JP3298952B2 - 液体封入マウント装置 - Google Patents

液体封入マウント装置

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JP3298952B2 JP32614692A JP32614692A JP3298952B2 JP 3298952 B2 JP3298952 B2 JP 3298952B2 JP 32614692 A JP32614692 A JP 32614692A JP 32614692 A JP32614692 A JP 32614692A JP 3298952 B2 JP3298952 B2 JP 3298952B2
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義高 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両における防振を目
的としてエンジンマウント等に使用される液体封入マウ
ント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体封入マウント装置には相手部材に対
して嵌め込んで装着できるブッシュ型と取付部を上下に
配した、所謂、椀型とがある。特開昭60−11383
5号公報に示されるものが椀型の例であるが、このよう
に椀型のものは液体室を上下に隔成できるから、設計の
自由度が高いという利点があるが、反面、製作上の理由
もあって多くの部材を一か所で結合している。本例で
も、上下取付部材、液体室構成部材及びオリフィス構造
構成部材を一か所でかしめ結合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような方法をとる
と、結合部分のシール性が問題となり、多くの部材を液
漏れすることなく結合するには非常に高度の技術を必要
とする。又、前記した先行例のものはオリフィス構造が
液体室内で露出しており、過大振動があったときには外
筒がこれに激突して破壊される虞もある。
【0004】一方、この種のマウント装置はそのもっと
も優れた減衰効果を幅広い振動周波数に対してチューニ
ングできる必要があるが、それには組み込まれるオリフ
ィス構造の数が多いほど対応性に優れるということにな
る。本発明は、このような課題に対処するためのもので
あり、前記した種々の課題に不満のない液体封入マウン
ト装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、それぞれ軸芯を垂直にする内筒の外周に有蓋外筒を
被せて内筒内と内外筒間とに連続する密閉空間を形成
し、密閉空間内に液体を封入する他、液体封入空間内を
オリフィス構造で区画した液体封入マウント装置におい
て、内筒内に弾性ダイヤフラムを張設するとともに、
筒の下端に内筒結合部材をフランジ状に形成し、この内
筒結合部材に上端にかしめ金具を加硫接着した外筒とほ
ぼ同じ径を有するリング状の弾性壁体を載設する一方、
かしめ金具と外筒の下端とをかしめ結合したことを特徴
としたものである。
【0006】更に、本発明は、以上のオリフィス構造を
内筒内に設けること、内筒の一端に外筒側に膨出して液
体封入空間を更に区画するオリフィス構造を兼ねる弾性
ストッパを設けることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】以上の手段をとることにより、結合個所は外筒
と弾性壁体との二部材のみであるから、シール性の高い
結合ができる。又、オリフィス構造は内筒で保護される
し、弾性ストッパはオリフィス機能も併有することにな
る。
【0008】
【実施例】図1は本発明の実施例を示す液封マウント装
置の一部断面側面図、図2は平面図であるが、本例の液
封マウント装置は、内部が空洞になった内筒10にその
周囲と上方に一定の間隙を有して有蓋の外筒12を嵌装
し、内筒10の内部にゴム等の弾性ダイヤフラム14を
張設するとともに、内筒10の外周に取付板(内筒結合
部材)16をフランジ状に膨出させ、この取付板16か
ら延出させたゴム等の筒状の弾性壁体18と外筒12と
を結合したものである。
【0009】即ち、弾性壁体18の下端を取付板16に
加硫接着して上方に延出させ、上端にかしめ金具20を
加硫接着するとともに、外筒12の下端を外方に折曲
し、かしめ金具20で外筒12をかしめて結合するので
ある。尚、このとき、外筒12の内周をゴム等の弾性膜
22でコーティングしておけば、かしめの際、外筒12
とかしめ金具20との間に弾性膜22が介在してシール
性が高まる。又、弾性壁体18に補強リング24を埋設
すれば、振動時における弾性壁体18の膨出が防げて液
体の移動効果が上がる。
【0010】これにより、弾性ダイヤフラム14、外筒
12、弾性壁体18、内筒10並びに取付板16とによ
って外郭を構成される密閉空間26ができるから、かし
め操作を液体中で行う等してこの密閉空間26に液体を
封入すれば、この密閉空間26は液体封入空間26とな
る。従って、液体封入空間26内にオリフィス構造28
を設ければ、液体封入空間26はオリフィス構造28で
二つの液体室30a、30bに区画されることになる。
そこで、外筒12に取付けボルト32等を取り付け、取
付けボルト32と取付板16とを固定部材と振動部材と
に取り付ければ、振動部材を弾性壁体18で弾性支持で
きるとともに、オリフィス構造28を通過する液の流動
抵抗によって減衰性能を発揮させることができる。
【0011】図7はオリフィス構造28の平面図、図8
は図7のA−A分解断面図であるが、本例のオリフィス
構造28は、支持金具34の上下にオリフィス36が形
成された二つの流路部材38を取り付け、支持金具34
を内筒10の上端に圧入して固定したものである。こう
すれば、オリフィス構造28が内筒10で保護されて傷
付かない利点がある。尚、支持金具34と流路部材38
との取付けは、溶着、接着、リベット止め、ネジ止め等
種々のものが考えられる。流路部材38に形成されるオ
リフィス36は所定の径と長さを有しており、流路部材
38で区画されるそれぞれ上下の液体室30a、30b
を連絡している。尚、オリフィス36の径と長さを調整
することにより、減衰効果が最大となる周波数を変える
ことができる。
