JP2007118200A - 感熱複写シート及び感熱複写プリンタ - Google Patents

感熱複写シート及び感熱複写プリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】感熱複写シートの各感熱紙に異なる内容を印刷し、かつ背面側の感熱紙に印刷された秘密情報を隠蔽すること。
【解決手段】感熱複写シート10には、2枚目の第2感熱紙12の秘密情報表示部120に対応して、1枚目の第1感熱紙11に黒ベタの印刷部分である情報隠蔽部110があらかじめ形成されている。そして、感熱複写プリンタでは、感熱複写シート10に合否結果を印刷する場合には、情報隠蔽部110の印刷範囲内で第1感熱紙11及び第2感熱紙12の両方が発色可能なエネルギーを印加する。これにより、第2感熱紙12の秘密情報表示部120には合否結果121が表示されるが、第1感熱紙11には情報隠蔽部110が既に形成されているため、合否結果は表示されない。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数の感熱紙が剥離可能に重ね合わされた感熱複写シート及び当該感熱複写シートに熱を印加して印刷する感熱複写プリンタに関する。
従来、サーマルプリンタでは、熱を加えると変色する特殊な用紙(感熱紙)に熱した印字ヘッドを押し付けることで印刷が行なわれている。このサーマルプリンタにおいて、複数の感熱紙を剥離可能に重ね合わせた感熱複写シートを印刷すると、これら複数の感熱紙に同一の画像が同時に印刷されることが知られている。そして、例えば、印刷後の感熱複写シートのうち、一枚の感熱紙を保管用とし、一枚の感熱紙を提出用等として用いるのが一般的である。
さらに、2枚重なっている感熱紙に対して印刷する際に、領域を意識せずに、1枚目だけの印刷と1枚目と2枚目の両方への印刷を行うことができるようにした感熱紙プリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。これは、1枚目の第1の感熱紙だけに印刷を行う際に、第1のエネルギー量により印刷を行い、1枚目の第1の感熱紙と2枚目の第2の感熱紙の両方に印刷を行う際に、第1のエネルギー量よりも大きな第2のエネルギー量により印刷を行うようにしたものである。
特開2001−1563号公報
ところで、試験の合否結果や金融機関の取引明細といった個人情報が記載された通知書などでは、2枚の用紙が剥離可能に重ね合わされて、その1枚目に宛名や住所などの一般的事項が記載され、その2枚目に合否結果や取引明細といった個人情報を記載されるようにした情報保護用シートが用いられている場合がある。これは、2枚目に印刷された個人情報を1枚目の用紙によって隠蔽することで、個人情報の保護を図るものである。しかし、かかる情報保護用シートを作成するためには、1枚目の用紙と2枚目の用紙とを別々に印刷した後に両者を貼り合わせる必要があり、その製造コストや手間が大きいという問題があった。
そこで、特許文献1に記載の発明のように、複数の感熱紙が剥離可能に重ね合わされた感熱複写シートを用いて、1枚目の感熱紙に一般的事項を印刷し、2枚目の感熱紙に個人情報を印刷することが考えられる。これによれば、両感熱紙を同時に印刷でき、かつ両感熱紙を貼り合わせる必要がないため、情報保護用シートの製造コストや手間を低減することができる。しかし、この感熱複写シートでは、2枚目の感熱紙に印刷された内容は1枚目の感熱紙にも必ず印刷されることになるため、2枚目の感熱紙のみに印刷すべき個人情報が1枚目の感熱紙にも印刷されてしまう問題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、複数の感熱紙が剥離可能に重ね合わされた感熱複写シートにおいて、各感熱紙に異なる内容を印刷することができ、かつ背面側の感熱紙に印刷された秘密情報を隠蔽することができる感熱複写シート及び感熱複写プリンタの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の感熱複写シートは、所定の発熱により発色する1枚目の第1感熱紙及び2枚目の第2感熱紙が重ね合わされて、該第1感熱紙に対向する方向から発熱による発色エネルギーが印加される感熱複写シートにおいて、前記第1感熱紙のみに印刷する場合は、該第1感熱紙のみが発色する第1のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加される一方、前記第2感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙及び第2感熱紙の両方が発色する第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加されるものであって、前記第1感熱紙には、前記第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加される前記第2感熱紙の印刷部位に対応して、該第2感熱紙における印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が形成されることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の感熱複写シートは、請求項1に記載の発明の構成に加え、所定の発熱により発色する3枚目の第3感熱紙が、前記第2感熱紙に重ね合わされており、前記第3感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙の全てが発色する第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加されるものであって、前記第3感熱紙には、前記第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第2感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷されることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の感熱複写シートは、所定の発熱により発色する1枚目の第1感熱紙、2枚目の第2感熱紙及び3枚目の感熱紙が重ね合わされて、該第1感熱紙に対向する方向から発熱による発色エネルギーが印加される感熱複写シートにおいて、前記第1感熱紙のみに印刷する場合は、該第1感熱紙のみが発色する第1のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加され、前記第2感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙及び第2感熱紙の両方が発色する第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加され、前記第3感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙の全てが発色する第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加されるものであって、前記第2感熱紙には、前記第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加される前記第3感熱紙の印刷部位に対応して、該第3感熱紙における印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が形成されることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の感熱複写シートは、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記第1感熱紙には、前記第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第2感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷され、また、前記第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第3感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷されることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の感熱複写シートは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記情報隠蔽部は、所定の発色エネルギーを印加して形成された印刷済み部分であることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明の感熱複写プリンタは、所定の発熱により発色する1枚目の第1感熱紙及び2枚目の第2感熱紙が重ね合わされて、該第1の感熱紙に対向する方向から発熱による発色エネルギーが印加され、かつ前記第2感熱紙における印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が前記第1感熱紙に形成された感熱複写シートに印刷するための感熱複写プリンタであって、前記第2感熱紙に印刷する場合は、前記情報隠蔽部が形成された範囲内で、前記第1感熱紙及び第2感熱紙の両方が発色する第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加する印刷手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明の感熱複写プリンタは、所定の発熱により発色する