JP4207682B2 - 再転写方式の印刷装置及び再転写方式の印刷方法 - Google Patents

再転写方式の印刷装置及び再転写方式の印刷方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクリボンから中間転写フィルムにインク画像を転写し、この転写により中間転写フィルム上に形成された転写像を被印刷物に再転写して印刷する再転写方式の印刷装置及び再転写方式の印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクリボンから中間転写フィルムにインク画像を転写して形成し、このインク画像をカードやシート等の被印刷物の表面上に再転写して印刷する、いわゆる再転写方式の印刷装置が周知であり、この印刷装置の一例として被印刷物をカードとしたカードプリンタがあり、本願出願人が出願した特許文献1に記載されている。
【0003】
再転写方式は、帯状のシート上に順次、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック等の各色のインク領域が連続的に形成されたインクリボンを用い、サーマルヘッドを画像に対応して加熱し、各インク領域からインクを中間転写フィルム上に転写して画像を形成し、さらにこの画像を、被印刷物にヒートローラによる加熱及び加圧により再転写して印刷するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−187712号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、イエロー,マゼンタ,シアンの色材としては昇華性染料が用いられるのが一般的である。
この昇華性染料を用いた印刷では、インクが全て転写されるものではないので、インクリボンに残った転写跡や転写フィルムに残った再転写跡は明確ではなく、この跡から画像情報を判読することは不可能である。
また、これらの色は、顔写真等の画像を印刷する場合に主として用いられるものであって、その画像は文字と比べて情報の機密度が高いものではない。
【0007】
一方、ブラック色(以下ブラックまたはBKと記載する場合がある)は、文字やバーコードの印刷に主として用いられることから、印刷した文字の視認性を高めるために、また、バーコードの読み取り性を向上させるために溶融性顔料を用いるのが一般的である。
溶融性顔料を用いた印刷ではインクが全て転写されるため、インクリボンに残った転写跡や転写フィルムに残った再転写跡(反転像)が明確に視認でき、情報として判読可能である。特に、文字は機密度が高い情報を含む場合が多い。
【0008】
従って、ブラックで印刷する像については、印刷後のインクリボンや中間転写フィルムの盗難等によって機密情報が流出する可能性が懸念されると共に、これらを廃棄する際には、機密保持の為の特殊な処理が必要になるという問題があった。
【0009】
そこで本発明が解決しようとする課題は、インクリボンまたは中間転写フィルムに残存した像を判読不能にする再転写方式の印刷装置及び再転写方式の印刷方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の1)及び2)の構成を有する。
1)表面に少なくとも黒色を含む複数色の各インク領域所定の順番に配列形成されてなるインクリボンと、転写層を有する中間転写フィルムと、を重ね合わせて加熱し、前記インク領域それぞれにおける印刷すべき画像に対応したインクを前記転写層の所定の転写領域に転写して転写印刷像を形成する第1の加熱部と、
前記中間転写フィルムの前記転写領域と被印刷物とを重ね合わせて加熱し、前記転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する第2の加熱部と
前記転写及び前記再転写における前記インクリボンと前記中間転写フィルムとの搬送及び位置決めを制御する制御部と、
を備えた再転写方式の印刷装置において、
前記転写の後に前記黒色のインク領域に残存する前記印刷すべき画像に対応したネガパターンに対して上書きした場合に前記ネガパターンを判読不能にする重畳パターンを生成する重畳パターン生成部を備え、
前記転写の後に、前記制御部は、前記インクリボンと前記中間転写フィルムとを搬送させて、前記ネガパターンが残存した前記黒色のインク領域と前記転写印刷像を再転写した後の前記転写領域とを重ね合わせると共に、前記第1の加熱部は、前記ネガパターンに前記重畳パターンを上書きするように加熱し再転写した後の前記転写領域に前記重畳パターンから前記ネガパターンを除いたパターンを転写し
その後、前記制御部は、前記インクリボンと前記中間転写フィルムとを搬送させると共に、それぞれの未使用部分の先頭位置を、前記第1の加熱部と向き合うよう位置決めすることを特徴とする再転写方式の印刷装置である。
【0011】
2)表面に少なくとも黒色を含む複数色の各インク領域所定の順番に配列形成されてなるインクリボンと、転写層を有する中間転写フィルムと、を重ね合わせて加熱し、前記インク領域それぞれにおける印刷すべき画像に対応したインクを前記転写層の所定の転写領域に転写して転写印刷像を形成する第1の加熱部と、
前記中間転写フィルムの前記転写領域と被印刷物とを重ね合わせて加熱し、前記転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する第2の加熱部と
