JPH0625731Y2 - 流体封入式防振ブッシュ - Google Patents
流体封入式防振ブッシュInfo
- Publication number
- JPH0625731Y2 JPH0625731Y2 JP1988069134U JP6913488U JPH0625731Y2 JP H0625731 Y2 JPH0625731 Y2 JP H0625731Y2 JP 1988069134 U JP1988069134 U JP 1988069134U JP 6913488 U JP6913488 U JP 6913488U JP H0625731 Y2 JPH0625731 Y2 JP H0625731Y2
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- JP
- Japan
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- fluid
- orifice
- peripheral surface
- metal fitting
- tubular metal
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Description
【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、流体封入式防振ブッシュに係り、特に構造の
簡略化と、内外筒金具間の過大な変位を規制するストッ
パ機能の向上とが、ともに有利に達成され得る流体封入
式防振ブッシュの構造に関するものである。
簡略化と、内外筒金具間の過大な変位を規制するストッ
パ機能の向上とが、ともに有利に達成され得る流体封入
式防振ブッシュの構造に関するものである。
(背景技術) 近年、ゴム弾性効果と流体の流動効果とを組み合わせ
て、特に低周波大振幅の入力振動に対して、流体の流動
に基づく流動抵抗乃至は液柱共振作用にて、大きな減衰
能が発揮され得るようにした、防振支持乃至は連結体と
しての流体封入式防振ブッシュが、例えば車両用のサス
ペンションブッシュやエンジンマウント等として好適に
用いられるようになってきている。この流体封入式防振
ブッシュは、例えば、特公昭48−36151号や特公
昭52−16554号等に示されているように、一般
に、内筒金具と外筒金具とを、径方向に所定間隔を隔て
て、互いに同心的に若しくは偏心して配置し、そしてそ
れら内筒金具と外筒金具との間に、周方向に独立して外
周面に開口する複数のポケット部を備えた筒状のゴム弾
性体を介装せしめて、それら両金具を弾性的に連結する
と共に、かかるゴム弾性体に設けられた複数のポケット
部の開口を、前記外筒金具にて覆蓋することにより、そ
れぞれ所定の非圧縮性流体が封入された流体室を形成す
る一方、それら複数の流体室を相互に連通せしめて、各
流体室間での流体の流動を許容するオリフィス通路を設
けてなる構造とされている。
て、特に低周波大振幅の入力振動に対して、流体の流動
に基づく流動抵抗乃至は液柱共振作用にて、大きな減衰
能が発揮され得るようにした、防振支持乃至は連結体と
しての流体封入式防振ブッシュが、例えば車両用のサス
ペンションブッシュやエンジンマウント等として好適に
用いられるようになってきている。この流体封入式防振
ブッシュは、例えば、特公昭48−36151号や特公
昭52−16554号等に示されているように、一般
に、内筒金具と外筒金具とを、径方向に所定間隔を隔て
て、互いに同心的に若しくは偏心して配置し、そしてそ
れら内筒金具と外筒金具との間に、周方向に独立して外
周面に開口する複数のポケット部を備えた筒状のゴム弾
性体を介装せしめて、それら両金具を弾性的に連結する
と共に、かかるゴム弾性体に設けられた複数のポケット
部の開口を、前記外筒金具にて覆蓋することにより、そ
れぞれ所定の非圧縮性流体が封入された流体室を形成す
る一方、それら複数の流体室を相互に連通せしめて、各
流体室間での流体の流動を許容するオリフィス通路を設
けてなる構造とされている。
ところで、このような防振ブッシュにおいては、ゴム弾
性体における過大な変形を防止して、その耐久性の向上
を図るために、通常、実開昭61−202738号公報
等に示されている如く、流体室内において、内筒金具側
から外筒金具側に向かって径方向外方に所定高さで突出
するストッパが設けられ、該ストッパの外筒金具側に対
する当接によって、過大な振動荷重が入力された際の内
外筒金具間の相対的変位が規制されるようにされること
となる。
性体における過大な変形を防止して、その耐久性の向上
を図るために、通常、実開昭61−202738号公報
等に示されている如く、流体室内において、内筒金具側
から外筒金具側に向かって径方向外方に所定高さで突出
するストッパが設けられ、該ストッパの外筒金具側に対
する当接によって、過大な振動荷重が入力された際の内
外筒金具間の相対的変位が規制されるようにされること
となる。
ところが、このようなストッパを設けるに際しては、剛
性材料にて形成された所定形状のストッパブロックを、
内筒金具に外嵌すること等によって装着せしめ、その後
該内筒金具の外周面にゴム弾性体を加硫接着する必要が
あるために、部材点数と組付工程数の増加およびそれに
伴う製造コストの上昇が惹起されることとなるのであ
る。
性材料にて形成された所定形状のストッパブロックを、
内筒金具に外嵌すること等によって装着せしめ、その後
該内筒金具の外周面にゴム弾性体を加硫接着する必要が
あるために、部材点数と組付工程数の増加およびそれに
伴う製造コストの上昇が惹起されることとなるのであ
る。
また、かかるストッパブロックの突出端面には、通常、
外筒金具側に対する当接時の衝撃を緩和するために、ク
