JP3714693B2 - 防振部材およびそれを用いた光ディスク装置 - Google Patents

防振部材およびそれを用いた光ディスク装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、防振部材およびそれを用いた光ディスク装置に関する。さらに詳しくは、ディスク状記録媒体に光スポットを投影して光学的に情報を記録および/または再生する光ディスク装置、具体的には、例えば、携帯用CDプレーヤー、車載用CDプレーヤー、CD−ROMユニット、光磁気ディスクユニット等における振動吸収に好適に用いられる防振部材およびそれを用いた光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク装置の用途は、音響機器、情報関連機器の分野へと多様化していく傾向にあり、それに伴って防振性能に対する要求も益々厳しいものになってきている。特に、携帯用CDプレーヤーやCD−ROMにおいては、音飛び、データエラー等の解消のための防振対策が重要となっている。
【0003】
このような背景において、従来、光ディスク装置には、例えば、図14に示されるような構造の防振部材(51)が用いられていた。この防振部材(51)は、ショアーA硬度が30°以下のゴムからなり、中空筒状に成形されて上下のパネル(52)(53)間にピン(54)(55)にて位置決め状態に保持され、この防振部材(51)の周壁に形成された上下の環状膨出壁部(51a )(51b )間にメカニカルデッキ(56)の保持部(56a )が取り付けられるようになされたもので、この防振部材(51)により、パネル(52)(53)からメカニカルデッキ(56)に伝えられる振動を減衰し、同デッキ(56)に設けられている光ピックアップへの振動の伝達を抑制するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような形状構造の防振部材(51)では、防振部材(51)がピン(54)(55)によって保持されるものであるため、トラッキング方向(水平方向)の変形の自由度がほとんどなく、トラッキング方向の振動減衰性能が悪いという問題があった。
【0005】
また、上記のような形状構造の防振部材(51)では、上下両側の環状膨出壁部(51a )(51b )を圧縮した状態でメカニカルデッキ(56)を保持するものであるために、フォーカス方向(垂直方向)の変形の自由度も制限されてしまい、フォーカス方向においても振動減衰性能が悪いという問題があった。
【0006】
また、上記の防振部材(51)は、その硬度を30°以下に設定しているが、このために、防振部材(51)それ自身によるメカニカルデッキ(56)の姿勢保持が困難であるという問題があった。そこで、硬度を30°を上回るものにして、姿勢保持に十分な硬度にすることも考えられるが、その場合には、変形の自由度が確保されず、共振周波数が高くなって除振領域が制限され、振動減衰機能が低下するといった問題を派生することになる。
【0007】
従って、上記のような従来の防振部材(51)の構造では、光ディスク装置に水平及び垂直方向に振動、衝撃が加わったときに、光ピックアップの光ディスクに対するトラッキングのサーボ制御、及び対物レンズのフォーカスサーボ制御に支障をきたすおそれがあった。
【0008】
さらに、上記の防振部材(51)は、環状膨出壁部(51a )(51b )を有するアンダーカット形状であるため、金型による成形が困難であるという問題もあった。
【0009】
この発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、垂直方向にも水平方向にも優れた振動減衰機能を発揮することができる防振部材を提供することを主たる目的とする。また、この発明は、優れた防振性能を有する光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的において、この発明による防振部材は、水平方向に軸線を向けた環状の防振主体部と、該防振主体部の上下両側に設けられた取付け部とを少なくとも有し、かつ、上記防振主体部と上記取付け部とが弾性体によって一体成形されてなることを特徴とする。
【0011】
上記防振部材は、ショアーA硬度30°〜65°の弾性体からなるのが好ましい。そして、上記防振部材は、ショアーA硬度40°〜60°の弾性体からなるのがより好ましい。
【0012】
