JP2020138398A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクリボンにおけるシワの発生を抑制して、転写する際の画像品位の低下を防止すること。【解決手段】インクリボン41を用いて転写フィルム46に画像を形成する画像形成装置1は、転写フィルム46の画像形成部に対してインクリボン41のインクが溶融転写すると共に、転写フィルム46の画像形成部における非画像形成領域に対して、インクリボン41に設けられるインクの剥離を促す剥離層415が溶融転写し、かつ非画像形成領域に対して転写フィルム46のインクを受容するインク受容層461が溶融しない熱エネルギーを発熱素子よりサーマルヘッド40に供給させる。【選択図】図2

Description

本発明は、インクリボンを用いて転写媒体に画像を形成する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来、転写フィルム若しくは画像担持体等の転写媒体、又はカード若しくはシート等の記録媒体に画像を形成する画像形成装置が広く知られている。このような画像形成装置では、インクリボンを用いて転写媒体に画像(鏡像)を形成し、次いで転写媒体に形成された画像を記録媒体に転写する間接印刷方式(再転写方式)や、インクリボンを用いて記録媒体に直接画像を形成する直接印刷方式を用いている。
このような画像形成装置は、一般に、複数の加熱素子が配設されたサーマルヘッドと、サーマルヘッドに対向配置されたプラテンローラ等のプラテンと、を有する画像形成部を備えている。そして、転写媒体又は記録媒体の背面側(画像形成面の反対面側)をプラテンで支持しつつ、インクリボンと転写媒体又は記録媒体とを同速で搬送して、インクリボンに対して圧接されたサーマルヘッドの加熱素子を選択的に作動させる加熱制御を行う。これにより、転写媒体又は記録媒体に画像を形成する。
また、このような画像形成装置では、複数色のインクリボンによる各画像を重ねてカラー画像を生成するカラー印刷が行われる場合が多い。カラー印刷を行う場合には、入力された印刷データ又は画像データを変換した印刷データに従って、転写媒体又は記録媒体に複数色のインクリボン(例えば、YMCのインクリボン)毎の画像を重ねて印刷する。このため、カラー印刷では、複数色のインクパネル面を繰り返し配置したフィルム状のインクリボンが用いられる。
このようなフィルム状のインクリボンを用いる画像形成装置では、インクリボンに発生するシワの影響によって、転写媒体又は記録媒体に対する印刷品位を低下させる現象を生じる。このようなシワは、インクリボンの印刷領域における段差に起因して発生する。通常、インクリボンへのテンションが均一に加わっている場合には、このような段差が生じてもシワを生じないが、何らかの原因でテンションバランスが崩れてしまった場合には、段差に起因してシワが容易に発生する。また、インクリボンの引っ張りバランス若しくは熱によるインクリボンの伸び、又は、インクリボンと転写媒体若しくは記録媒体との摩擦抵抗にも起因してシワが発生する。
特許文献1は、インクリボンのシワに起因する印刷品位の低下を防止する画像形成装置を開示している。ここで、シワWrが形成されたMインクパネルの印刷領域Rtを用いて転写媒体又は記録媒体にMインクの画像を形成する場合に、転写媒体又は記録媒体上ではYインクパネルから波及したシワWrの影響で画素抜け又は画素跳びを生じる。画素抜けとは、画素の一部が印刷されないことであり、画素跳びとは、画素の一部が印刷データで示された位置とは異なる位置に印刷されてしまうことである。カラー印刷では複数色のインク毎の画像を重ねて印刷するため、画素抜けや画素跳びが生じると印刷品位の低下を招く。
これに対して、特許文献1の画像形成装置は、印刷画像の媒体の搬送方向の後方のインクパネルを跨ぐ位置にダミー画像を形成する。
また、特許文献2は、印刷すべき印画部の印刷開始端に至る前から印画部の印刷終了端に至るまでの非印画部に、インクが転写しない程度の熱エネルギーが発熱素子から通電される熱転写プリンタを開示している。
特開2016−190414号公報 特開2011−212998号公報
しかしながら、特許文献1においては、例えば転写画像の作像領域が転写媒体の搬送方向の下流にのみ存在する場合に、搬送方向の上流の非作像領域でしわを発生し、しわの発生を抑制する効果が不十分となる場合がある。また、特許文献2においては、例えばインクリボンの搬送方向の上流側で印画部の両端に印画した際に、この両端においてインクリボンと転写フィルムとが密着して、印画部の非印画領域にシワを発生させてしまう。
本発明の目的は、インクリボンにおけるシワの発生を抑制して、転写する際の画像品位の低下を防止することができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。
本発明の画像形成装置は、インクリボンを用いて転写媒体に画像を形成する画像形成装置であって、発熱素子を備えるサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドとの間で前記転写媒体及び前記インクリボンを挟持するプラテンと、前記転写媒体の画像形成部に対して前記インクリボンのインクが溶融転写すると共に、前記転写媒体の前記画像形成部における非画像形成領域に対して、前記インクリボンに設けられるインクの剥離を促す剥離層が溶融転写し、かつ前記非画像形成領域に対して前記転写媒体のインクを受容するインク受容層が溶融しない熱エネルギーを前記発熱素子より前記サーマルヘッドに供給させる制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、インクリボンを用いて転写媒体に画像を形成する画像形成装置における画像形成方法であって、発熱素子を備えるサーマルヘッドとプラテンとの間で前記転写媒体及び前記インクリボンを挟持して、前記転写媒体の画像形成部に対して前記インクリボンのインクが溶融転写すると共に、前記転写媒体の前記画像形成部における非画像形成領域に対して、前記インクリボンに設けられるインクの剥離を促す剥離層が溶融転写し、かつ前記非画像形成領域に対して前記転写媒体のインクを受容するインク受容層が溶融しない熱エネルギーを前記発熱素子より前記サーマルヘッドに供給させる、ことを特徴とする。
