JP6242138B2 - 印刷装置、印刷方法およびプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置、印刷方法およびプログラムに関する。特には、保護層転写時にパターン画像を転写することが可能な印刷装置、印刷方法およびプログラムに関する。
昇華型プリンタ装置で印刷を行うバリエーションとして、保護層にパターン画像を形成する技術が知られている。
この技術は、保護層転写時に投入するエネルギーに強弱をつけ、高エネルギーで発熱したサーマルヘッドにより記録用紙が凹む現象を利用したものである。ここで、投入するエネルギーの強弱は、サーマルヘッドに投入する電力の大小や、形成する画像の印刷階調数の大小(高低)の制御によって行っている。
特許文献1には、形成するパターン画像として、絹目調パターンとランダムパターンが開示されている。そして、パターン部分の階調数を変えることで、保護層にパターンを形成している。
特開2009−154410号公報
しかし、実際の保護層パターン形成では、記録用紙の変形だけでなく、インクリボンにおいて保護層を担持する樹脂シートと保護層が融着・剥離することに起因して保護層表面がマット化することもある。
保護層パターンを形成する際には、投入エネルギーが高いほど見栄えが良くなる。しかしながら、エネルギーが高すぎると、保護層とそれを担持する樹脂シートとに貼り付きが生じ、印刷トラブルを起こす原因になる。
そこで本発明は、投入エネルギーを変更することなく、見栄えの良い保護層パターンを形成し、保護層パターン画像を形成する印刷装置、印刷方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、各色のインクの転写の後に保護層パターンデータの画素の階調に応じたエネルギーによって透明保護材料を転写して保護層を形成する印刷手段を有し、前記保護層パターンデータは、高階調領域と低階調領域とからなり、前記保護層パターンデータにおいて、前記高階調領域を構成する画素は副走査方向に連続する画素よりも主走査方向に連続する画素の方が多く、前記高階調領域を構成する画素は、主走査方向に2画素から6画素の範囲で連続し、副走査方向には最大で2画素の範囲で連続し、前記高階調領域において2画素以上連続する画素の数は、副走査方向に比較して主走査方向の方が多いことを特徴とする。
本発明によれば、投入エネルギーを変更することなく、見栄えの良い保護層パターンを形成し、保護層パターン画像を形成することができる。
印刷装置の外観構成を示す模式図である。 インクシートの構成を示す模式図である。 インクシートカセットの構成を示す模式図である。 第1の実施形態に係る印刷装置のブロック図である。 印刷装置の印刷動作を示す断面模式図である。 第1の実施形態に係る印刷処理のフローチャートである。 保護層パターンデータの例を示す図である。 隣接した画素による発熱の効果を示す模式図である。 見栄えを改善した保護層パターンデータの例を示す図である。 保護層パターンデータの生成処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る印刷装置のブロック図である。 半光沢面が得られる高階調領域面積率と高階調領域階調値の関係を示す模式図である。 第2の実施形態に係る印刷処理のフローチャートである。 保護層パターンデータの例を示す図である。 環境温度と高階調領域階調値の関係を示す模式図である。 第3の実施形態に係る印刷装置のブロック図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の各実施形態に係る印刷装置は、昇華型の熱転写方式の印刷装置である。本発明の各実施形態においては、保護層パターン画像を表現する階調として、全階調が8ビット・256階調の例を示す。保護層パターン画像の階調は、0階調側が低階調側であり、0階調において転写エネルギーが最も小さいものとし、255階調側が高階調側であり、255階調において転写エネルギーが最も大きいものとする。また、保護層パターン画像の画像データを、保護層パターンデータと記す。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る印刷装置、この印刷装置に用いられる記録用紙トレイおよびインクシートカセットの外観構成を示す模式図である。
100は印刷装置である。300は記録用紙トレイである。400はインクシートカセットである。印刷装置100の側面には、インクシートカセット400を装着可能なカセット挿入口101が設けられる。そして、インクシートカセット400は、このカセット挿入口101に矢印A方向に着脱可能である。印刷装置100の前面には、記録用紙トレイ300を装着可能なトレイ挿入口104が設けられる。記録用紙トレイ300は、トレイ挿入口104に矢印B方向に着脱可能である。
102は表示部である。103は操作部である。表示部102と操作部103は、印刷装置100の天面に配置されている。表示部102は、LCD等の表示装置から構成される。そして表示部102は、印刷する画像や画像処理情報や操作メニューなどを表示する。印刷装置100は、使用者等による操作部103の操作に応じて印刷画像を選択し、適宜画像データの加工を行い印刷する。
図2は、インクシート401の構成を示す模式図である。
インクシート401は、樹脂シートから形成される。インクシート401の表面には、イエローインク402Yと、マゼンタインク402Mと、シアンインク402Cと、透明保護材料402Oとが、長手方向に順次形成されている。さらにインクシート401には、イエローインク402Yの頭出しのための頭出しマーカー403Yと、他の各色インクの頭出しのための頭出しマーカー403とが、それぞれ配置されている。
