JP2941674B2 - Vリブドベルトの駆動装置 - Google Patents
Vリブドベルトの駆動装置Info
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Description
装置に関し、より詳しくはベルト走行時の発音や異音を
少なくしたVリブドベルトの駆動装置に関する。
に心線を埋設し、該クッションゴム層の上部には必要に
応じてカバー帆布を積層し、そして該クッションゴム層
の下部に複数のリブ部を具備し、動力伝動用Vベルトに
比べV形のリブ部の存在によるプーリとの接触面積の増
加分だけ優れた動力伝達力を有している。このVリブド
ベルトは、Vベルトに代わって自動車のエアーコンプレ
ッサーやオルタネータ等の補機駆動の動力伝動用として
広く使用されてきており、また最近ではエンジンルーム
のコンパクト化やエンジンの軽量化に伴ってプーリ径が
小さくなるとともにサーペンティン駆動化が図られてい
る。
て屈曲疲労性に富み、高出力が得られるため、小プーリ
径での使用や高速回転に用いられるため、初期設定張力
を高くして使用されている。また、最近では、エアーコ
ンプレッサーに従来から使用されているフロン(ジクロ
ロフルオロメタン)が環境破壊の問題からこれに代わる
代替フロンとして、1,1,1,2−テトラフルオロエ
タンが検討されつつある。このため、従来のフロンに比
べて、同じ温度だけ冷却するためには圧縮力を高める必
要があり、このためエアーコンプレッサーを稼動させる
時のトルクが大きくなり、これがVリブドベルトと悪影
響を与えていた。例えば、使用するVリブドベルトがよ
り高負荷に耐えなければならず、また稼動時に瞬時に発
生するベルトのすべり音を阻止する必要があった。
開平4−5547号公報には、研磨されたリブ部の表面
にタルク、炭酸カルシウム、クレー、シリカなどのパウ
ダー状の粘着抑制剤を付着させた動力伝動ベルトが開示
され、また特公平6−21607号公報、あるいは特開
昭62−113940号公報には、ベルトの圧縮ゴム層
内に埋設させたアラミド短繊維をリブ部表面から突出さ
せたり、あるいは突出して折れ曲げたりすることにより
耐摩耗性、耐側圧性、さらに発音抑制を目的とした動力
伝動ベルトが提案されている。
の発音、スリップ抑制として粘着抑制剤をリブ部表面に
付着させた場合、粘着抑制剤の付着が不均一になること
があり、またベルトの圧縮ゴム層内に埋設させたアラミ
ド短繊維をリブ部表面から突出させ、あるいは突出して
折れ曲げた場合には、アラミド繊維の剛性が高過ぎて、
ベルト走行時に耳ざわりなこすれ音が発生することがあ
った。
ンプレッサー等の補機を駆動させるときには、とりわけ
張力の低下したベルトがエアーコンプレッサーの回転を
スタートさせた時に瞬時にスリップにより鳴き音を発生
していた。この鳴き音は連続的でなく、エアーコンプレ
ッサーのピークトルク時に発生していた。
高くしてプーリに装着されるため、プーリに付着してい
る塗料とリブ部のゴムが摩耗しやすくなって離脱し、こ
のゴム粉がベルトのリブ部間の溝部に粘着して滞留して
いた。プーリ先端が粘着物に接触し、プーリがベルトか
ら離れるときに異音が発生していた。上記エアーコンプ
レッサーの回転をスタートさせた時に瞬時に発生する鳴
き音とベルトの初期設定張力を大きくした場合に発生す
る発音とは、全く相反する特性である。例えば、リブ部
表面の粗さ、リブ部の高さ、あるいはリブ部のゴム硬さ
が変化すると、鳴き音は悪化するが、他方ベルトの初期
設定張力の発音は減少することが判っている。
であり、エアーコンプレッサー等の補機の回転をスター
トさせる時やベルトの初期設定張力を大きくした場合に