本発明によれば、インクリボンにおけるシワの発生を抑制して、転写する際の画像品位の低下を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る画像形成システムを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置で転写フィルムに形成した画像を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置で転写フィルムに形成した画像の第1の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る画像形成装置で転写フィルムに形成した画像の第2の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置で使用されるインクリボンを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る画像形成装置で使用される転写フィルムを示す図である。 本発明の実施の形態3に係る画像形成処理を示すフロー図である。 本発明のその他の実施の形態に係る画像形成装置で使用されるインクリボンを示す図である。 本発明のその他の実施の形態に係る画像形成装置で使用される転写フィルムを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
<画像形成システムの構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成システム200の構成について、図1を参照しながら、詳細に説明する。
画像形成システム200は、画像形成装置1と、上位装置201と、モニタ202と、入力装置203と、画像入力装置204と、を有している。
画像形成装置1は、図示しないインターフェースを介して上位装置201に接続されており、上位装置201から印刷データ若しくは画像データ、又は磁気的記録データ若しくは電気的記録データ等を受信し、受信した各種データに基づいて記録動作等を行う。なお、画像形成装置1は、オペパネ部(操作表示部)5を有しており(図9参照)、上位装置201からの記録動作指示の受信に加えて、オペパネ部5からの記録動作指示の受信も可能である。画像形成装置1は、ここではカードに文字や画像を記録すると共に、カードに磁気的又は電気的な情報記録を行うプリンタを例示する。なお、画像形成装置1の構成の詳細については後述する。
上位装置201は、印刷データ若しくは画像データ、又は磁気的記録データ若しくは電気的記録データ等を画像形成装置1に送信して、記録動作等を指示する。上位装置201は、例えばホストコンピュータである。
モニタ202は、上位装置201に接続されており、上位装置201によって生成されたデータ等に基づいて所定の表示を行なう。
入力装置203は、上位装置201に接続されており、上位装置201に対して命令やデータを入力するためのキーボードやマウス等である。
画像入力装置204は、上位装置201に接続されており、デジタルカメラやスキャナ等である。
<画像形成装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の構成について、図2及び図3を参照しながら、詳細に説明する。
画像形成装置1は、ハウジング2を有しており、ハウジング2内に情報記録部Aと、印刷部Bと、媒体収容部Cと、収容部Dと、回動ユニットFと、オペパネ部5と、制御部100と、電源部120と、を有している。
情報記録部Aは、回動ユニットFから搬送されてくるカードCaに対して、文字や画像を記録すると共に磁気的又は電気的な情報記録を行う。
印刷部Bは、回動ユニットFから搬送されてくるカードCaの表面、又は表面と裏面とに顔写真又は文字データ等の画像を形成し、画像を形成したカードCaを収容部Dに向けて搬送する。
媒体収容部Cは、複数枚のカードCaを立位姿勢で整列して収納し、収納しているカードCaを順次回動ユニットFに供給する。
収容部Dは、印刷部Bより搬送されるカードCaを収容する。
回動ユニットFは、媒体収容部Cから供給されるカードCaを情報記録部Aに向けて搬送する。回動ユニットFは、情報記録部Aにおいて文字や画像を記録すると共に磁気的又は電気的な情報記録を行ったカードCaを印刷部Bに向けて搬送する。回動ユニットFは、印刷部Bから搬送されてくるカードCaを保持した状態で所定角度旋回し、保持したカードCaの表面と裏面とを反対向きに引っ繰り返した後に、カードCaを印刷部Bに向けて搬送する。
オペパネ部5は、操作表示制御部106の制御によって画像形成装置1に対する記録動作の指示を受ける。
制御手段としての制御部100は、画像形成装置1の全体の制御処理を行う。制御部100は、バッファメモリ101と、マイコン102と、センサ制御部103と、アクチュエータ制御部104と、サーマルヘッド制御部105と、操作表示制御部106と、を備えている。
バッファメモリ101は、カードCaに記録するための印刷データ、カードCaの磁気ストライプ若しくはカードCaに収容されているICに、磁気的若しくは電気的に記録するための記録データ等を一時的に格納する。
