JPS6218780B2 - - Google Patents

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JPS6218780B2
JPS6218780B2 JP57013368A JP1336882A JPS6218780B2 JP S6218780 B2 JPS6218780 B2 JP S6218780B2 JP 57013368 A JP57013368 A JP 57013368A JP 1336882 A JP1336882 A JP 1336882A JP S6218780 B2 JPS6218780 B2 JP S6218780B2
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JP
Japan
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pressure
oil
valve
hydraulic
oil passage
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JP57013368A
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JPS5846248A (ja
Inventor
Takeo Hiramatsu
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP1336882A priority Critical patent/JPS5846248A/ja
Publication of JPS5846248A publication Critical patent/JPS5846248A/ja
Publication of JPS6218780B2 publication Critical patent/JPS6218780B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/0021Generation or control of line pressure

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は油圧制御用の制御圧を電子制御される
ソレノイド弁の開閉時間割合を制御することで調
整するようにした電子制御式油圧制御装置の改良
に関し、高精度の制御を可能としたものである。 各種機械機器の自動化や制御のため油圧制御装
置が用いられることが多いが、この油圧制御装置
を制御する入力を機械的に直接入力するのに替え
て電気的な信号を用い、これをコンピユータ等で
演算処理して油圧制御装置を制御する電子制御式
のものも提案されている。 例えば、近年の車両用自動変速機の油圧制御装
置においても、運転状態に応じて繊細な油圧制御
を行なうとともに油圧制御装置を簡単にするため
アクセルの踏み込み量、エンジンの回転数、車両
速度やエンジンの負荷などの自動変速に必要な
種々の信号を電気的に検出しコンピユータ等によ
り制御された出力信号によつてソレノイド弁の開
閉を制御し、種々の油圧制御を行なう電子制御式
油圧制御装置が採用されつつある。 しかしながら、従来の電子制御式油圧制御装置
において、制御圧の大きさを排油孔に連通するソ
レノイド弁の開閉時間割合を変更することで制御
するデユーテイ制御方式によるものでは、エンジ
ンに直結されたオイルポンプからの吐出圧がその
ままデユーテイ制御の制御用の油圧とされたり、
あるいは調圧弁を介して調整された油圧をデユー
テイ制御の制御用の油圧としていた。このため、
そのまま使用するものではエンジンの回転数の変
動によつてオイルポンプの吐出圧が変化し、特に
低回転の場合にはオイルポンプも低回転となつて
吐出圧が低下しデユーテイ制御によつても所定の
制御圧が得られないなど制御の精度不良を招く。
また、調圧弁で調整された油圧を用いる場合に
も、自動変速機の各摩擦係合要素への一定圧力の
油圧を得ることもあり、大流量型油圧調整弁が必
要とされるとともに弁内を多量の油が流れるた
め、こね流れによる力が弁に作用し、ポンプ回転
数による油圧変化の影響があるとともにヒステリ
シスも大きい。また、デユーテイ制御の制御用の
油圧として上記のような高圧の油を用いると大き
な力がソレノイド弁に作用するためソレノイド弁
も大型で強力なものを必要とするなどの欠点があ
る。 本発明はかかる従来の欠点を解消し、油圧制御
用の制御圧を電子制御されるソレノイド弁の開閉
時間割合を変更して制御する場合にあつても高精
度に油圧を制御し得る電子制御式油圧制御装置の
提供を目的とし、その構成は、オイルポンプの吐
出圧を第一所定圧に調整する調圧弁と、油圧調整
弁を介して該調圧弁と摩擦係合要素とを連通する
と共に該摩擦係合要素に作動油圧を供給する第一
油路と、オリフイスを介して前記調圧弁と前記油
圧調整弁とを連通すると共に該油圧調整弁に制御
油圧を供給する第二油路と、前記調圧弁と前記オ
リフイスとの間における該第二油路に配設され前
記調圧弁からの前記第一所定圧よりも低い第二所
定圧に減圧して前記オリフイス側に油圧を供給す
る減圧弁と、前記オリフイスと前記油圧調整弁と
の間に形成された開閉可能な排油孔と、該排油孔
の開閉時間割合を制御して前記制御油圧を調整す
るソレノイド弁とを備え、該制御油圧の大きさに
応じて前記作動油圧が調整されることを特徴とす
