JP4830903B2 - 熱転写印刷方法及び熱転写印刷システム - Google Patents

熱転写印刷方法及び熱転写印刷システム Download PDF

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Description

本発明は、印刷済みのインクリボン上の当初文字画像を判読不能にする熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムに関するものである。
帯状のリボンベース上に昇華性又は溶融性の複数色のインク層としてイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(BK)の各インクを繰り返し塗布し、且つ、各色のインク層が被転写体である記録紙(又は中間転写フィルム)に合わせて所定サイズに複数区画化された帯状のインクリボンと、被転写体である記録紙(又は中間転写フィルム)とを重ね合せて両者を移送しながら、複数の発熱抵抗体を主走査方向に配列させたサーマルヘッドにより記録紙(又は中間転写フィルム)上に画像情報や文字情報などの印刷画像データをインク層の転写により印刷する熱転写印刷装置は多用されている。
この種の熱転写印刷装置において、インクリボンのインク層としてイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)は昇華性染料が用いられるのが一般的である。この昇華性染料を用いた印刷では、インクリボンに残った転写跡や中間転写フィルムに残った再転写跡は明確ではなく、この跡から画像情報を判読することは不可能である。また、これらの色は、各種の画像を印刷する場合に主として用いられるものであって、その画像は文字と比べて情報の機密度が高いものではない。
一方、インクリボンのインク層としてブラック(BK)は、文字情報やバーコードの印刷に主として用いられることから、溶融性顔料を用いるのが一般的である。この溶融性顔料を用いた印刷では、インクリボンに残った転写跡や中間転写フィルムに残った再転写跡(反転像)が明確に視認でき、情報として判読可能である。特に、文字情報は機密度が高い情報を含む場合が多い。
従って、ブラック(BK)で印刷する文字情報については、印刷後のインクリボンや中間転写フィルムの盗難等によって機密情報が流出する可能性が懸念されると共に、これらを廃棄する際には、機密保持の為の特殊な処理が必要になるという問題があった。
上記したように、セキュリティ性が非常に重要視されている文字情報などが印刷済みのインクリボンや再転写済みの中間転写フィルム上に残存する問題点を解決する一例として、下記の特許文献1には、印刷済みのインクリボン上に残存する当初画像(=当初画像データ)を容易に判読不能にすることができる転写式画像記録装置が開示されている。
特開2002−211064号公報
図31(a)〜(d)は従来の転写式画像記録装置を用いて、印刷済みのインクリボン上に残存した当初画像を判読不能にする動作を説明するために、当初画像(=当初画像データ)と、上書き画像データと、重ね合せ画像(=重ね合せ画像データ)とをそれぞれ示した図である。
上記した特許文献1に開示された転写式画像記録装置では、感熱ヘッドとプラテンとの間にインクリボンと記録紙とを挟み、感熱ヘッドの発熱によりインクリボンのインクを記録紙に転写して記録した後に、図31(a)〜(d)に示した如く、印刷済みのインクリボン上に残存する当初画像(=当初画像データ)Aに対して当初画像データとは異なる上書き画像データB1(又はB2)を感熱ヘッドにより上書きして、インクリボン上に重ね合せ画像(=重ね合せ画像データ)C1(又はC2)を得ることで、印刷済みのインクリボン上の当初画像Aを判読不能にしている。
より具体的に説明すると、図31中で(a)は当初画像Aの一例を示し、(b)はランダム文字列からなる上書き画像データB1の一例を示し、(c)は当初画像Aに上書き画像データB1を重ね合せて得られた重ね合せ画像C1を示している。
そして、図31(c)から明らかなように、重ね合せ画像C1中では、当初画像Aの判読は殆ど不可能となっている。
この際、上書き画像データとして、図31(b)に示したように、例えば、JIS(日本工業規格)に基づく数字、アルファベット、かな、漢字等によるランダム文字列を用いて上書き画像データB1が作成されており、この上書き画像データB1はインクリボンの表裏を反転させた後に記録されるので、当初画像Aと上書き画像データB1はインクリボン上で上下が反転して、図31(c)に示したような重ね合せ画像C1となるので、この重ね合せ画像C1中では、当初画像Aの判読は殆ど不可能となっている。
更に、ランダム文字列以外に、図31(d)に示したように、折れ線や不図示の波線のような比較的単純な図形を用いて上書き画像データB2を作成し、図31(e)に示したように、当初画像Aと上書き画像データB2とを重ね合せてインクリボン上に重ね合せ画像C2を得た場合でも、当初画像Aの判読は殆ど不可能となる旨が開示されている。
ところで、上記した特許文献1に開示された転写式画像記録装置によれば、前述したように、当初画像Aに対して当初画像データとは異なる上書き画像データB1(又はB2)をインクリボン上で重ね合せて重ね合せ画像C1(又はC2)を得ることで、インクリボン上の当初画像Aが判読不可能となるものの、上書き画像データB1(又はB2)はインクリボンの供給リールと巻取リールとを入れ替えた後に記録されるので、インクリボンの各リールの入替動作が煩雑である。
また、ここでの図示を省略するものの、文字高さの異なる大文字と小文字との組み合わせなどにより当初画像が形成される場合があるが、このような文字組み合わせに対する上書き画像データについては何らの考慮もされていないので、このような場合に印刷済みのインクリボンに残存した当初画像をより確実に判読不能にする必要がある。
更に、上記した特許文献1に開示された転写式画像記録装置では、当初画像Aに対して上書き画像データB1(又はB2)をインクリボン上で重ね合せて得た重ね合せ画像C1(又はC2)を、被転写体の1種である中間転写フィルムに転写する場合については記載されていないが、仮に重ね合せ画像C1(又はC2)を中間転写フィルム上に転写した場合でも、インクリボン上の当初画像Aと中間転写フィルム上の重ね合せ画像(図示せず)とを共に確実に判読不能にする必要がある。
そこで、インク層が所定サイズに複数区画化された帯状のインクリボンと、被転写体とを重ね合せて両者を移送しながら、複数の発熱抵抗体を主走査方向に配列させたサーマルヘッドにより被転写体上にセキュリティ性が重要視されている文字情報などによる当初文字画像データをインクリボンのインク層上に印刷して当初文字画像を得た際に、印刷済みのインクリボンのインク層上に残存した当初文字画像に対して当初文字画像とは異なる上書き画像データをサーマルヘッドにより上書きして重ね合せ画像を得ると共に、被転写体の1種である中間転写フィルム上又は印刷時とは別の新たな被転写体上に重ね合せ文字画像を得ることで、インクリボン上の当初文字画像をより確実に判読不能にすると共に、被転写体の1種である中間転写フィルム又は印刷時とは別の新たな被転写体に転写した重ね合せ文字画像をより確実に判読不能にすることができる熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムが望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、インク層が所定サイズに複数区画化された帯状のインクリボンと、被転写体とを重ね合せて両者を移送しながら、サーマルヘッドにより前記被転写体上に当初文字画像データを前記インク層の転写により印刷した後、印刷済みの前記インクリボンのインク層上に残存した当初文字画像に対して前記当初文字画像データとは異なる上書き画像データを前記サーマルヘッドにより上書きして、重ね合わせ文字画像を得ることで、印刷済みの前記インクリボン上の前記当初文字画像を判読不能にする熱転写印刷方法において、
前記インクリボンのインク層上に前記当初文字画像を得た後に、前記インクリボンのインク層の移送方向端部と前記被転写体の移送方向端部とを一致させて、前記上書き画像データを前記サーマルヘッドに印加して、前記インクリボン上及び前記被転写体上にそれぞれ1回目の重ね合わせ文字画像を得るステップと、
前記インクリボン上及び前記被転写体上にそれぞれ前記1回目の重ね合わせ文字画像を得た後に、前記インクリボンのインク層の移送方向端部を前記被転写体の移送方向端部に対して所定量ずらして、前記上書き画像データを前記サーマルヘッドに印加して、前記インクリボン上及び前記被転写体上にそれぞれ2回目の重ね合わせ文字画像を得るステップと、
を含むことを特徴とする熱転写印刷方法である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の熱転写印刷方法において、
前記上書き画像データを、前記当初文字画像データに対してデータ加工を施し、該当初文字画像データとは異なる文字画像パターンとして生成することを特徴とする熱転写印刷方法である。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の熱転写印刷方法において、
前記上書き画像データを、前記当初文字画像データ中の文字と同一種類のランダムな文字を用い、該当初文字画像データとは異なる文字画像パターンとして生成することを特徴とする熱転写印刷方法である。
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の熱転写印刷方法において、
前記上書き画像データは、「0」と「1」とによる2値化情報により生成した横ストライプパターン、斜めストライプパターン、又は、市松模様パターンであることを特徴とする熱転写印刷方法である。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の熱転写印刷方法において、
前記インクリボンのインク層上に残存した前記当初文字画像に対して前記上書き画像データを前記サーマルヘッドにより上書きして重ね合せた前記1回目及び前記2回目の重ね合せ画像データを、前記被転写体の1種である中間転写フィルム、又は、印刷済みの前記被転写体とは別の新たな被転写体に転写することを特徴とする熱転写印刷方法である。
また、請求項6記載の発明は、インク層が所定サイズに複数区画化された帯状のインクリボンと、被転写体とを重ね合せて両者を移送しながら、サーマルヘッドにより前記被転写体上に当初文字画像データを前記インク層の転写により印刷する熱転写印刷手段と、
印刷済みの前記インクリボンのインク層上に残存した当初文字画像に対して前記当初文字画像データとは異なる上書き画像データを前記サーマルヘッドにより上書きして、重ね合わせ文字画像を得ることで、印刷済みの前記インクリボン上の前記当初文字画像を判読不能にする際に、前記上書き画像データを前記サーマルヘッド側に出力する上書き画像データ生成手段と、
を有する熱転写印刷システムにおいて、
前記熱転写印刷手段は、前記インクリボンのインク層上に前記当初文字画像を得た後に、前記インクリボンのインク層の移送方向端部と前記被転写体の移送方向端部とを一致させて、前記上書き画像データを前記サーマルヘッドに印加して、前記インクリボン上及び前記被転写体上にそれぞれ1回目の重ね合わせ文字画像を得て、この後、更に、前記インクリボンのインク層の移送方向端部を前記被転写体の移送方向端部に対して所定量ずらして、前記上書き画像データを前記サーマルヘッドに印加して、前記インクリボン上及び前記被転写体上にそれぞれ2回目の重ね合わせ文字画像を得ることを特徴とする熱転写印刷システムである。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の熱転写印刷システムにおいて、
