JP3842045B2 - 伝動ベルトの製造方法 - Google Patents
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Description
(発明の背景)
本発明は、一般的には、優れた耐熱性ならびに著しく改善された低温亀裂抵抗性を有するエンドレス伝動ベルトに関するものである。より詳しくは、本発明は、耐熱性、良好なベルト耐久性及び低温亀裂抵抗性の間で良好なバランスを示す繊維強化ニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムから製造されたエンドレス伝動ベルト及びその製造方法に関するものである。本発明は更に、良好なベルト耐久性および約−40℃から約140℃までの実用範囲を示す繊維強化ニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムから製造された同期ベルトおよび摩擦伝動ベルトに関するものである。
【0002】
歯付プーリ(又はスプロケット又はシーブ)と共に使用される伝動ベルトは、当該技術分野で周知である。これらの歯付きベルトのうちで、最も広く使用されているのはいわゆる同期又は確動ベルト(positive drive belts)と呼ばれているものである。2本の回転軸の同期化をもたらすために歯付きベルトを使用することは周知であり、該ベルトは背面セクション、該背面セクションの反対側に間隔を置いて配置された複数の歯(隣接する2つの歯の間に歯底面が形成されている)、該背面セクションと該複数の歯に接し、それらの間に挟まれている抗張力層および好ましくは該歯の各々および該歯底面の各々のための被覆からなり、背面および複数の歯は弾性材料からなっている。若干の用途では、例えば自動車用の場合には、伝動ベルトに対して、高度の耐久性及び広い実用温度範囲を含めて、高度の要求が課されている。
【0003】
運転時、伝動歯付きベルトは、動力伝達のために相補的なプーリの歯とかみ合っているとき、各々の歯の底部で最大の応力にさらされる。この応力は実質的に弾性材料によって支えられるので、その材料は、歯付きベルトが高い負荷に耐えうるよう、高いモジュラスを持っていることが有利である。硬化ゴムのモジュラスを高めるために、ベルトエラストマー中の充填材、たとえばカーボンブラックの量を増すことは既知である。しかし、充填材含量の増加は、高温および低温でのベルト性能に悪影響を及ぼすことが知られている。同期ベルトにおける不十分な耐熱老化性及び不十分な低温性能の双方が、背面セクションにおける亀裂の形成となって現れる。
【0004】
ベルトのエラストマー成分のマトリックスに繊維強化材を添加して、歯のせん断強度を高めることも示唆されている。この技術の実際的適用については、ベルトの引張強度に対するそれの影響に関して、多少の批判がなされてきた。同期ベルトは、典型的には、つぎの3つの方法のいずれかによって作られてきた:米国特許第2,507,852号においてCaseによって記載されている押出歯法(extruded tooth method)、米国特許第3,250,653号においてGeistらによって記載されている歯予備成形法(tooth pre-form method)または米国特許第3,078,206号においてSkuraによって記載されている流通法(flow-through method)。ベルトエラストマーへの繊維の添加に関して、実際には、Skuraの流通法によって製造された繊維強化歯付きベルトは、繊維添加エラストマー材料が抗張力部材を通り抜けることができるように抗張力部材が繊維無添加エラストマーベルトの場合よりもより間隔をあけて配置されていなければならないために、低下した引張強度を示すことが認められている。
【0005】
上で言及したように、自動車用同期ベルトに代表される伝動ベルトは、一般的に、ますます低温及び高温で動作することを要求されている。同期ベルトは例えば自動車の頭上カム軸を駆動するために、使用することができる。かかる用途では、ベルトの動作温度が140℃に達することも珍しくない。背面及び複数の歯に使用されるエラストマー材料は、著しい亀裂および初期破損を生じさせうるかかる過酷な環境下では、熱老化を起こしやすい。
【0006】
ベルトのエラストマー材料にある種の繊維を添加してその耐熱性を高めることが提案されている。しかしながら、未硬化エラストマーに繊維を添加することは、未硬化材料の粘度と、硬化された状態での材料のモジュラス、すなわち硬さ(hardness)又は弾性率(stiffness)の両者を高める効果を持つ。気候が寒冷な地域では、外界温度が−40℃以下に達しうる。しかし、エラストマー材料のモジュラス及び硬さが大であるほど、低温可撓性及び亀裂抵抗性が悪くなる。
【0007】
ミシマらの米国特許第5,250,010号及びナカジマらの米国特許第5,254,050号は、それぞれ−30℃ないし130℃及び−30℃ないし120℃の耐熱性および耐寒性範囲を測定するためのVリブドベルトに関する実験的試験を示しているが、約−40℃ないし約140℃の実用範囲にわたって良好な耐久性をもつ伝動ベルトを開示してはいない。耐熱性及び良好な耐荷重性は、2種類の単量体のみを組み込んだ通常の水素化ニトリル‐ブタジエンゴム(HNBR)共重合体からなるエラストマー部分を有する同期ベルトにおいて得ることができる。しかしながら、かかるHNBR共重合体からなる同期ベルトが、−30℃又は−35℃以下で良好な低温可撓性または亀裂抵抗性を示すことは知られていない。
【0008】
特にゴムエラストマーから形成された同期および摩擦伝動ベルトの領域において、耐熱性、良好なベルト耐久性および低温亀裂抵抗性の間の良好なバランスを示す伝動ベルトがなお必要とされている。
【0009】
(発明の要約)
本発明は、ベルト本体部分;該本体部分と一体のプーリ又はシーブ接触部分および本体部分内に配置された抗張力部材からなる、シーブまたはプーリと係合するのに適合した伝動ベルトを提供する。ベルト本体部分及びプーリ接触部分の少なくとも一方は、少なくとも部分的に水素化されたニトリル基含有共重合体ゴム100重量部と該ニトリル基含有共重合体ゴム100重量部当り約0.5ないし約50部の繊維強化材を含む弾性材からなる。好ましい実施形態によれば、該少なくとも部分的に水素化されたニトリル基含有共重合体ゴムは、(1)約5ないし約40%の不飽和ニトリル単量体単位、(2)、該ゴムのガラス転移温度を低下させる特性をもつ少なくとも1つ(1種類)の第二(別)の単量体から約1ないし約80%の単量体単位、(3)約20%までの共役ジエン単量体単位、及び(4)残余としての水素化共役ジエン単量体ユニットからなる。好ましい実施形態では、単量体ユニット(1)及び(2)の合計含量は約30ないし90重量%であり、単量体ユニット(3)及び(4)の合計含量は約10ないし約70重量%である。かかるベルトの成形方法も更に提供される。
