JP2007064354A - 粘性流体封入ダンパー及びディスク装置 - Google Patents

粘性流体封入ダンパー及びディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ディスク装置を小型化し、密閉容器内に空気が侵入することを防いで十分な振動減衰効果が実現する粘性流体封入ダンパー及びディスク装置の提供。
【解決手段】 密閉容器15が従来の密閉容器に比べて薄型形状に形成されている。このため、粘性流体封入ダンパー14の取付スペースが小さくなる。よってディスク装置18を小型化できる。また、筐体7に対してメカニカルシャーシ4が相対的に移動すると、中心に位置する内筒部16cとこれに接着した蓋部17aの内縁部分とが三次元方向に移動することで、底部16bとこれと対向する蓋部17aの部分が連動し、この連動に伴って密閉容器15の内部に封入した粘性流体10が攪拌される。よって、従来の密閉容器のように内部に突出する攪拌筒部が無くても粘性流体10の攪拌による振動減衰効果を発揮できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車載用、民生用を含めた音響機器、映像機器、情報機器等に用いられるハードディスクドライブ(HDD)、コンパクトディスク(CD)等のディスク状記録媒体(以下、「ディスク」という。)に記録された情報を再生するディスク装置の振動減衰技術に関する。特に、ディスクの再生機構を実装したメカニカルシャーシの振動を減衰する粘性流体封入ダンパー及びディスク装置に関するものである。
ディスク装置は、モータによって高速回転するディスクに対して磁気ヘッドや光ピックアップを接近させ、ディスクに情報を記録し又は再生する精密装置である。そのため、偏芯ディスクの回転によって生じる内部振動や機器の外側から伝わってくる外部振動に弱く、それらにより発生する誤動作を防ぐ必要がある。そこで、ディスクの再生機構を実装したメカニカルシャーシと筐体との間に粘性流体封入ダンパーを介在させ、メカニカルシャーシの振動を減衰するのが通例である。
このような一従来例による粘性流体封入ダンパー1は、例えば図21で示すように、密閉容器2を構成するゴム状弾性体でなる可撓部3が、メカニカルシャーシ4に設けた樹脂又は金属でなる硬質の取付シャフト5に対して固定されるとともに、密閉容器2を構成する蓋部6が、取付ねじNによって筐体7に対して固定されて、メカニカルシャーシ4と筐体7の間に取付けられる。一方、メカニカルシャーシ4には、一端を筐体7に取付けた吊下げばね8の他端が取付けられて、筐体7の内部で浮動状態で支持されている。以上のように、従来のディスク装置9では、粘性流体封入ダンパー1と吊下げばね8を併用することでメカニカルシャーシ4を筐体7の内部で浮動状態で弾性支持している(特許文献1)。
上記粘性流体封入ダンパー1の具体的構成は、図22で示すように、密閉容器2の内部にシリコーンオイル等の粘性流体10を封入した構成となっている。密閉容器2は、硬質樹脂でなる円筒状の周壁部11の一端側を、ゴム状弾性体からなるドーム状の可撓部3で封止し、フランジ付きの他端側を、硬質樹脂でなる板状の蓋部6で封止して構成されている。可撓部3の頂部中央には、密閉容器2の内部に突出する底付き円筒状の攪拌筒部12が形成されている。そして、攪拌筒部12には、取付シャフト5を受け入れる収容凹部13が設けられている。
こうした粘性流体封入ダンパー1の振動減衰効果は、ディスク装置9に振動が加わった際、収容凹部13に挿入した取付シャフト5と一体の攪拌筒部12が上下左右に連動し、密閉容器2の内部に封入した粘性流体10を攪拌して生じる粘性抵抗によって発揮される。
特開2002−242977号公報
ディスク装置9は、取り付けスペースを小さくするため、また、携帯機器に搭載するために、小型化、薄型化が進んでいる。このことから、メカニカルシャーシ4と筐体7との隙間を小さくする必要があり、粘性流体封入ダンパー1も小さくする必要がある。しかしながら、従来例の粘性流体封入ダンパー1を小さくすると、硬直の攪拌筒部12が密閉容器2の内壁面に当たることがあり、粘性流体10を十分に攪拌できなくなるため、十分に小さくすることができない。
また、車載用のディスク装置9では、ディスク未挿入時とディスク挿入時とで筐体7内のメカニカルシャーシ4の支持位置が異なることがある。具体的には、ディスク挿入時は、最も振動減衰効果を発揮する筐体7内のほぼ中央位置でメカニカルシャーシ4を支持している。しかし、ディスクを取り出す際は、筐体7の取出口にメカニカルシャーシ4を寄せて支持することになる。この場合、例えば図23で示すように、メカニカルシャーシ4の支持位置が矢示X方向に移動し、取付シャフト5と一体の攪拌筒部12が引っ張られると、蓋部6が筐体7に固定されているため、密閉容器2の容積が拡大するように可撓部3が引き伸ばされて内側にしなる状態になる。そしてディスク取出後は、この状態のまま長時間放置される。すると、可撓部3を通して密閉容器2内に空気が侵入し、粘性流体封入ダンパー1の振動減衰効果を著しく悪化させ、音飛び現象を引き起こすおそれがある。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。すなわち本発明は、ディスク装置の小型化に寄与することができ、密閉容器内に空気が侵入することを防いで十分な振動減衰効果が得られる粘性流体封入ダンパー及びディスク装置の提供を目的としている。
そして、上記目的を達成する本発明は、以下のように構成される。
すなわち本発明は、内部に粘性流体を封入した密閉容器でなり、支持体と被支持体との間に取付けられ、被支持体の振動を粘性流体の粘性抵抗によって減衰させる粘性流体封入ダンパーについて、前記密閉容器を、筒状の周壁部と、該周壁部の内側に周壁部の筒軸方向に沿って形成した内壁部と、該周壁部と該内壁部の同一端側を繋ぎ閉塞する可撓性の第1閉塞部と、該周壁部と該内壁部の他端側を繋ぎ閉塞する可撓性の第2閉塞部と、で中空平板状に形成し、前記周壁部に支持体又は被支持体の何れか一方に取付ける外側取付部を設け、前記内壁部に支持体又は被支持体の何れか他方に取付ける内側取付部を設けたことを特徴とする粘性流体封入ダンパーを提供する。
本発明では、密閉容器を、筒状の周壁部と、該周壁部の内側に周壁部の筒軸方向に沿って形成した内壁部と、該周壁部と該内壁部の同一端側を繋ぎ閉塞する可撓性の第1閉塞部と、該周壁部と該内壁部の他端側を繋ぎ閉塞する可撓性の第2閉塞部と、で中空平板状に形成している。つまり、密閉容器が従来例のような密閉容器に比べて薄型形状に形成されている。このため、粘性流体封入ダンパーの取り付けスペースが小さくなる。よって、ディスク装置の小型化に寄与することができる。
