JPH0664453A - 自動車のラジエータ支持構造 - Google Patents

自動車のラジエータ支持構造

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JPH0664453A
JPH0664453A JP22159192A JP22159192A JPH0664453A JP H0664453 A JPH0664453 A JP H0664453A JP 22159192 A JP22159192 A JP 22159192A JP 22159192 A JP22159192 A JP 22159192A JP H0664453 A JPH0664453 A JP H0664453A
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JP
Japan
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radiator
vibration
vibration isolator
vehicle body
spring constant
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Withdrawn
Application number
JP22159192A
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English (en)
Inventor
Takamasa Kozai
貴正 香西
Akio Tanaka
章夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Kako Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Kako Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP22159192A priority Critical patent/JPH0664453A/ja
Publication of JPH0664453A publication Critical patent/JPH0664453A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2275/00Fastening; Joining
    • F28F2275/14Fastening; Joining by using form fitting connection, e.g. with tongue and groove
    • F28F2275/143Fastening; Joining by using form fitting connection, e.g. with tongue and groove with pin and hole connections

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体の上下方向振動に対する制振に加えてエ
ンジンのローリング方向の振動に対する制振を図り、し
かも、ラジエータの取付位置のずれに伴う振動抑制機能
悪化を防止する。 【構成】 ラジエータ1の上部突起11および下部突起
と、その上下部を支持する上部ブラケット2および下部
ブラケットとの間に、上部防振体5および下部防振体を
上下方向に介在させる。各防振体に、上下方向ばね定数
とほぼ同一の値に設定されたエンジンのローリング方向
ばね定数を有する弾性体を備える。上記突起を嵌入支持
する取付穴16を形成し、この取付穴をローリング方向
に長穴とする。加えて、取付穴の内周面に凸部17を形
成し、表面に低摩擦層18を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防振体を介してラジエ
ータを車体に支持する自動車のラジエータ支持構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ラジエータ支持構造として、
ラジエータの上下部と車体フレームとの間に防振体を介
在させて上記ラジエータを支持するものが知られている
(例えば、実公平3−23856号公報、特開昭58−
161616号公報または特開昭57−60911号公
報参照)。この種のものは、特に、エンジンがアイドル
回転時などの低回転状態における車体前部の上下方向の
共振の抑制を図るために、上記ラジエータを車体に上下
方向に弾性支持することにより、上記ラジエータを慣性
