JPS5844905B2 - ロツクアツプ式自動変速機 - Google Patents

ロツクアツプ式自動変速機

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JPS5844905B2
JPS5844905B2 JP17026179A JP17026179A JPS5844905B2 JP S5844905 B2 JPS5844905 B2 JP S5844905B2 JP 17026179 A JP17026179 A JP 17026179A JP 17026179 A JP17026179 A JP 17026179A JP S5844905 B2 JPS5844905 B2 JP S5844905B2
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JP
Japan
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lock
pressure
valve
speed
clutch
Prior art date
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JP17026179A
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雅明 菅
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5844905B2 publication Critical patent/JPS5844905B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はロックアツプ式自動変速機の改良に関するもの
である。
自動変速機は一般に、エンジンからのトルクを増大する
目的からトルクコンバータを動力伝達系に具える。
ところで、通常のトルクコンバータはエンジン駆動され
るポンプ0インペラでトルクコンバータ内の作動油を廻
し、この作動油によりステータによる反力下でタービン
ランナをトルク増大しつ\回転させるものである(コン
バータ状態)。
従って、トルクコンバータは作動中ポンプインペラとタ
ービンランナとの間でのスリップを避けられず、トルク
コンバータを動力伝達系に具える自動変速機は、操作が
容易な反面、動力伝達効率が悪いことから燃費を悪くす
る。
このため従来から、エンジンのトルク変動が問題となら
ない最高速変速段での高速運転域においては、トルクコ
ンバータのポンプインペラにタービンランナを直結しく
ロックアツプ状態)、これにより両者間のスリップをな
くす、所謂ロックアツプトルクコンバータが提案され、
このロックアツプトルクコンバータを動力伝達系に具え
たロックアツプ式自動変速機が一部の車両に実用されて
いる。
ロックアツプトルクコンバータは、トーショナルダンパ
等を介してタービンランナに駆動結合したロックアツプ
クラッチピストンを具え、これと、ポンプインペラに結
合されたコンバータカバーの端壁との間にロックアツプ
室を設定されており、ロックアツプ式自動変速機にあっ
てはこのロックアツプ室の油圧(トルクコンバータ内圧
)をドレンすることにより、ロックアツプクラッチピス
トンをトルクコンバータ内圧でコンバータカバーの端壁
に圧接し、コンバータ状態からロックアツプ状態への切
換えを行なう。
しかして、従来のロックアツプ式自動変速機にあっては
、ロックアツプ室の油圧を固定のオリフィスを経て抜取
るため、当該オリフィスの開口面積で一義的に油圧の抜
取速度、即ちコンバータ状態からロックアツプ状態への
切換速度(ロックアツプ速度)が決定され、運転状態の
如何にかかわらずロックアツプ速度は一定であった。
しかし、比較的低車速でのロックアツプ時、ロックアツ
プ速度が速いと、トルク変化が比較的大きく、言い換え
ればポンプインペラ及びタービンランナ間の回転差をな
くすロックアツプ時、ショックが大きくなる。
逆に、比較的高車速でのロックアツプ時は、ロックアツ
プ速度が速くても上記ショックはほとんど問題にならず
