JPH07180743A - 流体封入式マウント - Google Patents

流体封入式マウント

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Publication number
JPH07180743A
JPH07180743A JP6250389A JP25038994A JPH07180743A JP H07180743 A JPH07180743 A JP H07180743A JP 6250389 A JP6250389 A JP 6250389A JP 25038994 A JP25038994 A JP 25038994A JP H07180743 A JPH07180743 A JP H07180743A
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JP
Japan
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liquid chamber
fluid
main liquid
outer member
inner member
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Application number
JP6250389A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Tanahashi
洋昭 棚橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Publication of JPH07180743A publication Critical patent/JPH07180743A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体封入式マウントの主液室内において、軸
方向の入力振動に対する防振効果を有効に発揮し得ると
共に、軸直角方向の振動入力時における著しい高動ばね
化が回避され得る狭窄流路を形成すること。 【構成】 主液室54の外周壁部に段差部56を設け
て、かかる主液室54の底部側において、アウタ部材1
4側から軸直角方向内方に向かって突出する環状の内方
突部57を形成すると共に、インナ部材12を該内方突
部57内に挿入位置せしめて、該インナ部材12と該内
方突部57との軸直角方向対向面間に環状の狭窄流路5
8を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、自動車のエンジンマウント等に
好適に用いられる、内部に封入された流体の流動作用に
基づいて防振効果を得るようにした流体封入式マウント
に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装されて、それら両部材を防振連結するマウント装置
の一種として、特開昭61−62633号公報や特公昭
62−23178号公報等に開示されているように、有
底筒状のアウタ部材の開口部にインナ部材を配すると共
に、それらアウタ部材とインナ部材をゴム弾性体にて連
結することにより、それらアウタ部材とインナ部材の間
に、壁部の一部が前記ゴム弾性体にて構成されて内部に
非圧縮性流体が封入された主液室を形成し、主としてイ
ンナ部材とアウタ部材との間に入力される軸方向の振動
に対して、封入流体の共振作用や流動抵抗等の流動作用
に基づく防振効果が発揮されるようにした流体封入式マ
ウントが知られている。
【0003】また、かくの如き流体封入式マウントにお
いては、例えばこもり音等の高周波振動の防振を目的と
して、前記公報にも示されているように、主液室内にお
いて軸直角方向に広がる傘部材をインナ部材に固設せし
めて、該傘部材の外周面と主液室内周面との間に環状の
狭窄流路を形成し、該狭窄流路内を流動する流体の流動
作用に基づいて低動ばね効果を得るようにした構造が、
好適に採用される。
【0004】ところが、このような傘部材をインナ部材
に設けるに際しては、一般に、インナ部材に加硫接着さ
れるゴム弾性体の金型構造による製作上等の理由から、
傘部材を別部材で形成してインナ部材に固着することが
必要となるために、製造が面倒でコストアップが避けら
れないことに加えて、使用時に傘部材がインナ部材から
外れてしまうおそれがあり耐久性に劣る等という不具合
があった。
【0005】しかも、傘部材を配設するためには、主液
室の内寸法を軸直角方向に十分に大きくする必要があ
り、それによって、傘部材の周りに形成される狭窄流路
の容積が増大することが避けられないために、軸直角方
向の振動入力時にインナ部材がアウタ部材に対して軸直
角方向に変位せしめられた際、狭窄流路内を周方向に流
動せしめられる流体流量が多くなってしまい、かかる流
体の流動作用によって特定周波数域での著しい高動ばね
化が生ぜしめられ易いために、防振特性上、それが大き
