JPH0447464Y2 - - Google Patents

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JPH0447464Y2
JPH0447464Y2 JP1985160588U JP16058885U JPH0447464Y2 JP H0447464 Y2 JPH0447464 Y2 JP H0447464Y2 JP 1985160588 U JP1985160588 U JP 1985160588U JP 16058885 U JP16058885 U JP 16058885U JP H0447464 Y2 JPH0447464 Y2 JP H0447464Y2
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vibration
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車の振動防止装置、即ち自動車の
振動体に取付けられてその振動を防止する振動防
止装置の改良に関する。
(従来技術) 自動車においては一般にエンジン振動や該エン
ジンと車体との間の共振のように多数の振動現象
が存在するが、これらは何れも好ましいものでは
ないため可能な限り抑制する必要がある。そこ
で、従来においては、上記のような自動車におけ
る振動体の振動を抑制ないし防止すべく、例えば
実開昭58−7945号公報に示されているように種々
の振動防止装置が提案されている。このようなも
のとしては、例えば、第7図に示すようなダイナ
ミツクダンパーと称せられるものがあるが、これ
は金具Aに弾性体(例えばゴム)Bを介して質量
体(マス)Cを取付けた構成で、例えば自動車に
おける振動体DにボルトE,E等を用いて取付け
られることにより新たな副共振系を形成するもの
である。これによれば、上記振動体Dの振動特性
を、例えば第8図のグラフに実線で示す状態(共
振周波数1に振動のピークP1が1個だけ存在する
当初の状態)から同グラフに点線で示す状態(上
記振動ピークP1が分散されて当初の共振周波数1
の高周波数側及び低周波数側に新たな振動ピーク
P2,P3が形成されるような状態)に変化させる
ことができ、その結果、上記当初の共振周波数1
における振動レベルを所定量だけ低減させること
が可能となる。
また、従来においてはマスダンパーと称せられ
る振動防止装置も実用されているが、これは、第
9図に示すように質量体(マス)Fのみで構成さ
れ、例えば自動車における振動体GにボルトH等
を用いて取付けられることにより、該振動体Gの
固有振動数を変化させるものである。これによれ
ば、上記振動体Gの振動特性を、例えば第10図
のグラフにおいて実線で示したような状態から点
線で示したような状態に変化させることができ
る。つまり、当該共振周波数を2から3にシフト
させ、しかもその振動のピークにおける振動レベ
ルを若干低減させることができるようになる。
然るに、自動車においては、各種振動系の振動
モードが複数の共振周波数を有する複雑な形状を
しているのが通例であるため、上記ダイナミツク
ダンパーやマスダンパーのような従来の振動防止
装置では、或る1つの振動ピークないし共振周波
数を当初とは異なる他の周波数域にシフトさせた
り分散させたりすることはできても、複数の振動
ピークが存在する広い周波数域にわたつて全体的
に振動レベルを低減させることは不可能であつた
のである。換言すれば、従来のダイナミツクダン
パー等は、振動のピークを当初とは異なる他の周
波数域にシフトさせるだけであつて、広い周波数
域にわたつて振動レベルを全体的に低減させるも
のとは言い難かつたのである。
(考案の目的) 本考案は自動車の振動防止装置に関する上記の
ような実情に対処するもので、自動車における各
種振動系の振動を防止する装置として、広い周波
数域にわたつて大きな制振効果が得られる新規な
振動防止装置を提供することを目的とする。
(考案の構成) 即ち、本考案に係る自動車の振動防止装置は、
自動車の振動体に固定される固定部と、該固定部
から振動体に沿つて一方向に延びる当接部と、該
当接部の一方向側の端部を上記振動体に対する質
量体側からの力の作用点とするように、上記当接
部から屈曲して立上げられた立上り部と、該立上
り部の先端から上記固定部を基準として当接部の
延長方向である一方向側に延設された取付座部と
からなる支持部材を有し、該支持部材における取
付座部に弾性体を介して質量体を取付けると共
に、この質量体の重心位置を上記弾性体の重心よ
りも更に一方向側にオフセツトした位置に設定し
たことを特徴とする。
尚、上記弾性体としては、例えばゴム部材が使
用されるが、その場合、該ゴム部材は上記支持部
材における取付座部及び質量体に一体化されるよ
うに例えば焼付けによつて両者と結合される。
(考案の効果) 上記の構成によれば、振動体への支持部材の取
付け面つまり支持部材の固定部から該部材の長手