、クラッチフェーシングの摩耗を少なくシ、その焼損を
防止するという観点から、ロックアツプ速度は速い方が
良い。
この意味合いにおいてロックアツプ速度は、低車速での
ロックアツプ時比較的おそく、高車速でのロックアツプ
時比較的速くするのが好ましく、従来のロックアツプ式
自動変速機は前述の通りロックアツプ速度が一定である
ことからこの要求にマツチしなかった。
本発明は例えばこのような要求にかなうよう、ロックア
ツプ室の油圧をドレンするためのドレン通路中にオリフ
ィスを設け、その開口面積を高車速時大きく、低車速時
小さくする手段を設け、これによりロックアツプ速度を
車速に応じ要求通りに調整できる工夫をこらした改良型
のロックアツプ式自動変速機を提供しようとするもので
ある。
以下、図示の実施例に基づき本発明の詳細な説明する。
第1図は前進3速後退1速のロックアツプ式自動変速機
の内部における動力伝達部分を模式的に示したもので、
原動機により駆動されるクランクシャフト4、後で詳細
に説明するロックアツプ機構17を備えたロックアツプ
トルク・コンバーター1、インプットシャフト7、フロ
ントクラッチ104、リア・クラッチ105、セカンド
・ブレーキ106、ロー・リバース・ブレーキ107、
一方向ブレーキ108、中間シャフト109、第1遊星
歯車群110、第2遊星歯車群111、アウトプットシ
ャフト112、第1ガバナー弁113、第2ガバナー弁
114、オイル、ポンプ13より構成される。
トルク・コンバーター1はポンプ翼車3、タービン翼車
8、ステータ翼車9より成り、ポンプ翼車3はクランク
シャフト4により駆動され、中に入っているトルク・コ
ンバータ作動油を回しインプットシャフト7に固定され
たタービン翼車8にトルクを与える。
トルクは更にインプットシャフト7によって変速歯車列
に伝えられる。
ステータ翼車9はワンウェイクラッチ10を介してスリ
ーブ12上に置かれる。
ワンウェイクラッチ10はステータ翼車9にクランクシ
ャフト4と同方向の回転すなわち矢印方向の回転(以下
正転と略称する)は許すが反対方向の回転(以下逆転と
略称する)は許さない構造になっている。
第1遊星歯車群110は中間シャフト109に固定され
る内歯歯車117、中空伝導シャフト118に固定され
る太陽歯車119、内歯歯車117および太陽歯車11
9のそれぞれに噛み合いながら自転と同時に公転し得る
2個以上の小歯車から成る遊星歯車120、アウトプッ
トシャフト112に固定され遊星歯車120を支持する
遊星歯車支持体121から構成され、第2遊星歯車群1
11はアウトプットシャフト112に固定される内歯歯
車122、中空伝導シャフト118に固定される太陽歯
車123、内歯歯車122および太陽歯車123のそれ
ぞれに噛み合いながら自転と同時に公転し得る2個以上
の小歯車から成る遊星歯車124、遊星歯車124を支
持する遊星歯車支持体125より構成される。
フロント・クラッチ104はタービン翼車8により駆動
されるインプットシャフト7と両太陽歯車119,12
3と一体になって回転する中空伝導シャフト118とを
ドラム126を介して結合し、リア・クラッチ105は
中間シャフト109を介してインプットシャフト7と第
1遊星歯車群110の内歯歯車117とを結合する働き
をする。
セカンド・ブレーキ106は中空伝導シャフト118に
固定されたドラム126を巻いて締付けることにより、
両太陽歯車119,123を固定し、ロー・リバース・
ブレーキ107は第2遊星歯車群111の遊星歯車支持
体125を固定する働きをする。
一方向ブレーキ108は遊星歯車支持体125に正転は
許すが、逆転は許さない構造になっている。
第1ガバナー弁113および第2ガバナー弁114はア
ウトプットシャフト112に固定され車速に応じたガバ
ナー圧を発生する。
次に選速枠をD(前進自動変速)位置に設定した場合に
おける動力伝動列を説明する。
この場合は始めに前進入力クラッチであるリア・クラッ
チ105のみが締結されている。
エンジンからトルク・コンバーター1を経た動力は、イ
ンプットシャフト7からリア・クラッチ105を通って
第1遊星歯車群110の内歯歯車117に伝達される。
内歯歯車117は遊星歯車120を正転させる。