な問題となる場合もあったのである。
【0006】また、特に、前記ゴム弾性体が、アウタ部
材の開口部からインナ部材に向かって、該アウタ部材の
底部側(主液室内側)に傾斜して延びる略テーパ筒形状
を有しており、インナ部材がアウタ部材の開口部から軸
方向外方に突出する方向に変位せしめられる荷重入力に
より、かかるゴム弾性体が圧縮変形せしめられるように
なっている吊下支持タイプの流体封入式マウントにおい
ては、一般に、インナ部材が主液室内に突出位置せしめ
られており、主液室の内寸法がより大きく設定されてい
ることに加えて、構造上の理由から荷重入力によるゴム
弾性体の変形時に傘部材がゴム弾性体等に干渉し易く、
かかる干渉を避けるためにも主液室の容積を十分に大き
く設定する必要があるために、狭窄流路内を周方向に流
動せしめられる流体の流動作用に起因する軸直角方向の
振動入力時における高動ばね化が一層大きな問題となり
易かった。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、軸直角方向の振動入力時における高動ばね
化を回避しつつ、封入流体の流動作用に基づいて軸方向
に入力される高周波振動の防振効果を有利に得ることの
できる、構造が簡単で且つ製作が容易な流体封入式マウ
ントを提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、有底筒状のアウタ部材の開
口部にインナ部材を配すると共に、それらアウタ部材と
インナ部材をゴム弾性体にて連結することにより、それ
らアウタ部材とインナ部材の間に、壁部の一部が前記ゴ
ム弾性体にて構成されて内部に非圧縮性流体が封入され
た主液室を形成せしめてなる流体封入式マウントにおい
て、前記主液室の外周壁部に段差部を設けて、かかる主
液室の底部側において、前記アウタ部材側から軸直角方
向内方に向かって突出する環状の内方突部を形成すると
共に、前記インナ部材を該内方突部内に挿入位置せしめ
て、該インナ部材と該内方突部との軸直角方向対向面間
に環状の狭窄流路を形成したことにある。
【0009】また、本発明の好ましい第一の態様におい
ては、前記段差部が、前記主液室の軸方向中間部分に位
置して形成される。
【0010】更にまた、本発明の好ましい第二の態様に
おいては、前記内方突部が、前記ゴム弾性体の外周縁部
よりも軸直角方向内方にまで突出して形成される。
【0011】さらに、本発明の好ましい第三の態様にお
いては、前記アウタ部材の底壁部を挟んで、前記主液室
とは反対側に、壁部の一部が可撓性膜にて構成されて内
部に非圧縮性流体が封入された副液室が形成される一
方、前記主液室に環状のオリフィス部材が配されて、前
記主液室と前記副液室を相互に連通するオリフィス通路
が形成されると共に、該オリフィス部材にて、前記内方
突部が形成される。
【0012】更にまた、本発明の好ましい第四の態様に
おいては、前記アウタ部材の筒壁部を、底部側の軸方向
所定長さに亘って軸直角方向内方に突出させることによ
り、前記内方突部が形成される。
【0013】さらに、本発明の好ましい第五の態様にお
いては、前記アウタ部材の底壁部が変位可能な可動部材
によって構成される。なお、かかる可動部材は、例え
ば、弾性変形可能な板状ゴムや所定距離だけ変位可能に
支持された可動板等によって構成され得、また、かくの
如き可動部材は、例えば、アウタ部材に固設される前記
環状のオリフィス部材に対して、その内孔に配設するこ
とにより、実質的にアウタ部材の底壁部を構成せしめる
ことも可能である。
【0014】また、本発明は、前記特開昭61−626
33号公報や特公昭62−23178号公報等に記載さ
れている如く、インナ部材がアウタ部材の開口部から軸
方向内方に変位せしめられる荷重入力によって、ゴム弾
性体が圧縮変形せしめられる載加支持タイプのマウント
に対しても、勿論、適用可能であるが、本発明の好まし
い第六の態様においては、前記ゴム弾性体が、前記アウ
タ部材の開口部から前記インナ部材に向かって、該アウ
タ部材の底部側に傾斜して延びる略テーパ筒形状を有し
ており、該インナ部材が該アウタ部材の開口部から軸方
向外方に突出する方向に変位せしめられる荷重入力によ
り、かかるゴム弾性体が圧縮変形せしめられるようにな
っている吊下支持タイプのマウントに対して、有利に適
用される。
【0015】
【作用・効果】このような本発明に従う構造とされた流
体封入式マウントにおいては、インナ部材とアウタ部材
の間に軸方向の振動が入力された際、インナ部材の内方
先端部がアウタ部材の底壁部に対して接近・離隔方向に
変位せしめられることにより、それらインナ部材とアウ
タ部材の軸方向対向面間における主液室容積が増減変化
することに伴って、かかる主液室内において、インナ部
材とアウタ部材との軸方向対向面間と、段差部よりもゴ
ム弾性体側に位置する部分との間で、狭窄流路を通じて
の流体の繰返し流動が生ぜしめられるのであり、そし