上記防振主体部と、上記上下の取付け部とは、直接に連接された形状構造であってよい。しかし、上記防振主体部と、上記上側または下側(より好ましくは上下両側)の取付け部とは、全周にわたってくびれ状にされた短柱状の首部を介して連結され、かつこれら防振主体部、首部および取付け部が弾性体によって一体成形されてなるのがより好ましい。
【0013】
ここで、短柱状首部は、横断面円形状であるのが好ましい。
【0014】
また、短柱状首部は、その高さが0.3mm〜1mmの範囲において、その直径が2mm〜4mmの範囲においてそれぞれ設定されるのが好ましい。
【0015】
また、この発明による光ディスク装置は、ディスク状記録媒体に光スポットを投影して情報を記録および/または再生する光学的記録再生手段と、該光学的記録再生手段を支持する少なくとも1つの防振部材とを備えてなる光ディスク装置において、該防振部材が上記特徴を備えた防振部材であることを特徴とする。
【0016】
【作用】
上記防振部材では、水平方向に軸線を向けた環状の弾性体による防振主体部を備えていることにより、この防振主体部がダンピングを行うことで、垂直方向(フォーカス方向)において大きな変形の自由度を有する。加えて、上記した従来のようなピン保持構造によるものではなく、水平方向に軸線を向けた環状の防振主体部を採用するものであることにより、水平方向(トラッキング方向)においても大きな変形の自由度を有する。しかも、このような形状構造の防振主体部は、アンダーカット形状を有しないものであるため、金型による成形が容易になる。
【0017】
また、防振主体部と上下の取付け部とは、弾性体によって一体成形されているため、共振周波数を一カ所に集中させることができる。ちなみに、防振主体部と上下の取付け部とを別材料とした場合には、共振周波数が複数に分散してしまうため好ましい防振特性が得られない。しかも、このように防振主体部と上下の取付け部とが弾性体で一体成形されている構造により、防振部材全体の成形が容易になり、かつ、防振部材の取り付けも容易になる。
【0018】
防振部材を構成する弾性体のショアーA硬度を30°以上とすることにより、メカニカルデッキ等の防振対象物の姿勢保持が確実なものになり、またその成形も容易となる。特に40°以上とすることによって、防振対象物の姿勢保持がより一層確実なものになる。一方、ショアーA硬度を65°以下、好適には60°以下とすることにより、変形の自由度が大きく確保されて、共振周波数を低く抑えられ、優れた振動減衰性能が得られる。
【0019】
加えて、防振主体部と、該防振主体部の上下に設けられた各取付け部のいずれか一方または両方とが、全周にわたってくびれ状にされた短柱状の首部を介して連結されてなる形状構造とすることにより、フォーカス方向においては、防振主体部は、この短柱状の首部を通じての局部的な集中荷重を受けて変形することになり、フォーカス方向における変形の自由度が更に大きなものになる。このように、フォーカス方向における変形の自由度がより一層大きなものになることにより、その共振周波数がより一層低くなり、除振領域がより一層広がって、フォーカス方向においてより一層優れた振動減衰機能が発揮される。
【0020】
のみならず、このように防振主体部と上側および/または下側の取付け部とが、短柱状の首部を介して連結されている構造とすることにより、トラッキング方向においては、該首部自身が弾性的な剪断変形を行い、これにより、トラッキング方向における変形の自由度が更に大きなものになる。このようにトラッキング方向における変形の自由度がより一層大きなものになることにより、その共振周波数がより一層低くなり、除振領域がより一層広がって、トラッキング方向においてもより一層優れた振動減衰機能が発揮される。
【0021】
特に、首部を横断面円形状にすることにより、あらゆる水平方向において安定良く優れた振動減衰機能が発揮される。
【0022】
なお、この振動減衰機能は、短柱状首部の高さが0.3mm〜1mmの範囲において、その直径が2mm〜4mmの範囲においてそれぞれ設定されることにより、特に優れたものになる。
【0023】
【実施例】
次に、この発明の実施例を説明する。本実施例では、光ディスク装置として、携帯用のCDプレーヤーを例に挙げて説明する。なお、光ディスク装置としては、その他、車載用CDプレーヤー、CD−ROMユニット、光磁気ディスクユニットなど、防振対策が求められる各種の光ディスク装置であってよい。また、本発明における防振部材は、光ディスク装置用に限定されるものではなく、防振対策の求められる各種機器に広く適用され得るものであることはいうまでもない。
