JP2855906B2 - 防振用多軸異方性ダンパおよび記録再生装置 - Google Patents

防振用多軸異方性ダンパおよび記録再生装置

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JP2855906B2 JP22266091A JP22266091A JP2855906B2 JP 2855906 B2 JP2855906 B2 JP 2855906B2 JP 22266091 A JP22266091 A JP 22266091A JP 22266091 A JP22266091 A JP 22266091A JP 2855906 B2 JP2855906 B2 JP 2855906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防振用ダンパに関するも
のである。また、本発明は前記ダンパを用いた記録再生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、記録再生装置の普及が著しく、車
等非常に振動の激しい環境下で使用される応用が増大し
ている。
【0003】以下図面を参照しながら上述したダンパの
一例について説明する。図3は従来の粘性ダンパの一例
である。図において、31は中空の弾性体(ゴム)でそ
の中空部にシリコンオイル35が入っている。弾性体3
1の凹部に変移部32が挿入され変位部32と取り付け
部34の下部を装置(図示せず)の各々被防振部および
筐体に取り付ける。
【0004】この粘性ダンパは3軸方向に共振を押さえ
る効果を持っており非常に便利であり広く用いられてい
る。この粘性ダンパの防振特性は図4のようになる。図
の横軸は振動周波数、縦軸は減衰率(X1/X0,X1
被防振部振動、X0:外乱振動)である。
【0005】即ち、周波数f0で共振(大きさQ)を持
ち、f0〜Qf0の間の振動は周波数の2乗に比例して減
衰する。しかし、Qf0以上の周波数では振動は周波数
の1乗に比例して減衰する。f0の共振で防振性能は劣
化するので実用時にこの大きさQを出来るだけ小さくす
る。そうすると事実上f0以上の周波数で1乗でしか減
衰しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の粘性ダンパで
は、図4に示した防振特性しか原理的に得られない。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、大きな減衰
率の必要な方向の振動減衰率は非常に大きく、且つ通常
の減衰率でよい方向の減衰特性は従来の粘性ダンパ特性
をもつ防振ダンパを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の防振用多軸異方性ダンパは、空気の出し入
れによりクーロンダンパ特性を示すクーロンダンパ部
と、前記クーロンダンパ部と一体に作られた粘性ダンパ
部からなることを特徴とする構成を備えたものである。
【0009】また本発明の記録再生装置は、空気の出し
入れによりクーロンダンパ特性を示すクーロンダンパ部
と、前記クーロンダンパ部と一体に作られた粘性ダンパ
部からなる防振用多軸異方性ダンパを用い、大きな減衰
特性を必要とする方向にクーロンダンパ特性を持つよう
取り付けたことを特徴とする構成を備えたものである。
【0010】上記のクーロンダンパ特性は小さな穴から
空気の出入りする時に起こる損失を利用した共振抑制効
果であり、粘性ダンパとは一般的にゴム等の粘性物質に
起こる損失を利用した共振抑圧ダンパである。また、上
記の記録再生装置はコンパクトディスクプレーヤに代表
される光ディスク記録再生装置やその他の磁気記録再生
装置のようなメカニカルな記録再生機構を持つものであ
る。被防振部とは、上記記録再生装置の中でも特に防振
をする必要のある箇所であり、記録再生のメカニズムが
集合した部分である。この部分は筐体から絶縁振動(防
振)するのが一般的である。
【0011】
【作用】本発明は、上記した構成により、大きな振動減
衰率の必要な方向に対して周波数に対し2乗の減衰率を
示し且つ通常の振動減衰率でよい方向に対して周波数に
対し1乗の減衰率を示す3軸防振用ダンパを可能にす
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例の防振用多軸異方性
ダンパについて、図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例を示す概略図で
ある。図において、弾性体21は上部のクーロンダンパ
部(図中に表示せず)の外壁を形成するものであり、弾
性体22は下部の粘性ダンパ部(図中に表示せず)の外
壁を形成するものである。クーロンダンパ部と粘性ダン
パ部は隔壁23で分離されている。24はクーロンダン
パ部に設けられた空気穴である。また、粘性ダンパ部に
は弾性体22内部にシリコンオイル5が封入されてお
