JPS645180B2 - - Google Patents

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JPS645180B2
JPS645180B2 JP13460880A JP13460880A JPS645180B2 JP S645180 B2 JPS645180 B2 JP S645180B2 JP 13460880 A JP13460880 A JP 13460880A JP 13460880 A JP13460880 A JP 13460880A JP S645180 B2 JPS645180 B2 JP S645180B2
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JP
Japan
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oil
oil passage
valve
hydraulic
pressure
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JP13460880A
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Inventor
Nobuaki Miki
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
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Publication of JPS5757945A publication Critical patent/JPS5757945A/ja
Publication of JPS645180B2 publication Critical patent/JPS645180B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、自動変速機の油圧制御装置に関し、
特に直結クラツチ付流体式トルクコンバータを有
する自動変速機の油圧制御装置に関するものであ
る。 <従来の技術> 従来、流体式トルクコンバータと複数の摩擦係
合要素を有する歯車変速機構とから構成される自
動変速機においては、一般に車両の後進時におい
て減速ギア比は大きく設定されているので、車両
の後進時に係合される駆動用摩擦係合要素及び反
力用摩擦係合要素はそのトルク容量を大きく設定
されている。 <発明が解決しようとする問題点> ところで、このように構成された自動変速機で
は、手動によりシフトレバーを中立位置から後進
位置へ切り換える際に、車両の後進時に係合され
る駆動用摩擦係合要素及び反力用摩擦係合要素が
係合されるが、駆動用摩擦係合要素が急激に係合
されると、駆動用摩擦係合要素のトルク容量が大
きく設定されていることから、歯車変速機構内で
急激なトルクの伝達が行なわれ、大きな衝撃が生
じるという問題があつた。 そこで、手動によりシフトレバーを中立位置か
ら後進位置へ切り換える際の衝撃を緩和するため
に、車両の後進時に係合される駆動用摩擦係合要
素の油圧サーボを二つに分割し、具体的にはイン
ナピストンとアウタピストンの両ピストンにより
駆動用摩擦係合要素を押圧係合させるように構成
し、一方の油圧サーボには速やかに油圧を供給
し、他方の油圧サーボには一方の油圧サーボへの
油圧の供給から所定時間経過後油圧を供給するよ
うにして、駆動用摩擦係合要素の係合を徐々に行
ない、歯車変速機構内のトルク伝達を緩やかに行
なうようにすることが考えられる。 また一方、直結クラツチ付流体式トルクコンバ
ータを有する自動変速機では、直結クラツチを制
御するための直結クラツチ制御弁を有しており、
該直結クラツチ制御弁はソレノイド弁により制御
されるように構成されている。 ところで、上述した手動によりシフトレバーを
中立位置から後進位置へ切り換える際の衝撃を緩
和するための制御をソレノイド弁を用いて行なお
うとすると、直結クラツチの制御に加えて、ソレ
ノイド弁が新たに必要となり、コストが高くなる
とともに、制御装置が複雑になり、車両への搭載
性が損なわれるという問題がある。 本発明は、このような点に鑑みて発明されたも
のであり、後進切換え制御用のソレノイド弁と直
結クラツチ制御用のソレノイド弁とを共通化して
一つのソレノイド弁で両方の制御を行なえるよう
にした油圧制御装置を提供して、上述した問題点
を解決しようとするものである。 <問題点を解決するための手段> 本発明の自動変速機の油圧制御装置は、直結ク
ラツチ付流体式トルクコンバータと複数の摩擦係
合要素を有する歯車変速機構とを備え前進複数段
及び後進の変速段を達成する自動変速機におい
て、油圧源と、該油圧源からの圧油を調圧するラ
イン圧調整弁と、前記摩擦係合要素へ供給される
油圧を切り換える複数のシフト弁と、車両の後進
時に係合される駆動用摩擦係合要素を作動せしめ