る。 以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細に
説明する。 図示した実施例は前進4段、後退1段の変速比
が得られる自動変速機の油圧制御装置に本発明の
電子制御式油圧制御装置を適用したものであり、
自動変速時のシヨツクを防止するためおよび直結
クラツチのすべり率を制御するためのものであ
る。 まず、制御対象となる自動変速機について、そ
の概略構造を第1図のパワートレーン図で説明す
る。 車両の動力源となるエンジン1のクランク軸2
はトルクコンバータ3のポンプ4に直結されてい
る。トルクコンバータ3は、ポンプ4、タービン
5、ステータ6、ワンウエイクラツチ7を有し、
ステータ6はワンウエイクラツチ7を介してケー
ス8に結合され、ワンウエイクラツチ7によつて
ステータ6はクランク軸2と同方向に回転する
が、その反対方向の回転は許されない構造となつ
ている。クランク軸2とタービン5の間には直結
クラツチ9が設けられ、同クラツチ9は係合時所
定のスリツプ率を有して直結する。 従つて、エンジン1の出力は、直結クラツチ9
またはトルクコンバータ3を介してタービン5に
伝えられる。 タービン5に伝られたトルクは入力軸10によ
つてその後部に配置された前進4段後進1段を達
成する変速歯車列100に伝えられる。 変速歯車列100は、3組のクラツチ11,1
2,13、2組のブレーキ14,15、1組のワ
ンウエイクラツチ16及び1組のラビニオ型遊星
歯車組17で構成される。 遊星歯車組17は、アニユラスギヤ18、リバ
ースサンギヤ19、フオワードサンギヤ20、ロ
ングピニオン21、シヨートピニオン22、およ
びキヤリア23により構成されている。 アニユラスギヤ18は出力軸24に固着され、
リバースサンギヤ19はキツクダウンドラム25
に固着され、同ドラム25はキツクダウンブレー
キ14を介してケース8に固定され、また、フロ
ントクラツチ11を介して入力軸10に一体化さ
れ、一方、フオワードサンギヤ20はリヤクラツ
チ12を介して入力軸10に一体化され、また、
ロングピニオン21及びシヨートピニオン22を
保持するキヤリア23はワンウエイクラツチ16
を介してケース8に固定されるとともに変速歯車
列100の後端に設けられた4速クラツチ13を
介して入力軸10に一体化され、さらにローリバ
ースブレーキ15を介してケース8に固定され
る。ワンウエイクラツチ16はキヤリア23の逆
転を阻止するために設けてある。 上記3組のクラツチ11,12,13及び2組
のブレーキ14,15は油圧式摩擦係合装置であ
つて、これらの摩擦係合装置を作動する各油圧ピ
ストンに供給される油圧はオイルポンプ26で発
生される。 変速歯車列100を通つた出力は、出力軸24
に固着されたトランスフアドライブギヤ27より
トランスフアアイドルギヤ28を経てトランスフ
アドリブンギヤ29に伝達され、さらに同ドリブ
ンギヤ29に一体のトランスフアシヤフト30、
ヘリカルギヤ31より差動歯車32に伝達され
る。 図示しない運転席のセレクトレバー及び後述の
D4、D3、2、Lを選択する補助スイツチの操作
及び後述する種々の運転検出装置により検出され
た車両の運転状態に応じて、上記各摩擦係合装置
の選択的係合が行なわれ、種々の変速段が達成さ
れる。 セレクトパターンは、P(駐車)、R(後退)、
N(中立)、D4(前進4段自動変速)、D3(前進
3段自動変速)、2(前進2段自動変速)、L(1
速固定)となつていて、セレクトレバーはP、
R、N、Dの4位置を有し、同レバーをD位置に
選定した状態でインヒビタスイツチ及び切換スイ
ツチから成る補助スイツチを選定するとL、2、
D3またはD4が選択される構造となつている。 セレクトレバー及び補助スイツチを上記セレク
トパターンの各位置に置いた場合にそれぞれの摩
擦係合装置がどの様に働くかについては第2図の
作動エレメント図に示す通りで、第2図に示す摩
擦係合装置の選択的組合せにより、前進4段、後
退1段の変速比が得られる。 この図において、〇印は油圧作動によつて結合
状態にある摩擦係合装置を示し、●印は変速時の
ローリバースブレーキ15が係合される直前にお
いてワンウエイクラツチ16の作用でキヤリア2
3が止つていることを示し、セレクトレバー及び
補助スイツチ位置がD4、D3、2、Lの欄の1st、
2nd、3rd、4thは夫々第1速、第2速、第3速、
第4速の場合を示す。 次に、第3図により直結クラツチ9について説
明する。 この直結クラツチ9は常時滑りながら動力の伝
達を行なうスリツプ式クラツチであつて、同クラ
ツチ9作動時にはエンジン1からの動力は主に同
クラツチ9を介して入力軸10へ伝達され、一部
の動力がトルクコンバータ3を介して伝達され、
以つてトルクコンバータ3のスリツプを減少して
燃費が向上し、またこの滑りによりエンジン1か
らの衝撃トルクを緩和する作用(ダンピング作
用)を有するものである。 トルクコンバータ3と直結クラツチ9は一体的
に形成されており、クランク軸2にドライブプレ
ート33が固着され、同ドライブプレート33は
トルクコンバータ3のポンプ4の外殻34及び直
結クラツチ9の摩擦板35が固着されたプレート
36に連結され、タービン5は入力軸10にスプ
ライン嵌合されて一体的に回転するとともに、ト
ランスフアリング37を介してピストン38とも
一体的に回転するように連結され、ピストン38
は入力軸10に対し軸方向に摺動且つ回動自在に
嵌合され、しかもプレート36に対向配置され、
摩擦板35に当接する摩擦面39を有しており、
