JPH10188547A - ダンパ - Google Patents
ダンパInfo
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- JPH10188547A JPH10188547A JP8341797A JP34179796A JPH10188547A JP H10188547 A JPH10188547 A JP H10188547A JP 8341797 A JP8341797 A JP 8341797A JP 34179796 A JP34179796 A JP 34179796A JP H10188547 A JPH10188547 A JP H10188547A
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- JP
- Japan
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- damper
- insertion hole
- main body
- shaft insertion
- vibration
- Prior art date
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-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B33/00—Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
- G11B33/02—Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/10—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
- F16F9/103—Devices with one or more members moving linearly to and fro in chambers, any throttling effect being immaterial, i.e. damping by viscous shear effect only
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B17/00—Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
- G11B17/02—Details
- G11B17/022—Positioning or locking of single discs
- G11B17/028—Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation
- G11B17/0282—Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation by means provided on the turntable
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B33/00—Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
- G11B33/02—Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon
- G11B33/08—Insulation or absorption of undesired vibrations or sounds
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ディスクドライバを外筐体に対してフローテ
ィング支持するダンパであって、共振周波数f0を上昇
させることなく、共振倍率Qを低減させる。 【解決手段】 ゴム製の袋状本体部6内にオイル8を封
入したダンパであって、ディスクドライバ2の支軸4が
挿入される挿入穴10を有する柱状部9の外径(φA)
の挿入穴10の内径(φB)に対する比率A/Bを2.
3以上とする。また、オイル封入部7の内面部に溝やデ
ィンプルを設けてもよい。
ィング支持するダンパであって、共振周波数f0を上昇
させることなく、共振倍率Qを低減させる。 【解決手段】 ゴム製の袋状本体部6内にオイル8を封
入したダンパであって、ディスクドライバ2の支軸4が
挿入される挿入穴10を有する柱状部9の外径(φA)
の挿入穴10の内径(φB)に対する比率A/Bを2.
3以上とする。また、オイル封入部7の内面部に溝やデ
ィンプルを設けてもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定部と被支持体
との間に介在されて、固定部から被支持体への振動や衝
撃の伝幡を防止するダンパに関する技術分野に属する。
との間に介在されて、固定部から被支持体への振動や衝
撃の伝幡を防止するダンパに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、被支持体への振動や衝撃の伝幡を
防止するため、この被支持体を支持する固定部と該被支
持体との間に介在配設されるダンパが提案されている。
例えば、図15に示すように、固定部が記録ディスクよ
り情報信号の再生を行うディスクプレーヤ装置の外筐体
101であって、被支持体がこのディスクプレーヤ装置
のディスクドライバ102である場合のダンパは、可撓
性を有する材料よりなる袋状の本体部106を有して構
成されている。この本体部106をなす材料は、例え
ば、ブチルゴムの如き材料である。この本体部106
は、開放端部を平板状の蓋部105によって閉蓋される
ことにより、密閉された空洞部107を形成している。
そして、この空洞部107内には、粘性液体であるシリ
コンオイル108が充填されている。また、このダンパ
は、本体部106に一体的に形成されて空洞部107内
に収納された状態に位置する柱状部109を有してい
る。この柱状部109は、略々円柱状に形成され、軸芯
に沿った軸挿入穴110を有している。この軸挿入穴1
10は、このダンパの外方側に向けた開口を有してい
る。
