JP2015105708A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑油により軸受を確実に潤滑することができる車両用駆動装置を提供する。【解決手段】ケース6と、隔壁6aと、隔壁6aに固定され、ボス部6bを構成するスリーブ60と、スリーブ60の内周側に回転自在に支持される入力軸7と、入力軸7の周囲に配置される第1クラッチC−1と、隔壁6aの外部から、隔壁6aの内部と、ボス部6bの内部と、入力軸7の内部とを経て、第1クラッチC−1に潤滑油を供給可能な第1の油路90と、を備える車両用駆動装置において、ボス部6bの外周面に設けられるアンギュラ玉軸受61と、アンギュラ玉軸受61の外周面に設けられると共に、ボス部6bに対して回転自在に支持される正逆回転出力ギヤ9と、第1の油路90のスリーブ内第1油路92からアンギュラ玉軸受61に対して、隔壁6aの反対側から潤滑油を供給可能な第2の油路100と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車両用駆動装置に係り、特に、クラッチ等に使用される回転部材を支持する軸受に潤滑油を供給可能な潤滑装置を備える車両用駆動装置に関する。
自動車等の車両において、駆動源から出力された動力を変速して駆動輪から出力させる自動変速機を備えた車両用駆動装置が普及している。自動変速機では、ケースの隔壁の略中央部にスリーブが設けられ、該スリーブによって入力軸が回転自在に支持されている。そして、入力軸の周囲に、ギヤやクラッチドラム等の回転部材を配置するために、回転部材の支持構造が各種開発されている。
例えば、入力軸を支持するスリーブの外周面に玉軸受が設けられ、該玉軸受によって回転部材が支持される構造を備える車両用駆動装置が知られている(特許文献1参照)。この車両用駆動装置の自動変速機では、玉軸受が軸方向に2つ並べて配置されており、各玉軸受の間に向けて径方向中心側から潤滑油が供給され、潤滑油は各玉軸受を潤滑してから軸方向に排出されるようになっている。
一方、例えば、入力軸の外周面にころ軸受が設けられ、該ころ軸受によって回転部材が支持される構造を備える車両用駆動装置が知られている(特許文献2参照)。この車両用駆動装置の自動変速機では、入力軸の内部から、ころ軸受の側部に潤滑油が供給され、ころ軸受を潤滑してから軸方向に排出されるようになっている。
特開2002−323132号公報 特開2004−183716号公報
しかしながら、特許文献1の車両用駆動装置では、2つの玉軸受の間に潤滑油が供給され軸方向に排出されるので、2つの玉軸受の一方側の軸方向に隣接して円盤状の回転部材が配置された場合に、その一方側の玉軸受の油路は回転部材によって閉塞されてしまう。これにより、この玉軸受に供給された潤滑油は排出できなくなってしまう可能性がある。
同様に、特許文献2の車両用駆動装置でも、ころ軸受に潤滑油が供給される側とは反対側に隣接して円盤状の回転部材が配置された場合に、ころ軸受の油路は回転部材によって閉塞されてしまう。これにより、ころ軸受に供給された潤滑油は排出できなくなってしまう可能性がある。この場合、ころ軸受の閉塞されている側に潤滑油を供給するために、入力軸の内部からころ軸受の閉塞されている側に連通する油路を形成することが考えられる。しかしながら、例えば、回転部材がクラッチの構成要素である場合等には、クラッチを作動させる作動油を入力軸の中から供給する必要があるので、作動油の作動油路ところ軸受の潤滑油路とが交差してしまい、実現することは極めて困難である。
そこで、本発明は、潤滑油により軸受を確実に潤滑することができる車両用駆動装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る車両用駆動装置(1)は(例えば図2参照)、ケース(6)と、
前記ケース(6)に固定される隔壁(6a)と、
前記隔壁(6a)に固定され、ボス部(6b)を構成するスリーブ(60)と、
前記スリーブ(60)の内周側に回転自在に支持される回転軸(7)と、
前記回転軸(7)の周囲に配置される伝達機構(C−1,80)と、
前記隔壁(6a)の外部から、前記隔壁(6a)の内部と、前記ボス部(6b)の内部と、前記回転軸(7)の内部とを経て、前記伝達機構(C−1,80)に潤滑油を供給可能な第1の油路(90)と、を備える車両用駆動装置(1)において、
前記ボス部(6b)の外周面に設けられる軸受(61)と、
前記軸受(61)の外周面に設けられると共に、前記ボス部(6b)に対して回転自在に支持される回転部材(8,9,72)と、
