に所
    定の順序で記録して画像を形成する印刷制御装置であっ
    て、 入力される電源電圧を検出する入力電圧検出手段と、 前記入力電圧検出手段の検出結果に基づき電源の残容量
    を推定する電源残容量推定手段と、 前記電源残容量推定手段によって推定された電源残容量
    に基づいて、オーバーコート層の印刷処理を省略するよ
    うに制御する制御手段と、を有することを特徴とする印
    刷制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、電源残容量推定手段は、
    入力電圧の検出値と予め設定した電圧値とを比較し、オ
    ーバーコート処理の可否を決定することを特徴とする請
    求項2記載の印刷制御装置。
  4. 【請求項4】色材層を記録紙に所定の順序で記録して画
    像を形成する印刷制御方法であって、 入力される電源電圧を検出し、 前記入力電圧検出手段の検出結果に基づき電源残容量を
    推定し、 印刷開始指示があっても、推定された電源残容量に基づ
    き、印刷処理を行わせないように制御する、ことを特徴
    とする印刷制御方法。
  5. 【請求項5】色材層及びオーバーコート層を記録紙に所
    定の順序で記録して画像を形成する印刷制御方法であっ
    て、 入力される電源電圧を検出し、 前記入力電圧検出手段の検出結果に基づき電源残容量を
    推定し、 推定された電源残容量に基づき、オーバーコート層の印
    刷処理を省略するように制御する、ことを特徴とする印
    刷制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015217617A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成方法

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