質量とするダイナミックダンパを構成するようになって
おり、上記防振体はゴム弾性体でのみ構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ラジエータ支持構造の防振体は車体の振動の内、上下方
向の振動に対する制振を目的としているため、上記ゴム
弾性体は上下方向に対するばね定数をのみ所定のものと
なるように構成されている。このため、上下方向以外の
車体の振動、特にエンジンのローリング方向の振動に対
する制振を十分に行うことはできなかった。
【0004】また、上記ラジエータの車体への取付けは
ラジエータホースをラジエータに取付けた後に行うた
め、上記ラジエータホースが製造誤差などにより短めで
ある場合、このラジエータホースによりマスとしてのラ
ジエータの振動が制限される一方、上記ラジエータホー
スのより自由な振動を確保するためにラジエータの取付
位置をラジエータホース側にずらせた場合、上記防振体
のゴム弾性体を変形させた状態で組付けることになり、
その結果、上記ゴム弾性体のばね定数が変化して上記ダ
イナミックダンパの特性の悪化を招き所定の制振機能を
発揮することができなくなり、振動抑制機能の悪化を招
くおそれがある。
【0005】さらに、上記ラジエータと車体との防振体
を介した取付位置が取付け誤差に起因してずれが生じた
場合、そのずれ分、上記防振体のゴム弾性体の変形を招
くため、上記と同様に、振動抑制機能の悪化を招くおそ
れがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、車体の上下方
向振動に対する制振に加えてエンジンのローリング方向
の振動に対する制振を図り、しかも、ラジエータの取付
位置のずれに伴う振動抑制機能悪化を防止することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ラジエータの上下部からそ
れぞれ上下方向に突出された上部および下部の突起と、
この各突起を嵌入支持する取付穴が形成された複数の弾
性防振体と、車体に固定されてラジエータを上下方向両
側から挟むように配置された上部および下部のブラケッ
トとからなり、上記防振体の取付穴に上記ラジエータの
突起が嵌入されかつこの防振体が上記各ブラケットとラ
ジエータとの間に介装された状態で上記ラジエータを車
体に支持するものを前提とする。このものにおいて、上
記防振体が、上記車体に支持されたエンジンのローリン
グ方向に対応する方向に対するばね定数であって、上下
方向に対するばね定数とほぼ同一の値に設定されたばね
定数を有する弾性体を備える構成とするものである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の発明おいて、ラジエータの突起の外周面と、こ
の突起に接合する防振体の取付穴の内周面との一方もし
くは双方に低摩擦材料からなる層を形成する構成とする
ものである。
【0009】さらに、請求項3記載の発明は、上記請求
項1記載の発明において、防振体の取付穴をローリング
方向に長穴に形成し、上記取付穴の内周面に、上下方向
中間部が内方に突出して小径穴を形成しかつ上下方向両
側に向かって徐々に拡径する凸部を周方向に形成する構
成とするものである。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
防振体の弾性体の上下方向のばね定数と、エンジンのロ
ーリング方向に対応する方向、例えば横起きエンジンの
場合における車体の前後方向のばね定数とがほぼ同一と
なるように上記弾性体が構成されているため、車体の上
下方向の振動が上記防振体を介してラジエータに入力し
た場合と、上記車体の前後方向の振動が入力した場合と
で、上記防振体による制振作用がほぼ同じ程度となる。
【0011】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明による作用に加えて、ラジエータと防振
体との接合面の一方もしくは双方に低摩擦材料からなる
層が形成されているため、車体側からの振動入力時にラ
ジエータと防振体との接合面での磨耗進行の阻止もしく
は抑制が図られて耐久性、信頼性の向上が図られる。ま
た、ラジエータと防振体との相対取付位置にずれが生じ
てラジエータの突起が防振体の弾性体の一側に押付けら
れた状態で取付けられても、車体からの上下方向振動入
力時に必要以上の摩擦抵抗力の発生が抑制されて所定の
制振作用の発揮が図られる。
【0012】さらに、請求項3記載の発明では、上記請