また、前記周壁部に支持体又は被支持体の何れか一方に取付ける外側取付部を設け、前記内壁部に支持体又は被支持体の何れか他方に取付ける内側取付部を設けている。つまり、支持体に対して被支持体が相対的に移動すると内壁部と第1閉塞部及び第2閉塞部も連動し、この連動に伴って密閉容器の内部に封入した粘性流体が攪拌される。よって、従来例のような密閉容器の内部に突出する攪拌筒部が無くても粘性流体の攪拌による振動減衰効果を発揮できる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、密閉容器がゴム状弾性体でなるものである。
また、本発明は前記粘性流体封入ダンパーの密閉容器について、前記周壁部および前記内壁部が硬質樹脂でなり、前記第1閉塞部および前記第2閉塞部がゴム状弾性体でなるものである。
これらの発明では、第1閉塞部および第2閉塞部をゴム状弾性体で形成している。このため、内壁部の移動に伴い、第1閉塞部と第2閉塞部の両者が連動し変形する。よって、容積が拡大されるような密閉容器の部分的引き伸ばしを回避することができ、密閉容器の内部への空気の侵入が防止される。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、密閉容器を中空円板状に形成したものである。
本発明では、密閉容器を中空円板状に形成している。このため、密閉容器に粘性流体が攪拌されずに滞留するような角部がない。よって、密閉容器の内部に封入した粘性流体がスムーズに流動し、効果的な減衰性を発揮できる。
また、内壁部が移動した際、円板状の第1閉塞部と第2閉塞部に変形応力が緩和されずに高まるような角部がない。このため、第1閉塞部と第2閉塞部の一部分に応力が掛かることを防げる。よって、密閉容器の耐久性が向上する。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、第1閉塞部および第2閉塞部を蛇腹状に形成したものである。
本発明では、第1閉塞部および第2閉塞部を蛇腹状に形成している。このため、内壁部が大きく移動しても、第1閉塞部および第2閉塞部が過剰な伸縮変形(弾性変形)を生じない。よって、粘性流体の粘性抵抗が損なわれることが無く、効果的に振動減衰として働くことができ、また繰り返し振動を受ける第1閉塞部及び第2閉塞部の耐久性を高めることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、外側取付部および内側取付部が、該取付部の肉厚を貫通する取付孔を有するものである。
本発明では、外側取付部および内側取付部に、該取付部の肉厚を貫通する取付孔を形成している。このため、例えば支持体および被支持体にピン孔を設け、固定ピンを取付孔に挿通して該ピン孔に螺合すれば、粘性流体封入ダンパーを簡単にディスク装置に組み付けることができる。
本発明は前記粘性流体封入ダンパーについて、外側取付部および内側取付部が、前記密閉容器の同一面側から突出する取付突起を有するものである。
本発明では、外側取付部および内側取付部に、取付突起を形成している。このため、例えば支持体および被支持体に係止孔を設け、取付突起を係止孔に挿通すれば、粘性流体封入ダンパーを簡単にディスク装置に組み付けることができる。また、取付突起は密閉容器の同一面側で突出しているため、取付突起の取付方向(挿通方向)が同一となる。よって、メカニカルシャーシを筐体の内部に簡単に取り付けることができる。
本発明は、前記何れかの本発明の粘性流体封入ダンパーを、筐体とメカニカルシャーシとの間に備え、粘性流体封入ダンパーを各種形態で取付けて備えるディスク装置を提供する。
すなわち本発明による第1のディスク装置は、メカニカルシャーシ又は筐体の何れか一方に貫通孔を形成し、該貫通孔の開孔縁に前記粘性流体封入ダンパーの外側取付部を固定し、前記何れか他方に前記粘性流体封入ダンパーの内側取付部を固定したものである。
本発明は、メカニカルシャーシ又は筐体の何れか一方に貫通孔を形成し、該貫通孔の開孔縁に前記粘性流体封入ダンパーの外側取付部を固定し、前記何れか他方に前記粘性流体封入ダンパーの内側取付部を固定したものである。このため、ディスク装置に振動が加わった際、内壁部が内側取付部を固定した他方と連動し、上下左右に移動する。よって、内壁部が密閉容器の内部に封入した粘性流体を攪拌し、十分な振動減衰効果を発揮する。
また、内壁部の移動に伴い、第1閉塞部と第2閉塞部がともに変形する。このため、ディスク未挿入時のメカニカルシャーシ固定位置が移動した場合でも、第1閉塞部と第2閉塞部の両者が連動し変形する。よって、密閉容器の一部を引き伸ばすことが回避できる。したがって、密閉容器の内部に空気が侵入することを防止でき、十分な振動減衰効果が得られる。
また第2のディスク装置は、筐体に貫通孔を形成し、該貫通孔の開孔縁に対して筐体の外面側から前記粘性流体封入ダンパーの外側取付部を固定し、メカニカルシャーシに前記粘性流体封入ダンパーの内側取付部を固定したものである。
本発明は、筐体に貫通孔を形成し、該貫通孔の開孔縁に対して筐体の外面側から前記粘性流体封入ダンパーの外側取付部を固定し、メカニカルシャーシに前記粘性流体封入ダンパーの内側取付部を固定したものである。つまりこのディスク装置では粘性流体封入ダンパーがメカニカルシャーシと筐体との隙間に取り付けられていないため、その隙間を小さく設定することでき、ディスク装置を小型化できる。
また、粘性流体封入ダンパーを筐体の外面側から固定するため、粘性流体封入ダンパーの組み付けが容易になる。
さらに第3のディスク装置は、筐体に貫通孔を形成し、該貫通孔の孔内に前記粘性流体封入ダンパーの周壁部を貫入させて前記貫通孔の開孔縁に前記粘性流体封入ダンパーの外側取付部を固定し、メカニカルシャーシに前記粘性流体封入ダンパーの内側取付部を固定したものである。
本発明は、筐体に貫通孔を形成し、該貫通孔の孔内に前記粘性流体封入ダンパーの周壁部を貫入させて前記貫通孔の開孔縁に前記粘性流体封入ダンパーの外側取付部を固定し、メカニカルシャーシに前記粘性流体封入ダンパーの内側取付部を固定したものである。つまり、このディスク装置では粘性流体封入ダンパーを貫通孔に貫入させるため、粘性流体封入ダンパーの筐体からのはみ出しを小さくできる。よって、メカニカルシャーシと筐体との隙間および筐体の外側の空間を小さくでき、ディスク装置の設置スペースを小さくすることが可能となる。
本発明の粘性流体封入ダンパーおよびディスク装置によれば、被支持体に対する支持体の相対変位と連動して内壁部と第1閉塞部及び第2閉塞部が密閉容器の内部に封入した粘性流体を攪拌するため、密閉容器に従来例のような攪拌筒部が無くても振動減衰効果を発揮できる。よって、粘性流体封入ダンパーを小さくすることができ、ディスク装置の小型化、薄型化を実現できる。
また、内壁部の移動に伴い、第1閉塞部と第2閉塞部がともに変形するため、容積が拡大するような密閉容器の部分的引き伸ばしが回避され、密閉容器の内部への空気の侵入を防止でき、十分な振動減衰効果が得られる。したがって、高性能な粘性流体封入ダンパーが実現できる。