前記上書き画像データ生成手段は、前記当初文字画像データに対してデータ加工を施し、該当初文字画像データとは異なる文字画像パターンを有する前記上書き画像データを生成することを特徴とする熱転写印刷システムである。
また、請求項8記載の発明は、請求項6記載の熱転写印刷システムにおいて、
前記上書き画像データ生成手段は、前記当初文字画像データ中の文字と同一種類のランダムな文字を用い、該当初文字画像データとは異なる文字画像パターンを有する前記上書き画像データを生成することを特徴とする熱転写印刷システムである。
また、請求項9記載の発明は、請求項6項記載の熱転写印刷システムにおいて、
前記上書き画像データ生成手段は、「0」と「1」とによる2値化情報により形成した横ストライプパターン、斜めストライプパターン、又は、市松模様パターンを前記上書き画像データとして生成することを特徴とする熱転写印刷システムである。
また、請求項10記載の発明は、請求項6〜請求項9のいずれか1項記載の熱転写印刷システムにおいて、
前記インクリボンのインク層上に残存した前記当初文字画像に対して前記上書き画像データを前記サーマルヘッドにより上書きして重ね合せた前記1回目及び前記2回目の重ね合せ画像データを、前記被転写体の1種である中間転写フィルム、又は、印刷済みの前記被転写体とは別の新たな被転写体に転写することを特徴とする熱転写印刷システムである。
本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムによると、インク層が所定サイズに複数区画化された帯状のインクリボンと、被転写体とを重ね合せて両者を移送しながら、サーマルヘッドにより被転写体上にセキュリティ性が重要視されている文字情報などによる当初文字画像データを印刷した後、印刷済みのインクリボンに残存した当初文字画像に当初文字画像データとは異なる上書き画像データをサーマルヘッドにより上書きして、重ね合わせ文字画像を得ることで、印刷済みのインクリボン上の当初文字画像を判読不能にする場合に、インクリボンのインク層上に当初文字画像を得た後に、インクリボンのインク層の移送方向端部と被転写体の移送方向端部とを一致させて、上書き画像データをサーマルヘッドに印加して、インクリボン上及び被転写体上にそれぞれ1回目の重ね合わせ文字画像を得て、この後、更に、インクリボンのインク層の移送方向端部を被転写体の移送方向端部に対して所定量ずらして、上書き画像データをサーマルヘッドに印加して、インクリボン上及び被転写体上にそれぞれ2回目の重ね合わせ文字画像を得ることにより、インクリボン上に得られた1回目の重ね合わせ文字画像及び被転写体上に得られた1回目の重ね合わせ文字画像は、いずれも判読することが確実に不可能な状態となると共に、インクリボン上に得られた2回目の重ね合わせ文字画像及び被転写体上に得られた2回目の重ね合わせ文字画像は、インクリボン上に得られた1回目の重ね合せ文字画像及び被転写体上に得られた1回目の重ね合せ文字画像よりも信頼性を高めて確実に判読不可能な状態となるので、インクリボン上の当初文字画像に対してより一層機密性を保持することができる。
また、本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムによると、インクリボンに残存した当初文字画像に対して上書き画像データをサーマルヘッドにより上書きして重ね合せた1回目及び2回目の重ね合せ画像データを、被転写体の1種である中間転写フィルム、又は、印刷済みの被転写体とは別の新たな被転写体に転写しても中間転写フィルム又は印刷済みの被転写体とは別の新たな被転写体上で当初文字画像データを確実に判読不能にすることができる。
以下に本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムの一実施例について図1〜図30を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムに適用される一例の熱転写印刷手段となる熱転写印刷装置を示した構成図、
図2(a),(b)は図1に示したインクリボンを説明するための平面図,側面図、
図3は本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムに適用される他例の熱転写印刷手段となる熱転写印刷装置を示した構成図、
図4(a),(b)は図3に示した中間転写フィルムを説明するための平面図,側面図、
図5は図1及び図3に示したサーマルヘッドを拡大して示した図、
図6は複数色のインク層を形成した帯状のインクリボンと、被転写体である記録紙(又は中間転写フィルム)とを重ね合せて両者を移送しながら、複数の発熱抵抗体を主走査方向に所定のピッチで一列に配列させたサーマルヘッドにより、記録紙(又は中間転写フィルム)上に印刷画像データをインク層の転写により印刷した場合を模式的に示した図である。
本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムでは、図1に示したようにインクリボン11と被転写体の1種である記録紙22とを重ね合せて両者11,22を移送しながらサーマルヘッド19により記録紙22上に画像情報や文字情報などの印刷画像データを直接印刷する直接方式の構造形態を採用した一例の熱転写手段となる熱転写印刷装置10A、又は、図3に示したようにインクリボン11と被転写体の1種である中間転写フィルム25とを重ね合せて両者11,25を移送しながらサーマルヘッド19により中間転写フィルム25上に印刷画像データを転写により印刷した後に中間転写フィルム25上の印刷画像をカード35上に再転写する再転写方式の構造形態を採用した他例の熱転写手段となる熱転写印刷装置10Bのいずれにも適用可能になっている。
そして、複数色のインク層が被転写体に合わせて所定サイズに複数区画化された帯状のインクリボン11と、被転写体である記録紙22(又は中間転写フィルム25)とを重ね合せてサーマルヘッド19により記録紙22(又は中間転写フィルム25)上に印刷画像データをインク層の転写により印刷する際に、とくに、印刷画像データ中にセキュリティ性が非常に重要視されている文字情報などがあると使用者が判断した場合に、本発明の要部となる後述の実施例1〜3において、印刷済みのインクリボン11に残存したセキュリティ性が高い当初文字画像(=当初文字画像データ)に対して当初文字画像とは異なる上書き画像データをサーマルヘッド19により上書きして、重ね合わせ文字画像(=重ね合せ画像データ)を得ることで、インクリボン上の当初文字画像を確実に判読不能にすると共に、当初文字画像と上書き画像データとを重ね合せて得た重ね合せ画像を、被転写体の1種である中間転写フィルム、又は、印刷済みの被転写体とは別の新たな被転写体に転写しても中間転写フィルム又は印刷済みの被転写体とは別の新たな被転写体上で重ね合せ画像を確実に判読不能にすることを特徴とするものである。
まず、図1に示した本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムに適用される一例の熱転写印刷手段となる熱転写印刷装置10A(10)では、図2(a),(b)に示したような帯状のリボンベース11a上に昇華性又は溶融性の複数色のインク層11bとしてイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(BK)の各インクを繰り返し塗布し、且つ、各色のインク層11bを被転写体である記録紙22に合わせて所定サイズに複数区画化して形成したインクリボン11が、供給リール用DCモータ12に連結した供給リール13と、巻取リール用DCモータ14に連結した巻取リール15との間で複数のガイドローラ16を介して掛け渡されている。
この際、複数のガイドローラ16のうちで供給リール13の出口近傍に設置されたガイドローラ16にはパルスジェネレータ17が一体的に連結されており、このパルスジェネレータ17はインクリボン11の移送に伴って回転するガイドローラ16の回転に応じてパルスを発生するものであり、且つ、後述するようにインクリボ11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1(図2)を頭出しをした後に、パルスジェネレータ17のパルス数を計数してインクリボ11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1(図2)をインクリボ11の移送方向の前方又は後方に所定量だけずらすために用いられるものである。
また、インクリボン11の各組のイエロー(Y)の頭出しマーク11c及びブラック(BK)の頭出しマーク11dを検出する第1センサ18が供給リール13の出口近傍に設置したガイドローラ16よりも下流に配置されている。
また、供給リール13と巻取リール15との間でインクリボン11のベースフィル側には、ヘッド用プリント配線基板19a上に複数の発熱抵抗体19bを主走査方向に所定のピッチで配列させたサーマルヘッド19が回転自在なプラテンローラ20と対向してこのプラテンローラ20に対して接離自在に取り付けられている。
また、一対の記録紙搬送ローラ21,21によって記録紙22がサーマルヘッド19の発熱抵抗体19bに添接したインクリボン11とプラテンローラ20との間に送り込まれていると共に、記録紙22の先頭位置を検出する第2センサ23がプラテンローラ20の下流近傍に設置されている。
尚、サーマルヘッド19中で複数の発熱抵抗体19bを配列させる主走査方向は、複数の発熱抵抗体19bを記録紙22のライン方向に沿って画像情報や文字情報などの印刷画像データを走査する方向であり、これに対して、記録紙22の送り方向(副走査方向)は主走査方向に対して直交している。
そして、上記構成による一例の熱転写印刷装置10Aを動作させて通常の転写動作(印刷動作)を行う時には、インクリボン11と記録紙22とを、サーマルヘッド19の発熱抵抗体19bと回転自在なプラテンローラ20との間で重ね合せて両者11,22をプラテンローラ20の駆動力で移送しながら各色の画像信号に応じて発熱抵抗体19bの熱によりに各色のインク層を記録紙22上に各色ごとに繰り返して転写している。
次に、図3に示した本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムに適用される他例の熱転写印刷手段となる熱転写印刷装置10B(10)では、サーマルヘッド19で印刷する記録紙が中間転写フィルム25に置き換えられ、且つ、記録紙としてカード35が用いられている点が上記した一例の熱転写印刷装置10Aに対して異なっている。
この他例の熱転写印刷装置10Bでも、図2(a),(b)に示したような帯状のリボンベース上に昇華性又は溶融性の複数色のインク層(イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック)を組みとしてこの組みを繰り返し形成したインクリボン11が、供給リール用DCモータ12に連結した供給リール13と、巻取リール用DCモータ14に連結した巻取リール15との間で複数のガイドローラ16を介して掛け渡されている。この際、インクリボン11の各色のインク層11bは、後述する被転写体の1種である中間転写フィルム25のカラー画像フレーム及びカード35に合わせて所定サイズに複数区画化して形成されている。
この際、複数のガイドローラ16のうちで供給リール13の出口近傍に設置されたガイドローラ16にはパルスジェネレータ17が一体的に連結されており、このパルスジェネレータ17は前述したと同様に、インクリボ11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1(図2)を頭出しした後に、パルスジェネレータ17のパルス数を計数してインクリボ11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1(図2)をインクリボ11の移送方向の前方又は後方に所定量だけずらすために用いられるものである。
