JP3113726B2 - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JP3113726B2 JP7770292A JP7770292A JP3113726B2 JP 3113726 B2 JP3113726 B2 JP 3113726B2 JP 7770292 A JP7770292 A JP 7770292A JP 7770292 A JP7770292 A JP 7770292A JP 3113726 B2 JP3113726 B2 JP 3113726B2
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車用エン
ジンなどのマウントに用いられる液体封入式マウントに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の液体封入式マウント
として、主振動入力方向に配置した有底状支持筒体の開
口端部側に連結部材を配置し、この連結部材と上記開口
端部とを環状の弾性支承体で互いに連結することにより
内部に液室を区画形成し、上記連結部材から上記主振動
入力方向であって液室側に延ばしたロッドに円板状の隔
壁部材を固定することにより上記液室を上記主振動入力
方向に二分したものが知られている(例えば、特開昭5
6−6934号公報参照)。このマウントの場合、上記
隔壁部材と上記支持筒体の内周面と間に上記二分された
液室部を互いに連通する環状通路が形成されており、上
記主振動入力方向に振動が入力した場合、上記隔壁部材
が液室内で上記主振動入力方向に相対移動する結果、上
記環状通路を通して両液室部間で液体が強制流動され
て、この際の液体の流動抵抗により上記振動の吸収、減
衰が行われるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
液体封入式マウントにおいて、マウント対象から上記主
振動入力方向以外の方向、例えば、その主振動入力方向
に直交する方向である半径方向に衝撃力などの大振動が
入力した場合、上記弾性支承体の大変形により上記隔壁
部材の外周縁が上記支持筒体の内周面に衝突して、その
隔壁部材、支持筒体もしくは弾性支承体などの構成部材
が破損するおそれがある。特に、上記隔壁部材が破損し
た場合、上記環状通路の通路断面が変化するため、以後
の主振動の入力に対して所定の吸収、減衰性能を発揮す
ることができず、また、上記弾性支承体の過度の変形に
より耐久性の低下という問題が生じる。
【0004】これを解消するために、上記支持筒体の内
周面にゴム膜により保護層を形成することも考えられる
が、このような保護層だけでは上記大振動から上記隔壁
部材などを十分に保護することができない。
【0005】さらに、上記隔壁部材などの損傷防止だけ
でなく、上記マウント対象の保護の観点より、上記半径
方向などに入力する大振動の積極的な吸収、減衰を図る
必要がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、主振動入力方
向以外の方向に入力する衝撃力などの大振動による構成
部材の損傷を確実に防止するとともに、そのような大振
動の吸収を積極的に図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、有底状支持筒体を筒軸を主
振動入力方向に向けて配置する。連結部材をこの支持筒
体の開口端部側の位置であって上記筒軸上に配置する。
この連結部材と上記支持筒体の開口端部とを環状の弾性
支承体により互いに連結する。この弾性支承体と上記支
持筒体とにより液体が封入された液室を区画形成する。
並びに、上記連結部材から上記筒軸に沿ってロッドを上
記液室の側に突出し、このロッドから上記支持筒体の内
周面の側に突出して上記液室を上記主振動入力方向に二
分する隔壁部材を固定したものを前提とする。このもの
において、上記支持筒体の内周面に環状の内周壁保護手
段を設ける。そして、この内周壁保護手段を、上記隔壁