防止するため、この被支持体を支持する固定部と該被支
持体との間に介在配設されるダンパが提案されている。
例えば、図15に示すように、固定部が記録ディスクよ
り情報信号の再生を行うディスクプレーヤ装置の外筐体
101であって、被支持体がこのディスクプレーヤ装置
のディスクドライバ102である場合のダンパは、可撓
性を有する材料よりなる袋状の本体部106を有して構
成されている。この本体部106をなす材料は、例え
ば、ブチルゴムの如き材料である。この本体部106
は、開放端部を平板状の蓋部105によって閉蓋される
ことにより、密閉された空洞部107を形成している。
そして、この空洞部107内には、粘性液体であるシリ
コンオイル108が充填されている。また、このダンパ
は、本体部106に一体的に形成されて空洞部107内
に収納された状態に位置する柱状部109を有してい
る。この柱状部109は、略々円柱状に形成され、軸芯
に沿った軸挿入穴110を有している。この軸挿入穴1
10は、このダンパの外方側に向けた開口を有してい
る。
【0003】このダンパは、蓋部105が外筐体101
の内壁部に固定されるとともに、ディスクドライバ10
2の外壁部に植設された支軸104が軸挿入穴110に
嵌合されて配設される。このダンパは、外筐体101に
振動や衝撃が生じたとき、図16に示すように、本体部
106が変形するとともにシリコンオイル108が空洞
部107内を流動することにより、この振動や衝撃がデ
ィスクドライバ102へ伝幡することを防止する。すな
わち、このとき、相対的には、図16中矢印Fで示すよ
うに、ディスクドライバ102に対して外筐体101に
対して移動させようとする力が作用していることにな
り、本体部106の変形により、柱状部109が空洞部
107内を移動することとなる。このような柱状部10
9の移動に対して、シリコンオイル108は、抵抗体と
して作用し、この柱状部109の移動速度を抑制する。
このような移動速度の抑制により、振動や衝撃の伝幡が
防止される。
の内壁部に固定されるとともに、ディスクドライバ10
2の外壁部に植設された支軸104が軸挿入穴110に
嵌合されて配設される。このダンパは、外筐体101に
振動や衝撃が生じたとき、図16に示すように、本体部
106が変形するとともにシリコンオイル108が空洞
部107内を流動することにより、この振動や衝撃がデ
ィスクドライバ102へ伝幡することを防止する。すな
わち、このとき、相対的には、図16中矢印Fで示すよ
うに、ディスクドライバ102に対して外筐体101に
対して移動させようとする力が作用していることにな
り、本体部106の変形により、柱状部109が空洞部
107内を移動することとなる。このような柱状部10
9の移動に対して、シリコンオイル108は、抵抗体と
して作用し、この柱状部109の移動速度を抑制する。
このような移動速度の抑制により、振動や衝撃の伝幡が
防止される。
【0004】すなわち、外筐体101よりディスクドラ
イバ102に伝幡される振動のゲイン(伝達特性)は、
図17において右下がりの曲線で示すように、共振周波
数f0において最も高く、この共振周波数f0よりも周波
数が高くなるほど低下する。この伝達特性は、外筐体1
01に対して外方側より加えられる振動加速度に対し
て、ディスクドライバ102の受ける加速度が、どの程
度になっているかという特性である。
イバ102に伝幡される振動のゲイン(伝達特性)は、
図17において右下がりの曲線で示すように、共振周波
数f0において最も高く、この共振周波数f0よりも周波
数が高くなるほど低下する。この伝達特性は、外筐体1
01に対して外方側より加えられる振動加速度に対し
て、ディスクドライバ102の受ける加速度が、どの程
度になっているかという特性である。
【0005】一方、ディスクドライバ102の単体での
耐震特性については、20Hz乃至30Hzよりも高域
の周波数帯域における耐震特性が低いことが問題とな
る。これは、記録ディスク(例えば、“CD”(コンパ
クトディスク:商標名))自体の共振周波数が100H
z程度であるからである。ここで、ディスクドライバ1
02の耐震特性とは、どの程度の振動(周波数及び振
幅)までいわゆる音飛び等が生ずることのない記録ディ
スクの良好な再生状態が維持されるかということであ
る。
耐震特性については、20Hz乃至30Hzよりも高域
の周波数帯域における耐震特性が低いことが問題とな
る。これは、記録ディスク(例えば、“CD”(コンパ
クトディスク:商標名))自体の共振周波数が100H
z程度であるからである。ここで、ディスクドライバ1
02の耐震特性とは、どの程度の振動(周波数及び振
幅)までいわゆる音飛び等が生ずることのない記録ディ
スクの良好な再生状態が維持されるかということであ
る。
【0006】そこで、ディスクドライバ102の単体の
耐震特性とダンパの伝達特性とを合成すると、図17に
おいて右上がりの曲線で示すように、20Hz乃至30
Hzよりも高域の周波数帯域において充分な耐震特性を
実現することができる。
耐震特性とダンパの伝達特性とを合成すると、図17に
おいて右上がりの曲線で示すように、20Hz乃至30
Hzよりも高域の周波数帯域において充分な耐震特性を
実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なダンパにおいては、図15中φAで示す柱状部109
の外径Aの図15中φBで示す軸挿入穴110の内径B
に対する比率(A/B)が、例えば、2.3未満という
ように小さい場合には、ディスクドライバ102が外筐
体101に対して大きく移動して本体部106が大きく
変形すると、図16に示すように、柱状部109が変形
してしまい、軸挿入穴110の内面部と支軸104との
間に空隙Pが生ずることがある。
なダンパにおいては、図15中φAで示す柱状部109
の外径Aの図15中φBで示す軸挿入穴110の内径B
に対する比率(A/B)が、例えば、2.3未満という
ように小さい場合には、ディスクドライバ102が外筐
体101に対して大きく移動して本体部106が大きく
変形すると、図16に示すように、柱状部109が変形
してしまい、軸挿入穴110の内面部と支軸104との
間に空隙Pが生ずることがある。