従って太陽歯車119は逆転し、太陽歯車119と一体
になって回転する第2遊星歯車群111の太陽歯車12
3を逆転させるため第2遊星歯車群111の遊星歯車1
24は正転する。
一方向ブレーキ108は太陽歯車123が遊星歯車支持
体125を逆転させるのを阻止し、前進反力ブレーキと
して働く。
このため第2遊星歯車群111の内歯歯車122は正転
する。
従って内歯歯車122と一体回転するアウトプットシャ
フト112も正転し、前進第1速の減速比が得られる。
この状態において車速が上がりセカンド・ブレーキ10
6が締結されると第1速の場合と同様にインプットシャ
フト7からリア・クラッチ105を通った動力は内歯歯
車117に伝達される。
セカンド・ブレーキ106はドラム126を固定し、太
陽歯車119の回転を阻止し前進反力ブレーキとして働
く。
このため静止した太陽歯車119のまわりを遊星歯車1
20が自転しながら公転し、従って遊星歯車支持体12
1およびこれと一体になっているアウトプットシャフト
112は減速されてはいるが、第1速の場合よりは早い
速度で正転し、前進第2速の減速比が得られる。
更に車速か上がりセカンド・ブレーキ106が解放され
フロント・クラッチ104が締結されると、インプット
シャフト7に伝達された動力は、一方はリア・クラッチ
105を経て内歯歯車117に伝達され、他方はフロン
トクラッチ104を経て太陽歯車119に伝達される。
従って内歯歯車117、太陽歯車119はインターロッ
クされ、遊星歯車支持体121およびアウトプットシャ
フト112と共にすべて同一回転速度で正転し前進第3
速が得られる。
この場合、入力クラッチに該当するものはフロントクラ
ッチ104およびリアクラッチ105であり、遊星歯車
によるトルク増大は行われないため反力ブレーキはない
次に選速枠をR(後退走行)位置に設定した場合の動力
伝動列を説明する。
この場合はフロント・クラッチ104とロー・リバース
・ブレーキ107が締結される。
エンジンからトルクコンバータ1を経た動力は、インプ
ットシャフト7からフロント・クラッチ104、ドラム
126を通ってサン・ギヤ119,123に導ひかれる
この時、リア・プラネット・キャリア125がロー・リ
バース・ブレーキ107により固定されているので、サ
ン・ギヤ119,123の上記正転でインターナル・ギ
ヤ122が減速されて逆転され、このインターナル、ギ
ヤと一体回転するアウトプット・シャフト112から後
退の減速比が得られる。
第2図は上記自動変速機に係わる変速制御装置の油圧系
統を示したもので、オイル・ポンプ13、ライン圧調整
弁128、増圧弁129、トルク・コンバーター1、選
速弁130、第1ガバナー弁113、第2ガバナー弁1
14.1−2シフト弁131.2−3シフト弁132、
スロットル減圧弁133、カットダウン弁134、セカ
ンド・ロック弁135.2−3タイミング弁136、ソ
レノイド・ダウン・シフト弁137、スロットル・バッ
ク・アップ弁138、バキューム・スロットル弁139
、バキューム・ダイヤフラム140、フロントクラッチ
104、リア・クラッチ105、セカンド・ブレーキ1
06、サーボ141、ロー・リバース・ブレーキ107
および油圧回路網よりなる。
オイル・ポンプ13は原動機により駆動軸4およびトル
ク・コンバータ1のポンプ翼車3を介して駆動され、エ
ンジン作動中は常にリザーバ142からストレーナ14
3を通して有害なゴミを除去した油を吸いあげライン圧
回路144へ送出す。
油はライン圧調整弁128によって所定の圧力に調整さ
れて作動油圧としてトルク・コンバーター1および選速
弁130へ送られる。
ライン圧調整弁128はスプール172とバネ173よ
りなり、スプール172にはバネ173に加えて、増圧
弁129のスプール174を介し回路165のスロット
ル圧と回路156のライン圧とが作用し、これらにより
生ずる力がスプール172の上方に回路144からオリ
フィス175を通して作用するライン圧および回路17
6から作用する圧力に対抗している。
トルク・コンバーター1の作動油圧は、回路144から
ライン圧調整弁128を経て回路145へ導入されるオ