ピストン38とプレート36との間には油圧室4
1が形成され、タービン5の外殻40外周面とピ
ストン38との間には油圧室42が形成されてい
る。 上記直結クラツチ9の摩擦板35と摩擦面39
の動摩擦係数は速度差による変化率が小さくなる
ように設定されている。 上記摩擦板35の表面には、半径方向、円周方
向、又は両者を組み合わせた方向に沿つて適宜複
数の溝が設けられ、同溝を通過する油によつて摩
擦板35及び摩擦面39の過熱が防止される。 上記トルクコンバータ3及び直結クラツチ9へ
の油の供給は後述する油圧制御装置により調圧さ
れた油が供給される。油は第3図において矢印に
より示すごとくポンプ4の入力軸10に外嵌され
たスリーブ43内側に形成された油路44よりト
ルクコンバータ3内に導びかれて循環し、さらに
油圧室42に導びかれ、その後直結クラツチ9の
摩擦板35と摩擦面39間の隙間を通つて油圧室
41に導びかれ、さらに入力軸10に穿設された
油路45を通つて排出されるか、または、その逆
方向に循環されるようになつている。 次に、上記自動変速機の各摩擦係合装置の制御
を行なう油圧制御装置およびこれに適用された2
組の電子制御式油圧制御装置について、第4図に
より説明する。 油圧制御装置は油溜46よりオイルフイルタ4
7、油路402を通つてオイルポンプ26より吐
出される油をトルクコンバータ3、直結クラツチ
9、フロントクラツチ11、リヤクラツチ12、
キツクダウンブレーキ14、ローリバースブレー
キ15、4速クラツチ13の油圧ピストンを作動
するため、各油圧室に供給する油圧を運転状態に
応じて制御するもので、主に調圧弁50、トルク
コンバータ制御弁70、油圧調整弁としての直結
クラツチ制御弁90、減圧弁110、シフト制御
弁130、手動弁150、1速―2速シフト弁1
70、2速―3速及び4速―3速シフト弁19
0、N―D制御弁210、4速クラツチ制御弁2
30、油圧調整弁としての変速時の油圧制御弁2
50及びN―R制御弁270、リヤクラツチ制御
弁280及び4個のソレノイド弁300,31
0,320,352を構成要素としており、これ
らの弁のうち、減圧弁110、変速時の油圧制御
弁250、N―R制御弁270およびソレノイド
弁325で第4図中、破線で囲んで示した1組の
電子制御式油圧制御装置340が構成され、もう
1組の電子制御式油圧制御装置350が減圧弁1
10、直結クラツチ制御弁90およびソレノイド
弁300で構成されており、各要素は油路によつ
て結ばれている。 ソレノイド弁300,310,320,325
はそれぞれ同一構造を有しており、電子制御装置
290からの電気信号により、それぞれオリフイ
ス301,311,321,326を開閉制御す
る非通電時閉塞型のソレノイド弁であつて、ソレ
ノイド302,312,322および327、同
ソレノイド内に配置され各オリフイス301,3
11,321,326を開閉する弁体303,3
13,323および328、同弁体を閉方向に付
勢するスプリング304,314,324および
329を有している。 電子制御装置290は変速の開始を検出する変
速検出装置等を内蔵し車両の運転状態を検出して
デユーテイ制御が行なわれるソレノイド弁30
0,325の作動、停止及び同ソレノイド弁に供
給される50Hzのパルス電流の単一パルス電流幅を
制御して開弁時間を変更して油圧を制御するとと
もにON―OFF制御が行なわれるソレノイド弁3
10,320の開閉を制御するもので、その主な
入力要素としては、エンジン1の図示しないスロ
ツトル弁開度または吸気マニホルド負圧を検出す
るエンジン負荷検出装置330、エンジン1の回
転数検出装置331、第1図に示すキツクダウン
ドラム25の回転数検出装置332、出力軸24
の回転数検出を行なうために設けられたトランス
フアドリブンギヤ29の回転数検出装置333、
潤滑油温を検出する油温検出装置334、セレク
トレバーの選定位置検出装置341及び補助スイ
ツチの選定位置検出装置342等から成つてい
る。 オイルポンプ26より吐出される油は油路40
1を通つて調圧弁50、手動弁150、直結クラ
ツチ制御弁90及び減圧弁110に導びかれる。 調圧弁50は受圧面51,52を有するスプー
ル53及びスプリング54を有し、受圧面51に
はセレクトレバーの操作により手動弁150がN
または、D位置に選定されている時、同手動弁1
50を通つて油路401の油圧が油路403より
オリフイス404を介して作用し、その結果油路
401の油圧は6Kg/cm2の一定圧(この圧力をラ
イン圧と呼ぶ。)に調圧され、受圧面52には手
動弁150がR位置にある時、同手動弁150を
通つて油路401の油圧が油路405よりオリフ
イス406を介して作用し、その結果油路401
の油圧は14.6Kg/cm2に調圧される。なお、油路4
01に設けられたリリーフ弁407は、オイルポ
ンプ26から高圧油が吐出された場合の逃し弁で
ある。 油路401を通つて減圧弁110に導かれた油
(ライン圧)は同弁110によつて2.4Kg/cm2に調
圧されて油路408および410に導びかれ、そ
れぞれの電子制御式油圧制御装置340,350
の制御圧とされる。 減圧弁110はスプール111、スプリング1
12を有し、スプール111に対向して形成され
た受圧面114,115の面積差による油圧力と
スプリング112とのバランスによつて調圧する
ものである。 この油路408に導びかれる調圧油は電子制御
式油圧制御装置340への一定圧力の作動油、す
