JPH05248519A - 自動変速機用潤滑制御装置 - Google Patents

自動変速機用潤滑制御装置

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JPH05248519A
JPH05248519A JP4049565A JP4956592A JPH05248519A JP H05248519 A JPH05248519 A JP H05248519A JP 4049565 A JP4049565 A JP 4049565A JP 4956592 A JP4956592 A JP 4956592A JP H05248519 A JPH05248519 A JP H05248519A
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JP
Japan
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lubricating oil
brake
oil
clutch
oil passage
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Application number
JP4049565A
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English (en)
Inventor
Naoshi Shibayama
尚士 柴山
Hiroyuki Hirano
弘之 平野
Noboru Hattori
昇 服部
Mikio Kodama
幹夫 小玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Corp
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
JATCO Corp
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP4049565A priority Critical patent/JPH05248519A/ja
Publication of JPH05248519A publication Critical patent/JPH05248519A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0434Features relating to lubrication or cooling or heating relating to lubrication supply, e.g. pumps ; Pressure control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速機ケース内に変速要素として配置される
クラッチ等の回転部品とブレーキとを潤滑する自動変速
機用潤滑制御装置において、潤滑油量の節減による燃費
向上とクラッチ系及びブレーキ系の潤滑性向上との両立
を図ること。 【構成】 1つの潤滑油圧源からの潤滑油をクラッチ系
とブレーキ系に独立の潤滑油路で分配すると共にブレー
キ系へは冷却必要時にのみ潤滑油を供給する手段とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速機ケース内に配置
されるクラッチ等の回転部品とブレーキとを潤滑する自
動変速機用潤滑制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機用潤滑装置としては、
例えば、オイルポンプや潤滑油制御バルブ等による潤滑
油圧源と、コントロールバルブユニット内の油路を介し
て変速機ケース内の変速機シャフトの軸心へ給油する潤
滑油供給油路を備えた装置が一般に知られている。
【0003】この従来装置では、図9に示すように、潤
滑油圧源からの潤滑油が潤滑油供給油路を介して変速機
シャフトの軸心へ給油され、これがシャフト外周からの
油噴出によりベアリング,ブッシュ,回転クラッチ等の
回転部品に供給され、さらに、多板ブレーキ,バンドブ
レーキ等のブレーキに供給され、変速機ケースの壁面を
伝ってオイルパンへ戻されることで、回転部品及びブレ
ーキを冷却する潤滑作用を示す。(例えば、特開昭63
