JPH0329216Y2 - - Google Patents

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JPH0329216Y2
JPH0329216Y2 JP1983136776U JP13677683U JPH0329216Y2 JP H0329216 Y2 JPH0329216 Y2 JP H0329216Y2 JP 1983136776 U JP1983136776 U JP 1983136776U JP 13677683 U JP13677683 U JP 13677683U JP H0329216 Y2 JPH0329216 Y2 JP H0329216Y2
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JP1983136776U
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の前部位置で弾性部材を介し
て車体に支持されるラジエータの支持構造に関す
る。
(従来技術) 従来、特開昭57−60991号公報や特開昭57−
84223号公報などで、車体前部のラジエータを弾
性的に支持し該ラジエータをダイナミツクダンパ
として利用して車両に生じる振動を合理的に抑制
する技術が知られている。そして上記両公知技術
ともにラジエータの支持構造、特に下部の弾性支
持構造としては、ラジエータの上下方向の動きを
弾性部材の圧縮変形を用いて吸収している。しか
し、圧縮変形を利用する弾性支持構造では、取対
強度等との関係で決められる相応の大きさないし
所定の剛性を備えた弾性部材が選択されるので、
弾性部材の上下方向の弾性係数を小さくするには
自ずと限界がある。これに対し、低減すべき車体
振動は低周波領域が大きく、これを吸収するため
には、ラジエータを支持する弾性部材の上下方向
の弾性係数をより一層小さくする工夫が求められ
る。
(考案の目的) そこで本考案は、ダンパ質量として利用される
ラジエータに介装される弾性部材の弾性係数を小
さくできる新規なラジエータの支持構造を提供す
ることを目的とする。
(考案の構成) 本考案は圧縮変形に替えて弾性部材の撓み変
形、換言すれば剪断方向の変形を利用することを
基本とし、このため、ラジエータ側にはラジエー
タから下方へ突出するボスが形成される。そし
て、車体側とラジエータ下部との間に介装される
弾性部材は、上記ボスを受け入れる筒状部を有し
該筒状部の外周縁に形成された環状部と該環状部
の外周囲に結合され周方向に波状に形成された波
状環状部とを備えて構成され、上記波状環状部は
上記ボスの下方に位置する車体側の部材に波状の
谷側が当接する車体側当接部と上記ラジエータ側
の部材に波状の山側が当接するラジエータ側当接
部とこの両当接部を連結する薄肉の連結部とから
なり、ラジエータの上下方向の比較的小さな変位
を上記両当接部を連結する薄肉の連結部の撓み変
形によつて吸収するようにしたことを基本的な特
徴とする。
(考案の効果) 本考案のラジエータ支持構造によれば、ボスの
下方に位置する車体側の部材に当接する車体側当
接部とラジエータ側の部材に当接するラジエータ
側当接部とが環状部の周方向に所定間隔を有して
連結する薄肉の連結部が、その撓み変形、換言す
ればそのせん断方向の変形で弾性部材の弾性係数
を与えているので、弾性部材の弾性係数が小さく
なり、ラジエータの上下方向の変位が小さいとき
は、連結部の撓み変形で変位が吸収され、ラジエ
ータの上下の変位が大きいときは、ラジエータ側
当接部と車体側当接部との双方でラジエータの重
量を受けることになり、ダイナミツクダンパの効
果、とくにアイドル運転時の低周波域の車体振動
を有効に抑制することができる。
(実施例) 以下、本考案を添付図面に示す実施例によつて
具体的に説明する。
第1図、第2図に示すように、ラジエータ1は
自動車2の前部位置3で車体4に支持される。ラ
ジエータ1の上部は、車体4の一部をなすフロン
ト・アツパ・クロスメンバー5に上部ブラケツト
6と上部弾性部材7を介して支持され、その下部
は同じく車体4の一部をなすフロント・ロア・ク
ロスメンバー8に下部ブラケツト9と下部弾性部
材10を介して支持される。
ラジエータ1の上部の支持構造は、第3図に詳
細に示すように、フロント・アツパ・クロスメン
バー5にねじ止めされた上部ブラケツト6に一体
結合されたラバー体7によつてラジエータ1の前
後上下方向の動きを規制する構成である。上記ラ
バー体7は、断面略〓形に形成され、その下端で
それぞれ内側に湾曲されラジエータ1のつば状の
コアプレート1aの前後を下側から受合つて支承
するコアプレート支承部7aと、中間部で内方へ
