JPH036391B2 - - Google Patents

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JPH036391B2
JPH036391B2 JP55134607A JP13460780A JPH036391B2 JP H036391 B2 JPH036391 B2 JP H036391B2 JP 55134607 A JP55134607 A JP 55134607A JP 13460780 A JP13460780 A JP 13460780A JP H036391 B2 JPH036391 B2 JP H036391B2
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JP
Japan
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parking
oil
valve
oil passage
control valve
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Nobuaki Miki
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は車両用自動変速機の油圧制御装置に関
し、特にパーキング機構の作動を制御するための
パーキング制御装置に関する。 [従来の技術] 従来の自動変速機に設けられるパーキング機構
は、運転者の操作を機械的なリンケージを介して
作動される手動式である。 [発明が解決しようとする問題点] しかし、変速機と車体とは車両の走行中に相対
的な変位を伴なうものであるため、前述のリンケ
ージには車体と変速機間の相対的変位を考慮しつ
つ、かつ正確な動きが要求されるものであり、設
計が困難である。さらに、同種の変速機を種々の
車体に搭載する場合、異なる車体毎にリンケージ
を設計しなければならない。 また急坂路において駐車した場合などではパー
キング機構に大きな力が作用するため、運転者が
パーキング機構を解除するようにレバーを操作す
るのに大きな力が必要であつた。 上記の不具合を解消するために、パーキング機
構に連結したピストンを油圧力で動作するパーキ
ングピストン機構と、運転者によつて選択操作さ
れるシフトポジシヨンスイツチを有する電子制御
装置と、シフトポジシヨンスイツチからの信号に
応じて作動されるソレノイド弁とを設け、ソレノ
イド弁の作動に応じてパーキングピストン機構に
油圧を給排するように構成することにより、従来
の機械的なリンケージに代えて連結が容易なケー
ブル等の電気的な連結手段の使用を可能とすると
共に、油圧力によりパーキング機構を解除させる
ようにして運転者の操作性を向上せしめることが
考えられる。 しかし、上記構成では自動車のエンジンから発
せられる電気的ノイズ、あるいは電気的な連結手
段の断線等により電子制御装置が誤動作したとき
には車両走行中においてもパーキングピストン機
構がパーキング機構を作動する方向に動作される
恐れがある。 本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであ
り、油圧式パーキングピストン機構によりパーキ
ング機構を動作せしめることによりパーキング機
構の操作性を向上するとともに、該パーキングピ
ストン機構への油圧の給排を運転者の操作に応じ
て電気的に制御することにより自動変速機の車両
への搭載性を向上せしめることが可能であり、且
つ電気的ノイズ、あるいは電気的な連結手段の断
線等により車両の車両の走行中にパーキング機構
が誤動作することのない信頼性に優れた自動変速
機のパーキング制御装置を提供することを目的と
する。 [問題点を解決するための手段] 本発明の自動変速機のパーキング制御装置は、
油圧の給排によつて選択的にパーキング機構を作
動せしめるパーキングピストン機構250と、油
圧源101が発する油圧を前記パーキングピスト
ン機構に選択的に給排するパーキング制御弁17
0と、該パーキング制御弁に車速に応じたガバナ
圧を供給するガバナ弁200と、前記パーキング
制御弁に油圧を給排するソレノイド弁220とを
有する油圧制御装置Cと、運転者によつて選択操
作されるシフトポジシヨンスイツチFと、該シフ
トポジシヨンスイツチからの信号に応じて前記ソ
レノイド弁を選択的に作動せしめる電子制御装置
Eとを備え、前記パーキングピストン機構は、パ
ーキング機構に連結したピストン252と、該ピ
ストンを前記パーキング機構が作動する方向に押
圧するスプリング251と、前記パーキング制御
弁を介して供給される油圧を前記ピストンに作用
せしめて前記ピストンを前記パーキング機構が解
除される方向に押圧する油室253とを有し、前
記パーキング制御弁は、前記パーキングピストン
機構の油室に油圧源からの油圧を供給する解除位
置と前記パーキングピストン機構の油室を排圧す
る作動位置との間を移動可能なスプール172,
173と、該スプールを前記作動位置に向けて付
勢する付勢手段171と、前記ガバナ圧を前記ス
プールに前記付手段に対向して作用せしめる第1
油室174と、前記ソレノイド弁によつて給排さ
れる油圧を前記スプールに前記付勢手段に対向し
て作用せしめる第2油室175とを有し、前記電
子制御装置は前記シフトポジシヨンスイツチFに
よつて運転者がパーキングレンジに選択したこと
を検出したときに前記パーキング制御弁の第2油
室を排圧するように前記ソレノイド弁を作動せし
めることを特徴とする。 [作用及び発明の効果] 本発明の自動変速機のパーキング制御装置は、
