JP4747708B2 - 車両用自動変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用自動変速機の構造に関し、特に、その車両用自動変速機内の潤滑部位に効率よく潤滑油を供給する構造に関するものである。
従来、同軸上に回転する2つの軸を有し、互いに接近する軸端部がスプライン嵌合されることで一体的に回転させられ、且つ、それぞれの軸内に設けられている潤滑油路はスプライン嵌合された軸端部で連通され、潤滑油路を流れる潤滑油は、一体的に回転する回転軸の一端または他端から供給され、潤滑油路内に設けられている複数の潤滑油放出孔より各潤滑部位に潤滑油が供給される車両用自動変速機の潤滑構造が知られている。また、特許文献1には車両用自動変速機の潤滑性を向上させた技術が開示されている。
特公平7−47985号公報
ところで、このような車両用自動変速機は、互いのスプライン歯の噛み合い部に間隙が形成され、その間隙から潤滑油が流出するため、スプライン嵌合された軸端部を経由して潤滑油が供給される潤滑部位では、その潤滑油の流出による損失が大きく、車両用自動変速機全体に潤滑油を行き渡らせられない問題があった。この問題に対し、潤滑油の流出を封止するシール部材をスプライン嵌合された軸端部付近に設けることで、この問題は解消されるが、上記シール部材を設けるには、そのシール部材を支持するシール構造が必要となり、そのシール構造を設ける分だけ車両用自動変速機が大型化し、部品点数の増加および加工工数の増加によるコストの上昇を引き起こす恐れがあった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、同軸上に回転する2つの回転軸の軸端部がスプライン嵌合される構造を有する車両用自動変速機において、その車両用自動変速機の大型化および部品点数の増加を招くことなく車両用自動変速機全体に潤滑油を行き渡らせることができる構造を有する車両用自動変速機を提供することにある。
すなわち、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、共通の軸心まわりに回転可能に設けられ、且つ互いに接近する軸端部が相対回転不能にスプライン嵌合された第1軸および第2軸と、潤滑油を導くためにその第1軸および第2軸内に縦通してそれぞれ設けられ、且つ前記軸端部を通して相互に連通させられた第1潤滑油路および第2潤滑油路と、その第1軸および第2軸の外周においてその軸心方向に平行な方向に離れて位置する複数箇所の潤滑部位をそれぞれ潤滑するためにその潤滑部位に対応してその第1軸および第2軸に前記潤滑油路に連通して設けられた複数の潤滑油放出孔とを、備えた車両用自動変速機において、前記第1潤滑油路内および前記第2潤滑油路内において前記複数の潤滑油放出孔の前記軸心方向位置を経て前記スプライン嵌合された軸端部へ向かって潤滑油をそれぞれ流すためにその第1潤滑油路およびその第2潤滑油路内へ潤滑油を供給する第1潤滑油供給孔および第2潤滑油供給孔を、前記第1軸および第2軸にそれぞれ設けたことを特徴とする。
このようにすれば、一体的に回転させられる第1軸および第2軸に設けられている潤滑油供給孔より前記軸端部へ向かって潤滑油が供給され、供給された潤滑油は、軸心方向に平行な方向に離れて位置する複数箇所の潤滑部位を潤滑するために第1軸および第2軸に設けられた複数の潤滑油放出孔を通って各潤滑部位を潤滑するが、それぞれの潤滑油放出孔には、第1潤滑油供給孔または第2潤滑油供給孔からスプライン嵌合された軸端部を経由することなく潤滑油が供給されるため、軸端部からの潤滑油の流出による損失がない状態で潤滑油が供給される。これにより、第1軸および第2軸内の潤滑油の断面積を大きくしなくても車両用自動変速機の潤滑部位全体に充分な量の潤滑油が供給されると共に、シール部材を設ける必要もなくなるため、車両用自動変速機の大型化および部品点数の増加を抑制することができる。