以下、本発明の実施形態の例について図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態で共通する構成については、同一符号を付して重複説明は省略する。
第1実施形態〔図1〜図4〕
A.粘性流体封入ダンパーの実施形態
第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14は、密閉容器15に粘性流体10を封入した構成である。密閉容器15は、ゴム状弾性体でなる中空円板形状であり、容器本体16と別体に成形した蓋体17とを接着剤により固着して形成したものである。
容器本体16は浅底円形状であり、外筒部16a、底部16b、内筒部16c、2つの取付部16dで構成されている。外筒部16aは円筒形状であり、その一端側は円板形状の底部16bによって閉塞されている。底部16bの中央には、外筒部16aの筒軸方向に沿って底部16bの内面より突出する円筒形状の内筒部16cが形成されている。内筒部16cの筒軸方向に沿う長さはちょうど外筒部16aの長さと等長となっており、その軸心には円形の内側取付孔16eが貫通形成されている。2つの取付部16dは、内筒部16cを中心とする対称位置に、それぞれ外筒部16aの外方に突出して形成されている。この取付部16dは外筒部16aと等厚で形成されており、円形の外側取付孔16fが貫通形成されている。
蓋体17は略円板形状であり、蓋部17a、内側取付孔17b、2つの取付部17cで構成されている。蓋部17aは円板形状であり、その中央に蓋部17aの肉厚を貫通する円形の内側孔17bが形成されている。取付部17cは、内側取付孔17bを中心とする蓋部17aの対称位置に、蓋部17aの外縁からそれぞれ外方に突出するように形成されており、各取付部17cにはその肉厚を貫通する円形の外側取付孔17dが形成されている。
ここで、本実施形態の粘性流体封入ダンパー14の材質を説明する。
「ゴム状弾性体」の材質は、柔軟に変形し、耐屈曲性があり、減衰効果を有する合成ゴム、熱可塑性エラストマーが好ましい。例えば、合成ゴムは、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等が挙げられ、熱可塑性エラストマーは、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
粘性流体10の材質は、液体、あるいは液体に反応、溶解しない固体粒子を添加したものが好ましい。例えば、シリコーン系オイル、パラフィン系オイル、エステル系オイル、液状ゴム等の液体、あるいはこれら液体に反応、溶解しない固体粒子を添加したものが挙げられる。なかでも、液体として、温度依存性、耐熱性、信頼性等の要求性能により、シリコーン系オイルが好ましく、具体的には、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等が挙げられ、これらシリコーン系オイルに反応、溶解しない固体粒子としては、シリコーンレジン粉末、ポリメチルシルセスキオキサン粉末、湿式シリカ、乾式シリカ、ガラスビーズ、ガラスバルーン等、又はこれらの表面処理品等が挙げられ、これらを単独もしくは複数組合せて用いる。
このような第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14では、外筒部16a及び外筒部16aと接着剤を介して接触する蓋部17aの外縁部分が「周壁部」を構成する。また内筒部16c及び内筒部16cと接着剤を介して接触する蓋部17aの内縁部分(孔縁部分)が「内壁部」を構成する。平坦な底部16bは「第1閉塞部」を構成する。蓋部17aのうち容器本体16と接着剤を介して接触する部分を除く部分が「第2閉塞部」を構成する。内筒部16c及び内筒部16cと接着剤を介して接触する蓋部17aの内縁部分が「内側取付部」を構成し、内筒部16cと蓋体17の内側取付孔16e,17bが「取付孔」を構成する。そして取付部16d及び取付部17cが「外側取付部」を構成し、取付部16dと蓋体17の外側取付孔16f,17dが「取付孔」を構成する。
B.ディスク装置の実施形態
次に、粘性流体封入ダンパー14を備えるディスク装置の実施形態を説明する。第1実施形態のディスク装置18は、メカニカルシャーシ4と、筐体7と、粘性流体封入ダンパー14と、吊下げばね8とを備えている。メカニカルシャーシ4と筐体7の間には、粘性流体封入ダンパー14と吊下げばね8が取り付けられている。
筐体7には、円形状の貫通孔7aが形成してあり、その開孔縁に対して筐体7の外面7b側から、「外側取付部」として機能する粘性流体封入ダンパー14の取付部16d,17cが固定される。他方、メカニカルシャーシ4には、その側面に貫通孔7aに向かう中実円柱状の突部4aが突設されており、その先端には「内側取付部」として機能する粘性流体封入ダンパー14の内筒部16cと内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分とが固定されている。
筐体7の貫通孔7aは、メカニカルシャーシ4を挟む側面に形成され、その直径は粘性流体封入ダンパー14の外筒部16a及び外筒部16aと接触する蓋部17aの外縁部分でなる「周壁部」の直径よりやや小さく形成されている。そして貫通孔7aの開孔縁に貫通形成されたねじ孔7cには粘性流体封入ダンパー14の前記「外側取付部」を固定する取付ねじNが螺合している。
メカニカルシャーシ4の突部4aは、先端が貫通孔7aの孔内に達する長さとなっている。その先端に形成されるねじ孔4bには粘性流体封入ダンパー14の前記「内側取付部」を固定する取付ねじNが螺合している。
粘性流体封入ダンパー14の内側取付孔16e,17bおよび外側取付孔16f,17dには、取付具19が挿通して装着されている。取付具19は、硬質樹脂でなり略円筒形に形成してある。円筒の各端部には環状の鍔部が外方に突出しており、両鍔部の間には内側取付孔または外側取付孔が係合している。取付ねじNの先端は、取付具19の中心孔に差し込まれてから、ねじ孔7c,4bに対して螺合する。これにより粘性流体封入ダンパー14が固定される。
C.第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14とディスク装置18の作用・効果
次に、本実施形態の作用・効果を説明する。
粘性流体封入ダンパー14は、密閉容器15を中空円板形状に形成している。つまり密閉容器15が、図20の従来例のような密閉容器2と比べて薄型形状に形成されている。このため、粘性流体封入ダンパー14の取り付けスペースが小さくなる。よって、ディスク装置18の小型化に寄与することができる。