1枚目の第1感熱紙、2枚目の第2感熱紙及び3枚目の第3感熱紙が重ね合わされて、該第1の感熱紙に対向する方向から発熱による発色エネルギーが印加され、かつ前記第3感熱紙における印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が前記第2感熱紙に形成された感熱複写シートに印刷するための感熱複写プリンタであって、前記第3感熱紙に印刷する場合は、前記情報隠蔽部が形成された範囲内で、前記第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙の全てが発色する第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加する印刷手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明の感熱複写プリンタは、請求項7に記載の発明の構成に加え、前記第1感熱紙には、前記第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第2感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷され、また、前記第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第3感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷されることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明の感熱複写プリンタは、所定の発熱により発色する1枚目の第1感熱紙及び2枚目の第2感熱紙が重ね合わされて、該第1の感熱紙に対向する方向から発熱による発色エネルギーが印加される感熱複写シートに印刷するための感熱複写プリンタであって、前記第1感熱紙のみに印刷する場合は、該第1感熱紙のみが発色する第1のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加する一方、前記第2感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙及び第2感熱紙の両方が発色する第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加する印刷手段を備え、前記印刷手段は、前記第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーを第2感熱紙に印加して印刷するとともに、少なくとも該第2感熱紙の印刷部位を含めた範囲に、前記第1のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加して、前記第2感熱紙における印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部を前記第1感熱紙に印刷することを特徴とする。
また、請求項10に係る発明の感熱複写プリンタは、請求項6又は請求項9に記載の発明の構成に加え、所定の発熱により発色する3枚目の第3感熱紙が、前記第2感熱紙に重ね合わされており、前記印刷手段は、前記第3感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙の全てが発色する第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加するものであって、前記第3感熱紙には、前記第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第2感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷されることを特徴とする。
請求項1に係る発明の感熱複写シートでは、第1感熱紙及び第2感熱紙が重ね合わされて第1感熱紙に向けて発色エネルギーが印加されるものであって、第1感熱紙に第2感熱紙の印刷部位に対応して第2感熱紙の印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が形成されるようにした。よって、2枚の感熱紙が剥離可能に重ね合わされた感熱複写シートにおいて、第1感熱紙と第2感熱紙とに異なる内容を印刷することができ、かつ第2感熱紙に印刷された秘密情報を隠蔽することができる。
また、請求項2に係る発明の感熱複写シートでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、さらに第3感熱紙が重ね合わされており、第3感熱紙には第2感熱紙の印刷内容と同一の印刷内容が印刷されるようにした。よって、第3感熱紙を参照することで、第2感熱紙の印刷内容を確認することができる。
また、請求項3に係る発明の感熱複写シートでは、第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙が重ね合わされて第1感熱紙に向けて発色エネルギーが印加されるものであって、第2感熱紙に第3感熱紙の印刷部位に対応して第3感熱紙の印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が形成されるようにした。よって、3枚の感熱紙が剥離可能に重ね合わされた感熱複写シートにおいて、第1感熱紙と、第2感熱紙及び第3感熱紙とに異なる内容を印刷することができ、かつ第3感熱紙に印刷された秘密情報を隠蔽することができる。
また、請求項4に係る発明の感熱複写シートでは、請求項3に記載の発明の効果に加え、第1感熱紙には第2感熱紙及び第3感熱紙の印刷内容と同一の印刷内容が印刷されるようにした。よって、第1感熱紙を剥がして保存しておくことで、第2感熱紙及び第3感熱紙への印刷内容の全てを管理することができる。
また、請求項5に係る発明の感熱複写シートでは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加え、情報隠蔽部は所定の発色エネルギーを印加して形成された印刷済み部分とした。よって、各感熱紙が剥離可能に重ね合わされた状態で印刷しても、背面側の感熱紙に印刷された秘密情報を確実に隠蔽することができる。
また、請求項6に係る発明の感熱複写プリンタでは、第1感熱紙及び第2感熱紙が重ね合わされて第1感熱紙に向けて発色エネルギーが印加され、かつ第1感熱紙に第2感熱紙の印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が形成された感熱複写シートに印刷するものであって、第2感熱紙に印刷する場合は情報隠蔽部が形成された範囲内で、第1感熱紙及び第2感熱紙の両方が発色するための発色エネルギーを印加する印刷手段を備えた。よって、2枚の感熱紙が剥離可能に重ね合わされた感熱複写シートにおいて、第1感熱紙と第2感熱紙とに異なる内容を印刷することができ、かつ第2感熱紙に印刷された秘密情報を隠蔽することができる。
また、請求項7に係る発明の感熱複写プリンタでは、第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙が重ね合わされて第1感熱紙に向けて発色エネルギーが印加され、かつ第2感熱紙に第3感熱紙の印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が形成された感熱複写シートに印刷するものであって、第3感熱紙に印刷する場合は情報隠蔽部が形成された範囲内で、第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙の全てが発色するための発色エネルギーを印加する印刷手段を備えた。よって、3枚の感熱紙が剥離可能に重ね合わされた感熱複写シートにおいて、第1感熱紙,第2感熱紙,第3感熱紙に異なる内容を印刷することができ、かつ第3感熱紙に印刷された秘密情報を隠蔽することができる。
また、請求項8に係る発明の感熱複写プリンタでは、請求項7に記載の発明の効果に加え、第1感熱紙には第2感熱紙及び第3感熱紙の印刷内容と同一の印刷内容が印刷されるようにした。よって、第1感熱紙を剥がして保存しておくことで、第2感熱紙及び第3感熱紙への印刷内容の全てを管理することができる。
また、請求項9に係る発明の感熱複写プリンタでは、第1感熱紙及び第2感熱紙が重ね合わされて第1感熱紙に向けて発色エネルギーが印加される感熱複写シートに印刷するものであって、第1感熱紙及び第2感熱紙の両方が発色するための発色エネルギーを印加するとともに、少なくとも第2感熱紙の印刷部位を含めた範囲に第1感熱紙のみが発色するための発色エネルギーを印加して、第2感熱紙の印刷内容を隠蔽する情報隠蔽部を第1感熱紙に印刷する印刷手段を備えた。よって、2枚の感熱紙が剥離可能に重ね合わされた感熱複写シートにあらかじめ情報隠蔽部が形成されていなくても、第1感熱紙と第2感熱紙とに異なる内容を印刷することができ、かつ第2感熱紙に印刷された秘密情報を隠蔽することができる。さらに、情報隠蔽部を任意の位置に設定することができる。
また、請求項10に係る発明の感熱複写プリンタでは、請求項6又は請求項9に記載の発明の効果に加え、感熱複写シートにはさらに第3感熱紙が重ね合わされており、第3感熱紙には第2感熱紙の印刷内容と同一の印刷内容が印刷されるようにした。よって、第3感熱紙を参照することで、第2感熱紙の印刷内容を確認することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、2枚の感熱紙が剥離可能に重ね合わされて、かつあらかじめ情報隠蔽部が形成された感熱複写シート10に、感熱複写プリンタ1が秘密情報を印刷する場合を例示して説明する。