図3は、インクシートカセット400の構成を模式的に示す分解斜視図である。
インクシートカセット400は、筐体410と、インクシート401と、供給ボビン405と、巻取ボビン407とを含む。インクシート401の一端は、供給ボビン405に固定されている。そして、インクシート401は、透明保護材料402O、シアンインク402C、マゼンタインク402M、イエローインク402Yの順になるように、供給ボビン405に巻かれている。インクシート401の他端は、巻取ボビン407に固定されている。
図4は、印刷装置100のブロック図である。図5は、印刷装置100の内部構成および印刷動作を説明する図である。
201はメインコントローラである。メインコントローラ201は、印刷装置100の各部(各モジュール)を制御する。メインコントローラ201は、CPUとRAMとROMとを有するコンピュータが適用される。メインコントローラ201のROMには、印刷装置100の各部を制御するためのコンピュータプログラムが、CPUによって読取可能に格納されている。そして、CPUはROMに格納されているコンピュータプログラムを読取り、RAMに展開して実行する。これにより、以下に示す動作が実現する。
給紙駆動モーター213は、メインコントローラ201の制御にしたがって、給紙ローラー133を回転駆動する。搬送モーター212は、メインコントローラ201の制御にしたがって、搬送ローラー131を回転駆動する。インクシート巻取モーター217は、メインコントローラ201の制御にしたがって、巻取ボビン407を回転駆動する。ヘッドアップダウンモーター219は、メインコントローラ201の制御にしたがって、サーマルヘッド120とプラテンローラー130の圧接・離間動作を行う。
記録用紙頭出しセンサ206は、記録用紙Pの位置を検出する。インクシート頭出しセンサ207は、インクシート401に設けられる頭出しマーカー403,403Yを検出する。
画像データ入力部229は、印刷に使用する画像データを、たとえば記憶媒体や印刷装置100の外部から取り込む。
ROM202には、記録用紙P(印刷物)に光沢面を形成するための保護層画像の画像データや、温度補正に使用する温度補正テーブルや、ガンマ補正に使用するガンマ補正テーブルなどが、メインコントローラ201により読取り可能に記憶されている。
階調−パルス変換部242は、印刷に使用する画像データを、サーマルヘッド120へ出力するパルスデータに変換する。
温度検出部208は、印刷時の環境温度(たとえば、印刷装置100の内部温度)を検出する。
温度補正部243は、温度検出部208が検出した環境温度に応じて、パルスデータを温度補正する。ガンマ補正部244は、パルスデータのガンマ補正を行う。
ヘッド駆動回路226は、補正されたパルスデータを用い、メインコントローラ201の制御にしたがって、サーマルヘッド120の発熱体を発熱させる。
保護層パターンデータ記録部240には、保護層パターンデータが、コンピュータ読取り可能に格納されている。保護層パターン画像については後述する。また、誤差拡散部241とパターン調整部245についても後述する。
次に、図5を参照して、印刷装置100の印刷動作を説明する。
メインコントローラ201は、給紙駆動モーター213を制御して、給紙ローラー133を回転させる。給紙ローラー133の回転によって、記録用紙トレイ300に収容されている記録用紙Pが抜き取られる。メインコントローラ201は、搬送モーター212を制御して、搬送ローラー131を回転させる。記録用紙トレイ300から抜き取られた記録用紙Pは、搬送ローラー131と従動ローラー132の回転によって、搬送方向F方向に、記録用紙頭出しセンサ205(図5においては省略)で検知される位置まで搬送される。このようにして、印刷装置100のメインコントローラ201は、記録用紙Pの頭出しを行う。
メインコントローラ201は、記録用紙Pの頭出しを行うと、インクシート巻取モーター217を駆動して巻取ボビン407を回転させ、インクシート401のイエローインク402Yを頭出しする。メインコントローラ201は、インクシート401の頭出しを、インクシート頭出しセンサ207によりイエローの頭出しマーカー403Yを検出することによって行う。
メインコントローラ201は、インクシート401の頭出しを行った後、ヘッドアップダウンモーター219を制御して、サーマルヘッド120をプラテンローラー130に圧接する方向へ移動させる。その結果、サーマルヘッド120とプラテンローラー130が、インクシート401と記録用紙Pを狭持する。その状態で、メインコントローラ201は、ヘッド駆動回路226を制御してサーマルヘッド120の発熱体をパルスデータに基づいて発熱させる。これにより、インクシート401から記録用紙Pへ、イエローインク402Yの転写(染料転写)が行われる。
イエローインク402Yの転写後、インクシート401と記録用紙Pは、剥離板125まで、搬送方向Gで同じ搬送パスで搬送され、剥離板125を起点にそれぞれ別の搬送パスに分離される。そして、インクシート401は、巻取ボビン407に巻き取られる。
メインコントローラ201は、搬送モーター212を制御して搬送ローラー131を回転させ、記録用紙Pを搬送方向G方向へ規定量移動させる。そして、メインコントローラ201は、ヘッドアップダウンモーター219を制御して、サーマルヘッド120をプラテンローラー130から離間させる。これにより、イエローインク402Yの印刷動作が終了する。
その後、メインコントローラ201は、マゼンタインク402M、シアンインク402C、透明保護材料402Oについて、前記と同じ動作を順次実行する。メインコントローラ201は、透明保護材料402Oの融着後、排紙ローラー134と給紙ローラー133を駆動して、記録用紙Pを用紙トレイ301の上部へ排紙する。