【0010】
少なくとも部分的に水素化されたニトリル基含有共重合体ゴムへの繊維強化材の使用は、予期しないことに、実質的に改善された低温亀裂抵抗性をもたらし、その一方で、ベルトの耐熱性を従来のベルトと比較して維持または向上させることが見出された。本発明は、更に、約−40℃ないし約140℃の実用範囲ならびに良好なベルト耐久性をもつ伝動ベルトを提供する。
【0011】
(好ましい実施形態の説明)
本明細書に組み込まれ、その一部をなす添付の図面(同じ数字は同様の部分を示す)は、本発明の好ましい実施形態を示しており、詳細な説明とともに、本発明の原理・原則を説明するのに役立つものである。
【0012】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に従った同期ベルト10が示されている。ベルト10は、ベルト本体部分、すなわち背面部分12、及び、歯付プーリ又はシーブとかみ合うのに適合した第二の部分からなり、後者の部分は、ここでは、複数の歯16及び2つの隣接する歯の間に形成されている歯底面18からなっている。背面部分12と複数の歯16との少なくとも一方は、繊維40によって強化されたエラストマー材料で作られている(概念的に示されている)。歯の形状は図1に示されているものに限定されず、図3に示されているものを含めて、任意の適当な歯形状を同期ベルトに使用することができる。
【0013】
背面セクション12及び複数の歯16と接し、これらの間に配置された抗張力層20は、ベルト10を支え、これに強度を付与する。図1では、抗張力層は、少なくとも1本の連続した螺旋状に配列された歪抵抗性コード22が弾性材料中に埋設され、またベルト10の長さ方向に沿って縦に整列させられた形態となっている。とはいえ、あらゆる種類の適当な又は従来の抗張力層20を用いてもよいことを了解されたい。更に、歪抵抗性コード(単数または複数)22として、綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アラミド、ガラス、炭素、鋼などの所望されるあらゆる材料を用いてもよい。図1の好ましい実施形態においては、抗張力層20は、螺旋状に巻かれたコードの対から形成された複数の歪抵抗性ガラス繊維連続コードの端切れで形成されている。
【0014】
本発明の好ましい実施形態によれば、強化繊維40は、背面セクション12及び歯16からなるベルト本体の実質的に隅から隅まで分布していることが好ましい。本発明によれば、背面セクション12の繊維40が、背面セクションにおいて亀裂が伝播するのを抑制するのを助けていると考えられ;背面セクションに始まる可能性のある低温および熱経時変化による亀裂は、亀裂が繊維強化材40に遭遇するまで成長すると考えられる。すなわち、繊維は、亀裂の成長を阻止し、それによって高温と低温双方におけるベルトの性能を向上させると考えられる。更に、歯16中の繊維40は、歯のせん断強度を増大させ、かくして繊維強化材なしで作られた類似のベルトよりも高い耐荷重性をもたらす。
【0015】
補強用の布被覆を形成するために、ベルト10の複数の歯16及び歯底面18に沿ってぴったりとくっついた被覆24を利用してもよい。この被覆は、所望角度の経糸および横糸からなる従来の織物など、所望の構成のものであってもよく、間隔をおいて配置された横糸コード(pick cords)によってまとめられた経糸からなっていてもよく、あるいは編まれ、または偏組された構成、伸縮生地、不織布などからなっていてもよい。2層以上の布を用いてもよい。綿、ポリエステル、ポリアミド、アラミド、ナイロン、その他種々の天然繊維および合成繊維およびそれらの混合物を用いた従来の布を採用することができる。本発明の好ましい実施形態においては、被覆24はナイロン6,6からなる伸縮生地からなる。
【0016】
同期ベルト10は、確動歯付きベルト製造のための任意の適当な方法によって製造できる。これらとしては、Caseが米国特許第2,507,852号において記載しているごとき押出歯法、Geistらが米国特許第3,250,653号において記載しているごとき歯予備成形法あるいはSkuraが米国特許第3,078,206号において記載しているごとき流通法を含む。本発明の歯付き確動ベルトの好適な製造法を記載する目的で、これら3つの米国特許第2,507,852号、第3,250,653号及び第3,078,206号を引用により本明細書に挿入する。
【0017】
エラストマー材料への繊維の添加は、通常、材料の粘度上昇をもたらす。Wetzelの米国特許第4,235,119号は、Skuraの流通法によって製造された繊維強化同期ベルトにおいて良好な歯の輪郭をうるためには、非繊維強化ベルトにおける間隔よりも大きい間隔で抗張力層内に螺旋状に巻かれた歪抵抗性連続コード(単数または複数)を配置しなければならないと報告している。例えば、歯ピッチが8mmと10mmとの間であり、少なくとも1本の直径約1.5mmの螺旋状に配置された歪抵抗性ガラス繊維連続コードをもつ歯付き同期ベルトには、ベルト幅1インチ当り18ないし20線(7ないし8線/cm)の標準的コード間隔が用いられるであろう。しかし、繊維強化エラストマー材料などの高粘度配合物からベルトを製造するときには、巻コードの数を1インチ当り約2線(0.8線/cm)だけ減少し、螺旋状に巻かれた歪抵抗性コードをより間隔をおいて配置することが必要となるであろう。しかし、歪抵抗性巻コードをより間隔をおいて配置することは、一般に、ベルトの引張強さを低下させることになる。逆に、本発明を実施するときには、驚くべきことに、螺旋状に巻かれた歪抵抗性コードをSkuraの流通法を用いるときよりも間隔をあけて配置しなくてもよいことが見出された。繊維強化エラストマー材料に対して標準的コード配置間隔を利用することは思いがけないことではあるが、本発明の好ましい実施形態は、標準的コード配置間隔を利用する。この標準的コード配置によって、同期ベルトの引張強さが低下することにはならない。好ましい実施形態では、歯ピッチが8mmから10mmの間、より好ましくは約9.5mmで、直径約1.15mmの螺旋状に配置された歪抵抗性連続ガラス繊維コードの一対を備えた同期ベルトに、ベルト幅1インチ当り18ないし20線(7ないし8線/cm)という標準的コード間隔を利用する。