【0008】このような空隙Pが生ずる程度に柱状部1
09が変形してしまうと、ダンパの伝達特性において
は、共振倍率Q(共振周波数f0において伝幡される振
動のゲインに相当する)が大きくなってしまい、高域周
波数帯域における振動のゲインも上昇してしまうことと
なる。ダンパの伝達特性において振動のゲインが上昇す
ると、このダンパを含めたディスクドライバ102の耐
震特性は低下してしまう。また、共振倍率Qが大きくな
ると、共振周波数f0におけるディスクドライバ102
の外筐体101に対する振幅が大きくなり、このディス
クドライバ102が外筐体101の内壁部に衝突してし
まう虞れがある。このような衝突を回避するためには、
ディスクドライバ102と外筐体101の内壁部との間
に充分な空隙(防振ストローク)が形成されるようにす
る必要がある。ディスクドライバ102と外筐体101
の内壁部との間の空隙を大きくすると、外筐体101が
大型化してしまう。
09が変形してしまうと、ダンパの伝達特性において
は、共振倍率Q(共振周波数f0において伝幡される振
動のゲインに相当する)が大きくなってしまい、高域周
波数帯域における振動のゲインも上昇してしまうことと
なる。ダンパの伝達特性において振動のゲインが上昇す
ると、このダンパを含めたディスクドライバ102の耐
震特性は低下してしまう。また、共振倍率Qが大きくな
ると、共振周波数f0におけるディスクドライバ102
の外筐体101に対する振幅が大きくなり、このディス
クドライバ102が外筐体101の内壁部に衝突してし
まう虞れがある。このような衝突を回避するためには、
ディスクドライバ102と外筐体101の内壁部との間
に充分な空隙(防振ストローク)が形成されるようにす
る必要がある。ディスクドライバ102と外筐体101
の内壁部との間の空隙を大きくすると、外筐体101が
大型化してしまう。
【0009】ここで、共振倍率Qを下げるためには、シ
リコンオイル108のちょう度を下げる(粘性を小さく
する)ことや本体部106をなす材料の硬度を低くする
ことが考えられる。しかし、この場合には、共振周波数
f0が上昇してしまい、20Hz乃至30Hz程度以上
の周波数帯域における耐震特性を充分に改善できない。
逆に、共振周波数f0を下げるためにシリコンオイル1
08のちょう度を上げる(粘性を大きくする)ことや本
体部106をなす材料の硬度を高くすることが考えられ
る。この場合には、共振倍率Qが上昇してしまい、やは
り、20Hz乃至30Hz程度以上の周波数帯域におけ
る耐震特性を充分に改善できない。
リコンオイル108のちょう度を下げる(粘性を小さく
する)ことや本体部106をなす材料の硬度を低くする
ことが考えられる。しかし、この場合には、共振周波数
f0が上昇してしまい、20Hz乃至30Hz程度以上
の周波数帯域における耐震特性を充分に改善できない。
逆に、共振周波数f0を下げるためにシリコンオイル1
08のちょう度を上げる(粘性を大きくする)ことや本
体部106をなす材料の硬度を高くすることが考えられ
る。この場合には、共振倍率Qが上昇してしまい、やは
り、20Hz乃至30Hz程度以上の周波数帯域におけ
る耐震特性を充分に改善できない。
【0010】例えば、図17により伝達特性を示したダ
ンパよりもシリコンオイル108のちょう度を上げた
(粘性を大きくした)ダンパの伝達特性は、図18に示
すように、共振周波数f0は低下するが、共振倍率Qが
大きくなっている。さらに、図18により伝達特性を示
したダンパよりもシリコンオイル108のちょう度をさ
らに上げた(粘性を大きくした)ダンパの伝達特性は、
図19に示すように、共振周波数f0はさらに低下する
が、共振倍率Qがより大きくなっている。そして、図1
9により伝達特性を示したダンパよりもシリコンオイル
108のちょう度をさらに上げた(粘性を大きくした)
ダンパの伝達特性は、図20に示すように、共振周波数
f0はさらに低下するが、共振倍率Qがより大きくなっ
ている。
ンパよりもシリコンオイル108のちょう度を上げた
(粘性を大きくした)ダンパの伝達特性は、図18に示
すように、共振周波数f0は低下するが、共振倍率Qが
大きくなっている。さらに、図18により伝達特性を示
したダンパよりもシリコンオイル108のちょう度をさ
らに上げた(粘性を大きくした)ダンパの伝達特性は、
図19に示すように、共振周波数f0はさらに低下する
が、共振倍率Qがより大きくなっている。そして、図1
9により伝達特性を示したダンパよりもシリコンオイル
108のちょう度をさらに上げた(粘性を大きくした)
ダンパの伝達特性は、図20に示すように、共振周波数
f0はさらに低下するが、共振倍率Qがより大きくなっ
ている。
【0011】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、共振周波数f0が上昇すること
なく、共振倍率Qが低下された伝達特性を有するダンパ
の提供という課題を解決しようとするものである。
案されるものであって、共振周波数f0が上昇すること
なく、共振倍率Qが低下された伝達特性を有するダンパ
の提供という課題を解決しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係るダンパは、粘性液体を内部に封入した
可撓性材料よりなる袋状の本体部と、この本体部に一体
的にこの本体部内に収納された状態に形成され外方側に
向けて開口を有する軸挿入穴を有する柱状部とを備え、
柱状部の外径を、軸挿入穴の内径の2.3倍以上とした
ものである。
め、本発明に係るダンパは、粘性液体を内部に封入した
可撓性材料よりなる袋状の本体部と、この本体部に一体
的にこの本体部内に収納された状態に形成され外方側に
向けて開口を有する軸挿入穴を有する柱状部とを備え、
柱状部の外径を、軸挿入穴の内径の2.3倍以上とした
ものである。
【0013】また、本発明は、上記ダンパにおいて、本
体部の内面部と柱状部の外周面部との少なくともいずれ
か一方に凹凸部を設けたものである。
体部の内面部と柱状部の外周面部との少なくともいずれ
か一方に凹凸部を設けたものである。
【0014】さらに、本発明は、上記ダンパにおいて、
本体部の内面部と柱状部の外周面部との双方に凹凸部を