る第1及び第2油圧サーボと、車両の後進時に前
記第1及び第2の油圧サーボの一方に油圧を供給
する第1の油路に設けられ該第1の油路を連通又
は遮断せしめるシークエンス弁と、前記直結クラ
ツチの係合又は解放を切換える直結クラツチ制御
弁と、前記直結クラツチ制御弁及びシークエンス
弁に連結された第2の油路に設けられたソレノイ
ド弁と、車両の後進時にはソレノイド弁の作動に
関係なく直結クラツチ制御弁を強制的に解放位置
に付勢する手段とを備え、車両の前進時には前記
ソレノイド弁の作動により前記直結クラツチ制御
弁が制御され直結クラツチの係合又は解放が切換
えられるとともに、車両の後進選速時に前記ソレ
ノイド弁の作動により前記シークエンス弁が一時
的に前記第1の油路を遮断し、一定時間経過後前
記ソレノイド弁の作動により前記シークエンス弁
が前記第1の油路を連通して、前記第1及び第2
の油圧サーボの一方への油圧の供給を前記第1及
び第2の油圧サーボの他方への油圧の供給に比し
て遅延させるように構成したことを特徴とする。 <発明の作用・効果> 本発明によれば、直結クラツチ付流体式トルク
コンバータと複数の摩擦係合要素を有する歯車変
速機構とを備え前進複数段及び後進の変速段を達
成する自動変速機において、油圧源と、該油圧源
からの圧油を調圧するライン圧調整弁と、前記摩
擦係合要素へ供給される油圧を切り換える複数の
シフト弁と、車両の後進時に係合される駆動用摩
擦係合要素を作動せしめる第1及び第2油圧サー
ボと、車両の後進時に前記第1及び第2の油圧サ
ーボの一方に油圧を供給する第1の油路に設けら
れ該第1の油路を連通又は遮断せしめるシークエ
ンス弁と、前記直結クラツチの係合又は解放を切
換える直結クラツチ制御弁と、前記直結クラツチ
制御弁及びシークエンス弁に連絡された第2の油
路に設けられたソレノイド弁と、車両の後進時に
はソレノイド弁の作動に関係なく直結クラツチ制
御弁を強制的に解放位置に付勢する手段とを備
え、車両の前進時には前記ソレノイド弁の作動に
より前記直結クラツチ制御弁が制御され直結クラ
ツチの係合又は解放が切換えられるとともに、車
両の後進選速時に前記ソレノイド弁の作動により
前記シークエンス弁が一時的に前記第1の油路を
遮断し、一定時間経過後前記ソレノイド弁の作動
により前記シークエンス弁が前記第1の油路を連
通して、前記第1及び第2の油圧サーボの一方へ
の油圧の供給を前記第1及び第2の油圧サーボの
他方への油圧の供給に比して遅延させるように構
成したことにより、手動によりシフトレバーを中
立位置から後進位置へ切り換える際の衝撃を緩和
することができるとともに、後進切換え制御用の
ソレノイド弁と直結クラツチ制御用のソレノイド
弁とを一つのソレノイド弁で共通化することがで
き、コストが低下するとともに、制御装置が簡単
になり、車両への搭載性が向上するという効果を
有する。 <実施例> 次に、本発明を図に示す一実施例に基づき説明
する。 第1図は、本発明の自動変速機の油圧制御装置
が適用される車両の制御系を示す。 Aはエンジン、Bは変速機、Cは油圧制御装
置、Dはソレノイド弁、Eは電子制御装置、Fは
シフトポジシヨンスイツチ、Gはスロツトル開度
検出装置、Hは車速検出装置である。 シフトポジシヨンスイツチは、電子スイツチで
あり、手動により選択操作され、本実施例では、
パーキング(P)、後進(R)、中立(N)、前進
(D)の4つのレンジを持つ。 この制御系はスロツトル開度、車速、シフトポ
ジシヨンスイツチFの選択レンジ等の信号に基い
て電子制御装置Eで処理を行ない、電子制御装置
Eの出力信号によつてソレノイド弁Dを通電また
は非通電させて油圧制御装置Cを制御し、変速機
Bの摩擦係合要素を係合又は解放させて変速を達
成する。 第2図は変速機Bの一例としてオーバドライブ
機構付流体式4速変速機の概略図を示す。 この変速機はトルクコンバータ1、オーバドラ
イブ機構2、前進3段後進1段の遊星歯車機構3
を備えており、第3図に示す如き油圧制御装置に
よつて制御されるようになつている。トルクコン
バータ1はポンプインペラ4、タービンランナ
5、及びステータ6を含む周知のものであり、ポ
ンプインペラ4はエンジンAのクランク軸7と連
結され、タービンランナ5はタービン軸8に連結
されている。また、トルクコンバータ1にはクラ
ンク軸7とタービン軸8とを機械的に連結(ロツ
クアツプ)する直結クラツチ9が設けられてい
る。タービン軸8はトルクコンバータ1の出力軸
をなすものであり、これはまたオーバドライブ機
構2の入力軸となつており、オーバドライブ機構
2における遊星歯車装置のキヤリア10に連結さ
れている。キヤリア10によつて回転可能に支持
されたプラネタリピニオン11はサンギヤ12及
びリングギヤ13と噛み合つている。サンギヤ1
2とキヤリア10の間には多板クラツチ14と一
方向クラツチ15が設けられており、更にサンギ
ヤ12とオーバドライブ機構を包含するオーバド
ライブケース16の間には多板ブレーキ17が設
