JP3790684B2 - 検査用回路、検査方法および液晶セルの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクティブ・マトリックス表示装置の製造工程における検査に用いられる検査回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在広く普及しているTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)カラー液晶表示装置の製造工程は、大きく、液晶セルの製造工程、液晶モジュールの製造工程、そして、液晶モニターの製造工程に分けることができる。液晶モジュールは、液晶セルにドライバICと、それに入力する制御信号を生成する駆動回路とを接続し、バックライトと機構部品を装着することにより完成される。また、この液晶モジュールに、さらに、入力する画像情報を含む信号を生成するグラフィックアダプタを接続し、機構部品を装着することで、液晶モニターが完成する。
液晶表示装置の製造においては、製造効率を上げるために、製造工程におけるごみの混入や寸法誤差から生ずる欠陥を早期に発見することが必要とされる。このことから、液晶表示装置の製造工程の各段階において、ギャップ検査や点灯検査等の各種検査が行われる。
【0003】
例えば、特開昭60−2989号公報は、液晶セルを構成するTFTアレイ基板のデータ/走査信号線の断線・短絡検出を行う方法を開示している。X駆動回路が1系統しかない液晶表示装置において、データ/走査信号線の断線検出を可能としたものであり、X駆動回路の反対側に検査用トランジスタ群を設けることにより、データ/走査信号線の断線・短絡を検出している。具体的には、駆動回路から入力された特定の検査信号を、検査用トランジスタから出力させることにより、検査を行っている。このほかにも、特開平3−18891号公報、特開平3−20721号公報、特開平5−5897号公報、特開平5−11000号公報において、駆動回路の反対側で、検査用の信号線、もしくはスイッチング回路をアクティブ・マトリックス・アレイに接続して、TFTアレイ基板の検査を行うことが開示されている。また、ドライバICを接続する前に、アクティブ・マトリックス・アレイの断線検査を、アナログ・スイッチ機能をもつ選択回路を利用して行うことが、特開平2−154292号公報に記載されている。
【0004】
これらの検査の一つとして、TFT液晶セルが完成した後に行われる画質検査がある。TFT液晶セルの画質検査方法は種々のものが知られているが、主に行われているのは、多ピンプローブ方式と呼ばれる検査方法である。
多ピンプローブ方式は、液晶セル製造の最終工程において、液晶セルの全ての信号入力端子のそれぞれ独立にプローブで接触し、液晶モジュールにおけるドライバICからの入力信号と等価な電気信号を入力することにより行われる。これにより、最終製品における液晶セルの駆動を完全に再現することができるので、最終製品の表示画面を視覚的にチェックすることにより、検査を行うことができる。この場合、入力信号を準備することで、あらゆる種類の画面を表示することが可能となる。しかし、この多ピンプローブ方式による検査には、次に述べるいくつかの問題点がある。
【0005】
まず、多ピンプローブは高コストであり、その製造に多くの時間が必要とされる。例えば画素数1024画素(×3画素)×768行を有する液晶セルにおいては、少なくても3840本の信号を入力すべき配線を持つため、画質検査を行うためには4000箇所近い信号入力端子に接触できるプローブを準備しなければならない。
また、検査の安定性にも問題がある。近年の液晶セルの大型高精細化にともなって、プローブ箇所が増大、高密度化してきているため、プローブの電気的接触の不安定性が問題になってきている。電気的接触が不安定になると、入力すべき信号が与えられない配線に沿って検査画面が表示されず、そのため検査効率が著しく低下してしまう。これは、画像処理などによる自動検査を行う場合は致命的となる。さらに、液晶セルの高精細化にともなって、互いに隣接するプローブ間の間隔が小さくなるため、検査安定性の低下のみならず、プローブの作成そのものが限界にきている。
加えて、多ピンプローブは多品種に対応できないために、コスト増大と検査効率の低下を招いている。これは、液晶セルを多品種製造する場合、各品種の仕様の違いによりプローブ配置についての品種間の共通化が困難なため、品種毎にプローブセットを用意し、検査装置に付け替える必要があるためである。
以上のことから、表示できる検査用画面の種類が限られたとしても、多ピンプローブを使わずに済むような検査方法が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
改善されたTFTアレイ基板の検査方法が、M.Kodate他により1999 Society for Information Display International Symposiumにおいて発表された"Next-Generation TFT-Array Testing for High-Resolution/High-Content AMLCDs" に開示されている。この検査方法は、TFTアレイ基板の外周部に、画素に蓄えられた電位量を測定する信号配線を選択するための第1の選択素子(TFT)と、測定しない信号配線電位を固定するための第2の選択素子(TFT)を設け、かつ複数の信号配線を第1の選択素子を介して束ねた構成の検査回路を形成する点に特徴がある。この検査回路によれば、複数の信号線を第1の選択端子で束ねていることから、検査時に必要なプローブの数を低減することができる。
【0007】
TFT液晶セルが完成した後に行われる画質検査においても、検査時に必要なプローブの数を低減することのできる検査回路が、特開平11−338376号公報に開示されている。特開平11−338376号公報に開示された検査回路は、複数のデータ信号線および走査信号線のそれぞれに個別に、検査用の表示信号または検査用の走査信号の供給をスイッチングするための検査用TFTを接続している。この検査回路はさらに、データ信号線に接続された検査用TFTに検査用の表示信号を供給する検査用表示信号線を各素子共通に接続する一方、検査用TFTを導通・遮断する制御信号を入力する検査用制御信号線を表示色に併せて3本設けている。
【0008】
以上のように、検査時に必要なプローブの数を低減することのできる検査回路ないしは検査方法が開発されている。しかし、アレイ基板検査用の回路と液晶セル検査用の回路とは、別個独立に形成されていた。
したがって本発明は、アレイ基板検査用の回路とセル検査用の回路とを一体的にしかつ検査時に必要なプローブの数を低減することのできる新たな検査回路の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基板本体と、前記基板本体上にマトリックス状に配置された画素部と、前記画素部に信号を送る、複数の信号線と、前記基板本体上に形成された検査用回路と、を備えた表示装置の基板であって、