求項1記載の発明による作用に加えて、取付位置のずれ
が生じても、そのずれが取付穴の長穴により吸収されて
防振体の弾性体に取付位置のずれに起因する過大な応力
が生じることはない。このため、上記弾性体のばね定数
は所定のものに保たれて所定の制振作用の発揮が図られ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1〜図3は、本発明の実施例に係るラジ
エータ支持構造を示し、1は車体の前面側に配置された
ラジエータ、2,2は車体前部のラジエータサポート3
にボルト4,4,…によって取付けられて上記ラジエー
タ1の上端部を支持する上部ブラケット、5はこの上部
ブラケット2に一体形成されて上部ブラケット2と上記
ラジエータ1の上端部との間に介在された上部防振体、
6は上記車体前部のクロスメンバ7にボルト8,8,…
によって取付けられて上記ラジエータ1の下端部を支持
する下部ブラケット、9はこの下部ブラケット6と上記
ラジエータ1の下端部との間に介在された下部防振体で
ある。
【0015】上記ラジエータ1の背面には車幅方向(同
図の斜め左右方向)両側部の上下両側部にそれぞれラジ
エータホース10,10が接続されており、この各ラジ
エータホース10のラジエータ1との取付部近傍には自
在ジョイント10aを介して連結されている。この自在
ジョイント10aは一方がほぼ球形、他方がこれを覆う
半球形のものにより構成されており、連結された状態で
回転自在となるようになっている。
【0016】上記ラジエータ1には上面1aの左右方向
両側位置から上方に突出する上部突起11がそれぞれ設
けられており、この各上部突起11が上記上部防振体5
の後述の取付穴16に下方から嵌入されて上記上部防振
体5と連結されている。また、上記ラジエータ1の下面
1bの左右方向両側位置から下方に突出する下部突起1
2がそれぞれ設けられており、この各下部突起12が上
記下部防振体9の後述の取付穴24に上方から嵌入され
て上記下部防振体9と連結されている。つまり、上記上
・下部の防振体5,9はラジエータ1と上・下部のブラ
ケット2,6との間に主振動入力方向である上下方向に
挟まれて配置されている。
【0017】上記上部防振体5は、図2〜図4に詳細を
示すように、筒状部13と、この筒状部13の外周面か
ら外周方向に一体に拡径されたつば状部14と、上記筒
状部13のラジエータ1側から外周側に延出されてラジ
エータ1の上面1aに密着されるかさ状部15とからな
る各弾性体が一体的に加硫成形により形成されたもので
あり、上記つば状部14によってほぼ円盤状に形成され
たものである。そして、上記上部ブラケット2の先端部
に形成された貫通穴の内周縁部2aが上記つば状部14
の外周囲に埋め込まれて両者が一体化されている。
【0018】上記筒状部13の上下方向の貫通穴が上記
ラジエータ1の上部突起11と連結される取付穴16を
構成しており、この取付穴16の内周面には内周側に突
出する凸部17が形成されている。この凸部17によっ
て取付穴16の上下方向中央部位置にエンジンのローリ
ング方向(図2および図4の左右方向)の長径が上記上
部突起11の外径よりわずかに長く短径が上記上部突起
11の外径とほぼ同じの長円形の小径穴16aが形成さ
れ、かつ、上記中央部位置から上下方向両側に離れるに
従い徐々に拡径して上記筒状部13の上下方向両側端面
位置で上記ローリング方向の長径および短径が上記小径
穴の長径および短径より共に大きい大径穴16bが形成
されており、上記小径穴16aから両側の大径穴16
b,16bにかけてそれぞれテーパ面16cが形成され
るようになっている。そして、上記取付穴16の内周面
にはテフロン(デュポン社商品名)などの低摩擦材料に
より形成された薄膜の低摩擦層18が形成されている。
この低摩擦層18は、上記凸部17に嵌着された金属薄
板の表面にテフロンの塗布もしくは焼付により形成され
たものである。
【0019】なお、本実施例におけるエンジンのローリ
ング方向とは、図5に示すように、車体Bに対してエン
ジンEが横置きに取付けられているため、そのエンジン
Eの出力軸Yに対して横方向、すなわち、上記車体Bお
よびラジエータ1に対して前後方向(同図の矢印Aの方
向)となる。
【0020】また、上記つば状部14の上記取付穴16
を挟んだ上記前後方向両側位置には、上記取付穴16を
囲む半円弧状の貫通空所19がそれぞれ上下方向に貫通
して形成されている。そして、この両貫通空所19,1
9間の連結支持部20,20を介して上記筒状部13と
つば状部14とが連結されている。つまり、上記取付穴