また、インクリボン11の各組のイエロー(Y)の頭出しマーク11c及びブラック(BK)の頭出しマーク11dを検出する第1センサ18が供給リール13の出口近傍に設置したガイドローラ16よりも下流に配置されている。
また、供給リール13と巻取リール15との間でインクリボン11のベースフィル側には、ヘッド用プリント配線基板19a上に複数の発熱抵抗体19bを主走査方向に所定のピッチで配列させたサーマルヘッド19が回転自在なプラテンローラ20と対向してこのプラテンローラ20に対して接離自在に取り付けられている。
一方、図4(a),(b)に示したような帯状のフィルムベース25a上に剥離層25bと透明受像層25cとを積層した中間転写フィルム25が、供給リール用パルスモータ26と連結した供給リール27からプラテンローラ20を一部巻回しながら巻取リール用DCモータ28と連結した巻取リール29に複数のガイドローラ30を介して掛け渡されていると共に、中間転写フィルム25上でのカラー画像フレームの頭出しマーク25dを検出する第2センサ31が供給リール27の出口近傍に設置したガイドローラ30よりも下流に配置されている。
また、中間転写フィルム25の搬送路中でプラテンローラ20よりも下流にヒートローラ32と加圧ローラ33とが互いに回転自在に対向して設置されている。
更に、一対のカード搬送ローラ34,34によって未印刷のカード35がカード反転部36を通り、カード頭出し用の第3センサ37を通過した後にヒートローラ32と加圧ローラ33との間に送り込まれ、この後、一対のカード搬送ローラ38,38によって印刷済みのカード35が外部に排出されるようになっている。
尚、上記したカード反転部36は、中間転写フィルム25上の印刷画像をカード35の両面に容易に再転写させるため、カード35の片面に印刷画像を再転写した後にカード35の表裏を反転させるために付加したものである。
そして、上記構成による一例の熱転写印刷装置10Bを動作させて通常の再転写動作を行う時には、インクリボン11と中間転写フィルム25とを、サーマルヘッド19の発熱抵抗体19bと回転自在なプラテンローラ20との間で重ね合せて両者11,25をプラテンローラ20の駆動力で移送しながら各色の画像信号に応じて発熱抵抗体19bの熱によりに各色のインク層を中間転写フィルム25の透明受像層上に各色ごとに繰り返して転写して1フレームのカラー画像を得ている。
この後、中間転写フィルム25の透明受像層上に転写された1フレームのカラー画像を、ヒートローラ32と加圧ローラ33との間に送り込まれたカード35上に加熱押圧して、透明受像層を剥離層から剥がしてカード35上にカラー画像を再転写している。
ここで、一例の熱転写印刷装置10A又は他例の熱転写印刷装置10Bに用いられるサーマルヘッド19は、図5に拡大して示した如く、ヘッド用プリント配線基板19a上に複数の発熱抵抗体19bを主走査方向に所定のピッチHPで一列に配列させたものであり、且つ、各発熱抵抗体19bが印刷画像データに応じて選択的に駆動されるようになっている。
従って、図6に示した如く、複数色のインク層を形成したインクリボン11(図1,図3)と、記録紙22(又は中間転写フィルム25)とを重ね合せてサーマルヘッド19により記録紙22(又は中間転写フィルム25)上に画像情報や文字情報などの印刷画像データをインク層の転写により印刷した場合に、記録紙22(又は中間転写フィルム25)上に印刷した印刷画像中で主走査方向に沿って隣り合う画素のピッチGPは発熱抵抗体19bのピッチHPと同じである。
一方、記録紙22(又は中間転写フィルム25)の送り方向(副走査方向)に沿って隣り合う画素間の距離Kは、記録紙22(又は中間転写フィルム25)上の1ラインの印刷時間に相当する移送速度で決定される。
次に、本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムの電気的な構成について、図7及び図8を用いて説明する。
図7は本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムにおいて、外部のPC(パソコン)内で生成した通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データを熱転写印刷装置に送信して、通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データをサーマルヘッドに印加する形態を示したブロック図、
図8は本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムにおいて、外部のPC(パソコン)内で生成した通常の印刷画像データを熱転写印刷装置に送信する一方、上書き文字画像データを熱転写印刷装置内で生成して、通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データをサーマルヘッドに印加する形態を示したブロック図である。
本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムでは、インクリボン11(図1,図3)と記録紙22(又は中間転写フィルム25)とを重ね合せてサーマルヘッド19により通常の印刷画像データを記録紙22(又は中間転写フィルム25)に印刷した際、通常の印刷画像データ中にセキュリティ性が非常に重要視されている文字情報などがあると使用者が判断した場合に、印刷済みのインクリボン11に残存したセキュリティ性が高い当初文字画像に対して上書きするための上書き文字画像データを、図7に示したように外部のPC(パソコン)40内で生成する信号伝送形態、又は、図8に示したように熱転写印刷装置10(10A又は10B)内で生成する信号伝送形態のいずれか一方を採用している。
即ち、図7に示した信号伝送形態では、外部のPC(パソコン)40内に、通常の印刷画像データを生成して出力する通常の印刷画像データ生成手段41と、通常の印刷画像データ生成手段41で生成した通常の印刷画像データ中に例えばブラック(BK)に印刷される文字情報がある場合にこの文字情報を検出して出力する文字情報検出手段42と、文字情報検出手段42で検出した文字情報に対応した当初文字画像データに上書きする上書き文字画像データを生成して出力する上書き文字画像データ生成手段43と、通常の印刷画像データ生成手段41から出力された通常の印刷画像データと上書き文字画像データ生成手段43から出力された上書き文字画像データとを選択的に切り換える切り換え手段44とが設けられている。
一方、熱転写印刷装置10(10A又は10B)内には、この装置10の印刷動作に伴う構成部材全体を制御する制御部(CPU)51と、外部のPC40側から選択的に出力された通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データをUSBあるいはLANなどの電気的通信経路により取り込むためのPCインタフェース回路52と、PCインタフェース回路52に取り込んだ1画面分の通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データを一時的に格納するメモリ53と、メモリ53に格納した1画面分の通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データをサーマルヘッド19に転送する画像データ転送回路54とが設けられている。
次に、図8に示した信号伝送形態では、熱転写印刷装置10(10A又は10B)内に、この装置10の印刷動作に伴う構成部材全体を制御する制御部(CPU)61と、外部のPC内で生成された通常の印刷画像データをUSBあるいはLANなどの電気的通信経路により取り込むためのPCインタフェース回路62と、PCインタフェース回路62を経由した通常の印刷画像データを格納する通常の印刷画像データ格納手段63と、通常の印刷画像データ格納手段63に格納した通常の印刷画像データ中に例えばブラック(BK)に印刷される文字情報がある場合にこの文字情報を検出して出力する文字情報検出手段64と、文字情報検出手段64で検出した文字情報に対応した当初文字画像データに上書きする上書き文字画像データを生成して出力する上書き文字画像データ生成手段65と、通常の印刷画像データ格納手段63から出力された通常の印刷画像データと上書き文字画像データ生成手段65から出力された上書き文字画像データとを選択的に切り換える切り換え手段66と、切り換え手段66により選択的に出力された通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データの1画面分を一時的に格納するメモリ67と、メモリ67に格納した1画面分の通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データをサーマルヘッド19に転送する画像データ転送回路68とが設けられている。
ここで、図7に示した信号伝送形態、又は、図8に示した信号伝送形態のいずれか一方を適用して、通常の印刷画像データを記録紙22(又は中間転写フィルム25)上に印刷する場合には前述しているので説明を省略するが、セキュリティ性が重要視されている当初文字画像データをサーマルヘッド19に印加して、印刷済みのインクリボン11のブラック(BK)のインク層上に当初文字画像が残存した際に、この当初文字画像に対して当初文字画像データとは異なる上書き文字画像データをサーマルヘッド19により上書きして、重ね合わせ文字画像を得ることで、印刷済みのインクリボン11上の当初文字画像に対して判読不能にする場合に、図1に示した熱転写印刷装置10Aを用いた際には印刷済みの記録紙22とは別の新たな記録紙22をサーマルヘッド19とプラテンローラ20との間に送り込めば良いが、以下の説明では図3に示した熱転写印刷装置10Bを用いてインクリボン11上及び中間転写フィルム25上に当初文字画像をそれぞれ転写した時にインクリボン11上の当初文字画像に対して、後述する実施例1,2のいずれかの上書き文字画像データ生成手段で生成した上書き文字画像データ又は実施例3の上書き画像データ生成手段で生成した上書き画像データを上書きする場合について述べる。
尚、インクリボンに印刷された当初文字画像データを判読不能にするために上書き画像データ生成手段で生成した上書き画像データとして、実施例1,2では、文字データを用いて生成した上書き文字画像データの場合について説明し、又、実施例3では、文字データを用いずに「0」と「1」とによる2値化情報を所定のパータで配列して上書き画像データの場合について説明するが、上書き画像データは、文字とか、記号とか、模様などを用いた画像データであれば良いものである。
図9は実施例1の上書き文字画像データ生成手段を説明するための図、
図10は実施例1の上書き文字画像データ生成手段において、当初文字画像データを示した図、
図11は実施例1の上書き文字画像データ生成手段において、当初文字画像データ中で文字の行と行領域とを説明するための図、
図12は図11に示した当初文字画像データにおいて、行中の上書き文字枠を区画する動作を説明するための図、
図13は図11に示した当初文字画像データに対して、行中の文字データに上書きする上書き文字データを生成する際の文字データ加算動作を説明するための図、
図14は実施例1の上書き文字画像データ生成手段で生成した上書き文字画像データを示した図、
図15(a)〜(c)は実施例1において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第1動作図、
図16(a)〜(d)は実施例1において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第2動作図、
図17(a)〜(d)は実施例1において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第3動作図、
