JP2001003994A - 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法 - Google Patents

高負荷伝動用vベルト及びその製造方法

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JP2001003994A
JP2001003994A JP11173679A JP17367999A JP2001003994A JP 2001003994 A JP2001003994 A JP 2001003994A JP 11173679 A JP11173679 A JP 11173679A JP 17367999 A JP17367999 A JP 17367999A JP 2001003994 A JP2001003994 A JP 2001003994A
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belt
tension band
block
load transmission
pulley
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JP11173679A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sakanaka
宏行 坂中
Keizo Nonaka
敬三 野中
Mitsuhiko Takahashi
光彦 高橋
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/166V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 張力帯1と多数のブロック10,10,…と
が噛合状態で係合固定されてなる高負荷伝動用Vベルト
において、ベルトのプーリ溝面との摩擦係数を安定して
維持し、ベルトの走行初期の自己発熱を低減するととも
に、出代やベルト騒音の経時変化を低減する。 【解決手段】 ベルトの幅方向側面におけるブロック1
0側面の当接部14と張力帯1の側面1aとの両方がプ
ーリ溝面と接触するように張力帯側面1aをブロック1
0の当接部14よりも突出させ、各ブロック10の少な
くとも側面を樹脂で形成する一方、張力帯1は短繊維強
化ゴムからなる保形ゴム層2と、その保形ゴム層2に埋
設された心線3とを備えたものとし、ブロック10側面
の当接部14よりも突出する張力帯側面1aの保形ゴム
層2から短繊維7,7,…を露出させることで、張力帯
側面1aとプーリ溝面との摩擦係数を下げてブロック1
0の当接部14とプーリ溝面との摩擦係数に近付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高負荷伝動用Vベ
ルト及びその製造方法に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の高負荷伝動用Vベル
トとして、多数のブロックと心線及び硬質ゴムからなる
張力帯とで構成され、これら張力帯と各ブロックとの動
力授受をブロックの凸部と張力帯の凹部の係合により行
う形式のベルトはよく知られ、無段変速機の分野で使用
されている。このようなVベルトでは、その曲易さを確
保するために、各ブロックの張力帯への固定を接着では
なく、物理的な係合状態(噛合状態)により行うように
なされている。
【0003】例えば実開平6―69490号公報に示さ
れるものでは、ベルトの騒音を低減するために、ベルト
の幅方向側面において、張力帯側面をブロック側面(プ
ーリ溝との接触面)よりも突出させて出代を設けること
により、ブロック側面と張力帯側面との両方がプーリ溝
面と接触するようにしてプーリからの側圧をブロックと
張力帯とで分担して受け、ブロックがプーリ溝に突入す
る際の衝撃を出代をなす張力帯の側部により緩和するよ
うになされている。
【0004】また、特開平5―272595号公報に
は、上記の張力帯の出代を維持するために、張力帯のゴ
ムとして、メタクリル酸亜鉛強化水素添加NBRを使用
し、かつ短繊維を複合した硬質で耐摩耗性に優れたゴム
を使用することが開示されている。
【0005】さらに、特開平5―169093号公報に
は、ブロックの樹脂製の側面とプーリ溝面との間の摩擦