マイコン102は、いずれも図示を省略する中央演算処理装置として高速クロックで作動するCPU、画像形成装置1のプログラムやパターンデータ等が記憶されたROM、CPUのワークエリアとして働くRAM、及びこれらを接続する内部バスを備えている。マイコン102は、画像形成装置の動作を制御する。
センサ制御部103は、マイコン102の制御により、各種のセンサからの信号を制御する。
アクチュエータ制御部104は、マイコン102の制御により各モータに駆動パルスや駆動電力を供給する図示しないモータドライバ等を含んでいる。
サーマルヘッド制御部105は、マイコン102の制御により、サーマルヘッド40に備えられた図示しない発熱素子から供給する熱エネルギーの供給量を制御する。
操作表示制御部106は、マイコン102の制御により、オペパネ部5を制御する。
電源部120は、商標交流電源に接続し、商用交流電源から供給される電源を交流から直流に変換して制御部100、サーマルヘッド40、オペパネ部5及び情報記録部A等に供給する。
上記の構成を有する画像形成装置1は、上位装置201に接続する図示しないインターフェースを有している。このインターフェース、バッファメモリ101、マイコン102、センサ制御部103、アクチュエータ制御部104、サーマルヘッド制御部105、操作表示制御部106及び情報記録部A等は、互いに外部バスによって接続されている。
<情報記録部の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の情報記録部Aの構成について、図2を参照しながら、詳細に説明する。
情報記録部Aは、非接触式IC記録部23と、磁気記録部24と、接触式IC記録部27と、を備えている。
磁気記録部24は、回動ユニットFから搬送されてくるカードCaに磁気的な情報記録を行い、磁気的な情報記録を行ったカードCaを回動ユニットFに向けて搬送する。
非接触式IC記録部23は、回動ユニットFから搬送されてくるカードCaに対して非接触で電気的な情報記録を行い、電気的な情報記録を行ったカードCaを回動ユニットFに向けて搬送する。
接触式IC記録部27は、回動ユニットFから搬送されてくるカードCaに対して接触しながら電気的な情報記録を行い、電気的な情報記録を行ったカードCaを回動ユニットFに向けて搬送する。
<印刷部の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の印刷部Bの構成について、図2を参照しながら、詳細に説明する。
印刷部Bには、媒体搬送路65の延長上の上流側においてカードCaを移送する媒体搬送経路P1と、下流側において収容スタッカ60に印刷後のカードCaを移送する媒体搬送経路P2と、が設けられている。印刷部Bは、剥離コロ25と、搬送ローラ29と、搬送ローラ30と、プラテンローラ31と、ピンチローラ32a及びピンチローラ32bと、ヒートローラ33と、デカール機構36と、搬送ローラ37と、搬送ローラ38と、を備えている。また、印刷部Bは、インクリボンカセット42と、プラテンローラ45と、巻取スプール47と、供給スプール48と、フィルム搬送ローラ49と、張力受け部材52と、を備えている。
剥離コロ25は、後述のインクリボンカセット42の剥離部材28に当接して、剥離部材28と共に転写媒体としての転写フィルム46とインクリボン41とを挟持して剥離する。
搬送ローラ29は、媒体搬送経路P1に設けられていると共に、図示しない搬送モータに連結されている。搬送ローラ29は、搬送モータが駆動することにより回転して、回動ユニットFから搬送されてくるカードCaを媒体搬送経路P1において搬送ローラ30に向けて搬送する。
搬送ローラ30は、媒体搬送経路P1に設けられていると共に、図示しない搬送モータに連結されている。搬送ローラ30は、搬送モータが駆動することにより回転して、搬送ローラ29から搬送されてくるカードCaを媒体搬送経路P1において転写部B2に向けて搬送する。
プラテンとしてのプラテンローラ31は、ヒートローラ33と共に転写フィルム46及びカードCaを挟持して、転写フィルム46上の画像をカードCaの表面に転写させる。
ピンチローラ32a及びピンチローラ32bは、フィルム搬送ローラ49の周囲に設けられている。ピンチローラ32a及びピンチローラ32bは、フィルム搬送ローラ49に当接する位置と、フィルム搬送ローラ49から離間する位置と、の間で移動可能に構成されている。なお、図2の状態のピンチローラ32a及びピンチローラ32bは、フィルム搬送ローラ49に圧接することで転写フィルム46をフィルム搬送ローラ49に巻き付けている。
ヒートローラ33は、転写フィルム46及びカードCaを介してプラテンローラ31に圧接する位置と、プラテンローラ31から離間する位置と、の間で移動可能になっている。ヒートローラ33は、プラテンローラ31と共に転写フィルム46及びカードCaを挟持して、転写フィルム46上の画像をカードCaの表面に転写させる。なお、図2の状態のヒートローラ33は、プラテンローラ31から離間している。
プラテンローラ31とヒートローラ33とは、媒体搬送経路P1を搬送されるカードCaの表面に転写フィルム46に形成された画像を溶融転写させる転写部B2を構成している。
デカール機構36は、搬送ローラ37と搬送ローラ38との間に設けられている。デカール機構36は、搬送ローラ37と搬送ローラ38とによって保持されたカードCaの搬送方向の中央部を押圧することにより、ヒートローラ33による熱転写で生じたカードCaのカールを矯正する。デカール機構36は、図示しないカムを含む昇降機構により図2において上下方向に移動可能に構成されている。
搬送ローラ37は、図示しない搬送モータに連結されている。搬送ローラ37は、搬送モータが駆動した際に回転して、媒体搬送経路P2において転写部B2から搬送されてくるカードCaを、デカール機構36を介して搬送ローラ38に向けて搬送する。
