JP3814126B2 - 自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置 - Google Patents
自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3814126B2 JP3814126B2 JP2000198263A JP2000198263A JP3814126B2 JP 3814126 B2 JP3814126 B2 JP 3814126B2 JP 2000198263 A JP2000198263 A JP 2000198263A JP 2000198263 A JP2000198263 A JP 2000198263A JP 3814126 B2 JP3814126 B2 JP 3814126B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input clutch
- clutch
- input
- circuit
- lubrication
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0482—Gearings with gears having orbital motion
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D27/00—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
- F16D27/10—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
- F16D27/108—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members
- F16D27/112—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members with flat friction surfaces, e.g. discs
- F16D27/115—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members with flat friction surfaces, e.g. discs with more than two discs, e.g. multiple lamellae
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/0021—Generation or control of line pressure
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/38—Control of exclusively fluid gearing
- F16H61/40—Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
- F16H61/4165—Control of cooling or lubricating
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2300/00—Special features for couplings or clutches
- F16D2300/06—Lubrication details not provided for in group F16D13/74
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D27/00—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
- F16D27/004—Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with permanent magnets combined with electromagnets
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0467—Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0473—Friction devices, e.g. clutches or brakes
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機と動力源との間に介在させた電磁式入力クラッチの潤滑制御を行うための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機は、有段式自動変速機か無段変速機かをとわず通常、トルクコンバータを経て動力源であるエンジンの回転を入力するよう構成するのが普通である。
ところでトルクコンバータは、入出力要素間で流体伝動により動力伝達を行うため、滑らかな伝動が可能である反面、入出力要素間でスリップが発生して燃費効率の低下を免れない。
【0003】
そこで、トルクコンバータに代えて電磁クラッチや多板クラッチなどの入力クラッチを設け、これを経てエンジン回転を入力するようにした自動変速機が提案されている。
ところで特開平10−78052号公報や特開平5−149418号公報に記載のごとく、トルクコンバータに代えて多板クラッチを用いる場合、それ自身が大型であるほかに、当該多板クラッチ用の特開平5−149418号公報に記載のごとき複雑な締結制御油路が新たに必要であり、自動変速機の構成が大型で複雑になるとともにトルクコンバータ式自動変速機を大幅に設計変更しなければならない等の問題があり、実際上は多板クラッチよりも電磁クラッチの方が有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、トルクコンバータに代え電磁式の入力クラッチを用いるにしても、入力クラッチは発進時や変速時などにショック防止のためにスリップ状態で締結させることがあるため、電磁式の入力クラッチといえども潤滑する必要がある。
一方で電磁式入力クラッチの潤滑回路は、変速機ケースと入力クラッチハウジングとの取り付け面に介在させたオイルポンプを潤滑油源とし、さらに当該オイルポンプからの作動油を媒体として変速制御を行うよう変速機ケースの下部に取り付けたコントロールバルブボディーからの余剰油を入力クラッチハウジング内の電磁式入力クラッチの潤滑に供することになる都合上、しかも電磁式入力クラッチの潤滑油はクラッチ自身が回転体であるためにその中心部から供給する必要があって潤滑回路を外周側より入力クラッチに通じさせることができないことを主たる理由として、入力クラッチの潤滑回路は変速機入力軸周りの直径を大きくし、ひいては変速機の径方向寸法を増大させる懸念があった。
