JPH09126249A - 電磁パウダクラッチの冷却機構 - Google Patents

電磁パウダクラッチの冷却機構

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JPH09126249A
JPH09126249A JP7305122A JP30512295A JPH09126249A JP H09126249 A JPH09126249 A JP H09126249A JP 7305122 A JP7305122 A JP 7305122A JP 30512295 A JP30512295 A JP 30512295A JP H09126249 A JPH09126249 A JP H09126249A
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JP
Japan
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cooling
driven member
path
drive shaft
electromagnetic powder
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Application number
JP7305122A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ogawa
浩 小川
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D37/00Clutches in which the drive is transmitted through a medium consisting of small particles, e.g. centrifugally speed-responsive
    • F16D37/02Clutches in which the drive is transmitted through a medium consisting of small particles, e.g. centrifugally speed-responsive the particles being magnetisable
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D37/00Clutches in which the drive is transmitted through a medium consisting of small particles, e.g. centrifugally speed-responsive
    • F16D2037/002Clutches in which the drive is transmitted through a medium consisting of small particles, e.g. centrifugally speed-responsive characterised by a single substantially axial gap in which the fluid or medium consisting of small particles is arranged

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁パウダクラッチのドリブンメンバ内に形
成した冷却経路に冷却液を流通させる冷却機構におい
て、ドリブンメンバが回転しているときは冷却液の循環
が困難であり、又変速装置から電磁パウダクラッチを単
体として脱着することがなかなか困難である、という課
題があった。 【解決手段】 メインドライブシャフト5の中心孔の内
周面と該中心孔に嵌装されたポンプドライブシャフト6
の外周面との間の空隙部504を冷却オイルの供給経路
とし、ポンプドライブシャフト6の中心孔を冷却オイル
の戻り経路602とし、冷却オイルが空隙部504から
ドリブンメンバ3の供給経路305,環状冷却経路30
4へと供給され、流出経路306から戻り経路602を
通って変速装置内へ冷却オイルが戻されるようにし、こ
れによってドリブンメンバの回転中も冷却オイルの循環
が行なわれ、クラッチ単体を容易に脱着できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用動力伝達機
構の一つとして用いられる電磁パウダクラッチの冷却機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の動力伝達機構の一つとして用いら
れる電磁パウダクラッチは、従来より公知のように、電
磁粉の摩擦によってトルク伝達を行なうものであるか
ら、車両の発進時等にスリップ熱が発生し、それを冷却
する機構が必要である。
【0003】従来は例えば実開昭55−29747号公
報に開示されているように、クラッチのドライブメンバ
側にフィンを設け、クラッチのスリップ熱をドライブメ
ンバと一体に回転するフィンによって大気中に放熱する
ようにしているのが一般的である。
【0004】又、上記空冷方式のものの他に、ドリブン
メンバ内に冷却液体を強制循環させて冷却する技術が特
開昭53−52849号公報,実公昭52−30442