前記第1の油路(90)の前記スリーブ(60)の内部における部位(92)から前記軸受(61)に対して、前記隔壁(6a)の反対側から潤滑油を供給可能な第2の油路(100)と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用駆動装置(1)は(例えば図2参照)、前記伝達機構(C−1,80)は、クラッチ(C−1)を有し、
前記クラッチ(C−1)のクラッチドラム(72)は、前記回転軸(7)に回転自在に支持され、
前記クラッチ(C−1)の作動油は、前記回転軸(7)と、前記クラッチドラム(72)と、前記ボス部(6b)の軸方向の先端部とで囲まれる空間を作動油路(98)として、前記クラッチ(C−1)に供給されることを特徴とする。
本発明に係る車両用駆動装置(1)は(例えば図2参照)、前記ボス部(6b)は、前記隔壁(6a)と一体形成されるボス外周部(6c)と、前記ボス外周部(6c)の内周側に別部材として嵌合される前記スリーブ(60)とを有する二重構造であり、
前記第2の油路(100)は、前記スリーブ(60)で前記第1の油路(90)から軸方向に向けて配置される軸方向油路(94)と、前記スリーブ(60)で前記軸方向油路(94)から外周側に連通して配置される径方向油路(101)と、前記ボス外周部(6c)で前記径方向油路(101)の位置に一致して配置されて内周側と外周側とを貫通する径方向油孔(102)と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用駆動装置(1)は(例えば図2参照)、前記軸受(61)は玉軸受(61)であることを特徴とする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、第2の油路は、第1の油路のスリーブの内部における部位から軸受に対して、隔壁の反対側から潤滑油を供給可能であるので、軸受の隔壁と反対側に回転部材が配置されていても、従来のように潤滑油が詰まることがなく、軸受を潤滑できるようになる。これにより、潤滑油によって軸受を確実に潤滑することができるようになる。また、潤滑油を内周側から外周側に向けて抜くようにできるので、潤滑油の流通性を確保することができる。
請求項2に係る本発明によると、クラッチの作動油は、回転軸と、クラッチドラムと、ボス部の軸方向の先端部とで囲まれる空間を作動油路として、クラッチに供給されるので、クラッチに対して確実に作動油(潤滑油)を供給することができる。また、第2の油路は、第1の油路のスリーブの内部における部位から軸受に対して潤滑油を供給するので、作動油路とは交差することがなく、軸受の潤滑とクラッチの作動とを両立することができる。
請求項3に係る本発明によると、スリーブをボス外周部に嵌合させる際は、第1の油路の隔壁内の部位とスリーブ内の部位との位相を一致させるように嵌合させることにより、同時に径方向油路と径方向油孔との位相も一致させることができるようになる。このため、第2の油路の位相を一致させる作業が煩雑になることを防止できる。
請求項4に係る本発明によると、軸受は玉軸受であるので、ラジアル方向のみならず、スラスト方向にも荷重を支持することができるので、回転部材をスラスト方向に回転可能に支持する他の軸受を設ける必要が無く、部品点数の増加を抑制できる。
本発明の実施の形態に係る車両用駆動装置に搭載される自動変速機を示すスケルトン図。 本発明の実施の形態に係るアンギュラ玉軸受の潤滑構造を示す概略図。
以下、本発明に係る実施の形態を、図1及び図2に沿って説明する。
まず、本発明を適用し得る車両用駆動装置の概略構成について図1に沿って説明する。尚、本実施の形態では、車両用駆動装置の一部である自動変速機1のみについて説明するものとし、本実施の形態に係る自動変速機1はベルト式無段自動変速機としている。
自動変速機1は、第1軸AX1〜第5軸AX5までの互いに平行な軸を備えている。第1軸AX1は、不図示の内燃エンジンの出力軸(クランクシャフト)と同軸になっている。この第1軸AX1上には、出力軸に連結される自動変速機1の入力軸3、ロックアップクラッチ付のトルクコンバータ4、変速機構2の入力軸(回転軸)7、前後進切換え装置としてのプラネタリギヤDP、第1クラッチ(伝達機構)C−1、第1ブレーキB−1、ベルト式無段変速装置10のプライマリプーリ11が配置されている。即ち、第1クラッチC−1は、入力軸7の周囲に配置されている。
第2軸AX2上には、減速ギヤ機構20が配置されている。第3軸AX3上には、ベルト式無段変速装置10のセカンダリプーリ13、第2クラッチC−2、出力ギヤ部30が配置されている。第4軸AX4上には、カウンタシャフト部40が配置されている。第5軸AX5上には、ディファレンシャル装置50、左右ドライブシャフト52L,52Rが配置されている。