部材の外周縁を囲みかつその隔壁部材の外周縁との間に
上記二分された液室を互いに連通する環状の隙間を隔て
て配置した弾性壁部材と、この壁部材と上記支持筒体の
内周面との間に区画形成した環状液室部と、この環状液
室部と上記液室とを互いに連通するオリフィスとを備え
る構成とするものである。
【0008】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
連結部材側もしくは支持筒体側から主振動入力方向の振
動が入力した場合、上記連結部材とともに隔壁部材が液
室内で上記主振動入力方向に相対移動する。この隔壁部
材の相対移動により、二分された液室の両液室部間で環
状通路を通して液体の流動が生じる。この環状通路を通
過する際の液体の流動抵抗により上記主振動入力方向の
振動が吸収、減衰される。また、上記主振動入力方向に
直交する半径方向に大振動が入力した場合、上記隔壁部
材がその半径方向外方に相対移動して内周壁保護手段の
壁部材を押圧、変形させる。この押圧、変形により、上
記壁部材を介して環状液室部内の液体が押圧されるた
め、オリフィスを通して液室側へ液体が強制的に流動さ
れる。上記液体の流動抵抗により単にゴム膜による保護
層のみによる場合の衝撃吸収よりも大きな衝撃吸収力が
生じるとともに、上記オリフィスによる流動抵抗により
上記大振動の吸収も図られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は、本発明の第1実施例に係る液体封
入式マウントを示し、1は筒軸Xが主振動入力方向(図
1の上下方向、以下、単に上下方向という)に向いた支
持筒部材、2はこの支持筒部材1の下端開口側を閉止す
るカップ状保護筒部材、3は上記支持筒体1の上端開口
側の位置であって上記筒軸X上に配置された連結部材、
4はこの連結部材3と上記支持筒部材1とを互いに連結
する環状の弾性支承体、5はかさ状の隔壁部材、6は内
周壁保護手段である。
【0011】上記支持筒部材1と保護筒部材2とは、支
持筒部材1の下端縁部により構成されるかしめ部1aに
よって互いに連結されており、これら両者1,2によっ
て有底状支持筒体7が構成されている。そして、上記保
護筒部材2は上記筒軸Xに沿って下方に突出する連結ボ
ルト2aを備えており、この連結ボルト2aを介して例
えば車体の強度部材に連結されるようになっている。
【0012】また、上記支持筒部材1のかしめ部1aに
は、上記保護筒部材2の外周縁とともにオリフィス盤8
およびゴム薄膜製のダイヤフラム9の各外周縁が互いに
重ねられた状態で位置固定されており、上記ダイヤフラ
ム9、上記弾性支承体4および支持筒部材1により仕切
られた密閉空間に液体10が封入されて液室11が形成
されている。そして、この液室11が上記オリフィス盤
8により二つに仕切られて、受圧室12がこのオリフィ
ス盤8の上側に、平衡室13が下側にそれぞれ形成され
ている。上記オリフィス盤8は、一対の板状体8a,8
bが上下に重ねられて形成されており、外周部の内部に
形成された環状のオリフィス8cを備えている。そし
て、上記オリフィス8cの一端が上記受圧室12に、他
端が上記平衡室13にそれぞれ開口されて、上記受圧室
12および平衡室13の液体10がこのオリフィス8c
を通して互いに流動する際の流動抵抗により、主振動入
力方向に入力する、特に低周波振動の吸収、減衰を行う
ようになっている。
【0013】上記連結部材3は逆台錐状の金属製ブロッ
クであり、上記筒軸Xに沿って上方に突出する他の連結
ボルト3aが一体的に固定されている。そして、この連
結ボルト3aを介して、例えば、エンジンに連結される
ようになっている。上記弾性支承体4は上記連結部材3
の外周面および上記支持筒部材1の上端縁部1bとゴム
の一体加硫成形により円錐台状に形成されたものであ
り、この弾性支承体4により上記連結部材3が上記支持
筒体7に対して弾性的に支承されている。
【0014】また、上記連結部材3には上記筒軸Xに沿
って上記受圧室12の側に所定量延ばされたロッド14