号公報等で開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】冷却液体を強制循環さ
せる上記従来の冷却技術は、ドリブンメンバの一端面部
から冷却液体を供給,排出させる構成となっているの
で、ブレーキとして使用される場合はドリブンメンバが
静止しているので冷却液体の供給,排出は容易である
が、クラッチとして使用される場合,即ちドライブメン
バとドリブンメンバとの双方が回転している場合は、冷
却液体の供給,排出が極めて困難であり、充分な冷却機
能を得ることができない、という課題を有している。
【0006】又、特に車両用動力伝達機構として使用す
る場合には、クラッチ単体を変速装置本体から取り外し
て整備をしたり或は交換するということが通常行なわれ
るので、冷却回路もクラッチと共に容易に分離できる構
成であることが望ましいが、上記従来の冷却液体を強制
循環させる冷却技術の構成では、その要望を満足させる
ことは困難であり、そのために車両用の電磁パウダクラ
ッチではもっぱらフィンによる空冷方式を採用している
のが現状である。しかし、空気は比熱が低いので冷却効
果が低い上に、電磁パウダクラッチでは構成上ドリブン
メンバがクラッチ体の内部に閉じ込められた構造となっ
て熱がこもり易いので、空冷方式でこのドリブンメンバ
の冷却を充分に行なうことはなかなか困難である、とい
う課題を有している。
【0007】本発明は上記のような従来の課題を解決す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電磁パウダク
ラッチのドリブンメンバの内部に設けた冷却液流通用の
冷却経路への冷却液の供給経路及び戻り経路の2系統の
油路を、該ドリブンメンバが嵌合結合される変速装置の
メインドライブシャフトの中心孔部に同心状に形成し、
ドリブンメンバのメインドライブシャフトへの嵌合部か
ら冷却液の供給及び流出が行なわれるよう構成したこと
を特徴とするものであり、これによってドリブンメンバ
が回転しているときも静止しているときも冷却液の循環
が可能となり、冷却機能の向上がはかれると共に、電磁
パウダクラッチを変速装置のメインドライブシャフトに
差し込むだけで冷却経路が形成されるので、クラッチ単
体の脱着が容易に行なえ、電磁パウダクラッチの整備或
は交換等が極めて簡単容易となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施の形態を示して
おり、1はドライブメンバ2とドリブンメンバ3とから
なる電磁パウダクラッチである。ドリブンメンバ3は変
速装置のメインドライブシャフト5とスプライン30
3,501の噛み合いにて結合している。そして、エン
ジントルクはドライブプレート205を介してドライブ
メンバ2に伝達され、ドライブメンバ2とドリブンメン
バ3とのギャップ204に介在する電磁パウダの摩擦に
てドリブンメンバ3へと伝達されるようになっている。
コイル201はブラシ4から2極のスリップリング20
2に与えられる電流にて電磁力を発生して、ドライブメ
ンバ2からドリブンメンバ3へのトルク伝達を制御する
ようになっている。ブラシ4の電流は図示しないコント
ロールユニットによって制御されている。ドライブメン
バ2はスプライン歯をもったボス部203を有してお
り、このボス部203にポンプドライブシャフト6がス
プライン結合し、エンジンと同回転で図示しないオイル
ポンプ(この例では変速装置の後端部に配置されてい
る)を駆動している。以上の構成は、従来より公知の車
両用無段変速装置の入力系に用いられている通常の電磁
パウダクラッチと同じである。
【0011】次に、上記電磁パウダクラッチ1の冷却経
路について説明する。この例では冷却媒体として変速装
置の潤滑オイル(ATF)を使用している。
【0012】前記メインドライブシャフト5の中心孔と
それに同心状に嵌装されたポンプドライブシャフト6の
外周面との間には、円環状の空隙部504が形成され、
ATFがハウジング7の壁部に設けられた潤滑オイル回
路701からメインドライブシャフト5に形成した油路
503を通って上記空隙部504に流入するようになっ
ている。ハウジング7とメインドライブシャフト5との
隙間部はオイルシール505及び702によって油密に
シールされ、ATFが漏れ出さないようになっている。
【0013】上記ドリブンメンバ3内には、外周面の内
側に沿う環状冷却経路304と、中心部から環状冷却経
路304に至る放射状の供給経路305及び流出経路3
06とが設けられている。そして、上記供給経路305
は中心部において前記円環状の空隙部504に連通し、
流出経路306はその中心部にてポンプドライブシャフ
ト6の中心孔にて形成した戻り経路602に連通路60
3を介して連通し、該戻り経路602は連通路601に
て変速装置内に連通し、上記のように潤滑オイル回路7
01から油路503を通って円環状の空隙部504に入
ったATFは、供給経路305から環状冷却経路304
へと流通し、ドリブンメンバ3の熱を奪った後、流出経
路306,連通路603を通って戻り経路602に入
り、連通路601を経て変速装置内へと放出され、上記
のようなATFの冷却経路内循環によってドリブンメン
バ3の的確な冷却が行なわれるものである。ドリブンメ
ンバ3のメインドライブシャフト5との嵌合部及びポン
プドライブシャフト6との嵌合部にはオイルシール50
2,309がそれぞれ設けられ、ATFがクラッチ内部
