JPH034581Y2 - - Google Patents

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JPH034581Y2
JPH034581Y2 JP1983170025U JP17002583U JPH034581Y2 JP H034581 Y2 JPH034581 Y2 JP H034581Y2 JP 1983170025 U JP1983170025 U JP 1983170025U JP 17002583 U JP17002583 U JP 17002583U JP H034581 Y2 JPH034581 Y2 JP H034581Y2
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JP
Japan
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mount
radiator
support
spherical
rubber
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JP1983170025U
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JPS6078619U (ja
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、エンジン冷却システムに用いられる
ラジエータ本体の取付支持構造に関する。
従来技術 ラジエータは、車両ボデーからの振動や捩れ歪
を遮断したり、取付け上の誤差を吸収したりする
ために、ゴム弾性体から成るマウント体を介して
ボデー側に支持される。ゴムマウント体を介して
支持する場合には、ラジエータ本体をマスとし、
マウント体の弾性をばねとするばねマス振動系が
構成されるが、ラジエータをダンパマスとして車
両ボデーの振動を低減させる方法が実用化されて
いる。このようにラジエータをダンパマスとして
用いる場合は、マウント体の弾性は単なる熱膨張
差吸収、取付誤差吸収のためのマウント体に比べ
て柔らか目に設定されており、その振動低減作用
を効果的に発揮させるためには、その振動特性、
とくに系の固有振動数が所定の設定値に設定され
るようにばね定数が期待値に設定される必要があ
り、かつそのばね定数が大きく変化しないように
支持状態が正常に保たれなければならない。
しかし、従来の支持構造は、たとえばアツパサ
ポートを例にとつて示すと第1図に示すようにな
つており、ラジエータ1の上部は、弾性体のゴム
マウント体2を介して剛体のマウントサポート3
に支持され、マウントサポート3はボルト等によ
り車両ボデー4に取付けられる構造となつてい
た。このような構造では、取付け時ラジエータ1
がアツパおよびロアサポート間において左右、前
後に寸法誤差が生じたとき、ゴムマウント体2は
正常姿勢から外れて左右前後に変形し、ゴムマウ
ント体2のばね特性は所定のばね定数より外れる
ことにより振動特性が変わり、ダイナミツクダン
パとしての作用が効果的に発揮されない場合が生
じてくるという問題がある。また、マウント体が
変形して取付けられるとゴム体は異常な応力もか
かり信頼性も低下するという問題も生じる。
考案の目的 本考案は、上記の従来のラジエータ支持構造に
おける問題を解消または軽減するために、ラジエ
ータをゴムマウント体を介してマウントサポート
により支持し、該マウントサポートをボデー側に
取付けるタイプのラジエータの取付支持構造にお
いて、マウント体の姿勢を常に正常に保ち振動特
性を正常に維持すると共にゴム体の信頼性を向上
させることを目的とする。
考案の構成 この目的を達成するために、本考案のラジエー
タの支持装置においては、弾性体のマウント体と
該マウント体を支持する剛体のマウントサポート
との間またはマウント体とラジエータとの間の何
れかに球面ジヨイントが設けられている。この球
面ジヨイントはアツパサポート、ロアサポートの
何れか一方または両方に設けられる。
考案の作用 このようなラジエータ支持構造においては、ラ
ジエータの取付けにおいてボデー側やマウントサ
ポートの寸法誤差により、マウントサポートとラ
ジエータの軸芯やその係合角度がずれたりする
が、本考案の球面ジヨイントは、これらのずれも
取付時ごく自然に吸収しゴム体に所定の圧縮荷重
を与えて正しい姿勢で収座させ安定した取付状態
を保つ。
考案の効果 そのため、マウント体のばね定数は捩れを受け
て変化せず、元の所定のばね定数を保ち続ける。
したがつて、ラジエータ、マウント体から成る振
動系の振動特性は所定の特性を維持し、ダイナミ
ツクダンパとして正常に機能する。また、マウン
ト体の捩れが抑制されるので、マウント体の耐久
性が向上し、ラジエータ支持装置の信頼性も向上
する。
実施例 以下に本考案のラジエータ支持装置の望ましい
実施例を図面を参照して説明する。
第2図は本考案に係る球面ジヨイントをラジエ