−275854号公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動変速機用潤滑装置にあっては、軸心給油により
回転部品及びブレーキを共に潤滑しようとする装置であ
る為、下記に列挙するような問題がある。
【0005】(1)回転部品等を冷却した後の高温の潤
滑油がブレーキに供給されるし、回転クラッチの締結に
よりブレーキドラムが停止状態になると上記回転遠心力
が作用せず、ブレーキに対する潤滑油量が不足する為、
発熱量の大きなブレーキ締結時にはブレーキが過熱気味
になり、ブレーキ耐久性の向上に限界がある。
【0006】(2)そこで(1)の問題を解決するべく
潤滑油量を増すと、回転クラッチやブレーキが解放され
ている時には、軸心給油による潤滑油が回転遠心力によ
りブレーキまで達しブレーキの摩擦板間に常時潤滑油が
注がれる為、摩擦板間の油の剪断抵抗によりフリクショ
ンが発生し、燃費の向上が期待できない。
【0007】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、変速機ケース内に配置されるクラッチ等
の回転部品とブレーキとを潤滑する自動変速機用潤滑制
御装置において、潤滑油量の節減による燃費向上とクラ
ッチ系及びブレーキ系の潤滑性向上との両立を図ること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の自動変速機用潤滑制御装置では、1つの潤滑油
圧源からの潤滑油をクラッチ系とブレーキ系に独立の潤
滑油路で分配すると共にブレーキ系へは冷却必要時にの
み潤滑油を供給する手段とした。
【0009】即ち、図1のクレーム対応図に示すよう
に、潤滑油圧源aが入力ポートbに連結される潤滑油分
配手段cと、前記潤滑油分配手段cの第1出力ポートd
に連結され、シャフト外周からの油噴出によりクラッチ
等の回転部品eに潤滑油を供給するべく変速機シャフト
fの軸心へ給油するクラッチ系潤滑油路gと、前記潤滑
油分配手段cの第2出力ポートhに連結され、ケース上
部からの油噴出によりブレーキiに潤滑油を供給するべ
く変速機ケースjの外周へ給油するブレーキ系潤滑油路
kと、少なくともブレーキiの冷却必要時にのみ第2出
力ポートhからブレーキ系潤滑油路jに潤滑油を分配す
る潤滑油分配制御指令を前記潤滑油分配手段cに対し出
力する潤滑油分配制御手段mとを備えていることを特徴
とする。
【0010】
【作用】ブレーキiの冷却必要時以外の時には、潤滑油
分配手段cにおいて入力ポートbと第1出力ポートdと
が連通され、潤滑油圧源aからの潤滑油が変速機シャフ
トfの軸心へ給油するクラッチ系潤滑油路gに導かれ、
シャフト外周からの油噴出によりクラッチ等の回転部品
eに潤滑油が供給される。
【0011】ブレーキiが締結される変速時等のように
ブレーキiの冷却必要時には、潤滑油分配制御手段mに
おいて、潤滑油分配手段cに対し第2出力ポートhから
ブレーキ系潤滑油路jに潤滑油を分配する潤滑油分配制
御指令が出力されることで、潤滑油圧源aからの潤滑油
が変速機シャフトfの軸心へ給油するクラッチ系潤滑油
路gに導かれると共に、変速機ケースjの外周へ給油す
るブレーキ系潤滑油路kに導かれ、シャフト外周からの
油噴出によりクラッチ等の回転部品eに潤滑油が供給さ
れると共にケース上部からの油噴出によりブレーキiに
潤滑油が供給される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】まず、構成を説明する。
【0014】図2は本発明第1実施例の自動変速機用潤
滑制御装置を示す全体システム図である。
【0015】第1実施例装置が適用される自動変速機
は、エンジン横置きFF車用であり、図2に自動変速機
の一部のみを示すが、図2において、1は変速機ケー
ス,2はインプットシャフト(変速機シャフトに相
当),3はアウトプットシャフト(変速機シャフトに相
当),4はリダクションギア,5はリヤプラネタリーギ
アセット,6はワンウェイクラッチ(クラッチに相
当),7はオーバランクラッチ(クラッチに相当),8
はフォワードクラッチ(クラッチに相当),9はロー&
リバースブレーキ(ブレーキに相当)を備えている。
【0016】第1実施例の自動変速機用潤滑制御装置
は、図2に示すように、オイルポンプ等を有する潤滑油
圧源10が入力油路11を介して入力ポート12aに連
結される潤滑油分配ユニット12(潤滑油分配手段に相