入力軸3は、トルクコンバータ4のポンプインペラ4aに接続されている。トルクコンバータ4は、大まかに、ポンプインペラ4aと、該ポンプインペラ4aに対向配置され、変速機構2の入力軸7に接続されたタービンランナ4bと、それらの間に配置され、ミッションケース(ケース)6に支持された不図示のワンウェイクラッチに接続されているステータ4cと、係合することで入力軸3と入力軸7と直結状態にするロックアップクラッチ5と、内燃エンジンの脈動を吸収するダンパDと、を有しており、内部にオイルが満たされて油密状となるように構成されている。
入力軸7は、プラネタリギヤDPの内周側を通ってベルト式無段変速装置10のプライマリプーリ11に接続されていると共に、該プラネタリギヤDPのキャリヤCRに接続されている。プラネタリギヤDPは、サンギヤS、リングギヤR、サンギヤSに噛合するピニオンP1及びリングギヤRに噛合するピニオンP2を回転自在に支持するキャリヤCRを有している所謂ダブルピニオンプラネタリギヤで構成されている。このうちのリングギヤRは、第1ブレーキB−1によりケース6に対して回転を係止自在となるように構成されている。また、サンギヤSは中空軸8に直接的に連結され、キャリヤCRは第1クラッチC−1を介して中空軸8に接続され、中空軸8は正逆回転出力ギヤ9に連結されている。尚、中空軸8は、第1クラッチC−1の後述するクラッチドラム72にも連結されており、これら正逆回転出力ギヤ9と、中空軸8と、クラッチドラム72とが一体となって回転部材を構成している。
正逆回転出力ギヤ9は、減速ギヤ機構20の入力ギヤ21に噛合している。減速ギヤ機構20は、第2軸AX2上に中心軸22を有しており、該中心軸22の一方側には、大径な入力ギヤ21と小径なドライブギヤ23とが一体的に固定されて連結されている。また、中心軸22の他方側の外周側には、中空軸26が相対回転自在に支持されており、該中空軸26には、ドライブギヤ23と同径のドリブンギヤ25とそれよりも僅かに大径な出力ギヤ27とが一体的に固定されて連結されている。また、ドライブギヤ23とドリブンギヤ25との外周側には、内周面に歯面が形成されたスリーブ24が軸方向に移動可能に配設されており、該スリーブ24は、図示を省略した油圧により駆動されるスポークにより軸方向に移動駆動されることで、ドライブギヤ23だけに噛合する位置と、ドライブギヤ23及びドリブンギヤ25に跨って両方に噛合する位置とにスライド駆動される。これにより、ドライブギヤ23とドリブンギヤ25とは、切離し状態又は駆動連結状態に切換え自在にされる。そして、出力ギヤ27は、詳しくは後述する出力ギヤ部30の入力ギヤ31に噛合されている。なお、ドリブンギヤ25のドライブギヤ23側には、不図示のシンクロナイザが配設され、つまり減速ギヤ機構20は、所謂シンクロメッシュタイプで構成される。
一方、ベルト式無段変速装置10は、入力軸7に接続されたプライマリプーリ11と、セカンダリプーリ13と、該プライマリプーリ11及び該セカンダリプーリ13に巻き掛けられた無端状のベルト15とを備えて構成されている。プライマリプーリ11は、それぞれが対向する円錐状に形成された壁面を有し、入力軸7に対して軸方向移動不能に固定された固定シーブ11aと、該入力軸7に対して軸方向移動可能に支持された可動シーブ11bとを有しており、これら固定シーブ11aと可動シーブ11bとによって形成された断面V字状となる溝部によりベルト15を挟持している。同様に、セカンダリプーリ13は、それぞれが対向する円錐状に形成された壁面を有し、中心軸16に対して軸方向移動不能に固定された固定シーブ13aと、該中心軸16に対して軸方向移動可能に支持された可動シーブ13bとを有しており、これら固定シーブ13aと可動シーブ13bとによって形成された断面V字状となる溝部によりベルト15を挟持している。これらプライマリプーリ11の固定シーブ11aとセカンダリプーリ13の固定シーブ13aは、ベルト15に対して軸方向反対側となるように配置されている。
また、プライマリプーリ11の可動シーブ11bの背面側には、油圧サーボ12が配置されており、セカンダリプーリ13の可動シーブ13bの背面側には、油圧サーボ14が配置されている。そして、これら油圧サーボ12,14は、作動油圧が供給されることにより負荷トルクに対応するベルト挟圧力を発生させると共に、変速比を変更又は固定するための挟圧力を発生させるように構成されている。