まず、感熱複写プリンタ1の機械的構成について説明する。図1は、感熱複写プリンタ1の概略構成図である。なお、図1とその説明については、他の実施形態も共通である。
図1に示すように、感熱複写プリンタ1は、図示外の挿入口から挿入された感熱複写シート10が給紙されて、挿入口と対向する位置に設けられた図示外の排出口に向けて、この感熱複写シート10が搬送路上を搬送される構成をなす。そして、感熱複写シート10の搬送路には、給紙側搬送ローラ2、印刷(印字)ヘッドとしての1画素単位の発熱抵抗体を1ライン分(複数画素)有する印刷手段であるサーマルヘッド3、排紙側搬送ローラ5が、挿入口から排出口に沿って順に配置されている。また、サーマルヘッド3の搬送路を挟んだ対向部位には、プラテンローラ4が配置されている。サーマルヘッド3は、各画素単位に印加される通電パルスを変更することにより、異なったエネルギー量の発熱がなされるものである。なお、感熱複写プリンタ1及び感熱複写シート10は、それぞれモノクロ印刷用であるものとする。
ここで、第1の実施の形態における、感熱複写シート10の構成について説明する。図2は、第1の実施の形態における、感熱複写シート10の外観斜視図である。図3は、第1の実施の形態における、感熱複写シート10の側面断面拡大図である。なお、図2及び図3は、感熱複写シート10の端部10aで各感熱紙が重ね合わされて、各感熱紙が接着される前の状態を示している。
図2に示すように、本実施形態に係る感熱複写シート10は、2枚の感熱紙が重ね合わされた二枚構造となっており、感熱複写シート10の表面側にあたる第1感熱紙11と、その背面側にあたる第2感熱紙12とから構成されている。図3に示すように、第1感熱紙11は、台紙11a上に発色層11bが積層され、この発色層11bの上にコーティング層11cが積層された構造となっている。同様に、第2感熱紙12は、台紙12a上に発色層12bが積層され、この発色層12bの上にコーティング層12cが積層された構造となっている。さらに、本実施形態では、第1感熱紙11の所定範囲にあらかじめ所定の発色エネルギーを印加して発色層11bを発色させることで、黒ベタ塗りの印刷を施した情報隠蔽部110が形成されているが、詳細は後述する。
そして、感熱複写シート10は、一度接着したものを再度剥離できる特性(再剥離性)と一度剥離すると再接着できない特性(再接着防止性)を備えた特殊な接着剤によって、第1感熱紙11の裏面(台紙11a)と第2感熱紙12の表面(コーティング層12c)がその全面で貼り合わされて構成されたものである。この特殊な接着剤としては、再剥離性及び再接着防止性を備えていれば、公知のエポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、放射線硬化型接着剤、溶剤系粘着剤などを用いればよい。なお、再剥離性を持たせるためには、一般に接着剤主成分に顔料を加える等の方法が知られている。また、再剥離性を持たせるためには、NR(天然ゴム)やSBR(スチレンブタジエンゴム)、アクリル樹脂等の感圧接着剤を主成分とし、一定の粒径を持つ顔料分としてマイクロシリカ、クレー、タルク、スターチ等を加えることが知られている。但し、感熱複写シート10に用いられる特殊な接着剤は、感熱複写プリンタ1の印刷時の加熱によって、その性質が変化しないことを要する。
次に、感熱複写プリンタ1の電気的構成と、感熱複写シート10への印刷動作とについて説明する。図4は、感熱複写プリンタ1のブロック図である。図5は、感熱複写シート10への印刷動作を示す図である。なお、図4及び図5とその説明については、他の実施形態も共通である。
図4に示すように、感熱複写プリンタ1は、全体を統括して制御するCPU(中央処理装置)30が設けられている。このCPU30のシステムバス31には、制御プログラムが記憶されているROM(リード・オンリ・メモリ)32、各種作業エリアが設定されたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)33、外部機器と接続する際に用いられるインターフェース(IF)34、サーマルヘッド3を駆動するサーマルヘッド駆動回路35、給紙側搬送ローラ2や排紙側搬送ローラ5を回転させるモータ36,37を各々駆動するモータ駆動回路38、搬送路における感熱複写シート10の搬送状態を検知する複数のセンサ39からの信号を受付けるセンサ制御回路40が接続されている。
ここで、感熱複写プリンタ1は、インターフェース(I/F)34を介して図示外のパーソナル・コンピュータ(PC)に接続されている。そして、感熱複写シート10に印刷される内容を示す印刷用データが、このパーソナル・コンピュータ(PC)からインターフェース(I/F)34を介して入力され、RAM33の所定記憶エリアに格納される。本実施形態では、試験の合否結果を通知する内容の印刷用データが、RAM33にあらかじめ格納されているものとする。詳細には、この印刷用データは、第1感熱紙11に表示すべき宛名や住所などの一般的情報を示す通常印刷データと、第2感熱紙12に表示すべき合否結果などの個人情報を示す秘密印刷データとを含んでいる。
そして、図5に示すように、この感熱複写プリンタ1では、以下のような印刷動作が実行される。すなわち、図示外の挿入口から挿入された感熱複写シート10が、各種ローラ2,5によって搬送路上を搬送される。そして、感熱複写シート10の表面側(第1感熱紙11側)からサーマルヘッド3がライン単位で熱印加して、RAM33に記憶された印刷用データに基づき第1感熱紙11及び第2感熱紙12が印刷される。その後、感熱複写シート10は図示外の排出口から排出される。これにより、感熱複写シート10では、複数の感熱紙(第1感熱紙11及び第2感熱紙12)にそれぞれ異なる内容が、一回の印刷動作で同時に印刷されるが、その印刷処理の詳細は後述する。
以下、第1の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理の詳細について説明する。図6は、第1の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理を示すフローチャートである。図7は、サーマルヘッド3に供給される第1発色エネルギーの通電パルスを示す図である。図8は、サーマルヘッド3に供給される第2発色エネルギーの通電パルスを示す図である。なお、図6に示す印刷処理は、ユーザが図示外のパーソナル・コンピュータ(PC)から印刷実行を指示すると、印刷実行コマンドが感熱複写プリンタ1に送信されて、CPU30がこの印刷実行コマンドに基づいて実行するものとする。
図6に示すように、本実施形態に係る感熱複写プリンタ1での印刷処理では、まず感熱複写シート10の給紙を行う給紙処理が実行される(S1)。この給紙処理では、図示外の挿入口から感熱複写シート10が挿入されると、モータ36、37の駆動制御により、その感熱複写シート10が給紙側搬送ローラ2でサーマルヘッド3の手前の初期位置まで搬送される。
そして、RAM33に格納されている印刷用データに、第1感熱紙11に表示すべき通常印刷データがあるか否かが判定される(S3)。その結果、通常印刷データがあると判定された場合(S3:YES)、感熱複写シート10のサーマルヘッド3に対する搬送位置と通常印刷データの出力位置とに基づいて、サーマルヘッド3の発熱抵抗体を発熱させて第1発色エネルギーを感熱複写シート10に印加する(S5)。なお、通常印刷データがないと判定された場合(S3:NO)、次のステップ(S7)に進む。
ここで、1枚目の第1感熱紙11のみに印刷するためには、その発色層11bのみが発色可能な基準エネルギーに相当するエネルギー量を印加する必要がある。そのため、S5では、この基準エネルギーに相当する第1発色エネルギーが、サーマルヘッド3から感熱複写シート10に印加される。すなわち、図7に示すように、この第1発色エネルギーに対応する通電パルスがサーマルヘッド3に供給されて、サーマルヘッド3での発熱量が基準エネルギーと等しくなるように制御される。これにより、第1感熱紙11のみが発色して、第1感熱紙11に通常印刷データが印刷される。
次に、RAM33に格納されている印刷用データに、第2感熱紙12に表示すべき秘密印刷データがあるか否かが判定される(S7)。その結果、秘密印刷データがあると判定された場合(S7:YES)、感熱複写シート10のサーマルヘッド3に対する搬送位置と秘密印刷データの出力位置とに基づいて、サーマルヘッド3の発熱抵抗体を発熱させて、情報隠蔽部110が印刷されている範囲内で第2発色エネルギーを感熱複写シート10に印加する(S9)。なお、秘密印刷データがないと判定された場合(S7:NO)、次のステップ(S11)に進む。
ここで、2枚目の第2感熱紙12に印刷するためには、第1感熱紙11が発色可能な基準エネルギーに、その背後の第2感熱紙12の発色層12bも発色可能とするための追加エネルギーAを加えた総エネルギーに相当するエネルギー量を印加する必要がある。そのため、S9では、この総エネルギーに相当する第2発色エネルギーが、サーマルヘッド3から感熱複写シート10に印加される。すなわち、図8に示すように、この第2発色エネルギーに対応する通電パルスがサーマルヘッド3に供給されて、サーマルヘッド3での発熱量が総エネルギー(基準エネルギー+追加エネルギーA)と等しくなるように制御される。
一方、秘密印刷データは第2感熱紙12のみに表示すべきところ、この第2発色エネルギーを印加すると手前の第1感熱紙11にも同一内容が印刷されることになる。そのため、S9では、あらかじめ黒ベタ印刷された情報隠蔽部110の範囲内で第2発色エネルギーを印加している。これにより、第1感熱紙11及び第2感熱紙12の両方が発色可能となっても、第1感熱紙11では秘密印刷データは情報隠蔽部110の範囲内で表示されず、第2感熱紙12のみに秘密印刷データが表示される。