おいて発生しやすい発音を阻止したVリブドベルトの駆
動装置を提供することを目的とする。
に、この発明のVリブドベルトの駆動装置では、請求項
1では、接着ゴム層内にベルト長手方向に沿って心線を
埋設した抗張体層と、上記抗張体層の一面に貼着した少
なくとも一層のゴム付帆布からなる伸張層、および上記
抗張体層の他面に短繊維を横方向に配向埋設した、ベル
ト長手方向に延びる複数のV形のリブ部をもって形成さ
れる圧縮ゴム層とからなるVリブドベルトを、複数のV
状溝部を有する駆動側プーリと少なくとも一つ以上の複
数のV状溝部を有する従動側プーリに掛架したVリブド
ベルトの駆動装置において、上記Vリブドベルトとし
て、上記圧縮ゴム層に少なくともゴム100重量部に対
し5〜25重量部に短繊維と0.5〜3重量部も滑剤を
含有させ、上記短繊維の一部がパラ系アラミド繊維であ
ってリブ部側面から突出し、突出したパラ系アラミド繊
維がフィブリル化し、かつ上記リブ部のV形状の角度で
あるリブ角度が42〜50°であり、プーリのV状溝部
の角度より2〜10°大きくしたVリブドベルトの駆動
装置にある。
ーコンプレッサーを稼動させるVリブドベルトの駆動装
置にある。
て、添付図面に基づき具体的に説明する。図1は本発明
の駆動装置において使用するVリブドベルトの断面斜視
図である。Vリブドベルト1はクロロプレンゴム、水素
化ニトリルゴム、天然ゴム、CSM、SBRなどからな
る接着ゴム層2内にベルト長さ方向に沿ってポリエステ
ル、ナイロン、アラミド繊維等を素材とするコードから
なる心線3が埋設された抗張体層4が形成され、この抗
張体層4の上面には綿糸または綿と合成繊維との混紡糸
で織成された少なくとも一層のゴム付帆布5を積層し、
伸張層を形成している。一方、抗張体層4の下面には、
接着ゴム2と同材質のゴムからなる圧縮ゴム層6が形成
され、具体的にはベルト長さ方向に延びる複数本のV形
のリブ部7によって形成されている。
短繊維8、具体的にはトワロン、ケブラー等のパラ系ア
ラミド繊維(ポリパラフェニレンテレフタルアミド)単
独、あるいはこのパラ系アラミド繊維とナイロン、ビニ
ロン、ポリエステル、メタ系アラミド繊維(コーネック
ス)などの合成繊維あるいは綿、パルプなどの天然繊維
との混合したものがゴム中に混入され、ベルトの幅方向
に配列している。即ち、長繊維を2〜6mm長さにカッ
トした短繊維8が、ゴム100重量部に対して5〜25
重量部、好ましくは8〜15重量部混入されている。
尚、パラ系アラミド繊維と他の繊維との混合割合は、パ
ラ系アラミド繊維1に対して他の繊維が1〜5倍の範囲
内である。
繊維の混入量が5重量部未満の場合には、ベルトの耐久
性には問題ないが、短繊維の突出量が少なくなり、特に
ベルトの設定張力を大きくした条件にてベルトを走行さ
せた場合には、リブ部表面9の摩擦力が低下せず、粘着
しやすくなって発音に十分な効果を発揮できない。ま
た、上記短繊維の混入量が25重量部を越えると、耐注
水性、高張力下のベルト走行における発音性には効果は
あるが、アラミド繊維の剛性が高すぎて、繊維とゴムの
界面で剥離が発生し、早期亀裂発生につながる問題があ
る。
00メッシュのダイヤモンドを表面に装着した研磨ホイ
ールを回転させ、この研磨ホイールを回転している加硫
スリーブに当接してリブ形状を形成する。このパラ系ア
ラミド繊維は長さが2〜6mm、モノフィラメント径が
9〜18μmである。前記研磨ホイールを用いて研磨す
ることにより、図2に示すようにリブ部表面9に突出し
たパラ系アラミド繊維のフィラメントがフィブリル化し
て細分化し、更に径の小さな小繊維になっている。この
フィブリル化した繊維10はゴムに埋設しているフィラ
メントの太さの1/2〜1/8であり、少なくともその