図18(a)〜(c)は、実施例1を一部変形させた変形例を説明するために模式的に示した動作図である。
図9に示した実施例1の上書き文字画像データ生成手段43は、先に図7を用いて説明したようにPC(パソコン)40内に設けたものである。尚、この実施例1において、先に図8を用いて説明したように、熱転写印刷装置10内に上書き文字画像データ生成手段65を設けた場合でも、この上書き文字画像データ生成手段65を上記した上書き文字画像データ生成手段43と同じ構成にすることも可能であるがここでの説明を省略する。
上記した実施例1の上書き文字画像データ生成手段43は、当初文字画像データをインクリボン11のブラック(BK)のインク層11b上に印字して当初文字画像を得た際に、当初文字画像データを元データとしてデータ加工を施して上書き文字画像データを生成するように構成されている。
より具体的に説明すると、実施例1の上書き文字画像データ生成手段43では、通常の印刷画像データ生成手段41(図7)で生成した印刷画像データ中に文字情報がある場合にこの文字情報を記憶する文字情報記憶部43aと、文字情報記憶部43aに記憶した文字情報中の行を検出する文字情報中の行検出部43bと、行開始位置から行終了位置までの行領域を検出する行領域検出部43cと、行領域内に印刷された最大文字の高さを検出する最大文字高さ検出部43dと、行領域内に印刷された最大文字の高さに応じて行領域内を複数の上書き文字枠として区画する上書き文字枠区画部43eと、複数の上書き文字枠中で前端枠と後端枠とをループ状に連結させた上で、一つの上書き文字枠に順次隣接する少なくとも2つ以上の上書き文字枠内の文字データ同士を加算して得た加算文字データを一つの上書き文字枠内の当初文字データに上書きする上書き文字データとし、且つ、複数の上書き文字枠全てに対して各枠ごとに加算文字データを得る文字データ加算部43fと、文字データ加算部43fで得られた各加算文字データを行領域に対する上書き文字画像データとしてサーマルヘッド19側に出力する上書き文字画像データ出力部43gと、で構成されている。
ここで、上記構成による実施例1の上書き文字画像データ生成手段43の動作を順追って説明すると、印刷画像データ中にセキュリティ性が非常に重要視されている文字情報などがあると使用者が判断した場合に、この文字情報を図10に示したような実施例1の当初文字画像データFGDの形態で情報格納部43aに格納する。
尚、図10中に矢印で示した移送方向は、インクリボン11(図2)及び中間転写フィルム25(図4)が熱転写印刷装置10(10A又は10B)内を往復移動する方向を示したものであり、以下の図面中に矢印で示した移送方向も上記と同様である。
この際、実施例1の当初文字画像データFGDは、サーマルヘッド19に印加されてインクリボン11(図2)のBKのインク層11bから中間転写フィルム25上に転写されるデータであり、当初文字画像データFGDがインクリボン11上に印字された時には図10に示したような当初文字画像FGiとして文字情報がBKのインク層11bに対して白抜き状態で得られ、一方、中間転写フィルム25上に転写された時には図10に示したような当初文字画像FGmとして黒文字で得られる。
次に、文字情報中の行検出部43bでは、情報格納部43aに格納した当初文字画像データFGDに対して、図11に示したように、文字情報中の行を検出しており、この当初文字画像データFGDでは行が6行あることを検出し、この後、行領域検出部43cで行開始位置から行終了位置までの行領域1〜行領域6を検出して、各行領域1〜行領域6内に印刷される文字のサイズ及び文字の数量により各行領域1〜行領域6の幅X1〜(X6…図示せず)を検出する。更に、最大文字高さ検出部43dで各行領域1〜行領域6中の各文字の最大文字高さY1〜(Y6…図示せず)を検出する。
次に、上書き文字枠区画部43eでは、例えば図12に拡大して示した行領域1において、行領域1の幅X1を最大文字高さY1で分割して複数の上書き文字枠を区画化しており、これにより1番目の上書き文字枠,2番目の上書き文字枠,……,N番目の上書き文字枠が得られる。そして、上記と同様に、行領域2〜行領域6に対しても複数の上書き文字枠をそれぞれ区画化している。
尚、上書き文字枠区画部43eは、例えば行領域1の幅X1を最大文字高さY1で分割して複数の上書き文字枠を区画化しているが、これに限ることなく、文字単位で複数の上書き文字枠を区画しても良いものであるので、複数の上書き文字枠は行領域内に印刷される文字のサイズに応じて区画化することになる。
次に、文字データ加算部43fでは、図10に示した当初文字画像データFGDに上書きする上書き文字画像データを作成しており、上書き文字枠区画部43eで行領域内を区画化した複数の上書き文字枠中で前端枠と後端枠とをループ状に連結させた上で、一つの上書き文字枠に順次隣接する少なくとも2つ以上の上書き文字枠内の文字データ同士を加算して得た加算文字データを一つの上書き文字枠内の当初文字データに上書きする上書き文字データとし、且つ、複数の上書き文字枠全てに対して各枠ごとに加算文字データを得ている。
具体的には、例えば図13に拡大して示した行領域1において、1番目の上書き文字枠に上書きする1番目の上書き文字データは、1番目の後に隣接する2番目及び3番目の上書き文字枠中の各当初文字データ同士を加算して得た加算文字データである。また、2番目の上書き文字枠に上書きする2番目の上書き文字データは、2番目の後に隣接する3番目及び4番目の上書き文字枠中の各当初文字データ同士を加算して得た加算文字データである。以下、上記した動作を順に繰り返して最終のN番目の上書き文字枠に至った時に、最終のN番目の上書き文字枠に上書きするN番目の上書き文字データは、N番目の後がないために1番目に戻るように巡回させて、1番目及び2番目の上書き文字枠中の各当初文字データ同士を加算して得た加算文字データである。
更に、行領域2〜行領域6に対しても行領域1と同様に文字データ加算処理をすると、図14に示したように当初文字画像データFGD(図11)とは異なった文字画像パターンを有する上書き文字画像データUGDが得られ、この上書き文字画像データUGDが上書き文字画像データ出力部43gから出力されて、サーマルヘッド19に印加されることになる。
尚、上記した文字データ加算部43fによる文字データ加算方法は一例にすぎず、これに限定されるものでもなく、上書き対象となる上書き対象文字枠に上書きする上書き文字データは、上書き対象文字枠の前側及び後ろ側のうち少なくとも一方に隣接する複数の上書き文字枠中の各当初文字データ同士を加算すれば良いものであり、2文字データの加算だけでなく、3文字データ以上を加算することも可能である。
従って、この実施例1では、当初文字画像データFGD中の行の行領域内に印刷される文字画像データを元データとしてデータ加工を施し、行領域単位に上書き文字画像データUGDを生成した後にサーマルヘッド19に印加することになる。
ここで、上記した実施例1の動作を実施する場合について、図3及び図15〜図17を併用して動作順に説明する。
まず、図3及び図15(a),(b)に示したように、熱転写印刷装置10内に設けた制御部51(図7)を動作させて、第1センサ18により未印刷のインクリボン11のブラック(BK)の頭出しマーク11d(図2)を検出すると共に、第2センサ31により未転写の中間転写フィルム25上でのカラー画像フレームの頭出しマーク25d(図4)を検出し、未印刷のインクリボン11のブラック(BK)のインク層11b中で移送方向端部である先頭位置S1と、未転写の中間転写フィルム25のカラー画像フレーム中で移送方向端部である先頭位置S2とが、サーマルヘッド19とプラテンローラ20との間で一致するように両者11,25を移送する。
この後、インクリボン11と中間転写フィルム25とを重ね合せて、先に図11を用いて説明した当初文字画像データFGDをサーマルヘッド19に印加することで、インクリボン11のブラック(BK)のインク層11b上に当初文字画像FGiが得られると共に、中間転写フィルム25上に当初文字画像FGmが得られる。
次ぎ、図15(c)に示したように、中間転写フィルム25上の当初文字画像FGmをカード35上に再転写すると、中間転写フィルム25上には当初文字画像FGmがなくなり、フィルムベース25a(図2)のみが露出した状態となる。
一方、インクリボン11上に得られた当初文字画像FGiは、セキュリティ性が非常に重要視されている文字情報であるので、インクリボン11上の当初文字画像FGiを判読不能に必要がある。この際、中間転写フィルム25上に転写された当初文字画像FGmはカード35上に再転写されるので判読不能にする必要はない。
そこで、インクリボン11上に当初文字画像FGiを印字し、且つ、中間転写フィルム25上の当初文字画像FGmをカード35上に再転写した後に、図3及び図16(a),(b)に示したように、印刷済みのインクリボン11を供給リール13側に巻き戻して、第1センサ18により印刷済みのインクリボン11のブラック(BK)の頭出しマーク11dを検出すると共に、再転写済みの中間転写フィルム25を供給リール27側に巻き戻して、第2センサ31により再転写済みの中間転写フィルム25上でのカラー画像フレームの頭出しマーク25dを検出し、印刷済みのインクリボン11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1と、再転写済みの中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2とを、サーマルヘッド19とプラテンローラ20との間で一致させた状態で、両者11,25を重ね合わせてサーマルヘッド19とプラテンローラ20との間に移送する。
この後、実施例1の上書き文字画像データ生成手段43(図9)により、各行領域1〜6中の文字列中で一つの当初文字データに順次隣接する少なくとも2つ以上の文字データを加算処理して一つの当初文字データに上書きするデータとし、且つ、行中の複数の当初文字データ全てに対して繰り返して、図14に示したように当初文字画像データFGD(図11)とは異なった文字画像パターンを有する上書き文字画像データUGDを生成して、この上書き文字画像データUGDをサーマルヘッド19に印加して、インクリボン11のBKのインク層11b上に印字された当初文字画像FGiに対して上書き文字画像データUGDを上書きして重ね合せると、図16(c),(d)に示したように、インクリボン11上に1回目の重ね合せ文字画像KG1iが得られると共に、中間転写フィルム25上に1回目の重ね合せ文字画像KG1mが得られる。
尚、インクリボン11上の当初文字画像FGi上に上書き文字画像データUGDを上書きして重ね合せる時に、図1に示した熱転写印刷装置10Aの場合においては、印刷した記録紙22とは別の新たな記録紙22を用いて新たな記録紙22上に上書き文字画像データUGDを転写して中間転写フィルム25と同様に1回目の重ね合せ文字画像(図示せず)を得れば良い。
そして、インクリボン11上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1i及び中間転写フィルム25上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1mは、いずれも判読することが確実に不可能な状態となるので、インクリボン11上の当初文字画像FGiに対して機密性を保持することができる。
