JPH11148531A - 流体封入式筒形マウント - Google Patents

流体封入式筒形マウント

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JPH11148531A
JPH11148531A JP9313805A JP31380597A JPH11148531A JP H11148531 A JPH11148531 A JP H11148531A JP 9313805 A JP9313805 A JP 9313805A JP 31380597 A JP31380597 A JP 31380597A JP H11148531 A JPH11148531 A JP H11148531A
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Japan
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vibration
chamber
equilibrium
orifice
pocket portion
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JP9313805A
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English (en)
Inventor
Jiyouji Tsutsumida
讓治 堤田
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/14Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
    • F16F13/1418Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially characterised by the location or shape of the equilibration chamber

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低,中,高の各周波数域にチューニングされ
た三つのオリフィス通路によってそれぞれ受圧室に連通
された三つの独立した平衡室を、限られたスペース内
で、防振特性が十分に発揮され得るだけの容積変化許容
量を確保しつつ、如何にして効率的に形成するかという
技術的課題を解決し、以て、三つの異なる周波数域の入
力振動に対して、何れも、流体の流動作用に基づく防振
効果が有効に発揮され得る流体封入式筒形マウントを提
供すること。 【解決手段】 振動入力方向に軸部材12を挟んで受圧
室58と反対側に位置するスペースに対して、低周波域
にチューニングされた第二のオリフィス通路74が連通
せしめられた第二の平衡室62と、高周波域にチューニ
ングされた第三のオリフィス通路76が連通せしめられ
た第三の平衡室64とを形成する一方、受圧室58の外
周側に位置するスペースに対して、中周波域にチューニ
ングされた第一のオリフィス通路72が連通せしめられ
た第一の平衡室60を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内部に封入された水等の非圧縮
性流体の流動作用に基づいて防振効果を得るようにした
流体封入式筒形マウントに係り、特に、互いに異なるチ
ューニングが施された3つのオリフィス通路を備え、各
オリフィス通路を通じて流動せしめられる非圧縮性流体
の流動作用に基づいて、互いに異なる周波数域の入力振
動に対する防振効果が、それぞれ発揮され得る流体封入
式筒形マウントに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装されて、それら両部材を連結する防振連結体の一種
として、互いに径方向に離間して同軸的に若しくは偏心
して配された軸金具と外筒金具を本体ゴム弾性体で連結
する一方、軸金具を挟んで径方に対向位置する両側に、
壁部の一部が本体ゴム弾性体で構成されて振動入力時に
圧力変化が生ぜしめられる受圧室と、壁部の一部が可撓
性膜で構成されて容積変化が容易に許容される平衡室を
形成し、それら受圧室と平衡室に水等の非圧縮性流体を
封入すると共に、それら受圧室と平衡室を相互に連通す
るオリフィス通路を形成してなる構造の流体封入式筒形
マウントが、知られている。このようなマウントでは、
オリフィス通路を通じて流動する流体の共振作用等の流
動作用に基づいて優れた防振効果を得ることが出来るの
であり、例えば、自動車用エンジンマウント等として好
適に採用され得る。
【0003】ところで、流体の共振作用等の流動作用に
基づく防振効果は、一般に、オリフィス通路がチューニ
ングされた狭い周波数域の入力振動に対してしか、有効
には発揮されない。一方、自動車用エンジンマウント等
の防振装置では、車両の走行条件等に応じて複数の乃至
は広い周波数域に亘る振動に対して防振効果が要求され
る場合がある。例えば、自動車用エンジンマウントで
は、一般に、シェイク等に相当する10Hz付近の低周波
振動に対しては高減衰性能が要求される一方、アイドリ
ング振動等に相当する20〜40Hz程度の中周波振動
や、低速こもり音やアイドリング高次振動等に相当する
50〜80Hz程度の高周波振動に対しては低動ばねによ
る振動絶縁性能が要求される。
【0004】そこで、特公平7−99186号公報や特
開平4−95631号公報,特開平6−22641号公
報等においては、二つの独立した平衡室を形成すると共
に、それら各平衡室を受圧室に連通せしめる二つの独立
したオリフィス通路を形成し、それら二つのオリフィス
通路を互いに異なる周波数域にチューニングすることに
より、オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の
流動作用に基づく防振効果を、二つの異なる周波数域で
発揮せしめるようにしたマウント構造が、提案されてい
る。ところが、このような構造のものであっても、流体
の流動作用に基づく有効な防振効果が、二つのオリフィ
ス通路がチューニングされた二つの周波数域の入力振動
に対してしか発揮されないのであり、より広い周波数域