一部はカールしている。このリブ部表面9から突出した
フィブリル化した繊維10がリブ部表面とプーリ間の摩
擦力を低下させ、またゴムの粘着摩耗を阻止して、スリ
ップによる発音を阻止することができる。尚、メタ系ア
ラミド繊維を使用した場合には、フィブリル化現象は認
められない。
0重量部に対して0.5〜3重量部含まれており、リブ
部表面とプーリ間の摩擦力を低下させている。この滑剤
としは、例えばマイクロクリスタリンワックスが含まれ
る。このマイクロクリスタリンワックスは、炭素数35
〜65程度のイソパラフィン、およびシクロパラフィン
系炭化水素が主成分でノルマルパラフィンは少なく、分
子量500〜700程度の炭化水素混合物である。具体
例としては、155マイクロワックス、180マイクロ
ワックス(いずれも日本石油社製)、あるいはSunt
ight(精工化学工業社製)がある。
この他にカーボンブラックがゴム100重量部に対して
30〜70重量部含まれ、耐摩耗性を向上させるととも
に、粘着を阻止している。そして、これ以外に加硫促進
剤、老化防止剤、加硫剤等が含まれている。
角度θを42〜50°に設定した点にも特徴がある。こ
れは使用するプーリのV状溝部の角度より2〜10°大
きくなっている。このように、リブ部7のリブ角度θを
プーリのV状溝部の角度より大きくすると、補機の回転
始動時において、摩擦力を低下させたリブ部表面9をも
つベルトは適度にスリップし、プーリ面上を滑りながら
補機へ動力を伝達して鳴き音を阻止する効果がある。ま
た、補機の回転始動時に鳴き音を発生する時のベルトの
限界張力である発音限界張力は、リブ角度θが増加する
につれて減少する。従って、走行後にベルトの張力が低
下しても、補機の回転始動時に発生する鳴き音は防止さ
れる。
差が2°未満になると、リブ部7をプーリに巻き付けた
時にリブ角度θが小さくなってリブ部7の先端付近がV
状溝部に当接する。このため、クラッチをいれた補機の
回転始動時においては、ベルトは適当にスリップせず、
プーリ面上をスムーズに滑りにくくなって、鳴き音が発
生しやすくなる。一方、リブ角度θとプーリのV状溝部
の角度の差が10°を越えると、リブ部表面9とプーリ
との接触面積が小さくなって、高張力設定下でのベルト
走行では、リブ部表面9の摩耗量が増加し、粘着摩耗の
発生によって発音が生じやすく、またベルトの動力伝達
能力に欠ける。更に、リブ部7間のリブ底部が摩耗し、
心線を破損させる場合がある。
では、エアーコンプレッサー等の補機の回転始動時に発
生する鳴き音をリブ部の形状で改善し、一方ベルトの初
期設定張力を大きくした場合において発生しやすい発音
を圧縮ゴム層の配合により改良したものである。即ち、
圧縮ゴム層はゴム組成物中に短繊維として少なくともそ
の一部がパラ系アラミド繊維であってリブ部表面から突
出し、しかも突出したパラ系アラミド繊維がフィブリル
化しているため、リブ部表面とプーリ間の摩擦力が低下
し、またゴムの粘着摩耗が発生しなくなるために、スリ
ップによる発音を阻止することができ、更に滑剤を含有
させると、その効果は増す。
に、上記リブ部のリブ角度を42〜50°にしたVリブ
ドベルトを組み合わせて使用すると、リブ部をプーリに
巻き付けた時にリブ角度θがわずかに小さくなって心線
に近いリブ部付近がV状溝部に当接することになる。ま
た、補機の回転始動時にはベルトは局部的に大きな側圧
を受けて摩耗しやすくなるが、本来摩擦力を低下させた
リブ部表面になっているためこれを回避することができ
る。この条件下において、ベルトは適度にスリップし、
プーリ面上を滑りながら補機へ動力を伝達して鳴き音を
阻止する。そして、リブ角度と補機の回転始動時に鳴き