イルが作動油流入通路50よりトルクコンバータ1内に
通流した後作動油流出通路51及び保圧弁146を経て
排除される間、保圧弁146によっである圧力以内に保
たれている。
ある圧力以上では保圧弁146は開かれて油はさらに回
路147から動力伝達機構の後部潤滑部に送られる。
この潤滑油圧が高すぎる時はIJ IJ−フ弁148が
開いて圧力は下げられる。
一方動力伝達機構の前部潤滑部には回路145から前部
潤滑弁149を開いて潤滑油が供給される。
選速弁130は手動による流体方向切換弁で、スプール
150によって構成され、選速枠(図示せず)にリンケ
ージを介して結ばれ、各選速操作によってスプール15
0が動いてライン圧回路144の圧送通路を切換えるも
のである。
第2図に示されている状態はN(中立)位置にある場合
でライン圧回路144はポートdおよびeに開いている
第1ガバナー弁113および第2ガバナー弁114は前
進走行の時に発生したガバナー圧により1−2シフト弁
131、および2−3シフト弁132を作動させて自動
変速作用を行い、又ライン圧をも制御するもので選速弁
130がD1■およびIの各位置にある時、油圧はライ
ン圧回路144から選速弁130のポートcを経て第2
ガバナー弁114に達し、車が走行すれば第2ガバナー
弁114によって調圧されたガバナー圧は回路157に
送り出され第1ガバナー弁113に導入され、ある車速
になると第1ガバナー弁113のスプール177が移動
して回路151は回路158と導通してガバナー圧が発
生し回路158よりガバナー圧は1−2シフト弁131
.2−3シフト弁132およびカットダウン弁134の
各端面に作用しこれらの各弁を右方に押しつけているそ
れぞれのバネと釣合っている。
又、選速弁130のポートcから回路153、回路16
1および回路162を経てセカンド・ブレーキ106を
締めつけるサーボ141の締結側油圧室169に達する
油圧回路の途中に1−2シフト弁131とセカンド・ロ
ック弁135を別個に設け、更に選速弁130のポート
bからセカンド・ロック弁135に達する回路152を
設ける。
従って、選速桿をD位置に設定すると、選速弁130の
スプール150が動いてライン圧回路144はポートa
、b、およびCに通じる。
油圧はポートaからは回路151を通り一部はセカンド
・ロック弁135の下部に作用して、バネ179により
上に押付けられているスプール178がポートbから回
路152を経て作用している油圧によって下げられるこ
とにより導通している回路161および162が遮断さ
れないようにし、部はオリフィス166を経て回路16
7から2−3シフト弁132に達し、ポートCからは回
路153を通り第2ガバナー弁114、リア・クラッチ
105および1−2シフト弁131に達して変速機は前
進第1速の状態になる。
この状態で車速がある速度になると回路158のガバナ
ー圧により、バネ159によって右方に押付けられてい
る1−2シフト弁131のスプール160が左方に動い
て前進第1速から第2速への自動変速作用が行われ回路
153と回路161が導通し油圧はセカンド・ロック弁
135を経て回路162からサーボ141の締結側油圧
室169に達しセカンド・ブレーキ106を締結し、変
速機は前進第2速の状態になる。
この場合、1−2シフト弁131は小型化しているため
、変速点の速度は上昇することなく所要の速度でスプー
ル160は左方に動き前進第1速から第2速への自動変
速作用が行われる。
更に車速か上がりある速度になると回路158のガバナ
ー圧がバネ163に打勝って2−3シフト弁132のス
プール164を左方へ押つけて回路167と回路168
が導通し油圧は回路168から一部はサーボ141の解
放側油圧室170に達してセカンド・ブレーキ106を
解放し、一部はフロント・クラッチ104に達してこれ
を締結し、変速機は前進第3速の状態になる。
選速桿を■(前進第2速固定)位置に設定すると選速弁
130のスプール150は動いてライン圧回路144は
ポートb、cおよびdに通じる。
油圧はポートbおよびCからはDの場合と同じ場所に達
し、リア・クラッチ105を締結し、一方セカント・ロ
