JP3035320B2 - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JP3035320B2
JP3035320B2 JP21244990A JP21244990A JP3035320B2 JP 3035320 B2 JP3035320 B2 JP 3035320B2 JP 21244990 A JP21244990 A JP 21244990A JP 21244990 A JP21244990 A JP 21244990A JP 3035320 B2 JP3035320 B2 JP 3035320B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内筒と外筒とが弾性体を介して互いに平行軸
状態で配置される防振装置に関する。
〔背景技術〕
内筒と外筒とが互いに平行軸状態で配置されて自動車
用、特にエンジンマウントして用いられる液入りブツシ
ユタイプの防振装置がある。
この防振装置では内外筒間の弾性体内に一対の液室が
設けられ、これらの間が制限通路で連通されたものがあ
る。この防振装置ではエンジンの振動が一方の液室に加
わると、この液室内の液体が他方の液室方向へ移動する
場合の通過抵抗が振動が吸収される。
ところがこのような従来の防振装置では比較的低周波
高振幅の減衰特性は良いが、比較的高周波低振幅の振動
の吸振効果が不十分である。
〔発明が解決すべき課題〕
本発明は上記事実を考慮し、広い周波数に亘った振動
を吸収することができる防振装置を得ることが目的であ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本出願の請求項(1)の発明は振動発生部と振動受部
の一方へ連結支持される内筒と、振動発生部と振動受部
の他方へ連結される外筒と、 これらの内筒と外筒との間に介在される弾性体と、前
記内筒を介した片側に設けられて振動源からの振動を受
ける拡縮可能な受圧液室と、前記内筒を介して前記受圧
液室と同じ側に設けられる拡縮可能な第1副液室と、前
記内筒を介して前記受圧液室及び第1副液室の反対側に
設けられる拡縮可能な第2副液室と、前記受圧液室と第
2副液室とを連通する第1制限通路と、前記第1制限通
路よりも通過抵抗が大とされると共に前記内筒を介して
前記受圧液室の反対側を経由するように前記外筒の内周
面に沿って設けられ、受圧液室と第1副液室を連通する
第2制限通路と、を有することを特徴としている。
本出願の請求項(2)の発明は振動発生部と振動受部
の一方へ連結支持される内筒と、 振動発生部と振動受部の他方へ連結される外筒と、 これらの内筒と外筒との間に介在される弾性体と、 前記内筒を介した片側に設けられて振動源からの振動
を受ける拡縮可能な受圧液室と、 前記内筒を介して前記受圧液室と同じ側に設けられる
拡縮可能な第1副液室と、 前記内筒を介して前記受圧液室及び第1副液室の反対
側に設けられる拡縮可能な第2副液室と、 前記受圧液室と第2副液室とを連通する第1制限通路
と、 前記第1制限通路よりも通過抵抗が大とされ第1副液
室と第2副液室とを連通する第2制限通路と、 を有することを特徴としている。
本出願の請求項(3)の発明は振動発生部と振動受部
の一方へ連結支持される内筒と、 振動発生部と振動受部の他方へ連結される外筒と、 これらの内筒と外筒との間に介在される弾性体と、 前記内筒を介した片側に設けられて振動源からの振動
を受ける拡縮可能な受圧液室と、 前記内筒を介して前記受圧液室と同じ側に設けられる
拡縮可能な第1副液室と、 前記内筒を介して前記受圧液室及び第1副液室の反対
側に設けられる拡縮可能な第2副液室と、 前記受圧液室と第1副液室とを連通する第1制限通路
と、 前記第1制限通路よりも通過抵抗が大とされ第1副液
室と第2副液室とを連通する第2制限通路と、 を有することを特徴としている。
このため、これらの発明では受圧液室に加わった振動
がエンジンシエイク振動(一例として15Hz未満)のよう
な低周波である場合には、第2制限通路を通過する場合
の通過抵抗又は液柱共振でこの振動が吸収される。振動
がアイドル振動のような高周波である場合(一例として
20〜40Hz)には第2制限通路が目づまり状態となるの
で、第1制限通路での共振によって振動を吸収し動ばね