設けたものである。
本体部の内面部と柱状部の外周面部との双方に凹凸部を
設けたものである。
【0015】そして、本発明に係るダンパは、粘性液体
を内部に封入した可撓性材料よりなる袋状の本体部と、
この本体部に一体的にこの本体部内に収納された状態に
形成され外方側に向けて開口を有する軸挿入穴を有する
柱状部とを備え、上記本体部の内面部と上記柱状部の外
周面部との少なくともいずれか一方に凹凸部を設けたも
のである。
を内部に封入した可撓性材料よりなる袋状の本体部と、
この本体部に一体的にこの本体部内に収納された状態に
形成され外方側に向けて開口を有する軸挿入穴を有する
柱状部とを備え、上記本体部の内面部と上記柱状部の外
周面部との少なくともいずれか一方に凹凸部を設けたも
のである。
【0016】また、本発明は、上記ダンパにおいて、本
体部の内面部と柱状部の外周面部との双方に凹凸部を設
けたものである。
体部の内面部と柱状部の外周面部との双方に凹凸部を設
けたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
を参照しながら説明する。
【0018】本発明に係るダンパは、被支持体への振動
や衝撃の伝幡を防止するため、この被支持体を支持する
固定部と該被支持体との間に介在配設され、この被支持
体をいわゆるフローティング支持するものである。この
実施の形態は、本発明に係るダンパを、図1に示すよう
に、固定部となる外筐体1に対して被支持体となるディ
スクドライバ2をフローティング支持してディスクプレ
ーヤ装置を構成するものとして構成したものである。こ
のディスクプレーヤ装置においては、ディスクドライバ
2は、外筐体1内に収納され、両側の外壁部を2個ず
つ、計4個のダンパを介して、外筐体の内壁部に対して
支持されている。また、このディスクドライバ2と外筐
体1との間には、一対の吊り下げバネ3,3が配設され
ている。ディスクドライバ2は、図2に示すように、両
側部分を各吊り下げバネ3,3を介して外筐体1の内壁
部より吊り下げられた状態で支持されている。
や衝撃の伝幡を防止するため、この被支持体を支持する
固定部と該被支持体との間に介在配設され、この被支持
体をいわゆるフローティング支持するものである。この
実施の形態は、本発明に係るダンパを、図1に示すよう
に、固定部となる外筐体1に対して被支持体となるディ
スクドライバ2をフローティング支持してディスクプレ
ーヤ装置を構成するものとして構成したものである。こ
のディスクプレーヤ装置においては、ディスクドライバ
2は、外筐体1内に収納され、両側の外壁部を2個ず
つ、計4個のダンパを介して、外筐体の内壁部に対して
支持されている。また、このディスクドライバ2と外筐
体1との間には、一対の吊り下げバネ3,3が配設され
ている。ディスクドライバ2は、図2に示すように、両
側部分を各吊り下げバネ3,3を介して外筐体1の内壁
部より吊り下げられた状態で支持されている。
【0019】ディスクドライバ2内には、図示しないデ
ィスク回転操作機構及び光学ピックアップ装置が配設さ
れている。ディスク回転操作機構は、光ディスクを保持
して回転操作する機構である。光ディスクは、透明材料
からなるディスク基板とこのディスク基板の主面部に形
成された信号記録層とを有して構成された情報記録媒体
である。このような光ディスクとしては、例えば“C
D”(コンパクトディスク:商標名)がある。光学ピッ
クアップ装置は、ディスク回転操作機構により回転操作
される光ディスクより情報信号を読取り、この読取り信
号を復調回路等を有して構成される再生回路に送る。
ィスク回転操作機構及び光学ピックアップ装置が配設さ
れている。ディスク回転操作機構は、光ディスクを保持
して回転操作する機構である。光ディスクは、透明材料
からなるディスク基板とこのディスク基板の主面部に形
成された信号記録層とを有して構成された情報記録媒体
である。このような光ディスクとしては、例えば“C
D”(コンパクトディスク:商標名)がある。光学ピッ
クアップ装置は、ディスク回転操作機構により回転操作
される光ディスクより情報信号を読取り、この読取り信
号を復調回路等を有して構成される再生回路に送る。
【0020】このダンパは、図4に示すように、可撓性
を有する材料よりなる袋状の本体部6を有して構成され
ている。この本体部6をなす材料は、例えば、ブチルゴ
ム(IIR)の如き材料である。この本体部6は、図3
に示すように、開放端部を平板状の蓋部5によって閉蓋
されることにより、密閉された空洞部7を形成してい
る。そして、この空洞部7内には、粘性液体であるシリ
コンオイル8が充填されている。また、このダンパは、
本体部6に一体的に形成されて空洞部7内に収納された
状態に位置する柱状部9を有している。この柱状部9
は、略々円柱状に形成され、軸芯に沿った軸挿入穴10
を有している。この軸挿入穴10は、このダンパの外方
側に向けた開口を有している。
を有する材料よりなる袋状の本体部6を有して構成され
ている。この本体部6をなす材料は、例えば、ブチルゴ
ム(IIR)の如き材料である。この本体部6は、図3
に示すように、開放端部を平板状の蓋部5によって閉蓋
されることにより、密閉された空洞部7を形成してい
る。そして、この空洞部7内には、粘性液体であるシリ
コンオイル8が充填されている。また、このダンパは、
本体部6に一体的に形成されて空洞部7内に収納された
状態に位置する柱状部9を有している。この柱状部9
は、略々円柱状に形成され、軸芯に沿った軸挿入穴10
を有している。この軸挿入穴10は、このダンパの外方
側に向けた開口を有している。
【0021】このダンパは、図4に示すように、蓋部5
が外筐体1の内壁部に固定されるとともに、ディスクド
ライバ2の外壁部に植設された支軸4が軸挿入穴10に
嵌合されて配設される。このダンパは、外筐体1に振動
や衝撃が生じたとき、図5に示すように、本体部6が変
形するとともにシリコンオイル8が空洞部7内を流動す
ることにより、この振動や衝撃がディスクドライバ2へ
伝幡することを防止する。すなわち、このとき、相対的
には、図5中矢印Fで示すように、ディスクドライバ2
に対して外筐体1に対して移動させようとする力が作用
していることになり、本体部6の変形により、柱状部9