当)と、前記潤滑油分配ユニット12の第1出力ポート
12bに連結され、シャフト外周からの油噴出により各
クラッチ6,7,8等の回転部品に潤滑油を供給するべ
く両シャフト2,3の軸心へ給油するクラッチ系潤滑油
路13と、前記潤滑油分配ユニット12の第2出力ポー
ト12cに連結され、ケース上部からの油噴出によりロ
ー&リバースブレーキ9に潤滑油を供給するべく変速機
ケース1の外周へ給油するブレーキ系潤滑油路14と、
前記ロー&リバースブレーキ9を締結する変速指令出力
時から所定時間の間のブレーキ冷却必要時に第2出力ポ
ート12cからブレーキ系潤滑油路14に潤滑油を分配
する潤滑油分配制御指令を前記潤滑油分配ユニット12
の分配ソレノイド12dに対し出力するA/Tコントロ
ールユニット15(潤滑油分配制御手段に相当)とを備
えている。
【0017】前記潤滑油分配ユニット12は、図2に示
すように、入力油路11とクラッチ系潤滑油路13とは
直結油路12eにより直結されていて、この直結油路1
2eとブレーキ系潤滑油路14とを連結する分岐油路1
2fの途中に2位置切換構造の分配ソレノイド12dが
設けられている。
【0018】前記クラッチ系潤滑油路13は、図2に示
すように、バルブユニット内油路13aと、インプット
シャフト軸心油路13bと、インプットシャフト径方向
油路13cと、アウトプットシャフト軸心油路13d
と、アウトプットシャフト径方向油路13eとを有して
構成されている。
【0019】前記ブレーキ系潤滑油路14は、図2及び
図3に示すように、コントロールバルブユニット16の
内部油路としてのバルブユニット内油路14aと、ブレ
ーキ用潤滑油供給パイプ14bと、油噴出穴14cとを
有して構成されていている。前記ブレーキ用潤滑油供給
パイプ14bは、一端がコントロールバルブユニット1
6に固定され、変速機ケース1の内面をフォワードクラ
ッチ8のクラッチドラム8aの外周を沿わせてケース上
部位置まで周方向に配管され、変速機ケース1の上部に
形成したパイプ挿通突条部1aに軸方向に配管され、他
端がパイプ挿通突条部1aの端面に差し込み固定されて
いる。尚、ブレーキ用潤滑油供給パイプ14bの周方向
配管部はスナップリング17により軸方向にずれないよ
うに支持され、ブレーキ用潤滑油供給パイプ14bの軸
方向配管部はその途中位置においてスナップリング18
により固定された仕切壁19に挿通支持されている。
【0020】前記油噴出穴14cは、図2及び図4に示
すように、穴のピッチ間隔をロー&リバースブレーキ9
の摩擦板が締結した時の摩擦面位置となるようにピッチ
に合わせて設けられると共に、潤滑油をロー&リバース
ブレーキ9に対し鉛直下方に噴出するようにパイプ14
bの真下に一列開穴されている。
【0021】前記A/Tコントロールユニット15に
は、車速センサやスロットル開度センサ等の入力センサ
類からの検出信号が入力され、設定されているシフトス
ケジュールに基づいて変速制御が行なわれると共に、ロ
ー&リバースブレーキ9を締結する所定の変速指令に基
づいて潤滑油分配制御が行なわれる。
【0022】次に、作用を説明する。
【0023】(イ)ブレーキ潤滑不要時 ロー&リバースブレーキ9の解放時や完全締結時等であ
って、ロー&リバースブレーキ9の冷却を必要としない
時には、A/Tコントロールユニット15から潤滑油分
配ユニット12の分配ソレノイド12dに対しソレノイ
ドを非作動とする指令が出力され、潤滑油分配ユニット
12において入力ポート12aと第1出力ポート12b
とが連通しており、図5に示すように、潤滑油圧源10
からの潤滑油が両シャフト2,3の軸心へ給油するクラ
ッチ系潤滑油路13に導かれ、シャフト外周からの油噴
出により各クラッチ6,7,8等の回転部品に潤滑油が
供給され、これらの回転部品を冷却した後、潤滑油は変
速ケース1の壁面を伝ってオイルパンへ戻される。
【0024】この時、仕切壁19が存在することで、軸
心給油された潤滑油のロー&リバースブレーキ9への供
給はほとんどなく、ロー&リバースブレーキ9での摩擦
板間の油充填による油の剪断抵抗でのフリクションの発
生が防止される。
【0025】(ロ)ブレーキ潤滑必要時 ロー&リバースブレーキ9が締結される変速時で、最も
発熱量の大きな変速開始から所定時間の間は、A/Tコ
ントロールユニット15から潤滑油分配ユニット12の
分配ソレノイド12dに対しソレノイドを作動とする分
配制御指令が出力され、潤滑油分配ユニット12におい