の入力振動に対して、流体の流動作用に基づく防振効果
が有効に発揮されるマウント構造が、要求されていたの
である。
【0005】なお、上記特公平7−99186号公報等
に記載のマウント構造において、単純に、もう一つの平
衡室を加えて、三つの独立した平衡室を形成すると共
に、それら三つの平衡室をそれぞれ受圧室に連通せしめ
る三つの独立したオリフィス通路を形成することによっ
て、流体の流動作用に基づく防振効果が有効に発揮され
る周波数域を広げれば良いように考えられるが、平衡室
の容積変化許容量が十分に確保されないと流体の流動作
用に基づく防振効果が有効に発揮され難いのであり、特
に、マウントサイズから制限されるスペース内で容積を
十分に確保しつつ、三つの独立した平衡室を如何にして
形成するかという点が、技術的に大きな問題となるため
に、三つの平衡室を備えたマウント構造は、未だ、実現
されていなかったのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、低,中,高の各周波数域にチューニングさ
れた三つのオリフィス通路によってそれぞれ受圧室に連
通された三つの独立した平衡室を、筒形マウントの限ら
れたスペース内で、防振特性が十分に発揮され得るだけ
の容積変化許容量を確保しつつ、如何にして効率的に形
成するかという技術的課題を解決し、以て、三つの異な
る周波数域の入力振動に対して、何れも、流体の流動作
用に基づく防振効果が有効に発揮され得る流体封入式筒
形マウントを提供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、本発明の特徴とするところは、(a)防振連結され
る一方の部材に取り付けられる軸部材と、(b)該軸部
材の外方に同心的に若しくは偏心して離間配置されてお
り、第一の開口窓と、該第一の開口窓より小さな第二の
開口窓と、該第二の開口窓より更に小さな第三の開口窓
が、互いに周方向に離間位置して設けられた金属スリー
ブと、(c)前記軸部材と該金属スリーブの間に介装さ
れて、それら軸部材と金属スリーブを弾性的に連結す
る、前記第一の開口窓を通じて外周面に開口する第一の
ポケット部と、前記第二の開口窓を通じて外周面に開口
する第二のポケット部と、前記第三の開口窓を通じて外
周面に開口する第三のポケット部が設けられた本体ゴム
弾性体と、(d)前記金属スリーブに外嵌固定されて、
防振連結される他方の部材に取り付けられる外筒部材
と、(e)前記第一のポケット部の開口部を覆蓋する、
弾性変形可能な第一の可撓性ゴム膜と、(f)前記本体
ゴム弾性体における前記第二及び第三のポケット部の底
壁部分を軸方向に貫通して周方向略半周に亘って形成さ
れることにより、該本体ゴム弾性体を、前記軸部材と前
記金属スリーブの間において、実質的に前記第一のポケ
ット部が位置する側の周方向略半周に亘る部分だけに介
在せしめると共に、該第二のポケット部の底壁部分を第
二の可撓性ゴム膜とし、該第三のポケット部の底壁部分
を第三の可撓性ゴム膜とするスリットと、(g)前記金
属スリーブと前記外筒部材の間において、前記第一,第
二及び第三の開口窓を周方向に跨いで配設せしめられる
ことにより、前記第一のポケット部を底部側と開口部側
に仕切り、該底部側において壁部の一部が前記本体ゴム
弾性体で構成された受圧室を形成すると共に、該開口部
側において壁部の一部が前記第一の可撓性ゴム膜で構成
された第一の平衡室を形成する一方、前記第二のポケッ
ト部を覆蓋せしめて該第一の平衡室よりも壁ばね剛性が
小さな第二の平衡室を形成すると共に、前記第三のポケ
ット部を覆蓋せしめて該第一の平衡室よりも壁ばね剛性
が大きな第三の平衡室を形成し、更に該受圧室を該第一
の平衡室に連通せしめる第一のオリフィス通路と、該第
一のオリフィス通路よりも通路断面積/長さの値が小さ
くされて該受圧室を該第二の平衡室に連通せしめる第二
のオリフィス通路と、該第一のオリフィス通路よりも通
路断面積/長さの値が大きくされて該受圧室を該第三の
平衡室に連通せしめる第三のオリフィス通路を、それぞ
れ形成する環状のオリフィス部材と、(h)前記受圧
室,前記第一の平衡室,前記第二の平衡室および前記第
三の平衡室にそれぞれ封入された非圧縮性流体とを、有
する流体封入式筒形マウントにある。
【0008】このような本発明に従う構造とされた流体
封入式筒形マウントにおいては、受圧室と第一の平衡室
の間で第一のオリフィス通路を通じて流通せしめられる
流体の流動作用に基づいて中周波数域の入力振動に対す
る防振効果が発揮されると共に、受圧室と第二の平衡室
の間で第二のオリフィス通路を通じて流通せしめられる
流体の流動作用に基づいて低周波数域の入力振動に対す
る防振効果が発揮され、また受圧室と第三の平衡室の間
で第三のオリフィス通路を通じて流通せしめられる流体
の流動作用に基づいて高周波数域の入力振動に対する防
振効果が発揮される。そこにおいて、低周波振動の防振
に寄与する第二の平衡室は、高周波振動の防振に寄与す
る第三の平衡室と共に、受圧室とは径方向反対側に形成
されたスリットの外周側において互いに周方向に離間し
て形成されており、高周波振動は小振幅であって第三の
平衡室の容積変化許容量が小さくて良いことから、第三
の平衡室が小さくて済み、スリットの外周側のスペース
の多くを第二の平衡室の形成に用いることが出来るので
あり、それによって、大振幅の低周波振動が入力される
第二の平衡室の容積変化許容量が有利に確保され得るの
である。更に、中周波振動の防振に寄与する第一の平衡
室は、受圧室の外周側に形成されることから、第二及び
第三の平衡室による形成スペースの制限を受けることな
く、また反対に第二及び第三の平衡室の形成スペースを
制限することもなく、容積変化許容量が有利に確保され
るのであり、特に、中周波振動は、第三の平衡室が防振
に寄与する高周波振動より大振幅であるものの、第二の
平衡室が防振に寄与する低周波振動より小振幅であるこ
とから、受圧室や本体ゴム弾性体によって制限されたス
ペース内においても、第一の平衡室において、中周波振
動の防振のために十分な容積変化許容量が確保され得る
のである。
【0009】要するに、本発明に従う構造とされた流体
封入式筒型マウントにおいては、低周波数域にチューニ