【0024】
一実施例にかかる防振部材のCDプレーヤーにおける取付け状態を示す図1において、(1)は上部パネル、(2)は下部パネル、(3)は防振対象物としての、またディスク状記録媒体に光スポットを投影して情報を記録および/または再生する光学的記録再生手段としてのメカニカルデッキ、そして(4)は防振部材である。メカニカルデッキ(3)には、図4に示されるように、その周縁部の3箇所に防振部材(4)(4)(4)が取り付けられ、図1に示されるように、該防振部材(4)を介して、上部パネル(1)と下部パネル(2)との間に保持されている。なお、図4に示されるメカニカルデッキ(3)において、(5)はターンテーブル、(6)は光ピックアップである。
【0025】
図1ないし図3に示されるように、上記防振部材(4)において、(8)は防振主体部、(9)は下部パネル取付け部、(10)はメカニカルデッキ取付け部、(11)は上部突出部、(15)(15)は短柱状首部である。
【0026】
この防振部材(4)は、ブチルゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、天然ゴムなどのゴム材料や、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂等からなる弾性体による一体成形品である。
【0027】
該防振部材(4)のショアーA硬度は30°〜65°の範囲において設定されるのが好ましい。硬度が30°よりも小さいとメカニカルデッキ(3)の姿勢保持等に支障をきたすおそれがあり、一方、65°を越えて大きいと防振部材(4)の変形の自由度が小さくなり、十分な振動減衰機能を発揮しづらくなるからである。硬度の下限値は、メカニカルデッキ(3)の姿勢保持等の観点から40°以上であるのがより好ましい。また、硬度の上限値は、変形の自由度の確保という観点から60°以下であるのがより好ましい。なお、硬度の範囲特定において、上記した上限値と下限値とはそれらの間で任意の組み合わせが可能である。本実施例の防振部材(4)は、ショアーA硬度50°のブチルゴムからなる。
【0028】
防振主体部(8)は、水平方向に軸線を向けた横断面偏平長円状の短筒状の環状部に形成されている。該防振主体部(8)は、その高さが6mm、長径方向の幅が10mm、筒軸線長さ方向の幅が6.5mm、壁厚が1.5mmに設計されている。
【0029】
下部パネル取付け部(9)は、防振主体部(8)の下方側に備えられ、上下のフランジ部(9a)(9b)に挟まれた環状溝(9c)を有して、該環状溝(9c)内に、下部パネル(2)の内底面に形成されたC字状保持部(2a)が嵌合されて、防振部材(4)を下部パネル(2)に対し位置決め状態に保持するものである。この下部パネル取付け部(9)は、平面円形状をなし、その合計高さが3mm、上フランジ部(9a)の外径が10mm、下フランジ部(9b)の外径が8mmで、環状溝部(9c)の外径は5.5mm、溝幅が1mmの円形状に成形されている。
【0030】
メカニカルデッキ取付け部(10)は、防振主体部(8)の上方側に備えられ、上下のフランジ部(10a )(10b )に挟まれた環状溝(10c )を有して、該環状溝(10c )内に、メカニカルデッキ部(3)の周縁部のC字状保持部(3a)が嵌合されて防振部材(4)にメカニカルデッキ部(3)が保持されるようになされている。そして、上方のフランジ部(10a )と上部パネル(1)の下面との間には、防振部材(4)の変形代を確保するために間隙が形成されている。該取付け部(10)は、平面円形状をなし、その合計高さが3.5mm、上フランジ部(10a )の外径が8mm、下フランジ部(10b )の外径が10mmで、環状溝部(10c )の外径は5.5mm、溝幅が1.5mmの円形状に成形されている。
【0031】
上部突出部(11)は、メカニカルデッキ取付け部(10)の上端面中央部において上方に突出されたピン状のもので、上部パネル(1)に設けられた差込み孔(1a)内に差し込まれている。そして、この差し込み状態において、突出部(11)の外周面と差込み孔(1a)の内周面との間には、防振部材(4)の変形代を確保するための若干のあそびが設けられている。該突出部(11)は、高さが4mm、直径が2.5mmに設計されている。
【0032】
