JP2584097B2 - 記録再生装置とクーロンダンパおよび防振方法 - Google Patents

記録再生装置とクーロンダンパおよび防振方法

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は記録再生装置、特に耐振性に優れた記録再生
装置に関するものである。また本発明は前記記録再生装
置に用いるダンパおよびダンパの取り付け方法に関する
ものである。
従来の技術 近年、記録再生装置の普及が著しく、車等非常に振動
の激しい環境下で使用される応用が増大している。
以下図面を参照しながら、上述した記録再生装置の一
例について説明する。
第3図は従来の記録再生装置の防振構造の概略説明図
である。第3図において、1は記録再生装置の筐体、2
は被防振部であり、被防振部2は筐体1とバネ3,4,5,6
で防振され粘性ダンパ31でバネの共振を押さえている。
第4図は第3図に用いた粘性ダンパの一例を示す。第4
図において、41は中空の弾性体(ゴム)でその中空部に
シリコンオイル45が入っている。弾性体41の凹部に変位
部42が挿入され変位部42と取り付け部44の間が支持部43
で結合されている。弾性体41の上部と取り付け部44の下
部を各々被防振部2および筐体1に取り付ける。この粘
性ダンパは3軸方向に共振を押さえる効果をもっており
非常に便利であり広く用いられている。このように構成
した記録再生装置の防振特性を第5図に示す。筐体1の
変位をX0、被防振部2の変位をX1とすると、防振性能X1
/X0は曲線51のようになる。即ち周波数f0で共振(大き
さQ)を持ち、f0〜Qf0の間振動は周波数の2乗に比例
して減衰する。しかし、Qf0以上の周波数では振動は周
波数の1乗にし比例して減衰する。周波数f0で防振性能
は劣化するので、実用時はこの大きさQをできるだけ小
さくする。すると事実上f0以上の周波数で振動は周波数
の1乗でしか減衰しない。防振性能を曲線52のようにで
きれば非常に防振性能を向上することができる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来の粘性ダンパでは、第5図の曲線
51の防振性能しか原理的に得られない。
本発明は上記課題に鑑み、防振特性に共振がなくしか
も減衰が周波数の2乗に比例する記録再生装置および防
振方法を提供するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の記録再生装置は、
2枚の平板と前記2枚の平板の周囲部を弾性体で結合し
たダイヤフラム型クーロンダンパを複数個用い、少なく
とも2つ以上のダイヤフラム型クーロンダンパの平板部
を非平行となるよう取り付けたものである。
また、本発明の記録再生装置は、被防振部と筐体を結
合した複数個の非線形バネと、前記非線形バネに並列に
挿入したクーロンダンパとを備えたものである。
また、本発明のクーロンダンパは、少なくとも一方に
空気穴を設けかつ互いに非平行な平板と、前記2枚の平
板の周囲部を結合する弾性体を備えたものである。
また、本発明の記録再生装置は、被防振部と筐体を結
合した複数個の非線形バネと、少なくとも2つ以上の相
対する平面が非平行となるよう取り付けたダイヤフラム
型クーロンダンパとを備えたものである。
さらに、本発明の防振方法は、2つの平面部と前記2
つの平面部の周囲部を弾性体で結合したダイヤフラム型
クーロンダンパを複数個用い、少なくとも2つ以上のダ
イヤフラム型クーロンダンパの平面部を非平行となるよ
う取り付けたものである。
また、本発明の防振方法は、被防振部を振動部から、
複数個の非線形バネと前記非線形バネに並列に挿入した
平板部を非平行としたダイヤフラム型クーロンダンパと
で防振したことを特徴とするものである。
また、本発明の防振方法は、被防振部を振動部から複
数個の非線形バネと、少なくとも2つ以上の相対する平
面が非平行となるようダイヤフラム型クーロンダンパを
取り付けたものである。
上述の記録再生装置は、コンパクトディスクプレーヤ
ーに代表される光ディスク記録再生装置やその他の磁気
記録再生装置のようにメカニカルな記録再生機構をも持
つのである。被防振部とは、上記記録再生装置と中でも
特に防振をする必要のある個所であり、記録再生のメカ
ニズムが集合した部分である。この部分は、筐体部から
振動絶縁(防振)するのが一般的である。クーロンダン
パは、オーム社刊「防振・緩衝器の設計」(昭和40年発
光)等に記載されている個体間の摩擦損失を利用したダ
ンパである。非線形バネは、線材の径やピッチ、コイル
径を変化させたもので一般に変形が小さいときは柔らか
く、変形が大きいと硬くなる性質を持つ。テーパコイル
バネや円錐バネが代表的である。
作用 本発明は上記した構成によって、クーロンダンパを使
用することにより1軸以上の方向に対し、防振特性が周
波数の2乗に比例し減衰する防振特性を可能にする。さ
らに、非線形バネを使用することにより振幅の小さい
時、減衰性能が大きい非線形減衰特性を可能にする。
実施例 以下本発明の一実施例の記録再生装置について、図面
を参照しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す概略図である。第1
図において、1は記録再生装置の筐体、2は被防振部で
あり、被防振部2は筐体1とバネ3,4,5,6で防振され、
クーロンダンパ7,8でバネの共振を押さえている。第2
図は第1図に用いたクーロンダンパ7,8の一例を示す。
第2図(a)に示すクーロンダンパ20は、第2図(b)
のような構成になっている。即ち、平行平板21,22の間
は弾性体23により結合され、平行平板21,22の少なくと
も一方に空気穴24が設けられている。このクーロンダン
パ20は、上下方向に変形を受けると、空気穴24より空気
が出入りする。この時、空気と空気穴24の周囲との間で
摩擦が発生する。摩擦による損失がクーロンダンパの原