なお、本実施形態では、S9において第2発色エネルギーが情報隠蔽部110の印刷範囲内に正確に印加されるように、以下の工夫を行っている。すなわち、感熱複写シート10では、第2感熱紙12における秘密印刷データの印刷対象部位(図9の秘密情報表示部120)に対応して、第1感熱紙11に少なくとも当該部位(図9の秘密情報表示部120)を全て被覆するような大きさ及び形状の情報隠蔽部110をあらかじめ印刷形成している。また、RAM33に記憶されている印刷データでは、秘密印刷データの出力位置が情報隠蔽部110の印刷範囲内となるように指示されている。
上記のように、1ライン分の通常印刷データ及び秘密印刷データに基づく印刷が実行された後は、モータ36、37の駆動制御により、感熱複写シート10がプラテンローラ4で1ライン分だけ搬送される(S11)。そして、RAM33に記憶されている印刷用データについて全ての印刷が終了したか否かが判定される(S13)。印刷が終了していない場合(S13:NO)、S3に戻り、次の1ラインについて通常印刷データ及び秘密印刷データに基づく印刷が実行される(S3〜S11)。一方、印刷が終了した場合(S13:YES)、モータ36、37の駆動制御により、感熱複写シート10が排紙側搬送ローラ5で搬送されて、図示外の排出口から排出されて(S15)、印刷処理が終了する。
具体的に、上記の印刷処理(図6)によって印刷された感熱複写シート10について説明する。図9は、第1の実施の形態における、印刷前の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。図10は、第1の実施の形態における、印刷後の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。なお、図9及び図10では、理解を容易にするために、各感熱紙を別々にした状態の感熱複写シート10を図示している。
図9に示すように、印刷前の感熱複写シート10には、先述のように、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に対応して、少なくとも秘密情報表示部120を全て被覆するような大きさ及び形状の情報隠蔽部110が、第1感熱紙11にあらかじめ印刷形成されている。本実施形態の情報隠蔽部110は、秘密情報表示部120を全て被覆する大きさを有する、長方形状の黒ベタ印刷済み部位である。
そして、図10に示すように、印刷後の感熱複写シート10には、第1発色エネルギーの印加(S5)によって、第1感熱紙11のみに通常印刷データを示すテキスト111が印刷される。一方、第2発色エネルギーの印加(S9)によって、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に秘密印刷データを示す合否結果121が印刷される。同時に、第1感熱紙11の情報隠蔽部110にも第2発色エネルギーが印加されることになるが、情報隠蔽部110は既に黒ベタ印刷されているため合否結果121が表示されない。
このように、本実施形態では、感熱複写プリンタ1による感熱複写シート10への1回の印刷動作で、第1感熱紙11にテキスト111が印刷され、第2感熱紙12に合否結果121がそれぞれ印刷される。また、第1感熱紙11を剥がさない限り、合否結果121を知ることができないので、第三者への秘密情報の漏洩が防止される。
以上、第1の実施の形態によれば、第1感熱紙11と第2感熱紙12が重ね合わされた感熱複写シート10において、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に対応して第1感熱紙11に情報隠蔽部110を形成した。そして、感熱複写プリンタ1において、感熱複写シート10に秘密情報を印刷する場合には、情報隠蔽部110が形成された範囲内で第2発色エネルギーを印加するようにした。よって、第1感熱紙11と第2感熱紙12とに異なる内容を印刷することができ、かつ第2感熱紙12に印刷された秘密情報を隠蔽することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、3枚目がユーザ確認用シートとして機能する3枚の感熱紙が剥離可能に重ね合わされて、かつあらかじめ情報隠蔽部が形成された感熱複写シート10に、感熱複写プリンタ1が秘密情報を印刷する場合を例示して説明する。以下では、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を用いるものとする。
まず、第2の実施の形態における、感熱複写シート10の構成について説明する。図11は、第2の実施の形態における、感熱複写シート10の外観斜視図である。図12は、第2の実施の形態における、感熱複写シート10の側面断面拡大図である。なお、図11及び図12は、感熱複写シート10の端部10aで各感熱紙が重ね合わされて、各感熱紙が接着される前の状態を示している。
図11に示すように、本実施形態に係る感熱複写シート10は、3枚の感熱紙が重ね合わされた三枚構造となっており、感熱複写シート10の表面側にあたる第1感熱紙11と、その背面側にあたる第3感熱紙13と、第1感熱紙11と第3感熱紙13との中間層に位置する第2感熱紙12から構成されている。なお、図12に示すように、第3感熱紙13も、第1感熱紙11及び第2感熱紙12と同様に、台紙13a上に発色層13bが積層され、この発色層13bの上にコーティング層13cが積層された構造となっている。そして、第1の実施の形態と同様に、第1感熱紙11の所定範囲にあらかじめ情報隠蔽部110が形成されている。この第3感熱紙13は、後述するようにユーザ確認用シートとして用いられる。
次に、第2の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理の詳細について説明する。図13は、第2の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理を示すフローチャートである。図14は、サーマルヘッド3に供給される第3発色エネルギーの通電パルスを示す図である。なお、本実施の形態では、RAM33に格納された印刷用データにおいて、秘密印刷データは第2感熱紙12及び第3感熱紙13に表示すべきものである。
図13に示すように、本実施形態に係る感熱複写プリンタ1の印刷処理は、第1の実施の形態(図6)と基本的に同様であるが、印刷用データに含まれる秘密印刷データを第3感熱紙13にも印刷する点が異なる。すなわち、秘密印刷データがあると判定された場合(S27:YES)、情報隠蔽部110が印刷されている範囲内で第3発色エネルギーを感熱複写シート10に印加する(S29)。なお、図13のS21〜S27,S31〜S35は、図6のS1〜S7,S11〜S15と同様である。
なお、3枚目の第3感熱紙13に印刷するためには、第1感熱紙11及び第2感熱紙の両方が発色可能な総エネルギー(基準エネルギー+追加エネルギーA)に、その背後の第3感熱紙13の発色層13bも発色可能とするための追加エネルギーBを加えた総エネルギーに相当するエネルギー量を印加する必要がある。そのため、S29では、この総エネルギーに相当する第3発色エネルギーが、サーマルヘッド3から感熱複写シート10に印加される。すなわち、図14に示すように、この第3発色エネルギーに対応する通電パルスがサーマルヘッド3に供給されて、サーマルヘッド3での発熱量が総エネルギー(基準エネルギー+追加エネルギーA+追加エネルギーB)と等しくなるように制御される。
具体的に、上記の印刷処理(図13)によって印刷された感熱複写シート10について説明する。図15は、第2の実施の形態における、印刷前の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。図16は、第2の実施の形態における、印刷後の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。なお、図15及び図16では、理解を容易にするために、各感熱紙を別々にした状態の感熱複写シート10を図示している。
図15に示すように、印刷前の感熱複写シート10には、第1の実施の形態(図9参照)と同様に、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に対応して、情報隠蔽部110があらかじめ第1感熱紙11に印刷形成されている。また、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に対応する、第3感熱紙13における秘密印刷データの印刷対象部位が、秘密情報複写部130である。
そして、図16に示すように、印刷後の感熱複写シート10には、第1発色エネルギーの印加(S25)によって、第1感熱紙11のみに通常印刷データを示すテキスト111が印刷される。一方、第3発色エネルギーの印加(S29)によって、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に秘密印刷データを示す合否結果121が印刷され、かつ第3感熱紙13の秘密情報複写部130にも合否結果121と同じ複写合否結果131が印刷される。同時に、第1感熱紙11の情報隠蔽部110にも第3発色エネルギーが印加されることになるが、情報隠蔽部110は既に黒ベタ印刷されているため合否結果121が表示されない。