パーキング機構をパーキング制御弁170から供
給される油圧の力によつて解除するので、急坂路
において駐車した場合などパーキング機構に大き
な力が作用しているときにも容易に解除でききる
という優れた操作性を備える。 また、油圧源が発する油圧を前記パーキングピ
ストン機構に選択的に給排する前記パーキング制
御弁をソレノイド弁220によつて切り換えるよ
うに構成し、該ソレノイド弁を、運転者によつて
選択操作されるシフトポジシヨンスイツチFを有
する電子制御装置Eにより選択的に作動せしめて
いるので、車体と変速機とを従来の機械的なリン
ケージを用いることなくケーブル等の電気的な連
結手段を用いて連結することによりパーキング機
構を運転者の操作に応じて作動せしめることがで
きる。よつて車体と変速機間の相対的変位を考慮
することなく容易に設計でき、異なる車体であつ
ても大きな設計変更を必要としない優れた搭載性
が得られる。 更に、パーキングピストン機構250の油室2
53を排圧することによつてパーキング機構をス
プリング251の作用により作動するので、エン
ジンの作動状態にかかわらずパーキング機構の安
定した作動が維持されると共に、運転者がパーキ
ングレンジを選択し忘れても、運転終了時にエン
ジンが停止されて油圧源101が油圧を発生しな
くなれば、パーキング機構が必ず作動するので、
パーキング機構の作動忘れを防止できる。 また本発明の自動変速機のパーキング制御装置
は、パーキング制御弁170が、パーキングピス
トン機構250の油室に油圧を給排するスプール
172,173と、該スプールを作動位置に向け
て付勢する付勢手段171と、前記スプールに付
勢手段に対向して車速に対応したガバナ圧を作用
せしめる第1油室174を有しているので、ソレ
ノイド弁220の作動にかかわらず、所定の車速
以上の時には第1油室174に供給されるガバナ
圧によつてスプール172,173を解除位置に
切り換えて前記パーキングピストン機構の油室2
53に油圧源101からの油圧を供給しパーキン
グピストン機構250ののピストン252をパー
キング機構を解除する方向に押圧せしめるので、
車両走行中に運転者が誤操作したとき、および電
子制御装置ないしソレノイド弁が誤動作したとき
においても、パーキングピストン機構がパーキン
グ機構を作動する方向に動作されることは無く、
信頼性に優れる。 なお、上記構成に付加した番号は、理解を容易
にするために図面と対比させるためのものであり
これにより構成が何ら限定されるものではない。 [実施例] 次に本発明を図に示す一実施例に基づき説明す
る。 第1図は、本発明の自動変速機のパーキング制
御装置が適用される車両の制御系を示す。 Aはエンジン、Bは変速機、Cは油圧制御装
置、Dは該油圧制御装置Cに装着されたソレノイ
ド弁、Eは電子制御装置、Fはシフトポジシヨン
スイツチ、Gはスロツトル開度検出装置、Hは車
速検出装置である。 シフトポジシヨンスイツチFは、電気スイツチ
であり、手動により選択操作され、本実施例では
パーキングP、後進R、中立N、前進Dの4つの
レンジを持つ。 この制御系はスロツトル開度、車速、シフトポ
ジシヨンスイツチFの選択レンジ等の信号に基い
て電子制御装置Eで処理を行ない、電子制御装置
Eの出力信号によつてソレノイド弁Dを通電また
は非通電させて油圧制御装置Cを制御し、変速機
Bの摩擦係合要素を係合又は解放させて変速を達
成する。 第2図は変速機Bの一例としてオーバドライブ
機構付流体式4速変速変機の概略図を示す。 この変速機はトルクコンバータ1、オーバドラ
イブ機構2、前進3段後進1段の遊星歯車機構3
を備えており、第3図に示す如き油圧制御装置に
よつて制御されるようになつている。トルクコン
バータ1はポンプインペラ4、タービンランナ
5、及びステータ6を含む周知のものであり、ポ
ンプインペラ4はエンジンAのクランク軸7と連
結され、タービンランナ5はタービン軸8に連結
されている。また、トルクコンバータ1にはクラ
ンク軸7とタービン軸8とを機械的に連結(ロツ
クアツプ)する直結クラツチ9が設けられてい
る。タービン軸8はトルクコンバータ1の出力軸
をなすものであり、これはまたオーバドライブ機
構2の入力軸となつており、オーバドライブ機構
2における遊星歯車装置のキヤリア10に連結さ
れている。キヤリア10によつては回転可能に支
持されたプラネタリピニオン11はサンギヤ12
及びリンクグヤ13と噛み合つている。サンギヤ
12とキヤリア10の間には多板クラツチ14と
一方向クラツチ15が設けられており、更にサン
ギヤ12とオーバドライブ機構を包含するオーバ
ドライブケース16の間には多板ブレーキ17が
設けられている。 オーバドライブ機構2のリングギヤ13は前進
3段後進1段の遊星歯車変速機構3の入力軸18
に連結されている。入力軸18と中間軸19の間
には多板クラツチ20が設けられており、また入
力軸18とサンギヤ軸21の間には多板クラツチ
22が設けられている。サンギヤ軸21とトラン
スミツシヨンケース23の間には多板ブレーキ2
4、及び一方向クラツチ25を介した多板ブレー
キ26が設けられている。サンギヤ軸21に設け
られたサンギヤ27はキヤリア28、該キヤリア
28によつて担持されたプラネタリピニオン2
9、該ピニオン29と噛み合つたリングギヤ3
0、他の一つのキヤリア31、該キヤリア31に
より担持されたプラネタリピニオン32、該ピニ
オン32と噛み合うリングギヤ33と共に2列の
遊星歯車装置を構成している。一方の遊星歯車装
置におけるリングギヤ30は中間軸19と連結さ