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の車両用自動変速機において、(a)前記車両用自動変速機は、両端部が開口する筒状の筒状ハウジング部と、その筒状ハウジング部の一端の開口を閉じるように固定された厚肉板状のポンプカバー部と、その筒状ハウジング部の他端の開口を閉じるように固定された蓋体状ハウジング部とを有する変速機ケースを備え、(b)前記第1軸はそのポンプカバー部によって回転可能に支持され、(c)前記第2軸はその一端部がその蓋体状ハウジング部によって回転可能に支持され、且つその他端部が前記第1軸の軸端部にスプライン嵌合され、(d)前記第1潤滑油供給孔は、前記ポンプカバー部内に設けられた第1潤滑油供給油路に接続され、(e)前記第2潤滑油供給孔は、前記蓋体ハウジング部内に設けられた第2潤滑油供給油路に接続されていることを特徴とする。このようにすれば、前記第1軸および第2軸はそれぞれの部材に支持されるため回転が可能となると共に、前記第1潤滑油供給油路および第2潤滑油供給油路から充分な量の潤滑油が供給されるため、実用的な車両用自動変速機となる。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載の車両用自動変速機において、前記複数の潤滑油放出孔のいずれかを流れ出た潤滑油が、所定の油圧室で発生する遠心油圧を相殺するための遠心油圧キャンセル室に供給されることを特徴とする。このようにすれば、所定の油圧室で発生する遠心油圧を相殺することができるため、実用的な車両用自動変速機となる。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1または2の車両用自動変速機において、前記複数の潤滑油放出孔のいずれかを流れ出た潤滑油が、所定の遊星歯車装置に設けられている潤滑油受板に受けられることによってその遊星歯車装置のキャリヤに形成されている遊星歯車潤滑油路内に誘導されて、その遊星歯車装置の遊星歯車を潤滑することを特徴とする。このようにすれば、比較的多量の潤滑油が必要となる遊星歯車に十分な潤滑油が供給されるため、実用的な車両用自動変速機となる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用自動変速機10の構成を説明する骨子図である。車両用自動変速機10は、エンジン8と図示しない駆動輪との間に設けられ、エンジン8の出力を駆動輪に伝達する。図1において、車両用自動変速機10は、車体に取り付けられ非回転部材である変速機ケース16内(以後はケース16と記載する)において、エンジン8側から順番に、ロックアップクラッチ18付のトルクコンバータ20、第1遊星歯車装置24、第2遊星歯車装置26、および第3遊星歯車装置28を主体として構成されている。また、出力軸30の回転は、図示しないカウンターギヤを介して駆動輪に伝達される。なお、車両用自動変速機10は、その軸心に対して対称に構成されているため、図1の骨子図においてはその下側が省略されている。
上記第1遊星歯車装置24は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置であり、サンギヤS1、互いに噛み合う複数対の遊星歯車P1、その遊星歯車P1を自転および公転可能に支持するキャリヤCA1、および上記遊星歯車P1を介して上記サンギヤS1と噛み合うリングギヤR1を備えている。
また、第1遊星歯車装置24とトルクコンバータ20との間には第1クラッチC1が配置され、その第1クラッチC1の径方向外側には第1ブレーキB1が配置され、第1遊星歯車装置24のリングギヤR1の径方向外側には第2クラッチC2が配置され、第1遊星歯車装置24と第2遊星歯車装置26との間には第3クラッチC3が配置されている。
第2遊星歯車装置26と第3遊星歯車装置28とは、遊星歯車装置のキャリヤとリングギヤとを共用化した所謂ラビニヨ式歯車列となっている。ここで第2遊星歯車装置26は、シングルピニオン型の遊星歯車装置であり、サンギヤS2、遊星歯車P2、その遊星歯車P2を自転および公転可能に支持するキャリヤCA2、および上記遊星歯車P2を介してサンギヤS2と噛み合うリングギヤR2を備えている。一方、第3遊星歯車装置28は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置であり、サンギヤS3、互いに噛み合う複数対の遊星歯車P3、それら遊星歯車P3を自転および公転可能に支持するキャリヤCA3、および上記遊星歯車P3を介して上記サンギヤS3と噛み合うリングギヤR3を備えている。