突出しラジエータ1のアツパタンク1bの前後を
両側から挟持するアツパタンク挟持部7bとを備
える。ラジエータ1上部における上下方向への変
位は主として上記アツパタンク挟持部7bの撓み
変形で吸収し、二次的には上記コアプレート支承
部7aの撓み変形で吸収する。ラバー体7の撓み
変形によるため下方への変位に対する弾性係数は
極めて小さい。上方への変位、特に小さな変位に
対しては、アツパタンク挟持部7bの撓み変形の
みで吸収するが、アツパタンク挟持部7bはアツ
パタンク1bに強く圧接させた状態にはなくかつ
アツパタンク1bの上方には空間11が形成され
またコアプレート1aとアツパタンク挟持部7b
との間にも空間12が形成されているので、ラジ
エータ1の上方への変位に対しては実質的に規制
のない状態となつている。もつともラジエータ1
の大きな上方への変位に対しては、空間11の上
下間距離を空間12のそれより短くしているの
で、ラバー体7の上部壁7cがストツパの作用を
なす。アツパタンク挟持部7bは、ラジエータ1
上部の前後方向の動きに対して一方の圧縮変形で
吸収することにより大きな弾性係数でラジエータ
1を前後方向に弾性支持するものである。
一方、ラジエータ1の下部の支持構造は、第4
図に詳細に示すように、フロント・ロア・クロス
メンバー8にねじ止めされた下部ブラケツト9と
ラジエータ1のロアタンク1cとの間に下部弾性
部材10を上下方向にフリーの状態で介装する構
成である。このため、ラジエータ1にはロアタン
ク1cの下面の一部にこの下面から下方へ突出す
るボス13を形成し、ブラケツト9にはこのボス
13の外径より充分大きな貫通孔14を形成す
る。弾性部材10は、上記ボス13を受け入れか
つ上記貫通孔14に遊嵌される筒状部15を備え
るとともに、ロアタンク1cとブラケツト9との
間に位置し上記筒状部15の外周縁に形成された
環状部16と該環状部に連結され周方向に波状に
形成された波状環状部17とを備えた構成であ
る。そして、貫通孔14を形成するブラケツトの
円環状の折曲部18の内壁で弾性部材10の前後
左右の変位が規制されている。
弾性部材10の詳細を第5図に示す。第5図a
は平面図で同図bは第4図に示したものに相当す
る第5図aのB−B線断面図、同図cは同図aの
周方向C−C線に沿う断面図である。
波状の環状部17は、筒状部15のまわりでつ
ば状に形成され、三つの構成要素をもつ。即ち、
ロアタンク1c下面の下方に位置する下部ブラケ
ツト9に波状の谷側が当接する車体側当接部17
aと、ロアタンク1cに波状の山側が当接すラジ
エータ側当接部17bと、この両当接部17a,
17bを一体に連結し撓み変形可能な薄肉の連結
部17cとから構成される。車体側当接部17a
及びラジエータ側当接部17bのそれぞれの内側
と上記薄肉の連結部17cとは、筒状部15の周
縁に形成された環状部16に一体に連結されてい
る。好ましくは、本例のように、環状部16の肉
厚を上記連結部17cの肉厚と同等程度に形成す
る。弾性部材10の下方への変位に対する弾性係
数をより一層小さくできる。
車体側当接部17a及びラジエータ側当接部1
7bは、第5図cに示すように、周方向の断面が
矩形状をなし、車体側当接部17aはブラケツト
9の上面と面接触し、ラジエータ側当接部17b
の上面はロアタンク1cの下面と面接触する。そ
して、ラジエータ1と組付けない自然の状態にお
いては、上記車体側当接部17aの下面と上記ラ
ジエータ側当接部17bの下面間の距離は、車
体側当接部17aの上面とラジエータ側当接部1
7bの上面間の距離とほぼ等しく形成されてお
り、車体振動が比較的小さいとき即ちラジエータ
1の上下方向の変位が小さいときにはロアタンク
1cをラジエータ側当接部17bで受けその変位
を薄肉の連結部17cの撓み変形で吸収する。他
方、下方への変位が大きいときは、薄肉の連結部
17cが最大に撓みラジエータ側当接部17bの
下面がブラケツト9に当接し、このラジエータ側
当接部17bと車体側当接部17aの双方でラジ
エータ1の重量を受ける。
ラジエータのボス13を受け入れる筒状部15
は、その内径がボス13の外径よりも若干小さく
形成され、ラジエータ1を組付けるとき、ボス1
3は筒状部15に圧入される。ボス13が圧入さ
れるとき、ボスを受け入れ易いように筒状部15
の上端には予めロート状の受入れ口19を形成し
ておくと好ましい。また、筒状部15の下端部に
は、ボス13の長さより長く下方に延びた厚肉の
延設部20を形成するとともに、この延設部20
から外側へ張り出す隆起部21を形成しておくと
好ましい。隆起部21の外縁をなす円の直径はブ
ラケツトの貫通孔14の径より大きく、この弾性
部材10をブラケツト9に取り付けたとき、この
隆起部21が取付後の抜脱を防止する係止部とな