ングされた第二のオリフィス通路が接続された第二の平
衡室と、中周波数域にチューニングされた第一のオリフ
ィス通路が接続された第一の平衡室と、高周波数域にチ
ューニングされた第三のオリフィス通路が接続された第
三の平衡室とを、特定の配置形態をもって形成せしめた
ことにより、第一,第二及び第三の平衡室において、そ
れぞれチューニングされた周波数域の振動を防振するた
めに必要な容積変化許容量が、何れも、有利に確保され
得るのであり、以て、第一,第二及び第三のオリフィス
通路を通じての流体流動量が十分に確保され得て、それ
ら各オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の流
動作用に基づき、中周波振動,低周波振動および高周波
振動に対して、何れも、有効な防振効果が発揮され得る
のである。
【0010】また、本発明に従う構造とされた流体封入
式筒形マウントにおいては、第一の平衡室の壁ばね剛性
が、第二の平衡室の壁ばね剛性よりも大きくされている
ことから、マウント装着状態下で被支持体重量による静
的荷重等の初期荷重がおよぼされる場合でも、第一の平
衡室よりも容積変化許容量が十分に大きく設定された第
二の平衡室によって、受圧室の容積変化に伴う圧力上昇
が有利に吸収されるのであり、それによって、封入流体
の圧力上昇や第一の可撓性膜の潰れ等に起因する防振性
能の低下が回避されて、目的とする防振効果が安定して
発揮されると共に、良好なる耐久性が発揮されるのであ
る。
【0011】しかも、本発明に従う構造とされた流体封
入式筒型マウントにおいては、環状のオリフィス部材を
採用したことにより、第一,第二及び第三のオリフィス
通路を、少ない部品点数と簡単な構造で形成することが
出来ると共に、それら各オリフィス通路、特に低周波チ
ューニングされた第二のオリフィス通路の長さを十分に
長く設定することが可能となり、それによって、第二の
オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の流動作
用に基づく防振効果の更なる向上が図られ得るのであ
る。
【0012】なお、本体ゴム弾性体における引張応力の
発生を抑えるために、受圧室とスリットは、主たる振動
荷重が入力される径方向で対向位置して形成されること
が望ましく、それによって、第一の平衡室と、第二及び
第三の平衡室が、主たる振動荷重の入力方向で対向位置
する各両側の半周部分に、それぞれ形成されることが望
ましい。また、第一,第二及び第三のオリフィス通路に
よる防振効果を有効に発揮せしめるためには、第一のオ
リフィス通路の長さを、第二のオリフィス通路より短
く、且つ第三のオリフィス通路より長く設定することが
望ましく、更には、第二のオリフィス通路を周方向に一
周以上の長さで形成することが望ましい。更にまた、そ
れら第一,第二及び第三のオリフィス通路は、例えば、
オリフィス部材の外周面に開口して形成された周方向に
延びる凹溝を、外筒部材で覆蓋せしめることによって有
利に形成され得、その際、受圧室と第一の平衡室を仕切
る隔壁部分においては、例えばトンネル構造をもって貫
通して延びるオリフィス通路構造が有利に採用される。
また、第一の可撓性ゴム膜は、第一のポケット部の開口
部を流体密に覆蓋せしめる状態で配設されていれば良
く、例えば、金属スリーブや外筒部材に外周縁部が固着
された状態で配設され、或いは金属スリーブと外筒部材
の間で外周縁部を挟持された状態で配設された構造等
が、好適に採用される。
【0013】また、本発明において、第一の可撓性ゴム
膜は、本体ゴム弾性体等から独立した部材として形成さ
れ得るが、好ましくは、外筒部材の内周面にシールゴム
層が設けられて、外筒部材と金属スリーブの間で挟圧さ
れると共に、該シールゴム層が、第一のポケット部の開
口部上で外筒部材から離隔せしめられることにより、該
シールゴム層の一部を利用して第一の可撓性膜が形成さ
れる。このような構造の流体封入式筒型マウントにおい
ては、シールゴム層によって非圧縮性流体のシール性が
有利に確保され得ると共に、かかるシールゴム層を利用
して、第一の可撓性膜が形成されることから、部品点数
の減少と構造の簡略化が効果的に図られ得る。なお、シ
ールゴム層を利用して第一の可撓性膜を有利に形成する
には、例えば、外筒部材における第一の可撓性膜の形成
部位に開口窓部が形成され、この開口窓部を通じて、第
一の可撓性膜が外周面に露呈せしめられる。
【0014】さらに、第二及び第三のポケット部は、少
なくともスリットによって薄肉化された各底壁部が、第
二及び第三の可撓性膜とされていれば良いが、好ましく
は、本体ゴム弾性体によって構成された、第二のポケッ
ト部および第三のポケット部における軸方向両側の側壁
部分が弾性変形容易とされており、それら側壁部分を含
んで、第二の可撓性膜および第三の可撓性膜が構成され
る。このような構造とされた流体封入式筒形マウントに
おいては、第二の可撓性膜および第三の可撓性膜の面積
が一層有利に確保され得るのであり、それによって、第
二の平衡室および第三の平衡室の容積変化許容量がより
大きく確保され得て、第二のオリフィス通路および第三
のオリフィス通路によって一層優れた防振効果が発揮さ
れ得ることとなる。
【0015】また、本発明に従う構造とされた流体封入
式筒形マウントにおいては、本体ゴム弾性体によって構
成された第一のポケット部の周壁部に対して、第一のポ
ケット部の周りを囲んで延びる環状の拘束マス部材が固
着されてなる構造が、有利に採用される。このような拘
束マス部材を採用すれば、拘束マス部材が第一のポケッ
ト部の周壁部を構成する本体ゴム弾性体によって弾性支
持されることによって一つの振動系が構成されることか
ら、拘束マス部材の質量や第一のポケット部の周壁部を
構成する本体ゴム弾性体のばね特性を調節し、かかる振
動系の固有振動数を防振を目的とする振動周波数に応じ
てチューニングすることにより、この振動系である受圧
室の周壁部の共振作用を利用して、防振性能の向上を図
ることが出来るのである。特に、かかる振動系の共振作
用を利用することによって、第三のオリフィス通路によ
る防振効果が発揮される高周波振動よりも、更に高周波
数域の振動に対しても、有効な防振効果を得ることが可
能となるのである。