て入力ポート12aと第1出力ポート12b及び第2出
力ポート12cとが連通され、図5に示すように、潤滑
油圧源10からの潤滑油が両シャフト2,3の軸心へ給
油するクラッチ系潤滑油路13に導かれると共に、潤滑
油圧源10からの潤滑油が変速機ケース1の外周へ給油
するブレーキ系潤滑油路14に導かれる。
【0026】そして、一方のクラッチ系潤滑油路13に
導かれることで、シャフト外周からの油噴出により各ク
ラッチ6,7,8等の回転部品に潤滑油が供給され、こ
れらの回転部品を冷却した後、潤滑油は変速ケース1の
壁面を伝ってオイルパンへ戻される。あわせて、他方の
ブレーキ系潤滑油路14に導かれることで、ケース上部
からロー&リバースブレーキ9の摩擦板間への油噴出に
よりロー&リバースブレーキ9に潤滑油が供給され、ロ
ー&リバースブレーキ9を冷却した後、潤滑油は変速ケ
ース1の壁面を伝ってオイルパンへ戻される。
【0027】この時、仕切壁19が存在することで、軸
心給油された潤滑油のロー&リバースブレーキ9への供
給はほとんどなく、ロー&リバースブレーキ9に供給さ
れる潤滑油が各クラッチ6,7,8を冷却した後の高温
潤滑油により温度が高められるのが防止される。
【0028】以上説明してきたように第1実施例の自動
変速機用潤滑制御装置にあっては、下記に列挙する効果
を発揮する。
【0029】(1)1つの潤滑油圧源10からの潤滑油
をクラッチ系とブレーキ系に独立の潤滑油路13,14
で分配すると共にブレーキ系へは冷却必要時にのみ潤滑
油を供給する装置とした為、潤滑油圧源10を単一とし
て潤滑油量を節減することによる燃費向上と、独立の潤
滑油路13,14を設けたことによるクラッチ系及びブ
レーキ系の潤滑性向上との両立を図ることができる。
【0030】(2)油噴出穴14cの穴を複数設けると
共に穴のピッチ間隔をロー&リバースブレーキ9の摩擦
板のピッチに合わせて設けた為、ブレーキ系潤滑油路1
4へ導く潤滑油を少量としても高い冷却効果を得ること
ができる。
【0031】(3)クラッチ系潤滑油の流れとブレーキ
系潤滑油の流れとを分離する仕切壁19を設けた為、ブ
レーキ非潤滑時のフリクション増大とブレーキ潤滑時の
ブレーキ系潤滑油の温度上昇を防止することができる。
【0032】次に、第2実施例について説明する。
【0033】まず、構成を説明する。
【0034】図6は本発明第2実施例の自動変速機用潤
滑制御装置を示す全体システム図である。
【0035】第2実施例装置が適用される自動変速機
は、エンジン横置きFF車用であり、図6に自動変速機
の一部のみを示すが、図6において、21は変速機ケー
ス,22はアウトプットシャフト(変速機シャフトに相
当),23はニードルベアリング(回転部品に相当),
24はブッシュ(回転部品に相当),25は第1プラネ
タリーギアセット,26は第2プラネタリーギアセッ
ト,27はロー&リバースブレーキ(ブレーキに相
当),28は第1多板ブレーキ(ブレーキに相当),2
9は第2多板ブレーキ(ブレーキに相当)を備えてい
る。
【0036】第2実施例の自動変速機用潤滑制御装置
は、図6に示すように、オイルポンプ等を有する潤滑油
圧源30が入力油路31を介して入力ポート32aに連
結される潤滑油分配ユニット32(潤滑油分配手段に相
当)と、前記潤滑油分配ユニット32の第1出力ポート
32bに連結され、シャフト外周からの油噴出によりニ
ードルベアリング23やブッシュ24等の回転部品に潤
滑油を供給するべくアウトプットシャフト22の軸心へ
給油するクラッチ系潤滑油路33と、前記潤滑油分配ユ
ニット32の第2出力ポート32cに連結され、ケース
上部からの油噴出により各ブレーキ27,28,29に
潤滑油を供給するべく変速機ケース21の外周へ給油す
るブレーキ系潤滑油路34と、前記各ブレーキ27,2
8,29のいずれか1つが締結される変速指令出力時か
ら所定時間の間のブレーキ冷却必要時に第2出力ポート
32cからブレーキ系潤滑油路34に潤滑油を分配する
高圧制御指令を前記潤滑油分配ユニット32のクラッチ
潤滑油圧制御ソレノイド32dに対し出力するA/Tコ
ントロールユニット35(潤滑油分配制御手段に相当)
とを備えている。
【0037】前記潤滑油分配ユニット32は、図6に示
すように、入力油路31とクラッチ系潤滑油路33とを
連結する連結油路32eの途中にクラッチ潤滑油圧制御
ソレノイド32が設けられていて、該ソレノイド32よ