を備えた再転写方式の印刷装置において、
前記転写の後に黒色の前記インク領域に残存する前記印刷すべき画像に対応したパターンを分割した複数の分割領域を設定する領域分割部を備え、
前記第1の加熱部は、前記分割領域のそれぞれと前記転写印刷像を再転写した後の前記転写領域とを順次重ね合わせて加熱し、前記転写領域に、前記分割領域のそれぞれの像を重畳した転写重畳像を転写して形成するように構成したことを特徴とする再転写方式の印刷装置である。
また、本願発明は手段として次の3)乃至5)の手順を有する。
3)表面に少なくとも黒色を含む複数色の各インク領域が所定の順番に配列形成されてなるインクリボンと、転写層を有する中間転写フィルムと、を重ね合わせて第1の加熱部により加熱し、前記インク領域それぞれにおける、印刷すべき画像に対応したインクを、前記転写層の所定の転写領域に転写して転写印刷像を形成する転写ステップと、
前記転写ステップの後に、前記中間転写フィルムの前記転写領域と被印刷物とを重ね合わせて第2の加熱部により加熱し、前記転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する再転写ステップと、
有する再転写方式の印刷方法において、
前記転写ステップの後に前記黒色のインク領域に残存する前記印刷すべき画像に対応したネガパターンに対して上書きした場合に前記ネガパターンを判読不能にする重畳パターンを生成する重畳パターン生成ステップと、
前記転写ステップ及び前記再転写ステップの後に、前記インクリボンと前記中間転写フィルムとを搬送して、前記ネガパターンが残存した前記黒色のインク領域と、前記転写印刷像を前記再転写ステップで再転写した後の前記転写領域と、を重ね合わせると共に、前記ネガパターンに前記重畳パターンを上書きするように加熱して、前記再転写した後の前記転写領域に、前記重畳パターンから前記ネガパターンを除いたパターンを転写する重畳パターン転写ステップと、
前記重畳パターン転写ステップの後に、前記インクリボンと前記中間転写フィルムとを搬送すると共に、それぞれの未使用部分の先頭位置を、前記第1の加熱部と向き合うよう位置決めする次転写動作準備ステップと、
を有することを特徴とする再転写方式の印刷方法である。
4)表面に少なくとも黒色を含む複数色の各インク領域が所定の順番に配列形成されてなるインクリボンと、転写層を有する中間転写フィルムと、を重ね合わせて第1の加熱部により加熱し、前記インク領域それぞれにおける、印刷すべき画像に対応したインクを、前記転写層の所定の転写領域に転写して転写印刷像を形成する転写ステップと、
前記転写ステップの後に、前記中間転写フィルムの前記転写領域と被印刷物とを重ね合わせて第2の加熱部により加熱し、前記転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する再転写ステップと、
を有する再転写方式の印刷方法において、
前記転写の後に黒色の前記インク領域に残存する前記印刷すべき画像に対応したパターンを分割して複数の分割領域を設定する分割領域設定ステップと、
前記転写ステップ及び前記再転写ステップの後に、前記分割領域のそれぞれと前記転写印刷像を再転写した後の前記転写領域とを順次重ね合わせて前記第1の加熱部により加熱し、前記転写領域に、前記分割領域のそれぞれの像を重畳した転写重畳像を転写して形成する転写重畳像形成ステップと、
を有することを特徴とする再転写方式の印刷方法である。
5)表面に少なくとも黒色を含む複数色の各インク領域が所定の順番に配列形成されてなるインクリボンと、転写層を有する中間転写フィルムと、を重ね合わせて第1の加熱部により加熱し、前記インク領域それぞれにおける、印刷すべき画像に対応したインクを、前記転写層の所定の転写領域に転写して転写印刷像を形成する転写ステップと、
前記転写ステップの後に、前記中間転写フィルムの前記転写領域と被印刷物とを重ね合わせて第2の加熱部により加熱し、前記転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する再転写ステップと、
有する再転写方式の印刷方法において、
前記転写ステップの手順に基づき、黒色の前記インク領域の内の第1のインク領域のインクにより第1の転写印刷像を前記転写層の第1の転写領域に形成する第1の転写ステップと、
前記第1の転写ステップの後に、前記再転写ステップの手順に基づき、前記第1の転写領域に形成された前記第1の転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する第1の再転写ステップと、
前記第1の転写ステップの後に前記第1のインク領域に残存する前記第1の転写印刷像に対応した第1のネガパターンに対して上書きした場合に前記第1のネガパターンを判読不能にする第1の重畳パターンを生成する第1の重畳パターン生成ステップと、
前記第1のネガパターンが残存した前記第1のインク領域と、前記第1の転写印刷像を前記第1の再転写ステップで再転写した後の前記第1の転写領域と、を重ね合わせると共に、前記第1のネガパターンに前記第1の重畳パターンを上書きするように加熱して、前記再転写した後の前記第1の転写領域に、前記第1の重畳パターンから前記第1のネガパターンを除いた第1のパターンを転写する第1のパターン転写ステップと、