ータのアツパサポートとロアサポートの両方に適
用した場合の実施例を示している。図に示すよう
に、ラジエータ11は、上端に半円筒状のアツパ
タンク12を、下端にロアタンク13を有してい
る。
アツパサポートは第3図に拡大して示すような
構造をもつている。アツパタンク12は、アツパ
タンク12の上端に沿う形状に形成された円弧状
の円筒面を有するマウント金具14に面接触され
て、保持されている。マウント金具14は、ほぼ
左右対称の斜め上方に向つて延びる、複数本(図
では2本)の柱を有しその間に空間を有するゴム
マウント体15を介して別のマウント金具16に
連結されている。ゴムマウント体15は下端をマ
ウント金具14に上端をマウント金具16に焼付
けられており、マウント金具14とマウント金具
16とに一体形成されている。マウント金具16
には中央に上方に向つて凸の球面凸部17が一体
に取付けられている。一方、車両のボデー18に
は、ボデー18からマウント金具16の上方の位
置まで延びるマウントサポート19がボルト2
0、ナツト21により取付けられている。マウン
トサポート19の前記球面凸部17に対応する部
分には、球面凸部17と同一の径を有する凹状の
球面凹部22が形成されている。球面凸部17は
この球面凹部22に摺動可能に接触しており、こ
れによつてラジエータ11の上部はボデー18に
支持されている。球面凸部17と球面凹部22と
は協働して球面ジヨイント23を構成している。
球面凸部17の中央上端にはさらに上方に向つて
突出する抜け止め部24が形成されており、該抜
け止め部24はマウントサポート19の抜け止め
部24に対応する位置に形成された穴25を貫通
して延び、穴25を抜け出たところで穴25の径
より大なる直径を有するように傘状の膨出部を有
していて、球面凸部17が球面凹部22から抜け
出ることを防止している。穴25内径と抜け止め
部24の穴貫通部分の外径との間には間隙が設け
られており、球面凸部17が球面凹部22に対し
て回動するときに抜け止め部24が穴25に干渉
しないように配慮されている。
第2図はラジエータのロアサポートも示してい
る。ロアタンク13の下端中央には下方に向つて
延び、下端外周に球面部を有する球面凸部26が
形成されている。27は該球面凸部26を下方か
ら支持するゴムマウント体である。マウント体2
7には、球面凸部26に対応する位置に、上方に
向つて開放した、球面凸部26と同一半径のほぼ
半球状の凹部から成る球面凹部28が形成されて
いる。そして球面凸部26は球面凹部28に摺動
自在に嵌め込まれている。球面凸部26と球面凹
部28とは協働して球面ジヨイント29を構成し
ている。ゴムマウント体27は、車両ボデー18
に固定された、ゴムマウント体27の位置まで延
びてきているマウントサポート30に支持されて
いる。マウント体27のマウントサポート30と
の接触部またはその近傍には、金具31が添設さ
れ、または埋め込まれている。
上記構造においては球面ジヨイント23,29
がアツパサポート、ロアサポートにそれぞれ設け
られた場合が示されているが、何れか一方のみに
球面ジヨイントが設けられた構造であつてもよ
い。
つぎに上記の実施例装置における作用について
説明する。
まず、ボデー18とラジエータ11との間の熱
膨張差および取付け上の誤差は、弾性体から成る
マウント体15,27の変形によつて吸収され
る。この場合、アツパサポートのマウント体15
は柱の間に空間を有しているので、容易に変形
し、寸法変化を吸収する。この寸法変化吸収作用
は従来のラジエータサポートの作用と同じであ
り、本考案実施例装置も従来のラジエータサポー
トと同様に機能できる。
また、振動低減作用については、内部のエンジ
ン冷却水の質量も加味したラジエータ11の質量
をマスとし、上下のマウント体15,27の弾性
をばねとするばねマス系がダイナミツクダンパと
して機能し、ボデーの振動のエネルギーを吸収し
てボデーの振動を低減させる。
ラジエータ11は部品の寸法公差により取付け
上の誤差のために正常の位置から変位し、ラジエ
ータ11とたとえばマウントサポート19とは第
4図および第5図に示すように軸芯がずれた位置
関係をとることもあるが、このような場合でも球
面ジヨイント23,29の摺動によりその軸芯ず
れが吸収され、マウント体15,27に無理な応
力がかかることがなく、マウント体15,27が
初期の設定姿勢から大きく変化することはない。
すなわち、アツパサポートではマウント金具1
4,16の相対位置関係は大きく変化することは
なく、球面ジヨイント23,29の摺動部で摺動
するだけであり、したがつてマウント体15,2
7のばね定数が大きく変ることはない。したがつ
て、振動特性は安定しており、ダイナミツクダン
パ作用は正常に維持される。
また、ゴムのマウント体15,27に大きな剪
断力、捩れ力がかからないので、ゴムの耐久性は
向上し、長期間にわたつて高い構造上の信頼性が
維持される。
以上説明したところから明らかなように、本考
案によるときは、球面ジヨイント結合としたの