定数の増大を抑制する。
このように、これらの発明では、内筒を介した片側に
受圧液室と、第1副液室が、他の片側に第2副液室が配
置されているので、内外筒間の狭い空間へこれらの液室
を適切に配置して所望の吸振特性を得ることができる。
本発明に適用される制限通路は、中間部をこの制限通
路と直接連通していない副液室と同じ側まで最大1周ま
で迂回させることにより、長さの長い制限通路とするこ
とができ、各種の要求吸振特性に対応できる。
また本発明では、低周波振動を吸収するために受圧液
室と連通された副液室は拡縮に対する抵抗が小さく、高
周波振動を吸収するために受圧液室と連通された副液室
は拡縮に対する抵抗が大きくされている。このためには
これらの副液室の一部を画成する弾性体の肉厚を相違さ
せればよい。
なお、制限通路の通過抵抗を変えるには断面積や長さ
を変化させればよい。
〔発明の実施例〕
第1〜3図には本発明の第1実施例に係る防振装置10
が示されている。
この防振装置10では内筒12と外筒14とが同軸的に配置
されている。外筒14の内側には第4図に示される中間筒
16が挿入され、外筒14が縮径かしめされることによって
中間筒16が外筒14の内周へと固着されている。
第4図に示される如く中間筒16は軸方向中間部に縮径
部16Aが形成され、且つこの縮径部16Aには軸心を挟んだ
反対側に切欠部16B、16Cが形成されている。この切欠部
16Bの片側には大径部との間に細幅縮径部16Dを、切欠部
16Cは両側に細幅縮径部16Eが形成される。この中間筒16
の内周部と内筒12の外周部との間には弾性体22が掛け渡
されている。この弾性体22は一例としてゴムを用いるこ
とができ、内筒12の外筒と中間筒16の内周との間に加硫
接着することができる。
この弾性体22の一部は第1図に示される如く切欠部16
Cの内周部の一部に入り込んだ連結部22Aを介して縮径部
16Aの外周一部へ配置された延長部22Bと連通している。
この延長部22Bの連結部22Aと反対側の端部は切欠部16B
の内周部へ掛け渡される薄膜弾性体24と一体的に連結さ
れている。この薄膜弾性体24と内筒12との間は弾性体22
が充填されることのない空洞部26とされ、薄膜弾性体24
がこの空洞部26の拡縮方向に弾性変形可能となってい
る。
中間筒16の切欠部16Cには第4図に詳細に示される仕
切板28が連結するようになっている。この仕切板28は第
2図に示される如く両脚部28Aが直角に屈曲させら略コ
字型とされており、この両脚部28Aは第4図に示される
如く防振装置10の軸方向から見た側面形状が略半円形状
となっている。またこの両脚部28Aの外周面からはさら
に直角にフランジ部28Bが突出しており、このフランジ
部28Bは第2図に示される如く細幅縮径部16Eと外筒14と
の間に配置され、これによってこの仕切板28が保持さ
れ、仕切板28が弾性体22に形成された切欠部22C内へ入
り込んでいる。なお、フランジ部28Bと細幅縮径部16Eと
の間には弾性体22の一部が入り込んで液密状態を構成し
ている。
またこの仕切板28と外筒14との間には薄膜弾性体32が
配置されている。この薄膜弾性体32はその外周部付近が
外筒14の内周面へ加硫接着させるとともに第2図に示さ
れる如くフランジ部28Bと外筒14との間に挟持されてい
る。この薄膜弾性体32は外筒14との間に空気室33を形成
している。この空気室33を外気を連通するために、外筒
14の一部に開口を設けてもよい。ここに、この弾性体32
は薄膜弾性体24よりも薄肉とされ、副液室38の拡縮に対
する抵抗力が副液室36よりも大きくなっている。
ここに切欠部22Cの内周と仕切板28との間には受圧液
室である主液室34が形成され、仕切板28と薄膜弾性体32
との間には副液室36が形成されている。また薄膜弾性体
24と外筒14との間には副液室38が形成されている。従っ
て主液室34と副液室36とは内筒12を介した片側に、副液
室38は反対側に配置されていることになる。
この主液室34と副液室38とは外筒14と縮径部16Aとの
間の連通路42(第1図)を介して互いに連通され、また
主液室34と副液室36とは縮径部16Aと外筒14との間の連
通路44(第2、4図)を介して互いに連通されている。
この連通路44の端部は第4図に示される仕切板28の凹部