【0005】
この傾向は、潤滑油量の制御のし易さのために入力クラッチの潤滑回路を2個並置し、これら回路の使い分けにより潤滑油量を制御しようとする場合、潤滑回路の増大分だけ更に顕著になり、その対策の必要性が高まる。
【0006】
請求項1記載の第1発明は、変速機入力軸が通常は変速機ケースに固定された中空スリーブに回転自在に嵌合して変速機ケース内に貫入されていることから、この事実を利用した特異な構成にすることにより、変速機入力軸周りの直径を大きくすることなく、従って変速機の径方向寸法を増大させる懸念なしに、入力クラッチの潤滑回路を2個並置して潤滑油量の制御のし易さを実現することを目的とする。
【0007】
請求項2に記載の第2発明は、上記のごとく2個並置する潤滑回路を新たに設計するというのでは、多板クラッチを用いる場合と同様にトルクコンバータ式自動変速機を大幅に設計変更しなければならず、電磁クラッチを採用したことによる利点が薄れてしまうとの事実認識に基づき、
トルクコンバータ式自動変速機をほとんど設計変更することなく、そのロックアップ制御回路のほとんど全てを流用して電磁式入力クラッチの潤滑を行い得るようにするとともに、潤滑油量の制御をも行い得るようにした自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置を提案することを目的とする。
【0008】
請求項3に記載の第3発明は、トルクコンバータ式自動変速機のロックアップ制御回路を全く設計変更することなくそのまま用いて、電磁式入力クラッチへの潤滑油量を適切に制御し得るようにした自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置を提案することを目的とする。
【0009】
請求項4に記載の第4発明は、トルクコンバータ式自動変速機のロックアップ制御回路に僅かな手段を付加するのみで、電磁式入力クラッチへの潤滑油量を更に適切に制御し得るようにした自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置を提案することを目的とする。
【0010】
請求項5に記載の第5明は、電磁式入力クラッチを潤滑した後における油をオイルパンに確実に戻し得るようにした自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置を提案することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的のため、第1発明による自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置は、
変速機ケースに固定の中空スリーブに回転自在に嵌合して変速機ケース内に貫入させた入力軸を具え、電磁式入力クラッチおよび前記入力軸を順次経て動力源からの回転を入力され、この入力回転を変速して出力するようにした自動変速機において、
前記中空スリーブおよび入力軸の嵌合部に、前記入力クラッチへ通じる隙間を設定して入力クラッチの第1潤滑回路を構成し、
前記入力軸の中心部に、前記入力クラッチへ通じる中空孔を形成して入力クラッチの第2潤滑回路を構成し、
これら入力クラッチの第1潤滑回路および第2潤滑回路を使い分けることにより入力クラッチへの潤滑油量を制御するよう構成したことを特徴とするものである。
【0012】
第2発明による自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置は、第1発明において、
トルクコンバータをロックアップ状態にする時に入口回路として使用していた、前記中空スリーブおよび入力軸の嵌合部に既存の環状隙間を前記入力クラッチに通じさせて前記第1潤滑回路に流用し、
トルクコンバータをロックアップ状態にする時に出口回路として使用していた、前記入力軸に既存の中空孔を前記入力クラッチに通じさせて前記第2潤滑回路に流用するよう構成したことを特徴とするものである。
【0013】
第3発明による自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置は、第1発明または第2発明において、
入力クラッチの要求潤滑油量が多い時は前記第1潤滑回路および第2潤滑回路の双方から潤滑油を供給するよう、また入力クラッチの要求潤滑油量が少ない時は第1潤滑回路のみから潤滑油を供給するよう構成したことを特徴とするものである。
【0014】
第4発明による自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置は、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、
第1潤滑回路に流量制限手段を挿置し、入力クラッチの要求潤滑油量が多い時は前記第1潤滑回路および第2潤滑回路の双方から潤滑油を供給し、入力クラッチの要求潤滑油量が少ない時は第1潤滑回路のみから潤滑油を供給するよう構成したことを特徴とするものである。
【0015】
第5発明による自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置は、第1発明乃至第4発明のいずれかにおいて、
前記入力クラッチを包套する固定の入力クラッチケースを設け、該入力クラッチケースの下部内方に複数のオイルキャッチリブを立設し、これらオイルキャッチリブ間に溜まった潤滑後のオイルをオイルパンに戻す潤滑油戻り路を成す開口を前記入力クラッチケースに形成したことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の効果】
第1発明において、自動変速機は電磁式入力クラッチおよび入力軸を順次経て入力される動力源からの回転を変速して出力する。
ここで電磁式入力クラッチの潤滑に際しては、第1潤滑回路および/または第2潤滑回路を経て入力クラッチに供給されるオイルで当該潤滑を行い、潤滑油量の制御は第1潤滑回路および第2潤滑回路の使い分けによって容易に行うことができる。
【0017】
ところで第1発明においては、入力軸およびこれを回転自在に嵌合した中空スリーブの嵌合部に、入力クラッチへ通じる隙間を設定して入力クラッチの第1潤滑回路となし、入力軸の中心部に、入力クラッチへ通じる中空孔を形成して入力クラッチの第2潤滑回路となす構成故に、潤滑油量制御のし易さのために潤滑回路を2個並置しても入力軸周りの直径が些かも大きくならず、従って変速機の径方向寸法を全く増大させることなく潤滑油量制御のし易さを実現することができる。
【0018】
第2発明においては、トルクコンバータをロックアップ状態にする時に入口回路として使用していた、中空スリーブおよび入力軸の嵌合部に既存の環状隙間を入力クラッチに通じさせて上記第1潤滑回路に流用し、トルクコンバータをロックアップ状態にする時に出口回路として使用していた、入力軸に既存の中空孔を入力クラッチに通じさせて上記第2潤滑回路に流用するよう構成したから、