セカンダリプーリ13の可動シーブ13bは、第2クラッチC−2を介して、中心軸16の外周側に相対回転自在に支持された出力ギヤ部30の中空軸32に接続されている。出力ギヤ部30は、中空軸32と、該中空軸32の一端側に固定されて連結された入力ギヤ31と、該中空軸32の他端側に固定されて連結されたカウンタギヤ33と、を有して構成されており、カウンタギヤ33は、カウンタシャフト部40のドライブギヤ41に噛合されている。
カウンタシャフト部40は、カウンタシャフト42と、該カウンタシャフト42に固定されて連結されたドライブギヤ41と、カウンタシャフト42に固定されて連結されたドリブンギヤ43と、を有して構成されており、ドリブンギヤ43は、ディファレンシャル装置50のデフリングギヤ51に噛合されている。
ディファレンシャル装置50は、デフリングギヤ51の回転をそれぞれ左右ドライブシャフト52L,52Rにそれらの差回転を吸収しつつ伝達するように構成されており、左右ドライブシャフト52L,52Rは、それぞれ図示を省略した左右車輪に連結されている。尚、デフリングギヤ51がドリブンギヤ43に噛合し、ドライブギヤ41がカウンタギヤ33に噛合していることから、出力ギヤ部30の中空軸32、カウンタシャフト部40のカウンタシャフト42、ディファレンシャル装置50は、左右ドライブシャフト52L,52Rを介して車輪と駆動連結されており、つまり常に車輪に連動していることになる。
続いて、自動変速機1の動作について説明する。例えば自動変速機1を搭載した車両が前進方向に発進する際、あるいは所定車速未満で前進走行する際は、前進低速段モードとなり、まず、第1ブレーキB−1及び第2クラッチC−2が解放された状態で、スリーブ24がドライブギヤ23及びドリブンギヤ25に跨って噛合するように切り換えられ、かつ第1クラッチC−1が係合される。すると、トルクコンバータ4あるいはロックアップクラッチ5を介して入力軸7に入力された内燃エンジンからの入力回転は、プラネタリギヤDPにおいて第1クラッチC−1の係合によりサンギヤS及びキャリヤCRが一体回転となって直結状態であるため、そのまま中空軸8に伝達され、正逆回転出力ギヤ9から正転回転として減速ギヤ機構20の入力ギヤ21に伝達される。
減速ギヤ機構20の入力ギヤ21に伝達された入力回転(正転回転)は、正逆回転出力ギヤ9と入力ギヤ21との径の差(歯数差)により減速されると共に、ドライブギヤ23からスリーブ24及びドリブンギヤ25を介して出力ギヤ27に逆転回転として伝達され、出力ギヤ部30の入力ギヤ31に正転回転として伝達される。さらに、出力ギヤ部30の入力ギヤ31に伝達された正転の減速回転は、カウンタギヤ33からカウンタシャフト部40のドライブギヤ41に、カウンタギヤ33とドライブギヤ41との径の差(歯数差)により減速されつつ逆転回転として伝達される。そして、カウンタシャフト部40のドライブギヤ41に伝達された逆転の減速回転は、ドリブンギヤ43から、さらに減速・逆転されてディファレンシャル装置50のデフリングギヤ51に伝達され、これにより、前進低速段モードとしての固定変速比の正転回転が左右ドライブシャフト52L,52Rを介して車輪に出力される。
また、例えば前進走行中に所定車速以上となり、無段変速モードとなり、まず、スリーブ24のドリブンギヤ25との噛合が解除され、第1クラッチC−1が解放されると共に、第2クラッチC−2が係合される。これにより、トルクコンバータ4或いはロックアップクラッチ5を介して入力軸7に入力された内燃エンジンからの入力回転は、プライマリプーリ11からベルト15を介してセカンダリプーリ13に無段変速されつつ無段変速回転として伝達され、さらに、第2クラッチC−2を介して出力ギヤ部30の中空軸32からカウンタギヤ33に伝達される。出力ギヤ部30の入力ギヤ31に伝達された無段変速回転は、同様に、カウンタギヤ33からカウンタシャフト部40のドライブギヤ41に伝達され、カウンタシャフト部40のドライブギヤ41に伝達された無段変速回転は、ドリブンギヤ43によって減速されつつディファレンシャル装置50のデフリングギヤ51に伝達され、これにより、無段変速モードとしての可変変速比の正転回転が左右ドライブシャフト52L,52Rを介して車輪に出力される。
一方、例えば自動変速機1を搭載した車両が後進方向に発進する際、あるいは所定車速未満で後進走行する際は、後進段モードとなり、まず、第1クラッチC−1及び第2クラッチC−2が解放された状態で、スリーブ24がドライブギヤ23及びドリブンギヤ25に跨って噛合するように切り換えられ、かつ第1ブレーキB−1が係止される。すると、トルクコンバータ4あるいはロックアップクラッチ5を介して入力軸7に入力された内燃エンジンからの入力回転は、プラネタリギヤDPにおいて第1ブレーキB−1の係合により、キャリヤCRの入力回転が固定されたリングギヤRによって反転されてサンギヤSから逆転回転として出力されるため、その逆転回転が中空軸8に伝達され、正逆回転出力ギヤ9から逆転回転として減速ギヤ機構20の入力ギヤ21に伝達される。
