JP2000071496A - カラー感熱プリンタ及びプリント方法 - Google Patents

カラー感熱プリンタ及びプリント方法

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JP2000071496A
JP2000071496A JP10249554A JP24955498A JP2000071496A JP 2000071496 A JP2000071496 A JP 2000071496A JP 10249554 A JP10249554 A JP 10249554A JP 24955498 A JP24955498 A JP 24955498A JP 2000071496 A JP2000071496 A JP 2000071496A
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color
area
matting
thermal
matted
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JP10249554A
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Satoshi Ueda
智 上田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平滑な画像面に文字が書けるようにする。 【解決手段】 カラー感熱記録紙10に対し、三色面順
次記録によりカラー画像を形成する。カラー画像の一部
を粗面化するマット化領域41を指定する。このマット
化領域41に対して、最下層のシアン感熱発色層の熱記
録の際に、飛び石状の発熱パターンで発熱させる。マッ
ト化領域41に対してはボールペン等で文字等が記入可
能になり、趣向に富んだプリントが得られる。画像記録
中にマット化されるため、記録後に別途マット化処理を
行う必要がない。マット化領域を有するプリントを短時
間で簡単に作成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー感熱プリンタ
及びプリント方法に関し、更に詳しくは、カラー感熱記
録紙の一部分をマット化(粗面化)するカラー感熱プリ
ンタ及びプリント方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱プリンタでは、シアン感熱発
色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層、透明
な保護層を支持体上に順次層設したカラー感熱記録紙が
用いられる。これらの3つの感熱発色層は、最上層とな
るイエロー感熱発色層の熱感度が最も高く、小さな熱エ
ネルギで発色する。また、イエロー感熱発色層とマゼン
タ感熱発色層は、特定波長域の紫外線等が照射されたと
きに、発色成分が分解する性質が与えられている。印画
時には、サーマルヘッドでカラー感熱記録紙を押圧・加
熱し、最上層の感熱発色層から面順次で順番に発色記録
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなカラー感熱
プリンタにおいては、カラー感熱記録紙のマット化を防
止して平滑化することが行われている(例えば特開平8
−156297号公報)。したがって、印画面を光沢化
した場合には、後に印画エリア内に鉛筆やボールペン等
で文字を記入することができなくなる。
【0004】これに対しては、本出願人は、印画前に平
滑化処理を行い、印画後に、記録紙を均一に押圧・加熱
して保護層の表面を平滑にする光沢化処理と、記録紙を
押圧・加熱して保護層に微細な凹凸を形成するマット化
処理とを選択的に行えるようにしたカラー感熱プリント
方法を例えば特願平9−311789号で提案してい
る。
【0005】しかしながら、このようなマット化処理
は、プリント工程とは別個に行っているため、時間がか
かってしまうという問題がある。また、別途にマット化
処理するため煩雑になり、装置構成が複雑になるという
問題がある。また、このように単に記録面の全面をマッ
ト化処理しても、その利用価値が乏しいという問題もあ
る。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、プリントに要する時間を長くすることなく、マッ
ト化処理により、印画面に文字を記入することができる
ようにしたカラー感熱プリンタを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明は、カラー画像中にマット
化領域を指定する手段と、カラー画像の熱記録の際に、
指定された前記マット化領域に対して、微細な凹凸を形