両潤滑回路についてロックアップ制御回路をそのまま流用することができ、また両潤滑回路の上記使い分けによる潤滑油量制御についてもロックアップ制御弁をそのまま流用することができることとなる。
従って、トルクコンバータ式自動変速機をほとんど設計変更することなく、そのロックアップ制御回路のほとんど全てを流用して、電磁式入力クラッチの潤滑および潤滑油量の制御を行うことができ、安価にトルクコンバータ式自動変速機を電磁式入力クラッチ付きの自動変速機に変更することができる。
【0019】
第3発明においては、入力クラッチの要求潤滑油量が多い時は第1潤滑回路および第2潤滑回路の双方から潤滑油を供給し、また入力クラッチの要求潤滑油量が少ない時は第1潤滑回路のみから潤滑油を供給するため、
トルクコンバータ式自動変速機のロックアップ制御回路を全く設計変更することなくそのまま用いて、電磁式入力クラッチへの潤滑油量を適切に制御することができる。
【0020】
第4発明においては、第1潤滑回路に流量制限手段を挿置し、入力クラッチの要求潤滑油量が多い時は第1潤滑回路および第2潤滑回路の双方から潤滑油を供給し、入力クラッチの要求潤滑油量が少ない時は第1潤滑回路のみから潤滑油を供給するため、
トルクコンバータ式自動変速機のロックアップ制御回路に上記の流量制限手段を付加するのみで、特に入力クラッチの要求潤滑油量が少ない時における電磁式入力クラッチへの潤滑油量を更に適切に制御することができる。
【0021】
第5発明においては、入力クラッチを包套する固定の入力クラッチケースを設け、該入力クラッチケースの下部内方に複数のオイルキャッチリブを立設し、これらオイルキャッチリブ間に溜まった潤滑後のオイルをオイルパンに戻す潤滑油戻り路を成す開口を入力クラッチケースに形成したから、
電磁式入力クラッチを潤滑した後におけるオイルをオイルパンに確実に戻して入力クラッチの潤滑を更に確実なものにすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の一実施の形態になる入力クラッチ潤滑制御装置を具えた自動変速機を示し、図3は、該自動変速機の制御システムを示す。
自動変速機は、変速部7を図1にもとづき後で詳述するような構成としたVベルト式無段変速機とする。
21は変速機ケース、22はその後端側開口を塞ぐエンドカバー、23は変速機ケース21の前端開口に取着した入力クラッチハウジングをそれぞれ示す。
変速機ケース21および入力クラッチハウジング23間にはオイルポンプ24を介在させ、このオイルポンプ24は、ポンプハウジング25およびポンプカバー26により画成される空間内に内接歯車ポンプ要素を収納して構成した通常のギヤポンプとする。
【0023】
ポンプカバー26の内周に固定の中空スリーブ27を嵌着し、この中空スリーブ27内に入力軸5を回転自在に嵌合して挿置する。
入力クラッチハウジング23内に突出する入力軸5の前端部上に入力クラッチ4を配置し、この入力クラッチ4を電磁クラッチ28と、該電磁クラッチの外周に配置した入力クラッチパック29と、該電磁クラッチの内周に配置したローディングカム30とで構成する。
電磁クラッチ28は締結作動時に、トーショナルダンパ31およびドライブプレート32を介しエンジン(図示せず)のクランクシャフトに結合されてエンジン駆動されているクラッチドラム33(オイルポンプ24の駆動軸を兼ねる)の回転をローディングカム30に伝達するものとする。
【0024】
電磁クラッチ28の締結でローディングカム30にエンジン回転が入力されると、ローディングカム30はボールが傾斜面を転動するカム作用により入力クラッチハブ34に図1の右方へのスラストを発生し、入力軸5にスプライン嵌合したクラッチハブ34をして同方向へ押動する。
これにより、クラッチハブ34の外周部が上記のスラストにより入力クラッチパック29を締結状態にし、結果として入力クラッチ4は、エンジン駆動されているクラッチドラム33にクラッチハブ34を結合して入力軸5にエンジン回転を伝達する締結状態になる。
【0025】
なおワンウェイクラッチ8は、オイルポンプ24とローディングカム30との間において入力軸5上に嵌合し、該ワンウェイクラッチ8の外周に回転係合させた環状体35を固定の前記中空スリーブ27の前端に固着して、環状体35および中空スリーブ27をワンウェイクラッチ8の反力受けとなし、これによりワンウェイクラッチ8がエンジン回転と逆の方向への入力軸5の回転を阻止して、坂道で車両を停車させておくヒルホールド機能を果たし得るようにする。
【0026】
変速機ケース21内に突出する入力軸5の後端にプライマリプーリ36を突き合わせて相対回転可能に嵌合し、該プライマリプーリ36と、セカンダリプーリ37と、これらプーリ間に掛け渡したVベルト38とで変速部7を構成する。
ここでプライマリプーリ36およびセカンダリプーリ37は、プーリV溝幅を相互に逆方向へ変更制御可能で、これによりプーリ36,37に対するVベルト38の巻き掛け円弧径を連続的に変化させることにより変速部7は無段変速を行い得るものとする。
かようにして変速された出力回転は、セカンダリプーリ37から図示せざるディファレンシャルギヤ装置を経て左右駆動車輪に達し、車両を走行させることができる。
【0027】
プライマリプーリ36の前端は軸受39により変速機ケース21に支持し、また後端は軸受40によりエンドカバー22に支持する。
そして入力軸5とプライマリプーリ36との嵌合部に周知の前後進切り換え機構41を配置し、この前後進切り換え機構41を単純遊星歯車組42と、湿式多板式の前進クラッチ43および後退ブレーキ44とで構成する。
単純遊星歯車組42は、リングギヤを前進クラッチ43のクラッチドラム45を介して入力軸5に駆動結合することにより入力要素となし、サンギヤをプライマリプーリ36に駆動結合して出力要素となし、キャリアを後退ブレーキ44のハブ46に結合して適宜反力受けの機能を果たし得るようになす。
【0028】
前進クラッチ43はその締結時に、単純遊星歯車組42のリングギヤおよびサンギヤ間を駆動結合して遊星歯車組42の全ての要素を一体化させることにより入力軸5の回転をそのままプライマリプーリ36に伝達して車両の前進走行を可能にする。
後退ブレーキ44はその締結時に、単純遊星歯車組42のキャリアを固定してこれを反力要素とすることにより入力軸5の回転を逆転下に減速してプライマリプーリ36に伝達し、車両の後退走行を可能にする。
【0029】
図1に示す自動変速機の作用を説明するに、走行を希望せず中立(N)レンジや駐車(P)レンジの非走行レンジにしている間、電磁クラッチ28の通電を行わず、これをOFFしておくことにより入力クラッチ4を解放状態にする。
また発進用摩擦要素である前進クラッチ43および後退ブレーキ44も作動圧のドレンにより解放状態にする。
よってプライマリプーリ36にエンジン回転が伝達されることがなく、車両を停車状態にしておくことができる。