28Cを介して副液室36と連通されている。従ってこの連
通路44は中間部が内筒12を介して副液室38と同じ側まで
屈曲迂回しているので、充分に長さ寸法を確保して、各
種の要求吸振特性に対応できる。
連通路42と連通路44とを区画するために第2図に示さ
れる如く細幅縮径部16Dと外筒14との間には区画壁46が
形成されている。この区画壁46は薄膜弾性体24の一部が
延長することにより形成されている。この区画壁46は細
幅縮径部16Dの切欠部16B側端部から外筒14へ向けて突出
する壁形状であり、その先端部は外筒14の内周面へ押圧
されることによって連通路42と連通路44とを区画してい
る。
ここにこの実施例においては連通路42の通過抵抗が連
通路44よりも小さくされて主液室34内の液体が連通路42
を通って副液室38へは比較的通過し易いが、連通路44を
通って副液室36へは比較的通過しにくいようになってい
る。また薄膜弾性体24は薄膜弾性体32に比べて比較的硬
く形成され、低周波振動が主液室34へ加わった場合には
副液室38を変形させることなく薄膜弾性体32が容易に変
形して連通路44を通して副液室36へと液体を通過させ易
いようになっている。
次に本実施例に係る防振装置10の製作手順を説明す
る。
内筒12と中間筒16との間に弾性体22を成形する。この
弾性体22は延長部22B及び薄膜弾性体24が一体的に延長
して形成される。一方、外筒14には薄膜弾性体32が加硫
接着される。
ここで中間筒16を外筒14の内周へ平行軸状態で挿入し
て第1、2図の配置とする。この挿入時にあらかじめ仕
切板28を切欠部22C内へ配置して主液室34と副液室36と
の区画用とする。
外筒14の外形を縮径することによって中間筒16の外周
へと外筒14をかしめ固着すれば第1、2図に示される防
振装置10が出来上がる。
内筒12と外筒14とをそれぞれ振動発生部及び振動受部
へ取り付けることによって組付が完了する。一例として
外筒14を自動車の車体へ取りつけ、内筒12で自動車エン
ジンを支持させる。
自動車エンジンの振動は内筒12を介して主液室34へと
伝わる。この振動は弾性体22の内部摩擦によって吸収さ
れるが、振動周波数が低周波である場合には主液室34の
圧力変化が連通路44を介して副液室36へと伝えられる。
すなわち振動周波数が低周波であると、主液室34で発生
した圧力変化が連通路42を通して副液室38へも伝えられ
るが、この副液室38は薄膜弾性体24が比較的硬質とされ
ていることにより副液室38の容積変化は生じにくく、副
液室36が変形し易くなっているので連通路44を通して副
液室36の容積変化を生じさせる。ことため連通路44を通
過する場合の通過抵抗又は液柱共振によってこの低周波
振動が吸収される。
また振動周波数が比較的高周波になると連通路44は目
詰まり状態となる。この場合にはこの高周波振幅の振動
が薄膜弾性体24を変形させることになり、連通路42内で
液体の共振が生じて動ばね定数の上昇が抑制される。
このように本実施例では主液室34と副液室36とが内筒
12の片側へ、副液室38が他の片側へ配置されているの
で、これらの液室及び空洞部26、空気室33を比較的大容
積とすることができ、大きなストロークの振動を吸収で
きるとともに耐久性を向上することができる。また薄膜
弾性体24を弾性体22と同時に成形することができるので
加工が容易である。
次に第5図〜第8図には本発明の第2実施例が示され
ている。この実施例では前記実施例における中間筒16の
切欠部16Bが大きな面積で形成され、区画壁48が縮径部1
6Aと外筒14との間に配置され薄膜弾性体24との間を副液
室38としている。この区画壁48は第8図に示される如く
長手直角断面形状がコ字型でその中央部から区画壁52が
立設されている。またこの区画壁48の長手軸線は第5、
7図に示される如く外筒14と同軸的に屈曲している。
一例としてこの区画壁48はナイロン製とすることがで
き、区画壁52の片側が連通路42の延長部52Aを形成し、
区画壁52の他の片側が連通路44の中間部52Bを形成して
いる延長部52Aに対応した区画壁48の底面の一部には貫
通孔54が形成され、副液室38と連通路42とを連通してい
る。連通路44が連通路42よりも通過抵抗が大きく、薄膜