【0012】次に、本例の液体封入マウント装置は、液
体封入空間26内に存在する内筒10の上端(具体的に
は支持金具34)に外筒12側(上方及び外方)に膨出
するゴム等の弾性ストッパ40が設けられている。この
弾性ストッパ40は内筒10と外筒12とが過大変位し
たとき(振動入力は内筒10の軸芯に対して平行成分だ
けでなく、直角成分も有しているから、変位の方向もそ
れに応じたものとなる)、弾性ストッパ40が外筒12
に衝突してその衝撃を緩和するとともに、それ以上の変
位を規制するものであるが、同時に弾性ストッパ40に
よって液体封入空間26(厳密には上方の液体室30
a)の流路は狭められるから、オリフィス構造29とし
ても機能する。即ち、本例の液体封入マウント装置は、
都合、二つのオリフィス構造28、29を有するもので
ある。オリフィス構造を数多く持てば、減衰させようと
する振動数に対するチューニングの幅がそれだけ広がる
のは前記したとおりである。
【0013】図3は本発明の他の実施例を示す液体封入
マウント装置の一部断面側面図であるが、本例のもの
は、内筒10と取付板16とを一体成形したものであ
る。図4も他の実施例を示す液体封入マウント装置の一
部断面側面図であるが、本例のものは、外筒12を平板
体12aと筒状体12bとの二部材によって構成したも
のである。図5も他の実施例を示す液封マウント装置の
一部断面側面図であるが、本例のものは、内筒結合部材
である取付板16を内筒10の内部に突入させて圧入
し、取付板16に弾性ダイヤフラム14を張設したもの
である。
【0014】図6も他の実施例を示す液封マウント装置
の一部断面側面図であるが、本実施例のものは、弾性壁
体18の他端を内筒10に直接接続(加硫接着)したも
のである。こうすることにより、弾性壁体18は振動荷
重を剪断力として受けるタイプのものになり、同時に横
振動に対するばね剛性が高い性質を有する。
【0015】図9はオリスィス構造28の他の例を示す
平面図、図10は図9のB−B断面図であるが、本例の
ものは流路部材38が支持金具34に対して可動し、そ
の結果、液体の流れを許容、規制するものである。従っ
て、流路部材38と支持金具34との間に間隙42を設
けておけば、この間隙42がオリフィス42ともなり、
ここでもオリフィス構造31を構成することになる。こ
のオリフィス構造31は、オリフィス構造の全体の数を
増やすことに貢献するのは勿論であるが、この他に高周
波振動時におけるばね剛性を軟らかくして振動吸収性を
高めることにも寄与する。
【0016】
【発明の効果】以上、本発明は、前記したものであるか
ら、即ち、液漏れが心配される結合個所は外筒と弾性壁
体との二部材の結合個所のみであるから、シール性の高
い結合ができる。従って、液漏れの心配のない構造をコ
スト安く具現できる。又、オリフィス構造を内筒内に設
けることで、その保護が図られる。更に、オリフィス構
造を兼ねる弾性ストッパを設けることで、振動周波数に
対するチューニングの幅を広げることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す液体封入マウント装置の
一部断面側面図である。
【図2】本発明の実施例を示す液体封入マウント装置の
平面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す液体封入マウント装
置の一部断面側面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す液体封入マウント装
置の一部断面側面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す液体封入マウント装
置の一部断面側面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す液体封入マウント装
置の一部断面側面図である。
【図7】本発明の実施例を示すオリフィス構造の平面図
である。
【図8】図7のA−A分解断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示すオリフィス構造の平
面図である。
【図10】図9のB−B断面図である。
【符号の説明】
10 内筒 12 外筒 14 弾性ダイヤフラム 16 内筒結合部材 18 弾性壁体 26 液体封入空間 28 オリフィス構造 29 オリフィス構造 31 オリフィス構造 34 支持金具 38 流路部材 42 間隙
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−12139(JP,A) 特開 昭56−94043(JP,A) 特開 昭60−113835(JP,A) 特開 昭56−28018(JP,A) 特開 昭57−114047(JP,A) 実開 平4−71837(JP,U) 実開 昭61−13045(JP,U) 西独国特許出願公開3218947(DE, A1) 欧州特許出願公開42911(EP,A1) 仏国特許出願公開2587429(FR,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ軸芯を垂直にする内筒の外周に
    有蓋外筒を被せて内筒内と内外筒間とに連続する密閉空
    間を形成し、密閉空間内に液体を封入する他、液体封入
    空間内をオリフィス構造で区画した液体封入マウント装
    置において、内筒内に弾性ダイヤフラムを張設するとと
    もに、内筒の下端に内筒結合部材をフランジ状に形成
    し、この内筒結合部材に上端にかしめ金具を加硫接着し
    た外筒とほぼ同じ径を有するリング状の弾性壁体を載設
    する一方、かしめ金具と外筒の下端とをかしめ結合した
    ことを特徴とする液体封入マウント装置。
  2. 【請求項2】 オリフィス構造を内筒内に設けたことを
    特徴とする請求項1の液体封入マウント装置。
  3. 【請求項3】 液体封入空間内に存在する内筒の端に
    外筒側に膨出して液体封入空間を更に区画するオリフィ
    ス構造を兼ねる弾性ストッパを設けたことを特徴とする
    請求項1又は2の液体封入マウント装置。
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