JP2604241Y2 - 粘性液体ダンパー - Google Patents

粘性液体ダンパー

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JP2604241Y2
JP2604241Y2 JP1993001653U JP165393U JP2604241Y2 JP 2604241 Y2 JP2604241 Y2 JP 2604241Y2 JP 1993001653 U JP1993001653 U JP 1993001653U JP 165393 U JP165393 U JP 165393U JP 2604241 Y2 JP2604241 Y2 JP 2604241Y2
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JP
Japan
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viscous liquid
damper
lid
present
filled
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JP1993001653U
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JPH0658494U (ja
Inventor
芳之 草柳
貴 赤松
英明 星野
Original Assignee
北辰工業株式会社
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【従来の技術およびその問題点】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内部に粘性液体が封入
されており、振動減衰作用をなす粘性液体封入ダンパー
に関し、とくに、固定部材への固着が容易な音響機器あ
るいは精密機器の防振に有用な粘性液体封入ダンパーに
関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】例えばCDプレイヤー
等の音響機器を、自動車等に搭載する場合には、自動車
の走行中、あるいは一時停止時に振動が発生するので、
振動に極めて弱い前記音響機器の防振対策を十分に行う
必要がある。該音響機器の防振対策として、容器内に粘
性液体が封入され、粘性液体内に突入する攪拌部を設け
たゴム製密閉容器と該容器、特に容器側壁の変形を防止
すると共に該密閉容器を固定するゴム製ホルダーとから
構成される粘性液体封入ダンパーを用いる技術が広く採
用されている。
【0003】このゴム製ダンパーは、振動減衰能に優
れ、比較的簡単な構造であるので、随所に使用されてい
るものである。ところが、このダンパーを構成する素材
が主としてゴムであり、該ダンパーの製造に要する時間
が長いという問題点があった。また、このダンパーを固
定部材に固定する方法も、ボルト締め、接着剤の使用な
どの方法が採用されているが、それぞれの方法は特徴が
あるものの、固着操作法が煩雑であり、固着に要する時
間が長いという問題点も残っていた。
【0004】
【考案の目的】そこで、本考案は、上記問題点を解消す
るために提案されたものであり、製造時の組立てに要す
る時間が短く、しかも、簡単な方法で短時間に固着する
ことができる粘性液体封入ダンパーを提供することを目
的とするものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本考案は、前記目的を
達成するために提案されたものであり、粘性液体封入ダ
ンパーの密閉容器を構成する素材として熱可塑性樹脂を
採用することにより、振動吸収能に優れ、かつ成形性に
も優れた粘性液体ダンパーが短時間で得られるという知
見と、該ダンパーを爪などの係合部を備えた装着具を利
用し、固定部材の係合部を押し込むだけで、簡単にしか
も強固に粘性液体封入ダンパーを固定部材へ固定するこ
とができるという知見に基づくものである。
【0006】
【考案の具体的な説明】以下、本考案を粘性液体封入ダ
ンパーの一例を示す図1を用いて具体的に説明する。本
考案の粘性液体封入ダンパーは、粘性液体が封入された
熱可塑性樹脂製密閉容器(1)と熱可塑性樹脂製の係合
部を備えた装着部(2)とから構成されている。該密閉
容器は、攪拌部(14)、薄肉可撓部(11)、側壁
(12)および蓋部(13)から構成されている。攪拌
部には、被支持体のピンを挿入する孔が予め形成されて
いることが好ましい。また、前記蓋部の粘性液体との接
触面に凸部(15)を形成させておくことがより一層好
ましい。この凸部が形成されていることにより、蓋部を
容器本体に接着させる際に粘性液体内に気泡の混入を防
止することができる。
【0007】本考案においては、前記粘性液体封入ダン
パーを固定部材に固定するための装着部が予め形成され
ている点に重要な特徴が存在する。すなわち、粘性液体
封入ダンパーの一部、例えば蓋部に係合部を備えた装着
部を設け、固定部材に前記係合部に対応する空間部を形
成させておき、該係合部を該固定部材の空間部に押し込
むだけで嵌着させることができ、ダンパーを簡単に固定
することを可能としたものである。例えば、図2を用い
て説明すると、装着部(2)は、固定部材(3)内の空
間部(4)に嵌着される。より具体的には、粘性液体ダ
ンパーの装着部は空間内に押し込まれ、装着部の先端に
形成された爪(31)が空間部を形成する壁の凸部(4
1)に固定される。また、図2の爪(31)の代わり
に、図3に示される形を有する爪(31)を用いてもよ
い。
【0008】さらに、図4で示されるような装着部を採
用することもできる。すなわち、装着部(2)は、凸部
(34)が形成された直方体(33)から少なくとも構
成されるものである(図4−a)該装着部を有する粘性