前記第1のパターン転写ステップの後に、前記転写ステップの手順に基づき、黒色の前記インク領域の内の第2のインク領域のインクにより前記第1の転写印刷像とは別の第2の転写印刷像を前記転写層の第2の転写領域に形成する第2の転写ステップと、
前記第2の転写ステップの後に前記第2のインク領域に残存する第2の転写印刷像に対応した第2のネガパターンに対して上書きした場合に前記第2のネガパターンを判読不能にする第2の重畳パターンを生成する第2の重畳パターン生成ステップと、
前記第2のネガパターンが残存した前記第2のインク領域と、前記第1のパターン転写ステップにおいて前記第1のパターンが転写された前記第1の転写領域と、を重ね合わせると共に、前記第2のネガパターンに前記第2の重畳パターンを上書きするように加熱して、前記第1の転写領域の前記第1のパターンに対して、前記第2の重畳パターンから前記第2のネガパターンを除いた第2のパターンを上書き転写する第2のパターン転写ステップと、を有することを特徴とする再転写方式の印刷方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図7を用いて説明する。
図1は、本発明の再転写方式の印刷装置における第1実施例を説明するための図であり、
図2は、本発明の再転写方式の印刷装置における第2実施例を説明するための図であり、
図3は、本発明の再転写方式の印刷装置における第3実施例を説明するための図であり、
図4は、本発明の再転写方式の印刷装置の実施例におけるインクリボンと中間転写フィルムを説明する図であり、
図5は、本発明の再転写方式の印刷装置における第3実施例を説明する別の図であり、
図6は、本発明の再転写方式の印刷装置における実施例を示す正面図であり、図7は、本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における第1及び第2の加熱部のモード切り替えを説明するための図である。
【0013】
まず、図4,図6を用いて本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における全体構成を説明する。
この再転写方式の印刷装置は、インクリボン1のインク1C,1M,1Y,1K(詳細は後述する)を中間転写フィルム7に転写して転写層7cdを形成する第1の加熱部500と、中間転写フィルム7に形成した転写層7cdを被印刷物であるカード8に再転写する第2の加熱部300と、このカード8を格納する格納部100と、このカード8を第2の加熱部300に搬送する搬送機構101と、転写動作等を制御する制御部200と、重畳転写動作で重畳するパターンを生成する重畳パターン生成部400とを備えている。
【0014】
図6において、インクリボン1はインク塗布面をプラテンローラ4側に向けて供給リール5と巻き取りリール6との間に張架されている。
インクリボン1は、図4(A)に示すように、帯状ベースフィルム1a上に昇華性のイエロ(Y)1Y,マゼンタ(M)1M,シアン(C)1Cと溶融性のブラック(K)1Kとの4色のパネルを1フレームとして周期的に塗布したものである。パネルとは、各色の一画面に対応する範囲である。この4色のパネルの順番は任意に設定できる。
この4色に加えて、中間転写フィルムに転写したインクを剥離する機能を有する剥離機能層とを加えた5つのパネルを1フレームとしてもよい。
以下の説明では、インクリボン1は4色を1フレームにしたものとして説明する。
【0015】
供給リール5及び巻き取りリール6にはインクリボン1を搬送するための動力源となるDCモータ21,22が図示しない減速機構を介して連結される。DCモータ21,22にはエンコーダ(図示せず)が内蔵されており回転角や回転数が検出できる。
供給リール5に連結されたDCモータ21はインクリボン1を巻戻したり、また適正なバックテンションを付与できるよう、供給リール5の回転方向とは逆方向に駆動可能となっている。
【0016】
また、供給リール5におけるインクリボン1の残量に応じて、DCモータ21へ印加する電圧を変化させ、常に一定のバックテンションが付与される。残量(=巻径)の検出は供給リール5側に配置したセンサ25を通過するインクリボン1の1フレームに対する前記DCモータ21の回転角を検出することで算出できる。
【0017】
同様に巻き取りリール6に連結されたDCモータ22は、インクリボン1を巻き取ると共に、記録時において巻径に応じた電圧を印加することによって適性な引っ張りテンションを付与している。さらに、DCモータ21またはDCモータ22に内蔵されたエンコーダによってインクリボン1の移送量を検出して移送量の制御を行っている。
【0018】
インクリボン1の外側(ベースフィルム1a側)には第1の加熱部500であるサーマルヘッド3が固定配置されており、その反対側(インク塗布面側)にはプラテンローラ4がサーマルヘッド3に圧接・離間するように配置されている。
このサーマルヘッド3は、印刷予定の画像のドットに対応する単位ヘッド3aをライン状に複数配列して構成されたサーマルヘッドユニットである。以下の説明においては、特に記載が無い限りこのサーマルヘッドユニットを示す。
インクリボン1の架橋経路上には上述したインクの頭出しセンサ25が設けられている。このセンサ25は、インクフィルム1の頭出し(Yインク)を行い、2色目以降の頭出し(M,C,Kインク)の頭出しはDCモータ21またはDCモータ22に内蔵されたエンコーダによって行う。
尚、センサ25はインクリボン1に設けた検出マークや色境界を検出させるもの等が有る。