【0018】
図2を参照して、本発明の一実施形態に従ったVリブドベルト32について説明する。Vリブドベルト32は、ベルトのプーリ又はシーブ接触面を形成する圧縮層14、及び、ベルトの本体部分を形成する抗張力層12を有する。抗張力層12及び圧縮層14の少なくともひとつは、図1の同期ベルト10の背面セクション12および複数の歯16について記載したのと同様の繊維強化エラストマー材料から形成されている。隣接するリブ36との間を溝38に仕切られた複数のV字形リブ36は、組み合わせられるプーリ(図示せず)に適合するために、圧縮層14に形成されている。エラストマー材料中に少なくとも1本の抗張力コード22が埋設されていて、抗張力層12と圧縮層14との間に連続した螺旋状に、Vリブドベルトの長さ方向にのびている。抗張力コード22は、上述の図1の歪抵抗性コード(単数または複数)として用いられたものと同様の材料で形成されている。
【0019】
図1および図2に示した形態に加えて、本開示において用いた「伝動ベルト」なる用語は、平ベルト;両面Vリブドベルト(図2に対し上記したごときVリブがベルトの第一および第二の面に沿ってのびている);両面同期または歯付ベルト(図1に対して上で述べたごとき互い違いの歯および歯底面がベルトの第一および第二の面を規定している);および上記の混成物、例えば歯付Vリブドベルト(図2に対し上記したごときVリブがベルトの第一の面に沿ってのびており、図1に対して上記したごとき互い違いの歯および歯底面部分がベルトの第二の面に沿って延びている)を含めて、あらゆる従来の又は好適な伝動ベルト形態を包含するものである。
【0020】
例として図1及び2に示したように、好ましい実施形態においてベルト材料は、その本体部分として、下記のエラストマー材料を組み入れる。そのエラストマー材料は、少なくとも部分的に水素化されたニトリル基含有共重合体ゴム100重量部及び該ニトリル基含有共重合体ゴム100重量部当り約0.5ないし約50部の繊維強化材40からなる。本開示の文脈において、「共重合体」なる語は、2種以上の異なる単量体の重合によって製造されたエラストマーを表すために使用する。
【0021】
本発明の好ましい実施形態に従った少なくとも部分的に水素化されたニトリル共重合体ゴムは、例えば次の3つの米国特許に開示されている:米国特許第4,956,417号、米国特許第5,013,796号及び米国特許第5,013,797号。
【0022】
好ましい一実施形態では、該少なくとも部分的に水素化されたニトリル基含有共重合体ゴムは、高度に飽和されており、(1)約5ないし約40%の不飽和ニトリル単量体単位、(2)該ゴムのガラス転移温度を低下させる特性を有する少なくとも1つの第二の単量体から約1ないし約80%の単量体単位、(3)約20%までの共役ジエン単量体単位、及び(4)残余としての水素化された共役ジエン単量体単位からなる。好ましい一実施形態では、単量体単位(1)及び(2)の合計含量が約30ないし90重量%であり、単量体単位(3)及び(4)の合計含量が約10ないし約70重量%である。
【0023】
また別の好ましい実施形態においては、上記少なくとも1つの第二の単量体からの単量体単位(2)は、弗素不含不飽和カルボン酸エステル単量体単位及び弗素含有ビニル単量体単位からなる群(group)から選ばれる。
【0024】
弗素不含不飽和カルボン酸エステル単量体を該第二の単量体として用いるさらなる好ましい一実施形態においては、ニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムは、(1)約10ないし約35%の不飽和ニトリル単量体単位、(2)約15ないし約60%の弗素不含不飽和カルボン酸エステル単量体単位、(3)約15%までの共役ジエン単量体単位および(4)残余としての水素化された共役ジエン単量体単位からなり、単量体単位(1)および(2)の合計含量は約40ないし90重量%、最も好ましくは約55ないし90重量%であり、単量体単位(3)および(4)の合計含量は約10ないし約60重量%、最も好ましくは約10ないし約45重量%である。
【0025】
弗素含有ビニル単量体を該第二の単量体として使用する他の好ましい実施形態においては、ニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムは、(1)約10ないし約35%の不飽和ニトリル単量体単位、(2)約5%ないし約60%の弗素含有ビニル単量体単位、(3)約15%までの共役ジエン単量体単位、及び(4)残余としての水素化された共役ジエン単量体単位からなり、単量体単位(1)及び(2)の合計含量は約40ないし90重量%であり、単量体単位(3)及び(4)の合計含量は約10ないし約60重量%である。
【0026】
この発明において有用な不飽和ニトリル単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル及びα‐クロロアクリロニトリルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0027】
弗素不含不飽和カルボン酸エステル単量体及び弗素含有ビニル単量体からなる群から選ばれる第二の単量体としては、下記のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない:
(a)弗素不含不飽和カルボン酸エステル単量体:
(i)アルキル基中の炭素原子数が1ないし18のアクリル酸アルキル及びメタクリル酸アルキル、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n‐ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル。
(ii)アルコキシアルキル基中の炭素原子数が2ないし12のアクリル酸アルコキシアルキル、例えばアクリル酸メトキシメチル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシエチル、アクリル酸ブトキシエチル。
(iii)シアノアルキル基中の炭素原子数が2ないし約12のアクリル酸シアノアルキル、例えばアクリル酸α‐及びβ‐シアノエチル、アクリル酸α‐、β‐及びγ‐シアノプロピル、アクリル酸シアノブチル。