液体封入ダンパーを、固定部材内にに予め形成された空
間部に押し込み、次いで該ダンパーを90°回転させる
と、前記凸部(34)は、空間部内に形成された溝に沿
って移動し、凹部(43)内に到着し、該凹部にて嵌着
され(図4−b、c)、前記粘性液体封入ダンパーが固
定される。
【0009】本考案の粘性液体封入ダンパーを使用する
具体例を説明する。前記ダンパーを用いて、例えばCD
プレイヤーを保持する一例を、要部断面図である図5を
用いて説明すると、CDプレイヤー(5)の本体に設け
られているピン(51)と前記粘性液体封入ダンパー
(10)の攪拌部の孔に嵌入され保持されている。粘性
液体封入ダンパーの装着部が固定部材の空間部に嵌着さ
れ固定される。支持部材が、例えば自動車の振動により
揺れても、前記粘性液体封入ダンパーにより、支持部材
の振動は殆ど吸収されてしまう。
【0010】本考案の粘性液体封入ダンパーは、密閉容
器および装着部が熱可塑性樹脂製であることが重要であ
る。本考案の熱可塑性樹脂は、いわゆる熱可塑性エラス
トマーをも含められる。該密閉容器の攪拌部、薄肉可撓
部、側壁および蓋部、また装着部がすべて同じ熱可塑性
樹脂から構成されることができるが、一部変えることが
望ましい。例えば、薄肉可撓部は熱可塑性エラストマー
を使用することが好ましい。
【0011】熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボ
ナート、ポリアセタールなどがあり、熱可塑性エラスト
マーとしては、ポリエステル系ブロックコポリマー、ス
チレン−エン系ブロックコポリマー、エチレン−プロ
ピレン系コポリマー、熱可塑性ポリウレタンなどが例示
できる。
【0012】本考案の粘性液体封入ダンパーは、公知の
方法を採用することにより製造できるが、通常、攪拌
部、薄肉可撓部および側壁が一体成形された容器本体を
予め製造しておき、該容器本体内に粘性液体を満たし、
次いで蓋部を前記容器本体に熱融着させることにより製
造される。
【0013】
【考案の効果】本考案により、加えられた振動が十分に
吸収され得る粘性液体ダンパーを提供することが可能と
なった。しかも、本考案の粘性液体封入ダンパーは熱可
塑性樹脂から構成されているため、簡単に成形すること
ができる。さらに、該粘性液体封入ダンパーを固定部材
に固定する際にも、ダンパーに一体に形成されている係
合部を備えた装着部を固定部材内に設けられた空間部に
押し込むだけで嵌着させることができ、簡単な操作に
て、強固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の粘性液体ダンパーの一例の断面図であ
る。
【図2】本考案の粘性液体ダンパーの異なる例の断面図
である。
【図3】本考案の粘性液体ダンパーの異なる例の断面図
である。
【図4】本考案の粘性液体ダンパーの異なる例の断面図
である。なお、図4−aは粘性液体ダンパーの断面図、
図4−bは前記ダンパーを90°回転させた時の装着部
の断面図、図4−cは同じくダンパーを90°回転させ
た時のダンパーの部分拡大断面図である。
【図5】本考案の粘性液体ダンパーを用いてCDダンパ
ーを支持する一例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 2 装着部 3 固定部材 4 空間部 5 CDプレイヤ− 10 粘性液体ダンパー 11 薄肉可撓部 12 側壁部 13 蓋部 14 攪拌部 15 蓋部表面に形成された凸部 31 爪 33 直方体 34 直方体表面に形成された凸部 41 空間部を形成する壁の凸部 43 空間部の凹部 51 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−84243(JP,A) 特開 平4−165142(JP,A) 特開 平4−39438(JP,A) 特開 平3−84240(JP,A) 特開 平3−79833(JP,A) 実開 平5−62752(JP,U) 実開 昭62−85993(JP,U) 実開 平2−43542(JP,U) 実開 平2−140047(JP,U) 実開 昭59−121705(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/10 G11B 33/02 301 G11B 33/08

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に粘性液体が封入された容器本体と
    蓋部とから構成される熱可塑性樹脂製密閉容器から少な
    くとも構成された粘性液体封入ダンパーであって、該密
    閉容器本体あるいは蓋部に熱可塑性樹脂からなり、固定
    部材の空間に押し込むだけで嵌着する係合部を備えた装
    着部が一体に設けられていることを特徴とする粘性液体
    封入ダンパー。
  2. 【請求項2】 該蓋部の粘性液体接触面に凸部が設けら
    れている請求項1記載の粘性液体封入ダンパー。
JP1993001653U 1993-01-26 1993-01-26 粘性液体ダンパー Expired - Lifetime JP2604241Y2 (ja)

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JPH0658494U JPH0658494U (ja) 1994-08-12
JP2604241Y2 true JP2604241Y2 (ja) 2000-04-24

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JP4632286B2 (ja) * 1998-12-24 2011-02-16 シンジーテック株式会社 防振ダンパー

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