搬送ローラ38は、図示しない搬送モータに連結されている。搬送ローラ38は、搬送モータが駆動した際に回転して、媒体搬送経路P2において搬送ローラ37からデカール機構36を介して搬送されてくるカードCaを、収容スタッカ60に向けて搬送する。
インクリボンカセット42は、剥離部材28と、冷却ファン39と、サーマルヘッド40と、供給スプール43と、巻取スプール44と、を備えており、供給スプール43と巻取スプール44との間で張架された状態のインクリボン41を収納している。
剥離部材28は、インクリボンカセット42に固設されている。
冷却ファン39は、サーマルヘッド40を冷却する。
サーマルヘッド40は、プラテンローラ45に対向する位置に設けられていると共に、主走査方向に配列された図示しない複数の加熱素子を備えている。サーマルヘッド40は、図示しないヘッドコントロール用ICにより印刷データに従って選択的に加熱制御される加熱素子によって、インクリボン41を介して転写フィルム46に画像を形成する。この際に、インクリボン41と転写フィルム46とは同じ速度で搬送される。
供給スプール43は、正転及び逆転可能なDCモータであるモータMr3に連結されており、モータMr3が駆動した際のモータMr3の駆動力で回転してインクリボン41を供給する。
巻取スプール44は、正転及び逆転可能なDCモータであるモータMr1に連結されており、モータMr1が駆動した際のモータMr1の駆動力で回転してインクリボン41を巻き取る。
プラテンローラ45は、サーマルヘッド40に圧接する位置と、サーマルヘッド40から離間する待機位置と、の間で移動可能になっている。プラテンローラ45は、サーマルヘッド40に圧接した際に、転写フィルム46の幅方向への圧接力が均一となるように作用する。
プラテンローラ45とサーマルヘッド40とは、搬送される転写フィルム46に対して画像を形成する画像形成部B1を構成している。
巻取スプール47は、図示しないギヤを介してモータMr2に連結されており、モータMr2の回転駆動力が伝達されて回転して、転写フィルム46を繰り出すか又は巻き取る。
供給スプール48は、図示しないギヤを介してモータMr4に連結されており、モータMr4の回転駆動力が伝達されて回転して、転写フィルム46を巻き取るか又は繰り出す。
フィルム搬送ローラ49は、図示しないステッピングモータに連結されており、ステッピングモータが駆動することにより回転して転写フィルム46を搬送する。フィルム搬送ローラ49は、転写フィルム46の搬送量及び搬送停止位置を決定するための主要な駆動ローラである。
張力受け部材52は、プラテンローラ45をサーマルヘッド40に圧接すると共に剥離コロ25を剥離部材28に圧接する際に生じる転写フィルム46の張力を吸収する。
<媒体収容部の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の媒体収容部Cの構成について、図2を参照しながら、詳細に説明する。
媒体収容部Cは、分離開口7と、ピックアップローラ19と、を備えている。
分離開口7は、収容されているカードCaを搬入ローラ22に供給する。
ピックアップローラ19は、収容されているカードCaを最前列のカードCaから順次分離開口7に繰り出す。
<収容部の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の収容部Dの構成について、図2を参照しながら、詳細に説明する。
収容部Dは、収容スタッカ60と、昇降機構61と、を備えている。
収容スタッカ60は、印刷部Bから搬送されてきたカードCaを収容する。
昇降機構61は、収容スタッカ60を図2において下方に移動するように構成されている。
<回動ユニットの構成>
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置1の回動ユニットFの構成について、図2を参照しながら、詳細に説明する。
回動ユニットFは、ローラ対20及びローラ対21と、搬入ローラ22と、回動フレーム80と、を備えている。
ローラ対20及びローラ対21は、回動フレーム80に回転自在に支持されている。ローラ対20及びローラ対21は、媒体搬送路65を形成している。ローラ対20及びローラ対21は、搬入ローラ22、搬送ローラ29、非接触式IC記録部23、磁気記録部24又は接触式IC記録部27によって搬送されてくるカードCaを回動フレーム80内に搬入する。
ローラ対20及びローラ対21は、回動フレーム80内に搬入したカードCaを媒体搬送路65において、搬送ローラ29、非接触式IC記録部23、磁気記録部24又は接触式IC記録部27に向けて搬送する。ローラ対20及びローラ対21は、非接触式IC記録部23、磁気記録部24又は接触式IC記録部27から回動フレーム80内に搬入したカードCaを、媒体搬送路65において搬送ローラ29に向けて搬送する。
搬入ローラ22は、分離開口7から繰り出されるカードCaを回動フレーム80に向けて搬送する。
回動フレーム80は、ハウジング2に回動可能に軸支されている。
<印刷部の動作>
本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の印刷部Bの動作について、詳細に説明する。
転写フィルム46は、アクチュエータ制御部104の制御によって、モータMr4が駆動することにより回転する供給スプール48によって繰り出される。また、インクリボン41は、アクチュエータ制御部104の制御により、フィルム搬送ローラ49が回転して転写フィルム46の搬送が開始されるのと同時に、モータMr3が駆動することにより回転する供給スプール43によって供給される。これにより、転写フィルム46とインクリボン41とは、同じ方向に搬送される。