弾性体24が薄膜弾性体32よりも厚肉である点は前記実施
例と同様である。その他の構成は前記実施例と同様であ
り、同様の効果を得るようになっている。
次に第9図〜第12図には本発明の第3実施例に係る防
振装置が示されている。
この実施例では第1実施例に加えて保護板56が設けら
れている。この保護板56は薄肉板材を略コ字型に屈曲さ
せ、さらにその両脚部先端からは互いに反対方向に延長
される受部56Aが形成されている。この保護板56は空洞
部26内に配置され、受部56Aが中間筒16の内周面に当接
されるとともに、外筒14の軸方向両端部に形成されるか
しめ部58によって中間筒16の軸方向両端部とともに保持
されている。
このためこの実施例では保護板56が薄膜弾性体24の大
きな弾性変形を防止するとともに内筒12と外筒14との軸
直角方向の大きな相対変位時に薄膜弾性体24が挟持され
て大きな圧縮力を受けないようになっている。その他の
構成は第1実施例と同様であり、同様の効果を得るよう
になっている。
次に第13、14図には本発明の第4実施例が示されてい
る。この実施例では弾性体22の中間部に補強板62が埋設
されている。この補強板62は第15図にも示される如く緩
やかに屈曲された金属板であり、中間部に打ち抜き貫通
孔64が形成されている。この補強板62は弾性体22へ切欠
部22Cを取り囲む状態で埋設されている。
このためこの補強板62は弾性体22の第14図上下方向の
剛性を向上するとともに、切欠部22Cの周囲の弾性体22
が主液室34の拡大方向(第14図左右方向)に変形するの
を阻止して主液室34が圧力を受けた場合に主液室34内の
液体を強い力で連通路42または連通路44へ送り出すこと
ができるようになっている。
その他の構成は前記第1実施例と同様であり、同様の
効果を得るようになっている。
次に第16、17図には本発明の第5実施例が示されてい
る。
この実施例では主液室34内に仕切板66が配置されてい
る。この仕切板66は内筒12の一部から突出する支持台68
へ固着されており、仕切板66の周囲と主液室34の内周壁
との間に流通部72を形成している。
このためこの実施例では連通路42、44が双方とも目詰
まり状態となるような高周波振動が主液室34へ作用した
場合にこの流通部72部分又は仕切板66の上下において主
液室34内の液体に共振を生じさせ、この高周波振動時に
動ばね定数の増大を抑制するようになっている。
他の構造については前記第1実施例と同様であり同様
の効果を得るようになっている。
次に第18図〜第21図には本発明の第6実施例が示され
ている。
この実施例は本出願の請求項(2)に対応する構成で
あり、主液室34、副液室38、副液室36が直列に接続され
ている。すなわち主液室34は内筒12の周りに約1/2周す
る連通路42を介して副液室38と、この副液室38は内筒12
周りに1/2周する連通路44を介して副液室36と各々連通
されている。連通路42は縮径部16Aと外筒14との間に配
置されるゴム製区画壁82によって、連通路44は区画壁84
によって連通幅が決められており、連通路44が連通路42
よりも通過抵抗が大となっている。また副液室38の一部
を画成する薄膜弾性体24は副液室36の一部を画成する薄
膜弾性体32よりも厚肉とされて、副液室38が副液室36よ
りも拡縮抵抗が大きくなっている。
従って、この実施例ではシエイク振動のような比較的
低周波の振動は連通路44で、アイドル振動のような高周
波は連通路44が目づまり状態なっても副液室38が変形し
て動ばねの増大を抑制する。
次に第22図〜第25図には本発明の第7実施例が示され
ている。この実施例は本出願の請求項(3)に対応して
いる。
すなわち、この実施例では主液室34が副液室36と連通
され、この副液室36が連通路44を介して副液室38と連通
されている。主液室34と副液室38との間に対応した縮径
部16Aの外周には第24図の如く区画壁86が充填され、こ
れらの液室間の直結が遮断されている。
また、主液室34と副液室36とを区画している仕切板28
にはバーリング部88が形成され、内部が連通路42となっ
ている。この軸長の短い連通路42によって主液室34が副
液室36と連通されている。第25図に示される如く連通路
44は前記実施例と同様に区画壁84によって溝幅が決定さ