(iv)ヒドロキシアルキル基中の炭素原子数が1ないし18のアクリル酸ヒドロキシアルキル、例えばアクリル酸2‐ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル。
(v)アミノアルキル基中の炭素原子数が1ないし12のエチレン性不飽和カルボン酸アミノアルキルエステル、例えばアクリル酸メチルアミノエチル、アクリル酸t−ブチルアミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノプロピル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル。
(vi)アルキル基中の炭素原子数が1ないし8の不飽和カルボン酸モノ及びジアルキルエステル、例えばマレイン酸モノエチル、マレイン酸ジメチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジ‐n‐ブチル。
(b)弗素含有ビニル単量体:
(i)フルオロアルキル基中の弗素原子数が3ないし21であるアクリル酸フルオロアルキル及びメタクリル酸フルオロアルキル、例えばアクリル酸トリフルオロエチル、アクリル酸テトラフルオロプロピル、アクリル酸ペンタフルオロプロピル、アクリル酸オクタフルオロペンチル、メタクリル酸トリフルオロエチル、メタクリル酸テトラフルオロプロピル。
(ii)アクリル酸弗素置換ベンジル及びメタクリル酸弗素置換ベンジル、例えばアクリル酸フルオロベンジル、アクリル酸ジフルオロベンジル、メタクリル酸フルオロベンジル。
(iii)フルオロアルキル基中の炭素原子数が1ないし8のフルオロアルキルビニルエーテル、例えばフルオロエチルビニルエーテル、フルオロプロピルビニルエーテル、トリフルオロメチルビニルエーテル。
(iv)o‐及びp‐トリフルオロメチルスチレン、ペンタフルオロ安息香酸ビニル、ジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン。
この発明において有用な共役ジエン単量体としては、1,3‐ブタジエン、2,3‐ジメチルブタジエン、イソプレン及び1,3‐ペンタジエンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0028】
本発明の実施に当って好ましいニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムの例は、バイエルから商標THERBANの下に、等級番号XN535Cのものが、また日本ゼオンから商標ZETPOLの下に、等級番号4110、4120、3110及び3120のものが、入手可能である。
【0029】
本発明のエラストマー材料を形成するにあたって、ニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムは、約−40℃ないし約140℃又はそれ以上の実用範囲において、耐熱性、良好なベルト耐久性及び低温亀裂抵抗性の間で良好なバランスを有する伝動ベルトを提供するために、混合物の総エラストマー含有量に対して、好ましくは50重量%未満の、より好ましくは約25重量%までの、最も好ましくは約10重量%までの、第二のエラストマー材料と随意に混合してもよい。第二のエラストマー材料としては、エチレン‐α‐オレフィン共重合体及びターポリマー、ニトリル‐ブタジエン共重合体、エピクロロヒドリンゴム、エチレン‐酢酸ビニル共重合体、トランスポリオクテナマー、ポリアクリルゴム、ポリブタジエン、イソブテン‐イソプレン共重合体、ハロゲン化イソブテン‐イソプレン共重合体、エチレン‐アクリルエラストマー、ポリイソプレンゴム(天然又は合成)、シリコーンゴム、ポリクロロプレン、ポリウレタンエラストマー及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0030】
ベルトエラストマーの強化材として有利に使用できる繊維40のタイプとしては、メタアラミド、パラアラミド、ポリエステル、ポリアミド、綿、レーヨン及びガラス並びにこれらの2種以上の組合せが挙げられるが、好ましいのはパラアラミドである。繊維は、周知のように、所与の繊維タイプについて可能ならば、それらの表面積を増すために、フィブリル化されていても、パルプ化されていてもよく、あるいは切断された形態、またはステープルファイバーの形態であってもよい。本開示の目的のために、「フィブリル化」及び「パルプ化」なる語は、互換的に、同じ既知の特性を示すために用いるものとし、「切断」又は「ステープル」なる語は、互換的に、別個の既知の特性を示すために用いるものとする。繊維40は、約0.1ないし約10mmの長さを有することが好ましい。それら繊維は、所望により、ある程度繊維の種類に基づいて、エラストマーへのそれらの密着性を向上させるために、随意に処理されていてもよい。繊維処理剤の一例は、任意の適当なレソルシノール‐ホルムアルデヒド・ラテックス(RFL)である。
【0031】
繊維がステープル又は切断された種類のものであるところの好ましい一実施形態では、繊維40がポリアミド、レーヨン又はガラスからなっていてもよく、好ましくは10以上のアスペクト比又は“L/D”(繊維長の直径に対する比)をもつ。更に、繊維は、約0.1ないし約5mmの長さをもっていることが好ましい。
【0032】
繊維がパルプ化又はフィブリル化された種類であるところの別の好ましい実施形態では、繊維は好ましくはパラアラミドから形成されており、約1m2/gないし約15m2/g、より好ましくは約3m2/gないし約12m2/g、最も好ましくは約6m2/gないし約8m2/gの比表面積を有し、及び/又は約0.1mmないし約5.0mm、より好ましくは約0.3mmないし約3.5mm、最も好ましくは約0.5mmないし約2.0mmの平均繊維長を有する。
【0033】
本発明の好ましい一実施形態において使用されるフィブリル化パラアラミド繊維40の量は、有利には、ニトリルゴム100重量部当り約0.5ないし約20重量部であってよく、好ましくはニトリルゴム100重量部当り約0.9ないし約10.0重量部、より好ましくはニトリルゴム100重量部当り約1.0ないし約5.0重量部であり、最も好ましくはニトリルゴム100重量部当り約2.0ないし約4.0重量部である。当業者ならば、相対的に高い繊維添加濃度では、硬化エラストマーの過度の硬さを防止するために、エラストマーは可塑剤等の添加剤を含ませて加減されるのが好ましいであろうことに気づくであろう。