けられている。 オーバドライブ機構2のリングギヤ13は前進
3段後進1段の遊星歯車変速機構3の入力軸18
に連結されている。入力軸18と中間軸19の間
には多板クラツチ20が設けられており、また入
力軸18とサンギヤ軸21の間には多板クラツチ
22が設けられている。サンギヤ軸21とトラン
スミツシヨンケース23の間には多板ブレーキ2
4、及び一方向クラツチ25を介した多板ブレー
キ26が設けられている。サンギヤ軸21に設け
られたサンギヤ27はキヤリア28、該キヤリア
28によつて担持されたプラネタリピニオン2
9、該ピニオン29と噛み合つたリングギヤ3
0、他の一つのキヤリア31、該キヤリア31に
より担持されたプラネタリピニオン32、該ピニ
オン32と噛み合うリングギヤ33と共に2列の
遊星歯車装置を構成している。一方の遊星歯車装
置におけるリングギヤ30は中間軸19と連結さ
れている。またこの遊星歯車装置におけるキヤリ
ア28は他方の遊星歯車装置におけるリングギヤ
33と連結されており、これらキヤリア28及び
リングギヤ33は出力軸34と連結されている。
また、他方の遊星歯車装置におけるキヤリア31
とトランスミツシヨンケース23の間には多板ブ
レーキ35と一方向クラツチ36が設けられてい
る。 かかるオーバドライブ装置付流体式4速変速機
は以下に詳細に説明される油圧制御装置によりス
ロツトル開度及び車速に応じて各クラツチ及びブ
レーキの係合または解放が行なわれ、オーバドラ
イブを含む前進4段の自動変速及び手動切り換え
による後進1段の変速が行なわれる。 変速機の変速段とクラツチ及びブレーキの作動
状態を表1に示す。
【表】 ここで〇は各クラツチ及びブレーキが係合状態
にあり、また×はそれらが解放状態にあることを
示す。 上記クラツチ及びブレーキ14,20,22,
17,24,26,35を選択的に作用させ、自
動的に変速操作を行なう制御装置の油圧制御装置
(第1図のC及びD)を第3図に示す一実施例に
基き説明する。 油圧制御装置は油溜め100、油ポンプ10
1、圧力調整弁110,1−2シフト弁120、
2−3シフト弁130、3−4シフト弁140、
ドライブ制御弁150、リバース制御弁160、
パーキング制御弁170、ロツクアツプ及びエン
ジンブレーキ制御弁180、クラツチシークエン
ス弁190、ガバナ弁200、ドライブ制御弁1
50を制御する第1ソレノイド弁210、パーキ
ング制御弁170及び各シフト弁を制御する第2
ソレノイド弁220及び第3ソレノイド弁23
0、ロツクアツプ及びエンジンブレーキ制御弁1
80及びクラツチシークエンス弁190を制御す
る第4ソレノイド弁240、パーキングピストン
機構250、バイパス弁260並びに各弁間及び
それぞれクラツチ14の油圧サーボ14A、クラ
ツチ20の油圧サーボ20A、クラツチ22の油
圧サーボ22A,22B、ブレーキ17の油圧サ
ーボ17A、ブレーキ24の油圧サーボ24A、
ブレーキ26の油圧サーボ26A、ブレーキ35
の油圧サーボ35Aを連結する油路からなる。 圧力調整弁110は、一方にスプリング111
を背設したスプール112を備え、油溜め100
より油ポンプ101により汲み上げられた作動油
は、油室113及びオリフイス401を介して油
室114へ供給される。油室113へ供給された
作動油はスプリング111及び油室114の油圧
によつて調圧され、油路301へライン圧として
導かれ、油路302へはトルクコンバータ圧とし
て導かれる。また、油ポンプ101により汲み上
げられた作動油の油圧が所定の圧力より高くなる
と、前記作動油は油室115にも導かれ油溜め1
00へドレーンされる。 第1ソレノイド弁210は、非通電時には弁口
211を閉じて、オリフイス402を介して油路
301と連絡した油路303に油圧を生ぜしめ、
通電時には弁口211を開いて排出口212から
油路303の圧油を排出させる。第2ソレノイド
弁220は、非通電時には弁口221を閉じて、
オリフイス403を介して油路301と連絡した
油路304に油圧を生ぜしめ、通電時には弁口2
21を開いて排出口222から油路304の圧油
を排出させる。第3ソレノイド弁230は、非通
電時には弁口231を閉じて、オリフイス404
を介して油路301と連絡した油路305に油圧
を生ぜしめ、通電時には弁口231を開いて排出
口232から油路305の圧油を排出させる。第
4ソレノイド弁240は、非通電時には弁口24
1を閉じて、オリフイス405を介して油路30
1と連絡した油路306に油圧を生ぜしめ、通電
時には弁口241を開いて排出口242から油路
306の圧油を排出させる。表2にソレノイド弁
210,220,230の通電、非通電状態とシ
フトポジシヨンと変速機の変速段の関係を示す。
【表】 ここで〇は通電状態、×は非通電状態にあるこ
とを示す。 “P”レンジは、駐車する場合のレンジであ
り、本実施例では出力軸をロツクし、“R”レン
ジは後進、“N”レンジはニユートラルで出力軸