れ、連通路42よりも通過抵抗が大となっている。さらに
隔壁板36の一部を画成する薄膜弾性体32は副液室38の一
部を画成する薄膜弾性体24よりも厚肉とされて、副液室
36の拡縮抵抗力を大としている。
従って、この実施例では比較的低周波の振動は主液室
34から連通路42、副液室36を通して連通路44へ伝わっ
て、この連通路44で吸収され、連通路44が目づまり状態
となる高周波振動時には副液室36の拡縮によって動ばね
の増大が抑制される。
次に第26図〜第32図は本発明の第8実施例であり、前
記実施例と同様に本出願の請求項(3)に対応してい
る。
この実施例の主液室34は比較的通過抵抗の大きい連通
路42を介して副液室36と連通され、さらにこの副液室36
は比較的通過抵抗の小さい連通路44を介して副液室38と
連通されている。すなわち第27図に示される如く細幅縮
径部16Eと外筒14との間には仕切板28のフランジ部28Bが
配置されている。この主液室34と副液室36とを仕切る仕
切板28は、第28図に示される如く一部に形成される凹部
92が主液室34と連通路42とを連通している。この連通路
42は第31図に示される如く縮径部16Aと外筒14との間に
配置される区画壁94によって溝幅が決定されると共に、
切欠部16Bを塞ぐナイロンプレート96の連通路として溝9
8及び、第32図に示される如く縮径部16Aと外筒14との間
に配置される区画壁102、104で画成される連通路42Aを
介して副液室36と連通されている。この連通路42Aと副
液室36とは、第28図に示される如く、仕切板28の凹部92
と反対側に配置される凹部106の一部を通って連通して
いる。
第32図に示される如く、区画壁104と平行に縮径部16A
の外周へ配置された区画壁108は区画壁104との間に連通
路44を形成している。この連通路44は一端が凹部106の
他の一部を通して副液室36と連通されている。連通路44
の他端はナイロンプレート96の溝98と平行に形成された
連通路として溝112の一端へ連通されており、この溝112
の他端は区画壁94で塞止されている。またこの溝112に
は底部に貫通孔114が形成されて、副液室38と連通して
いる。副液室38はナイロンプレート96の底面と、切欠部
16Bの周縁へ周囲が加硫接着された薄膜弾性体24との間
に形成されている。従って、副液室36は連通路44、溝11
2、貫通孔114を介して副液室38と連通されている。
ここに、内筒12の周りを迂回している連通路42、溝9
8、連通路42Aの通過抵抗よりも、連通路44、溝112、貫
通孔114の通過抵抗が大とされ、副液室36の一部を画成
している薄膜弾性体32の肉厚が薄膜弾性体24の肉厚より
も大とされて副液室36が副液室38よりも変形し難くなっ
ている。
このため、この実施例では、低周波振動が主液室34か
ら副液室36を介して副液室38へ伝わる場合の連通路44、
溝112、貫通孔114の通過抵抗又は液柱共振で吸収され、
これらの連通路が目づまり状態となる高周波振動時に副
液室38の拡縮で動ばねの増大が抑制される。
〔発明の効果〕
本発明は上記の構成としたので広い周波数に亘った振
動を吸収することができ、液室及び空気室を大容積にで
きる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例が適用された防振装置を示
す第2図I−I線断面図、第2図は第1図のII−II線断
面図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第4図は中
間筒及び仕切板を示す斜視図、第5図は本発明の第2実
施例に係る防振装置を示す第6図のV−V線断面図、第
6図は第5図のVI−VI線断面図、第7図は第6図のVII
−VII線断面図、第8図は区画壁を示す斜視図、第9図
は本発明の第3実施例を示す第10図のIX−IX線断面図、
第10図は第9図のX−X線断面図、第11図は第10図のXI
−XI線断面図、第12図は保護板を示す斜視図、第13図は
本発明の第4実施例を示す第14図のXIII−XIII線断面
図、第14図は第13図のXIV−XIV線断面図、第15図は補強
板を示す斜視図、第16図は本発明の第5実施例を示す第
17図のXVI−XVI線断面図、第17図は第16図のXVII−XVII