また、第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28の径方向外側には、並列に一方向クラッチF1および第2ブレーキB2が配置され、第3遊星歯車装置28の出力軸30と反対側では第4クラッチC4が配置されている。
第1遊星歯車装置24においては、サンギヤS1は非回転部材であるケース16に連結され、常に回転停止させられている。キャリヤCA1は、トルクコンバータ20からの出力を伝達する入力軸22に直接連結されると共に、第1クラッチC1を介して第2遊星歯車装置26のサンギヤS2に選択的に連結され、第1クラッチC1が係合されると入力軸22の回転が減速することなく第2遊星歯車装置26のサンギヤS2に伝達される。リングギヤR1は、常に一定の減速比で回転駆動させられ、第2クラッチC2を介して第2遊星歯車装置26のサンギヤS2に選択的に連結されると共に、第3クラッチC3を介して第3遊星歯車装置28のサンギヤS3に選択的に連結される。これより、第2クラッチC2が係合させられると一定の減速比で回転駆動するリングギヤR1の回転が第2遊星歯車装置26のサンギヤS2に伝達され、第3クラッチC3が係合させられるとリングギヤR1の回転が第3遊星歯車装置28のサンギヤS3に伝達される。
第2遊星歯車装置26においては、サンギヤS2は前述のように第1遊星歯車装置24に連結される。キャリヤCA2は、第3遊星歯車装置28のキャリヤCA3と共用化され、第4クラッチC4を介して入力軸22に選択的に連結される。リングギヤR2は、第3遊星歯車装置28のリングギヤR3と共用化され、出力軸30に連結されている。なお、出力軸30の回転は図示しないカウンターギヤを介して駆動輪に伝達される。
第3遊星歯車装置28においては、サンギヤS3は前述のように第3クラッチC3を介して第1遊星歯車装置24のリングギヤR1に選択的に連結されている。キャリヤCA3は前述の第2遊星歯車装置26のキャリヤCA2と同様に機能し、リングギヤR3は前述の第2遊星歯車装置26のリングギヤR2と同様に機能する。
また、第1クラッチC1および第2クラッチC2と第2遊星歯車装置26のサンギヤS2を連結する回転要素は第1ブレーキB1に連結されており、第1ブレーキB1が係合されると第2遊星歯車装置26のサンギヤS2は回転停止させられる。更に、一方向クラッチF1は、一体的に回転する第2遊星歯車装置26のキャリヤCA2および第3遊星歯車装置28のキャリヤCA3の一方向の回転を阻止し、その一方向クラッチF1と並列に配置されている第2ブレーキB2は、これらキャリヤCA2およびキャリヤCA3を選択的に回転停止させる。
本実施例の車両用自動変速機10は上記のように構成され、図2に示されるように第1クラッチC1乃至第4クラッチC4、第1ブレーキB1および第2ブレーキB2の何れか2つを選択的に係合させることで第1変速段「1st」乃至第8変速段「8th」および第1後進変速段「Rev1」および第2後進変速段「Rev2」が成立させられる。なお、図2の「○」は係合を表しており、空欄は解放を表している。
図3は、前述した車両用自動変速機10を詳細に説明する断面図である。なお、図3においても図1と同様に車両用自動変速機10の下側が省略されている。
車両用自動変速機10は、その車両用自動変速機10の収容部材である変速機ケース16内に軸心Cを中心に回転する入力軸22と、軸心C周りに回転する第1遊星歯車装置24乃至第3遊星歯車装置28と、複数のクラッチおよびブレーキ装置並びに一方向クラッチとを備えている。
変速機ケース16は、両端部が開口する筒状の筒状ハウジング部16a、その筒状ハウジング部16aの両端うちの一端の開口を閉じるように固定された厚肉状のポンプカバー部16b、およびその筒状ハウジング部16aの他端を閉じるように固定された蓋体状ハウジング部16cの三つの部材で構成され、それぞれ複数のボルト等で一体的に固定されている。
トルクコンバータ20は、エンジン8の回転が直接伝達されるポンプ翼車32と、ポンプ歯車32に対向して配置され車両用自動変速機10の入力軸22に連結されたタービン翼車34と、一方向クラッチ36によって車両用自動変速機10のポンプカバー部16bに対する一方向の回転が阻止されトルクの増大の機能を有するステータ翼車38を備えており、ポンプ翼車32とタービン翼車34との間に充填されている作動油を介して動力伝達を行う。また、トルクコンバータ20は、第1ダンパ40および第2ダンパ42の2つのダンパを有するロックアップクラッチ18を備えており、ロックアップクラッチ18が係合されるとポンプ翼車32の回転が直接入力軸22に伝達される。