成するマット化処理手段とを備えたものである。
【0008】請求項2に記載した発明では、前記マット
化領域を指定する手段を、接続されたモニタにカラー画
像を表示する手段と、前記モニタに表示したカラー画像
に対してマット化領域を指定する指定部とから構成して
いる。
【0009】請求項3に記載した発明では、前記マット
化領域を、選択したテンプレート画像とこのテンプレー
ト画像の配置位置情報とにより指定している。
【0010】請求項4に記載した発明では、前記マット
化処理手段は、前記マット化領域に対して、飛び石状の
発熱パターンで発熱させている。
【0011】請求項5に記載した発明では、前記飛び石
状の発熱パターンによる発熱は、熱感度の最も低い感熱
発色層の熱記録時に行っている。
【0012】請求項6に記載した発明では、前記マット
化処理手段は、前記マット化領域に対して、前記サーマ
ルヘッドの隣り合う発熱素子の通電のタイミングをずら
して発熱させている。
【0013】請求項7に記載した発明では、マット化領
域に対して発熱を行わないことにより、記録開始前の保
護層の表面粗さを維持している。
【0014】
【発明の実施の形態】図2において、カラー感熱記録紙
10は、支持体11の上に、シアン感熱発色層12、マ
ゼンタ感熱発色層13、イエロー感熱発色層14、透明
な保護層15が順次層設されている。シアン感熱発色層
12は、加熱によってシアンに発色する。マゼンタ感熱
発色層13は、加熱によってマゼンタに発色する。イエ
ロー感熱発色層14はイエローに発色する。
【0015】符号16,17は、各感熱発色層の熱感度
を調整するための中間層であり、符号18はバック層で
ある。なお、各感熱発色層の順番を入れ換えてもよい。
感熱発色層の熱感度は、成分に関係するのではなく、表
面からの深さに関係しているから、やはり深層ほど熱感
度が低くなる。
【0016】保護層15は、ガラス転移点(約70℃)
を越えると軟化する透明な樹脂で構成されている。ま
た、この保護層15には、ブロッキング(貼りつき)防
止等のために、種々の物質が添加されており、そのため
に表面が荒れている。
【0017】イエロー感熱発色層14とマゼンタ感熱発
色層13とは、その下層にある感熱発色層を発色記録す
る際に、未発色の発色成分が発色することがないよう
に、電磁線による定着性が与えられている。すなわち、
マゼンタ感熱発色層13は、最大吸収波長が約365n
mであり、この波長域の紫外線が照射されると、発色能
力が消失する。イエロー感熱発色層14は、最大吸収波
長が約420nmであり、この波長域の紫色可視光線に
よって発色能力が消失する。
【0018】図3は各感熱発色層の発色特性を示すもの
である。イエロー(Y)感熱発色層14は熱感度が最も
高く、小さな熱エネルギで発色する。シアン(C)感熱
発色層12は、熱感度が最も低く、発色させるためには
大きな熱エネルギが必要である。これらの熱感度の違い
に基づいて、熱感度の大きな感熱発色層から順番に発色
記録する。
【0019】図1は、カラー感熱プリンタ20を示すも
のである。カラー感熱記録紙10の搬送路に、発光ピー
クが420nmの波長域の紫色可視光線を放射するイエ
ロー用定着ランプ21と、発光ピークが365nmの波
長域の紫外線を放射するマゼンタ用定着ランプ22とが
配置されている。
【0020】モータ23は、モータドライバ24を介し
てシステムコントローラ25により制御され、キャプス
タンローラ26を回転させる。このキャプスタンローラ
26と、ピンチローラ27とにより、シート形態のカラ
ー感熱記録紙10をニップして搬送する。サーマルヘッ
ド28は、多数の発熱素子をライン状に形成した発熱素
子アレイ29を備えている。この発熱素子アレイ29
は、フリー回転するプラテンローラ30に支持されたカ
ラー感熱記録紙10に圧接し、所定の熱エネルギを与
え、3色面順次によってカラー画像を印画する。
【0021】システムコントローラ25は周知のマイク
ロコンピュータから構成されており、指令等を入力する
ためのキーボード31と、入力された指令や各種モード
を表示するためのディスプレイ32とを備えている。
【0022】カラー感熱プリンタ20内には、フレーム
メモリ35が設けられており、外部のデジタルカメラ3
3等のビジュアル機器やパソコン34から、インターフ
ェース回路25aを介して送られた画像データが記憶さ
れる。また、スマートメディアやPCカード等の記録媒
体に記憶された画像データもインターフェース回路を介
してフレームメモリ35に取り込まれる。これらの画像
データはマット化処理指定部36を介して外部モニタ表
示部37に送られる。
【0023】外部モニタ表示部37には外付けのビデオ
モニタ38が接続される。このビデオモニタ38として