なわち制御油であり、オリフイス426を介して
油圧制御弁250の制御側、N―R制御弁270
の制御側及びソレノイド弁325のオリフイス3
26に至り、電子制御装置290で制御されるソ
レノイド弁325の作動により、油路408のオ
リフイス426下流の制御圧を変化させ変速時運
転状態に応じた出力油圧を油路422または油路
409に発生させる。 この電子制御式油圧制御装置340を構成する
種々の弁について説明する。 油圧制御弁250は受圧面251,252,2
53を持つスプール254及びスプリング255
を有し、受圧面251に作用する油圧力と受圧面
252,253間の面積差による油圧力及びスプ
リング255の付勢力の合力とのバランスによつ
て油路422の油圧が所定圧に調圧される。 N―R制御弁270は受圧面271,272,
273を持つスプール274及びスプリング27
5を有し、受圧面271に作用する油圧力と受圧
面272,273間の面積差による油圧力及びス
プリング275の付勢力の合力とのバランスによ
つて油路409の油圧が所定圧に調圧される。 この油圧制御弁250とN―R制御弁270と
は、一方が調圧作用を行なつている間は他方が調
圧作用を行なわないように構成されて油路408
のオリフイス426下流の制御圧の脈動を受圧面
251又は271からの油圧力とスプリング25
5又は275の作用によつてアキユムレータとし
て吸収する。そして、油路422に導びかれた出
力油圧は前進時のリヤクラツチ12、キツクダウ
ンブレーキ14及びローリバースブレーキ15の
制御を行なう一方、油路409に導びかれた出力
油圧は後退時のローリバースブレーキ15の制御
を行なう。 ソレノイド弁325は、エンジン負荷検出装置
330、回転数検出装置333及び油温検出装置
334等からの信号を受けて電子制御装置290
により運転状態を検出し、同運転状態に応じて数
〜数+Hz、例えば50Hzでのデユーテイ制御による
パルス幅の変更によりオリフイス326の開閉時
間を制御する。このソレノイド弁325による油
圧制御弁250の受圧面251あるいはN―R制
御弁270の受圧面271に作用する制御油圧
Psの制御は、オリフイス426が0.8mmφ、オリ
フイス326が1.4mmφに設定されて略0.3〜2.1
Kg/cm2の間で調圧される。 したがつて、油圧制御弁250では、この制御
油圧Psによつて油路414から供給されたライ
ン圧6Kg/cm2の油圧が出力圧Paとなつて油路42
2に出力される際には、第5図に示すように0〜
6Kg/cm2の範囲で調圧され、N―R制御弁270
では、この制御油圧Psによつて油路421から
供給されたライン圧14.6Kg/cm2の油圧が出力圧Pb
となつて油路409から出力される際には、第6
図に示すように、0〜14.6Kg/cm2の範囲で調圧さ
れる。 また、ソレノイド弁325の作動開始及び作動
期間は、上記各種検出装置330,333,33
4の他に、電子制御装置290に内蔵された変速
の開始を検出する変速検出装置、2つの回転数検
出装置332,333から成る係合時期検出装置
等からの信号によつて決定される。 次に、油圧制御装置を構成する各要素について
説明する。 シフト制御弁130はON―OFF制御される2
個のソレノイド弁310,320の開閉の組合せ
により制御され、前進4段の各変速段を得るもの
である。このシフト制御弁130は3個に分割さ
れたスプール131,132,133および2個
のストツパ134,135を有し、スプール13
1には2つのランド136,137が設けられる
とともにランド136外側の油圧室138とラン
ド136,137との間を連通する油孔139が
設けてあり、スプール132には径の異なるラン
ド140,141が設けられるとともに両端部に
スプール131,133と当接する押圧部が設け
てあり、スプール133には、2つのランド14
2,143が設けられるとともにランド143外
側の油圧室144とランド142,143との間
を連通する油孔145が設けてある。そして、ス
プール131とスプール132との間にストツパ
134が介装され、スプール132端部の押圧部
が貫通する穴が形成されてケーシングに固着さ
れ、スプール132とスプール133との間にス
トツパ135が介装され、スプール132端部の
押圧部が貫通する穴が形成されてケーシングに固
着してある。 スプール132の2つのランド140,141
の間に常に連通する油路470は手動弁150の
油路414とも連通するとともにオリフイス47
1を介してソレノイド弁310によつて開閉され
るオリフイス311に連通しており、さらに油圧
室138および油圧室144にも連通している。
また、油路470は、オリフイス472を介して
ソレノイド弁320によつて開閉されるオリフイ
ス321に連通されるとともに第4図に示す状態
でのスプール131,132間に連通されてい
る。そして、2つのソレノイド弁310および3
20の開閉によつて1速〜4速の変速段を得るよ
う3個のスプール131,132,133を制御
するが、この場合のソレノイド弁310,320
の開閉と各変速段との関係は第1表に示す通りで
ある。尚、表中〇印はON、×印はOFFをそれぞ
れ示す。
【表】 1速―2速シフト弁170はスプール171と
スプリング172を有し、スプール171の左端
受圧面173に作用するライン圧の押圧力とスプ
リング172の付勢力との比較によりスプール1
71を第4図に示された左端位置と図示しない右
端位置との間で選択的に切換える。 2速―3速及び4速―3速シフト弁190及び