へ動力は伝達されず、“D”レンジでは、第1速
から第4速までの前進4段の変速が自動的に行な
われる。“P”〜“D”レンジの切換は、手動に
より電気スイツチを切換えて行なう。 第4ソレノイド弁は、後述のように、ロツクア
ツプの制御及びエンジンブレーキの制御を行い、
“D”レンジにおいて、車速とスロツトル開度及
び変速段により、ロツクアツプすべき走行状態で
あるか否かを電子回路によつて判断して自動的に
第4ソレノイド弁の通電(ロツクアツプ)と非通
電(ロツクアツプ解除)を制御し、第1速と第2
速においてはエンジンブレーキの効く状態もロツ
クアツプと同時に得られる。 ドライブ制御弁150は、一方にスプリング1
51を背設したスプール152を備え、“D”レ
ンジにおいては第1ソレノイド弁210は非通電
され油路303に油圧が生じ、スプール152は
油路303を経て図示下端油室153に供給され
る油圧で図示上方に設定され、油路301と油路
307、油路308と排油口309、油路310
と油路305、油路311と排油口312をそれ
ぞれ連絡し、“P”、“R”、“N”レンジでは第1
ソレノイド弁210は通電されて油路303の圧
油は排出されるので、スプール152は図示下方
に設定され、油路307と排油口313、油路3
01と油路308、油路310と排油口309、
油路305と油路311をそれぞれ連絡する。 1−2シフト弁120は、一方にスプリング1
21を背設したスプール122を備え、“D”レ
ンジの第1速では、第3ソレノイド弁230は非
通電され油路305に油圧が生じスプール122
は油路305,310を経て図示下端油室123
に供給される油圧で図示上方に設定され、油路3
14と油路315、油路316と油路317、油
路318と抽油口319をそれぞれ連絡し、“D”
レンジの第2速では、第3ソレノイド弁230は
通電されて油路305の油圧は排出されるのでス
プール122はスプリング121の作用で図示下
方に設定され、“D”レンジの第3速、第4速及
び“R”レンジでは後述する2−3シフト弁13
0のスプール132が図示上方に設定され油路3
01の油圧はドライブ制御弁150、油路30
7、2−3シフト弁130、油路320を経て油
室124に供給されるので、スプール122はス
プリング121と前記油室124の油圧の作用で
図示下方に固定される。よつて、油路307と油
路314、油路315と油路316、油路317
と油路318がそれぞれ連絡される。 2−3シフト弁130は、一方のスプリング1
31を背設したスプール132を備え、“D”レ
ンジの第1速及び第2速では第2ソレノイド弁2
20は通電され油路304の油圧は排出されるの
で、スプール132はスプリング131の作用で
図示下方に設定され、油路307と油路321、
油路315と油路320、油路317と油路32
2をそれぞれ連絡し、“D”レンジの第3速及び
第4速では、第2ソレノイド弁220は非通電さ
れ油路304に油圧が生じ、スプール132は油
路304を経て図示下端油室133に供給される
油圧で図示上方に設定され、油路321と排出口
323、油路307と油路320、油路315と
油路317をそれぞれ連絡する。また“R”レン
ジにおいては、前述のごとくドライブ制御弁15
0のスプール152は図示下方に設定され、後述
するリバース制御弁160は図示上方に設定され
て、油路301の油圧は油路308、油路315
を経て油室134に供給され、スプール132は
スプリング131と前記油室134の油圧の作用
で図示下方に固定される。 3−4シフト弁140は、一方にスプリング1
41を背設したスプール142を備え、“D”レ
ンジの第1速及び第2速では、前述の如く2−3
シフト弁130のスプール132は図示下方に設
定されて油路307の油圧が油路321を経て油
室143へ供給され、スプール142はスプリン
グ141と前記油室143の油圧の作用により図
示下方に固定され、“D”レンジの第3速状態で
は、第3ソレノイド弁230は通電され、油路3
10の油圧は、油路305を経て排出されるの
で、スプール142はスプリング141の作用で
図示下方に設定される。従つて、油路324と排
油口325、油路301と油路326がそれぞれ
連結される。“D”レンジの第4速では、第3ソ
レノイド弁230は非通電され、油路305の油
圧は油路310を経て油室144に供給され、前
述の如く2−3シフト弁130のスプール132
は図示上方に設定されており、油室143の油圧
は油路321を経て排出口323より排出されて
いるので、スプール142は図示上方に設定さ
れ、油路301と油路324、油路326と排油
口327を連絡する。 リバース制御弁160は、一方のスプリング1
61を背設したスプール162を備え、“D”及
び“R”レンジでは、スプリング161の作用で
スプール162は図示上方に設定され、油路30
8と油路315を連絡し、“P”及び“N”レン