は、一般的にはテレビ受像機が用いられ、これにプリン
ト対象画像40が表示される。なお、テレビ受像機の代
わりに、カメラやパソコンのディスプレイを用いてもよ
い。
【0024】前記サーマルヘッド28は、3色面順次に
よるカラー画像の印画の際に、マット化処理を行う。こ
のマット化処理は、ビデオモニタ38に映し出されたプ
リント対象画像40において、その一部のマット化領域
41に対して行われる。マット化処理では、図4に示す
ようなマット化発熱パターン42で各発熱素子29aを
駆動させることで、記録紙10上のマット化領域41を
発熱させる。このマット化発熱パターン42は、ハッチ
ングで示される発熱ドット42aを飛び石状に配置した
ものである。これにより、周期的で且つ微細な凹凸が保
護層15の表面に形成され、粗面にされる。
【0025】マット化領域の指定方法は、カラー感熱プ
リンタ20のマット化処理指定部36により直接に指定
する方法と、パソコンや電子スチールカメラ等で指定す
る方法とがある。
【0026】図1に示すように、カラー感熱プリンタ2
0のマット化処理指定部36は、フレームメモリ35に
記憶されたプリント対象画像データを読みだして、これ
を外部モニタ表示部37を介して、テレビ等のビデオモ
ニタ38に表示させる。また、マット化処理指定部36
は、図5に示すように、モニタ画面38a上にカーソル
43を表示させ、このカーソル43を用いてマット化領
域41を指定する。
【0027】マット化領域41の指定は、先ず、カラー
感熱プリンタ20のキーボード31を操作して、マット
化領域指定モードに設定する。このマット化領域指定モ
ードでは、モニタ画面38a内のプリント対象画像40
上に重ねてカーソル43が表示される。そして、このカ
ーソル43をキーボード31のキー操作により上下左右
方向で移動させ、マット化を希望する領域(マット化領
域)41の開始位置として、左上の基点44を確定させ
る。次に、カーソルを右下方向に移動させて、マット化
領域41の終了位置として、右下の基点45を確定させ
る。これにより、これらの各基点44,45で囲まれた
矩形枠がマット化領域41として指定される。なお、矩
形枠によるマット化領域41の指定に代えて、矩形枠に
内接する長円又は円をマット化領域として指定してもよ
い。
【0028】次に、マット化領域41の色及び粗面化の
際の粗さを指定する。色指定は、図6に示すように、予
め印刷可能なサンプルの色パレット46をモニタ画面3
8a内にウインドウ47として表示させ、希望する色パ
レット46の枠内にカーソル43を移動させてキーボー
ド31の選択キーを操作することにより選択して行う。
【0029】また、粗さの指定は、図7に示すように、
点の密度を変化させた3種類の網点パターン50をモニ
タ画面内にウインドウ51として表示させ、色指定と同
様にこれらの中から選択させて行う。これらの指定を終
了すると、このマット化処理した後のシミュレート画像
が合成され、この合成画像がビデオモニタ38に表示さ
れる。このモニタ画面の内容でよければ、キーボード3
1の確定キーを操作してこれを確定させる。この確定に
より、合成画像データがプリント部55に送られる。
【0030】また、再度設定したい場合には、キーボー
ド31の修正キーを操作する。マット化領域指定部36
は、修正キーの操作回数に応じて、例えば1回であれ
ば、直前の粗さ指定モードに戻り、図7に示すような粗
さの指定前の画像を表示して、再設定を行う。また、2
回であれば、更にその前の色指定モードに戻って、図6
に示すような色指定と、図7に示すような粗さ指定との
再設定を行う。更に、修正キーが3回押されると、図5
に示すようなマット化領域の指定に戻り、領域指定、色
指定、及び粗さ指定の再設定が可能になる。
【0031】図1に示すように、プリント部55では、
画像データに基づき各発熱素子29a毎の通電時間を演
算し、これをサーマルヘッドドライバ56に送る。サー
マルヘッドドライバ56は、カラー感熱記録紙10のプ
リント方向(矢印A)への送りに同期して、通電時間デ
ータに基づきサーマルヘッド28の各発熱素子29aを
駆動する。これにより、感熱発色層に記録すべき画素の
濃度に応じた熱エネルギが与えられ、画像が1ラインず
つ順次記録される。カラー感熱記録では、周知のよう
に、表層側にある第3感熱発色層であるイエロー感熱発
色層14が先ず記録され、この記録時にイエロー定着ラ
ンプ21の点灯によりイエロー感熱発色層が光定着され
る。
【0032】次に、記録紙10が矢印Bで示す方向に送
られ、記録開始位置に戻される。この後に、記録紙10
が矢印Aで示すプリント方向に送られて、この送り中
に、第2感熱発色層であるマゼンタ感熱発色層13が熱
記録される。また、この記録時にマゼンタ定着ランプ2