アクチュエータ制御部104は、フィルム搬送ローラ49を駆動する図示しないステッピングモータに出力するパルス数を管理することにより、転写フィルム46の画像形成開始位置及びカードCaに対する転写フィルム46の転写位置を制御する。なお、モータMr2及びモータMr4は、フィルム搬送ローラ49の駆動時に駆動するが、転写フィルム46を繰り出して巻き取るために駆動するものであり、転写フィルム46を搬送する際に主体となって駆動するものではない。
また、ピンチローラ32a及びピンチローラ32bは、フィルム搬送ローラ49に圧接して転写フィルム46をフィルム搬送ローラ49に巻き付ける。これにより、転写フィルム46をフィルム搬送ローラ49の回転数に応じて正確に搬送することができる。
転写フィルム46は、転写フィルム46に設けた図示しない位置出し用マークがセンサSe1を通過してから所定量移動して画像形成開始位置に到達する。そして、画像形成開始位置に到達した転写フィルム46には、サーマルヘッド40によって所定の領域に画像が形成される。
サーマルヘッド40に設けられた複数の加熱素子は、印刷データに従って選択的に加熱制御されて、インクリボン41を介して転写フィルム46に画像を形成する。このとき、インクリボン41と転写フィルム46とは同速で搬送される。
この際に、転写フィルム46の張力は、フィルム搬送ローラ49からピンチローラ32a及びピンチローラ32bを離間させる方向、及び剥離部材28とサーマルヘッド40から剥離コロ25とプラテンローラ45とを離間させる方向に作用する。
このような転写フィルム46の張力は、張力受け部材52で受けることになる。従って、サーマルヘッド40とプラテンローラ45との圧接力、剥離部材28と剥離コロ25との圧接力、及びピンチローラ32a、32bとフィルム搬送ローラ49との圧接力を保つことができる。これにより、良好な画像形成及び剥離を行うことができると共に、フィルム搬送ローラ49の駆動時に転写フィルム46の搬送量に誤差を生じることがなく、画像形成部の長さ分が正確にサーマルヘッド40に搬送されて精度よく画像を形成できる。
転写フィルム46の画像形成部の搬送方向の長さは、フィルム搬送ローラ49に設けられた図示しないエンコーダで検出され、その検出結果に応じてフィルム搬送ローラ49の回転が停止すると共に巻取スプール44による巻き取りも停止する。これにより、転写フィルム46の画像形成部の画像形成領域への画像形成が終了する。
転写フィルム46への画像形成を終了したインクリボン41は、剥離部材28及び剥離コロ25によって転写フィルム46から引き剥がされて、モータMr1の駆動力で巻取スプール44に巻き取られる。
また、インクリボン41から剥離された転写フィルム46は、フィルム搬送ローラ49により転写部B2まで搬送される。
転写部B2まで搬送された転写フィルム46は、カードCaと共にヒートローラ33とプラテンローラ31とに挟持されて、形成された画像をカードCaの表面に転写する。制御部100のマイコン102は、この転写処理において、転写フィルム46の画像形成部又は次の画像形成部に形成された画像とカードCaとが同期して転写部B2に到着するように制御する。この際に、転写フィルム46とカードCaとは、同じ速度で搬送される。
カードCaに画像を転写した転写フィルム46は、モータMr2が駆動することにより回転する巻取スプール47によって巻き取られる。
なお、マイコン102は、カードCaの表面(一面)に画像を転写した後に、カードCaを回動ユニットFに搬送してカードCaを180°回転させて、カードCaの裏面(他面)に裏面用(他面用)の画像を転写するように制御することもできる。
デカール機構36は、ヒートローラ33による熱転写で生じたカードCaのカールを矯正した後、収容スタッカ60に向けてカードCaを排出する。
<画像形成処理>
本発明の実施の形態1に係る画像形成処理について、図4から図6を参照しながら、詳細に説明する。図4は、転写フィルムに形成した画像を示す図であり、図5は、転写フィルムに形成した画像の第1の変形例を示す図であり、図6は、転写フィルムに形成した画像の第2の変形例を示す図である。
制御部100のマイコン102は、上位装置201から図示しないインターフェースを介して入力された画像データを、Y、M、Cの色成分の印刷データ及びBkの印刷データに分解する。
次に、マイコン102は、分解した印刷データに基づいて、サーマルヘッド制御部105を制御して、転写フィルム46の画像形成部における画像形成領域に対して指示された濃度の表現に必要な熱エネルギーを、サーマルヘッド40の発熱素子より供給させる。
また、マイコン102は、サーマルヘッド制御部105を制御して、転写フィルム46の画像形成部の非画像形成領域の全体に対して、複数の所定の径又はドット数から点をドット状に配置する熱エネルギーを、サーマルヘッド40の発熱素子より供給させる。ここで、所定の径は、例えば50μmである。また、所定のドット数は、例えば600dpiの場合には4ドットである。この際に、マイコン102は、非画像形成領域において各色成分が互いに重ならないように位相をずらして各点が配置されるように制御する。これにより、各色のインクを無駄にしないようにすることができる。
例えば、マイコン102は、サーマルヘッド制御部105を制御して、図4に示す転写フィルム46の画像形成領域90と非画像形成領域91とを有する画像形成部において、非画像形成領域91の全体に所定の径の複数の点を配置する。
これにより、非画像形成領域91の複数の点が配置された部分の転写フィルム46とインクリボン41との間に、インクの授受が発生する。インクリボン41は、このインクの授受行為によって転写フィルム46のインク受容層に密着する。また、インクリボン41の転写フィルム46のインク受容層に密着する部分が非画像形成領域91に複数配置されることにより、非画像形成領域91においてインクリボン41と転写フィルム46とはより密着する。これにより、インクリボン41におけるしわの発生を抑制することが可能となる。