そして、上記防振主体部(8)と下部パネル取付け部(9)、及び防振主体部(8)とメカニカルデッキ取付け部(10)とは、それぞれ、それらの中央部位置において、短柱状の首部(15)(15)によって、全周にわたってくびれ状をなす態様に連結されている。この短柱状首部(15)は、横断面が円形状で、高さが0.4mm、直径が2mmに形成されている。
【0033】
この短柱状首部(15)の高さは0.3mm〜1mmの範囲において、またその直径は2mm〜4mmの範囲において設定されるのが好ましい。高さが0.3mmを下回って小さい場合や直径が4mmを上回って大きい場合には、特にトラッキング方向の変形自由度が十分に確保されず良好な振動減衰機能が発揮されにくくなり、一方、高さが1mmを上回って大きい場合や直径が2mmを下回って小さい場合には、首部(15)に座屈を生じやすくなる等の理由による。
【0034】
なお、短柱状首部(15)は、いずれの水平方向においても良好な振動減衰機能を発揮しうるようにその横断面形状が円形であるのが好ましいが、水平方向における良好な振動減衰機能を発揮しうる範囲で、楕円形、方形、多角形等の各種異形の横断面形状であってよい。
【0035】
光ディスク装置は、図1及び図4に示されるように、メカニカルデッキ(3)の周縁部の3箇所に形成されたC字状保持部(3a)に防振部材(4)のメカニカルデッキ取付け部(10)の環状溝(10c )が嵌合されて構成され、そして、本実施例における携帯用CDプレーヤーは、更に、防振部材(4)の下部パネル取付け部(9)が下部パネル(2)内底面のC字状保持部(2a)内に嵌合され、かつ、ピン状の上部突出部(11)が上部パネル(1)の差込み孔(1a)内に差し込まれた状態に組み合わされて構成されている。
【0036】
上記実施例構成の防振部材(4)によれば、図14に示される従来の防振部材(51)では得られない次のような作用効果が奏される。
【0037】
即ち、まず、従来の防振部材(51)は、上下のパネル(52)(53)から突出されたピン(54)(55)を差し込んで保持されているために、トラッキング方向の変形の自由度がほとんどなかった。これに対し、本実施例による防振部材(4)では、このようなピン保持構造を排除し、水平方向に軸線を向けた環状の防振主体部(8)を備えたものであるため、防振主体部(8)の自由な変形作用によってトラッキング方向において大きな変形の自由度を有する。更に、上部突出部(11)が備えられ、これが、上部パネル(1)の差込み孔(1a)内にあそびを有して差し込まれているから、トラッキング方向においてより大きな変形の自由度を有する。しかも、防振主体部(8)と上下各取付け部(9)(10)とは、短柱状の首部(15)(15)を介して連結されているから、該首部(15)(15)自身が弾性的な剪断変形を行うことができ、これにより、上記防振部材(4)は、トラッキング方向において更に大きな変形の自由度を有することとなる。このようにトラッキング方向において非常に大きな変形の自由度を有することで、その共振周波数が低くなり、除振領域は広がって、優れた振動減衰機能をトラッキング方向において発揮することができる。特に、上記実施例では、短柱状首部(15)の横断面形状が上記のように円形状にされているから、あらゆる水平方向において等しく効果的な振動減衰機能を発揮することができる。
【0038】
次に、従来の防振部材(51)は、上下両側において環状膨出部(51a )(51b )を圧縮した状態でメカニカルデッキ(56)を保持しているため、フォーカス方向の変形の自由度もかなり制限されたものとなっていた。これに対し、本実施例による防振部材(4)では、上記のように水平方向に軸線を向けた環状の防振主体部(8)を備えたものであることにより、これがダンピングを行うことでフォーカス方向においても大きな変形の自由度を有する。更に、防振部材(4)の上側取付け部(10)と上部パネル(1)との間に間隔をおきメカニカルデッキ(3)の上側を解放するようにしているため、フォーカス方向において更に大きな変形の自由度を有する。しかも、防振主体部(8)とメカニカルデッキ取付け部(10)、及び防振主体部(8)と下部パネル取付け部(9)とは、それぞれ全周にわたってくびれ状にされた短柱状の首部(15)(15)を介して連結されているから、防振主体部(8)はこれら首部(15)(15)を通じての局部的な集中荷重を受けてフォーカス方向に変形することになり、フォーカス方向における防振部材(4)の変形の自由度は更に大きなものになる。従って、このようにフォーカス方向において非常に大きな変形の自由度を有することで、その共振周波数が低くなり、除振領域は広がって、優れた振動減衰機能をフォーカス方向においても発揮することができる。