ック弁135の下部にはこの■の場合は油圧が来ていな
いためとスプール178の回路152に開いて油圧が作
用する部分の上下のランドの面積は下の方が大きいため
セカンド・ロック弁135のスプール178はバネ11
9の力に抗して下に押し下げられて回路152と回路1
62が導通し、油圧はサーボ141の締結側油圧室16
9に達しセカンド・ブレーキ106を締結し変速機は前
進第2速の状態になる。
ポートdからは油圧は回路154を通リソレノイドダウ
ン・シフト弁137およびスロットル・バック・アップ
弁138に達する。
選速弁130のポートaとライン圧回路144との間は
断絶していて、回路151から2−3シフト弁132に
は油圧が達していないためセカンド・ ブレーキ106
の解放とフロント・クラッチ104の締結は行われず変
速機は前進第3速の状態になることはなく、セカンド・
ロック弁135は選速弁130と相俟って変速機を前進
第2速の状態に固定しておく働きをする。
選速桿をI(前進第1速固定)位置に設定するとライン
圧回路144はボートC2dおよびeに通じる。
油圧はボートCおよびdからは■の場合と同じ場所に達
し、リア・クラッチ105を締結し、ボートeからは回
路155より1−2シフト弁131を経て、回路171
′から一部はロー・リバース・ブレーキ107に達して
、前進反力ブレーキとして働くロー・リバース・ブレー
キ107を締結し、変速機を前進第1速の状態にし、一
部は1−2シフト弁131の左側に達してバネ159と
共にスプール160を右方に押しつけておくように作用
し、前進第1速は固定される。
なお、第2図において100は本発明に係わるロックア
ツプ制御装置を示し、これをガバナ圧応答弁30と、フ
ロントクラッチ圧応答弁31と、ロックアツプ速度調整
弁32とで構成する。
これら各弁30〜32の詳細及びロックアツプ機構17
付トルクコンバータ1の詳細を以下、第3図により説明
する。
トルクコンバータ1のポンプ翼車3はコンバータカバー
6を介してドライブプレート5に結合し、このドライブ
プレートをエンジンクランクシャフト4に結合する。
又、タービン翼車8はハフ18を介してインプットシャ
フト7にスプライン結合し、更に、ステータ翼車9はワ
ンウェイクラッチ10を介してスリーブ12に結合する
トルクコンバータ1をコンバータハウジング28により
包囲し、このコンバータハウジングをトランスミッショ
ンケース29に対しポンプハウジング14及びポンプカ
バー11と共に結合する。
ポンプハウジング14及びポンプカバー11により画成
される室内に前記オイルポンプ13を収納し、このポン
プを中空軸52によりポンプ翼車3に結合してエンジン
駆動されるようにする。
中空軸52でスリーブ12を包套して両者間に環状の前
記作動油供給通路50を画成し、スリーブ12内にイン
プットシャフト7を遊貫して両者間に環状の前記作動油
排出通路51を画成する。
なお、スリーブ12はポンプカバー11に一体成形する
ロックアツプ機構17は次の構成とする。
ハブ18上にロックアツプクラッチピストン20を摺動
自在に嵌合し、このロックアツプクラッチピストンをコ
ンバータカバー6内に収納する。
コンバータカバー6の端壁に対向するロックアツプクラ
ッチピストン20の面に環状のクラッチフェーシング1
9を設け、このクラッチフェーシングがコンバータカバ
ー6の端壁に接する時ロックアツプクラッチピストン2
0の両側にロックアツプ室27とトルクコンバータ室6
3とが画成されるようにする。
ロックアツプクラッチピストン20をトーショナルダン
パ21を介してタービン翼車8に駆動結合する。
トーショナルダンパ21は乾式クラッチ等で用いられる
型式のものとし、ドライブプレート23、トーショナル
スプリング24、リベット25及びドリブンプレート2
6で構成する。
ロックアツプクラッチピストン20に環状部材22を溶
接し、その爪22aをドライブプレート23の切欠き2
3aに駆動係合させ、ドリブンプレート26をタービン
翼車8に結着する。
なお、ロックアツプ室27をインプットシャフト7に形
成したロックアツプ通路16に通じさせ、この通路を後
述のようにして前記ロックアツプ制御装置100に関連