【0030】
前進走行を希望して前進(D)レンジにする時、前進クラッチ43を油圧作動により締結させる。
この状態で電磁クラッチ28を通電により締結させると、ローディングカム30のカム作用を介して入力クラッチ4が締結され、入力軸5にエンジン回転を伝達することができる。
かかる入力軸5へのエンジン回転は、上記のごとくに締結された前進クラッチ43および遊星歯車組42を経てそのままプライマリプーリ36に至り、この回転はプライマリプーリ36とセカンダリプーリ37を主たる構成要素とする変速部7の前記した無段変速作用下に車輪へ伝達されて車両を前進走行させることができる。
なお発進時は、電磁クラッチ28の通電を徐々に行ってその締結速度を加減することにより滑らかな前発進が可能である。
【0031】
後退走行を希望して前進(R)レンジにする時、後退ブレーキ44を油圧作動により締結させる。
この状態で電磁クラッチ28を通電により締結させると、ローディングカム30のカム作用を介して入力クラッチ4が締結され、入力軸5にエンジン回転を伝達することができる。
かかる入力軸5へのエンジン回転は、上記のごとくに締結された後退ブレーキ44および遊星歯車組42を経て逆転下に減速されてプライマリプーリ36に至り、この回転はプライマリプーリ36とセカンダリプーリ37を主たる構成要素とする変速部7の前記した無段変速作用下に車輪へ伝達されて車両を後退走行させることができる。
なお発進時は、電磁クラッチ28の通電を徐々に行ってその締結速度を加減することにより滑らかな後発進が可能である。
【0032】
次いで、本発明の一実施の形態になる入力クラッチ4の潤滑制御装置を説明する。
入力クラッチ4は、変速機ケース21の前端開口に入力クラッチハウジング23を取り付ける時に変速機ケース21に共締めした固定の入力クラッチケース51内に包套して入力クラッチ4の潤滑オイルが入力クラッチハウジング23内に飛散しないようにする。
【0033】
入力クラッチ4への潤滑回路は以下の構成とする。
つまり、中空スリーブ27に嵌合した入力軸5の部分を小径にしてこれら中空スリーブ27および入力軸5の嵌合部に、入力クラッチ4へ通じる環状の隙間5aを設定し、これを含むように構成した入力クラッチ4の第1潤滑回路52を設ける。
また、入力軸5に入力クラッチ4へ通じる中空孔5bを形成し、これを含むように構成した入力クラッチ4の第2潤滑回路53を設ける。
【0034】
ここで好ましくは、トルクコンバータをロックアップ状態にする時に入口回路として使用していた自動変速機の回路を入力クラッチ4の第1潤滑回路52に流用し、またトルクコンバータをロックアップ状態にする時に出口回路として使用していた自動変速機の回路を入力クラッチ4の第2潤滑回路53とし、これら第1潤滑回路52および第2潤滑回路53を入力クラッチ4に通じさせることにより入力クラッチ4の潤滑回路を構成するのが良い。
【0035】
そして、入力クラッチ4を潤滑し終えたオイルを確実に図2のオイルパン54に戻すため同図に明示するように、入力クラッチケース51の下部内方に複数のオイルキャッチリブ55を立設し、これらオイルキャッチリブ55を図2に矢印で示す入力クラッチ回転方向に相互に離間して順次配置する。
なお破線で示すごとく、かかる入力クラッチ回転方向に離間して配置したオイルキャッチリブ55間に延在するように縦リブを付加してオイルキャッチリブ55とにより閉形状の空間が画成されるようなリブにしてもよいことは言うまでもない。
【0036】
かくて、入力クラッチ4を潤滑し終えたオイルはオイルキャッチリブ55間に画成された空間内に溜まるが、当該オイルをオイルパン54に戻すため入力クラッチケース51の後壁に開口56を形成し、この開口56と共に図1の潤滑油戻り路57を形成するよう入力クラッチハウジング23にオイルガイドリブ58および開口59を形成する。
【0037】
以上の構成とした自動変速機におけるプライマリプーリ36、セカンダリプーリ37、前進クラッチ43、および後退ブレーキ44の制御はそれぞれ、トルクコンバータ式無段変速機において周知の図3に示す変速制御部61を介しコントローラ62により以下の如くにこれを行う。
ここで変速制御部61は、図1につき前述したオイルポンプ24からのオイルを媒体として第1調圧弁63により変速制御圧Psを発生させ、第1調圧弁63からの余剰油を媒体として第2調圧弁64により前後進切り換え圧Pcを発生させる。
【0038】
先ずプライマリプーリ36およびセカンダリプーリ37の制御を説明するに、コントローラ62は、運転者が指令する駐車(P)レンジや、中立(N)レンジや、前進走行(D)レンジや、後退走行(R)レンジなどの選択レンジを検知するインヒビタスイッチ65からの信号と、スロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ66からの信号と、車速VSPを検出する車速センサ67からの信号とから目標変速比を演算して、ステップモータ68を介し変速制御弁69を対応位置に動作させる。
ここで変速制御弁69は変速制御圧Psを元圧としてプライマリプーリ36およびセカンダリプーリ37のV溝幅を上記の目標変速比が達成されるよう制御する。
【0039】
次いで前進クラッチ43および後退ブレーキ44の制御を説明するに、変速制御部61内の前後進切り換え弁70は運転者によるレンジ選択指令に機械的に連動し、駐車(P)レンジや中立(N)レンジの選択中は前進クラッチ43および後退ブレーキ44の何れをもドレンして非作動とすることにより停車を実現し、前進走行(D)レンジ選択中は前進クラッチ43を前後進切り換え圧Pcにより締結させて前進走行を可能にし、後退走行(R)レンジ選択中は後退ブレーキ44を前後進切り換え圧Pcにより締結させて後退走行を可能にする。
【0040】
コントローラ62は電磁クラッチ28(入力クラッチ4)の締結制御をも行い、インヒビタスイッチ65からの信号を基に中立(N)レンジや駐車(P)レンジが選択されていると判定する時、電磁クラッチ28への通電を行わず入力クラッチ4(図1参照)を解放状態にすることにより、前進クラッチ43および後退ブレーキ44の上記解放と相まって停車状態を達成する。
前進走行(D)レンジや後退走行(R)レンジが選択されていると判定する時、電磁クラッチ28を電流iにより励磁して締結させることにより入力クラッチ4を締結状態にし、前進クラッチ43または後退ブレーキ44の上記締結状態と相まって車両を前進走行または後退走行させることができる。
なお発進時は、電磁クラッチ28への通電量iを徐々に増大してその締結速度を加減することにより滑らかな前発進または後発進が可能である。
【0041】
変速制御部61は更にコントローラ62による制御下で入力クラッチ4の潤滑制御をも行うようになす。
これがため、変速制御部61内に潤滑制御弁71を設け、ここでは当該潤滑制御弁71を、ロックアップ制御弁として変速制御部61内にもともと存在する弁の流用により間に合わせ、当該既存のロックアップ制御弁で潤滑制御弁71を構成する。
