JPH0356950Y2 - - Google Patents

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JPH0356950Y2
JPH0356950Y2 JP15978385U JP15978385U JPH0356950Y2 JP H0356950 Y2 JPH0356950 Y2 JP H0356950Y2 JP 15978385 U JP15978385 U JP 15978385U JP 15978385 U JP15978385 U JP 15978385U JP H0356950 Y2 JPH0356950 Y2 JP H0356950Y2
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limiter
amplitude limiter
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車載用音響装置等に用いられる電子
機器用振動緩衝装置に関する。
〔考案の概要〕
電子機器をコイルばねで釣下げ所望のfpを得る
と共に、エアダンパを用いて振動を制御すること
により共振点のQ値を大巾に減小させ、更に振巾
限界付近で制動力が急激に上昇する非線形振巾リ
ミツタを併用して、良好な耐振性能を得るように
したものであり、車載用の音響、映像装置などの
防振構造に適する。
〔従来の技術〕
光学デイスクプレーヤなどの映像、音響機器を
自動車、船舶、航空機などに搭載して便用するに
は、防振、耐振構造にすることが不可欠である。
従来から防振又は緩衝構造として、防振ゴムを介
して機器を支持する方式が一般に採用されてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
防振ゴムを用いた防振構造は共振点でQ値が非
常に高くなる欠点がある。特に光学式デイスクプ
レーヤでは、高密度記録された情報をレーザピツ
クアツプで読取るので、このような防振構造で音
飛びを完全に防止することは困難であつた。防振
ゴム中にダンパーオイルを封入してQ値を下げる
方策が考えられるが、コスト高、オイルもれ等の
信頼性低下の問題がある。またゴムやオイルの温
度特性、経時変化によつてダンパー性能が変化す
る問題もある。コイルばね又はリーフばねで支承
又は釣下げる構造も考えられるが、共振周波数fp
を変えることはできても、Q値を下げることは困
難である。
本考案は上述の問題にかんがみ、fp及びQを最
適に制御でき、また温度の影響が少なく長期にわ
たつて安定した性能が得られる防振、緩衝装置を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
実施例の第1図に示すように、電子機器を重力
方向に支持するコイルばね4と、固定部と電子機
器との間に設けられて主として重力方向の振動を
減衰させるエアダンパ5と、固定部と電子機器と
の間に設けられて重力方向及び水平方向(前後及
び左右)の振動に対して所定振巾以上で大きな制
動力を与える非線形振巾リミツタ6とを設けた構
成になつている。
〔作用〕
コイルばね4で振動系のfpを制御すると共にエ
アダンパ5で共振点のQ値を減小させ、更に非線
形振巾リミツタ6で大振巾振動を抑制する。小振
巾領域ではエアダンパ5が効果的に機能する。
〔実施例〕
第1図は本考案の振動緩衝装置の一実施例を示
す要部斜視図で、第2図は垂直断面図である。こ
の振動緩衝装置は例えば車載用コンパクトデイス
クプレーヤに用いられるもので、外筐体1及び内
筐体2から成り、内筐体2がプレーヤ本体に相当
する。内筐体2は、断面L字状に折曲げられた一
対の支持金具3a,3bに固定され、各支持金具
3a,3bは、外筐体1の天板1aの四隅から4
つのコイルばね4によつて釣下げられ、更に外筐
体1の底板1bに対して4つのベローズ式のエア
ダンパ5によつて支承されている。コイルばね4
は主として共振周波数fpを低下させる働きをし、
エアダンパ5は主としてQ値を減小させる働きを
する。
各取付金具3a,3bの側面と外筐体1の内側
壁との間には、内筐体2の振動振巾を制限する振
巾リミツタ6が左右二個ずつ設けられている。こ
