JP2003172414A - 伝動ベルトの駆動装置 - Google Patents

伝動ベルトの駆動装置

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JP2003172414A
JP2003172414A JP2001373953A JP2001373953A JP2003172414A JP 2003172414 A JP2003172414 A JP 2003172414A JP 2001373953 A JP2001373953 A JP 2001373953A JP 2001373953 A JP2001373953 A JP 2001373953A JP 2003172414 A JP2003172414 A JP 2003172414A
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belt
rib
rubber layer
pulley
transmission belt
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Yukitoshi Kanai
幸利 金井
Hiroki Takechi
博樹 武市
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にクランクプーリの角加速度の大きい場合
において発生しやすいベルトスリップ音を抑制し、また
A/Cにスイッチを入れた瞬間に発生するベルトスリッ
プ音を抑制した耐久性に優れる伝動ベルトの駆動装置を
提供する。 【解決手段】 心線2を埋設した接着ゴム層3と、この
接着ゴム層3の内側に位置し、1つ以上のリブ部6を形
成する圧縮ゴム層4とで構成されたVリブドベルト1
と、該ベルトのリブ部6と係合するリブ溝部11をもっ
たプーリ10とを組み合わせた伝動ベルトの駆動装置で
あり、前記伝動ベルトの少なくとも圧縮ゴム層がアルキ
ル化クロロスルフォン化ポリエチレンで構成されると共
に、ベルトのリブ部6がプーリのリブ溝部11に係合す
る際に、局部的に大きな応力を該リブ部の底部に集中さ
せるように、ベルトのリブ角度αとクランクプーリのリ
ブ溝角度βが関係式、0<│α−β│≦3の関係式を満
足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等に用いられ
る伝動ベルトの駆動装置に関し、特にクランクプーリの
回転時の角加速度が大きい自動車用エンジンとこれに装
着した伝動ベルトとの組み合わせたもので、Vリブドベ
ルトとクランクプーリ間のスリップ音等を抑制した伝動
ベルトの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンの補機であるエアコン
プレッサー(以下、A/Cという。)、発電機、ウータ
ーポンプを駆動させた場合、このA/Cのスイッチを入
れた瞬間に、スリップによる発音が発生することが指摘
されている。通常、A/Cは、自動車内の室温が高い場
合には、そのスイッチは切られており、ベルトとA/C
は連動しておらず、ベルトのみが高速で空回りしてい
る。そのため、自動車内の室温の上昇により、A/Cの
スイッチを入れた瞬間、ベルトとA/Cが連動を開始す
るが、その時、ベルトには急激な負荷がかかり、この負
荷のためにベルトは一瞬スリップを起こして、発音する
ことがわかった。
【0003】一般にベルト張力が高ければ、このように
急激に負荷が掛かっても、スリップすることが少なくて
発音の問題も少ないが、前述のように、A/C用のVリ
ブドベルトは、使用していないときでも、ベルトのみが
高速で空回りしている。このため、ベルトの摩耗や心線
の伸び等でベルトの張力が徐々に低下していき、このA
/Cのスイッチを入れた瞬間に発生するスリップも起こ
りやすく、それによる発音の問題も顕著になる。
【0004】従来、この種の駆動装置に用いられる伝動
ベルトのゴム部材としては、耐熱性に優れたクロロスル
ホン化ポリエチレン系のものを使用することが一般であ
ったが、この種のゴム材は、耐久性、低温特性(耐寒
性)の面で問題があり、上記発音対策には有効ではなか
った。そこで、クロロスルホン化ポリエチレン分子の主