つまり潤滑制御弁71は、ロックアップ制御で行われていたと同様に第2調圧弁64から流出する余剰油を供給され、スプール71aがバネ71bにより図示位置(ロックアップ解除位置に対応する)にされている間、第2調圧弁64からの余剰油を第1潤滑回路52(ロックアップ入口回路に対応する)および第2潤滑回路53(ロックアップ出口回路に対応する)の双方に供給して入力クラッチ4(図1参照)の潤滑に資する。
【0042】
ところで潤滑制御弁71がソレノイド弁72による制御下で、スプール71aをバネ71bに抗して図4の位置(ロックアップ位置に対応する)にされている間、第2調圧弁64からの余剰油を第1潤滑回路52のみに供給して入力クラッチ4(図1参照)の潤滑に資する。
なお第1潤滑回路52には、流量制御手段としての絞り52aを挿置し、その開口面積を入力クラッチ4の最小要求潤滑油量に対応させる。
【0043】
潤滑制御弁71のスプール71aはコントローラ62によりソレノイド弁72を介してストローク制御し、ソレノイド弁72には、パイロット弁73が変速制御圧Psを元圧として作り出した一定のパイロット圧Ppを供給する。
コントローラ62がソレノイド弁72をOFFする時、ソレノイド弁72は一定のパイロット圧Ppを潤滑制御弁71の室71cに供給せず、潤滑制御弁71のスプール71aがバネ71bにより図3の位置にされ、コントローラ62がソレノイド弁72をONする時、ソレノイド弁72は一定のパイロット圧Ppを潤滑制御弁71の室71cに供給し、潤滑制御弁71のスプール71aをバネ71bに抗して図4の位置にストロークさせる。
なおソレノイド弁72およびパイロット弁73も、ロックアップ制御のために従来より変速制御部61内にもともと存在していたものを流用する。
【0044】
上記した潤滑制御弁スプール71aのストローク制御に際しコントローラ62は、図5の制御プログラムにより当該制御を実行する。
つまり先ずステップ81において、電磁クラッチ28への通電量iから入力クラッチ4が完全結合状態または解放状態か、それ以外のスリップ結合状態かを判定する。
入力クラッチ4が完全結合状態または解放状態である場合、入力クラッチ4の潤滑がそれほど必要でないから、ステップ82においてソレノイド弁72をONにし、パイロット圧Ppを潤滑制御弁71の室71cに供給して潤滑制御弁71のスプール71aをバネ71bに抗して図4の位置にストロークさせ、第1潤滑回路52のみから入力クラッチ4(図1参照)へ潤滑油を供給する。
この時の潤滑油量は、絞り52aの開口面積により決定され、入力クラッチ4が完全結合状態または解放状態である場合において必要な最小限の油量にすることができ、オイルポンプの駆動エネルギー損失を最小限にすることができる。
【0045】
入力クラッチ4がスリップ結合状態である場合、摩耗防止および発熱防止のため入力クラッチ4の潤滑が最大限に必要であることから、ステップ83においてソレノイド弁72をOFFにし、パイロット圧Ppを潤滑制御弁71の室71cに供給しない。よって潤滑制御弁71はスプール71aをバネ71bにより図3の位置にストロークされ、第1潤滑回路52および第2潤滑回路53の双方から入力クラッチ4(図1参照)へ要求通りに多量の潤滑油を供給して、確実な摩耗防止および発熱防止を実現することができる。
以上のように本実施の形態においては、第1潤滑回路52および第2潤滑回路53の使い分けにより入力クラッチ4への潤滑油量を容易に制御することができる。
【0046】
上記のようにして入力クラッチ4の潤滑に供された後のオイルは、図1および図2に示すごとく入力クラッチ4を包套する固定の入力クラッチケース51の下部内方に立設した複数のオイルキャッチリブ55間に溜められ、その後、入力クラッチケース51に設けられた開口56および潤滑油戻り路57を経て変速機ケース21の下部におけるオイルパン54に確実に戻される。
【0047】
ところで本実施の形態においては、入力クラッチ4の潤滑回路を上記のごとくに構成したから、つまり図1に示すように、入力軸5およびこれを回転自在に嵌合した中空スリーブ27の嵌合部に、入力クラッチへ通じる隙間5aを設定して入力クラッチ4の第1潤滑回路52となし、更に入力軸5の中心部に、入力クラッチ4へ通じる中空孔5bを形成して入力クラッチ4の第2潤滑回路53となす構成にしたから、
潤滑油量制御のし易さのために潤滑回路52,53を2個並置してこれら潤滑回路の上記使い分けにより潤滑油量制御を行うようにしても、入力軸5周りの直径が些かも大きくならず、従って変速機の径方向寸法を全く増大させることなく上記潤滑油量制御のし易さを実現することができる。
【0048】
なお第1潤滑回路52および第2潤滑回路53を設けるに際しては前記したごとく、トルクコンバータをロックアップ状態にする時に入口回路として使用していた、中空スリーブ27および入力軸5の嵌合部に既存の環状隙間5aを入力クラッチ4に通じさせて第1潤滑回路52に流用し、トルクコンバータをロックアップ状態にする時に出口回路として使用していた、入力軸5に既存の中空孔5bを入力クラッチ4に通じさせて第2潤滑回路53に流用するよう構成すれば、
両潤滑回路52,53についてロックアップ制御回路をそのまま流用することができ、また両潤滑回路52,53の上記使い分けによる潤滑油量制御についてもロックアップ制御弁をそのまま流用することができることとなる。
この場合、トルクコンバータ式自動変速機をほとんど設計変更することなく、そのロックアップ制御回路のほとんど全てを流用して、電磁式入力クラッチ4の潤滑および潤滑油量の制御を行うことができ、安価にトルクコンバータ式自動変速機を電磁式入力クラッチ付きの自動変速機に変更することができる。
【0049】
そして本実施の形態においては特に、入力クラッチ4の要求潤滑油量が少ない時の潤滑油量を決定する第1潤滑回路52に絞り52aを挿置したため、
トルクコンバータ式自動変速機のロックアップ制御回路に上記の絞り52aを付加するのみで、入力クラッチ4の要求潤滑油量が少ない時における入力クラッチ潤滑油量を更に適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる入力クラッチ潤滑制御装置を具えた自動変速機を示す要部縦断側面図ある。
【図2】 同実施の形態における自動変速機をエンジン側から見て入力クラッチケースの内部を示す要部正面図である。
【図3】 同実施の形態における自動変速機の変速制御部を示す概略ブロック線図である。
【図4】 同変速制御部における潤滑制御弁を潤滑油量低下状態で示す断面図である。
【図5】 本実施の形態においてコントローラが実行する入力クラッチ潤滑油量制御プログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
4 入力クラッチ
5 入力軸
5a 環状隙間
5b 中空孔