理である。ここで、第5図に示す粘性グンパとクーロン
ダンパの典型的な特性を比較する。第5図において51は
粘性ダンパの特性、52はクーロンダンパの特性である。
クーロンダンパは共振周波数f0における共振がなくまた
減衰が大きいことが分かる。
しかし、第2図のクーロンダンパは横方向に変形する
と、ほとんど体積変化がなく、弾性体23による粘性ダン
パ効果しか発生しない。従って、クーロンダンパを複数
個使う場合、同一方向に取り付けると、一軸方向にしか
効果を発揮しない。従って、第1図では、クーロンダン
パ7,8の平面部が非平行になるよう取りつけてある。こ
のようにすることにより、一軸性のクーロンダンパを用
いて多軸方向に効果を持つようにでき、使用するクーロ
ンダンパの個数を少なくし、低コストおよび省スペース
を図ることができる。
また、第2図のクーロンダンパを傾けて取りつける代
わりに、最初からそのようなクーロンダンパを用いても
よい。即ち、第2図の平板21,22を非平行にする。この
取り付けは、第1図と同様に平面部である平板が互いに
非平行になるようにする。このようにすると、筐体1の
方の取りつけ面を傾ける必要がなく加工しやすい。
以上のように、従来の粘性ダンパに変えクーロンダン
パを用い、かつその取りつけ方向を互いに異ならしめる
ことにより、防振性能が優れかつ低コスト、省スペース
の記録再生装置を提供できる。
第6図に、本発明の他の一実施例である記録再生装置
を示す。第6図は、第3図のバネ3,4,5,6を非線形バネ6
3,64,65,66に置き替えたものである。非線形バネにはバ
ネ線材の太さをところにより変えたものやいわゆる円錐
バネを用いる。非線形バネの代表的な特性を第7図に示
す。即ち、変位が小さいときバネ定数は小さく(柔らか
く)、変位が大きくなるとバネ定数が大きくなる(硬く
なる)。従って、防振特性は第8図に示すように、振動
振幅が小さいときはカットオフ周波数が低く(曲線8
1)、振動振幅が大きくなるとバネが硬くなりカットオ
フ周波数が上がり(曲線82)防振特性が悪くなる。一般
に、振動振幅が大きいとき、加速度は大きくなく機器の
耐振性能に余裕があるが、振動振幅が小さくても、例え
ば、車が道路の継ぎ目の上を走る時、加速度は大きく機
器が異常動作をする。一方、機器において筐体1と被防
振部2の間の隙間は小さいほうがよい。このことから振
動振幅が大きいときバネが硬い方が望ましい。
以上のように、従来の線形バネに変え非線形バネを用
いることにより、防振性能が優れかつ省スペースの記録
再生装置を提供できる。
第9図は本発明の他の一実施例を示す概略図であり、
第1図のクーロンダンパと第6図の非線形バネを併用し
た例である。第9図の実施例においてはクーロンダンパ
の振動減衰特性と非線形バネの非線形減衰特性が相乗的
に、非常に優れた防振性能、省スペース効果を示す。
発明の効果 以上のように本発明は、クーロンダンパや非線形バネ
で被防振部を外部から振動絶縁(防振)することによ
り、防振特性に優れかつ省スペースの記録再生装置を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る記録再生装置の概略
図、第2図は第1図に用いたクーロンダンパの一例を示
す概略図、第3図は従来の記録再生装置の概略図、第4
図は第3図に用いられる粘性ダンパーの一例を示す概略
図、第5図は、第4図で用いた粘性ダンパを使用した時
の防振性能およびクーロンダンパを用いた時の防振性能
を示す特性図、第6図は本発明の他の一実施例の記録再
生装置の概略図、第7図は非線形バネの非線形特性を説
明する特性図、第8図は非線形バネを用いた時の防振特
性図、第9図は本発明の他の一実施例の記録再生装置の
概略図である。 1……筐体、2……被防振部2、3,4,5,6……バネ、7,8
……クーロンダンパ、63,64,65,66……非線形バネ。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の平板と前記2枚の平板の周囲部を弾
    性体で結合したダイヤフラム型クーロンダンパを複数個
    用い、少なくとも2つ以上のダイヤフラム型クーロンダ
    ンパの平板部と非平行となるよう取り付けたことを特徴
    とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】被防振部と筐体を結合した複数個の非線形
    バネと、前記非線形バネに並列に挿入したクーロンダン
    パとを具備することを特徴とする記録再生装置。
  3. 【請求項3】被防振部と筐体を結合した複数個の非線形
    バネと、少なくとも2つ以上の相対する平面が非平行と
    なるよう取り付けたダイヤフラム型クーロンダンパとを
    具備することを特徴とする記録再生装置。
  4. 【請求項4】少なくとも一方に空気穴を設けかつ互いに
    非平行な2枚の平板と、前記2枚の平板の周囲部を結合
    する弾性体を具備することを特徴とするダイヤフラム型
    クーロンダンパ。
  5. 【請求項5】2つの平面部と前記2つの平面部の周囲部
    を弾性体で結合したダイヤフラム型クーロンダンパを複
    数個用い、少なくとも2つ以上のダイヤフラム型クーロ
    ンダンパの平面部を非平行となるよう取り付けることを
    特徴とする防振方法。
  6. 【請求項6】被防振部を振動部から、複数個の非線形バ
    ネと前記非線形バネに並列に挿入した平板部を非平行と
    したダイヤフラム型クーロンダンパとで防振したことを
    特徴とする防振方法。
  7. 【請求項7】被防振部を振動部から複数個の非線形バネ
    と、少なくとも2つ以上の相対する平面が非平行となる
    よう取り付けたダイヤフラム型クーロンダンパとを具備
    することを特徴とする防振方法。
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