り下流の連結油路32eとブレーキ系潤滑油路34とを
連結する分岐油路32fの途中に連結油路32eを通る
油圧が高圧の時に開くリリーフバルブ32gが設けられ
ている。
【0038】前記クラッチ系潤滑油路33は、図6に示
すように、バルブユニット内油路33aと、アウトプッ
トシャフト軸心油路33bと、アウトプットシャフト径
方向油路33cとを有して構成されている。
【0039】前記ブレーキ系潤滑油路34は、図6に示
すように、バルブユニット内油路34aと、ブレーキ用
潤滑油供給パイプ34bと、油噴出穴34cとを有して
構成されていている。前記ブレーキ用潤滑油供給パイプ
34bは、一端がコントロールバルブユニットに固定さ
れ、変速機ケース21の内面を第2多板ブレーキ29の
ブレーキドラム29aの外周を沿わせてケース上部位置
まで周方向に配管され、変速機ケース21の上部に形成
したパイプ挿通突条部21aに軸方向に配管され、他端
がパイプ挿通突条部21aの端面に差し込み固定されて
いる。尚、ブレーキ用潤滑油供給パイプ34bの周方向
配管部はブレーキドラム29a固定用のスナップリング
37により軸方向にずれないように支持されている。
【0040】前記油噴出穴34cは、図7,8に示すよ
うに、穴のピッチ間隔を両ブレーキ28,29の摩擦板
が締結した時の摩擦面位置に対応するピッチに合わせて
設けられると共に、潤滑油を両ブレーキ28,29に対
し異なる向きで2方向から噴出するようにパイプ34b
の下側に所定の角度を持たせて2列開穴されている。
【0041】前記A/Tコントロールユニット35に
は、車速センサやスロットル開度センサ等の入力センサ
類からの検出信号が入力され、設定されているシフトス
ケジュールに基づいて変速制御が行なわれると共に、各
ブレーキ27,28,29を締結する所定の変速指令に
基づいて潤滑油分配制御が行なわれる。
【0042】次に、作用を説明する。
【0043】(イ)ブレーキ潤滑不要時 各ブレーキ27,28,29が全て解放されている時や
いずれかが完全締結時等であって、ブレーキ冷却を必要
としない時には、A/Tコントロールユニット35から
潤滑油分配ユニット32のクラッチ潤滑油圧制御ソレノ
イド32dに対しクラッチ系潤滑油圧を低圧とする指令
が出力され、連通油路32eを通る油圧が低圧になるこ
とでリリーフバルブ32gは閉じたままで、潤滑油分配
ユニット32において入力ポート32aと第1出力ポー
ト32bとが連通され、潤滑油圧源30からの潤滑油が
アウトプットシャフト22の軸心へ給油するクラッチ系
潤滑油路33に導かれ、シャフト外周からの油噴出によ
り各回転部品23,24に潤滑油が供給され、これらの
回転部品23,24を冷却した後、潤滑油は変速ケース
21の壁面を伝ってオイルパンへ戻される。
【0044】(ロ)ブレーキ潤滑必要時 各ブレーキ27,28,29のいずれかが締結される変
速時で、最も発熱量の大きな変速開始から所定時間の間
は、A/Tコントロールユニット35から潤滑油分配ユ
ニット32のクラッチ潤滑油圧制御ソレノイド32dに
対しクラッチ系潤滑油圧を高圧とする指令が出力され、
連通油路32eを通る油圧が高圧になることでリリーフ
バルブ32gが開き、潤滑油分配ユニット32において
入力ポート32aと第1出力ポート32b及び第2出力
ポート32cとが連通され、潤滑油圧源30からの潤滑
油がアウトプットシャフト22の軸心へ給油するクラッ
チ系潤滑油路33に導かれると共に、潤滑油圧源30か
らの潤滑油が変速機ケース21の外周へ給油するブレー
キ系潤滑油路34に導かれる。
【0045】そして、一方のクラッチ系潤滑油路33に
導かれることで、シャフト外周からの油噴出により各回
転部品23,24に潤滑油が供給され、これらの回転部
品23,24を冷却した後、潤滑油は変速ケース21の
壁面を伝ってオイルパンへ戻される。あわせて、他方の
ブレーキ系潤滑油路34に導かれることで、ケース上部
からブレーキ28,29の摩擦板間への油噴出により潤
滑油が供給され、各ブレーキ27,28,29を冷却し
た後、潤滑油は変速ケース21の壁面を伝ってオイルパ
ンへ戻される。
【0046】以上説明してきたように第2実施例の自動
変速機用潤滑制御装置にあっては、第1実施例装置の
(1)の効果に加え、下記に列挙する効果を発揮する。
【0047】(4)油噴出穴34cの穴を複数設けると
共に穴のピッチ間隔を両ブレーキ28,29の摩擦板締