る。これとともに、より基本的には、ラジエータ
1の取付後、車体振動が大きくラジエータ1が大
きく上方へ変位するとき、ブラケツトの貫通孔1
4を形成する折曲部18の下端面18aに隆起部
21が当接して、ラジエータ1の浮き上がりを防
止するように作用する。なお、隆起部21が折曲
部18の下端面18aに至る上方への最大変位量
と、前掲第3図の空間11の上下間距離とは一定
の関係に選んでおくと好ましい。また、隆起部2
1に替えて、つば状に張り出す環状部としておい
てもよい。
本実施例の支持構造によると、ラジエータ1上
部の弾性支持構造が実質的にフリーの状態にあ
り、下部の弾性支持構造は、ラジエータ1の上下
方向の変位を筒状部15の周縁の薄肉の環状部1
6と波状環状部17の薄肉の連結部17cの撓み
変形で吸収するので上下方向に軟かく支持され
る。この撓み変形の弾性係数をラジエータ1の質
量と相関させて車体振動の固有振動数、特に600
〜900rpmのアイドリング運転時の振動数20〜30
Hzに適合させておくとダンパ効果特に低域回転領
域における車体振動を有効に抑制できる。
また、本実施例によれば上下部のラジエータの
支持構造がねじ等の固定部材を用いず、ラジエー
タを単に上下に嵌め合わせる構成であるので、従
来のような位置合せ・ねじ止め等の煩雑な作業が
不要となり組付作業を簡単化できる利点もある。
なお、上記実施例では、ラジエータ上部、下部
の支持にブラケツトを介する構造を示したが、ブ
ラケツトを用いず少なくとも一方が車体すなわち
クロスメンバーに直接支持される構造とすること
もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はラジエータの弾性支持構造を
示す説明図、第3図は本考案の実施例に係るラジ
エータ上部の支持構造を示す断面図、第4図は本
考案の要旨に係る一実施例のラジエータ下部の支
持構造を示す断面図、第5図はラジエータ下部に
用いる弾性部材を示すもので同図aは平面図、同
図bはaのB−B線断面図、同図cはaの周方向
に沿うC−C線断面図である。 1……ラジエータ、3……自動車の前部位置、
7……上部弾性部材、10……下部弾性部材、1
3……ラジエータのボス、15……下部弾性部材
の筒状部、16……環状部、17……波状環状
部、17a……車体側当接部、17b……ラジエ
ータ側当接部、17c……薄肉の連結部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動車の前部位置で弾性部材を介して車体に支
    持されるラジエータの支持構造において、 上記ラジエータは、その下部に下方へ突出する
    ボスを備える一方、上記弾性部材は、上記ボスを
    受け入れる筒状部と、該筒状部の外周縁に形成さ
    れた環状部と、該環状部の外周囲に結合され、上
    記ボスの下方に位置する車体側の部材に当接する
    車体側当接部とラジエータ側の部材に当接するラ
    ジエータ側当接部とが上記環状部の周方向に所定
    間隔を有して薄肉の連結部により連結されてなる
    波状環状部を備えていることを特徴とする自動車
    のラジエータ支持構造。
JP13677683U 1983-09-02 1983-09-02 自動車のラジエ−タ支持構造 Granted JPS6052128U (ja)

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JPS6052128U JPS6052128U (ja) 1985-04-12
JPH0329216Y2 true JPH0329216Y2 (ja) 1991-06-21

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH067949Y2 (ja) * 1988-04-08 1994-03-02 ダイハツ工業株式会社 ラジエータのロア支持装置
JPH10109551A (ja) * 1996-10-07 1998-04-28 Tokai Rubber Ind Ltd ラジエータ支持装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5854924B2 (ja) * 1981-10-02 1983-12-07 株式会社小松製作所 クランクシヤフトの切削加工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5854924U (ja) * 1981-10-13 1983-04-14 トヨタ自動車株式会社 ラジエ−タの支持構造
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