させる。
次に、ロックアツプ制御装置100を構成する弁30,
31.32の詳細を説明する。
ガバナ圧応答弁30はスプール30aをばね30bによ
り図中右方へ附勢して具え、ばね30bから遠いスプー
ル30aの端面が臨む圧力室30cを有する構成とする
又、フロントクラッチ圧応答弁31はスプール31aを
はね31bにより図中右方へ附勢して具え、ばね31b
から遠いスプール31aの端面が臨む圧力室31cを有
する構成とする。
弁30の圧力室30cはガバナ圧導入路53により第2
図の如くガバナ圧回路158に通じさせてガバナ圧に応
動させ、スプール30aが第3図中下半部位置の時ボー
’ト30 dをポート30eから遮断し、スプール30
aが第3図中下半部位置の時ポート30dをポート30
eに通じさせるよう機能させる。
ボート30dはフロントクラッチ圧通路54により第2
図の如くフロントクラッチ圧回路168に通じさせ、ポ
ート30eは連絡通路55により弁31の圧力室31c
に通じさせる。
弁31はスプール31aが第3図中上手部位置の時ポー
ト31dをポート31 eに通じさせ、スプール31a
が下半部位置の時ポート31dをポ−ト31fに通じさ
せるよう機能する。
ボート31dは通路56を経てガバナ圧通路16に通じ
させ、ボート31eは通路57により第2図の如くトル
クコンバータ作動油供給通路50に通じさせ、ボート3
0fはドレン通路58を経てロックアツプ速度調整弁3
2に通じさせる。
ロックアツプ速度調整弁32は第3図に示すようにはね
32aで図中左方に附勢されたプランジャ32bを具え
、2個のオリフィス32c、32d(開口面積の大小は
任意)を経て通路58をドレンボート32eに通じさせ
た構成とする。
プランジャ32bには肩部32b′を設け、これが臨む
圧力室32fを画成すると共に、この圧力室を通路59
によりガバナ圧導入通路53に通じさせる。
又、プランジャ32bは一方のオリフィス32dに正対
させ、図中上半部位置の時当該オリフィス32dを開い
ているが、下半部位置の時このオリフィスを閉じるもの
とする。
上述の構成としたロックアツプ制御装置100の作用を
次に説明する。
車速に比例して高くなるガバナ圧はガバナ圧回路158
から通路53を経て常時圧力室30cに達している。
車速が比較的低い間、ガバナ圧はスプール30aをはね
30bに抗して押動し得ず、スプール30aは第3図中
上半部位置に保たれ、ガバナ圧応答弁30はボート30
d、30e間を遮断している。
従って、フロントクラッチ圧応答弁31の圧力室31c
′に対する圧力供給はなく、スプール31aはばね31
bにより第3図中上半部位置に保たれ、ボート31d、
31e間を通じている。
これがためフロント クラッチ圧応答弁31は、トルク
コンバータ作動油供給通路50内に生じたトルクコンバ
ータ内圧を通路57、ボート31e、31d。
通路56、ロックアツプ通路16を経てロックアツプ室
27に導ひく。
かくて、ロックアツプ室27はコンバータ室63と同じ
トルクコンバータ内圧にされ、ロックアツプクラッチピ
ストン20はクラッチフェーシング19がクラッチカバ
ー6から離れた位置に保たれる。
従って、トルクコンバータ1は通常のコンバータ状態に
され、トルク増大しつつエンジン動力を動力伝達歯車列
に伝達する。
車速が高くなると、圧力室30Cに達するガバナ圧がス
プール30aをはね30bに抗して第3図中下半部位置
に左行させ、ポー1〜30d、30e間を通ずる。
この時、自動変速機が最高変速段(前記の例では第3速
)を選択しており、フロントクラッチ104を締結して
いれば、フロントクラッチ圧が回路168から通路54
、ポー1−30 d 。
30e1通路55を経て圧力室31cに導入される。
このフロントクラッチ圧はスプール31aをばね31b
に抗して第3図中下半部位置となし、ボート31dはボ
ート31eからボート31fへ連通状態を切換えられる
これにより、ロックアンプ室27内へ上述の通り導ひか
れていたトルクコンバータ内圧はロックアンプ通路16
、通路56、ボート31 d 、31 e N ドレ
ン通路58及びドレンボート32eを経て抜取られ、ロ