係数を、プーリ溝の角度をαとして、sin(α/2)
以下とすることが示されており、このことで、ブロック
のプーリ溝からの抜け性を良くし、プーリ溝から抜け出
るときのベルトの逆曲げ現象を防いで耐久性の低下や騒
音の増大を防止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ブロッ
ク側面よりも突出する張力帯の側面(プーリ溝面との接
触面又は出代面)は、通常、成型後の張力帯を刃物で切
断することで、その側面の角度を所定値に作り込むよう
になされている。このため、この張力帯の切断のままの
側面とプーリ溝面との間の摩擦係数が高くなり、特にベ
ルトの走行初期に高い摩擦抵抗が原因となって自己発熱
が生じ、その自己発熱により上記出代等が設定値から大
きく変化して所期の効果が得られず、経時後の騒音が大
きくなるという問題があった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記の如き高負荷伝動用Vベルトにお
ける張力帯に改良を加えることで、ベルトのプーリ溝面
との摩擦係数を安定して維持し、ベルトの走行初期の自
己発熱を低減するとともに、出代やベルト騒音の経時変
化を低減しようとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、ベルトにおける張力帯側面とプーリ
溝面との摩擦係数を小さくしてブロック側面とプーリ溝
面との摩擦係数に略等しくなるようにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、張力帯
と、該張力帯に噛合状態により係合固定された多数のブ
ロックとからなる高負荷伝動用Vベルトが前提である。
そして、ベルトの幅方向側面におけるブロック側面と張
力帯側面との両方がプーリ溝面と接触するように張力帯
側面がブロック側面よりも突出して出代が設けられてい
る。また、上記各ブロックのうち少なくともプーリ溝面
に接触する側面が樹脂で形成されている一方、上記張力
帯は、少なくとも側面側に短繊維が混入された短繊維強
化ゴムからなる保形ゴム層と、該保形ゴム層に埋設され
た心線とを備え、上記ブロック側面よりも突出する張力
帯側面の保形ゴム層から上記短繊維が露出していること
を特徴としている。
【0010】上記の構成によれば、張力帯側面がブロッ
ク側面よりも突出して出代が形成されているので、この
張力帯側面がブロック側面と共にプーリ溝面と接触して
プーリからの側圧をブロックと張力帯とが分担して受
け、ブロックがプーリ溝に突入する際の衝撃が張力帯側
部により緩和される。そのとき、上記張力帯側面におけ
る保形ゴム層から短繊維が露出しているので、この張力
帯側面が切断されたままの状態に比較して、上記露出し
た短繊維により張力帯側面とプーリ溝面との摩擦係数が
下がってブロック側面とプーリ溝面との摩擦係数に近付
くこととなる。その結果、ベルトとプーリ溝面との摩擦
係数が安定維持され、ベルトの走行初期の自己発熱が低
減されるとともに、出代やベルト騒音の経時変化が低減
される。
【0011】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
の前提と同様の高負荷伝動用Vベルトにおいて、ベルト
の幅方向側面におけるブロック側面と張力帯側面との両
方がプーリ溝面と接触するように張力帯側面がブロック
側面よりも突出して出代が設けられており、各ブロック
のうち少なくともプーリ溝面に接触する側面が樹脂で形
成されている一方、張力帯は保形ゴム層と、該保形ゴム
層に埋設された心線とを備えている。そして、少なくと
もベルト走行初期での上記張力帯側面とプーリ溝面との
摩擦係数は、ブロック側面とプーリ溝面との摩擦係数に
略等しい構成とされている。
【0012】この発明の場合、少なくともベルト走行初
期での張力帯側面とプーリ溝面との摩擦係数がブロック
側面とプーリ溝面との摩擦係数に略等しいので、上記請
求項1の発明と同様の作用効果が得られ、ベルトとプー
リ溝面との摩擦係数が安定維持され、ベルトの走行初期
の自己発熱が低減されるとともに、出代やベルト騒音の
経時変化が低減される。
【0013】請求項3の発明では、上記張力帯の短繊維
は、ナイロン繊維を含んでいる構成とする。このこと
で、張力帯側面とプーリ溝面との摩擦係数を下げてブロ