次に、図6を参照して、記録用紙Pに保護層パターンを形成する処理を説明する。図6は、印刷装置100の処理を示すフローチャートである。なお、この処理を実行するためのコンピュータプログラムは、あらかじめメインコントローラ201のROMに格納されている。そして、メインコントローラ201のCPUがこのコンピュータプログラムを読出し、RAMに展開して実行する。これにより、図6に示す処理が実現する。
ステップS101の「印刷モード設定」において、メインコントローラ201は、使用者の操作部103への操作に応じて、印刷装置の印刷モードを、保護層を「光沢面」とするモードと「パターン面」とするモードのいずれかに設定する。説明の便宜上、保護層を「光沢面」とするモードを「光沢モード」と記す。また、保護層を「パターン面」とするモード(保護層のパターン画像を形成するモード)を「パターンモード」と記す。
ステップS102の「印刷対象指示受付」において、メインコントローラ201は、まず、画像データ入力部229から入力された画像データを表示部102に表示する。そしてメインコントローラ201は、使用者等による印刷画像選択の操作と、印刷枚数入力の操作を操作部103から受け付ける。そして、メインコントローラ201は、使用者等による操作部103の操作に応じて、印刷画像データを選択し、印刷枚数を設定する。
ステップS103の「印刷指示あり?」において、メインコントローラ201は、使用者により操作部103へ印刷指示の操作が行われたか否かを判定する。印刷指示の操作が行われた場合(印刷指示を受け付けた場合)にはステップS104に進む。そうでない場合には、ステップS102に戻る。
ステップS104の「用紙・インク頭出し」において、メインコントローラ201は、インクシート401の頭出しと記録用紙Pの頭出しを行う。
ステップS105の「印刷可能?」では、メインコントローラ201は、インクシート401の頭出しと記録用紙Pの頭出しが完了したか否かを判定する。完了した場合には、印刷開始可能であるとして、ステップS106に進む。そうでない場合にはステップS104に戻る。
ステップS106の「光沢orパターン?」では、メインコントローラ201は、ステップS101において設定された印刷モードを判定する。光沢モードに設定されている場合には、ステップS107に進む。パターンモードに設定されている場合には、ステップS113に進む。
・S101で「パターンモード」に設定された場合
ステップS113の「RGB→CMY変換」において、階調−パルス変換部242は、保護層パターンデータ記録部240に記憶されている保護層パターンデータを読出し、パルスデータに変換する。
ステップS114の「環境温度検出」において、メインコントローラ201は、温度検出部208によって環境温度を検出する。
ステップS115の「ガンマ補正 温度補正」において、温度補正部243は温度検出部208が検出した環境温度に応じて、パルスデータを温度補正する。ガンマ補正部244は、パルスデータをガンマ補正する。
ステップS116の「インク転写」においては、メインコントローラ201は、生成されたパルスデータを用いてヘッド駆動回路226を制御し、サーマルヘッド120の発熱体を発熱させてインク転写する。
ステップS117の「保護材料融着」においては、メインコントローラ201は、生成されたパルスデータを用いてヘッド駆動回路226を制御し、サーマルヘッド120を発熱させて透明保護材料402を記録用紙Pに融着させる。これにより、記録紙Pに保護層のパターン画像を形成する。保護層パターンの印刷時の印刷速度は、1つの画素の幅(主走査方向および副走査方向寸法)が80〜90μmにおいて、0.4ipsである。
ステップS118の「次の印刷処理あり?」においては、連続して印刷するか(引き続いて印刷を行う画像データが存在するか)を判定する。連続して印刷する場合には、S113へ戻る。印刷しない場合はステップS119に進む。
ステップS119の「終了処理」では、メインコントローラ201は、終了処理を実行する。
・S101で「光沢モード」に設定された場合
この場合には、メインコントローラ201は、ステップS107〜S112に示す通常の印刷フローを実行する。ステップS107〜S112は、それぞれ、ステップS113〜S118に対応する。ただし、ステップS107の「RBG→CMY変換」において、階調−パルス変換部242は、ROM202から、光沢面を形成するための保護層画像の画像データを読出してパルスデータに変換する。ステップS109においては、温度補正部243は、光沢面を形成するための保護層画像の画像データから変換されたパルスデータを温度補正する。また、ガンマ補正部244は、光沢面を形成するための保護層画像の画像データから変換されたパルスデータのガンマ補正を実行する。ステップS111においては、メインコントローラ201は、生成されたパルスデータでヘッド駆動回路226を制御し、サーマルヘッド120を発熱させて保護層融着を行う。このようにして、透明保護材料402Oによって記録用紙Pに光沢面を形成する。