れている。またこの遊星歯車装置におけるキヤリ
ア28は他方の遊星歯車装置におけるリングギヤ
33と連結されており、これらキヤリア28及び
リングギヤ33は出力軸34と連結されている。
また他方の遊星歯車装置におけるキヤリア31と
トランスミツシヨンケース23の間には多板ブレ
ーキ35と一方向クラツチ36が設けられてい
る。 かかるオーバドライブ装置付流体式4速変速機
は以下に詳細に説明される油圧制御装置によりス
ロツトル開度及び車速に応じて各クラツチ及びブ
レーキの係合または解放が行なわれ、オーバドラ
イブを含む前進4段の自動変速及び手動切り換え
による後進1段の変速が行なわれる。 変速機の変速段とクラツチ及びブレーキの作動
状態を表1に示す。
【表】
【表】 ここで○は各クラツチ及びブレーキが係合状態
にあり、また×はそれらが解放状態にあることを
示す。 上記クラツチ及びブレーキ14,20,22,
17,24,26,35を選択的に作用させ、自
動的に変速操作を行なう制御装置の油圧制御装置
(第1図のC及びD)を第3図に示す一実施例に
基き説明する。 油圧制御装置は油溜め100、油ポンプ10
1、圧力調整弁110、1−2シフト弁120、
2−3シフト弁130、3−4シフト弁140、
ドライブ制御弁150、リバース制御弁160、
パーキング制御弁170、ロツクアツプ及びエン
ジンブレーキ制御弁180、クラツチシークエン
ス弁190、ガバナ弁200、ドライブ制御弁1
50を制御する第1ソレノイド弁210、パーキ
ング制御弁170及び各シフト弁を制御する第2
ソレノイド弁220及び第3ソレノイド弁23
0、ロツクアツプ及びエンジンブレーキ制御弁1
80及びクラツチシークエンス弁190を制御す
る第4ソレノイド弁240、パーキングピストン
機構250、バイパス弁260並びに各弁間及び
それぞれクラツチ14の油圧サーボ14A、クラ
ツチ20の油圧サーボ20A、クラツチ22の油
圧サーボ22A,22B、ブレーキ17の油圧サ
ーボ17A、ブレーキ24の油圧サーボ24A、
ブレーキ26の油圧サーボ26A、ブレーキ35
の油圧サーボ35Aを連絡する油路からなる。 圧力調整弁110は、一方にスプリング111
を背設したスプール112を備え、油溜め100
より油ポンプ101により汲み上げられた作動油
は、油室113及びオリフイス401を介して油
室114へ供給される。油室113へ供給された
作動油はスプリング111及び油室114の油圧
によつて調圧され、履路301へライン圧として
導かれ、油路302へはトルクコンバータ圧とし
て導かれる。また、油ポンプ101により汲み上
げられた作動油の油圧が所定の圧力より高くなる
と、前記作動油は油室115にも導かれ油溜め1
00へドレーンされる。 第1ソレノイド弁210は、非通電時には弁口
211を閉じて、オリフイス402を介して油路
301と連絡した油路303に油圧を生ぜしめ、
通電時には弁口211を開いて排出口212から
履路303の圧油を排出させる。第2ソレノイド
弁220は、非通電時には弁口221を閉じて、
オリフイス403を介して油路301と連絡した
油路304に油圧を生ぜしめ、通電時には弁口2
21を開いて排出口222から油路304の圧油
を排出させる。第3ソレノイド弁230は、非通
電時には弁口231を閉じて、オリフイス404
を介して油路301と連絡した油路305に油圧
を生ぜしめ、通電時には弁口231を開いて排出
口232から油路305の圧油を排出させる。第
4ソレノイド弁240は、非通電時には弁口24
1を閉じて、オリフイス405を介して油路30
1と連絡した油路306に油圧を生ぜしめ、通電
時には弁口241を開いて排出口242から油路
306の圧油を排出させる。表2にソレノイド弁
210,220,230の通電、非通電状態とシ
フトポジシヨンと変速機の変速段の関係を示す。
【表】 ここで○は通電状態、×は非通電状態にあるこ
とを示す。 “P”レジスタは、駐車する場合のレンジであ
り、本実施例では出力軸をロツクし、“R”レン
ジは後進、“N”レンジはニユートラルで出力軸
へ動力は伝滝されず、“D”レンジでは、第1速
から第4速までの前進4段の変速が自動的に行な
われる。“P”〜“D”レンジの切換は、手動に
より電気スイツチを切換えて行なう。 第4ソレノイド弁は、後述のように、ロツクア
ツプの制御及びエンジンブレーキの制御を行い、
“D”レンジにおいて、車速とスロツトル開度及
び変速段により、ロツクアツプすべき走行状態で
あるか否かを電子回路によつて判断して自動的に
第4のソレノイド弁の通電(ロツクアツプ)と非
通電(ロツクアツプ解除)を制御し、第1速と第
2速においてはエンジンブレーキの効く状態もロ
ツクアツプと同時に得られる。 ドライブ制御弁150は、一方にスプリング1
51を背設したスプール152を備え、“D”レ
ンジにおいては第1ソレノイド弁210は非通電
され油路303に油圧が生じ、スプール152は
油路303を経て図示下端油室153に供給され
る油圧で図示上方に設定され、油路301と油路
307、油路307と排油口309、油路310
と油路305、油路311と排油口312をそれ
ぞれ連絡し、“P”、“R”、“N”レンジでは第1
ソレノイド弁210は通電されて油路303の圧
油は排出されるので、スプール152は図示下方
に設定され、油路307と排油口313、油路3
01と油路308、油路310と排油口309、
油路305と油路311をそれぞれ連絡する。 1−2シフト弁120は、一方にスプリング1
21を背設したスプール122を備え、“D”レ
ンジの第1速では、第3ソレノイド弁230は非
通電され油路305に油圧が生じスプール122