減速ギヤ機構20の入力ギヤ21に伝達された逆転回転は、前進低速段モードと同様に、正逆回転出力ギヤ9と入力ギヤ21との径の差(歯数差)により減速されると共に、ドライブギヤ23からスリーブ24及びドリブンギヤ25を介して出力ギヤ27に正転回転で伝達され、出力ギヤ27から出力ギヤ部30の入力ギヤ31に逆転回転として伝達される。さらに、出力ギヤ部30の入力ギヤ31に伝達された逆転回転は、カウンタギヤ33からカウンタシャフト部40のドライブギヤ41に、カウンタギヤ33とドライブギヤ41との径の差(歯数差)により減速されつつ正転回転として伝達される。そして、カウンタシャフト部40のドライブギヤ41に伝達された正転回転は、ドリブンギヤ43からさらに減速・反転されてディファレンシャル装置50のデフリングギヤ51に伝達され、これにより、後進モードとしての固定変速比の逆転回転が左右ドライブシャフト52L,52Rを介して車輪に出力される。
次に、第1クラッチC−1の周辺構成について、図2に沿って詳細に説明する。ケース6に固定された隔壁(サポート部材)6aには、ケース6の内側に突出したボス部6bが形成されている。ボス部6bは、隔壁6aと一体形成されるボス外周部6cと、ボス外周部6cの内周側に別部材として嵌合されるスリーブ60とを有する二重構造になっている。即ち、スリーブ60は、隔壁6aに固定され、ボス部6bを構成している。また、本実施の形態では、スリーブ60は、ステータ4cを支持するステータシャフトとしている。
スリーブ60の内周側には、入力軸7がベアリング(軸受部材)b1により回転自在に支持されている。そして、変速機構2には、隔壁6aの外部から、隔壁6aの内部と、ボス部6bの内部と、入力軸7の内部とを経て、第1クラッチC−1に潤滑油を供給可能な第1の油路90が形成されている。
ボス部6bの外周面には、アンギュラ玉軸受61が設けられている。アンギュラ玉軸受61の外周面には、正逆回転出力ギヤ9が配置されており、正逆回転出力ギヤ9はボス部6bに対して回転自在に支持されるようになっている。
一方、ケース6の内側には、入力軸7上にプラネタリギヤDPが配置されており、サンギヤSと、キャリヤCRと、リングギヤRとが配置されている。このうち、サンギヤSは、入力軸7の外周面に被嵌される第1クラッチC−1のクラッチドラム72に一体的に固定されており、クラッチドラム72は、正逆回転出力ギヤ9に一体的に固定されている。このため、サンギヤSは、アンギュラ玉軸受61により、ボス部6bに対して回転可能に支持されている。
キャリヤCRは、前キャリヤプレートと後キャリヤプレートとを有しており、ピニオンP1,P2を回転自在に支持している。これらピニオンP1,P2は相互に噛合されると共に、ピニオンP1はサンギヤSに、またピニオンP2はリングギヤRに、それぞれ噛合している。キャリヤCRは、その外周面にスプラインCRsが形成され、第1クラッチC−1の内摩擦板71bがスプライン係合されている。
第1クラッチC−1の内摩擦板71bの間には、外摩擦板71aが交互に配置されている。外摩擦板71aは、外周側に配置されたクラッチドラム72のドラム部72aの内周面に形成されたスプライン72sにスプライン係合されている。ドラム部72aの開口側には、外摩擦板71aをドラム部72aに対して軸方向に位置決めするストッパ73が固定されている。クラッチドラム72は、中空軸8に一体的に連結されているので、アンギュラ玉軸受61によりボス部6bに対して回転可能に支持されている。尚、第1クラッチC−1の内摩擦板71b及び外摩擦板71aに潤滑油を供給させるために、中空軸8には径方向に伸びる油孔(油路)c3が形成されている。油孔c3は入力軸7の内部に形成された後述する軸内第3油路97及び軸内第2油路96に連通している。
プラネタリギヤDPの隔壁6a側には、第1クラッチC−1の油圧サーボ(伝達機構)80が配置されている。第1クラッチC−1は、外摩擦板71a及び内摩擦板71bからなる摩擦板71と、この摩擦板71を接断させる油圧サーボ80とを備えている。油圧サーボ80は、一部をクラッチドラム72により構成されると共に、ピストン81、クラッチバランサー82、リターンスプリング83を有しており、これらにより作動油室84及びキャンセル油室85を構成している。尚、本実施の形態では、第1クラッチC−1及び油圧サーボ80を別々に挙げているが、場合によっては油圧サーボ80を広義の第1クラッチC−1の一部に含めてもよいものとする。