ッションゴム層が設けられることとなるが、そのような
ストッパブロック表面上に形成されるクッションゴム層
では、大きな肉厚を設定し難いために、充分な衝撃吸収
効果は期待できず、また該クッションゴム層自体に対し
て、ストッパブロックの当接時に衝撃的な荷重が加わ
り、変形時の歪率が大きくなるために、充分な耐久性が
得られ難いといった問題をも内在していたのである。
外筒金具側に対する当接時の衝撃を緩和するために、ク
ッションゴム層が設けられることとなるが、そのような
ストッパブロック表面上に形成されるクッションゴム層
では、大きな肉厚を設定し難いために、充分な衝撃吸収
効果は期待できず、また該クッションゴム層自体に対し
て、ストッパブロックの当接時に衝撃的な荷重が加わ
り、変形時の歪率が大きくなるために、充分な耐久性が
得られ難いといった問題をも内在していたのである。
(解決課題) ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、その解決課題とするところは、
振動荷重入力時における内外筒金具間の過大な変位の規
制が、簡単な構造にて、且つ良好なる衝撃吸収性と耐久
性とをもって有利に実現され得る、高周波振動の入力に
対しても有効に対応し得る流体封入式防振ブッシュを提
供することにある。
為されたものであって、その解決課題とするところは、
振動荷重入力時における内外筒金具間の過大な変位の規
制が、簡単な構造にて、且つ良好なる衝撃吸収性と耐久
性とをもって有利に実現され得る、高周波振動の入力に
対しても有効に対応し得る流体封入式防振ブッシュを提
供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決すべく、本考案は、互いに同
心的に若しくは偏心して配された内筒金具と外筒金具と
の間に、周方向に独立して外周面に開口する複数のポケ
ット部を備えた筒状ゴム弾性体を介装せしめて、それら
内筒金具と外筒金具とを弾性的に連結すると共に、かか
るゴム弾性体に設けられた複数のポケット部の開口を前
記外筒金具にて覆蓋せしめて、それぞれ所定の非圧縮性
流体が封入された流体室を形成する一方、それら複数の
流体室を相互に連通せしめるオリフィス通路を設けてな
る流体封入式防振ブッシュにおいて、前記筒状ゴム弾性
体の外周面上に、各ポケット部間に亘って周方向に延び
る嵌装溝を形成し、該嵌装溝内に、スプリング硬さ:H
s(JIS A)が60°〜90°の弾性材料から成る円弧状
オリフィス分割体を、前記ポケット部の開口部を跨ぐよ
うに配設せしめて、該オリフィス分割体の外周面に設け
た周方向に延びる凹溝の開口を前記外筒金具にて覆蓋す
ることにより、前記オリフィス通路を形成する一方、該
オリフィス分割体の内周面上に、前記少なくとも一つの
ポケット部内において径方向内方に所定高さで突出する
ストッパ部を、ブッシュ軸方向における側面が流体室の
内周面に対して所定の間隙を隔てて対向するように一体
形成せしめ、更に該ストッパ部のブッシュ軸方向におけ
る側面の基部側部位に対して所定深さのえぐり部を設け
て、該ストッパ部の先端部側面と流体室内周面との間に
狭窄部を形成したことを、その特徴とするものである。
心的に若しくは偏心して配された内筒金具と外筒金具と
の間に、周方向に独立して外周面に開口する複数のポケ
ット部を備えた筒状ゴム弾性体を介装せしめて、それら
内筒金具と外筒金具とを弾性的に連結すると共に、かか
るゴム弾性体に設けられた複数のポケット部の開口を前
記外筒金具にて覆蓋せしめて、それぞれ所定の非圧縮性
流体が封入された流体室を形成する一方、それら複数の
流体室を相互に連通せしめるオリフィス通路を設けてな
る流体封入式防振ブッシュにおいて、前記筒状ゴム弾性
体の外周面上に、各ポケット部間に亘って周方向に延び
る嵌装溝を形成し、該嵌装溝内に、スプリング硬さ:H
s(JIS A)が60°〜90°の弾性材料から成る円弧状
オリフィス分割体を、前記ポケット部の開口部を跨ぐよ
うに配設せしめて、該オリフィス分割体の外周面に設け
た周方向に延びる凹溝の開口を前記外筒金具にて覆蓋す
ることにより、前記オリフィス通路を形成する一方、該
オリフィス分割体の内周面上に、前記少なくとも一つの
ポケット部内において径方向内方に所定高さで突出する
ストッパ部を、ブッシュ軸方向における側面が流体室の
内周面に対して所定の間隙を隔てて対向するように一体
形成せしめ、更に該ストッパ部のブッシュ軸方向におけ
る側面の基部側部位に対して所定深さのえぐり部を設け
て、該ストッパ部の先端部側面と流体室内周面との間に
狭窄部を形成したことを、その特徴とするものである。
(実施例) 以下、本考案を更に具体的に明らかにするために、本考
案の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
案の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
先ず、第1図乃至第3図には、本考案をFF型自動車の
エンジンマウントに対して適用したものの一具体例が示
されている。これらの図において、10及び12は、そ
れぞれ、内筒金具及び外筒金具であって、マウント径方
向に所定量偏心して配置されており、それらの間に介装
された、全体として略円筒形状を呈するゴム弾性体14
によって、弾性的に連結されている。
エンジンマウントに対して適用したものの一具体例が示
されている。これらの図において、10及び12は、そ
れぞれ、内筒金具及び外筒金具であって、マウント径方
向に所定量偏心して配置されており、それらの間に介装
された、全体として略円筒形状を呈するゴム弾性体14
によって、弾性的に連結されている。
そして、かかるエンジンマウントにあっては、内筒金具