ック側面とプーリ溝面との摩擦係数に近付けるのに好適
な短繊維が得られる。
【0014】請求項4の発明では、上記短繊維は、ナイ
ロン繊維及びアラミド繊維を含んでいる構成とする。こ
うすると、短繊維をナイロン繊維のみとする場合に比
べ、張力帯におけるゴムの弾性率を高くして、心線に対
するゴムのグリップ力を上げ、かつ張力帯の耐久性を向
上できるとともに、プーリからの側圧を張力帯が良好に
分担することができる。
【0015】請求項5の発明では、上記張力帯の保形ゴ
ム層は、メタクリル酸亜鉛を強化された水素添加NBR
からなるものとする。このことで、硬質で耐摩耗性に優
れた保形ゴム層用のゴムが得られる。
【0016】請求項6の発明では、上記ブロック側面と
プーリ溝面との間の摩擦係数は、プーリ溝の角度をαと
して、sin(α/2)以下とする。こうすると、ブロ
ックのプーリ溝からの抜け性が良くなり、プーリ溝から
抜け出るときのベルトの逆曲げ現象を防いで耐久性の向
上や騒音の低減を図ることができる。
【0017】請求項7の発明は、上記請求項1の高負荷
伝動用Vベルトを製造する方法として、予め、張力帯の
幅方向側部を、該張力帯がブロックに組み付けられたと
きに幅方向側部がブロック側面から設定突出量よりも大
きく突出するように切断し、次いで、その張力帯の幅方
向側部を砥石により上記設定突出量になるまで研削して
保形ゴム層から短繊維を露出させた後、その張力帯とブ
ロックとを係合固定して組み立てる方法とする。このこ
とで、張力帯をブロックに組み付けた状態でその幅方向
側部を研削して、短繊維が露出する設定突出量の側面を
形成する場合のようにブロックを傷付けることはなく、
ベルトの製造時の歩留まりや品質を向上させることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係る高
負荷伝動用VベルトBを示し、このベルトBは、左右1
対のエンドレスの張力帯1,1と、この張力帯1,1に
ベルト長手方向に連続的に係合固定された多数のブロッ
ク10,10,…とからなる。図2及び図4に拡大して
示すように、各張力帯1は、硬質ゴムからなる保形ゴム
層2の内部にアラミド繊維(組紐)等の高強度高弾性率
の心線3(心体)がスパイラル状に配置されて埋設され
たもので、この各張力帯1の上面には各ブロック10に
対応してベルト幅方向に延びる一定ピッチの溝状の上側
凹部4,4,…が、また下面には上記上側凹部4,4,
…に対応してベルト幅方向に延びる一定ピッチの下側凹
部5,5,…がそれぞれ形成されている。また、張力帯
1の上下表面には、そのクラックの発生を防止し或いは
耐摩耗性を向上させる等の目的で帆布6,6が一体的に
接着されている。
【0019】上記保形ゴム層2をなす硬質ゴムは、例え
ばメタクリル酸亜鉛を強化された水素添加NBRゴムか
らなり、それに補強を目的として有機短繊維7,7,…
を全体に混入して強化することで、耐熱性に優れかつ永
久変形し難い硬質ゴムが用いられる(尚、短繊維7,
7,…を張力帯1の側面1a側部分のみに混入したもの
を用いてもよい)。上記保形ゴム層2のゴムを、メタク
リル酸亜鉛を強化された水素添加NBRとすることで、
硬質で耐摩耗性に優れた保形ゴム層2用のゴムが得られ
る。上記硬質ゴムの硬さは、JIS−C硬度計で測定し
たときに75°以上のゴム硬度が必要である。
【0020】上記有機短繊維7は、例えば6,6ナイロ
ン繊維、6ナイロン繊維、4,6ナイロン繊維、アラミ
ド繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維等、保形ゴム
層2のゴムよりもプーリ溝面(図示せず)との摩擦係数
が低い短繊維で、ベルト幅方向に配向される。
【0021】そして、上記保形ゴム層2と心線3及び各
帆布6とはその心線3及び各帆布6に対する適切な接着
処理によりゴムの架橋時に強固に接着されて一体化され
ている。
【0022】一方、図2及び図3に拡大して示す如く、
各ブロック10は、ベルト幅方向左右側部に上記各張力
帯1を幅方向から着脱可能に嵌装せしめる切欠き状の嵌
合溝11,11を有するとともに、この嵌合溝11を除
いた左右側面にプーリ溝面と当接する当接部14,14
を有しており、この各ブロック10の嵌合溝11,11
にそれぞれ張力帯1,1を嵌合することで、ブロック1