が固定されており、このロッド14の下端に上記隔壁部
材5が固定されている。この隔壁部材5は円形の板材を
屈曲することによりかさ状に形成されたものであり、半
径方向外方に所定量突出されている。この隔壁部材5に
よって上記受圧室12が上下に二分されるとともに、上
記隔壁部材5の外周縁5aと上記内周壁保護手段6を構
成する後述の壁部材15の内周面との間の所定幅の環状
の隙間によって上記受圧室12の上下室部12a,12
b間を連通する環状通路12cが形成されている。
【0015】上記内周壁保護手段6は、比較的厚肉の所
定厚みを有し上記隔壁部材5の外周囲をその上下方向移
動範囲にわたって覆う上記筒状壁部材15と、この壁部
材15の下端部に外嵌された金属製の保持リング17と
を備えており、この壁部材15と保持リング16とが上
記支持筒部材1の内周面に圧嵌合されている。上記壁部
材15の外周面には、図2および図3に詳細を示すよう
に、複数(図例では4つ)の凹部17,17,…が周方
向に隣接して形成されており、この各凹部17と上記支
持筒部材1の内周面とにより半径方向に所定の幅を有し
液体10が封入された環状の液室部である複数の緩衝室
が18,18,…が区画形成されている。そして、この
各緩衝室18の下面を構成する上記壁部材15と保持リ
ング16とには、上記各緩衝室18と受圧室12とを互
いに連通する4つのオリフィス19,19,…が貫通し
て形成されている。
【0016】つぎに、上記第1実施例の作用・効果を説
明する。
【0017】上記液体封入式マウントは、上下方向一側
の連結ボルト2aが例えば車体側に、他側の連結ボルト
3aが例えばエンジン側にそれぞれ連結される。このエ
ンジンの自重により弾性支承体4が下方にたわみ、これ
に伴って隔壁部材5が図1に一点鎖線で示すように下方
に変位し、この状態で平衡状態に達する。
【0018】そして、上下方向に振動が入力した場合、
上記弾性支承体4がたわんで上記隔壁部材5が上下方向
に相対移動される。この相対移動に伴い、受圧室12内
の液体10が環状通路12cを通して上部12aおよび
下部12bの両者間で強制的に流動され、この際の流動
抵抗により上記上下方向の振動の吸収、減衰を行うこと
ができる。
【0019】また、半径方向に衝撃力が入力した場合、
上記弾性支承体4が半径方向一側に圧縮されるため、上
記隔壁部材5が図1に二点鎖線の矢印で示すように上記
半径方向に相対移動して壁部材15の内周面に衝突し、
その壁部材15を押圧、変形させる。この衝突によりそ
の相対移動方向に位置する緩衝室18内の液体10の液
圧が上記平衡状態よりも高くなり、その液体10がオリ
フィス19を通して受圧室12に強制的に流動される。
この流動抵抗により上記半径方向の衝撃力の吸収、減衰
を行うことができる。そして、上記隔壁部材5が壁部材
15から離れると、その壁部材15の弾性復元力により
受圧室12内の液体10が上記オリフィス19を通して
上記緩衝室18に流入して復元する。上記隔壁部材5の
壁部材15への衝突に際して、支持筒部材1の内周面と
の間に壁部材15および各緩衝室18内の封入液体10
とが介在されているため、単に厚肉のゴム層を介在させ
ただけの場合と比べて、上記封入液体10による衝撃吸
収の分、上記隔壁部材5の外周縁部を十分に保護するこ
とができる。しかも、上記隔壁部材5の半径方向の相対
移動量を各緩衝室18内の液体10により確実に所定範
囲内に制限することができるため、弾性支承体4の大変
形が抑制されて過度の引張力の発生を防止することがで
きる。
【0020】このため、上記液体封入式マウントに半径
方向の衝撃力が不意に入力しても、その衝撃力による隔
壁部材5や弾性支承体4などの損傷を確実に防止するこ
とができるとともに、上記衝撃力を積極的に吸収するこ
とができる。従って、主振動である上下方向の振動の吸
収、減衰性能を確実に所定のものに維持することがで
き、耐久性の向上を図ることができる。
【0021】図4は本発明の第2実施例に係る液体封入
式マウントを示し、21は支持筒部材1、弾性支承体4