インクリボン1はガイド部材26a〜26cに案内されて巻き取りリール6に巻き取られる。
【0019】
中間転写フィルム7は、図4(B)に示すように、帯状基材シート7aの一方の面に、剥離層7bと透明な保護層7cとインク受容層7dとが積層されて成るものである。
また、外側のインク受容層7dと保護層7cとが転写層7cdであり、この転写層7cdを基材シート7aから剥離するために剥離層7bが設けられている。図6において、この中間転写フィルム7は、画像を記録するフレーム毎に検出マーク(図示せず)が印刷されて、供給リール9Aと巻き取りリール9Bとの間に転写層7cdをインクリボン1側に向けて張架されている。
【0020】
供給リール9Aには中間転写フィルム7を搬送するための動力源となるパルスモーター(ステップモータ)31が、巻き取りリール9BにはDCモータ32が図示しない減速機構を介して連結される。
また、巻き取りリール9Bに連結したDCモータ32にはエンコーダ(図示せず)が内蔵されており回転角や回転数が検出できる。
【0021】
中間転写フィルム7は供給リール9Aからガイド部材30a,プラテンローラ4,中間転写フィルム7のフレーム頭出しをするセンサ33,ガイド部材30bを経由し、第2の加熱部300にあるヒートローラ14と押圧ローラ15との間を通ってガイド部材30cへと案内されて巻き取りリール9Bに巻き取られる。
【0022】
以上の構成において、サーマルヘッド3とプラテンローラ4との間でインクリボン1のインクと中間転写フィルム7の転写層7cdとは対向している。
また、ヒートローラ14は押圧ローラ15に対して圧接・離間が可能となっている。
【0023】
本体下方部には、被印刷物であるカード8を複数枚重ねて格納する格納部100が配置されている。
この格納部100からカード8は一枚ずつ取り出され、搬送機構101を経由して第2の加熱部300に搬送される。
【0024】
また、この再転写方式の印刷装置は、筐体201内に制御部200を備えている。
この制御部200は、印刷する画像に応じて、インクリボン1に形成した各色に対してサーマルヘッド3を制御する制御パターンを生成する印刷パターン生成部200Bと、後述する重畳転写工程においてブラック層1Kに作用するサーマルヘッド3への印可エネルギEGを制御する温度制御部200Bと、この重畳転写工程において、インクリボン1及び中間転写フィルム7の送りやそのピッチを制御するピッチ制御部200Cと、重畳パターン生成部200Dと、インクリボンに残存したネガパターンを含む領域を分割する領域分割部200Eとを有している。ピッチ制御部200C,重畳パターン生成部200D及び領域分割部200Eについては後述する。
【0025】
また、この再転写方式の印刷装置は、外部からの情報を入力する情報入力部(図示せず)を備えており、この情報入力部に対して印刷する画像の画像データが入力される。この入力は、通信やディスク等の媒体を介する等の周知の方法で行うことができる。
【0026】
次に、図7を用いてヒートローラ14とプラテンローラ4のモード切替えについて説明する。
ヒートローラ14はカム66の回動によって押圧ローラ15に対して圧接・離間するのに対し、前記プラテンローラ4は、サーマルヘッド3に対し圧接・離間を行う。
【0027】
まず、プラテンローラ4の駆動機構について説明する。
この駆動機構は、プラテンローラ4の両端に設けた第1のアーム71,第1のアーム71の軸で一体となって回動する回動軸70,回動軸70を回動させる第2のアーム74,第2のアーム74に回動トルクを伝達するリンク75,回転トルクを推進力に変換してリンク75に伝達するカム66とを有し、このカム66を回動させるために減速機構を介してステップモータ31Aがある。
以上の構成において、カム66の位相を変えることでヒートローラ14とプラテンローラ4の圧接・離間を行っており、図7に示すA/B/Cの3つのモードに対応している。
【0028】
即ち、Aモードでは、ヒートローラ14が押圧ローラ15から離間すると共に、プラテンローラ4がサーマルヘッド3から離間する状態をとる。
Bモードでは、ヒートローラ14が押圧ローラ15から離間する一方、プラテンローラ4がサーマルヘッド3に圧接する状態をとる。
Cモードでは、ヒートローラ14が押圧ローラ15に圧接する一方、プラテンローラ4がサーマルヘッド3から離間する状態をとる。
【0029】
本発明は、上述した構成において、転写動作と再転写動作とを行った後に重畳転写動作を行うものであり、各動作について以下に詳述する。
【0030】
<転写動作について>
転写は上述のBモードにおいて行われる。具体的には、インクリボン1から中間転写フィルム7へインク層の転写と、転写されたインク層の、非転写領域に対応する領域からの剥離とが行われる。
インクリボン1のY,M,C,Kそれぞれの色パネルにおいて、印刷パターン生成部200Bで生成された制御パターンがサーマルヘッド3に送出され、中間転写フィルム7にそれぞれの色の画像が順次熱転写される。
【0031】
<再転写動作について>
再転写は、上述のCモードにおいてカード8に対して行われる。
格納部100から搬出されたカード8は、搬送機構101を経由して第2の加熱部300に搬送される(図6参照)。
第2の加熱部300に搬送されたカード8は、中間転写フィルム7の転写層7cd側と対向するようにヒートローラ14と押圧ローラ15との間に挿入され、そこで熱及び圧力が与えられて中間転写フィルム7に形成された転写層7cdが転写(再転写)される。