4速クラツチ制御弁230も同様に各々スプール
191,231及びスプリング192,232を
有し、各々スプール左側には、ライン圧が導かれ
る油圧室193,233が設けられ、右側には油
圧室194,234が設けられ各スプールには第
4図に示された左端位置と図示しない右端位置と
の間で選択的に切換えられる。 N―D制御弁210は径の異なる2つのランド
216,217を具えたスプール211およびス
プリング212を有し、ランド216の両側の受
圧面213,214およびランド217のランド
216側の受圧面215に作用する油圧力とスプ
リング212の付勢力との合力の方向に応じてス
プール211を第4図に示された左端位置と図示
しない右端位置との間で選択的に切換えられる。 リヤクラツチ制御弁280は5つのランド28
1,282,283,284,285を具えたス
プール291とスプリング292とを有し、ラン
ド281の径はランド285より若干大きく形成
されており、ランド281の外側(第4図での左
側)の油圧室293に導びかれる油圧がランド2
81の受圧面に作用する力と、ランド285の外
側(第4図での右側)の油圧室294に導びかれ
る油圧がランド285の受圧面に作用する力と、
スプリング292の付勢力とのバランスによつて
スプール291は、第4図に示した左端位置また
は図示しない右端位置との間で選択的に切換えら
れる。 次に、各摩擦係合装置の選択的係合による変速
制御について、油圧制御装置および電子制御式油
圧制御装置340との作用とともに説明する。 手動弁150が第4図に示されたNからDに切
換えられると、6Kg/cm2に調圧されたライン圧が
油路401から油路414に導びかれる。そし
て、油路414のライン圧は油圧制御弁250、
油路422、N―D制御弁210、油路416、
リヤクラツチ制御弁280、油路417を介して
リヤクラツチ12の油圧室に導びかれるとともに
油路422、1速―2速シフト弁170、油路4
53を介してローリバースブレーキ15の油圧室
に導びかれ、リヤクラツチ12及びローリバース
ブレーキ15の係合により1速の変速段が達成さ
れるが、この変速中にあつては、電子制御式油圧
制御装置340の油圧制御弁250の作動によ
り、リヤクラツチ12へ供給される油圧が調整さ
れシヨツクが防止される。すなわち、コンピユー
タ等の電子制御装置290に内蔵された変速の開
始を検出する変速検出装置によつて変速開始が検
出されると電子制御装置290で制御されるソレ
ノイド弁325のデユーテイ制御により油路40
8のオリフイス426下流の制御弁油圧Psを調
整し、油路414から油路422へ出力される出
力圧Paを変化させ、リヤクラツチ12の油圧室
における急激な油圧の立ち上りを防止して変速時
のシヨツクを防止する。このとき、油路408の
オリフイス426下流に連通するN―R制御弁2
70のスプール274は受圧面271とスプリン
グ275との作用でアキユムレータとして機能し
制御油圧Psの脈動を吸収するのである。 油圧制御弁250により立上り時制御される油
路422の出力油圧Paの時間及びエンジン回転
数に対する特性を第7図及び第8図に示す。図
中、Paoはシフト開始時の出力油圧を、Paeはシ
フト完了時の出力油圧をそれぞれ示す。 次に、N―D制御弁210の作動について説明
すると、油路422より2つのランド216,2
17間に油圧が導びかれると、受圧面214,2
15の面積差によりスプール211はスプリング
212の付勢力に抗して第4図右方に押圧され、
その結果油路422と油路416とは連通が遮断
され、逆に油路414がオリフイス473が介装
された油路415を通して油路416に連通し、
また油路414は油路474にも連通する。その
結果、手動弁150がD位置に保持される限り油
路414は油圧制御弁250を介することなく油
路416に連通され、リヤクラツチ12の油圧室
は電子制御式油圧制御装置340による変速時の
油圧低減制御の影響を受けることが無く変速時、
リヤクラツチ12の滑りによる変速シヨツクやエ
ンジンの空ぶかし等による不具合の発生が防止さ
れる。 ところで、手動弁150がNからDに切換えら
れると、シフト制御弁130にも油路414より
油圧が導びかれるが、ソレノイド弁310,32
0が共に通電されてオリフイス311,321が
開いた状態にある1速達成時は、オリフイス47
1,472の介装により、同オリフイス471,
472より後流側の油圧は略0Kg/cm2となり、ス
プール132のランド140,141間に発生す
る高油圧によつて、ランド141,142の受圧
面積差による左方への押圧力を受け、スプール1
32は第4図に示す最左端位置にて停止する。 さらに、アクセルが踏み込まれると、電子制御
装置290からソレノイド弁310及び320に
2速達成の指令が出され、ソレノイド弁310は
通電が遮断され、ソレノイド弁320は通電状態
に保持される。 この切換えにより油路470の高圧油がオリフ
イス471を介してスプール131の2つのラン
ド136,137間、油孔139、油圧室138
及び油圧室144、スプール133の2つのラン
ド142,143間に導びかれ、スプール131
はスプール132と一体的に右方に移動してスプ
ール131がストツパ134に当接した状態で停
止する。すると、油路414のライン圧はスプー
ル132の2つのランド140,141間を通つ
て油路412に導びかれ、ライン圧は1速―2速
シフト弁170の油圧室173に作用してスプー
