JP2855907B2 - 防振用多軸ダンパおよび記録再生装置 - Google Patents

防振用多軸ダンパおよび記録再生装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防振用ダンパに関するも
のである。また、本発明は前記ダンパを用いた記録再生
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、記録再生装置の普及が著しく、車
等非常に振動の激しい環境下で使用される応用が増大し
ている。
【0003】以下、図面を参照しながら上述したダンパ
の一例について説明する。図3は従来の粘性ダンパの一
例である。図において、31は中空の弾性体(ゴム)で
その中空部にシリコンオイル35が入っている。弾性体
31の凹部に変移部32が挿入され変位部32と取り付
け部34の下部を装置(図示せず)の各々被防振部およ
び筐体に取り付ける。
【0004】上記構成において、変位部33が動くと、
内側のシリコンオイルが流動しその粘性損失(内部損
失)により共振を押さえることが出来る。
【0005】この粘性ダンパは3軸方向に共振を押さえ
る効果を持っており非常に便利であり広く用いられてい
る。この粘性ダンパの防振特性は図4のようになる。図
の横軸は振動周波数、縦軸は減衰率(X1/X0,X1
被防振部振動、X0:外乱振動)である。
【0006】即ち、周波数f0で共振(大きさQ)を持
ち、f0〜Qf0の間の振動は周波数の2乗に比例して減
衰する。しかし、Qf0以上の周波数では振動は周波数
の1乗に比例して減衰する。f0の共振で防振性能は劣
化するので実用時にこの大きさQを出来るだけ小さくす
る。そうすると事実上f0以上の周波数で1乗でしか減
衰しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の粘性ダンパで
は、図4に示した防振特性しか原理的に得られない。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑み、共振を小さ
く押さえ且つ大きな減衰率をもつ防振ダンパを提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の防振用ダンパは、内側に液体を充填した凹
状の容器と、前記容器の凹部の窪みの内側に設けた小さ
な凹凸の摩擦発生部と、前記凹状の窪み部分に外部と連
結する連結部を結合させたことを特徴とする構成を備え
たものである。
【0010】また本発明の記録再生装置は、被防振部を
弾性的に支持するバネと、内側に液体を充填した凹状の
容器の凹部の窪みの内側に小さな凹凸の摩擦発生部を持
ち前記凹状の窪み部分に設けた外部と連結する連結部を
有する防振用多軸ダンパで前記バネの共振を押さえるよ
うに取り付けたことを特徴とする構成を備えたものであ
る。
【0011】上記の防振用多軸ダンパの特性は、ゴム等
の粘性物質に起こる損失と異なり物質と物質の摩擦によ
り起こる損失、いわゆるクーロンダンパ効果を利用した
共振抑制効果である。摩擦発生部の凹凸は、数十μmか
ら数mm程度の大きさである。微小振動に対して効果を持
たすにはこのように非常に小さな凹凸が必要である。数
mmの大きさの上に数十μmの凹凸を付ける複合的な凹凸
の摩擦部は広い振動振幅に対し効果がある。
【0012】また、上記の記録再生装置はコンパクトデ
ィスクプレーヤに代表される光ディスク記録再生装置や
その他の磁気記録再生装置のようなメカニカルな記録再
生機構を持つものである。被防振部とは、上記記録再生
装置の中でも特に防振をする必要のある箇所であり、記
録再生のメカニズムが集合した部分である。この部分は
筐体から絶縁振動(防振)するのが一般的である。
【0013】
【作用】本発明は、上記した構成により、大きな振動減
衰率の必要な方向に対して周波数に対し1乗以上の減衰
率を示す多軸防振用ダンパを可能にする。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例の防振用多軸ダンパ
について、図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例を示す概略図で
ある。図において、1は上面取り付け部、2は変位部、
4は下面取り付け部、6は外装、7は変位部であり、変
形出来るよう十分柔らかいゴム弾性体で作られている。
これらの凹状の容器の中にシリコンオイル5が充填され
ている。変位部2の部分は下面取り付け部4に支持部3
で結合されている。変位部2の内側(シリコンオイルと
接する側)には、ほぼ径50μm,高さ100μmの凹
凸が設けられている。
【0016】上記構成において、上下の振動が加わった
場合、変位部の微小凹凸部とシリコンオイルの間で大き
な摩擦が発生する。このような摩擦による損失を利用す
るダンパをクーロンダンパと呼ぶ。図3の従来例でも勿
論粘性損失以外に摩擦損失もあるが、クーロンダンパの
共振抑圧特性はある損失以上で急激に効力を発揮する
(『防振・緩衝器の設計』オーム社を参照)。従来の構
成では効果がない。
【0017】図2にクーロンダンパの原理的な特性を示
す。図の横軸は周波数、縦軸は振動減衰率である。周波
数の2乗に比例して振動が減衰する。また、f0におけ
る共振が極めて小さい。
【0018】本実施例の構成では、振動減衰率はほぼ周
波数の1.5乗に比例し、2乗にまで達しない。しか
し、この差は実用的に非常に大きい。
【0019】図5は、本発明のダンパの他の一実施例を
示す図である。図5は図1の実施例の変位部の摩擦発生
部の凹凸模様を改良したものである。51は形状の大き
な大摩擦発生部で大きな凹凸部であり、大きさは径が5
00μm,高さが1mmである。52は形状の小さな小摩
擦発生部であり、形状は図1の実施例のものと同じであ
る。基本的に、本実施例は図1の実施例のものに較べ、
摩擦部分の面積が増大する。更に、低い振動周波数時に
クーロンダンパ特性が得やすい特徴を持つ。本実施例の
ものでは、減衰特性が周波数の2乗に比例するものが得
られた。
【0020】図6は、本発明の防振用多軸ダンパを用い
た記録再生装置を示す。図において、61は被防振部、
62は筐体であり、被防振部61はバネ63,64,6
5,66により上下左右(前後)方向に支持されてい
る。67は本発明の防振用多軸ダンパであり、上下方向
にクーロンダンパ効果があるように取り付けられる。図
中では、ダンパは1個しか記していないが、実際は支持
部の振動代の最小化のため小型化したダンパを複数個使
用する。
【0021】以上のように、本発明の記録再生装置は摩
擦損失を利用したダンパを使用し、小型かつすぐれた防
振特性を有するものとなる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明は、クーロンダンパ
効果をもつダンパを実現することにより、すぐれた多軸
一体型ダンパを実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の防振用多軸ダンパの概略を
説明する概略図
【図2】図1の防振用多軸ダンパの振動減衰特性を説明
する説明図
【図3】従来の粘性ダンパを説明する説明図
【図4】従来の粘性ダンパを説明する説明図
【図5】(a)本発明の防振用多軸ダンパの他の一実施
例を説明する概略図 (b)同要部拡大図
【図6】本発明の一実施例の記録再生装置を説明する概
略図
【符号の説明】
1 上面取り付け部 2 変位部 3 支持部 4 下面取り付け部 5 シリコンオイル 6 外装 7 変形部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に液体を充填した凹状の容器と、前
    記容器の凹部の窪みの内側に設けた小さな凹凸の摩擦発
    生部と、前記凹状の窪み部分に外部と連結する連結部を
    結合させたことを特徴とする防振用多軸ダンパ。
  2. 【請求項2】 被防振部を弾性的に支持するバネと、内
    側に液体を充填した凹状の柔軟な容器の凹部の窪みの内
    側に小さな凹凸の摩擦発生部を持ち前記凹状の窪み部分
    に設けた外部と連結する連結部を有する防振用多軸ダン
    パで前記バネの共振を押さえるように取り付けた記録再
    生装置。
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