10及び外筒金具12において、車体側及びエンジンを
含むパワーユニット側の各一方に取り付けられて、パワ
ーユニットを車体に対して防振支持せしめるようになっ
ており、かかる取付状態において、パワーユニットの負
荷重量が、それら両金具10、12の偏心方向に及ぼさ
れ、ゴム弾性体14が弾性変形せしめられることによっ
て、それら両金具10、12が、略同心的に位置せしめ
られることとなる。また、かかるエンジンマウントにあ
っては、内筒金具10と外筒金具12との偏心方向(第
1図中、上下方向)に入力される振動を主として防振す
るものであり、かかる防振すべき振動の入力に際して、
ゴム弾性体14は、専らそれら両金具10、12の偏心
方向に変形せしめられることとなる。
10及び外筒金具12において、車体側及びエンジンを
含むパワーユニット側の各一方に取り付けられて、パワ
ーユニットを車体に対して防振支持せしめるようになっ
ており、かかる取付状態において、パワーユニットの負
荷重量が、それら両金具10、12の偏心方向に及ぼさ
れ、ゴム弾性体14が弾性変形せしめられることによっ
て、それら両金具10、12が、略同心的に位置せしめ
られることとなる。また、かかるエンジンマウントにあ
っては、内筒金具10と外筒金具12との偏心方向(第
1図中、上下方向)に入力される振動を主として防振す
るものであり、かかる防振すべき振動の入力に際して、
ゴム弾性体14は、専らそれら両金具10、12の偏心
方向に変形せしめられることとなる。
ここにおいて、内筒金具10は、比較的厚肉の円筒形状
をもって形成されており、その径方向外側には、所定距
離を隔てて、略薄肉円筒形状を呈する金属製のシールス
リーブ16が、所定量偏心して位置せしめられている。
そして、第4図及び第5図に示されている如く、これら
内筒金具10とシールスリーブ16との間において、前
記ゴム弾性体14が介装されており、該内筒金具10の
外周面とシールスリーブ16の内周面とに、それぞれ加
硫接着された一体加硫成形品として形成されている。
をもって形成されており、その径方向外側には、所定距
離を隔てて、略薄肉円筒形状を呈する金属製のシールス
リーブ16が、所定量偏心して位置せしめられている。
そして、第4図及び第5図に示されている如く、これら
内筒金具10とシールスリーブ16との間において、前
記ゴム弾性体14が介装されており、該内筒金具10の
外周面とシールスリーブ16の内周面とに、それぞれ加
硫接着された一体加硫成形品として形成されている。
また、かかるゴム弾性体14には、内筒金具10とシー
ルスリーブ16との偏心方向(第4図中、上下方向)に
おける離間距離の小なる側において、周方向に略半周に
亘って延びる、略円弧状断面の空所18が、軸方向に貫
通して形成されている。そして、それによってかかるゴ
ム弾性体14は、実質的に、内筒金具10と外筒金具1
2との偏心方向における離間距離が大なる側においての
み、それら両金具10、12を弾性的に連結するように
して存在せしめられており、前述の如き、装着状態下に
及ぼされるパワーユニットの負荷重量(初期荷重)によ
る、ゴム弾性体14の弾性変形時における引張応力の発
生が可及的に低減され得るようになっている。
ルスリーブ16との偏心方向(第4図中、上下方向)に
おける離間距離の小なる側において、周方向に略半周に
亘って延びる、略円弧状断面の空所18が、軸方向に貫
通して形成されている。そして、それによってかかるゴ
ム弾性体14は、実質的に、内筒金具10と外筒金具1
2との偏心方向における離間距離が大なる側においての
み、それら両金具10、12を弾性的に連結するように
して存在せしめられており、前述の如き、装着状態下に
及ぼされるパワーユニットの負荷重量(初期荷重)によ
る、ゴム弾性体14の弾性変形時における引張応力の発
生が可及的に低減され得るようになっている。
さらに、該ゴム弾性体14内には、上記空所18に対し
て内筒金具10を挟んで径方向に対向する位置におい
て、換言すれば内筒金具10とシールスリーブ16との
偏心方向における離間距離の大なる側において、略矩形
状の開口部にて外周面上に開口する所定容積の第一のポ
ケット部20が形成されている。
て内筒金具10を挟んで径方向に対向する位置におい
て、換言すれば内筒金具10とシールスリーブ16との
偏心方向における離間距離の大なる側において、略矩形
状の開口部にて外周面上に開口する所定容積の第一のポ
ケット部20が形成されている。
また一方、前記空所18の径方向外側には、略矩形状の
開口部にて外周面に開口する所定容積の第二のポケット
部22が、前記第一のポケット部20に対して、周方向
に所定寸法離れて位置するように形成されている。
開口部にて外周面に開口する所定容積の第二のポケット
部22が、前記第一のポケット部20に対して、周方向
に所定寸法離れて位置するように形成されている。
なお、かかる第二のポケット部22にあっては、その底
壁部24を構成するゴム弾性体14が、空所18によっ
て薄肉化され、容易に変形可能な可撓性膜とされてい
る。また、かかる底壁部24の中央部には、第二のポケ
ット部22内に所定高さで突出する台形状の当接部26
が、一体的に突出形成されている。
壁部24を構成するゴム弾性体14が、空所18によっ
て薄肉化され、容易に変形可能な可撓性膜とされてい
る。また、かかる底壁部24の中央部には、第二のポケ
ット部22内に所定高さで突出する台形状の当接部26
が、一体的に突出形成されている。
更にまた、このようなゴム弾性体14には、上記第一の
ポケット部20における深さ方向の略中央部において、
その周りを取り囲むようにして、矩形環状の拘束金具2
8が、該ゴム弾性体14内に埋設されて一体加硫接着さ
れており、それによってかかる第一のポケット部20の