が空洞部7内を移動することとなる。このような柱状部
9の移動に対して、シリコンオイル8は、抵抗体として
作用し、この柱状部9の移動速度を抑制する。このよう
な移動速度の抑制により、振動や衝撃の伝幡が防止され
る。
が外筐体1の内壁部に固定されるとともに、ディスクド
ライバ2の外壁部に植設された支軸4が軸挿入穴10に
嵌合されて配設される。このダンパは、外筐体1に振動
や衝撃が生じたとき、図5に示すように、本体部6が変
形するとともにシリコンオイル8が空洞部7内を流動す
ることにより、この振動や衝撃がディスクドライバ2へ
伝幡することを防止する。すなわち、このとき、相対的
には、図5中矢印Fで示すように、ディスクドライバ2
に対して外筐体1に対して移動させようとする力が作用
していることになり、本体部6の変形により、柱状部9
が空洞部7内を移動することとなる。このような柱状部
9の移動に対して、シリコンオイル8は、抵抗体として
作用し、この柱状部9の移動速度を抑制する。このよう
な移動速度の抑制により、振動や衝撃の伝幡が防止され
る。
【0022】そして、このダンパにおいては、図4中φ
Aで示す柱状部9の外径Aは、図4中φBで示す軸挿入
穴10の内径Bの2.3倍以上となされており、柱状部
9が充分な肉厚を有するものとなっている。すなわち、 A/B≧2.3 となっている。したがって、ディスクドライバ2が外筐
体1に対して大きく移動して本体部6が大きく変形して
も、図5に示すように、柱状部9が変形することがな
く、軸挿入穴10の内面部と支軸4との間に空隙が生ず
ることがない。そのため、このダンパの振動伝達特性に
おいては、後述の〔実施例〕で示すように、共振倍率Q
(共振周波数f0において伝幡される振動のゲインに相
当する)が大きくなることがなく、高域周波数帯域にお
ける振動のゲインも充分に抑えることができる。したが
って、このダンパは、このダンパを含めたディスクドラ
イバ2の耐震特性を良好なものとすることができる。
Aで示す柱状部9の外径Aは、図4中φBで示す軸挿入
穴10の内径Bの2.3倍以上となされており、柱状部
9が充分な肉厚を有するものとなっている。すなわち、 A/B≧2.3 となっている。したがって、ディスクドライバ2が外筐
体1に対して大きく移動して本体部6が大きく変形して
も、図5に示すように、柱状部9が変形することがな
く、軸挿入穴10の内面部と支軸4との間に空隙が生ず
ることがない。そのため、このダンパの振動伝達特性に
おいては、後述の〔実施例〕で示すように、共振倍率Q
(共振周波数f0において伝幡される振動のゲインに相
当する)が大きくなることがなく、高域周波数帯域にお
ける振動のゲインも充分に抑えることができる。したが
って、このダンパは、このダンパを含めたディスクドラ
イバ2の耐震特性を良好なものとすることができる。
【0023】また、このダンパは、共振倍率Qが小さく
抑えられているので、共振周波数f 0におけるディスク
ドライバ2の外筐体1に対する振幅を抑えることがで
き、このディスクドライバ2が外筐体1の内壁部に衝突
することを防止する。すなわち、このダンパを用いた場
合には、ディスクドライバ2と外筐体1の内壁部との間
の空隙(防振ストローク)を小さくすることができ、外
筐体1を小型化することができる。
抑えられているので、共振周波数f 0におけるディスク
ドライバ2の外筐体1に対する振幅を抑えることがで
き、このディスクドライバ2が外筐体1の内壁部に衝突
することを防止する。すなわち、このダンパを用いた場
合には、ディスクドライバ2と外筐体1の内壁部との間
の空隙(防振ストローク)を小さくすることができ、外
筐体1を小型化することができる。
【0024】また、本発明に係るダンパにおいては、図
7に示すように、本体部6の内面部と柱状部9の外周面
部との少なくともいずれか一方に、凹凸部となる溝1
1,12を設けてもよい。これら溝11,12は、図6
に示すように、本体部6の内面部と柱状部9の外周面部
との双方に設けてもよい。このような溝11,12を設
ける場合においては、柱状部9の空洞部7内における移
動に対するシリコンオイル8による抵抗が増大するの
で、上述のように柱状部9の外径Aを軸挿入穴10の内
径Bの2.3以上としなくとも、共振周波数f0を上昇
させることなく、共振倍率Qを低減させることができ
る。
7に示すように、本体部6の内面部と柱状部9の外周面
部との少なくともいずれか一方に、凹凸部となる溝1
1,12を設けてもよい。これら溝11,12は、図6
に示すように、本体部6の内面部と柱状部9の外周面部
との双方に設けてもよい。このような溝11,12を設
ける場合においては、柱状部9の空洞部7内における移
動に対するシリコンオイル8による抵抗が増大するの
で、上述のように柱状部9の外径Aを軸挿入穴10の内
径Bの2.3以上としなくとも、共振周波数f0を上昇
させることなく、共振倍率Qを低減させることができ
る。
【0025】さらに、このダンパにおいて、柱状部9の
外周面と本体部6の内面部とのいずれか一方、または、
双方に設けられる凹凸部は、図8に示すように、蛇腹状
凹凸13としてもよい。この場合においても、図9に示
すように、柱状部9の外径Aを軸挿入穴10の内径Bの
2.3以上としても、また、しなくともよい。この場合
にも、柱状部9の空洞部7内における移動に対するシリ
コンオイル8による抵抗が増大するので、共振周波数f
0を上昇させることなく、共振倍率Qを低減させること
ができる。
外周面と本体部6の内面部とのいずれか一方、または、
双方に設けられる凹凸部は、図8に示すように、蛇腹状
凹凸13としてもよい。この場合においても、図9に示
すように、柱状部9の外径Aを軸挿入穴10の内径Bの
2.3以上としても、また、しなくともよい。この場合
にも、柱状部9の空洞部7内における移動に対するシリ
コンオイル8による抵抗が増大するので、共振周波数f
0を上昇させることなく、共振倍率Qを低減させること
ができる。
【0026】そして、このダンパにおいて、柱状部9の
外周面と本体部6の内面部とのいずれか一方、または、
双方に設けられる凹凸部は、図10に示すように、円形
凹凸(ディンプル)14としてもよい。この場合におい
ても、柱状部9の外径Aを軸挿入穴10の内径Bの2.