方向及び厚み方向に所定量だけオフセツトされた
位置にある取付座部に弾性体が取付けられて該弾
性体に質量体が支持されているため、上記振動体
の振動に伴つて質量体が振動した時には、梃の原
理に基づいて、上記支持部材における固定部ない
し当接部を介して振動体にその振動方向と逆方向
の大きな制振力が作用することになる。
そして、特に、本考案によれば、上記のような
支持部材における固定部ないし当接部に対する取
付座部のオフセツトに加えて、該取付座部上で質
量体の重心位置を弾性体の重心よりも更に同方向
側にオフセツトした位置に設定しているので、上
記支持部材における固定部ないし当接部に対する
質量体のオフセツト量が十分大きくなり、その結
果、小さな質量体で所望の制振効果を得ることが
可能となつて、この種の振動防止装置をコンパク
トに構成することができると共に、質量体には上
記振動体の振動に起因して低周波数域に振幅の大
きなピツチング振動が励起されることになつて、
このピツチング振動と上下振動との2種類の振動
によつて異なる周波数の振動に対する制振効果が
得られることになる。これにより、制振防止装置
の個数を少なくして低コストで、自動車における
振動体の振動レベルを全体的に抑制することがで
き、その結果、従来のダイナミツクダンパーやマ
スダンパーでは得ることのできなかつた広い周波
数域に及ぶ振動低減効果が得られるようになつ
て、車内騒音等が抑制されることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1〜3図に示すように本考案に係る振動防止
装置1は、自動車における振動体2にボルト3及
びナツト4を用いて取付けられる支持部材5と、
ゴムでなる弾性体6を介して上記支持部材5の一
側部に取付けられた例えば金属でなる質量体(マ
ス)7とで構成されている。
上記支持部材5は、上記振動体2に上記ボルト
3等によつて固定される固定部5aと、該固定部
5aから振動体2に接して一方向に延びる当接部
5bと、該当接部5bの一方向側の端部を上記振
動体2に対する質量体側からの力の作用点とする
ように上記当接部5bから屈曲して立上げられた
立上り部5cと、該立上り部5cの先端から上記
固定部5aを基準として当接部5bの延長方向で
ある一方向側に延設された弾性体取付用の取付座
部5dとから構成されている。そして、このうち
の固定部5aには上記ボルト3が挿通されるボル
ト挿通孔5eが形成されていると共に、上記取付
座部5dには上記弾性体6が一体的に焼付けられ
て固着されている。従つて、該支持部材5におい
ては、その一側部が上記振動体2に固定ないし当
接される固定部5a及び当接部5bとされ、他側
部が取付座部5dとされており、これらの中間部
が略直角方向に折曲されて立上り部5cとされて
いることにより、第2図に示すように上記振動体
2に取付けられた状態においては、取付座部5d
が立上り部5cの高さ方向の寸法分だけ該振動体
2から離れた所に位置するように構成されてい
る。
そして、特に、該取付座部5d上で、質量体7
は、その重心W1が弾性体6の図心W2よりも一方
向側、即ち、上記支持部材5における固定部5a
ないし当接部5bに対する取付座部5dの延設側
と同方向へオフセツトするように取付けられてい
る。
上記の構成によれば、第2図に示すように振動
防止装置1が振動体2に取付けられた状態で、該
振動体2が振動した時に、これに伴つて上記振動
防止装置1における特に質量体7が振動体2によ
る加振方向に弾性体6を介して振動し、その結果
として該振動体2にその振動方向と逆向きの制振
力(以下、この力の大きさをFとする)が作用す
ることになる。その場合、同図に示すように、支
持部材5の振動体2への取付点(ボルト3の軸心
と支持部材5との交点ないしその近傍)から質量
体7の重心W1までの支持部材5の長手方向の距
離をl1、同じく上記取付点から支持部材5におけ
る立上り部5cまでの距離をl2とした上で、仮に
該支持部材5を剛体と看なすことにすると、上記
の振動防止装置1によれば従来のダイナミツクダ
ンパー等による制振力(以下、この力の大きさを
F1とする)に比べてl1/l2(>1)だけ大きな制振
力F=(l1/l2)F1が得られるようになるが、これ
は、本考案の場合、質量体7の重心W1が上記取
付点に対して距離l1だけオフセツトされているた
め、その分だけ梃の原理に基づいて従来の場合よ
りも振動体2に作用する力が増大されることによ
ると考えられる。
このようにして、上記構成によれば従来のダイ
ナミツクダンパー等でなる振動防止装置に比べて
遥かに大きな制振力が得られると共に、上記振動
体2の振動レベルを広い周波数域にわたつて低減
させることができるようになり、その分だけ車内
騒音を全体的に抑制することができるようにな
る。尚、上記の実施例の場合は、第2図に示すよ
うに上記取付点から遠い側に位置する質量体7の
端部の振幅s1が該取付点に近い側の端部の振幅s2