は油路305,310を経て図示下端油室123
に供給される油圧で図示上方に設定され、油路3
14と油路315、油路316と油路317、油
路318と排出口319をそれぞれ連絡し、“D”
レンジの第2速では、第3ソレノイド弁230は
通電されて油路305の油圧は排出されるのでス
プール122はスプリンタ121の作用で図示下
方に設定され、“D”レンジの第3速、第4速及
び“R”レンジでは後述する2−3シフト弁13
0のスプール132が図示上方に設定され油路3
01の油圧はドライブ制御弁150、油路30
7、2−3シフト弁130、油路320を経て油
室124に供給されるので、スプール122はス
プリング121と前記油室124の油圧の作用で
図示下方に固定される。よつて、油路307と油
路314、油路315と油路316、油路317
と油路318がそれぞれ連絡される。 2−3シフト弁130は、一方のスプリング1
31を背設したスプール132を備え、“D”レ
ンジの第1速及び第2速では第2ソレノイド弁2
20は通電され油路304の油圧は排出されるの
で、スプール132はスプリング131の作用で
図示下方に設定され、油路307と油路321、
油路315と油路320、油路317と油路32
2をそれぞれ連絡し、“D”レンジの第3速及び
第4速では、第2ソレノイド弁220は非通電さ
れ油路304に油圧が生じ、スプール132は油
路304を経て図示下端油室133に供給される
油圧で図示上方に設定され、油路321と排油口
323、油路307と油路320、油路315と
油路317をそれぞれ連絡する。また“R”レン
ジにおいては、前述のごとくドライブ制御弁15
0のスプール152は図示下方に設定され、後述
するリバース制御弁160は図示上方に設定され
て、油路301の油圧は油路308、油路315
を経て油室134に供給され、スプール132は
スプリング131と前記油室134の油圧の作用
で図示下方に固定される。 3−4シフト弁140は、一方にスプリング1
41を背設したスプール142を備え、“D”レ
ンジの第1速及び第2速は、前述の如く2−3シ
フト弁130のスプール132は図示下方に設定
されて油路307の油圧が油路321を経て油室
143へ供給され、スプール142はスプリング
141と前記油室143の油圧の作用により図示
下方に固定され、“D”レンジの第3速状態では、
第3ソレノイド弁230は通電され、油路310
の油圧は、油路305を経て排出されるので、ス
プール142はスプリング141の作用で図示下
方に設定される。従つて、油路324と排油口3
25、油路301と油路326がそれぞれ連絡さ
れる。“D”レンジの第4速では、第3ソレノイ
ド弁230は非通電され、油路305の油圧は油
路310を経て油室144に供給され、前述の如
く2−3シフト弁130のスプール132は図示
上方に設定されており、油室143の油圧は油路
321を経て排油口323より排出されているの
でスプール142は図示上方に設定され、油路3
01と油路324、油路326と排油口327を
連絡する。 リバース制御弁160は、一方のスプリング1
61を背設したスプール162を備え、“D”及
び“R”レンジでは、スプリング161の作用で
スプール162は図示上方に設定され、油路30
8と油路315を連絡し、“P”及び“N”レン
ジでは、第3ソレノイド弁230は非通電され、
前述の如くドライブ制御弁150のスプール15
2は図示下方に設定されているので、油路305
の油圧は路311を経て油室163へ供給され、
スプール162は図示下方へ設定され、油路31
5と排油口328を連絡する。 クラツチシークエンス弁190は、一方にスプ
リング191を背設したスプール192を備え、
第4ソレノイド弁240が非通電された場合に
は、油路306の油圧は油室193に供給され、
スプール192は図示下方に設定され、油路31
5と油路329を連絡し、第4ソレノイド弁24
0が通電された場合には、油室193の油圧は油
路306を経て排出され、スプール192はスプ
リング191の作用で図示上方に設定され、油路
329と排油口330を連絡する。 ロツクアツプ及びエンジンブレーキ制御弁18
0は、一方にスプリング181を背設したスプー
ル182,183を備え、第4ソレノイド弁24
0が非通電されている場合は、油路306の油圧
が油室184に供給され、スプール182,18
3はスプリング181と前記油室184の油圧の
作用により図示下方に固定され、油路322と排
油口331、油路332と油路333、油路30
2と油路334をそれぞれ連絡する。“D”レン
ジにおいては、前述の如くドライブ制御弁150
によつて油路307に油圧が導かれ油室185に
供給されており、第4ソレノイド弁240が通電
されると油室184の油圧は油路405を経て排
出されるので、スプール182,183は油室1
85の油圧の作用によつて図示上方に設定され、
油路307と油路322、油路302と油路33
3、油路334と排油口335を連絡する。 ガバナ弁200は、出力軸34に固着されたガ
バナ弁本体201及びチエツクボール202から
なり、出力軸34が回転中はチエツクボール20
2は遠心力をうけて排油口203を閉じており、
オリフイス406を介して油路301と連絡した
油路337に油圧を生ぜしめ、出力軸34が回転
していない場合には、排油口203から油路33
7の油圧は排出される。 パーキング制御弁170は、一方にスプリング
171を背設したスプール172,173を備
え、前述の如く出力軸34の回転中は油路337