鎖にアルキル基を導入して結晶化度を低減させるように
したACSMを伝動ベルトの圧縮ゴムとして用いること
が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年において
は、省エネルギー化、排出ガスの低減といった社会的要
請を背景に、自動車エンジンにおいて希薄燃焼を行なう
ことが要求されている。希薄燃焼を行なうエンジンは回
転変動や振動が発生し易く、上記発音問題に有効であっ
たACSMで圧縮ゴム層を構成した伝動ベルトを用いて
も、エンジン回転時の角加速度が変動する際に鳴き音が
発生するといった問題があった。これは即ち伝動ベルト
とクランクプーリとの間で動摩擦と静摩擦が交互に発生
するスティックスリップに起因し、特に角加速度の大き
いエンジンに装着された駆動装置ではこの問題が顕著で
あった。
【0006】上記問題を解決すべく本発明者が鋭意研究
を重ねた結果、自動車等に用いらる伝動ベルト駆動装置
において、エンジンの回転変動の際に起る伝動ベルトと
クランクプーリの間のスリップ音やA/Cにスイッチを
入れた瞬間に発生する伝動ベルトのスリップ音の発生を
抑制し、しかもクランクプーリの角加速度の大きい場合
においても上記効果が有効であると共に耐久性に優れた
伝動ベルトの駆動装置を提供することに至るものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本願請求項1記載
の発明は、ベルト長手方向に沿う心線を埋設した接着ゴ
ム層と、この接着ゴム層の内側に位置し、少なくとも1
つ以上のリブ部を形成する圧縮ゴム層とで構成された伝
動ベルトと、該ベルトのリブ部と係合するリブ溝部をも
ったプーリとを組み合わせた伝動ベルトの駆動装置にお
いて、前記伝動ベルトの少なくとも圧縮ゴム層がアルキ
ル化クロロスルフォン化ポリエチレンで構成されると共
に、伝動ベルトにおけるリブ部の角度αとプーリにおけ
るリブ溝の角度βが関係式、0<│α−β│≦3°を満
足する伝動ベルトの駆動装置にある。
【0008】この駆動装置では、伝動ベルトにおけるリ
ブ部の角度αとプーリにおけるリブ溝の角度βとの角度
を一致させず、特定範囲の角度差に設定することで、耐
久性を極端に減じることなく、ベルトのリブ部をプーリ
のリブ溝部に係合する際に、局部的に大きな応力を該リ
ブ部の底部に集中させるように圧縮係合させることがで
きる。また前記伝動ベルトの少なくとも圧縮ゴム層を耐
熱性、耐久性、低温特性(耐寒性)等に優れたゴム部材
で構成することより、自動車クランク内での厳しい使用
環境下に耐えうる。即ち、エンジンの回転変動の際に起
るスリップ音の発生を抑制し、充分な耐久寿命を有する
ベルトを提供できる。しかもクランクプーリの角加速度
の大きい場合においても上記効果が有効であることを見
出したものである。
【0009】本願請求項2記載の発明は、請求項1記載
の伝動ベルトの駆動装置において、クランクプーリの角
加速度が1,500〜6,000ラジアン/秒である
自動車エンジンの補記駆動に使用される伝動ベルトの駆
動装置にあり、上記Vリブドベルトをこのような角加速
度の大きな自動車用エンジンに装着された場合において
も、ベルトの瞬時の滑りが抑制される。
【0010】本願請求項3記載の発明は、請求項1また
は2記載の伝動ベルトの駆動装置において、伝動ベルト
の圧縮ゴム層は、tanδピーク温度が−45〜−15
℃のアルキル化クロロスルフォン化ポリエチレンで構成
され、前記圧縮ゴム層には、前記アルキル化クロロスル
フォン化ポリエチレン100質量部に対して、少なくと
もパラ系アラミド繊維を3〜10質量部含む短繊維が添
加され、前記パラ系アラミド繊維が前記リブ側面でフィ
ブリル化してなる伝動ベルトの駆動装置にあって、自動
車のエアコンプレッサー用として使用された場合、A/
Cにスイッチを入れた瞬間に発生する伝動ベルトのスリ
ップ音の発生を抑制することが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
説明する。図1に本発明の駆動装置に係るVリブドベル
トの一実施形態を示す。Vリブドベルト1は、高強度で
低伸度のコードよりなる心線2を接着ゴム層3中に埋設
し、その下側に弾性体層である圧縮ゴム層4を有してい