ジでは、第3ソレノイド弁230は非通電され、
前述の如くドライブ制御弁150のスプール15
2は図示下方に設定されているので、油路305
の油圧は油路311を経て油圧163へ供給さ
れ、スプール162は図示下方へ設定され、油路
315と排油口328を連絡する。 クラツチシークエンス弁190は、一方にスプ
リング191を背設したスプール192を備え、
第4ソレノイド弁240が非通電された場合に
は、油路306の油圧は油室193に供給され、
スプール192は図示下方に設定され、油路31
5と油路329を連絡し、第4ソレノイド弁24
0が通電された場合には、油室193の油圧は油
路306を経て排出され、スプール192はスプ
リング191の作用で図示上方に設定され、油路
329と排油口330を連絡する。 ロツクアップ及びエンジンブレーキ制御弁18
0は、一方にスプリング181を背設したスプー
ル182,183を備え、第4ソレノイド弁24
0が非通電されている場合は、油路306の油圧
が油室184に供給され、スプール182,18
3はスプリング181と前記油室184の油圧の
作用により図示下方に固定され、油路322と排
油口331、油路332と油路333、油路30
2と油路334をそれぞれ連絡する。“D”レン
ジにおいては、前述の如くドライブ制御弁150
によつて油路307に油圧が導かれ油室185に
供給されており、第4ソレノイド弁240が通電
されると油室184の油圧は油路405を経て排
出されるので、スプール182,183は油室1
85の油圧の作用によつて図示上方に設定され、
油路307と油路322、油路302と油路33
3、油路334と排油口335を連絡する。 ガバナ弁200は、出力軸34に固着されたガ
バナ弁本体201及びチエツクボール202から
なり、出力軸34が回転中はチエツクボール20
2は遠心力をうけて排油口203を閉じており、
オリフイス406を介して油路301と連絡した
油路337に油圧を生ぜしめ、出力軸34が回転
していない場合には、排油口203から油路33
7の油圧は排出される。 パーキング制御弁170は、一方にスプリング
171を背設したスプール172,173を備
え、前述の如く出力軸34の回転中は油路337
の油圧が油室174に供給されスプール172,
172は図示上方に設定され、第2ソレノイド弁
220が非通電の場合は油路304の油圧が油室
175に供給され、少なくともスプール172は
図示上方に設定される。この実施例の場合は、油
路301と油路336が連絡される。また、出力
軸34の回転が止まり、第2ソレノイド弁220
が通電されると、油室174及び175の油圧は
排出されるので、スプール172,173は図示
下方に設定され、油路307と油路336を連絡
する。 パーキングピストン機構250は、スプリング
251を背設したパーキングピストン252を備
え、パーキングピストン252の往復運動を利用
して適当なベルクランクロツド(図示せず)を介
することにより、如何なるパーキング機構でも作
動及び解除させることが可能である。前述のパー
キング制御弁170の作用によつて油室253に
油圧が供給されると、パーキングピストン252
は図示右方に設定されてパーキング解除状態とな
り、油室253の油圧が、油路336,307を
介して排油口313より排出されるのと、スプリ
ング251の作用によりパーキングピストン25
2は図示左方に設定され、パーキング状態とな
る。 次に各レンジにおける本実施例の作動を説明す
る。 “D”レンジ…“D”レンジにおいては、第1
ソレノイド弁210は非通電されており、油路2
03の油圧がドライブ制御弁150の油室153
に供給され、スプール152は図示上方に設定さ
れる。よつて油路301の油圧は油路307を経
て油圧サーボ20Aに導かれ、クラツチ20が係
合される。 第1速においては、第2ソレノイド弁220は
通電、第3ソレノイド弁は非通電され、1−2シ
フト弁120のスプール122は図示上方位置
に、2−3シフト弁130のスプール132は図
示下方位置に、3−4シフト弁140のスプール
142は図示下方位置にそれぞれ設定される。油
路301の油圧は3−4シフト弁140、油路3
26を経て油圧サーボ14Aに導かれ、クラツチ
14が係合される。 第2束においては、第2ソレノイド弁220及
び第3ソレノイド弁230共に通電され、1−2
シフト弁120のスプール122は図示下方位置
に、2−3シフト弁130のスプール132は図
示下方位置に、3−4シフト弁140のスプール
142は図示下方位置にそれぞれ設定される。油
路301の油圧は3−4シフト弁140、油路3
26を経て油圧サーボ14Aに導かれ、油路30
7の油圧は1−2シフト弁120、油路314を
経て油圧サーボ26Aに導かれ、それぞれクラツ
チ14及びブレーキ26が係合される。 第3速においては、第2ソレノイド弁220は
非通電、第3ソレノイド弁230は通電され、1
−2シフト弁120のスプール122は図示下方
