JP3201067B2 - 車載用電子機器の防振装置 - Google Patents

車載用電子機器の防振装置

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JP3201067B2 JP10113593A JP10113593A JP3201067B2 JP 3201067 B2 JP3201067 B2 JP 3201067B2 JP 10113593 A JP10113593 A JP 10113593A JP 10113593 A JP10113593 A JP 10113593A JP 3201067 B2 JP3201067 B2 JP 3201067B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車載用機器例えばC
Dプレーヤやミニディスクプレーヤ内の光学式ピックア
ップユニットなどの支持部に使用される防振装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】車載される電子機器は一般に何らかの防
振処置が必要である。特に振動に強くない機器、例えば
CDの光学式ピックアップ等ではなおさらである。ここ
では、CDプレーヤを例に以下の説明を行うが、本発明
はCDプレーヤにかぎらず車載又は船、航空機等に積載
される電子機器の防振に関するものである。
【0003】図6は一般的な防振構造を説明するための
防振構造構成図であり、図7は防振構造の中の例えば実
開昭63−164890号公報に示されるものと類似のダンパー
装置の詳細断面図であり、図8は車載用コンパクトディ
スクプレーヤにこのようなダンパー構造が用いられてい
る様子を示す防振構造を示す構成図である。
【0004】図6において、1はダンパー、2はこのダ
ンパー1を固定する支持母材、3はダンパー1の中央部
に設けられた穴に嵌合支持されるシャフト、4はシャフ
ト3を固定している被支持部材、5は被支持部材4を懸
架しているスプリングである。
【0005】又、図7において6はブチルゴム等の弾性
材料で中空状に作られたダンパー本体、7はダンパー本
体6の中央部に設けられた挿入口、8はダンパー本体6
に充填された流動体、例えばシリコンオイル等のダンパ
ーオイル、9はダンパー本体6を保持するための金属又
はプラスチック等で作られたダンパーホルダーであり、
前述のダンパー1はダンパー本体6、ダンパーオイル
8、ダンパーホルダー9より構成されている。即ち挿入
口7の周囲に流動体を満す凹状袋体が構成されている。
【0006】又、図8において、1〜4は図6、図7と
類似のものである。30はコンパクトディスク再生装置の
本体であり、10はコンパクトディスク挿入位置、11はコ
ンパクトディスク再生位置、x1 ,x2 はシャフト3の
長手方向の、y1 ,y2 はシャフト3の半径方向の支持
母材2に対する被支持部材4の移動可能距離(防振スト
ローク)である。
【0007】図6、図7、図8の防振装置において、外
部から支持母材2に振動が加わった時、ダンパー1はダ
ンパーオイル8の粘性抵抗により振動を減衰させ、シャ
フト3に固定された被支持部材4での振動を抑制し、外
部からコンパクトディスク再生装置30へ振動が伝わらな
いようになる。
【0008】ところが、図7の断面形状から明らかなよ
うに、シャフト3の軸に直交する方向へのダンパー1内
におけるシャフト3の投影面積は、シャフト3の軸方向
への投影面積より、はるかに大きいので、振動による単
位偏位に対する抗力は、横方向では大きく軸方向では小
さい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の防
振装置では、ダンパー1の構造上、振動がシャフト3に
対してシャフトの長手方向の場合は、シャフトの直径方
向の場合よりも、ダンパー内のシャフトの偏位抵抗は小
さくなる。従って長手方向の振動は直径方向の場合に比
べて、同じ振動加速度では、被支持部材の振巾が大きく
なるので防振ストロークx1 ,x2 ,y1 ,y2 を大き
くとる必要が生じてくる。これは被支持部材の移動量が
防振ストロークを越えると、例えば再生音の音飛びが生
じるなどの好ましくない現象が生じるからである。
【0010】しかし、車載用コンパクトディスクプレー
ヤの場合は、定められた一定の空間内にメカニズムを構
成する必要があるため、防振ストロークを大きく取るこ
とができない、という問題点があった。
【0011】この発明は、かかる問題を解決するために
なされたものであり、シャフトの直径方向の減衰性能、
効果を変えずに、シャフトの長手方向の振動時の減衰性
能効果を大きくし、支持母材に対する被支持部材の移動
量を減少させることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る、防振装
置においては、シャフトの長手方向の移動に際し、ダン
パーの嵌合穴の周辺部分に長手方向に対し弾性力を有す
る当接部をシャフトに設けたものである。
【0013】
【作用】この発明の防振装置では、シャフトとダンパー
の間にダンパーに対して弾性力を有する当接部を設けた
ので、シャフトの長手方向の振動に対して、当接部がダ
ンパーをより広い面積で押すことができるため従来例よ
りも大きな減衰効果が得られ、また、弾性力を有する当
接部による減衰効果も得られるため被支持部材の移動量
を小さくすることができる。しかもこの当接部はシャフ
トの横方向への動きに対しては、何の作用もしない。
【0014】即ち、シャフトの半径方向の振動に対して
は、従来と同じ減衰効果が得られるため、被支持部材の
移動量は変わらない。
【0015】従って、シャフトの長手方向と半径方向の
振動に対して、ほぼ同量の防振ストロークを設定するこ
とができる。