る。この圧縮ゴム層4にはベルト長手方向に伸びる断面
略三角形の複数のリブ部6が設けられ、またベルト表面
には基布5が積層されている。そしてリブ部6はリブ角
度αとなるよう設計されてなる。
【0012】心線2は、アラミド繊維、ガラス繊維、ポ
リエステル繊維、ポリアリレート繊維等のフィラメント
群を撚り合わせた撚糸コードである。中でもエチレン−
2,6−ナフタレートを主たる構成単位とするポリエス
テル繊維フィラメント群を撚り合わせて接着処理を施し
たコードが、ベルトスリップ率を低くできてベルト寿命
を延長させるために好ましい。これら撚糸コードはトー
タルが4,000〜8,000デニールとなるよう調節
することが好ましく、コードの上撚り数は10〜23/
10cmであり、また下撚り数は17〜38/10cm
である。総デニールが4,000未満の場合には、心線
のモジュラス、強力が低くなり過ぎ、また8,000を
越えると、ベルトの厚みが厚くなって、屈曲疲労性が悪
くなる。尚、上撚り、下撚りの撚り係数、そして諸撚
り、片撚り等の撚り構成は使用目的に応じ、任意に設定
可能である。
【0013】心線2には接着処理を施すことが望まし
い。接着処理剤としては、シランカップリング剤、エポ
キシ化合物、イソシアネート化合物、ポリウレタン樹
脂、アクリル樹脂、RFL溶液、そしてゴム糊等からな
る接着剤を1段階もしくは多段階処理する手法がある。
具体的に例示すると、RFL溶液で処理する方法、エポ
キシまたはイソシアネート化合物で前処理した後にRF
L溶液で処理する方法、エポキシまたはイソシアネート
化合物を配合したRFL溶液で処理する方法、更にこれ
らの処理に加えて、ゴム糊でオーバーコートする方法な
どが挙げられる。
【0014】前記処理もしくは未処理コードは、スピニ
ングピッチ、即ち心線の巻き付けピッチを0.3〜1.
3mmにすることで、モジュラスの高いベルトに仕上げ
ることができる。0.3mm未満になると、コードが隣
接するコードに乗り上げて巻き付けができず、一方1.
3mmを越えると、ベルトのモジュラスが徐々に低くな
る。
【0015】上記基布5は、綿、麻等の天然繊維や、金
属繊維、ガラス繊維等の無機繊維、そしてポリアミド、
ポリエステル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリスチ
レン、ポリフロルエチレン、ポリアクリル、ポリビニル
アルコール、全芳香族ポリエステル、全芳香族ポリアミ
ド等の有機繊維で構成される糸を用いて、平織、綾織、
朱子織等に製織した布、また編布であり、公知技術に従
ってレゾルシン−ホルマリン−ラテックス液(RFL
液)に浸漬後、未加硫ゴムを基布5に擦り込むフリクシ
ョンを行ったり、またRFL液に浸漬後にゴムを溶剤に
溶かしたソーキング液に浸漬処理する。尚、RFL液に
は適宜カーボンブラック液を混合して処理反を黒染めし
たり、公知の界面活性剤を0.1〜5.0質量%加えて
もよい。
【0016】圧縮ゴム層4を構成するポリマーとして
は、耐熱性、耐寒性、耐久性に優れたアルキル化クロロ
スルホン化ポリエチレン(ACSM)が用いられる。A
CSMは、クロロスルホン化ポリエチレン分子の主鎖に
アルキル基を導入して結晶化度を低減させるようにした
ポリマーであって、塩素含有量を15〜35質量%、好
ましくは25〜32質量%で、硫黄含有量を0.5〜
2.5質量%の範囲に設定されたものが用いられる。
【0017】ACSMは、アルキル側鎖が塩素と同様に
ポリエチレンの結晶を阻害する役割を果たすため、ポリ
エチレンの結晶を残すことなく塩素含有量を35質量%
以下にすることができる。その結果、低温領域では塩素
間の凝集力が弱まり耐低温性が向上する。また、高温領
域においても塩素より不活性なアルキル側鎖の存在によ
って反応性が低くなり、耐熱性が向上する。塩素含有量
は15〜35質量%が必要であり、35質量%を越える
と耐寒性、耐熱性が十分でない。一方、15質量%未満
では耐油性及び機械的な強度が十分でない。また、耐油
性、耐熱性、耐寒性のバランスをとるためには、好まし
い含有量は25〜32質量%である。
【0018】ここで使用する受酸体は特に限定されるも
のでなく、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等を単