ポンプカバー部16bとポンプハウジング44との間にはオイルポンプ46が配置され、ポンプ翼車32に連結されたオイルポンプハブ48とオイルポンプ46のドライブギヤとがスプライン嵌合されている。
入力軸22は、その一端が蓋体状ハウジング部16cに設けられている収容穴19にベアリングを介して回転可能に支持され、他端部においては、ポンプカバー部16bを貫通し、その貫通穴の内周壁に対して回転可能に支持されている。
また、入力軸22は、トルクコンバータ20の出力を入力軸22に伝達するタービンハブ39にスプライン嵌合されポンプカバー部16bに相対回転可能に支持されている第1軸50と、その第1軸50と同軸に位置し互いに接近する軸端部がスプライン嵌合され他方の軸端部は蓋体状ハウジング部16cの収容穴19にベアリングを介して支持され第1軸50と一体的に回転駆動する第2軸51とで構成されている。
第1軸50には、その軸内を縦通する第1潤滑油路52が設けられ、さらに第1潤滑油路52には、トルクコンバータ20側から順番に、第1潤滑油放出孔54乃至第3潤滑油放出孔58が軸心方向に離れて設けられている。なお、各潤滑油放出孔は、それぞれ第1潤滑油路52から第1軸50の外周面に連通し、各潤滑部位に潤滑油を供給するためのものである。
第1軸50において、潤滑油は、例えば図示しないバルブボデーから破線で示されているポンプカバー部16bに設けられている第1潤滑油供給油路60を通り、環状に切欠が設けられ第1潤滑油路52に連通している第1潤滑油供給孔62を通って第1潤滑油路52に供給され、第1潤滑油放出孔54乃至第3潤滑油放出孔58の各潤滑油放出孔に供給される。なお、第1潤滑油供給孔62から潤滑油が供給されるため、第1潤滑油供給孔62に最も近い第1潤滑油放出孔54が最も上流に位置する潤滑油放出孔となり、第3潤滑油放出孔58が最も下流に位置する潤滑油放出孔となる。
第2軸51には、その第2軸51の両軸端部を連通する第2潤滑油路64が設けられ、スプライン嵌合されている軸端部側から順番に、第4潤滑油放出孔66乃至第8潤滑油放出孔74が設けられ、それぞれ第2潤滑油路64から第2軸51の外周面に連通している。
第2軸51において、潤滑油は、たとえば図示しないバルブボデーから蓋体状ハウジング部16cに設けられている第2潤滑油供給油路76から供給され、スプライン嵌合されている軸端部の他端部に設けられている第2潤滑油供給孔78を通って、第4潤滑油放出孔66乃至第8潤滑油放出孔74の各潤滑油放出孔に供給される。なお、第2潤滑油供給孔78から潤滑油が供給されるため、第8潤滑油放出孔74が最も上流側に位置する潤滑油放出孔となり、第4潤滑油放出孔66が最も下流側に位置する潤滑油放出孔となる。
また、第1軸50の径方向外側には第1遊星歯車装置24が配置され、第2軸51の径方向外側にはラビニヨ式歯車列とされている第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28が配置されている。
図4は、図3の車両用自動変速機10の第1遊星歯車装置24周辺を拡大した要部断面図である。
第1遊星歯車装置24のサンギヤS1は、非回転部材であるポンプカバー部16bにスプライン嵌合されることで回転停止させられている。キャリヤCA1は、第1軸50から径方向外側に突き出す鍔部50aに連結され、第1軸50と一体的に回転させられると共に、第1クラッチハブ82に連結されている。リングギヤR1は、その外周面において、第2クラッチC2の第2摩擦係合要素80を構成する一方の摩擦プレートが複数枚スプライン嵌合されている。
第1クラッチハブ82は、その外周面において、第1クラッチC1の第1摩擦係合要素84を構成する一方の摩擦プレートが複数枚スプライン嵌合されている。
第1摩擦係合要素84は、前述の一方の摩擦プレートと、その一方の摩擦プレートの間に介在させられその外周面が第1クラッチC1の構成部材である第1ドラム86にスプライン嵌合されている複数枚の他方の摩擦プレートとで構成されている。