線断面図、第18図は本発明の第6実施例を示す第19図の
XVIII−XVIII線断面図、第19図は第18図のXIX−XIX線断
面図、第20図、21図は各々第18図のXX−XX線、XXI−XXI
線断面図、第22図は本発明の第7実施例を示す第23図の
XXII−XXII線断面図、第23図は第22図のXXIII−XXIII線
断面図、第24、25図は各々第22図のXXIV−XXIV線、XXV
−XXV線断面図、第26図は本発明の第8実施例を示す第2
7図のXXVI−XXVI線断面図、第27図は第26図のXXVII−XX
VII線断面図、第28図はこの実施例に用いる仕切板を示
す斜視図、第29図は第27図のXXIX−XXIX線断面図、第30
図はこの実施例に用いるナイロンプレートを示す斜視
図、第31、32図は各々第26図のXXXI−XXXI線、XXXII−X
XXII線断面図である。 10……防振装置、 12……内筒、 14……外筒、 16……中間筒、 22……弾性体、 34……主液室、 36、38……副液室、 42、44……連通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−158335(JP,A) 特開 平1−126451(JP,A) 特開 平2−42226(JP,A) 特開 平2−240428(JP,A) 特開 平2−292540(JP,A) 実開 昭64−27549(JP,U) 実開 平2−53544(JP,U) 実開 平2−77341(JP,U) 実開 平2−122249(JP,U) 米国特許4895353(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/14 B60K 5/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動発生部と振動受部の一方へ連結支持さ
    れる内筒と、 振動発生部と振動受部の他方へ連結される外筒と、 これらの内筒と外筒との間に介在される弾性体と、 前記内筒を介した片側に設けられて振動源からの振動を
    受ける拡縮可能な受圧液室と、 前記内筒を介して前記受圧液室と同じ側に設けられる拡
    縮可能な第1副液室と、 前記内筒を介して前記受圧液室及び第1副液室の反対側
    に設けられる拡縮可能な第2副液室と、 前記受圧液室と第2副液室とを連通する第1制限通路
    と、 前記第1制限通路よりも通過抵抗が大とされると共に前
    記内筒を介して前記受圧液室の反対側を経由するように
    前記外筒の内周面に沿って設けられ、受圧液室と第1副
    液室を連通する第2制限通路と、 を有することを特徴とした防振装置。
  2. 【請求項2】振動発生部と振動受部の一方へ連結支持さ
    れる内筒と、 振動発生部と振動受部の他方へ連結される外筒と、 これらの内筒と外筒との間に介在される弾性体と、 前記内筒を介した片側に設けられて振動源からの振動を
    受ける拡縮可能な受圧液室と、 前記内筒を介して前記受圧液室と同じ側に設けられる拡
    縮可能な第1副液室と、 前記内筒を介して前記受圧液室及び第1副液室の反対側
    に設けられる拡縮可能な第2副液室と、 前記受圧液室と第2副液室とを連通する第1制限通路
    と、 前記第1制限通路よりも通過抵抗が大とされ第1副液室
    と第2副液室とを連通する第2制限通路と、 を有することを特徴とした防振装置。
  3. 【請求項3】振動発生部と振動受部の一方へ連結支持さ
    れる内筒と、 振動発生部と振動受部の他方へ連結される外筒と、 これらの内筒と外筒との間に介在される弾性体と、 前記内筒を介した片側に設けられて振動源からの振動を
    受ける拡縮可能な受圧液室と、 前記内筒を介して前記受圧液室と同じ側に設けられる拡
    縮可能な第1副液室と、 前記内筒を介して前記受圧液室及び第1副液室の反対側
    に設けられる拡縮可能な第2副液室と、 前記受圧液室と第1副液室とを連通する第1制限通路
    と、 前記第1制限通路よりも通過抵抗が大とされ第1副液室
    と第2副液室とを連通する第2制限通路と、 を有することを特徴とした防振装置。
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