【0016】さらに、本発明に従う構造とされた流体封
入式筒形マウントにおいて、好ましくは、第一の可撓性
膜の面積が、第二の可撓性膜よりも小さく、且つ第三の
可撓性膜よりも大きく設定される。このような構造を採
用すれば、第一,第二及び第三の平衡室の容積変化許容
量が、各平衡室の限られた形成スペース内において、そ
れぞれ防振すべき振動周波数に応じて効率的に確保され
得、第一,第二及び第三のオリフィス通路による防振効
果が、何れも、より有効に且つ安定して発揮され得るの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に明ら
かにするために、本発明の好ましい実施形態について、
図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0018】先ず、図1及び図2には、本発明の一実施
形態としての自動車用エンジンマウント10が、示され
ている。このエンジンマウント10は、軸部材としての
内筒金具12と、外筒部材としての外筒金具14が、互
いに径方向に所定距離を隔てて且つ偏心して配設されて
いると共に、それら両金具12,14間に介装された本
体ゴム弾性体16によって弾性的に連結されている。そ
して、内筒金具12がパワーユニットに、外筒金具14
がボデーに、それぞれ固定的に取り付けられることによ
り、パワーユニットをボデーに対して防振支持せしめる
ようになっている。なお、そのような装着状態下では、
内外筒金具12,14間にパワーユニット荷重が入力さ
れて本体ゴム弾性体16が弾性変形することにより、内
外筒金具12,14が略同軸的に位置せしめられるよう
になっている。
【0019】より詳細には、内筒金具12は、厚肉の小
径円筒形状を有しており、内孔18に内挿されるボルト
等によって、図示しないパワーユニットに取り付けられ
るようになっている。また、内筒金具12の径方向外方
には、薄肉の大径円筒形状を有する金属スリーブ20
が、所定距離を隔てて且つ偏心して配設されている。こ
の金属スリーブ20は、軸方向中央部分が軸方向両側部
分よりも小径部とされた段付円筒形状とされており、軸
方向中間部分を周方向に連続して延びる幅広の凹溝形態
の周溝22が形成されている。また、金属スリーブ20
の軸方向中央部分には、第一,第二及び第三の開口窓2
4,26,28が、互いに周方向に離間して、それぞれ
周溝22よりも大きな開口幅で貫設されている。ここに
おいて、第一の開口窓24は、半周近くまで至る周方向
長さ(例えば、2/5周程度)を有しており、第二の開
口窓26は、第一の開口窓24よりも僅かに小さな周方
向長さ(例えば、1/3周程度)を有しており、第三の
開口窓28は、第一及び第二の開口窓24,26よりも
十分に小さな周方向長さ(例えば、1/10周程度)を
有している。そして、かかる金属スリーブ20におい
て、内筒金具12に対する偏心方向で離間距離の大なる
側に位置する半周側に、第一の開口窓24が位置せしめ
られている一方、離間距離の小なる側に位置する半周側
に、第二の開口窓26と第三の開口窓28が位置せしめ
られている。
【0020】そして、これら内筒金具12と金属スリー
ブ20の間に本体ゴム弾性体16が介装されている。本
体ゴム弾性体16は、全体として厚肉の円筒形状を有し
ており、その内周面に内筒金具12が、外周面に金属ス
リーブ20が、それぞれ加硫接着されてなる一体加硫成
形品として形成されている。また、この本体ゴム弾性体
16の軸方向中央部分には、内筒金具12と金属スリー
ブ20の偏心方向における離間距離の大なる側におい
て、第一のポケット部30が形成されており、金属スリ
ーブ20の第一の開口窓24を通じて外周面に開口せし
められている。更に、内筒金具12と金属スリーブ20
の偏心方向における離間距離の小なる側には、第二のポ
ケット部32と第三のポケット部34が、互いに周方向
に離間して形成されており、金属スリーブ20の第二の
開口窓26と第三の開口窓28を通じて、それぞれ外周
面に開口せしめられている。
【0021】また、本体ゴム弾性体16には、内筒金具
12と金属スリーブ20の偏心方向における離間距離の
小なる側において、第二及び第三のポケット部32,3
4の底壁部分に沿って周方向に略1/2周の長さで延び
るスリット36が、軸方向に貫通して形成されている。
このスリット36により、本体ゴム弾性体16が、内筒
金具12と金属スリーブ20の偏心方向における離間距
離の小なる側において、径方向中間部分で分断されてお
り、以て、内筒金具12と金属スリーブ20が、実質的
に、それらの偏心方向における離間距離の大なる側の略
半周に亘る部分でのみ、本体ゴム弾性体16によって径
方向に弾性的に連結されている。そして、本体ゴム弾性
体16で構成された第二及び第三のポケット部32,3
4の底壁部分は、スリット36で薄肉化されることによ
り、それぞれ弾性変形が容易に許容される第二の可撓性
膜としての第二のゴム膜38と第三の可撓性膜としての
第三のゴム膜40とされている。なお、本体ゴム弾性体
16で構成された第二及び第三のポケット部32,34
の軸方向両側の側壁部も、弾性変形が容易な程度に薄肉
とされており、かかる側壁部を含んで、第二及び第三の
ゴム膜38,40が構成されている。要するに、第二及
び第三のポケット部32,34にあっては、本体ゴム弾
性体16によって構成された壁部の全体が、変形容易な
可撓性膜とされているのである。
【0022】更にまた、本体ゴム弾性体16で構成され
た第一のポケット部30の周壁部には、径方向中間部分
を周方向に連続して延びる拘束マス部材としての環状の
拘束金具42が配設され、埋設状態で加硫接着されてい
る。
【0023】さらに、かくの如き本体ゴム弾性体16の
一体加硫成形品には、全体として円環形状乃至は円筒形
状を有するオリフィス部材44が、外嵌状態で組み付け
られていると共に、オリフィス部材44の外周面上に、
更に外筒金具14が外挿状態で組み付けられている。オ
リフィス部材44は、図3〜6にも示されているよう
に、それぞれ略厚肉の半円筒形状を有する第一のオリフ
ィス半体46と第二のオリフィス半体48によって構成
されており、それら第一及び第二のオリフィス半体4
6,48が、本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品に対