に漏出するのを防止している。
【0014】ドリブンメンバ3内の冷却経路の構成につ
いて、以下図2を参照して更に詳しく説明する。
【0015】ドリブンメンバ3は、その回転中心軸に直
交する分割面にて301と302とに2分割構成され、
該301と302の2体の各分割面301a,302a
に環状冷却経路304,供給経路305及び流出経路3
06とからなる冷却経路を凹設し、図3又は図4に示す
ように、これらの分割面301a,302a同士を接合
しリベット311にて固着することにより、内部に所定
の冷却経路をもったドリブンメンバ3が構成される。供
給経路305と流出経路306とは回転方向に位相をず
らして形成されており(図示では90°位相をずらせた
例を示している)、一方の分割面301aの中心部近傍
に形成した凹み307aに円板307を嵌め込むことに
より、中心部付近での供給経路305と流出経路306
とを分離する。又、円板307の内周縁部にはゴム等の
弾性材よりなるシール部材308が焼き付け等の手段に
て固着され、該シール部材308がポンプドライブシャ
フト6の外周面に弾接することにより、供給経路305
と流出経路306とが画然と分離される構成としてい
る。尚、301と302とをリベット311にて接合固
着してドリブンメンバ3を構成した状態での接合固着面
のシール機構は、図3に示すように接合固着部の外周部
を全周にわたり連続して溶接し、この溶接部312にて
シールする構成としても良いし、又図4に示すように接
合固着面にシールリング313を挟み込む構成としても
良い。該シールリング313としては、耐熱性の高いフ
ッ素系ゴム或は金属製Oリング等が好適である。
【0016】図5は、上記第1の実施の形態における油
圧回路図である。
【0017】図5において、オイルポンプPの吐出油圧
は油圧調整バルブPRVにて調整されてライン油圧とな
り、該ライン油圧はプライマリプーリPP及びセカンダ
リプーリSP等の作動用に使用される。油圧調整バルブ
PRVのドレーンオイルは変速装置の各部潤滑用として
使用されるが、この潤滑オイル(ATF)の一部をオリ
フィス9を介してドリブンメンバ3内の冷却経路に導
き、前記したようにドリブンメンバ3を冷却するもので
ある。尚、図5において、SCVはシフトコントロール
バルブ、SHVはシフトホールドバルブ、LPSVはラ
イン圧ソレノイドバルブ、LVはルブリケイションバル
ブ、OCはオイルクーラ、ORはオイルリザーバであ
る。
【0018】この図5に示す油圧回路構成のうち、ドリ
ブンメンバ3の冷却経路への流通部分以外の構成は、車
両用無段変速装置の制御用として従来より使用され公知
若しくは周知に属するものであるから、詳しい説明は省
略する。
【0019】上記の第1の実施の形態によれば、電磁パ
ウダクラッチのドリブンメンバへの冷却液(冷却オイ
ル)の供給及び戻り経路が、回転中心軸部にて同心円状
に形成されているので、ドリブンメンバが回転している
ときも静止しているときも冷却液の循環が可能となり、
冷却機能の向上をはかることができると共に、電磁パウ
ダクラッチ1を変速装置に差し込むだけで冷却経路が形
成されるので、クラッチ単体の脱着が容易に行なえ、該
クラッチの整備或は交換等の作業が極めて簡単となる。
又、ドリブンメンバ3を301と302との2分割構成
としたことによって、冷却経路304,305,306
等は機械加工によらず冷間鍛造にても形成でき、生産性
の向上及びコストの低廉化をはかることができる。更に
又、冷却性の面から見ても、外気に接してエンジンと共
に常時回転するドライブメンバ2は空気で冷却し、クラ
ッチ内部に閉じ込められていて車両の発進時には静止し
ているドリブンメンバ3を液体(ATF)にて冷却する
ので、バランスの良い効果的な冷却が可能となる。
【0020】図6は、本発明の第2の実施の形態を示す
もので、オイルポンプ10がハウジング7の前壁部に配
置されたものの場合を示している。尚、図6において図
1と同一の符号は図1と同一の部分を表している。
【0021】オイルポンプ10としては、図7に示すよ
うに、ポンプハウジング101,ポンプカバー102で
囲まれる空間に歯車対103と104が収納された構造
の内歯車式ポンプが用いられる。内側の歯車104には
突起104aが内側向きに突設されており、ドライブメ
ンバ2から後方へ延びるボス部203の先端部に形成し
た切欠き203aが上記内側歯車104の突起104a
に嵌入係合して、ポンプを駆動するようになっている。
電磁パウダクラッチ1のドライブメンバ2は、エンジン
と同一回転数で回転するので、これと結合されたポンプ
歯車もエンジン始動と共に回転する。
【0022】図6に示すように、電磁パウダクラッチ1
の冷却用のオイルは、ハウジング7の壁部に設けられた
潤滑オイル回路701からポンプハウジング101に設
けた油路101a,ポンプカバー102に形成した油路
102aを経てメインドライブシャフト5の油路503
に至る。メインドライブシャフト5の中心孔部内には2
系統の油路を同心状に形成するためにパイプ511が圧
入されている。該パイプ511はメインドライブシャフ
ト5の大径孔510と小径孔513とに圧入される部分
511aと511bとを両端に有し、該パイプ511の
外周面と大径孔510の内周面との間の円環状の空隙部
504とパイプ511の内径部にて形成される戻り経路
511cとの2系統の油路がメインドライブシャフト5