ここで、「パターンモード」が選択された場合に使用する保護層パターン画像について説明する。図7は、「パターンモード」が選択された場合に使用する保護層パターン画像のパターン520を模式的に示す図である。図7に示すように、このパターン520には、マット面を形成するための高階調領域523が含まれる。高階調領域523は、最大で6画素程度の画素の集合である。高階調領域523を構成する画素(以下、高階調画素502と記す)は、全階調が256階調である場合には224階調の輝度を有する。そして、1つのパターン520には、このような高階調領域523が、ランダムに複数配置される。また、高階調領域523は、1つのパターン520中に、面積の割合として30〜40%の割合を占めている。それ以外の残りの60〜70%は、低階調領域522から構成されている。低階調領域522を構成する画素(以下、低階調画素501と記す)は、全階調が256階調である場合には50〜100階調の輝度を有する。本実施形態では、100階調とする。なお、1つの画素の幅(主走査方向寸法寸法および副走査方向寸法)は、80〜90μmである。
通常、光沢をもたせて保護層を転写する際には、低階調(50〜100階調)でサーマルヘッド120を発熱させて保護層融着を行う。高階調で発熱させることにより、保護層の表面が荒れるため、高階調領域523を持たせることで、保護層をマット化させることができる。
このパターン520により構成される画像データ(保護層パターン画像の画像データ)を使用して形成された保護層パターン画像の測定角20°の光沢度は40以上ある。光沢度をさらに下げるためにサーマルヘッド120に投入するエネルギーを上げると、高階調領域523で透明保護材料402Oとインクシート401の樹脂シートとに貼り付きが発生するおそれがある。また、高階調領域を大きくしてしまうことによっても貼りつきが発生してしまう。実験によると、7画素以上の画素の集合を高階調領域とさせると、貼りつきが起きやすくなったため、本実施形態では、高階調領域を2〜6画素の集合としている。
高階調領域523においては、副走査方向に2画素以上連続する高階調画素502の数よりも、主走査方向に2画素以上連続する高階調画素502の数の方が多い。特に、2倍以上の数であることが好ましい。ここで、この理由について説明する。なお、ここでは、画素の全階調が256階調であるものとする。高階調画素502は224階調の画素であり、低階調画素501は50〜100階調の画素であるものとする。
図8(a)(b)は、サーマルヘッド120の1つの発熱体を1画素とした場合の発熱モデルである。
サーマルヘッド120には、主走査方向に複数の発熱体がアレイ状に配置される。そして、1つの発熱体で1つの画素を形成する。さらに、サーマルヘッド120と記録用紙Pとが副走査方向に相対的に移動することによって、一つの発熱体で副走査方向に並ぶ複数の画素(画素ライン)を形成する。
ここで、高階調画素502が2画素連続する高階調領域523を含む画像を印刷する場合を考える。
図8(a)に示すように、画素ラインbにおいて高階調画素502(「502a」,「502b」を付して区別する)が副走査方向に2画素連続する場合には、通常は記録用紙Pを搬送する必要がある。このためこの場合には、発熱体は2画素分を同時に発熱することはできない。すなわち、1ライン目の高階調画素502aで発熱した後、記録用紙Pが搬送され、2ライン目の高階調画素502bで発熱することになる。1つの画素で発生した熱が周囲に伝導することに加え、記録用紙Pの搬送時は発熱体が冷却される。このため、画素ラインbの発熱効率は下がる。
一方、図8(b)に示すように、高階調画素502(「502c」,「502d」を付して区別する)が主走査方向に2画素連続する場合には、1ライン目で画素ラインbの高階調画素502cと、隣接する画素ラインcの高階調画素502dを同時に発熱できる。このため、伝熱や搬送による冷却もなく、発熱効率が良くなる。その結果、投入エネルギーを増やさずに保護層パターン画像の見栄えを改善し、測定角20°における光沢度を30まで改善することができる。
なお、副走査方向に連続する高階調画素502の数が多くなると、インクシート401の樹脂シートと透明保護材料402Oを剥離する際に、負荷が大きくなる。この結果、OPジッタを起こす原因となる。また、主走査方向に連続する高階調画素502の数が多くなると、マット化領域が顕著に増加する。この結果、印刷物の見栄えを損ねるおそれがある。
そこで、OPジッタ防止や見栄えの観点から、副走査方向に高階調画素502が連続する高階調領域523よりも、主走査方向側に高階調画素502が連続する高階調領域523の方が多ことが好ましい。特に2倍以上であることが好ましい。図9は、このようなパターン500の例を示す図である。なお図9は、保護層パターン画像の一部のパターン500を示している。実際には印刷サイズに適した画素数を有する保護層パターンデータが形成され、保護層パターンデータ記録部240に格納されている。
具体的には、高階調画素502は、主走査方向には2画素以上6画素以内で連続し、副走査方向には2画素以内で連続する。また、高階調領域523と主走査方向に隣接する低階調領域522においては、低階調画素501が主走査方向に最低でも2画素連続している。
そして、保護層パターンデータは、複数の高階調領域523と、それ以外の低階調領域522で構成される。1つの保護層パターンデータにおいて、高階調領域523は、面積の割合で30〜40%を占めるよう配置される。保護層パターンデータは、保護層パターンデータ記録部240に、コンピュータ読取り可能に記録される。
ここで、保護層パターンデータを生成する処理について説明する。図10は、保護層パターンデータを生成する処理を示すフローチャートである。
保護層の画像サイズは、主走査方向の画素の数と副走査方向の画素の数で表現される。また、保護層の画像の各画素の階調数は、256階調であり、階調値は、0〜255の値が使用される。ここで、保護層の形成に使用する主走査方向の画素の総数を主走査画素数と記し、副走査方向の画素の総数を副走査画素数と記す。