前記検査用回路は、M(Mは2以上の整数)本の前記信号線毎に第1の検査信号を入力するための検査信号入力端子と、前記信号線と前記検査信号入力端子との間に各々配置された、複数の第1の選択素子と、前記複数の第1の選択素子の各々に対して制御信号を供給するための、n×M(nは正の整数)本の第1の制御配線と、前記信号線の各々に接続された、複数の第2の選択素子と、前記複数の第2のスイッチングを介して前記信号線の各々に第2の検査信号を供給するための、複数の検査信号配線と、前記複数の第2の選択素子の各々に対して制御信号を供給するための、n×M(nは正の整数)本の第2の制御配線と、を備えることを特徴とする表示装置の基板である。
【0010】
本発明の表示装置の基板にかかる検査回路は、TFTアレイ基板に対する断線・短絡の検査(以下、アレイ検査)および液晶セルの画質検査(以下、セル検査)を行うための回路が融合されている。
つまり、アレイ検査時には、前記検査信号入力端子からアレイ検査のための第1の検査信号を入力し、かつ第1の選択素子によって第1の検査信号を供給する信号線を選択する。このとき、第2の選択素子は、選択されない信号線の電位を固定(ホールド)するために用いることができる。
一方、セル検査時には、前記検査信号配線に対して供給されたセル検査のための第2の検査信号を第2の選択素子を介して信号線に対して供給する。このとき、検査信号配線が複数設けてあるので、隣接する信号線に対して、逆極性になる電位の検査信号を供給することができる。また、隣接する信号線に対して独立した検査信号を供給することができるため、任意の色、パターンの画像をセル検査時に形成することができる。
【0011】
また本発明は、多数配線されている信号線のうちM本毎に前記検査信号入力端子を設けている。したがって、アレイ検査時に必要なプローブの数を低減することができる。前記検査信号配線については、複数、つまり2以上あれば足りるから、そのための端子の数も極めて少なくて済む。
【0012】
本発明の表示装置の基板において、以上の効果を得るために、以下の構成をさらに備えることが望ましい。
すなわち、1つの検査信号入力端子に接続される複数の前記第1の選択素子は、異なる前記第1の制御配線に接続されていること、
所定数の前記第1の選択素子は、共通する前記第1の制御配線に接続されていること、
1つの検査信号入力端子に接続される複数の前記第2の選択素子は、異なる前記第2の制御配線に接続されていること、
所定数の前記第2の選択素子は、共通する前記第2の制御配線に接続されていること、
隣接する前記第2の選択素子は、異なる前記検査信号配線に接続されていること、
前記Mが6またはその倍数であること、
が本発明にとって望ましい形態である。
【0013】
以上の本発明による、表示装置の基板は、TFT液晶表示装置のアレイ基板として具現化することができる。つまり本発明は、スイッチング素子を有する画素部がマトリックス状に配列されたアレイ基板であって、前記画素部に信号を送る、複数の信号線と、前記複数の信号線のそれぞれに接続され、かつ前記画素部への第1の検査信号の入力を制御する第1の検査用トランジスタと、前記第1の検査用トランジスタのON/OFFを制御する制御信号を供給する複数の第1の制御配線と、前記複数の信号線のそれぞれに接続され、かつ前記画素部への第2の検査信号の入力を制御する第2の検査用トランジスタと、前記第2の検査用トランジスタに所定の電位を供給する複数の電位供給配線と、前記第2の検査用トランジスタのON/OFFを制御する制御信号を供給する複数の第2の制御配線と、を備えることを特徴とするアレイ基板を提供する。
本発明のアレイ基板は、アレイ検査終了後に、アレイ検査に用いる回路部分を除去することもできるが、そのまま残存させてもよい。また、セル検査終了後に、検査回路を除去することもできるが、そのまま残存させてもよい。
【0014】
本発明のアレイ基板において、所定数の前記信号線毎に前記第1の検査用トランジスタに対して前記第1の検査信号を入力するための検査信号入力端子を備えることにより、接触するプローブの数を低減することができる。
また本発明のアレイ基板において、1つの検査信号入力端子に接続される前記第1の検査用トランジスタは、各々異なる前記第1の制御配線に接続されていることが望ましい。
さらに本発明のアレイ基板において、前記第1の制御配線は、前記検査信号入力端子に接続された前記信号線の前記所定数MまたはMの整数倍だけ配線されていることが望ましい。
【0015】
本発明のアレイ基板において、1つの検査信号入力端子に接続される前記第2の検査用トランジスタは、各々異なる前記第2の制御配線に接続されていることが望ましい。
また本発明のアレイ基板において、前記第2の制御配線は、前記検査信号入力端子に接続された前記信号線の前記所定数MまたはMの整数倍だけ配線されていることが望ましい。
さらに本発明のアレイ基板において、隣接する前記第2の検査用トランジスタは、各々異なる前記電位供給配線に接続されていることが望ましい。
【0016】
本発明は、例えばアレイ基板上に展開される以下の検査用回路を提供する。すなわち本発明は、第1の検査信号を供給する第1の信号供給配線と、前記第1の信号供給配線にそのソース(またはドレイン)が接続された複数の第1の薄膜トランジスタと、複数の前記第1の薄膜トランジスタの各々のゲートに接続された複数の第1の制御配線と、複数の前記第1の薄膜トランジスタの各々のドレイン(またはソース)にそのドレイン(またはソース)が接続された第2の薄膜トランジスタと、複数の前記第2の薄膜トランジスタの各々のゲートに接続された複数の第2の制御配線と、複数の前記第2の薄膜トランジスタの各々のソース(またはドレイン)に接続され、かつ所定数の第2の薄膜トランジスタ毎に第2の検査信号を供給する複数の第2の信号供給配線と、を備えたことを特徴とする検査用回路を提供する。
本発明の検査用回路は、例えば、TFTアレイ基板上に構成することができる。また、TFTアレイ基板を含む液晶セルあるいは液晶表示装置に存在することもできる。
本発明の検査用回路は、以上のような構成を備えているから、アレイ検査およびセル検査の両者を行うことのできる一体的な回路を構成する。
本発明の検査用回路においても、隣接する前記第2の薄膜トランジスタには異なる前記第2の信号供給配線を接続することが望ましい。
【0017】
本発明の検査用回路において、第1の検査信号をアレイ検査のために供給する場合には、以下のように信号、電位が供給される。すなわち、前記第1の制御配線を介して複数の前記第1の薄膜トランジスタのいずれかに選択電位が、他の前記第1の薄膜トランジスタに非選択電位が供給され、かつ前記第2の制御配線を介して前記第2の薄膜トランジスタのうちで前記選択電位が供給される前記第1の薄膜トランジスタに接続された前記第2の薄膜トランジスタに対して非選択電位が、他の前記第2の薄膜トランジスタに選択電位が供給された状態で、前記第1の信号供給配線に対して第1の検査信号が供給される。
また、本発明の検査用回路において、第2の検査信号をセル検査のために供給する場合には、以下のように信号、電位が供給される。すなわち、前記第2の制御配線を介して全ての前記第2の薄膜トランジスタに対して選択電位が供給された状態で、前記第2の信号供給配線に対して第2の検査信号が供給される。
【0018】
以上説明したところから明らかなように、本発明は、共通する第1の検査信号を、所定数の信号線のいずれかに、選択的に供給する機能と、前記所定数の信号線に対して、各々独立して第2の検査信号を供給する機能とを備えた検査用回路を提供するものである。すなわち本発明は、