位置に、2−3シフト弁130のスプール132
は図示上方位置に、3−4シフト弁140のスプ
ール142は図示下方位置にそれぞれ設定され
る。油路301の油圧は3−4シフト弁140、
油路326を経て油圧サーボ14Aに導かれ、油
路307の油圧は1−2シフト弁120、油路1
34を経て油圧サーボ26A及び2−3シフト弁
130、油路320を経て油圧サーボ22Bに導
かれ、それぞれクラツチ14、ブレーキ26、ク
ラツチ22が係合される。 第4速においては、第2ソレノイド弁220及
び第3ソレノイド弁230共に非通電され、1−
2シフト弁120のスプール122は図示下方位
置に、2−3シフト弁130のスプール132は
図示上方位置に、3−4シフト弁140のスプー
ル142は図示上方位置にそれぞれ設定される。
油路301の油圧は3−4シフト弁140、油路
324を経て油圧サーボ17Aに導かれ、油路3
07の油圧は1−2シフト弁120、油路314
を経て油圧サーボ26A及び2−3シフト弁13
0、油路320を経て油圧サーボ22Bに導か
れ、それぞれブレーキ17,26、クラツチ22
が係合される。 上述の各変速段においては、ロツクアツプ及び
エンジンブレーキ制御弁180の油室185には
油路307を経て油圧が供給されており、また油
路306を経て油室184へ油圧が供給されてお
り、スプール182,183は第4ソレノイド弁
240によつて制御可能な状態となつており、従
つてロツクアツプ及びエンジンブレーキ制御弁1
80のスプール182,183は、第4ソレノイ
ド弁240によつて設定位置を制御させる。第4
ソレノイド弁240が非通電されると、ロツクア
ツプ及びエンジンブレーキ制御弁180のスプー
ル182,183は図示下方位置に設定され、油
路302の油圧は、油路334、トルクコンバー
タ1、油路333、油路332と導かれ、直結ク
ラツチ9は解放されている。第4ソレノイド弁2
40が通電されるとスプール182,183は図
示上方位置に設定され、油路302の油圧は油路
333を経て直結クラツチ9へ導かれ、直結クラ
ツチ9が係合し、ロツクアツプ状態となる。 第1速状態でロツクアツプとなると、油路30
7の油圧は、油路322,2−3シフト弁13
0、油路317、1−2シフト弁120、油路3
16を経て油圧サーボ35Aに導かれ、前述の第
1速状態で係合しているブレーキ及びクラツチに
加えてブレーキ35も係合され、エンジンブレー
キの効く第1速状態となる。また、第2速状態で
ロツクアツプとなると、油路307の油圧は、油
路322、2−3シフト弁130、油路317、
1−2シフト弁120、油路318を経て油圧サ
ーボ24Aに導かれ、前述の第2速状態で係合し
ているブレーキ及びクラツチに加えてブレーキ2
4も係合され、エンジンブレーキの効く第2速状
態となる。すなわち“D”レンジの第1速と第2
速においては、第4ソレノイド240によつて、
ロツクアツプ制御とエンジンブレーキ制御を同時
に行つている。 また、“D”レンジにおいては、油路301及
び油路307を経てパーキング制御弁170に油
圧を導くことにより、スプール172の位置に関
係なく油路336を経てパーキングピストン機構
250の油室253には油圧が導かれ、パーキン
グピストン252は図示右方位置に設定されてお
り、パーキング状態となることはない。 “N”レンジ…“N”レンジにおいては、第1
ソレノイド弁210は通電、第2ソレノイド弁2
20及び第3ソレノイド弁230は共に非通電さ
れ、ドライブ制御弁150のスプール152は図
示下方位置に、リバース制御弁160のスプール
162は図示下方位置に、1−2シフト弁120
のスプール122は図示下方位置に、2−3シフ
ト弁130のスプール132は図示上方位置に、
3−4シフト弁140のスプール142は図示下
方位置に、パーキング制御弁170のスプール1
72は図示上方位置に、パーキングピストン25
2は図示右方位置(パーキング解除位置)に、ロ
ツクアツプ及びエンジンブレーキ制御弁180の
スプール182,183は図示下方位置にそれぞ
れ設定される。油路301の油圧は3−4シフト
弁140、油路326を経て油圧サーボ14Aに
導かれ、クラツチ14が係合される。 “R”レンジ…“R”レンジにおいては、第1
ソレノイド弁210は通電、第2ソレノイド弁2
20は非通電、第3ソレノイド弁230は通電、
第4ソレノイド弁240は非通電され、ドライブ
制御弁150のスプール152は図示下方位置
に、リバース制御弁160のスプール162は図
示上方位置に、1−2シフト弁120のスプール
122は図示下方位置に、2−3シフト弁130
のスプール132は図示下方位置に、3−4シフ
ト弁140のスプール142は図示下方位置に、
パーキング制御弁170のスプール172は図示
上方位置に、パーキングピストン252は図示右
方位置に、ロツクアツプ及びエンジンブレーキ制
御弁180のスプール182,183は図示下方