メカニカルシャーシ4が移動すると、内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分と、底部16bと、蓋部17aのうち容器本体16と接触する部分を除く部分も連動する。この連動に伴って、密閉容器15の内部に封入した粘性流体10が攪拌される。よって、図20の従来例のような密閉容器2の内部に突出する攪拌筒部12が無くても振動減衰効果を発揮できる。
粘性流体封入ダンパー14は、密閉容器15を中空円板形状に形成しているため、密閉容器15に粘性流体10が攪拌されずに滞留してしまう角部がない。よって、密閉容器15の内部に封入した粘性流体10がスムーズに流動し、効果的な減衰性を発揮する。
内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分が移動した際、密閉容器15に変形応力が緩和されずに高まる角部がない。このため、密閉容器15の一部分に応力が掛かることを防げる。よって、密閉容器15の耐久性が向上し、高耐久な粘性流体封入ダンパー14が実現できる。
粘性流体封入ダンパー14は、ディスク装置18が振動を受けると、内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分の移動に伴い、平坦な底部16bと、蓋部17aのうち容器本体16と接触する部分を除く部分とが、ともに変形する。このため、容積が拡大されるような密閉容器15の部分的引き伸ばしを回避することができる。よって、密閉容器15の内部に空気が侵入することを防止でき、十分な振動減衰効果が得られる。したがって、高性能な粘性流体封入ダンパー14が実現できる。
ここで前述の底部16bと蓋部17aのうち容器本体16と接触する部分を除く部分の変形について、図3と図4を参照しつつより具体的に説明する。ディスク装置18が振動を受け、筐体7に対してメカニカルシャーシ4が相対的に移動した場合、粘性流体封入ダンパー14の内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分が連動する。すると、底部16bと蓋部17aのうち容器本体16と接触する部分を除く部分がともに変形する。例えば、図3は、内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分が、矢示方向X(図3における上方向)に移動した状態を示しており、上側の外筒部16a及び外筒部16aと接触する蓋部17aの外縁部分と、内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分との間隔が小さくなり、底部16bと蓋部17aのうち容器本体16と接触する部分を除く部分とがともに湾曲変形する。これに対し下側の外筒部16a及び外筒部16aと接触する蓋部17aの外縁部分と内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分との間隔は大きくなり、底部16bと蓋部17aのうち容器本体16と接触する部分を除く部分とがともに伸ばされる。この結果、粘性流体10は図3における上側から下側へと流動し、これにより粘性抵抗を生じることとなる。また図4では、内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分が、矢示方向Y(図4における左方向)に移動した状態を示しており、底部16bと蓋部17aのうち容器本体16と接触する部分を除く部分がともに左方向に伸ばされる。この結果、粘性流体10が擦れて粘性抵抗を生じることとなる。
取付部16d及び取付部17cには、その肉厚を貫通する外側取付孔16f,17dが形成してあり、内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分には、その肉厚を貫通する内側取付孔16e,17bが形成してある。このため、筐体7およびメカニカルシャーシ4に設けたピン孔7c、ピン孔4bに対し、取付具19を装着した各取付孔16f,17d,16e,17bに取付ねじNを挿通して螺合すれば、粘性流体封入ダンパー14をディスク装置18に簡単に組み付けることができる。
ディスク装置18は、粘性流体封入ダンパー14をメカニカルシャーシ4と筐体7との隙間に取り付けていない。よって、両者の隙間を小さくすることでき、ディスク装置18の小型化が可能となる。
ディスク装置18は、粘性流体封入ダンパー14を筐体7の外面7b側から固定しているため、粘性流体封入ダンパー14の組み付けを容易に行うことができる。
D.第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14の変形例
最後に、粘性流体封入ダンパー14の変形例を説明する。
第1変形例の粘性流体封入ダンパーは、図5で示すように、前述の内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分でなる「内壁部」を複数(図5では3つ)形成したものである。このようにメカニカルシャーシ4を複数箇所で分散支持することで、1点で支持する場合の応力集中を回避して粘性流体封入ダンパー14の耐久性を向上できる。また複数箇所で粘性流体10を攪拌することで、粘性流体10の攪拌効率が高まり大きな振動減衰効果を発揮することができる。
第2変形例の粘性流体封入ダンパーは、図6で示すように、前述の平坦な底部16bでなる「第1閉塞部」と、蓋部17aのうち容器本体16と接触する部分を除く部分でなる「第2閉塞部」とを蛇腹状に形成した例である。このような蛇腹形状によってゴム状弾性体が過剰に伸縮変形(弾性変形)しない形状的な変形余裕を確保しておくことで、内筒部16c及び内筒部16cと接触する蓋部17aの内縁部分が大きく移動しても、底部16bと蓋部17aのうち容器本体16と接触する部分を除く部分とが過剰に伸縮変形しない。よって、粘性流体10の粘性抵抗が損なわれることが無く、効果的に振動減衰として働くことができ、また繰り返し振動を受けるゴム状弾性体の耐久性を高めることができる。
第2実施形態〔図7,図8〕
A.粘性流体封入ダンパーの実施形態
第2実施形態の粘性流体封入ダンパー20が、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と異なるのは、容器本体16の取付部16gの構造である。残余の構成は第1実施形態と同じである。
粘性流体封入ダンパー20の取付部16gは、底部16bと等厚で形成し、円形の外側取付孔16fを貫通形成したものである。
このような第2実施形態の粘性流体封入ダンパー20では、取付部16g及び取付部17cが「外側取付部」を構成する。つまり、「外側取付部」は平行に突出する二分割したものとしてあり、外側取付孔16fと外側取付孔17dは「取付孔」を構成している。
B.ディスク装置の実施形態