3以上としても、また、しなくともよい。この場合に
も、柱状部9の空洞部7内における移動に対するシリコ
ンオイル8による抵抗が増大するので、共振周波数f0
を上昇させることなく、共振倍率Qを低減させることが
できる。
外周面と本体部6の内面部とのいずれか一方、または、
双方に設けられる凹凸部は、図10に示すように、円形
凹凸(ディンプル)14としてもよい。この場合におい
ても、柱状部9の外径Aを軸挿入穴10の内径Bの2.
3以上としても、また、しなくともよい。この場合に
も、柱状部9の空洞部7内における移動に対するシリコ
ンオイル8による抵抗が増大するので、共振周波数f0
を上昇させることなく、共振倍率Qを低減させることが
できる。
【0027】
【実施例】上述のような本発明に係るダンパを、本体部
6を硬度(HS)23°のブチルゴム(IIR)で形成
し、シリコンオイル8として、ちょう度が315(mm
×10)のものを用いて構成し、振動伝達特性を測定し
た。なお、シリコンオイル8のちょう度は、日本工業規
格(JIS)K2220に規定される表示に従ってい
る。
6を硬度(HS)23°のブチルゴム(IIR)で形成
し、シリコンオイル8として、ちょう度が315(mm
×10)のものを用いて構成し、振動伝達特性を測定し
た。なお、シリコンオイル8のちょう度は、日本工業規
格(JIS)K2220に規定される表示に従ってい
る。
【0028】測定に用いた装置は、図11に示すよう
に、基台15上に固定部となる一対の支持腕1a,1a
が立設され、これら支持腕1a,1aにより、被支持体
2aが一対の吊り下げバネ3,3及びダンパを介して支
持されたものである。被支持体2aは、1550gfの
剛体である。この被支持体2aの両側部には、それぞれ
一対、計4本の支軸4が植設されている。吊り下げバネ
3,3は、被支持体2aの両側部分と各支持腕1a,1
aとの間に対応して配設され、被支持体2aを各支持腕
1a,1aより吊り下げている。これら吊り下げバネ
3,3は、それぞれ、58gf/mmのバネ定数のもの
とした。また、被支持体2aと各支持腕1a,1aとの
間には、各支軸4に対応して、4個のダンパが介在して
配設されている。各支軸4は、ダンパの軸挿入穴10に
嵌入されている。各ダンパの蓋部5は、支持腕1a,1
aに固定されている。
に、基台15上に固定部となる一対の支持腕1a,1a
が立設され、これら支持腕1a,1aにより、被支持体
2aが一対の吊り下げバネ3,3及びダンパを介して支
持されたものである。被支持体2aは、1550gfの
剛体である。この被支持体2aの両側部には、それぞれ
一対、計4本の支軸4が植設されている。吊り下げバネ
3,3は、被支持体2aの両側部分と各支持腕1a,1
aとの間に対応して配設され、被支持体2aを各支持腕
1a,1aより吊り下げている。これら吊り下げバネ
3,3は、それぞれ、58gf/mmのバネ定数のもの
とした。また、被支持体2aと各支持腕1a,1aとの
間には、各支軸4に対応して、4個のダンパが介在して
配設されている。各支軸4は、ダンパの軸挿入穴10に
嵌入されている。各ダンパの蓋部5は、支持腕1a,1
aに固定されている。
【0029】基台15上には、第1の加速度ピックアッ
プ17が取付けられている。この第1の加速度ピックア
ップ17は、基台15の振動加速度を測定する。被支持
体2a上には、第2の加速度ピックアップ16が取付け
られている。この第2の加速度ピックアップ16は、被
支持体2aの振動加速度を測定する。基台15は、図1
1中矢印Hで示す水平方向(左右)及び図11中矢印V
で示す鉛直方向(上下)に振動される。この基台15の
振動が入力振動となり、この入力振動に対して被支持体
2aの振動がどの程度のものとなるかという、ダンパの
振動伝達特性を測定する。
プ17が取付けられている。この第1の加速度ピックア
ップ17は、基台15の振動加速度を測定する。被支持
体2a上には、第2の加速度ピックアップ16が取付け
られている。この第2の加速度ピックアップ16は、被
支持体2aの振動加速度を測定する。基台15は、図1
1中矢印Hで示す水平方向(左右)及び図11中矢印V
で示す鉛直方向(上下)に振動される。この基台15の
振動が入力振動となり、この入力振動に対して被支持体
2aの振動がどの程度のものとなるかという、ダンパの
振動伝達特性を測定する。
【0030】上述のように、柱状部9の外径Aを軸挿入
穴10の内径の2.3倍以上とし、かつ、柱状部9の外
周面及び本体部6の内面部に溝11,12を設けた場合
には、図12に示すように、共振周波数f0が10.2
500Hzで、共振倍率Q(共振周波数f0において伝
幡される振動のゲインに相当する)が2.23127d
Bである伝達特性が測定された。
穴10の内径の2.3倍以上とし、かつ、柱状部9の外
周面及び本体部6の内面部に溝11,12を設けた場合
には、図12に示すように、共振周波数f0が10.2
500Hzで、共振倍率Q(共振周波数f0において伝
幡される振動のゲインに相当する)が2.23127d
Bである伝達特性が測定された。
【0031】この図12に示す伝達特性を、従来のダン
パ、すなわち、柱状部の外径Aが軸挿入穴の内径の2.