【0016】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の請求項1に係る一実施例を
示す断面図である。図において、2〜4、6〜9は上記
従来装置と全く同一のものである。12はシャフト3に固
定されているつば、13はシャフト3に挿入され、ダンパ
ー1とつば12に挟持されたバネ部材であり、14はシャフ
ト3の長手方向の振動でシャフト3の先端部がダンパー
オイル8を押す端面である。
【0017】前記のように構成された、防振装置におい
ては、シャフト3の長手方向の振動に対して、シャフト
端面14でダンパーオイル8を押すだけではなく、バネ部
材13がダンパー本体6を押すため、ダンパー本体6は振
動が加わらない内からすでに変形しており、従来例より
も大きな抗力を生じ大きな減衰効果を得ることができ、
従って被支持部材4の移動量を小さくすることができ
る。
【0018】またシャフト3の半径方向の振動に対して
は、バネ部材13は横方向に対してほとんど力が生じない
ので、従来例と同じ減衰効果が得られるため、被支持部
材4の移動量は変わらない。
【0019】従って、シャフト3の長手方向と半径方向
の振動に対して、ほぼ同量の防振ストロークを設定する
ことができる。ここで、ツバ12は、かならずしも円板状
である必要はなく、シャフト上に取り付けられた単なる
金具即ち受け金であればよい。
【0020】実施例2.図2はこの発明の第2の発明に
係る他の実施例を示すもので、3はバネ性を有するつば
15を設けたシャフトである。
【0021】この実施例では、つば14がダンパー1を押
した時にバネ性を有するつば15及びダンパ1が互にたわ
むため、実施例1と同様の動作が期待できる。
【0022】実施例3.本発明の第3の発明の一実施例
を図3に示す。図に於いて、16はシャフト3上に切られ
た雄ネジ20にかみ合う雌ネジを有する受け金である。17
はばね13とダンパ1との間に挿入されたワッシャであ
る。
【0023】図3では、受け金16の位置がシャフト3の
軸方向に調整できるので、ばね13の強さを加減すること
ができ、防振性能のシャフト軸方向性能だけを独立して
調整することができる。ここで示すワッシャ17は図
1、図4にも使用できる。
【0024】実施例4.第3の発明の他の例を図4に示
す。18は位置の調整ネジ19を有する受け金である、調整
ネジ19をゆるめてから受け金18の位置を調整し、次に調
整ネジ19をしめることによって、ばね13の強さを調整す
ることができる。
【0025】実施例5.第4の発明の一実施例を図5に
示す。21は硬質ゴムで作られた筒ゴムであり、シャフト
3に接着剤(図示しない)で接着されている。筒ゴム21
の硬度はダンパー1より硬く作られていて、図1に於け
るばね13と同様の働きをする。防振装置を取付けた後、
最後に筒ゴム21を位置を調整しつつ、瞬間接着剤などで
固定すれば、ばね力の調整も可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように、第1〜第4の発明によれ
ば、シャフトに設けたつばとダンパーの間にバネを配設
したので、シャフト長手方向の振動では、バネがダンパ
ーに押されると、ダンパーとバネにより、被支持部材の
移動量に応じた減衰効果が得られ、被支持部材の移動量
を減少させることができる。従って、シャフト長手、半
径方向の防振ストロークをほぼ等しく設定することがで
きる。又、第3、第4の発明では防振性の性能を調整す
ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の発明による防振装置の断面図
である。
【図2】この発明の実施例2の側面図である。
【図3】第3の発明による防振装置の断面図である。
【図4】第3の発明の他の実施例を示す図である。
【図5】第4の発明の一実施例を示す図である。
【図6】一般的な防振構造を示す構成図。
【図7】従来の防振装置を示す断面図。
【図8】車載用コンパクトディスクプレーヤの防振構造
を示す構成図。
【符号の説明】
1 ダンパー 3 シャフト 4 被支持部材 12 つば 13 バネ部材 15 バネ性を有するつば 16 受け金 21 筒ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 33/12 G11B 33/02 G11B 12/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載用電子機器の防振ダンパであって、
    ほぼ、中心部に被支持部材のシャフトを挿入する挿入口
    を有し、この挿入口の周囲に流動体を満す凹状袋体を有
    するものにおいて、前記挿入口の入口外側部に前記シャ
    フトを巻回して挿入され、一端が前記挿入口に、他端が
    前記シャフトに設けられた受け金に圧接するばねを有す
    ることを特徴とする車載用電子機器の防振装置。
  2. 【請求項2】 車載用電子機器の防振ダンパであって、
    ほぼ中心部に、被支持部材のシャフトを挿入する挿入口
    を有し、この挿入口の周囲に流動体を満す凹状袋体を有
    するものにおいて、前記シャフトは前記挿入口の入口外
    側部に圧接するばね性を有するつばを有することを特徴
    とする車載用電子機器の防振装置。
  3. 【請求項3】 シャフト上における受け金の位置がシャ
    フトの軸方向に調整可能である調整機構を有することを
    特徴とする請求項第1項記載の車載用電子機器の防振装
    置。
  4. 【請求項4】 ばね性を有するつばがダンパー本体より
    も硬質のゴムによって製作されている事を特徴とする請
    求項2記載の車載用電子機器の防振装置。
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