で、ラジエータ支持装置におけるゴムマウント特
性の安定化とそれに伴な振動特性の安定化がはか
られるという効果が得られる。
また、球面ジヨイント結合のため、組付け性の
自由度が増し、組付作業が容易となるという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のラジエータ支持装置の部分断面
図、第2図は本考案の一実施例に係るラジエータ
支持装置の全体断面図、第3図は第2図の装置の
アツパサポート近傍の部分拡大断面図、第4図は
第3図の装置においてラジエータとマウントサポ
ートとの軸芯がずれたときの部分断面図、第5図
は第3図の装置においてラジエータとマウントサ
ポートとの軸芯が第4図と直角方向にずれたとき
の部分断面図、である。 11……ラジエータ、12……アツパタンク、
13……ロアタンク、14,16……マウント金
具、15,27……マウント体、17,26……
球面凸部、18……ボデー、19,30……マウ
ントサポート、22,28……球面凹部、23,
29……球面ジヨイント、24……抜け止め部、
25……穴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ラジエータを弾性体のマウント体を介して剛
    体のマウントサポートにより支持し該マウント
    サポートを車両ボデーに取付けるラジエータの
    支持装置において、マウント体とマウントサポ
    ートとの間、またはマウント体とラジエータと
    の間の何れかに、互いに摺動可能に接触する球
    面凸部と球面凹部からなる球面ジヨイントを設
    けたことを特徴とするラジエータ支持装置。 (2) 前記球面ジヨイントがラジエータのアツパサ
    ポートとロアサポートの少なくとも何れか一方
    に設けられている実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のラジエータ支持装置。
JP17002583U 1983-11-04 1983-11-04 ラジエ−タ支持装置 Granted JPS6078619U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17002583U JPS6078619U (ja) 1983-11-04 1983-11-04 ラジエ−タ支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17002583U JPS6078619U (ja) 1983-11-04 1983-11-04 ラジエ−タ支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6078619U JPS6078619U (ja) 1985-06-01
JPH034581Y2 true JPH034581Y2 (ja) 1991-02-06

Family

ID=30371292

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JP17002583U Granted JPS6078619U (ja) 1983-11-04 1983-11-04 ラジエ−タ支持装置

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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2516562Y2 (ja) * 1990-07-06 1996-11-06 本田技研工業株式会社 車両用空調コンデンサーの取付構造
EP1688693A4 (en) * 2003-10-16 2013-03-06 Calsonic Kansei Corp COUNTERFLOW heat exchanger

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5854924B2 (ja) * 1981-10-02 1983-12-07 株式会社小松製作所 クランクシヤフトの切削加工方法

Family Cites Families (2)

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JPS5854924U (ja) * 1981-10-13 1983-04-14 トヨタ自動車株式会社 ラジエ−タの支持構造
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JPS5854924B2 (ja) * 1981-10-02 1983-12-07 株式会社小松製作所 クランクシヤフトの切削加工方法

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JPS6078619U (ja) 1985-06-01

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