よりも小さくなる振動モードを呈するが、これは
極めて低い周波数で生じる質量体7のピツチング
共振を除いて該質量体7の慣性力が大きく寄与す
るためと考えられる。
次に本考案の効果を確認するために行つた実験
について説明する。
第4図に示すように、前端部a1及び後端部a2
夫々車体前部に取付けられ且つ2個のマウント部
材b1,b2を介して横置きのパワープラントbを支
持する自動車におけるエンジンサポートメンバー
aの上記後端部a2に上記実施例に係る振動防止装
置1を取付けた状態で、該メンバー後端部a2にお
ける振動レベル(振動加速度)と、車室前席中央
部における音圧レベルとを夫々測定した。これら
の測定結果を第5図のグラフ及び第6図のグラフ
に夫々示す。尚、これらのグラフには、比較のた
め上記メンバー後端部a2にこの種の振動防止装置
を取付けなかつた場合(符号で示す)と、共振
周波数が互いに異なる従来における2つのダイナ
ミツクダンパーを夫々取付けた場合(符号,
で夫々示す)との測定結果も併せて示した。
その結果、第5図に示すように従来のダイナミ
ツクダンパーの場合(,)は、或る周波数
(例えば165Hz付近)では上記メンバー後端部a2
振動レベルを低減させる効果があつても、別の周
波数(例えば135Hz付近)では逆に当初の状態
(振動防止装置を取付けなかつた場合)よりも
増大する欠点があるが、符号で示した本考案に
よれば、このような欠点が取除かれて広い周波数
域にわたつて上記メンバー後端部a2の振動レベル
が低減されることが確認された。また、これに伴
つて、車室前席中央部における音圧レベルも第6
図のグラフに示すように広い周波数域にわたつて
全体的に低減されることが判明した。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の1実施例を夫々示す振動
防止装置の斜視図、縦断側面図及び平面図、第4
図は本考案の効果を確認するための実験に使用さ
れたエンジンサポートメンバーの周辺を示す概略
平面図、第5図及び第6図は上記実施例をエンジ
ンサポートメンバーに適用した場合における該メ
ンバー後端部の振動特性及び車室前席中央部の音
圧特性を従来例と比較して夫々示すグラフであ
る。また、第7図はダイナミツクダンパーの公知
例を示す断面図、第8図はその制振特性を示すグ
ラフ、第9図はマスダンパーの公知例を示す断面
図、第10図はその制振特性を示すグラフであ
る。 1……振動防止装置、2……振動体、5……支
持部材、5a……固定部、5b……当接部、5c
……立上り部、5d……取付座部、6……弾性
体、7……質量体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 自動車の振動体に取付けられてその振動を防止
    する振動防止装置であつて、支持部材と、該支持
    部材に弾性体を介して支持された質量体とを有
    し、上記支持部材は上記振動体に固定される固定
    部と、該固定部から振動体に沿つて一方向に延び
    る当接部と、該当接部の一方向側の端部を上記振
    動体に対する質量体側からの力の作用点とするよ
    うに、上記当接部から屈曲して立上げられた立上
    り部と、該立上り部の先端から上記固定部を基準
    として当接部の延長方向である一方向側に延設さ
    れて上記弾性体を介して質量体が取付けられた取
    付座部とから構成されていると共に、上記質量体
    の重心位置が上記弾性体の重心よりも更に一方向
    側にオフセツトした位置に設定されていることを
    特徴とする自動車の振動防止装置。
JP1985160588U 1985-10-18 1985-10-18 Expired JPH0447464Y2 (ja)

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JP1985160588U JPH0447464Y2 (ja) 1985-10-18 1985-10-18

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JP1985160588U JPH0447464Y2 (ja) 1985-10-18 1985-10-18

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JPS6268051U JPS6268051U (ja) 1987-04-28
JPH0447464Y2 true JPH0447464Y2 (ja) 1992-11-10

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JP1985160588U Expired JPH0447464Y2 (ja) 1985-10-18 1985-10-18

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