クラッチドラム72の内周側及び中空軸8の外周側に囲まれる領域には、ピストン81と対向して作動油室84を構成するためのシリンダ部72cが形成されている。中空軸8の外周側には、ピストン81が軸方向摺動自在に嵌合されていると共に、ピストン81のプラネタリギヤDP側にはクラッチバランサー82が嵌合されスナップリング86によって軸方向に位置決めされている。
ピストン81は、シリンダ部72cにおいて軸方向移動自在に配置されており、クラッチバランサー82との間に、例えば圧縮コイルばねからなるリターンスプリング83が縮設されると共に、2本のシール部材a1,a2により、シリンダ部72cとの間に油密状の作動油室84を構成している。作動油室84には、該作動油室84に作動油を流入及び流出させるために、中空軸8に形成された油路c1が連通している。
ピストン81の外周側には、押圧部81aが延設されており、該押圧部81aが摩擦板71に対向配置され、押圧可能になっている。また、該押圧部81aの外周面にはスプラインが形成されており、ドラム部72aの内周側に形成されたスプライン72sにスプライン係合している。
クラッチバランサー82は、上述したように、中空軸8に嵌合されたスナップリング86によってプラネタリギヤDP側への移動が規制されている。クラッチバランサー82は、シール部材a3により油密状のキャンセル油室85を構成している。キャンセル油室85には、該キャンセル油室85に作動油を流入及び流出させるために中空軸8に形成された油孔(油路)c2が連通している。尚、クラッチバランサー82は、リターンスプリング83の付勢力あるいはキャンセル油室85の油圧に基づき常時付勢されて、中空軸8に対して固定された形となっている。
油路c1から作動油室84に作動油が流入されると、ピストン81はリターンスプリング83に抗して摺動し、第1クラッチC−1の摩擦板71を押圧する。この時、ピストン81の押圧力は、摩擦板71からストッパ73を経てキャリヤCRに伝達される。これにより、中空軸8及びクラッチドラム72と、キャリヤCRとが第1クラッチC−1を介して連結される。
油路c1は、作動油路98に連通されており、作動油路98は、隔壁6a内の油路91の油圧と異なる油圧になるように、該油路91には連通せずに独立して形成されている。作動油路98は、入力軸7と、クラッチドラム72に連結される中空軸8と、スリーブ60の軸方向の先端部とで囲まれる空間により形成され、図示しない油圧制御装置に連通するC−1供給油路に連通する。C−1供給油路は隔壁6a内の油路91の潤滑油とは異なる油圧になるように制御され、中空軸8の径方向に沿って形成される油路(油孔)c1に連通するようになっている。
ここで、作動油路98の周囲において、入力軸7とスリーブ60との間にはシール部材a4が配置されると共に、入力軸7と中空軸8との間にはシール部材a5が配置されている。また、スリーブ60と中空軸8との間には、シール部材a6が配置されている。これにより、作動油路98に高圧の潤滑油が供給されても、入力軸7や中空軸8に沿って軸方向に漏れ出てしまうことを抑制できる。
次に、入力軸7と、第1クラッチC−1と、アンギュラ玉軸受61への潤滑油の供給構造について、図2に沿って詳細に説明する。
変速機構2は、第1クラッチC−1や油圧サーボ80に潤滑油・作動油を供給可能な第1の油路90を備えている。第1の油路90は、隔壁内油路91と、スリーブ内第1油路92と、スリーブ内第2油路93と、軸内第1油路95と、軸内第2油路96と、軸内第3油路97と、を備えている。
隔壁内油路91は、隔壁6aに形成され、不図示のケース内油路を介してオイルポンプに連通されており、隔壁6aの外部から隔壁6aの内部を通過してスリーブ内第1油路92に連通するようになっている。隔壁内油路91は、隔壁6aにおいて放射状に複数本形成されている。スリーブ内第1油路92は、スリーブ60の長手方向に沿って形成され、隔壁内油路91からスリーブ60の内部を軸方向に通過して径方向に沿って形成されたスリーブ内第2油路93及び軸方向に沿って形成されたスリーブ内第3油路94に連通するようになっている。スリーブ60は、スリーブ内第1油路92と隔壁内油路91との位相を一致させるようにして、隔壁6aのボス外周部6cに嵌合されている。
スリーブ内第2油路93は、スリーブ60に形成され、スリーブ内第1油路92からスリーブ60の内部を内周側に通過してスリーブ60の内周側から軸内第1油路95に連通するようになっている。軸内第1油路95は、入力軸7に形成され、スリーブ内第2油路93から入力軸7の内部を内周側に通過して軸内第2油路96に連通するようになっている。軸内第2油路96は、入力軸7の長手方向に沿って形成され、軸内第1油路95から入力軸7の内部を軸方向に通過するようになっている。軸内第3油路97は、入力軸7に形成され、軸内第2油路96から入力軸7の内部を外周側に通過して油孔c2及び油孔c3に連通するようになっている。