0,10,…が張力帯1,1にベルト長手方向に連続的
に噛合状態で係合固定されている。
【0023】すなわち、上記各ブロック10における各
嵌合溝11の上壁面には上記張力帯1上面の各上側凹部
4に噛合する凸条からなる上側凸部12が、また嵌合溝
11の下壁面には張力帯1下面の各下側凹部5に噛合す
る凸条からなる下側凸部13がそれぞれ互いに平行に配
置されて形成されており、この各ブロック10の上下の
凸部12,13をそれぞれ張力帯1の上下の凹部4,5
に噛合させることで、ブロック10,10,…が張力帯
1,1にベルト長手方向に係合固定されている。
【0024】上記各ブロック10は基本的に硬質樹脂で
ある熱硬化性フェノール樹脂材料からなり、図2等に示
すように、その内部にはブロック10の厚さ方向の略中
央に位置するように軽量アルミニウム合金等からなる高
強度、高弾性率の補強部材15が埋設されている。この
補強部材15は、例えば上下の凸部12,13(張力帯
1との噛合部)や左右側面の当接部14,14(プーリ
溝面との接触部)では硬質樹脂中に埋め込まれてブロッ
ク10表面に顕れないが(つまり、これらの部分は硬質
樹脂からなっている)、その他の部分ではブロック10
表面に露出していてもよい。補強部材15は、ベルト幅
方向(左右方向)に延びる上側及び下側ビーム15a,
15bと、これら両ビーム15a,15bの左右中央部
同士を上下に接続するセンターピラー15cとからなっ
ていて、略H字状に形成されている。そして、この補強
部材15を熱硬化性フェノール樹脂中にインサートして
ブロック10が成形され、さらに、必要により各種の成
形加工が追加されてブロック10の強度の増大が発現さ
れる。
【0025】さらに、各ブロック10の左右側面の樹脂
からなる当接部14,14とプーリ溝面との摩擦係数μ
は、プーリ溝の角度をαとして、μ≦sin(α/2)
とされており、これはフェノール樹脂中にカーボンファ
イバ等の摩擦調節材を混入して複合化することで達成さ
れる。このように各ブロック10の側面である当接部1
4とプーリ溝面との間の摩擦係数μをプーリ溝の角度α
に関連してsin(α/2)以下とすれば、各ブロック
10のプーリ溝からの抜け性が良くなり、プーリ溝から
抜け出るときのベルトBの逆曲げ現象を防いで耐久性の
向上や騒音の低減を図ることができる。
【0026】さらに、予め、上記硬質ゴムからなる張力
帯1の上下の凹部4,5間の噛合厚さt2、つまり図4
に示す如く上側凹部4の底面(詳しくは上側帆布6の上
表面)と該上側凹部4に対応する下側凹部5の底面(同
下側帆布6の下表面)との間の距離が、ブロック10の
噛合隙間t1、つまり図3に示すように各ブロック10
の上側凸部12下端と下側凸部13上端との間の距離よ
りも例えば0.03〜0.15mm程度だけ若干大きく
(t2>t1)設定されており、各ブロック10の張力
帯1への組付時に張力帯1がブロック10により厚さ方
向に圧縮されて組み付けられ、このことで締め代t2−
t1(ブロック10に対する張力帯1の初期圧入代)が
設けられている。
【0027】また、図2に示すように、ベルトBの左右
両側のプーリ接触面において、張力帯1におけるベルト
幅方向外側の側面1aが各ブロック10の樹脂からなる
当接部14,14の面よりも若干(例えば0.03〜
0.15mm)突出しており、このことで、各張力帯1
の外側側面1aと各ブロック10の左右側面である当接
部14との双方がプーリ溝面に接触するように張力帯1
についての出代Δdが設けられている。この出代Δd
は、ベルトBが組み立てられたときにブロック10側面
の当接部14から張力帯1の側面1aを意図的にはみ出
させたもので、張力帯1のピッチ幅(心線3での幅)を
ブロック10の噛合部たる嵌合溝11の挿入ピッチ幅
(嵌合溝11に嵌合された張力帯1の心線3の位置での
溝深さ)に対して調整することで自由に変えられる。各
張力帯1は各ブロック10の嵌合溝11に対し圧入して
挿入され、この圧入を完全にするためには、ベルトBが
実際の使用時にプーリから受ける力以上の力で張力帯1
を圧入する必要がある。この出代Δdは、組立後にベル
トBの左右側面をコントレーサ(輪郭形状測定器)で走
査すれば容易に測定することができる。
【0028】そして、上記各ブロック10の側面である
当接部14よりも突出している張力帯1の側面1aにお