2の点灯によりマゼンタ感熱発色層13が光定着され
る。同様にして、第3感熱発色層であるシアン感熱発色
層12も熱記録される。なお、このシアン感熱記録の際
にもマゼンタ定着ランプ22が点灯され、シアン記録の
際の予熱で黄変した部分に紫外線が照射され漂白させ
る。
【0033】このシアン熱記録の際に、図4に示すよう
な発熱パターンでサーマルヘッド28により、記録紙1
0のマット化領域41が発熱駆動され、マット化処理が
行われる。この発熱パターンは、各発熱素子29aを主
走査方向で一定間隔で間引いて発熱駆動するとともに、
副走査方向でも間引いて発熱駆動することにより得られ
る。したがって、発熱されるドット45a(ハッチング
部分)が主走査方向Mに一定間隔で間引きされ、且つ副
走査方向Sでも同じように間引きされて、発熱ドット4
5aが飛び石状になる。この発熱ドット45aの保護層
の表面は他の部分に比べて凹み、このような微細な凹み
が周期的に形成されることで、保護層のマット化領域部
分の表面がマット化される。
【0034】シアン感熱記録とマット化処理とが終了す
ると、記録紙10はそのまま送られ、排紙される。図8
は、カラー感熱プリンタ20で印画中にマット化処理す
る手順を示している。
【0035】このようにシアン熱記録の際にマット化処
理するのは、図3に示すように、熱記録に要する発熱エ
ネルギは熱感度の低いシアン感熱発色層に対するものが
最大となるためであり、これによりマット化の効果が確
実に得られるからである。また、イエローやマゼンタ記
録の際にマット化しても、シアン記録の際にこの部分に
予熱が与えられると、マット化した部分が平滑化される
ため、マット化の効果が得られないことによる。
【0036】また、各色の熱記録の際には、周知のよう
に、通常は全発熱素子を発色する直前の温度に予熱(バ
イアス加熱)し、更に画像データの階調に応じた階調加
熱を行って、画素を階調レベルに対応させて発色させて
いる。したがって、マット化するために発熱させるドッ
トに対しては、予熱以上に発熱させるため、シアン感熱
発色層がこの熱に応じた濃度で発色してしまう。このた
め、本実施形態では、マット化領域はシアン気味の色を
有することになり、印画後にボールペン等で文字を記入
する際に、ボールペンのインクの色によっては見え難く
なることがある。この場合には、シアン画素の密度を低
く抑えて、できるだけ白地が現れるようにするとよい。
【0037】更に、シアン味を消したい場合には、上記
間引きパターンの発熱ドットに対応する発熱素子に対し
てシアン発色直前の予熱を行い、その他の白地の印画ド
ットに対応する発熱素子に対しては予熱を行わない又は
予熱点を図3のシアン発色直前の熱エネルギH1よりも
低く、例えばマゼンタ発色直前の熱エネルギやイエロー
発色直前の熱エネルギ程度にする。これにより、シアン
感熱発色層を発色させることなく、保護層の表面をマッ
ト化することができる。
【0038】また、マット化領域を白地にしたい場合に
は、イエロー及びマゼンタ記録時にはこのマット化領域
を発色させないようにし、更に、シアン記録の際に、上
記間引きパターンの印画ドットに対応する発熱素子に対
してシアン発色直前の予熱を行い、その他の発熱素子は
予熱を行わないことにより、保護層の表面を効果的にマ
ット化させることができる。
【0039】マット化の粗さを変える場合には、図9に
示すように、発熱ドット65aの間隔を開けるようにし
た発熱パターン65を用いる。これにより、表面を粗く
仕上げることができる。更には、発熱ドット65aの間
隔を開ける他に、図示は省略したが、発熱ドットを複数
分連続させて、発熱エリアを広くすることでマット化の
粗さを変えてもよい。更には、発熱ドット65aの間隔
変更と、発熱エリアの面積変更とを組み合わせて、マッ
ト化の粗さを変えてもよい。
【0040】なお、マット化方法としては、マット化領
域に対応する発熱素子に対しては予熱を行わないことに
より、記録前の保護層の表面状態を維持させてもよい。
記録前の保護層の表面状態は、ブロックキング防止のた
めに適度な凹凸を持たせてあるので、記録前の保護層の
表面状態を維持させることにより、積極的なマット化処
理にはならないものの、凹凸を維持するという消極的な
マット化処理となる。
【0041】上記実施形態では、プリント対象画像に対
してマット化領域を画像合成した画像データを用いて印
画することにより、通常のプリントを行うとともに、マ
ット化領域に対しては、マット化のための発熱パターン
で駆動させたが、この他に、マット化領域指定データと
マット化領域の発熱パターンとを用いて、マット化領域
に対しては、マット化領域の発熱パターンと入れ換え
て、プリントを行うことにより、マット化処理してもよ