ル171を第4図の右端位置に移動し、また、4
速クラツチ制御弁230の油圧室233にも作用
してスプール231を第4図の右端位置に移動
し、油路422に導びかれていたライン圧は油路
428を介してキツクダウンブレーキ14の係合
側油圧室423に供給され、ロツド424がスプ
リング425に抗して左方に移動して図示しない
ブレーキバンドをキツクダウンドラム25に係合
する一方、油路453の油圧は油路409を介し
て排出されてローリバースブレーキ15の係合が
解除されて2速が達成される。 この2速の変速中にあつても、電子制御式油圧
制御装置340の油圧制御弁250はソレノイド
弁325の制御油圧によつて制御され、油路42
2の油圧を減圧し、変速シヨツクを防止する。 次に、電子制御装置290の指令により3速を
達成するためのソレノイド弁310および320
への通電が共に遮断されると、ライン圧がシフト
制御弁130のスプール131のランド137外
側とストツパ134との間に供給され、スプール
132はランド140の受圧面に作用するライン
圧によつて第4図の右方に移動し、スプール13
3に押圧部が当接した状態にて停止し、油路41
4は、新たに油路430と連通してライン圧は2
速―3速及び4速―3速シフト弁190の油圧室
193に導びかれ、2速―3速及び4速―3速シ
フト弁190のスプール191を右端に切換る。
この結果、油路428はオリフイス429を介し
て油路432に連通される。油路432は切換弁
452を介して4速クラツチ制御弁230の油圧
室234に至るとともにキツクダウンブレーキ1
4の解放側油圧室433および切換弁434を介
してフロントクラツチ11の油圧室に連通する。
この油路432がキツクダウンブレーキ14の解
放側油圧室433及びフロントクラツチ11の油
圧室に連通された構造により、両者の係合と解放
はオーバラツプを持つて行なわれる。 この2速から3速への変速途中においても上記
1速から2速への変速時と全く同様に油圧制御弁
250が作動して短時間油路422の供給油圧が
低く保持される。 また、変速時には油路428にオリフイス42
9が介装されており、同オリフイス429の作用
で上記油圧制御弁250作動中は油圧室433及
びフロントクラツチ11の油圧室の油圧が同一の
低油圧に保持されて、キツクダウンブレーキ14
の解除に並行してフロントクラツチ11の係合が
行なわれ、その後油圧制御弁250の作動停止に
より油圧が6Kg/cm2まで昇圧されるとフロントク
ラツチ11の係合が完成して3速が達成される。 この場合、入力軸10とキツクダウンドラム2
5の回転速度が出力軸24の回転速度に近づき一
致するため、この一致した状態またはその直前を
変速完了として回転数検出装置332,333に
より検出し、この検出によつて油圧制御弁250
の作動を停止してフロントクラツチ11への供給
圧が6Kg/cm2に昇圧される。この昇圧により、4
速クラツチ制御弁230の油圧室234の油圧も
昇圧され、スプール231は第4図の左端位置に
切換り、油路430のライン圧が油路445を介
して4速クラツチ13に供給され、4速クラツチ
は係合状態に保持される。油路445は切換弁4
52を介して油路451より油圧室234に連通
しており、油路445に一度油圧が供給されると
油路445の油圧が排出されるまで4速クラツチ
制御弁230のスプール231は第4図の左端位
置に保持され、3速と4速との間での変速中に4
速クラツチ13が解除またはスリツプして変速不
能やニユートラル状態となる不具合を防止してい
る。 次に、補助スイツチがD4に選定された状態
で、電子制御装置290の指令により4速を達成
するためソレノイド弁310は通電、ソレノイド
弁320は非通電状態に保持されると、シフト制
御弁130の油圧室144の油圧が低下し、スプ
ール133はスプール132と共に右方に移動し
て第4図の最右端位置となる。その結果、油路4
14のライン圧が油路436を介してリヤクラツ
チ制御弁280の油圧室293及びチエツク弁2
35を介して油路445へ導びかれる。 リヤクラツチ制御弁280のスプール291は
油圧室293に供給されたライン圧により第4図
の右端位置に移動し油路436と油路456とが
連通し、2速―3速及び4速―3速シフト弁19
0の油圧室194にライン圧が供給され同弁19
0のスプール191は第4図に示す左端位置に切
換わる。 この時、リヤクラツチ12の油圧室の油はリヤ
クラツチ制御弁280の排油口295より直ちに
排出されて、リヤクラツチ12は直ちに解除さ
れ、またフロントクラツチ11の油圧室及びキツ
クダウンブレーキ14の油圧室433の油が2速
―3速及び4速―3速シフト弁190の排油口1
95からオリフイス196を介して排出されてフ
ロントクラツチ11は解除され、キツクダウンブ
レーキ14は係合されるが、上記1速から2速、
あるいは2速から3速への変速と同様に油圧制御
弁250が作動して油路422の油圧が変速中の
短時間減圧されることにより、キツクダウンブレ
ーキ14の油圧室423に作用している係合油圧
も低くされ滑らかな係合が行なわれ、その後係合
油圧が6Kg/cm2に立ち上ると完全な係合が達成さ
れて4速が完成する。 次に、ダウンシフトについて説明すると、油圧
の作動系路の切換りは上記アツプシフトの場合の
逆となり、まず、電子制御装置290の指令によ
り4速から3速に移すため両ソレノイド弁31
0,320が非通電状態になると、油路436の
ライン圧は排出され、リヤクラツチ制御弁280