いて、張力帯1の保形ゴム層2内にベルト幅方向に配向
されて埋め込まれているナイロン繊維、アラミド繊維、
ポリエステル繊維、ビニロン繊維等の短繊維7,7,…
の一部が保形ゴム層2から突出状態で露出しており、こ
のことで、少なくともベルトBの走行初期での上記張力
帯1の側面1aとプーリ溝面との摩擦係数が、ブロック
10側面とプーリ溝面との摩擦係数に略等しくされてい
る。
【0029】このように、張力帯1の側面1aとプーリ
溝面との摩擦係数を低くしてブロック10側面の当接部
14とプーリ溝面との摩擦係数に略等しくなるように近
付けるために、張力帯1の保形ゴム層2内の短繊維7,
7,…は6,6ナイロン繊維、6ナイロン繊維、4,6
ナイロン繊維等のナイロン繊維を含んでいる。また、張
力帯1のゴム弾性率を上げる必要があるとき、具体的に
は心線3に対するゴムのグリップ力を高め、張力帯1の
耐久性を向上させるとともに、プーリからの側圧を張力
帯1が分担するように幅方向に高いゴム弾性率を与える
必要があるときには、上記ナイロン繊維に加えてさらに
アラミド繊維やPBO(ポリパラフェニレンベンゾビス
オキサゾール)繊維等を併用するのが好ましい。
【0030】この実施形態の高負荷伝動用VベルトBを
製造する場合、図5に示すように、予め、成形後の張力
帯1′の幅方向側部1a′を、該張力帯1がブロック1
0の嵌合溝11に組み付けられたときに上記幅方向側部
1a′がブロック10側面の当接部14から目的の張力
帯側面1aの設定突出量(出代Δd)よりも大きく突出
するように刃物17で切断し(図5(a))、次いで、
その張力帯1′の幅方向側部1a′(切断面)をGC砥
石、ダイアモンド砥石等の砥石(図示せず)により研削
して保形ゴム層2から短繊維7,7,…を露出させ(図
5(b))、このことで、ブロック10に組み付けられ
たときに側面1aがブロック10の当接部14から上記
目的の設定突出量(出代Δd)だけ突出する張力帯1を
作る(図5(c))。そして、このように研削加工され
た張力帯1と各ブロック10とを係合固定して組み立て
ればよい。
【0031】尚、上記張力帯1′の幅方向側部1a′を
研削せずにそのまま出代Δdが適正出代よりも過大にな
るように各ブロック10に組み付け、その組付状態で張
力帯1′の幅方向側部1a′を砥石により設定突出量に
なるまで研削するようにしてもよく、上記の製造方法と
同様に、張力帯1の側面1aの保形ゴム層2から短繊維
7,7,…が露出したベルトBを製造することができ
る。しかし、その場合、張力帯1′をブロック10に組
み付けた状態でその幅方向側部1a′を研削して側面1
aを作るので、研削時にブロック10の当接部14をも
研削して傷付ける虞れがある。従って、ベルトBの製造
歩留まりや品質を向上させることができる点で、上記の
ようにブロック10に組み付ける前の張力帯1′の幅方
向側部1a′を研削加工するのが望ましい。
【0032】したがって、この実施形態の高負荷伝動用
Vベルトにおいては、その各張力帯1の側面1aが各ブ
ロック10の側面たる当接部14よりも突出して出代Δ
dが形成されているので、この張力帯1の側面1aがブ
ロック10側面の当接部14と共にプーリ溝面と接触し
てプーリからの側圧をブロック10と張力帯1とが分担
して受けることとなり、各ブロック10がプーリ溝に突
入する際の衝撃が張力帯1の側部により緩和される。
【0033】また、上記張力帯1の側面1aにおける保
形ゴム層2から短繊維7,7,…が露出しているので、
この張力帯1の側面1aが切断されたままの状態である
場合と比較したとき、上記露出した短繊維7,7,…に
より張力帯1の側面1aとプーリ溝面との摩擦係数が下
がってブロック10側面の当接部14とプーリ溝面との
摩擦係数に近付くこととなる。その結果、ベルトBとプ
ーリ溝面との摩擦係数が安定維持され、ベルトBの走行
初期の自己発熱が低減されるとともに、出代Δd、締め
代t2−t1やベルト騒音の経時変化が低減される。
【0034】
【実施例】次に、具体的に実施した例について説明す
る。ベルトの張力帯のマトリックスゴムとして、メタク
リル酸亜鉛を強化された水素添加NBRを用い、このゴ
ム中に架橋剤としてのパーオキサイド、架橋助剤、可塑
剤、老化防止剤を配合した。このゴムに対し、ゴム10
0重量部につき長さ3mmの6,6ナイロン短繊維を1