第1クラッチC1は、第1摩擦係合要素84、摩擦係合要素84を覆うように支持する第1ドラム86、その第1ドラム86内に摺動可能に嵌め付けられている第1ピストン88、第1ピストン88が第1摩擦係合要素84を押圧しないように第1ピストン88を第1ドラム86に当接するように付勢するリターンスプリングおよびそのリターンスプリングを受けるバネ受板90を主体として構成されている。
第2クラッチC2は、第2摩擦係合要素80、第2摩擦係合要素80を覆うように支持する第2ドラム92、第2ドラム92内に摺動可能に嵌め付けられている第2ピストン94、第2ピストン94が第2摩擦係合要素80を押圧しないように第2ピストン94を第2ドラム92に当接するように付勢するリターンスプリングおよびそのリターンスプリングを受けるバネ受板96を主体として構成されている。
ポンプカバー部16bに設けられている第1作動油供給孔98から作動油が供給されると、作動油は、第1ドラム86および第2ドラム92の壁面を貫通する貫通穴を通り第1ドラム86と第1ピストン88とで形成される空間内に供給される。この空間に作動油が供給されると、その作動油の油圧によって第1ピストン88が前進させられ第1摩擦係合要素84を押圧する。第1摩擦係合要素84の第1ピストン88の反対側ではスナップリングが嵌め着けられ、互いの摩擦プレートの移動が阻止されているため、第1摩擦係合要素84が押圧されると第1クラッチC1が係合させられる。
また、ポンプカバー部16bに設けられている第2作動油供給孔100から作動油が供給されると、作動油は、第2ドラム92の壁面を貫通する貫通穴を通り第2ドラム92と第2ピストン94とで形成される空間内に供給される。この空間に作動油が供給されると、その作動油の油圧によって第2ピストン94が前進させられ第2摩擦係合要素80を押圧する。第2摩擦係合要素80の第2ピストン94側の反対側にはスナップリングが嵌め着けられ互いの摩擦プレートの移動が阻止されているため、第2摩擦係合要素80が押圧されると第2クラッチC2が係合させられる。
また、第2ドラム92の外周面には第1ブレーキB1の構成部材である第3摩擦係合要素102を構成する一方の摩擦プレートが複数枚スプライン嵌合されている。第3摩擦係合要素102は、前述の一方の摩擦プレートと、その一方の摩擦プレートの間に介在させられその外周面がポンプカバー部16bにスプライン嵌合されている複数枚の他方の摩擦プレートとで構成されている。
第1ブレーキB1は、ポンプカバー部16bに摺動可能に嵌め付けられている第1ブレーキピストン104が第3摩擦係合要素102を押圧することによって、係合させられる。また、第1ブレーキB1が係合されると第2ドラム92が回転停止させられる。
第1遊星歯車装置24と第2遊星歯車装置26との間に配置されている第3クラッチC3は、第1軸50に嵌め付けられ第1遊星歯車装置24のリングギヤR1に連結されると共に第4摩擦係合要素108を支持する第3ドラム106、その第3ドラム106内に摺動可能に嵌め付けられ第4摩擦係合要素108を押圧するための第3ピストン110、第4摩擦係合要素108の一方の摩擦プレートを支持し第3遊星歯車装置28のサンギヤS3に回転を伝達する第2クラッチハブ111、第3ピストン110が第4摩擦係合要素108を押圧しないように第3ピストン110を第3ドラム106側に位置するように付勢するリターンスプリングおよびリターンスプリングを受けるバネ受板112を主体として構成されている。
第1軸50内に設けられている第3作動油供給孔109から作動油が供給されると、作動油は第3ドラム106の壁面を貫通する貫通穴を通り第3ドラム106と第3ピストン110とで形成される空間内に供給される。この空間に作動油が供給されると、その作動油の油圧によって第3ピストン110が前進させられ第4摩擦係合要素108を押圧する。第4摩擦係合要素108の第3ピストン110の反対側にはスナップリングが嵌め着けられ互いの摩擦プレートの移動が阻止されているため、第4摩擦係合要素108が押圧されると第3クラッチC3が係合させられる。