【0032】
<重畳転写動作について>
次に、上述した再転写動作後に行う重畳転写動作の第1〜第3実施例を以下に説明する。
【0033】
(第1実施例)(図1参照)
インクリボン1を搬送するDCモータ22と中間転写フィルム7を搬送するパルスモータ31とを駆動させ、インクリボン1において最後に転写されたフレームのブラックのパネル1Kaと、中間転写フィルム7において最後に再転写された画面範囲7Kaとを重ねるように位置決めし、サーマルヘッド3により所定の重畳パターン152を転写させる。
この送りと位置決めは、ピッチ制御部200Cにより制御される。
【0034】
重畳パターン152は、パネル1Kaに残存した転写パターン151のネガパターン151nに上書きした場合にこれを判読不能にするパターンであり、ライン状,メッシュ状,ランダム状あるいはこれらを組み合わせたパターン等から設定することができる。
このパターンは重畳パターン生成部400により転写パターン151に応じて生成される。
この重畳転写について転写動作及び再転写動作を併せて図1を用いて説明する。
【0035】
図1(A)は、上述した転写動作により、〔月曜日〕という文字の転写パターン151がインクリボン1から中間転写フィルム7の画面範囲7Kaに転写された状態を示している。インクリボン1のブラックパネル1Kaには、白抜きのネガパターン151nが残存している。
【0036】
図1(B)は、上述した再転写動作実施後の状態、即ち、中間転写フィルム7の画面範囲7Kaには、転写パターン151がカード8(図示せず)に再転写された後、像が残存していない状態を示している。
【0037】
図1(C)は、上述した重畳転写動作後の状態を示している。
インクリボン1のブラックパネル1Kaには、重畳パターン生成部200Dにより生成された3本のライン状重畳パターン152がネガパターン151nに上書きされて残存し、このネガパターン151nは判読不能となっている。
中間転写フィルム7の画面範囲7Ka上には、重畳パターン152から転写パターン151を除いたパターンが転写された転写重畳像154が形成され、転写パターン151のネガパターン151nは判読不能となっている。
従って、カード8を新たに使用することなく、中間転写フィルム7の未使用の範囲を使用することなく、インクリボン1と中間転写フィルム7上に残存したネガパターン151nを判読不能にすることができ、無駄にカード8や中間転写フィルム7を消費することはない。
【0038】
(第2実施例)(図2参照)
インクリボン1を搬送するDCモータ22と中間転写フィルムを搬送するパルスモータ31とを駆動させ、インクリボン1の上述した転写動作によって最後に転写されたフレームのブラックのパネル1Kaと、中間転写フィルム7の上述した再転写動作によって最後に再転写された画面範囲7Kaとを重ねるように位置決めし、サーマルヘッド3により、まずインクリボン1の所定領域の全面を転写する。
この送りと位置決めは、ピッチ制御部200Cにより制御される。
【0039】
まず全面転写する所定領域は、インクリボン1の搬送方向に区分(分割)された互いに等しい矩形の第1領域153Aと第2領域153Bの内の、図2(A)における左側の第1領域153Aである。この領域の分割は、ネガパターン151nを分割するように領域分割部200Eで設定される。
【0040】
次に、インクリボン1は停止したまま、第1領域153Aの幅Wだけ中間転写フィルム7を巻き戻し、インクリボン1の第2領域153Bを中間転写フィルム7に転写した第1領域153Aの転写像に重ねて転写し、転写重畳像154を形成する。
この転写後の状態を図2(C)に示す。
【0041】
この第2実施例によれば、インクリボン1の所定の領域である第1及び第2領域153A,153Bは完全な白抜きとなりパターンの残存はない。
また、第1及び第2領域153A,153Bの白で抜けた画像パターンの内、それぞれが重なった範囲についてのみ、中間転写フィルム7上に白抜きの像として転写形成されるので、この白抜きの像は判読不能であり、特別な印刷パターンで重畳転写する必要はない。
もちろん、この第2実施例においても、使用する中間転写フィルム7の画面範囲は、既に再転写に使用された画面範囲を用いることができるので、無駄に中間転写フィルム7を消費することはない。
【0042】
所定の領域153A,153Bの区分(分割)数や形状は、それぞれを重畳した時にネガパターンが判読不能となるように自由に設定することができる。領域分割部200Eには、あらかじめ予想される残存ネガパターンに対応した分割形態を記憶させておいてもよく、また、操作者が分割形態を領域分割部200Eに指示して分割領域を設定させてもよい。
この設定の例としては、特定の文字が存在する領域のみに限定することもできる。また、この領域の形状は矩形に限らず自由に設定することができる。また、区分する領域の数を増やして重畳転写回数を増やすこともできる。この場合、重畳転写されて形成された白抜け像が偶発的に判読可能となることを防止することができる。
【0043】
(第3実施例)
この第3実施例は、第1実施例と第2実施例とを組み合わせた重畳転写を行う例である。
予め転写動作及び再転写動作により、第1の画像〔特許公報〕をカード8に印刷後〔図3(A)参照〕、次の重畳転写を行う。
【0044】