【0034】
繊維は、エラストマー組成物に任意の適当な手法、及び/又は、従来の手法によって添加できる。例えば第1にフィブリル化繊維を適当な第一のエラストマー組成物に配合して、最終繊維含有量約50重量%、又はこれ以外の任意の適当な量を有する繊維配合マスターバッチ(fiber-loaded master batch)を形成し、次に繊維配合マスターバッチをベルトエラストマー組成物に加え、かくしてベルトエラストマー組成物中での繊維の適当な分布を可能ならしめ、次にこのように繊維を配合したエラストマー組成物を用い、任意の適当な、及び/又は従来の手法によってベルトを成形することによって、添加できる。
【0035】
Skuraの米国特許第3,078,206号中に述べられているように、歯付きベルトの長さ(又は走行)方向の好ましい繊維配向を容易にする一つの方法は、ノッチ付き型内(notched mold)に抗張力部材を配置し、型内の抗張力部材のまわりに隣接して繊維配合歯成形用ゴムを配置し、エラストマー組成物をして抗張力部材を通って型のノッチの中へ入り込ませ、ベルトの歯を形成させるのに十分な熱及び圧を加え、その後、ベルトを型から取り出す各工程を包含するものである。布製歯ジャケット(fabric tooth jacket)を利用する場合には、まずかかるジャケットを抗張力部材とノッチを含む型の表面との間に挿入し、その後は上に概略を述べた各工程に従うことになるであろう。
【0036】
繊維40は、伝動ベルト中のエラストマー材料の全体にわたってランダムに分散させてもよい。例えば図3に示したように、繊維40を伝動ベルト中のエラストマー材料の全体にわたって配向させることも可能であり、本発明にしたがって製造される歯付きベルトにとっては好ましいことである。図3の好ましい実施形態に示したように、背面セクション12中の繊維40は、長さ方向に、すなわちベルトの走行方向に、歪抵抗性コード(単数または複数)22に対して総じて平行に配向させられる。この特徴は、以下により詳しく説明する上記のSkuraの流通法にしたがってベルトを成形することによって容易に達成できる。
【0037】
歯16中の繊維40も、歯の断面の全域で、長さ方向に配向されていることが好ましい。しかし、歯16中の繊維40は、歪抵抗性コード22に対してすべてが平行なわけではない;歯中の繊維40は、長さ方向に配置されるが、それでも、ベルト流通法に従って成形されるときに歯成形中に弾性材料が流れる方向に従う。その結果、繊維40が、ベルト歯16中で、長さ方向に、歯16の輪郭に合った総じて正弦波パターンの形で、配向されることとなる。図3に更に示されたように、Skuraの流通法にしたがって成形するとき、少なくとも全ての歯16の反対側領域にくるベルトの背面セクション12中の繊維部分も、わずかに沈下して、わずかに曲線をなす形状をとりうる。これは、歯成形の間に繊維がエラストマーの流れ方向に追随する結果であり、ベルトの性能に悪影響を及ぼすとは認められていない。
【0038】
この繊維の方向が総じて歯付きベルトの走行方向をとるように配向されるような好ましい形態で配向されているとき、ベルトの背面セクション12に位置する繊維40が、さもなければ通常ベルトの走行方向に垂直な方向に拡がる亀裂、とくに過度の高温または低温での運転により惹起される亀裂がベルト背面表面で拡がるのを阻止することが見出されている。しかしながら、繊維40は、特定の方向に配向されている必要はなく、あるいは説明したのとは異なる一つ以上の方向に配向されていてもよいことを了解されたい。
【0039】
本発明を図1ないし3に示した実施形態について説明しているが、本発明は、これら図示したとおりの特定の実施形態又は形状に限定されるものではなく、別記請求項の範囲内で、あらゆる積極的に代替し得る応用、構成に適用できるものであることを了解されたい。
【0040】
本発明において有用なニトリル基含有共重合体ゴム組成物は、硫黄、有機過酸化物又は他のフリーラジカル促進物質を用いて硬化させうる。該エラストマー材料は、硫黄、有機過酸化物または他のフリーラジカル促進物質の組合せを用いる混合硬化法で硬化させることもできる。本発明の好ましい一実施形態においては、ニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムを硫黄で硬化させる。硬化のための使用可能な硫黄供与体としては、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、ジペンタメチレンチウラムヘキサスルフィド、ジチオジモルホリン、ジチオジカプロラクタム及び2‐(4‐モルホリニルジチオ‐)ベンゾトリアゾールが挙げられるが、これらに限定されるものではない。ニトリルゴムを有機過酸化物により硬化させ、かつ本発明に従って繊維で強化するならば、伝動ベルトの耐熱性は、類似の硫黄硬化ゴムよりもさらに高くなり、160℃ないし165℃またはより高いピーク動作温度に達するであろうと、思われる。
【0041】
周知のゴム加工の慣行にしたがって、従来の別のエラストマー添加剤、プロセス油及びエクステンダー油、酸化防止剤、ワックス、顔料、可塑剤、軟化剤などを、本発明から逸脱することなく、添加することができる。例えば、本発明の好ましい一実施形態では、エラストマー材料は、カーボンブラック、エラストマー100重量部当り好ましくは約20重量部までの可塑剤、酸化防止剤、硬化促進剤及び硬化遅延剤も含有する。
【0042】
(比較実施例)
実施例1−12
Skuraが米国特許第3,078,206号で記載している流通法によって同期ベルトを製造し、実質的に図1に示した例にしたがって成形した。従来のHNBR共重合体(2種の重合体のみを含有)から、繊維強化材を用い又は用いずに、異なる2つのカーボンブラックレベルで、ベルトは製造された(比較試料1及び3ならびに試料2及び4)。別の1群のベルトは、少なくとも上記のごとくゴムのガラス転移温度を低下させる特性を有する第三の単量体を含むニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムから、繊維強化材を用い又は用いずに、異なる3つのカーボンブラック強化レベルで、硫黄で硬化させて、作成された(比較試料5,7及び9ならびに試料6、8及び10)。最後に、第三群のベルトは、上記の、同じ付加単量体含有(additional-monomer-containing)、ニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムから、繊維強化材を用い又は用いずに、単一カーボンブラック強化レベルで、過酸化物により硬化させて、作成された(比較試料11及び試料12)。