の中心孔部内に同心状に形成される。そして、上記冷却
用のオイルは、油路503より円環状の空隙部504に
入り油路514を通ってドリブンメンバ3の供給経路3
05より環状冷却経路304へと流通し、ドリブンメン
バ3の熱を奪った後、流出経路306から戻り経路51
1cを通ってメインドライブシャフト5の小径孔513
より変速装置内へと放出される。
【0023】上記ドライブメンバ2のボス部203の切
欠き203aと内側歯車104の突起104aとの噛み
合いによるオイルポンプ10の駆動部は、ポンプからの
オイルリークが溜まるので、オイルシール702で外部
へのオイル漏出を防止し、ドライブメンバ2のボス部2
03の内周面とドリブンメンバ3のボス部外周面との間
に設けられたオイルシール310によってクラッチ内部
へのオイル侵入を防止している。尚、オイルポンプ10
からのリークオイルは、図示しない貫通孔にて変速装置
内部に戻している。又、上記オイルシール310によっ
てギャップ204部の空間が密封状態となるので、ドラ
イブメンバ2に小穴206を設けて内圧上昇を防止して
いる。
【0024】この第2の実施の形態は、オイルポンプを
変速装置のハウジング前壁部に配置したフロントポンプ
構成のものに本発明を適用する場合の構成例を示すもの
であるが、この例においても電磁パウダクラッチのドリ
ブンメンバへの冷却液の供給及び戻り経路が、回転中心
軸部にて同心円状に形成されているので、ドリブンメン
バが回転しているときも静止しているときも冷却液の循
環が可能となり、冷却機能の向上をはかることができる
と共に、電磁パウダクラッチを変速装置のメインドライ
ブシャフトに差し込むだけで冷却経路が形成されるの
で、クラッチ単体の脱着が容易に行なえ、クラッチの整
備或は交換等の作業が極めて簡単となり、又外気に接し
て常時回転するドライブメンバは該ドライブメンバに設
けたフィンによる空冷としクラッチ内部に閉じ込められ
ているドリブンメンバはオイルの循環による液冷とする
ことで、バランスの良い効果的な冷却が行なわれる、と
いう前記第1の実施の形態の場合と同じ作用,効果を奏
することができる。又、ドリブンメンバ3を301と3
02とに2分割構成としたことによって、ドリブンメン
バ内の冷却経路304,305,306等は機械加工に
よらず冷間鍛造にても形成でき、生産性の向上及びコス
トの低廉化をはかることができることも、第1の実施の
形態の場合と同じである。
【0025】更に、この第2の実施の形態では、オイル
シール310の存在により、電磁パウダクラッチをメイ
ンドライブシャフト5に挿入する際、万一シール502
を傷つけてもクラッチ内にオイルが侵入する虞れがな
い。オイルシール310は、クラッチ単体を組み立てる
際に使用状態に組み付けられるので、損傷の虞れはほと
んどない。又、オイルシール310の存在により、電磁
パウダクラッチ1を変速装置から抜いたとき、ドリブン
メンバ3内に残っていたオイルがこぼれても、該オイル
がクラッチ内部には侵入しない、という効果がある。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電磁パウ
ダクラッチのドリブンメンバ内の冷却経路への冷却液の
供給経路と戻り経路とを、メインドライブシャフトの内
部に同心状に形成し、ドリブンメンバのメインドライブ
シャフトとの嵌合部から冷却液の供給,流出が行なわれ
る構成としたことにより、ドリブンメンバが回転してい
るときも静止しているときも冷却液の循環が可能とな
り、冷却機能の向上をはかることができると共に、電磁
パウダクラッチをメインドライブシャフトに差し込むだ
けで容易に冷却経路が形成されるので、該電磁パウダク
ラッチ単体の脱着が簡単に行なえ、これにより該電磁パ
ウダクラッチの整備,点検或は交換等の作業が極めて簡
単,容易となる。
【0027】又、ドリブンメンバをその回転中心軸に直
交する分割面にて2分割構成し、該分割面に冷却経路を
凹設し、該分割面同士を接合固着することで内部に冷却
経路をもったドリブンメンバを構成する方策を採用した
ことにより、該冷却経路を機械加工によらず冷間鍛造で
も形成でき、生産性の向上及びコストの低廉化をはかる
ことができるもので、車両用の電磁パウダクラッチの冷
却装置として実用的効果が極めて大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す要部一半断面
図である。
【図2】図1のドリブンメンバの詳細構成例を示す図
で、(A)は一半断面図、(B)は(A)のB−B矢視
図、(C)は(A)のC−C矢視図である。
【図3】図2のドリブンメンバの接合固着部のシール構
造例を示す要部断面図である。
【図4】図2のドリブンメンバの接合固着部のシール構
造の他の例を示す要部断面図である。
【図5】本発明にかかる電磁パウダクラッチを適用すべ
き車両用無段変速装置の制御油圧回路の一例を示す図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す要部断面図で
ある。
【図7】図6のオイルポンプの詳細構成例を示すもの
で、(A)は斜視図、(B)は歯車の噛み合いを示す正
面図である。
【符号の説明】