インクリボン1を搬送するDCモータ22と中間転写フィルムを搬送するパルスモータ31とを駆動させ、インクリボン1の上述した転写動作によって最後に転写されたブラックの第1のパネル1Kaと、中間転写フィルム7の上述した再転写動作によって最後に再転写された第1の画面範囲7Kaとを重ねるように位置決めし、サーマルヘッド3により所定の第1の重畳パターン152aを第1のネガパターン151aと重ね合わせて転写させ、第1の転写重畳像154aを形成する(第1重畳転写)。
【0045】
この状態を図3(B)に示す。当図では、第1の重畳パターン152aは3本のラインである。
第1の重畳パターン152aは、第1のパネル1Kaに残存した第1の転写パターン151aのネガパターン151anに上書きした場合にこれを判読不能にするパターンであり、ライン状,メッシュ状,ランダム状あるいはこれらを組み合わせたパターン等から設定することができる。
この第1の重畳パターン152aは重畳パターン生成部400により第1の転写パターン151aに応じて生成される。ここまでは、第1実施例と同様である。
【0046】
次に、再転写動作で再転写されたカード8を反転して装填する。
【0047】
インクリボン1の新しいパネル1Kbと中間転写フィルム7の新しい画面領域7Kbを用いて第2の画像〔国内優先〕をインクリボン1から中間転写フィルム7に転写する。
この第2の画像を、反転したカード8に再転写した後(この状態を図3(C)に示す)、インクリボン1の第2の画像を転写したパネル1Kbと、第1の転写重畳像を形成した中間転写フィルム7の第1の画面領域7Kaとをサーマルヘッド3に向き合わせるように位置決めし、所定の第2の重畳パターン152bを第2のネガパターン151bに重ね合わせて重畳転写させ、第2の転写重畳像154bを形成する(第2重畳転写)。
【0048】
この転写後の状態を図3(D)に示す。
当図において、第2の重畳パターン152bは第1の重畳パターン152bと直交する9本のラインであるが、もちろん、第1の重畳パターン152aと同様のパターンにすることができる。
即ち、パネル1Kbに残存した第2の画像からなる第2の転写パターン151bのネガパターン151bnに上書きした場合にこれを判読不能にするパターンであればよく、ライン状,メッシュ状,ランダム状あるいはこれらを組み合わせたパターン等から設定することができる。
【0049】
この第2の重畳パターン152bは重畳パターン生成部400により第2の転写パターン151bに応じて生成される。
これにより、インクリボン1に残存した第1及び第2の画像の第1及び第2の転写パターン151a,151bは重畳転写により判読不能になると共に、中間転写フィルム7に残存した像は、第1及び第2重畳転写が重ねて実行された重畳転写画像154bであり、より確実に判読不能とされたものとなる。
上述したインクリボン1と中間転写フィルム7の送りと位置決めは、ピッチ制御部200Cにより制御される。
この第1重畳転写及び第2重畳転写動作におけるインクリボン1と中間転写フィルム7との関係を図5に示す。
当図において、インクリボン1のn番目のBKパネルが第1のパネル1Kaであり、n+1番目のBKパネルが第2のパネル1Kbであり、n番目のBKパネルとn+1番目のBKパネルとに残存した像を中間転写フィルム7の7Kaに重畳転写することを示している。
【0050】
この第3実施例においても、使用する中間転写フィルム7の画面領域は、既に再転写に使用された領域を用いることができるので、中間転写フィルム7を無駄に消費することはない。
【0051】
上述した第1〜第3実施例のいずれにおいても、重畳動作後、未使用部分のインクリボン1及び中間転写フィルム7の先頭位置をサーマルヘッド3と向き合うようにそれぞれを搬送して位置決めし、次画面の転写動作に備えるように構成されている。
【0052】
さて、本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において例えば下記のような変形例としてもよいものである。
【0053】
第3実施例においては、第1重畳転写と第2重畳転写とにおけるパネルと画像範囲との位置を搬送方向にわずかにずらすと、より判読が困難になり好ましい。
また、第3実施例において、インクリボン1及び中間転写フィルム7を1パネル及び1画面領域おきに使用する方法を示したが、第2実施例のように、インクリボン1のブラックのパネル1Kの画像領域を分割し、その分割した領域を中間転写フィルム7に重畳転写するようにしてもよい。
【0054】
上述した実施例によれば、インクリボンも中間転写フィルムも使用済みのパネル領域を使用するだけなので、新たに記録紙が消費されるということがない。
また、重畳転写においては、サーマルヘッドが十分にインクリボンに圧着するのでインクへの加熱が十分であり、確実に重畳転写を行うことができる。
また、サーマルヘッドへの印可エネルギを重畳転写時に高くする等の特別な配慮が不要であり、サーマルヘッドの寿命に影響を及ぼすものではない。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願発明によれば、記録紙を消費することなく、サーマルヘッドに高エネルギを印可することなくインクリボンまたは中間転写フィルムに残存した像を判読不能とにできるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再転写方式の印刷装置における第1実施例を説明するための図である。