位置に、クラツチシークエンス弁190のスプー
ル192は図示下方位置にそれぞれ設定される。
油路301の油圧は3−4シフト弁140、油路
326を経て油圧サーボ14Aに導かれ、油路3
08の油圧は、リバース制御弁160、油路31
5、クラツチシークエンス弁190、油路329
を経て油圧サーボ22A及びリバース制御弁16
0、油路315、2−3シフト弁130、油路3
20を経て油圧サーボ22B及びリバース制御弁
160、油路315、1−2シフト弁120、油
路316を経て油圧サーボ35Aに導かれ、クラ
ツチ14,22及びブレーキ35が係合される。
クラツチ22の油圧サーボは2つの油圧サーボ2
2A及び22Bからなり、小さなトルク容量でよ
い第3速、第4速時には一方の油圧サーボ22B
に油圧が供給され、大きなトルク容量は必要とさ
れる“R”レンジにおいては両方の油圧サーボ2
2A及び22Bに油圧が供給されるように構成さ
れている。 N−Rシフト時においては、最初に第3ソレノ
イド弁230及び第4ソレノイド弁240を共に
通電させておき、油路315の油圧を1−2シフ
ト弁、油路316を経て油圧サーボ35A及び2
−3シフト弁130、油路320を経て油圧サー
ボ22Bに導きブレーキ35、クラツチ22が係
合され、クラツチシークエンス弁190へ導かれ
た油圧は、スプール192によつて閉止されてい
る。次に、一定時間をおいて第4ソレノイド弁2
40を非通電とするとクラツチシークエンス弁1
90のスプール192は図示下方位置に設定さ
れ、油路315と油路329が連絡され、油路3
15の油圧は油路329を経て油圧サーボ22A
に導かれ、後進時におけるクラツチ22の伝達ト
ルク容量を確保する。第4図は、クラツチ22の
油圧サーボ22A及び22B内の油圧変化割合及
び第3ソレノイド弁230及び第4ソレノイド弁
240の通電、非通電の変化を示したもので、
P1は油圧サーボ22B、P2は油圧サーボ22A
内の油圧変化割合を示し、S3は第3ソレノイド
弁230の、S4は第4ソレノイド弁240の通
電、非通電の状態の変化を示す。 このようにN−Rシフト時においては、係合要
素であるクラツチ22の係合は、最初に低い係合
力で係合させ、係合後、所要伝達トルクを満足す
るように係合力を高めるように構成したので、シ
ヨツクの少ないN−Rシフトが行われるものであ
る。 “P”レンジ…“P”レンジにおいては、第1
ソレノイド弁210及び第2ソレノイド弁220
は共に通電され、第3ソレノイド弁230は非通
電され、ドライブ制御弁150のスプール152
は図示下方位置に、リバース制御弁160のスプ
ール162は図示下方位置に、3−4シフト弁1
40のスプール142は図示下方位置にそれぞれ
設定される。油路301の油圧は3−4シフト弁
140、油路326を経て油圧サーボ14Aに導
かれ、クラツチ14が係合される。 出力軸34が回転中であれば油路337にガバ
ナ弁200により油圧が生じており、該油圧がパ
ーキング制御弁170の油室174に供給され、
スプール172,173は図示上方に設定され、
油路301の油圧は油路336を経てパーキング
ピストン機構250の油室253に導かれて、パ
ーキングピストン252は、図示右方位置に設定
され、パーキング機構は解除されている。 出力軸34の回転が止まると、油室174の油
圧は油路337を経て排油口203より排出され
て、スプール172,173は図示下方に設定さ
れ、油室253の油圧は油路336、油路307
を経てドライブ制御弁150の排油口313より
排出され、パーキングピストン252はスプリン
グ251の作用で図示左方位置に設定され、パー
キング機構は作動状態となる。 以上のようにパーキング機構は、出力軸が回転
中、すなわち車両が走行中には作動しないように
構成されている。さらに詳しく説明すると、
“D”、“N”、“R”及び“P”レンジのいずれの
レンジにおいても、油路301にはライン圧が導
かれており、パーキング制御弁170のスプール
172が図示上方位置に設定されておれば、油路
301の油圧は油路336を経てパーキングピス
トン機構250の油室253に供給され、パーキ
ングピストン252は図示右方に設定され、パー
キング解除の状態を保つ。“D”レンジでは、第
1ソレノイド210を非通電させてドライブ制御
弁150のスプール152を図示上方位置に設定
し、油路307にも油圧を導き、パーキング制御
弁170のスプール172の位置に関係なく油路
336には油圧が導かれ、パーキング解除の状態
を保つ。また“R”、“N”レンジにおいては、第
2ソレノイド弁220を非通電として油路304
を経てパーキング制御弁170の油室175に油
圧が導かれ、スプール172は図示上方に設定さ
れ油路301の油圧を油路336に導き、パーキ
ング解除の状態を保つ。しかし、電気的ノイズの
発生、断線等による各ソレノイド弁の誤作動によ
つて“D”レンジにおいて油路307に油圧が導
かれない場合、“R”、“N”レンジにおいて油路