このように、本実施形態では、感熱複写プリンタ1による感熱複写シート10への1回の印刷動作で、第1感熱紙11にテキスト111が印刷され、第2感熱紙12に合否結果121が印刷され、第3感熱紙13に複写合否結果131がそれぞれ印刷される。また、第1感熱紙11を剥がさない限り、合否結果121を知ることができないので、第三者への秘密情報の漏洩が防止される。さらに、印刷作業を行っているユーザは、第1感熱紙11を剥がさなくても、ユーザ確認用シートである第3感熱紙13への印刷内容(複写合否結果131)を参照することで、第2感熱紙12への印刷内容(合否結果121)を確認することができる。
以上、第2の実施の形態によれば、第1感熱紙11、第2感熱紙12及び第3感熱紙13が重ね合わされた感熱複写シート10において、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に対応して第1感熱紙11に情報隠蔽部110を形成した。そして、感熱複写プリンタ1において、感熱複写シート10に秘密情報を印刷する場合には、情報隠蔽部110が形成された範囲内で第3発色エネルギーを印加して、第3感熱紙13に第2感熱紙12の印刷内容と同一の印刷内容が印刷されるようにした。よって、第1感熱紙11と、第2感熱紙12及び第3感熱紙13とに異なる内容を印刷することができ、かつ第2感熱紙12に印刷された秘密情報を隠蔽することができる。さらに、第3感熱紙13を参照することで、第2感熱紙12の印刷内容を確認することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では、1枚目が管理保存用シートとして機能する3枚の感熱紙が剥離可能に重ね合わされて、かつあらかじめ情報隠蔽部が形成された感熱複写シート10に、感熱複写プリンタ1が秘密情報を印刷する場合を例示して説明する。以下では、第2の実施の形態と異なる点を中心に説明し、第2の実施の形態と同一構成には同一符号を用いるものとする。
まず、第3の実施の形態における、感熱複写シート10の構成について説明する。図17は、第3の実施の形態における、感熱複写シート10の外観斜視図である。なお、図17は、感熱複写シート10の端部10aで各感熱紙が重ね合わされて、各感熱紙が接着される前の状態を示している。
図17及び図12に示すように、本実施形態に係る感熱複写シート10は、第2の実施の形態(図11)と同様に、3枚の感熱紙が重ね合わされた三枚構造となっている。しかし、本実施形態では、第2感熱紙12に黒ベタ塗りの印刷を施した情報隠蔽部122が形成されている点で異なる。そして、第1感熱紙11は、情報隠蔽部110(図11参照)が形成されておらず、後述するように管理保存用シートとして用いられる。
次に、第3の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理の詳細について説明する。図18は、第3の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態では、RAM33に格納された印刷用データは、第1感熱紙11に表示すべき整理番号などの管理情報を示す管理印刷データを含んでおり、また通常印刷データは第1感熱紙11及び第2感熱紙12に表示すべきものであり、秘密印刷データは第1感熱紙11及び第3感熱紙13に表示すべきものである。
図18に示すように、本実施形態に係る感熱複写プリンタ1の印刷処理では、給紙処理(S41)が実行された後、RAM33に格納されている印刷用データに、第1感熱紙11に表示すべき管理印刷データがあるか否かが判定される(S43)。その結果、管理印刷データがあると判定された場合(S43:YES)、感熱複写シート10のサーマルヘッド3に対する搬送位置と管理印刷データの出力位置とに基づいて、サーマルヘッド3の発熱抵抗体を発熱させて第1発色エネルギー(図7参照)を感熱複写シート10に印加する(S45)。なお、管理印刷データがないと判定された場合(S43:NO)、次のステップ(S47)に進む。
次に、RAM33に格納されている印刷用データに、第2感熱紙12に表示すべき通常印刷データがあるか否かが判定される(S47)。その結果、通常印刷データがあると判定された場合(S47:YES)、感熱複写シート10のサーマルヘッド3に対する搬送位置と通常印刷データの出力位置とに基づいて、サーマルヘッド3の発熱抵抗体を発熱させて第2発色エネルギー(図8参照)を感熱複写シート10に印加する(S49)。なお、通常印刷データがないと判定された場合(S47:NO)、次のステップ(S51)に進む。
次に、RAM33に格納されている印刷用データに、第3感熱紙13に表示すべき秘密印刷データがあるか否かが判定される(S51)。その結果、秘密印刷データがあると判定された場合(S51:YES)、感熱複写シート10のサーマルヘッド3に対する搬送位置と秘密印刷データの出力位置とに基づいて、サーマルヘッド3の発熱抵抗体を発熱させて、情報隠蔽部110が印刷されている範囲内で第3発色エネルギー(図14参照)を感熱複写シート10に印加する(S53)。なお、秘密印刷データがないと判定された場合(S51:NO)、次のステップ(S55)に進む。
上記のように、1ライン分の通常印刷データ及び秘密印刷データに基づく印刷が実行された後は、感熱複写シート10が1ライン分だけ搬送され(S55)、印刷が終了したか否かが判定される(S57)。印刷が終了していない場合(S57:NO)、S43に戻る。印刷が終了した場合(S57:YES)、感熱複写シート10が排出されて(S59)、印刷処理が終了する。
具体的に、上記の印刷処理(図18)によって印刷された感熱複写シート10について説明する。図19は、第3の実施の形態における、印刷前の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。図20は、第3の実施の形態における、印刷後の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。なお、図19及び図20では、理解を容易にするために、各感熱紙を別々にした状態の感熱複写シート10を図示している。
図19に示すように、印刷前の感熱複写シート10には、第2感熱紙12における秘密印刷データの印刷対象部位(秘密情報表示部132)に対応して、情報隠蔽部122があらかじめ第2感熱紙12に印刷形成されている。また、第3感熱紙13の秘密情報表示部132に対応する、第1感熱紙11における秘密印刷データの印刷対象部位が、秘密情報複写部112である。
そして、図20に示すように、印刷後の感熱複写シート10には、第1発色エネルギーの印加(S45)によって、第1感熱紙11のみに管理印刷データを示す整理番号113が印刷される。また、第2発色エネルギーの印加(S49)によって、第2感熱紙12に通常印刷データを示すテキスト123が印刷され、かつ第1感熱紙11にもテキスト123と同じ複写テキスト114が印刷される。さらに、第3発色エネルギーの印加(S53)によって、第3感熱紙13の秘密情報表示部132に秘密印刷データを示す合否結果133が印刷され、かつ第1感熱紙11の秘密情報複写部112にも合否結果133と同じ複写合否結果115が印刷される。同時に、第2感熱紙12の情報隠蔽部122にも第3発色エネルギーが印加されることになるが、情報隠蔽部122は既に黒ベタ印刷されているため合否結果133が表示されない。
このように、本実施形態では、感熱複写プリンタ1による感熱複写シート10への1回の印刷動作で、第1感熱紙11に整理番号113,複写テキスト114,複写合否結果115が印刷され、第2感熱紙12にテキスト123が印刷され、第3感熱紙13に合否結果133がそれぞれ印刷される。また、第2感熱紙12を剥がさない限り、合否結果133を知ることができないので、第三者への秘密情報の漏洩が防止される。さらに、印刷作業を行っているユーザは、管理保存用シートである第1感熱紙11のみを剥がして保存しておき、この第1感熱紙11への印刷内容(整理番号113,複写テキスト114,複写合否結果115)に基づいて、第2感熱紙12への印刷内容(テキスト123)及び第3感熱紙13への印刷内容(合否結果133)を整理番号113に対応付けて管理することができる。
以上、第3の実施の形態によれば、第1感熱紙11、第2感熱紙12及び第3感熱紙13が重ね合わされた感熱複写シート10において、第3感熱紙13の秘密情報表示部132に対応して第2感熱紙12に情報隠蔽部122を形成した。そして、感熱複写プリンタ1において、感熱複写シート10に秘密情報を印刷する場合には、情報隠蔽部122が形成された範囲内で第3発色エネルギーを印加して、第3感熱紙13に第1感熱紙11の印刷内容と同一の印刷内容が印刷されるようにした。よって、第1感熱紙11,第2感熱紙12,第3感熱紙13に異なる内容を印刷することができ、かつ第3感熱紙13に印刷された秘密情報を隠蔽することができる。さらに、第1感熱紙11を剥がして保存しておくことで、第2感熱紙12及び第3感熱紙13への印刷内容の全てを管理することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、2枚の感熱紙が剥離可能に重ね合わされて、かつ情報隠蔽部が形成されていない感熱複写シート10に、感熱複写プリンタ1が秘密情報を印刷する場合を例示して説明する。以下では、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を用いるものとする。
まず、第4の実施の形態における、感熱複写シート10の構成について説明する。図21は、第4の実施の形態における、感熱複写シート10の外観斜視図である。なお、図21は、感熱複写シート10の端部10aで各感熱紙が重ね合わされて、各感熱紙が接着される前の状態を示している。
図21及び図3に示すように、本実施形態に係る感熱複写シート10は、基本的に第1の実施の形態と同じであるが、第1感熱紙11に情報隠蔽部110が形成されていない点で異なる(図2参照)。そこで、本実施形態では、以下の印刷処理により第1感熱紙11に情報隠蔽部110を形成している。