の油圧が油室174に供給されスプール172,
173は図示上方に設定され、第2ソレノイド弁
220が非通電の場合は油路304の油圧が油室
175に供給され、少なくともスプール172は
図示上方に設定される。スプール172が図示上
方に設定されることにより、油路301と油路3
36が連絡される。また、出力軸34の回転が止
まり、第2ソレノイド弁220が通電されると、
油室174及び175の油圧は排出されるので、
スプール172,173は図示下方に設定され、
油路307と油路336を連絡する。 パーキングピストン機構250は、スプリング
251を背設したパーキングピストン252を備
え、パーキングピストン252の往復運動を利用
して適当なベルクランクロツド(図示せず)を介
することにより、如何なるパーキング機構でも作
動及び解除させることが可能である。前述のパー
キング制御弁170の作用によつて油室253に
油圧が供給されると、パーキングピストン252
は図示右方に設定されてパーキング解除状態とな
り、油室253の油圧が、油路336、307を
介して排油口313より排出されると、スプリン
グ251の作用によりパーキングピストン252
は図示左方に設定され、パーキング状態となる。 次に各レンジにおける本実施例の作動を説明す
る。 “D”レンジ…“D”レンジにおいては、第1
ソレノイド弁210は非通電されており、油路3
03の油圧がドライブ制御弁150の油室153
に供給され、スプール152は図示上方に設定さ
れている。よつて油路301の油圧は油路307
を経て油圧サーボ20Aに導かれ、クラツチ20
が係合される。 第1速においては、第2ソレノイド弁220は
通電、第3ソレノイド弁は非通電され、1−2シ
フト弁120のスプール122は図示上方位置
に、2−3シフト弁130のスプール132は図
示下方位置に、3−4シフト弁140のスプール
142は図示下方位置にそれぞれ設定される。油
路301の油圧は3−4シフト弁140、油路3
26を経て油圧サーボ14Aに導かれ、クラツチ
14が係合される。 第2速においては、第2ソレノイド弁220及
び第3ソレノイド弁230共に通電され、1−2
シフト弁120のスプール122は図示下方位置
に、2−3シフト弁130のスプール132は図
示下方位置に、3−4シフト弁140のスプール
142は図示下方位置にそれぞれ設定される。油
路301の油圧は3−4シフト弁140、油路3
26を経て油圧サーボ14Aに導かれ、油路30
7の油圧は1−2シフト弁120、油路314を
経て油圧サーボ26Aに導かれ、それぞれクラツ
チ14及びブレーキ26が係合される。 第3速においては、第2ソレノイド弁220は
非通電、第3ソレノイド弁230は通電され、1
−2シフト弁120のスプール122は図示下方
位置に、2−3シフト弁130のスプール132
は図示上方位置に、3−4シフト弁140のスプ
ール142は図示下方位置にそれぞれ設定され
る。油路301の油圧は3−4シフト弁140、
油路326を経て油圧サーボ14Aに導かれ、油
路307の油圧は1−2シフト弁120、油路3
14を経て油圧サーボ26A及び2−3シフト弁
130、油路320を経て油圧サーボ22Bに導
かれ、それぞれクラツチ14、ブレーキ26、ク
ラツチ22が係合される。 第4速においては、第2ソレノイド弁220及
び第3ソレノイド弁230共に非通電され、1−
2シフト弁120のスプール122は図示下方位
置に、2−3シフト弁130のスプール132は
図示上位置に、3−2シフト弁140のスプール
142は図示上方位置にそれぞれ設定される。油
路301の油圧は3−4シフト弁140、油路3
24を経て油圧サーボ17Aに導かれ、油路30
7の油圧は1−2シフト弁120、油路314を
経て油圧サーボ26A及び2−3シフト弁13
0、油路320を経て油圧サーボ22Bに導か
れ、それぞれブレーキ17,26、クラツチ22
が係合される。 上述の各変速段においては、ロツクアツプ及び
エンジンブレーキ制御弁180の油室185には
油路307を経て油圧が供給されており、また油
路306を経て油室184へ油圧が供給されてお
り、スプール182,183は第4ソレノイド弁
240によつて制御可能な状態となつており、従
つてロツクアツプ及びエンジンブレーキ制御弁1
80のスプール182,183は、第4ソレノイ
ド弁240によつて設定位置を制御される。第4
ソレノイド弁240が非通電されると、ロツクア
ツプ及びエンジンブレーキ制御弁180のスプー
ル182,183は図示下方位置に設定され、油
路302の油圧は、油路334、トルクコンバー
タ1、油路333は、油路332と導かれ、直結
クラツチ9は解放されている。第4ソレノイド弁
240が通電されるとスプール182,183は
図示上方位置に設定され、油路302の油圧は油
路333を径て直結クラツチ9へ導かれ、直結ク
ラツチ9が係合し、ロツクアツプ状態となる。 第1速状態でロツクアツプとなると、油路30
7の油圧は、油路322、2−3シフト弁13
0、油路317、1−2シフト弁120、油路3
16を経て油圧サーボ35Aに導かれ、前述の第
1速状態で係合しているブレーキ及びクラツチに
加えてブレーキ35も係合され、エンジンブレー
キの効く第1速状態となる。また第2速状態でロ
ツクアツプとなると、油路307の油圧は、油路
322、2−3シフト弁130、油路317、1
−2シフト弁120、油路318を経て油圧サー
ボ24Aに導かれ、前述の第2速状態で係合して
いるブレーキ及びクラツチに加えてブレーキ24
も係合され、エンジンブレーキの効く第2速状態
となる。すなわち、“D”レンジの第1速と第2