従って、印刷済みのインクリボン11上の当初文字画像FGiは、例えばブラック(BK)のインクが当初画像データFGDのパターンに応じて既に抜けているものの、上書き文字画像データUGDは一つの当初文字データに対して少なくとも2文字以上を加算しているので上書きした後に曖昧な重ね合せ文字画像データとなるために、インクリボン11に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1i及び中間転写フィルム25上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1mは、いずれもインクリボン11上の当初文字画像FGiに対して確実に判読不能な状態となる。勿論、図1に示した熱転写印刷装置10Aの場合において、印刷した記録紙22とは別の新たな記録紙22上に転写した1回目の重ね合せ文字画像(図示せず)もインクリボン11上の当初文字画像FGiに対して確実に判読不能な状態となる。
この際、上述したように、インクリボン11上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1i及び中間転写フィルム25上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1mは、いずれも判読することが確実に不可能な状態となるが、より一層信頼性を高めて判読不能したい場合には、以下の図17(a)〜(d)で説明する動作を行えば良い。
即ち、インクリボン11上に1回目の重ね合せ文字画像KG1iを得ると共に中間転写フィルム25上に1回目の重ね合せ文字画像KG1mを得た後に、図3及び図17(a),(b)に示したように、1回目の重ね合せ文字画像KG1iを得たインクリボン11を供給リール13側に巻き戻し、且つ、1回目の重ね合せ文字画像KG1mを得た中間転写フィルム25を供給リール27側に巻き戻して、第1,第2センサ18,31を介して両者11,25を頭出しすると共に、更に、インクリボン11の供給リール13の出口近傍に設置されたガイドローラ16に一体的に連結されたパルスジェネレータ17のパルス数を計数しながらインクリボン11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1を中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2に対して所定量(=Xmm)だけずらして移送する。
この際、インクリボン11へのXmmのずれ量は、熱転写印刷装置10内で例えば2mm〜3mm程度に予め設定されており、中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2を基準として、インクリボン11を移送方向に対して前方側又は後方側のいずれか一方にXmmだけずらした状態で、両者11,25を重ね合わせてサーマルヘッド19とプラテンローラ20との間に移送している。
この後、実施例1の上書き文字画像データ生成手段43(図9)により生成した上書き文字画像データUGDをサーマルヘッド19に再度印加して、インクリボン11上の1回目の重ね合せ文字画像KG1iに上書き文字画像データUGDを再度上書きして重ね合せると、図17(c),(d)に示したように、インクリボン11側が中間転写フィルム25側に対してXmmずれたままの状態でインクリボン11上に2回目の重ね合せ文字画像KG2iが得られると共に、中間転写フィルム25上に2回目の重ね合せ文字画像KG2mが得られる。
そして、インクリボン11上に得られた2回目の重ね合せ文字画像KG2i及び中間転写フィルム25上に得られた2回目の重ね合せ文字画像KG2mは、インクリボン11上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1i及び中間転写フィルム25上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1mよりも信頼性を高めて確実に判読不可能な状態となるので、インクリボン11上の当初文字画像FGiに対してより一層機密性を保持することができる。
次に、実施例1を一部変形させた変形例について図18(a)〜(c)を用いて簡略に説明する。
この実施例1を一部変形させた変形例では、図18(a)に示したように、当初文字画像データFGDを印字して、インクリボン11上に当初文字画像FGiを得ると共に、中間転写フィルム25上に当初文字画像FGmを得て、中間転写フィルム25の当初文字画像FGmをカード35上に再転写した後、当初文字画像データFGDを元データとして加工して上書き文字画像データを作成する際に、上書き文字画像データを得る加工方法が実施例1に対して異なっている。
ここでは、図18(b)に示したように、当初文字画像データFGDから文字領域を検出し、この文字領域を上下反転して上書き文字画像データUGD’を作成している。
この後、インクリボン11上の当初文字画像FGi上及び中間転写フィルム25上の当初文字画像FGm上に上書き文字画像データUGD’を上書きすると、インクリボン11上に1回目の重ね合せ文字画像KG1i’が得られると共に、中間転写フィルム25上に1回目の重ね合せ文字画像KG1m’が得られる。
これにより、インクリボン11上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1i’及び中間転写フィルム25上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1m’は、いずれも判読することが確実に不可能な状態となるので、インクリボン11上の当初文字画像FGiに対して機密性を保持することができる。
勿論、この実施例1の変形例でも、ここでの図示を省略するが、実施例1と同様に、インクリボン11上及び中間転写フィルム25上にそれぞれ1回目の重ね合せ文字画像を得た後に、インクリボンのブラック(BK)のインク層の先頭位置を中間転写フィルムのカラー画像フレームの先頭位置に対して所定量(=Xmm)だけずらして、上記した上書き文字画像データを再度印字することで、インクリボン上に得られた2回目の重ね合せ文字画像及び中間転写フィルム上に得られた2回目の重ね合せ文字画像は、より一層信頼性高く判読不可能な状態となる。
尚、この実施例1では、インクリボン11上及び中間転写フィルム25上に1回目及び2回目の重ね合せ文字画像を得る際に、インクリボン11のブラック(BK)のインク層11b中で移送方向端部である先頭位置S1と、中間転写フィルム25のカラー画像フレーム中で移送方向端部である先頭位置S2とを一致させたり、所定量ずらして説明したが、これに限ることなく、インクリボン11のブラック(BK)のインク層11b中で移送方向端部である後端位置(図示せず)と、中間転写フィルム25のカラー画像フレーム中で移送方向端部である後端位置(図示せず)とを一致させたり、所定量ずらしても良い。
尚更に、実施例1では、1回目の上書き文字画像データと、2回目の上書き文字画像データは、同じデータを使用しているが、2回目の上書き文字画像データを1回目とは別に生成しても良い。
図19は実施例2の上書き文字画像データ生成手段を説明するための図、
図20は実施例2の上書き文字画像データ生成手段において、当初文字画像データを示した図、
図21は実施例2の上書き文字画像データ生成手段において、当初文字画像データ中で文字の行と行領域とを説明するための図、
図22は実施例2の上書き文字画像データ生成手段で生成した上書き文字画像データを示した図、
図23(a)〜(c)は実施例2において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第1動作図、
図24(a)〜(d)は実施例2において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第2動作図、
図25(a)〜(d)は実施例2において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第3動作図である。
図19に示した実施例2の上書き文字画像データ生成手段65は、先に図8を用いて説明したように熱転写印刷装置10内に設けたものである。尚、この実施例2において、先に図7を用いて説明したように、PC(パソコン)40内に上書き文字画像データ生成手段43を設けた場合でも、この上書き文字画像データ生成手段43を上記した上書き文字画像データ生成手段65と同じ構成にすることも可能であるがここでの説明を省略する。
上記した実施例2の上書き文字画像データ生成手段65は、当初文字画像データをインクリボン11のブラック(BK)のインク層11b上に印字して当初文字画像を得た際に、当初文字画像データ中の文字の種類と同一種類のランダムな文字データを用いて上書き文字画像データを生成するように構成されている。
より具体的に説明すると、実施例2の上書き文字画像データ生成手段65では、通常の印刷画像データ格納手段63(図8)に格納した印刷画像データ中に文字情報がある場合にこの印刷画像データ中の文字情報を記憶する文字情報記憶部65aと、文字情報記憶部65aに記憶した文字情報中の行を検出する文字情報中の行検出部65bと、行開始位置から行終了位置までの行領域を検出する行領域検出部65cと、行領域内に印刷される文字の高さを検出する文字高さ検出部65dと、行領域内に印刷される文字の種類を検出する文字の種類検出部65eと、行領域内の文字の種類と対応した文字データを少なくとも行領域内の文字の数だけランダムに発生させるランダム文字データ発生部65fと、ランダム文字データ発生部65fで発生させた行領域内の文字の種類と同一種類のランダムな文字データ列を行領域に対する上書き文字画像データとしてサーマルヘッド19側に出力する上書き文字画像データ出力部65gと、で構成されている。
ここで、上記構成による実施例2の上書き文字画像データ生成手段65の動作を順追って説明すると、印刷画像データ中にセキュリティ性が非常に重要視されている文字情報などがあると使用者が判断した場合に、この文字情報を図20に示したような実施例2の当初文字画像データFGDの形態で情報格納部65aに格納する。
この際、実施例2の当初文字画像データFGDは、サーマルヘッド19に印加されてインクリボン11(図2)のBKのインク層11bから中間転写フィルム25上に転写されるデータであり、当初文字画像データFGDがインクリボン11上に印字された時には図20に示したような当初文字画像FGiとして文字情報がBKのインク層11bに対して白抜き状態で得られ、一方、中間転写フィルム25上に転写された時には図20に示したような当初文字画像FGmとして黒文字で得られる。
次に、文字情報中の行検出部65bでは、情報格納部65aに格納した当初文字画像データFGDに対して、図21に示したように、文字情報中の行を検出しており、この当初文字画像データFGDでは行が6行あることを検出し、この後、行領域検出部65cで行開始位置から行終了位置までの行領域1〜行領域6を検出して各行領域1〜行領域6の文字数を計数する。更に、文字高さ検出部65dで各行領域1〜行領域6中の各文字の文字高さY1〜(Y6…図示せず)を検出する。
次に、文字の種類検出部65eでは、例えばJIS(日本工業規格)で標準化された文字コード(漢字、カナ,ローマ字など)に基づいて図21に示した当初文字画像データFGD中の行領域1〜行領域6に対して文字の種類を検出しており、行領域1〜行領域3は日本語文字であると検出し、また、行領域4は英文字であると検出し、また、行領域5は数字であると検出し、更に、行領域6は日本語文字と数字とが混在しているものであると検出している。
次に、ランダム文字データ発生部65fでは、文字の種類検出部65eで各行領域1〜6ごとに検出した文字の種類と同一種類のランダムな文字データを少なくとも各行領域1〜6の文字数だけ発生して、ここで発生させた各行領域1〜6ごとの同一種類のランダムな文字データ列を各行領域1〜行領域6中の文字高さY1〜(Y6…図示せず)と同じ高さに設定して、図22に示したように当初文字画像データFGD(図20)とは異なった文字画像パターンを有する上書き文字画像データUGDを生成し、この上書き文字画像データUGDを上書き文字画像データ出力部65gから出力している。