次に、第4の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理の詳細について説明する。図22は、第4の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態では、RAM33に格納された印刷用データは、通常印刷データ及び秘密印刷データに加えて、第1感熱紙11に対して黒ベタ印刷を実行すべき領域を示す隠蔽領域データを含んでいる。
図22に示すように、本実施形態に係る感熱複写プリンタ1の印刷処理では、給紙処理(S61)が実行された後、RAM33に格納されている印刷用データに、第1感熱紙11に黒ベタ印刷すべき隠蔽領域データがあるか否かが判定される(S63)。その結果、隠蔽領域データがあると判定された場合(S63:YES)、感熱複写シート10のサーマルヘッド3に対する搬送位置と隠蔽領域データの出力位置とに基づいて、サーマルヘッド3の発熱抵抗体を発熱させて第1発色エネルギー(図7参照)を感熱複写シート10に印加する(S65)。なお、隠蔽領域データがないと判定された場合(S63:NO)、次のステップ(S67)に進む。
次に、RAM33に格納されている印刷用データに、第1感熱紙11に表示すべき通常印刷データがあるか否かが判定される(S67)。その結果、通常印刷データがあると判定された場合(S67:YES)、感熱複写シート10のサーマルヘッド3に対する搬送位置と通常印刷データの出力位置とに基づいて、サーマルヘッド3の発熱抵抗体を発熱させて第1発色エネルギー(図7参照)を感熱複写シート10に印加する(S69)。なお、通常印刷データがないと判定された場合(S67:NO)、次のステップ(S71)に進む。
次に、RAM33に格納されている印刷用データに、第2感熱紙12に表示すべき秘密印刷データがあるか否かが判定される(S71)。その結果、秘密印刷データがあると判定された場合(S71:YES)、感熱複写シート10のサーマルヘッド3に対する搬送位置と秘密印刷データの出力位置とに基づいて、サーマルヘッド3の発熱抵抗体を発熱させて、隠蔽領域データの出力範囲内で第2発色エネルギー(図8参照)を感熱複写シート10に印加する(S73)。なお、秘密印刷データがないと判定された場合(S71:NO)、次のステップ(S75)に進む。
ここで、秘密印刷データは第2感熱紙12のみに表示すべきところ、この第2発色エネルギーを印加すると手前の第1感熱紙11にも同一内容が印刷されることになる。そのため、S73では、隠蔽領域データの出力範囲内(すなわち、S65で印刷される情報隠蔽部110の範囲内)で第2発色エネルギーを印加している。これにより、第1感熱紙11及び第2感熱紙12の両方が発色可能となっても、第1感熱紙11では秘密印刷データは隠蔽領域データの出力範囲内(情報隠蔽部110の印刷範囲内)で表示されず、第2感熱紙12のみに秘密印刷データが表示される。
なお、本実施形態では、S73において第2発色エネルギーが隠蔽領域データの出力範囲内に正確に印加されるように、RAM33に記憶されている印刷データにおいて、隠蔽領域データの出力範囲が秘密印刷データの出力位置を全て含むような大きさ及び形状となるように指示されている。そのため、秘密印刷データの出力位置は、必ず隠蔽領域データの出力範囲と重複するようになっている。
上記のように、1ライン分の隠蔽領域データ、通常印刷データ及び秘密印刷データに基づく印刷が実行された後は、感熱複写シート10が1ライン分だけ搬送され(S75)、印刷が終了したか否かが判定される(S77)。印刷が終了していない場合(S77:NO)、S63に戻る。印刷が終了した場合(S77:YES)、感熱複写シート10が排出されて(S79)、印刷処理が終了する。
具体的に、上記の印刷処理(図22)によって印刷された感熱複写シート10について説明する。図23は、第4の実施の形態における、印刷前の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。図24は、第4の実施の形態における、印刷後の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。なお、図23及び図24では、理解を容易にするために、各感熱紙を別々にした状態の感熱複写シート10を図示している。
図23に示すように、印刷前の感熱複写シート10において、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に対応し、かつ少なくとも秘密情報表示部120を全て被覆するような大きさ及び形状を有する、第1感熱紙11における隠蔽領域データの印刷対象部位が、情報隠蔽部形成部116である。
そして、図24に示すように、印刷後の感熱複写シート10には、第1発色エネルギーの印加(S65)によって、第1感熱紙11のみに黒ベタの情報隠蔽部110が印刷される。また、第1発色エネルギーの印加(S69)によって、第1感熱紙11のみに通常印刷データを示すテキスト111が印刷される。また、第2発色エネルギーの印加(S73)によって、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に秘密印刷データを示す合否結果121が印刷される。同時に、第1感熱紙11の情報隠蔽部形成部116にも第2発色エネルギーが印加されることになるが、情報隠蔽部形成部116には情報隠蔽部110が形成されるため合否結果121が表示されない。
このように、本実施形態では、感熱複写プリンタ1による感熱複写シート10への1回の印刷動作で、第1感熱紙11に情報隠蔽部110及びテキスト111が印刷され、第2感熱紙12に合否結果121がそれぞれ印刷される。そして、第1感熱紙11を剥がさない限り、合否結果121を知ることができないので、第三者への秘密情報の漏洩が防止される。さらに、第1感熱紙11における任意の位置に、任意の形状や大きさで情報隠蔽部110を印刷することができる。
以上、第4の実施の形態によれば、感熱複写プリンタ1において、第1感熱紙11と第2感熱紙12が重ね合わされた感熱複写シート10に秘密情報を印刷する場合、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に向けて第2発色エネルギーを印加するとともに、第1感熱紙11の情報隠蔽部形成部116に向けて第1発色エネルギーを印加して情報隠蔽部110を印刷するようにした。よって、感熱複写シート10にあらかじめ情報隠蔽部110が形成されていなくても、第1感熱紙11と第2感熱紙12とに異なる内容を印刷することができ、かつ第2感熱紙12に印刷された秘密情報を隠蔽することができる。さらに、情報隠蔽部110を任意の位置に設定することができる。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態では、3枚目がユーザ確認用シートとして機能する3枚の感熱紙が剥離可能に重ね合わされて、かつ情報隠蔽部が形成されていない感熱複写シート10に、感熱複写プリンタ1が秘密情報を印刷する場合を例示して説明する。以下では、第2及び第4の実施の形態と異なる点を中心に説明し、第2及び第4の実施の形態と同一構成には同一符号を用いるものとする。
まず、第5の実施の形態における、感熱複写シート10の構成について説明する。図25は、第5の実施の形態における、感熱複写シート10の外観斜視図である。なお、図25は、感熱複写シート10の端部10aで各感熱紙が重ね合わされて、各感熱紙が接着される前の状態を示している。
図25及び図12に示すように、本実施形態に係る感熱複写シート10は、基本的に第2の実施の形態と同じであるが、第1感熱紙11に情報隠蔽部110が形成されていない点で異なる(図11参照)。そこで、本実施形態では、以下の印刷処理により第1感熱紙11に情報隠蔽部110を形成している。
次に、第5の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理の詳細について説明する。図26は、第5の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理を示すフローチャートである。なお、本実施の形態では、RAM33に格納された印刷用データは、通常印刷データ及び秘密印刷データに加えて、第1感熱紙11に対して黒ベタ印刷を実行すべき領域を示す隠蔽領域データを含んでいる。また、秘密印刷データは、第2感熱紙12及び第3感熱紙13に表示すべきものである。
図26に示すように、本実施形態に係る感熱複写プリンタ1の印刷処理は、第4の実施の形態(図22)と基本的に同様であるが、印刷用データに含まれる秘密印刷データを第3感熱紙13にも印刷する点が異なる。すなわち、秘密印刷データがあると判定された場合(S91:YES)、隠蔽領域データの出力範囲内で第3発色エネルギー(図14参照)を感熱複写シート10に印加する(S93)。なお、図26のS81〜S91,S95〜S99は、図22のS61〜S71,S75〜S79と同様である。
具体的に、上記の印刷処理(図26)によって印刷された感熱複写シート10について説明する。図27は、第5の実施の形態における、印刷前の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。図28は、第5の実施の形態における、印刷後の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。なお、図27及び図28では、理解を容易にするために、各感熱紙を別々にした状態の感熱複写シート10を図示している。