【0043】
本発明の実施形態を例証するために示した偶数番号の試料に用いた繊維強化材は、ゴム100重量部当り3.0重量部の、化学名がポリパラフェニレンテレフタルアミドであり、以前はアクゾ・ケミカルとして知られていた会社(現トワロン・プロダクツ)から商標TWARONのもとに入手可能なパラアラミドフィブリル化繊維又はパルプであった。
【0044】
各々のベルトは、幅が約19mm、歯の数97、歯のピッチ約9.5mm(3/8インチ)により特徴付けられた。各々の場合の抗張力層は、直径約1.15mmで、1インチ当り撚り数2.0(0.45ないし0.79の撚り/cm)の、ベルト幅1インチ当り約18ないし20線(7ないし8線/cm)の間隔をおいて配置された1対のガラス繊維コードからなっていた。
【0045】
表1は、ベルト試料および比較試料1‐12に用いたゴム配合表を示している。それらの配合物は、内容量1.7リットルのBバンバリーミキサー中で混合された。混合は約40rpmで行われた。バッチは、3パス混合物(pass mixes)として加工処理された。最初のパス(pass)において、加硫剤、促進剤及び遅延剤以外のすべての成分がバンバリーミキサーに加えられ、4分間、又は最高温度140℃まで混合された。2回目のパスで、バッチは、更に略2分間、又は温度が140℃に達するまで再混合された。3回目のパスでは、残りの成分が加えられ、バッチ温度が100℃に達するまで混合された。各パスの後、バッチは2本ロール機で冷却された。つぎに、同期ベルトは、表1に見られる配合にしたがって流通法によって製造された。
【0046】
【表1】
【0047】
表1に列挙した材料に加えて、各配合は、酸化亜鉛、ステアリン酸ならびに分解防止剤(antidegradents)、硬化剤、硬化促進剤及び硬化遅延剤の組合せを、各々かかる用途向けのエラストマー組成物中に慣用的に用いられる量ずつ含有していた。比較試料1−9及び試料2−10は硫黄で硬化され、比較試料11および試料12は過酸化物で硬化された。
【0048】
表1に挙げた同期ベルトに対して様々な試験を実施した。これらの試験には、低温亀裂試験及び耐熱試験が含まれていた。これらの試験の結果は、表2に見ることができる。
【0049】
低温亀裂試験は、図4に示されている。この低温亀裂試験では、19の溝付きの原動プーリ50、それぞれ19および20の溝付きの従動プーリ52及び54,2つの背面アイドラー56(直径50mm)及びテンショナ58に、同期ベルトをかけて走行させた。吊下げられた重りを用い、テンショナ58により、200Nの張力が加えられた。原動プーリ50を、720rpmで1分間回転させ、その後59分間静止させた。これを10又は50時間(個々の試験に応じて)繰り返したのち、同期ベルトの背面セクションに亀裂がないか点検した。同期ベルトの背面セクションに亀裂が認められなければ、試験温度を、10時間試験では5℃、50時間試験では2℃低下させ、新しいベルト試料について試験を繰り返した。同期ベルトの背面セクションに亀裂が見られた場合には、試験温度を、10時間試験では5℃、50時間試験では2℃高め、新しいベルト試料について試験を繰り返した。同期ベルトの背面セクションに1つ以上の亀裂を生じた最低温度を記録し、その温度で生じた亀裂のタイプ及び/又は数を定性的に記述した。低温試験は、下記の表において“L”及び“R”として示された2つの試験装置で実施された。それらの低温試験では、ある特定の温度で、ある特定のベルトに亀裂の最初の徴候があったときに、両装置での試験を終了し、その温度を記録した。
【0050】
10時間低温試験は、自動車用同期ベルトが極めて寒冷な気候のもとで動作すると予想できる条件をおおまかに近似すると思われ、それゆえ試験対象ベルトの動作範囲内での値を反映すると思われる。50時間低温試験は、極めて過酷な加速試験であると考えられる。
【0051】
耐熱(すなわち、高温老化)試験は、図5に図解されている。耐熱試験用の集成装置(arrangement)では、19の溝をもつ原動プーリ60が略8000rpmで回転された。集成装置には、38の溝をもつ従動プーリ62及びテンショナ64をも包含されていた。テンショナ64の直径は50mmであって、吊下げられた重りにより220Nの張力が加えられた。同期ベルトにより走行される図5の集成装置は、空気温度が140℃に調節されたホットボックス内で運転された。同期ベルトの歯の切断又は背面セクションに認めうる亀裂があったとき、破損までの時間が記録された。
【0052】
【表2】
【0053】
表2は、140℃での耐熱性はもちろんのこと、各試料のモジュラス、すなわち弾性率(stiffness)が、所与のエラストマー組成物に対するp‐アラミド繊維の添加によって、期待通りに、大いに向上することを示している。この傾向は、表2の水素化ニトリル‐ブタジエンゴム(HNBR)共重合体(2種の単量体のみを配合)試料2及び4ならびに比較試料1及び3、及びニトリル基含有高度飽和共重合体ゴム試料6,8,10及び12ならびに比較試料5,7,9及び12の両者で見られる。対1と2、3と4、5と6,7と8、9と10及び11と12の各々において、偶数番号の繊維含有試料ベルトでより高いモジュラス及び耐熱性が見られる。
【0054】
表2は、繊維の添加による耐寒性増大という予期しない結果をも示している。この傾向は、共重合体が2種の単量体のみを含んでいるHNBR共重合体を主成分とするベルト及び共重合体がゴムのガラス転移温度を低下させる特性をもつ追加的な単量体を含むニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムを主成分とするベルトの両者において見られる。HNBR共重合体から繊維強化なしに製造されたベルトである比較試料1及び3は、50時間低温亀裂試験(第二の装置)において−26℃で亀裂を生じたが、重合体100重量部当り3重量部のp‐アラミド繊維強化材を含むHNBR共重合体から製造したベルト試料である試料2及び4は、50時間低温亀裂試験(第二の装置)において−26℃で、それぞれ亀裂無しと1又は2個所の亀裂を生じた。このように、HNBR共重合体への繊維強化材の添加は、ベルト試料が−26℃の低温でよりよい性能を発揮することを可能ならしめた。