7 変速部
8 ワンウェイクラッチ
21 変速機ケース
22 エンドカバー
23 入力クラッチハウジング
24 オイルポンプ
25 ポンプハウジング
26 ポンプカバー
27 中空スリーブ
28 電磁クラッチ
29 入力クラッチパック
30 ローディングカム
31 トーショナルダンパ
32 ドライブプレート
33 クラッチドラム
34 クラッチハブ
35 環状体
36 プライマリプーリ
37 セカンダリプーリ
38 Vベルト
41 前後進切り換え機構
42 単純遊星歯車組
43 前進クラッチ
44 後退ブレーキ
45 クラッチドラム
46 ハブ
51 入力クラッチケース
52 第1潤滑回路
52a 絞り(流量制御手段)
53 第2潤滑回路
54 オイルパン
55 オイルキャッチリブ
56 開口
57 潤滑油戻り路
58 オイルガイドリブ
59 開口
61 変速制御部
62 コントローラ
63 第1調圧弁
64 第2調圧弁
65 インヒビタスイッチ
66 スロットル開度センサ
67 車速センサ
68 ステップモータ
69 変速制御弁
70 前後進切り換え弁
71 潤滑制御弁
72 ソレノイド弁
73 パイロット弁
Claims (5)
- 変速機ケースに固定の中空スリーブに回転自在に嵌合して変速機ケース内に貫入させた入力軸を具え、電磁式入力クラッチおよび前記入力軸を順次経て動力源からの回転を入力され、この入力回転を変速して出力するようにした自動変速機において、
前記中空スリーブおよび入力軸の嵌合部に、前記入力クラッチへ通じる隙間を設定して入力クラッチの第1潤滑回路を構成し、
前記入力軸の中心部に、前記入力クラッチへ通じる中空孔を形成して入力クラッチの第2潤滑回路を構成し、
これら入力クラッチの第1潤滑回路および第2潤滑回路を使い分けることにより入力クラッチへの潤滑油量を制御するよう構成したことを特徴とする自動変速機の入力クラッチのクラッチ潤滑制御装置。 - 請求項1において、トルクコンバータをロックアップ状態にする時に入口回路として使用していた、前記中空スリーブおよび入力軸の嵌合部に既存の環状隙間を前記入力クラッチに通じさせて前記第1潤滑回路に流用し、
トルクコンバータをロックアップ状態にする時に出口回路として使用していた、前記入力軸に既存の中空孔を前記入力クラッチに通じさせて前記第2潤滑回路に流用するよう構成したことを特徴とする自動変速機の入力クラッチのクラッチ潤滑制御装置。 - 請求項1または2において、入力クラッチの要求潤滑油量が多い時は前記第1潤滑回路および第2潤滑回路の双方から潤滑油を供給し、また入力クラッチの要求潤滑油量が少ない時は第1潤滑回路のみから潤滑油を供給するよう構成したことを特徴とする自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置。
- 請求項1乃至3のいずれか1項において、第1潤滑回路に流量制限手段を挿置し、入力クラッチの要求潤滑油量が多い時は前記第1潤滑回路および第2潤滑回路の双方から潤滑油を供給し、入力クラッチの要求潤滑油量が少ない時は第1潤滑回路のみから潤滑油を供給するよう構成したことを特徴とする自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項において、前記入力クラッチを包套する固定の入力クラッチケースを設け、該入力クラッチケースの下部内方に複数のオイルキャッチリブを立設し、これらオイルキャッチリブ間に溜まった潤滑後のオイルをオイルパンに戻す潤滑油戻り路を成す開口を前記入力クラッチケースに形成したことを特徴とする自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000198263A JP3814126B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置 |
DE60129076T DE60129076T2 (de) | 2000-06-30 | 2001-05-23 | Eingangskupplungs-Schmiersteuerungsanlage für ein automatisches Getriebe |
EP01112576A EP1167832B8 (en) | 2000-06-30 | 2001-05-23 | Input clutch lubrication control apparatus for an automatic transmission |
US09/874,286 US6488137B2 (en) | 2000-06-30 | 2001-06-06 | Input clutch lubrication control apparatus for an automatic transmission |
KR10-2001-0037913A KR100494600B1 (ko) | 2000-06-30 | 2001-06-29 | 자동 변속기용 입력 클러치 윤활 제어 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000198263A JP3814126B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002013552A JP2002013552A (ja) | 2002-01-18 |
JP3814126B2 true JP3814126B2 (ja) | 2006-08-23 |
Family
ID=18696447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000198263A Expired - Fee Related JP3814126B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6488137B2 (ja) |
EP (1) | EP1167832B8 (ja) |
JP (1) | JP3814126B2 (ja) |
KR (1) | KR100494600B1 (ja) |
DE (1) | DE60129076T2 (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4048950B2 (ja) * | 2002-12-27 | 2008-02-20 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 自動変速機用プラネタリギヤ |
JP3964333B2 (ja) * | 2003-02-06 | 2007-08-22 | ジヤトコ株式会社 | 自動変速機の変速油圧装置 |
US7128688B2 (en) * | 2003-04-25 | 2006-10-31 | Jatco Ltd | Hydraulic control for automatic transmission |