軸方向両側壁部を構成するゴム弾性体14における、軸
方向外方への変形(膨出変形)が規制され得るようにな
っている。
ポケット部20における深さ方向の略中央部において、
その周りを取り囲むようにして、矩形環状の拘束金具2
8が、該ゴム弾性体14内に埋設されて一体加硫接着さ
れており、それによってかかる第一のポケット部20の
軸方向両側壁部を構成するゴム弾性体14における、軸
方向外方への変形(膨出変形)が規制され得るようにな
っている。
一方、このようなゴム弾性体14の外周面に固着され
た、前記シールスリーブ16にあっては、前記第一のポ
ケット部20及び第二のポケット部22の開口部におい
て、それぞれ、窓部30及び32が設けられており、か
かる窓部30、32を介して、第一及び第二のポケット
部20、22が、それぞれ外周面上に開口せしめられて
いる。
た、前記シールスリーブ16にあっては、前記第一のポ
ケット部20及び第二のポケット部22の開口部におい
て、それぞれ、窓部30及び32が設けられており、か
かる窓部30、32を介して、第一及び第二のポケット
部20、22が、それぞれ外周面上に開口せしめられて
いる。
さらに、かかるシールスリーブ16における、上記窓部
30、32を除く部位には、その軸方向の中央部が縮径
されて、窓部30、32間に亘って周方向に延びる、嵌
装溝としての外周面に開口する幅広の周溝34、34が
形成されている。
30、32を除く部位には、その軸方向の中央部が縮径
されて、窓部30、32間に亘って周方向に延びる、嵌
装溝としての外周面に開口する幅広の周溝34、34が
形成されている。
そして、このように内筒金具10及びシールスリーブ1
6を、それぞれ内外周面に備えた、ゴム弾性体の一体加
硫成形品に対して、第1図乃至第3図に示されている如
く、その外周面上に、第一及び第二のオリフィス半割体
36、38が、それぞれ組み付けられている。これら第
一及び第二のオリフィス半割体36、38は、それぞ
れ、略半円筒形状にて形成されており、上記一体加硫成
形品に対して、内筒金具10とシールスリーブ16との
偏心方向両側から、それぞれ組み付けられることによ
り、周方向両端部がそれぞれシールスリーブ16の周溝
34、34内に嵌装された状態で、第一及び第二のポケ
ット部20、22の開口部(窓部30、32)を周方向
に跨ぐようにして、配設せしめられている。
6を、それぞれ内外周面に備えた、ゴム弾性体の一体加
硫成形品に対して、第1図乃至第3図に示されている如
く、その外周面上に、第一及び第二のオリフィス半割体
36、38が、それぞれ組み付けられている。これら第
一及び第二のオリフィス半割体36、38は、それぞ
れ、略半円筒形状にて形成されており、上記一体加硫成
形品に対して、内筒金具10とシールスリーブ16との
偏心方向両側から、それぞれ組み付けられることによ
り、周方向両端部がそれぞれシールスリーブ16の周溝
34、34内に嵌装された状態で、第一及び第二のポケ
ット部20、22の開口部(窓部30、32)を周方向
に跨ぐようにして、配設せしめられている。
また、これら第一及び第二のオリフィス半割体36、3
8には、それぞれ、外周面上に開口する二条の凹溝4
0、40が、周方向に互いに平行に形成されていると共
に、それぞれの凹溝40は、オリフィス半割体36、3
8の底壁部を貫通して形成された連通孔42、42を通
じて、前記第一及び第二のポケット部20、22内に、
それぞれ連通せしめられている。
8には、それぞれ、外周面上に開口する二条の凹溝4
0、40が、周方向に互いに平行に形成されていると共
に、それぞれの凹溝40は、オリフィス半割体36、3
8の底壁部を貫通して形成された連通孔42、42を通
じて、前記第一及び第二のポケット部20、22内に、
それぞれ連通せしめられている。
そして、このように第一及び第二のオリフィス半割体3
6、38が組み付けられた一体加硫成形品に対して、更
に前記外筒金具12が外挿されることにより、前記第一
及び第二のポケット部20、22の開口部と、第一及び
第二のオリフィス半割体36、38の凹溝40、40の
開口が、それぞれ覆蓋せしめられ、更にかかる外筒金具
12に対して縮径加工が施されることにより、それらポ
ケット部20、22及び凹溝40、40の開口が液密に
閉塞されることとなるのである。なお、かかる外筒金具
12の内周面には、略全面に亘って、薄肉のシールゴム
層44が一体的に設けられている。
6、38が組み付けられた一体加硫成形品に対して、更
に前記外筒金具12が外挿されることにより、前記第一
及び第二のポケット部20、22の開口部と、第一及び
第二のオリフィス半割体36、38の凹溝40、40の
開口が、それぞれ覆蓋せしめられ、更にかかる外筒金具
12に対して縮径加工が施されることにより、それらポ
ケット部20、22及び凹溝40、40の開口が液密に
閉塞されることとなるのである。なお、かかる外筒金具
12の内周面には、略全面に亘って、薄肉のシールゴム
層44が一体的に設けられている。
また、このような外筒金具12の外挿操作に際して、か
かる第一及び第二のポケット部20、22及び凹溝4
0、40内には、水やアルキレングリコール、ポリアル
キレングリコール、シリコーン油等の所定の非圧縮性流
体が封入せしめられることとなる。
かる第一及び第二のポケット部20、22及び凹溝4
0、40内には、水やアルキレングリコール、ポリアル
キレングリコール、シリコーン油等の所定の非圧縮性流
体が封入せしめられることとなる。
そして、それによって、第一のポケット部20にて、内
外筒金具10、12間における振動の入力に際して内圧
変動が生ぜしめられる受圧室46が、第二のポケット部
22にて、底壁部24の空所18内への膨出変形に基づ
いて内圧変動が回避される平衡室48が、それぞれ形成