て、この流体の共振作用等に基づいて、例えばこもり音
等の高周波数域の入力振動に対する防振効果が発揮され
得るのである。
【0016】すなわち、かかる流体封入式マウントにお
いては、主液室の底部側に内方突部を形成し、インナ部
材に対して軸直角方向に対向位置せしめたことにより、
それら内方突部とインナ部材の間に環状の狭窄流路を有
効に形成せしめ得たのであり、それによって、従来から
採用されていた傘部材によって発揮される防振効果と同
様の効果を確保しつつ、組付け等が面倒な傘部材を不要
と為し、製作性やコスト性、耐久性等に関して飛躍的な
向上を達成せしめ得たのである。
【0017】しかも、かかる流体封入式マウントにおい
ては、インナ部材から軸直角方向に突出する傘部材を配
する必要がないことから主液室の内寸法を特別に大きく
する必要がなく、また内方突部により、主液室の軸直角
方向寸法が、狭窄流路形成部位において縮小されている
ことから、軸直角方向の振動入力時に狭窄流路内を周方
向に流動せしめられる流体流量が有利に抑えられて、か
かる流体の流動作用に起因する高動ばね化が効果的に軽
減乃至は防止され得るのである。
【0018】また、本発明の好ましい前記第一の態様お
よび第二の態様においては、何れも、軸方向の振動入力
時に、インナ部材とアウタ部材との軸方向対向面間と、
段差部よりもゴム弾性体側に位置する部分との間での相
対的な容積変化が、より一層有利に生ぜしめられ得るの
であり、それによって狭窄流路を通じての流体流動量が
十分に確保され得て、かかる流体の流動作用に基づく防
振効果が一層有効に発揮され得るのである。
【0019】更にまた、本発明の好ましい前記第三の態
様においては、オリフィス通路を通じて流動せしめられ
る流体の流動作用に基づいて、狭窄流路を通じて流動せ
しめられる流体の流動作用が発揮される周波数域とは異
なる周波数域の入力振動に対する防振効果を得ることが
できると共に、内方突部の内部にオリフィス通路が形成
されることから、スペースの有効利用や部品点数の減少
等の効果が有利に達成され得る。
【0020】更にまた、本発明の好ましい前記第四の態
様においては、アウタ部材自体を屈曲等することによっ
て内方突部が形成されることから、部品点数の減少や製
作性の向上等の効果が有利に達成され得る。
【0021】さらに、本発明の好ましい前記第五の態様
においては、可動部材の変位に基づいて、狭窄流路を通
じて流動せしめられる流体の流動作用が発揮される周波
数域とは更に異なる周波数域の振動入力時における主液
室の内圧上昇が軽減乃至は解消され得ることから、より
広い周波数域に渡って良好なる防振効果が発揮され得
る。
【0022】また、本発明の好ましい前記第六の態様に
おいては、所謂吊下支持タイプの流体封入式マウントに
おいて、従来の傘部材によって発揮される防振効果と同
様な効果を確保しつつ、傘部材を不要と為し得たことに
より、かかる吊下支持タイプの流体封入式マウントにお
いて従来から問題となっていた傘部材のゴム弾性体等へ
の干渉等が解消され得て、主液室および狭窄流路の容積
減少、延いてはマウント全体のコンパクト化が極めて効
果的に達成され得るのである。
【0023】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明する。
【0024】先ず、図1には、本発明の一実施例として
の自動車用エンジンマウント10が示されている。この
エンジンマウント10は、互いに所定距離を隔てて配さ
れたインナ部材12とアウタ部材14が、ゴム弾性体1
6にて連結されてなる構造とされており、インナ部材1
2がパワーユニット側に、アウタ部材14がボデー側
に、それぞれ取り付けられることにより、パワーユニッ
トをボデーに対してつり下げ状態で防振支持せしめるよ
うになっている。なお、そのような装着状態下、かかる
エンジンマウント10には、防振すべき主たる振動が、
図1中の上下方向に入力されることとなる。
【0025】より詳細には、インナ部材12は、略カッ
プ形状のインナ金具18と取付ブロック20によって構
成されている。インナ金具18は、その周壁部におい
て、開口部側に向かって僅かに拡径するテーパが付され
ていると共に、その開口周縁部において、軸直角方向外
方に突出するフランジ状部22が屈曲形成されている。
また、かかるインナ金具18の底壁部裏面には、取付ブ
ロック20が固着されている。そして、この取付ブロッ
ク20には、ねじ穴24が軸方向に貫設されており、該
ねじ穴24の軸方向一方の開口端がインナ金具18の底
壁部によって覆蓋され、軸方向他方の開口端が軸方向外
方に向かって開口せしめられている。
【0026】一方、アウタ部材14は、大径の略円筒形
状を有するアウタ筒金具26と、該アウタ筒金具26の
軸方向一方(上方)の開口部に取り付けられて、かかる
開口部を流体密に覆蓋するアウタ底壁部材28とによっ
て構成されている。アウタ筒金具26は、軸方向一方