第1潤滑油路52内の潤滑油は、第1軸50に設けられている第1潤滑油供給孔62から供給されるため、第1潤滑油路52のトルクコンバータ20側を上流側として第2軸51側に流れる。第1潤滑油路52から第1潤滑油放出孔54を流れ出た潤滑油は、第1軸50と遊星歯車装置24のサンギヤS1を固定するポンプカバー部16bとの間に配置され第1軸50を支持するベアリング114および第1遊星歯車装置24のサンギヤS1と第1軸50の鍔部50aとの間に配置され鍔部50aを支持するスラストベアリング116を通過することによってそれぞれの軸受けを潤滑する。さらに潤滑油は、第1遊星歯車装置24のキャリヤCA1とバネ受板90との間に配置されている潤滑油受板118によって遊星歯車潤滑油路120内に誘導され、比較的多量の潤滑油が必要とされる遊星歯車P1を潤滑する。
第1潤滑油路52から第2潤滑油放出孔56を流れ出た潤滑油は、第1軸50の鍔部50aと第3ドラム106との間に配置され互いの回転を支持するスラストベアリング122を潤滑する。さらに潤滑油は第1遊星歯車24と第3ドラム106との間の間隙を通り、第1遊星歯車24のリングギヤR1を経由して第1摩擦係合要素84および第2摩擦係合要素80に供給される。
第1潤滑油路52から第1軸50および第2軸51のスプライン部113の直前に位置する第3潤滑油放出孔58を流れ出た潤滑油は、第3ピストン110とバネ受板112とで形成される空間、所謂遠心油圧キャンセル室124に供給される。
第2潤滑油路64から第4潤滑油放出孔66を流れ出た潤滑油は、第3ドラム106と第2クラッチハブ111との間に配置されているスラストベアリング126を潤滑し、第2クラッチハブ111とバネ受板112および第3ピストン110との間の間隙を通って第4摩擦係合要素108を潤滑する。
また、第1軸50と第2軸51とが互いにスプライン嵌合されているスプライン部113には、互いに噛み合うスプライン歯の間に間隙が形成される。これよりスプライン部113に到達した潤滑油は、スプライン歯の間隙を通り、第4潤滑油放出孔66と同様にスラストベアリング126を潤滑する。これより、本実施例においては、互いに噛み合うスプライン歯の間隙からの潤滑油の流出を抑制するシール機構が設けられていない分、シール機構を設けるための軸心方向の長さが短縮される構造となっている。
図5は、図3の車両用自動変速機10の第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28の周辺を拡大した要部断面図である。
第2遊星歯車装置26のサンギヤS2および第3遊星歯車装置28のサンギヤS3は、それぞれ複数のスラストベアリングおよびブッシュによって回転可能に支持されている第1サンギヤ部材123および第2サンギヤ部材125と一体的に形成されている。共用化されたキャリヤ(CA2、CA3)は第3クラッチハブ128に連結されている。この第3クラッチハブ128の外周面には第4クラッチC4を構成する第5摩擦係合要素130の一方の摩擦プレートおよび第2ブレーキB2を構成する第6摩擦係合要素132の一方の摩擦プレートがスプライン嵌合されると共に、一方向クラッチF1が設けられている。共用化されたリングギヤ(R2、R3)は、第4クラッチハブ134に連結され、そのクラッチハブ134にスプライン嵌合されベアリング136に支持されている出力軸30に回転が伝達される。
第6摩擦係合要素132は、前述の第3クラッチハブ128にスプライン嵌合された一方の摩擦プレートと、筒状ハウジング部16a内にスプライン嵌合された他方の摩擦プレートとで構成される。この第6摩擦係合要素132は、第2ブレーキB2の構成部材であり、筒状ハウジング部16aに摺動可能に嵌め付けられている第2ブレーキピストン138が第6摩擦係合要素132を押圧することによって係合させられる。
第3遊星歯車装置28と蓋体状ハウジング部16cとの間に配置されている第4クラッチC4は、第5摩擦係合要素130、蓋体状ハウジング部16cに相対回転可能に嵌め付けられると共に第5摩擦係合要素130の他方の摩擦プレートがスプライン嵌合されている第4ドラム140、その第4ドラム140内に摺動可能に嵌め付けられ第5摩擦係合要素130を押圧する第4ピストン142、第4ピストン142が第5摩擦係合要素130を押圧しないように第4ピストン142を第4ドラム140に当接するように付勢するリターンスプリングおよびバネ受板144を主体として構成されている。