本処理では、誤差拡散を用いてパターンデータを作成する。最終的には、高階調(244階調)と低階調(100階調)で、主走査画素数×副走査画素数の印刷サイズのデータを作成する。しかし、誤差拡散の処理を簡単にするため、元の画僧のサイズは、主走査方向のサイズを半分にしてから誤差拡散処理を行いその後印刷サイズに変換する。また、演算を簡単にするため、高階調の画素を255階調、低階調を0階調として誤差拡散処理を行い、誤差拡散処理後に、高階調を244階調、低階調を100階調にそれぞれ変換している。
まず、ステップS201の「元画像形成」において、メインコントローラ201(元画像データ生成部の例)は、主走査画素数を1/2とし、副走査画素数をそのままにした元画像データを形成する。なお、ここでは、メインコントローラ201が元画像データ生成部として機能する構成を示すが、この構成に限定されない。たとえば、誤差拡散部241が元画像データ生成部の例として元画像データを生成してもよい。本実施形態では、元画像データは、保護層パターンデータの元となる、主走査方向の画素数が半分のサイズの保護層の階調データであり、元画像データの全ての画素の階調値が160となるように元画像データを生成している。全て同じ階調値の元画像データでなく、ランダムに値を発生させて元画像データを生成してもよい。
ステップS202の「階調連続性確認」において、誤差拡散部241は、所定の元画像データの画素のうち、誤差拡散する着目画素(処理対象の画素)の周辺における階調連続性を確認する。具体的には、誤差拡散部241は、元画像データの着目画素に連続する処理済みの画素について、主走査方向(TD)に3画素分、副走査方向(MD)に2画素分、255階調の画素が連続しているかを判定する。
255階調の画素が連続していなかった場合は、ステップS203に進む。ステップS203の「誤差拡散処理」において、誤差拡散部241は、閾値(127階調)で着目画素を0階調と255階調に振り分ける誤差拡散処理を行う。具体的には、127階調以下の階調値の場合には、着目画素を0階調にし、また、128階調以上の場合には、255階調にする。そして、変更した階調値と元の階調値との差分を算出し、差分を着目画素の近傍の処理前の画素にランダムに加算する。
255階調の画素が連続していた場合には、ステップS204に進む。ステップS204の「着目画素の差分算出」において、パターン調整部245は、着目画素と閾値の比較を行い、その差分を求める。
ステップS205の「着目画素=0階調」では、パターン調整部245は、着目画素の階調を0にする。この処理により、255階調の画素が、主走査方向に3画素分、副走査方向に2画素分以上は連続しないように、主走査方向のサイズが1/2となる保護層パターンデータデータが生成される。
ステップS206の「差分を処理前の画素にランダムで加算」において、パターン調整部245は、ステップS204で算出した差分を、着目画素の近傍の処理前の画素の階調にランダムに加算する。
S207では、次の処理前の画素があるかを確認する。未処理の画素があれば、S202〜S206の処理を繰り返す。つまり、S202〜S206の処理を、主走査方向の画素数が半分のサイズである元画像データの全ての画素について実行する。
全ての画素について、S202〜S206の処理が実行されると、主走査方向の画素数が半分のサイズである保護層パターンデータは、全ての画素が、0階調、もしくは、255階調のいずれかの値となっている。これに対し、保護層パターンデータの高階調領域の階調値は、224階調、低階調領域の階調値は、100階調であるので、S201〜S206で作成した保護層パターンデータの255階調を244階調、0階調を100階調に変換する(ステップS208)。
ステップ208で階調値を変換させた後、ステップS209において、「主走査方向に2倍パターン伸展」を行う。これは、S208までに作成したデータは主走査方向のサイズが1/2であるため、主走査方向にデータを2倍に引き伸ばすことにより、印刷サイズの保護層パターンデータを得ることができる。メインコントローラ201は伸展部として機能し、生成した保護層パターンデータを、主走査方向に画像を2倍伸展し、主走査画像数になるデータを形成する。
ステップS210の「パターンデータを保存」においては、S209で主走査方向に2倍に伸展した保護層パターンデータを保護層パターン画像として使用できるように、保護層パターンデータ記録部240に一時的に記録する。
本発明の第1の実施形態によれば、投入エネルギーを変更することなく、見栄えの良い保護層パターン画像を形成することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と共通する構成には同じ符号を付して示し、説明は省略する。
第2の実施形態においては、非光沢領域と光沢領域とで形成された領域を半光沢領域と定義する。
図11は、第2の実施形態に係る印刷装置100のブロック図である。第2の実施形態に印刷装置100は、第1の実施形態(図4参照)と比較すると、誤差拡散部241とパターン調整部245に代えて、パターン変更部246を有する構成が相違する。それ以外は、第1の実施形態と共通の構成が適用できる。
また、印刷装置100、インクシート401、インクシートカセット400の物理的な構成は、第1の実施形態と共通の構成が適用できる(図1〜図3参照)。印刷装置100の基本的な印刷動作も、第1の実施形態と共通である(図5参照)。
図12は、常温において記録用紙P(印刷物)に半光沢面を形成できる保護層パターンデータの高階調領域面積率と高階調領域階調値の関係を模式的に示す図である。高階調領域面積率とは、保護層パターンデータによって構成される保護層パターン画像(1画面中)における非光沢領域の面積率である。