16に上部突起11が嵌入されて筒状部13に連結され
るラジエータ1と、上記ブラケット2が埋め込まれてつ
ば状部14に連結される車体B側のラジエータサポート
3とが上記各連結支持部20によって連結されて支持さ
れるようになっている。
【0021】さらに、上記かさ状部15は上記筒状部1
3の下端外周縁部から斜め下方に拡開されており、上記
ラジエータ1の上面1aに押付けられることにより偏平
となって上記上面1aと密着するようになっている。
【0022】なお、上記上部ブラケット2の基端部側に
形成されたボルト挿通用の2つの挿通穴2b,2bは共
に左右方向に長い長穴に形成されており、ラジエータサ
ポート3とクロスメンバ7との取付穴の製造誤差を吸収
するようになっている。
【0023】上記下部防振体9は、図6〜図8に詳細を
示すように、筒状部21と、この筒状部21の上端部か
ら外周側および内周側にそれぞれ突出したつば状部22
とからなる各弾性体が加硫成形により一体的に形成され
たものであり、上記つば状部22によってほぼ円盤状に
形成されたものである。そして、上記筒状部21とつば
状部22との境界部に横断面形状が逆L字状の補強リン
グ23が埋め込まれている。
【0024】上記筒状部21の外径は、下部ブラケット
6の先端部に形成された保持穴6aの内径よりわずかに
大きく形成され、この保持穴6aに上記筒状部21が上
から嵌入されて連結されるようになっている。そして、
上記つば状部22の外周部22aが上記下部ブラケット
6の上面の上記保持穴6a周縁部に密着して支持される
ようになっている。
【0025】また、上記つば状部22の内周部22bに
は上下方向に貫通する取付穴24が形成されており、こ
の取付穴24に上記ラジエータ1の下部突起12が内嵌
されて連結されるようになっている。この取付穴24の
内周面には内周側に突出する凸部25が、上記上部防振
体5の凸部17と同様に形成されている。すなわち、こ
の凸部25によって取付穴24の上下方向中央部位置に
上記ローリング方向の長径が上記下部突起12の外径よ
りわずかに長く短径が上記下部突起12の外径とほぼ同
じの長円形の小径穴24aが形成され、かつ、上記中央
部位置から上下方向両側に離れるに従い徐々に拡径して
上記筒状部21の上下方向両側端面位置で上記ローリン
グ方向の長径および短径が上記小径穴24aの長径およ
び短径より共に大きい大径穴24bが形成されており、
上記小径穴24aから両側の大径穴24b,24bにか
けてそれぞれテーパ面24cが形成されるようになって
いる。そして、上記取付穴24の内周面には、上記上部
防振体5の低摩擦層18と同様に形成された低摩擦層2
6が形成されている。
【0026】また、上記つば状部22の上記取付穴24
を挟んだ上記前後方向両側位置には、上記取付穴24を
囲む半円弧状の貫通空所27がそれぞれ上下方向に貫通
して形成されている。そして、この両貫通空所27,2
7間の連結支持部28,28を介して上記筒状部21と
つば状部22とが連結されている。つまり、上記取付穴
24に下部突起12が嵌入されてつば状部22に連結さ
れるラジエータ1と、上記下部ブラケット6の保持穴6
aが外嵌されて上記筒状部21に連結される車体B側の
クロスメンバ6とが上記各連結支持部28によって連結
されて支持されるようになっている。
【0027】上記上部防振体5および下部防振体9の各
連結支持部20,28は、各筒状部13,21、つば状
部14,22bおよび各両貫通空所19,19,27,
27によって区画されたほぼ直方体の部分であり、この
各連結支持部20,28は、上下方向に対するばね定数
と前後方向に対するばね定数とが互いにほぼ同じにそれ
ぞれ設定されており、各上下部ブラケット2,6を介し
て車体Bから入力する上下方向振動と前後方向振動とに
対してほぼ同じ制振作用を発揮するようになっている。
そして、上記両連結支持部20,28において、その上
下方向でかつ前後方向の断面積および左右方向の厚み
が、上記両連結支持部20,28でほぼ同じになるよう
に設定されており、上下部の防振体5,9でほぼ同程度
の制振作用を発揮するようになっている。
【0028】上記構成の実施例において、ラジエータ1
の組付けは以下の手順で行われる。まず、各下部ブラケ
ット6をボルト8,8によってクロスメンバ7に固定
し、この各下部ブラケット6の保持穴6aに下部防振体
9の筒状部21を嵌入させて取付ける。次に、自在ジョ
イント10aをそれぞれ介して両ラジエータホース1
0,10をラジエータ1に接続し、この状態でラジエー
タ1の各下部突起12を上記下部防振体9の取付穴24