この際、図22に示した実施例2の上書き文字画像データUGDは、当初文字画像データFGDがいっさい含まれてなく、ランダムな文字として例えば当初文字コード番号の前後に位置する2文字(当初文字コード番号−1に相当する文字と当初文字コード番号+1に相当する文字)を重ねたパターンで形成されている。
従って、図22に示した実施例2の上書き文字画像データUGDでは、行領域1〜行領域3は当初の日本語文字データ列に対してランダムな日本語文字データ列で形成され、また、行領域4は当初の英文字データ列に対してランダムな英文字データ列で形成され、また、行領域5は当初の数字データ列に対してランダムな数字データ列で形成され、更に、行領域6は当初の日本語文字データ列と当初の数字データ列とに対してランダムな日本語文字データ列とランダムな数字データ列とで形成されている。
ここで、上記した実施例2の動作を実施する場合について、図3及び図23〜図25を併用して動作順に説明する。
まず、図3及び図23(a),(b)に示したように、熱転写印刷装置10内に設けた制御部61(図8)を動作させて、第1センサ18により未印刷のインクリボン11のブラック(BK)の頭出しマーク11d(図2)を検出すると共に、第2センサ31により未転写の中間転写フィルム25上でのカラー画像フレームの頭出しマーク25d(図4)を検出し、未印刷のインクリボン11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1と、未転写の中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2とが、サーマルヘッド19とプラテンローラ20との間で一致するように両者11,25を移送する。
この後、インクリボン11と中間転写フィルム25とを重ね合せて、先に図20を用いて説明した当初文字画像データFGDをサーマルヘッド19に印加することで、インクリボン11のブラック(BK)のインク層11b上に当初文字画像FGiが得られると共に、中間転写フィルム25上に当初文字画像FGmが得られる。
次ぎ、図23(c)に示したように、中間転写フィルム25上の当初文字画像FGmをカード35上に再転写すると、中間転写フィルム25上には当初文字画像FGmがなくなり、フィルムベース25a(図2)のみが露出した状態となる。
一方、インクリボン11上に得られた当初文字画像FGiは、セキュリティ性が非常に重要視されている文字情報であるので、インクリボン11上の当初文字画像FGiを判読不能に必要がある。この際、中間転写フィルム25上に転写された当初文字画像FGmはカード35上に再転写されるので判読不能にする必要はない。
そこで、インクリボン11上に当初文字画像FGiを印字し、且つ、中間転写フィルム25上の当初文字画像FGmをカード35上に再転写した後に、図3及び図24(a),(b)に示したように、印刷済みのインクリボン11を供給リール13側に巻き戻して、第1センサ18により印刷済みのインクリボン11のブラック(BK)の頭出しマーク11dを検出すると共に、再転写済みの中間転写フィルム25を供給リール27側に巻き戻して、第2センサ31により再転写済みの中間転写フィルム25上でのカラー画像フレームの頭出しマーク25dを検出し、印刷済みのインクリボン11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1と、再転写済みの中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2とを、サーマルヘッド19とプラテンローラ20との間で一致させた状態で、両者11,25を重ね合わせてサーマルヘッド19とプラテンローラ20との間に移送する。
この後、実施例2の上書き文字画像データ生成手段65(図19)により、各行領域1〜6内の文字の種類と同一種類のランダムな文字データ列を用いて図22に示したように当初文字画像データFGD(図20)とは異なった文字画像パターンを有する上書き文字画像データUGDを生成して、この上書き文字画像データUGDをサーマルヘッド19に印加して、インクリボン11のBKのインク層11b上に印字された当初文字画像FGiに対して上書き文字画像データUGDを上書きして重ね合せると、図24(c),(d)に示したように、インクリボン11上に1回目の重ね合せ文字画像KG1iが得られると共に、中間転写フィルム25上に1回目の重ね合せ文字画像KG1mが得られる。
尚、インクリボン11上の当初文字画像FGi上に上書き文字画像データUGDを上書きして重ね合せる時に、図1に示した熱転写印刷装置10Aの場合においては、印刷した記録紙22とは別の新たな記録紙22を用いて新たな記録紙22上に上書き文字画像データUGDを転写して中間転写フィルム25と同様に1回目の重ね合せ文字画像(図示せず)を得れば良い。
そして、インクリボン11上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1i及び中間転写フィルム25上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1mは、いずれも判読することが確実に不可能な状態となるので、インクリボン11上の当初文字画像FGiに対して機密性を保持することができる。
従って、印刷済みのインクリボン11上の当初文字画像FGiは、例えばブラック(BK)のインクが当初画像データFGDのパターンに応じて既に抜けているものの、上書き文字画像データFGDは各行領域内の文字の種類と同一種類のランダムな文字データであるので上書きした後に曖昧な重ね合せ文字画像データとなるために、インクリボン11に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1i及び中間転写フィルム25上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1mは、いずれもインクリボン11上の当初文字画像FGiに対して確実に判読不能な状態となる。勿論、図1に示した熱転写印刷装置10Aの場合において、印刷した記録紙22とは別の新たな記録紙22上に転写した1回目の重ね合せ文字画像(図示せず)もインクリボン11上の当初文字画像FGiに対して確実に判読不能な状態となる。
この際、上述したように、インクリボン11上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1i及び中間転写フィルム25上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1mは、いずれも判読することが確実に不可能な状態となるが、より一層信頼性を高めて判読不能したい場合には、以下の図25(a)〜(d)で説明する動作を行えば良い。
即ち、インクリボン11上に1回目の重ね合せ文字画像KG1iを得ると共に中間転写フィルム25上に1回目の重ね合せ文字画像KG1mを得た後に、図3及び図25(a),(b)に示したように、1回目の重ね合せ文字画像KG1iを得たインクリボン11を供給リール13側に巻き戻し、且つ、1回目の重ね合せ文字画像KG1mを得た中間転写フィルム25を供給リール27側に巻き戻して、第1,第2センサ18,31を介して両者11,25を頭出しすると共に、更に、インクリボン11の供給リール13の出口近傍に設置されたガイドローラ16に一体的に連結されたパルスジェネレータ17のパルス数を計数しながらインクリボン11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1を中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2に対して所定量(=Ymm)だけずらして移送する。
この際、インクリボン11へのYmmのずれ量は、熱転写印刷装置10内で例えば2mm〜3mm程度に予め設定されており、中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2を基準として、インクリボン11を移送方向に対して前方側又は後方側のいずれか一方にYmmだけずらした状態で、両者11,25を重ね合わせてサーマルヘッド19とプラテンローラ20との間に移送している。
この後、実施例2の上書き文字画像データ生成手段65(図19)により生成した上書き文字画像データUGDをサーマルヘッド19に再度印加して、インクリボン11上の1回目の重ね合せ文字画像KG1iに上書き文字画像データUGDを再度上書きして重ね合せると、図25(c),(d)に示したように、インクリボン11側が中間転写フィルム25側に対してYmmずれたままの状態でインクリボン11上に2回目の重ね合せ文字画像KG2iが得られると共に、中間転写フィルム25上に2回目の重ね合せ文字画像KG2mが得られる。
そして、インクリボン11上に得られた2回目の重ね合せ文字画像KG2i及び中間転写フィルム25上に得られた2回目の重ね合せ文字画像KG2mは、インクリボン11上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1i及び中間転写フィルム25上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1mよりも信頼性を高めて確実に判読不可能な状態となるので、インクリボン11上の当初文字画像FGiに対してより一層機密性を保持することができる。
尚、この実施例2でも、インクリボン11上及び中間転写フィルム25上に1回目及び2回目の重ね合せ文字画像を得る際に、インクリボン11のブラック(BK)のインク層11b中で移送方向端部である先頭位置S1と、中間転写フィルム25のカラー画像フレーム中で移送方向端部である先頭位置S2とを一致させたり、所定量ずらして説明したが、これに限ることなく、インクリボン11のブラック(BK)のインク層11b中で移送方向端部である後端位置(図示せず)と、中間転写フィルム25のカラー画像フレーム中で移送方向端部である後端位置(図示せず)とを一致させたり、所定量ずらしても良い。
尚更に、実施例2でも、1回目の上書き文字画像データと、2回目の上書き文字画像データは、同じデータを使用しているが、2回目の上書き文字画像データを1回目とは別に生成しても良い。
図26は実施例3の上書き画像データ生成手段を説明するための図、
図27は実施例3の上書き画像データ生成手段で生成した上書き画像データを示した図であり、(a)は横ストライプパターンを示し、(b)は斜めストライプパターンを示し、(c)は市松模様パターンを示した図、
図28(a)〜(c)は実施例3において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第1動作図、
図29(a)〜(d)は実施例3において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第2動作図、
図30(a)〜(d)は実施例3において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第3動作図である。
図26に示した実施例3の上書き画像データ生成手段70は、先に図7を用いて説明したPC(パソコン)40内に設けた上書き文字画像データ生成手段43、又は、先に図8を用いて説明した熱転写印刷装置10内に設けた上書き文字画像データ生成手段65に対して置換して設けたものである。
上記した実施例3の上書き画像データ生成手段70は、当初文字画像データをインクリボン11のブラック(BK)のインク層11b上に印字して当初文字画像を得た際に、当初文字画像データとは異なるパターンで、且つ、文字データを用いずに「0」と「1」とによる2値化情報を所定のパータで配列して上書き画像データを生成するように構成されている。