304に油圧が生じていない場合及び“P”レン
ジの場合において、油路336の油圧が排出され
て、走行中にパーキング状態となる可能性も考慮
しておかなければならない。そこで、ガバナ弁2
00によつて、出力軸34が回転中であれば油室
337を経てパーキング制御弁170の油室17
4に油圧を生ぜしめ、スプール172,173を
図示上方位置に設定して、油路301の油圧を油
路336に導き、ソレノイド弁の通電、非通電に
かかわらずパーキング解除の状態を保つように構
成されている。すなわち、油路337の油圧を
P、ガバナ弁200のチエツクボール202の質
量をW、排油口203の直径をd、回転軸34の
中心からチエツクボール202までの距離をR、
出力軸34の回転数をN、パーキング制御弁17
0のスプール173の受圧面積をA、スプリング
171の張力をFとすると、ガバナ弁200の排
油口203におけるつりあいの式は、 P×π/4d2=w/g×R×(2πN/60)2 となり、従つて P=πRW/225gd2×N2 となる。従つて、Pによつてパーキング制御弁1
70のスプール172,173を図示上方位置に
設定するためには、 P>F/A すなわち N2>225gd2F/πRWA でなければならない。よつて、出力軸34の回転
数Nが十分小さくなつてから、パーキング状態と
なるように、F、A、d、W及びRを定めればよ
い。以上のようにして、ガバナ弁200及びパー
キング制御弁170を設定すれば、所定の車速以
上で、ソレノイド弁の誤動作などによつてパーキ
ング状態となることはない。 また、デイテントレバー501、スリーブ50
2、ボール503、スプリング504からなるパ
ーキングデイテント機構500によつて、パーキ
ンング状態及びパーキング解除状態を保持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される車両の制御系の全
体構成を示す概略図、第2図は変速機の動力伝達
機構を示す骨子図、第3図は変速機の油圧制御装
置の回路図、第4図は、N−Rシフト時の油圧サ
ーボ22Aおよび22B内の油圧変化割合及び第
3、第4ソレノイド弁の通電、非通電の状態を示
した図である。 図中、1……トルクコンバータ、2……オーバ
ドライブ機構、3……遊星歯車機構、100……
油溜め、101……油ポンプ、110……圧力調
整弁、120……1−2シフト弁、130……2
−3シフト弁、140……3−4シフト弁、15
0……ドライブ制御弁、160……リバース制御
弁、170……パーキング制御弁、180……ロ
ツクアツプ及びエンジンブレーキ制御弁、190
……クラツチシークエンス弁、200……ガバナ
弁、210,220,230,240……ソレノ
イド弁、250……パーキングピストン機構、2
60……バイパス弁、14A,17A,20A,
22A,22B,24A,26A,35A……油
圧サーボ、500……パーキングデイテント機
構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 直結クラツチ付流体式トルクコンバータと複
    数の摩擦係合要素を有する歯車変速機構とを備え
    前進複数段及び後進の変速段を達成する自動変速
    機において、油圧源と、該油圧源からの圧油を調
    圧するライン圧調整弁と、前記摩擦係合要素へ供
    給される油圧を切り換える複数のシフト弁と、車
    両の後進時に係合される駆動用摩擦係合要素を作
    動せしめる第1及び第2油圧サーボと、車両の後
    進時に前記第1及び第2の油圧サーボの一方に油
    圧を供給する第1の油路に設けられ該第1の油路
    を連通又は遮断せしめるシークエンス弁と、前記
    直結クラツチの係合又は解放を切換える直結クラ
    ツチ制御弁と、前記直結クラツチ制御弁及びシー
    クエンス弁に連絡された第2の油路に設けられた
    ソレノイド弁と、車両の後進時には前記ソレノイ
    ド弁の作動に関係なく直結クラツチ制御弁を強制
    的に解放位置に付勢する手段とを備え、車両の前
    進時には前記ソレノイド弁の作動により前記直結
    クラツチ制御弁が制御され直結クラツチの係合又
    は解放が切換えられるとともに、車両の後進選速
    時に前記ソレノイド弁の作動により前記シークエ
    ンス弁が一時的に前記第1の油路を遮断し、一定
    時間経過後前記ソレノイド弁の作動により前記シ
    ークエンス弁が前記第1の油路を連通して、前記
    第1及び第2の油圧サーボの一方への油圧の供給
    を前記第1及び第2の油圧サーボの他方への油圧
    の供給に比して遅延させるように構成したことを
    特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
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