蓋体状ハウジング部16cに設けられている第4作動油供給孔146から作動油が供給されると、作動油は、第4ドラム140を貫通する貫通穴を通り第4ドラム140と第4ピストン142とで形成される空間に供給される。この空間に作動油が供給されると、その作動油の油圧によって第4ピストン142が第5摩擦係合要素130を押圧する方向に前進させられる。第4ピストン142が第5摩擦係合要素130を押圧すると、第5摩擦係合要素130の第4ピストン142側の反対側にはスナップリングが嵌め着けられ摩擦プレートの移動が阻止されているため、第4クラッチC4が係合させられる。
第2潤滑油路64から第5潤滑油放出孔68を流れ出た潤滑油は、第1サンギヤ部材123にスプライン嵌合され第1サンギヤ部材123と図4の第2ドラム92とを連結する連結部材150と、第2クラッチハブ111との間に配置されているスラストベアリング152を潤滑し、第1サンギヤ部材123および連結部材150のスプライン歯の間隙を経由し第4クラッチハブ134および出力軸30を貫通する貫通穴から出力軸30を支持するベアリング136を潤滑する。
第2潤滑油路64から第6潤滑油放出孔70を流れ出た潤滑油は、第1サンギヤ部材123および第2サンギヤ部材125の間に配置されているスラストベアリング154を潤滑し、第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28を潤滑する。
第2潤滑油路64から第7潤滑油放出孔72を流れ出た潤滑油は、第2軸51および第2サンギヤ部材125の間に配置されているスラストベアリング158を潤滑し、バネ受板144および第3遊星歯車装置28の間に配置されている潤滑油受板160によって遊星歯車潤滑油路162内に誘導され、比較的多量の潤滑油が必要とされる遊星歯車P2および遊星歯車P3を潤滑する。
第2潤滑油路64から第8潤滑油放出孔74を流れ出た潤滑油は、第2軸51を支持しているベアリング164を潤滑し、第4ドラム140を貫通する貫通穴から第4ピストン142とバネ受板144とで形成される空間、所謂遠心油圧キャンセル室166に供給される。
ここで、図3の車両用自動変速機10の全体図において、各潤滑油放出孔に供給される潤滑油が第2潤滑油供給孔78のみから供給されるとすると、第4潤滑油放出孔66乃至第8潤滑油放出孔74には十分に潤滑油が供給されるが、スプライン部113より下流に位置する第1潤滑油放出孔54乃至第3潤滑油放出孔58には、スプライン部113の互いに噛み合うスプライン歯の間隙より潤滑油が流出するため、潤滑油を好適に供給することが困難となる。また、第1軸50の第1潤滑油供給孔62のみから潤滑油が供給される場合では、第1潤滑油放出孔54乃至第3潤滑油放出孔58には十分に潤滑油が供給されるが、スプライン部113よりも下流に位置する第4潤滑油放出孔66乃至第8潤滑油放出孔74には、スプライン部113で潤滑油が流出するため、潤滑油を十分に供給することが困難となる。ここで、本実施例においては、第1潤滑油供給孔62および第2潤滑油供給孔78の両側で潤滑油が供給されるため、各潤滑部位に潤滑油を供給する第1潤滑油放出孔54乃至第8潤滑油放出孔は、それぞれスプライン部113を経由することなく潤滑油が供給される構造となっている。すなわち、各潤滑油放出孔には、潤滑油の流出による損失なく潤滑油が供給される。
上述のように、本実施例によれば、第1軸50内の第1潤滑油供給孔62および第2軸51内の第2潤滑油供給孔78の両側からスプライン部113に向けて潤滑油を供給することで、第1軸50および第2軸51に設けられている各潤滑油放出孔から車両用自動変速機10の各潤滑部位に好適に潤滑油が供給される。また、スプライン部113は、第1潤滑油供給孔62および第2潤滑油供給孔78の下流部に位置するため、スプライン部113からの潤滑油の流出を少なくすることができる。
また、本実施例では、第1軸50および第2軸51が嵌合されているスプライン部113からの潤滑油の流出を抑制するシール機構を設ける必要がないため、スプライン部113の構造がシンプルになり、車両用自動変速機10の軸心方向長さを短縮することができる。
また、本実施例では、第1軸50は、ポンプカバー部16bに相対回転可能に支持されると共に、そのポンプカバー部16bに設けられていいる第1潤滑油供給油路60から潤滑油が供給され、第2軸は、蓋体状ハウジング部16cにベアリングを介して相対回転可能に支持されると共に、その蓋体状ハウジング部16に設けられている第2潤滑油供給油路76から潤滑油が供給されるため自動変速機の大型化を招くことなく充分な量の潤滑油が供給可能となるため、実用的な自動変速機となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、本実施例では、第1軸50および第2軸51が嵌合されているスプライン部113からの潤滑油の流出を抑制するシール機構を無くすことによって車両用自動変速機10の軸心方向長さが短縮されているが、シール機構を設けたとしても軸心方向長さが長くなるが実施可能である。