0重量部の配合比で、またアラミド繊維としての帝人
(株)製の長さ2mmのテクノーラ繊維を15重量部の
配合比でそれぞれ加えて混練りし短繊維強化ゴムを準備
した。これをカレンダーで圧延して短繊維を圧延方向に
配向させた。この未架橋ゴムシートを用いて張力帯を成
形し、ベルト幅方向が短繊維の配向方向になるように構
成した。この張力帯は所定の形状に加工したが、その側
面(プーリ溝面との接触面)については予め刃物でカッ
トした後にダイヤモンド砥石で研削して短繊維を露出さ
せた。この張力帯の側面をSEM(電子顕微鏡)で観察
したところ、短繊維が露出していることが確認できた。
【0035】張力帯のピッチ幅(上幅)は出代の水準が
0.1mmになるように、上記刃物でカットするときの
幅、砥石研削時の幅を所定の水準に作り込んだ。
【0036】各ブロックについては、インジェクション
金型を用い、予め接着処理を行ったアルミニウム合金製
補強材をフェノール樹脂中にインサート成形して作製
し、この成形後に熱処理を行って樹脂の物性を発現させ
た。
【0037】比較例に用いる張力帯は、その側面を刃物
でカット(このときの上幅の狙いは研削品と同じになる
ようにした)したままの状態のものとした。
【0038】ブロックは同一金型、同一ロットのものを
用い、それに側面を刃物でカットしたのみの張力帯を組
み付けたベルトを比較例(張力帯の側面に短繊維が露出
していない)とし、側面に対し砥石研削加工を行った張
力帯を組み付けたベルトを実施例(張力帯の側面に短繊
維が露出している)として、それぞれ3本ずつ準備し
た。
【0039】これらの合計で6本のベルト(実施例1〜
3及び比較例1〜3)を図6に示す耐熱試験装置を用い
て走行させた。すなわち、図6(a)は耐熱試験装置を
上側から、また図6(b)は前側からそれぞれ見た概略
断面図であり、この耐熱試験装置は前面上部の左右略中
央位置に直径40mmの熱風入口20aが、また上面の
左側端部に直径90mmの熱風出口20bがそれぞれ開
口した耐熱ボックス20を有する。この耐熱ボックス2
0内の左側部(熱風出口20b側)には駆動軸21に設
けた駆動プーリ22が、また右側部には従動軸23に設
けた従動プーリ24がそれぞれ軸間距離148.5mm
をあけて配置されている。そして、これら両プーリ2
2,24間に実施例及び比較例の各ベルトBを巻き架
け、耐熱ボックス20内に熱風入口20aから熱風を送
ってそれを熱風出口20bから排出させながら、各ベル
トBを下記表1の条件で走行させた。
【0040】
【表1】
【0041】また、各ベルトBの見かけの摩擦係数μ′
を図7に示す測定装置で測定した。この測定装置は、駆
動軸26上の駆動プーリ27と、従動軸28上の従動プ
ーリ29とを備えており、これらプーリ27,29間に
各ベルトBを巻き架け、従動軸28(従動プーリ29)
を回転不能にロックさせた状態で駆動プーリ27を回転
させ、その駆動プーリ27でのベルトBの接触角θ、ベ
ルトBの張り側張力T1及び緩み側張力T2から下記の
式を用いて摩擦係数μ′を算出した。すなわち、T1/
T2=eμ′θであるから、 μ′=ln(T1/T2)/θ 上記摩擦係数μ′の測定条件は下記表2のとおりであ
る。この測定条件では軸荷重を小さく設定しているため
に、ベルトBにおける張力帯の出代が存在するときに各
ブロックはプーリ溝面と接触せず、張力帯の摩擦係数
μ′のみを測定できる。この摩擦係数μ′はベルトBの
走行初期と共に所定時間走行後の経時変化として測定し
た。
【0042】
【表2】
【0043】さらに、各ベルトの走行前(オリジナル)
及び走行中の温度、騒音、出代、締め代の経時変化も追
跡して評価した。上記ベルトの出代はコントレーサを用
いて測定した。走行後の締め代は張力帯からブロックが
抜ける状態になった時間において、張力帯の噛合厚さと
ブロックの噛合隙間とを測定して求めた。ベルトの温度
は張力帯の側面を非接触温度計で測定した。
【0044】騒音については、上記耐熱試験装置(図6
参照)でのベルトの走行を所定時間毎に止めてベルトを
取り外し、図8に示す騒音試験装置で計測した。すなわ
ち、図8(a)は騒音試験装置を上側から、また図8
(b)は前側からそれぞれ見た図であり、左側には駆動
軸31に設けたピッチ径50.7mmの駆動プーリ32
が、また右側には従動軸33に設けたピッチ径113.