して、内筒金具12と金属スリーブ20の偏心方向の両
側から周溝22内に嵌め込まれ、周方向両端面が互いに
当接された状態で、金属スリーブ20における第一,第
二及び第三の開口窓24,26,28を周方向に跨いで
組み付けられている。
【0024】また、外筒金具14は、薄肉の大径円筒形
状を有しており、外挿後に絞り加工されることにより、
金属スリーブ20およびオリフィス部材44の外周面に
嵌着固定されていると共に、この外筒金具14によっ
て、オリフィス部材44が、金属スリーブ20に対して
固定されている。そして、この外筒金具14が、図示し
ない自動車のボデーに設けられた装着孔に圧入されるこ
と等によって、ボデーに対して固定的に取り付けられる
ようになっている。なお、外筒金具14の内周面には、
略全面に亘って薄肉のシールゴム層50が形成されて加
硫接着されており、このシールゴム層50が、金属スリ
ーブ20およびオリフィス部材44と外筒金具14との
嵌着面間で挟圧されることにより、それらの嵌着面間が
流体密にシールされている。
【0025】そして、このように本体ゴム弾性体16の
一体加硫成形品に対してオリフィス部材44と外筒金具
14が組み付けられることにより、第一,第二及び第三
のポケット部30,32,34の各開口部がそれぞれ流
体密に覆蓋されている。また、第一のオリフィス半体4
6には、周方向の中央部分における幅方向(軸方向)中
央部分が凹陥されることによって、平坦な底面を有する
幅広の凹所52が形成されている。そして、この凹所5
2の底壁部54が、本体ゴム弾性体16の一体加硫成形
品に形成された第一のポケット部30内に嵌まり込んで
位置せしめられることにより、第一のポケット部30
が、凹所52の底壁部54によって、内筒金具12が位
置する径方向内側と、外筒金具14が位置する径方向外
側に流体密に仕切られている。更に、外筒金具14に
は、第一のオリフィス半体46の凹所52の開口部上に
位置する部分に、透孔55が貫設されていると共に、こ
の透孔55の形成部位において、シールゴム層50が内
周側に膨らんで袋状に突出せしめられることによって、
弾性変形が容易に許容される第一の可撓性膜としての第
一のゴム膜56が形成されている。
【0026】これにより、第一のポケット部30には、
壁部の一部が本体ゴム弾性体16で構成された受圧室5
8と、壁部の一部が第一のゴム膜56で構成された第一
の平衡室60が形成され、第一のオリフィス半体46の
底壁部54を挟んだ両側に位置せしめられている。ま
た、第二のポケット部32には、壁部の一部が第二のゴ
ム膜38で構成された第二の平衡室62が形成されてい
ると共に、第三のポケット部34には、壁部の一部が第
三のゴム膜40で構成された第三の平衡室64が形成さ
れている。更に、これら受圧室58と第一,第二及び第
三の平衡室には、それぞれ、水やアルキレングリコー
ル,ポリアルキレングリコール,シリコーン油等の非圧
縮性流体が封入されている。そして、受圧室58は、内
外筒金具12,14間への振動入力時に、本体ゴム弾性
体16の弾性変形に基づいて内圧変動が生ぜしめられる
ようになっている一方、第一,第二及び第三の平衡室6
0,62,64は、それぞれ、第一,第二及び第三のゴ
ム膜56,38,40の弾性変形に基づいて容積変化が
容易に許容されて圧力変化が吸収されるようになってい
る。
【0027】ここにおいて、第一,第二及び第三のゴム
膜56,38,40の大きさや厚さ,形状等が適当に設
定されることにより、第一の平衡室60の壁ばね剛性
が、第二の平衡室62の壁ばね剛性より大きく、第三の
平衡室64の壁ばね剛性より小さく設定されている。な
お、壁ばね剛性とは、室内容積を単位量だけ変化させる
のに要する圧力変化量をいう。また、受圧室58と第
一,第二及び第三の平衡室60,62,64への非圧縮
性流体の封入は、例えば、本体ゴム弾性体16に対する
オリフィス部材44や外筒金具14の組付けを、非圧縮
性流体中で行うこと等によって、有利に為され得る。
【0028】さらに、オリフィス部材44には、それぞ
れ周方向に所定長さで延びる第一,第二及び第三の溝6
6,68,70が形成されており、第一の溝66によっ
て受圧室58と第一の平衡室60を相互に連通する第一
のオリフィス通路72が形成されている一方、第二の溝
68によって受圧室58と第二の平衡室62を連通する
第二のオリフィス通路74が形成され、更に第三の溝7
0によって受圧室58と第三の平衡室64を連通する第
三のオリフィス通路76が形成されている。詳しくは、
第一の溝66は、受圧室58と第一の平衡室60を仕切
る第一のオリフィス半体46の底壁部54において、幅
方向中央部分をトンネル形態をもって周方向に貫通して
直線的に形成されており、この第一の溝66の一方の端
部が連通孔78を通じて受圧室58に連通せしめられる
一方、他方の端部が連通孔80を通じて第一の平衡室6
0に連通されることにより第一のオリフィス通路72が
形成されている。また、第三の溝70は、第一のオリフ
ィス通路72における連通孔80側の端部から、外周面
に開口する凹溝形態をもって第一の溝66と反対側に向
かって、第一のオリフィス半体46から第二のオリフィ
ス半体48に跨がって周方向に略1/4周の長さで延び
出して形成されており、この第三の溝70の延出側端部
が連通孔82を通じて第三の平衡室64に連通せしめら
れると共に、該第三の溝70が外筒金具14で覆蓋され
ることによって第三のオリフィス通路76が形成されて
いる。更にまた、第二の溝68は、第一及び第三の溝6
6,70を避けるようにして、第一及び第二のオリフィ
ス半体46,48に跨がって周方向に一周以上の長さで
形成されており、この第二の溝68の一方の端部が連通
孔84を通じて受圧室に連通せしめられる一方、他方の
端部が連通孔86を通じて第二の平衡室62に連通され
ることにより、第二のオリフィス通路74が形成されて
いる。なお、第二の溝68は、オリフィス部材44にお
いて、底壁部54ではトンネル形態をもって、他の部分
では外周面に開口する凹溝形態をもって周方向に形成さ
れており、凹溝形態部分では、外筒金具14で覆蓋され
ることによって第二のオリフィス通路74が形成されて
いる。