図27に示すように、印刷前の感熱複写シート10では、第4の実施の形態(図23参照)と同様に、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に対応する、第1感熱紙11における隠蔽領域データの印刷対象部位が、情報隠蔽部形成部116である。また、第2の実施の形態(図15参照)と同様に、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に対応する、第3感熱紙13における秘密印刷データの印刷対象部位が、秘密情報複写部130である。
そして、図28に示すように、印刷後の感熱複写シート10には、第1発色エネルギーの印加(S85)によって、第1感熱紙11のみに黒ベタの情報隠蔽部110が印刷される。また、第1発色エネルギーの印加(S89)によって、第1感熱紙11のみに通常印刷データを示すテキスト111が印刷される。また、第3発色エネルギーの印加(S93)によって、第2感熱紙12の秘密情報表示部120に秘密印刷データを示す合否結果121が印刷され、かつ第3感熱紙13の秘密情報複写部130にも合否結果121と同じ複写合否結果131が印刷される。同時に、第1感熱紙11の情報隠蔽部形成部116にも第2発色エネルギーが印加されることになるが、情報隠蔽部形成部116には情報隠蔽部110が形成されるため合否結果121が表示されない。
このように、本実施形態では、感熱複写プリンタ1による感熱複写シート10への1回の印刷動作で、第1感熱紙11に情報隠蔽部110及びテキスト111が印刷され、第2感熱紙12に合否結果121が印刷され、第3感熱紙13に複写合否結果131がそれぞれ印刷される。また、第1感熱紙11を剥がさない限り、合否結果121を知ることができないので、第三者への秘密情報の漏洩が防止される。さらに、印刷作業を行っているユーザは、第1感熱紙11を剥がさなくても、ユーザ確認用シートである第3感熱紙13への印刷内容(複写合否結果131)を参照することで、第2感熱紙12への印刷内容(合否結果121)を確認することができる。
以上、第5の実施の形態によれば、感熱複写プリンタ1において、第1感熱紙11、第2感熱紙12及び第3感熱紙13が重ね合わされた感熱複写シート10に秘密情報を印刷する場合、第2感熱紙12の秘密情報表示部120及び第3感熱紙13の秘密情報複写部130に向けて第3発色エネルギーを印加するとともに、第1感熱紙11の情報隠蔽部形成部116に向けて第1発色エネルギーを印加して情報隠蔽部110を印刷するようにした。よって、感熱複写シート10にあらかじめ情報隠蔽部110が形成されていなくても、第1感熱紙11と、第2感熱紙12及び第3感熱紙13とに異なる内容を印刷することができ、かつ第2感熱紙12に印刷された秘密情報を隠蔽することができる。さらに、情報隠蔽部110を任意の位置に設定することができる。また、第3感熱紙13を参照することで、第2感熱紙12の印刷内容を確認することができる。
ところで、上記第1乃至第5の実施の形態において、第1発色エネルギー(図7参照)が本発明の「第1のエネルギー量に対応する発色エネルギー」に相当し、第2発色エネルギー(図8参照)が本発明の「第2のエネルギー量に対応する発色エネルギー」に相当し、第3発色エネルギー(図14参照)が本発明の「第3のエネルギー量に対応する発色エネルギー」に相当する。また、第2感熱紙の秘密情報表示部120が本発明の「第2感熱紙の印刷部位」に相当し、第3感熱紙の秘密情報複写部130が本発明の「第3感熱紙の印刷部位」に相当する。また、サーマルヘッド3が本発明の「印刷手段」に相当する。
なお、本発明は上記第1乃至第5の実施の形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、上記実施の形態では、「情報隠蔽部」は長方形状の黒ベタ印刷済み部位であるが、その背後の秘密情報を隠蔽できるのであれば、円形や星型などの任意の大きさや形状で形成することができ、また、複雑な網目のような模様を印刷したものでもよい。
また、上記実施の形態では、モノクロ印刷用の感熱複写プリンタ1及び感熱複写シート10を例示したが、カラー印刷用であっても適用できる。その場合、「情報隠蔽部」は黒色による印刷部分としなくても、他の色による印刷部分としてもよい。例えば、秘密情報を印刷する色が「赤」であれば、「情報隠蔽部」を赤ベタの印刷部分とすれば背後の秘密情報を隠蔽することができる。
また、上記実施の形態では、2枚又は3枚の感熱紙で構成された感熱複写シート10を例示したが、4枚以上の感熱紙で構成された感熱複写シート10を用いてもよい。例えば、第2又は第5の実施の形態において、感熱複写プリンタ1で5枚の感熱紙からなる感熱複写シート10に印刷する場合、秘密情報データに基づいて5枚の感熱紙の全てが発色可能な発色エネルギーを印加することで、3枚目〜5枚目を複数のユーザ確認用シートとして利用してもよい。また、第3の実施の形態において、感熱複写プリンタ1で5枚の感熱紙からなる感熱複写シート10に印刷する場合、あらかじめ4枚目に「情報隠蔽部」を形成しておき、かつ秘密情報データに基づいて5枚の感熱紙の全てが発色可能な発色エネルギーを印加することで、1枚目〜3枚目を複数の管理保存用シートとして利用してもよい。
なお、感熱紙は、一般に、印加エネルギーを増加していくとある印字濃度で飽和状態となった後、そのエネルギー量が過多になると印字濃度が低下する傾向がある。そのため、感熱紙に情報隠蔽部を印刷する場合は、その感熱紙に与えられる印加エネルギーが過多にならないようにエネルギー量を調整したり、異なる感度の感熱紙を組み合わせたりするのが望ましい。
また、上記実施の形態では、感熱複写シート10において、秘密情報が印刷された感熱紙と隣り合う感熱紙に「情報隠蔽部」が印刷されている。しかし、「情報隠蔽部」がその背後に印刷された秘密情報を隠蔽できるのであれば、各々が離間した感熱紙に印刷されてもよい。例えば、「情報隠蔽部」を1枚目に印刷し、秘密情報を4枚目に印刷する等である。
また、上記実施の形態では、感熱複写シート10において、「情報隠蔽部」は1つのみ形成されているが、「情報隠蔽部」を複数形成してもよい。例えば、感熱複写シート10の一感熱紙(例えば、1枚目の感熱紙)に複数の「情報隠蔽部」を形成してもよい。
さらに、感熱複写シート10を構成する複数の感熱紙のいずれかに、所定の間隔で「情報隠蔽部」を設けるようにしてもよい。例えば、感熱複写プリンタ1で6枚の感熱紙からなる感熱複写シート10に印刷する場合、1枚目,3枚目,5枚目の感熱紙にあらかじめ「情報隠蔽部」を形成しておき、秘密情報データに基づいて6枚の感熱紙の全てが発色可能な発色エネルギーを印加することで、2枚目,4枚目,6枚目の感熱紙に同一の秘密情報を同時に印刷することができる。
さらに、上記実施の形態では、感熱複写シート10は特殊な接着剤によって各感熱紙が再剥離性と再接着防止性とを有している。しかし、感熱複写シート10は複数の感熱紙が剥離可能に重ね合わされていればよく、再剥離性や再接着防止性などの性質は問わないことはいうまでもない。
本発明の感熱複写シート及び感熱複写プリンタは、複数の感熱紙が剥離可能に重ね合わされた感熱複写シートに秘密情報を印刷するものとして利用できる。
感熱複写プリンタ1の概略構成図である。 第1の実施の形態における、感熱複写シート10の外観斜視図である。 第1の実施の形態における、感熱複写シート10の側面断面拡大図である。 感熱複写プリンタ1のブロック図である。 感熱複写シート10への印刷動作を示す図である。 第1の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理を示すフローチャートである。 サーマルヘッド3に供給される第1発色エネルギーの通電パルスを示す図である。 サーマルヘッド3に供給される第2発色エネルギーの通電パルスを示す図である。 第1の実施の形態における、印刷前の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。 第1の実施の形態における、印刷後の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。 第2の実施の形態における、感熱複写シート10の外観斜視図である。 第2の実施の形態における、感熱複写シート10の側面断面拡大図である。 第2の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理を示すフローチャートである。 サーマルヘッド3に供給される第3発色エネルギーの通電パルスを示す図である。 第2の実施の形態における、印刷前の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。 第2の実施の形態における、印刷後の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。 第3の実施の形態における、感熱複写シート10の外観斜視図である。 第3の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における、印刷前の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。 第3の実施の形態における、印刷後の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。 第4の実施の形態における、感熱複写シート10の外観斜視図である。 第4の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理を示すフローチャートである。 第4の実施の形態における、印刷前の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。 第4の実施の形態における、印刷後の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。 第5の実施の形態における、感熱複写シート10の外観斜視図である。 第5の実施の形態における、感熱複写プリンタ1での印刷処理を示すフローチャートである。 第5の実施の形態における、印刷前の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。 第5の実施の形態における、印刷後の感熱複写シート10の各感熱紙を示す図である。