い。
【0042】マット化領域の形状やサイズは上記実施形
態のものに代えて、種々の形状に形成してもよい。この
場合には、多数のテンプレート画像を予め記憶してお
き、これを選択させる。例えば、ハートやダイヤ、動物
や植物、キャラクタ、建築物、乗り物などの外形枠のテ
ンプレート画像を用いることで、趣向に富んだ感熱プリ
ントが得られるようになる。なお、テンプレート画像を
記憶する際には、周知の画像圧縮、例えばRun Lengh 圧
縮により圧縮したデータを記憶しておくことで、記憶容
量の増加が抑えられる。テンプレート画像は各種形状の
外形枠の他に、各種形状の画像枠とこれに文字書込エリ
アを合成したものを用いてもよい。なお、テンプレート
画像は他の画像と合成して印画するのが普通であるが、
このテンプレート画像をそのまま画像データとして印画
してもよい。
【0043】上記実施形態では、飛び石状の発熱パター
ンで各発熱素子を駆動することによりマット化したが、
この他に、図10に示すように、隣接する発熱素子間で
通電タイミングを1画素の例えば半分程度に副走査方向
にずらすことにより、保護層をマット化をしてもよい。
この場合には、主走査方向で凹部又は凸部が連続するこ
とがなく、細かく分断されるため、保護層がマット化さ
れる。更には、このずらし量を変化させることで、マッ
ト化の粗さを調節してもよい。
【0044】上記実施形態では、画像中にマット化領域
を形成したが、図11に示すように、画像70の回りの
余白部71を上記飛び石状の発熱パターンで発熱させ、
マット化してもよい。この場合には、サーマルヘッド7
2の発熱素子アレイ73を記録紙10の幅と同じに形成
しておき、シアン記録の際に、シアン感熱発色層が発色
する直前の熱エネルギH1(図3参照)で発熱ドットを
飛び石状に発熱させる。また、飛び石状の発熱パターン
に代えて、隣接する発熱素子の発熱タイミングをずら
し、且つ余白部が発色することのないように加熱し、マ
ット化してもよい。
【0045】上記実施形態では、給紙後に印画を開始し
たが、この印画開始前に、サーマルヘッドにより、イエ
ロー感熱発色層の発色直前の温度まで均一に加熱させる
ことにより、保護層を平滑化し、この後に、各色の熱記
録を行うようにしてもよい。この場合には、保護層が平
滑にされヘッドタッチが良好になるので、イエロー感熱
記録を精度よく行うことができる。なお、サーマルヘッ
ドを用いて平滑化する代わりに周面を鏡面仕上げとした
ヒートローラを用いて給紙の際に平滑化処理してもよ
い。また、印画を行うサーマルヘッドの他に、平滑用ヘ
ッドを用いて平滑化してもよい。
【0046】上記実施形態は、1フレーム分が記録され
る長さのカットシートであるが、本発明は連続したロー
ル紙に対しても適用することができる。このロール紙の
場合には、前処理後、1フレームもしくは複数フレーム
の記録後,又は後処理後に1フレーム分の長さに切断さ
れる。
【0047】上記実施形態では、マット化領域を感熱プ
リンタ20側で指定したが、この他に、パソコンやデジ
タルカメラ側で同じような方法で指定してもよい。この
場合には、プリント対象画像にマット化領域を画像合成
した画像データを感熱プリンタに送って、印画とマット
化処理とを行う。なお、画像データのサーマルヘッドへ
の受け渡しにはケーブル接続等の他に、メモリカード等
の記憶媒体を用いて行うようにしてもよい。また、合成
画像をサーマルプリンタ側に送る代わりに、プリント対
象画像データとマット化領域指定情報とをプリンタに送
り、これに基づきプリンタ側で印画とマット化処理を行
ってもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、カラー画像中にマット
化領域を指定し、カラー画像の熱記録の際に、指定され
たマット化領域に対して、サーマルヘッドにより微細な
凹凸を形成してマット化したから、カラー画像の記録中
にマット化することができ、別途にマット化処理するも
のと異なり、プリントに要する時間を短縮することがで
きる。しかも、マット化領域のみ粗面化されるので、画
質を損なうことがない。しかも、マット化領域にボール
ペン等で筆記することができ、趣向に富んだプリントが
得られる。
【0049】また、接続されたモニタにカラー画像を表
示して、マット化領域を任意に指定するので、多様な形
態で画像中にマット化領域を指定することができる。更
に、テンプレート画像を用いてマット化領域を指定する
ことにより、趣向に富んだプリントが簡単に得られる。
【0050】マット化領域に対して、サーマルヘッドの
各発熱素子を飛び石状の発熱パターンで発熱させてマッ
ト化することにより、発熱部分の間引き間隔によりマッ
ト化に際しての粗さを簡単に調節することができる。し