ックアツプクラッチピストン20がコンバータ室63内
のトルクコンバータ内圧により第3図中座行され、クラ
ッチフェーシング19がコンバータカバー6の端壁に圧
接されることで、ロックアツプ状態が得られる。
しかし、車速の上昇でガバナ圧応答弁30が上述の如く
切換わっても、フロントクラッチ104が締結されず、
自動変速機が最高変速段を選択していない時は、圧力室
31cに向うフロントクラッチ圧がないため、フロント
クラッチ圧応答弁31は上記の切換作用を行ない得ず、
ロックアツプ状態は得られない。
従って、ロックアツプ制御装置は、自動変速機が最高変
速段を選択し、且つ車速がガバナ圧応答弁30のはね3
0bで決まる値を越えた時のみ、例えば第5図の斜線領
域においてのみ、ロックアツプを行なう。
ロックアツプ状態では、上述の如くクラッチフェーシン
グ19がコンバータカバー6の端壁に圧接されるため、
クランクシャフト4からの動力がトルクコンバータ1の
コンバータ機能を経由せず、そのままドライブプレート
5、ロツアツプクラッチピストン20、トーショナルダ
ンパ21、タービン翼車8及びハブ18を経て、トーシ
ョナルダンパ21による緩衝下でインプットシャフト7
に伝達され、所定の動力伝達経路が形成される。
ところで、上記のロックアツプ状態は、フロントクラッ
チ圧応答弁31の上記切換動作で、ロックアツプ室27
内の圧力をドレンボート32eより抜取ることにより得
られるが、本発明においては弁32により以下の如くに
して描該油圧の抜取り速度を車速に応じ調整し、ロック
アツプ速度を調整することができる。
即ち、ロックアツプ速度調整弁32の室32fには通路
53から通路59を経てガバナ圧が導ひかれている。
ロックアツプ時の車速が比較的低い場合、車速に対応し
たガバカ玉がプランジャ32bをはね32aに抗して押
動し得ず、プランジャ32bはばね32aにより第3図
中下半部位置にされてオリフィス32dを閉じる。
従って、ドレン通路58からドレンポート32eに向う
作動油流はオリフィス32cを経てのみ可能となり、当
該オリフィスの開口面積により決定される比較的低い速
度で上記油圧の抜取りが行なわれ、ロックアツプ速度を
前記要求通り比較的ゆっくりにすることができる。
一方、ロックアツプ時の車速が比較的高い場合、室32
fに導ひかれたガンくす圧がプランジャ32bをばね3
2aに抗し第3図中上半部位置に押動して、オリフィス
32dを開く。
従って、上記油圧の抜取りはこの場合、オリフィス32
dを経ても行なわれ、オリフィス32c 、32dの合
計開口面積により決定される比較的速い速度で油圧の抜
取りが行なわれ、ロックアツプ速度を前記要求通り比較
的速くすることができる。
かくして本発明ロックアツプ式自動変速機は、上述の如
くロックアツプ制御装置にロックアツプ速度調整機能を
持たせる構成としたから、ロックアツプ機構の滑りによ
るフェーシング摩耗や焼損に関した問題をなくすと同時
に、ロックアツプ時のショックを少なくするという、相
反する2要件を同時に満足させることができる。
なお、上述した例ではこの目的のためガバナ圧応答型の
ロックアツプ速度調整弁32を用いたが、この代りに第
4図の如く車速応答型の電磁弁33を用いて゛もよい。
この電磁弁33も前記の弁32と同様のプランジャ33
b1オリフイス33c。
33d及びドレンポート33eを有するが、プランジャ
33bを電磁ソレノイド33aに応動させるようにする
即ち、ソレノイド33aは通常図中下半部位置にあって
オリフィス33dを閉じているプランジャ33bを、車
速か一定値以上になる時、電磁力で図中上半部位置に引
っ込め、オリフィス33dを開くものとする。
これによっても、前述した例と同様の作用効果が得られ
、所期の目的を達し得る。
しかし、いずれのロックアツプ速度調整手段32.33
を用いるにしても、本発明においてはロックアツプ時の
油圧抜取速度を2段に調整する図示例の構成に限るれず
、オリフィスの数及びロックアツプ速度調整手段の数を
増やしてロックアツプ速度を多段に調整できるようにし
たり、或いはロックアツプ速度調整手段にニードル弁等
を用いて計量機能を持たせて、ロックアンプ速度を無段