第2実施形態のディスク装置21が、第1実施形態のディスク装置18と異なるのは、メカニカルシャーシ4と筐体7の間に粘性流体封入ダンパー20を取付けた構造である。残余の構成は第1実施形態と同じである。
筐体7に形成した貫通孔7aの直径は、粘性流体封入ダンパー20の外筒部16aの直径よりやや大きく形成されており、ここに粘性流体封入ダンパー20の外筒部16aが貫入されることとなる。粘性流体封入ダンパー20の取付部16gと取付部17cは、筐体7の開孔縁を両面から挟み込むようにして、取付ねじNによって筐体7に固定される。
粘性流体封入ダンパー20の内側取付孔16e,17bでなる「取付孔」、外側取付孔16fでなる「取付孔」、外側取付孔17dでなる「取付孔」には、それぞれ前述の取付具19が挿通して装着されている。つまり、外側取付孔16fと外側取付孔17bには、別体の取付具19が装着されている。取付ねじNの先端は、外側取付孔16fに装着した取付具19の中心孔、ねじ孔7c、外側取付孔17bに装着した取付具19の中心孔に差し込まれてから、ナットMに対して螺合する。これにより粘性流体封入ダンパー20が固定される。
C.第2実施形態の粘性流体封入ダンパー20とディスク装置21の作用・効果
次に、第2実施形態の作用・効果を説明するが、第2実施形態に固有のものだけを説明し、第1実施形態と共通の説明は省略する。
粘性流体封入ダンパー20は、筐体7に形成した貫通孔7aに、外筒部16aを貫入させた状態で取付けられるため、筐体7からのはみ出しを小さくできる。よって、メカニカルシャーシ4と筐体7との隙間および筐体7の外側の空間を小さくでき、ディスク装置21の設置スペースを小さくすることが可能となる。
第3実施形態〔図9,図10〕
A.粘性流体封入ダンパーの実施形態
第3実施形態の粘性流体封入ダンパー22が、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と異なるのは、取付ねじNの使用を一切廃止した点である。具体的には、第1に容器本体16について、何れも中実な中心軸部16hと取付部16dを形成したことである。第2に蓋体17について、第1実施形態における内側取付孔17bと外側取付孔17dとを無くしたことである。残余の構成は第1実施形態と同じである。
容器本体16に設けた中心軸部16hは、底部16bの中央位置に、外筒部16aの筒軸方向に沿って底部16bの内面より突出する円柱形状として形成されている。中心軸部16hの筒軸方向に沿う長さはちょうど外筒部16aの長さと等長となっており、その先端は蓋部17aに対して図外の接着剤にて固着されている。中心軸部16hの軸心には、底部16bの外部へと突出する円柱形状の内側取付突起16iが形成してある。他方、2つの取付部16dには、それぞれ底部16bの外部へと突出する円柱形状の外側取付突起16kを形成してある。内側取付突起16iは、矢尻形状の先端部分がメカニカルシャーシ4の突部4aの係止孔4cを通じて突部4aに対し係止する。これによって内側取付突起16iとメカニカルシャーシ4とは、突部4aの先端が底部16bに対して実質的に遊び無く突き当たる状態で、相互に固定されることとなる。また、、外側取付突起16kも同様に、矢尻形状の先端部分が筐体7の開孔縁に形成した係止孔7dを通じて筐体7に対し係止する。これによって外側取付突起16kと筐体7とは、筐体7の外面7bが取付部16dに対して実質的に遊び無く面接触する状態で、相互に固定されることとなる
このような第3実施形態の粘性流体封入ダンパー22では、中心軸部16h及び中心軸部16hと接着剤を介して接触する蓋部17aの部分が「内側取付部」を構成し、内側取付突起16iが「取付突起」を構成する。取付部16d及び取付部17cが「外側取付部」を構成し、外側取付突起16kが「取付突起」を構成する。
B.ディスク装置の実施形態
第3実施形態のディスク装置23が、第1実施形態のディスク装置18と異なるのは、筐体7とメカニカルシャーシ4の間に第3実施形態の粘性流体封入ダンパー22を取付けた構造である。残余の構成は第1実施形態と同様である。
粘性流体封入ダンパー22は、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と同様に、筐体7の外面7b側に固定されている。内側取付突起16iは、メカニカルシャーシ4に設けた中空円柱の突部4aの先端に貫通形成した係止孔4cを通じて突部4aに対し係止し固定され、外側取付突起16kは、筐体7の開孔縁に貫通形成した係止孔7dを通じて筐体7の外面7aに対し係止し固定されている。
C.第3実施形態の粘性流体封入ダンパー22とディスク装置23の作用・効果
次に、第3実施形態の作用・効果を説明するが、第3実施形態に固有のものだけを説明し、第1実施形態と共通の説明は省略する。
粘性流体封入ダンパー22は、内側取付突起16iおよび外側取付突起16kを、容器本体16の同一面側から突出する取付突起として形成している。このため、筐体7およびメカニカルシャーシ4に設けた係止孔7d,4cに、内側取付突起16iおよび外側取付突起16kを押し込んで挿通させることで、粘性流体封入ダンパー22を簡単にディスク装置23に組み付けることができる。また、内側取付突起16iおよび外側取付突起16kは密閉容器15の同一面側から突出していため、取付突起の取付方向(挿通方向)が同一となる。よって、メカニカルシャーシ4を筐体7の内部に簡単に取り付けることができる。
第4実施形態〔図11,図12〕
A.粘性流体封入ダンパーの実施形態
第4実施形態の粘性流体封入ダンパー24が、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と異なるのは、密閉容器25の構成である。つまり、密閉容器25は、ゴム状弾性体と硬質樹脂の一体物として形成した容器本体26と、ゴム状弾性体と硬質樹脂の一体物として容器本体26と別体に成形した蓋体27とを超音波溶着にて固着し形成してある。第1実施形態と同様の構成となる重複説明は省略する。
容器本体26は浅底円形状であり、外筒部26a、底部26b、内筒部26c、2つの取付部26dで構成されている。外筒部26aは、硬質樹脂で円筒形状に形成してあり、その一端側にはゴム状弾性体で円環形状に形成した底部26bが固着している。底部26bの中央には、外筒部26aの筒軸方向に沿って底部26bを貫通し底部26bの内面および外面の両面の外方へと突出する円筒形状の内筒部26cが固着してあり、底部26bの内面より突出する内筒部26cの筒軸方向に沿う長さはちょうど外筒部26aの長さと同長となっている。内筒部26cは硬質樹脂で形成してあり、その軸心には円形の内側取付孔26eが貫通形成されている。取付部26dは、内筒部26cを中心とする対称位置に、それぞれ外筒部26aの外方に突出して形成されている。この取付部26dは硬質樹脂で外筒部26aより厚肉に段付で形成してあり、円形の外側取付孔16fが貫通形成されている。