(下方)の側において、軸方向外方に行くに従って次第
に小径化するテーパ筒部30を有していると共に、軸方
向他方(上方)の端部において、径方向外方に広がる段
差部32と、該段差部32の外周縁部から延び出すかし
め部34とを有している。そして、このアウタ筒金具2
6は、図2に示されているように、インナ部材12の径
方向外方に所定距離を隔てて略同一軸心上に配されてお
り、インナ部材12は、その取付ブロック20の下端部
が僅かに突出する状態で、アウタ筒金具26の内部に収
容配置されている。
【0027】そして、インナ部材12を構成するインナ
金具18の外周面と、アウタ部材14を構成するアウタ
筒金具26のテーパ筒部30の内周面との間に、ゴム弾
性体16が介装されており、それらインナ金具18とア
ウタ筒金具26に対してゴム弾性体16が加硫接着され
た一体加硫成形品36とされている。かかるゴム弾性体
16は、アウタ筒金具26のテーパ筒部30からインナ
金具18に向かって、アウタ筒金具26の内方に向かっ
て傾斜して延びる厚肉の略テーパ筒形状を有している。
また、このゴム弾性体16のうち、インナ金具18の開
口部側外周面に加硫接着された部分は、インナ金具18
のフランジ状部22によって変形が抑えられるようにな
っている。
【0028】また、インナ金具18と協働してインナ部
材12を構成するアウタ底壁部材28は、図3〜5にも
示されているように、全体として略円環形状を有するオ
リフィス金具38と、該オリフィス金具38の内孔40
内に配された可動部材としての可動ゴム板42とを含む
一体加硫成形品にて構成されている。
【0029】そこにおいて、オリフィス金具38は、軸
方向一方(上方)の側に開口する溝形断面の略円環形状
を有しており、その溝部44内に充填ゴム46が充填さ
れることによって、全体として中実厚肉の円筒形状とさ
れている。また、このオリフィス金具38の外側筒壁部
48には、開口周縁部に外フランジ状の支持部50が形
成されている一方、内側筒壁部52は、外側筒壁部48
よりも軸方向寸法が長くされて軸方向上方に突出されて
おり、かかる内側筒壁部52の突出先端部に対して、円
板形状の可動ゴム板42の外周縁部が加硫接着されるこ
とにより、内孔40が流体密に閉塞されている。なお、
かかる可動ゴム板42は、充填ゴム46と一体的に形成
されている。
【0030】そして、かかるアウタ底壁部材28は、図
1に示されているように、アウタ筒金具26の上側開口
部に配されて、オリフィス金具38の支持部50がアウ
タ筒金具26の段差部32に重ね合わされ、かしめ部3
4によってかしめ固定されている。それによって、アウ
タ筒金具26の上側開口部が、アウタ底壁部材28によ
って流体密に覆蓋されており、以て、アウタ筒金具26
の内部において、壁部の一部がゴム弾性体16にて構成
されて、所定の非圧縮性流体が封入された主液室54が
形成されている。なお、封入流体としては、本実施例で
は、軸方向入力振動に対する流体の共振作用に基づく防
振効果が有効に発揮され得るように、100cSt以下
の低粘性流体が好適に採用され、例えば水やアルキレン
グリコール,ポリアルキレングリコール,シリコーン油
等が用いられ得る。
【0031】また、このようにして形成された主液室5
4にあっては、アウタ底壁部材28のうち、オリフィス
金具38の溝部44に充填ゴム46が充填されて厚肉円
筒形状とされた部分が、アウタ筒金具26の軸方向略中
央部分にまで入り込んで位置せしめられており、それに
よって、主液室54の軸方向中間部分に段差面56が形
成されていると共に、該段差面56よりも底部側(図1
中、上側)において、アウタ筒金具26側から径方向内
方に向かって突出する環状の内方突部57が形成され、
この内方突部57によって主液室54が径方向に縮径さ
れている。また、この内方突部57の内部にまで、イン
ナ部材12の先端部が入り込んで位置せしめられてお
り、それによって、内方突部57とインナ部材12との
径方向対向面間に環状の狭窄流路58が形成されてい
る。なお、マウント装着時には、パワーユニットの支持
荷重が入力されることにより、インナ部材12がアウタ
部材14に対して軸方向下方に所定量だけ変位せしめら
れることとなるが、そのような装着状態下でも、インナ
部材12の軸方向先端部分が内方突部57内に入り込ん
で位置せしめられ、狭窄流路58が形成されるようにな
っている。
【0032】さらに、アウタ底壁部材28の外側には、
蓋部材62が重ね合わされて配設されている。この蓋部
材62は、図6にも示されているように、略テーパ筒形
状を有する蓋金具64と、該蓋金具64の軸方向一方の
開口部を流体密に閉塞する薄肉ゴム膜からなる変形容易
なダイヤフラム66によって構成されている。ここにお
いて、蓋金具64は、軸方向一方の開口周縁部において
径方向外方に広がるフランジ状の支持部68を有してい
ると共に、軸方向他方の開口周縁部において径方向内方
に広がる円環板状の押え部70を有しており、かかる押