り、その中に変位部2が設けられている。変位部2は支
持部3により下面取り付け部4につながっている。な
お、1は上面取り付け部である。
【0014】上記構成において、上下の振動が加わった
場合、空気穴24から空気が出入りする。この時、空気
と空気穴24の周囲との間で摩擦が発生する。摩擦によ
る損失がクーロンダンパの原理である。図2にクーロン
ダンパの原理的な特性を示す。図2の横軸は周波数、縦
軸は振動減衰率である。周波数の2乗に比例して振動が
減衰する。また、f0における共振が極めて小さい。
【0015】しかしながら、クーロンダンパは一軸性の
特性を示す。一方、実際の防振の要求はすべての方向に
大きな減衰率を必要とすることは極めて少ない。従って
図1において、下部に粘性ダンパ部を設け横方向に共振
抑圧特性を持たせている。この原理は、従来例(図3)
で説明したものと全く同一のものであるので説明を省略
する。
【0016】図1の実施例は、粘性ダンパの特性が3軸
方向に効く構成である。これは外壁を構成するゴム部材
の固さ(主として厚み)等を変えることにより制御可能
である。しかし、この制御もある程度限度がある。
【0017】図5は、本発明のダンパの他の一実施例を
示す図である。図5において、51は外側壁部材で比較
的固い部材で構成される。柔らかい部材で構成され下方
向に凸状になった隔壁52および比較的固い部材で構成
された変位部53を隔て、上部はクーロンダンパ部、下
部は粘性ダンパ部である。クーロンダンパ部には空気穴
58が設けられている。また外側壁部材51および内側
壁部材55で囲まれた粘性ダンパ部にはシリコンオイル
59が封入されている。変位部53は、比較的柔らかい
部材で構成された内側壁部材55につながり一方支持部
54で下面取り付け部57に取り付けられている。
【0018】上記構成におき、上面取り付け部56およ
び下面取り付け部57により機器部材に取り付けられた
状態で、外乱振動があると変位部53が動く。上下振動
に対しては、主にクーロンダンパ部の変形が大きいか
ら、クーロンダンパ特性が発揮される。一方、横方向の
振動に対しては、クーロンダンパ部の体積変化はほとん
どないが、シリコンオイル59中で変位部およびそれに
つながる隔壁部52が動くためかなりの粘性損失を起こ
す。
【0019】図6は、本発明の防振用多軸異方性ダンパ
を用いた記録再生装置を示す。自動車用プレーヤのよう
な場合、上下の外乱振動は大きいが前後および横方向の
外乱振動は比較的小さい。図6において、61は被防振
部、62は筐体であり、被防振部61はバネ63,6
4,65,66により上下左右(前後)方向に支持され
ている。67は本発明の防振用多軸異方性ダンパであ
り、上下方向にクーロンダンパ効果があるように取り付
けられる。図中では、ダンパは1個しか記していない
が、実際は支持部の振動代の最小化のため小型化したダ
ンパを複数個使用する。
【0020】以上のように、本発明の記録再生装置は軸
異方性をもつ一体型ダンパを用いることにより小型かつ
すぐれた防振特性を有するものとなる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、軸方向に異なる
クーロンダンパ効果および粘性ダンパ効果をもつ異方性
ダンパを実現することにより、すぐれた多軸一体型ダン
パを実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の防振用多軸異方性ダンパの
概略を説明する概略図
【図2】同防振用多軸異方性ダンパの振動減衰特性を説
明する説明図
【図3】従来の粘性ダンパを説明する説明図
【図4】従来の粘性ダンパを説明する説明図
【図5】本発明の防振用多軸異方性ダンパの他の一実施
例を説明する概略図
【図6】本発明の一実施例の記録再生装置を説明する概
略図
【符号の説明】
1 上面取り付け部 2 変位部 3 支持部 4 下面取り付け部 5 シリコンオイル 21,22 弾性体 23 隔壁 24 空気穴

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気の出し入れによりクーロンダンパ特
    性を示すクーロンダンパ部と、前記クーロンダンパ部と
    一体に作られた粘性ダンパ部からなる防振用多軸異方性
    ダンパ。
  2. 【請求項2】 空気の出し入れによりクーロンダンパ特
    性を示すクーロンダンパ部と、前記クーロンダンパ部と
    一体に作られた粘性ダンパ部からなる防振用多軸異方性
    ダンパを用い、大きな減衰特性を必要とする方向にクー
    ロンダンパ特性を持つよう取り付けたことを特徴とする
    記録再生装置。
JP22266091A 1991-09-03 1991-09-03 防振用多軸異方性ダンパおよび記録再生装置 Expired - Fee Related JP2855906B2 (ja)

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