転写フィルム46とインクリボン41とは、インクリボン41におけるしわの発生を抑制することにより、転写後から剥離までの間に密着状態を維持すると共に、剥離コロ25及び剥離部材28の位置で剥離することが可能になる。これにより、転写フィルム46に対して指示通りの画像を形成することが可能となる。
インクリボン41におけるしわの発生は、非画像形成領域91に1ドットから4ドット程度の小径の複数の点を配置することで抑制することができる。一方、1ドットから4ドット程度の小径の複数の点は、非画像形成領域91に配置されていても画像として認識できる大きさではないため、画像形成領域90に形成された画像に悪影響を与えることはない。
このように、非画像形成領域91の全体に複数の点を配置することにより、非画像形成領域91におけるインクリボン41と転写フィルム46との密着性を高めて、インクリボン41におけるしわの発生を確実に抑制することができる。
また、マイコン102は、サーマルヘッド制御部105を制御して、図5に示す転写フィルム46の画像形成領域90の周囲の非画像形成領域904に対して複数の点を配置する熱エネルギーを、サーマルヘッド40の発熱素子より供給させるようにしてもよい。これにより、非画像形成領域91における余計な処理範囲を少なくすることが可能となる。
更に、マイコン102は、サーマルヘッド制御部105を制御して、図6に示す転写フィルム46の画像形成領域90により挟まれた非画像形成領域903に対して複数の点を配置する熱エネルギーを、サーマルヘッド40の発熱素子より供給させてもよい。画像形成領域90によって挟まれる非画像形成領域903にはシワが集約され易いため、非画像形成領域903においてインクリボン41と転写フィルム46とを一様に密着させることにより、このようなシワの集約を防止することができる。これにより、非画像形成領域91における余計な処理範囲を少なくすることが可能となる。
本実施の形態では、転写フィルム46の画像形成部における非画像形成領域91に対してインクリボン41のインクが所定の径又はドット数のドット状に溶融転写する熱エネルギーをサーマルヘッド40の発熱素子よりサーマルヘッド40に供給させる。これにより、転写フィルム46の画像形成部における非画像形成領域91に対してインクリボン41を密着させることができ、インクリボン41におけるシワの発生を抑制して、転写フィルム46に形成される画像のムラを抑制することができる。
なお、本実施の形態において、非画像形成領域91に配置する点の径及びドット数は上記に限らず、任意の径又はドット数にすることができる。
また、本実施の形態において、非画像形成領域91には、点を配置する場合に限らず、線又は所定面積の三角形等の図形を配置してもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像形成システムの構成は図1と同一構成であると共に、画像形成装置の構成は図2及び図3と同一構成であるので、その説明を省略する。なお、本実施の形態では、図1から図3の符号を使用して説明する。
<画像形成処理>
本発明の実施の形態2に係る画像形成処理について、図7及び図8を参照しながら、詳細に説明する。
図7は、本発明の実施の形態2に係るインクリボンを示す図であり、図7(a)はインクリボン41の斜視図、図7(b)はインクリボン41の一部の平面図、及び図7(c)はインクリボン41の一部の正面図である。また、図8は、本発明の実施の形態2に係る転写フィルムを示す図であり、図8(a)は転写フィルム46の斜視図、図8(b)は転写フィルム46の一部の平面図、及び図8(c)は転写フィルム46の一部の正面図である。
図7に示すインクリボン41は、Y(イエロー)のインク層411と、M(マゼンタ)のインク層412と、C(シアン)のインク層413と、Bk(ブラック)のインク層414と、を長手方向(図7の左右方向)に面順次に繰り返すことで構成されている。インクリボン41のYMCインクパネルの各インク層411、412、413、414には、顔料インクが用いられている。なお、インクリボン41の長手方向の終端部には、インクリボン41の使用限界を表すと共に透過型センサであるセンサSe2で検出される図示しないエンプティマークが付されている。
インクリボン41は、基層416と、サーマルヘッド40の過熱制御によりインクの剥離を促す剥離層415と、各色のインク層411、インク層412、インク層413及びインク層414と、が下からこの順番で積層されている。基層416は、剥離層415と、各色のインク層411、インク層412、インク層413及びインク層414と、を保持するために設けられている。剥離層415には、蝋が含まれている。
また、図8に示す転写フィルム46は、カードCaの幅方向の長さより若干大きな幅を有する帯状を呈している。転写フィルム46は、基材(ベースフィルム)464と、剥離層463と、保護層462と、インク受容層461と、が下からこの順番で積層されている。インク受容層461は、インクリボン41のインクを受容する接着層である。保護層462は、透明であり、インク受容層461の表面を保護している。剥離層463は、インクリボン41の剥離層415よりも融点が低い材料によって形成されており、加熱されることによりインク受容層461及び保護層462の一体となった剥離を促進する。
制御部100のマイコン102は、サーマルヘッド制御部105を制御して、インクリボン41の剥離層415に含まれている蝋が溶融して転写フィルム46の非画像形成領域に密着する熱エネルギーを、サーマルヘッド40の発熱素子より供給させる。これにより、インクリボン41と転写フィルム46とは、転写後から剥離コロ25及び剥離部材28の位置で剥離されるまで密着状態を維持することが可能になる。