アクティブ・マトリックス表示装置を構成する複数の信号線に対して、検査用の信号を供給するための、検査用回路であって、共通する第1の検査信号を、所定数の信号線のうちのいずれかに、選択的に供給する、第1の検査信号供給回路と、前記所定数の信号線のうち隣接する信号線に対して異なる第2の検査信号を供給する、第2の検査信号供給回路と、を備えることを特徴とする検査用回路を提供する。
【0019】
本発明の検査用回路において、前記第1の検査信号供給回路は、前記第1の検査信号を入力するための検査信号入力端子と、前記第1の検査信号入力端子から入力された前記第1の検査信号を、前記所定数の信号線のいずれに供給するかを選択する、薄膜トランジスタから構成されるスイッチ手段と、を備えることが望ましい。
本発明の検査用回路において、前記第2の検査信号供給回路は、前記所定数の信号線の各々に接続された、薄膜トランジスタと、第2の検査信号を前記薄膜トランジスタの各々に供給する、前記所定数の検査信号配線と、前記薄膜トランジスタのON/OFFを制御する制御信号を供給する、前記所定数の制御配線と、を備えることが望ましい。
さらに本発明の検査回路において、前記信号線は、データ信号線および走査信号線のどちらにも適用できるが、データ信号線であることが望ましい。走査信号線に比べて、データ信号線の数が多い場合に、本発明の検査回路をデータ信号線側に用いると効果的である。
【0020】
本発明では、以上述べた表示装置の基板について以下の検査方法をも提供する。つまり本発明は、基板本体と、前記基板本体上にマトリックス状に配置された画素部と、前記画素部に信号を送る複数の信号線と、
M(Mは2以上の整数)本の前記信号線毎に第1の検査信号を入力するための検査信号入力端子と、前記信号線と前記検査信号入力端子との間に各々配置された、複数の第1の選択素子と、前記複数の第1の選択素子の各々に対して制御信号を供給するための、n×M(nは正の整数)本の第1の制御配線と、前記信号線の各々に接続された、複数の第2の選択素子と、前記複数の第2の選択素子を介して前記信号線の各々に第2の検査信号を供給するための、複数の検査信号配線と、前記複数の第2の選択素子の各々に対して制御信号を供給するための、n×M(nは正の整数)本の第2の制御配線と前記基板本体上に形成された検査用回路と、を有する検査用回路と、を備えた表示装置の基板の検査方法であって、前記検査方法は、第1の検査と、第1の検査の後に行われる第2の検査を有している。そして、前記第1の検査は、前記第1の制御配線を介して前記第1の選択素子に制御信号を供給し、かつ前記第2の制御配線を介して前記第2の選択素子に制御信号を供給しつつ、前記検査信号入力端子に前記第1の検査信号を入力する。また、前記第2の検査は、前記第2の制御配線を介して前記第2の選択素子に制御信号を供給しつつ、前記検査信号配線に前記第2の検査信号を供給する。
【0021】
前記第1の検査において、前記第1の制御配線を介する前記第1の選択素子への制御信号の供給は、複数の前記第1の選択素子のいずれか1つの第1の選択素子に対して選択信号を、他の第1の選択素子に対して非選択信号を供給するものとし、前記第2の制御配線を介する前記第2の選択素子への制御信号の供給は、選択信号が供給された前記第1の選択素子に対応する前記第2の選択素子に対して非選択信号を、他の第2の選択素子に対して選択信号を供給するものとすることができる。
また、前記第2の検査において、前記第2の制御配線を介する前記第2の選択素子への制御信号の供給は、全ての前記第2の選択素子に選択信号を供給するものとすることができる。
【0022】
本発明はさらに、以上の検査手法に基づく液晶セルの製造方法を提供する。つまり本発明の液晶セルの製造方法は、第1の検査信号を供給する第1の信号供給配線と、前記第1の信号供給配線にそのソース(またはドレイン)が接続された複数の第1の薄膜トランジスタと、複数の前記第1の薄膜トランジスタの各々のゲートに接続された複数の第1の制御配線と、複数の前記第1の薄膜トランジスタの各々のドレイン(またはソース)にそのドレイン(またはソース)が接続された第2の薄膜トランジスタと、複数の前記第2の薄膜トランジスタの各々のゲートに接続された複数の第2の制御配線と、複数の前記第2の薄膜トランジスタの各々のソース(またはドレイン)に接続され、かつ前記第2の薄膜トランジスタに第2の検査信号を供給する複数の第2の信号供給配線と、を備えた検査回路をアレイ基板上に形成するステップと、前記第1の制御配線を介して複数の前記第1の薄膜トランジスタのいずれかに選択電位を、他の前記第1の薄膜トランジスタに非選択電位を供給し、かつ前記第2の制御配線を介して前記第2の薄膜トランジスタのうちで前記選択電位が供給される前記第1の薄膜トランジスタに接続された前記第2の薄膜トランジスタに対して非選択電位を、他の前記第2の薄膜トランジスタに選択電位を供給しつつ、前記第1の信号供給配線に対して第1の検査信号を供給する第1の検査ステップと、液晶材料を挟んで前記アレイ基板とカラーフィルタ基板とを積層することによりセルを作成するステップと、前記第2の制御配線を介して全ての前記第2の薄膜トランジスタに対して選択電位を供給しつつ、前記第2の信号供給配線に対して第2の検査信号を供給する第2の検査ステップと、を備えることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明を実施の形態に基づいて説明する。
図1は、本発明による実施の形態における液晶セルの全体構造を示した概略図である。図1において、1は液晶セル、2はTFTアレイ基板、3はTFTアレイ基板2と互いに平行に配置された対向基板である。ここには図示しないが、TFTアレイ基板2と対向基板3との間には、シール材と封止樹脂とで液晶が封入されている。また、液晶セル1には、配向膜、トランスファ、偏光フィルムなどが形成され、両基板の距離は、その間に設けられたスペーサによって保たれている。本実施形態において、対向基板3は、RGBのカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板である。
【0024】
配向膜は、液晶の初期配向を決めるために、2つの基板のそれぞれの向かい合う面に形成される。シール材は、2つの基板を接着し、液晶を基板間に閉じ込めておくために、表示領域6の外側に形成される。また、封止樹脂は、注入口と呼ばれるあらかじめ設けたシール材の非形成領域から、2つの基板の間に液晶を注入した後に、そこを密閉するために形成される。スペーサは、2つの基板間の間隙を決めるための絶縁物で、基板の一方に形成される。表示領域6の外側に形成されるトランスファは、TFTアレイ基板2上の端子から入力された共通電極電位を、対向基板3上の共通電極に与えるための電導性物質である。偏光フィルムは、貼り合わされた2つの基板の外側各面に形成され、液晶セル1に入る光の偏光を制御する。
図1において、4および5は、アレイ検査およびセル検査を行うための第1の検査回路および第2の検査回路である。第1の検査回路4および第2の検査回路5はTFTアレイ基板2上に形成されている。6は液晶セル1において実際に表示を行う表示領域である。7は表示領域6の外周領域であり、表示領域6に画面表示信号を入力するドライバICが接続される。
【0025】