上述のように、第1の油路90は、隔壁6aの外部から、隔壁6aの内部と、ボス部6bの内部と、入力軸7の内部とを経て、第1クラッチC−1及び油圧サーボ80に潤滑油・作動油を供給可能になっている。
また、変速機構2は、第1の油路90のスリーブ60の内部における部位であるスリーブ内第1油路92からアンギュラ玉軸受61に対して、隔壁6aの反対側、即ち第1クラッチC−1側から潤滑油を供給可能な第2の油路100を備えている。第2の油路100は、スリーブ内第3油路(軸方向油路)94と、径方向油路101と、径方向油孔102と、軸受油路103とを備えている。
スリーブ内第3油路94は、スリーブ60に形成され、スリーブ内第1油路92からスリーブ60の内部を軸方向に通過してスリーブ内第4油路101に連通するようになっている。尚、スリーブ内第3油路94は、例えば、スリーブ60の軸方向端面から軸方向にドリル等により穿孔し、スリーブ60先端のスリーブ内第3油路94にプラグ62による栓を設けることで形成することができる。
径方向油路101は、スリーブ60に形成され、スリーブ内第3油路94からスリーブ60の内部を外周側に連通するようになっている。尚、径方向油路101は、例えば、スリーブ60の外周面から径方向にスリーブ内第3油路94へ向けてドリル等により穿孔することにより形成することができる。径方向油孔102は、ボス外周部6cで径方向油路101の位置に一致して配置され、内周側と外周側とを貫通する透孔であり、径方向油路101から軸受油路103に連通するようになっている。
ここで、スリーブ内第1油路92と隔壁内油路91との位相が一致する際には、径方向油路101と径方向油孔102との位相もまた一致するように設定してある。これにより、スリーブ60をボス外周部6cに嵌合させる際は、スリーブ内第1油路92と隔壁内油路91との位相を一致させるように嵌合させることにより、同時に径方向油路101と径方向油孔102との位相も一致させることができるようになり、位相を一致させる作業が煩雑になることを防止できる。
軸受油路103は、ボス部6bの外周面と、中空軸8及び正逆回転出力ギヤ9の内周面と、アンギュラ玉軸受61とにより画成される空間からなり、径方向油孔102から供給された潤滑油をアンギュラ玉軸受61に供給するようになっている。また、アンギュラ玉軸受61に供給された潤滑油は、アンギュラ玉軸受61及び正逆回転出力ギヤ9の隔壁6aに対向する面と隔壁6aとの間に形成された排出油路104を流通して、外周側に排出されるようになっている。
上述した自動変速機1の変速機構2における潤滑油の供給動作を、図2に沿って説明する。
オイルポンプから吐出された潤滑油は、矢印に示すように、隔壁6aの外部から隔壁内油路91と、スリーブ内第1油路92と、スリーブ内第2油路93と、軸内第1油路95と、軸内第2油路96と、軸内第3油路97と、を流通して、油孔c2及び油孔c3に供給される。また、不図示のC−1供給油路から供給された潤滑油は、作動油路98を流通して油路c1に供給される。これにより、第1クラッチC−1及び油圧サーボ80に潤滑油・作動油を供給して、これらを作動させることができる。
スリーブ内第1油路92まで供給された潤滑油は、矢印に示すように、スリーブ内第3油路94と、径方向油路101と、径方向油孔102と、軸受油路103とを経て、アンギュラ玉軸受61に供給され、アンギュラ玉軸受61を潤滑することができる。アンギュラ玉軸受61に供給された潤滑油は、排出油路104から外周側に排出される。
以上説明したように、本実施の形態の車両用駆動装置によると、第2の油路100は、スリーブ内第1油路92からアンギュラ玉軸受61に対して、隔壁6aの反対側から潤滑油を供給可能であるので、アンギュラ玉軸受61の隔壁6aと反対側にクラッチドラム72が配置されていても、従来のように潤滑油が詰まることがなく、アンギュラ玉軸受61を潤滑できるようになる。これにより、潤滑油によってアンギュラ玉軸受61を確実に潤滑することができるようになる。また、潤滑油を内周側から外周側に向けて抜くようにできるので、潤滑油の流通性を確保することができる。
また、本実施の形態の車両用駆動装置によると、第1クラッチC−1の作動油は、入力軸7と、クラッチドラム72に連結される中空軸8と、ボス部6bの軸方向の先端部とで囲まれる空間を作動油路98として、第1クラッチC−1に供給されるので、第1クラッチC−1に対して確実に作動油を供給することができる。また、第2の油路100は、スリーブ内第1油路92からスリーブ内第3油路94、径方向油路101、径方向油孔102を流通してアンギュラ玉軸受61に対して潤滑油を供給するので、作動油路98とは交差することがなく、アンギュラ玉軸受61の潤滑と第1クラッチC−1の作動とを両立することができる。