の振巾リミツタ6はX,Y,Zの総ての方向につ
いて振巾制限を行い、内筐体2及び支持金具3
a,3bが外筐体1に直に衝突するのを防止して
いる。
第4図〜第6図に振巾リミツタ6の詳細を示
す。振巾リミツタ6は第4図の斜視図に示すよう
に可動側(内筐体側)の緩衝ゴム6aと固定側
(外筐体側)の支軸ピン6bとを有している。第
6図の部分断面図に示すように、緩衝ゴム6a
は、その周縁のリム部61に形成された凹溝62
を取付金具3a,3bの取付穴30のエツジに嵌
め込ませることにより、取付金具3a,3bに保
持される。リム部61に囲まれた中心にはコア部
63が設けられていて、このコア部63とリム部
61とは、ドーム状の薄肉メンブレン部64及び
十字形の薄肉リブ部65(第5図の正面図)によ
つて結合されている。コア部63の中心には穴6
6が形成されていて、ここに外筐体1に固着され
た支軸ピン6bが嵌入される。
第7図にエアダンパ5の詳細断面を示す。ゴム
製のエアダンパ5は数段のベローズ部51を備
え、その底部52の周囲に形成された凹溝53を
外筐体1の底板1bに形成された取付穴1cに嵌
込ませることにより、外筐体1の内面に固定され
る。エアダンパ5の開口部には合成樹脂の栓部材
54が嵌込まれていて、その中央には細い導通孔
55(オリフイス)が空気穴として形成されてい
る。空気はベローズ部51の伸縮により矢印方向
に出入し、空気の粘性によつて制動力が発生す
る。
エアダンパ5の栓部材54は第1図にも示すよ
うに一対のフランジ部56a,56bを有し、一
方取付金具3a,3bにはこのフランジ部に対応
した形状の取付穴31が形成されている。フラン
ジ部56a,56bを上記取付穴31に挿入し、
第1図の矢印A方向に捻ると、フランジ部下面の
凹溝54aと取付金具3a,3bの上面側に形成
された突起とが係合し、これによつてエアダンパ
5の可動端を取付金具3a,3bに簡単に固定す
ることができる。
次に第3図の振動状態図及び第8図の振動特性
図、第9図のリミツタ特性図を参照して防振、緩
衝動作を説明する。第8図の横軸は外部から加え
る加振周波数で、縦軸は内筐体2にかかる質量加
速度G(上下方向)を示す。第8図の点線Aはプ
レーヤ単体での音飛びが起こる限界のG値を示
し、加振10Hz近辺では比較的耐振性が強く、20〜
30Hz以上では耐振性能が低下していることが判
る。二点鎖線Bはプレーヤに通常のゴム足を付け
た場合の質量加速度で、プレーヤの耐振性能が劣
化する20〜30Hzの領域に強い共振点が生じてい
る。
そこで実施例の如く、コイルばね4でプレーヤ
を釣つて共振周波数fpを変化させると、第8図の
一点鎖線Cのようにfpを10Hz以下に調整すること
ができる。更にエアダンパ5を第1図のように追
加すると、第8図の三点鎖線Dのように制動効果
によりQ値を大巾に低減することができる。なお
カーブDは1.2Gで励振した場合で、大振巾の振
動により内筐体2が外筐体1に衝突することが認
められた。そこで更に第1図のように振巾リミツ
タ6を追加すると、内筐体2の振巾が制限され
て、衝突が生じなくなり、第8図の実線E(加振
1.2G)のように不安定な振動が抑制された。な
おカーブEと平行的にプロツトされている各カー
ブは、加振力が1G、0.7G、0.5Gの場合である。
このようにコイルばね4、エアダンパ5及び振
巾リミツタ6を併用することで、大きな振動抑制
効果が得られる。これによつて第8図のカーブA
のような音飛び限界G値は大巾に改善され、15Hz
以上では3G以上の大きな振動が加わつても音飛
びを起こさないことが確認された。
振巾リミツタ6は、第3図及び第5図に示すよ
うに、振巾ピーク付近で防振ゴム6aのコア部6
3がリム部61の内周面61aに当たることによ
り振巾制限作用を行う。これにより内筐体2と外
筐体1の板金どうしが第3図の上下、前後方向に
直に衝突するのを防止(緩衝)している。また左
右方向には、第3図のように振巾リミツタ6のド
ーム状メンブレン部64が外筐体1の内壁に当た
ることにより緩衝及び振巾制限が行われる。
また振巾リミツタ6には、第9図に示すような
非線形の制動特性が与えられている。第9図の横