速においては、第4ソレノイド240によつて、
ロツクアツプ制御とエンジンブレーキ制御を同時
に行つている。 また、“D”レンジにおいては、油路301及
び油路307を経てパーキング制御弁170に油
圧を導くことにより、スプール172の位置に関
係なく油路336を経てパーキングピストン機構
250の油室253には油圧が導かれ、パーキン
グピストン252は図示右方位置に設定されてお
り、パーキング状態となることはない。 “N”レンジ…“N”レンジにおいては、第1
ソレノイド弁210は通電、第2ソレノイド弁2
20及び第3ソレノイド弁230は共に非通電さ
れ、ドライブ制御弁150のスプール152は図
示下方位置に、リバース制御弁160のスプール
162は図示下方位置に、1−2シフト弁120
のスプール122は図示下方位置に、2−3シフ
ト弁130のスプール132は図示上方位置に、
3−4シフト弁140のスプール142は図示下
方位置に、パーキング制御弁170のスプール1
72は図示上方位置に、パーキングピストン25
2は図示右方位置(パーキング解除位置)に、ロ
ツクアツプ及びエンジンブレーキ制御弁180の
スプール182,183は図示下方位置にそれぞ
れ設定される。油路301の油圧は3−4シフト
弁140、油路326を経て油圧サーボ14Aに
導かれ、クラツチ14が係合される。 “R”レンジ…“R”レンジにおいては、第1
ソレノイド弁210は通電、第2ソレノイド弁2
20は非通電、第3ソレノイド弁230は通電、
第4ソレノイド弁240は非通電され、ドライブ
制御弁150のスプール152は図示下方位置
に、リバース制御弁160のスプール162は図
示上方位置に、1−2シフト弁120のスプール
122は図示下方位置に、2−3シフト弁130
のスプール132は図示下方位置に、3−4シフ
ト弁140のスプール142は図示下方位置に、
パーキング制御弁170のスプール172は図示
上方位置に、パーキングピストン252は図示右
方位置に、ロツクアツプ及びエンジンブレーキ制
御弁180のスプール182,183は図示下方
位置に、クラツチシークエンス弁190のスプー
ル192は図示下方位置にそれぞれ設定される。
油路路301の油圧は3−4シフト弁140、油
路326を経て油圧サーボ14Aに導かれ、油路
308の油圧は、リバース制御弁160、油路3
15、クラツチシークエンス弁190、油路32
9を経て油圧サーボ22A及びリバース制御弁1
60、油路315、2−3シフト弁130、油路
320を経て油圧サーボ22B及びリバース制御
弁160、油路315、1−2シフト弁120、
油路316を経て油圧サーボ35Aに導かれ、ク
ラツチ14,22及びブレーキ35が係合され
る。クラツチ22の油圧サーボは2つの油圧サー
ボ22A及び22Bからなり、小さなトルク容量
でよい第3速、第4速時には一方の油圧サーボ2
2Bに油圧が供給され、大きなトルク容量が必要
とされる。“R”レンジにおいては両方の油圧サ
ージ22A及び22Bに油圧が供給されるように
構成されている。 N−Rシフト時においては、最初に第3ソレノ
イド弁230及び第4ソレノイド弁240を共に
通電させておき、油路315の油圧を1−2シフ
ト弁、油路316を経て油圧サーボ35A及び2
−3シフト弁130、油路320を経て油圧サー
ボ22Bに導きブレーキ35、クラツチ22が係
合され、クラツチシークエンス弁190へ導かれ
た油圧は、スプール192によつて閉止されてい
る。次に、一定時間をおいて第4ソレノイド弁2
40を非通電とするとクラツチシークエンス弁1
90のスプール192は図示下方位置に設定さ
れ、油路315と油路329が連絡され、油路3
15の油圧は油路329を経て油圧サーボ22A
に導かれ、後進時におけるクラツチ22の伝達ト
ルク容量を確保する。第4図は、クラツチ22の
油圧サーボ22A及び22B内の油圧変化割合及
び第3ソレノイド弁230及び第4ソレノイド弁
240の通電、非通電の変化を示したもので、P
1は油圧サーボ22B、P2は油圧サーボ22A
内の油圧変化割合を示し、S3は素3ソレノイド
弁230の、S4は第4ソレノイド弁240の通
電、非通電の状態の変化を示す。 このようにN−Rシフト時においては、係合要
素であるクラツチ22の係合は、最初に低い係合
力で係合させ、係合後、所要伝達トルクを満足す
るように係合力を高めるように構成したので、シ
ヨツクの少ないN−Rシフトが行われるものであ
る。 “P”レンジ…“P”レンジにおいては、第1
ソレノイド弁210及び第2ソレノイド弁220
は共に通電され、第3ソレノイド弁230は非通
電され、ドライブ制御弁150のスプール152
は図示下方位置に、リバース制御弁160のスプ
ール162は図示下方位置に、3−4シフト弁1
40のスプール142は図示下方位置にそれぞれ
設定される。油路301の油圧は3−4シフト弁
140、油路326を経て油圧サーボ14Aに導
かれ、クラツチ14が係合される。 出力軸34が回転中であれば油路337にガバ
ナ弁200により油圧が生じており、該油圧がパ
ーキング制御弁170の油室174に供給され、
スプール172,173は図示上方に設定され、
油路301の油圧は油路336を経てパーキング
ピストン機構250の油室253に導かれて、パ
ーキングピストン252は、図示左方位置に設定
され、パーキング機構は解除されている。 出力軸34の回転が止まるて、油室174の油
圧は油路33.7を経て排油口203より排出され
て、スプール172,173は図示下方に設定さ
れ、油室253の油圧は油路336、油路307