結時の摩擦面のピッチに合わせて2列設けた為、ブレー
キ系潤滑油路34へ導く潤滑油を少量としても第1実施
例装置よりさらに高いブレーキ冷却効果を得ることがで
きる。
【0048】(5)クラッチ系潤滑油路33に供給する
潤滑油量をクラッチ潤滑油圧制御ソレノイド32dによ
り制御し、ブレーキ潤滑必要時にのみ最大油量を確保す
る潤滑油分配制御を行なう装置とした為、第1実施例装
置よりさらに潤滑油量の節減を達成することができる。
【0049】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0050】例えば、実施例では、ブレーキ系潤滑油路
に潤滑油供給パイプを適用した例を示したが、変速機ケ
ースに設けたケーシング油路であっても良い。
【0051】実施例では、制御ソレノイドを1つしか有
さない潤滑油分配ユニットの例を示したが、クラッチ系
とブレーキ系とにそれぞれ流量制御バルブを有するよう
な潤滑油分配ユニットとしても良い。
【0052】実施例では、ブレーキ潤滑必要時として、
ブレーキが締結される変速指令時から所定時間の間とす
る例を示したが、例えば、ブレーキ雰囲気温度を検出し
ておいて所定温度以上の時にブレーキ潤滑を行なう等、
他の条件を加えてブレーキ系への潤滑油分配制御を行な
うようにしても良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、変速機ケース内に変速要素として配置されるクラッ
チ等の回転部品とブレーキとを潤滑する自動変速機用潤
滑制御装置において、1つの潤滑油圧源からの潤滑油を
クラッチ系とブレーキ系に独立の潤滑油路で分配すると
共にブレーキ系へは冷却必要時にのみ潤滑油を供給する
手段とした為、潤滑油量の節減による燃費向上とクラッ
チ系及びブレーキ系の潤滑性向上との両立を図ることが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速機用潤滑制御装置を示すクレ
ーム対応図である。
【図2】第1実施例の自動変速機用潤滑制御装置を示す
全体システム図である。
【図3】第1実施例装置のブレーキ系潤滑油路を示す図
である。
【図4】第1実施例装置のブレーキ系潤滑油路のブレー
キへの潤滑油噴出部を示す断面図である。
【図5】第1実施例装置での潤滑制御作用の流れを示す
ブロック図である。
【図6】第2実施例の自動変速機用潤滑制御装置を示す
全体システム図である。
【図7】第2実施例装置のブレーキ系潤滑油路のブレー
キへの潤滑油噴出部を示す縦断側面図である。
【図8】第2実施例装置のブレーキ系潤滑油路のブレー
キへの潤滑油噴出部を示す縦断正面図である。
【図9】従来の自動変速機用潤滑装置での潤滑作用の流
れを示すブロック図である。
【符号の説明】
a 潤滑油圧源 b 入力ポート c 潤滑油分配手段 d 第1出力ポート e クラッチ等の回転部品 f 変速機シャフト g クラッチ系潤滑油路 h 第2出力ポート i ブレーキ j 変速機ケース k ブレーキ系潤滑油路 m 潤滑油分配制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 昇 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 小玉 幹夫 静岡県富士市今泉字鴨田700番地の1 ジ ャトコ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油圧源が入力ポートに連結される潤
    滑油分配手段と、 前記潤滑油分配手段の第1出力ポートに連結され、シャ
    フト外周からの油噴出によりクラッチ等の回転部品に潤
    滑油を供給するべく変速機シャフトの軸心へ給油するク
    ラッチ系潤滑油路と、 前記潤滑油分配手段の第2出力ポートに連結され、ケー
    ス上部からの油噴出によりブレーキに潤滑油を供給する
    べく変速機ケースの外周へ給油するブレーキ系潤滑油路
    と、 少なくともブレーキの冷却必要時にのみ第2出力ポート
    からブレーキ系潤滑油路に潤滑油を分配する潤滑油分配
    制御指令を前記潤滑油分配手段に対し出力する潤滑油分
    配制御手段と、 を備えていることを特徴とする自動変速機用潤滑制御装
    置。
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