え部70の開口部分に対して、ダイヤフラム66の周縁
部が加硫接着されている。
【0033】そして、このような蓋部材62は、アウタ
底壁部材28の軸方向外側に重ね合わされ、蓋金具64
の支持部68が、アウタ筒金具26のかしめ部34に
て、オリフィス金具38の支持部50と共にかしめ固定
されることにより、アウタ部材14に取り付けられてい
る。これにより、アウタ底壁部材28の可動ゴム板42
とダイヤフラム66との間に、外部空間に対して密閉さ
れて内部に所定の非圧縮性流体が封入され、ダイヤフラ
ム66の変形に基づいて容積変化が許容される副液室7
2が形成されていると共に、オリフィス金具38と蓋金
具64の間に、周方向に延びるオリフィス通路74が形
成されている。また、このオリフィス通路74は、周上
の一箇所において遮断ゴム76で遮断されていると共
に、該遮断ゴム76による遮断部を挟んだオリフィス通
路74の周方向両端部に、該オリフィス通路74を主液
室54に連通する連通孔78と、該オリフィス通路74
を副液室72に連通する連通路80が、それぞれ形成さ
れており、以て、それら連通孔78および連通路80を
通じて、主液室54と副液室72との間でのオリフィス
通路74を通じての流体流動が許容されるようになって
いる。なお、本実施例では、オリフィス通路74を通じ
ての流体流動作用に基づいて、シェイク等の低周波振動
の入力時に減衰効果が発揮されるように、オリフィス通
路74の長さや断面積等が設定されている。
【0034】かくの如き構造とされたエンジンマウント
10は、例えば、図1に示されているように、取付脚部
82を備えた円筒形状のブラケット84に対して、アウ
タ筒金具26が圧入固定されて組み付けられ、該ブラケ
ット84を介して、アウタ部材14がボデー側に固着さ
れる一方、インナ部材12の取付ブロック20に螺着さ
れるボルトにより、インナ部材12がパワーユニット側
に固着されることにより、それらパワーユニットとボデ
ーとの間に介装されて、パワーユニットをボデー側に吊
り下げ状態で防振支持せしめることとなる。
【0035】そして、そのような装着状態下、防振すべ
き振動がインナ部材12とアウタ部材14の間に入力さ
れると、インナ部材12とアウタ部材14が主として軸
方向に相対変位せしめられ、その結果、主液室54およ
び副液室72内に流体流動が生ぜしめられて、かかる流
体の流動作用に基づいて所定の防振効果が発揮されるの
である。
【0036】より詳細には、シェイクやバウンス等の1
0Hz前後の低周波振動の入力時には、主液室54と副液
室72との間の相対的な内圧差に基づいてオリフィス通
路74を通じての流体流動が生ぜしめられることによ
り、かかる流体の流動作用に基づいて高減衰効果が発揮
され得るのであり、また、中速こもり音等の50〜10
0Hz程度の中周波振動の入力時には、オリフィス通路7
4の流動抵抗が著しく大きくなって実質的に閉塞化して
しまうが、インナ部材12とアウタ部材14との軸方向
の相対変位に基づいて主液室54内に惹起される内圧変
動が、主液室54の底壁部を構成する可動ゴム板42の
弾性変形に基づいて吸収されることにより、主液室54
の内圧上昇に起因する著しいマウント動ばね定数の上昇
が回避され得て、良好なる防振性能が発揮され得ること
となる。
【0037】さらに、高速こもり音等の如き100Hz以
上の高周波振動の入力時には、可動ゴム板42による液
圧吸収効果も十分に発揮され難くなるが、インナ部材1
2がアウタ部材14に対して軸方向に変位せしめられ
て、該インナ部材12がアウタ部材14の底壁部を構成
する可動ゴム板42に対して接近・離隔変位せしめられ
ることにより、主液室54内において、それらインナ部
材12と可動ゴム板42との軸方向対向面間領域86
と、段差面56より下方に位置する縮径されていない環
状の大径領域88との間で、狭窄流路58を通じての流
体流動が生ぜしめられることとなり、以て、かかる流体
の流動作用に基づいて低動ばね効果が発揮されるのであ
る。なお、本実施例では、狭窄流路58を通じて流動す
る流体の共振作用に基づいて、100〜200Hzの高周
波振動の入力時に有効な低動ばね効果が発揮されるよう
に、該狭窄流路58の断面積や長さ等が設定されてい
る。
【0038】ここにおいて、狭窄流路58は、主液室5
4の外周壁部の軸方向中間部分に段差面56を形成し、
該段差面56よりも底部側だけを縮径することによっ
て、アウタ部材14とインナ部材12との径方向対向面
間に形成されていることから、従来のようにインナ部材
12から径方向に突出する傘部材等を用いることなく、
振動入力時における流体流動量を十分に確保して有効な
防振効果を得ることができるのであり、それ故、傘部材
等を不要と為し得たことによって、構造が簡略化されて
製作性およびコスト性が有利に向上され得るのである。
【0039】また、インナ部材12に対して傘部材等を
設ける必要がないことから、振動入力時に傘部材がアウ