この際に、マイコン102は、転写フィルム46のインク受容層461が活性化して溶融するほどの熱エネルギーを与えないようにサーマルヘッド制御部105を制御する。これにより、インクリボン41と転写フィルム46とは、インクの授受を行わない。従って、転写フィルム46の非画像形成領域には、画像が形成されないため、画像形成部の画像形成領域に形成される画像に悪影響を与えることはない。これにより、余計な処理をしないで画像を形成することが可能になる。
本実施の形態では、転写フィルム46の画像形成部における非画像形成領域に対して、剥離層415が溶融転写し、かつインク受容層461が溶融しない熱エネルギーをサーマルヘッド40の発熱素子よりサーマルヘッド40に供給させる。これにより、インクリボン41におけるシワの発生を抑制して、転写フィルム46に形成される画像のムラを抑制することができる。
なお、本実施の形態において、剥離層415に含まれる蝋を溶融させたが、インクリボンに低融点転写材を設けて、この低融点転写剤が溶融して転写フィルム46の非画像形成領域に密着するようにしてもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る画像形成システムの構成は図1と同一構成であると共に、画像形成装置の構成は図2及び図3と同一構成であるので、その説明を省略する。なお、本実施の形態では、図1から図3の符号を使用して説明する。
<画像形成処理>
本発明の実施の形態3に係る画像形成処理について、図9を参照しながら、詳細に説明する。図9は、本発明の実施の形態3に係る画像形成処理を示すフロー図である。
インクリボン41と転写フィルム46との密着不足による転写不良は、画像形成領域と非画像形成領域との境界部の濃度に依存する。具体的には、この境界部の濃度がある程度低い場合には転写不良が発生する。これに対して、図9に示す画像形成処理を実行することにより、このような転写不良を防ぐことができる。
図9に示す画像形成処理は、画像形成装置1の主電源がオンされたタイミングで開始される。
まず、画像形成装置1は、上位装置201から図示しないインターフェースを介して印刷画像の印刷データが入力される(S1)。
次に、制御部100のマイコン102は、上位装置201からの入力画像の印刷データを各色成分の印刷データに分解して、入力画像を印刷パターンに処理する(S2)。
次に、マイコン102は、各色成分に分解した印刷データに基づいて、各色成分の画像形成部における非画像形成領域を決定する(S3)。
次に、マイコン102は、各色成分に分解した印刷データに基づいて、画像形成部B1における画像形成領域の濃度を算出し、算出した濃度が閾値以上であるか否かを判定する(S4)。
マイコン102は、濃度が閾値以上の場合に(S4:Yes)、画像を確定し(S5)、転写フィルム46に確定した画像を形成する印画処理を行う(S6)。
一方、マイコン102は、濃度が閾値未満の場合に(S4:No)、剥離層溶融処理を行う(S7)。ここで、剥離層溶融処理は、インクリボン41の剥離層415に含まれている蝋を溶融させて転写フィルム46の非画像形成領域に密着させる処理である。そして、この後に、マイコン102は、ステップS5の処理を実行する。
このように、本実施の形態によれば、上記実施の形態2の効果に加えて、画像形成領域の濃度が閾値未満の場合に剥離層溶融処理を実行することにより、余計な処理をしないで画像を形成することが可能になる。
なお、本実施の形態において、剥離層溶融処理に代えて、非画像形成領域に対してインクリボン41のインクを溶融転写させて、所定の径の点又は所定のドット数からなる点を配置する処理を行ってもよい。
(その他の実施の形態)
図10は、本発明のその他の実施の形態に係るインクリボンを示す図であり、図10(a)はインクリボン141の斜視図及び図10(b)はインクリボン141の一部の平面図である。
図10に示すように、インクリボン141は、インクを保持するパネルであるインク層411、412、413、414と同一の層であってインク層411、412、413、414の間に、熱で溶融接着する無色の低融点転写接着材1411を備えてもよい。この場合には、制御部100のマイコン102は、サーマルヘッド制御部105を制御して、インクリボン141の低融点転写接着材1411が溶融して転写フィルム46の非画像形成領域に密着する熱エネルギーを、サーマルヘッド40の発熱素子より供給させる。低融点転写接着材1411は、各色の画像形成時に溶融及び弱接着を繰り返す。
これにより、転写フィルム46の非画像形成領域に対するインクリボン141を密着させる処理を、低融点転写接着材1411がサーマルヘッド40を通過するタイミングで実行することにより、この処理に要する時間を短くすることができる。
また、図11は、本発明のその他の実施の形態に係る転写フィルムを示す図であり、図11(a)は転写フィルム146の斜視図、図11(b)は転写フィルム146の一部の平面図、及び図11(c)は転写フィルム146の一部の正面図である。
図11に示すように、転写フィルム146は、インク受容層461の上に、無色の低融点で溶融及び密着可能な密着層としての蝋等の添加剤1461を予め塗布されているようにしてもよい。この場合には、制御部100のマイコン102は、サーマルヘッド制御部105を制御して、転写フィルム146の添加剤1461が溶融してインクリボン41に密着する熱エネルギーを、サーマルヘッド40の発熱素子より供給させる。添加剤1461は、各色の画像形成時に溶融及び弱接着を繰り返す。