に上から嵌入させて支持させる。そして、上記ラジエー
タ1の各上部突起11に、上部ブラケット2と一体化さ
れた上部防振体5の取付穴16を外嵌させ、この外嵌さ
せた状態の各上部ブラケット2をボルト4,4によって
ラジエータサポート3に工程する。この際、上記各上部
ブラケット2のボルト挿通穴2aによって、上記クロス
メンバ7とラジエータサポート3との間での上下部ブラ
ケット2,6に対する取付位置の誤差を吸収させる。こ
れにより、ラジエータ1の車体への組付けが終了する。
【0029】上記ラジエータ1に車体Bから上下部ブラ
ケット2,6を介して上下方向振動が入力した場合、そ
の入力振動により上記各防振体5,9の主として各連結
支持部20,28が上下方向に弾性変形してマスとして
のラジエータ1が加振される。そして、上記各連結支持
部20,28の上下方向ばね定数に基づいて上記車体B
の上下方向振動の制振が行われる。一方、上記ラジエー
タ1に上記車体Bから前後方向振動が入力した場合、上
記上下方向振動と同様に、上記各連結支持部20,28
が前後方向に弾性変形してラジエータ1が加振されて、
上記各連結支持部20,28の前後方向ばね定数に基づ
いて上記車体Bの前後方向振動の制振が行われる。従っ
て、車体の上下方向振動の制振に加えて、上記車体の前
後方向振動の制振をも行うことができる。しかも、上記
各連結支持部20,28の上下方向ばね定数と前後方向
ばね定数とがほぼ同一になるように設定されているた
め、上記車体Bの上下方向振動と前後方向振動とに対し
てほぼ同じ程度の制振を行うことができる。
【0030】また、上記振動入力に際し、ラジエータ1
の各上下部突起11,12と各上下部防振体5,9の各
取付穴16,24との接合部で相対移動が生じるおそれ
があるが、上記各上下部突起11,12と接合する上記
各取付穴16,24の内周面に低摩擦層18,26が形
成されているため、上記相対移動が生じた場合であって
も、それによる接合部の磨耗を防止もしくは抑制するこ
とができ、上記各上下部防振体5,9の耐久性および信
頼性の向上を図ることができる。
【0031】さらに、上記組付けに際して、上記ラジエ
ータホース10,10が短めであるためラジエータ1を
所定の取付位置からずらせて組付ける必要が生じた場
合、もしくは上記各上下部防振体5,9に対するラジエ
ータ1の取付位置に誤差が生じた場合、すなわち、各上
下部突起11,12が上記上下防振体5,9の各小径穴
16a,24aの中心位置からエンジンE側(後方)に
ずれて各凸部17,25に押付けられたれた状態で組付
けられた場合が生じる。この場合であっても、上記各取
付穴16,24が長穴に構成されかつこの各取付穴1
6,24を挟んで前後方向にそれぞれ貫通空所19,2
7が形成されているため、上記ずれを吸収して上記取付
位置のずれに起因する過大な応力が上記各連結支持部2
0,28に生じることを防止することができる。しか
も、上記各上下部突起11,12が上記各低摩擦層1
8,26と接触しているため、車体Bからの上下方向振
動入力時に必要以上の摩擦抵抗力の発生を抑制すること
ができる。このため、このような取付位置のずれが生じ
た場合であっても、所定の制振作用を発揮させることが
できる。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。すなわち、上記実施例では、低摩擦層18をテフロ
ンの塗布された金属薄板により形成しているが、これに
限らず、例えば上記金属薄板自体をテフロンにより形成
してもよく、また、上記テフロンに変えてナイロンを用
いてもよい。さらに、取付穴16を構成する弾性体とテ
フロン繊維からなる筒状膜シートとを加硫接着すること
により形成してもよい。この場合、上記筒状膜シートの
上記弾性体側の面を例えばポリエステル繊維リッチのも
のにより、摺動面側を例えばテフロン繊維リッチのもの
によりそれぞれ構成し、例えば前者を25%、後者を7
5%の構成比率により構成すればよい。
【0033】上記実施例では、エンジンEが横置きの場
合であり、従って、ローリング方向が車体Bの前後方向
となる場合を示したが、エンジンが例えば縦置きの場
合、上記ローリング方向は車体Bの車幅方向、すなわ
ち、左右方向となり、これに伴い、各上下防振体の取付
穴の長径の方向、貫通空所および連結支持部の位置もそ
れぞれ90度変換すればよい。
【0034】また、上記実施例では、低摩擦層18,2
6を上下部防振体5,9の取付穴16,24の側に形成
しているが、これに限らず、例えば上記各上下部突起1
1,12の外周面に低摩擦層を形成してもよく、また、