図2は、TFTアレイ基板2の表示領域6の回路構造を説明するための概略図である。図2において、11は一方向に互いに平行に延在し、走査信号が供給される複数の走査信号線、12は走査信号線11と交差する方向に互いに平行に延在し、映像信号が供給される複数のデータ信号線である。TFTアレイ基板2は、表示領域6内に、マトリックス状に配列された複数の画素13を備え、各画素13は、走査信号線11とデータ信号線12とによって囲まれている。各画素13は、液晶に電界を加える画素電極15(ITO膜)、画素電極15の電荷保持能力を補完する付加容量(Cs)18、さらに、走査信号線11およびデータ信号線12と画素電極15とを接続し、スイッチング機能を有する薄膜トランジスタ(TFT)14とを有している。表示領域6の外側には、第1の検査回路4および第2の検査回路5や、走査信号線11、データ信号線12に電気信号を入力するための表示信号入力端子(図示せず)などが形成されている。なお、第1の検査回路4および第2の検査回路5の構造は後に詳述する。
【0026】
対向基板3(図2には図示せず)上には、RGB三原色を分離するためのカラーフィルタと、TFTアレイ基板2上の画素電極15との間の電界により液晶の配向を制御するための共通電極17などが形成されている。各画素13は、R(赤)、G(緑)、B(青)いずれか1色のカラーフィルタを有する。液晶セル1の表示は、各画素電極15と共通電極17との電位差により、封入された液晶の配向を制御することで行うことができ、この電位差制御は、TFT14によって入力される信号を操作することで行われる。液晶の配向により、液晶セル1を透過する光の量が制御される。
本実施の形態において、TFT14はアモルファス・シリコンにより形成され、後述するように、第1の検査回路4および第2の検査回路5も選択素子としてアモルファス・シリコンTFTを備える。従って、フォトマスク上にパターンを追加することにより、第1の検査回路4および第2の検査回路5は、TFT14と同時に形成することができる。また、第1の検査回路4および第2の検査回路5の配線および検査用端子も、TFT14と同時に形成することが可能である。この結果、この第1の検査回路4および第2の検査回路5の形成のために、付加的な製造工程を必要としない。なお、TFTアレイ基板2の製造工程は、フォトレジストを用いた、堆積、エッチング・プロセスを用いて行われるが、これらは広く知られた技術であり、ここでは詳細な説明を行わない。
【0027】
次に、図3〜図5に基づいて第1の検査回路4および第2の検査回路5について説明する。図3は、第1の検査回路4および第2の検査回路5のTFTアレイ基板2上の配置を示す図である。なお、図は説明の便宜上、回路の部分的構造のみを示し、全体構造は記載されていない。図3に示すように、第1の検査回路4および第2の検査回路5は、表示領域6の外側に表示領域6に沿って形成されている。第1の検査回路4は、データ信号線12に接続されており、アレイ検査時およびセル検査時にデータ信号線12に対して検査用の信号を供給する。第2の検査回路5は、走査信号線11に接続されており、アレイ検査時およびセル検査時に走査信号線11に対して検査用の信号を供給する。これら検査用の信号は、第1の検査回路4および第2の検査回路5の制御に基づいて、表示領域6内の任意の画素13に供給される。
【0028】
図4は第1の検査回路4の概略を示す回路図、図5は第2の検査回路5の概略を示す回路図である。はじめに、図4に基づいて第1の検査回路4の構成について説明する。
図4に示すように、第1の検査回路4は、図中点線より上側に位置する第1の回路部4aおよび下側に位置する第2の回路部4bによって構成される。
第1の回路部4aは、アレイ検査用端子21と、第1の制御配線22と、第1の制御配線22の各々に接続される第1の制御信号入力端子24a〜24fと、そのゲート電極が第1の制御配線22に各々接続される第1の選択素子23a〜23fとを備えている。
【0029】
第1の回路部4aにおいて、アレイ検査用端子21と複数本(本実施の形態では6本)のデータ信号線12との間に、各々のデータ信号線12a〜12fに対応した第1の選択素子23a〜23fが接続されている。つまり、第1の選択素子23a〜23fのソース電極(またはドレイン電極)がアレイ検査用端子21から延びる第1の信号供給配線21aに、また第1の選択素子23a〜23fのドレイン電極(またはソース電極)が各々のデータ信号線12a〜12fに接続されている。第1の選択素子23a〜23fは、そのゲート電極が第1の制御配線22に接続されている。より具体的には、第1の選択素子23aのゲート電極は第1の制御信号入力端子24aが接続された第1の制御配線22に、第1の選択素子23bのゲート電極は第1の制御信号入力端子24bが接続された第1の制御配線22に、第1の選択素子23cのゲート電極は第1の制御信号入力端子24cが接続された第1の制御配線22に接続され、第1の選択素子23d以降も同様にして第1の制御配線22に接続されている。したがって、第1の選択素子23a〜23fは、各々第1の制御信号入力端子24a〜24fから入力される制御信号によってON/OFFが制御される。かくして、アレイ検査用端子21から入力される検査用の信号は、第1の制御信号入力端子24a〜24fから入力される制御信号に応じてデータ信号線12a〜12fに入力される。
【0030】
第2の回路部4bは、電位供給配線25と、電位供給配線25の各々に接続される電位入力端子26a〜26fと、第2の制御配線28と、第2の制御配線28の各々に接続される第2の制御信号入力端子29a〜29fと、そのゲート電極が第2の制御配線28に各々接続される第2の選択素子27a〜27fとを備えている。
【0031】
第2の回路部4bにおいて、第2の信号供給配線としての電位供給配線25の始端には各々電位入力端子26a〜26fが接続されている。そして、電位入力端子26aが接続された電位供給配線25には第2の選択素子27aのソース電極(またはドレイン電極)が、電位入力端子26bが接続された電位供給配線25には第2の選択素子27bのソース電極(またはドレイン電極)が、電位入力端子26cが接続された電位供給配線25には第2の選択素子27cのソース電極(またはドレイン電極)が接続され、電位供給端子26d以降についても同様に第2の選択素子27d…が接続されている。また、第2の選択素子27a〜27fのドレイン電極(またはソース電極)は、各々第1の選択素子23a〜23fが接続されたデータ信号線12a〜12fに接続されている。さらに、第2の選択素子27a〜27fのゲート電極は、各々第2の制御信号入力端子29a〜29fが接続された第2の制御配線28に接続されている。
第2の回路部4bは以上のような構成を備えているから、第2の選択素子27a〜27fは、各々第2の制御信号入力端子29a〜29fから入力される制御信号によってON/OFFが制御される。かくして、電位入力端子26a〜26fから入力される信号電位は、第2の制御信号入力端子29a〜29fから入力される制御信号によって制御される第2の選択素子27a〜27fを介して、各々データ信号線12a〜12fに供給される。そして、データ信号線12a〜12fに対応する各画素13は、セル検査時に供給された電位に応じた表示を行うことになる。
【0032】
以上では、TFTアレイ基板2上の第1の検査回路4の一部について説明したが、実際には、図4に示した回路構成を複数セットTFTアレイ基板2上に配設している。