【0055】
ゴムのガラス転移温度を低下させる特性をもつ少なくとも1つの単量体を含有するニトリル基含有高度飽和共重合体ゴム試料も、繊維強化材の添加によるこの予期しなかった低温改善傾向を示した。表2に示した10時間低温亀裂試験の結果から、このニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムから繊維なしで製造されたベルトである比較試料5が、10時間低温亀裂試験において−40℃で多くの亀裂を示したが、繊維強化剤を含む同じニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムから製造されたベルトは−40℃で亀裂を起こさなかったことを、認めることができる。比較試料5及び試料6に対する50時間低温亀裂試験でも、同様の結果が見られた。第一の装置で試験されたそれらのベルトに対しては、繊維含有試料では1つ又は2つの小さい亀裂しか認められなかったが、繊維を含まない試料ではより多くの亀裂が認められた。
【0056】
カーボンブラックの配合量が相対的に低い、例えば比較試料9及び試料10の場合には、50時間低温亀裂試験(第二の装置)において同様の結果が見られた。ニトリル基含有高度飽和共重合体ゴム(ガラス転移温度低下性単量体(単数または複数)を含有)から繊維なしで製造されたベルトである比較試料9は、50時間低温亀裂試験において−36℃で1つまたは2つの亀裂を示した。重合体100重量部当り3重量部のフィブリル化p‐アラミド繊維強化材を添加した以外は比較試料9の配合と同じベルトである試料10は、−36℃でなんらの亀裂も示さなかった。
【0057】
いずれかの1つの装置において、ある所与のタイプのエラストマーについて、ある所与のカーボンブラックレベルで、繊維添加ありとなしとの両者の観点から低温亀裂試験データを比較することにより、各々の場合に、繊維添加物の添加が、繊維が添加されていない例と比較して、ベルトエラストマーの低温亀裂抵抗性を改善又は維持することが見出される。すなわち、例えば第一の装置(“L”)での50時間低温亀裂試験での比較試料5及び試料6の場合、試料5は、低温亀裂抵抗性の改善を示した。このように定義される各々の試料・比較試料の対において、低温性能の向上または維持が例証されている。
【0058】
データを検討するとき、第二の装置(“R”で表した)で集められたデータが、繊維が添加された例と繊維が添加されなかった例との間で、より高い度合いの違いを示すことが見いだされたことに注目されたい。この違いの理由は現在のところ不明であるが、それにもかかわらず、本発明が、先行技術の形態と比較して顕著な低温性能の向上をもたらすと思われる。
【0059】
さらに、好ましいニトリル基含有共重合体に関連しての本発明のさらなる有益な特徴は、比較試料3、比較試料7及び試料8の高温試験結果を比較すると、例証される。各々の試料は同量のカーボンブラック充填材(すなわち55phr)を含有している。しかし、比較試料7及び試料8は、ゴムのガラス転移温度を低下させる特性を有する単量体を含み、本発明の実施に当って好ましいニトリル基含有高度不飽和共重合体ゴムからなるエラストマー部分を含んでおり、一方、比較試料3は、該好ましいゴムよりも低温特性の劣るより従来の水素化ニトリル‐ブタジエンゴムで成形されている。(表2、例えば50時間低温亀裂試験結果、を参照。)特に、繊維を添加していない例の場合、水素化ニトリル‐ブタジエンゴムから成形された試料(比較試料3)の耐熱性は、改善された低温性能を示すニトリルゴムから成形された試料(比較試料7)のそれを上回っていた。しかし、試料8についてのそれぞれ低温及び高温試験の結果は、低温及び高温性能の最適なバランスを反映している。本発明に従ったベルトのニトリル基含有高度飽和共重合体エラストマー部分に、特にその背面領域に、繊維を配合することによって、耐久性と耐熱性・耐寒性とのバランスがよく、約−40℃から少なくとも約140℃までの動作範囲を有するベルトを得られことが、見出されたのである。
【0060】
本発明の伝動ベルトの高温及び低温特性の両者の改善は、100重量部が少なくとも部分的に水素化されたニトリルゴム及び該ニトリル共重合体ゴム100重量部当り約0.5ないし約50重量部の繊維強化材からなるエラストマー材料をそのベルト本体部分に組み込んだことに帰すことができる。該ニトリルゴムは、好ましくは、(1)約5ないし約40%の不飽和ニトリル単量体単位、(2)約1ないし約80%の、好ましくは、弗素不含不飽和カルボン酸エステル単量体単位及び弗素含有ビニル単量体単位からなる群(group)から選ばれ、そのゴムのガラス転移温度を低下させる特性を有する少なくとも1つの第二の単量体の単位、(3)約20%までの共役ジエン単量体単位及び(4)残余としての水素化された共役ジエン単量体単位を含むニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムであって、単量体単位(1)及び(2)の合計含有量が約30ないし約90重量%であり、単量体単位(3)及び(4)の合計含有量が約10ないし約70重量%である。該ニトリル基含有高度飽和共重合体ゴムに繊維強化材を使用することが、意外にも、実質的に改善された低温亀裂抵抗性をもたらし、その一方、ベルトの耐熱性を向上させることが見出されたのである。
【0061】
本発明の好ましい実施形態では、繊維強化材を、ベルトが約−40℃から少なくとも約140℃までの動作温度範囲をもつように選択される。すなわち、ベルトは好ましくは、上で定義された10時間低温亀裂試験において−30℃よりも低い破損温度をもち、より好ましくは−35℃よりも低い破損温度をもち、最も好ましくは−40℃よりも低い破損温度をもつ。好ましくは、ベルトは、上で定義された50時間低温亀裂試験において−30℃よりも低い破損温度をもち、より好ましくは−32℃よりも低い破損温度をもち、最も好ましくは−35℃よりも低い破損温度をもつ。ベルトは好ましくは、上で定義された140℃での耐熱性試験において、破損までの時間が少なくとも250時間、より好ましくは少なくとも400時間、最も好ましくは少なくとも500時間である。
【0062】
本発明は説明のために詳細に記述されたが、かかる詳細はあくまでも説明のためのものであり、請求項によって限定されうる以外には、当業者が本発明の精神又は範囲を逸脱することなくその変形をなしうるものであることを了解されたい。ここに開示された発明は、ここに特には開示されなかった何らかの要素がないときにも好適に実施できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様にしたがって構成された同期ベルトの部分的に断面を示した斜視図である。