独、または2種以上の組み合わせで使用することができ
る。具体例としては酸化マグネシウム−酸化アルミニウ
ム固溶体があり、詳しくは協和化学工業(株)製のKW
−2000、KW−2100等がある。
【0019】この受酸体の添加量はACSM100質量
部に対して1〜50質量部、好ましくは4〜20質量部
であり、この場合、受酸体が1質量部未満では、架橋中
に発生する塩化水素を充分に除去することができないた
め、ACSMの架橋点が少なくなって所定の加硫物が得
られず、耐熱性に欠けて早期にクラックの発生しやすい
ベルトになる。一方、50質量部を越えるとムーニー粘
度が著しく高くなり加工仕上げの問題が生じる。
【0020】受酸体はそのまま混練時に添加してもさし
つかえないが、分散性を改善するために前もってステア
リン酸ソーダ等のアニオン系界面活性剤やシランカップ
リング剤等により処理して使用することも可能である。
【0021】上記ゴム組成物には、通常用いられるカー
ボンブラック、可塑剤、老化防止剤、加工助剤、粘着
剤、加硫促進剤、有機又は無機の短繊維等と共に使用す
ることができる。これら各成分を混合する方法としては
特に制限はなく、例えばバンバリーミキサー、ニーダー
等を用い、適宜公知の手段、方法によって混練すること
ができる。
【0022】上記ゴム組成物の架橋には、硫黄や有機過
酸化物が使用される。有機過酸化物としては具体的に
は、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、1.1−t
−ブチルペロキシ−3.3.5−トリメチルシクロヘキ
サン、2.5−ジ−メチル−2.5−ジ(t−ブチルペ
ロキシ)ヘキサン、2.5−ジ−メチル−2.5−ジ
(t−ブチルペロキシ)ヘキサン−3、ビス(t−ブチ
ルペロキシジ−イソプロピル)ベンゼン、2.5−ジ−
メチル−2.5−ジ(ベンゾイルペロキシ)ヘキサン、
t−ブチルペロキシベンゾアート、t−ブチルペロキシ
−2−エチル−ヘキシルカーボネートが挙げられる。
【0023】また加流促進剤を配合しても良い。加硫促
進剤としてはチアゾール系、チウラム系、スルフェンア
ミド系の加硫促進剤が例示でき、チアゾール系加硫促進
剤としては、具体的に2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、2−メルカプトチアゾリン、ジベンドチアジル・ジ
スルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩
等があり、チウラム系加硫促進剤としては、具体的にテ
トラメチルチウラム・モノスルフィド、テトラメチルチ
ウラム・ジスルフィド、テトラエチルチウラム・ジスル
フィド、N,N’−ジメチル− N,N’−ジフェニル
チウラム・ジスルフィド等があり、またスルフェンアミ
ド系加硫促進剤としては、具体的にN−シクロヘキシル
−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N’−シ
クロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド等
がある。また、他の加硫促進剤としては、ビスマレイミ
ド、エチレンチオウレアなども使用できる。これら加硫
促進剤は単独で使用してもよいし、2種以上の組み合わ
せで使用してもよい。
【0024】また、架橋助剤(co−agent)を配
合することによって、架橋度を上げて粘着摩耗等の問題
を防止することができる。架橋助剤として挙げられるも
のとしては、TIAC、TAC、1,2ポリブタジエ
ン、不飽和カルボン酸の金属塩、オキシム類、グアニジ
ン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、N−N’−m−フェ
ニレンビスマレイミド、硫黄など通常パーオキサイド架
橋に用いるものである。
【0025】ここで、可塑剤としてはセバケート系オイ
ル、ポリエーテル系オイル、アジペート系オイルのうち
のいずれか一つ以上を使用することがゴム組成物の低温
特性を向上させる上で好ましい。この可塑剤を、ACS
M100質量部に対して5〜30質量部添加して、AC