高階調領域階調値が200階調よりも小さいと、記録用紙Pには非光沢領域が形成されず、光沢領域が形成される。一方、高階調領域階調値が240階調よりも大きくなると、透明保護材料402Oの貼り付きが生じる。このため、非光沢領域を形成するためには、高階調領域階調値が200〜240階調であることが好ましい。
また、記録用紙Pを目視観察した場合、高階調領域面積率が小さいと半光沢面とみなすことができない。特に高階調領域階調値が200階調以上である場合において、階調領域面積率が30%よりも小さくなると、半光沢面とみなすことができない。一方、高階調領域面積率が大きくなると、透明保護材料402Oの貼りつきが生じる。特に、高階調領域階調が200階調である場合には、高階調領域面積率が40%を超えると、透明保護材料402Oの貼り付きが生じる。
そこで、透明保護材料402Oによって半光沢面を得るためには、高階調領域面積率は30〜40%の範囲にあり、高階調領域階調値は200〜240階調の範囲にあることが好ましい。
なお、透明保護材料402Oの貼り付きが生じる高階調領域階調値の下限は、高階調領域面積率に応じて異なる。このため、半光沢面を得るための範囲として、横軸(X軸)を高階調領域面積率とし縦軸(Y軸)を高階調領域階調値とする座標系において、座標(30,200)と(40,200)と(30,240)を結ぶ線分で囲まれる範囲であることがより好ましい。
次に、第2の実施形態にかかる印刷装置100の処理について、図13を参照して説明する。図13は、第2の実施形態にかかる印刷装置100の処理を示すフローチャートである。
ステップS301〜SS312は、第1の実施形態のS101〜S112と同じである(図6参照)。したがって説明は省略する。
ステップS313の「RGB→CMY変換」において、階調−パルス変換部242は、保護層パターンデータ記録部240に格納されている保護層パターンデータを、RGB形式からCMY形式に変換する。
ステップS314の「環境温度検出」において、メインコントローラ201は、温度検出部208によって印刷時の環境温度を検出する。
ステップS315の「保護層パターン変更」においては、パターン変更部246は、温度検出部208が検出した印刷時の環境温度に応じて、使用する保護層パターンデータを変更する。すなわち、本実施形態においては、保護層パターンデータ記録部240には、常温(たとえば15〜30℃)の環境で使用される常温用パターンと、それ以外の温度用パターン(少なくとも低温用および高温用パターンを含む)とが記憶されている。そして、パターン変更部246は、印刷時の環境温度に応じていずれかを選択する。なお、これらのパターンについては後述する。なお、常温用パターンとそれ以外の温度用パターンは、それぞれ1つずつでなく、印刷時の環境温度ごとに互いに異なる複数のパターンが含まれていてもよい。
そして、その後、パターン変更部246は、保護層パターンデータをパルスデータに変換する。
ステップS316の「ガンマ補正 温度補正」において、温度補正部243は温度検出部208が検出した印刷時の環境温度に応じて、パルスデータを温度補正する。また、ガンマ補正部244は、パルスデータをガンマ補正する。
ステップS317の「インク転写」においては、メインコントローラ201は、生成されたパルスデータを用いてヘッド駆動回路226を制御し、サーマルヘッド120を発熱させてインク転写する。
ステップS318の「保護材料融着」においては、メインコントローラ201は、生成されたパルスデータを用いてヘッド駆動回路226を制御し、サーマルヘッド120を発熱させて透明保護材料402Oの融着を行う。
ステップS319の「次の印刷処理あり?」においては、連続して印刷するか(引き続いて印刷を行う画像データが存在するか)を判定する。連続して印刷する場合には、S113へ戻る。印刷しない場合はステップS320に進む。
ステップS320の「終了処理」では、メインコントローラ201は、終了処理を実行する。
ここで、本実施形態で用いられる保護層パターンデータについて説明する。本実施形態においては、保護層パターンデータには、印刷時の環境温度が常温である場合に使用される常温用パターンと、それ以外の温度で使用されるパターンとが含まれる。
図14は、本実施形態で用いられる保護層パターンデータの一例である。図14に示すように、保護層パターンデータ700には、高階調領域と低階調領域とから構成される。
常温用パターンは、1画面中に30〜40%の面積を占める高階調領域701と、残りの60〜70%の領域を占める低階調領域702から構成されている。高階調領域701は、20個程度の224階調の画素の集合である。1つの常温用パターンには、高階調領域701がランダムに配置されている。なお、1つの常温用パターンが用意される構成でなく、常温の温度範囲内において温度ごとに高階調領域701の配置が互いに異なる複数の常温用パターンが用意されていてもよい。
低温用パターンは、印刷時の環境温度が低温(本実施形態では5℃以下)の温度範囲で使用される保護層パターンデータである。高温用パターンは、印刷時の環境温度が高温(本実施形態では38℃以上)の温度範囲で使用される保護層パターンデータである。低温用パターンおよび高温用パターンは、1画面中に30〜40%の面積を占める高階調領域701と、残りの60〜70%の領域を占める低階調領域702とから構成されている。低温用パターンおよび高温用パターンの高階調領域701は、透明保護材料402Oの貼りつきが発生しない階調(本実施形態では216階調)の画素の20画素程度の集合である。1つの低温用および高温用パターンには、高階調領域701がランダムに配置されている。低階調領域702は、50〜100階調の画素により構成される。