TFTアレイ基板2上の第1の検査回路4において、一つのアレイ検査用端子21に対して接続されるデータ信号線12a〜12fの数をM本とすると、それに対応して第1の選択素子23a〜23fはM個だけ接続される。M個の第1の選択素子23a〜23fは、各々異なる第1の制御信号入力端子24a〜24fに各々接続されたM本(あるいはMの倍数本でもよい)の第1の制御配線22によって制御されることになる。換言すれば、第1の検査回路4において、所定数の第1の選択素子23が、共通する第1の制御配線22に接続されることになる。第1の選択素子23は、第1の選択素子23a〜23fおよび他の第1の選択素子を含めた概念である。
また、TFTアレイ基板2上の第1の検査回路4において、6N個の電位入力端子26a〜26fと電位入力端子26a〜26fに各々接続される6N本の電位供給配線25を備えている。そして、6N本の電位供給配線25とM本のデータ信号線12a〜12fとの間に、M本のデータ信号線12a〜12fに各々対応するM個の第2の選択素子27a〜27fが接続されている。さらに、M個の第2の選択素子27a〜27fは、各々異なる第2の制御信号入力端子29a〜29fに各々接続されたM本(あるいはMの倍数本でもよい)の第2の制御配線28によって制御されることになる。ここでも、所定数の第2の選択素子27が、共通する第2の制御配線28に接続されることになる。
【0033】
次に、図5に基づいて第2の検査回路5の構成について説明する。
図5に示すように、第2の検査回路5は、図中点線より上側に位置する第1の回路部5aおよび下側に位置する第2の回路部5bによって構成される。
第1の回路部5aは、アレイ検査用端子31と、第1の制御配線32と、第1の制御配線32の各々に接続される第1の制御信号入力端子34a〜34fと、そのゲート電極が第1の制御配線32に各々接続される第1の選択素子33a〜33fとを備えている。
【0034】
第1の回路部5aにおいて、アレイ検査用端子31と複数本(本実施の形態では6本)の走査信号線11との間に、各々の走査信号線11に対応した第1の選択素子33a〜33fが接続されている。つまり、第1の選択素子33a〜33fのソース電極(またはドレイン電極)がアレイ検査用端子31に、また第1の選択素子33a〜33fのドレイン電極(またはソース電極)が各々の走査信号線11a〜11fに接続されている。第1の選択素子33a〜33fは、そのゲート電極が第1の制御配線32に接続されている。より具体的には、第1の選択素子33aのゲート電極は第1の制御信号入力端子34aが接続された第1の制御配線32に、第1の選択素子33bのゲート電極は第1の制御信号入力端子34bが接続された第1の制御配線32に、第1の選択素子33cのゲート電極は第1の制御信号入力端子34cが接続された第1の制御配線32に接続され、第1の選択素子33d以降も同様にして第1の制御配線32に接続されている。したがって、第1の選択素子33a〜33fは、各々第1の制御信号入力端子34a〜34fから入力される制御信号によってON/OFFが制御される。かくして、アレイ検査用端子31から入力される検査用の信号は、第1の制御信号入力端子34a〜34fから入力される制御信号に応じて走査信号線11a〜11fに入力される。
【0035】
第2の回路部5bは、電位供給配線35と、電位供給配線35の各々に接続される電位入力端子36a〜36bと、第2の制御配線38と、第2の制御配線38の各々に接続される第2の制御信号入力端子39a〜39fと、そのゲート電極が第2の制御配線38に各々接続される第2の選択素子37a〜37fとを備えている。
【0036】
第2の回路部5bにおいて、電位供給配線35の始端には各々電位入力端子36a〜36bが接続されている。そして、電位入力端子36aが接続された電位供給配線35には第2の選択素子37a、37c、37eのソース電極(またはドレイン電極)が、電位入力端子36bが接続された電位供給配線35には第2の選択素子37b、37d、37fのソース電極(またはドレイン電極)が接続されている。また、第2の選択素子37a〜37fのドレイン電極(またはソース電極)は、各々第1の選択素子33a〜33fが接続された走査信号線11a〜11fに接続されている。さらに、第2の選択素子37a〜37fのゲート電極は、各々第2の制御信号入力端子39a〜39fが接続された第2の制御配線38に接続されている。
第2の回路部5bは以上のような構成を備えているから、第2の選択素子37a〜37fは、各々第2の制御信号入力端子39a〜39fから入力される制御信号によってON/OFFが制御される。かくして、電位入力端子36a〜36bから入力される信号電位は、第2の制御信号入力端子39a〜39fから入力される制御信号によって制御される第2の選択素子37a〜37fを介して、各走査信号線11a〜11fに供給される。そして、走査信号線11a〜11fに対応する各画素13は、供給された電位に応じた表示を行うことになる。
【0037】
次に、以上の第1の検査回路4および第2の検査回路5を用いて行う、アレイ検査およびセル検査の具体的内容について説明する。
はじめに、図6〜図8を参照しつつアレイ検査について説明する。アレイ検査は、TFTアレイ基板2上に形成された画素13に順次所定の電位を所定の時間だけ書き込み、保持し、その後当該画素13から電位を読み出す。読み出した値が、当該画素13にとって正常値なのか否かの判定を行う。この電位は、データ信号線12a〜12fを介して供給される。したがって、アレイ検査において、各データ信号線12a〜12f、各走査信号線11a〜11fに対して独立に電位を付与することが必要となる。
【0038】
図6は、第1の検査回路4において書き込むべき電位をデータ信号線12aに対して供給する際の動作を示している。アレイ検査用端子21に対して第1の検査信号として所定の書き込み電位を供給する。図6中、電位が供給されている状態を太線で示している。このとき、第1の選択素子23a〜23fのうち、データ信号線12aに接続されている第1の選択素子23aがONされるように、第1の制御信号入力端子24aに接続されている第1の制御配線22に選択電位を供給する。第1の選択素子23aを除く第1の選択素子23b〜23fには非選択電位を供給する。このとき、第1の選択素子23aに対応する、つまりデータ信号線12aに接続された第2の選択素子27aを遮断しておくために、第2の選択素子27aのゲート電極に接続された第2の制御配線28には非選択電位を供給する。このとき、第2の選択素子27aを除く他の第2の選択素子27b〜27fが選択されるように、各々の第2の選択素子27b〜27fに対応する第2の制御配線28には、選択電位を供給する。かくして、データ信号線12aには、所定の電位が供給される。なお、図6中、選択電位が供給されていることをHで、また非選択電位が供給されていることをLで示している。
【0039】
図7は、第2の検査回路5において書き込むべき電位を走査信号線11aに対して供給する際の動作を示している。アレイ検査用端子31に対して所定の書き込み電位を供給する。図7中、電位が供給されている状態を太線で示している。このとき、第1の選択素子33a〜33fのうち、走査信号線11aに接続されている第1の選択素子33aがONされるように、第1の制御信号入力端子34aに接続されている第1の制御配線32に選択電位を供給する。第1の選択素子33aを除く第1の選択素子33b〜33fには非選択電位を供給する。このとき、第1の選択素子33aに対応する、つまり走査信号線11aに接続された第2の選択素子37aを遮断しておくために、第2の選択素子37aのゲート電極に接続された第2の制御配線38には非選択電位を供給する。このとき、第2の選択素子37aを除く他の第2の選択素子37b〜37fが選択されるように、各々の第2の選択素子37b〜37fに対応する第2の制御配線38には、選択電位を供給する。かくして、走査信号線11aには、所定の電位が供給される。なお、図7においても、選択電位が供給されていることをHで、また非選択電位が供給されていることをLで示している。