されると共に、凹溝40、40によって、それら受圧室
46と平衡室48内とを相互に連通する。所定長さのオ
リフィス通路50が形成されているのである。
外筒金具10、12間における振動の入力に際して内圧
変動が生ぜしめられる受圧室46が、第二のポケット部
22にて、底壁部24の空所18内への膨出変形に基づ
いて内圧変動が回避される平衡室48が、それぞれ形成
されると共に、凹溝40、40によって、それら受圧室
46と平衡室48内とを相互に連通する。所定長さのオ
リフィス通路50が形成されているのである。
すなわち、このようなマウント装置にあっては、良く知
られているように、内外筒金具10、12間の振動が入
力された際、受圧室46内の内圧変動に基づいて、該受
圧室46と平衡室48との間で、オリフィス通路50を
通じての流体の流動が生ぜしめられ、以て該オリフィス
通路50がチューニングされた周波数域において所定の
防振効果が発揮され得ることとなるのである。なお、特
に、本実施例においては、かかるオリフィス通路50を
流通される流体の流動抵抗乃至は液柱共振作用にて、低
周波数域の入力振動に対して高減衰効果が発揮され得る
ようにチューニングせしめられている。
られているように、内外筒金具10、12間の振動が入
力された際、受圧室46内の内圧変動に基づいて、該受
圧室46と平衡室48との間で、オリフィス通路50を
通じての流体の流動が生ぜしめられ、以て該オリフィス
通路50がチューニングされた周波数域において所定の
防振効果が発揮され得ることとなるのである。なお、特
に、本実施例においては、かかるオリフィス通路50を
流通される流体の流動抵抗乃至は液柱共振作用にて、低
周波数域の入力振動に対して高減衰効果が発揮され得る
ようにチューニングせしめられている。
ところで、ここにおいて、前記第一のポケット部20の
開口部側に配される第一のオリフィス半割体36にあっ
ては、第6図及び第7図にも示されているように、その
中央部の内周面上において、第一のポケット部20(受
圧室46)内に向かって径方向内方に所定高さで突出す
る、略矩形ブロック形状のストッパ部52を、一体的に
有している。
開口部側に配される第一のオリフィス半割体36にあっ
ては、第6図及び第7図にも示されているように、その
中央部の内周面上において、第一のポケット部20(受
圧室46)内に向かって径方向内方に所定高さで突出す
る、略矩形ブロック形状のストッパ部52を、一体的に
有している。
そして、かかるストッパ部52は、前記エンジンユニッ
トの重量が負荷せしめられた状態下で、その突出先端面
が、第一のポケット部20の底面に対して所定距離を隔
てて対向するだけの突出高さをもって形成されており、
内外筒金具10、12間に過大な振動荷重が入力された
際、その先端面が、内筒金具10側の受圧室46底面に
当接されることによって、それら内外筒金具10、12
間の相対的な変位量を規制し得るようになっている。
トの重量が負荷せしめられた状態下で、その突出先端面
が、第一のポケット部20の底面に対して所定距離を隔
てて対向するだけの突出高さをもって形成されており、
内外筒金具10、12間に過大な振動荷重が入力された
際、その先端面が、内筒金具10側の受圧室46底面に
当接されることによって、それら内外筒金具10、12
間の相対的な変位量を規制し得るようになっている。
また、かかるストッパ部52のブッシュ軸方向における
側面は、第一のポケット部20の内周面に対して所定間
隙を隔てて対向せしめられていると共に、その基部の両
側面に所定深さのえぐり部54、54が設けられている
ことによって、該ストッパ部52の先端部側面と第一の
ポケット部20(流体室)の内周面との間に狭窄部56
(第2図参照)が形成されている。そして、前記内外筒
金具10、12間への振動入力時に、受圧室46内部に
おいて、かかる狭窄部56を挟んだマウント径方向両側
での、該狭窄部56を通じての流体の流動が生ぜしめら
れることとなり、それによって、公知の如く、該狭窄部
56がチューニングされた周波数域の入力振動に対し
て、所定の防振効果が発揮され得ることとなるのであ
る。
側面は、第一のポケット部20の内周面に対して所定間
隙を隔てて対向せしめられていると共に、その基部の両
側面に所定深さのえぐり部54、54が設けられている
ことによって、該ストッパ部52の先端部側面と第一の
ポケット部20(流体室)の内周面との間に狭窄部56
(第2図参照)が形成されている。そして、前記内外筒
金具10、12間への振動入力時に、受圧室46内部に
おいて、かかる狭窄部56を挟んだマウント径方向両側
での、該狭窄部56を通じての流体の流動が生ぜしめら
れることとなり、それによって、公知の如く、該狭窄部
56がチューニングされた周波数域の入力振動に対し
て、所定の防振効果が発揮され得ることとなるのであ
る。
なお、特に、本実施例においては、かかる狭窄部56を
流通される流体の液柱共振作用にて、前記オリフィス通
路50が実質上閉塞状態となるような、高周波数域の振
動入力時に低動ばね効果が発揮され得るようにチューニ
ングされており、それによってかかるオリフィス通路5
0が閉塞状態となることに伴う、マウント特性の高動ば
ね化が有効に回避され得るようになっている。
流通される流体の液柱共振作用にて、前記オリフィス通
路50が実質上閉塞状態となるような、高周波数域の振
動入力時に低動ばね効果が発揮され得るようにチューニ
ングされており、それによってかかるオリフィス通路5
0が閉塞状態となることに伴う、マウント特性の高動ば
ね化が有効に回避され得るようになっている。
そしてまた、このようなストッパ部52を備えた第一の
オリフィス半割体36にあっては、或る程度の弾性を有