【0039】
更に、従来の防振部材(51)は、ショアーA硬度が30°以下のゴムからなっていたために、ピン(54)(55)によってメカニカルデッキ(56)の姿勢保持をする必要があった。これに対し、本実施例による防振部材(4)では、そのショアーA硬度が30°を越えた50°のブチルゴムからなるものであるから、ピン(54)(55)を用いないでも光ディスク装置内におけるメカニカルデッキ(3)の姿勢保持をそれ自身で確実に行うことができる。しかも、ゴムの硬度が比較的に高いために、防振部材(4)自体の製作も容易に行い得る。
【0040】
更に、従来の防振部材(51)は、図示するようにアンダーカット形状であったために成形後の脱型が困難であったが、本実施例による防振部材(4)では、アンダーカット形状を有しない構造であるため、金型による成形が容易である。
【0041】
因みに、図14に示されるような従来の防振部材(51)を用いた場合と、上記実施例にかかる防振部材(4)を用いた場合とについて、入力加速度を0.5G、加振周波数を10〜500Hzとし、加速度センサーをメカニカルデッキ(3)のターンテーブル(5)に取り付けて、フォーカス方向とトラッキング方向の各振動減衰特性を調べたところ、図13(イ)(ロ)に示されるような結果が得られた。
【0042】
フォーカス方向における振動減衰特性を示す図13(イ)において、ライン(F1 )はショアーA硬度を50°とした実施例防振部材(4)についてのものであり、ライン(F2 )は硬度を同じく50°とした従来構造の防振部材(51)についてのものである。なお、ライン(F3)は硬度を15°とした従来構造の防振部材(51)についてのものである。同図に示されるように、上記実施例構造の防振部材(4)によれば、フォーカス方向において従来構造に比べ共振周波数、共振倍率ともに低くすることができ、優れた振動減衰機能を発揮しうることを確認し得た。なお、硬度を15°とした従来構造の防振部材(51)では、メカニカルデッキの姿勢保持に難がみられた。
【0043】
また、トラッキング方向における振動減衰特性を示す図13(ロ)において、ライン(T1 )はショアーA硬度を50°とした実施例防振部材(4)についてのものであり、ライン(T2 )は硬度を同じく50°とした従来構造の防振部材(51)についてのものである。なお、ライン(T3 )は硬度を15°とした従来構造の防振部材(51)についてのものである。同図に示されるように、実施例構造の防振部材(4)によれば、トラッキング方向においても、上記フォーカス方向におけるのと同様に、優れた振動減衰機能を発揮しうることを確認し得た。なお、実施例防振部材(4)についてのトラッキング方向における振動減衰特性は、該防振部材(4)に防振主体部(8)の環状部軸線方向と直交する方向から振動を付与した場合のものである。
【0044】
また、音飛び特性を実際にスピーカーにてモニターしながら調べたが、実施例防振部材(4)では、フォーカス方向、トラッキング方向のいずれの振動の場合も音飛びは認められなかった。
【0045】
なお、本発明の防振部材(4)を光ディスク装置に組み込む場合、通常は、一台の光ディスク装置につき複数個の防振部材(4)が使用されるが、このとき、各防振部材(4)を取り付ける箇所に応じて、それらの防振部材(4)の硬度に違いを持たせてもよい。例えば、図4においては、一台のメカニカルデッキ(3)を3個の防振部材(4)(4)(4)で保持しているが、この場合には、最も大きな荷重のかかるターンテーブル(5)側の防振部材(4)のショアーA硬度を60°とし、比較的に小さな荷重しかかからない他の2つの防振部材(4)(4)のショアーA硬度を40°とすれば、メカニカルデッキ(3)の姿勢保持をより一層安定化させることができる。
【0046】
また、上記実施例においては、防振主体部(8)と下部パネル取付け部(9)、及び防振主体部(8)とメカニカルデッキ取付け部(10)とは、それぞれ、全周にわたってくびれ状にされた短柱状の首部(15)(15)によって連結されているが、これに代えて、図5ないし図8に示すように、防振主体部(8)とメカニカルデッキ取付け部(10)のみが短柱状首部(15)によって連結され、防振主体部(8)と下部パネル取付け部(9)とは短柱状首部(15)を介さず直接に連結された構造に構成されてもよい。また、図示しないが、これとは逆に、防振主体部(8)と下部パネル取付け部(9)のみが短柱状首部(15)によって連結され、防振主体部(8)とメカニカルデッキ取付け部(10)とは短柱状首部(15)を介さず直接に連結された構造に構成されてもよい。このようにいずれか一方の短柱状首部を省略することにより、防振部材を組み込む装置の設計上コンパクト化を図る必要がある場合に適し、しかも同時に、短柱状首部による優れた防振特性を得ることができる。