軸は振動振巾で、縦軸は振動系の速度であり、斜
線部で定義された振巾限界は振巾リミツタ6が機
能して、それ以上のストロークの振動が生じない
上限を示している。
振巾リミツタ6が機能する直前には、第5図に
示すようにリム部61とコア部63との間に設け
られた4片の十字状リブ部65が、一点鎖線で示
すように座屈及び引張りの変形を受け、大きな制
動力を発生する。このため第9図の実線Aに示す
ように振巾限界付近Bで振動系速度は急激に低下
される。従つて振巾リミツタ6が持つている制動
力は、点線Cのように領域Bで急激に増大する非
線形カーブとなる。なおエアダンパ5が有効に作
用している小振巾領域Dでは、振巾リミツタ6の
制動力は非常に小さいので、エアダンパ5の制動
作用を妨害することが無い。
この非線形制動力は上下、前後の各方向の振動
について発生するだけでなく、左右方向の振動に
ついても生じる。即ち、第3図に示すように、左
右方向の振動も加わつている場合には、X部に示
すように固定側の支軸ピン6bによつて振巾リミ
ツタ6aのコア部63が突出し方向に変形され、
これに判つてリブ部65が引張り変形を受ける。
このため左右方向にも振動限界の直前で大きな制
動力が発生する。
以上本考案を好ましい実施例に沿つて説明した
が、本考案はコンパクトデイスクプレーヤの外に
ビデオデイスクプレーヤなどの映像機器やデイス
クメモリ装置などの情報機器の防振構造に適用す
ることができる。
〔考案の効果〕
本考案は上述の如く、釣りばね構造とエアダン
パとにより、所望の低いfpにおいてQ値が非常に
小さい共振特性が得られ、また大振巾振動時にも
振巾リミツタの機能により、振動系が固定部と接
触して不安定振動が生じるようなことが効果的に
防止され、高い耐振性能が得られる。またダンパ
ーオイルを使用しないので、温度依存性が少な
く、長期にわたつて安定した性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による振動緩衝装置の一実施例
を示す要部斜視図、第2図は垂直断面図、第3図
は振動状態図、第4図は振巾リミツタの要部斜視
図、第5図は振巾リミツタの正面図、第6図は振
巾リミツタの断面図、第7図はエアダンパの断面
図、第8図は振動特性グラフ、第9図は振巾リミ
ツタの制動特性グラフである。 なお図面に用いた符号において、1……外筐
体、2……内筐体、3a,3b……支持金具、4
……コイルばね、5……エアダンパ、6……振巾
リミツタである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電子機器を重力方向に支持するコイルばねと、
    固定部と電子機器との間に設けられて主として重
    力方向の振動を減衰させるエアダンパと、固定部
    と電子機器との間に設けられて重力方向及び水平
    方向(前後及び左右)の振動に対して所定振巾以
    上で大きな制動力を与える非線形振巾リミツタと
    を備える電子機器用振動緩衝装置。
JP15978385U 1985-10-18 1985-10-18 Expired JPH0356950Y2 (ja)

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JP15978385U JPH0356950Y2 (ja) 1985-10-18 1985-10-18

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JP15978385U JPH0356950Y2 (ja) 1985-10-18 1985-10-18

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JPS6269897U JPS6269897U (ja) 1987-05-01
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JP2585239B2 (ja) * 1987-01-14 1997-02-26 株式会社東芝 デイスクドライブ装置
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