を経てドライブ制御弁150の排油口313より
排出され、パーキングピストン252はスプリン
グ251の作用で図示左方位置に設定され、パー
キング機構は作動状態となる。 以上のようにパーキング機構は、“D”、“N”、
“R”及び“P”レンジのいずれのレンジにおい
ても油路301にはライン圧が導かれており、パ
ーキング制御弁170のスプール172が図示上
方位置に設定されておれば、油路301の油圧は
油路336を経てパーキングピストン機構250
の油室253に供給され、パーキングピストン2
52は図示右方に設定され、パーキング解除の状
態を保つ。 また“D”レンジでは、第1ソレノイド210
を非通電させてドライブ制御弁150のスプール
152を図示上方位置に設定し、油路307にも
油圧を導き、パーキング制御弁170のスプール
172の位置に関係なく油路336には油圧が導
かれ、パーキング解除の状態を保つ。また“R”、
“N”レンジにおいては、第2ソレノイド弁22
0を非通電として油路304を経てパーキング制
御弁170の油室175に油圧が導かれ、スプー
ル172は図示上方に設定され油路301の油圧
を油路336に導き、パーキング解除の状態を保
つ。しかし、電気的ノイズの発生、断線等による
各ソレノイド弁の誤作動によつて“D”レンジに
おいて油路307に油圧が導かれない場合、
“R”、“N”レンジにおいて油路304に油圧が
生じていない場合及び“P”レンジの場合におい
て、油路336の油圧が排出されて、走行中にパ
ーキング状態となる可能性も考慮しておかなけれ
ばならない。そこで、ガバナ弁200によつて、
出力軸34が回転中であれば油室337を経てパ
ーキング制御弁170の油室174に油圧を生ぜ
しめ、スプール172,173を図示上方位置に
設定して、油路301の油圧を油路336に導
き、ソレノイド弁の通電、非通電にかかわらずパ
ーキング解除の状態を保つように構成されてい
る。すなわち、油路337の油圧をP、ガバナ弁
200のチエツクボール202の質量をW、排油
口203直径をd、回転軸34の中心からチエツ
クボール202までの距離をR、出力軸34の回
転数をN、パーキング制御弁170のスプール1
73の受圧面積をA、スプリング171の張力を
Fとすると、ガバナ弁200の排油口203にお
けるつりあいの式は、 P×π/4d2=W/g×R×(2πN/60)2 となり、従つて P=πRW/225gd2×N2 となる。従つて、Pによつてパーキング制御弁1
70のスプー172,173を図示上方位置に設
定するためには、 P>F/A すなわち N2>225gd2F/πRWA でなければならない。よつて、出力軸34の回転
数Nが十分小さくなつてからパーキング状態とな
るように、F、A、d、W及びRを定めればよ
い。以上のようにして、ガバナ弁200及びパー
キング制御弁170を設定すれば、所定の車速以
上で、ソレノイド弁の誤動作などによつてパーキ
ング状態となることはない。 また、デイテントレバー501、スリーブ50
2、ボール503、スプリング504からなる。
パーキングデイテント機構500によつて、パー
キング状態及びパーキング解除状態を保持するこ
とができる。 上記実施例に示したように、パーキング機構を
作動させるパーキングピストン252、ピストン
252をパーキング機構が作動する方向に移動さ
せるためのスプリング251、油圧によつてピス
トン252をパーキング機構が解除される方向に
移動させるための油室253を有するパーキング
ピストン機構250と運転者の操作に応じて作動
するソレノイド弁220と、ソレノイド弁220
によつて切り換えられて油室253に選択的に油
圧を給排するパーキング制御弁170とを備え、
パーキング制御弁170は運転者がパーキングレ
ンジを選択したときに油室253を排圧するよう
に構成することによつて、パーキング機構はスプ
リング251の作用により作動され、ソレノイド
弁220によつて切り換えられるパーキング制御
弁170からの油圧によつて解除されるので、機
械的なリンケージを用いることなくパーキング機
構を作動させることができ、これによつて車体と
変速機構の相対的変位を考慮することなく容易に
設計できるとともに、異なる車体であつても大き
な設計変更を必要としない。また、パーキング機
構はパーキング制御弁170からの油圧によつて
解除されるので、急坂路において駐車した場合な
どパーキング機構に大きな力が作用しているとき
にも容易に解除でき、またパーキング機構はスプ
リング251の作用により作動されるので、運転
者がパーキングレンジを選択し忘れても、運転終
了後(エンジン停止後)に油ポンプ101が油圧
を発生しなくなると必ず作動するので、パーキン
グ機構の作動忘れを防止できる。 またパーキング制御弁170はソレノイド弁2
20が非通電したときに油室253に油圧が供給
し、ソレノイド弁220が通電されたときに油室
253を排圧するように切り換えられるようにさ
れているので、車両走行中に断線等が生じてソレ
ノイド弁220が非通電とされたときにも、パー
キング機構の解除を確実に維持することができ
る。 さらにパーキング制御弁170にはガバナ弁2
00から車速に応じた油圧が供給され、パーキン
グ制御弁170は車速に応じた油圧が所定の車速
以上の油圧のときにはソレノイド弁220の作動
にかかわらず油室253に油圧を供給するように
されているので、車両走行中に運転者が誤つてパ
ーキングレンジを選択したり、電気的ノイズ等に
よりソレノイド弁220が誤作動したとしてもパ
ーキング機構の解除を確実に維持することができ
る。 しかも油室253の排圧は、運転者がパーキン