3倍未満であり、かつ、柱状部の外周面及び本体部の内
面部に凹凸部が設けられていないダンパの伝達特性と比
較する。このような従来のダンパの伝達特性において
は、同一の測定条件の下で、図14に示すように、共振
周波数f0が10.7500Hzで、共振倍率Qが3.
87534dBである。すなわち、本発明に係るダンパ
の伝達特性は、従来のダンパの伝達特性に比較して、共
振周波数f0が上昇されることなく、共振倍率Qが低下
された特性である。 そして、基台15より被支持体2
aに伝幡される振動のゲインは、共振周波数f0におい
て最も高く、この共振周波数f0よりも周波数が高くな
るほど低下する。一方、上述のディスクドライバ2の単
体での耐震特性については、光ディスク自体の共振周波
数が100Hz程度であることから、20Hz乃至30
Hzよりも高域の周波数帯域における耐震特性が低いこ
とが問題となる。したがって、ディスクドライバ2の単
体の耐震特性と本発明に係るダンパの伝達特性とが合成
されると、20Hz乃至30Hzよりも高域の周波数帯
域における充分な耐震特性を実現することができる。
パ、すなわち、柱状部の外径Aが軸挿入穴の内径の2.
3倍未満であり、かつ、柱状部の外周面及び本体部の内
面部に凹凸部が設けられていないダンパの伝達特性と比
較する。このような従来のダンパの伝達特性において
は、同一の測定条件の下で、図14に示すように、共振
周波数f0が10.7500Hzで、共振倍率Qが3.
87534dBである。すなわち、本発明に係るダンパ
の伝達特性は、従来のダンパの伝達特性に比較して、共
振周波数f0が上昇されることなく、共振倍率Qが低下
された特性である。 そして、基台15より被支持体2
aに伝幡される振動のゲインは、共振周波数f0におい
て最も高く、この共振周波数f0よりも周波数が高くな
るほど低下する。一方、上述のディスクドライバ2の単
体での耐震特性については、光ディスク自体の共振周波
数が100Hz程度であることから、20Hz乃至30
Hzよりも高域の周波数帯域における耐震特性が低いこ
とが問題となる。したがって、ディスクドライバ2の単
体の耐震特性と本発明に係るダンパの伝達特性とが合成
されると、20Hz乃至30Hzよりも高域の周波数帯
域における充分な耐震特性を実現することができる。
【0032】また、本発明に係るダンパとして、柱状部
9の外径Aを軸挿入穴10の内径の2.3倍以上とし、
柱状部9の外周面及び本体部6の内面部に凹凸部を設け
ないものを構成し、上述と同一の測定条件で伝達特性を
測定した。このダンパの伝達特性においては、図13に
示すように、共振周波数f0が10.7500Hzで、
共振倍率Qが2.74731dBである。この場合に
も、従来のダンパの伝達特性に比較して、共振周波数f
0が上昇されることなく、共振倍率Qが低下された特性
が得られている。
9の外径Aを軸挿入穴10の内径の2.3倍以上とし、
柱状部9の外周面及び本体部6の内面部に凹凸部を設け
ないものを構成し、上述と同一の測定条件で伝達特性を
測定した。このダンパの伝達特性においては、図13に
示すように、共振周波数f0が10.7500Hzで、
共振倍率Qが2.74731dBである。この場合に
も、従来のダンパの伝達特性に比較して、共振周波数f
0が上昇されることなく、共振倍率Qが低下された特性
が得られている。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るダンパは、
粘性液体を内部に封入した可撓性材料よりなる袋状の本
体部と、この本体部に一体的にこの本体部内に収納され
た状態に形成され外方側に向けて開口を有する軸挿入穴
を有する柱状部とを備え、柱状部の外径は、上記軸挿入
穴の内径の2.3倍以上となされている。したがって、
軸挿入内を介して固定部に対してフローティング支持さ
れる被支持体が固定部に対して移動したときにも、柱状
部の変形が抑えられ、共振倍率Qが上昇することが防止
される。
粘性液体を内部に封入した可撓性材料よりなる袋状の本
体部と、この本体部に一体的にこの本体部内に収納され
た状態に形成され外方側に向けて開口を有する軸挿入穴
を有する柱状部とを備え、柱状部の外径は、上記軸挿入
穴の内径の2.3倍以上となされている。したがって、
軸挿入内を介して固定部に対してフローティング支持さ
れる被支持体が固定部に対して移動したときにも、柱状
部の変形が抑えられ、共振倍率Qが上昇することが防止
される。
【0034】また、本発明に係るダンパは、本体部の内
面部と柱状部の外周面部との少なくともいずれか一方に
凹凸部を有している。そのため、柱状部の粘性液体に対
する抵抗が増大され、共振倍率Qが低く抑えられる。
面部と柱状部の外周面部との少なくともいずれか一方に
凹凸部を有している。そのため、柱状部の粘性液体に対
する抵抗が増大され、共振倍率Qが低く抑えられる。
【0035】すなわち、本発明は、共振周波数f0が上
昇することなく、共振倍率Qが低下された伝達特性を有
するダンパを提供することができるものである。
昇することなく、共振倍率Qが低下された伝達特性を有
するダンパを提供することができるものである。
【図1】本発明に係るダンパを有するディスクプレーヤ
装置の構成を示す横断面図である。
装置の構成を示す横断面図である。
【図2】上記ディスクプレーヤ装置の構成を示す縦断面
図である。
図である。
【図3】上記ダンパの構成を示す正面図である。
【図4】上記ダンパの構成を示す横断面図である。
【図5】上記ダンパが変形した状態を示す横断面図であ
る。
る。
【図6】本発明に係るダンパの構成の他の例(溝を有す
るもの)を示す縦断面図である。
るもの)を示す縦断面図である。
【図7】上記図6に示したダンパの構成を示す横断面図
である。
である。
【図8】本発明に係るダンパの構成の他の例(蛇腹状凹
凸を有するもの)を示す縦断面図である。
凸を有するもの)を示す縦断面図である。
【図9】上記図8に示したダンパの構成を示す横断面図
である。
である。
【図10】本発明に係るダンパの構成の他の例(円形の
凹凸(ディンプル)を有するもの)を示す縦断面図であ
る。
凹凸(ディンプル)を有するもの)を示す縦断面図であ
る。
【図11】振動の伝達特性を測定する測定装置の構成を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図12】本発明に係るダンパ(A/B≧2.3、か
つ、溝を有するもの)の振動伝達特性を示すグラフであ
る。
つ、溝を有するもの)の振動伝達特性を示すグラフであ
る。
【図13】本発明に係るダンパ(A/B≧2.3である
もの)の振動伝達特性を示すグラフである。
もの)の振動伝達特性を示すグラフである。
【図14】本発明に係るダンパの振動伝達特性との比較