【0040】
以上の説明から明らかなように、第1の検査回路4は、アレイ検査用端子21から供給される共通な検査信号を、所定数のデータ信号線12a〜12fのいずれかに選択的に供給する回路を含んでいる。また、第2の検査回路5は、アレイ検査用端子31から供給される共通な検査信号を、所定数の走査信号線11a〜11fのいずれかに選択的に供給する回路を含んでいる。
【0041】
以上のように、第1の検査回路4によってデータ信号線12aに対して所定の電位が、また第2の検査回路5によって走査信号線11aに対して所定の電位が供給される。すると、図8に示すようにデータ信号線12aおよび走査信号線11aによって特定される画素13がアクティブになる。図8では、アクティブになっている画素13を塗りつぶしで示している。アレイ検査は、画素13を順次アクティブにして所定の電位を書き込み、かつ読み出す。この具体例を以下説明する。
電位の書き込み、読み出しのためのテスタ40の回路構成を図9に示す。図9において、テスタ40は、リセット・スイッチ(Reset−SW)およびコンデンサ(C)を備えた積分器、スイッチ(SW−1)ならびに電源(Vd)を備えている。テスタ40は、スイッチ(SW−1)側の配線端が第1の検査回路4のアレイ検査用端子21に接続され、他方の配線端はADコンバータ(ADC)に接続されているものとする。
【0042】
はじめに、リセット・スイッチ(Reset−SW)を接続し、積分器をリセットする。このとき、コンデンサ(C) に充電する。次いで、スイッチ(SW−1)を電源(Vd)に接続することにより、アレイ検査用端子21を介してデータ信号線12aに電位Vdを印加する。一方、走査信号線11aに選択電位(Vgh)を印加することにより、画素13の付加容量(Cs)18にVdが充電される。ここで、走査信号線11aに保持電位(VgL)を印加する。その後、スイッチ(SW−1)を積分器に接続すると、データ信号線12aの電位はGND(グランド)レベルになる。次いで、リセット・スイッチ(Reset−SW)を開放する。そして、走査信号線11aに再び選択電位(Vgh)を印加すると、画素13の付加容量(Cs)18に蓄えられていた電荷が、積分器のコンデンサ(C) に移動する。それに伴い、積分器の出力電位が低下する。ここで走査信号線11aに再びVgLを印加する。所定時間経過後、積分値の出力電位をサンプルホールドし、ADコンバータ(ADC)にてデジタル値に変換する。この値により、画素13の良否を判定する。
【0043】
走査信号線11aおよびデータ信号線12aで特定される画素13についての検査、測定が終了すると、他の走査信号線11b…、データ信号線12b…で特定される画素13について順次検査、測定を実行する。アレイ検査終了後には、第1の回路部4aおよび第1の回路部5aは不要になる。したがって、アレイ検査終了後には、図4、図5に記した点線の部分で切断することにより、第1の回路部4aおよび第1の回路部5aを除去してもよい。もちろん、第1の回路部4aおよび第1の回路部5aを残存することもできる。第1の回路部4aおよび第1の回路部5aを残存する場合には、第1の回路部4a,5aおよび第2の回路部4b,5bが形成された状態で、TFTアレイ基板2は液晶セル1の製造工程に供される。この製造工程を概略説明すると、TFTアレイ基板2と対向基板3とを液晶材料を挟んで積層する。積層には、周知のように、シール剤が用いられる。液晶セル1が得られたならば、第2の回路部4b,5bを用いてセル検査が実行される。以下、本実施の形態によるセル検査、つまり画質検査方法の具体的内容について説明する。
【0044】
本実施の形態における、液晶セル1の画質検査方法を説明する。この実施形態では、全画面を黄色に表示する例を示す。
図10に示すように、第1の検査回路4において、データ信号線12a〜12fには、各々、D(j+1)〜D(j+6)で示す第2の検査信号(電位)が供給される。D(j+1)、D(j+4)がR(赤)の画素13に対して供給される電位、D(j+2)、D(j+5)がG(緑)の画素13に対して供給される電位、D(j+3)、D(j+6)がB(青)の画素13に対して供給される電位である。つまり、隣接するデータ信号線12には異なる検査信号が供給される。この電位は、各々、電位入力端子26a〜26fから供給される。データ信号線12a〜12fに電位D(j+1)〜D(j+6)が供給される前提として、第2の制御信号入力端子29a〜29fに対して選択電位を供給して、第2の選択素子27a〜27fをONする。
図11に示すように、第2の検査回路5において、走査信号線11a〜11fには、各々、G(k+1)〜G(k+6)で示す検査信号が供給される。走査信号線11a〜11fに検査信号G(k+1)〜G(k+6)が供給される前提として、第2の制御信号入力端子39a〜39fに対して選択電位を供給して、第2の選択素子37a〜37fをONする。
【0045】
この本実施の形態における第1の検査回路4、第2の検査回路5に加える検査用駆動波形の例を図12に示す。この例は画素反転(ドット反転)駆動により、全画面黄色表示を行うときのものである。図12は、加えられる検査信号の一部を示したものにすぎない。実際は、この信号と同形の信号が連続して液晶セル1に入力される。図12において、横軸は時間軸をあらわす。期間T(1)、T(2)およびT(3)が、各々1フレームの期間をあらわし、期間T(1)と期間T(2)は、信号G(k+1)およびG(k+2)がそれぞれ逆位相になっている点で相違する。これらの期間T(1)、T(2)を1周期として、1つの検査画面を表示している間、これらの信号が繰り返し連続して液晶セル1に入力される。
【0046】
この他の駆動例は、行反転(ロウ反転)駆動、列反転(カラム反転)駆動等がある。入力信号波形の変更によって、これらの必要な駆動方法を容易に実現できる。さらに、入力信号電圧を可変とすることで、任意の階調表示が可能となる。また、本例では、R、G、Bの信号を独立に入力できるので、任意の色表示が可能である。
【0047】
図12において、電位入力端子26a〜26dに供給された検査信号電位D(j+1)〜D(j+4)は、T(1)の期間に、走査信号線11a,11bに対して検査信号G(k+1)およびG(k+2)が供給されている時間に時分割で、それぞれのデータ信号線12a〜12dに対応する画素13に与えられる。その後、T(2)の期間に走査信号線11a,11bに検査信号G(k+1)およびG(k+2)が供給されるまでの間、これを保持する。図12に示すように、T(2)の期間に与えられる電位は、T(1)とはそれぞれ逆極性である。また、T(3)の期間には、T(1)の期間と同極性の電位が与えられる。