上記各取付穴および各突起の双方に形成してもよい。
【0035】さらに、上記実施例では、取付穴16を貫
通させて形成しているが、これに限らず、例えば凹穴と
してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における自動車のラジエータ支持構造によれば、防振
体が上下方向ばね定数に加えて前後方向にも所定のばね
定数を有しているため、車体振動の制振を上下方向振動
に加えて前後方向振動に対しても行うことができる。し
かも、上記防振体の上下方向ばね定数と前後方向ばね定
数とがほぼ同一となるように設定されているため、上記
車体の上下方向振動と前後方向振動とに対してほぼ同じ
程度の制振を行うことができる。
【0037】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明による効果に加えて、ラジエータと
防振体との接合面の一方もしくは双方に低摩擦材料から
なる層が形成されているため、車体側からの振動入力時
にラジエータと防振体との接合面での磨耗進行の阻止も
しくは抑制を図ることができ、上記防振体の耐久性、信
頼性の向上を図ることができる。また、ラジエータと防
振体との相対取付位置にずれが生じてラジエータの突起
が防振体の弾性体の一側に押付けられた状態で取付けら
れても、車体からの上下方向振動入力時に必要以上の摩
擦抵抗力の発生を抑制することができ、所定の制振作用
を発揮させることができる。
【0038】さらに、請求項3記載の発明によれば、上
記請求項1記載の発明による効果に加えて、取付位置の
ずれが生じても、ラジエータの突起を凸部により支持し
た状態で上記ずれを取付穴の長穴により吸収することが
でき、防振体に取付位置のずれに起因する過大な応力が
生じることを防止することができる。このため、上記防
振体のばね定数を所定のものに保つことができ、所定の
制振作用を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】上部防振体の前後方向の縦断面図である。
【図3】上部防振体の左右方向の縦断面図である。
【図4】上部防振体の平面図である。
【図5】車体のエンジンの配置とそのローリング方向を
示す平面図である。
【図6】下部防振体の前後方向の縦断面図である。
【図7】下部防振体の左右方向の縦断面図である。
【図8】下部防振体の平面図である。
【符号の説明】
1 ラジエータ 2 上部ブラケット(ブラケット) 3 ラジエータサポート(車体) 5 上部防振体(防振体) 6 下部ブラケット(ブラケット) 7 クロスメンバ(車体) 9 下部防振体(防振体) 11 上部突起(突起) 12 下部突起(突起) 16,24 取付穴 18,26 低摩擦層(低摩擦材料からなる層) 20,28 連結支持部(弾性体) A 前後方向(エンジンのローリング方向に対応する方
向) B 車体 E エンジン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータの上下部からそれぞれ上下方
    向に突出された上部および下部の突起と、この各突起を
    嵌入支持する取付穴が形成された複数の弾性防振体と、
    車体に固定されてラジエータを上下方向両側から挟むよ
    うに配置された上部および下部のブラケットとからな
    り、上記防振体の取付穴に上記ラジエータの突起が嵌入
    されかつこの防振体が上記各ブラケットとラジエータと
    の間に介装された状態で上記ラジエータを車体に支持す
    る自動車のラジエータ支持構造において、 上記防振体は、上記車体に支持されたエンジンのローリ
    ング方向に対応する方向に対するばね定数であって、上
    下方向に対するばね定数とほぼ同一の値に設定されたば
    ね定数を有する弾性体を備えていることを特徴とする自
    動車のラジエータ支持構造。
  2. 【請求項2】 ラジエータの突起の外周面と、この突起
    に接合する防振体の取付穴の内周面との一方もしくは双
    方に低摩擦材料からなる層が形成されている請求項1記
    載の自動車のラジエータ支持構造。
  3. 【請求項3】 防振体の取付穴がローリング方向に長穴
    に形成されており、上記取付穴の内周面には、上下方向
    中間部が内方に突出して小径穴を形成しかつ上下方向両
    側に向かって徐々に拡径する凸部が周方向に形成されて
    いる請求項1記載の自動車のラジエータ支持構造。
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