これにより、転写フィルム146の非画像形成領域の全体に対してインクリボン41を密着させることができるため、インクリボン41におけるしわの発生を確実に抑制することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
A 情報記録部
B 印刷部
B1 画像形成部
B2 転写部
C 媒体収容部
Ca カード
D 収容部
F 回動ユニット
1 画像形成装置
25 剥離コロ
28 剥離部材
31 プラテンローラ
40 サーマルヘッド
41 インクリボン
45 プラテンローラ
46 転写フィルム
100 制御部
102 マイコン
105 サーマルヘッド制御部
141 インクリボン
146 転写フィルム

Claims (9)

  1. インクリボンを用いて転写媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    発熱素子を備えるサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドとの間で前記転写媒体及び前記インクリボンを挟持するプラテンと、
    前記転写媒体の画像形成部に対して前記インクリボンのインクが溶融転写すると共に、前記転写媒体の前記画像形成部における非画像形成領域に対して、前記インクリボンに設けられるインクの剥離を促す剥離層が溶融転写し、かつ前記非画像形成領域に対して前記転写媒体のインクを受容するインク受容層が溶融しない熱エネルギーを前記発熱素子より前記サーマルヘッドに供給させる制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記画像形成部の画像形成領域の濃度が所定の閾値未満である場合に、前記非画像形成領域に対して前記熱エネルギーを前記発熱素子より供給させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記画像形成部の画像形成領域の周囲の前記非画像形成領域に対して、前記熱エネルギーを前記発熱素子より供給させる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記画像形成部の画像形成領域に挟まれた前記非画像形成領域に対して、前記熱エネルギーを前記発熱素子より供給させる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  5. インクリボンを用いて転写媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    発熱素子を備えるサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドとの間で前記転写媒体及び前記インクリボンを挟持するプラテンと、
    前記転写媒体の画像形成部における非画像形成領域に対して前記インクリボンのインクが所定の径又は所定のドット数のドット状に溶融転写する熱エネルギーを前記発熱素子より前記サーマルヘッドに供給させる制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記非画像形成領域に対して前記インクリボンの複数色のインクが互いに重ならないように溶融転写する前記熱エネルギーを前記発熱素子より供給させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. インクリボンを用いて転写媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    発熱素子を備えるサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドとの間で前記転写媒体及び前記インクリボンを挟持するプラテンと、
    前記転写媒体の画像形成部に対して前記インクリボンのインクが溶融転写すると共に、前記転写媒体の前記画像形成部における非画像形成領域に対して、前記インクリボンのインクを保持するパネルの間に設けられる転写接着材が溶融転写する熱エネルギーを前記発熱素子より前記サーマルヘッドに供給させる制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. インクリボンを用いて転写媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    発熱素子を備えるサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドとの間で前記転写媒体及び前記インクリボンを挟持するプラテンと、
    前記転写媒体の画像形成部に対して前記インクリボンのインクが溶融転写すると共に、前記転写媒体の前記画像形成部における非画像形成領域に対して、前記転写媒体の前記インクリボンと対向する表面に設けられる密着層が溶融する熱エネルギーを前記発熱素子より前記サーマルヘッドに供給させる制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. インクリボンを用いて転写媒体に画像を形成する画像形成装置における画像形成方法であって、
    発熱素子を備えるサーマルヘッドとプラテンとの間で前記転写媒体及び前記インクリボンを挟持して、前記転写媒体の画像形成部に対して前記インクリボンのインクが溶融転写すると共に、前記転写媒体の前記画像形成部における非画像形成領域に対して、前記インクリボンに設けられるインクの剥離を促す剥離層が溶融転写し、かつ前記非画像形成領域に対して前記転写媒体のインクを受容するインク受容層が溶融しない熱エネルギーを前記発熱素子より前記サーマルヘッドに供給させる、
    ことを特徴とする画像形成方法。
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