音を発生する時のベルトの限界張力(発音限界張力)と
の関係では、発音限界張力はリブ角度が増加するにつれ
て減少する。たとえ走行中にベルトの張力が低下して
も、補機の回転始動時に瞬時に発生する鳴き音は防止さ
れる。
結果を示す。 実施例、比較例 (Vリブドベルトの製造方法) 円筒状モールドに経糸と緯糸とが綿糸からなる平織物に
クロロプレンゴムをフィリションしたゴム付帆布4を1
プライ巻き付けた後、クロロプレンゴム組成物からなる
接着ゴムシートを巻き、更にその上にポリエステル繊維
からなるコード(1,100d2×3)をスピニング
し、そして表1に示すゴム組成物からなるゴム層を巻き
付け成形を終えた。得られた成形体を公知の方法で16
0°C、30分で加硫して、円筒状の加硫ゴムスリーブ
を得た。
スリーブを研磨機の駆動ロールと従動ロールに装着し
て、張力を付与した後に回転させた。150メッシュの
ダイヤモンドを表面に装着した研磨ホイールを用いて1
600rpmで回転させ、これを加硫スリーブに当接さ
せて80のリブ部を研磨した。研磨ホイールは主にリブ
部のリブ角度が40°、42.5°、44.5°になる
3種類を使用した。研磨機から取り出したスリーブを切
断機に設置した後、回転しながら切断し、4つのリブ部
を有する4PK1100のVリブドベルトを得た。ベル
トのリブ部表面にはトワロンカット糸がリブ部表面から
突出し、しかも突出してトワロンカット糸は細くなりフ
ィブリル化しているのが観察された。
限界張力試験、過張力発音試験、6%スリップ試験、回
転変動試験、高温低張力耐久試験、そして低温耐久試験
を行った。その結果を表2に示す。
(ON時)に瞬時に鳴き音を発生する時のベルトの限界
張力をいう。試験装置は、図3に示すように4PK11
00のVリブドベルト1を径135mmの駆動プーリ1
1(V状溝部の角度40°)、径112mmの発電機用
プーリ12(V状溝部の角度40°)、クラッチ機構1
3を有する径60mmのエアーコンプレッサー用プーリ
14(V状溝部の角度40°)に所定のベルト張力で装
着し、室温で駆動プーリ11を5,000rpmで回転
させながらエアーコンプレッサーを回転始動させた時に
発生した鳴き音と、この時のベルトの最低張力である発
音限界張力を測定した。この結果を図4に示す。
プーリ(V状溝部の角度40°)と径72mmの移動可
能な従動プーリ(V状溝部の角度40°)に設定張力2
5kgf/リブで装着した。その後、駆動プーリを2,
000rpm、従動プーリ側にトルク1.25kgfm
を設定して室温で30分間走行させて、ならし運転を行
った後、その後発音試験を行った。この発音試験は、駆
動プーリを600rpm、従動プーリを無負荷状態で実
施し、官能テストによる聴感ポイントを求めた。
ーリ(V状溝部の角度40°)、径80mmの従動プー
リ(V状溝部の角度40°)、および径120mmのア
イドラープーリに装着し、駆動プーリを3,000rp
mで従動プーリ側にトルク9.8N・mの負荷を設定
し、室温で駆動プーリと従動プーリに回転数の差を与え
て6%のスリップを与えながら24時間走行させた後の
ベルト重量の変化量を測定し、摩耗量を求めた。
プーリ(V状溝部の角度40°)、径116mmのアイ
ドラープーリ(V状溝部の角度40°)、および径73
mmのアイドラープーリ(V状溝部の角度40°)に装
着し、更にベルト背面に径75mmの平プーリからなる
オートテンショナーを当接させるとともに駆動プーリを
800rpmで回転させて20%の回転変動を与え、2
4時間走行させた後のベルト重量の変化量を測定し、摩
耗量を求めた。雰囲気温度は室温である。
を径120mmの駆動プーリ15(V状溝部の角度40
°)、径120mmの従動プーリ16(V状溝部の角度