SMのtanδピーク温度が−45〜−15°C、好ま
しくは−35〜−20°Cの範囲となるように調整する
ことが望ましい。tanδピーク温度が−45°C未満
では、圧縮ゴム層4を形成するACSMが結晶化してし
まい、一方、tanδピーク温度が−15°Cを超える
と耐寒性が充分ではない。尚、可塑剤は、ACSMのt
anδピーク温度を−45〜−15°Cの範囲内に調整
できる一手段であり、ACSMのtanδピーク温度を
−45〜−15°Cの範囲内に調整できるものであれ
ば、これら可塑剤に限定されるものでなく、他の配合剤
であっても良い。
【0026】ここで、tanδは加硫ゴムの動的性質試
験(JIS K6394)等によって測定されるもの
で、ゴム組成物に加えられる機械的エネルギーの熱とし
ての散逸され易さ、換言すればゴム組成物に加えられる
機械的エネルギーの貯蔵され難さを表わすものである。
したがって、このtanδの最大値、即ち変曲点の温
度、本発明でいうところのtanδピーク温度は、ゴム
組成物の特性の大きく変わる点を表し、その温度は、ゴ
ムのガラス転移温度Tgと相関関係がある。
【0027】一般に、ゴムの粘弾性はゴム製品の性能に
大きな影響を与え、粘弾性に最も影響を与えるのはゴム
のガラス転移温度Tgである。このガラス転移温度Tg
を境にゴムは弾性率、誘電率、熱膨張等の特性値が急激
に変化する。このガラス転移温度Tg以下の温度では、
主鎖セグメントの運動は凍結され、架橋ゴムはガラス状
となり弾性を失う。したがって、このガラス転移温度T
g、即ち、tanδピーク温度の低いものほど、低温で
使用できるゴムであるといえる。
【0028】このACSMのtanδピーク温度は、可
塑剤としてセバケート系オイル、ポリエーテル系オイ
ル、アジペート系オイルのうちのいずれか一つ以上を添
加することで、ACSMのtanδピーク温度を−45
〜−15°C、好ましくは−35〜−20°Cの範囲内
とすることができる。ここで、可塑剤の添加量がACS
M100質量部に対して5質量部よりも少ない場合は、
tanδピーク温度がほとんど下がらない。一方、30
質量部よりも多くなると、可塑性が高くなり、取り扱い
が困難となる。
【0029】また、圧縮ゴム層4には、ナイロン6、ナ
イロン66、ポリエステル、綿、アラミドからなる短繊
維を混入して圧縮ゴム層4の耐側圧性を向上させるとと
もに、プーリと接する面になる圧縮ゴム層4の表面に該
短繊維を突出させ、圧縮ゴム層4の摩擦係数を低下させ
て、ベルト走行時の騒音を軽減する。これらの短繊維の
うち、剛直で強度を有し、しかも耐摩耗性を有するアラ
ミド短繊維、なかでもパラ系アラミド繊維が最も効果が
ある。
【0030】つまり、好ましくは、トワロン、ケブラー
(商品名)等のパラ系アラミド繊維糸単独、あるいはこ
のパラ系アラミド繊維糸とナイロン、ビニロン、ポリエ
ステル等のモノフィラメントからなる合成繊維糸あるい
は綿、パルプなどの天然繊維糸との混合糸で、これら繊
維糸の2〜6mm長さに切られた短繊維7が、圧縮ゴム
層4の100質量部に対して、5〜20質量部、好まし
くは8〜15質量部添加され、ベルト横方向に配向され
て埋設されていることが望ましい。なお、パラ系アラミ
ド繊維1に対して、他の短繊維が0.4〜5の割合とな
るように混合することが好ましい。このパラ系アラミド
繊維は、その正式名はポリパラフェニレンテレフタルア
ミドで、モノフィラメントは、長さが2〜6mm、径が
9〜18μmである。
【0031】ACSM100質量部に対してこのパラ系
アラミド繊維を含む短繊維を5〜20質量部、好ましく
は8〜15質量部添加することで、パラ系アラミド繊維
がリブ側面から突出し、その先端がフィブリル化するた
め、ベルトの発音防止が可能となる。ここで、パラ系ア
ラミド繊維を含む短繊維の添加量が5質量部未満である
と、短繊維のリブ側面よりの突出量が少なすぎ、ベルト
の耐久性には問題ないが、発音防止の面で十分な効果を
発揮することができない。また、前記短繊維の添加量が
15質量部よりも多い場合は、発音防止の面では効果が
あるが、パラ系アラミド繊維の剛性が高すぎるため、短
繊維とACSMの界面で剥離が発生し、リブにおける早
期亀裂発生につながる。
【0032】また、パラ系アラミド繊維と他の短繊維と
の割合を1:0.4〜3とすることで、適度のパラ系ア
ラミド繊維が突出し、発音防止の面で効果がある。ここ
で、パラ系アラミド繊維1に対して他の短繊維が0.4
未満の場合は、パラ系アラミド繊維の剛性が高すぎるた
め、ACSMの屈曲性が悪くなる。また、パラ系アラミ
ド繊維1に対して他の短繊維が3を越える場合は、突出
してフィブリル化するパラ系短繊維が少なく発音防止の
面での十分な効果を発揮することができない。
【0033】このリブ部6は研磨成形により形成される
ことが好ましく、この短繊維入りの圧縮ゴム層4に対し
て、グラインダー表面に80〜200メッシュのダイヤ
モンドが装着された乾式のグラインダーホイールを用い
て、Vリブ形状の研磨成形作業が実行される。
【0034】前記乾式のグラインダーを用いて研磨する
ことにより、リブ部6の側面より突出したパラ系アラミ
ド繊維の一部はフィブリル化した状態を呈している。こ
のパラ系アラミド繊維にあって顕著に派生するフィブリ
ル化とは、リブ部6の側面より突出した短繊維のフィラ
メントが、長さ方向に裂かれて、細分化された状態をい
い、このフィブリル化した突出部分の長さは0.5mm
以下で、かつフィブリル化部分の太さは、リブ部6内に
埋設されたフィラメントの太さの1/2〜1/8で、フ
ィラメントのフィブリル化した部分の少なくとも一部は
カール状態にある。
【0035】また、接着ゴム層3には圧縮ゴム層と同様
のゴム組成物が使用できるが、短繊維は配合されないこ
とが望ましい。尚、圧縮ゴム層にACSMを用いた場合
は、接着ゴム層3には耐熱性を有し、そして心線2と良
好に接着するクロロプレンゴム組成物、水素添加率80
%以上の水素化ニトリルゴム等が用いられる。これはA
CSMの主鎖がポリエチレンであって、ポリマーとして
凝集エネルギーが小さくて、十分な接着力を得るのが困
難なためである。
【0036】以上のようにして構成されているVリブド
ベルト1は、圧縮ゴム層4に用いているACSMゴム組
成物が、低温雰囲気下でも塩素含有量の制限された範囲
によって塩素の凝集エネルギーを低く押さえることがで
きるためにゴムの硬化を防ぐことができ、また、低温特
性に優れた可塑剤を添加するため、ベルトの耐寒性を向
上させる。さらに、リブ部6の側面からフィブリル化し
たパラ系アラミド繊維が突出しているため、接触面積が
大きくなり、摩擦係数が高くなる。そのため、高速で空
回りし、ベルト張力が低下しているベルトに対して急に
負荷をかけた場合であっても、スリップが発生すること
が少ない。したがって、スリップによる発音の防止効果
を向上させることができる。
【0037】なお、本発明に係る伝動ベルトを、前述し
てきたようなクランクプーリの角加速度が1,500〜
6,000ラジアン/秒である角加速度の大きな自動
車エンジンの補記駆動に使用すると、ベルトの瞬時の滑
りが抑制され、そのスリップ音が抑制させる効果が顕著
になる。また、ベルト張力が低下した場合で、急激な負
荷をかけるような使用においても、スリップ音が抑制さ
れる。尚、本発明はプーリ径が100φ以上と比較的径
の大きいクランクプーリを有する駆動装置に用いられる
ことが好ましい。
【0038】図2は、本発明にかかる駆動装置におい
て、Vリブドベルト1と係合するクランクプーリ10の
一部を示す断面図である。尚、プーリの溝部11は角度
βとなるよう設計されてなり、駆動時には、ベルトのリ
ブ部6はプーリのリブ溝部11に係合し、局部的に大き
な応力が該リブ部の底部12に集中するように圧縮係合
する。具体的には、伝動ベルトにおけるリブ部の角度α
とプーリにおけるリブ溝の角度βが、0<│α−β│≦
3°の関係式を満足している。この場合、角度αが角度
βより大きい場合でもよく、逆に角度αが角度βより小
さい場合であってもよい。尚、│α−β│値が3°を越
えると、リブ部6の底部12に応力が集中し過ぎて、こ
こから摩耗が促進されて亀裂が発生しやすくなり、ベル
ト寿命の低下に繋がる。
【0039】本発明の場合、Vリブドベルト1のリブ部
6の角度αがプーリ10のリブ溝11の角度βに一致せ
ず、リブ部6がプーリ10のリブ溝11に押圧係合して
いるために、リブ部6の底部12に大きな応力が集中
し、リブ部6が局部的にプーリ10と強く係合し、かつ
応力集中部分が心線2のピッチラインLと近いことか
ら、ベルトの瞬時の滑りが抑制されることを示してい
る。
【0040】具体的には、ベルトのリブ部6の角度αが
40°で、これに係合するプーリのリブ溝11の角度β
が38°と小さい条件で、上記Vリブドベルト1をプー
リ10に係合させた場合、ベルト張力が20kgf、4
0kgfにおけるリブ部6の応力分布を有限要素法によ
り解析すると、図3、図4に示すようになり、リブ部6
の底部12には局部的に大きな応力が集中している。
【0041】一方、図5、図6は、ベルトのリブ部6の
角度αが40°、プーリのリブ溝11の角度βが40°
と一致し、20kgf、40kgfのベルト張力を付与
した場合の有限要素法により解析したリブ部6の応力分
布である。これによると、リブ部6はプーリのリブ溝1
1にスムーズに嵌合するために、その側壁には均一な圧
力がかかり、スリップして発音しやすくなることが判
る。この傾向は角加速度が大きいプーリに係合した際に
顕著にみられる。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるも
のではない。
【0043】(実施例1,2、比較例1)実施例1,
2、比較例1として、表1に示すリブ角度αを有するV
リブドベルト及びプーリリブ溝角度βを有するクランク
プーリを実車発音試験機(クランクプーリ:外径130
mm、A/C用プーリ:外径110mm、発電機用プー
リ:外径60mm、テンションプーリ:外径110m
m)にて試験し、アイドリングでベルト発音が発生する
発音限界張力を測定した。結果を表1に併記する。
【0044】
【表1】
【0045】尚、本実施例及び比較例で用いたVリブド
ベルトは、ポリエステル繊維のロープからなる心線が接
着ゴム層内に埋設され、その上側にゴム付綿帆布を1プ
ライ積層され、他方接着ゴム層の下側には圧縮ゴム層が
あって4個のリブ部がベルト長手方向に有している。得
られたVリブドベルトはRMA規格による長さ1,10
0mmのK型4リブドベルトであり、リブ高さ2.0m
m、ベルト厚さ4.3mm、そしてリブピッチ3.56
mmであった。
【0046】圧縮ゴム層及び接着ゴム層は、それぞれ表
2及び表3に示すゴム組成物からなる。それぞれ、バン
バリーミキサーで混練後、カレンダーロールで圧延した
ものを用いた。圧縮ゴム層には短繊維が含まれベルト巾
方向に配向している。なお、本実施例に係るベルトは、
通常の方法で製造したものであり、まずフラットな円筒
モールドに1プライのゴム付綿帆布を巻いた後、接着ゴ
ム層を巻き付けて、心線をスピニングし、圧縮ゴム層を
設置した後、圧縮ゴム層の上に加硫用ジャケットを挿入
する。次いで、成形モールドを加硫缶内に入れ、150
°C×30分で加硫した後、筒状の加硫スリーブをモー
ルドから取り出し、該スリーブの圧縮ゴム層をグライン
ダーによってリブに成形し、成形体から個々のベルトに
切断する工程からなっている。
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】発音限界張力が低いベルトほど、低張力で
も鳴き音が発生しにくいベルトであると言える。つまり
表1の結果より、実施例は発音限界張力が低いことか
ら、ベルト発音に余裕があることが判る。
【0050】次に実施例1及び比較例1のVリブドベル
ト、クランクプーリを上記実車発音試験機にて、ベルト
張力を30kgfの条件で、エンジンに負荷を与えると
共に発電装置最大使用とした状態で試験し、発音状態を
調べた。結果を表4に示す。
【0051】
【表4】
【0052】表4の結果より、実施例ではスリップ音が
抑制されている、つまり発音減少効果が高いベルトであ
るといったことが判る。
【0053】また実施例1、比較例1,2として、表5
に示すベルトリブ角度α,プーリリブ溝角度βを有する
伝動ベルト並びにクランクプーリを用いてベルト耐久寿
命を調べた。耐久走行試験の評価に用いた走行試験機
は、駆動プーリ(直径120mm)、従動プーリ(直径
120mm)、これにアイドラープーリ(直径70m
m)とテンションプーリ(直径45mm)とを組み合わ
せ、アイドラープーリとベルト背面との巻き付け角度9
0°、テンションプーリとベルトとの巻き付け角度90
°で配置したものである。試験機の各プーリにベルトを