する材料、即ちJIS-K6301に基づくスプリング硬さ:H
s(JIS A)が、60°〜90°の硬度を有する弾性材
料、例えばゴム材料や樹脂材料、或いは短繊維補強ゴム
材料等によって形成されているのである。なお、Hs=
60°より小さくなると、剛性が不足し、内筒金具10
のストッパ部52に対する当接時等に生ぜしめられる変
形にて、オリフィス通路50の形状が変形して、初期の
防振効果が得られ難くなるのであり、一方Hs=90°
より大きくなると、弾性が不足し、内筒金具10のスト
ッパ部52に対する当接時の衝撃緩衝効果が充分に得ら
れ難くなることとなる。
オリフィス半割体36にあっては、或る程度の弾性を有
する材料、即ちJIS-K6301に基づくスプリング硬さ:H
s(JIS A)が、60°〜90°の硬度を有する弾性材
料、例えばゴム材料や樹脂材料、或いは短繊維補強ゴム
材料等によって形成されているのである。なお、Hs=
60°より小さくなると、剛性が不足し、内筒金具10
のストッパ部52に対する当接時等に生ぜしめられる変
形にて、オリフィス通路50の形状が変形して、初期の
防振効果が得られ難くなるのであり、一方Hs=90°
より大きくなると、弾性が不足し、内筒金具10のスト
ッパ部52に対する当接時の衝撃緩衝効果が充分に得ら
れ難くなることとなる。
なお、かかる第一のオリフィス半割体36と協働してオ
リフィス通路50を構成する前記第二のオリフィス半割
体38の材質としては、特に限定されるものではない
が、本実施例においては、第一のオリフィス半割体36
と同様な材料を用いて形成されている。
リフィス通路50を構成する前記第二のオリフィス半割
体38の材質としては、特に限定されるものではない
が、本実施例においては、第一のオリフィス半割体36
と同様な材料を用いて形成されている。
従って、上述の如き構造とされたエンジンマウントにあ
っては、過大な振動荷重入力時における内外筒金具1
0、12間の過大な変位を規制するストッパ部52が、
オリフィス通路50を形成するオリフィス半割体36と
一体成形され得るところから、特別な部品点数や組付工
程数の増加、或いは製造コストの上昇等を伴うことがな
く、目的とするストッパ機能の付与が、極めて有利に実
現され得ることとなるのである。
っては、過大な振動荷重入力時における内外筒金具1
0、12間の過大な変位を規制するストッパ部52が、
オリフィス通路50を形成するオリフィス半割体36と
一体成形され得るところから、特別な部品点数や組付工
程数の増加、或いは製造コストの上昇等を伴うことがな
く、目的とするストッパ機能の付与が、極めて有利に実
現され得ることとなるのである。
また、かかるストッパ機構にあっては、ストッパ部52
を受圧室46内に支持するために、前記従来例の如きス
トッパブロックを設ける必要がなく、更にかかるストッ
パ部52の支持部として機能するオリフィス半割体36
の円弧状部をも、弾性材料にて形成され得ることから、
その肉厚(径方向厚さ)を充分に大きく設定することが
できるのであり、それによって優れた衝撃吸収性能と耐
久性とが、ともに有利に達成され得ることとなるのであ
る。
を受圧室46内に支持するために、前記従来例の如きス
トッパブロックを設ける必要がなく、更にかかるストッ
パ部52の支持部として機能するオリフィス半割体36
の円弧状部をも、弾性材料にて形成され得ることから、
その肉厚(径方向厚さ)を充分に大きく設定することが
できるのであり、それによって優れた衝撃吸収性能と耐
久性とが、ともに有利に達成され得ることとなるのであ
る。
さらに、このようなエンジンマウントにあっては、オリ
フィス通路50が、マウント外周部分において周方向に
形成されることから、その長さを有利に確保することが
できるのであり、それ故、該オリフィス通路50内を流
動する流体の液柱共振点を低周波数域にチューニングす
るに際しても、その流通断面積を充分に確保することが
可能であり、それによって前述の如き防振効果が、より
一層有利に発揮され得るといった利点をも有しているの
である。
フィス通路50が、マウント外周部分において周方向に
形成されることから、その長さを有利に確保することが
できるのであり、それ故、該オリフィス通路50内を流
動する流体の液柱共振点を低周波数域にチューニングす
るに際しても、その流通断面積を充分に確保することが
可能であり、それによって前述の如き防振効果が、より
一層有利に発揮され得るといった利点をも有しているの
である。
また、特に、本実施例におけるエンジンマウントにあっ
ては、拘束金具28にて、受圧室46の周壁部の膨出変
形が規制されていることから、該受圧室46内の振動入
力時における内圧変動が有利に生ぜしめられ、以てオリ
フィス通路50を通じての流体の流動に基づく低周波数
域の入力振動に対する減衰効果が、より効果的に発揮さ
れ得るのである。
ては、拘束金具28にて、受圧室46の周壁部の膨出変
形が規制されていることから、該受圧室46内の振動入
力時における内圧変動が有利に生ぜしめられ、以てオリ
フィス通路50を通じての流体の流動に基づく低周波数
域の入力振動に対する減衰効果が、より効果的に発揮さ
れ得るのである。
更にまた、本実施例におけるエンジンマウントにあって
は、受圧室46内に形成された狭窄部56を通じての流
体の流動に基づいて、特別な機構を付加せしめることな
く、高周波数域の振動入力時における低動ばね化も有利
に達成され得るといった効果をも有しているのである。
は、受圧室46内に形成された狭窄部56を通じての流
体の流動に基づいて、特別な機構を付加せしめることな
く、高周波数域の振動入力時における低動ばね化も有利
に達成され得るといった効果をも有しているのである。
また、本実施例のエンジンマウントにあっては、平衡室