蓋体27は円板形状であり、蓋部27a、内筒部27b、外縁部27cで構成されている。蓋部27aは、ゴム状弾性体で円環形状に形成してある。蓋部27aの中央には、外筒部26aの筒軸方向に沿って蓋部27aを貫通し蓋部27aの外面より突出する円筒形状の内筒部27bが固着している。内筒部27bは硬質樹脂で形成してあり、その軸心には円形の内側取付孔27dが貫通形成されている。外縁部27cは、蓋部27aの外縁に硬質樹脂で円環形状に形成してある。
以上のような容器本体26と蓋体27における「硬質樹脂」の材質は、機械的強度、耐熱性、耐久性、寸法精度、信頼性等の要求性能、及び軽量化や加工性により、熱可塑性樹脂が好ましい。例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル・スチレン・アクリレート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリウレタン樹脂、液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂、あるいはこれらの複合樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂に粉末形状や繊維形状の金属、ガラス、フィラー等の充填剤を添加し、寸法精度や耐熱性の更なる向上もできる。
このような第4実施形態の粘性流体封入ダンパー24では、外筒部26a及び外縁部27cが「周壁部」を構成する。また内筒部26c及び内筒部27bが「内壁部」を構成する。平坦な底部26bは「第1閉塞部」を構成し、平坦な蓋部27aが「第2閉塞部」を構成する。内筒部26c及び内筒部27bが「内側取付部」を構成し、内筒部26cと内筒部27bの内側取付孔26e,27dが「取付孔」を構成する。そして取付部26dが「外側取付部」を構成し、取付部26dの外側取付孔26fが「取付孔」を構成する。
B.ディスク装置の実施形態
第4実施形態のディスク装置28が、第1実施形態のディスク装置18と異なるのは、筐体7とメカニカルシャーシ4の間に第4実施形態の粘性流体封入ダンパー24を取付けた構造である。残余の構成は第1実施形態と同様であり重複説明を省略する。
粘性流体封入ダンパー24は、第1実施形態の粘性流体封入ダンパー14と同様に、筐体7の外面7aに、取付ねじNによって固定されている。「内側取付部」として機能する内筒部26c及び内筒部27b、「外側取付部」として機能する取付部26dが、硬質樹脂で形成されているため、粘性流体封入ダンパー14のように、硬質樹脂でなる取付具19の装着を必要としない。
C.第4実施形態の粘性流体封入ダンパー24とディスク装置28の作用・効果
次に、本実施形態の作用・効果を説明する。
粘性流体封入ダンパー24は、密閉容器25を中空円板形状に形成している。つまり密閉容器25が、図20の従来例のような密閉容器2に比べて薄型形状に形成されている。このため、粘性流体封入ダンパー24の取り付けスペースが小さくなる。よって、ディスク装置28の小型化に寄与することができる。
メカニカルシャーシ4が移動すると、内筒部26c及び内筒部27bと、底部26bと、蓋部27aも連動する。この連動に伴って、密閉容器25の内部に封入した粘性流体10を攪拌する。よって、図20の従来例のような密閉容器2の内部に突出する攪拌筒部12が無くても振動減衰効果を発揮できる。
粘性流体封入ダンパー24は、密閉容器25を中空円板形状に形成しているため、密閉容器25に粘性流体10が攪拌されずに滞留してしまう角部がない。よって、密閉容器25の内部に封入した粘性流体10がスムーズに流動し、効果的な減衰性を発揮する。
内筒部26c及び内筒部27bが移動した際、密閉容器25に変形応力が緩和されずに高まる角部がない。このため、密閉容器25の一部分に応力が掛かることを防げる。よって、密閉容器25の耐久性が向上し、高耐久な粘性流体封入ダンパー24が実現できる。
粘性流体封入ダンパー24は、ディスク装置28が振動を受けると、内筒部26c及び内筒部27bの移動に伴い、平坦な底部26bと平坦な蓋部27aがともに変形する。このため、容積が拡大されるような密閉容器25の部分的引き伸ばしを回避することができる。よって、密閉容器25の内部に空気が侵入することを防止でき、十分な振動減衰効果が得られる。したがって、高性能な粘性流体封入ダンパー24が実現できる。
取付部26dには、その肉厚を貫通する外側取付孔26fが形成してあり、内筒部26c及び内筒部27bには、その肉厚を貫通する内側取付孔26e,27dが形成してある。このため、筐体7およびメカニカルシャーシ4に設けたピン孔7c、ピン孔4bに対し、各取付孔26f,26e,27dに取付ねじNを挿通して螺合すれば、粘性流体封入ダンパー24をディスク装置28に簡単に組み付けることができる。また、取付部26dおよび内筒部26c及び内筒部27bが硬質樹脂で形成されているため、各取付孔に直接取付ねじNを挿通することができる。よって、部品点数が少なく、取付作業も容易にできる。
ディスク装置28は、粘性流体封入ダンパー24をメカニカルシャーシ4と筐体7との隙間に取り付けていない。よって、両者の隙間を小さくすることでき、ディスク装置28の小型化が可能である。
ディスク装置28は、粘性流体封入ダンパー24を筐体7の外面7b側から固定しているため、粘性流体封入ダンパー24の組み付けを容易に行うことができる。
D.第4実施形態の粘性流体封入ダンパー24の変形例
最後に、粘性流体封入ダンパー24の変形例を説明する。
第1の変形例の粘性流体封入ダンパーは、図13で示すように、「第1閉塞部」としての平坦な底部26bを、外方に突出する湾曲状に形成している。こうすることで、粘性流体10の充填量を増やすことができる。よって、大きい振動減衰効果を実現できる。なお、「第2閉塞部」としての蓋部27aについても同様に変形することが可能である。
また、「周壁部」としての外筒部26aの内周面にゴム状弾性体でなる可撓部を形成し、底部26bと繋げている。こうすることで、外筒部26aと底部26bの固着面積が拡張されて固着を強化することができる。なお「内壁部」としての内筒部26cの内周面についても同様に変形することが可能である。
第2の変形例の粘性流体封入ダンパーは、図14で示すように、前述の取付部26dに換えて、外縁部27cの外方に突出する2つの取付部27eを形成してある。取付部27eは硬質樹脂でなり、取付部26dと等厚に形成してある。取付部27eには円形の外側取付孔27fが貫通形成してある。こうすることで、外筒部26aを薄肉に形成することができ、容器本体26と蓋体27の超音波溶着が容易になる。
第5実施形態〔図15,図16〕
A.粘性流体封入ダンパーの実施形態