タ部材14やゴム弾性体16等に干渉して損傷したり、
傘部材が外れたりすることがなく、狭窄流路58を通じ
て流動する流体の共振作用に基づく防振効果が有効に且
つ安定して発揮され得、優れた耐久性および信頼性が確
保され得るのである。
【0040】しかも、上述の如きエンジンマウント10
においては、インナ部材12から径方向外方に広がる傘
部材を設ける必要がないことから主液室54の内寸法を
特別に大きくする必要がないことに加えて、主液室54
における狭窄流路58の形成部分が内方突部57により
小径化されていることから、軸直角方向(径方向)の振
動入力時に狭窄流路58内を周方向に流動せしめられる
流体流量が少量に抑えられて、かかる流体の流動作用に
起因する高動ばね化が軽減乃至は防止され得るのであ
る。
【0041】因みに、上述の如き構造とされたエンジン
マウント10について、軸方向の入力振動に対する防振
特性を測定した結果を図7に、また軸直角方向の入力振
動に対する防振特性を測定した結果を図8に、それぞれ
示す。なお、これら図7及び図8においては、それぞ
れ、主液室の底部側を縮径することなく、インナ部材か
ら径方向外方に広がる傘部材を設けて環状の狭窄流路を
形成した従来構造のエンジンマウントについて同様な測
定を行った結果を、比較例として併せ示す。
【0042】図7に示された結果から、軸方向の入力振
動に対しては、高速こもり音等に相当する100〜20
0Hz程度の高周波数域において、比較例と同様、有効な
低動ばね効果が発揮され得ることが認められ、また、図
8に示された結果から、軸直角方向の入力振動に対して
は、比較例に見られるような著しい高動ばね化が抑えら
れることが明らかに認められる。なお、図7において、
本実施例のエンジンマウント10においては、比較例の
ものに比して、200〜300Hzの範囲で動ばね定数の
増大が見られるが、これは、本実施例のエンジンマウン
ト10では、100〜200Hzの周波数域での低動ばね
化を主に狙って狭窄流路58をチューニングしたことに
よるものであり、チューニングによって比較例と略同一
の防振特性を実現することも可能である。
【0043】しかも、本実施例のエンジンマウント10
においては、オリフィス通路74を形成するためのオリ
フィス金具38によって内方突部57が構成されている
ことから、オリフィス通路74の形成スペースが有利に
確保され得て、スペースの有効利用と部品点数の減少が
図られ得るのである。
【0044】次に、本発明の別の実施例としてのエンジ
ンマウント90が、図9に示されている。
【0045】本実施例のエンジンマウント90において
は、中空円筒形状の取付軸金具92の軸方向先端部に対
して、それより外径の大きい樹脂製インナロッド94を
固着することによってインナ部材91が形成されている
と共に、該インナ部材91の径方向外方に所定距離を隔
てて、円筒形状のオリフィス金具104が配されてお
り、それらインナ部材91とオリフィス金具104との
間に、前記第一の実施例と同様に厚肉の略テーパ筒形状
を有するゴム弾性体106が介装され、その内外周面に
おいてインナ部材91とオリフィス金具104に加硫接
着されている。
【0046】また一方、アウタ部材は、下方に開口する
有底円筒形状を有するアウタ金具96単体によって構成
されている。このアウタ金具96には、軸方向中間部分
に段差部98が形成されており、該段差部98よりも底
部側が小径部100とされていると共に、段差部98よ
りも開口部側が大径部102とされている。なお、小径
部100の内径寸法は、前記ゴム弾性体106の外径寸
法よりも小さくされている。
【0047】そして、このアウタ金具96の内部にイン
ナ部材91が挿入され、該インナ部材91の先端部がア
ウタ金具96の小径部100内にまで達して位置せしめ
られていると共に、該アウタ金具96の大径部102に
オリフィス金具104が圧入固定されることにより、イ
ンナ部材91とアウタ金具96が、ゴム弾性体106を
介して互いに弾性的に連結されている。
【0048】また、ゴム弾性体106よりも外方(下
方)には、内外周縁部にそれぞれ筒金具108,110
が加硫接着された薄肉ゴム膜からなる略円環板形状のダ
イヤフラム112が配されており、各筒金具108,1
10が、インナロッド94およびアウタ金具96に圧入
固定されることにより、かかるダイヤフラム112によ
って、それらインナロッド94とアウタ金具96の間の
開口部が流体密に覆蓋されている。
【0049】それによって、アウタ金具96の内部にお
いて、それぞれ所定の非圧縮性流体が封入された主液室
114と副液室116が、ゴム弾性体106を挟んだ両
側に位置して形成されている。そして、主液室114
は、振動入力時にゴム弾性体106の弾性変形に基づい
て内圧変動が生ぜしめられるようになっている一方、副
液室116は、ダイヤフラム112によって容積変化が
容易に許容されるようになっている。