【図2】本発明の再転写方式の印刷装置における第2実施例を説明するための図である。
【図3】本発明の再転写方式の印刷装置における第3実施例を説明するための図である。
【図4】本発明の再転写方式の印刷装置の実施例におけるインクリボンと中間転写フィルムを説明する図である。
【図5】本発明の再転写方式の印刷装置における第3実施例を説明する別の図である。
【図6】本発明の再転写方式の印刷装置における実施例を示す正面図である。
【図7】本発明の再転写方式の印刷装置の実施例における第1及び第2の加熱部のモード切り替えを説明するための図である。
【符号の説明】
1 インクリボン
1a ベースフィルム
1C シアン(パネル)
1K ブラック(パネル)
1Ka (第1の)パネル
1Kb (第2の)パネル
1M マゼンタ(パネル)
1Y イエロー(パネル)
3 サーマルヘッド
4 プラテンローラ
5,9A 供給リール
6,9B 巻き取りリール
7 中間転写フィルム
7a 基材シート
7b 剥離層
7c 保護層
7cd 転写層
7d 受容層
7Ka 第1の画面範囲(第1の転写領域)
7Kb 第2の画像範囲(第2の転写領域)
8 カード(被印刷物)
14 ヒートローラ
15 押圧ローラ
21,22,32 DCモータ
25,33 センサ
26a〜26c ガイド部
30a〜30c ガイド部材
31,31A パルスモータ(ステップモータ)
66 カム
70 回動軸
71 第1のアーム
74 第2のアーム
75 リンク
100 格納部
101 搬送機構
151 転写パターン(印刷画像)
151a 第1の転写パターン
151b 第2の転写パターン
151n,151an,151bn(転写パターンの)ネガパターン
152 重畳パターン
152a 第1の重畳パターン
152b 第2の重畳パターン
153A 第1の領域
153B 第2の領域
154 転写重畳像
200 制御部
200A 制御パターン生成部
200B 印刷パターン生成部
200C ピッチ制御部
200D 重畳パターン生成部
200E 領域分割部
201 筐体
300 第2の加熱部
500 第1の加熱部

Claims (5)

  1. 表面に少なくとも黒色を含む複数色の各インク領域所定の順番に配列形成されてなるインクリボンと、転写層を有する中間転写フィルムと、を重ね合わせて加熱し、前記インク領域それぞれにおける印刷すべき画像に対応したインクを前記転写層の所定の転写領域に転写して転写印刷像を形成する第1の加熱部と、
    前記中間転写フィルムの前記転写領域と被印刷物とを重ね合わせて加熱し、前記転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する第2の加熱部と
    前記転写及び前記再転写における前記インクリボンと前記中間転写フィルムとの搬送及び位置決めを制御する制御部と、
    を備えた再転写方式の印刷装置において、
    前記転写の後に前記黒色のインク領域に残存する前記印刷すべき画像に対応したネガパターンに対して上書きした場合に前記ネガパターンを判読不能にする重畳パターンを生成する重畳パターン生成部を備え、
    前記転写の後に、前記制御部は、前記インクリボンと前記中間転写フィルムとを搬送させて、前記ネガパターンが残存した前記黒色のインク領域と前記転写印刷像を再転写した後の前記転写領域とを重ね合わせると共に、前記第1の加熱部は、前記ネガパターンに前記重畳パターンを上書きするように加熱し再転写した後の前記転写領域に前記重畳パターンから前記ネガパターンを除いたパターンを転写し
    その後、前記制御部は、前記インクリボンと前記中間転写フィルムとを搬送させると共に、それぞれの未使用部分の先頭位置を、前記第1の加熱部と向き合うよう位置決めすることを特徴とする再転写方式の印刷装置。
  2. 表面に少なくとも黒色を含む複数色の各インク領域所定の順番に配列形成されてなるインクリボンと、転写層を有する中間転写フィルムと、を重ね合わせて加熱し、前記インク領域それぞれにおける印刷すべき画像に対応したインクを前記転写層の所定の転写領域に転写して転写印刷像を形成する第1の加熱部と、
    前記中間転写フィルムの前記転写領域と被印刷物とを重ね合わせて加熱し、前記転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する第2の加熱部と
    を備えた再転写方式の印刷装置において、
    前記転写の後に黒色の前記インク領域に残存する前記印刷すべき画像に対応したパターンを分割した複数の分割領域を設定する領域分割部を備え、
    前記第1の加熱部は、前記分割領域のそれぞれと前記転写印刷像を再転写した後の前記転写領域とを順次重ね合わせて加熱し、前記転写領域に、前記分割領域のそれぞれの像を重畳した転写重畳像を転写して形成するように構成したことを特徴とする再転写方式の印刷装置。
  3. 表面に少なくとも黒色を含む複数色の各インク領域が所定の順番に配列形成されてなるインクリボンと、転写層を有する中間転写フィルムと、を重ね合わせて第1の加熱部により加熱し、前記インク領域それぞれにおける、印刷すべき画像に対応したインクを、前記転写層の所定の転写領域に転写して転写印刷像を形成する転写ステップと、
    前記転写ステップの後に、前記中間転写フィルムの前記転写領域と被印刷物とを重ね合わせて第2の加熱部により加熱し、前記転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する再転写ステップと、