48の底壁部24から突出する当接部26を備えてお
り、該当接部26が、内筒金具10と第二のオリフィス
半割体38との間で挟圧されることによって、リバウン
ド方向の荷重入力時においても、内外筒金具10、12
の変位規制が、効果的に為され得ることとなるのであ
る。
48の底壁部24から突出する当接部26を備えてお
り、該当接部26が、内筒金具10と第二のオリフィス
半割体38との間で挟圧されることによって、リバウン
ド方向の荷重入力時においても、内外筒金具10、12
の変位規制が、効果的に為され得ることとなるのであ
る。
以上、本考案の実施例について詳述してきたが、これは
文字通りの例示であって、本考案はかかる具体例にのみ
限定して解釈されるものではない。
文字通りの例示であって、本考案はかかる具体例にのみ
限定して解釈されるものではない。
例えば、前記実施例におけるマウントにあっては、受圧
室46及び平衡室48からなる2つの流体室を備えてい
たが、それらを何れも、振動が入力される受圧室として
構成することも可能であり、またそのような流体室を、
3つ或いはそれ以上形成することも可能である。
室46及び平衡室48からなる2つの流体室を備えてい
たが、それらを何れも、振動が入力される受圧室として
構成することも可能であり、またそのような流体室を、
3つ或いはそれ以上形成することも可能である。
また、ストッパ部52としても、それぞれの流体室中に
突出する状態で、複数個形成することも可能である。
突出する状態で、複数個形成することも可能である。
さらに、オリフィス通路50の具体的形状は、前記実施
例のものに限定されるものではなく、特にその長さや断
面積等は、防振を目的とする振動周波数等に応じて適宜
変更されるものであって、例えば、螺旋状形態にて形成
することも可能である。
例のものに限定されるものではなく、特にその長さや断
面積等は、防振を目的とする振動周波数等に応じて適宜
変更されるものであって、例えば、螺旋状形態にて形成
することも可能である。
加えて、本考案は、前述の如き自動車用エンジンマウン
トの他にも、自動車のサスペンションブッシュやその他
の各種装置の防振支持乃至は連結体等に対して、有利に
適用され得るものであることは、勿論である。
トの他にも、自動車のサスペンションブッシュやその他
の各種装置の防振支持乃至は連結体等に対して、有利に
適用され得るものであることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本考案は当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様にお
いて実施され得るものであり、またそのような実施態様
が、本考案の趣旨を逸脱しない限り、何れも本考案の範
囲内に含まれるものであることは、言うまでもないとこ
ろである。
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様にお
いて実施され得るものであり、またそのような実施態様
が、本考案の趣旨を逸脱しない限り、何れも本考案の範
囲内に含まれるものであることは、言うまでもないとこ
ろである。
(考案の効果) 上述の説明から明らかなように、本考案に従う構造とさ
れた流体封入式防振ブッシュにあっては、振動入力時に
おける内外筒金具の過大な変位を規制するストッパ部
が、オリフィス通路を形成するオリフィス半割体に一体
形成されることから、目的とするストッパ機能の付与
が、特別な部品点数や組付工程数の増加を伴うことな
く、極めて有利に実現され得るのである。
れた流体封入式防振ブッシュにあっては、振動入力時に
おける内外筒金具の過大な変位を規制するストッパ部
が、オリフィス通路を形成するオリフィス半割体に一体
形成されることから、目的とするストッパ機能の付与
が、特別な部品点数や組付工程数の増加を伴うことな
く、極めて有利に実現され得るのである。
また、かかる防振ブッシュにおいては、ストッパ部52
の突出厚さが有利に確保され得ることから、変位規制時
(当接時)における衝撃吸収性能とその耐久性が、とも
に有利に向上され得ることとなるのである。
の突出厚さが有利に確保され得ることから、変位規制時
(当接時)における衝撃吸収性能とその耐久性が、とも
に有利に向上され得ることとなるのである。
さらに、本考案に従う防振ブッシュにあっては、受圧室
内にストッパ部と共に同時に形成された狭窄部を通じて
の流体の流動に基づいて、特別な機構を付加せしめるこ
となく、高周波数域の振動入力時における低動ばね化も
有利に達成され得るのである。
内にストッパ部と共に同時に形成された狭窄部を通じて
の流体の流動に基づいて、特別な機構を付加せしめるこ
となく、高周波数域の振動入力時における低動ばね化も
有利に達成され得るのである。
第1図は本考案の一実施例たる自動車用エンジンマウン
トを示す横断面図であり、第2図は第1図におけるII−
II断面図であり、第3図は第1図におけるIII−III断面
図である。また、第4図は第1図に示されているエンジ
ンマウントを構成する一体加硫成形品を示す横断面図で
あり、第5図は第4図におけるV−V断面図である。更
に、第6図は第1図に示されているエンジンマウントを
構成する第一のオリフィス半割体を示す側面図であり、
第7図は第6図におけるVII−VII断面図である。 10:内筒金具、12:外筒金具 14:ゴム弾性体、20:第一のポケット部 22:第二のポケット部 30,32:窓部、34:周溝(嵌装溝) 36:第一のオリフィス半割体 38:第二のオリフィス半割体 40:凹溝、46:受圧室 48:平衡室、50:オリフィス通路 52:ストッパ部
トを示す横断面図であり、第2図は第1図におけるII−
II断面図であり、第3図は第1図におけるIII−III断面