【0050】また、これら主液室114と副液室116
は、オリフィス金具104の外周面に形成された周溝1
17がアウタ金具96で覆蓋されることによって形成さ
れたオリフィス通路118を通じて相互に連通されてお
り、主液室114と副液室116の間でオリフィス通路
118を通じての流体流動が許容されるようになってい
る。そして、本実施例では、かかるオリフィス通路11
8を通じて流動せしめられる流体の流動作用に基づい
て、前記実施例と同様、例えばシェイク等の低周波振動
に対する高減衰効果が発揮されるようになっているので
ある。
【0051】このような構造とされたエンジンマウント
90は、例えば前記実施例と同様、図10に示されてい
るように、取付脚部120を備えた円筒形状のブラケッ
ト122に対して、アウタ金具96が圧入固定されて組
み付けられ、該ブラケット122を介して、アウタ金具
96がボデー124側に固着される一方、インナ部材9
1の取付軸金具92に螺着されるボルト126により、
インナ部材91がパワーユニット128側に固着される
ことにより、パワーユニット128をボデー124側に
吊り下げ状態で防振支持せしめることとなる。なお、図
10は、エンジンマウント90に対してパワーユニット
128の支持荷重が入力された状態を示す。
【0052】すなわち、本実施例のエンジンマウント9
0においては、アウタ金具96の小径部100によっ
て、径方向内方に突出してインナ部材91との径方向対
向面間に狭窄流路130を形成する内方突部132が構
成されているのであり、それ故、振動入力時には、かか
る狭窄流路130を通じて流動せしめられる流体の流動
作用に基づいて、例えば高速こもり音等の高周波振動に
対する低動ばね効果が有効に発揮され得ると共に、内方
突部132にて狭窄流路130における周方向の流体流
動量が抑えられて、径方向の振動入力時における著しい
動ばね定数の上昇が回避され得るのであり、それによっ
て、前記第一実施例と同様な効果が、有効に奏され得る
のである。
【0053】しかも、かかるエンジンマウント90にお
いては、狭窄流路130を形成する内方突部132が、
アウタ金具96単体によって形成されていることから、
前記第一実施例に比して、部品点数が少なくてすみ、構
造の簡略化および製作性の向上が一層有利に達成される
のである。
【0054】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、か
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0055】例えば、前記実施例では、何れも、パワー
ユニットを吊り下げ支持するタイプのマウントに本発明
を適用したものの具体例を示したが、本発明は、パワー
ユニットを載加支持するタイプのマウントにも同様に適
用可能であり、その一具体例を、図11に示す。なお、
かかる図11は、図10と同様、パワーユニット重量が
及ぼされた装着状態を示すものであり、また、図中、前
記第二の実施例と同様な構造とされた部材におよび部位
に対して、それぞれ、前記第二の実施例と同一の符号を
付することにより、詳細な説明は省略する。
【0056】また、前記第一の実施例においては、弾性
変形可能な可動ゴム板42によって可動部材が構成され
ていたが、それに代えて、例えば、主液室54側と副液
室72側とに微小距離だけ変位可能に支持された硬質乃
至は可撓性の可動板によって可動部材を構成することも
可能である。
【0057】さらに、前記実施例では、本発明を自動車
用のエンジンマウントに適用したものの具体例を示した
が、本発明は、その他、自動車用ボデーマウントや、或
いは自動車以外に用いられる各種のマウント装置に対し
ても有利に適用され得ることは、勿論である。
【0058】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのエンジンマウントを
示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントを構成する一
体加硫成形品を示す縦断面図である。
【図3】図1に示されたエンジンマウントを構成するア
ウタ底壁部材を示す平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】図3におけるV−V断面図である。
【図6】図1に示されたエンジンマウントを構成する蓋
部材を示す縦断面図である。
【図7】図1に示されたエンジンマウントの軸方向入力
振動に対する防振特性を測定した結果を示すグラフであ
る。
【図8】図1にしめされたエンジンマウントの軸直角方
向入力振動に対する防振特性を測定した結果を示すグラ
フである。
【図9】本発明の別の実施例としてのエンジンマウント
を示す縦断面説明図である。
【図10】図9に示されたエンジンマウントの装着状態
を示す縦断面説明図である。
【図11】本発明の更に別の実施例としてのエンジンマ