を行うための従来のダンパの振動伝達特性を示すグラフ
である。
を行うための従来のダンパの振動伝達特性を示すグラフ
である。
【図15】従来のダンパの構成を示す横断面図である。
【図16】従来のダンパが変形した状態を示す横断面図
である。
である。
【図17】従来のダンパの振動伝達特性及びディスクプ
レーヤ装置の耐震特性を示すグラフである。
レーヤ装置の耐震特性を示すグラフである。
【図18】従来のダンパにおいてシリコンオイルのちょ
う度を図17に示す伝達特性を有するダンパよりも上げ
た場合の振動伝達特性を示すグラフである。
う度を図17に示す伝達特性を有するダンパよりも上げ
た場合の振動伝達特性を示すグラフである。
【図19】従来のダンパにおいてシリコンオイルのちょ
う度を図18に示す伝達特性を有するダンパよりも上げ
た場合の振動伝達特性を示すグラフである。
う度を図18に示す伝達特性を有するダンパよりも上げ
た場合の振動伝達特性を示すグラフである。
【図20】従来のダンパにおいてシリコンオイルのちょ
う度を図19に示す伝達特性を有するダンパよりも上げ
た場合の振動伝達特性を示すグラフである。
う度を図19に示す伝達特性を有するダンパよりも上げ
た場合の振動伝達特性を示すグラフである。
6 本体部、7 空洞部、8 シリコンオイル、9 柱
状部、10 軸挿入穴、11,12 溝、13 蛇腹状
凹凸、14 円形凹凸(ディンプル)
状部、10 軸挿入穴、11,12 溝、13 蛇腹状
凹凸、14 円形凹凸(ディンプル)
Claims (5)
- 【請求項1】 粘性液体を内部に封入した可撓性材料よ
りなる袋状の本体部と、 上記本体部に一体的にこの本体部内に収納された状態に
形成され、外方側に向けて開口を有する軸挿入穴を有す
る柱状部とを備え、 上記柱状部の外径は、上記軸挿入穴の内径の2.3倍以
上となされているダンパ。 - 【請求項2】 本体部の内面部と柱状部の外周面部との
少なくともいずれか一方に、凹凸部を有する請求項1記
載のダンパ。 - 【請求項3】 本体部の内面部と柱状部の外周面部との
双方に、凹凸部を有する請求項1記載のダンパ。 - 【請求項4】 粘性液体を内部に封入した可撓性材料よ
りなる袋状の本体部と、 上記本体部に一体的にこの本体部内に収納された状態に
形成され、外方側に向けて開口を有する軸挿入穴を有す
る柱状部とを備え、 上記本体部の内面部と上記柱状部の外周面部との少なく
ともいずれか一方に、凹凸部を有するダンパ。 - 【請求項5】 本体部の内面部と柱状部の外周面部との
双方に、凹凸部を有する請求項4記載のダンパ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8341797A JPH10188547A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | ダンパ |
KR1019970070986A KR19980064397A (ko) | 1996-12-20 | 1997-12-19 | 댐퍼 및 전자장비 |
US08/994,649 US6039299A (en) | 1996-12-20 | 1997-12-19 | Damper and electronic equipment employing the damper |
CN97114390A CN1195859A (zh) | 1996-12-20 | 1997-12-20 | 减振器和电子设备 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8341797A JPH10188547A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | ダンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10188547A true JPH10188547A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18348838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8341797A Withdrawn JPH10188547A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | ダンパ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6039299A (ja) |
JP (1) | JPH10188547A (ja) |
KR (1) | KR19980064397A (ja) |
CN (1) | CN1195859A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100657921B1 (ko) | 2000-08-11 | 2006-12-15 | 엘지전자 주식회사 | 디스크 드라이브의 방진구 |
JP4347515B2 (ja) | 2000-11-27 | 2009-10-21 | ポリマテック株式会社 | 防振ダンパー一体型メカニカルシャーシ |
CN1316500C (zh) * | 2001-10-20 | 2007-05-16 | 株式会社Alpha精密 | 减振器 |
US7009835B2 (en) * | 2003-07-16 | 2006-03-07 | Olixir Technologies Corp. | Energy dissipative device and method |
US7468860B1 (en) | 2004-03-19 | 2008-12-23 | Desai Shrikant M | Hook and loop device applied to control shock and vibration of critical components |
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CN1873822A (zh) * | 2005-06-01 | 2006-12-06 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 光盘播放机 |
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JP2007064354A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Polymatech Co Ltd | 粘性流体封入ダンパー及びディスク装置 |
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