1 電磁パウダクラッチ 2 ドライブメンバ 3 ドリブンメンバ 5 メインドライブシャフト 6 ポンプドライブシャフト 7 ハウジング 10 オイルポンプ 201 コイル 203 ボス部 204 ギャップ 304 環状冷却経路 305 供給経路 306 流出経路 307 円板 308 シール部材 309 オイルシール 310 オイルシール 311 リベット 503 油路 504 空隙部 511 パイプ 601 連通路 602 戻り経路 603 連通路 701 潤滑オイル回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライブメンバとドリブンメンバとから
    なり、ドライブメンバはエンジンと同回転で回転し、ド
    リブンメンバは変速装置のメインドライブシャフトに嵌
    合結合され、ドライブメンバとドリブンメンバとのギャ
    ップ部に介在する電磁パウダの摩擦でトルク伝達が行な
    われる電磁パウダクラッチにおいて、ドリブンメンバの
    内部に冷却液が流通する冷却経路を形成し、該ドリブン
    メンバの冷却経路への冷却液の供給経路と該ドリブンメ
    ンバの冷却経路から変速装置への冷却液の戻し経路との
    2系統の経路を、上記メインドライブシャフトの中心孔
    部に同心状に形成し、ドリブンメンバのメインドライブ
    シャフトへの嵌合部より冷却液の供給及び流出が行なわ
    れるよう構成したことを特徴とする電磁パウダクラッチ
    の冷却機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のドリブンメンバの冷却
    経路への冷却液の供給経路と、ドリブンメンバの冷却経
    路から変速装置への冷却液の戻り経路とは、メインドラ
    イブシャフトの中心孔の内周面と該中心孔に回転可能に
    嵌装されたポンプドライブシャフトの外周面との間に形
    成された円環状の空隙部と、上記ポンプドライブシャフ
    トの中心孔とで形成されていることを特徴とする電磁パ
    ウダクラッチの冷却機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のドリブンメンバの冷却
    経路への冷却液の供給経路と、ドリブンメンバの冷却経
    路から変速装置への冷却液の戻り経路とは、メインドラ
    イブシャフトの中心孔の内周面と該中心孔内に同心状に
    嵌着されたパイプの外周面との間に形成された円環状の
    空隙部と、該パイプの内径部とで形成されていることを
    特徴とする電磁パウダクラッチの冷却機構。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    ドリブンメンバは、その回転中心軸に直交する分割面に
    て2分割構成され、該分割面に冷却液が流通する冷却経
    路を凹設し、該分割面同士を接合固着して構成されてい
    ることを特徴とする電磁パウダクラッチの冷却機構。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の分割面の中心近傍部分
    には、内周縁部にシール部材を固着した円板が挟着さ
    れ、該シール部材がポンプドライブシャフトの外周面又
    はメインドライブシャフトの外周面に弾接することによ
    り、冷却液の供給経路と戻り経路とを区画する構成とな
    っていることを特徴とする電磁パウダクラッチの冷却機
    構。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の
    電磁パウダクラッチの冷却機構において、ドライブメン
    バのボス部内周面とドリブンメンバのボス部外周面との
    間にオイルシールが設けられていることを特徴とする電
    磁パウダクラッチの冷却機構。
JP7305122A 1995-10-30 1995-10-30 電磁パウダクラッチの冷却機構 Pending JPH09126249A (ja)

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JP7305122A JPH09126249A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 電磁パウダクラッチの冷却機構
US08/731,662 US5803219A (en) 1995-10-30 1996-10-17 Cooling mechanism of electromagnetic powder clutch
GB9622195A GB2306794B (en) 1995-10-30 1996-10-25 Cooling an electromagnetic powder clutch
DE19643932A DE19643932C2 (de) 1995-10-30 1996-10-30 Kühlvorrichtung für eine elektromagnetische Pulverkupplung

Applications Claiming Priority (1)

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JP7305122A JPH09126249A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 電磁パウダクラッチの冷却機構

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