40°)、および径45mmのテンションプーリ17
(V状溝部の角度40°)に装着し、駆動プーリ15と
従動プーリ16との間に接触角度120°になるように
径85mmのアイドラープーリ18を当接させた。走行
条件は、雰囲気温度が85°C、ベルト張力が40kg
f/リブ、駆動プーリの回転数が4,900rpm、従
動プーリの負荷が12psであり、ベルトのリブ部に亀
裂が生じるまでの時間を求め、走行時間とした。
ーリ(V状溝部の角度40°)、径45mmのテンショ
ンプーリ(V状溝部の角度40°)に装着して、ベルト
張力を30kgf/リブに設定した。雰囲気温度−35
°Cで、駆動プーリの回転数1,800rpmでベルト
のリブ部に亀裂が生じるまでの時間を求め、走行時間と
した。
発音限界張力はリブ角度が増加するにつれて減少してお
り、走行中にベルトの張力が低下しても、補機の回転始
動時に瞬時に発生する鳴き音は防止されることが判る。
また、実施例は比較例に比べて発音限界張力が小さくな
っている。過張力発音試験では、リブ角度が大きくなっ
ても聴感ポイントに変化がない。6%スリップ試験や回
転変動試験では、リブ角度が大きくなると摩耗量が多く
なるが、その量も小さく、リブ部表面には粘着発生はな
かった。高温低張力耐久試験と低温耐久試験では、リブ
角度の大きいベルトは耐久性に優れていることが判る。
ドベルトの駆動装置では、圧縮ゴム層のゴム組成物中に
短繊維として少なくともその一部がパラ系アラミド繊維
であってリブ部表面から突出し、しかも突出したパラ系
アラミド繊維がフィブリル化しているため、リブ部表面
とプーリ間の摩擦力が低下し、またゴムの粘着摩耗が発
生しなくなるために、スリップによる発音を阻止するこ
とができ、更に滑剤を含有させると、その効果は増す。
また、リブ部のリブ角度をプーリのV状溝部の角度より
大きくすると、補機の回転始動時にはベルトが局部的に
大きな側圧を受けて摩耗しやすくなるが、本来摩擦力を
低下させたリブ部表面になっているためこれを回避する
ことができ、ベルトが適度にスリップし、プーリ面上を
滑りながら補機へ動力を伝達して鳴き音を阻止すること
ができ、ベルトの耐久性も向上する。
断面斜視図である。
おいて、リブ部表面に突出したパラ系アラミド繊維のフ
ィラメントがフィブリル化した状態を示す図である。
図を示す。
係を示すグラフである。
略説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 接着ゴム層内にベルト長手方向に沿って
心線を埋設した抗張体層と、上記抗張体層の一面に貼着
した少なくとも一層のゴム付帆布からなる伸張層、およ
び上記抗張体層の他面に短繊維を横方向に配向埋設し
た、ベルト長手方向に延びる複数のV形のリブ部をもっ
て形成される圧縮ゴム層とからなるVリブドベルトを、
複数のV状溝部を有する駆動側プーリと少なくとも一つ
以上の複数のV状溝部を有する従動側プーリに掛架した
Vリブドベルトの駆動装置において、上記Vリブドベル
トとして、上記圧縮ゴム層に少なくともゴム100重量
部に対し5〜25重量部に短繊維と0.5〜3重量部も
滑剤を含有させ、上記短繊維の一部がパラ系アラミド繊
維であってリブ部側面から突出し、突出したパラ系アラ
ミド繊維がフィブリル化し、かつ上記リブ部のV形状の
角度であるリブ角度が42〜50°であり、プーリのV
状溝部の角度より2〜10°大きいことを特徴とするV
リブドベルトの駆動装置。 - 【請求項2】 従動側プーリの一つがエアーコンプレッ
サーを稼動させる請求項1記載のVリブドベルトの駆動
装置。
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