3mmの従動プーリ34がそれぞれ軸間距離174.4
mmの間隔で配置されている。そして、これら両プーリ
32,34間に各ベルトBを巻き架け、軸荷重を無負荷
とした状態で駆動プーリ32を2500rpmで回転さ
せてベルトBを走行させ、そのときに駆動軸31の中心
から50mmで手前側に100mm離れた測音位置Pで
の騒音をマイクロフォン等により測定した。
【0045】以上の測定結果を出代については図9によ
り、また締め代については図10により、さらに摩擦係
数μ′については図11により、また騒音レベルについ
ては図12により、またベルト温度については図13に
よりそれぞれ示している。
【0046】また、上記実施例及び比較例の各ベルトは
いずれも500時間まで走行させた。この時点の張力帯
の引張り試験から得られた心線残存強度を下記表3に示
す。
【0047】
【表3】
【0048】これら図9〜図13及び表3に示される結
果を考察すると、実施例は比較例に比較して、初期の摩
擦係数が低く、その結果、張力帯とプーリとの摩擦熱が
小さくなって、初期のベルト発熱温度が約20℃程度低
く、また、走行経時後の騒音の上昇速度も遅い結果とな
っている。
【0049】走行時間が500時間経過した後の実施例
及び比較例の各3本の締め代、出代及び心線残存強度の
各平均値でみると、実施例は比較例に比較して、出代、
締め代の維持に優れ、心線の残存強度も大きく、耐久性
に優れることが判明した。
【0050】すなわち、ベルトの走行初期に発熱したと
き、その発熱は走行初期の段階で出代及び締め代の変化
を増大させ、この大きな初期変化が走行時の後々まで尾
を引いて後期の耐久性として悪影響を及ぼし、ベルトと
ブロックとのガタによって心線疲労にまで影響を与え
る。しかし、本願発明のベルトのように、張力帯の側面
に短繊維が露出していることによって、張力帯とプーリ
との摩擦係数が小さくなるために、張力帯の出代が大き
くて張力帯もプーリ側圧をかなり分担する必要のある走
行初期でも、張力帯とプーリとの間の摩擦力は低減さ
れ、ベルト発熱が小さくなる。そして、この初期のベル
ト発熱が低減される結果、張力帯の永久変形が小さくな
って、出代及び締め代が適正に維持され(図9、図1
0、図12参照)、騒音の経時変化も小さくなるのであ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明で
は、張力帯と多数のブロックとからなる高負荷伝動用V
ベルトにおいて、ベルトの幅方向側面におけるブロック
側面と張力帯側面との両方がプーリ溝面と接触するよう
に張力帯側面をブロック側面よりも突出させ、各ブロッ
クの少なくとも側面を樹脂で形成する一方、張力帯は、
少なくとも側面側に短繊維が混入された短繊維強化ゴム
からなる保形ゴム層と、その保形ゴム層に埋設された心
線とを備えたものとし、ブロック側面よりも突出する張
力帯側面の保形ゴム層から短繊維を露出させた。請求項
2の発明では、少なくともベルト走行初期での張力帯側
面とプーリ溝面との摩擦係数を、ブロック側面とプーリ
溝面との摩擦係数に略等しくした。従って、これらの発
明によると、張力帯側面とプーリ溝面との摩擦係数が下
がってブロック側面とプーリ溝面との摩擦係数に近付
き、ベルトとプーリ溝面との摩擦係数が安定維持され
て、ベルトの走行初期の自己発熱の大幅な低減を図るこ
とができるとともに、ベルト騒音の経時変化の低減を図
ることができる。さらには張力帯の出代等の維持に優れ
ているので、心線の耐疲労性も向上し、高負荷伝動用V
ベルトの耐久性の向上を図ることができる。
【0052】請求項3の発明によると、上記張力帯の短
繊維はナイロン繊維を含んでいる構成としたことで、張
力帯側面とプーリ溝面との摩擦係数を下げてブロック側
面とプーリ溝面との摩擦係数に近付けるのに好適な短繊
維が容易に得られる。
【0053】請求項4の発明によると、上記短繊維は、
ナイロン繊維及びアラミド繊維を含んでいる構成とした
ことにより、張力帯におけるゴムの弾性率を高くするこ
とができ、心線のグリップ力の増大、張力帯の耐久性の
向上、プーリからの側圧に対する張力帯の良好な分担化
を図ることができる。
【0054】請求項5の発明によると、張力帯の保形ゴ
ム層は、メタクリル酸亜鉛強化の水素添加NBRとした
ことで、硬質で耐摩耗性に優れた張力帯用のゴムが得ら
れる。
【0055】請求項6の発明によると、ブロック側面と
プーリ溝面との間の摩擦係数を、プーリ溝の角度をαと
して、sin(α/2)以下としたことにより、ブロッ
クのプーリ溝からの抜け性が良くなり、プーリ溝から抜
け出るときのベルトの逆曲げ現象を防いで耐久性の向上
や騒音の低減を図ることができる。
【0056】請求項7の発明によると、上記の高負荷伝
動用Vベルトを製造するに当たり、予め、張力帯の幅方
向側部を、張力帯がブロックに組み付けられたときに幅
方向側部がブロック側面から設定突出量よりも大きく突
出するように切断し、その張力帯の幅方向側部を砥石に
より設定突出量になるまで研削して保形ゴム層から短繊
維を露出させ、その張力帯とブロックとを係合固定して
組み立てたことにより、ブロックを傷付けることなく、
側面に短繊維が露出した張力帯を形成でき、ベルトの製