図である。また、第4図は第1図に示されているエンジ
ンマウントを構成する一体加硫成形品を示す横断面図で
あり、第5図は第4図におけるV−V断面図である。更
に、第6図は第1図に示されているエンジンマウントを
構成する第一のオリフィス半割体を示す側面図であり、
第7図は第6図におけるVII−VII断面図である。 10:内筒金具、12:外筒金具 14:ゴム弾性体、20:第一のポケット部 22:第二のポケット部 30,32:窓部、34:周溝(嵌装溝) 36:第一のオリフィス半割体 38:第二のオリフィス半割体 40:凹溝、46:受圧室 48:平衡室、50:オリフィス通路 52:ストッパ部
Claims (1)
- 【請求項1】互いに同心的に若しくは偏心して配された
内筒金具と外筒金具との間に、周方向に独立して外周面
に開口する複数のポケット部を備えた筒状ゴム弾性体を
介装せしめて、それら内筒金具と外筒金具とを弾性的に
連結すると共に、かかるゴム弾性体に設けられた複数の
ポケット部の開口を前記外筒金具にて覆蓋せしめて、そ
れぞれ所定の非圧縮性流体が封入された流体室を形成す
る一方、それら複数の流体室を相互に連通せしめるオリ
フィス通路を設けてなる流体封入式防振ブッシュにおい
て、 前記筒状ゴム弾性体の外周面上に、各ポケット部間に亘
って周方向に延びる嵌装溝を形成し、該嵌装溝内に、ス
プリング硬さ:Hs(JIS A)が60°〜90°の弾性材
料から成る円弧状オリフィス分割体を、前記ポケット部
の開口部を跨ぐように配設せしめて、該オリフィス分割
体の外周面に設けた周方向に延びる凹溝の開口を前記外
筒金具にて覆蓋することにより、前記オリフィス通路を
形成する一方、該オリフィス分割体の内周面上に、前記
少なくとも一つのポケット部内において径方向内方に所
定高さで突出するストッパ部を、ブッシュ軸方向におけ
る側面が流体室の内周面に対して所定の間隙を隔てて対
向するように一体形成せしめ、更に該ストッパ部のブッ
シュ軸方向における側面の基部側部位に対して所定深さ
のえぐり部を設けて、該ストッパ部の先端部側面と流体
室内周面との間に狭窄部を形成したことを特徴とする流
体封入式防振ブッシュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988069134U JPH0625731Y2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 流体封入式防振ブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988069134U JPH0625731Y2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 流体封入式防振ブッシュ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01171942U JPH01171942U (ja) | 1989-12-06 |
JPH0625731Y2 true JPH0625731Y2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=31294425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988069134U Expired - Lifetime JPH0625731Y2 (ja) | 1988-05-25 | 1988-05-25 | 流体封入式防振ブッシュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625731Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7845624B2 (en) | 2006-03-30 | 2010-12-07 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Cylindrical fluid-filled elastic mount |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5783858B2 (ja) * | 2011-09-14 | 2015-09-24 | 住友理工株式会社 | 流体封入式筒形防振装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6165935A (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-04 | Tokai Rubber Ind Ltd | 液入りブツシユ型エンジンマウント |
JP2583212B2 (ja) * | 1985-05-27 | 1997-02-19 | 日産自動車株式会社 | 振動減衰装置 |
-
1988
- 1988-05-25 JP JP1988069134U patent/JPH0625731Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7845624B2 (en) | 2006-03-30 | 2010-12-07 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Cylindrical fluid-filled elastic mount |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01171942U (ja) | 1989-12-06 |
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