第5実施形態の粘性流体封入ダンパー29が、第4実施形態の粘性流体封入ダンパー24と異なるのは、第1に、容器本体26の外筒部26gの構造である。第2に、蓋体17の外縁部27cに形成した取付部27gの構造である。残余の構成は第4実施形態と同様であり重複説明を省略する。
粘性流体封入ダンパー29の容器本体26は、外筒部26gの径方向の肉厚を前述の外筒部26aの肉厚より薄くし、外筒部26gの蓋体27側端部には環状の鍔部が外方に突出して形成されている。
粘性流体封入ダンパー29の蓋体27では、取付部27gは、内筒部27bを中心とする対称位置に、それぞれ外方に突出して形成されている。取付部27gは、硬質樹脂で外縁部27cと同厚で形成されており、円形の外側取付孔27fが貫通形成されている。
このような第5実施形態の粘性流体封入ダンパー29では、外筒部26g及び外縁部27cが「周壁部」を構成する。取付部27gが「外側取付部」を構成し、取付部27gの外側取付孔27fが「取付孔」を構成する。
B.ディスク装置の実施形態
第5実施形態のディスク装置30が、第4実施形態のディスク装置28と異なるのは、メカニカルシャーシ4と筐体7の間に粘性流体封入ダンパー29を取付けた構造である。残余の構成は第4実施形態と同様であり重複説明を省略する。
粘性流体封入ダンパー29は、第4実施形態の粘性流体封入ダンパー24と同様に、筐体7の外面7a側に、取付ねじNによって固定されている。筐体7に形成した貫通孔7aの直径は、粘性流体封入ダンパー29の外筒部26gの直径より大きく形成されている。そして貫通孔7aの孔内に粘性流体封入ダンパー29の外筒部26gが貫入している。取付ねじNの先端は、外側孔27fに差し込まれてから、ねじ孔7cに対して螺合する。これにより粘性流体封入ダンパー29が固定される。
C.第5実施形態の粘性流体封入ダンパー29とディスク装置30の作用・効果
次に、説明済みのものを除き、第5実施形態の作用・効果を説明するが、第5実施形態に固有のものだけを説明し、第4実施形態と共通の説明は省略する。
粘性流体封入ダンパー29は、筐体7に形成した貫通孔7aに、外筒部26gを貫入させた状態で取付けることができるため、筐体7の内側及び外側へのはみ出しを小さくできる。よって、メカニカルシャーシ4と筐体7との隙間および筐体7の外側の空間を小さくでき、ディスク装置30の設置スペースを小さくすることが可能となる。
第6実施形態〔図17,図18〕
A.粘性流体封入ダンパーの実施形態
第6実施形態の粘性流体封入ダンパー31が、第4実施形態の粘性流体封入ダンパー24と異なるのは、取付ねじNの使用を一切廃止した点である。具体的には、第1に容器本体26について、何れも中実な中心軸部26iと取付部26dを形成したことである。第2に蓋体27について、第4実施形態における内側取付孔27dを無くしたことである。また、容器本体26の底部26hと蓋体27の蓋部27gとを蛇腹状に形成したことである。残余の構成は第4実施形態と同様であり重複説明を省略する。
容器本体26に設けた中心軸部26iは、蛇腹状の底部26hの中央位置に、外筒部26aの筒軸方向に沿って底部26hを貫通し底部26hの内面および外面の両面より突出する円柱形状として形成されている。底部26hの内面からの中心軸部26iの突出長さはちょうど外筒部26aの長さと同長となっており、その先端は蓋体27の中央取付部27hに対して超音波融着により固着されている。中心軸部26iは硬質樹脂で形成してあり、その軸心には、円柱形状の内側取付突起26kが突出形成してある。他方、2つの取付部26dには、それぞれ取付部26dの外面より突出する外側取付突起26mが形成してある。内側取付突起26kは、矢尻形状の先端部分がメカニカルシャーシ4の突部4aの係止孔4cを通じて突部4aに対し係止する。これによって内側取付突起26kとメカニカルシャーシ4とは、突部4aの先端が内側取付突起26kの基端である中心軸部26iに対して実質的に遊び無く突き当たる状態で、相互に固定されることとなる。また、外側取付突起26mも同様に、矢尻形状の先端部分が筐体7の開孔縁に形成した係止孔7dを通じて筐体7に対し係止する。これによって外側取付突起26mと筐体7とは、筐体7の外面7bが取付部26dに対して実質的に遊び無く面接触する状態で、相互に固定されることとなる。
このような第6実施形態の粘性流体封入ダンパー31では、底部26hが「第1閉塞部」を構成する。蓋部27gが「第2閉塞部」を構成する。中心軸部26i及び中央取付部27hが「内側取付部」を構成し、内側取付突起26kが「取付突起」を構成する。取付部26dが「外側取付部」を構成し、外側取付突起26mが「取付突起」を構成する。
B.ディスク装置の実施形態
第6実施形態のディスク装置32が、第4実施形態のディスク装置28と異なるのは、筐体7とメカニカルシャーシ4の間に第6実施形態の粘性流体封入ダンパー31を取付けた構造である。残余の構成は第4実施形態と同様であり作用・効果を含めて重複説明を省略する。
粘性流体封入ダンパー31は、第4実施形態の粘性流体封入ダンパー24と同様に、筐体7の外面7b側に固定されている。内側取付突起26kは、メカニカルシャーシ4の突部4a先端に形成した係止孔4cを通じて突部4aに対し係止するように固定され、外側取付突起26mは、筐体7の開孔縁に形成した係止孔7dを通じて筐体7に対し係止するように固定されている。
C.第6実施形態の粘性流体封入ダンパー31とディスク装置32の作用・効果
次に、説明済みのものを除き、第6実施形態の作用・効果を説明するが、第6実施形態に固有のものだけを説明し、第4実施形態と共通の説明は省略する。
粘性流体封入ダンパー31は、内側突起26kおよび外側突起26mを、容器本体26の同一面側から突出する突起として形成している。このため、筐体7およびメカニカルシャーシ4に設けた係止孔7d,4cに、内側取付突起26kおよび外側取付突起26mを押し込んで挿通することで、粘性流体封入ダンパー31を簡単にディスク装置32に組み付けることができる。また、内側取付突起26kおよび外側取付突起26mは密閉容器25の同一面側から突出していため、それらの取付突起26k,26mの取付方向(挿通方向)が同一となる。よって、メカニカルシャーシ4を筐体7の内部に簡単に取り付けることができる。
粘性流体封入ダンパー31は、「第1閉塞部」としての底部26hと「第2閉塞部」としての蓋部27gとを蛇腹状に形成しているため、蛇腹形状によってゴム状弾性体が過剰に伸縮変形(弾性変形)しない形状的な変形余裕を確保することができ、中心軸部26i及び中央取付部27hが大きく移動しても、底部26hと蓋部27gが過剰に伸縮変形しない。よって、粘性流体10の粘性抵抗が損なわれることが無く、効果的に振動減衰として働くことができ、また繰り返し振動を受けるゴム状弾性体の耐久性を高めることができる。
その他
以上の各実施形態における特徴的な構成は、他の実施形態についても適用することが可能である。その一例としては、第4実施形態の変形例である容器本体26の底部26bは膨出形状としてあるが、これを底部に形状的特徴がない他の実施形態や変形例に適用することも可能である。