【0029】また、これら第一,第二及び第三のオリフ
ィス通路72,74,76にあっては、それが連通され
た第一,第二及び第三の平衡室60,62,64の壁ば
ね剛性や封入流体の密度等を考慮して、それぞれの通路
長さや通路断面積が適当に設定されることにより、内部
を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づく防振
効果が、それぞれ目的とする互いに異なる周波数域の振
動に対して有効に発揮されるようにチューニングされて
いる。具体的には、例えば、第一のオリフィス通路72
が、その内部を通じて流動せしめられる流体の共振作用
に基づいて、アイドリング振動等に相当する20〜50
Hz程度の中周波振動に対して低動ばねによる振動絶縁効
果が発揮されるようにチューニングされると共に、第二
のオリフィス通路74が、その内部を通じて流動せしめ
られる流体の共振作用に基づいて、シェイク等に相当す
る10〜15Hz程度の低周波振動に対して高減衰効果が
発揮されるようにチューニングされ、更に第三のオリフ
ィス通路76が、その内部を通じて流動せしめられる流
体の共振作用に基づいて、低速こもり音やアイドリング
高次振動等に相当する90〜150Hz程度の高周波振動
に対して低動ばねによる振動絶縁効果が発揮されるよう
にチューニングされる。
【0030】ここにおいて、上述の如き構造のエンジン
マウント10においては、大振幅の低周波振動の防振に
寄与するために大きな容積変化許容量が必要とされる第
二の平衡室62が、振動入力方向で受圧室58と反対側
に位置する略半周に亘るスペースに、小振幅の高周波振
動の防振に寄与するために容積変化許容量が小さくて済
む第三の平衡室64とスペースをわかつ状態で形成され
ていることから、第三の平衡室64を利用した高周波振
動の防振性能を十分に確保しつつ、第二の平衡室62の
容積変化許容量を有利に確保することが出来るのであ
り、以て、第二の平衡室62を利用した低周波振動の防
振性能が効果的に発揮され得るのである。特に、第二及
び第三の平衡室62,64は、マウント軸方向両側がオ
ープンとされていることから、第二及び第三のゴム膜3
8,40で構成された底壁部のマウント軸方向寸法を大
きく設定することが出来ることに加えて、マウント軸方
向両側の壁部をも含んで第二及び第三のゴム膜38,4
0が構成されており、更に、マウント装着時に内筒金具
12が受圧室58側に変位せしめられることによって、
第二及び第三のゴム膜38,40のマウント内周側への
膨出変形量が、内筒金具12によって制限されることも
なく大きく許容されることから、第二及び第三の平衡室
62,64の容積変化許容量が一層有利に確保され得る
のである。
【0031】また、かかるエンジンマウント10におい
ては、中振幅の中周波振動の防振に寄与する第一の平衡
室60が、受圧室58の外周側に位置して、受圧室58
の形成スペースの一部を割く状態で形成されていること
から、第二及び第三の平衡室62,64の容積変化許容
量を何等制限することなく、第一の平衡室60が形成さ
れ得る。特に、本実施形態では、周方向両側壁部が本体
ゴム弾性体16で構成されていない受圧室58の外周部
分を利用して、第一の平衡室60が形成されており、こ
の受圧室58の外周部分は、本体ゴム弾性体16による
壁部形成面積が小さく、振動入力時における受圧室58
の内圧変動には其ほど有効に寄与する部分ではないこと
から、受圧室58における内圧発生作用を大幅に阻害す
ることなく、第一の平衡室60が有利に形成されるので
ある。加えて、第一の平衡室60は、中周波振動の防振
のために、低周波振動の防振に寄与する第二の平衡室6
2ほどの容積変化許容量は要求されないことから、受圧
室58の外周側でも、中周波振動に対して有効な防振効
果を発揮し得るだけの容積変化許容量が有利に確保され
得るのであり、以て、目的とする中周波振動に対する防
振効果が有効に発揮されるのである。
【0032】従って、上述の如き構造とされたエンジン
マウント10においては、互いに異なる周波数域にチュ
ーニングされた第一,第二及び第三のオリフィス通路7
2,74,76を通じて、受圧室58と第一,第二及び
第三の平衡室60,62,64の間で流動せしめられる
流体の共振作用に基づいて、低周波振動と中周波振動お
よび高周波振動の複数の周波数域の振動に対して、何れ
も、有効な防振効果が安定して発揮されるのである。
【0033】また、第一の平衡室60の壁ばね剛性が、
第二の平衡室62の壁ばね剛性よりも大きく設定されて
いることから、マウント装着時にパワーユニット荷重が
入力されて受圧室58の容積が減少せしめられた際、受
圧室58から第二の平衡室62に流体が流動して、受圧
室58の容積減少が第二の平衡室62の容積増大によっ
て補償されることにより、受圧室58や第一,第二及び
第三の平衡室60,62,64の圧力上昇が軽減乃至は
回避され得て、目的とする防振効果が有効に発揮される
のである。特に、外筒金具14が内嵌されるブラケット
等によって膨出変形量が制限され易い第一のゴム膜56
に比べて、第二の平衡室62の壁部を構成する第二のゴ
ム膜38の膨出変形量は十分に大きく確保され得ること
から、かかる第二の平衡室62により、受圧室58の容
積減少による圧力上昇が余裕をもって有利に解消され得
て、第一の平衡室60の機能の低下等の問題発生が有利
に回避されるのである。
【0034】更にまた、受圧室58の周壁部は、それを
構成する本体ゴム弾性体16の弾性特性と、そこに固着
された拘束金具42のマス質量とによって、一つの振動
系を構成しており、かかる振動系の固有振動数が、例え
ば、第三のオリフィス通路76のチューニング周波数よ
りも更に高周波数域の高速こもり音等に相当する250
〜350Hz程度の高周波振動に応じて設定されている。
これにより、高速こもり音等の高周波振動の入力時に、
受圧室58の周壁部の共振現象に基づいて、受圧室58
の圧力上昇が緩和乃至は解消されることとなり、以て、
そのような高周波振動に対しても、第一,第二及び第三
のオリフィス通路72,74,76の実質的な閉塞化等
に起因する著しい高動ばね化が回避されて、有効な振動
絶縁効果が発揮されるのである。
【0035】加えて、上述の如き構造とされたエンジン