また、本実施の形態の車両用駆動装置によると、スリーブ内第1油路92と隔壁内油路91との位相が一致する際には、径方向油路101と径方向油孔102との位相もまた一致するように設定してある。これにより、スリーブ60をボス外周部6cに嵌合させる際は、隔壁内油路91とスリーブ内第1油路92との位相を一致させるように嵌合させることにより、同時に径方向油路101と径方向油孔102との位相も一致させることができるようになる。このため、第2の油路100の位相を一致させる作業が煩雑になることを防止できる。
また、本実施の形態の車両用駆動装置によると、軸受としてアンギュラ玉軸受61を採用しているので、ラジアル方向のみならず、スラスト方向にも荷重を支持することができる。このため、正逆回転出力ギヤ9及び中空軸8等の回転部材をスラスト方向に回転可能に支持する他の軸受を設ける必要が無く、部品点数の増加を抑制できる。
尚、上述した本実施の形態においては、アンギュラ玉軸受61が回転可能に支持する回転部材を正逆回転出力ギヤ9、中空軸8、クラッチドラム72が一体化された部材とした場合について説明したが、これには限られず、これらの部材のうち1つ又は2つであってもよく、あるいは自動変速機1に内蔵される他の回転部材であってもよい。
また、上述した本実施の形態においては、軸受としてアンギュラ玉軸受61を適用した場合について説明したが、これには限られず、他の玉軸受やころ軸受等であってもよい。
1 自動変速機(車両用駆動装置)
6 ミッションケース(ケース)
6a 隔壁
6b ボス部
6c ボス外周部
7 入力軸(回転軸)
8 中空軸(回転部材)
9 正逆回転出力ギヤ(回転部材)
60 スリーブ
61 アンギュラ玉軸受(軸受、玉軸受)
72 クラッチドラム(回転部材)
80 油圧サーボ(伝達機構)
90 第1の油路
92 スリーブ内第1油路(スリーブの内部における部位)
94 スリーブ内第3油路(軸方向油路)
98 作動油路
100 第2の油路
101 径方向油路
102 径方向油孔
C−1 第1クラッチ(伝達機構、クラッチ)

Claims (4)

  1. ケースと、
    前記ケースに固定される隔壁と、
    前記隔壁に固定され、ボス部を構成するスリーブと、
    前記スリーブの内周側に回転自在に支持される回転軸と、
    前記回転軸の周囲に配置される伝達機構と、
    前記隔壁の外部から、前記隔壁の内部と、前記ボス部の内部と、前記回転軸の内部とを経て、前記伝達機構に潤滑油を供給可能な第1の油路と、を備える車両用駆動装置において、
    前記ボス部の外周面に設けられる軸受と、
    前記軸受の外周面に設けられると共に、前記ボス部に対して回転自在に支持される回転部材と、
    前記第1の油路の前記スリーブの内部における部位から前記軸受に対して、前記隔壁の反対側から潤滑油を供給可能な第2の油路と、を備える、
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 前記伝達機構は、クラッチを有し、
    前記クラッチのクラッチドラムは、前記回転軸に回転自在に支持され、
    前記クラッチの作動油は、前記回転軸と、前記クラッチドラムと、前記ボス部の軸方向の先端部とで囲まれる空間を作動油路として、前記クラッチに供給される、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用駆動装置。
  3. 前記ボス部は、前記隔壁と一体形成されるボス外周部と、前記ボス外周部の内周側に別部材として嵌合される前記スリーブとを有する二重構造であり、
    前記第2の油路は、前記スリーブで前記第1の油路から軸方向に向けて配置される軸方向油路と、前記スリーブで前記軸方向油路から外周側に連通して配置される径方向油路と、前記ボス外周部で前記径方向油路の位置に一致して配置されて内周側と外周側とを貫通する径方向油孔と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用駆動装置。
  4. 前記軸受は玉軸受である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用駆動装置。
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