およびダイヤフラム9により区画形成された液室、22
は上記支持筒部材1の内周面側に配置された内周壁保護
手段、23はこの内周壁保護手段22により上記液室2
1が仕切られて上記弾性支承体4との間に形成された受
圧室、24は隔壁部材5を連結部材3に固定しかつ下方
に延ばされたロッドである。
【0022】上記液室21は上記内周壁保護手段22お
よびオリフィス盤8によって、上から順に上記受圧室2
3、緩衝室27および平衡室13の3つに仕切られてお
り、上記受圧室23はさらに上記隔壁部材5により上部
23aと下部23bとに二分されている。そして、上記
隔壁部材5の外周縁と、上記内周壁保護手段22との間
の環状の隙間によって、上記受圧室23の上部23aと
下部23bとを互いに連通する環状通路23cが構成さ
れている。
【0023】上記内周壁保護手段22はカップ状の壁部
材25を備えている。この壁部材25は、底壁部25a
と、この底壁部25aの外周縁から上方に連続する筒壁
部25bと、この筒壁部25bの上端縁から半径方向外
方に突出するフランジ部25cとからなり、これらがゴ
ムによる一体加硫成形により形成されている。
【0024】上記底壁部25aには円板状の芯部材26
が埋め込まれており、この芯部材26が上記ロッド24
の下端に固定されている。そして、この底壁部25aは
上記オリフィス盤8から上方に所定距離隔てて配置され
て両者間に上下方向緩衝室27aが形成されており、上
記弾性支承体4の上下方向のたわみに伴ってその上下方
向緩衝室27a内を上下移動できるようになっている。
【0025】上記筒壁部25bは上記隔壁部材5の外周
囲をその上下方向移動範囲にわたって覆うようになって
おり、隔壁部材5との間に上記環状通路23cが形成さ
れるとともに、支持筒部材1の内周面との間に所定の幅
を有する環状の半径方向緩衝室27bが形成されてい
る。
【0026】また、上記フランジ部25cの外周面は上
記支持筒部材1の内周面に圧嵌装されており、上記底壁
部25aの上下移動より上記支持筒部材1の内周面に沿
って上下方向に摺動するようになっている。そして、上
記フランジ部25cには上記半径方向緩衝室27bと上
記受圧室上部23aとを上下方向に連通する複数のオリ
フィス28,28,…が貫通して形成されており、これ
ら複数のオリフィス28,28,…は上記フランジ部2
5cの周方向に所定間隔を隔てて配置されている。
【0027】なお、上記液体封入式マウントのその他の
構成は第1実施例のものと同様であるため、同一部材に
は同一符号を付して、その説明は省略する。
【0028】そして、上記第2実施例のマウントに、上
下方向に振動が入力した場合、弾性支承体4がたわんで
ロッド24とともに隔壁部材5および壁部材25の底壁
部25bを図4に一点鎖線で示すように上下方向に相対
移動させる。これに伴い、受圧室23において上部23
aと下部23bとの間で液体10が環状通路23cを通
して強制的に流動され、また、緩衝室27と上記受圧室
上部23aとの間で液体10が各オリフィス28を通し
て強制的に流動される。この際の流動抵抗により上記上
下方向振動の吸収、減衰を行うことができる。
【0029】また、上記マウントに半径方向に衝撃力が
入力した場合、上記弾性支承体4が上記半径方向の一側
に圧縮されて上記隔壁部材5および壁部材25の底壁部
25aなどを上記半径方向に相対移動させる。この際、
上記底壁部25aの相対移動に伴い筒壁部25bも引き
ずられて変形し、半径方向緩衝室27の上記半径方向一
側の容積が縮小し、かつ、他側の容積が拡大する。この
ため、上記半径方向緩衝室27bの上記半径方向一側か
ら液体10がオリフィス28および上下方向緩衝室27
aを通して受圧室上部23aおよび上記半径方向他側の
半径方向緩衝室27bに強制的に流動される。併せて、
上記受圧室上部23aへの流入に伴い、内部の液体10
が上記半径方向他側のオリフィス28を通して上記半径
方向他側の半径方向緩衝室27bに流入する。上記強制
流動の際の流動抵抗により、上記半径方向の衝撃力の吸