マウント10においては、受圧室58と第一,第二及び
第三の平衡室60,62,64の形成スペースが、極め
て効率的に確保されることから、マウントサイズの大型
化が有利に回避され得て、コンパクトなマウントサイズ
が実現され得るといった利点がある。
【0036】また、かかるエンジンマウント10では、
第一,第二及び第三のオリフィス通路72,74,76
を形成するオリフィス部材44を利用して、受圧室58
と第一の平衡室60を仕切る隔壁が構成されていること
から、部品点数の減少と構造の簡略化も、有利に図られ
得るのである。
【0037】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、か
かる実施形態に関する具体的な記載および以下に記載す
る実施例の記載によって、何等限定的に解釈されるもの
でない。
【0038】例えば、本発明は、受圧室58と第一,第
二及び第三の平衡室60,62,64の配設形態に大き
な特徴を有するものであって、それら受圧室58や第
一,第二及び第三の平衡室60,62,64の具体的な
それぞれの大きさやそれらの相対的な大きさは、マウン
トに要求される防振特性等に応じて適宜に設定されるも
のであり、何等限定されるものでない。
【0039】また、第一,第二及び第三のオリフィス通
路72,74,76の長さや断面積,形状等も、マウン
トに要求される防振特性等に応じて適宜に設定されるも
のであり、何等限定されるものでない。
【0040】更にまた、受圧室58の周壁部における拘
束金具42は、必ずしも形成する必要がなく、また、か
かる拘束金具42に代えて、若しくは拘束金具42に加
えて、内筒金具12によって支持されて受圧室58内に
突出し、先端部分が主たる振動入力方向に略直交して傘
状乃至はプレート状に広がる傘部材を設け、この傘部材
の外周面と受圧室58の内周面に間に形成される環状の
狭窄流路を通じて流動せしめられる流体の流動作用を利
用して、第三のオリフィス通路76のチューニング周波
数域よりも更に高周波数域の入力振動に対する防振効果
を発揮せしめるようにすることも可能である。
【0041】加えて、前記実施形態では、本発明を自動
車用エンジンマウントに適用したものの具体例を示した
が、本発明は、その他、自動車用ボデーマウントやデフ
マウント,サスペンション・ブッシュ、或いは自動車以
外の各種装置に用いられる流体封入式筒形マウントに対
して、何れも有利に適用され得ることは勿論である。特
に、装着状態下で内外筒金具間に初期荷重が入力されな
い筒形マウントに対しても、同様に適用可能である。
【0042】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0043】
【実施例】前記実施形態に示された構造のエンジンマウ
ントを実際に試作し、防振性能の周波数特性を実測し
た。低周波振動に対する防振性能の測定結果を図7に示
すと共に、中周波振動に対する防振性能の測定結果を図
8に、また高周波振動に対する防振性能の測定結果を図
9に、それぞれ示す。なお、何れの測定も、内外筒金具
間には、初期荷重として偏心方向に950.0Nの静的
荷重を初期荷重として及ぼした状態下で実施した。ま
た、低周波振動の防振性能の測定は、内外筒金具間に
1.000mmの振幅の振動を入力し、周波数を変化させ
つつ、貯蔵ばね定数と損失係数を実測することによって
行った。また、中周波振動および高周波振動の防振性能
の測定は、何れも、内外筒金具間に0.050mmの振幅
の振動を入力し、周波数を変化させつつ、絶対ばね定数
と位相差を実測することによって行った。
【0044】図7に示された実施例結果から、シェイク
等に相当する10〜15Hz程度の低周波振動に対して、
高い減衰効果が発揮されることが明らかである。また、
図8に示された実施例結果から、アイドリング振動等に
相当する20〜50Hz程度の中周波振動に対して、低動
ばね効果が達成されて優れた振動絶縁性能が発揮される
ことが明らかである。更に、図9に示された実施例結果
から、低速こもり音やアイドリング高次振動等に相当す
る90〜150Hz程度の高周波振動に対して、低動ばね
効果が達成されて優れた振動絶縁効果が発揮されること
が明らかである。更にまた、図9に示された実施例結果
から、高速こもり音等に相当する250〜350Hz程度
の高周波振動に対しても、低動ばね効果が達成されて優
れた振動絶縁効果が発揮されることが明らかである。
【0045】そして、技術的な検討の結果、低周波振動
に対する減衰効果は、第一のオリフィス通路を通じての
流体の流動作用に基づくものであり、中周波振動に対す
る低動ばね効果は、第二のオリフィス通路を通じての流
体の流動作用に基づくものであり、また高周波振動に対
する低動ばね効果は、第三のオリフィス通路を通じての
流体の流動作用に基づくものであって、それら第一,第
二及び第三のオリフィス通路を通じて流動せしめられる
流体の流動作用に基づく防振効果が、何れも、予めチュ
ーニングされた防振すべき周波数域の入力振動に対し
て、有効に且つ安定して発揮されることが確認された。
なお、高速こもり音等に相当する高周波振動に刷る低動
ばね効果は、拘束金具を配設した受圧室の壁部の共振現
象に基づくものであって、かかる壁部の共振現象によっ
ても、予めチューニングされた防振すべき周波数域の入
力振動に対して有効な防振効果が発揮されることが、確
認された。
【0046】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式筒形マウントにおいて
は、振動入力方向に軸部材を挟んで受圧室と反対側に位
置するスペースに対して、低周波振動の防振に寄与する
第二の平衡室と、高周波振動の防振に寄与する第三の平
衡室とを、形成する一方、受圧室の外周側に位置するス
ペースに対して、中周波振動の防振に寄与する第一の平
衡室を形成せしめたことにより、それら第一,第二及び
第三の平衡室において、それぞれチューニングされた周
波数域の振動を防振するために必要な容積変化許容量
が、効率的に且つ有利に確保され得る。それによって、
振動入力時には、第一,第二及び第三のオリフィス通路
を通じての流体流動量が、何れも十分に確保されること
となり、以て、それら各オリフィス通路を通じて流動せ