階、即ち連続的に調整できるようにすることも容易に可
能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明自動変速機の動力伝達系を示す模式図、
第2図は本発明自動変速機の制御油圧回路図、第3図は
同じくそのロックアツプ制御部の詳細断面図、第4図は
本発明の他の例を示す第3図と同様の断面図、第5図は
ロックアツプ領域を例示する自動変速機の変速線図であ
る。 1・・・・・・トルクコンバータ、4・・・・・・クラ
ンクシャフト、5・・・・・・ドライブプレート、6・
・・・・・コンバータカバー、7・・・・・・インプッ
トシャフト、10・・・・・・ワンウェイクラッチ、1
1・・・・・・ポンプカバー、12・・・・・・スリー
ブ、13・・・・・・オイルポンプ、14・・・・・・
ポンプハウジング、16・・・・・・ロックアツプ通路
、17・・・・・・ロックアツプ機構、18・・・・・
・ハフ、19・・・・・・クラッチフェーシング、20
・・・・・・ロックアツプクラッチピストン、21・・
・・・・トーショナルダンパ、27・・・・・・ロック
アツプ時、30・・・・・・ガバナ圧応答弁、31・・
・・・・フロントクラッチ圧応答弁、32,33・・・
・・・ロックアツプ速度調整弁、32a・・・・・・ば
ね、32b、33b・・・・・・プランジャ、32c
、32d 、33c 、33d−=・−・オリフィス、
32e、33e・・・・・・ドレンポート、33a・・
・・・・電磁ソレノイド、50・・・・・・トルクコン
バータ作動油供給通路、51・・・・・・トルクコンバ
ータ作動油排出通路、54,55,168・・・・・・
フロントクラッチ圧通路、53,59,158・・・・
・・ガバナ圧通路、56・・・・・・連絡通路、57・
・・・・・トルクコンバータ内圧通路、63・・・・・
・コンバータ室、100・・・・・・ロックアツプ制御
装置、104・・・・・・フロントクラッチ、105・
・・・・・リアクラッチ、106・・・・・・セカンド
ブレーキ、107・・・・・・ローリバースブレーキ、
108・・・・・・一方向ブレーキ、110・・・・・
・第1遊星歯車組、111・・・・・・第2遊星歯車組
、712・・・・・・アウトプットシャフト、 113.114・・・・・・ガバ ナ弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ロックアツプ室の油圧をドレンすることによりコン
    バータ状態からロックアツプ状態への切換えが可能なロ
    ックアツプトルクコンバータを動力伝達系に具える自動
    変速機において、前記ロックアツプ室の油圧をドレンす
    るためのドレン通路中にオリフィスを設け、該オリフィ
    スの開口面積を高車速時大きく、低車速時小さくする手
    段を設けてなることを特徴とするロックアツプ式自動変
    速機。
JP17026179A 1979-12-28 1979-12-28 ロツクアツプ式自動変速機 Expired JPS5844905B2 (ja)

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JPH065101B2 (ja) * 1982-11-30 1994-01-19 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 流体式動力伝達装置付車両用自動変速機のロックアップ制御装置
JPS5999163A (ja) * 1982-11-30 1984-06-07 Aisin Warner Ltd 車両用無段自動変速機の流体継手のロツクアツプクラツチ制御機構
JPS5999162A (ja) * 1982-11-30 1984-06-07 Aisin Warner Ltd 車両用無段自動変速機の流体継手用ロツクアツプクラツチ制御機構
JPS6084465A (ja) * 1983-10-17 1985-05-13 Honda Motor Co Ltd 車両用自動変速機における流体伝動装置の直結制御装置

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