JP4452914B2 (ja) | 2003-09-08 | 2010-04-21 | 味の素株式会社 | 新規トランスポータタンパク質 |
JP2005133740A (ja) * | 2003-10-28 | 2005-05-26 | Jatco Ltd | 電磁多板クラッチ |
EP1548313B2 (de) * | 2003-12-23 | 2016-09-28 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Drehmomentübertragungseinrichtung |
JP4041088B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2008-01-30 | ジヤトコ株式会社 | ベルト式無段変速機用ステップモータの冷却構造 |
JP4747708B2 (ja) * | 2005-07-25 | 2011-08-17 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用自動変速機 |
KR100737471B1 (ko) * | 2005-12-09 | 2007-07-09 | 현대자동차주식회사 | 자동 변속기용 윤활유로 |
DE202007007549U1 (de) * | 2007-05-25 | 2007-08-02 | Lincoln Gmbh | Steuergerät für Schmieranlagen |
JP2009287673A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Aisin Ai Co Ltd | クラッチ冷却油排出装置 |
DE102011010088B4 (de) * | 2011-02-01 | 2016-11-24 | Audi Ag | Anordnung mit einem Planetengetriebe und einer daran koppelbaren Riemenscheibe |
DE102013001928A1 (de) * | 2013-02-02 | 2014-08-07 | Daimler Ag | Kraftfahrzeuggetriebevorrichtung mit einem Hydrauliksystem |
JP5936278B2 (ja) * | 2013-12-24 | 2016-06-22 | 本田技研工業株式会社 | 変速機の潤滑構造 |
DE102014007540A1 (de) * | 2014-05-22 | 2015-11-26 | Daimler Ag | Getriebevorrichtung |
DE112016001782A5 (de) * | 2015-04-17 | 2018-01-18 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Kupplungssystem |
DE102015222007B4 (de) * | 2015-11-09 | 2020-07-09 | Audi Ag | Verfahren zum Betreiben einer elektrohydraulischen Getriebekupplung eines Kraftfahrzeugs, Steuervorrichtung für eine elektrohydraulische Getriebekupplung eines Kraftfahrzeugs sowie Kraftfahrzeug mit einer elektrohydraulischen Getriebekupplung |
GB2558214B (en) * | 2016-12-22 | 2021-07-21 | Concentric Birmingham Ltd | Auxiliary drive system for a pump |
US10717474B2 (en) | 2017-03-21 | 2020-07-21 | Arctic Cat Inc. | Cab and fasteners for vehicle cab |
US11046176B2 (en) * | 2017-03-21 | 2021-06-29 | Arctic Cat Inc. | Off-road utility vehicle |
CN112013039B (zh) * | 2020-08-17 | 2021-12-28 | 杭州前进齿轮箱集团股份有限公司 | 离合器及其端盖 |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4134483A (en) * | 1975-07-28 | 1979-01-16 | International Harvester Company | Lubricant cooled friction clutch with two rates of flow |
JPS58102827A (ja) * | 1982-07-23 | 1983-06-18 | Honda Motor Co Ltd | 油圧作動式摩擦クラツチの冷却油量調節装置 |
US4519373A (en) * | 1982-09-30 | 1985-05-28 | The Garrett Corporation | Internal combustion engine having a variably engagable slipping wet clutch for driving a supercharger |
JPS59131035A (ja) * | 1983-01-14 | 1984-07-27 | Nissan Motor Co Ltd | 湿式クラツチ |
JP2819677B2 (ja) * | 1989-09-30 | 1998-10-30 | スズキ株式会社 | 無段変速機のクラッチ冷却装置 |
JP2837565B2 (ja) * | 1991-07-26 | 1998-12-16 | 日産自動車株式会社 | 自動変速機の潤滑機構 |
JP3005348B2 (ja) | 1991-11-25 | 2000-01-31 | 本田技研工業株式会社 | 変速機の制御装置 |
GB9501753D0 (en) * | 1994-12-24 | 1995-03-22 | Massey Ferguson Sa | Wet clutch assembly |
JPH05248519A (ja) * | 1992-03-06 | 1993-09-24 | Nissan Motor Co Ltd | 自動変速機用潤滑制御装置 |