【0047】
あるいはまた、図9ないし図12に示すように、首部(15)を全く省略して、防振主体部(8)と下部パネル取付け部(9)、及び防振主体部(8)とメカニカルデッキ取付け部(10)をそれぞれ直接に連結した構造に構成されていてもよい。この場合、短柱状首部による防振作用はないが、コンパクト化には最も適している。
【0048】
【発明の効果】
上述の次第で、この発明の防振部材は、水平方向に軸線を向けた環状の弾性体による防振主体部を備えているから、垂直方向においても、また水平方向においても、大きな変形の自由度を有し、優れた振動減衰機能を発揮することができる。
【0049】
しかも、防振主体部と上下の取付け部とは弾性体によって一体成形されているから、共振周波数が複数に分散してしまうのを防止して共振周波数を1カ所に集中させることができ、優れた防振特性を得ることができる。
【0050】
加えて、防振部材全体が弾性体による一体成形品であり、かつその形状にアンダーカット部分を有しないものであるため、金型による成形を容易なものにすることができる。
【0051】
そして、上記防振部材をショアーA硬度が30°以上、好ましくは40°以上の弾性体で形成することにより、防振対象物の姿勢保持を確実なものにすることができると共に、金型による成形も容易なものにすることができる。また、ショアーA硬度が65°以下、好ましくは60°以下の弾性体で形成することにより、変形の自由度を大きく確保し得て、共振周波数を低く抑えることができ、優れた振動減衰性能を得ることができる。
【0052】
さらに、防振主体部と上側および/または下側の取付け部とが全周にわたってくびれ状にされた短柱状の首部を介して連結されてなる形状構造とすることにより、垂直方向および水平方向において更に大きな変形の自由度を有するものにすることができ、その共振周波数をより一層低くしえ、除振領域をより一層広くしえて、より一層優れた振動減衰機能を発揮することができる。
【0053】
また、短柱状首部を横断面円形状にすることによって、あらゆる水平方向において安定良く優れた振動減衰機能を発揮することができる。
【0054】
また、短柱状首部の高さを0.3mm〜1mmの範囲において、その直径を2mm〜4mmの範囲においてそれぞれ設定することにより、この振動減衰機能を更に一層優れたものにすることができる。
【0055】
この発明の防振部材は、コンピュータ関連機器、AV機器等の精密機器用の防振部材として好適であり、特に光ディスク装置用の防振部材として好適に用いることができる。そして、本発明の光ディスク装置は、上記構造の防振部材を用いているため、フォーカス方向、トラッキング方向のいずれの方向においても優れた振動減衰機能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例にかかる防振部材の取付け状態を示す断面側面図である。
【図2】同実施例にかかる防振部材を示すもので、図(イ)は正面図、図(ロ)は右側面図、図(ハ)は平面図、図(ニ)は底面図である。
【図3】同実施例にかかる防振部材を示すもので、図(イ)は図2(イ)のI−I線断面矢視図、図(ロ)は図2(イ)のII−II線断面矢視図、図(ハ)は図2(イ)のIII−III線断面矢視図、図(ニ)は図2(イ)のIV−IV線断面矢視図、図(ホ)は図2(イ)のV−V線断面矢視図、図(ヘ)は図2(ハ)のVI−VI線断面矢視図である。
【図4】同実施例にかかる防振部材を備えた光ディスク装置の斜視図である。
【図5】他の実施例にかかる防振部材の取付け状態を示す断面側面図である。
【図6】同実施例にかかる防振部材を示すもので、図(イ)は正面図、図(ロ)は右側面図、図(ハ)は平面図、図(ニ)は底面図である。
【図7】同実施例にかかる防振部材を示すもので、図(イ)は図6(イ)のVII−VII線断面矢視図、図(ロ)は図6(イ)のVIII−VIII線断面矢視図、図(ハ)は図6(イ)のIX−IX線断面矢視図、図(ニ)は図6(イ)のX−X線断面矢視図、図(ホ)は図6(ハ)のXI−XI線断面矢視図である。
【図8】同実施例にかかる防振部材を備えた光ディスク装置の斜視図である。