かも、印画に用いるサーマルヘッドでマット化するの
で、別途にマット化のためのヘッド等を用いる必要がな
く、構成を簡単にすることができる。
【0051】更に、カラー画像の熱記録の際に、マット
化領域に対して、サーマルヘッドにより発熱を行わない
ことにより、ブロッキング対策で凹凸に形成された保護
層を残存させることができ、同様に画像中の一部をマッ
ト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー感熱プリンタの一例を示す概略図であ
る。
【図2】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図であ
る。
【図3】各感熱発色層の発色特性を示すグラフである。
【図4】マット化処理のための発熱パターンの一例を示
す説明図である。
【図5】マット化領域の指定を示す説明図である。
【図6】マット化領域の色の指定を示す説明図である。
【図7】マット化領域の粗さの指定を示す説明図であ
る。
【図8】マット化処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】マット化の粗さを変えた別の発熱パターンの一
例を示す説明図である。
【図10】隣り合う発熱素子の発熱開始タイミングをず
らしてマット化する際の発熱素子の駆動タイミングを示
す線図である。
【図11】画像の余白をマット化処理する別の実施形態
を説明するめたの説明図である。
【符号の説明】
10 カラー感熱記録紙 11 シアン感熱発色層 13 マゼンタ感熱発色層 14 イエロー感熱発色層 15 保護層15 20 カラー感熱プリンタ 21,22 定着ランプ 28 サーマルヘッド 29 発熱素子アレイ 29a 各発熱素子 36 マット化処理指定部 37 外部モニタ表示部 38 ビデオモニタ 40 プリント対象画像 41 マット化領域 43 カーソル 45 色パレット 50 網点パターン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の感熱発色層と、その上層に位置す
    る透明な保護層とが支持体上に形成されたカラー感熱記
    録紙を用い、サーマルヘッドによりカラー画像を印画す
    るカラー感熱プリンタにおいて、 前記カラー画像中にマット化領域を指定する手段と、 カラー画像の熱記録の際に、指定された前記マット化領
    域に対して、前記サーマルヘッドにより微細な凹凸を形
    成するマット化処理手段とを備えたことを特徴とするカ
    ラー感熱プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記マット化領域を指定する手段を、接
    続されたモニタにカラー画像を表示する手段と、前記モ
    ニタに表示したカラー画像に対してマット化領域を指定
    する指定部とから構成したことを特徴とする請求項1記
    載のカラー感熱プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記マット化領域を、選択したテンプレ
    ート画像とこのテンプレート画像の配置位置情報とによ
    り指定することを特徴とする請求項1または2記載のカ
    ラー感熱プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記マット化処理手段は、前記マット化
    領域に対して、前記サーマルヘッドの各発熱素子を飛び
    石状の発熱パターンで発熱させることを特徴とする請求
    項1ないし3いずれか1つ記載のカラー感熱プリンタ。
  5. 【請求項5】 前記飛び石状の発熱パターンによる発熱
    は、熱感度の最も低い感熱発色層の熱記録時に行うこと
    を特徴とする請求項4記載のカラー感熱プリンタ。
  6. 【請求項6】 前記マット化処理手段は、前記マット化
    領域に対して、前記サーマルヘッドの隣り合う発熱素子
    の通電のタイミングをずらして発熱させることを特徴と
    する請求項1ないし3いずれか1つ記載のカラー感熱プ
    リンタ。
  7. 【請求項7】 複数の感熱発色層と、その上層に位置す
    る透明な保護層とが支持体上に形成されたカラー感熱記
    録紙を用い、サーマルヘッドによりカラー画像を印画す
    るカラー感熱プリント方法において、 前記カラー画像中にマット化領域を指定し、 カラー画像の熱記録の際に、前記指定したマット化領域
    に対して、前記サーマルヘッドにより発熱を行わないよ
    うにしたことを特徴とするカラー感熱プリント方法。
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