図12に示すように、D(j+1)、D(j+2)およびD(j+4)の振幅が小さいから、RおよびGに対応する画素13は明表示になる。D(j+3)の振幅が大きいので、Bに対応する画素13は暗表示になる。したがって、表示領域6の全面に黄色の単色表示がなされる。
液晶セル1のセル検査に際しては、上記のような方法をとれば、非常に少ない信号入力端子数で、検査に必要な表示パターンを表示することができ、安定して低コストな検査を実現することができる。
【0048】
上記のセル検査が行われたあと、この液晶セル1にドライバICと、それに入力する制御信号を生成する駆動回路とを接続し、バックライトと機構部品を装着することにより、液晶モジュールが完成される。検査用TFT、つまり第1の選択素子23a〜23f、33a〜33f、第2の選択素子27a〜27f、37a〜37fは、最終製品の駆動時はオフになるようされる。これは、検査時に束ねた入力を安定的に切り離すことを目的とする。
なお、本実施の形態では、図13に示すように、第1の選択素子23a〜23fと電位供給配線25との間に、ドライバIC接続用パッド50を配置することもできる。この場合、第1の回路部4aは除去される。ただし、本実施の形態では、第1の回路部4aを含め、第1の検査回路4および第2の検査回路5を最終製品まで残しておいても良い。この場合、ドライバIC接続用パッド50は、第1の制御配線22の外側に配置されることになる。
【0049】
以上のように、本実施の形態は、上記のような構成の検査回路を有するので、多ピンプローブを用いることなくアレイ検査およびセル検査に必要な信号を、液晶セル1に入力することができるので、検査を効率的に行うことが可能となる。しかも、本実施の形態による第1の検査回路4および第2の検査回路5は、アレイ検査用の回路とセル検査用の回路とを融合しているため、TFTアレイ基板2上で占有する面積を狭くすることができる。アレイ検査用の回路とセル検査用の回路とを各々独立に設ける場合、アレイ検査用の回路に選択素子群が2列、セル検査用の回路に選択素子群が1列、合計3列必要であるが、本実施の形態によれば、合計2列の選択素子群でアレイ検査およびセル検査に用いる回路を構成することができるのである。また、従来のアレイ検査回路は、液晶セル1に残る領域以外に形成されていたが、本実施の形態によればその半分近くを液晶セル1に残る領域に形成することができ、TFTアレイ基板2を切り出すためのマザーガラスの有効使用領域を大きくすることができる。
【0050】
本実施の形態において、アレイ検査用の回路とセル検査用の回路とを融合することにより、セル検査用の回路に欠陥がある場合に、アレイ検査の際にその欠陥を知ることができるという利点もある。
例えば、図14に示すように、第1の検査回路4において、第2の選択素子27bにソース−ドレイン間の短絡不良がある場合(図中(a))、アレイ検査時にこの不良を検知することができる。この短絡不良は、セル検査時には特定することができないが、液晶表示装置となったときには不良(線欠陥)になるので、事前に検知することが必要である。アレイ検査時に、電位供給配線25には固定電位(Vhold)が供給されるが、このVholdを変化させ、読み出した値に同様の変化が現れれば、ソース−ドレイン間の短絡不良を特定することができる。
【0051】
また、例えば図14に示すように、第2の選択素子27cにゲート−ドレイン間の短絡不良がある場合(図中(b))、アレイ検査時にこの不良を検知することができる。この短絡不良は、液晶表示装置となったときに製品不良(線欠陥)となる。この短絡不良は、セル検査時に特定することができるが、TFTアレイ基板2の状態であれば修正可能な欠陥であるから、アレイ検査時に特定できれば、製品不良の発生を未然に防止することができる。つまり、アレイ検査時に、第2の選択素子27cを制御する非選択電位が読み出されれば、この短絡不良を特定することができる。
さらに、例えば図14に示すように、第2の選択素子27dにオープン不良がある場合(図中(c))、アレイ検査時にこの不良を検知することができる。この不良は、液晶表示装置となったときに製品不良となるものではないが、セル検査時における不良となることから、事前に検知する必要がある。つまり、アレイ検査時に、第2の選択素子27dに選択電位を供給しても、Vholdが読めなければ、この不良を特定することができる。
【0052】
なお、本実施の形態においては、走査信号線11とデータ信号線12の双方に対して本発明に従った検査回路を形成したが、その一方のみに本発明に従った検査回路を設け、他方には従来の多ピンプローブを介して検査信号を入力することも可能である。例えば、第2の検査回路5の代わりに、多ピンプローブを接続することもできる。通常、列方向の画素数が行方向よりも多いことから、データ信号線12に対して本発明にしたがった検査回路を設けることが有効である。
【0053】
また、表示画面種類や駆動条件の必要に応じて、入力端子数を増減させることも可能である。具体的には、本実施の形態においては、データ信号線12に接続された接続端子は2セット(電位入力端子26a〜26f,第2の制御信号入力端子29a〜29f)であるが、これをさらに増加させることにより、細かいブロック表示を行うことが可能となる。
反対に入力端子数を減少させることも考えられる。例えば、画質検査として、全画面の色表示検査のみを行う場合は、走査信号線11側の検査回路には、1つの共通ソース端子のみを設ける。信号配線側の検査回路には、R、G、Bのそれぞれの画素13用のそれぞれ一つずつの共通ソース端子のみを形成する。この検査回路により、印加電圧を制御することにより、少なくとも、全色の全画面表示を行うことができる。
【0054】
さらに、本実施の形態による第1の検査回路4を用いて、TFTアレイ基板2上に電着膜を形成することができる。この電着膜は、カラーフィルタとして機能させることができる。例えば、図4において、R、G、Bのうちのいずれかに対応する第2の選択素子27a〜27fを制御する第2の制御配線28に選択電位を与え、それに接続されている電位供給配線25に対して所定の電位Veを与える。このとき、画素13を制御する全ての走査信号線11を選択電位としておけば、選択した一色に対応する全ての画素電極に電位Veが与えられる。つまり、電着槽中で画素電極に所望の色のカラーフィルタを形成することができる。この工程を、色を換えて3度繰り返すことにより、R,G,BのカラーフィルタをTFTアレイ基板2上に形成することができる。なお、選択しない色に対応する電位供給配線25には、電着槽中の対向電極電位を与えておくことが望ましい。
【0055】
さらにまた、本発明の検査回路は、液晶セル1のみならず、他のアクティブ素子を用いた表示装置や、カラーフィルタを使用しない液晶表示装置にも適用可能である。他の表示装置の例としては、有機膜に印加する電圧をアクティブ素子で操作することにより、その発光を制御するAM−PLED(アクティブマトリックス−ポリマー発光ダイオード)、または、AM−OLED(アクティブマトリックス−有機発光ダイオード)を用いた、自発光型ディスプレイ等がある。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、アレイ検査用の回路とセル検査用の回路とを一体的にしかつ検査時に必要なプローブの数を低減することのできる新たな検査回路が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態による液晶セルの概略構成を示す平面図である。