US5347886A (en) * | 1992-08-10 | 1994-09-20 | Saturn Corporation | Lubrication control with increased lubrication during shift and during cruise for a multi-plate friction device for an automatic transmission |
JPH09126249A (ja) * | 1995-10-30 | 1997-05-13 | Fuji Heavy Ind Ltd | 電磁パウダクラッチの冷却機構 |
KR970046427A (ko) * | 1995-12-19 | 1997-07-26 | 전성원 | 차량용 수동 변속기의 후진 아이들러 기어 윤활구조 |
JP3119174B2 (ja) | 1996-09-05 | 2000-12-18 | トヨタ自動車株式会社 | 駆動力制御装置 |
JP3683062B2 (ja) * | 1997-01-14 | 2005-08-17 | 本田技研工業株式会社 | 車両用動力伝達装置 |
US5884738A (en) * | 1997-04-30 | 1999-03-23 | Borg-Warner Automotive, Inc. | Clutch assembly having reaction force circuit |
US5915513A (en) * | 1997-08-26 | 1999-06-29 | Borg-Warner Automotive, Inc. | Clutch with magneto-rheological operator for transfer cases and the like |
DE19848935B4 (de) * | 1998-10-23 | 2013-11-07 | Zf Friedrichshafen Ag | Automatgetriebe für Fahrzeuge mit einem hydrodynamischen Wandler |
JP3885398B2 (ja) | 1999-01-05 | 2007-02-21 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | インク記録方法及びインク記録装置 |
-
2000
- 2000-06-30 JP JP2000198263A patent/JP3814126B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-05-23 DE DE60129076T patent/DE60129076T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2001-05-23 EP EP01112576A patent/EP1167832B8/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-06-06 US US09/874,286 patent/US6488137B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-06-29 KR KR10-2001-0037913A patent/KR100494600B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20020000353A1 (en) | 2002-01-03 |
KR100494600B1 (ko) | 2005-06-10 |
DE60129076T2 (de) | 2008-03-13 |
US6488137B2 (en) | 2002-12-03 |
KR20020002283A (ko) | 2002-01-09 |
EP1167832A3 (en) | 2005-06-29 |
DE60129076D1 (de) | 2007-08-09 |
JP2002013552A (ja) | 2002-01-18 |
EP1167832B1 (en) | 2007-06-27 |
EP1167832A2 (en) | 2002-01-02 |
EP1167832B8 (en) | 2007-10-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3814126B2 (ja) | 自動変速機の入力クラッチ潤滑制御装置 | |
US6306061B1 (en) | Hydraulic control system for continuously variable transmission | |
JP2002098171A (ja) | 自動変速機の発進クラッチ潤滑制御装置 | |
JPS628660B2 (ja) | ||
JP2004144138A (ja) | 車両用変速機 | |
US6397703B1 (en) | Clutch control apparatus for continuously variable transmission | |
JPH0810026B2 (ja) | 変速機の制御装置 | |
JPH0477821B2 (ja) | ||
JPH0543897B2 (ja) | ||
JPS628658B2 (ja) | ||
US5792019A (en) | Continuously variable transmission with torque converter for a vehicle and hydraulic control system for controlling the same | |
JPS6218780B2 (ja) | ||
JP2847733B2 (ja) | 自動変速機用油圧制御装置 | |
JPS628657B2 (ja) | ||
JP3952947B2 (ja) | 車輌用変速機の潤滑装置 | |
JP3985647B2 (ja) | 自動変速機の伝動機構 | |
JP2008101723A (ja) | ベルト式無段変速機 | |
JPS5844905B2 (ja) | ロツクアツプ式自動変速機 | |
JPS6154980B2 (ja) | ||
JP3606167B2 (ja) | 自動変速機用電磁式入力クラッチのリターンスプリング取り付け構造 | |
JPH06264999A (ja) | 無段変速機の油圧制御装置 | |
JPH0477818B2 (ja) | ||
JPH0587709B2 (ja) | ||
JPH0262464A (ja) | ベルト式無段変速機のライン圧制御装置 | |
JPH0321786B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060530 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060602 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |