JP5988641B2 - プリンタ装置、印刷方法、プログラム。 - Google Patents

プリンタ装置、印刷方法、プログラム。 Download PDF

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Description

本発明は、プリンタ装置、印刷方法、プログラムに関する。特に、本発明は、自然画像などに、日付・名前等の文字や飾り枠などの自然画像とは別の画像情報を印刷できるプリンタ装置と、このプリンタ装置の印刷方法、このプリンタ装置で印刷を行うプログラムに関する。
従来、コンピュータやデジタル映像の出力装置としてのプリンタ装置は、記録方式に応じて、熱転写式プリンタ装置、インクジェットプリンタ装置、レーザープリンタ装置、ワイヤードットプリンタ装置などに分類できる。
そのうち、熱転写式プリンタ装置は、インクシートおよび記録紙を用い、主走査方向に配列された複数個の発熱体を選択的に駆動して、インクシートと記録紙とを副走査方向に搬送することにより、記録紙にドットライン状に印画を行う。
近年、入力側であるデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スキャナ等の画像を扱う入力機器の進歩に伴い、熱転写式プリンタ装置に対する注目度が高くなっている。熱転写式プリンタ装置は、静止画を記録するスチルカメラやビデオカメラなどによって撮像された電子画像情報を、コンピュータまたは記録媒体を介してプリント出力するのに好適なプリンタ装置だからである。
例えば、インクジェットプリンタ装置などの他の方式のプリンタ装置は、ドットを形成するか否かの2値の選択しかないために、記録紙に小さなドットを形成する誤差拡散等の手法を用いて見かけ上の解像度と階調性を得ようとしている。これに対して、熱転写式プリンタ装置(感熱昇華型プリンタ装置)は、1つの画素の濃度を制御する熱の量を容易に変更できるため、1つの画素に対し比較的容易に多階調性を得ることができる。このような違いにより、熱転写式プリンタ装置は、インクジェットプリンタ装置等の他のプリンタ装置に比較して、滑らかで高画質な画像を得ることができるという利点がある。
また、記録手段としてのサーマルヘッドの性能や記録紙材料の性能の向上により、近年の熱転写式プリンタ装置は、仕上がり品位でも銀塩写真に見劣りしない画像プリントを得ることができるようになってきている。このため、熱転写式プリンタ装置は、特に、自然画像用のプリンタとして注目されてきている。
ところで、熱転写式プリンタ装置を用いて、デジタルカメラなどの入力機器により撮影した画像を印刷する際には、入力機器が装備する時計を利用して、撮影した日付を画像内に印刷することがよくある。しかしながら、印刷対象の画像によっては、観者は、印刷された日付などの文字に、著しい違和感を抱くことがある。このような課題を解決(印刷された文字への違和感を解消)するため、たとえば、特許文献1に開示される技術がある。特許文献1に開示される熱転写式プリンタ装置は、保護層転写手段が、オーバーコート層を形成するための保護用インクの転写量を可変にすることにより、オーバーコート層に情報を記録できる。より具体的には、サーマルヘッドの出力(熱量)を制御することにより、オーバーコート層の塗布量(すなわち厚さ)を変化させる。これにより、熱転写式プリンタ装置は、オーバーコート層の表面に凹凸を形成して情報を刻印する。
特開2009−73034号公報
特許文献1におけるオーバーコート層は、感熱溶融転写方式で印画物に形成される。この感熱溶融転写方式の印画においては、一般的に、サーマルヘッドの出力制御による多階調制御は難しい。すなわち、オーバーコート層の塗布量の制御は、一般的なメディアを用いる以上、基本的には2値の制御(オーバーコート層を付けるか付けないかという制御)である。したがって、特許文献1に記載のプリンタ装置が形成できるオーバーコート層の表面の凹凸の状態(すなわち、刻印の状態)は、数種類程度である。このため、凹凸の状態を変化させることによって見え方を微調整することは困難である。このように、特許文献1の構成では、ユーザーの、「くっきり刻印したい」、「うっすら刻印したい」、または、その両者の間の刻印状態にしたいなどといった要求に対応することが困難であった。
また、オーバーコート層の表面状態を種々異ならせることによって、高光沢やマット調などのモードの切替が可能な熱転写式プリンタ装置がある。このような熱転写式プリンタ装置においては、モードによっては、より一層、刻印の状態の制御が難しくなる。これは、オーバーコート層の表面に文字が刻印されるため、マット調などのオーバーコート層の表面が粗い場合などには、オーバーコート層の表面の凹凸と、刻印による凹凸との差が不明瞭となるからである。その結果、特にマット調モードの場合は、文字の認識性能が高光沢モードに比べ低下する。このため、刻印の状態の制御が困難なものとなっていた。
以上のような技術的課題を鑑みて、本発明は、さまざまな凹凸状態で刻印することができるプリンタ装置と、印刷方法と、プログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、階調に応じた熱によってインクシートの転写材を記録媒体に転写するプリンタ装置であって、前記転写材を前記記録媒体に転写して第1の画像を形成する第1の画像形成手段と、前記記録媒体に凹凸を形成することによって第2の画像を形成する第2の画像形成手段と、を有し、前記第2の画像形成手段は、前記第2の画像の描画領域の階調と前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調の一方を所定の閾値階調より高くし他方を前記所定の閾値階調より低くすることによって前記記録媒体の表面に凹凸を形成するものであり、前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも高くし、前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも低くすることを特徴とする。
また、本発明は、階調に応じた熱によってインクシートの転写材を記録媒体に転写することによって画像を形成する印刷方法であって、前記インクシートの転写材を転写して第1の画像を形成するステップと、前記記録媒体の表面に凹凸を形成することによって第2の画像を形成するステップと、を含み、前記第2の画像を形成するステップ、前記第2の画像の描画領域の階調と前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調の一方を所定の閾値階調より高くし他方を前記所定の閾値階調より低くすることによって前記記録媒体の表面に凹凸を形成するものであり、前記第2の画像を形成するステップにおいては、前記描画周辺領域の階調が所定の閾値階調よりも低く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも高くし、前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも低くすることを特徴とする。
また、本発明は、インクシートを用いて記録媒体に画像を形成するプリンタ装置のコンピュータに、前記インクシートの転写材を転写して第1の画像を形成するステップと、前記記録媒体の表面に凹凸を形成することによって第2の画像を形成するステップであって、前記第2の画像の描画領域の階調と前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調の一方を所定の閾値階調より高くし他方を前記所定の閾値階調より低くすることによって、前記記録媒体の表面に凹凸を形成するステップと、を実行させ、前記第2の画像を形成するステップにおいては、前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも高くし、前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも低くすることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、文字情報などを、さまざまな凹凸状態で刻印することができる。したがって、本発明によれば、違和感のない印刷画像を得ることができる。
図1は、本発明の各実施例にかかるプリンタ装置の本体部の概略構成を模式的に示す図である。 図2は、プリンタ装置の本体部の外観を模式的に示す斜視図であり、特に、プリンタ装置の本体部のユーザーインターフェースを示す図である。 図3は、プリンタ装置の構成を模式的に示す機能ブロック図である。 図4は、プリンタ装置の印刷処理の全体的な流れを示すフローチャートと、印刷処理の各工程で印画される画像とを模式的に示す図である。 図5は、プリンタ装置の印画動作を模式的に示す図であり、印画シーケンス(工程A)S402と印画シーケンス(工程B)S403の処理における動作を示す図である。 図6は、プリンタ装置の印画動作を模式的に示す図であり、印画シーケンス(工程A)S402と印画シーケンス(工程B)S403の処理における動作を示す図である。 図7は、プリンタ装置の排紙動作を模式的に示す図である。 図8は、印画シーケンス(工程B)S403の処理を示すフローチャートである。 図9は、刻印画像処理シーケンスS804における処理の詳細を示すフローチャートである。 図10は、高光沢モードの階調L1と、閾値階調LCと、マット調モードの階調L2との関係を模式的に示す図である。 図11は、N種類の印画モード(印画モード1〜印画モードN)を有するプリンタ装置における、工程Bのフローチャートである。 図12は、第2の実施例における工程Bを示すフローチャートである。 図13は、刻印モード選択シーケンスS1206の詳細を示すフローチャートである。 図14は、エッジ強調処理シーケンスS1302の内容を示す模式図であり、高光沢モードが選択され描画領域A2が凹状の刻印画像Mを形成する場合を示す図である。 図15は、エッジ強調処理シーケンスS1302の内容を示す模式図であり、マット調モードが選択され描画領域A2が凸状の刻印画像Mを形成する場合を示す図である。 図16は、M種類の刻印モードを有するプリンタ装置における、刻印モード選択シーケンスS1206の詳細を示すフローチャートである。 図17は、M種類の刻印モードのそれぞれの印画用データと、印画物の断面を模式的に示す図である。 図18は、M種類の刻印モード(刻印モード1〜刻印モードM)を有するプリンタ装置における、刻印モード選択シーケンスS1206の詳細を示すフローチャートである。 図19は、シーケンスS18021〜S1802Mで設定された階調設定を用いて印刷する処理および印画物である記録紙Pの断面を模式的に示す図である。 図20は、第3の実施例に用いられるインクシートの構成を模式的に示す図である。 図21は、第3の実施例に好適なインクシートの構成を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態にかかるプリンタ装置は、熱転写式プリンタ装置である。そして、本発明の実施形態にかかるプリンタ装置は、記録媒体として熱変形する記録紙(すなわち、加熱によってエンボス加工が可能な記録紙)を用いる。以下の説明において、「印刷」とは、ユーザーからの印刷指示に基づいて印画を行い、排紙するまでの一連の処理と動作の全体を指すものとする。また、「印画」とは、印刷のうち、記録紙に対してインクシートに塗布された転写材(インクやオーバーコート)を熱転写などすることにより記録紙に画像を形成する処理と動作をいうものとする。
まず、本発明の各実施例にかかるプリンタ装置20の全体的な構成について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の各実施例にかかるプリンタ装置20の本体部100の概略構成を模式的に示す図である。
図1に示すように、プリンタ装置20は、本体部100に搭載される記録紙カセット1とインクシート6とを用いて印刷を行う。記録紙カセット1には記録媒体としての記録紙Pが積載される。記録紙Pには、熱変形する紙(加熱によってエンボス加工が可能な紙)が適用される。インクシート6は、ベースシートの表面に、複数種類の転写材の面が配列されるように設けられる構成を有する。複数種類の転写材の面には、フルカラー印刷を行うためのカラーインクの面と、オーバーコート層を形成するためのオーバーコート材の面が含まれる。記録紙カセット1とインクシート6とは、いずれも本体部100に着脱可能な構成を有する。
4はサーマルヘッドである。サーマルヘッド4は、第1の画像形成手段および第2の画像形成手段として機能する。サーマルヘッド4には、長手方向に沿って、複数の発熱素子(図略)が配列されるように設けられる。
プリンタ装置20の本体部100には、サーマルヘッド4とプラテンローラ5が、記録紙Pとインクシート6を挟むように配置されている。なお、サーマルヘッド4の長手方向とプラテンローラ5の回転軸とは、略平行である。そして、印画動作において、サーマルヘッド4がプラテンローラ5側に移動・近接する。そして、サーマルヘッド4とプラテンローラ5とが、インクシート6と記録紙Pとを所定の圧力をもって挟む。
ここでは、プラテンローラ5が本体部100のベースフレームに固定され、サーマルヘッド4が可動式である構成を示すが、このような構成に限定されるものではない。たとえば、サーマルヘッド4がプリンタ装置20の本体部100のベースフレームに固定され、プラテンローラ5が可動式である構成であってもよい。さらに、サーマルヘッド4およびプラテンローラ5ともに可動式である構成であってもよい。いずれの構成であっても、本実施例の効果を奏することができる。
プリンタ装置20の本体部100は、給紙ローラ2と分離手段3を備える。給紙ローラ2と分離手段3は、記録紙カセット1に積載された記録紙Pのうちの最も上側の1枚を給送する機構である。給紙ローラ2と分離手段3によって、最も上側の1枚の記録紙Pだけが、他の記録紙Pから分離・給送され、サーマルヘッド4とプラテンローラ5との間へ搬送される。
プリンタ装置20の本体部100は、グリップローラ7とピンチローラ8を備える。グリップローラ7とピンチローラ8は、印画動作時に所定の速度で記録紙Pを搬送する機構である。グリップローラ7は、図略のモータにより等速度で回転する。そして、グリップローラ7は、その表面に形成される微小な突起により記録紙Pを把持して、記録紙Pを搬送する。記録紙Pの搬送の方向は、印画動作時の方向と、次の印画動作の前に印画開始位置まで引き戻す方向との2種類がある。なお、これらの向きは反対である。
さらに、プリンタ装置20の本体部100は、排紙ローラ対9を有する。排紙ローラ対9は、印画の終了後に、印画物(印画された記録紙Pをいうものとする。以下同じ)を本体部100の外部に排紙するための排紙機構である。たとえば、排紙ローラ対9のうちの下方のローラは、図略のモータによって排紙方向に回転し、印画物を排紙する。これにより、ユーザーなどは、プリンタ装置20の本体部100の外部において、印画物を得ることができる。
次に、プリンタ装置20のユーザーインターフェースについて説明する。図2は、プリンタ装置20の本体部100の外観を模式的に示す斜視図であり、特に、プリンタ装置20の本体部100のユーザーインターフェースを示す図である。
図2に示すように、プリンタ装置20の本体部100には、操作部10と表示部12とが設けられる。
操作部10は、印画モードの選択のためや、刻印モードの選択のためや、その他の印刷条件を設定のために、ユーザーが操作する部分である。操作部10には、印画モード切替ボタン13と、刻印モード切替ボタン14と、印刷開始ボタン11とが設けられる。印画モード切替ボタン13は、ユーザーが印画モードを切り替えるために使用するボタンである。刻印モード切替ボタン14は、ユーザーが刻印モードを切替えるために使用するボタンである。なお、「印画モード」と「刻印モード」については後述する。また、第1の実施例においては、刻印モード切替ボタン14が設けられなくてもよい。印刷開始ボタン11は、ユーザーが印刷を開始するために使用するボタンである。印刷開始ボタン11が押下されると、プリンタ装置20は印刷を開始する。印刷の処理および動作については後述する。
表示部12は、印画対象となる画像データの表示や、印刷条件の設定のためのメニューの表示や、各種情報の表示を行う。
次に、プリンタ装置20の構成について、図3を参照して説明する。図3は、プリンタ装置20の構成を模式的に示す機能ブロック図である。
601は、メインコントローラである。メインコントローラ601は、プリンタ装置20の全体を制御する。また、メインコントローラ601は、画像処理部として機能し、後述する各種処理を実行する。
602は記録紙検出センサである。記録紙検出センサ602は、給紙ローラ2の近傍に配置され、記録紙カセット1から給紙された記録紙Pの先端部を検出する。そして、プリンタ装置20のメインコントローラ601は、記録紙検出センサ602の検出結果を利用して、印画を開始する。たとえば、メインコントローラ601は、記録紙検出センサ602が記録紙Pを検出したタイミングから、記録紙Pの大きさ(用紙サイズ)に応じた所定の時間が経過した後が、印画開始のタイミングであると判断する。
603は、インクシート頭出しセンサである。インクシート頭出しセンサ603は、インクシート6の各転写材の面の先端部に設けられる識別帯を検出する。
604は環境温度センサである。環境温度センサ604は、プリンタ装置20の本体部100が載置された環境の雰囲気温度を検出する。
605はROMである。ROM605は、メインコントローラ601に接続され、制御プログラムなどが記憶される。メインコントローラ601は、ROM605に記憶された制御プログラムに従って動作する。また、ROM605は、後述する印刷モードの設定や、それに伴う刻印画像処理シーケンスなどの制御プログラムや、印刷に用いる各種の設定を記憶する記憶部として機能する。
606はRAMである。RAM606は、メインコントローラ601の演算処理用のワークメモリとして用いられる。さらに、RAM606は、操作部10を介して入力された各種設定データ等の一時的な記憶にも用いられる。
607は、記録紙搬送モータドライバである。614は駆動モータである。記録紙搬送モータドライバ607は、メインコントローラ601の制御によって、駆動モータ614を駆動する。駆動モータ614は、図略の回転機構を介して、給紙ローラ2、グリップローラ7、排紙ローラ対9などと動力を伝達可能に結合している。そして、駆動モータ614の動力によってこれらのローラが駆動し、記録紙Pが搬送される。
608はインクシート巻上げモータドライバである。615は、インクシート巻上げモータである。インクシート巻上げモータドライバ608は、メインコントローラ601の制御によって、インクシート巻上げモータ615の回転を制御する。インクシート6が装着された状態では、インクシート6の巻き取りローラ(図略)とインクシート巻上げモータ615とが回転機構を介して結合される。そして、インクシート巻上げモータドライバ608は、メインコントローラ601の制御に基づいて、インクシート6の巻き取りと巻上げを制御する。
609は表示制御部である。表示制御部609は表示部12を制御する。そして、表示部12は、表示制御部609の制御によって、前記のとおり、印刷対象となる画像データや、印刷条件の設定のためのメニューや、各種情報を表示する。
610は、画像データ入力部である。画像データ入力部610には、プリンタ装置20に装着された記録媒体や、プリンタ装置20に接続された各種外部機器(たとえば、撮像装置やデータ記録デバイスなど)から、印画対象となる画像データが入力される。入力される画像データは、フルカラー印画のための画像データ(各画素の輝度階調および色の情報を含む画像データ)と、オーバーコート層の画像データと、刻印画像Mの画像データとが含まれる。そして、メインコントローラ601は画像処理部として機能し、画像データ入力部610に入力された画像データを用いて、印画に用いる印画用データを生成する。
611Yはイエローのイメージバッファである。611Mはマゼンダのイメージバッファである。611Cはシアンのイメージバッファである。611OCはオーバーコート層のイメージバッファである。これらのイメージバッファ611Y,611M,611C,611OCは、それぞれ、画像データ入力部610に入力されたイエロー、マゼンダ、シアン、オーバーコート層の画像データを、一時的に記憶する。なお、イエロー、マゼンダ、シアンのイメージバッファ611Y、611M、611Cに記憶される画像データは、フルカラー印画に用いられる画像データである。オーバーコート層のイメージバッファ611OCに記憶される画像データは、後述する刻印処理で用いられる画像データである。したがって、イメージバッファ611Y、611M、611Cに記憶される画像データと、イメージバッファ611OCに記憶される画像データとは、内容がまったく異なる。
613は、ヘッド駆動回路である。ヘッド駆動回路613は、ドライバコントローラ612の制御によって、サーマルヘッド4に内蔵される発熱体を駆動する。さらに、ヘッド駆動回路613は、サーマルヘッド4に投入するエネルギー(電力)を、環境温度センサ604の検出結果に基づいて制御する。そして、メインコントローラ601がドライバコントローラ612を制御する。ドライバコントローラ612は、画像処理部としてのメインコントローラ601がイメージバッファ611Y,611M,611C,611OCに記録される画像データを用いて生成した印画用データを用いて、ヘッド駆動回路613を制御する。そして、ヘッド駆動回路613は、画像データの各画素の階調に応じた電力を、サーマルヘッド4の各発熱素子に投入する。そして、サーマルヘッド4の各発熱素子は、投入された電力の大きさ(すなわち、印画用データの階調)に応じた熱を発する。これにより、フルカラー印画と、オーバーコート層の形成と、刻印画像Mの形成が実行される。なお、イメージバッファ611Y,611M,611C,611OCには、ビットマップ形式の画像データが記憶される。
以上が、プリンタ装置20の構成の説明である。
次に、プリンタ装置20の印刷処理の全体的な流れについて、図4を参照して説明する。図4は、プリンタ装置20の印刷処理の全体的な流れを示すフローチャートと、印刷処理の各工程で印画される画像とを模式的に示す図である。図4に示す印刷処理は、コンピュータプログラム(コンピュータソフトウェア)として、記憶部としてのROM605に記憶されている。そして、プリンタ装置20のメインコントローラ601は、このコンピュータプログラムをROM605から読み出して実行する。これにより、印刷処理が実行される。
図4に示すように、印刷処理は、給紙シーケンスS401と、工程Aを実行するための印画シーケンスS402と、工程Bを実行するための印画シーケンスS403と、排紙シーケンスS404とを含む。工程Aは、第1の画像としてのフルカラー画像の形成を含む工程である。工程Bは、第2の画像としての刻印画像Mの形成を含む工程である。以下、工程Aを実行するための印画シーケンスを「印画シーケンス(工程A)」、工程Bを実行するための印画シーケンスを「印画シーケンス(工程B)」と略して記す。
ユーザーにより印刷開始ボタン11が押下されると、まず、メインコントローラ601は、給紙シーケンスS401を行う。給紙シーケンスS401は、記録紙Pを印画部(印画時において、サーマルヘッド4とプラテンローラ5とが接する領域)に送り出すシーケンスである。
次に、メインコントローラ601は、印画シーケンス(工程A)S402を実行する。印画シーケンス(工程A)S402には、インクシート6の色素系の転写材(すなわち各色のカラーインク)を用いて、記録紙Pに印画を行うシーケンスが含まれる。図4のフローチャートの右側に示す画像P1は、印画シーケンス(工程A)S402で印画される画像(第1の画像)の一例を示す。図4に示すように、印画シーケンス(工程A)S402は、ユーザーにより設定された印画の対象の画像(ユーザーが撮像した自然画などといった画像や、ユーザーが作成した画像)を、フルカラーで印刷する工程である。この印画シーケンス(工程A)S402においては、プリンタ装置20は、従来の熱転写式のプリンタ装置と同様の方法を用いて画像を印画する。また、このように、工程Aにおいては、サーマルヘッド4は、フルカラー画像(第1の画像)を形成する第1の画像形成手段として機能する。
次に、メインコントローラ601は、印画シーケンス(工程B)S403を実行する。印画シーケンス(工程B)S403には、フルカラーのインクを用いずに刻印画像Mを形成する(刻印処理を実行する)シーケンスが含まれる。図4のフローチャートの右側に示す画像P2は、印画シーケンス(工程B)S403で印画する画像(第2の画像)の一例を示す。印画シーケンス(工程B)S403で印画される画像は、印画シーケンス(工程A)S402で印画される画像とは異なる文字や飾り枠を形成する処理である。説明の便宜上、印画シーケンス(工程B)S403で印画される(刻印される)第2の画像としての文字や飾り枠の等の領域を、「描画領域A2」と称する。また、「描画領域A2」の周辺の領域を「描画周辺領域A1」と称する。たとえば、文字を刻印する場合には、刻印される文字そのものが「描画領域A2」となり、文字以外の領域が「描画周辺領域A1」となる。このように、工程Bにおいては、サーマルヘッド4は、刻印画像M(第2の画像)を形成する第2の画像形成手段として機能する。
メインコントローラ601は、印画シーケンス(工程A)S402と、印画シーケンス(工程B)S403の完了後、排紙シーケンスS404を実行する。排紙シーケンスS404では、メインコントローラ601は、記録紙搬送モータドライバ607を制御して駆動モータ614を駆動する。これによって、印画物は、排紙ローラ対9によってプリンタ装置20の本体部100の外部に排紙される。
以上のシーケンスが完了すると、印刷動作が完了する。
図4のフローチャートの右側に示す画像P3は、印画された最終的な画像の一例を示す。図4に示すように、印画物には、第1の画像としてのフルカラーの画像P1が形成されるとともに、第2の画像としての刻印画像Mが形成される。このように、以上のシーケンスを経ると、自然画像などが印画されるとともに文字や飾り枠などが刻印された印画物が得られる。
そして、サーマルヘッド4は、工程Aにおいては第1の画像形成手段として機能し、記録紙Pにインクを転写してフルカラー画像(第1の画像)を形成する。そして、サーマルヘッド4は、工程Bにおいては第2の画像形成手段として機能し、記録紙Pに凹凸を形成して刻印画像(第2の画像)を形成する。
次に、印刷処理におけるプリンタ装置20の機械的な動作について、図1、図5〜図7を参照して説明する。
図1は、プリンタ装置20の本体部100の給紙動作を示す。この動作は、図4の給紙シーケンスS401に対応する動作である。ユーザーにより印刷開始ボタン11が押下されると、図1に示すように、給紙ローラ2と分離手段3は、記録紙カセット1に積載された記録紙Pの最も上の1枚を分離・給送し、サーマルヘッド4とプラテンローラ5との間へ搬送する。図1中の矢印は、給紙ローラ2の回転の向きを示す。
図5と図6は、プリンタ装置20の印画動作を模式的に示す図である。これらの動作は、図4の印画シーケンス(工程A)S402と印画シーケンス(工程B)S403の処理における動作である。
図5は、インクシート6に設けられる複数種類の転写材(たとえば、イエローインク、マゼンダインク、シアンインク、オーバーコート材)のうちのいずれか一種を用いて印画する(転写材を記録紙に熱転写する)動作を示す。図5に示すように、サーマルヘッド4とプラテンローラ5とが、インクシート6と記録紙Pとを所定の圧力をもって挟む。そして、印画方向の下流側に設けられるグリップローラ7とピンチローラ8とが、記録紙をP搬送する。そして、サーマルヘッド4がその熱によりインクシート6の表面の転写材を記録紙Pの表面に熱転写する。図中の矢印は、グリップローラ7の回転方向と記録紙Pの搬送方向(印画方向)を示す。
図6は、インクシート6に設けられる複数種類の転写材のいずれか一種を用いた印画が終了した後であって、次の転写材の印画を行うための動作を示す図である。図6中の矢印は、グリップローラ7の回転方向と記録紙Pの搬送方向とを示す。図6に示すように、サーマルヘッド4はプラテンローラ5から離れ、グリップローラ7とピンチローラ8とが印画動作時とは逆回転する。これにより、記録紙Pは印画開始位置まで搬送される。
そして、プリンタ装置20は、次の転写材以降の転写材に対しても、図5と図6に示す動作を繰り返し、印画を実行する。このように、プリンタ装置20は、イエロー、マゼンダ、シアンの3色の転写材(フルカラー印画用のインク)を重ねて熱転写することによってフルカラー印画を行う。さらに、プリンタ装置20は、フルカラー印画された印画物の表面に、オーバーコート材を熱転写することによって、オーバーコート層を形成する。
図7は、プリンタ装置20の排紙動作を模式的に示す図である。この動作は、図4の排紙シーケンスS404に対応する動作である。印画の終了後、メインコントローラ601は、記録紙搬送モータドライバ607を制御し、駆動モータ614を駆動する。そうすると、排紙ローラ対9が、印画物を挟んで搬送し、排紙口からプリンタ装置20の本体部100の外部に排紙する。
次に、刻印画像Mの形成方法について、実施例ごとに詳細に説明する。第1および第2の実施例は、印画シーケンス(工程A)S402においてフルカラー画像(第1の画像)が形成され、印画シーケンス(工程B)S403において、オーバーコート層の形成と刻印画像M(第2の画像)の形成が実行される構成である。すなわち、本発明の第1および第2の実施例においては、プリンタ装置20は、工程Bにおいて、オーバーコート層の形成と刻印画像M(第2の画像)の形成とを同時に実行する。一方、第3の実施例においては、印画シーケンス(工程A)S402において、フルカラー画像(第1の画像)およびオーバーコート層の形成が実行され、印画シーケンス(工程B)S403において、刻印画像M(第2の画像))の形成が実行される構成である。
なお、印画シーケンス(工程A)S402および印画シーケンス(工程B)S403は、コンピュータプログラム(コンピュータソフトウェア)として、記憶部としてのROM605に記憶されている。そして、プリンタ装置20のメインコントローラ601は、このコンピュータプログラムをROM605から読み出して実行する。これにより、印画シーケンス(工程A)S402と印画シーケンス(工程B)S403が実行される。
(第1の実施例)
第1の実施例における工程Bの印画処理について、図2、図8〜図10を参照して説明する。
プリンタ装置20は、印画物の表面の光の反射状態を切替えることができる2種類の印画モードを有している。印画モードの切り替えは、ユーザーによる印画モードの選択によって実行される。そして、プリンタ装置20は、オーバーコート層の表面性状を変えることにより、印画物の表面の光の反射状態を切替える。具体的には、プリンタ装置20は、2種類のオーバーコートの印画モードとして、高光沢な印画物を印画する「高光沢モード」と、マット調で光沢性が低い印画物を印画する「マット調モード」の2つの光沢モードを有する。「高光沢モード」と「マット調モード」を選択するための制御プログラムと、各印画モードで印画を実行する際に用いる設定は、ROM605に記憶されている。そして、プリンタ装置20がオーバーコート層を印画する前に(通常は、印刷開始ボタン11の押下前に)、ユーザーは、「高光沢モード」で印画を行うか、「マット調モード」で印画を行うかを選択する。そして、プリンタ装置20は、ユーザーの選択(操作)に応じて印画モードを設定する(選択手段)。
印画モードを選択するための構成(選択手段)は、次のとおりである。プリンタ装置20は、図2に示すように、ユーザーインターフェースとして、操作部10を有している。そして、操作部10には、「高光沢モードボタン」と「マット調モードボタン」とを含む印画モード切替ボタン13が設けられる。そして、ユーザーによっていずれか一方が押下されると、メインコントローラ601は、押下された切替ボタンに応じて印刷モードを設定する。
なお、ユーザーインターフェースは前記構成に限定されるものではなく、他の構成により実現してもよい。たとえば、プリンタ装置20がタッチパネル式の液晶表示装置を有する構成であってもよい。この場合には、表示制御部609は、この液晶表示装置に、「高光沢モード」と「マット調モード」を選択するためのメニューを表示させ、メインコントローラ601は、ユーザーによりタッチされたメニューに対応する印画モードに切替える。
印画シーケンス(工程B)S403の詳細は、次のとおりである。図8は、印画シーケンス(工程B)S403の処理を示すフローチャートである。
シーケンスS801においては、メインコントローラ601は、ユーザーによる操作部10の操作(いずれの印画モード切替ボタン13が押下されたか)に基づいて、ユーザーがいずれの印画モードを選択したかを判定する。ここでは、メインコントローラ601が「高光沢モード」を選択したか否かによって、いずれの印画モードが選択されたかを判定する処理を示す。
シーケンスS802、S803、S804においては、メインコントローラ601は、画像処理部として機能し、画像データを用いて印画用データを生成する。
シーケンスS801において高光沢モードが選択されると、メインコントローラ601は、シーケンスS802に移行する。シーケンスS802では、画像処理部としてのメインコントローラ601は、画像データの描画周辺領域A1の階調を、高光沢性の印画物が得られる階調に変更した印画用データを生成する。
一方、シーケンスS801においてマット調モードが選択されると、メインコントローラ601は、シーケンスS803に移行する。シーケンスS803では、画像処理部としてのメインコントローラ601は、画像データの描画周辺領域A1の階調を、マット調の印画物が得られる階調に変更した印画用データを生成する。
このように、メインコントローラ601は、画像データを用い、選択された印画モードに応じた描画周辺領域A1の階調を有する印画用データを生成する。
高光沢モードで設定される描画周辺領域A1の階調と、マット調モードで設定される描画周辺領域A1の階調は、以下に示す関係を有する。

(高光沢モードで設定される描画周辺領域A1の階調)<(マット調モードで設定される描画周辺領域A1の階調)

高光沢モードにおいて設定される印画用データの描画周辺領域A1の階調は、オーバーコート層の表面が平滑になるような印画条件を実現する階調である。プリンタ装置20がこのような条件の階調で印画を実行すると、高光沢を有する印画物が得られる。たとえば、高光沢モードにおいては、メインコントローラ601は、8bitの階調(0〜255階調)における160階調を、描画周辺領域A1の階調に設定する。
一方、マット調モードにおいては、プリンタ装置20は、印画用データの描画周辺領域A1の階調を、高光沢モードの階調よりも高い値に設定して印画を実行する。このような構成であると、高光沢モードに比べて、印画時にインクシート6に印加される熱エネルギーがより多くなる。このため、オーバーコート層の表面が荒れた状態となり、光沢性が低いマット調の印画物を得ることができる。たとえば、マット調モードが選択されると、メインコントローラ601は、印画用データの描画周辺領域A1の階調に、8bit階調における245階調を設定する。
このように、プリンタ装置20は、描画周辺領域A1の階調を異なる値に設定して印画を行うことにより、高光沢モードとマット調モードとの2つの印刷モードの切り替えが可能である。
以上のように、メインコントローラ601は、各印刷モードにおける描画周辺領域A1の階調を設定した後、刻印画像処理シーケンスS804に移る。
刻印画像処理シーケンスS804について、図9を参照して説明する。図9は、刻印画像処理シーケンスS804における処理の詳細を示すフローチャートである。
前記のとおり、印画モードが選択されると、メインコントローラ601は、印画用データの描画周辺領域A1の階調を、設定された印刷モードに応じて設定する。そして、メインコントローラ601は、設定された階調に基づいて、シーケンスS901を実行する。
シーケンスS901では、メインコントローラ601は、描画周辺領域A1の階調と閾値階調LCとを比較する。閾値階調LCは、記録紙Pの表面が熱変形するか否かの分かれ目となる階調である。すなわち、閾値階調LC以上の階調でサーマルヘッド4が駆動すると、記録紙Pの表面に熱変形が生じる。
図10は、高光沢モードの階調L1と、閾値階調LCと、マット調モードの階調L2との関係を模式的に示す図である。図10に示すように、高光沢モードの階調L1と、閾値階調LCと、マット調モードの階調L2は、次の関係を有する。

(高光沢モードの階調L1)<(閾値階調LC)<(マット調モードの階調L2

例えば、8bitの階調において、閾値階調LCが220階調に設定される場合には、高光沢モードの階調は160階調に設定され、マット調モードの階調は245階調に設定される。
したがって、図10に示すように、高光沢モードで印画した場合には、記録紙Pの表面の描画周辺領域A1には熱変形が生じないが、マット調モードで印画した場合には、記録紙Pの表面の描画周辺領域A1には熱変形が生じる。
シーケンスS901において、(描画周辺領域A1の階調)<(閾値階調LC)であった場合には(「Yes」すなわち、高光沢モードの場合には)、メインコントローラ601は、シーケンスS902に移る。(描画周辺領域A1の階調)<(閾値階調LC)であった場合には、記録紙Pの描画周辺領域A1には熱変形が生じない。このため、描画領域A2を刻印するために、シーケンスS902以降は、記録紙Pの描画領域A2に熱変形を生じさせる印画用データを生成するシーケンスとなる。
シーケンスS902では、メインコントローラ601は、描画領域A2の階調と閾値階調LCとを比較する。シーケンスS902において、(描画領域A2の階調)<(閾値階調LC)である場合には(「Yes」の場合には)、その階調で印画すると、描画領域A2と描画周辺領域A1のいずれにも熱変形が生じない。したがって、記録紙Pの表面に凹凸が形成されないため、刻印画像Mが形成されない。そこで、次のシーケンスS903において、メインコントローラ601は、印画用データの描画領域A2の階調を、(描画領域A2の階調)>(閾値階調LC)を充足するように変更する。すなわち、メインコントローラ601は、刻印画像Mを形成可能な(刻印処理を実施可能)な印画用データを生成する。
一方、シーケンスS902において、(描画領域A2の階調)<(閾値階調LC)でないと判定された場合には(「No」の場合には)、その階調で印画すると刻印画像Mを形成できる。すなわち、シーケンスS802で生成された印画用データをそのまま用いて刻印画像Mを形成できる。
シーケンスS901において、(描画周辺領域A1の階調)<(閾値階調LC)でないと判定された場合(「No」の場合。すなわち、マット調モードであった場合)には、メインコントローラ601は、シーケンスS904に移る。(描画周辺領域A1の階調)<(閾値階調LC)でない場合には、記録紙Pの描画周辺領域A1に熱変形が生じる。したがって、描画領域A2を刻印するために、シーケンスS904以降は、記録紙Pの描画領域A2に熱変形を生じさせない印画用データを生成するシーケンスとなる。このような構成により、記録紙Pの表面に凹凸を形成できる印画用データが生成される。したがって、このような印画用データを用いて印画が実行されると、記録紙Pの表面に刻印画像Mが形成される。
シーケンスS904では、メインコントローラ601は、印画用データの描画領域A2の階調と閾値階調LCを比較する。シーケンスS904において、(描画領域A2の階調)<(閾値階調LC)でない場合には(「No」の場合には)、そのままの階調で印画すると、描画領域A2と描画周辺領域A1との両方に熱変形が生じる。したがって、描画領域A2の刻印が不明瞭なものとなる。そこで、次のシーケンスS905では、メインコントローラ601は、印画用データの描画領域A2の階調を、(描画領域A2の階調)<(閾値階調LC)を充足するように変更する。すなわち、シーケンスS905では、メインコントローラ601は、刻印画像Mが形成可能な階調を有する印画用データを生成するための画像処理を実行する。
一方、シーケンスS904において、(描画領域A2の階調)<(閾値階調LC)の場合には(「Yes」の場合には)、シーケンスS802で生成された印画用データをそのまま用いても、刻印画像Mを形成できる。すなわちこの場合には、描画周辺領域A1においては熱変形が生じるが、描画領域A2においては熱変形が生じない。このため、記録紙Pの表面に凹凸が形成される。したがって、メインコントローラ601は、シーケンスS802で生成された印画用データを、最終的な印画用データとする。
このように、刻印画像処理シーケンスS804において、メインコントローラ601は、描画領域A2の階調を、
(描画領域A2の階調)<(閾値階調LC)<(描画周辺領域A1の階調)
または
(描画領域A2の階調)>(閾値階調LC)>(描画周辺領域A1の階調)
を充足するように変更した印画用データを生成する。
換言すると、メインコントローラ601は、刻印画像Mの描画領域A2の階調と描画周辺領域A1の階調の一方を閾値階調LCより高くし、他方を閾値階調LCより低くした印画用データを生成する。
以上が、刻印画像処理シーケンスS804の詳細な説明である。
その後、メインコントローラ601は、印画シーケンスS805に移る(図8参照)。印画シーケンスS805では、ヘッド駆動回路613は、刻印画像処理シーケンスS804で作成した画像データを用いて、サーマルヘッド4を駆動して印画を行う。サーマルヘッド4は、印画用データの階調に応じた熱をインクシート6および記録紙Pに与える。すなわち、サーマルヘッド4は、刻印画像Mの描画領域A2の階調と描画周辺領域A1の階調の一方を閾値階調LCより高くし、他方を閾値階調LCより低くすることによって、記録紙Pの表面に凹凸を形成して刻印画像Mを形成する。
なお、図9のシーケンスS901で、(描画周辺領域A1の階調)<(閾値階調LC)であると判定された場合には、描画周辺領域A1に熱変形が生じ、描画領域A2には熱変形が生じない。これに対して、そうでないと判定された場合には、描画周辺領域A1には熱変形が生じず、描画領域A2に熱変形が生じる。このように、(描画周辺領域A1の階調)<(閾値階調LC)であると判定された場合と、そうでないと判定された場合とでは、描画周辺領域A1と描画領域A2の変形が反対になる。このため、図9のシーケンスS901で、(描画周辺領域A1の階調)<(閾値階調LC)であると判定された場合には、(高光沢モード)では、描画領域A2が凹状の刻印画像Mが形成される。一方、シーケンスS901で(描画周辺領域A1の階調)<(閾値階調LC)でないと判定された場合には、(マット調モード)は、描画領域A2が凸状の刻印画像Mが形成される。
以上のように、プリンタ装置20は、オーバーコート層の印画時に、同時に刻印画像Mを形成する。そして、工程Bが終了する。
前記の第1の実施例では、描画周辺領域A1の印画物の表面状態として、高光沢モードとマット調モードの2種類の印刷モードを有する構成を示したが、印刷モードは2種類に限定されるものではない。
そこで、N種類(Nは3以上の自然数)の印画モードを有する(すなわち、ユーザーが印画物の表面の状態をN種類のうちから任意に選択できる)プリンタ装置20の工程Bについて、図11を参照して説明する。図11は、N種類の印画モード(印画モード1〜印画モードN)を有するプリンタ装置20における、工程Bのフローチャートを示す。
シーケンスS11011〜S1101Nにおいて、メインコントローラ601は、ユーザーにより選択された印画モード(印画モード1〜印画モードN)を判別する。そして、次のシーケンスS11021〜S1102Nにおいて、メインコントローラ601は、選択された印刷モードに応じて、印画用データの描画領域A2の階調を設定する。なお、S11021〜S1102Nのそれぞれにおいて、メインコントローラ601は、印画用データの描画周辺領域A1の階調を互いに相違する値に設定する。印画用データの描画周辺領域A1の階調は、たとえばROM605に記憶されており、メインコントローラ601が読み出して用いる。そして、メインコントローラ601は、シーケンスS1104において、画像データから印画用データを生成する。処理の内容は、シーケンスS804と同様である。次いで、メインコントローラ601は、シーケンスS1105において、生成した印画用データを用いて印画処理を実行する。このような構成によれば、プリンタ装置20は、印画物の表面状態を、ユーザーの選択に応じてN種類に切り替えることができる。そして、プリンタ装置20は、それぞれの印画モードでも刻印画像Mを形成できる。したがって、オーバーコート層の表面の状態にかかわらず、良好な刻印画像Mが得られる。
(第2の実施例)
次に、本発明の第2の実施例における工程Bについて、図12〜図15を参照して説明する。図12は、第2の実施例における工程Bを示すフローチャートである。なお、図12に示すように、第2実施例は、第1の実施例に刻印モード選択シーケンスS1206が追加された構成を有し、それ以外のシーケンスは第1の実施例と共通である(図8参照)。すなわち、シーケンスS1201〜S1205は、それぞれ、シーケンスS801〜S805と共通である。したがって、ここでは、刻印モード選択シーケンスS1206について説明し、他のシーケンスS1201〜S1205の説明は省略する。
第2実施例にかかるプリンタ装置20は、「くっきり刻印モード」と「うっすら刻印モード」の2つの刻印モードを有する。「くっきり刻印モード」は、刻印画像Mの細部をくっきりと刻印するモードである。「うっすら刻印モード」は、刻印画像Mに秘匿性を持たせるモードである。
プリンタ装置20の操作部10には、「くっきり刻印モード」ボタンと「うっすら刻印モード」ボタンを含む刻印モード切替ボタン14が設けられる(図2参照)。そして、ユーザーによって刻印モード切替ボタン14の一方が選択されて押下されると、メインコントローラ601は、押下された刻印モード切替ボタン14に応じて、刻印モードを設定する。
そして、メインコントローラ601は、刻印モード選択シーケンスS1206において、刻印画像処理シーケンスS1204で生成した画像データを用い、選択された刻印モードに応じて画像処理を実行する。
刻印モード選択シーケンスS1206について、図13を参照して説明する。図13は、刻印モード選択シーケンスS1206の詳細を示すフローチャートである。
最初のシーケンスS1301では、メインコントローラ601は、「くっきり刻印モード」と「うっすら刻印モード」のいずれが選択されたかを判定する。ここでは、メインコントローラ601は、ユーザーによりどのモードが選択されたかを、「くっきり刻印モード」が選択されたか否かによって判定する。
シーケンスS1301で「くっきり刻印モード」でないと判定された場合には(「No」の場合には)、メインコントローラ601は、「うっすら刻印モード」が選択されたと判定する。そして、次のシーケンスである印画シーケンスS1205(図12参照)に移る。そして、印画シーケンスS1205では、ドライバコントローラ612は、メインコントローラ601が刻印画像処理シーケンスS1204で作成した印画用データを最終的な印画用データとして用いて印画を実行する。
一方、シーケンスS1301で「くっきり刻印モード」が選択されたと判定した場合には、メインコントローラ601は、次のシーケンスであるエッジ強調処理シーケンスS1302に移る。エッジ強調処理シーケンスS1302では、メインコントローラ601は、画像処理部として機能し、印画用データにエッジ強調処理を施す。エッジ強調処理シーケンスS1302の内容は、次のとおりである。図14と図15は、エッジ強調処理シーケンスS1302の内容を示す模式図である。なお、図14は、高光沢モードが選択され描画領域A2が凹状の刻印画像Mを形成する場合を示す図である。図15は、マット調モードが選択され描画領域A2が凸状の刻印画像Mを形成する場合を示す図である。そして、図14と図15の(a)は、エッジ強調処理されない印画用データの階調を示す図であり、(b)は、(a)に示す印画用データを用いて刻印された印画物の記録紙Pの断面を示す模式図である。また、(c)は、エッジ強調処理された印画用データの階調を示す図であり、(d)は、(c)に示す印画用データを用いて刻印された印画物の記録紙Pの断面を示す模式図である。
図14と図15の(b)に示すように、メインコントローラ601は、印画用データにおける描画領域A2のエッジ部E(すなわち、描画領域A2と描画周辺領域A1の境界部)に対し、エッジ強調処理を行う。このエッジ強調処理は、印画用データにおける描画領域A2のエッジ部Eの階調を変更し、エッジ部Eにおける階調変化を、エッジ強調処理を施していない印画用データに比べて大きくする処理である。
具体的には、メインコントローラ601は、次の式(1)を用いて、図14と図15の(c)に示す階調X’(n)を決定する。

X'(n)=X(n)+k{X(n+1)−X(n−1)} 式(1)

なお、X(n)、X(n+1)、X(n−1)は、刻印画像処理シーケンスS804において生成された印画用データの階調(図14と図15(a)の階調に相当する)である。nは注目画素ナンバー(図中の印画位置に相当する)である。すなわち、X(n)は、画素ナンバーnの階調を示し、X(n+1)、X(n−1)は、画素ナンバーnに隣り合う画素の階調を示す。kは係数である。係数kは、エッジが強調できるように適宜設定される。なお、係数kは、記憶部としてのROM605に記憶されており、メインコントローラ601は、ROM605から読み出して処理に使用する。そして、式(1)を用いて輝度を変更することによって、隣り合う画素の階調の差が増幅される。したがって、描画領域A2のエッジ部Eにおける階調変化を強調できる。エッジ強調処理が施された印画用データを用いて印画すると、描画領域A2のエッジ部Eにおける熱量の変化も大きくなる。この結果、図14と図15の(d)に示すように、刻印される描画領域A2のエッジ部Eの傾斜角度が急峻になる。このため、微細な文字や画像からなる刻印画像Mを形成したい場合には、「くっきり刻印モード」が有利である。さらに、描画領域A2のエッジ部Eの傾斜角度が急峻になるから、光の散乱も大きくなる(換言すると、光の反射状態の変化が大きくなる)。したがって、刻印された情報の識別が容易になる。なお、図14と図15の(a)(b)が、「うっすら刻印モード」が選択された場合に相当する。
第2の実施例では、式(1)で示すような画像処理によりエッジ部Eを強調する処理を施したが、これに限定されるものではない。要は、描画領域A2のエッジ部Eにおいて熱量変化が制御できる構成であればよい。例えば、下記のような式(2)を用いるエッジ強調処理でも、前記同様の効果が得られる。

X'(n)=X(n)+k{2×X(n+1)−X(n−1)} 式(2)
このように、刻印モード選択シーケンスS1206において、メインコントローラ601は、刻印画像Mの描画領域A2のエッジ部Eの階調を、描画領域A2の階調および描画周辺領域A1の階調とは異なる階調に設定した印画用データを生成する。そして、印画シーケンスS805では、ヘッド駆動回路613は、刻印画像処理シーケンスS804で作成した印画用データを用いて、サーマルヘッド4を駆動して印画を行う。サーマルヘッド4は、印画用データの階調に応じた熱をインクシート6および記録紙Pに与える。すなわち、サーマルヘッド4は、描画領域A2のエッジ部Eの階調に、描画領域A2の階調および描画周辺領域A1の階調とは異なる階調を用いて、刻印画像Mを形成する。
さらに、第2の実施例では、刻印モードとして、「くっきり刻印モード」と「うっすら刻印モード」の2種類のモードを有する構成を示したが、モードは2種類に限定されるものではない。たとえば、エッジ強調処理において、メインコントローラ601は、エッジ部Eの階調変化量を多段に切り替えることにより、描画領域A2のエッジ部Eの傾斜角度を多段階に制御できる。そうすると、刻印画像Mの見え方を多段階に変えることができる。
ここで、M種類(Mは3以上の自然数)の刻印モード(刻印モード1〜刻印モードM)を有するプリンタ装置20について、簡単に説明する。図16は、M種類の刻印モードを有するプリンタ装置20における、刻印モード選択シーケンスS1206の詳細を示すフローチャートである。図17は、M種類の刻印モードのそれぞれの印画用データと、印画物の断面を模式的に示す図である。
シーケンスS16011〜S1601Mにおいて、メインコントローラ601は、ユーザーにより選択され刻印モード(刻印モード1〜刻印モードM)を判定する。
そして、次のシーケンスS16021〜S1602Mにおいて、メインコントローラ601は、選択された刻印モードに応じて、印画用データにエッジ強調処理を行う。
ここでのエッジ強調処理は、例えば、式(1)において、互いに値が異なるM種類の係数kを用いる。これら互いに値が異なるM種類の係数kは、記憶部としてのROM605に記憶される。メインコントローラ601は、ROM605から読み出して、エッジ部Eの階調の設定に使用する。そして、互いに値が異なるM種類の係数kを用いることにより、図17に示すように、プリンタ装置20がM種類の刻印モードを有することができる。そして、描画領域A2のエッジ部Eにおける傾斜角度は、係数kの大きさによって変化する。たとえば、係数kが大きくなるにしたがって、描画領域A2のエッジ部Eにおける傾斜角が急になっていく。図17は、刻印モード1において係数kが最も小さく、刻印モードの番号(1からMの番号)が大きくなるにしたがって係数kが順に大きくなり、刻印モードMにおいて係数kが最も大きい例を示す。
したがって、刻印画像Mの見え方も、係数kの数に応じて多段階に変更できる。
このように、記憶部としてのROM605には、互いに値が異なる複数の係数kが記憶される。そして、メインコントローラ601は、ユーザーによる刻印モードの選択に応じて複数の係数kから一つを選択し、選択した係数kを用いて、描画領域A2のエッジ部Eの階調を決定する。描画領域A2のエッジ部Eの階調が、式(1)または式(2)を用いて設定される構成であれば、設定された描画領域A2のエッジ部Eは、係数kの値の大きさに応じた階調になる。
さらに、特に高光沢モードのように、描画周辺領域A1の階調が閾値階調LCよりも小さい刻印画像Mを形成する場合には、次のような方法が適用できる。刻印モード選択シーケンスS1206(図12参照)において、メインコントローラ601は、描画領域A2の階調を、閾値階調Lcよりも大きい階調範囲内で多段に設定する。このような構成によれば、刻印画像Mの凹凸の段差の制御が可能である。図18は、M種類の刻印モード(刻印モード1〜刻印モードM)を有するプリンタ装置20における、刻印モード選択シーケンスS1206の詳細を示すフローチャートである。シーケンスS18011〜S1801Mでは、メインコントローラ601は、ユーザーにより選択された刻印モード(刻印モード1〜刻印モードM)を判定する。次のシーケンスS18021〜S1802Mでは、メインコントローラ601は、選択された刻印モードに応じて描画領域A2の階調設定を行う。図19は、シーケンスS18021〜S1802Mで設定された階調設定を用いて印刷する処理および印画物である記録紙Pの断面を模式的に示す図である。図19に示すように、描画領域A2の階調が大きくなるにしたがって、刻印画像Mの凹凸の段差も大きくなる。そして、凹凸の段差の大きさは、描画領域A2と描画周辺領域A1との階調の差に応じて定まる。図19は、刻印モード1において階調の差が最も小さく、刻印モードの番号(1からMの番号)が大きくなるにしたがって階調の差が順に大きくなり、刻印モードMにおいて階調の差が最も大きい例を示す。そして、メインコントローラ601は、描画領域A2の階調を、閾値階調Lcよりも大きい階調範囲内で多段に設定することにより、描画領域A2と描画周辺領域A1との階調の差を多段階に設定できる。したがって、エッジ強調処理と同様に、刻印画像Mの見え方を多段階に変えることが可能になる。
一方、マット調モードのように、描画周辺領域A1の階調が閾値階調LCよりも大きい刻印画像Mを形成する場合には、前記とは反対となる。すなわち、刻印モード選択シーケンスS1206(図12参照)において、メインコントローラ601は、描画領域A2の階調を、閾値階調Lcよりも小さい階調範囲内で多段に設定する。このような構成であると、前記同様に、刻印画像Mの見え方を多段階に変えることが可能になる。
以上説明したとおり、本発明の実施例によれば、さまざまな見え方の刻印画像Mを形成可能なプリンタ装置20を提供できる。
(第3の実施例)
次に、本発明の第3の実施例について説明する。第3の実施例では、プリンタ装置20(メインコントローラ601)は、フルカラー印画の処理である工程Aにおいて、イエロー、マゼンタ、シアン、オーバーコートの印画を実行する。そして、プリンタ装置20は、工程Aの後に、刻印処理を含む工程Bを実行する。
図20は、第3の実施例に用いられるインクシート6の構成を模式的に示す図である。インクシート6は、ベースシートSPの表面に、各色のインク面(図では、イエローのインク面LYのみを示す)とオーバーコート面LOが配列されるように形成される。プリンタ装置20は、オーバーコート層を印画した後、図20に示すオーバーコート面LOから次のイエロー印画用のインク面(図ではイエローのインク面LY)までの、熱転写インク成分が存在しない領域(刻印処理領域)AMを用いて刻印処理を行う。
プリンタ装置20(メインコントローラ601)は、第1の実施例と第2の実施例と同様に、刻印画像処理シーケンスS804(図8参照)を行った後に、生成した印画用データを用いて印画を実行する。
なお、描画領域A2が凹状の刻印画像Mを形成する場合には、メインコントローラ601は、刻印画像処理シーケンスS804において、(描画周辺領域A1の階調)<(閾値階調LC)<(描画領域A2の階調)を充足する印画用データを生成する。一方、描画領域A2が凸状の刻印画像Mを形成する場合には、メインコントローラ601は、(描画周辺領域A1の階調)>(閾値階調LC)>(描画領域A2の階調)を充足する印画用データを生成する。
ところで、一般的なインクシート6においては、図20に示すように、刻印処理領域AMの面積は、インク面やオーバーコート面の面積に比べて小さい。そこで、第3の実施例には、図21に示すインクシート6が好適に用いられる。図21は、第3の実施例に好適なインクシート6の構成を模式的に示す図である。図21に示すように、インクシート6は、ベースフィルムSPの表面に、各色のインク面(図では、イエローのインク面LYのみを示す)とオーバーコート面LOとが配列されるように形成される。そして、所定の色のインク面(ここではイエローインク面LY)とオーバーコート面との間に、各色のインク面やオーバーコート面と略同じ寸法を有するダミー面LDが設けられる。プリンタ装置20は、ダミー面LDを用いることにより、記録紙Pの印画面の全域に刻印処理を施すことができる。
また、プリンタ装置20が複数のサーマルヘッド4を搭載する構成であれば、1つのサーマルヘッド4を工程Bに用いることができる。このような構成であると、プリンタ装置20は、工程Aのフルカラー印画の後に、工程Bの刻印処理を実行できる。この場合には、記録紙Pの印画面の全域にわたって、刻印処理を施すことができる。
以上、本発明を好適な実施形態(実施例)に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態(実施例)に限られるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲の様々な形態に変形可能である。そして、変形形態も本発明に含まれる。上述した実施形態(実施例)は本発明の一実施形態(実施例)を示すものにすぎない。
例えば、第1の実施例と第2の実施例においては、単一のサーマルヘッド4が、工程Aにおいては第1の画像形成手段として機能し、工程Bにおいては第2の画像形成手段として機能する構成を示したが、このよう様な構成に限定されない。たとえば、プリンタ装置が複数のサーマルヘッドを有し、一部のサーマルヘッドが第1の画像形成手段として機能し、残りのサーマルヘッドが第2の画像形成手段として機能する構成であってもよい。
このほか、前記実施形態(実施例)においては、記録媒体として記録紙が適用される構成を示したが、記録媒体は記録紙に限定されない。本発明は、熱変形する記録媒体(すなわち、熱によりエンボス可能を施せる記録媒体)であれば、種類を問わずに適用できる。
また、前記実施形態では加熱箇所を凹ませる現象を利用して刻印画像Mを形成する構成であるが、本発明は、このような構成に限定されない。本発明は、加熱箇所が膨張するような記録媒体に対しても適用できる。この場合には、記録媒体の変形の態様(形成される凹凸の態様)が、前記実施例と反対になるが、本発明の効果を得ることができる。
本発明は、プリンタ装置と、プリンタ装置を用いる印刷方法に適用できる。また本発明は、印刷機能のみを備えるプリンタ装置に限定されず、ファクシミリや、ファクシミリとの複合機や、撮像装置との複合機にも適用できる。さらに、本発明は、印刷機能を有する各種記録装置にも適用できる。本発明は、サーマルヘッドを用いて印刷する機構を有する装置であれば、単機能のプリンタ装置であるか複合機であるかを限定せずに適用できる。

Claims (14)

  1. 階調に応じた熱によってインクシートの転写材を記録媒体に転写するプリンタ装置であって、
    前記転写材を前記記録媒体に転写して第1の画像を形成する第1の画像形成手段と、
    前記記録媒体に凹凸を形成することによって第2の画像を形成する第2の画像形成手段と、
    を有し、
    前記第2の画像形成手段は、
    前記第2の画像の描画領域の階調と前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調の一方を所定の閾値階調より高くし他方を前記所定の閾値階調より低くすることによって前記記録媒体の表面に凹凸を形成するものであり、
    前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも高くし、
    前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも低くすることを特徴とするプリンタ装置。
  2. 前記第2の画像形成手段は、前記転写材とは異なる他の転写材を前記記録媒体の表面に転写して前記第1の画像を覆う層を形成するとともに、前記第1の画像を覆う層を形成する工程において前記第2の画像を形成することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 前記第2の画像形成手段は、前記転写材とは異なる他の転写材を前記記録媒体の表面に転写して前記第1の画像を覆う層を形成し、前記インクシートの前記転写材および前記他の転写材が設けられない領域を用いて前記第2の画像を形成することを特徴とする請求項に記載のプリンタ装置。
  4. 前記第1の画像はフルカラー画像であり、前記第1の画像を覆う層はオーバーコート層であることを特徴とする請求項2または3に記載のプリンタ装置。
  5. 前記第2の画像形成手段は、前記第2の画像の前記描画領域のエッジ部を、前記描画領域の階調および前記描画周辺領域の階調とは異なる階調を用いて形成することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のプリンタ装置。
  6. 複数の互いに値が異なる係数を記憶する記憶部をさらに有し、
    前記第2の画像形成手段は、前記記憶部に記憶される複数の係数のうちの一つを選択し、選択した係数の値に応じて前記第2の画像の前記描画領域のエッジ部の階調を設定することを特徴とする請求項に記載のプリンタ装置。
  7. 画像データを用いて前記第2の画像の印画用データを生成する画像処理部をさらに有し、
    前記画像処理部は、前記第2の画像の印画用データにおける描画領域の階調と前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調の一方を所定の閾値階調より高くし他方を前記所定の閾値階調より低く設定するとともに、
    前記画像データの前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低い場合には、前記第2の画像の印画用のデータの前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも高く設定し、
    前記画像データの前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高い場合には、前記第2の画像の印画用のデータの前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも低く設定することを特徴とする請求項に記載のプリンタ装置。
  8. 前記画像処理部は、前記第2の画像の印画用データにおける前記描画領域のエッジ部を、前記描画領域の階調および前記描画周辺領域の階調とは異なる階調に設定することを特徴とする請求項に記載のプリンタ装置。
  9. 前記第1の画像形成手段および前記第2の画像形成手段としてのサーマルヘッドを有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のプリンタ装置
  10. 階調に応じた熱によってインクシートの転写材を記録媒体に転写するプリンタ装置であって、
    前記転写材を前記記録媒体に転写して第1の画像を形成した後に、前記第1の画像の上にオーバーコートを転写し、前記オーバーコートを転写する際に、前記オーバーコートを転写する際の階調を制御して前記記録媒体に凹凸を形成することにより第2の画像を形成する画像形成手段と、
    前記オーバーコートの光沢モードを選択する選択手段と、
    を有し、
    前記画像形成手段は、前記第2の画像の描画領域の階調を前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調より高くして第2の画像を形成するか、前記第2の画像の描画領域の階調を前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調より低くして第2の画像を形成するかを、前記選択手段で選択された光沢モードに応じて切り替えるとともに、
    前記描画周辺領域の階調が所定の閾値階調よりも低く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも高くし、
    前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも低くすることを特徴とするプリンタ装置。
  11. 階調に応じた熱によってインクシートの転写材を記録媒体に転写することによって画像を形成する印刷方法であって、
    前記インクシートの転写材を転写して第1の画像を形成するステップと、
    前記記録媒体の表面に凹凸を形成することによって第2の画像を形成するステップと、
    を含み、
    前記第2の画像を形成するステップ
    前記第2の画像の描画領域の階調と前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調の一方を所定の閾値階調より高くし他方を前記所定の閾値階調より低くすることによって前記記録媒体の表面に凹凸を形成するものであり、
    前記第2の画像を形成するステップにおいては、前記描画周辺領域の階調が所定の閾値階調よりも低く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも高くし、
    前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも低くすることを特徴とする印刷方法。
  12. 階調に応じた熱によってインクシートの転写材を記録媒体に転写することによって画像を形成する印刷方法であって、
    前記転写材を前記記録媒体に転写して第1の画像を形成するステップと、
    前記第1の画像の上にオーバーコートを転写するするとともに、前記オーバーコートの転写する際に、前記オーバーコートの転写の階調を制御して前記記録媒体に凹凸を形成することにより第2の画像を形成するステップと、
    ユーザーの選択に応じて前記オーバーコートの光沢モードを設定するステップと、
    を有し、
    前記第2の画像を形成するステップにおいては、
    前記第2の画像の描画領域の階調を前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調より高くして第2の画像を形成するか、前記第2の画像の描画領域の階調を前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調より低くして第2の画像を形成するかを、設定された光沢モードに応じて切り替えるとともに、
    前記描画周辺領域の階調が所定の閾値階調よりも低く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも高くし、
    前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも低くすることを特徴とする印刷方法。
  13. インクシートを用いて記録媒体に画像を形成するプリンタ装置のコンピュータに、
    前記インクシートの転写材を転写して第1の画像を形成するステップと、
    前記記録媒体の表面に凹凸を形成することによって第2の画像を形成するステップであって、前記第2の画像の描画領域の階調と前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調の一方を所定の閾値階調より高くし他方を前記所定の閾値階調より低くすることによって、前記記録媒体の表面に凹凸を形成するステップと、
    を実行させ
    前記第2の画像を形成するステップにおいては、前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも高くし、
    前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも低くすることを特徴とするプログラム。
  14. インクシートを用いて記録媒体に画像を形成するプリンタ装置のコンピュータに、
    前記インクシートの転写材を前記記録媒体に転写して第1の画像を形成するステップと、
    ユーザーの選択に応じて前記第1の画像の上に転写するオーバーコートの光沢モードを設定するステップと、
    前記第1の画像の上にオーバーコートを転写するするとともに、前記オーバーコートの転写する際に、前記オーバーコートの転写の階調を制御して前記記録媒体に凹凸を形成することにより第2の画像を形成するステップであって、設定された光沢モードに応じて、前記第2の画像の描画領域の階調を前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調より高くして第2の画像を形成するか、または、前記第2の画像の描画領域の階調を前記描画領域の周辺の描画周辺領域の階調より低くして第2の画像を形成するステップと、
    を実行させ
    第2の画像を形成するステップにおいては、前記描画周辺領域の階調が所定の閾値階調よりも低く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも低い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも高くし、
    前記描画周辺領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高く、かつ、前記描画領域の階調が前記所定の閾値階調よりも高い場合には、前記描画領域の階調を前記所定の閾値階調よりも低くすることを特徴とするプログラム。
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