ウントを示す、図10に対応する縦断面説明図である。
【符号の説明】
10,90 エンジンマウント 12,91 インナ部材 14 アウタ部材 16,106 ゴム弾性体 26 アウタ筒金具 28 アウタ底壁部材 38 オリフィス金具 42 可動ゴム板 54,114 主液室 56 段差面 57,132 内方突部 58,130 狭窄流路 72,116 副液室 74,118 オリフィス通路 96 アウタ金具 98 段差部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状のアウタ部材の開口部にインナ
    部材を配すると共に、それらアウタ部材とインナ部材を
    ゴム弾性体にて連結することにより、それらアウタ部材
    とインナ部材の間に、壁部の一部が前記ゴム弾性体にて
    構成されて内部に非圧縮性流体が封入された主液室を形
    成せしめてなる流体封入式マウントにおいて、 前記主液室の外周壁部に段差部を設けて、かかる主液室
    の底部側において、前記アウタ部材側から軸直角方向内
    方に向かって突出する環状の内方突部を形成すると共
    に、前記インナ部材を該内方突部内に挿入位置せしめ
    て、該インナ部材と該内方突部との軸直角方向対向面間
    に環状の狭窄流路を形成したことを特徴とする流体封入
    式マウント。
  2. 【請求項2】 前記段差部が、前記主液室の軸方向中間
    部分に位置して形成されている請求項1に記載の流体封
    入式マウント。
  3. 【請求項3】 前記内方突部が、前記ゴム弾性体の外周
    縁部よりも軸直角方向内方にまで突出して形成されてい
    る請求項1又は2に記載の流体封入式マウント。
  4. 【請求項4】 前記アウタ部材の底壁部を挟んで、前記
    主液室とは反対側に、壁部の一部が可撓性膜にて構成さ
    れて内部に非圧縮性流体が封入された副液室を形成する
    一方、前記主液室に環状のオリフィス部材を配して、前
    記主液室と前記副液室を相互に連通するオリフィス通路
    を形成すると共に、該オリフィス部材により、前記内方
    突部を形成した請求項1乃至3の何れかに記載の流体封
    入式マウント。
  5. 【請求項5】 前記アウタ部材の筒壁部を、底部側の軸
    方向所定長さに亘って軸直角方向内方に突出させること
    により、前記内方突部を形成した請求項1乃至3の何れ
    かに記載の流体封入式マウント。
  6. 【請求項6】 前記アウタ部材の底壁部を、変位可能な
    可動部材によって構成した請求項1乃至5の何れかに記
    載の流体封入式マウント。
  7. 【請求項7】 前記ゴム弾性体が、前記アウタ部材の開
    口部から前記インナ部材に向かって、該アウタ部材の底
    部側に傾斜して延びる略テーパ筒形状を有しており、該
    インナ部材が該アウタ部材の開口部から軸方向外方に変
    位せしめられる荷重入力により、かかるゴム弾性体が圧
    縮変形せしめられるようになっている請求項1乃至6の
    何れかに記載の流体封入式マウント。
JP6250389A 1993-11-11 1994-10-17 流体封入式マウント Pending JPH07180743A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6799753B2 (en) 2001-09-28 2004-10-05 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled elastic mount
US7100910B2 (en) 2003-03-12 2006-09-05 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled vibration damping mount
US8807546B2 (en) 2012-04-06 2014-08-19 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid filled vibration damping device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6799753B2 (en) 2001-09-28 2004-10-05 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled elastic mount
US7100910B2 (en) 2003-03-12 2006-09-05 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled vibration damping mount
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