【図9】更に他の実施例にかかる防振部材の取付け状態を示す断面側面図である。
【図10】同実施例にかかる防振部材を示すもので、図(イ)は正面図、図(ロ)は右側面図、図(ハ)は平面図、図(ニ)は底面図である。
【図11】同実施例にかかる防振部材を示すもので、図(イ)は図10(イ)のXII−XII線断面矢視図、図(ロ)は図10(イ)のXIII−XIII線断面矢視図、図(ハ)は図10(イ)のXIV−XIV線断面矢視図、図(ニ)は図10(ハ)のXV−XV線断面矢視図である。
【図12】同実施例にかかる防振部材を備えた光ディスク装置の斜視図である。
【図13】図(イ)はフォーカス方向における振動減衰特性を示すグラフ図、図(ロ)はトラッキング方向における振動減衰特性を示すグラフ図である。
【図14】従来の防振部材を、光ディスク装置への取り付け状態において示す断面図である。
【符号の説明】
3…メカニカルデッキ(光学的記録再生手段)
4…防振部材
8…防振主体部
9…下部パネル取付け部
10…メカニカルデッキ取付け部
15…首部

Claims (14)

  1. 水平方向に軸線を向けた環状の防振主体部と、該防振主体部の上下両側に設けられた取付け部とを少なくとも有し、
    上記防振主体部と、上記上側および/または下側の取付け部とは、全周にわたってくびれ状にされた短柱状の首部を介して連結されており、
    かつ、上記防振主体部と上記首部と上記取付け部とが弾性体によって一体成形されてなる防振部材。
  2. 上記弾性体は、ショアーA硬度が30°〜65°である請求項1に記載の防振部材。
  3. 上記弾性体は、ショアーA硬度が40°〜60°である請求項1に記載の防振部材。
  4. 短柱状首部が横断面円形状である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防振部材。
  5. 短柱状首部の高さが0.3mm〜1mmの範囲において設定されると共に、同首部の直径が2mm〜4mmの範囲において設定されている請求項4に記載の防振部材。
  6. 防振主体部の上側の取付部の上端面中央部に、上方に突出されたピン状の上部突出部が備えられている請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の防振部材。
  7. 光ディスク装置用の防振部材である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の防振部材。
  8. ディスク状記録媒体に光スポットを投影して情報を記録および/または再生する光学的記録再生手段と、
    上記光学的記録再生手段を支持する少なくとも1つの防振部材とを備えてなる光ディスク装置において、
    上記防振部材は、水平方向に軸線を向けた環状の防振主体部と、該防振主体部の垂直方向の上下両側に設けられた取付け部とを少なくとも有し、
    上記防振主体部と、上記上側および/または下側の取付け部とは、全周にわたってくびれ状にされた短注状の首部を介して連結されており、
    かつ、上記防振主体部と上記首部と上記取付け部とが弾性体によって一体成形されてなる、ことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 前記水平方向は前記光学的記録再生手段のトラッキング方向であり、前記垂直方向は前記光学的記録再生手段のフォーカス方向である請求項8に記載の光ディスク装置。
  10. 上記弾性体は、ショアーA硬度が30°〜65°である請求項8または請求項9に記載の光ディスク装置。
  11. 上記弾性体は、ショアーA硬度が40°〜60°である請求項8または請求項9に記載の光ディスク装置。
  12. 短柱状首部が横断面円形状である請求項8〜請求項11のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
  13. 短柱状首部の高さが0.3mm〜1mmの範囲において設定されると共に、同首部の直径が2mm〜4mmの範囲において設定されている請求項12に記載の光ディスク装置。
  14. 防振主体部の上側の取付部の上端面中央部に、上方に突出されたピン状の上部突出部が備えられ、該上部突出部が上部パネルの差込み孔内にあそびを有して差込まれている請求項8〜請求項13のいずれか1項に記載の光ディスク装置。
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