【図2】 本発明の他の実施態様に従って構成されたVリブドベルトの部分的に断面を示した斜視図である。
【図3】 本発明の一実施態様にしたがって構成された同期ベルトの長さ方向の断面図である。
【図4】 同期ベルト低温亀裂試験のためのプーリ配置を示す概念図である。
【図5】 同期ベルト耐熱性試験のためのプーリ配置を示す概念図である。
Claims (5)
- 約140℃までの耐熱性及び約−40℃までの低温亀裂抵抗性を有し、プーリとかみ合うのに適合しており、背面セクションと、前記背面セクションと一体の歯付プーリ接触部分と、前記背面セクションと前記歯付プーリ接触部分との間に配置された抗張力部材とを備え、前記背面セクション及び前記歯付プーリ接触部分の少なくとも一方が歯成形用エラストマー組成物から成形されている歯付き伝動ベルトの製造方法であって、前記方法が、
a)前記歯成形用エラストマー組成物を形成するステップ;
b)ノッチ付き歯成形型内に前記抗張力部材を、ベルト幅1cm当たり7〜8線のコード配置間隔を用いて配置するステップ;
c)前記ノッチ付き歯成形型内の前記抗張力部材の周囲に隣接して前記歯成形用エラストマー組成物を配置するステップ;
d)前記歯成形用エラストマー組成物をして前記抗張力要素を通過して、前記ノッチ付き歯成形型のノッチ内へ入らしめるのに十分な熱および圧を加えるステップ、及び
e)かくして成形されたベルトを前記ノッチ付き歯成形型から取り出すステップ
を有し、
前記方法が更に、少なくとも部分的に水素化されたニトリル基含有共重合体ゴム100重量部から前記歯形成用エラストマー組成物を形成するステップ、及び前記歯形成用エラストマー組成物を形成する間に、エラストマー100重量部当り約0.5ないし約50重量部の量の繊維強化材を前記歯形成用エラストマー組成物に添加するステップを有することを特徴とする歯付き伝動ベルト製造方法。 - 約140℃までの耐熱性及び約−40℃までの低温亀裂抵抗性を有し、プーリとかみ合うのに適合しており、背面セクションと、前記背面セクションと一体の歯付プーリ接触部分と、前記背面セクションと前記歯付プーリ接触部分との間に配置された抗張力部材とを備え、前記背面セクション及び前記歯付プーリ接触部分の少なくとも一方が歯成形用エラストマー組成物から成形されている歯付き伝動ベルトの製造方法であって、前記方法が、
a)前記歯成形用エラストマー組成物を形成するステップ;
b)ノッチ付き歯成形型内に前記抗張力部材を、コード間の隙間が約0.010cmから約0.029cmのコード配置間隔を用いて配置するステップ;
c)前記ノッチ付き歯成形型内の前記抗張力部材の周囲に隣接して前記歯成形用エラストマー組成物を配置するステップ;
d)前記歯成形用エラストマー組成物をして前記抗張力要素を通過して、前記ノッチ付き歯成形型のノッチ内へ入らしめるのに十分な熱および圧を加えるステップ、及び
e)かくして成形されたベルトを前記ノッチ付き歯成形型から取り出すステップ
を有し、
前記方法が更に、少なくとも部分的に水素化されたニトリル基含有共重合体ゴム100重量部から前記歯形成用エラストマー組成物を形成するステップ、及び前記歯形成用エラストマー組成物を形成する間に、エラストマー100重量部当り約0.5ないし約50重量部の量の繊維強化材を前記歯形成用エラストマー組成物に添加するステップを有することを特徴とする歯付き伝動ベルト製造方法。 - 約140℃までの耐熱性及び約−40℃までの低温亀裂抵抗性を有し、プーリとかみ合うのに適合しており、背面セクションと、前記背面セクションと一体の歯付プーリ接触部分と、前記背面セクションと前記歯付プーリ接触部分との間に配置された抗張力部材とを備え、前記背面セクション及び前記歯付プーリ接触部分の少なくとも一方が歯成形用エラストマー組成物から成形されている歯付き伝動ベルトの製造方法であって、前記方法が、
a)前記歯成形用エラストマー組成物を形成するステップ;
b)ノッチ付き歯成形型内に前記抗張力部材を、標準的コード配置間隔を用いて配置するステップ;
c)前記ノッチ付き歯成形型内の前記抗張力部材の周囲に隣接して前記歯成形用エラストマー組成物を配置するステップ;
d)前記歯成形用エラストマー組成物をして前記抗張力要素を通過して、前記ノッチ付き歯成形型のノッチ内へ入らしめるのに十分な熱および圧を加えるステップ、及び
e)かくして成形されたベルトを前記ノッチ付き歯成形型から取り出すステップ
を有し、
前記方法が更に、少なくとも部分的に水素化されたニトリル基含有共重合体ゴム100重量部から前記歯形成用エラストマー組成物を形成するステップ、及び前記歯形成用エラストマー組成物を形成する間に、エラストマー100重量部当り約0.5ないし約50重量部の量の繊維強化材を前記歯形成用エラストマー組成物に添加するステップを有し、前記ニトリル基含有共重合体ゴムが、前記ゴムのガラス転移温度を低下させる特性を有する少なくとも1種類の単量体から約1ないし約80%の単量体単位を有することを特徴とする歯付き伝動ベルト製造方法。 - 前記ニトリル基含有共重合体ゴムが、
a)約5ないし約40%の不飽和ニトリル単量体単位;
b)約20%までの共役ジエン単量体単位;及び
c)残余としての水素化された共役ジエン単量体単位
を有することを特徴とする請求項3に記載の歯付き伝動ベルト製造方法。 - 前記少なくとも部分的に水素化されたニトリル基含有共重合体ゴムを、前記組成物の総エラストマー含量に基づいて25重量%までの、エチレン‐α‐オレフィン共重合体及びターポリマー;ニトリル‐ブタジエン共重合体;エピクロロヒドリンゴム;エチレン‐酢酸ビニル共重合体;トランスポリオクテナマー;ポリアクリルゴム;ポリブタジエン;イソブテン‐イソプレン共重合体;ハロゲン化イソブテン‐イソプレン共重合体;エチレン‐アクリルエラストマー;ポリイソプレンゴム;シリコンゴム;ポリクロロプレン;ポリウレタンエラストマー;及びこれらの2種以上の組合せからなる群(group)から選ばれた第二のエラストマー材料と混合して、前記歯形成用エラストマー組成物を形成するステップを更に有する請求項3に記載の歯付き伝動ベルト製造方法。
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