符号の説明
1 感熱複写プリンタ
2 給紙側搬送ローラ
3 サーマルヘッド
4 プラテンローラ
5 排紙側搬送ローラ
10 感熱複写シート
11 第1感熱紙
12 第2感熱紙
13 第3感熱紙
110 情報隠蔽部
111 テキスト
112 秘密情報複写部
113 整理番号
114 複写テキスト
115 複写合否結果
116 情報隠蔽部形成部
120 秘密情報表示部
121 合否結果
122 情報隠蔽部
123 テキスト
130 秘密情報複写部
131 複写合否結果
132 秘密情報表示部
133 合否結果

Claims (10)

  1. 所定の発熱により発色する1枚目の第1感熱紙及び2枚目の第2感熱紙が重ね合わされて、該第1感熱紙に対向する方向から発熱による発色エネルギーが印加される感熱複写シートにおいて、
    前記第1感熱紙のみに印刷する場合は、該第1感熱紙のみが発色する第1のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加される一方、前記第2感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙及び第2感熱紙の両方が発色する第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加されるものであって、
    前記第1感熱紙には、前記第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加される前記第2感熱紙の印刷部位に対応して、該第2感熱紙における印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が形成されることを特徴とする感熱複写シート。
  2. 所定の発熱により発色する3枚目の第3感熱紙が、前記第2感熱紙に重ね合わされており、
    前記第3感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙の全てが発色する第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加されるものであって、
    前記第3感熱紙には、前記第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第2感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷されることを特徴とする請求項1に記載の感熱複写シート。
  3. 所定の発熱により発色する1枚目の第1感熱紙、2枚目の第2感熱紙及び3枚目の感熱紙が重ね合わされて、該第1感熱紙に対向する方向から発熱による発色エネルギーが印加される感熱複写シートにおいて、
    前記第1感熱紙のみに印刷する場合は、該第1感熱紙のみが発色する第1のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加され、前記第2感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙及び第2感熱紙の両方が発色する第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加され、前記第3感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙の全てが発色する第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加されるものであって、
    前記第2感熱紙には、前記第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーが印加される前記第3感熱紙の印刷部位に対応して、該第3感熱紙における印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が形成されることを特徴とする感熱複写シート。
  4. 前記第1感熱紙には、前記第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第2感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷され、また、前記第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第3感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷されることを特徴とする請求項3に記載の感熱複写シート。
  5. 前記情報隠蔽部は、所定の発色エネルギーを印加して形成された印刷済み部分であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の感熱複写シート。
  6. 所定の発熱により発色する1枚目の第1感熱紙及び2枚目の第2感熱紙が重ね合わされて、該第1の感熱紙に対向する方向から発熱による発色エネルギーが印加され、かつ前記第2感熱紙における印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が前記第1感熱紙に形成された感熱複写シートに印刷するための感熱複写プリンタであって、
    前記第2感熱紙に印刷する場合は、前記情報隠蔽部が形成された範囲内で、前記第1感熱紙及び第2感熱紙の両方が発色する第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加する印刷手段を備えたことを特徴とする感熱複写プリンタ。
  7. 所定の発熱により発色する1枚目の第1感熱紙、2枚目の第2感熱紙及び3枚目の第3感熱紙が重ね合わされて、該第1の感熱紙に対向する方向から発熱による発色エネルギーが印加され、かつ前記第3感熱紙における印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部が前記第2感熱紙に形成された感熱複写シートに印刷するための感熱複写プリンタであって、
    前記第3感熱紙に印刷する場合は、前記情報隠蔽部が形成された範囲内で、前記第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙の全てが発色する第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加する印刷手段を備えたことを特徴とする感熱複写プリンタ。
  8. 前記第1感熱紙には、前記第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第2感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷され、また、前記第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第3感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷されることを特徴とする請求項7に記載の感熱複写プリンタ。
  9. 所定の発熱により発色する1枚目の第1感熱紙及び2枚目の第2感熱紙が重ね合わされて、該第1の感熱紙に対向する方向から発熱による発色エネルギーが印加される感熱複写シートに印刷するための感熱複写プリンタであって、
    前記第1感熱紙のみに印刷する場合は、該第1感熱紙のみが発色する第1のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加する一方、前記第2感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙及び第2感熱紙の両方が発色する第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加する印刷手段を備え、
    前記印刷手段は、前記第2のエネルギー量に相当する発色エネルギーを第2感熱紙に印加して印刷するとともに、少なくとも該第2感熱紙の印刷部位を含めた範囲に、前記第1のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加して、前記第2感熱紙における印刷内容を隠蔽するための情報隠蔽部を前記第1感熱紙に印刷することを特徴とする感熱複写プリンタ。
  10. 所定の発熱により発色する3枚目の第3感熱紙が、前記第2感熱紙に重ね合わされており、
    前記印刷手段は、前記第3感熱紙に印刷する場合は、前記第1感熱紙、第2感熱紙及び第3感熱紙の全てが発色する第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーを印加するものであって、
    前記第3感熱紙には、前記第3のエネルギー量に相当する発色エネルギーの印加によって、前記第2感熱紙における印刷内容と同一の印刷内容が印刷されることを特徴とする請求項6又は請求項9に記載の感熱複写プリンタ。
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