収を行うことができる。
【0030】また、半径方向緩衝室27bの上記半径方
向一側の液体10が上記流動抵抗を伴って流動した後で
なければ、上記隔壁部材5の外周縁が筒壁部25bに衝
突することはなく、この衝突が生じる前までに上記流動
抵抗により上記衝撃力が吸収されるため、上記半径方向
の衝撃力に対して上記隔壁部材5を十分に保護すること
ができる。このため、上記第1実施例の場合と同様に、
上記マウントに半径方向の衝撃力が不意に入力しても、
その衝撃力を積極的に吸収することができるとともに、
その衝撃力による隔壁部材5や弾性支承体4などの損傷
を確実に防止して、主振動である上下方向の振動の吸
収、減衰性能を確実に一定のものに維持することがで
き、耐久性の向上を図ることができる。
【0031】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における液体封入式マウントによれば、主振動入力方
向以外の方向、中でも、特に影響の大きい半径方向に衝
撃力などの大振動が入力した場合でも、上記隔壁部材が
その半径方向外方に相対移動することにより、内周壁保
護手段の壁部材を介して環状液室部内の液体を押圧して
この液体がオリフィスを通して液室側へ強制的に流動さ
れるため、この流動抵抗により上記衝撃力を単にゴム膜
による保護層のみによる場合よりも積極的に吸収するこ
とができ、例えばエンジンなどのマウント対象の保護を
図ることができる。加えて、特に上記隔壁部材の外周縁
が支持筒体の内周面に衝突することを確実に防止して、
その損傷の発生を確実に防止することができ、その結
果、主振動に対する所定の吸収、減衰性能を確実に維持
することができ、耐久性の向上を図ることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】壁部材の斜視図である。
【図4】第2実施例を示す図1相当図である。
【符号の説明】
1b 支持筒部材の上端縁部(支持筒体の開口端部) 3 連結部材 4 弾性支承体 5 隔壁部材 6,22 内周壁保護手段 7 有底状支持筒体 10 液体 11,21 液室 12a,23a 受圧室上部(二分された液室) 12b,23b 受圧室下部(二分された液室) 12c,23c 環状通路(環状の隙間) 14,24 ロッド 15,25 壁部材 18 緩衝室(環状液室部) 19,28 オリフィス 27b 半径方向緩衝室(環状液室部)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/08 F16F 13/10 F16F 13/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒軸を主振動入力方向に向けて配置され
    る有底状支持筒体と、この支持筒体の開口端部側の位置
    であって上記筒軸上に配置された連結部材と、この連結
    部材と上記支持筒体の開口端部とを互いに連結する環状
    の弾性支承体と、この弾性支承体と上記支持筒体とによ
    り区画形成された液室と、この液室に封入された液体
    と、上記連結部材から上記筒軸に沿って上記液室の側に
    突出されたロッドと、このロッドから上記支持筒体の内
    周面の側に突出して上記液室を上記主振動入力方向に二
    分する隔壁部材とを備えた液体封入式マウントにおい
    て、 上記支持筒体の内周面には環状の内周壁保護手段が設け
    られており、 この内周壁保護手段は上記隔壁部材の外周縁を囲みかつ
    その隔壁部材の外周縁との間に上記二分された液室を互
    いに連通する環状の隙間を隔てて配置された弾性壁部材
    と、 この壁部材と上記支持筒体の内周面との間に区画形成さ
    れた環状液室部と、 この環状液室部と上記液室とを互いに連通するオリフィ
    スとを備えていることを特徴とする液体封入式マウン
    ト。
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