造時の歩留まりや品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る高負荷伝動用Vベルト
の斜視図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】ブロックの拡大側面図である。
【図4】張力帯の拡大側面図である。
【図5】高負荷伝動用Vベルトの製造工程を張力帯に関
して概略的に示す説明図である。
【図6】ベルトの耐熱試験装置を示す図である。
【図7】ベルトの見かけの摩擦係数を測定するための測
定装置を示す図である。
【図8】ベルトの騒音試験装置を示す図である。
【図9】出代の経時変化を示す図である。
【図10】締め代の経時変化を示す図である。
【図11】ベルトの見かけの摩擦係数の経時変化を示す
図である。
【図12】ベルトの騒音レベルの経時変化を示す図であ
る。
【図13】ベルト温度の経時変化を示す図である。
【符号の説明】 B 高負荷伝動用Vベルト 1 張力帯 1a 張力帯側面 2 保形ゴム層 3 心線 4 上側凹部 5 下側凹部 7 短繊維 10 ブロック 11 嵌合溝 12 上側凸部 13 下側凸部 14 当接部(ブロック側面) 15 補強部材 t1 ブロックの噛合隙間 t2 張力帯の上下凹部間の噛合厚さ t2−t1 締め代 Δd 出代
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 光彦 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 Fターム(参考) 4F213 AA00 AA29 AA30 AA45 AA46 AB25 AD16 AD18 AE08 AG17 AH12 WA41 WA53 WA60 WA63 WA74 WB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張力帯と、該張力帯に噛合状態により係
    合固定された多数のブロックとからなる高負荷伝動用V
    ベルトにおいて、 ベルトの幅方向側面におけるブロック側面と張力帯側面
    との両方がプーリ溝面と接触するように張力帯側面がブ
    ロック側面よりも突出して出代が設けられており、 上記各ブロックのうち少なくともプーリ溝面に接触する
    側面が樹脂で形成されている一方、 上記張力帯は、少なくとも側面側に短繊維が混入された
    短繊維強化ゴムからなる保形ゴム層と、該保形ゴム層に
    埋設された心線とを備え、 上記ブロック側面よりも突出する張力帯側面の保形ゴム
    層から上記短繊維が露出していることを特徴とする高負
    荷伝動用Vベルト。
  2. 【請求項2】 張力帯と、該張力帯に噛合状態により係
    合固定された多数のブロックとからなる高負荷伝動用V
    ベルトにおいて、 ベルトの幅方向側面におけるブロック側面と張力帯側面
    との両方がプーリ溝面と接触するように張力帯側面がブ
    ロック側面よりも突出して出代が設けられており、 上記各ブロックのうち少なくともプーリ溝面に接触する
    側面が樹脂で形成されている一方、 上記張力帯は保形ゴム層と、該保形ゴム層に埋設された
    心線とを備え、 少なくともベルト走行初期での上記張力帯側面とプーリ
    溝面との摩擦係数が、ブロック側面とプーリ溝面との摩
    擦係数に略等しいことを特徴とする高負荷伝動用Vベル
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1の高負荷伝動用Vベルトにおい
    て、 短繊維は、ナイロン繊維を含んでいることを特徴とする
    高負荷伝動用Vベルト。
  4. 【請求項4】 請求項3の高負荷伝動用Vベルトにおい
    て、 短繊維は、ナイロン繊維及びアラミド繊維を含んでいる
    ことを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つの高負荷伝
    動用Vベルトにおいて、 張力帯の保形ゴム層は、メタクリル酸亜鉛を強化された
    水素添加NBRからなることを特徴とする高負荷伝動用
    Vベルト。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つの高負荷伝
    動用Vベルトにおいて、 ブロック側面とプーリ溝面との間の摩擦係数は、プーリ
    溝の角度をαとして、sin(α/2)以下であること
    を特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  7. 【請求項7】 請求項1の高負荷伝動用Vベルトを製造
    する方法であって、 予め、張力帯の幅方向側部を、該張力帯がブロックに組
    み付けられたときに幅方向側部がブロック側面から設定
    突出量よりも大きく突出するように切断し、 次いで、上記張力帯の幅方向側部を砥石により上記設定
    突出量になるまで研削して保形ゴム層から短繊維を露出
    させた後、 上記張力帯とブロックとを係合固定して組み立てること
    を特徴とする高負荷伝動用Vベルトの製造方法。
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