のスプール291は左端に切換り、2速―3速及
び4速―3速シフト弁190のスプール191は
右端に切換り、油路417,432に油圧が供給
される。 この時、油はキツクダウンブレーキ14の油圧
室433及びフロントクラツチ11の油圧室へは
オリフイス429を介して滑らかに供給され、リ
ヤクラツチ12の油圧室へはオリフイス473を
介してフロントクラツチ11に比較すると充分な
遅れを有して徐々に供給される。 この時、キツクダウンブレーキ14は直ちに解
除されるが、この減速変速においても変速時の短
時間油圧制御弁250が作動して油路428,4
32への供給油圧は低圧に保持される。 これは、トルク容量の大きいリヤクラツチ12
からの係合による変速シヨツクを防止するために
行なわれるものである。 3速から2速へ変速される時はソレノイド弁3
10が非電通、ソレノイド弁320が通電状態と
なり、シフト制御弁130のスプール131と1
32との間の油圧が低下し、スプール132が第
4図左方へ一段移動して油路430の油圧が排出
され、その結果、2速―3速及び4速―3速シフ
ト弁190のスプール191が左端に移動し、油
路432の油圧が排出されるとともに4速クラツ
チ制御弁230のスプール231は右端に移動し
て油路445の油圧も排出され、4速クラツチ1
3の係合は直ちに解除され、フロントクラツチ1
1の係合の解除及びキツクダウンブレーキ14の
係合は上記4速から3速への変速と同様油圧制御
弁250の変速時の作動により徐々に行なわれて
円滑に2速が達成される。 2速から1速へ変速される時は、ソレノイド弁
310および320が共に通電状態となり、シフ
ト制御弁130は最左端位置にスプール131,
132が移動し、油路412の油圧が排出され
て、1速―2速シフト弁170のスプール171
及び4速クラツチ制御弁230のスプール231
が左端に移動し、キツクダウンブレーキ14の油
圧室の油が排出されて同ブレーキ14の係合が解
除される一方、ローリバースブレーキ15が係合
されて1速が達成される。 セレクトレバー及び補助スイツチの操作により
D3または2位置を選定した時は、手動弁150
による油路の切換は全く行なわれず、セレクトレ
バーの選定位置検出装置341及び補助スイツチ
の選定位置検出装置342によりその位置検出を
行ない、電子制御装置290に信号を与え、4速
あるいは3速以上の変速が行なわれないようにソ
レノイド弁310,320を制御する。 手動弁150がL位置に選定されると、セレク
トレバーの選定位置検出装置341による位置検
出で、選定初期において車速が50Km/H等の所定
値以上にあると2速に保持され、その後車速が所
定値以下になるとソレノイド弁310,320の
制御による1速固定が達成される。 尚、上記各変速時と同様、電子制御式油圧制御
装置340の油圧制御弁250の作動により、切
換時(変速時)の供給油圧は低圧に保持されシヨ
ツクが防止される。 次に、後退する場合について説明する。 手動弁150R位置に選定されると、油路40
1は油路421に連通され、油路421はN―R
制御弁270、油路409、1速―2速シフト弁
170、油路453を介してローリバースブレー
キ15に導びかれ、一方、油路401は油路40
5を介して切換弁434に接続され、フロントク
ラツチ11の油圧室にも油が供給され、クラツチ
11およびブレーキ15の係合により後退が達成
される。 この後退時の変速中にあつても電子制御式油圧
制御装置340のN―R制御弁270が油圧調整
弁として作動し、油圧制御弁250のスプール2
54およびスプリング255が脈動緩和用のアキ
ユムレータとして機能し、油路409からの出力
圧Pbを第9図および第10図に示すように変化
させる。尚、Pboはシフト開始時、Pbeはシフト
完了時の出力油圧をそれぞれ示す。 かように自動変速機の油圧制御装置に本発明の
電子制御式油圧制御装置340を適用したこと
で、エンジンの回転数に無関係に制御圧を調整す
ることができ高精度の制御ができる。 次に、もう一組の電子制御式油圧制御装置35
0を具えた直結クラツチの油圧制御について説明
する。 調圧弁50を通つて油路459よりトルクコン
バータ制御弁70に導びかれた油は、スプール7
1の第4図右端受圧面に作用する制御油圧とスプ
リング72の付勢力とのバランスにより、2.5Kg/
cm2に調圧されて油路460より直結クラツチ制御
弁90に至る。また、油路460の油はオリフイ
ス463を介してエンジン1とは反対側の潤滑系
統に供給される。 減圧弁110により2.4Kg/cm2に調圧されて油路
410に導びかれた油はオリフイス464を介し
てソレノイド弁300が開閉制御するオリフイス
301に至る。 直結クラツチ制御弁90は4つのランド92,
93,94,95を具えたスプール91を有し、
ソレノイド弁300によつて0.3〜1.9Kg/cm2の間
でデユーテイ制御によつて調圧された制御油圧が
ランド92の外側の受圧面96に作用する一方、
油路410はランド94,95間に連通し、減圧
弁110により調圧された調圧油がランド94,
95に作用し、その受圧面積差によつて第4図左
方への押圧力をスプール91に作用し、また、ラ
ンド92の受圧面はランド93の受圧面より小さ
く設定され、上記受圧面96に作用する第4図右
方への油圧力とランド94,95の油圧によつて
生じる第4図左方への押圧力と、ランド92,9
3間の油圧によつて生じる第4図右方への押圧力
とのバランスによつてトルクコンバータ3及び直