常温と低温の間の温度範囲および常温と高温の間の温度範囲で使用される保護層パターンデータは、1画面中に30〜40%の面積を占める高階調領域701と、残りの60〜70%の領域を占める低階調領域702から構成されている。高階調領域701を構成する画素の階調は、216〜224階調の範囲で、印刷時の環境温度に応じて設定される。
なお、ここでは、代表例として1つの保護層パターンデータ700を示したが、実際には、保護層パターンデータ700ごとに、高階調領域701の配置が異なっている。
図15は、印刷時の環境温度と高階調領域701の画素の階調値の関係を表している。印刷時の環境温度に応じて高階調領域701の画素の階調値を変化させることによって、透明保護材料402Oの貼り付きを防止できる。高階調領域701の画素の階調値は、印刷時の環境温度が15℃〜30℃の常温の範囲(図中のCの範囲)では224階調に一定に設定される。5℃〜15℃の低温の範囲の上限から常温の範囲の下限の範囲(図中Bの範囲)では、温度に応じて216階調〜224階調の範囲で漸次変化する。具体的には、温度が低くなるに従って階調値が漸次低くなる。5℃以下低温の範囲(図中のAの範囲)では、216階調に一定に固定される。30℃〜38℃の常温の範囲の上限から高温の範囲の下限の範囲(図中のDの範囲)では、224階調〜216階調の範囲で漸次変化する。具体的には、温度が高くなるにしたがって漸次低くなる。38℃以上の高温の範囲(図中の範囲E)では、216階調に一定に固定される。
第2の実施形態においては、図15に示す印刷時の環境温度と高階調領域階調値の関係にしたがい、印刷時の環境温度ごとに、複数の保護層パターンデータが用意される。複数の保護層パターンデータは、保護層パターンデータ記録部240に格納されている。印刷時の環境温度ごとの複数の保護層パターンデータの高階調領域701は、平均サイズが20画素程度の集合で、1画面中の面積率が30〜40%となっている。ただし、高階調領域701の配置は、保護層パターンデータごとに異なる。
このほか、高階調領域701の配置は異なるが1画面中の面積率が同じである複数の保護層パターンデータがあらかじめ用意され、これら複数の保護層パターンデータが保護層パターンデータ記録部240に格納されていてもよい。この場合には、使用者等に保護層パターンデータを選択させ、使用者等により選択された保護層パターンデータを用いて保護層の融着を行う。このような構成によれば、透明保護材料402Oによって、使用者等の選択に応じて見た目が異なる半光沢面を形成することができる。
さらに、高階調領域701のサイズ、配置および1画面中の面積率は共通で、階調値だけが互いに異なる複数の保護層パターンデータが用意され、これら複数の保護層パターンデータを保護層パターンデータ記録部240に格納されていてもよい。この場合には、パターン変更部246は、印刷時の環境温度に応じて、これら複数の保護層パターンデータの中から、保護層貼り付きを起こさない高階調領域701の階調値を持つ保護層パターンデータを選択する。
本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、投入するエネルギーを変更することなく、保護層パターン画像の見栄えを良くすることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、保護層パターンデータにおいて、高階調領域701の配置は変更せずに高階調領域の画素の階調を印刷時の環境温度に応じて変更する形態である。図16は、本発明の第3の実施形態に係る印刷装置100のブロック図である。第3の実施形態に係る印刷装置100は、第2の実施形態に係る印刷装置100と比較して、パターン変更部246に代えて階調変更部247を有する点が相違する。そして、保護層パターンデータ記録部240には、1つの保護層パターンデータが格納されている。それ以外は、第2の実施形態と共通の構成が適用できる。
第3の実施形態に係る印刷装置100の処理は、次のとおりである。図13を参照して説明する。
ステップS315の「保護層パターン変更」において、階調変更部247は、まず、図15に示す関係を用い、温度検出部208が検出した印刷時の環境温度に応じて、高階調領域701の画素の階調値を算出する。そして、階調変更部247は、保護層パターンデータ記録部240に格納されている保護層パターンデータを読出し、読み出した保護層パターンデータの高階調領域の画素の階調値を、算出した階調値に変更する。その後、階調変更部247は、階調値を変更した保護層パターンデータを、パルスデータに変換する。
他のステップは、第2の実施形態と同じである。したがって、説明は省略する。
このように、第3の実施形態においては、1つの保護層パターンデータが用意され、保護層パターンデータ記録部240に格納されている。そして、階調変更部247は、印刷時の環境温度に応じて高階調領域701の画素の階調値を変更する。ただし、印刷時の環境温度が変化しても高階調領域701の配置は変更しない。このような構成であると、印刷時の環境温度に応じて高階調領域701の画素の階調値だけを変更するため、複数の保護層パターンデータを用意する必要がない。したがって、保護層パターンデータ記録部240の容量を小さくできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するコンピュータ読取り可能なプログラム(ソフトウェア)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム及びプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。

Claims (10)

  1. 各色のインクの転写の後に保護層パターンデータの画素の階調に応じたエネルギーによって透明保護材料を転写して保護層を形成する印刷手段を有し、
    前記保護層パターンデータは、高階調領域と低階調領域とからなり、前記保護層パターンデータにおいて、前記高階調領域を構成する画素は副走査方向に連続する画素よりも主走査方向に連続する画素の方が多く、
    前記高階調領域を構成する画素は、主走査方向に2画素から6画素の範囲で連続し、副走査方向には最大で2画素の範囲で連続し、
    前記高階調領域において2画素以上連続する画素の数は、副走査方向に比較して主走査方向の方が多いことを特徴とする印刷装置。
  2. 所定の元画像データに誤差拡散処理を施して保護層パターンデータを作成する誤差拡散部と、
    各色のインクの転写の後に、前記誤差拡散部により作成された前記保護層パターンデータの画素の階調に応じたエネルギーによって透明保護材料を転写して保護層を形成する印刷手段と、
    を有し、
    前記保護層パターンデータは、高階調領域と低階調領域とからなり、前記保護層パターンデータにおいて、前記高階調領域を構成する画素は副走査方向に連続する画素よりも主走査方向に連続する画素の方が多いことを特徴とする印刷装置。
  3. 各色のインクの転写の後に保護層パターンデータの画素の階調に応じたエネルギーによって透明保護材料を転写して保護層を形成する印刷手段と、
    印刷する画像データの主走査方向の画素数を1/2にした元画像データを生成する元画
    像データ生成部と、
    前記元画像データに誤差拡散処理を施す誤差拡散部と、
    前記誤差拡散処理が終了した前記元画像データを、主走査方向に2倍に伸展する伸展部と、
    前記伸展部によって伸展された前記元画像データを一時的に格納する保護層パターンデータ記録部と、
    を有し、
    前記保護層パターンデータは、高階調領域と低階調領域とからなり、前記保護層パターンデータにおいて、前記高階調領域を構成する画素は副走査方向に連続する画素よりも主走査方向に連続する画素の方が多く、
    前記印刷手段は、前記保護層パターンデータ記録部に格納された前記元画像データを前記保護層パターンデータとして用いることを特徴とする印刷装置
  4. 前記誤差拡散部は、誤差拡散処理後の画素が、高階調領域に対応する階調、または、低階調領域に対応する階調となるように誤差拡散処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記誤差拡散部は、処理対象の画素の近傍であって前記誤差拡散処理後の画素が、走査方向に3画素、または、副走査方向に2画素連続して高階調領域に対応する階調の場合、前記処理対象の画素が低階調領域に対応する階調となるように処理を行うことを特徴とする請求項3または4に記載の印刷装置。
  6. 前記誤差拡散部は、前記高階調領域に対応する階調および前記低階調領域に対応する階調として、前記高階調領域の階調および前記低階調領域の階調とは異なる階調値を用いて前記誤差拡散処理を施し、前記誤差拡散処理後に、前記高階調領域に対応する階調および前記低階調領域に対応する階調を、それぞれ、前記高階調領域の階調および前記低階調領域の階調に変換することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 各色のインクの転写の後に保護層パターンデータの画素の階調に応じたエネルギーによって透明保護材料を転写して保護層を形成する印刷方法において、
    前記保護層パターンデータは、高階調領域と低階調領域とからなり、前記保護層パターンデータにおいて、前記高階調領域を構成する画素は副走査方向に連続する画素よりも主走査方向に連続する画素の方が多く、
    前記高階調領域を構成する画素は、主走査方向に2画素から6画素の範囲で連続し、副走査方向には最大で2画素の範囲で連続し、
    前記高階調領域において2画素以上連続する画素の数は、副走査方向に比較して主走査方向の方が多いことを特徴とする印刷方法。
  8. 所定の元画像データに誤差拡散処理を施して保護層パターンデータを作成する誤差拡散処理ステップと、
    各色のインクの転写の後に、前記誤差拡散処理ステップにおいて作成された前記保護層パターンデータの画素の階調に応じたエネルギーによって透明保護材料を転写して保護層を形成する印刷ステップと、
    を有し、
    前記保護層パターンデータは、高階調領域と低階調領域とからなり、前記保護層パターンデータにおいて、前記高階調領域を構成する画素は副走査方向に連続する画素よりも主走査方向に連続する画素の方が多いことを特徴とする印刷方法。
  9. 各色のインクの転写の後に保護層パターンデータの画素の階調に応じたエネルギーによって透明保護材料を転写して保護層を形成する印刷ステップと、
    印刷する画像データの主走査方向の画素数を1/2にした元画像データを生成する元画像データ生成ステップと、
    前記元画像データに誤差拡散処理を施す誤差拡散ステップと、
    前記誤差拡散処理が終了した前記元画像データを、主走査方向に2倍に伸展する伸展ステップと、
    を有し、
    前記保護層パターンデータは、高階調領域と低階調領域とからなり、前記保護層パターンデータにおいて、前記高階調領域を構成する画素は副走査方向に連続する画素よりも主走査方向に連続する画素の方が多く、
    前記印刷ステップでは、前記伸展ステップにおいて伸展された前記元画像データを前記保護層パターンデータとして用いることを特徴とする印刷方法
  10. コンピュータを、請求項1からのいずれか1項に記載の各手段として機能させるためのプログラム。
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