掛架し、雰囲気温度120°C、駆動プーリの回転数4
900rpm、従動プーリの負荷8.8kwとし、テン
ションプーリに560N/4リブの初張力をかけて走行
させ、ベルトのリブ部に亀裂が発生するまでの時間を測
定した。
【0054】
【表5】
【0055】表5より|α−β|が大きくなるにつれ寿命
が低下することが判るが、|α−β|=4の比較例2で
は、α,βが一致する比較例1に対して寿命低下率が2
0%以上と耐久力に乏しく、耐久性が良好であるという
ACSMの特性が活かしきれていない。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、前記伝動
ベルトの少なくとも圧縮ゴム層がアルキル化クロロスル
フォン化ポリエチレンで構成されると共に、伝動ベルト
におけるリブ部の角度αとクランクプーリにおけるリブ
溝の角度βが関係式、0<│α−β│≦3°を満足する
伝動ベルトの駆動装置は、耐久性に優れるとともに、ク
ランクプーリの角加速度の大きい場合においても、伝動
ベルトとクランクプーリの間で発生する伝動ベルトのス
リップ音の発生を抑制できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駆動装置であるVリブドベルトの
部分斜視図である。
【図2】本発明に係る駆動装置であるクランクプーリの
断面図である。
【図3】本発明の実施例に相当するもので、Vリブドベ
ルトをプーリに係合させ、ベルト張力(20kgf)を
付与した状態における応力分布を有限要素法により解析
した結果を示す。
【図4】本発明の実施例に相当するもので、Vリブドベ
ルトをプーリに係合させ、ベルト張力(40kgf)を
付与した状態における応力分布を有限要素法により解析
した結果を示す。
【図5】比較例に相当するもので、Vリブドベルトをプ
ーリに係合させ、ベルト張力(20kgf)を付与した
状態における応力分布を有限要素法により解析した結果
を示す。
【図6】比較例に相当するもので、Vリブドベルトをプ
ーリに係合させ、ベルト張力(40kgf)を付与した
状態における応力分布を有限要素法により解析した結果
を示す。
【符号の説明】
1 Vリブドベルト 2 心線 3 接着ゴム層 4 ゴム付帆布 5 圧縮ゴム層 6 ベルトのリブ部 7 短繊維 10 プーリ 11 プーリのリブ溝部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト長手方向に沿う心線を埋設した接
    着ゴム層と、この接着ゴム層の内側に位置し、少なくと
    も1つ以上のリブ部を形成する圧縮ゴム層とで構成され
    た伝動ベルトと、該ベルトのリブ部と係合するリブ溝部
    をもったプーリとを組み合わせた伝動ベルトの駆動装置
    において、前記伝動ベルトの少なくとも圧縮ゴム層がア
    ルキル化クロロスルフォン化ポリエチレンで構成される
    と共に、伝動ベルトにおけるリブ部の角度αとクランク
    プーリにおけるリブ溝の角度βが関係式、0<│α−β
    │≦3°を満足することを特徴とする伝動ベルトの駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 クランクプーリの角加速度が1,500
    〜6,000ラジアン/秒である自動車エンジンの補
    記駆動に使用される請求項1記載の伝動ベルトの駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 伝動ベルトの圧縮ゴム層は、tanδピ
    ーク温度が−45〜−15℃のアルキル化クロロスルフ
    ォン化ポリエチレンで構成され、前記圧縮ゴム層には、
    前記アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレン100
    質量部に対して、少なくともパラ系アラミド繊維を3〜
    10質量部含む短繊維が添加され、前記パラ系アラミド
    繊維が前記リブ側面でフィブリル化してなる請求項1又
    は2に記載の伝動ベルトの駆動装置。
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