第1実施形態の粘性流体封入ダンパーであり、分図(A)はその平面図、分図(B)は図1(A)のSA−SA線断面図。 第1実施形態のディスク装置の説明図。 第1実施形態の粘性流体封入ダンパーの動作説明図。 第1実施形態の粘性流体封入ダンパーの動作説明図。 第1実施形態の粘性流体封入ダンパーの変形例であり、分図(A)はその平面図、分図(B)は図5(A)のSB−SB線断面図。 第1実施形態の粘性流体封入ダンパーの変形例であり、分図(A)はその平面図、分図(B)は図6(A)のSC−SC線断面図。 第2実施形態の粘性流体封入ダンパーであり、分図(A)はその平面図、分図(B)は図7(A)のSD−SD線断面図。 第2実施形態のディスク装置の要部拡大説明図。 第3実施形態の粘性流体封入ダンパーであり、分図(A)はその平面図、分図(B)は図9(A)のSE−SE線断面図。 第3実施形態のディスク装置の要部拡大説明図。 第4実施形態の粘性流体封入ダンパーであり、分図(A)はその平面図、分図(B)は図11(A)のSF−SF線断面図。 第4実施形態のディスク装置の説明図。 第4実施形態の粘性流体封入ダンパーの変形例であり、分図(A)はその平面図、分図(B)は図13(A)のSG−SG線断面図。 第4実施形態の粘性流体封入ダンパーの変形例であり、分図(A)はその平面図、分図(B)は図14(A)のSH−SH線断面図。 第5実施形態の粘性流体封入ダンパーであり、分図(A)はその平面図、分図(B)は図15(A)のSJ−SJ線断面図。 第5実施形態のディスク装置の要部拡大説明図。 第6実施形態の粘性流体封入ダンパーであり、分図(A)はその平面図、分図(B)は図17(A)のSK−SK線断面図。 第6実施形態のディスク装置の要部拡大説明図。 一従来例のディスク装置の説明図。 従来例による粘性流体封入ダンパーの断面図。 図22の粘性流体封入ダンパーの動作説明図。
符号の説明
1 粘性流体封入ダンパー(一従来例)
2 密閉容器
3 可撓部
4 メカニカルシャーシ
4a 突部
4b ねじ孔
4c 係止孔
5 取付シャフト
6 蓋部
7 筐体
7a 貫通孔
7b 外面
7c ねじ孔
7d 係止孔
8 吊下げばね
9 ディスク装置(従来)
10 粘性流体
11 周壁部
12 攪拌筒部
13 収容凹部
14 粘性流体封入ダンパー(第1実施形態)
15 密閉容器
16 容器本体
16a 外筒部
16b 底部
16c 内筒部
16d 取付部
16e 内側取付孔
16f 外側取付孔
16g 取付部
16h 中心軸部
16i 内側取付突起
16k 外側取付突起
17 蓋体
17a 蓋部
17b 内側取付孔
17c 取付部
17d 外側取付孔
18 ディスク装置(第1実施形態)
19 取付具
20 粘性流体封入ダンパー(第2実施形態)
21 ディスク装置(第2実施形態)
22 粘性流体封入ダンパー(第3実施形態)
23 ディスク装置(第3実施形態)
24 粘性流体封入ダンパー(第4実施形態)
25 密閉容器
26 容器本体
26a 外筒部
26b 底部
26c 内筒部
26d 取付部
26e 内側取付孔
26f 外側取付孔
26g 外筒部
26h 底部
26i 中心軸部
26k 内側取付突起
26m 外側取付突起
27 蓋体
27a 蓋部
27b 突起
27c 外縁部
27d 内側取付孔
27e 取付部
27f 外側取付孔
27g 蓋部
27h 中央取付部
28 ディスク装置(第4実施形態)
29 粘性流体封入ダンパー(第5実施形態)
30 ディスク装置(第5実施形態)
31 粘性流体封入ダンパー(第6実施形態)
32 ディスク装置(第6実施形態)
M ナット
N 取付ねじ

Claims (10)

  1. 内部に粘性流体を封入した密閉容器でなり、支持体と被支持体との間に取付けられ、被支持体の振動を粘性流体の粘性抵抗によって減衰させる粘性流体封入ダンパーにおいて、
    前記密閉容器を、筒状の周壁部と、該周壁部の内側に周壁部の筒軸方向に沿って形成した内壁部と、該周壁部と該内壁部の同一端側を繋ぎ閉塞する可撓性の第1閉塞部と、該周壁部と該内壁部の他端側を繋ぎ閉塞する可撓性の第2閉塞部と、で中空平板状に形成し、
    前記周壁部に支持体又は被支持体の何れか一方に取付ける外側取付部を設け、前記内壁部に支持体又は被支持体の何れか他方に取付ける内側取付部を設けたことを特徴とする粘性流体封入ダンパー。
  2. 前記密閉容器が、ゴム状弾性体でなる請求項1記載の粘性流体封入ダンパー。
  3. 前記密閉容器は、前記周壁部および前記内壁部が硬質樹脂でなり、前記第1閉塞部および前記第2閉塞部がゴム状弾性体でなる請求項1記載の粘性流体封入ダンパー。
  4. 前記密閉容器を、中空円板状に形成した請求項1〜請求項3何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
  5. 前記第1閉塞部および前記第2閉塞部を、蛇腹状に形成した請求項1〜請求項4何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
  6. 前記外側取付部および前記内側取付部が、該取付部の肉厚を貫通する取付孔を有する請求項1〜請求項5何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
  7. 前記外側取付部および前記内側取付部が、前記密閉容器の同一面側から突出する取付突起を有する請求項1〜請求項5何れか1項記載の粘性流体封入ダンパー。
  8. メカニカルシャーシと、筐体と、請求項1〜請求項7何れか1項記載の粘性流体封入ダンパーと、を備えるディスク装置であって、メカニカルシャーシ又は筐体の何れか一方に貫通孔を形成し、該貫通孔の開孔縁に前記粘性流体封入ダンパーの外側取付部を固定し、前記何れか他方に前記粘性流体封入ダンパーの内側取付部を固定したディスク装置。
  9. メカニカルシャーシと、筐体と、請求項1〜請求項7何れか1項記載の粘性流体封入ダンパーと、を備えるディスク装置であって、筐体に貫通孔を形成し、該貫通孔の開孔縁に対して筐体の外面側から前記粘性流体封入ダンパーの外側取付部を固定し、メカニカルシャーシに前記粘性流体封入ダンパーの内側取付部を固定したディスク装置。
  10. メカニカルシャーシと、筐体と、請求項1〜請求項7何れか1項記載の粘性流体封入ダンパーと、を備えるディスク装置であって、筐体に貫通孔を形成し、該貫通孔の孔内に前記粘性流体封入ダンパーの周壁部を貫入させて前記貫通孔の開孔縁に前記粘性流体封入ダンパーの外側取付部を固定し、メカニカルシャーシに前記粘性流体封入ダンパーの内側取付部を固定したディスク装置。
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