しめられる流体の流動作用に基づいて、各オリフィス通
路がチューニングされた中周波振動,低周波振動および
高周波振動に対して、何れも、有効な防振効果が発揮さ
れ得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての自動車用エンジン
マウントを示す横断面図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントの縦断面図で
ある。
【図3】図1に示されたエンジンマウントを構成するオ
リフィス部材の平面図である。
【図4】図3に示されたオリフィス部材の底面図であ
る。
【図5】図3に示されたオリフィス部材の左側面図であ
る。
【図6】図3に示されたオリフィス部材の右側面図であ
る。
【図7】本発明の一実施例としてのエンジンマウントに
ついて、低周波振動に対する防振性能を実測した結果を
示すグラフである。
【図8】本発明の一実施例としてのエンジンマウントに
ついて、中周波振動に対する防振性能を実測した結果を
示すグラフである。
【図9】本発明の一実施例としてのエンジンマウントに
ついて、高周波振動に対する防振性能を実測した結果を
示すグラフである。
【符号の説明】
10 エンジンマウント 12 内筒金具 14 外筒金具 16 本体ゴム弾性体 20 金属スリーブ 36 スリット 38 第二のゴム膜 40 第三のゴム膜 44 オリフィス部材 56 第一のゴム膜 58 受圧室 60 第一の平衡室 62 第二の平衡室 64 第三の平衡室 72 第一のオリフィス通路 74 第二のオリフィス通路 76 第三のオリフィス通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振連結される一方の部材に取り付けら
    れる軸部材と、 該軸部材の外方に同心的に若しくは偏心して離間配置さ
    れており、第一の開口窓と、該第一の開口窓より小さな
    第二の開口窓と、該第二の開口窓より更に小さな第三の
    開口窓が、互いに周方向に離間位置して設けられた金属
    スリーブと、 前記軸部材と該金属スリーブの間に介装されて、それら
    軸部材と金属スリーブを弾性的に連結する、前記第一の
    開口窓を通じて外周面に開口する第一のポケット部と、
    前記第二の開口窓を通じて外周面に開口する第二のポケ
    ット部と、前記第三の開口窓を通じて外周面に開口する
    第三のポケット部が設けられた本体ゴム弾性体と、 前記金属スリーブに外嵌固定されて、防振連結される他
    方の部材に取り付けられる外筒部材と、 前記第一のポケット部の開口部を覆蓋する、弾性変形可
    能な第一の可撓性ゴム膜と、 前記本体ゴム弾性体における前記第二及び第三のポケッ
    ト部の底壁部分を軸方向に貫通して周方向略半周に亘っ
    て形成されることにより、該本体ゴム弾性体を、前記軸
    部材と前記金属スリーブの間において、実質的に前記第
    一のポケット部が位置する側の周方向略半周に亘る部分
    だけに介在せしめると共に、該第二のポケット部の底壁
    部分を第二の可撓性ゴム膜とし、該第三のポケット部の
    底壁部分を第三の可撓性ゴム膜とするスリットと、 前記金属スリーブと前記外筒部材の間において、前記第
    一,第二及び第三の開口窓を周方向に跨いで配設せしめ
    られることにより、前記第一のポケット部を底部側と開
    口部側に仕切り、該底部側において壁部の一部が前記本
    体ゴム弾性体で構成された受圧室を形成すると共に、該
    開口部側において壁部の一部が前記第一の可撓性ゴム膜
    で構成された第一の平衡室を形成する一方、前記第二の
    ポケット部を覆蓋せしめて該第一の平衡室よりも壁ばね
    剛性が小さな第二の平衡室を形成すると共に、前記第三
    のポケット部を覆蓋せしめて該第一の平衡室よりも壁ば
    ね剛性が大きな第三の平衡室を形成し、更に該受圧室を
    該第一の平衡室に連通せしめる第一のオリフィス通路
    と、該第一のオリフィス通路よりも通路断面積/長さの
    値が小さくされて該受圧室を該第二の平衡室に連通せし
    める第二のオリフィス通路と、該第一のオリフィス通路
    よりも通路断面積/長さの値が大きくされて該受圧室を
    該第三の平衡室に連通せしめる第三のオリフィス通路
    を、それぞれ形成する環状のオリフィス部材と、 前記受圧室,前記第一の平衡室,前記第二の平衡室およ
    び前記第三の平衡室にそれぞれ封入された非圧縮性流体
    とを、有することを特徴とする流体封入式筒形マウン
    ト。
  2. 【請求項2】 前記外筒部材の内周面にシールゴム層が
    設けられて、該外筒部材と前記金属スリーブの間で挟圧
    されていると共に、該シールゴム層が、前記第一のポケ
    ット部の開口部上で該外筒部材から離隔せしめられるこ
    とにより、該シールゴム層の一部を利用して前記第一の
    可撓性膜が形成されている請求項1に記載の流体封入式
    筒形マウント。
  3. 【請求項3】 前記第二のポケット部および前記第三の
    ポケット部における軸方向両側の側壁部分が弾性変形容
    易とされており、それら側壁部分を含んで、前記第二の
    可撓性膜および前記第三の可撓性膜が構成されている請
    求項1又は2に記載の流体封入式筒形マウント。
  4. 【請求項4】 前記本体ゴム弾性体によって構成された
    前記第一のポケット部の周壁部に対して、該第一のポケ
    ット部の周りを囲んで延びる環状の拘束マス部材が固着
    されている請求項1乃至3の何れかに記載の流体封入式
    筒形マウント。
  5. 【請求項5】 前記第一の可撓性膜の面積が、前記第二
    の可撓性膜よりも小さく、且つ前記第三の可撓性膜より
    も大きく設定されている請求項1乃至4の何れかに記載
    の流体封入式筒形マウント。
JP9313805A 1997-11-14 1997-11-14 流体封入式筒形マウント Pending JPH11148531A (ja)

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