より具体的に説明すると、実施例3の上書き画像データ生成手段70では、「0」と「1」とによる2値化情報を所定のパータで配列して上書き画像データUGDを生成する際に、当初文字画像データとは異なる上書き画像データUGDとして、図27(a)に示したように、サーマルヘッド19の主走査方向(図6)に沿って「0」に対応した白と「1」に対応した黒とを帯状に設定し、且つ、これをサーマルヘッド19の副走査方向(図6)に交互に繰り返した横ストライプパターン、又は、図27(b)に示したように、帯状の白黒パターンをサーマルヘッド19の主走査方向に対して所定の角度傾斜させた斜めストライプパターン、もしくは、図27(c)に示したように、周知の市松模様パターンのいずれか一つを採用している。
尚、この実施例3の上書き画像データ生成手段70では、上書き画像データUGDとして図27(a)に示した横ストライプパターンを出力しており、ここで、上記した実施例3の動作を実施する場合について、図3及び図28〜図30を併用して動作順に説明する。
まず、図3及び図28(a),(b)に示したように、熱転写印刷装置10内に設けた制御部51(図7)又は制御部61(図8)を動作させて、第1センサ18により未印刷のインクリボン11のブラック(BK)の頭出しマーク11d(図2)を検出すると共に、第2センサ31により未転写の中間転写フィルム25上でのカラー画像フレームの頭出しマーク25d(図4)を検出し、未印刷のインクリボン11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1と、未転写の中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2とが、サーマルヘッド19とプラテンローラ20との間で一致するように両者11,25を移送する。
この後、インクリボン11と中間転写フィルム25とを重ね合せて、実施例1と同じパターンによる当初文字画像データFGDをサーマルヘッド19に印加することで、インクリボン11のブラック(BK)のインク層11b上に当初文字画像FGiが得られると共に、中間転写フィルム25上に当初文字画像FGmが得られる。
次ぎ、図28(c)に示したように、中間転写フィルム25上の当初文字画像FGmをカード35上に再転写すると、中間転写フィルム25上には当初文字画像FGmがなくなり、フィルムベース25a(図2)のみが露出した状態となる。
一方、インクリボン11上に得られた当初文字画像FGiは、セキュリティ性が非常に重要視されている文字情報であるので、インクリボン11上の当初文字画像FGiを判読不能に必要がある。この際、中間転写フィルム25上に転写された当初文字画像FGmはカード35上に再転写されるので判読不能にする必要はない。
そこで、インクリボン11上に当初文字画像FGiを印字し、且つ、中間転写フィルム25上の当初文字画像FGmをカード35上に再転写した後に、図3及び図29(a),(b)に示したように、印刷済みのインクリボン11を供給リール13側に巻き戻して、第1センサ18により印刷済みのインクリボン11のブラック(BK)の頭出しマーク11dを検出すると共に、再転写済みの中間転写フィルム25を供給リール27側に巻き戻して、第2センサ31により再転写済みの中間転写フィルム25上でのカラー画像フレームの頭出しマーク25dを検出し、印刷済みのインクリボン11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1と、再転写済みの中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2とを、サーマルヘッド19とプラテンローラ20との間で一致させた状態で、両者11,25を重ね合わせてサーマルヘッド19とプラテンローラ20との間に移送する。
この後、実施例3の上書き画像データ生成手段70(図26)により、図27(a)に示したような横ストライプパターンによる上書き画像データUGDを生成して、この上書き画像データUGDをサーマルヘッド19に印加して、インクリボン11のBKのインク層11b上に印字された当初文字画像FGiに対して上書き画像データUGDを上書きして重ね合せると、図29(c),(d)に示したように、インクリボン11上に1回目の重ね合せ文字画像KG1iが得られると共に、中間転写フィルム25上に1回目の重ね合せ文字画像KG1mが得られる。
尚、インクリボン11上の当初文字画像FGi上に上書き画像データUGDを上書きして重ね合せる時に、図1に示した熱転写印刷装置10Aの場合においては、印刷した記録紙22とは別の新たな記録紙22を用いて新たな記録紙22上に上書き画像データUGDを転写して中間転写フィルム25と同様に1回目の重ね合せ文字画像(図示せず)を得れば良い。
そして、インクリボン11上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1i及び中間転写フィルム25上に得られた1回目の重ね合せ文字画像KG1mは、実施例1,2とは異なって、上書き画像データUGDとして横ストライプパターンによる帯状の白黒パターンを用いているために、1回目の各重ね合せ文字画像KG1i,KG1mに対して帯状の白黒パターンのうち半分だけに対して判読不可能な状態となる。
そこで、1回目の各重ね合せ文字画像KG1i,KG1mの残り分に対して判読不能にするために、以下の図30(a)〜(d)で説明する動作を行えば良い。
即ち、インクリボン11上に1回目の重ね合せ文字画像KG1iを得ると共に中間転写フィルム25上に1回目の重ね合せ文字画像KG1mを得た後に、図3及び図30(a),(b)に示したように、1回目の重ね合せ文字画像KG1iを得たインクリボン11を供給リール13側に巻き戻し、且つ、1回目の重ね合せ文字画像KG1mを得た中間転写フィルム25を供給リール27側に巻き戻して、第1,第2センサ18,31を介して両者11,25を頭出しすると共に、更に、インクリボン11の供給リール13の出口近傍に設置されたガイドローラ16に一体的に連結されたパルスジェネレータ17のパルス数を計数しながらインクリボン11のブラック(BK)のインク層11bの先頭位置S1を中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2に対して所定量(=P/2mm)だけずらして移送する。
この際、インクリボン11へのP/2mmのずれ量は、帯状の白黒パターンの1組のピッチをPmmとした時に、このピッチPの半分に予め設定されており、中間転写フィルム25のカラー画像フレームの先頭位置S2を基準として、インクリボン11を移送方向に対して前方側又は後方側のいずれか一方にP/2mmだけずらした状態で、両者11,25を重ね合わせてサーマルヘッド19とプラテンローラ20との間に移送している。
この後、実施例3の上書き画像データ生成手段70(図26)により生成した横ストライプパターンによる上書き画像データUGDをサーマルヘッド19に再度印加して、インクリボン11上の1回目の重ね合せ文字画像KG1iに上書き画像データUGDを再度上書きして重ね合せると、図30(c),(d)に示したように、インクリボン11側が中間転写フィルム25側に対してP/2mmずれたままの状態でインクリボン11上に2回目の重ね合せ文字画像KG2iが得られると共に、中間転写フィルム25上に2回目の重ね合せ文字画像KG2mが得られる。この際、図30(c)に示したように、インクリボン11上に得られた2回目の重ね合せ文字画像KG2iは、横ストライプパターンによる上書き画像データUGDをP/2mmずらして2回上書きしているので、リボンベース11a(図2)のみが露出した状態となる。
この実施例3では、実施例1,2とは異なって、上書き画像データとして横ストライプパターンによる帯状の白黒パターンを用いているために、1回目の上書き画像データと、2回目の上書き画像データは、同じデータを使用している。
そして、インクリボン11上に得られた2回目の重ね合せ文字画像KG2i及び中間転写フィルム25上に得られた2回目の重ね合せ文字画像KG2mは、いずれも判読することが確実に不可能な状態となるので、インクリボン11上の当初文字画像FGiに対して機密性を保持することができる。
尚、この実施例3でも、インクリボン11上及び中間転写フィルム25上に1回目及び2回目の重ね合せ文字画像を得る際に、インクリボン11のブラック(BK)のインク層11b中で移送方向端部である先頭位置S1と、中間転写フィルム25のカラー画像フレーム中で移送方向端部である先頭位置S2とを一致させたり、所定量ずらして説明したが、これに限ることなく、インクリボン11のブラック(BK)のインク層11b中で移送方向端部である後端位置(図示せず)と、中間転写フィルム25のカラー画像フレーム中で移送方向端部である後端位置(図示せず)とを一致させたり、所定量ずらしても良い。
本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムに適用される一例の熱転写印刷手段となる熱転写印刷装置を示した構成図である。 (a),(b)は図1に示したインクリボンを説明するための平面図,側面図である。 本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムに適用される一例の熱転写印刷手段となる熱転写印刷装置を示した構成図である。 (a),(b)は図3に示した中間転写フィルムを説明するための平面図,側面図である。 図1及び図3に示したサーマルヘッドを拡大して示した図である。 複数色のインク層を形成した帯状のインクリボンと、被転写体である記録紙(又は中間転写フィルム)とを重ね合せて両者を移送しながら、複数の発熱抵抗体を主走査方向に所定のピッチで一列に配列させたサーマルヘッドにより、記録紙(又は中間転写フィルム)上に印刷画像データをインク層の転写により印刷した場合を模式的に示した図である。 本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムにおいて、外部のPC(パソコン)内で生成した通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データを熱転写印刷装置に送信して、通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データをサーマルヘッドに印加する形態を示したブロック図である。 本発明に係る熱転写印刷方法及び熱転写印刷システムにおいて、外部のPC(パソコン)内で生成した通常の印刷画像データを熱転写印刷装置に送信する一方、上書き文字画像データを熱転写印刷装置内で生成して、通常の印刷画像データ又は上書き文字画像データをサーマルヘッドに印加する形態を示したブロック図である。 実施例1の上書き文字画像データ生成手段を説明するための図である。 実施例1の上書き文字画像データ生成手段において、当初文字画像データを示した図である。 実施例1の上書き文字画像データ生成手段において、当初文字画像データ中で文字の行と行領域とを説明するための図である。 図11に示した当初文字画像データにおいて、行中の上書き文字枠を区画する動作を説明するための図である。 図11に示した当初文字画像データに対して、行中の文字データに上書きする上書き文字データを生成する際の文字データ加算動作を説明するための図である。 実施例1の上書き文字画像データ生成手段で生成した上書き文字画像データを示した図である。 (a)〜(c)は実施例1において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第1動作図である。 (a)〜(d)は実施例1において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第2動作図である。 (a)〜(d)は実施例1において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第3動作図である。 (a)〜(c)は、実施例1を一部変形させた変形例を説明するために模式的に示した動作図である。 実施例2の上書き文字画像データ生成手段を説明するための図である。 実施例2の上書き文字画像データ生成手段において、当初文字画像データを示した図である。 実施例2の上書き文字画像データ生成手段において、当初文字画像データ中で文字の行と行領域とを説明するための図である。 実施例2の上書き文字画像データ生成手段で生成した上書き文字画像データを示した図である。 (a)〜(c)は実施例2において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第1動作図である。 (a)〜(d)は実施例2において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第2動作図である。 (a)〜(d)は実施例2において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第3動作図である。 実施例3の上書き画像データ生成手段を説明するための図である。 実施例3の上書き画像データ生成手段で生成した上書き画像データを示した図であり、(a)は横ストライプパターンを示し、(b)は斜めストライプパターンを示し、(c)は市松模様パターンを示した図である。 (a)〜(c)は実施例3において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第1動作図である。 (a)〜(d)は実施例3において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第2動作図である。 (a)〜(d)は実施例3において、インクリボン上に印字された当初文字画像と、中間転写フィルム上に転写された重ね合せ文字画像とを判読不能にする動作を説明するために模式的に示した第3動作図である。 (a)〜(d)は従来の転写式画像記録装置を用いて、印刷済みのインクリボン上に残存した当初画像データを判読不能にする動作を説明するために、当初画像(=当初画像データ)と、上書き画像データと、重ね合せ画像(重ね合せ画像データ)とをそれぞれ示した図である。
符号の説明
10(10A又は10B)…熱転写印刷手段(熱転写印刷装置)、
11…帯状のインクリボン、11a…リボンベース、11b…インク層、
11c…イエロー(Y)の頭出しマーク、11d…ブラック(BK)の頭出しマーク、
12…供給リール用DCモータ、13…供給リール、
14…巻取リール用DCモータ、15…巻取リール、
16…複数のガイドローラ、17…パルスジェネレータ、18…第1センサ、
19…サーマルヘッド、
19a…ヘッド用プリント配線基板、19b…複数の発熱抵抗体、
20…プラテンローラ、21,21…一対の記録紙搬送ローラ、
22…被転写体(記録紙)、23…第2センサ、
25…被転写体(中間転写フィルム)、25a…フィルムベース、25b…剥離層、
25c…透明受像層、25d…カラー画像フレームの頭出しマーク、
26…供給リール用パルスモータ、27…供給リール、
28…巻取リール用DCモータ、29…巻取リール、
30…複数のガイドローラ、31…第2センサ、
32…ヒートローラ、33…加圧ローラ、
34,34…一対のカード搬送ローラ、35…カード、36…カード反転部、
37…第3センサ、38,38…一対のカード搬送ローラ、
40…PC(パソコン)、41…通常の印刷画像データ生成手段、
42…文字情報検出手段、
43…実施例1の上書き文字画像データ生成手段、
43a…文字情報記憶部、43b…行検出部、43c…行領域検出部、
43d…最大文字高さ検出部、43e…上書き文字枠区画部、
43f…文字データ加算部、
43g…上書き文字画像データ出力部、
44…切り換え手段、
51…制御部(CPU)、52…PCインタフェース回路、53…メモリ、
54…画像データ転送回路、
61…制御部(CPU)、62…PCインタフェース回路、
63…通常の印刷画像データ格納手段、64…文字情報検出手段、
65…実施例2の上書き文字画像データ生成手段、
65a…文字情報記憶部、65b…行検出部、65c…行領域検出部、
65d…文字高さ検出部、65e…文字の種類検出部、
65f…ランダム文字データ発生部、
65g…上書き文字画像データ出力部、
66…切り換え手段、67…メモリ、68…画像データ転送回路、
70…実施例3の上書き画像データ生成手段、
HP…発熱抵抗体19bの所定のピッチ、
FGD…実施例1の当初文字画像データ、
FGD…実施例2の当初文字画像データ、
FGD…実施例3の当初文字画像データ、
FGi…実施例1におけるインクリボン上の当初文字画像、
FGi…実施例2におけるインクリボン上の当初文字画像、
FGi…実施例3におけるインクリボン上の当初文字画像、
FGm…実施例1における中間転写フィルム上の当初文字画像、
FGm…実施例2における中間転写フィルム上の当初文字画像、
FGm…実施例3における中間転写フィルム上の当初文字画像、
UGD…実施例1における上書き文字画像データ、
UGD…実施例2における上書き文字画像データ、
UGD…実施例3における上書き画像データ、
KG1i…実施例1におけるインクリボン上の1回目の重ね合せ文字画像、
KG1i…実施例2におけるインクリボン上の1回目の重ね合せ文字画像、
KG1i…実施例3におけるインクリボン上の1回目の重ね合せ文字画像、
KG1m…実施例1における中間転写フィルム上の1回目の重ね合せ文字画像、
KG1m…実施例2における中間転写フィルム上の1回目の重ね合せ文字画像、
KG1m…実施例3における中間転写フィルム上の1回目の重ね合せ文字画像、
KG2i…実施例1におけるインクリボン上の2回目の重ね合せ文字画像、
KG2i…実施例2におけるインクリボン上の2回目の重ね合せ文字画像、
KG2i…実施例3におけるインクリボン上の2回目の重ね合せ文字画像、
KG2m…実施例1における中間転写フィルム上の2回目の重ね合せ文字画像、
KG2m…実施例2における中間転写フィルム上の2回目の重ね合せ文字画像、
KG2m…実施例3における中間転写フィルム上の2回目の重ね合せ文字画像、
UGD’…実施例1の変形例における上書き文字画像データ、
KG1i’…実施例1の変形例におけるインクリボン上の1回目の重ね合せ文字画像、
KG1i’…実施例1の変形例におけるインクリボン上の1回目の重ね合せ文字画像、
KG1m’…実施例1の変形例における中間転写フィルム上の1回目の重ね合せ文字
画像、
S1…インクリボンのブラック(BK)のインク層の先頭位置、
S2…中間転写フィルムのカラー画像フレームの先頭位置。

Claims (10)

  1. インク層が所定サイズに複数区画化された帯状のインクリボンと、被転写体とを重ね合せて両者を移送しながら、サーマルヘッドにより前記被転写体上に当初文字画像データを前記インク層の転写により印刷した後、印刷済みの前記インクリボンのインク層上に残存した当初文字画像に対して前記当初文字画像データとは異なる上書き画像データを前記サーマルヘッドにより上書きして、重ね合わせ文字画像を得ることで、印刷済みの前記インクリボン上の前記当初文字画像を判読不能にする熱転写印刷方法において、
    前記インクリボンのインク層上に前記当初文字画像を得た後に、前記インクリボンのインク層の移送方向端部と前記被転写体の移送方向端部とを一致させて、前記上書き画像データを前記サーマルヘッドに印加して、前記インクリボン上及び前記被転写体上にそれぞれ1回目の重ね合わせ文字画像を得るステップと、
    前記インクリボン上及び前記被転写体上にそれぞれ前記1回目の重ね合わせ文字画像を得た後に、前記インクリボンのインク層の移送方向端部を前記被転写体の移送方向端部に対して所定量ずらして、前記上書き画像データを前記サーマルヘッドに印加して、前記インクリボン上及び前記被転写体上にそれぞれ2回目の重ね合わせ文字画像を得るステップと、
    を含むことを特徴とする熱転写印刷方法。
  2. 前記上書き画像データを、前記当初文字画像データに対してデータ加工を施し、該当初文字画像データとは異なる文字画像パターンとして生成することを特徴とする請求項1記載の熱転写印刷方法。
  3. 前記上書き画像データを、前記当初文字画像データ中の文字と同一種類のランダムな文字を用い、該当初文字画像データとは異なる文字画像パターンとして生成することを特徴とする請求項1記載の熱転写印刷方法。
  4. 前記上書き画像データは、「0」と「1」とによる2値化情報により生成した横ストライプパターン、斜めストライプパターン、又は、市松模様パターンであることを特徴とする請求項1記載の熱転写印刷方法。
  5. 前記インクリボンのインク層上に残存した前記当初文字画像に対して前記上書き画像データを前記サーマルヘッドにより上書きして重ね合せた前記1回目及び前記2回目の重ね合せ画像データを、前記被転写体の1種である中間転写フィルム、又は、印刷済みの前記被転写体とは別の新たな被転写体に転写することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の熱転写印刷方法。
  6. インク層が所定サイズに複数区画化された帯状のインクリボンと、被転写体とを重ね合せて両者を移送しながら、サーマルヘッドにより前記被転写体上に当初文字画像データを前記インク層の転写により印刷する熱転写印刷手段と、
    印刷済みの前記インクリボンのインク層上に残存した当初文字画像に対して前記当初文字画像データとは異なる上書き画像データを前記サーマルヘッドにより上書きして、重ね合わせ文字画像を得ることで、印刷済みの前記インクリボン上の前記当初文字画像を判読不能にする際に、前記上書き画像データを前記サーマルヘッド側に出力する上書き画像データ生成手段と、
    を有する熱転写印刷システムにおいて、
    前記熱転写印刷手段は、前記インクリボンのインク層上に前記当初文字画像を得た後に、前記インクリボンのインク層の移送方向端部と前記被転写体の移送方向端部とを一致させて、前記上書き画像データを前記サーマルヘッドに印加して、前記インクリボン上及び前記被転写体上にそれぞれ1回目の重ね合わせ文字画像を得て、この後、更に、前記インクリボンのインク層の移送方向端部を前記被転写体の移送方向端部に対して所定量ずらして、前記上書き画像データを前記サーマルヘッドに印加して、前記インクリボン上及び前記被転写体上にそれぞれ2回目の重ね合わせ文字画像を得ることを特徴とする熱転写印刷システム。
  7. 前記上書き画像データ生成手段は、前記当初文字画像データに対してデータ加工を施し、該当初文字画像データとは異なる文字画像パターンを有する前記上書き画像データを生成することを特徴とする請求項6記載の熱転写印刷システム。
  8. 前記上書き画像データ生成手段は、前記当初文字画像データ中の文字と同一種類のランダムな文字を用い、該当初文字画像データとは異なる文字画像パターンを有する前記上書き画像データを生成することを特徴とする請求項6記載の熱転写印刷システム。
  9. 前記上書き画像データ生成手段は、「0」と「1」とによる2値化情報により形成した横ストライプパターン、斜めストライプパターン、又は、市松模様パターンを前記上書き画像データとして生成することを特徴とする請求項6記載の熱転写印刷システム。
  10. 前記インクリボンのインク層上に残存した前記当初文字画像に対して前記上書き画像データを前記サーマルヘッドにより上書きして重ね合せた前記1回目及び前記2回目の重ね合せ画像データを、前記被転写体の1種である中間転写フィルム、又は、印刷済みの前記被転写体とは別の新たな被転写体に転写することを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1項記載の熱転写印刷システム。
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