結クラツチ9に供給される油の流れ方向とその油
圧が制御される。トルクコンバータ3に続く油路
44は油路465に接続され、直結クラツチ9に
続く油路45は油路466に接続され、直結クラ
ツチ制御弁90の切換制御により油路465は供
給油路401またはオイルクーラ462から変速
機のエンジン1側の潤滑系統に接続された排出油
路467に選択的に連通され、油路466は供給
油路460または排出油路467に選択的に連通
される。 電子制御装置290によりソレノイド弁300
に直結クラツチ9の係合指令が与えられている時
は、第4図に実線の矢印で示すごとく直結クラツ
チ制御弁90により調圧された油が油路401よ
り465に供給され、直結クラツチ9は油圧室4
2に作用する油圧でピストン38が左方に押圧さ
れ、所定のスリツプ量を有して係合される。この
直結クラツチ制御弁90におけるスプール91の
受圧面96に作用する制御油圧Psに対して油路
465に発生する出力油圧Pcは第11図に示す
特性を有す。ピストン38に作用する油圧をコン
ピユータで制御し、エンジン1の変動トルクによ
るクランク軸2の速度変動域より若干下まわる程
度のスリツプ量を与えるようにすると、クランク
軸2の変動トルクをほとんど伝達することなく、
効率の高い動力伝達が達成され、燃費が向上す
る。ところで、発進時、急加速度はフイーリング
上トルクコンバータ3の特性を利用するため直結
クラツチ9を外す必要があり、この時は、電子制
御装置290によりソレノイド弁300への通電
が停止され、直結クラツチ制御弁90は切換つて
第4図に破線の矢印で示す上記とは逆方向に油が
流れる。すなわち、トルクコンバータ制御弁70
による2.5Kg/cm2の低油圧の油が油路460より4
66に供給され、直結クラツチ9は油圧室41に
作用する油圧でピストン38が右方に移動し、そ
の係合が解除される。 かように直結クラツチの油圧制御にも本発明の
電子制御式油圧制御装置350を適用したこと
で、エンジンの回転数に無関係に制御圧を調整で
きるとともに精度も向上する。 以上、実施例とともに具体的に説明したように
本発明によれば、オイルポンプの吐出圧を調圧弁
で調圧したのち、さらに減圧弁で減圧した低圧油
をデユーテイ制御の制御側の油圧とするので、オ
イルポンプが低回転で吐出圧が低下した場合にも
何んら支障なく高精度のデユーテイ制御が行なえ
る。 また、低油圧であるのでデユーテイ制御用のソ
レノイド弁も小型のものですみ、装置の小型化を
達成できるとともに安価となる。 一方、オイルポンプの吐出圧が高圧となり調圧
弁に油の流れによる力の影響が及んで圧力が変化
することがあつても、この油圧を減圧弁で減圧し
て用いるので一定の圧力となり、高精度のデユー
テイ制御が行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の適用対象のひとつである車両
用自動変速機のパワートレーン図、第2図は上記
自動変速機における各摩擦係合装置の係合状態を
セレクトレバー位置との関係で示した作動エレメ
ント図、第3図はトルクコンバータ及び直結クラ
ツチの断面図、第4図は本発明の一実施例の電子
制御式油圧制御装置を具えた上記自動変速機の油
圧制御装置を示す系統図、第5図および第6図は
電子制御式油圧制御装置における制御圧Psに対
する前進時の出力圧Paおよび後退時の出力圧Pb
との関係を表わすグラフ、第7図〜第10図は電
子制御式油圧制御装置による油圧制御の時間に対
する特性およびエンジン回転数に対する特性を示
すグラフ、第11図は直結クラツチ制御弁による
油圧特性を示すグラフである。 図面中 1はエンジン、3はトルクコンバー
タ、9は直結クラツチ、17は遊星歯車組、50
は調圧弁、70はトルクコンバータ制御弁、90
は直結クラツチ制御弁(油圧制御弁)、110は
減圧弁、130はシフト制御弁、150は手動
弁、170は1速―2速シフト弁、190は2速
―3速及び4速―3速シフト弁、210はN―D
制御弁、230は4速クラツチ制御弁、250は
油圧制御弁(油圧調整弁)、270はN―R制御
弁(スプール弁)、280はリヤクラツチ制御
弁、290は電子制御装置、300,310,3
20,325はソレノイド弁、340,350は
電子制御式油圧制御装置、408,410は制御
用油路、426はオリフイスである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 オイルポンプの吐出圧を第一所定圧に調整す
    る調圧弁と、油圧調整弁を介して該調圧弁と摩擦
    係合要素とを連通すると共に該摩擦係合要素に作
    動油圧を供給する第一油路と、オリフイスを介し
    て前記調圧弁と前記油圧調整弁とを連通すると共
    に該油圧調整弁に制御油圧を供給する第二油路
    と、前記調圧弁と前記オリフイスとの間における
    該第二油路に配設され前記調圧弁からの前記第一
    所定圧よりも低い第二所定圧に減圧して前記オリ
    フイス側に油圧を供給する減圧弁と、前記オリフ
    イスと前記油圧調整弁との間に形成された開閉可
    能な排油孔と、該排油孔の開閉時間割合を制御し
    て前記制御油圧を調整するソレノイド弁とを備
    え、該制御油圧の大きさに応じて前記作動油圧が
    調整されることを特徴とする電子制御式油圧制御
    装置。
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