    有する再転写方式の印刷方法において、
    前記転写ステップの後に前記黒色のインク領域に残存する前記印刷すべき画像に対応したネガパターンに対して上書きした場合に前記ネガパターンを判読不能にする重畳パターンを生成する重畳パターン生成ステップと、
    前記転写ステップ及び前記再転写ステップの後に、前記インクリボンと前記中間転写フィルムとを搬送して、前記ネガパターンが残存した前記黒色のインク領域と、前記転写印 刷像を前記再転写ステップで再転写した後の前記転写領域と、を重ね合わせると共に、前記ネガパターンに前記重畳パターンを上書きするように加熱して、前記再転写した後の前記転写領域に、前記重畳パターンから前記ネガパターンを除いたパターンを転写する重畳パターン転写ステップと、
    前記重畳パターン転写ステップの後に、前記インクリボンと前記中間転写フィルムとを搬送すると共に、それぞれの未使用部分の先頭位置を、前記第1の加熱部と向き合うよう位置決めする次転写動作準備ステップと、
    を有することを特徴とする再転写方式の印刷方法。
  4. 表面に少なくとも黒色を含む複数色の各インク領域が所定の順番に配列形成されてなるインクリボンと、転写層を有する中間転写フィルムと、を重ね合わせて第1の加熱部により加熱し、前記インク領域それぞれにおける、印刷すべき画像に対応したインクを、前記転写層の所定の転写領域に転写して転写印刷像を形成する転写ステップと、
    前記転写ステップの後に、前記中間転写フィルムの前記転写領域と被印刷物とを重ね合わせて第2の加熱部により加熱し、前記転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する再転写ステップと、
    を有する再転写方式の印刷方法において、
    前記転写の後に黒色の前記インク領域に残存する前記印刷すべき画像に対応したパターンを分割して複数の分割領域を設定する分割領域設定ステップと、
    前記転写ステップ及び前記再転写ステップの後に、前記分割領域のそれぞれと前記転写印刷像を再転写した後の前記転写領域とを順次重ね合わせて前記第1の加熱部により加熱し、前記転写領域に、前記分割領域のそれぞれの像を重畳した転写重畳像を転写して形成する転写重畳像形成ステップと、
    を有することを特徴とする再転写方式の印刷方法。
  5. 表面に少なくとも黒色を含む複数色の各インク領域が所定の順番に配列形成されてなるインクリボンと、転写層を有する中間転写フィルムと、を重ね合わせて第1の加熱部により加熱し、前記インク領域それぞれにおける、印刷すべき画像に対応したインクを、前記転写層の所定の転写領域に転写して転写印刷像を形成する転写ステップと、
    前記転写ステップの後に、前記中間転写フィルムの前記転写領域と被印刷物とを重ね合わせて第2の加熱部により加熱し、前記転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する再転写ステップと、
    有する再転写方式の印刷方法において、
    前記転写ステップの手順に基づき、黒色の前記インク領域の内の第1のインク領域のインクにより第1の転写印刷像を前記転写層の第1の転写領域に形成する第1の転写ステップと、
    前記第1の転写ステップの後に、前記再転写ステップの手順に基づき、前記第1の転写領域に形成された前記第1の転写印刷像を前記被印刷物に再転写して印刷する第1の再転写ステップと、
    前記第1の転写ステップの後に前記第1のインク領域に残存する前記第1の転写印刷像に対応した第1のネガパターンに対して上書きした場合に前記第1のネガパターンを判読不能にする第1の重畳パターンを生成する第1の重畳パターン生成ステップと、
    前記第1のネガパターンが残存した前記第1のインク領域と、前記第1の転写印刷像を前記第1の再転写ステップで再転写した後の前記第1の転写領域と、を重ね合わせると共に、前記第1のネガパターンに前記第1の重畳パターンを上書きするように加熱して、前記再転写した後の前記第1の転写領域に、前記第1の重畳パターンから前記第1のネガパターンを除いた第1のパターンを転写する第1のパターン転写ステップと、
    前記第1のパターン転写ステップの後に、前記転写ステップの手順に基づき、黒色の前記インク領域の内の第2のインク領域のインクにより前記第1の転写印刷像とは別の第2の転写印刷像を前記転写層の第2の転写領域に形成する第2の転写ステップと、
    前記第2の転写ステップの後に前記第2のインク領域に残存する第2の転写印刷像に対応した第2のネガパターンに対して上書きした場合に前記第2のネガパターンを判読不能にする第2の重畳パターンを生成する第2の重畳パターン生成ステップと、
    前記第2のネガパターンが残存した前記第2のインク領域と、前記第1のパターン転写ステップにおいて前記第1のパターンが転写された前記第1の転写領域と、を重ね合わせると共に、前記第2のネガパターンに前記第2の重畳パターンを上書きするように加熱して、前記第1の転写領域の前記第1のパターンに対して、前記第2の重畳パターンから前記第2のネガパターンを除いた第2のパターンを上書き転写する第2のパターン転写ステップと、を有することを特徴とする再転写方式の印刷方法。
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