また、本実施例では、第2軸51の第2潤滑油供給孔78は第2軸51の軸端部に設けられているが、この第2潤滑油供給孔78の構造は、第1軸50の第1潤滑油供給孔62と同様に軸の曲面に設けられた構造にすることもできる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本実施例が適用された車両用自動変速機の骨子図である。 図1の車両用自動変速機の各変速段を選択的に成立させる係合作動表 である。 図1の車両用自動変速機を詳細に説明する断面図である。 図3の車両用自動変速機の一部を拡大した要部断面図である。 図3の車両用自動変速機の一部を拡大した他の要部断面図である。
符号の説明
10:車両用自動変速機 50:第1軸 51:第2軸 52:第1潤滑油路 54:第1潤滑油放出孔 56:第2潤滑油放出孔 58:第3潤滑油放出孔 60:第1潤滑油供給油路 62:第1潤滑油供給孔 64:第2潤滑油路 66:第4潤滑油放出孔 68:第5潤滑油放出孔 70:第6潤滑油放出孔 72:第7潤滑油放出孔 74:第8潤滑油放出孔 76:第2潤滑油供給油路 78:第2潤滑油供給孔 113:スプライン部

Claims (4)

  1. 共通の軸心まわりに回転可能に設けられ、且つ互いに接近する軸端部が相対回転不能にスプライン嵌合された第1軸および第2軸と、潤滑油を導くために該第1軸および第2軸内に縦通してそれぞれ設けられ、且つ前記軸端部を通して相互に連通させられた第1潤滑油路および第2潤滑油路と、該第1軸および第2軸の外周において該軸心方向に平行な方向に離れて位置する複数箇所の潤滑部位をそれぞれ潤滑するために該潤滑部位に対応して該第1軸および第2軸に前記潤滑油路に連通して設けられた複数の潤滑油放出孔とを、備えた車両用自動変速機において、
    前記第1潤滑油路内および前記第2潤滑油路内において前記複数の潤滑油放出孔の前記軸心方向位置を経て前記スプライン嵌合された前記軸端部へ向かって潤滑油をそれぞれ流すために該第1潤滑油路および該第2潤滑油路内へ潤滑油を供給する第1潤滑油供給孔および第2潤滑油供給孔を、前記第1軸および第2軸にそれぞれ設けたことを特徴とする車両用自動変速機。
  2. 前記車両用自動変速機は、両端部が開口する筒状の筒状ハウジング部と、該筒状ハウジング部の一端の開口を閉じるように固定された厚肉板状のポンプカバー部と、該筒状ハウジング部の他端の開口を閉じるように固定された蓋体状ハウジング部とを有する変速機ケースを備え、
    前記第1軸は該ポンプカバー部によって回転可能に支持され、
    前記第2軸はその一端部が該蓋体状ハウジング部によって回転可能に支持され、且つその他端部が前記第1軸の軸端部にスプライン嵌合され、
    前記第1潤滑油供給孔は、前記ポンプカバー部内に設けられた第1潤滑油供給油路に接続され、
    前記第2潤滑油供給孔は、前記蓋体ハウジング部内に設けられた第2潤滑油供給油路に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機。
  3. 前記複数の潤滑油放出孔のいずれかを流れ出た潤滑油が、所定の油圧室で発生する遠心油圧を相殺するための遠心油圧キャンセル室に供給されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用自動変速機。
  4. 前記複数の潤滑油放出孔のいずれかを流れ出た潤滑油が、所定の遊星歯車装置に設けられている潤滑油受板に受けられることによって該遊星歯車装置のキャリヤに形成されている遊星歯車潤滑油路内に誘導されて、該遊星歯車装置の遊星歯車を潤滑することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用自動変速機。
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