【図2】 本実施の形態による液晶セルの回路構造を示す概略図である。
【図3】 本実施の形態による第1および第2の検査回路の配置を示す概略図である。
【図4】 本実施の形態による第1の検査回路の回路構造を示す概略図である。
【図5】 本実施の形態による第2の検査回路の回路構造を示す概略図である。
【図6】 本実施の形態によるアレイ検査時の動作を説明するための図である。
【図7】 本実施の形態によるアレイ検査時の動作を説明するための図である。
【図8】 本実施の形態によるアレイ検査時の動作を説明するための図である。
【図9】 本実施の形態においてアレイ検査時に用いるアレイテスタの構成を示すブロック図である。
【図10】 本実施の形態によるセル検査時の動作を説明するための図である。
【図11】 本実施の形態によるセル検査時の動作を説明するための図である。
【図12】 本実施の形態によるセル検査時に供給する信号波形を示す図である。
【図13】 本実施の形態による検査回路の変形例を示す概略図である。
【図14】 本実施の形態による第1の検査回路の欠陥の例を示す図である。
【符号の説明】
1…液晶セル、2…TFTアレイ基板、3…対向基板、4…第1の検査回路、4a…第1の回路部、4b…第2の回路部、5…第2の検査回路、5a…第1の回路部、5b…第2の回路部、6…表示領域、7…外周領域、11a〜f…走査信号線、12a〜f…データ信号線、13…画素、14…薄膜トランジスタ(TFT)、15…画素電極、17…共通電極、18…付加容量(Cs)、21,31…アレイ検査用端子、21a…第1の信号供給配線、22,32…第1の制御配線、23a〜23f,33a〜33f…第1の選択素子、24a〜24f,34a〜34f…第1の制御信号入力端子、25,35…電位供給配線、26a〜26f,36a〜36b…電位入力端子、27a〜27f,37a〜37f…第2の選択素子、28,38…第2の制御配線、29a〜29f,39a〜39f…第2の制御信号入力端子
Claims (5)
- 第1の検査信号を供給する第1の信号供給配線と、
前記第1の信号供給配線にそのソース(またはドレイン)が接続された複数の第1の薄膜トランジスタと、
複数の前記第1の薄膜トランジスタの各々のゲートにそれぞれ接続された複数の第1の制御配線と、
複数の前記第1の薄膜トランジスタの各々のドレイン(またはソース)にそのドレイン(またはソース)が接続された第2の薄膜トランジスタと、
複数の前記第2の薄膜トランジスタの各々のゲートにそれぞれ接続された複数の第2の制御配線と、
複数の前記第2の薄膜トランジスタの各々のソース(またはドレイン)にそれぞれ接続され、かつ所定数の第2の薄膜トランジスタ毎に第2の検査信号を供給する複数の第2の信号供給配線とを備え、
前記第1の制御配線を介して複数の前記第1の薄膜トランジスタのいずれかに選択電位が、他の前記第1の薄膜トランジスタに非選択電位が供給され、かつ前記第2の制御配線を介して前記第2の薄膜トランジスタのうちで前記選択電位が供給される前記第1の薄膜トランジスタに接続された前記第2の薄膜トランジスタに対して非選択電位が、他の前記第2の薄膜トランジスタに選択電位が供給された状態で、前記第1の信号供給配線に対して第1の検査信号が供給されることを特徴とする、検査用回路。 - 前記第2の制御配線を介して全ての前記第2の薄膜トランジスタに対して選択電位が供給された状態で、前記第2の信号供給配線に対して第2の検査信号が供給されることを特徴とする請求項1に記載の検査用回路。
- 基板本体と、
前記基板本体上にマトリックス状に配置された画素部と、
前記画素部に信号を送る複数の信号線と、
M(Mは2以上の整数)本の前記信号線毎に第1の検査信号を入力するための検査信号入力端子と、前記信号線と前記検査信号入力端子との間に各々配置された、複数の第1の選択素子と、前記複数の第1の選択素子の各々に対して制御信号を供給するための、n×M(nは正の整数)本の第1の制御配線と、前記信号線の各々にそれぞれ接続された、複数の第2の選択素子と、前記複数の第2の選択素子を介して前記信号線の各々に第2の検査信号を供給するための、複数の検査信号配線と、前記複数の第2の選択素子の各々に対して制御信号を供給するための、n×M(nは正の整数)本の第2の制御配線と前記基板本体上に形成された検査用回路と、を有する検査用回路と、
を備えた表示装置の基板の検査方法であって、
前記検査方法は、第1の検査と、第1の検査の後に行われる第2の検査を有し、
前記第1の検査は、
前記第1の制御配線を介して前記第1の選択素子に制御信号を供給し、かつ前記第2の制御配線を介して前記第2の選択素子に制御信号を供給しつつ、前記検査信号入力端子に前記第1の検査信号を入力し、
前記第2の検査は、
前記第2の制御配線を介して前記第2の選択素子に制御信号を供給しつつ、前記検査信号配線に前記第2の検査信号を供給し、
前記第1の検査において、
前記第1の制御配線を介する前記第1の選択素子への制御信号の供給は、複数の前記第1の選択素子のいずれか1つの第1の選択素子に対して選択信号を、他の第1の選択素子に対して非選択信号を供給するものであり、
前記第2の制御配線を介する前記第2の選択素子への制御信号の供給は、選択信号が供 給された前記第1の選択素子に対応する前記第2の選択素子に対して非選択信号を、他の第2の選択素子に対して選択信号を供給するものであることを特徴とする、検査方法。 - 前記第2の検査において、
前記第2の制御配線を介する前記第2の選択素子への制御信号の供給は、全ての前記第2の選択素子に選択信号を供給するものであることを特徴とする請求項3に記載の検査方法。 - 第1の検査信号を供給する第1の信号供給配線と、
前記第1の信号供給配線にそのソース(またはドレイン)が接続された複数の第1の薄膜トランジスタと、
複数の前記第1の薄膜トランジスタの各々のゲートにそれぞれ接続された複数の第1の制御配線と、
複数の前記第1の薄膜トランジスタの各々のドレイン(またはソース)にそのドレイン(またはソース)が接続された第2の薄膜トランジスタと、
複数の前記第2の薄膜トランジスタの各々のゲートにそれぞれ接続された複数の第2の制御配線と、
複数の前記第2の薄膜トランジスタの各々のソース(またはドレイン)にそれぞれ接続され、かつ前記第2の薄膜トランジスタに第2の検査信号を供給する複数の第2の信号供給配線と、を備えた検査回路をアレイ基板上に形成するステップと、
前記第1の制御配線を介して複数の前記第1の薄膜トランジスタのいずれかに選択電位を、他の前記第1の薄膜トランジスタに非選択電位を供給し、かつ前記第2の制御配線を介して前記第2の薄膜トランジスタのうちで前記選択電位が供給される前記第1の薄膜トランジスタに接続された前記第2の薄膜トランジスタに対して非選択電位を、他の前記第2の薄膜トランジスタに選択電位を供給しつつ、前記第1の信号供給配線に対して第1の検査信号を供給する第1の検査ステップと、
液晶材料を挟んで前記アレイ基板とカラーフィルタ基板とを積層することによりセルを作成するステップと、
前記第2の制御配線を介して全ての前記第2の薄膜トランジスタに対して選択電位を供給しつつ、前記第2の信号供給配線に対して第2の検査信号を供給する第2の検査ステップと、
を備えることを特徴とする液晶セルの製造方法。
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