グレンジを選択したときにパーキング制御弁17
0によつて油室253と連絡される油路307に
設けられたドライブ制御弁150が油路307を
排油口313に連絡することによつて行われ、ド
ライブ制御弁150は運転者が前進レンジDを選
択したときに前進走行状態を達成するためのクラ
ツチ20の油圧サーボ20Aに油圧を供給すると
ともに、油路307に油圧を供給するように構成
されることによつて、運転者が高速走行が行なわ
れる前進レンジDを選択している時に、パーキン
グ制御弁170の作動にかかわらず、パーキング
機構が解除されるので、高速走行中のパーキング
機構の作動を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される車両の制御系の全
体構成を示す概略図、第2図は変速機の動力伝達
機構を示す骨子図、第3図は変速機の油圧制御装
置の回路図、第4図は、N−Rシフト時の油圧サ
ーボ22Aおよび22B内の油圧変化割合及び第
3、第4ソレノイド弁の通電、非通電の状態を示
した図である。 図中、1……トルクコンバータ、2……オーバ
ドライブ機構、3……遊星歯車機構、100……
油溜め、101……油ポンプ、110……圧力調
整弁、120……1−2シフト弁、130……2
−3シフト弁、140……3−4シフト弁、15
0……ドライブ制御弁、160……リバース制御
弁、170……パーキング制御弁、180……ロ
ツクアツプ及びエンジンブレーキ制御弁、190
……クラツチシークエンス弁、200……ガバナ
弁、210,220,230,240……ソレノ
イド弁、250……パーキングピストン機構、2
60……バイパス弁、14A,17A,20A,
22A,22B,24A,26A,35A……油
圧サーボ、500……パーキングデイテント機
構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 油圧の給排によつて選択的にパーキング機構
    を作動せしめるパーキングピストン機構と、油圧
    源が発する油圧を前記パーキングピストン機構に
    選択的に給排するパーキング制御弁と、該パーキ
    ング制御弁に車速に応じたガバナ圧を供給するガ
    バナ弁と、前記パーキング制御弁に油圧を給排す
    るソレノイド弁とを有する油圧制御装置と、運転
    者によつて選択操作されるシフトポジシヨンスイ
    ツチと、該シフトポジシヨンスイツチからの信号
    に応じて前記ソレノイド弁を選択的に作動せしめ
    る電子制御装置とを備え、前記パーキングピスト
    ン機構は、パーキング機構に連結したピストン
    と、該ピストンを前記パーキング機構が作動する
    方向に押圧するスプリングと、前記パーキング制
    御弁を介して供給される油圧を前記ピストンに作
    用せしめて前記ピストンを前記パーキング機構が
    解除される方向に押圧する油室とを有し、前記パ
    ーキング制御弁は、前記パーキングピストン機構
    の油室に油圧源からの油圧を供給する解除位置と
    前記パーキングピストン機構の油室を排圧する作
    動位置との間を移動可能なスプールと、該スプー
    ルを前記作動位置に向けて付勢する付勢手段と、
    前記ガバナ圧を前記スプールに前記付勢手段に対
    向して作用せしめる第1油室と、前記ソレノイド
    弁によつて給排される油圧を前記スプールに前記
    付勢手段に対向して作用せしめる第2油室とを有
    し、前記電子制御装置は前記シフトポジシヨンス
    イツチによつて運転者がパーキングレンジに選択
    したことを検出したときに前記パーキング制御弁
    の第2油室を排圧するように前記ソレノイド弁を
    作動せしめることを特徴とする自動変速機のパー
    キング制御装置。 2 前記ソレノイド弁は通電されたときに前記第
    2油室を排圧し、非通電とされたときに前記第2
    油室に油圧を供給することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載の自動変速機のパーキング制
    御装置。 3 前記油圧制御装置は、前進走行状態を達成す
    るための摩擦係合装置の油圧サーボに油圧源から
    の油圧を給排するドライブ制御弁と、該ドライブ
    制御弁と前記パーキング制御弁とを連絡する油路
    と、前記電子制御装置によつて作動されて前記ド
    ライブ制御弁を選択的に切り換える第1ソレノイ
    ド弁とを備え、前記パーキング制御弁は前記スプ
    ールが前記解除位置に切り換えられたときに前記
    パーキングピストン機構の油室を前記油路に連通
    し、前記電子制御装置は前記シフトポジシヨンス
    イツチによつて運転者がパーキングレンジに選択
    したことを検出したときには前記第1ソレノイド
    弁を作動して前記ドライブ制御弁を切り換えて前
    記油路を排油口に連通すると共に前記シフトポジ
    シヨンスイツチによつて運転者が前進レンジに選
    択したことを検出したときには前記第1ソレノイ
    ド弁を非作動として前記ドライブ制御弁を切り換
    えて前記摩擦係合装置と前記油路とに油圧源から
    の油圧を供給することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の自動変速機のパーキング制御装
    置。
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